JP4804837B2 - 金型セットアップ情報作成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、板材の曲げ加工用のCAD/CAMなどにおいて加工用の金型ステージの長さ、分割本数及び金型ステージのレイアウトを自動的に決定するための金型セットアップ情報作成装置に関する。
一般に板金等の板材の曲げ加工においては、パンチとダイをセットとした金型をベンダー又はプレスブレーキに取り付けて、被加工物をパンチとダイとで挟んで加圧し塑性変形させることにより曲げ加工を行っている。
図12を参照するに、上記のような曲げ加工に用いられる曲げワークステーション101には、4個の重要な機械的構成要素が含まれる。即ち、曲げワークW用のプレスブレーキ103と、このプレスブレーキ103内でワークWを取り扱うと共に位置決定を行う5自由度ロボット・アーム(以下、ロボットと略す)105と、このロボット105が掴める場所に未完成ワークをロードすると共に位置決定をし、また完成ワークをアンロードする材料ローダ・アンローダ107と、前記ロボット105がワークWの掴み位置を変更する間に、ワークWを保持するための再位置決定グリッパ109と、の構成要素である。
図13及び図14を併せて参照するに、プレスブレーキ103には、ワークWを掴むロボット・アーム・グリッパ111を有するロボット105と、パンチホルダ113により保持されるパンチ115と、ダイ・レール117上に保持されるダイ119と、が含まれる。
また、プレスブレーキ103には、ダイ・レール117上に保持される少なくとも1つのダイ119、及びダイ119に対応してパンチホルダ113に保持される少なくとも1つのパンチ115が含まれる。プレスブレーキ103には、更にワークWの位置決めに使用されるバックゲージ機構121も含まれる。
次に、ワークステーション101によるワークの加工動作を説明する。まず、材料ローダ・アンローダ107は、図示しない容器から未完成ワークWを吸引カップ123により持ち上げ、ロボット105のグリッパ111により掴まれる位置に上げて移動する。次に、ロボット105は、曲げワークステーション101内に位置する特定曲げステージに対応する位置に操縦移動する。図14において、ステージAはプレスブレーキ103の極左部のステージより構成され、ステージBはダイ・レール117に沿ってステージAの右側に位置する。
ステージAで最初の曲げが行われる場合、ロボット105はワークWをステージに移動し、図13に示されているように、バックゲージ機構121に到達して接触するまで、ワークWをプレスブレーキ103内においてパンチ115とダイ119間の場所で操作移動させる。ワークWの位置は、バックゲージ機構121に設けられた図示しない接触センサに支援され、ロボット105により調整される。
次いで、ステージAでワークWに対して曲げ操作が行われる。曲げ操作中に、ダイ・レール117は、図13の矢印Aが示すD軸に沿って上方に移動する。パンチ115とダイ119とが同時にワークWに当接するとき、グリッパ111はワークWに対するその掴みを開放し、ロボット105はグリッパ111をワークWから遊離させて、ワークWにはパンチ115とダイ119による曲げ力のみが作用するようになる。次いで、プレスブレーキ103は、適切な曲げ形状が形成されるまでダイ119を上方移動させ、ワークWの曲げ加工を終了させる。
ワークWをその曲げ状態に保持しつつ、ダイ119をパンチ115に対して一旦係合した後、プレスブレーキ103を下げてダイ119の係合を解く前に、ロボット105は、ワークWを保持するために、グリッパ111を再び位置決めする。グリッパ111がワークWを保持すると、ダイ119はD軸に沿って下方に移動し、係合が解かれる。
ロボット105は、次いで、ワークW用にプログラムされた特定曲げシーケンス中の次の曲げを実行するため、ワークWを操作移動し、その位置を再決定する。曲げシーケンス内の次の曲げは、実行される曲げ形態、プレスブレーキ103内に設けられた道具立てに応じ、最初の曲げが行われたステージAと同ステージ、又はステージB等の異なるステージのいずれにおいても行われ得る。
実行される次の曲げやワークWの構成に応じ、グリッパ111がワークWを掴む位置も再決定される必要がある。図12に示されているように、この目的のため再位置決定グリッパ109が設置される。グリッパ111の再位置決定が必要である次の曲げの実行前に、ワークWはロボット105により再位置決定グリッパ109まで移動される。次いで、再位置決定グリッパ109は、ワークWを一時的に掴み、これにより、グリッパ111が次の曲げ、或いは一連の曲げに適切な場所でワークWを掴み換えることができる。
上記のような曲げワークステーション101におけるワークW(被加工物)の加工に先立って、板材の材質、厚さ、曲げ条件等を考慮して曲げ線を含む被加工物の展開図が作成され、この展開図に基づいて板材の板取り、タレットパンチプレス/レーザ加工機等により切断が行われ、曲げ加工前の被加工物が成形される。また展開図に基づいて、曲げ順や曲げ金型の長さ及びその配置が決定される。
被加工物が複数の曲げを含む場合、加工性の良い曲げ順を選択し、金型長さ及び金型配置を決める必要があるが、この方法は、特許文献1に示されているように、標準化された方法で自動的に金型長さ及び金型配置を決めることができる板材曲げ加工用金型自動決定方法及びその装置が提供されている。
