JP4776429B2 - 処理液供給システム、処理液供給方法、処理液供給プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

処理液供給システム、処理液供給方法、処理液供給プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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本発明は、基板に処理液を用いた処理を行うモジュールに対して前記処理液を供給する処理液供給システム、処理液供給方法、処理液供給プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
例えば半導体等の電子デバイス製造工程のうち、フォトリソグラフィ工程においては、ウエハ等の基板へのレジスト液(以下、レジストと呼ぶ)の塗布や現像処理を行なうユニット装置であるレジスト塗布現像装置と、レジストが塗布された基板に露光処理を行なう露光機とが組み合わされて、インライン処理を行なっている。具体的には、例えば基板は主な工程として、洗浄処理→脱水ベーク→アドヒージョン(疎水化)処理→レジスト塗布→プリベーク→露光処理→現像前ベーク→現像→ポストベークという一連の処理を経てレジスト層に所定の回路パターンが形成される。尚、このようなフォトリソグラフィ工程におけるインライン処理については、特許文献1に記載されている。
特開2000−235949号公報
ところで、このようにフォトリソグラフィ工程を行うレジスト塗布現像装置においては、図8に示すように例えばタンク50に収容された処理液としてのレジストRを窒素ガスN2により加圧してタンク外に送り出し、基板処理を行うモジュールに供給している。
このような処理液供給機構(ディスペンス機構と呼ぶ)にあっては、窒素ガスN2による加圧の際、窒素ガスN2とレジストRとが直接接触するためにレジストR内に窒素ガスN2が溶け込み易く、それが基板処理における不具合発生の原因となっていた。
即ち、窒素ガスN2が溶け込んだレジストRが各基板処理モジュールに供給される際、レジストR内に溶存している窒素ガスN2が配管内の負圧によりマイクロバブルとして発泡する場合があった。そして、そのようなレジストRが基板に塗布されると、塗布むら等の欠陥が生じるという問題があった。
このような問題を解決するため従来は、窒素ガスN2によるタンク50内の加圧の前に予めタンク50内を吸引手段(図示せず)により減圧し、レジストR中に溶存する窒素ガスN2を強制的に発泡させて除去する処理が行われている。
しかしながら、このような手段によっても加圧の段階で窒素ガスN2が新たにレジストR中に多量に入り込むことには変わりがなく、配管経路中において発泡する虞が大きかった。
このため、近年においては、図9に示すように、外側容器51aの中にレジストRを収容した袋容器51bが設けられた構造のタンク51が多く用いられている。図示するように、加圧のための窒素ガスN2は外側容器51aの中であって袋容器51bの外側の空間に供給される。袋容器51b内部とその外側の空間とは非接触状態になされる。
この構成において、外側容器51aに窒素ガスN2が供給され容器内の圧が上昇すると、袋容器51bが圧縮され内部のレジストRが外に押し出される。即ち、この構成では、窒素ガスN2とレジストRとが接触することがないため、レジストR内へ窒素ガスN2が新たに混入することがない。したがって、レジストRに溶存した窒素ガスN2が負圧により発泡するという課題を解決することができる。
前記のようにレジストRを収容した袋容器を加圧してレジスト供給する場合、窒素ガスN2のレジストRへの新たな混入を防止することができる。
しかしながら、袋容器51bに収容されたレジストRであっても、窒素ガスN2等の気体が微量に溶存しているため、基板処理モジュールまでの配管経路においてフィルタ等の通過時にレジストRが振動し、これにより、その溶存している気体が発泡する場合があった。
このため、袋容器51bに収容されたレジストRであっても、中に溶存する気体を除去するのが望ましいが、図9に示すようなタンク構成にあっては、吸引手段によりタンク51内を減圧する方法では気体を除去することが出来ない。
