JP6607820B2 - フィルタ立ち上げ装置、処理液供給装置、治具ユニット、フィルタの立ち上げ方法 - Google Patents

フィルタ立ち上げ装置、処理液供給装置、治具ユニット、フィルタの立ち上げ方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板上への処理液中の不純物を除去するフィルタを処理液供給装置へ取り付け前に立ち上げるフィルタ立ち上げ装置、処理液供給装置、治具ユニット、フィルタの立ち上げ方法に関する。
半導体デバイス等の製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、半導体ウェハ等の基板上に反射防止膜やレジスト膜などの塗布膜を形成したり、露光後のレジスト膜を現像したりするために、レジストや現像液等の処理液が用いられる。
この処理液中には異物(パーティクル)が含まれていることがある。また、元の処理液にはパーティクルが存在しなくとも、処理液を供給する装置のポンプ、バルブ、配管といった系路中にパーティクルが付着している場合、供給する処理液中にパーティクルが混入することがある。そのため、処理液を供給する装置の系路中にはフィルタが配設され、当該フィルタによってパーティクルの除去が行われている。
フィルタの製造業者から納品される時点では、十分に清浄された状態で納品されてくるが、実際に装置にフィルタを組み入れて処理液を流すと、パーティクルが検知されることがある。そのため、半導体デバイスの製造装置を稼働させる前に、まず処理液供給装置に取り付けられたフィルタに対し、処理液を通液する通液処理を行い、当該フィルタが実際に製造プロセスに適合するまで清浄化する処理を行っている(フィルタの立ち上げ)。
また、リソグラフィー工程中及び/またはリソグラフィー工程後には、基板上のパーティクルや欠陥の有無の検査が行われる。特許文献1には、基板上の欠陥の検査技術が開示されている。
特開2015−62022号公報
ところで、特許文献1に開示の技術等を用いることにより、基板上のパーティクルの検出感度が高くなってきている。例えば、20nm以下の細かいパーティクルも検出可能である。このように微小なパーティクルをフィルタから除去するためには、上述したような通液処理では大量の処理液が必要であった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、基板上へ処理液を供給する処理液供給装置に取り付けられるフィルタを少量の液体の通流で立ち上げることを可能とすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、基板の処理液中の異物を除くフィルタを清浄化するための液体が循環する循環系路と、該循環系路に前記液体を供給するポンプと、を備え、前記循環系路には、前記フィルタと前記液体を浄化する浄化フィルタとが、前記ポンプ、前記フィルタ、前記浄化フィルタの順に前記液体が通過するよう取り付けられ、前記循環系路は、当該循環系路外の系で使用するのに先立って前記フィルタを清浄化する立ち上げ処理時に、前記フィルタ及び前記浄化フィルタが取り付けられた状態で、所定の条件を満たすまで前記液体を循環させて、前記フィルタへ通液させるように構成されたことを特徴としている。
本発明のフィルタ立ち上げ装置によれば、フィルタ立ち上げ用の液体を循環させて用いるため、液体の消費量を抑えることができ、また、循環する液体内の不純物は浄化フィルタで浄化するため、ポンプ等の清浄度を保つことができる。
前記液体は、前記処理液あってもよいし、前記処理液と異なってもよい。また前記液体は前記処理液と他の溶液との混合液であってもよい。
フィルタ立ち上げ装置は、前記処理液又は前記液体を脱気する脱気機構と、前記液体の循環後に、前記脱気機構によって前記循環時よりも脱気された前記処理液又は前記液体を前記フィルタに通液する高脱気液供給機構と、を備えることが好ましい。
また、フィルタ立ち上げ装置は、前記循環系路内の前記液体に含まれる不純物を検出する検出装置と、該検出装置での検出結果に基づいて前記所定の条件を満たすか否か判定し、この判定結果に基づいて、前記フィルタへの通経を自動的に終了する制御部と、を備えるとよい。
さらに、フィルタ立ち上げ装置は、前記液体を循環させる前に前記液体を前記浄化フィルタに通液し、該通液した液体を前記循環系路内で循環させずに排出する排液管を備えるとよい。
フィルタ立ち上げ装置は、前記液体を循環させる前に前記液体を前記フィルタに通液し、該通液した溶液を前記浄化フィルタを通さずに且つ前記循環系路内で循環させずに排出する他の排液管を備えることが好ましい。
フィルタ立ち上げ装置は、前記循環系路が、前記フィルタが複数並列に取り付けられ、該複数のフィルタに対し同時に前記液体が通液可能なように構成されたことが好ましい。
別な観点による本発明は、基板に処理液を供給するノズルに接続された処理液供給管を備え、該処理液供給管が、前記ノズルに前記処理液を供給するポンプを有し、前記処理液供給管における前記ポンプと前記ノズルとの間に前記処理液中の異物を除くフィルタが取り付けられる処理液供給装置であって、前記フィルタに通液された処理液を浄化するための浄化フィルタが取り付けられる循環配管を備え、該循環配管は、前記ポンプ、前記フィルタ、前記浄化フィルタの順に前記処理液が通過し循環する循環系路を形成するよう、前記処理液供給管に接続され、前記循環系路は、前記フィルタを清浄化する立ち上げ処理の際、前記フィルタ及び前記浄化フィルタが取り付けられた状態で、所定の条件を満たすまで前記処理液を循環させ、前記フィルタに通液させるように構成されたことを特徴としている。
処理液供給装置は、前記循環系路内を循環する前記処理液に含まれる不純物を検出する検出装置と、該検出装置での検出結果に基づいて前記所定の条件を満たすか否か判定し、この判定結果に基づいて、前記立ち上げ処理を自動的に終了する制御部と、を備えることが好ましい。
処理液供給装置は、前記処理液を循環させる前に前記処理液を前記浄化フィルタに通液し、該通液した処理液を前記循環系路内で循環させずに排出する排液管を備えるとよい。
処理液供給装置は、前記処理液を循環させる前に前記処理液を前記フィルタに通液し、該通液した処理液を前記浄化フィルタを通さずに且つ前記循環系路内で循環させずに排出する他の排液管を備えてもよい。
さらに別な観点によれば、本発明は、上記処理液供給装置に着脱自在に取り付けられる治具ユニットであって、前記浄化フィルタが設けられた配管を有し、該配管は、当該治具ユニットが前記処理液供給装置に取り付けられたときに前記循環系路を形成することを特徴としている。
治具ユニットは、前記処理液を循環させる前に前記処理液を前記フィルタに通液し、該通液した処理液を前記浄化フィルタを通さずに且つ前記循環系路内で循環させずに排出する排液管を有することが好ましい。
さらに、別な観点によれば、本発明は、基板に処理液を供給するノズルに接続された処理液供給管を備え、該処理液供給管が、前記ノズルに前記処理液を供給するポンプを有し、前記処理液供給管における前記ポンプと前記ノズルとの間に前記処理液中の異物を除くフィルタが取り付けられる処理液供給装置におけるフィルタの立ち上げ方法であって、前記処理液供給装置は、前記フィルタに通液された処理液を浄化するための浄化フィルタが取り付けられる配管を備え、該配管は、前記ポンプ、前記フィルタ、前記浄化フィルタの順に前記処理液が通過し、循環する循環系路を形成するよう前記処理液供給管に接続され、当該フィルタの立ち上げ方法は、前記循環系路を形成する前記配管に前記浄化フィルタを取り付けるステップと、前記循環系路を形成する前記処理液供給管に前記フィルタを取り付けるステップと、前記循環系路に前記処理液を供給し、所定の条件を満たすまで前記循環系路内で前記処理液を循環させ、前記フィルタに通液するステップと、を含むことを特徴としている。
前記フィルタに通液するステップは、前記循環系路内を循環する前記処理液に含まれる不純物を検出するステップと、該検出するステップでの検出結果に基づいて前記所定の条件を満たすか否か判定し、この判定結果に基づいて、前記フィルタに通液するステップを自動的に終了するステップと、を含んでいてもよい。
