JP2008025847A - ディスクブレーキ - Google Patents

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    • F16D55/00Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
    • F16D2055/0004Parts or details of disc brakes
    • F16D2055/0016Brake calipers
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Abstract

【課題】キャリパのボス部と支持部との結合面の面積を十分に確保した上で、ボス部の重量増を抑えることができるディスクブレーキの提供。
【解決手段】ディスク回転方向に離間するとともに柱状に突出して形成された複数のボス部14a,14bと、それぞれのボス部14a,14b内を通るようにディスク回転軸線と直交方向に形成された取付孔とを有するキャリパ15が、複数のボス部14a,14bにおいて車体側の支持部12a,12bに当接されて固定されるラジアルマウント型のものであって、ボス部14a,14bには、支持部12a,12b側に大径部38a,38bが、支持部12a,12bに対し反対側に大径部38a,38bより小径の小径部39a,39bが、これらの間に支持部12a,12b側ほど拡径するテーパ部40a,40bがそれぞれ形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の制動用に用いられるディスクブレーキに関する。
主として二輪車に用いられるディスクブレーキには、ディスク回転方向に離間するとともに柱状に突出して形成された複数のボス部と、それぞれのボス部内を通るようにディスク回転軸線と直交方向に形成された取付孔とを有するキャリパが、複数のボス部において車体側の支持部に当接されて取付孔を挿通する取付手段によって支持部に固定されるラジアルマウント型のディスクブレーキがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−12148号公報
ところで、ラジアルマウント型のディスクブレーキは、従来のアキシャルマウント型のディスクブレーキに比べてキャリパの取付剛性が高くなる利点があるが、制動時にディスク回転方向に発生する回転モーメントを受けてもキャリパが位置ずれを起こさないように、キャリパのボス部と支持部との結合面の面積を十分に確保する必要がある。しかしながら、このように結合面の面積を十分に確保しようとすると、ボス部の重量が増大し、キャリパの重量増を招いてしまう。
したがって、本発明は、キャリパのボス部と支持部との結合面の面積を十分に確保した上で、ボス部の重量増を抑えることができるディスクブレーキの提供を目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載のディスクブレーキは、ディスク回転方向に離間するとともに柱状に突出して形成された複数のボス部と、それぞれのボス部内を通るようにディスク回転軸線と直交方向に形成された取付孔とを有するキャリパが、前記複数のボス部において車体側の支持部に当接されて前記取付孔を挿通する取付手段によって前記支持部に固定され、前記複数のボス部の前記支持部との結合面で制動時にディスク回転方向に発生する回転モーメントを受けるラジアルマウント型のディスクブレーキにおいて、
前記ボス部には、前記支持部との結合面側に大径部が、前記支持部に対し反対側に前記
大径部より小径の小径部がそれぞれ形成されていることを特徴としている。
これにより、ボス部の支持部との結合面側が大径部とされているため、キャリパのボス
部と支持部との結合面の面積を十分に確保でき、支持部に対し反対側が大径部より小径の
小径部とされているため、ボス部の重量増を抑えることができる。
しかも、大径部と小径部とで構成することでボス部の表面積を増大させることができる
本発明の請求項2記載のディスクブレーキは、請求項1記載のものに関して、前記大径部と前記小径部との間に前記支持部側ほど拡径するテーパ部が形成されていることを特徴としている。
このように、大径部と前記小径部との間に支持部側ほど拡径するテーパ部が形成されているため、大径部と小径部との段差をなくすことができる。したがって、強度を向上させることができる。