ところで、板材の曲げに利用される金型は、通常10mm以上で、5mm単位で各種の長さのものが供給されている。従来の板材の曲げ加工においては、曲げ線を含む展開図により、材質、板厚、曲げ伸び値、曲げ順等を考慮して、金型長さの計算は、単一ステージにおける曲げ長さに対する必要最小長さで計算していた。また、金型レイアウトは、金型レイアウト作成処理に基づく並び順で構築されていた。
特開2000−218321号公報
ところで、従来の板材曲げ加工用金型自動決定方法においては、金型長さを計算する際に、内Rを考慮していないためにコイニングパーツなどの場合、実際の現場で求める金型長さよりも短い長さで情報が出力されるため、製品品質低下の問題があった。
また、分割金型の境界部による製品への傷のために品質低下を招くような分割本数から構成される金型長さの情報を出力していたという問題点があった。
さらに、曲げ金型の所有本数を考慮せずに金型長さを計算していたため、実際の現場では、分割本数が不足して実加工ができない情報を出力していたという問題点があった。
また、ステップベンドにおける作業者のマテハン作業効率の悪い並び順の金型レイアウト情報を出力していたという問題点があった。
さらに、金型長さを計算する際に一つのステージのみを考慮した金型長さを出力していたが、実際の現場では、段取り作業削滅のため、レイアウト全体(複数ステージ)を考慮し、段取り作業が少なくなるような金型長さが求められる。しかし、上記の事柄が考慮されていないため、段取り作業が多くなるレイアウトの情報を出力していたという問題点があった。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
この発明の金型セットアップ情報作成装置は、展開図データに基づいた曲げ加工シミュレーションにより、曲げ加工順番の設定、前記各曲げ加工順毎の曲げ工程で用いられる金型番号の選択、及び前記各工程での使用金型の取付け位置及び取付け長さを決定する金型セットアップ情報を作成する金型セットアップ情報作成装置であって、
少なくとも金型番号及び金型長さを含む曲げ金型情報を金型データベースに登録するデータ登録部と、
前記展開図データに基づいた曲げ加工順番を決定する曲げ順決定部と、
前記各曲げ順毎の曲げ工程で使用する曲げ金型を選択する金型選択部と、
前記各曲げ工程において加工対象となる曲げ線の両端の未干渉領域であるギャップ長さと干渉領域である干渉物量とを算出する未干渉・干渉物量の算出部と、
前記各曲げ工程において加工対象となる曲げ線の長さに対応して計算上の使用金型長さを算出する使用金型長さ算出部と、
前記金型データベースに登録されている前記使用金型長さと本数とを組み合わせることにより算出された計算上の使用金型長さの両側に、干渉物の内寸法である前記ギャップ長さを配置する金型ステージ情報を作成する金型ステージ情報作成部と、
前記金型ステージ情報作成部で作成した複数の金型ステージのマテハン作業を考慮した取付け位置に配置するレイアウト情報を作成する金型ステージレイアウト情報作成部と、
を有することを特徴とするものである。
この発明の金型セットアップ情報作成装置は、前記金型セットアップ情報作成装置において、前記金型ステージレイアウト情報作成部で配置される複数の金型ステージうち、各金型ステージ間に干渉物量が連続して存在しない金型ステージを1つの金型ステージに再作成する金型ステージ再作成部を追加することが好ましい。
この発明の金型セットアップ情報作成装置は、前記金型セットアップ情報作成装置において、前記金型ステージ情報作成部は、前記金型ステージ情報を作成する所定の条件を満たす金型長さと本数の組み合わせのうち、最も金型本数が少ない組み合わせにより金型ステージ情報を作成することが好ましい。
この発明の金型セットアップ情報作成装置は、前記金型セットアップ情報作成装置において、前記金型ステージ情報作成部は、既作成済みの曲げデータより、前記曲げ順と各曲げ工程での使用金型を抽出し、この抽出した使用金型を当該曲げ順と各曲げ工程における使用金型とすることが好ましい。
この発明の金型セットアップ情報作成装置は、前記金型セットアップ情報作成装置において、前記金型ステージ情報作成部は、パンチ金型のステージ情報を作成する場合、パンチ金型がパンチホルダに装着可能である位置及び金型長さを割り付けることが好ましい。
この発明の金型セットアップ情報作成装置は、前記金型セットアップ情報作成装置において、前記金型ステージレイアウト情報作成部は、金型取付け位置が一連の曲げ工程間におけるワークの移動量を最小とすべく配置される情報を作成することが好ましい。
この発明の金型セットアップ情報作成装置は、前記金型セットアップ情報作成装置において、前記金型ステージ再作成部は、金型ステージの再作成がパンチ金型とダイ金型とをそれぞれ独立して作成されることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明の金型セットアップ情報作成装置によれば、使用金型長さを計算する際に、ギャップ長さと内Rが考慮され、実際に必要な長さの使用金型が情報として出力されるので、金型と曲げ線との当たりが良くなり、製品精度の高い曲げ精度が得られる。
また、使用金型長さを計算する際に所有本数を考慮するので、分割本数が不足することのないように情報を出力することができる。
また、製品を曲げ加工するために使用する分割本数が少なくなることにより、分割金型の境界による製品への傷を少なくすることができ、さらに段取り作業を軽減できる。