そこで従来、配管経路中で発泡した気体を排出するためのバルブ(弁)を多数設け、定期的にそれらのバルブを開いて、気泡を含むレジスト等の薬液を定量排出する構成が用いられているが、装置が複雑化すると共に薬液を無駄に廃液するため、掛かるコストが高くなるという課題があった。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、処理液を用いて基板処理を行うモジュールに対し処理液を供給する処理液供給システムにおいて、処理液に溶存する気体を容易に除去することができ、且つ、掛かるコストを低減することのできる処理液供給システム、処理液供給方法、処理液供給プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明にかかる処理液供給システムは、処理液を用いて基板処理を行うモジュールに対し前記処理液を供給する処理液供給システムにおいて、処理液が収容された処理液供給源と、前記処理液供給源から供給される処理液を充填し前記モジュールに処理液を送出するための処理液貯留タンクと、前記処理液貯留タンク内の処理液を振動させると共に、前記排出管を振動させる処理液貯留タンク加振手段と、前記処理液貯留タンクに接続され該処理液貯留タンク内の処理液から発泡した気体を排出するための排出管と、前記排出管の途中に設けられ該排出管を開閉制御するバルブと、前記排出管において前記処理液貯留タンクと前記バルブとの間を通過する気体を検出する気体検出手段とを備え、前記処理液貯留タンク加振手段により、前記処理液貯留タンク内の処理液を振動させ、発泡させると共に、前記排出管を振動させ、該排出管内の処理液を処理液貯留タンク内に逆流させることにより、処理液から発泡した気体を前記排出管に移動させ、前記排出管に移動した気体を前記気体検出手段が検出すると、前記バルブを開いて気体を排出管から排出することに特徴を有する。
このような構成によれば、処理液貯留タンク内に充填した処理液を振動させて処理液に溶存していた気体を強制的に発泡させ、その気体を検出して排出するよう制御がなされる。これにより、処理液貯留タンクから基板処理モジュールまでの配管経路においては、負圧が生じても発泡することのない、気体が略取り除かれた処理液を供給することができる。
したがって、従来のように配管経路中に気体排出のためのバルブを多数設ける必要がないため、装置が複雑化することがない。また、気体を検出した際に、気泡を含む処理液を排出する構成であるため、気泡を含む処理液を定期的に定量排出する従来の構成よりも処理液の無駄な廃液をなくすことができ、掛かるコストを低減することができる。
特に、前記処理液貯留タンク加振手段により、前記処理液を振動させると共に前記排出管を振動させ、該排出管内の処理液を処理液貯留タンク内に逆流させることにより、発泡した気体を効率的に排出管に導くことができ、気体検出手段により容易に気体を検出することができる。
また、前記課題を解決するために、本発明にかかる処理液供給システムは、処理液を用いて基板処理を行うモジュールに対し前記処理液を供給する処理液供給システムにおいて、 処理液が収容された処理液供給源と、前記処理液供給源から供給される処理液を充填し前記モジュールに処理液を送出するための処理液貯留タンクと、前記処理液貯留タンク内の処理液を振動させる処理液貯留タンク加振手段と、前記処理液貯留タンクに接続され該処理液貯留タンク内の処理液から発泡した気体を排出するための排出管と、前記排出管の途中に設けられ該排出管を開閉制御するバルブと、前記排出管において前記処理液貯留タンクと前記バルブとの間を通過する気体を検出する気体検出手段と、前記排出管を振動させる排出管加振手段と、を備え、前記処理液貯留タンク加振手段により前記処理液を振動させ発泡させると共に、前記排出管加振手段により前記排出管を振動させ、該排出管内の処理液を前記処理液貯留タンク内に逆流させることにより、処理液から発泡した気体を前記排出管に移動させることに特徴を有する。
このように、前記排出管を振動させる排出管加振手段を備え、前記処理液貯留タンク加振手段により前記処理液を振動させると共に前記排出管加振手段により前記排出管を振動させ、該排出管内の処理液を前記処理液貯留タンク内に逆流させることにより、処理液から発泡した気体を前記排出管に移動させるようにしてもよい。