本発明の請求項3記載のディスクブレーキは、請求項1または2記載のものに関して、前記取付孔のうちの一方をディスク回転方向に長い長穴形状に形成し、他方を丸穴形状に形成してなることを特徴としている。
これにより、取付孔のうちの他方を取付手段に対し隙間を小さくして制動時の位置ずれを防止しつつ、取付孔のうちの一方の長穴形状でディスク回転方向の組付精度の誤差を許容することができる。
本発明の請求項4記載のディスクブレーキは、ディスク回転方向に離間するとともに柱
状に突出して形成された複数のボス部と、それぞれのボス部内を通るようにディスク回転
軸線と直交方向に形成された取付孔とを有するキャリパが、前記複数のボス部において車
体側の支持部に当接されて前記取付孔を挿通する取付手段によって前記支持部に固定され
、前記複数のボス部の前記支持部との結合面には制動時にディスク回転方向に発生する回
転モーメントを受けるラジアルマウント型のものであって、前記ボス部の前記支持部との
結合面の面積は、前記支持部に対して反対側のボス部の断面積よりも大きく形成されてい
ることを特徴としている。
以上詳述したように、本発明の請求項1記載のディスクブレーキによれば、ボス部の支持部との結合面側が大径部とされているため、キャリパのボス部と支持部との結合面の面積を十分に確保でき、支持部に対し反対側が大径部より小径の小径部とされているため、ボス部の重量増を抑えることができる。したがって、キャリパのボス部と支持部との結合面の面積を十分に確保した上で、ボス部の重量増を抑えることができる。
しかも、大径部と小径部とで構成することでボス部の表面積を増大させることができる。したがって、放熱性を向上させることができる。
本発明の請求項2記載のディスクブレーキによれば、大径部と前記小径部との間に支持部側ほど拡径するテーパ部が形成されているため、大径部と小径部との段差をなくすことができる。したがって、強度を向上させることができる。
本発明の請求項3記載のディスクブレーキによれば、ボルト取付孔のうちの他方を取付ボルトに対し隙間を小さくして制動時の位置ずれを防止しつつ、ボルト取付孔のうちの一方の長穴形状でディスク回転方向の組付精度の誤差を許容することができる。
本発明の一実施形態のディスクブレーキを図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明においてはディスクブレーキが車体側の設定位置に取り付けられた状態をもって説明する。
本実施形態のディスクブレーキ10は、図1,図2に示すように、車両の車輪と一体回転するディスク11と、ディスク11に対しその軸線方向(図1における紙面直交方向)の一側に隣り合うように車体側に設けられるとともに、互いにディスク回転方向(図1および図2における左右方向)に離間する一対の支持部12a,12bを有するナックル13と、ディスク11の半径方向(図1における下から上への方向)の外側にこのディスク11を跨ぐ状態で一対のナックル13の一対の支持部12a,12bに、ディスク半径方向内方に突出しディスク回転方向に離間する一対のボス部14a,14bにおいて固定されるキャリパ15とを有している。ディスク11は車両前進時に図1および図2に矢印Rで示す方向に回転する。
キャリパ15は、いわゆる対向ピストン型のものであり、ナックル13に固定されるキャリパ本体17と、キャリパ本体17のディスク半径方向外側においてディスク軸線方向に沿った状態でディスク回転方向に離間して配設される二本のピン18a,18bと、ディスク回転方向およびディスク半径方向における位置を合わせた状態でディスク11の軸線方向における両側に配設されてディスク回転方向入口側のピン18aに支持される一対のブレーキパッド19aと、ディスク回転方向およびディスク半径方向における位置を合わせた状態でディスク11の軸線方向における両側に配設されてディスク回転方向出口側のピン18bに支持される一対のブレーキパッド19bとを有している。すなわち、ブレーキパッドは、ディスク回転方向に分割された分割タイプとされている。
また、キャリパ15は、ディスク回転方向およびディスク半径方向における位置を合わせた状態でディスク11の軸線方向における両側に互いに対向し、しかもディスク軸線方向に摺動するように設けられた一対のピストン22aと、ディスク回転方向およびディスク半径方向における位置を合わせた状態でディスク11の軸線方向における両側に互いに対向し、しかもディスク軸線方向に摺動するように設けられた一対のピストン22bとを有しており、一対のピストン22aと一対のピストン22bとはディスク回転方向に離間している。
