JP4823716B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、ディスクブレーキに関する。
ピストンをシリンダ内で摺動させるシリンダ装置の一例として、ピストンをシリンダ内で液圧によって摺動させることによりシリンダから突出させて、ブレーキパッドを押圧し、これをディスクに接触させることで制動を行うディスクブレーキがある。そして、このようなディスクブレーキにおいて、例えばシリンダ内の加工を容易にすること等を目的として、シリンダを、底部の蓋部材と、この蓋部材で閉塞される開口部を有する筒状のシリンダ本体とに分割し、開口部を介してシリンダ本体内の加工等を行った後に、開口部を閉塞させるように蓋部材を取り付けるものがある。このような場合、蓋部材の取り付けは、シリンダ本体の開口部に蓋部材を螺合させることで行われている(例えば特許文献1,2参照)。
また、ピストンをシリンダ内で摺動させるシリンダ装置の別の例として、ブレーキペダルの操作等によってピストンをシリンダ内で摺動させることによりブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダがある。そして、このようなマスタシリンダにおいても、上記と同様に、シリンダを蓋部材と筒状のシリンダ本体とに分割し、シリンダ本体に蓋部材を螺合させる構造のものがある(例えば特許文献3参照)。
実開平5-64542号公報 実開平6-69456号公報 特開平10-44968号公報
しかしながら、上記のようにシリンダ本体の開口部に蓋部材を螺合させる取付構造であると、蓋部材にオネジを形成するとともにシリンダ本体にメネジを形成する必要があり、また、蓋部材に締結力を付与するための六角穴等の工具取付部を形成する必要があった。このように、六角穴等の工具取付部を形成するためには強度上蓋部材の肉厚を厚くせざるを得ず、またネジおよびシール溝を形成する必要性からも、シリンダが軸線方向に大型化してしまう。また、蓋部材あるいはシリンダ本体にこれらの隙間をシールするシールリングを設ける必要があることから、シールリングを保持するためのシール溝を形成する必要があった。これらによって、加工コストが大幅に増大してしまう。また、シールリングが必要であることから、部品コストが増大してしまうとともに、シールリングの弾性変形等で液量損失の増加が生じてブレーキフィーリングが悪化してしまう可能性があった。
したがって、本発明は、シリンダ本体の開口部を蓋部材で閉塞させる構造であっても、加工コストおよび部品コストを低減することができるとともに、液量損失の発生を防止でき、さらに小型化することができるディスクブレーキの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ピストンをシリンダのボア内で摺動させるキャリパを有し該キャリパが前記ピストンによりブレーキパッドをディスクに押圧するディスクブレーキにおいて、前記シリンダは、前記ボアが前記ディスクを挟んで対向するように一対設けられ、該一対のシリンダのうち一方のシリンダ側には、前記キャリパを車両の非回転部にラジアルマウントするためのディスク径方向に延びて貫通する車両取付け穴が設けられ前記一対のシリンダのうち他方のシリンダの底部側には、ボア内を加工する工具が挿入可能な開口部が設けられ、該開口部は、該開口部を閉塞する蓋部材が全周にわたって摩擦攪拌接合されることで閉塞されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1のディスクブレーキにおいて、前記摩擦攪拌接合による前記開口部と前記蓋部材との接合部は、前記シリンダ本体の軸方向において前記蓋部材と前記シリンダ本体との接合境界がなくなるように、前記ボアの底面側の平面部分および前記蓋部材の内側平面部まで摩擦攪拌接合されてなることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2のディスクブレーキにおいて、前記シリンダが前記ボアを並列に2つ有しており、これら各ボアの前記開口部を別々の蓋部材で覆った状態で、各蓋部材を前記他方のシリンダにそれぞれ摩擦攪拌接合し、前記各蓋部材を前記他方のシリンダに摩擦攪拌接合する際の摩擦攪拌処理の完了位置を前記他方のシリンダの開口部と前記蓋部材との接合境界からずらし、前記キャリパの前記ディスクの円周方向の両端部としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ディスクブレーキの底部の蓋部材をシリンダ本体に摩擦攪拌接合するため、蓋部材をシリンダ本体に密封状態で一体化させることができる。これにより、蓋部材およびシリンダ本体にネジを形成する必要がなく、またシール溝を形成する必要もなくなり、さらに、取付工具を係合させるための六角穴等を形成する必要もなくなる。したがって、加工コストを低減することができるとともに、小型化することができる。また、シールリングが不要になるため、部品コストを低減することができるとともにシールリングの弾性変形に起因した液量損失の発生を防止することができる。さらに、蓋部材をシリンダ本体に一体化させることができるため、別体構造に比べて密封状態を確実に維持することができ、この点からも液量損失の発生を防止することができる。加えて、蓋部材がシリンダ本体に一体化されることから、一体化後の部品点数を低減でき、管理コストを低減できる。さらに、摩擦攪拌接合は比較的低温で部材接合が可能であるため、加工後のシリンダ寸法の精度が保証される。