このような構成によっても、発泡した気体を効率的に排出管に導くことができ、気体検出手段により容易に気体を検出することができる。
また、前記処理液貯留タンク内の天井面は傾斜面に形成され、該傾斜面の最上部に前記排出管が接続されていることが好ましい。
このように構成することにより、処理液貯留タンク内で発泡した気体を、より容易に排出管に導くことができる。
また、前記課題を解決するために、本発明にかかる処理液供給方法は、処理液を用いて基板処理を行うモジュールに対し前記処理液を供給する処理液供給方法において、処理液が収容された処理液供給源から供給される処理液を、処理液貯留タンクに充填するステップと、前記処理液貯留タンク内の処理液を振動させ、処理液に溶存する気体を発泡させるステップと、前記処理液貯留タンクに接続された排出管を振動させて該排出管内の処理液を処理液貯留タンク内に逆流させ、前記処理液の振動により発泡した気体を排出管に移動させるステップと、前記排出管内に移動した気体を検出するステップと、前記排出管内を開閉制御するバルブを開き、前記気体を排出するステップとを実行することに特徴を有する。
このような方法によれば、処理液貯留タンクから基板処理モジュールまでの配管経路においては、負圧が生じても発泡することのない、気体が略取り除かれた処理液を供給することができる。
したがって、従来のように配管経路中に気体排出のためのバルブを多数設ける必要がないため、装置が複雑化することがない。また、気体を検出した際に、気泡を含む処理液を排出するため、気泡を含む処理液を定期的に定量排出する従来の方法よりも処理液の無駄な廃液をなくすことができ、掛かるコストを低減することができる。
本発明によれば、処理液を用いて基板処理を行うモジュールに対し処理液を供給する処理液供給システムにおいて、処理液に溶存する気体を容易に除去することができ、且つ、掛かるコストを低減することのできる処理液供給システム、処理液供給方法、処理液供給プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を得ることができる。
以下、本発明にかかる実施の形態につき、図に基づいて説明する。図1は、本発明の処理液供給システム及び処理液供給方法が適用されるレジスト塗布現像装置の全体構成を示す斜視図、図2はその平面図である。先ず、このレジスト塗布現像装置100の説明をする。レジスト塗布現像装置100において、図中B1は、基板であるウエハWが例えば13枚密閉収納されたキャリアC1を搬入出するためのキャリア載置部であり、キャリアC1を複数個載置可能な載置部90aを備えたキャリアステーション90と、このキャリアステーション90から見て前方の壁面に設けられる開閉部91と、開閉部91を介してキャリアC1からウエハWを取り出すための受け渡し手段A1とが設けられている。
キャリア載置部B1の奥側には筐体92にて周囲を囲まれる処理部B2が接続されており、この処理部B2には手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットU1,U2,U3と、後述する塗布・現像ユニットを含む各処理ユニット間のウエハWの受け渡しを行う主搬送手段A2,A3とが交互に配列して設けられている。即ち、棚ユニットU1,U2,U3及び主搬送手段A2、A3はキャリア載置部B1側から見て前後一列に配列されると共に、各々の接続部位には図示しないウエハ搬送用の開口部が形成されており、ウエハWは処理部B2内を一端側の棚ユニットU1から他端側の棚ユニットU3まで自由に移動できるようになっている。
また主搬送手段A2は、棚ユニットU1、U2の間であって、液処理ユニットU4と区画壁93との間の空間に置かれ、主搬送手段A3は、棚ユニットU2、U3の間であって、液処理ユニットU5と区画壁93との間の空間に置かれている。
また、液処理ユニットU4,U5は、レジスト液や現像液といった薬液(処理液)の供給機構であるケミカルユニットCU用のスペースをなす収納部96の上に、基板処理モジュールである塗布ユニットCOT、現像ユニットDEV及び反射防止膜形成ユニットBARC等を複数段例えば5段に積層した構成とされている。そして、キャリア載置部B1から見て液処理ユニットU4,U5の前後には、各ユニットで用いられる薬液の温度調節装置や温湿度調節用のダクト、各ユニットへ薬液を供給するポンプ等を有するディスペンスユニットDU等を備えた収納部94、95が設けられている。