そして、キャリパ15は、ディスク回転方向入口側の一対のピストン22aで入口側の一対のブレーキパッド19aを外側から挟みディスク軸線方向に移動させてディスク11に押し付けるとともに、ディスク回転方向出口側の一対のピストン22bで出口側の一対のブレーキパッド19bを外側から挟みディスク軸線方向に移動させてディスク11に押しつけることにより車輪の回転を制動するものである。
ここで、各ブレーキパッド19a,19bは、それぞれ裏金20と裏金20に固着されるライニング21とを有しており、ライニング21をディスク11に対向させている。
キャリパ本体17は、ディスク軸線方向において、ディスク11に対しナックル13側に配置されるキャリパ分割体23Aと、ディスク11のナックル13に対し反対側に配置されるキャリパ分割体23Bとを有し、これら一対のキャリパ分割体23A,23B同士が連結されて構成される、ディスク軸線方向に分割された構造のものである。
一対のキャリパ分割体23A,23Bは、それぞれ、ディスク半径方向外側のディスク回転方向における両端側にディスク軸線方向一側に突出するように設けられた端側連結部25a,25bと、ディスク半径方向外側のディスク回転方向における中間位置にディスク軸線方向一側に突出するように設けられた中間連結部25cとを有している。
そして、一対のキャリパ分割体23A,23Bには、ディスク回転方向入口側の端側連結部25aのディスク半径方向における外端同士と、ディスク回転方向出口側の端側連結部25bのディスク半径方向における外端同士と、中間連結部25cのディスク半径方向における外端同士とをそれぞれ当接させた状態で、一方のキャリパ分割体23Bの端側連結部25aから他方のキャリパ分割体23Aの端側連結部25aの途中位置まで連続するようにディスク軸線方向に沿って連結ボルト孔26aが形成されており、また、一方のキャリパ分割体23Bの端側連結部25bから他方のキャリパ分割体23Aの端側連結部25bの途中位置まで連続するようにディスク軸線方向に沿って連結ボルト孔26bが形成されていて、さらに、一方のキャリパ分割体23Bの中間連結部25cから他方のキャリパ分割体23Aの中間連結部25cの途中位置まで連続するようにディスク軸線方向に沿って連結ボルト孔26cが形成されている。
そして、図2および図3に示すように、連結ボルト孔26aにタイボルト27aが螺合されることで端側連結部25aのディスク半径方向における外端同士が連結され、連結ボルト孔26bにタイボルト27bが螺合されることで、端側連結部25bのディスク半径方向における外端同士が連結され、連結ボルト孔26cにタイボルト27cが螺合されることで、中間連結部25cのディスク半径方向における外端同士が連結され、その結果、キャリパ分割体23A,23B同士が連結される。ここで、端側連結部25a、端側連結部25bおよび中間連結部25cは、連結カ所がすべてディスク11の半径方向外側をディスク軸線方向に越えるように配設される。また、端側連結部25a、端側連結部25bおよび中間連結部25cは、ディスク11の半径方向においてディスク11と重なり合う部分もディスク11に接触しない程度にディスク11側に突出している。なお、連結ボルト孔26a,26b,26cがディスク軸線方向に沿う(ディスク軸線に平行をなす)ことで、タイボルト27a,27b,27cもディスク軸線方向に沿うことになる。
各キャリパ分割体23A,23Bは、図4に示すように、それぞれ、ディスク回転方向入口側の端部連結部25aと中間連結部25cとの間の部分がこれらより一段凹むシリンダ部29aとされており、ディスク回転方向出口側の端部連結部25bと中間連結部25cとの間の部分がこれらより一段凹むシリンダ部29bとされている。そして、キャリパ分割体23A,23Bのディスク回転方向入口側のシリンダ部29aには、ディスク回転方向およびディスク半径方向における位置を合わせた状態で互いに対向するようにボア30aが形成されており、ディスク回転方向出口側の両シリンダ部29bには、ディスク回転方向およびディスク半径方向における位置を合わせた状態で互いに対向するようにボア30bが形成されている。
なお、端側連結部25aと中間連結部25cとの間のシリンダ部29aが凹むことにより形成された空間にブレーキパッド19aが配設されることになり、端側連結部25bと中間連結部25cとの間のシリンダ部29bが凹むことにより形成された空間にブレーキパッド19bが配設されることになる。