加えて、シリンダのボアには、ラジアルマウントによる取付けボルトの締め付け力で取付け歪みが発生し、また、摩擦攪拌接合により熱歪みを生じることになるが、シリンダが、一方のボア側の車両取付け部で車両の非回転部にラジアルマウントされることになり、この車両取付け部とはディスクを挟んで反対側にある他方のボア側の開口部に蓋部材が摩擦攪拌接合により接合されるため、各ボアには、取付け歪みおよび熱歪みのうちのいずれか一方しか発生しない。したがって、これらの歪みが一緒に発生することで歪みが大きくなってピストンとボアとの摺動性が阻害される虞を低くすることができ、ブレーキフィーリングを向上させることができる。
本発明の第1実施形態を図1〜図7を参照して以下に説明する。
図1は第1実施形態の二輪車用のディスクブレーキ(シリンダ装置)1を示しており、このディスクブレーキ1の図1〜図3に示すキャリパ11は、ディスク12を跨いだ状態で車両の非回転部に取り付けられるキャリパボディ16と、ディスク12を介して互いに対向するようにキャリパボディ16に摺動可能に設けられる複数対、具体的には二対(図3の断面図において一対のみ示す)のピストン17とを有する対向ピストン型のものである。なお、以下においては、車両への取付状態をもって説明し、この取付状態におけるディスク12の半径方向をディスク半径方向と称し、ディスク12の軸線方向をディスク軸線方向と称し、ディスク12の円周方向をディスク円周方向と称す。なお、図1において矢印Fは車両前進時におけるディスク12の回転方向を示している。
キャリパボディ16は、図1〜図3に示すように、ディスク12を挟んでアウタ側(車輪に対し反対側)に配置されるアウタ側シリンダ部20およびインナ側(車輪側)に配置されるインナ側シリンダ部(シリンダ)21と、アウタ側シリンダ部20およびインナ側シリンダ部21をディスク12の半径方向外側で結ぶディスクパス部22とを有している。
キャリパボディ16には、ディスク軸線方向に沿ってアウタ側シリンダ部20およびインナ側シリンダ部21間に橋架されるパッドピン24がディスク円周方向に離間して複数本具体的には二本設けられている。
アウタ側シリンダ部20およびインナ側シリンダ部21には、互いにディスク軸線方向において対向して対をなすボア26が、ディスク円周方向に離間して複数対具体的には二対設けられており、これらボア26それぞれに上記したピストン17が嵌挿されている。
これにより、ディスク軸線方向に対向する一対のボア26がディスク円周方向に複数対、具体的には二対並列に形成され、ディスク軸線方向に対向する一対のピストン17がディスク円周方向に複数対、具体的には二対並列に配置されている。
ここで、各ボア26は、図3に示すように、ピストン17を摺動可能に嵌合させる嵌合内径部27と、嵌合内径部27よりも奥側にあってこの嵌合内径部27よりも大径の大径内径部28とを有しており、嵌合内径部27の軸線方向における中間位置には、図示略のピストンシールを保持するための複数具体的に二カ所のシール周溝29,30が形成されている。
キャリパボディ16の各パッドピン24には、それぞれ一対合計二対のブレーキパッド33がディスク軸線方向に移動可能に支持されている(図3の断面図において一対のみ示す)。これらパッド33は、ディスク12の軸線方向における両側にそれぞれ配置されることになり、これらパッド33のディスク12に対し反対側に位置するようにキャリパボディ16に設けられたピストン17でそれぞれディスク12に押し付けられ、これにより、車両に制動力を発生させるようになっている。なお、キャリパボディ16には、各ピストン17を作動させるためのブレーキ液をボア26に導入する通路が形成されているが、そのうち、対向するボア26同士を連通させる連通路35,36が、互いにキャリパボディ16内で交差するように外側から穿設されており、一方の連通路35の外側に開口する口部37にエア抜き用のブリーダプラグ39が取り付けられ、他方の連通路36の外側に開口する口部38は閉塞プラグ40で閉塞されている。
そして、第1実施形態において、キャリパボディ16は、上記したアウタ側シリンダ部20とインナ側シリンダ部21とディスクパス部22とが、アウタ側シリンダ部20およびインナ側シリンダ部21のうちの一方側具体的にはインナ側シリンダ部21の底部42を除いて、例えばアルミニウム鋳造品からなる一体成形の素材から加工されて形成されており、インナ側シリンダ部21の底部42の一部が別体の蓋部材43とされている。