フィルタ立ち上げ方法は、前記前記フィルタに通液するステップの前に、前記処理液を前記浄化フィルタに通液し、該通液した処理液を前記循環系路内で循環させずに排出するステップを含んでいてもよい。
フィルタ立ち上げ方法は、前記フィルタに通液するステップの前に、前記処理系を前記フィルタに通液し、該通液した処理液を前記浄化フィルタを通さずに且つ前記循環系路内で循環させずに排出するステップを含んでいてもよい。
フィルタ立ち上げ方法における前記浄化フィルタを取り付けるステップは、例えば、治具ユニットを用いて前記浄化フィルタを取り付けるステップであり、前記治具ユニットは、前記浄化フィルタが設けられていると共に、当該治具ユニットが前記処理液供給装置に取り付けられたときに前記循環系路を形成する配管と、前記処理液を循環させる前に前記処理液を前記フィルタに通液し、該通液した処理液を前記浄化フィルタを通さずに且つ前記循環系路内で循環させずに排出する排液管と、を有するものである。
本発明によれば、基板上へ処理液を供給する処理液供給装置に取り付けられるフィルタを少量の液体で立ち上げることができる。
本発明の実施の形態に係る基板処理システムの構成の概略を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る基板処理システムの構成の概略を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る基板処理システムの構成の概略を示す背面図である。 本発明の第1の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置の構成の概略を示す配管系統図である。 フィルタ立ち上げ装置の構成の概略を説明するための配管系統を示し、循環用液体貯留工程を実施した状態の説明図である。 フィルタ立ち上げ装置の構成の概略を説明するための配管系統を示し、循環通液工程を実施した状態の説明図である。 フィルタ立ち上げ装置の構成の概略を説明するための配管系統を示し、循環通液工程を実施した状態の説明図である。 フィルタ立ち上げ装置の構成の概略を説明するための配管系統を示し、浄化フィルタ清浄化工程を実施した状態の説明図である。 フィルタ立ち上げ装置の構成の概略を説明するための配管系統を示し、前処理工程を実施した状態の説明図である。 フィルタ立ち上げ装置の構成の概略を説明するための配管系統を示し、循環液入れ替え工程を実施した状態の説明図である。 フィルタ立ち上げ装置の構成の概略を説明するための配管系統を示し、高脱気液通液工程の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置の構成の概略を示す配管系統図である。 本発明の第3の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置の構成の概略を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置の構成の概略を示説明するための配管系統を示し、循環用液体貯留工程を実施した状態の説明図である。 本発明の第4の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置の構成の概略を示説明するための配管系統を示し、置換工程を実施した状態の説明図である。 本発明の第5の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置の構成の概略を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る現像液供給装置の構成の概略を示す配管系統図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るフィルタ立ち上げ装置と共に用いられる基板処理システム1の構成の概略を示す説明図である。図2及び図3は、各々基板処理システム1の内部構成の概略を模式的に示す、正面図と背面図である。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
基板処理システム1は、図1に示すように複数枚のウェハWを収容したカセットCが搬入出されるカセットステーション10と、ウェハWに所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション11と、処理ステーション11に隣接する露光装置12との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション13とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション10には、カセット載置台20が設けられている。カセット載置台20には、基板処理システム1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置するカセット載置板21が複数設けられている。
カセットステーション10には、図1に示すようにX方向に延びる搬送路22上を移動自在なウェハ搬送装置23が設けられている。ウェハ搬送装置23は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板21上のカセットCと、後述する処理ステーション11の第3のブロックG3の受け渡し装置との間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション11には、各種装置を備えた複数例えば4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば処理ステーション11の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション11の背面側(図1のX方向正方向側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション11のカセットステーション10側(図1のY方向負方向側)には、第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション11のインターフェイスステーション13側(図1のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
例えば第1のブロックG1には、図2に示すように複数の液処理装置、例えばウェハWを現像処理する現像処理装置30、ウェハWのレジスト膜の下層に反射防止膜(以下「下部反射防止膜」という)を形成する下部反射防止膜形成装置31、ウェハWにレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布装置32、ウェハWのレジスト膜の上層に反射防止膜(以下「上部反射防止膜」という)を形成する上部反射防止膜形成装置33が下からこの順に配置されている。
例えば現像処理装置30、下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33は、それぞれ水平方向に3つ並べて配置されている。なお、これら現像処理装置30、下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33の数や配置は、任意に選択できる。
これら現像処理装置30、下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33といった液処理装置では、例えばウェハW上に所定の処理液を塗布するスピンコーティングが行われる。スピンコーティングでは、例えば塗布ノズルからウェハW上に処理液を吐出すると共に、ウェハWを回転させて、処理液をウェハWの表面に拡散させる。なお、これら液処理装置の構成については後述する。