ここで、図5に示すように、端側連結部25aのディスク回転方向出口側の側面31aと、中間連結部25cのディスク回転方向入口側の側面31cとがディスク回転方向入口側のブレーキパッド19aの裏金20のディスク回転方向における各端面に当接して制動時の制動トルクを受けるトルク受面となっている。同様に、端側連結部25bのディスク回転方向入口側の側面31bと、中間連結部25cのディスク回転方向出口側の側面31dとがディスク回転方向出口側のブレーキパッド19bの裏金20のディスク回転方向における各端面に当接して制動時の制動トルクを受けるトルク受面となっている。すなわち、中間連結部25cも、この中間連結部25cを境にディスク回転方向に分割されたブレーキパッド19a,19bのトルクを受ける。
図2,図4に示すように、キャリパ本体17の一方のキャリパ分割体23Aは、ディスク回転方向に離間するとともに柱状に突出して形成された一対(複数)のボス部14a,14bと、それぞれのボス部14a,14b内を通るようにディスク回転軸線と直交方向に形成されたボルト取付孔(取付孔)34a,34bとを有している。また、一対のボス部14a,14bと位置が合う一対の支持部12a,12bにも、これらボルト取付孔34a,34bと位置を合わせてそれぞれ図示せぬボルト取付孔が形成されている。
そして、ディスク回転方向入口側のボス部14aの結合面35aとナックル12の支持部12aの上側の結合面36aとを当接させ、ディスク回転方向出口側のボス部14bの結合面35bとナックル13の支持部12bの上側の結合面36bとを当接させた状態で、キャリパ本体17は、それぞれディスク回転方向入口側のボルト取付孔34aおよび出口側のボルト取付孔34bに取り付けられる図示せぬ二本の取付ボルトの締結によってナックル13に固定される。すなわち、キャリパ本体17は、ディスク半径方向に取り付けが行われるラジアルマウント型のものである。
ここで、図2に示すように、ボルト取付孔34aは、キャリパ分割体23Aのディスク回転方向における一端側であって、端側連結部25aとシリンダ部29aとの境界部分よりも若干端側連結部25a側に形成されており、ボルト取付孔34bは、キャリパ分割体23Aのディスク回転方向における他端側であって、端側連結部25bとシリンダ部29bとの境界部分よりも若干端側連結部25b側に形成されている。
また、キャリパ分割体23Aのディスク回転方向入口側のボス部14aは、図1,図3,図6に示すように、ナックル13の支持部12aへの結合面35a側が支持部12aと同径の大径部38aとされ、支持部12aに対し反対側が大径部38aよりも小径の小径部39aとされて、これら大径部38aと小径部39aとの間がこれらを結ぶように結合面35a側ほど拡径するテーパ部40aとされている。
同様に、キャリパ分割体23Aのディスク回転方向出口側のボス部14bは、ナックル13の支持部12bへの結合面35b側が支持部12bと同径の大径部38bとされ、支持部12bに対し反対側が大径部38bよりも小径の小径部39bとされて、これら大径部38bと小径部39bとの間がこれらを結ぶように結合面35b側ほど拡径するテーパ部40bとされている。
図4に示すように、キャリパ本体17のディスク回転方向出口側のボア30b同士は、ディスク回転方向出口側のボルト取付孔34bとブレーキパッド19bとの間に配設された連通路42で連通させられている。ここで、連通路42は、各キャリパ分割体23A,23Bのディスク回転方向出口側のボア30bのディスク回転方向出口側かつ底部側から、それぞれキャリパ分割体23A,23B同士の合わせ面43の方向に、ディスク回転方向出口側に傾斜しつつ延出する斜め連通穴44によって構成されており、これら斜め連通穴44は、各キャリパ分割体23A,23Bがキャリパ本体17を形成するため接合されると互いに連通状態となる。
ボルト取付孔34a,34bが形成されていない側のキャリパ分割体23Bの斜め連通穴44には、ボア30a,30bおよび連通路42内のエア抜きを行うための図2等に示すブリーダ孔45が連通されている。このブリーダ孔45は、キャリパ分割体23Bのディスク回転方向出口側の端側において外部に開口するように形成されている。
また、図4に示すように、キャリパ分割体23Aに配設されてディスク回転方向に離間するボア30a,30b同士と、キャリパ分割体23Bに配設されてディスク回転方向に離間するボア30a,30b同士とは、それぞれ、互いに近接する側かつ底部側に形成された中間連通路46によって連通させられている。そして、ボルト取付孔34a,34bが形成された側のキャリパ分割体23Aの中間連通路46に、外部から液圧が導入される液圧導入孔47が連通している。