即ち、ウエハ処理を行う各ユニット(基板処理モジュール)へ薬液(処理液)を供給する際には、ケミカルユニットCUから薬液が各ユニットに対応するディスペンスユニットDUに送出され、各ディスペンスユニットDUのポンプ動作により各ユニットに薬液供給されるよう構成されている。
また上述の棚ユニットU1,U2,U3は、液処理ユニットU4,U5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段例えば10段に積層した構成とされており、ウエハWを加熱(ベーク)する加熱ユニット、ウエハWを冷却する冷却ユニット等が含まれる。
処理部B2における棚ユニットU3の奥側には、例えば第1の搬送室97及び第2の搬送室98からなるインターフェイス部B3を介して露光部B4が接続されている。インターフェイス部B3の内部には図2に示すように処理部B2と露光部B4との間でウエハWの受け渡しを行うための2つの受け渡し手段A4、A5の他、棚ユニットU6及びバッファキャリアC0が設けられている。
この装置におけるウエハWの流れについて一例を示すと、先ず外部からウエハWの収納されたキャリアC1が載置台90に載置され、開閉部91と共にキャリアC1の蓋体が外されて受け渡し手段A1によりウエハWが取り出される。そしてウエハWは棚ユニットU1の一段をなす受け渡しユニット(図示せず)を介して主搬送手段A2へと受け渡され、棚ユニットU1〜U3内の一の棚にて、塗布処理の前処理として例えば反射防止膜形成処理、冷却処理が行われ、しかる後塗布ユニットCOTにてレジスト液が塗布される。
次いでウエハWは棚ユニットU1〜U3の一の棚をなす加熱ユニットで加熱(ベーク処理)され、更に冷却された後棚ユニットU3の受け渡しユニットを経由してインターフェイス部B3へと搬入される。このインターフェイス部B3においてウエハWは例えば受け渡し手段A4→棚ユニットU6→受け渡し手段A5という経路で露光部B4へ搬送され、露光が行われる。露光後、ウエハWは逆の経路で主搬送手段A2まで搬送され、現像ユニットDEVにて現像されることでレジストマスクが形成される。しかる後ウエハWは載置台90上の元のキャリアC1へと戻される。
続いて、前記レジスト塗布現像装置100において薬液(処理液)を各基板処理モジュールに供給する本発明の処理液供給システムの構成について、基板処理モジュールである塗布ユニットCOTへのレジスト供給を例に説明する。
図3は、本発明の処理液供給システムとして、例えばレジストのディスペンス機構を模式的に示すブロック図であり、塗布ユニットCOTに準備される複数種類(複数系統)のレジストのうち、1系統の配管ラインを示している。
図3に示すこのディスペンス機構1は、前記したようにレジストの供給機構であるケミカルユニットCUと、それからレジストが分配されて供給される複数のディスペンスユニットDUと、それらケミカルユニットCU及びディスペンスユニットDUにおけるバルブ制御等を行う制御部10とで構成されている。
前記ディスペンスユニットDUは、多段に重ねられた塗布ユニットCOT等のユニット台数と同数設けられ、それぞれ1対1に対応するようになされている。
ケミカルユニットCUは、レジストRの供給源となるボトル20(処理液供給源)と、レジストRを一時貯留してバッファリングすることによりボトル20内のレジストRが残存しているか否かを検出する検出手段を有する処理液貯留タンクとしてのL/E(リキッドエンド)タンク21と、レジストRのフィルタリングを行うフィルタ22と、複数のバルブV1〜V3等により構成される。
ボトル20は、好ましくは図9に示した構造のようにボトル状の外側容器20aの中に袋容器20bが設けられ、袋容器20bの中にレジストRが収納された構造となされている。これにより、ボトル20におけるレジストRへの新たな気体の入り込みを防止することができる。
また、L/Eタンク21には、タンク20と、フィルタ22とに夫々接続するための経路配管の他、気泡を含むレジストRを排出するためのドレイン配管30が接続されている。