また、マテハン最小化処理が行われることにより、ステップベンド加工におけるマテハン作業効率化を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、この実施の形態においては、従来の背景技術の項で図12ないし図14を用いて説明したように、ロボットを使用して曲げ作業を自動化した曲げワークステーションを用いた金型セットアップ情報作成装置について説明するが、これはこの発明を限定するものではなく、従来の汎用機による手曲げ用の金型についてもこの発明を適用できることは明らかである。
図1を参照するに、この実施の形態に係る金型セットアップ情報作成装置1は、図1の概略構成図に示されているように、図示しない板金CADシステムから図形データとしての展開図データを入力する入力部3と、曲げ線の位置、長さ及び板材の板厚tを含む展開図データを記憶するためのデータ登録部としての例えば記憶部5と、が備えられている。
さらに加えて、展開図データに基づいて、該展開図上で同一直線上に配列された複数の曲げ線に対する平行曲げを含む曲げ線に対する曲げ順番を決定する曲げ順決定部7と、前記各曲げ順毎の曲げ工程で使用する曲げ金型を選択する金型選択部9と、前記記憶部5に記憶された展開図データから板厚t、曲げ線の長さBL、曲げの片伸び値Bevなどを抽出する数値抽出部11と、展開図上のある選択された曲げに対する先行する曲げと該選択された曲げの対象でない領域とによる該選択された曲げに対する障害形態を検出する障害検出部13と、が備えられている。
さらに加えて、前記各曲げ工程において加工対象となる曲げ線の両端の未干渉領域であるギャップ長さと干渉領域である干渉物量とを算出する未干渉・干渉物量の算出部15と、前記各曲げ工程において加工対象となる曲げ線の長さに対応して計算上の使用金型長さを算出する使用金型長さ算出部17と、金型データベースに登録されている前記使用金型長さと本数とを組み合わせることにより、前記計算上の使用金型長さ及び前記ギャップ長さに関連する所定の条件を満たす金型ステージ情報を作成する金型ステージ情報作成部19と、が備えられている。
なお、前記金型ステージ情報作成部19は、前記金型ステージ情報を作成する所定の条件を満たす金型長さと本数の組み合わせのうち、最も金型本数が少ない組み合わせにより金型ステージ情報を作成するものである。
また、前記金型ステージ情報作成部19は、既作成済みの曲げデータより、前記曲げ順と各曲げ工程での使用金型を抽出し、この抽出した使用金型を当該曲げ順と各曲げ工程における使用金型とするものである。
また、前記金型ステージ情報作成部19は、パンチ金型のステージ情報を作成する場合、パンチ金型がパンチホルダに装着可能である位置及び金型長さを割り付けるものである。
さらに加えて、金型セットアップ情報作成装置1は、前記金型ステージ情報作成部19で作成した複数の金型ステージを取付け位置に配置するレイアウト情報を作成する金型ステージレイアウト情報作成部21と、前記金型ステージレイアウト情報作成部21で配置される複数の金型ステージうち、各金型ステージ間に干渉物量が連続して存在しない金型ステージを1つの金型ステージに再作成する金型ステージ再作成部23と、上記の各構成部で得られた金型長さ及び金型ステージの間隔やレイアウトなどの金型セットアップ情報を板金加工用データとして外部へ出力する出力部25と、が備えられている。
なお、前記金型ステージレイアウト情報作成部21は、金型取付け位置が一連の曲げ工程間におけるワークの移動量を最小とすべく配置される情報を作成するものである。
また、前記金型ステージ再作成部23は、金型ステージの再作成がパンチ金型とダイ金型とをそれぞれ独立して作成されるものである。
次に、この金型セットアップ情報作成装置1の動作を説明する。
図2は、この実施の形態に係る金型セットアップ情報作成装置の動作を説明するフローチャートであり、汎用のエンジニアリングワークステーションやパーソナルコンピュータ上で実行されるソフトウェア(プログラム)の動作フローとして記述されている。これらのプログラムは、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体に記録して頒布されることができる。
図1及び図2を参照して、金型セットアップ情報作成装置の動作のフローチャートの詳細な動作を説明する。
まず、図示しない板金CADシステムにおいて、曲げ線情報を含む展開図データが生成される。この展開図データの生成方法には、被加工物の3次元CADデータから生成する方法、3面図を主とする2次元図面データから生成する方法、人手入力による方法等があるが特に限定されることはない。
例えば、展開図データの取得には、通信回線を介して他のCADシステムで作成された展開図データを取得したり、フロッピー(登録商標)ディスクや光磁気ディスク(MO)等の交換可能な記憶媒体に格納された展開図データを読み取ってもよいし、展開図作成用ソフトウェアにより2次元3面図や3次元CADデータから展開図データを作成してもよい。
展開図データには、板材の板厚t、各曲げ線の長さBL、及び曲げの片伸び値Bevが組み込まれているか若しくは添付されているものとする。展開図データは、図示しない板金CADシステムから入力部3を介してハードディスク、半導体メモリなどで構成した記憶部5に入力され一時記憶される。
さらに、上記の記憶部5には、金型データベース(DB)から金型番号、形状、保有する分割長さ、各分割長さに対する所有本数などの金型情報が取得される(ステップS1)。
次いで、曲げ順決定部7では、展開図データに含まれる各曲げ線に対して、曲げ順を決定し、金型選択部9では、前記各曲げ順毎に使用する曲げ金型を選択する(ステップS2)。