つまり、キャリパボディ16は、アウタ側シリンダ部20とインナ側シリンダ部21とディスクパス部22と有し、図4に示すようにインナ側シリンダ部21の底部42に両ボア26に連通する一つの開口部45が形成された一体形状のキャリパボディ本体(シリンダ本体)46と、このキャリパボディ本体46の開口部45を塞ぐように設けられる、キャリパボディ本体46とは別体であって同様の素材から形成された図5に示す蓋部材43とを有している。つまり、キャリパボディ16のインナ側シリンダ部21は、底部42の蓋部材43と、この蓋部材43で閉塞される開口部45を有するとともにアウタ側シリンダ部20と一体形成されるキャリパボディ本体46とで構成されている。
ここで、図4に示すように、キャリパボディ本体46の開口部45は、ディスク軸線方向の位置を合わせてディスク円周方向に並べられたインナ側のボア26の両方に掛かって形成されており、主穴部50と、主穴部50のボア26に対し反対側の全周に形成された主穴部50よりも一回り大きい段差部51とを有している。
具体的に、主穴部50は、各ボア26と同軸かつ各ボア26の大径内径部28より小径であって各ボア26の相互離間側に形成された一対の円弧状の側部内周部53と、これら側部内周部53のディスク半径方向外側の相互近接側を、これらよりも半径方向外側の中心から円弧状に繋いだ形状をなす連結内周部54と、側部内周部53のディスク半径方向内側の相互近接側を、これらよりも半径方向内側の中心から円弧状に繋いだ形状をなす連結内周部55とを有する形状をなしている。
段差部51も、一対の円弧状の側部内周部53のそれぞれの外側に形成された一対の側部内周部56と、これら側部内周部56のディスク半径方向外側の相互近接側を繋ぐとともに連結内周部54のディスク半径方向外側に形成された連結内周部57と、一対の側部内周部56のディスク半径方向内側の相互近接側を繋ぐとともに連結内周部55のディスク半径方向内側に形成された連結内周部58とを有している。
図5に示す蓋部材43は、例えばアルミニウム製で板状をなしており、その外周部が、上記した主穴部50と略同形状をなしてこの主穴部50に嵌合される主外周部60と、板厚方向における主外周部60の一側の全周に形成され上記した段差部51と略同形状をなしていてこの段差部51に嵌合されるフランジ部61とを有している。
具体的に、主外周部60は、主穴部50と相互に離間する側に形成され上記した主穴部50の一対の側部内周部53に接合される一対の側部外周部63と、これら側部外周部63のディスク半径方向外側を繋ぐように形成されて上記した主穴部50の連結内周部54に接合される連結外周部64と、側部外周部63のディスク半径方向内側を繋ぐように形成されて上記した主穴部50の連結内周部55に接合される連結外周部65とを有している。
フランジ部61も、一対の円弧状の側部外周部63のそれぞれの外側に形成され上記した段差部51の一対の側部内周部56に接合される一対の側部外周部66と、これら側部外周部66を連結外周部64のディスク半径方向外側で繋ぐとともに上記した段差部51の連結内周部57に接合される連結外周部67と、一対の側部外周部66を連結外周部65のディスク半径方向内側で繋ぐとともに上記した段差部51の連結内周部58に接合される連結外周部68とを有している。
そして、インナ側シリンダ部21とアウタ側シリンダ部20とディスクパス部22とを有するキャリパボディ本体46に、インナ側シリンダ部21の開口部45または鋳造時点で形成された開口部45の下穴を介して外から挿入される切削工具によって、例えば、インナ側シリンダ部21およびアウタ側シリンダ部20の嵌合内径部27およびシール周溝29,30等が加工形成される。ここで、その時点で開口部45が下穴である場合、これら嵌合内径部27およびシール周溝29,30等の加工とともに開口部45も切削工具によって加工されて形成される。なお、開口部45を鋳造時に形成しても良い。
そして、このようにして加工されたキャリパボディ本体46に対して、主外周部60およびフランジ部61が形成された蓋部材43を図6に示すように外側から嵌合させる。つまり、図5に示す蓋部材43の主外周部60を、図4に示すキャリパボディ本体46の開口部45の主穴部50に嵌合させ、図5に示す蓋部材43のフランジ部61を、図4に示すキャリパボディ本体46の段差部51に嵌合させる。このときキャリパボディ本体46のインナ側シリンダ部21の開口部45の周囲の外面と蓋部材43の外面とが略面一となる。