例えば第2のブロックG2には、図3に示すようにウェハWの加熱や冷却といった熱処理を行う熱処理装置40や、レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのアドヒージョン装置41、ウェハWの外周部を露光する周辺露光装置42が上下方向と水平方向に並べて設けられている。これら熱処理装置40、アドヒージョン装置41、周辺露光装置42の数や配置についても、任意に選択できる。
例えば第3のブロックG3には、複数の受け渡し装置50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。また、第4のブロックG4には、複数の受け渡し装置60、61、62が下から順に設けられている。
図1に示すように第1のブロックG1〜第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えばY方向、X方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有する、ウェハ搬送装置70が複数配置されている。ウェハ搬送装置70は、ウェハ搬送領域D内を移動し、周囲の第1のブロックG1、第2のブロックG2、第3のブロックG3及び第4のブロックG4内の所定の装置にウェハWを搬送できる。
また、ウェハ搬送領域Dには、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハWを搬送するシャトル搬送装置80が設けられている。
シャトル搬送装置80は、例えば図3のY方向に直線的に移動自在になっている。シャトル搬送装置80は、ウェハWを支持した状態でY方向に移動し、第3のブロックG3の受け渡し装置52と第4のブロックG4の受け渡し装置62との間でウェハWを搬送できる。
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側の隣には、ウェハ搬送装置100が設けられている。ウェハ搬送装置100は、例えばX方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置100は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、第3のブロックG3内の各受け渡し装置にウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション13には、ウェハ搬送装置110と受け渡し装置111が設けられている。ウェハ搬送装置110は、例えばY方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置110は、例えば搬送アームにウェハWを支持して、第4のブロックG4内の各受け渡し装置、受け渡し装置111及び露光装置12との間でウェハWを搬送できる。
上述のように構成された基板処理システム1の現像処理装置などの各液処理装置には、それぞれの処理液を供給する不図示の処理液供給装置が接続されている。これら処理液供給装置には、後述のフィルタが取り付けられる。このフィルタを処理液供給装置に取り付ける前に清浄化する、すなわち、このフィルタを立ち上げるのが図1に示したフィルタ立ち上げ装置M1である。本実施形態において、フィルタ立ち上げ装置M1は、基板処理システム1とは別体のものとして構成されている。
図4〜図9は、本発明の第1の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置の構成の概略を示す配管系統図である。
図4のフィルタ200は、フォトリソグラフィー工程に用いられる処理液からパーティクルを除去するものであり、処理液を基板に供給する処理液供給装置に取り付けられて用いられる。以下の例では、上記処理液は、フォトリソグラフィー工程において露光されたレジスト膜を現像する現像液であるものとする。
フィルタ立ち上げ装置M1は、そのフィルタ200を、処理液供給装置で実際に使用する前に洗浄化する処理すなわち立ち上げ処理を行うものである
フィルタ立ち上げ装置M1は、立ち上げ処理対象のフィルタ200(以下、立ち上げフィルタ200と省略することがある)を清浄化するための液体が循環する循環系路201を備える。立ち上げ処理用の液体は、本例では処理液と同じであり、つまり現像液である。
フィルタ立ち上げ装置M1は、立ち上げ処理用の液体を循環系路201を介して立ち上げフィルタ200に供給するポンプP1、P2を備える。各ポンプP1、P2は、立ち上げフィルタ200に対して立ち上げ処理用の液体を圧送すると共に、該液体を一時的に貯留する容器としても機能する。各ポンプP1、P2は、容積が可変な貯留室P11と、貯留室P11と隣接し、その内部に例えば窒素ガス等を給排気することで貯留室P11の容積を変化させる圧力室P12を備えている。
循環系路201におけるポンプP1、P2の下流側に、立ち上げフィルタ200は取り付けられる。以下の説明では、循環系路201を構成する配管のうち立ち上げフィルタ200より上流側のものを上流側配管201aと称し、上流側のものを下流側配管201bと称する。
循環系路201の上流側配管201aは、分岐して、各ポンプP1、P2の貯留室P11に接続されている。上流側配管201aの分岐部の上流側には、切替弁202、203が設けられている。この切替弁202、203を開閉することで、上流側配管201aと貯留室P11との接続状態を操作することができる。
各ポンプP1、P2の圧力室P12には、給排気管300がそれぞれ接続されている。給排気管300には、圧力室P12に加圧用のガスとして例えば窒素を供給する給気管301と、圧力室P12内を排気する排気管302がそれぞれ接続されている。
各ポンプP1、P2の圧力室P12に接続された給排気管300は、例えば圧力室P12側とは反対側の端部が合流しており、この合流した給排気管300に対して1の排気管302が接続されている。排気管302にはエアエゼクタ303が接続されている。エアエゼクタ303には、当該エアエゼクタ303を駆動する駆動空気源304が駆動空気管305を介して接続されている。
駆動空気管305には、当該駆動空気管305を流れる駆動空気の流量を調節するレギュレータ305a、305bが並列に設けられている。各レギュレータ305a、305bの下流側には、切替弁306a、306bが設けられている。レギュレータ305a、305bは、それぞれ異なる流量に設定されており、切替弁306a、306bを開閉操作することで、エアエゼクタ303に供給する駆動空気の流量を調整できる。これにより、エアエゼクタ303で発生させる真空圧を調整できる。また、給排気管300における排気管302との合流部よりもポンプP1側には切替弁307が、ポンプP2側には切替弁308がそれぞれ設けられており、この切替弁307、308を開閉操作することで、ポンプP1またはポンプP2のいずれの圧力室P12を排気するかを選択できる。
給気管301は、給排気管300における切替弁307とポンプP1の間、及び、切替弁308とP2との間に、それぞれ2箇所ずつ接続されている。即ち、本実施の形態では図4に示すように、合計で4つの給気管301が設けられている。そして、切替弁307とポンプP1の間に接続されている給気管301と、切替弁308とポンプP2の間に接続されている給気管301は、給排気管300側と反対側の端部がそれぞれ合流しており、この合流した各給気管301に対して、加圧用のガスを供給するガス供給管309がそれぞれ接続されている。
各ガス供給管309には、当該ガス供給管309を流れる加圧用ガスの流量を調整するレギュレータ310、311がそれぞれ設けられている。各レギュレータ310、311は、それぞれ異なる流量に設定されている。各ガス供給管309は、レギュレータ310、311よりも上流側で合流しており、合流後のガス供給管309には、当該ガス供給管309に対して加圧用ガスを供給するガス供給源312が接続されている。また、各給気管301におけるガス供給管309との接続部よりも給排気管300側には、切替弁313、314、315、316がそれぞれ設けられている。したがって、各切替弁313、314、315、316を操作することにより、給気管301を介して各給排気管300に供給する加圧用ガスの流量を調整できる。