より詳しくは、曲げ順決定部7では、展開図データの形状情報を用いて内部モデルを生成し、パーツモデルとの干渉チェックにより、適合する金型番号を選択し、各曲げ線に対する曲げ順番を決定し、この曲げ順番を各曲げ線の属性データに付加するとともに、独立した曲げ順情報を作成する。このとき、曲げ順決定部7は、同一直線上に配列された複数の曲げ線を同時に曲げる平行曲げが実行できるか否かについても判定し、平行曲げが実行できる場合には、一組の平行曲げとなる複数の曲げ線に同一の曲げ順番を付与する。
なお、上記の曲げ順序決定方法は、本願出願人によるPCT/JP95/02291、特願平8−515914号がある。これは、種々の拘束条件を満たしながらロボット及びプレスブレーキ装置の作業時間が最も短くなる(即ちコストが最も低い)曲げ順を自動的に決定するシステムであり、曲げ順プランナーと呼ばれている。
この曲げ順に関する拘束条件には、例えば、切り起こしは最初に曲げる、長辺より短辺を先に曲げる、外フランジより先に曲げる、平行曲げ線から先に曲げる、低いフランジから先に曲げる等がある。曲げ順プランナーは、A* アルゴリズムを使用して曲げ順を探索する状態空間のサーチツリーを出発節点から目標節点まで探索する。このとき、出発節点からある節点までのコストと、その節点から目標節点までのコストの推定値との和を評価値として用いる。
次いで、図1における数値抽出部11において、展開図データから板厚t、各曲げ線の線長BL、曲げの片伸び値Bevが抽出される。次いで、障害検出部13において、曲げ線を選択し、この選択された曲げ線の両端部に曲げの障害があるかどうか、またその障害の状況を判定し、障害状況パラメータH,一端部の障害までの距離C1,他端部から障害までの距離C2を求める。
より詳しくは、障害検出部13では、各曲げ線毎に、それぞれの端部に曲げの障害があるか否かを判定し、その障害の状況によって0、1、2のいずれかの値を取るパラメータHを設定するとともに、各曲げ線端から障害までの延長線の長さC1、C2を計算する。パラメータHは、曲げ線の両端部に曲げの障害となるフランジがある場合H=2、片端部に曲げの障害となるフランジがある場合H=1、両端部共に障害となるフランジがない場合H=0となる。C1、C2は曲げ線のそれぞれの端から障害までの距離となるものである。
次いで、未干渉・干渉物量の算出部15では、前述した曲げ順決定時、並びに後述する使用金型長さ算出時に用いるために、各曲げ工程において加工対象となる曲げ線の両端の未干渉領域の長さであるギャップ長さが算出されて情報として出力される。さらに、干渉領域の長さである干渉物量も算出されて情報として出力される(ステップS3)。
図3を併せて参照するに、上記の曲げ順決定、金型選択並びに未干渉・干渉物量の算出方法について、図3に示されているようなワークWの展開図データの折曲げ加工例に基づいて説明する。なお、図3の折曲げ加工例の展開図データは、表1に示されている通りである。
Figure 0004804837
この展開図データの曲げ順番は、表1に示されているように図3において曲げ線27B、27C、27A、27Dの順になる。この場合、曲げ線27Dでは、曲げ長さBLが200mmで、未干渉領域であるギャップ長さG,Gがそれぞれ20mmで、曲げ不可の障害物29,29(「干渉物」ともいう)の干渉領域である干渉物量としての例えば障害物量O,Oがそれぞれ30mmである。なお、ギャップ長さとは、例えば曲げ線27Dの両端から障害物29,29までの距離を表している。この場合、金型長さが240mm以上であると、左右の障害物29,29に干渉してしまうことになる。
したがって、金型情報、製品情報に含まれる形状情報を用いて内部モデルを生成し、干渉チェックを行いながら、適合する金型番号の選択及び曲げ順が決定される。また、曲げ順決定時には、各曲げ工程におけるギャップ長さの情報も出力される。
次いで、使用金型長さ算出部17では、使用金型長さが、ギャップ長さ、内Rを考慮して計算される(ステップS4)。
その際、基本的な使用金型長さの計算方法は、次の通りである。すなわち、
(1)対象となる曲げ線の両側に干渉物がない場合は、曲げ線よりも長く、5で割り切れる最小長さとする。このように最小長さを5としたのは、従来の説明でも記載したように、板材の曲げに利用される金型は、通常10mm以上、5mm単位で各種の長さのものが供給されているからである。このとき、使用金型に対する曲げ位置は、曲げ線と使用金型の中心が一致する位置に割り当てられる。これに該当するのは、図3において曲げ線27B,27Cである。
(2)対象となる曲げ線の片側に干渉物がある場合は、曲げ線よりも長く、5で割り切れる最小長さとする。
このとき、曲げオフセット位置(干渉物から金型端までの距離)を計算する際に、内Rが考慮される。なお、前記内RがワークWの板厚以上である場合は、内R分のクリアランスを取った位置に金型をオフセットする。一方、前記内RがワークWの板厚より小さい場合は、前記板厚分のクリアランスを取った位置に使用金型をオフセットする。
(3)対象となる曲げ線の両側に干渉物がある場合は、干渉物内寸(曲げ長さ+左右ギャップ長さ)からクリアランス(ST)分を引いた長さを5で割ったときの商の整数値(小数点以下を切り捨てた数値)×5の値を使用金型長さとする。このとき、クリアランス(ST)を計算する際に、内R値が考慮される。
なお、上記のクリアランスSTを計算する際は、現工程の曲げ線の左右端の近傍の他工程の曲げ線を認識する必要がある。すなわち、現工程の曲げ線を左右に延ばすと共に現工程以外の(他工程の)曲げ線を延ばし、現工程の曲げ線と交差する他工程の曲げ線のうち、現工程の曲げ線の左右端に最も近い他工程の曲げ線の内R値がクリアランスSTを計算する際の内R値とする。