この状態で、蓋部材43をキャリパボディ本体46の外からキャリパボディ本体46に対し移動しないように押さえた状態で、キャリパボディ本体46に蓋部材43を外側から行われる摩擦攪拌接合(FSW)により接合する。この摩擦攪拌接合で使用される接合工具71は、図7に示すように、円柱状の大径軸部72とこの大径軸部72よりも小径でこの大径軸部72と同軸の円柱状の先端軸部73とを有している。大径軸部72の先端側は円弧状の凹部74が形成され、凹部74の中心から先端軸部73が立設している。また、先端軸部73の先端75は球面状となっている。なお、上記接合工具71を用いた摩擦攪拌接合の具体的な方法に関しては、例えば、米国特許第5,460,317号のFig12A〜Cに示されている。
そして、摩擦攪拌接合時には、この接合工具71の先端軸部73が、互いに接合する蓋部材43の主外周部60および開口部45の主穴部50からなる接合境界82に沿って移動するように接合工具71を連続的に移動させる。そして、蓋部材43の全周にわたって摩擦攪拌接合を行った後に接合工具71を抜く。すると、図2に示すように大径軸部72の直径と略同幅で摩擦攪拌接合が行われて閉ループ状に周回する接合部77が形成され、接合工具71を抜く摩擦攪拌処理の完了位置にだけ接合工具71と略同形状の残留形状部78が残ることになる。つまり、摩擦攪拌処理の完了位置には、接合工具71の先端軸部73と略同形状の中央穴79と大径軸部72と略同形状の周囲凹部80とが残される。残留形状部78のこれら中央穴79および周囲凹部80は、いずれのボア26とも連通することがないようにインナ側シリンダ部21の底部42の厚さ等が設定されている。
以上に述べた第1実施形態によれば、インナ側シリンダ部21の底部42の蓋部材43をキャリパボディ本体46に摩擦攪拌接合するため、蓋部材43をキャリパボディ本体46に密封状態で一体化させることができる。これにより、蓋部材43およびキャリパボディ本体46にネジを形成する必要がなく、またシール溝を形成する必要もなくなり、さらに、取付工具を係合させるための六角穴等を形成する必要もなくなる。したがって、加工コストを低減することができるとともに、小型化することができる。また、シールリングが不要になるため、部品コストを低減することができるとともにシールリングの経時変化に起因した液量損失の発生を防止することができる。さらに、蓋部材43をキャリパボディ本体46に一体化させることができるため、別体構造に比べて密封状態を確実に維持することができ、この点からも液漏れの発生を防止することができる。加えて、蓋部材43がキャリパボディ本体46に一体化されることから、一体化後の部品点数を低減でき、管理コストを低減できる。
また、蓋部材43を、キャリパボディ本体46の外より開口部45を覆った状態でキャリパボディ本体46に摩擦攪拌接合するため、蓋部材43をキャリパボディ本体46の外から押さえてキャリパボディ本体46の外側から摩擦攪拌接合することができる。このように、蓋部材43をキャリパボディ本体46の外側から押さえることができるため、容易に押さえることができる。
加えて、蓋部材43の形状を簡易にできるため、蓋部材43の製造に要するコスト増を抑えることができる。
また、キャリパボディ本体46を治具に固定した後に蓋部材43をセットすることができるので、摩擦攪拌接合時の反力を受けるキャリパボディ本体46を確実に固定することができる。
さらに、ディスク軸線方向の位置が合う複数の並列されたボア26の両方に掛かって形成された一つの開口部45を一つの蓋部材43でキャリパボディ本体46の外から覆った状態とし、この蓋部材43をキャリパボディ本体46に摩擦攪拌接合するため、複数のボア26が並列されている場合でも一の蓋部材43で開口部45を閉塞できる。
本発明の第2実施形態を主に図8を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態では、図8に示すように、蓋部材43をキャリパボディ本体46に摩擦攪拌接合する際に、接合工具71の形状が残ってしまう摩擦攪拌処理の完了位置を、キャリパボディ本体46と蓋部材43との突き合わせ部分である主穴部50および主外周部60の接合境界82からずらす。つまり上記した残留形状部78をキャリパボディ本体46と蓋部材43との接合境界82からずらす。具体的には、摩擦攪拌接合の閉ループ状に周回する接合部77をボア26の接線方向に沿ってさらに外側つまりキャリパボディ本体46側まで伸ばして延出部84を形成し、キャリパボディ本体46の閉ループ状の接合部77とは重ならない外側位置に残留形状部78を形成する。ここで、残留形状部78は、ディスク軸線方向に沿って見たときにボア26と重ならない位置に形成される。