循環系路201の下流側配管201bも、上流側配管201aと同様に、分岐して、各ポンプP1、P2の貯留室P11に接続されている。
下流側配管201bの各ポンプP1、P2への分岐部よりもポンプP1側には切替弁203が、ポンプP2側には切替弁204がそれぞれ設けられている。したがって、例えば、後述の循環切替弁217を開状態にする等した上で、ポンプP1側の切替弁204を閉状態に、ポンプP2側の切替弁205を開状態にしてポンプP1から現像液を吐出すると、当該現像液をポンプP2の貯留室P11に循環させることができる。
循環系路201の下流側配管201bの各ポンプP1、P2への分岐部の上流側には、補充配管206が接続されている。補充配管206には現像液供給源207が接続されている。したがって、現像液供給源207から補充配管206及び下流側配管201bを介して、立ち上げ処理用の液体としての現像液をポンプP1、P2に供給することができる。補充配管206には現像液供給源207からの現像液の供給を制御する補充弁208が設けられている。
フィルタ立ち上げ装置M1は、循環系路201を循環する液体を浄化する浄化フィルタ209が、ポンプP1、P2、立ち上げフィルタ200、浄化フィルタ209の順に液体が通過するよう取り付けられる。言い換えると、下流側配管201bにおける立ち上げフィルタ200の下流側に浄化フィルタ209が取り付けられる。具体的には、下流側配管201bにおける立ち上げフィルタ200と補充配管206への接続部との間に、浄化フィルタ209は取り付けられる。
下流側配管201bにおける立ち上げフィルタ200と浄化フィルタ209との間には、流量測定機構210が設けられている。したがって、立ち上げフィルタ200を通過する液体の流量を流量測定機構210で測定することができる。
下流側配管201bにおける浄化フィルタ209と補充配管206の接続部との間には、循環系路201内の液体を系外に排出する排液管211が接続されている。また、排液管211には排液弁212が設けられている。また、下流側配管201bにおける排液管211の接続部と補充配管206の接続部の間には、排液切替弁213が設けられている。そのため、排液切替弁213を閉状態とし、排液弁212を開状態にすること等により、循環系路201内の液体を系外に排出することができる。
なお、下流側配管201bにおける浄化フィルタ209と排液管211の接続部との間には、立ち上げ処理用の液体の逆流を防止するための逆止弁214が設けられている。
また、下流側配管201bにおける浄化フィルタ209と逆止弁214との間には、浄化フィルタ209を通過した液体を循環系路201内を循環させずに系外に排出する排液管215が接続されている。排液管215には排液弁216が設けられている。また、下流側配管201bにおける排液管215の接続部と逆止弁214との間には、循環切替弁217が設けられている。そのため、循環系路201内に液体を循環させる前に、排液弁216を開状態に、循環切替弁217を閉状態にするなどして、浄化フィルタ209を通過した液体を循環系路201内を循環させずに系外に排出させることができる。したがって、立ち上げフィルタ200に循環液を通液する前に、浄化フィルタ209を清浄化することができる。
さらに、下流側配管201bにおける流量測定機構210と浄化フィルタ209との間には、立ち上げフィルタ200を通過した液体を浄化フィルタ209を通過させずに循環系路201の系外に排出する排液管218が接続されている。排液管218には排液弁219が設けられている。したがって、循環系路201内に液体を循環させる前に、排液弁216及び循環切替弁217を閉状態とし、排液弁219を開状態とするなどして、立ち上げフィルタ200を通過した液体を浄化フィルタ209を通過させずに循環系路201の系外に排出することができる。したがって、立ち上げ初期時に立ち上げフィルタ200を通過し特に汚れた液体を系外に直接排出することができ、浄化フィルタ209等の清浄度を保つことができる。
なお、立ち上げフィルタ200の不図示の排液口には、ベント管220が接続されている。ベント管220は立ち上げフィルタ200内に蓄積した気体を系外に排出するためのものである。ベント管220にはベント弁221が設けられている。
同様に、浄化フィルタ209の不図示の排液口には、ベント管222が接続されている。ベント管220は浄化フィルタ209内に蓄積した気体を系外に排出するためのものである。ベント管222にはベント弁223が設けられている。
また、フィルタ立ち上げ装置M1は、不図示の制御部が設けられている。フィルタ立ち上げ装置M1に設けられた各弁には、上記制御部により制御可能な電磁弁や空気作動弁が用いられている。この構成により、フィルタ立ち上げ装置M1における一連の立ち上げ処理は制御部の制御の下、自動で行うことが可能となっている。
以上のように主要部が構成されたフィルタ立ち上げ装置M1における立ち上げ処理の一例について詳述する。
(浄化フィルタ取り付け工程)
まず、循環切替弁217等の全ての弁を閉状態とし、その後、浄化フィルタ209を循環系路201の所定箇所に取り付ける。なお、図4及び以降の図においては、開状態の弁を白塗りで、閉状態の弁を黒塗りで、現像液等の流体が流通している管を太線で示すことで、その他の弁の開閉状態については説明を省略する。
(立ち上げフィルタ取り付け工程)
次に、立ち上げフィルタ200を循環系路201の所定箇所に取り付ける。
(循環用液体貯留工程)
そして、図5に示すように、切替弁307、306aを開状態とし、例えばレギュレータ305aの系統を用いてエアエゼクタ303を駆動させることで圧力室P12を負圧にして、貯留室P11の容積を拡大させる。この際に、例えば補充弁208、切替弁204を開状態とすることで、現像液供給源207からポンプP1内に現像液が供給される。これにより、立ち上げ処理用の液体としての現像液がポンプP1の貯留室P11内に貯留される。
(循環通液工程)
次いで、図6に示すように、補充弁208、切替弁204を閉状態にすると共に、切替弁202、205、循環切替弁217、排液切替弁213を開状態とする。それと共に、切替弁307を閉状態にし、切替弁313を開状態とし、レギュレータ310の系統を用いてガス供給源312から加圧用ガスを供給し、ポンプP1の圧力室P12を加圧し、ポンプP1から貯留室P11内の現像液を循環系路201に圧送する。圧送された現像液は立ち上げフィルタ200、浄化フィルタ209の順に流れ、ポンプP2の貯留室P11に移される。なお、この際、切替弁308を開状態とし、ポンプP2の圧力室を減圧するようにしてもよい。
その後、例えば、ポンプP1の貯留室P11の現像液がほぼ空になる前に、図7に示すように、切替弁202、205を閉状態とし、切替弁203、204を開状態とする。それと共に、切替弁313、308を閉状態とし、切替弁314、307を開状態とし、ポンプP2の圧力室P12を加圧すると共に、ポンプP1の圧力室P12を減圧し、ポンプP2から貯留室P11内の現像液を循環系路201に圧送する。ポンプP2から圧送された現像液も、立ち上げフィルタ200、浄化フィルタ209の順に流れ、ポンプP1の貯留室P11に移される。
これらを交互に繰り返すことにより、立ち上げフィルタ200と浄化フィルタ209が取り付けられた循環系路201内を現像液を循環させることができる。そして、所定条件を満たすまで現像液を循環系路201内を循環させ、立ち上げフィルタ200に通液させることで、立ち上げフィルタ200の清浄化、すなわち、立ち上げフィルタ200を立ち上げることができる。
上述の所定条件とは、例えば、現像液を所定流量で所定時間循環させることである。流量の調整はレギュレータ310、311を用いて行うことができる。
循環通液工程終了後、清浄化された立ち上げフィルタ200は、例えば、全ての弁が閉じられた後に取り外され、基板処理システム1の処理液供給装置に使用される。