上記の内R値に基づいて、現工程の曲げ線におけるクリアランスSTは左右の内R値の合計とする。ただし、上記の内R値が0.0である場合や、交差する曲げ線が存在しない場合は、板厚を内R値とする。
例えば、図4では、現工程の曲げ線27の左右には他工程の曲げ線27,27があり、曲げ線27の内R値がR1で、曲げ線27の内R値がR2であるとする。この場合、現工程の曲げ線27におけるクリアランスSTはR1+R2である。
図4のワークWが現工程の曲げ線27でフランジFが折曲げられると共に左右の他工程の曲げ線27,27でフランジF,Fが予め折曲げられる場合、前記現工程の折曲げ線27における断面図は図5に示されているようになる。このときの現工程の曲げ線27の左右のギャップ長さG,Gは図5に示されているようになる。
また、曲げ線27の左右両側の干渉物であるフランジF,Fの内寸法をギャップ幅GLと称すると、最大金型長さPLmaxは、左右の干渉物の内側間のギャップ幅GLから左右の干渉物とのクリアランスSTを減じた値(PLmax=GL−ST)である。
以上のことから、使用金型長さを計算するには、実際の板材の曲げに利用される金型が、通常10mm以上で、5mm単位で各種の長さのものが供給されているので、この点を考慮した上で、最大金型長さPLmaxの範囲で計算されるものである。
例えば、図3では、曲げ線27Aの場合が上記の(3)に該当し、曲げ長さが300mmであり、表1に示されているように、左右のギャップ長さG,Gがそれぞれ2.5mmであり、例えばクリアランスSTが6mmであるとすると、(300+5−6)/5=59.8≒59(整数値)mmであるので、計算上の使用金型長さは、59×5=295mmとなる。
次いで、金型ステージ情報作成部19では、金型データベースに登録されている使用金型長さと本数とを組み合わせることにより、前述した計算上の使用金型長さとギャップ長さに関連する所定の条件を満たす金型ステージ情報を作成する(ステップS5)。
このとき、前述した使用金型長さ算出部17で計算された計算上の使用金型長さとギャップ長さに基づく金型ステージの共有化が図られる。すなわち、各曲げ工程におけるギャップ長さを考慮して、同一の金型ステージで曲げ可能な工程がまとめられる。その結果、各金型ステージにおける曲げ範囲と最小の左右ギャップ長さが計算される。
例えば、図3における折曲げ加工例では、曲げ順番が曲げ線27B、27C、27A、27Dの順であり、曲げ線27B、27Cは曲げ長さBLがそれぞれ200mmであり、左右ギャップ長さG,Gがそれぞれ無限大であるので、曲げ線27Aの使用金型長さが、曲げ線27A,27B,27Cの共通の第1の金型ステージとして使用可能であると判断される。すなわち、この第1の金型ステージは295mmになる。
一方、曲げ線27Dは、曲げ長さと左右ギャップ長さとの和が240mmであり、使用金型長さはそれより小さい値であるので、曲げ線27A、27B、27Cとは共通のステージで使用できないために、別の第2金型ステージとなる。
しかし、実際には、金型データベースに登録されている使用金型長さと本数のデータに基づいて、この中から使用可能な使用金型長さと本数を組み合わせて上記の計算上の各金型ステージの長さに合わせる必要がある。すなわち、上記の計算上の各金型ステージの長さ以上で、且つ最大金型長さPLmax以下となるように使用金型長さと本数を組み合わせる必要がある。このとき、できるだけ上記の計算上の各金型ステージの長さに近づけると共に使用金型の組合せ本数を少なくすることが優先されるように計算される。
すなわち、最大金型長さの範囲内で最小分割本数となる金型長さを計算する処理であり、以下、これを「金型の最小分割本数処理」として詳しく説明する。
金型の最小分割本数処理は、以下の手順で行われる。なお、金型を構成するダイ及びパンチはそれぞれ単独で最小分割本数処理が行われるとしても、その処理の仕方は同様である。
(1)各金型ステージの左右端から干渉物までの距離と各金型ステージの長さとの合計からギャップ幅GLを計算する。このとき、対象となる金型ステージで行われる各曲げ工程のギャップ幅の中から最小値のギャップ幅が取得される。
例えば、図3では、曲げ線27A、27B、27Cの場合は、第1の金型ステージの計算上の使用金型長さが295mmであり、曲げ線27Aの曲げ工程のときがギャップ幅GLの最小値となり、このギャップ幅GLは305mmである。
したがって、金型の最小分割本数処理は、実際上の第1の金型ステージの長さが295〜305mmの範囲内に入るように分割金型及び本数が組み合わされることになる。
(2)金型データベースに登録されている分割金型と所有本数を考慮して、上記の各金型ステージのギャップ幅GLの最小値から、各金型ステージの使用金型が最小分割本数となる金型長さを決定する際に、各金型ステージの処理順序を下記に示される優先順位に基づいて実行することにより、曲げワークステーションへ配置される複数の金型ステージのレイアウト全体において使用される分割本数が少なくできる。
優先順位としては、第1優先は金型ステージの両側に干渉物による制約があり、ギャップ幅GLが小さいもので、第2優先は金型ステージの両側に干渉物による制約があり、ギャップ幅GLが大きいもので、第3優先は金型ステージの両側あるいは片側に干渉物による制約がなく、金型ステージ長さが小さいもので、第4優先は金型ステージの両側に干渉物による制約がなく、金型ステージ長さが大きいものである。
(3)上記の優先順位に基づいて各金型ステージの処理順序を決定し、優先順位の高い金型ステージから最小分割本数の金型長さの計算処理が実行される。