第2実施形態では、このように、残留形状部78を、キャリパボディ本体46と蓋部材43との突き合わせ部分である接合境界82からずらすことで、摩擦攪拌接合された部分からの液漏れの発生を確実に防止することができる。特に、残留形状部78をボア26の大径内径部28よりも外側の位置にずらすことで液漏れの発生をより確実に防止することができる。すなわち、残留形状部78の中央穴79をボア26の内径部(本実施例のように大径内径部28が設けられている場合にはこの大径内径部28、このような大径内径部28が設けられていない場合には嵌合内径部27)よりも外側の位置にずらし、中央穴79とボア26との距離を離間させることで、両者が連通するのを阻止して液漏れの発生をより確実に防止することができる。
また、完了位置が、ボア26の接線方向に沿って延出した位置であるため、接合工具71に無駄な動きをさせる必要がなく、よって、摩擦攪拌処理に要する時間を短縮できる。加えて、接合工具71とキャリパボディ本体46との相対的移動に関して1軸方向(接線方向)の移動を追加するのみで済むため、摩擦攪拌接合の装置の構造を簡単なものとすることができる。
本発明の第3実施形態を主に図9〜図12を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第3実施形態においては、図9および図10に示すように、キャリパボディ本体46のインナ側シリンダ部21の底部42に設けられる開口部45が、ディスク円周方向に並べられた各ボア26それぞれに一対一で対応して円形状に形成されており、これに合わせて、蓋部材43も円形状をなしていて各開口部45のそれぞれに対して設けられる。ここで、第3実施形態では、各蓋部材43が、キャリパボディ本体46の内側つまりボア26側から開口部45に嵌合されるが、第1実施形態と同様に外側から嵌合させることも可能である。
各開口部45は、主穴部50がボア26の嵌合内径部27より小径の円形状をなしており、段差部51が主穴部50よりもボア26側に、主穴部50よりも大径かつ嵌合内径部27よりも小径の円形状に形成されている。各蓋部材43は、主外周部60が、上記した主穴部50と略同径の円形状をなしてこの主穴部50に嵌合され、フランジ部61が上記した段差部51と略同径の円形状をなしてこの段差部51に嵌合される。
そして、各開口部45あるいはその下穴を介して第1実施形態と同様に加工が行われたキャリパボディ本体46に対して、主外周部60およびフランジ部61が形成された蓋部材43を図10に示すように内側から各開口部45に嵌合させる。つまり、蓋部材43の主外周部60をキャリパボディ本体46の開口部45の主穴部50に嵌合させ、蓋部材43のフランジ部61をキャリパボディ本体46の段差部51に嵌合させる。このときキャリパボディ本体46のインナ側シリンダ部21の開口部45の周囲の外面と蓋部材43の外面とが略面一となる。
この状態で、図示略の保持機構でボア26側から蓋部材43をキャリパボディ本体46に対し移動しないように押さえた状態で、蓋部材43をキャリパボディ本体46に外側から行われる摩擦攪拌接合により接合する。つまり、接合工具71の先端軸部73を、蓋部材43の主外周部60および開口部45の主穴部50の突き合わせ部分である接合境界82の近傍で接合境界82に沿って移動させる。そして、蓋部材43の全周にわたって摩擦攪拌接合を行った後に接合工具71を抜く。このような摩擦攪拌接合を各蓋部材43に対してそれぞれ行う。すると、接合工具71の大径軸部72の直径と略同幅で摩擦攪拌接合が行われて、図11および図12に示すように閉ループ状の接合部77が形成され、接合工具71を抜く摩擦攪拌処理の完了位置にだけ、中央穴79と周囲凹部80とを有する残留形状部78が残ることになる。この場合も、残留形状部78のこれら中央穴79および周囲凹部80が、いずれのボア26とも連通することがないようにインナ側シリンダ部21の底部42の厚さ等が設定されている。
以上に述べた第3実施形態によれば、蓋部材43を、キャリパボディ本体46の内側より開口部45を閉塞した状態でキャリパボディ本体46に摩擦攪拌接合するため、蓋部材43をキャリパボディ本体46の内側から押さえてキャリパボディ本体46の外側から摩擦攪拌接合することができる。これにより、蓋部材43を押さえる機構と摩擦攪拌接合装置との干渉を考慮せずに済む。また、蓋部材43がキャリパボディ本体46の外側に外れることがないため、キャリパボディ本体46の強度を確保することができる。
また、この第3実施形態では、図9に示されるように、キャリパボディ本体46(キャリパ11)は、車両の非回転部にラジアルマウントするために、取付けボルト(図示略)が貫通する取付け穴83aを有する車両取付け部83を一対備えており、一対の取付け穴83aはラジアル方向すなわち紙面上下方向に延びている。前記車両取付け部83がある側のボア26は、キャリパボディ本体46を車両の非回転部に取り付ける際に、取付けボルトの締め付け力によりボア26に取付け歪みが発生する。また、前記摩擦攪拌接合されるボア26は前記車両取付け部83とはディスク(図示せず)を挟んで反対側にある。この摩擦攪拌接合されるボア26は、接合時の熱により熱歪みが発生する。しかし、前記車両取付け部83側のボア26と前記摩擦攪拌接合されるボア26とは反対側にあるので、これら各ボア26には取付け歪みおよび熱歪みのうちのいずれか一方しか発生しない。したがって、両歪みが一緒に発生することで、歪みが大きくなり、ピストン17とボア26との摺動性が阻害される虞を低くすることができる。上記した第1実施形態および第2実施形態も同様である。
