JP4760666B2 - 情報生成装置、情報生成方法、情報生成プログラム、情報読取システム、情報読取プログラム、及び電子ペン - Google Patents
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Description
特許文献1では、複数のマークを備えた符号化パターンを有する製品であって、マークのそれぞれが少なくとも2つの異なる値のうちの1つを表している。符号化パターンが複数の基準位置を備えており、複数のマークのそれぞれが1つの基準位置に関連付けられている。各マークの値がその基準位置に対するその位置によって決定される。そのような技術を特許文献1は開示している。
特許文献3では、画像処理装置は、目的の画像の印刷文書データを生成し、また、複写を禁止する文書であることを示すドットパターンのパターンデータを生成する。そして、印刷文書データの文書の背景に、このパターンデータを形成するように両者を重ね合わせて1枚の画像に合成し、この合成後の画像の画像データは、画像形成装置に出力する。これにより画像形成される技術を特許文献3は開示している。
特許文献5では、文書の固有情報と該文書の位置情報を有する二次元コードを、文書が印刷される印刷文書の一部または全部に複数配置して形成される二次元コードにおいて、印刷文書に形成される第一の二次元コードと、印刷文書の所定領域に形成され、第一の二次元コードとは異なる態様とされる第二の二次元コードを形成する技術を開示している。
上記情報生成装置において、出力画像生成手段は、基準位置に対する単位画像の配置により単位付加画像情報を表現することを特徴とする。
上記情報生成装置において、出力画像生成手段は、単位付加画像情報が有するr箇所の領域のうちのs箇所(s<r)の領域に単位画像を配置して、rCs(=r!/((r−s)!s!))通りの単位付加画像情報を表現することを特徴とする。
上記情報生成装置において、出力画像生成手段は、各画像情報グループに属する2z(z>1)個の単位付加画像情報を用いて出力画像を生成することを特徴とする。
上記情報生成装置において、出力画像生成手段は、同じ画像情報グループに属する単位付加画像情報を隣接する画像情報ブロックに用いて出力画像を生成することを特徴とする。
上記情報生成装置において、第一情報は、記録媒体又は記録媒体に記録された文書情報を識別する識別情報であり、第二情報は、識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報であることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る情報生成方法は、記録媒体上の位置又は記録媒体に記録される文書情報の位置に固有な位置情報が二次元配置され形成された区画に、記録媒体又は記録媒体に記録された文書情報を識別する識別情報を配置して画像情報ブロックを生成する画像情報ブロック生成工程と、識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報に対応する画像情報グループを選択する画像情報グループ選択工程と、画像情報ブロックの位置情報及び識別情報のうちの少なくともいずれか一方の符号パターン画像を、画像情報グループが有する複数の単位付加画像情報を用いて生成する符号パターン画像生成工程とを含むことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る情報生成プログラムは、コンピュータに、記録媒体上の位置又は記録媒体に記録される文書情報の位置に固有な位置情報が二次元配置され形成された区画に、記録媒体又は記録媒体に記録された文書情報を識別する識別情報を配置して画像情報ブロックを生成する画像情報ブロック生成機能と、識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報に対応する画像情報グループを選択する画像情報グループ選択機能と、画像情報ブロックの位置情報及び識別情報のうちの少なくともいずれか一方の符号パターン画像を、画像情報グループが有する複数の単位付加画像情報を用いて生成する符号パターン画像生成機能とを実現させることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る情報読取プログラムは、コンピュータに、取得した情報から画像情報ブロックを検出する画像情報ブロック検出機能と、画像情報ブロックから記録媒体又は記録媒体に記録された文書情報を識別する識別情報を検出する識別情報検出機能と、識別情報に用いられている画像情報グループを判別する画像情報グループ判別機能と、画像情報グループにより識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報を検出する制御情報検出機能とを実現させることを特徴とする。