各金型ステージに対する最小分割本数の金型長さを計算する際には、処理実行完了した金型ステージで使用された分割金型の本数分が、金型データベースの所有本数(つまり、使用可能本数)から減算される。次以降に処理される金型ステージは上記の減算された使用可能本数に基づいて最小分割本数の金型長さの計算が実行される。
このときに、金型データベースの各分割金型の所有本数の制約があるので、分割本数を最小にすることを優先にする分割数最小モードの場合と、金型ステージ長さを最小にすることを優先にする長さ最小モードの場合との、2通りについて考慮する。
分割数最小モードの場合について説明すると、
(A)最小分割本数の金型ステージ長さは、使用金型長さ算出部17で計算された金型ステージ長さを最小とし、5mmピッチで、最大金型長さGLの範囲内で保有本数を満たし、且つ最小の分割本数となる金型ステージ長さのことである。
(B)上記の(A)の中で、分割本数が同じ場合は使用金型長さの短い方が最小分割本数の金型長さとなる。
例えば、図6(A)に示されているように、計算上の金型ステージ31の長さに対して(a),(b),(c)の3通りの分割金型本数の組合せがある場合は、優先順位の高い順から(a),(b),(c)となる。
長さ最小モードの場合について説明すると、
(A)最小分割本数の金型ステージ長さは、使用金型長さ算出部17で計算された金型ステージ長さを最小とし、5mmピッチで、最大金型長さGLの範囲内で保有本数を満たし、且つ最小の長さとなる金型ステージ長さのことである。
(B)上記の(A)の中で、分割本数が同じ場合は、長さの短い方が最小分割本数の金型長さとなる。
例えば、図6(B)に示されているように、計算上の金型ステージ31の長さに対して(a),(b),(c)の3通りの分割金型本数の組合せがある場合は、優先順位の高い順から(c),(a),(b)となる。
次に、上記の金型の最小分割本数処理について、金型の所有本数を考慮した最小分割本数の計算の簡単な実施例で説明する。
図7を参照するに、使用金型長さ算出部17により、2つの金型ステージ31C,31Dが計算上の使用金型長さが算出された。金型ステージ31Cのステージ長さは200mmであり、金型ステージ31Cの両側には干渉物による制約がある。金型ステージ31Dのステージ長さは40mmであり、金型ステージ31Cの両側には干渉物による制約が無いものである。
一方、金型データベースに登録されている所有分割金型の長さ及び本数は、長さ160mmの分割金型33aが1本、長さ40mmの分割金型33bが1本、長さ20mmの分割金型33cが2本である。
最小分割本数処理の優先順位は金型ステージ31C、金型ステージ31Dの順であるので、金型ステージ31Cに対する分割本数を計算する。
分割本数を少なくするために200mm以下で最も近い長さ160mmの分割金型33aをピックアップする。したがって、残り長さは40mm(=200mm−160mm)となる。所有分割金型の長さ及び本数は、分割金型33aが0本、分割金型33bが1本、分割金型33cが2本である。
次に、残り長さ40mm以下で最も近い長さ40mmの分割金型33bをピックアップする。したがって、残り長さは0mm(=40mm−40mm)となる。所有分割金型の長さ及び本数は、分割金型33aが0本、分割金型33bが0本、分割金型33cが2本である。
次に、第2優先の金型ステージ31Dに対する分割本数を計算する。
分割本数を少なくするために40mm以下で最も近い長さ40mmの分割金型33bをピックアップする。しかし、分割金型33bの所有本数は0である。
そこで、40mm以下で次に最も近い長さ20mmの分割金型33cをピックアップする。したがって、残り長さは20mm(=40mm−20mm)となる。所有分割金型の長さ及び本数は、分割金型33aが0本、分割金型33bが0本、分割金型33cが1本である。
さらに、残り長さ20mm以下で最も近い長さ20mmの分割金型33cをピックアップする。したがって、残り長さは0mm(=20mm−20mm)となる。所有分割金型の長さ及び本数は、分割金型33aが0本、分割金型33bが0本、分割金型33cが0本である。
以上のことから、使用金型長さを計算する際に、ギャップ長さと内Rが考慮され、実際に必要な長さの使用金型が情報として出力されるので、金型と曲げ線との当たりが良くなり、製品精度の高い曲げ精度が得られる。
また、使用金型長さを計算する際に所有本数を考慮するので、分割本数が不足することのないように情報を出力することができる。
また、製品を曲げ加工するために使用する分割本数が少なくなることにより、分割金型の境界による製品への傷を少なくすることができ、さらに段取り作業を軽減できる。
次いで、金型ステージレイアウト情報作成部21では、上記の金型ステージ情報作成部19で作成した複数の金型ステージのマテハン作業を考慮した取付け位置に配置するレイアウト情報を作成する金型ステージレイアウト情報作成工程が行われる(ステップS6)。
複数の金型ステージで曲げ加工を行う際のマテハン移動距離の計算は、ワークWの各曲げ線の中心を基準とし、第1工程目から最終工程目までの移動距離とする。なお、特殊曲げ(ヘミング、RR、FR、段曲げ)の工程は別段取りであるため、移動距離には含めないこととした。
例えば、図8では、1つのワークWが第1工程〜第4工程の各金型ステージ31E,31F,31G,31Hにより曲げ加工が行われる。第1工程はV曲げで、第2工程はV曲げ(平行曲げ)で、第3工程はRR曲げで、第4工程はV曲げである。各工程間の移動距離は、第1工程と第2工程間を移動距離Aとし、第2工程と第3工程間を移動距離Bとし、第2工程と第4工程間を移動距離Cとし、第3工程と第4工程間を移動距離Dとしている。