なお、第3実施形態においても、図示は略すが、第2実施形態と同様、蓋部材43をキャリパボディ本体46に摩擦攪拌接合する際に、接合工具71の形状が残ってしまう摩擦攪拌処理の完了位置つまり残留形状部78の位置を、キャリパボディ本体46の主穴部50と蓋部材43の主外周部60との接合境界82からずらすことが可能である。また、上述したように、各蓋部材43が、第1実施形態と同様にキャリパボディ本体46の外側から開口部45に嵌合される場合には、図10に示すキャリパボディ本体46の主穴部50および段差部51と蓋部材43の主外周部60およびフランジ部61との位置関係を逆にして、主穴部50および主外周部60が内側に、段差部51およびフランジ部61が外側に来るようにすれば良い。さらに、段差部51およびフランジ部61を設けず、キャリパボディ本体46を単一径の主穴部50とし、蓋部材43を単一径の主外周部60として、両者を嵌合するようにしても良い。
本発明の第4実施形態を主に図13〜図16を参照して第2実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
キャリパボディ本体46には、対向するボア26同士を連通させる二カ所の連通路35,36が、互いにキャリパボディ16内で交差するように外側からドリルで穿設されており、一方の連通路35の外側に開口する口部37には上述したエア抜き用のブリーダプラグ39が取り付けられる。
そして、第4実施形態においては、他方の連通路36の外側に開口する口部38を閉塞プラグ40ではなく、摩擦攪拌処理で閉塞させるようになっている。つまり、第2実施形態で、蓋部材43をキャリパボディ本体46に摩擦攪拌接合する際に、接合工具71の形状が残ってしまう摩擦攪拌処理の完了位置を、キャリパボディ本体46と蓋部材43との突き合わせ部分である接合境界82からずらしたが、第3実施形態では、この完了位置を連通路36の口部38を摩擦攪拌処理による材料軟化で閉塞する位置としている。
具体的には、閉ループ状の接合部77から延出部84を口部38の方向に伸ばし、図15(a)から(b)に示すように、口部38を所定量越えた完了位置で摩擦攪拌処理を完了する。このとき、接合工具71を抜く完了位置にだけ上記した残留形状部78が残ることになるが、残留形状部78の中央穴79をその半径方向において連通路36とは所定距離離間させる。
このような第4実施形態によれば、蓋部材43をキャリパボディ本体46に摩擦攪拌接合する際に、摩擦攪拌処理の完了位置を、対向して設けられるボア26同士を連通させる連通路36の口部38を閉塞する位置とすることで、連通路36を摩擦攪拌処理で塞ぐことができる。よって、連通路36を別途のプラグで塞ぐ必要がなくなり、部品コストおよび組付コストを低減することができる。また、連通路36の口部38に閉塞プラグ40を接合させる場合に必要な精度が不要となり、この点から加工コストを低減することができる。加えて、ブリーダプラグ39の取付位置や連通路35,36の配置の自由度を高くでき、キャリパボディ本体46の小型化を図ることができる。
なお、第4実施形態のように接合部77から摩擦攪拌処理をそのまま連続的に行って口部38を閉塞させるのではなく、図16に示すように、第1実施形態の完了位置で摩擦攪拌処理を一旦終了させた後、口部38の位置近傍から口部38を塞ぐように摩擦攪拌処理による材料軟化を行ったり、第2実施形態の完了位置で摩擦攪拌処理を一旦終了させた後、口部38の位置近傍から口部38を塞ぐように摩擦攪拌処理による材料軟化を行ったりしても良い。このような場合には、連通路36の口部38に閉塞プラグ40を接合させる場合に必要な精度が不要となり、この点から加工コストを低減することができる。加えて、ブリーダプラグ39の取付位置や連通路35,36の配置の自由度を高くでき、キャリパボディ本体46の小型化を図ることができる。
本発明の第5実施形態を主に図17および図18を参照して第3実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第3実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第5実施形態においては、図17および図18に示すように、キャリパボディ本体46のインナ側シリンダ部21の底部42に設けられる蓋部材43が、ディスク円周方向に並べられた各ボア26それぞれに一対一で対応する円形状に形成されている。ここで、第3実施形態と同様、各蓋部材43は、キャリパボディ本体46の内側つまりボア26側から嵌合されるが、第1実施形態と同様に外側から嵌合させることも可能である。