請求項2にかかる発明によれば、濃度を一定としつつも、面積カバレッジを低く抑えることができる。
請求項3にかかる発明によれば、濃度を自由に設定することができる。
請求項4にかかる発明によれば、単位付加画像情報を効率的に使用することができる。
請求項5にかかる発明によれば、画像情報ブロックが小さい場合でも第二情報の検出を容易にできる。
請求項6にかかる発明によれば、出力画像に含まれる位置情報又は識別情報は、符号化に際して使用される画像情報グループによって、識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報としての意味を持つことができる。
請求項8にかかる発明によれば、符号パターン画像に含まれる位置情報又は識別情報は、符号化に際して使用される画像情報グループによって、識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報としての意味を持つことができる。
請求項9にかかる発明によれば、符号パターン画像に含まれる位置情報又は識別情報は
、符号化に際して使用される画像情報グループによって、識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報としての意味を持つことができる。
請求項10にかかる発明によれば、取得した情報の識別情報に用いられている画像情報グループを判別して制御情報を検出し、識別情報を用いる機器の動作を制御することができる。
請求項11にかかる発明によれば、取得した情報の識別情報に用いられている画像情報グループを判別して制御情報を検出し、識別情報を用いる機器の動作を制御することができる。
請求項12にかかる発明によれば、取得した情報の位置情報に用いられている画像情報グループによって、識別情報を用いる機器の動作を制御することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(実施の形態)を図面を用いて説明する。図1は本発明にかかる情報生成装置の一例としての符号パターン画像生成装置10を説明するための機能ブロック図である。
本実施の形態にかかる符号パターン画像生成装置10は、出力用紙等の記録媒体上の記録位置又は記録媒体上に記録される文書画像の記録位置に固有な位置情報の一例としての位置符号を生成する位置符号生成部20と、取得された制御情報に対応するパターングループを選択するパターングループ選択部21を有する。また、符号パターン画像生成装置10は、記録媒体に記録された文書情報を識別する識別情報の一例としての識別符号を生成する識別符号生成部22と、位置符号と識別符号とを用いて符号ブロックを生成し、パターングループが有する単位符号パターンを用いて符号パターン画像を生成する付加画像情報生成部24と、入力された文書情報を画像情報に変換し、且つ、付加画像情報を重畳した重畳情報を出力する重畳情報出力部25とそれぞれを有する。
M系列符号化部71は位置情報をM系列を使用して符号化する。符号化したい位置情報の長さから必要なM系列の次数を求め動的に生成することで位置情報を符号化する。予め符号化したい長さが決められている場合にはM系列を画像生成装置のメモリ(図示省略)等に格納しておき、画像生成時にそれを読み出す。
ブロック分割部72は、符号化されたM系列を1つの符号ブロックで格納できる情報量に分割して格納する。これについては後述する。
パターングループ選択部21は、取得された制御情報に対応するパターングループを選択する。
ブロック分割部74は識別情報を、例えば4ビット長の複数のブロックに分割する。これについては後述する。
RS符号化部75は、分割されたブロックに対しRS符号化処理を行い誤り訂正のための冗長ブロックを付加する。
付加画像情報生成部24は、位置符号と識別符号とを用いて仮想の二次元平面である符号ブロックを生成するブロック生成部77と、パターングループが有する単位符号パターンを用いて符号パターン画像を生成する符号パターン画像生成部78とを含む。