しかし、上記において、第3工程の特殊曲げ工程に対する移動距離B、移動距離Dは採用されないので、この場合の総移動距離=移動距離A+移動距離Cとなる。
上記の各曲げ工程間の移動距離を踏まえて、金型ステージレイアウト情報作成部21では、金型取付け位置が一連の曲げ工程間におけるワークWの移動量(すなわちマテハン作業効率)を最小とすべく複数の金型ステージの並び順をソートして配置する計算が行われる。所謂、マテハン最小化処理が行われる。
例えば、図9(A)を参照するに、この金型ステージのレイアウト状態は、この実施の形態のマテハン最小化処理が行われる前の状態である。1つのワークWに対して合計14の曲げ工程が行われるものである。曲げワークステーションには左から順に4つの金型ステージ31I,31J,31K,31Lが配置されている。金型ステージ31Iでは第1,第2,第7,第9〜第12工程が行われ、金型ステージ31Jでは第13,第14工程が行われ、金型ステージ31Kでは第3〜第5工程が行われ、金型ステージ31Lでは第6,第8工程が行われる。この場合、第1〜第14工程の順に曲げ加工が行われると、図9(A)に示されているように各工程間でマテハン移動が行われることになり、ワークWの移動量(距離)は例えば8097.2mmとなる。
次に、上記の図9(A)の金型ステージ31に対して、この実施の形態のマテハン最小化処理が行われた場合、図9(B)のように左から順に4つの金型ステージ31K,31L,31I,31Jのごとく配置され、このレイアウト状態で計算される。この場合、第1〜第14工程の順に曲げ加工が行われると、図9(B)に示されているように各工程間でマテハン移動が行われることになり、ワークWの移動量(距離)は例えば3448.9mmとなる。
したがって、マテハン最小化処理が行われたことにより、ステップベンド加工におけるマテハン作業効率化を図ることができる。
次いで、金型ステージ再作成部23では、図10に示されているように、平行曲げの金型ステージ間に干渉物がない金型ステージ群に対しては、複数の金型ステージ群において最小分割本数となる金型長さを計算する金型ステージ再作成工程が行われる(ステップS7)。
例えば、図10のワークWには3つの平行曲げの曲げ線27M、27N、27Oがあり、上記の金型ステージ情報作成部19では3つの金型ステージ31M、31N、31Oが作成されているとすると、この場合では、図10において右側の2つのフランジの曲げ線27N、27Oを曲げる2つの金型ステージ31N、31Oの間に干渉物量が連続して存在しないので、この2つの金型ステージ31N、31Oは曲げ線27N、27Oの干渉物量とギャップ長さである未干渉物量とを合計した金型長さで1つの金型ステージ31Pに再作成することができる。
なお、上記の金型ステージ再作成処理を行う際に、金型データベースの分割金型の中に該当する長さの所有金型が見つからない場合は、そのまま別々の金型ステージ31N、31Oで行うように処理する。
また、金型ステージ再作成部23では、上述したマテハン作業効率化した金型レイアウトに対して、さらに複数の金型ステージに対してダイ置き換え処理を実施することにより、さらなる最小分割本数処理が行われる。なお、パンチ置き換え処理の場合も同様である。
より詳しくは、ダイ置き換え処理について説明すると、金型ステージ情報作成部19において各金型ステージに対して最小分割本数処理が行われ、さらに上記のマテハン最小化処理が行われた後に、複数の金型ステ−ジ間に干渉物のない連続する複数の金型ステージに対しては、干渉のない最小分割本数となるダイ長さ及び取付け位置が計算される。
なお、複数の金型ステージに対するダイ分割本数が、上記の最小分割本数処理後の分割本数の合計数より多い場合は置き換えをしない。また、この処理は、各金型ステージに対する最小分割本数処理後、パンチホルダに対するパンチ取付け位置が計算された後に実行される。
例えば、この実施の形態の処理が行われる前の初期状態は、図11(A)に示されているように、2つの金型ステージ31Q,31Rが配置されている。金型ステージ31Qではパンチ35の分割本数が2本、ダイ37の分割本数が5本であり、金型ステージ31Rではパンチ35の分割本数が1本、ダイ37の分割本数が2本である。
上記の初期状態が最小分割本数処理、並びにマテハン最小化処理された状態は図11(B)に示されているように、金型ステージ31Qではパンチ35の分割本数が2本のままであるが、ダイ37の分割本数が5本から3本に最小分割本数処理されている。一方、金型ステージ31Rではパンチ35の分割本数が1本のままで、ダイ37の分割本数が2本から1本に最小分割本数処理されている。
その後、図11(C)に示されているように、パンチホルダヘのパンチ取付け位置が計算される。その結果、金型ステージ31Q,31Rの間が広げられている。
次に、図11(D)に示されているように、上記の図11(C)の状態の複数の金型ステージに対してダイ置き換え処理が行われる。この場合、金型ステ−ジ31Q,31Rの間に干渉物のない連続した状態であるので、干渉のない最小分割本数となるダイ長さ及び取付け位置が計算される。すなわち、ダイ37の本数は図11(C)の合計4本から図11(D)の合計2本に置き換え処理が行われている。