そして、蓋部材43の外面をキャリパボディ本体46のインナ側シリンダ部21の底部42の外面と略面一とし、図示略の保持機構でボア26側から蓋部材43をキャリパボディ本体46に対し移動しないように押さえた状態で、蓋部材43をキャリパボディ本体46に外側から行われる摩擦攪拌接合により接合する。つまり、図7の接合工具71の先端軸部73を突き合わせ部分である接合境界82の近傍で接合境界82に沿って移動させる。そして、一方の蓋部材43の円形状の全周にわたって摩擦攪拌接合を行った後に、摩擦攪拌接合の閉ループ状に周回する接合部77をボア26の接線方向に沿ってさらに外側、つまり2つの蓋部材43の間にあるキャリパボディ本体46側まで伸ばす。その後、接合工具71を抜くことで、キャリパボディ本体46の閉ループ状の接合部77とは重ならない外側位置に残留形状部78を形成する。次に、他方の蓋部材43の円形状の全周にわたって摩擦攪拌接合を行った後に、摩擦攪拌接合の閉ループ状に周回する接合部77をボア26の接線方向に沿って先に形成した残留形状部78の位置まで伸ばし、先の残留形状部78と同じ位置で接合工具71を抜くことで、新たに残留形状部78を形成する。
ここで、残留形状部78の中心穴79は、ディスク軸線方向に沿って見たときにボア26の内径部と重ならない位置に形成される。また、図17に示すように、2つの蓋部材43の閉ループ状に周回する接合部77から接線方向にそれぞれ延びる部分は、一直線状とされている。
第5実施形態では、このように、残留形状部78の中央穴79をボア26の内径部よりも外側の位置にずらし、中央穴79とボア26との距離を離間させることで、両者が連通するのを阻止して液漏れの発生をより確実に防止することができる。また、先に形成した残留形状部78と新たに形成される残留形状部78とを同じ位置とすることで、2つの蓋部材43の摩擦攪拌接合の際にそれぞれに形成される残留形状部78を新たに形成される残留形状部78の一つとすることができ、見栄えを良くできるとともに、液漏れの発生箇所を減少させて液漏れの発生をより確実に防止することができる。さらに、2つの蓋部材43の閉ループ状に周回する接合部77から接線方向にそれぞれ延びる部分を一直線状とすることで、2つの蓋部材43の摩擦攪拌接合を同じ周回り方向(図17では時計回り方向)で実施することができる。
また、第5実施形態によれば、図18に示すように、蓋部材43とキャリパボディ本体46との接合部77’を、ディスク軸方向において蓋部材43とキャリパボディ本体46との接合境界が完全になくなるように摩擦攪拌接合している。これにより、蓋部材43とキャリパボディ本体46との接合境界の隙間に液圧が作用して局部応力が発生するのを防止することができ、亀裂等の発生を抑えて、キャリパボディ本体46の強度を確保することができる。なお、上述の第1実施形態から第5実施形態においても、蓋部材43とキャリパボディ本体46との接合部77を、ディスク軸方向において蓋部材43とキャリパボディ本体46との接合境界が完全になくなるように摩擦攪拌接合するようにしても良い。
本発明の第6実施形態を主に図19を参照して第3実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第3実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第6実施形態においては、図19に示すように、蓋部材43をキャリパボディ本体46に摩擦攪拌接合する際に、接合工具71の形状が残ってしまう摩擦攪拌処理の完了位置つまり残留形状部78の位置を、右側の蓋部材43の右斜め上方および左側の蓋部材43の左斜め上方のキャリパボディ本体46の底部42に設けたものである。
ここで、残留形状部78の中心穴79は、ディスク軸線方向に沿って見たときにボア26の内径部と重ならない位置に形成される。また、図19に示すように、2つの蓋部材43の閉ループ状に周回する接合部77から接線方向にそれぞれ延びる部分は、右側の蓋部材43では横方向に、また、左側の蓋部材43では上方向に、それぞれ異なる方向に延ばしている。
第6実施形態では、このように、残留形状部78の中央穴79をボア26の内径部よりも外側の位置にずらし、中央穴79とボア26との距離を離間させることで、両者が連通するのを阻止して液漏れの発生をより確実に防止することができる。また、残留形状部78の位置を右側の蓋部材43の右斜め上方および左側の蓋部材43の左斜め上方に設けても、2つの蓋部材43の閉ループ状に周回する接合部77から接線方向にそれぞれ延びる部分を異なる方向に延ばすことで、2つの蓋部材43の摩擦攪拌接合を同じ周回り方向(図19では時計回り方向)で実施することができる。