また、バルブV1はL/Eタンク21からの排出管であるドレイン配管30の途中に設けられ、バルブV2はフィルタ22からのドレイン配管31の途中に設けられている。即ち、これらバルブV1、V2は、L/Eタンク21及びフィルタ22でレジストR内に溶存している気体(窒素ガスN2等)が発泡した場合に、それを排出するためのバルブである。また、バルブV3はフィルタ22の後であって、各ディスペンスユニットDUにレジスト供給するための始端部に設けられている。
また、ドレイン配管30においてL/Eタンク21とバルブV1との間には、ドレイン配管中に流れるレジスト中の気泡を、例えば光照射に対する反射光により検出する気泡検出器23(気体検出手段)が設けられている。さらにL/Eタンク21には、内部に収容されたレジストを振動させる加振器24(処理液貯留タンク加振手段)が設けられている。
ケミカルユニットCUにおいては、制御部10の制御により、図示しない加圧手段がボトル20内に窒素ガスN2を供給するとボトル内の圧が上昇するようになされる。そして、ボトル内が加圧されるとボトル内部からレジストRが圧出(圧送)され、レジストRがL/Eタンク21に供給されるようになされている。
また、L/Eタンク21に順次供給されるレジストRは、フィルタ22においてフィルタリングされ、制御部10の制御によりバルブV3が開弁されることで、各ディスペンスユニットDUにレジストRを供給するように構成されている。
一方、複数のディスペンスユニットDUは、夫々、例えば定圧ポンプ40やバルブV4、V5等を備えており、制御部10の制御によりケミカルユニットCUのバルブV3が開かれた状態で、定圧ポンプ40にレジストRが補充されるようになされている。
また、この例の場合、塗布ユニットCOTにレジストRを供給する際には、バルブV5が開かれた状態で定圧ポンプ40からレジストRがノズルに向けて送出されるよう構成されている。尚、バルブV4は、ポンプ40において発泡した気体を排出するために設けられている。
尚、前記した制御部10は、図示しない記憶部を備え、この記憶部には、ケミカルユニットCU及びディスペンスユニットDUにおける動作が予め決められたソフトウエアからなる処理液供給プログラムが格納されている。
そして、制御部10は当該プログラムを読み出し、後述の気体除去処理が実施されるよう制御を行う。尚、このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカードなどの記録媒体に記録され収納された状態で制御部10の記憶部に格納される。
続いて、このように構成されたディスペンス機構1において、制御部10の動作制御により、レジスト供給時にレジストRから気体を除去する工程について図4のフローに基づき、図5の工程図を用いながら説明する。
例えば塗布ユニットCOTにレジストを供給する際には、先ず、タンク20を窒素ガスN2により加圧し、L/Eタンク21にレジストRを圧送して図5(a)に示すようにL/Eタンク21内にレジストRを貯留する(図4のステップS1)。
L/Eタンク21内にレジストRが充填された状態になると、制御部10は加振器24によりL/Eタンク21の容器全体を振動させ、これにより内部に貯留されたレジストRを振動させる(図4のステップS2)。
L/Eタンク21内のレジストRが振動すると、図5(b)に示すようにレジストRで気体が発泡し、気泡Baとなって上昇し、L/Eタンク21内上部に気体が集結する。
一方、加振器24によりドレイン配管30も振動するようになされ、その振動によりドレイン配管30内のレジストRがL/Eタンク21内に逆流する(流れ落ちる)と共に、L/Eタンク21内上部に集結していた気体が、流れ落ちたレジストRと入れ替わりにドレイン配管30に導かれる(図4のステップS3)。
尚、図5に示すようにL/Eタンク21内の天井面が傾斜面に形成され、その傾斜面の最上部にドレイン配管30が接続されていることにより、より容易に気体がドレイン配管30に導かれる。また、このステップS3におけるドレイン配管30の振動は、前記のように加振器24によりなされてもよいが、他の加振器(排出管加振手段)を設けて、確実にドレイン配管30を振動させるよう構成してもよい。
そして、ドレイン配管30に移動した気体がドレイン配管30に設けられた気泡検出器23によって検出されると(図4のステップS4)、制御部10はバルブV1を開き、図5(c)に示すようにドレイン配管30からその気体(気泡を含むレジストR)をすべて排出する(図4のステップS5)。