上述のように、フィルタ立ち上げ装置M1では、現像液を循環させて立ち上げフィルタ200に通液するため、立ち上げ処理に使用する現像液の量を大幅に減らすことができる。また、循環系路201内において立ち上げフィルタ200の下流に浄化フィルタ209を設けているため、立ち上げフィルタ200に通流された後の現像液にパーティクルが存在した場合、浄化フィルタ209によって該現像系からパーティクルを除去することができる。したがって、パーティクルが含まれた現像液が循環することを防止することができ、ポンプP1、P2内等の清浄度を保つことができる。
次に、フィルタ立ち上げ装置M1における立ち上げ処理に含めることが好ましい処理について説明する。なお、以降の図においては、ポンプへの液体の貯留やポンプからの液体の送出に関する機構、すなわち、ポンプの加圧室の圧力を調整する機構(参照符号300番台のもの)の図示は適宜省略する。
(浄化フィルタ清浄化工程)
浄化フィルタ209は、フィルタ立ち上げ装置M1に取り付ける前に、例えば、他のフィルタ立ち上げ装置で清浄化しておくことで、フィルタ立ち上げ装置M1に取り付けた時点で高い清浄度を有する。ただし、浄化フィルタ209は他のフィルタ立ち上げ装置から本フィルタ立ち上げ装置M1に運搬する際などにその清浄度が低下することもある。そこで、上述の循環用液体貯留工程前等に浄化フィルタ209を清浄化する浄化フィルタ清浄化工程を行ってもよい。
浄化フィルタ清浄化工程では、上述の浄化フィルタ取り付け工程後且つ立ち上げフィルタ取り付け工程前に、上述の循環用液体貯留工程と同様にして、例えばポンプP1の貯留室P11に現像液を貯留する。
そして、図8に示すように、補充弁208、切替弁204を閉状態とし、切替弁202、排液弁216を開状態とする等して、ポンプP1から現像液を浄化フィルタ209に通液する。これによって、浄化フィルタ209に通液された現像液は循環系路201を循環することなく、排液管215を介して系外に排出される。
所定量の現像液を通液することで浄化フィルタ209の清浄度を高めることができる。
なお、循環系路201は立ち上げフィルタ200を取り付けなくともポンプP1、P2と浄化フィルタ209との間は連通されている。また、この浄化フィルタ清浄化工程は、立ち上げフィルタ取り付け工程後に行ってもよい。
(前処理工程)
立ち上げフィルタ200に通液開始直後の該立ち上げフィルタ200を通過した現像液は、パーティクルを多く含んでいるおそれがある。このような現像液を循環系路201内に循環させると、浄化フィルタ209等の清浄度が低下する恐れがある。そこで、上述の循環用液体貯留工程前等に、現像液を循環させずに立ち上げフィルタ200に通液する前処理工程を行ってもよい。
前処理工程では、上述の循環用液体貯留工程前に、まず、その循環用液体貯留工程と同様にして、ポンプP1の貯留室P11に現像液を貯留する。
そして、図9に示すように、補充弁208、切替弁204を閉状態とし、切替弁202、排液弁219を開状態とする等して、ポンプP1から現像液を立ち上げフィルタ200に通液する。これによって、立ち上げフィルタ200に通液された現像液は、循環系路201を循環することなく、また、浄化フィルタ209に通液されることなく、排液管218を介して系外に排出される。
このように循環通液工程前に所定量の現像液を立ち上げフィルタ200に通液しておくことで、循環通液工程時に浄化フィルタ209の清浄度の低下等を防止することができる。
(循環液入れ替え工程)
循環系路201内を循環している現像液は、次第に劣化するおそれがある。そこで、循環通液工程において、一定時間毎に循環系路201内の現像液を入れ替える循環液入れ替え工程を行うとよい。
循環液入れ替え工程では、例えば入れ替え直前の各弁の状態が図6のようであったとすると、図10に示すように排液切替弁213、切替弁205を閉状態とし、排液弁212を開状態とする等して、ポンプP1の貯留室P11内の現像液を排液する。ポンプP1からの排液完了後、ポンプP2の貯留室P11内にも現像液が貯留されていれば、切替弁202を閉状態とし、切替弁203を開状態とする等して、ポンプP2の貯留室P11内の現像液も排液する。
ポンプP1、P2の排液完了後、循環用液体貯留工程と同様にして、ポンプP1の貯留室P11に現像液を貯留し、循環させることにより循環系路201内の現像液を新しくすることができる。
(高脱気液通液工程)
ポンプP1、P2には、処理液すなわち現像液を脱気する脱気機構として不図示の脱気ノズルを設けることができ、循環用液体貯留工程において、ポンプP1、P2の貯留室P11に脱気した現像液を貯留できるように構成されている。
フィルタ立ち上げ装置M1は、立ち上げ処理用の液体である現像液の循環後に、脱気ノズルによって循環時よりも脱気された現像液を立ち上げフィルタ200に通液する高脱気液供給機構と、を備える。高脱気液供給機構の具体的な構成は以下の通りである。
レギュレータ305bにおいて設定される圧力の大きさは、レギュレータ305aにおいて設定される圧力の大きさよりも大きい。そのため、ポンプP1、P2に現像液を貯留する際、レギュレータ305aを用いるよりもレギュレータ305bを用いた方がポンプP1、P2の圧力室P12を一層減圧されるので、脱気ノズルを介して処理液がより速い流速でポンプP1、P2の貯留室P11内に引き込まれる。その結果、現像液の圧力がより低下し、現像液内に溶存した気体が現像液内からより多く脱気される。
この、より脱気された現像液を、レギュレータ305aを用いて脱気された現像液(通常脱気液)と区別し、本明細書において、高脱気液と言うことがある。なお、通常脱気液の脱気圧は例えば約−35kPa、高脱気液の脱気圧は例えば約−80kPaである。
上述のように高脱気液を製造可能なフィルタ立ち上げ装置M1は、上述の循環通液工程完了後に、例えば、ポンプP1、P2に設けられた不図示の排液管を介して、ポンプP1、P2の貯留室P11内の現像液を排出する。その後、図11に示すように、切替弁307、306bを開状態とし、レギュレータ305bの系統を用いてエアエゼクタ303を駆動させることで圧力室P12をレギュレータ305aを用いた場合よりも負圧にして、貯留室P11の容積を拡大させる。この際に、補充弁208、切替弁204を開状態とすることで、現像液供給源207からポンプP1内に現像液が供給される。これにより、脱気ノズルにより高脱気液が生成されると共に、高脱気液がポンプP1の貯留室P11内に貯留される。
そして、図9と同様に補充弁208を閉状態とし、切替弁202、排液弁219を開状態とし、フィルタ立ち上げ装置M1は、ポンプP1内の高脱気液を立ち上げフィルタ200に通液する。
このように立ち上げフィルタ200に高脱気液を通液することで、立ち上げフィルタ200内に存在する通常脱気液では除去することができなかった微小気泡を除去することができる。
なお、立ち上げフィルタ200に通液した高脱気液は循環系路201内を循環されずに例えば排液管218から排液される。
図12は、本発明の第2の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置の構成の概略を示す配管系統図である。
図12のフィルタ立ち上げ装置M2は、図4のフィルタ立ち上げ装置M1の構成に加えて、循環系路内の液体に含まれる不純物を検出する検出装置としての液中パーティクルカウンタ230を備える。液中パーティクルカウンタ(以下、カウンタと省略)230は、排液管218における排液弁219の下流に設けられており、排液管218に導入された現像液中のパーティクルの数をカウントする。
既述したように、図4のフィルタ立ち上げ装置M1の循環通液工程では、現像液を所定流量で所定時間循環させたか否かに基づいて、循環通液工程を終了させるか否かを決定していた。