ブロック生成部77は、位置符号と識別符号とを用いて二次元平面に配置して符号平面である符号ブロックを生成する。
重畳情報出力部25は、外部から入力された文書情報に符号パターン画像を重畳して重畳情報を出力する。ここで、重畳情報は印刷記述言語(PDL:Print Description Language)で作成された情報である。また、文書情報は後述する文書管理サーバ3から入力される。
尚、例えば、本実施の形態における符号パターン画像生成装置10は情報生成装置に係る発明(本発明)の情報生成装置を、ブロック生成部77は本発明に係る画像情報ブロック生成手段を構成する。また、パターングループ選択部21は本発明に係る画像情報グループ選択手段を、符号パターン画像生成部78は本発明に係る出力画像生成手段を構成する。
(単位符号パターン)
図2は符号パターン画像の単位符号パターンの例を示す説明図である。
この例では縦3箇所で横3箇所(以下、3×3箇所と表示する)の計9箇所の単位画像の一例としてのドットを配置できる場所から2つの場所を選択してドットを配置する。この場合、単位符号パターンのドット配置組み合わせは36通り(9C2=36)となる(ここで、mCn=m!/{(m−n)!×n!}である)。
600dpiで記録するとき図2における1つのドットサイズ(四角の大きさ)は縦2画素で横2画素である(以下、2×2画素と表示する)(計算上は84.6μm×84.6μmの矩形となるが、記録されたトナー像ではゼログラフィープロセスの影響によりφ100μm程度のドット形状となる)。従って、単位符号パターンは、一辺の長さが0.5076mmの矩形(0.5076mm×0.5076mm)となる。
このとき、本実施の形態では、情報埋め込み用として使用可能な32通りのパターンを2つの組(パターングループA、パターングループB)に分割する。すなわち夫々が16種類のパターンを持つ2つの組に分割する。
識別情報など第一情報の埋め込み用に分割されたパターングループA、パターングループBの各16種類のパターンを使用する。16種類(16=24)のパターンで表現可能な情報量は4ビットなので、単位符号パターン当たり4ビットの第一情報を埋め込むことができる。
なお、単位符号パターンは、図2に示したように9箇所の中の2箇所にドットを配置する方法に限定せず、3個であっても4個であっても良い。即ち、9個より小さければよい。例えば、9箇所のうち3箇所にドットを配置する構成とすればドット配置の組み合わせは84通りとなる(9C3=84)。このとき、単位符号パターン内に配置するドットの数で、出力される符号パターン画像の濃度が変化する。
また、ドットを配置可能な場所も9箇所(3×3箇所)に限らず、その他の数、例えば4箇所(2×2箇所)や16箇所(4×4箇所)などとしても良い。
図3は、図2と同じ大きさの単位符号パターンにおいて、第一情報の情報量を3ビット(8=23)として、情報埋め込みに利用できる32パターンを4つのパターングループに分割し、グループの種類を4種類にした例である。第二情報の情報量は2ビット(4=22)となる。
ここで、以上に説明した図2,3の単位符号パターンが取り得る36通りのドット配置を図4に示す。表示の簡略化のためドット間の空白は省略している。
この他に9C3(9箇所のうち3箇所にドットを配置する=84種類の組み合わせ)で、同期符号に20種類、第一情報に5ビット(25=32種類)、第二情報に1ビット(2種類)を埋め込む構成としても良い。また、同じ9C3(84種類)で、第一情報に4ビット(24=16種類)、第二情報に2ビット(22=4種類)を埋め込む構成としてもよい。更に、16C3(16箇所のうち3箇所にドットを配置する=560種類)として、第一情報に7ビット(27=128種類)、第二情報に2ビット(22=4種類)を埋め込む構成としてもよい。このとき、各画像情報グループに属する2z(z>1)個の単位符号パターンを用いて符号パターン画像を生成するので、単位符号パターンを効率的に使用することができる。
更に、符号ブロックの基準位置に対するドットの配置によって単位符号パターンを表現してもよい(図示省略)。単位符号パターン内のドットの数が同じなので単位符号パターンに占めるドットの領域(面積カバレッジ)を低く抑え、出力される符号パターン画像の濃度を一定にできる。