そして、気泡検出器23によって気体が検出されなくなると(図4のステップS6)、所定時間経過後(図4のステップS7)、制御部10はバルブV1を閉じ、気体の排出を終了する(図4のステップS8)。尚、ステップS7において、所定時間経過させることにより、気泡を完全に排出し気泡のL/Eタンク21内への再溶け込みを防止することができる。ステップS7において経過待ちする所定時間は、気泡検出器23とバルブV1間の配管長やレジストRの加圧状態を考慮し、例えば0.1〜3.0秒の時間に設定される。
また、ステップS8の後、加振器24(及び排出管加振手段)の振動動作は、継続して行ってもよいし、或いは定期的に所定時間行うように制御してもよい。
また、L/Eタンク21において、溶存していた気体が略除去されたレジストRは、その後、フィルタ22によりフィルタリングされ、バルブV3を通過して各ディスペンスユニットDUに供給される。
以上のように、本発明にかかる実施の形態によれば、L/Eタンク21内に充填したレジストRを振動させてレジストRに溶存していた気体を強制的に発泡させ、さらにドレイン配管30を振動させて前記気体を排出管に導き、その気体を検出して排出するよう制御がなされる。これにより、L/Eタンク21から塗布ユニットCOTまでの配管経路においては、負圧が生じても発泡することのない、気体が略取り除かれたレジストRを供給することができる。
したがって、従来のように配管経路中に気体排出のためのバルブを多数設ける必要がないため、装置が複雑化することがない。また、気体を検出した際に、気泡を含む薬液を排出する構成であるため、気泡を含む薬液を定期的に定量排出する従来の構成よりも薬液の無駄な廃液をなくすことができ、掛かるコストを低減することができる。
尚、前記実施の形態において、加振器24は、図3、図5に示したようにL/Eタンク21の側面に設けられた構成としたが、その形態に限定されず、例えば図6に示すように、容器に凹部21aを形成し、その凹部21aに加振器24を設ける構成としてもよい。その場合、凹部21aを形成する容器壁の厚さ寸法は、凹部21aが加振器24の振動により充分に振動し、レジストR(薬液)の全体を振動することのできる寸法に形成されるのが望ましい。
或いは、図7に示すように、加振器24をL/Eタンク21内部に設け、その振動によりL/Eタンク21内部のレジストR全体を振動させる構成としてもよい。
また、図6、図7に示す構成の場合、加振器24によりドレイン配管30を充分に振動させることができない可能性があるため、ドレイン配管30を振動させるための他の加振器(排出管加振手段)を設けるのが好ましい。
また、前記実施の形態においては、基板に処理液としてレジストを塗布する塗布ユニットCOTにレジストを供給する例を示したが、本発明に係る処理液供給システムは、塗布ユニットCOTにレジストを供給するディスペンス機構だけではなく、他の基板処理モジュールに対して各種処理液を供給するディスペンス機構に対しても適用することができる。
また、タンク20は、前記したように外側容器20aの中にレジストを収容した袋容器20bを設けた構造が好ましいが、本発明においては、その形態に限定されず、例えば図8に示したように窒素ガスN2でレジストを直接加圧して圧送する構造にも適用することができる。
また、前記実施の形態においては、基板として半導体ウエハを例としたが、本発明における基板は、半導体ウエハに限らず、LCD基板、CD基板、ガラス基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。
本発明は、半導体ウエハ等の基板を処理するレジスト塗布現像装置等に適用でき、半導体製造業界、電子デバイス製造業界等において好適に用いることができる。
図1は、本発明の処理液供給システムが適用されるレジスト塗布現像装置の全体構成を示す斜視図である。 図2は、図1のレジスト塗布現像装置の平面図である。 図3は、本発明の処理液供給システムが適用されるディスペンス機構を模式的に示すブロック図である。 図4は、図3のディスペンス機構において、制御部の動作制御による処理液からの気体除去処理工程を示すフローである。 図5は、図4のフローに対応するL/Eタンクの状態を示す工程図である。 図6は、加振器が設けられたL/Eタンクの他の形態を示す断面図である。 図7は、加振器が設けられたL/Eタンクの他の形態を示す断面図である。 図8は、処理液を収容した従来のタンクにおいて、処理液を圧送する構造を示す断面図である。 図9は、処理液を収容した従来のタンクにおいて、処理液を圧送する他の構造を示す断面図である。