それに対し、図10のフィルタ立ち上げ装置M2の循環通液工程では、一定期間経過ごとに、循環切替弁217を閉状態とし、排液弁219を開状態とし、立ち上げフィルタ200を通液した現像液を排液管218すなわちカウンタ230に通液する。そして、フィルタ立ち上げ装置M2の制御部は、カウンタ230での測定結果に基づいて、循環通液工程を終了させるか否か判定する。具体的には、フィルタ立ち上げ装置M2の制御部は、カウンタ230でカウントされた現像液中のパーティクルの数が所定の数以下であれば、循環通液工程を自動的に終了する。
所定流量で所定時間循環させたか否かに基づいて循環通液工程を終了させる場合、所定時間経過前に既に清浄度が高い場合や、所定時間経過後であっても清浄度が十分でない場合もある。それに対し、フィルタ立ち上げ装置M2では、循環する現像液中のパーティクルの数すなわち実際の清浄度に基づいて循環通液工程を終了させるため、例えば立ち上げフィルタ200の元々の清浄度が高い場合に、より短時間で立ち上げることができ、また、例えば立ち上げフィルタ200の元々の清浄度が低い場合には、より確実に所望の清浄度の立ち上げフィルタ200を得ることができる。
図13は、本発明の第3の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置の構成の概略を示す図である。
図13のフィルタ立ち上げ装置M3は、図4のフィルタ立ち上げ装置M1の構成の現像液供給源207に代えて、シンナー供給源240が補充配管206に設けられている。
また、フィルタ立ち上げ装置M4では、循環系路201の上流側配管201aの各ポンプP1、P2への分岐部と立ち上げフィルタ200との間には、現像液供給管241が接続されている。現像液供給管241には、処理液である現像液を供給する現像液供給源207が接続されている。
さらに、現像液供給管241における上流側配管201aへの接続部と現像液供給源207との間には、ポンプP3が設けられている。ポンプP3の構成はポンプP1、P2と同様である。現像液供給管241における現像液供給源207とポンプP3との間には供給弁242が設けられ、循環系路201への接続部とポンプP3との間には切替弁243が設けられている。
このフィルタ立ち上げ装置M4では、循環用液体貯留工程において、シンナー供給源240から供給されたシンナーを例えばポンプP1に貯留し、循環通液工程において、そのシンナーを循環させ、立ち上げフィルタ200に通液する。循環通液工程では、供給弁242、切替弁243は閉状態とされる。
この循環通液工程終了後、立ち上げフィルタ200の取り外し前に、例えば切替弁202、循環切替弁217を閉状態とし、供給弁242を開状態とし、ポンプP3に現像液が貯留される。その後、図12に示すように、供給弁242を閉状態とし、切替弁243、排液弁219を開状態とし、ポンプP3から立ち上げフィルタ200へ現像液を供給する。この現像液の供給を所定時間にわたって行うことで、立ち上げフィルタ200内の立ち上げ処理用の液体であるシンナーを現像液に置換することができる。なお、シンナーに代えてアルコールを用いてもよい。
上述のように循環通液工程において、立ち上げ処理用の液体としてシンナーやアルコールを用い、立ち上げフィルタ200に通液させることにより、同工程に要する時間を短縮することができる。現像液に比べてシンナーやアルコールの方が立ち上げフィルタ200から異物を除去しやすいからである。また、立ち上げフィルタ200に現像液を通液する前にシンナーやアルコールを通液することにより立ち上げフィルタ200のフィルタ能力を高めることができる。
図14及び図15は、本発明の第4の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置の構成の概略を示す配管系統図である。
図14のフィルタ立ち上げ装置M4は、図4のフィルタ立ち上げ装置M1の循環系路201の下流側配管201bにおける補充配管206の接続部と排液切替弁213との間に、別の補充配管250が接続されている。
補充配管250には、シンナーを供給するシンナー供給源240が接続されている。補充配管250における下流側配管201bへの接続部とシンナー供給源240との間には補充弁251が設けられている。
また、フィルタ立ち上げ装置M4は、現像液供給源207からポンプP1、P2を介さずに立ち上げフィルタ200に現像液を供給するバイパス配管252を備える。バイパス配管252の一端は、補充配管206における循環系路201への接続部と補充弁208との間に接続され、他端は循環系路201の上流側配管201aにおける各ポンプP1、P2への分岐部と立ち上げフィルタ200との間に接続されている。
バイパス配管252にはポンプP4が設けられている。ポンプP4の構成はポンプP1、P2と同様である。バイパス配管252におけるポンプP4より補充配管206側に供給弁253が設けられ、ポンプP4より循環系路の上流側配管201a側に切替弁254が設けられている。
このフィルタ立ち上げ装置M4では、循環用液体貯留工程において、図14に示すように、補充弁208、251、切替弁204を開状態とすることにより、現像液供給源207からポンプP1内に現像液を供給するとともに、シンナー供給源240からポンプP1内にシンナーを供給する。これにより、現像液とシンナーの混合液がポンプP1の貯留室P11内に貯留される。
そして、循環通液工程において、補充弁208、251を閉状態とし、他の各弁の状態を図6と同様にし、その後、図7の状態のようにし、以後、交互に繰り返すことによって、上記混合液を循環させ、立ち上げフィルタ200に通液する。
この循環通液工程終了後、立ち上げフィルタ200の取り外し前に、図15に示すように、切替弁202、203、循環切替弁217、排液切替弁213を閉状態とし、補充弁208、供給弁253を開状態とし、ポンプP4へ現像液を貯留する。その後、補充弁208、供給弁253を閉状態とし、切替弁254、排液弁219を開状態とし、ポンプP4から立ち上げフィルタ200へ現像液を供給する。この現像液の供給を所定時間にわたって行うことで、立ち上げフィルタ200内の立ち上げ処理用の液体である上述の混合液を、現像液に置換することができる。なお、本実施形態においてもシンナーに代えてアルコールを用いてもよい。
上述の構成により、フィルタ立ち上げ装置M4では、第3の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置と同様に、立ち上げフィルタ通液処理に要する時間を短縮することができ、また、立ち上げフィルタ200のフィルタ能力を高めることができる。さらに、フィルタ立ち上げ装置M5では、立ち上げフィルタ通液処理後に現像液に置換する際に、置換に要する時間を短縮することができる。
図16は、本発明の第5の実施形態に係るフィルタ立ち上げ装置の構成の概略を示す配管系統図である。
図16のフィルタ立ち上げ装置M5は、複数の立ち上げフィルタ200a〜200cを循環系路201に並列に取り付けることが可能となっており、複数の立ち上げフィルタ200a〜200cを同時に立ち上げることができる。立ち上げフィルタ200a〜200cは、図4等の立ち上げフィルタ200と同じものである。
フィルタ立ち上げ装置M5は、循環系路201の上流側配管201aにおける各ポンプP1、P2への分岐部と立ち上げフィルタ200aとの間に枝管260の一端が接続され、下流側配管201bにおける立ち上げフィルタ200aと流量測定機構210との間に枝管260の他端が接続されている。枝管260には、他の立ち上げフィルタ200bを取り付けることができる。枝管260における上記他の立ち上げフィルタ200bの上流側の部分と下流側の部分を連結するように、他の枝管261が枝管260に接続されている。この枝管261には別の立ち上げフィルタ200cを取り付けることができる。
フィルタ立ち上げ装置M5では、立ち上げフィルタ取り付け工程で複数の立ち上げフィルタ200a〜200cが取り付けられる。
そして、循環通液工程において、複数のフィルタ200a〜200cに同時に循環液を通液することにより、これらを同時に立ち上げることができる。したがって、多数のフィルタを立ち上げるために要する時間を、立ち上げに要する薬液を抑えたまま短縮することができる。