図5に、図4の単位符号パターンが取り得る36通りのドット配置から選択できる同期符号の組み合わせを示す。図5に示した組み合わせはいずれも90度回転対称となっている。何れかの組み合わせを、同期符号に使用する4通りの符号パターンにできる。
図6にドットパターンのグループ分割例を示す。図4の単位符号パターンを、情報埋め込み用のパターングループA、パターングループB、および同期符号に分割した例である。
図7に、符号ブロックの配置を示す。図2,3に示した単位符号パターンを5×5個並べて符号ブロックを構成する。
符号ブロックの左上の位置に図5,6で示した同期符号を配置する。即ち、図5(a)〜(h)の同期符号の中から何れかを選択し、選択された同期符号に含まれる4通りの単位符号パターンから選択された1つを符号ブロックの左上に配置する。
位置符号は、同期符号の右横に隣接する4個の単位符号パターンを使用して、X方向の位置に固有な情報を符号化したX位置符号を配置する。また、同期符号の下側に隣接する4個の単位符号パターンを使用して、Y方向の位置に固有な情報を符号化したY位置符号を配置する。X位置符号、Y位置符号は、夫々4個の単位符号パターンを使用するので、夫々が16bit(4bit×4個)の情報を格納できる。ここで、本実施の形態にかかるX位置符号及びY位置符号はいずれも本発明にかかる位置情報の一例である。
尚、ここでは1つのM系列で位置を符号化した例を示したが、複数のM系列を連結することで符号化できる位置をさらに増加させることができる。例えば、11次のM系列を使用した場合であっても、それを4つ連結することで、A0サイズの用紙を符号化できる。
符号ブロックの残りの領域に識別符号を配置する。なお、以下の説明では、グループAにビット値0、グループBにビット値1を割り当てる場合で説明する。
また、ここで、読取機器は、出力用紙に記録された情報を読み取って、コピーやスキャン、FAXなどの動作を行う複合機などの機器である。また、この読取機器は、制御情報によって、コピー/スキャン/FAXの禁止、許可、認証などの動作が制御される。
読取機器の制御情報(コピー/スキャン/FAXの禁止、許可、認証、など)に応じて制御符号を生成し、識別符号の埋め込みに使用する単位符号パターンを制御符号に応じて切り替える。
例えば、コピー/スキャン/FAXの禁止の場合は、制御符号をすべて0のビット列としすべてパターングループAの単位符号パターンを使用する。
このほか、他の制御情報に対応してビット値0とビット値1との組み合わせも実現できる。例えば、制御符号長を2ビットとし、ビット列が01の場合は、パターングループAとパターングループBを交互に利用することで制御符号を表現できる。
以上に説明した符号パターン画像生成装置10が実行する符号パターン画像生成方法を9C2による符号パターン画像を例として説明する。図8は符号パターン画像の生成方法のフローチャートである。
M系列符号化部71が、記録媒体上の位置に固有な位置情報をM系列符号化して位置符号として出力する(M系列符号化工程)(ステップ101)。
出力された位置符号をブロック分割部72が符号ブロックに分割する(ブロック分割工程)(ステップ102)。
次に、取得した識別情報をRS符号化するために、ブロック分割部74が4ビット長の複数のブロックに分割する(ブロック分割工程)(ステップ104)。例えば図7で説明したように、48ビットの識別情報を埋め込む場合は、48ビットを4ビット長の12個のブロックに分割する。
M系列として表現されブロック分割された位置符号と、RS符号化された識別符号とを用いて、ブロック生成部77が二次元の符号平面(符号ブロック)を生成する(ブロック生成工程)(ステップ106)。
そして、パターングループ選択部21が、生成された制御符号を用いて符号ブロックで使用する単位符号パターンの種類(パターングループ)を選択する(パターングループ選択工程)(ステップ109)。即ち、位置符号と識別符号に使用する単位符号パターンを、制御符号に応じて図6に示したパターングループAとパターングループBとで切り替えて配置する。なお、同じ符号ブロックには同じパターングループに属する単位符号パターンを使用する(後掲する図9参照)。
重畳情報出力部25は、文書情報を取得し(文書情報取得工程)(ステップ111)、取得した文書情報に符号パターン画像を重畳して重畳情報を出力する(重畳情報出力工程)(ステップ112)。