本発明の第1実施形態のディスクブレーキを示す正面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す背面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す側断面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体を示す背面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキの蓋部材を示すものであって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体に蓋部材を嵌合させた状態を示す背面図である。 本発明の第1実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体に蓋部材を摩擦攪拌接合させる際に用いられる接合工具を示す側面図である。 本発明の第2実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す背面図である。 本発明の第3実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体を示す平断面図である。 本発明の第3実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体に蓋部材を嵌合させた状態を示す側断面図である。 本発明の第3実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す背面図である。 本発明の第3実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す側断面図である。 本発明の第4実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体を示す平断面図である。 本発明の第4実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す背面図である。 本発明の第4実施形態のディスクブレーキのキャリパボディ本体における連通路を示す部分拡大断面図であって、(a)は閉塞前を、(b)は閉塞後をそれぞれ示している。 本発明の第4実施形態のディスクブレーキのキャリパの変形例を示す背面図である。 本発明の第5実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す背面図である。 本発明の第5実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す側断面図である。 本発明の第6実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す背面図である。
符号の説明
1 ディスクブレーキ(シリンダ装置)
17 ピストン
21 インナ側シリンダ部(シリンダ)
26 ボア
36 連通路
38 口部
42 底部
43 蓋部材
45 開口部
46 キャリパボディ本体(シリンダ本体)
78 残留形状部(完了位置)
82 接合境界

Claims (3)

  1. ピストンをシリンダのボア内で摺動させるキャリパを有し該キャリパが前記ピストンによりブレーキパッドをディスクに押圧するディスクブレーキにおいて、
    前記シリンダは、前記ボアが前記ディスクを挟んで対向するように一対設けられ
    該一対のシリンダのうち一方のシリンダ側には、前記キャリパを車両の非回転部にラジアルマウントするためのディスク径方向に延びて貫通する車両取付け穴が設けられ
    前記一対のシリンダのうち他方のシリンダの底部側には、ボア内を加工する工具が挿入可能な開口部が設けられ、
    該開口部は、該開口部を閉塞する蓋部材が全周にわたって摩擦攪拌接合されることで閉塞されることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記摩擦攪拌接合による前記開口部と前記蓋部材との接合部は、前記シリンダ本体の軸方向において前記蓋部材と前記シリンダ本体との接合境界がなくなるように、前記ボアの底面側の平面部分および前記蓋部材の内側平面部まで摩擦攪拌接合されてなることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記シリンダが前記ボアを並列に2つ有しており、これら各ボアの前記開口部を別々の蓋部材で覆った状態で、各蓋部材を前記他方のシリンダにそれぞれ摩擦攪拌接合し、前記各蓋部材を前記他方のシリンダに摩擦攪拌接合する際の摩擦攪拌処理の完了位置を前記他方のシリンダの開口部と前記蓋部材との接合境界からずらし、前記キャリパの前記ディスクの円周方向の両端部としたことを特徴とする請求項1または2に記載のディスクブレーキ。
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