以上の例は、基板処理システム1とフィルタ立ち上げ装置とは別の装置として構成されていたが、以下に説明するように、フィルタ立ち上げ装置を基板処理システム1の処理液供給装置である現像液供給装置に組み込むことができる。
図16は、本発明の第6の実施形態に係る現像液供給装置の構成の概略を示す配管系統図である。
図の現像液供給装置M6は、処理液供給装置の一例であり、図1のフィルタ立ち上げ装置M1と同様に、循環系路201を備える。現像液供給装置M6では、この循環系路201が、後述の現像液供給管270と、該現像液供給管270に接続された循環配管271とから構成されている。循環配管271は、図において灰色で示されている。
現像液供給管270は、現像液供給ノズルNを介して処理液としての現像液を基板に供給するためのものである。
この現像液供給管270は、分岐して、各ポンプP1、P2の貯留室P11に接続されている。現像液供給管270における各ポンプP1、P2への分岐部と現像液供給ノズルNとの間には、現像液供給管270を通流する現像液中のパーティクルを取り除くフィルタ200が設けられている。さらに、現像液供給管270におけるフィルタ200と現像液供給ノズルNとの間に流量測定機構210が設けられている。
循環配管271は、現像液を現像液供給装置M6内で循環させるためのものである。循環配管271の一端は、現像液供給管270における流量測定機構210と現像液供給ノズルNとの間に接続されており、その他端は、上流側配管201aと同様に、分岐して、各ポンプP1、P2の貯留室P11に接続されている。循環配管271における現像液供給管270への接続部と各ポンプP1、P2への分岐部との間に、循環配管271を通流する現像液中のパーティクルを取り除く浄化フィルタ209が設けられている。
なお、現像液供給装置M6は、現像液供給管270及び現像液供給ノズルNを介した現像液の供給と、循環系路201内の現像液の循環とを切り替えるために、現像液供給管270における循環配管271の接続部と現像液供給ノズルNとの間には切替弁272が設けられている。この切替弁272と循環切替弁217等の開閉状態を切り替えることにより、現像液の循環と現像液の基板への供給(吐出)を切り替えることができる。
次に、現像液供給装置M6におけるフィルタ200の立ち上げ方法について説明する。なお、現像液供給装置M6は、フィルタ立ち上げ装置M1の制御部と同様の制御部を有する。
まず、循環切替弁217等の全ての弁を閉状態とし、その後、浄化フィルタ209を循環配管271の所定箇所に取り付ける。次いで、フィルタ200を現像液供給管270の所定箇所に取り付ける。これらにより、循環系路201に浄化フィルタ209とフィルタ200とが取り付けられたことになる。
そして、フィルタ立ち上げモードが操作パネル等を介して選択されると、現像液供給装置M6の制御部は、図5と同様に、補充弁208を開状態にする等して、現像液供給源207からポンプP1内に現像液を供給する。これにより、立ち上げ処理用の現像液がポンプP1の貯留室P11内に貯留される。
次いで、図6と同様に、現像液供給装置M6の制御部は、補充弁208、切替弁204を閉状態にすると共に、切替弁202、205、循環切替弁217、排液切替弁213を開状態として、ポンプP1から現像液を現像液供給管270に圧送する。圧送された現像液は、現像液供給管270の立ち上げフィルタ200、循環配管271の浄化フィルタ209の順に通流され、ポンプP2の貯留室P11に移される。
その後、例えば、ポンプP1の貯留室P11の現像液がほぼ空になる前に、図7に示すように、切替弁202、205を閉状態とし、切替弁203、204を開状態とし、ポンプP2から貯留室P11内の現像液を現像液供給管270に圧送する。ポンプP2から圧送された現像液も、現像液供給管270の立ち上げフィルタ200、循環配管271の浄化フィルタ209の順に通流され、ポンプP2の貯留室P11に移される。
これらを交互に繰り返すことにより、立ち上げフィルタ200と浄化フィルタ209が取り付けられた循環系路201内を現像液を循環させることができる。そして、所定条件を満たすまで現像液を循環系路201内を循環させ、立ち上げフィルタ200に通液させることで、立ち上げフィルタ200の清浄化、すなわち、立ち上げフィルタ200を立ち上げることができる。
現像液供給装置M6の制御部は、上述の通流を交互に繰り返すことにより、フィルタ200と浄化フィルタ209が取り付けられた循環系路201内を現像液を循環させ、所定条件を満たすまで立ち上げフィルタ200に通液させる。所定条件を満たせば、制御部は、循環切替弁217を閉状態、切替弁272を開状態にする等して、フィルタ立ち上げモードから、現像液を吐出する通常モードに移行する。
以上のようにして現像液供給装置M6は、フィルタ200を通常モードで使用する前に清浄化すること、すなわち、フィルタ200を立ち上げることができる。
上述のように、現像液供給装置M6は、フィルタ200の立ち上げの際、現像液を循環させてフィルタ200に通液するため、少量の現像液でフィルタ200を立ち上げることができる。また、循環配管271における各ポンプP1、P2の入口に対して上流側に浄化フィルタ209が設けられているため、現像液供給装置M6は、立ち上げフィルタ200の立ち上げの際に現像液を循環させた場合に、ポンプP1、P2に流入する現像液からパーティクルを取り除くことができるため、ポンプP1、P2等の清浄度を保つことができる。
現像液供給装置M6において、フィルタ200の立ち上げ処理を行った場合は、立ち上げに用いた現像液は排液管211等を介して排液し、基板上に供給する現像液として新たなものを補充することが好ましい。
現像液供給装置M6では、フィルタ200の立ち上げが完了した後に、現像液の供給(現像液供給ノズルNからの吐出)を開始した場合、吐出と次の吐出の間の期間中は、現像液を循環系路201内で循環させるとよい。これにより、滞留している現像液に対してフィルタ200の膜が溶出すること等を防ぐことができるためである。
なお、現像液供給装置M6は、フィルタ立ち上げ装置M1における浄化フィルタ清浄化工程と同様の工程のために、浄化フィルタ209を通過した現像液を循環系路201内を循環させずにノズルNを介して系外に排出する排液管273が設けられている。排液管273の一端は、循環配管271における浄化フィルタ209と循環切替弁217との間に接続されており、他端は、現像液供給管270における循環配管271の接続部と切替弁272との間に接続されている。この排液管273に排液弁を設けてもよい。
現像液供給装置に対しても、上述の第1〜第5の実施形態の構成を組み込むことができる。
本発明の他の実施形態は、現像液供給装置に着脱可能に取り付けられる治具ユニットであって、上述の浄化フィルタ209が取り付けられ配管を有し、該配管は、当該治具ユニットが現像液供給装置に取り付けられたときに循環配管271の一部を構成するものである。この治具ユニットは、図17において、点線で囲まれた部分Uにあたる。図示したように、この治具ユニットは、フィルタ200を通過した現像液を浄化フィルタ209を通過させずに循環系路201の系外に排出する排液管218も含むことが好ましい。また、この治具ユニットの配管は、現像液供給装置内の配管に取付け、取外しが自在に構成されている。
以上の実施の形態では、処理液が現像液である場合を例に説明したが、処理液にどのような液を用いるかは本実施の形態の内容に限定されるものではなく、処理液として例えばレジスト液を用いてもよく、本発明は、レジスト液供給装置等にも適用することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は基板上に処理液を塗布する技術に有用である。
P1、P2…ポンプ
P11…貯留室
P12…圧力室
M1〜M5…フィルタ立ち上げ装置
1…基板処理システム
200(200a〜200c)…立ち上げフィルタ
201…循環系路
201a…上流側配管
201b…下流側配管
207…現像液供給源
209…浄化フィルタ