以上のことから、複数の金型ステージに対してさらなる最小分割本数となるように金型ステージ再作成処理が行われることにより、金型と曲げ線との当たりがさらに良くなり、製品精度の高い曲げ精度が得られる。また、1製品を加工するために使用する分割本数がさらに少なくなることにより、さらなる段取り作業の軽減という効果が得られる。
出力部は、以上のようにして得られた金型セットアップ情報を板金加工用データとして出力し、この板金加工用データはCAMデータとして例えば図11に示したような曲げワークステーションに与えられる。
この発明の実施の形態の金型セットアップ情報作成装置の構成を示す概略構成図である。 この発明の実施の形態の金型セットアップ情報作成方法を説明するフローチャートである。 曲げ加工例を示す展開平面図である。 現工程の曲げ線と他工程の曲げ線との関係を示す部分的な展開平面図である。 図4の現工程の曲げ線で曲げ加工したときの断面図である。 (A)は分割数最小モードのときの優先順位を示す説明図で、(B)は長さ最小モードのときの優先順位を示す説明図である。 計算上の使用金型長さに対する所有分割金型の割付例を示すための説明図である。 マテハン移動距離の計算例を示すための概略説明図である。 (A)はマテハン最小化処理が行われる前の金型ステージのレイアウト状態で、工程間のマテハン移動距離を示す概略説明図で、(B)はマテハン最小化処理が行われたときの金型ステージのレイアウト状態で、工程間のマテハン移動距離を示す概略説明図である。 平行曲げステージの金型ステージ再作成を示す概略説明図である。 複数の金型ステージに対してダイ置き換え処理を実施するときの概略説明図である。 金型を用いて板材の曲げ加工を行う曲げワークステーションの外観斜視図である。 曲げワークステーションの構成要素であるプレスブレーキ装置の要部側面図である。 曲げワークステーションの構成要素であるプレスブレーキ装置の要部正面図である。
符号の説明
1 金型セットアップ情報作成装置
3 入力部
5 記憶部(データ登録部)
7 曲げ順決定部
9 金型選択部
11 数値抽出部
13 障害検出部
15 未干渉・干渉物量の算出部
17 使用金型長さ算出部
19 金型ステージ情報作成部
21 金型ステージレイアウト情報作成部
23 金型ステージ再作成部
25 出力部
27A〜27O,27,27,27 曲げ線
29,29 障害物
31,31A〜31R 金型ステージ
33a〜33c 分割金型
,G ギャップ長さ
BL 曲げ長さ
,F,F フランジ
GL ギャップ幅
ST クリアランス
PLmax 最大金型長さ

Claims (7)

  1. 展開図データに基づいた曲げ加工シミュレーションにより、曲げ加工順番の設定、前記各曲げ加工順毎の曲げ工程で用いられる金型番号の選択、及び前記各工程での使用金型の取付け位置及び取付け長さを決定する金型セットアップ情報を作成する金型セットアップ情報作成装置であって、
    少なくとも金型番号及び金型長さを含む曲げ金型情報を金型データベースに登録するデータ登録部と、
    前記展開図データに基づいた曲げ加工順番を決定する曲げ順決定部と、
    前記各曲げ順毎の曲げ工程で使用する曲げ金型を選択する金型選択部と、
    前記各曲げ工程において加工対象となる曲げ線の両端の未干渉領域であるギャップ長さと干渉領域である干渉物量とを算出する未干渉・干渉物量の算出部と、
    前記各曲げ工程において加工対象となる曲げ線の長さに対応して計算上の使用金型長さを算出する使用金型長さ算出部と、
    前記金型データベースに登録されている前記使用金型長さと本数とを組み合わせることにより算出された計算上の使用金型長さの両側に、干渉物の内寸法である前記ギャップ長さを配置する金型ステージ情報を作成する金型ステージ情報作成部と、
    前記金型ステージ情報作成部で作成した複数の金型ステージのマテハン作業を考慮した取付け位置に配置するレイアウト情報を作成する金型ステージレイアウト情報作成部と、
    を有することを特徴とする金型セットアップ情報作成装置。
  2. 前記金型ステージレイアウト情報作成部で配置される複数の金型ステージうち、各金型ステージ間に干渉物量が連続して存在しない金型ステージを1つの金型ステージに再作成する金型ステージ再作成部を追加することを特徴とする請求項1記載の金型セットアップ情報作成装置。
  3. 前記金型ステージ情報作成部は、前記金型ステージ情報を作成する所定の条件を満たす金型長さと本数の組み合わせのうち、最も金型本数が少ない組み合わせにより金型ステージ情報を作成することを特徴とする請求項1記載の金型セットアップ情報作成装置。
  4. 前記金型ステージ情報作成部は、既作成済みの曲げデータより、前記曲げ順と各曲げ工程での使用金型を抽出し、この抽出した使用金型を当該曲げ順と各曲げ工程における使用金型とすることを特徴とする請求項1又は3記載の金型セットアップ情報作成装置。
  5. 前記金型ステージ情報作成部は、パンチ金型のステージ情報を作成する場合、パンチ金型がパンチホルダに装着可能である位置及び金型長さを割り付けることを特徴とする請求項1、3又は4記載の金型セットアップ情報作成装置。
  6. 前記金型ステージレイアウト情報作成部は、金型取付け位置が一連の曲げ工程間におけるワークの移動量を最小とすべく配置される情報を作成することを特徴とする請求項1記載の金型セットアップ情報作成装置。
  7. 前記金型ステージ再作成部は、金型ステージの再作成がパンチ金型とダイ金型とをそれぞれ独立して作成されることを特徴とする請求項2記載の金型セットアップ情報作成装置。
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