この液圧導入孔47は、図2,図7に示すように、ボルト取付孔34a,34bが形成されたキャリパ分割体23Aにおける中間連結部25cのタイボルト27cが設けられる連結ボルト孔26cに対しディスク軸線方向に並んで、言い換えればディスク軸線方向に位置をずらしかつディスク回転方向に重なり合いさらにディスク半径方向にも重なり合って形成されている。この液圧導入孔47は、連結ボルト孔26cの延長線に対し交差しており、具体的には直交している。なお、この一つのみ設けられた液圧導入孔47を介して導入されたブレーキ液が、連通路42および中間連通路46によってすべてのボア30a,30bとピストン22a,22bとの隙間に均等に導入され、その結果、すべてのピストン22a,22bが前進してブレーキパッド19a,19bをディスク11に押し付けることになる。
以上に述べた本実施形態のディスクブレーキ10によれば、ボア30aとピストン22aとの間と、ボア30bとピストン22bとの間とに液圧を導入する液圧導入孔47が、中間連結部25cのタイボルト27c用の連結ボルト孔26cに対しディスク軸線方向に並んで形成されているため、これら連結ボルト孔26cおよび液圧導入孔47をディスク回転方向に重ね合わせることができる。よって、これら連結ボルト孔および液圧導入孔がディスク回転方向に位置をずらして平行に設けられる場合に比して、中間連結部25cのディスク回転方向の幅を狭く抑えることができる。したがって、キャリパ15の全体がディスク回転方向に大型化してしまうのを防止でき、重量の増大を抑制することができる。
しかも、キャリパ15には、ディスク半径方向に沿いディスク回転方向に離間して複数のラジアルマウント用のボルト取付孔34a,34bが形成されるが、液圧導入孔47が連結ボルト孔26cに対しディスク軸線方向に並んで形成されているため、この液圧導入孔47と両端側のボルト取付孔34a,34bとの干渉を考慮する必要がなくなる。したがって、ボルト取付孔34a,34bの配設位置の自由度が高まることになる。
加えて、ディスク回転方向に分割されたブレーキパッド19a,19bのトルクをキャリパ15の中間連結部25cで受けるため、中間連結部25cのディスク半径方向の高さを確保する必要が生じることになるが、連結ボルト孔26cと液圧導入孔47とをディスク回転方向に重ね合わせることによって中間連結部25cのディスク回転方向の幅を狭く抑えることで、中間連結部25cの体積増加を抑えることができる。したがって、キャリパ15の重量の増大をさらに抑制することができる。
さらに、液圧導入孔47が、連結ボルト孔25cの延長線に対し交差し、具体的には直交しているため、連結ボルト孔25cと液圧導入孔47とを、ディスク回転方向およびディスク半径方向において重ね合わせても、キャリパ15のディスク軸線方向の厚みの増大を最小限に抑えることができる。したがって、キャリパ15の重量の増大をさらに抑制することができる。
また、一方のキャリパ分割体23Aのディスク回転方向両端側にボルト取付孔34a,34bが形成され、他方のキャリパ分割体23Bにエア抜き用のブリーダ孔45がディスク回転方向の一端側に形成されているため、ボルト取付孔34a,34bとブリーダ孔45との干渉を考慮する必要がなくなる。したがって、ボルト取付孔34a,34bの配設位置およびブリーダ孔45の配設位置の自由度が高まることになる。
さらに、ボス部14a,14bのナックル13側が大径部38a,38bとされているため、キャリパ15のボス部14a,14bとナックル13の支持部12a,12bとの結合面35a,36a,35b,36bの面積を十分に確保でき、その上で、ボス部14a,14bのナックル13に対し反対側が大径部38a,38bより小径の小径部39a,39bとされるとともに大径部38a,38bと小径部39a,39bとの間がナックル13側ほど拡径するテーパ部40a,40bとされているため、ボス部14a,14bの重量増を抑えることができる。したがって、キャリパ15のボス部14a,14bと支持部12a,12bとの結合面積を十分に確保した上で、ボス部14a,14bの重量増を抑えることができる。
しかも、大径部38a,38bと小径部39a,39bとテーパ部40a,40bとで構成することでボス部14a,14bの表面積を増大させることができる。したがって、放熱性を向上させることができる。