210…流量測定機構
230…液中パーティクルカウンタ
240…シンナー供給源
270…現像液供給管
271…循環配管

Claims (20)

  1. 基板の処理液中の異物を除くフィルタを清浄化するための液体が循環する循環系路と、該循環系路に前記液体を供給するポンプと、を備え、
    前記循環系路には、前記フィルタと前記液体を浄化する浄化フィルタとが、前記ポンプ、前記フィルタ、前記浄化フィルタの順に前記液体が通過するよう取り付けられ、
    前記循環系路は、当該循環系路外の系で使用するのに先立って前記フィルタを清浄化する立ち上げ処理時に、前記フィルタ及び前記浄化フィルタが取り付けられた状態で、所定の条件を満たすまで前記液体を循環させて、前記フィルタへ通液させるように構成されたことを特徴とする、フィルタ立ち上げ装置。
  2. 前記液体は前記処理液であることを特徴とする、請求項1に記載のフィルタ立ち上げ装置。
  3. 前記液体は前記処理液と異なることを特徴とする、請求項1に記載のフィルタ立ち上げ装置。
  4. 前記液体は前記処理液と他の溶液との混合液であることを特徴とする、請求項3に記載のフィルタ立ち上げ装置。
  5. 前記処理液又は前記液体を脱気する脱気機構と、
    前記液体の循環後に、前記脱気機構によって前記循環時よりも脱気された前記処理液又は前記液体を前記フィルタに通液する高脱気液供給機構と、を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルタ立ち上げ装置。
  6. 前記循環系路内の前記液体に含まれる不純物を検出する検出装置と、
    該検出装置での検出結果に基づいて前記所定の条件を満たすか否か判定し、この判定結果に基づいて、前記液体を循環させることを自動的に終了する制御部と、を備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィルタ立ち上げ装置。
  7. 前記液体を循環させる前に前記液体を前記浄化フィルタに通液し、該通液した液体を前記循環系路内で循環させずに排出する排液管を備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のフィルタ立ち上げ装置。
  8. 前記液体を循環させる前に前記液体を前記フィルタに通液し、該通液した溶液を前記浄化フィルタを通さずに且つ前記循環系路内で循環させずに排出する他の排液管を備えることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のフィルタ立ち上げ装置。
  9. 前記循環系路は、複数の前記フィルタが並列に取り付けられ、該複数のフィルタに対し同時に前記液体が通液可能なように構成されたことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のフィルタ立ち上げ装置。
  10. 基板に処理液を供給するノズルに接続された処理液供給管を備え、該処理液供給管が、前記ノズルに前記処理液を供給するポンプを有し、前記処理液供給管における前記ポンプと前記ノズルとの間に前記処理液中の異物を除くフィルタが取り付けられる処理液供給装置であって、
    前記フィルタに通液された処理液を浄化するための浄化フィルタが取り付けられる循環配管を備え、
    該循環配管は、前記ポンプ、前記フィルタ、前記浄化フィルタの順に前記処理液が通過し循環する循環系路を形成するよう、前記処理液供給管に接続され、
    前記循環系路は、前記フィルタを清浄化する立ち上げ処理の際、前記フィルタ及び前記浄化フィルタが取り付けられた状態で、所定の条件を満たすまで前記処理液を循環させ、前記フィルタに通液させるように構成されたことを特徴とする、処理液供給装置。
  11. 前記循環系路内を循環する前記処理液に含まれる不純物を検出する検出装置と、
    該検出装置での検出結果に基づいて前記所定の条件を満たすか否か判定し、この判定結果に基づいて前記立ち上げ処理を自動的に終了する制御部と、を備えることを特徴とする、請求項10に記載の処理液供給装置。
  12. 前記処理液を循環させる前に前記処理液を前記浄化フィルタに通液し、該通液した処理液を前記循環系路内で循環させずに排出する排液管を備えることを特徴とする、請求項10または11に記載の処理液供給装置。
  13. 前記処理液を循環させる前に前記処理液を前記フィルタに通液し、該通液した処理液を前記浄化フィルタを通さずに且つ前記循環系路内で循環させずに排出する他の排液管を備えることを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の処理液供給装置。
  14. 請求項10〜13のいずれか1項に記載の処理液供給装置に着脱自在に取り付けられる治具ユニットであって、
    前記浄化フィルタが設けられた配管を有し、
    該配管は、当該治具ユニットが前記処理液供給装置に取り付けられたときに前記循環系路を形成することを特徴とする、治具ユニット。
  15. 前記処理液を循環させる前に前記処理液を前記フィルタに通液し、該通液した処理液を前記浄化フィルタを通さずに且つ前記循環系路内で循環させずに排出する排液管を有することを特徴とする、請求項14に記載の治具ユニット。
  16. 基板に処理液を供給するノズルに接続された処理液供給管を備え、該処理液供給管が、前記ノズルに前記処理液を供給するポンプを有し、前記処理液供給管における前記ポンプと前記ノズルとの間に前記処理液中の異物を除くフィルタが取り付けられる処理液供給装置におけるフィルタの立ち上げ方法であって、
    前記処理液供給装置は、前記フィルタに通液された処理液を浄化するための浄化フィルタが取り付けられる配管を備え、該配管は、前記ポンプ、前記フィルタ、前記浄化フィルタの順に前記処理液が通過し、循環する循環系路を形成するよう前記処理液供給管に接続され、
    当該フィルタの立ち上げ方法は、
    前記循環系路を形成する前記配管に前記浄化フィルタを取り付けるステップと、
    前記循環系路を形成する前記処理液供給管に前記フィルタを取り付けるステップと、
    前記循環系路に前記処理液を供給し、所定の条件を満たすまで前記循環系路内で前記処理液を循環させ、前記フィルタに通液するステップと、を含むことを特徴とする、フィルタの立ち上げ方法。
  17. 前記フィルタに通液するステップは、
    前記循環系路内を循環する前記処理液に含まれる不純物を検出するステップと、
    該検出するステップでの検出結果に基づいて前記所定の条件を満たすか否か判定し、この判定結果に基づいて、前記フィルタに通液するステップを自動的に終了するステップと、を含むことを特徴とする、請求項16に記載のフィルタの立ち上げ方法。
  18. 前記フィルタに通液するステップの前に、前記処理液を前記浄化フィルタに通液し、該通液した処理液を前記循環系路内で循環させずに排出するステップを含むことを特徴とする、請求項16または17に記載のフィルタの立ち上げ方法。
  19. 前記フィルタに通液するステップの前に、前記処理液を前記フィルタに通液し、該通液した処理液を前記浄化フィルタを通さずに且つ前記循環系路内で循環させずに排出するステップを含むことを特徴とする、請求項16〜18のいずれか1項に記載のフィルタの立ち上げ方法。
  20. 前記浄化フィルタを取り付けるステップは、治具ユニットを用いて前記配管に前記浄化フィルタを取り付けるステップであり、
    前記治具ユニットは、前記浄化フィルタが設けられていると共に、当該治具ユニットが前記処理液供給装置に取り付けられたときに前記循環系路を形成する配管と、前記処理液を循環させる前に前記処理液を前記フィルタに通液し、該通液した処理液を前記浄化フィルタを通さずに且つ前記循環系路内で循環させずに排出する排液管と、を有することを特徴とする、請求項16に記載のフィルタの立ち上げ方法。
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