符号の説明
1 ディスペンス機構(処理液供給システム)
10 制御部
20 タンク(処理液供給源)
21 L/Eタンク(処理液貯留タンク)
22 フィルタ
23 気泡検出器(気体検出手段)
24 加振器(処理液貯留タンク加振手段)
30 ドレイン配管(排出管)
40 定圧ポンプ
100 レジスト塗布現像装置
CU ケミカルユニット
DU ディスペンスユニット
R レジスト(処理液)
V1〜V5 バルブ

Claims (6)

  1. 処理液を用いて基板処理を行うモジュールに対し前記処理液を供給する処理液供給システムにおいて、
    処理液が収容された処理液供給源と、前記処理液供給源から供給される処理液を充填し前記モジュールに処理液を送出するための処理液貯留タンクと、前記処理液貯留タンク内の処理液を振動させると共に、前記排出管を振動させる処理液貯留タンク加振手段と、前記処理液貯留タンクに接続され該処理液貯留タンク内の処理液から発泡した気体を排出するための排出管と、前記排出管の途中に設けられ該排出管を開閉制御するバルブと、前記排出管において前記処理液貯留タンクと前記バルブとの間を通過する気体を検出する気体検出手段とを備え、
    前記処理液貯留タンク加振手段により、前記処理液貯留タンク内の処理液を振動させ、発泡させると共に、前記排出管を振動させ、該排出管内の処理液を処理液貯留タンク内に逆流させることにより、処理液から発泡した気体を前記排出管に移動させ、
    前記排出管に移動した気体を前記気体検出手段が検出すると、前記バルブを開いて気体を排出管から排出することを特徴とする処理液供給システム。
  2. 処理液を用いて基板処理を行うモジュールに対し前記処理液を供給する処理液供給システムにおいて、
    処理液が収容された処理液供給源と、前記処理液供給源から供給される処理液を充填し前記モジュールに処理液を送出するための処理液貯留タンクと、前記処理液貯留タンク内の処理液を振動させる処理液貯留タンク加振手段と、前記処理液貯留タンクに接続され該処理液貯留タンク内の処理液から発泡した気体を排出するための排出管と、前記排出管の途中に設けられ該排出管を開閉制御するバルブと、前記排出管において前記処理液貯留タンクと前記バルブとの間を通過する気体を検出する気体検出手段と、前記排出管を振動させる排出管加振手段と、を備え、
    前記処理液貯留タンク加振手段により前記処理液を振動させ発泡させると共に、前記排出管加振手段により前記排出管を振動させ、該排出管内の処理液を前記処理液貯留タンク内に逆流させることにより、処理液から発泡した気体を前記排出管に移動させることを特徴とする処理液供給システム。
  3. 前記処理液貯留タンク内の天井面は傾斜面に形成され、該傾斜面の最上部に前記排出管が接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された処理液供給システム。
  4. 処理液を用いて基板処理を行うモジュールに対し前記処理液を供給する処理液供給方法において、
    処理液が収容された処理液供給源から供給される処理液を、処理液貯留タンクに充填するステップと、
    前記処理液貯留タンク内の処理液を振動させ、処理液に溶存する気体を発泡させるステップと、
    前記処理液貯留タンクに接続された排出管を振動させて該排出管内の処理液を処理液貯留タンク内に逆流させ、前記処理液の振動により発泡した気体を排出管に移動させるステップと、
    前記排出管内に移動した気体を検出するステップと、
    前記排出管内を開閉制御するバルブを開き、前記気体を排出するステップとを実行することを特徴とする処理液供給方法。
  5. 前記請求項4に記載された処理液供給方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  6. 前記請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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