加えて、大径部38a,38bと小径部39a,39bとの間にテーパ部40a,40bが形成されているため、大径部38a,38bと小径部39a,39bとの段差をなくすことができる。したがって、強度を向上させることができる。
なお、図8に示すように、ボルト取付孔34a,34bのうちの一方具体的にはディスク回転方向入口側のボルト取付孔34aをディスク回転方向に長い長穴形状に形成することも可能である。このように構成すれば、他方具体的にはディスク回転方向出口側のボルト取付孔34bを取付ボルトに対し隙間を小さくして制動時の位置ずれを防止しつつ、一方のボルト取付孔34aの長穴形状でディスク回転方向の組付精度の誤差を許容することができる。
また、中間連結部25cを境にディスク回転方向に分割された構成のブレーキパッド19a,19bを用いるのではなく、ブレーキパッドをディスク回転方向に分割しない構成としてもよい。
なお、キャリパの支持部への固定にボルトを用いたがこれに限らず、カシメ等の固定方法や、支持部より先端がネジ部となった棒状部を起立させ、棒状部を取付孔に挿通した後にネジにて固定するようにしても良い。
本発明の一実施形態のディスクブレーキを示す正面図である。 本発明の一実施形態のディスクブレーキを示す平面図である。 本発明の一実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す正面図である。 本発明の一実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す断面図である。 本発明の一実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す背面側から見た断面図である。 本発明の一実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す背面図である。 本発明の一実施形態のディスクブレーキのキャリパを示す側断面図である。 本発明の一実施形態のディスクブレーキの他の例を示す平面図である。
符号の説明
10 ディスクブレーキ
12a,12b 支持部
14a,14b ボス部
15 キャリパ
19a,19b ブレーキパッド
22a,22b ピストン
23A,23B キャリパ分割体
25a,25b 端側連結部
25c 中間連結部
27a,27b,27c タイボルト
30a,30b ボア
34a,34b ボルト取付孔(取付孔)
38a,38b 大径部
39a,39b 小径部
40a,40b テーパ部
45 ブリーダ孔
47 液圧導入孔

Claims (4)

  1. ディスク回転方向に離間するとともに柱状に突出して形成された複数のボス部と、それぞれのボス部内を通るようにディスク回転軸線と直交方向に形成された取付孔とを有するキャリパが、前記複数のボス部において車体側の支持部に当接されて前記取付孔を挿通する取付手段によって前記支持部に固定され、前記複数のボス部の前記支持部との結合面で制動時にディスク回転方向に発生する回転モーメントを受けるラジアルマウント型のディスクブレーキにおいて、
    前記ボス部には、前記支持部との結合面側に大径部が、前記支持部に対し反対側に前記
    大径部より小径の小径部がそれぞれ形成されていることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記大径部と前記小径部との間に前記支持部側ほど拡径するテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ。
  3. 前記取付孔のうちの一方をディスク回転方向に長い長穴形状に形成し、他方を丸穴形状に形成してなることを特徴とする請求項1または2記載のディスクブレーキ。
  4. ディスク回転方向に離間するとともに柱状に突出して形成された複数のボス部と、それぞれのボス部内を通るようにディスク回転軸線と直交方向に形成された取付孔とを有するキャリパが、前記複数のボス部において車体側の支持部に当接されて前記取付孔を挿通する取付手段によって前記支持部に固定され、前記複数のボス部の前記支持部との結合面には制動時にディスク回転方向に発生する回転モーメントを受けるラジアルマウント型のディスクブレーキにおいて、
    前記ボス部の前記支持部との結合面の面積は、前記支持部に対して反対側のボス部の断
    面積よりも大きく形成されていることを特徴とするディスクブレーキ。
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