また、例えば、本実施の形態のステップ106の処理が実行されることにより情報生成プログラムに係る発明の「画像情報ブロック生成機能」が、ステップ109の処理が実行されることにより「画像情報グループ選択機能」が、ステップ110の処理が実行されることにより「符号パターン画像生成機能」がそれぞれ実現される。
以上に説明した符号パターン画像生成方法によって生成された符号パターン画像の例を以下に説明する。
ブロック生成工程(ステップ106)においてブロック生成部77が実行する符号ブロックの生成例を図9を用いて説明する。図9は符号ブロックの生成例を説明するための図である。
同期符号は、図5に示した同期符号の8組のうち1つの組から選択した1種類の同期符号を配置する。同期符号は配置する位置によらず、常に同じ単位符号パターンを配置する。
位置符号と識別符号を配置するとき、図示したように、パターングループAに属する単位符号パターンで構成された位置符号および識別符号の組み合わせからなるブロックと、パターングループBに属する単位符号パターンで構成された位置符号と識別符号との組み合わせからなるブロックとを、千鳥状に交互に配置する。
図10(a)は、2種類のパターングループを使用した例である。パターングループAから構成された符号ブロックとパターングループBから構成された符号ブロックを千鳥状に配置して、パターングループの切り替えで表現された制御符号を埋め込んでいる。
図10(b)は、図10(a)と同じく2種類のパターングループから構成されているが、同一のパターングループが選択される領域を、図10(a)に示した領域の4倍の面積としている。即ち、同じパターングループに属する単位符号パターンを隣接する符号ブロックに用いる。その結果、各パターングループの領域を大きくしているので、各符号ブロックが小さい場合でも制御符号の検出を容易にできる。
また、図10(a)〜(c)に示した構成は、印刷文書から検出されるパターングループの数により読取機器などの制御を切り替える構成としたが、パターングループの配置に意味を与える構成としても良い。たとえば、複数の符号ブロックからなるパターンブロックを定義し、パターンブロック内で検出されるパターングループの順序によっても制御情報を埋め込むことが出来る。例えば、符号ブロックが3×3個配置される領域をパターンブロックとして定義し、2種類のパターングループを使用すれば、9ビットの制御情報を埋め込むことができる。
いずれも制御符号を示すパターングループが符号パターン画像の全面に配置されるため、符号パターン画像と文書画像とが合成されて出力された場合、例えば、文書に記載される機密情報と制御符号とを切り離すことが実質的に出来ず、悪意をもったユーザが制御情報を切り離して機密文書を不当にコピーしたりスキャンしたりできない。
また、本実施の形態にかかる符号パターン画像生成装置10によれば、基準位置に対するドットパターンの配置により単位符号パターンを表現する。よって、濃度を一定としつつも、面積カバレッジを低く抑えることができる。
更にまた、本実施の形態にかかる符号パターン画像生成装置10によれば、各パターングループに属する2z(z>1)個の単位符号パターンを用いて符号パターン画像を生成する。よって、単位符号パターンを効率的に使用することができる。
更にまた、本実施の形態にかかる符号パターン画像生成装置10によれば、同じパターングループに属する単位符号パターンを隣接する符号ブロックに用いて符号パターン画像を生成する。よって、各パターングループの領域が大きいので、符号ブロックが小さい場合でも制御符号の検出を容易にできる。
尚、上記実施の形態では、付加画像情報生成部24の符号パターン画像生成部78が出力した符号パターン画像は、重畳情報出力部25へと出力されて、PDL(印刷記述言語)で作成された重畳情報が出力される形式を説明したが、これに限定されるものではなく、符号パターン画像生成部78が生成した符号パターン画像を、他の機器へ出力して利用することも可能である。例えば、生成された符号パターン画像を記憶手段としての記憶部(図示省略)へ出力して記憶することも可能である。
以上に符号パターン画像の生成について説明したので、このように生成された符号パターン画像が実際に記録される情報記録システムの一例としての印刷文書情報記録システム1を次に説明する。図11は、複合機及び情報を蓄積・管理する各種サーバを含む印刷文書情報記録システム1の構成例である。
印刷文書情報記録システム1は、文書管理サーバ3に格納されている電子文書の印刷を指示する端末装置2と、印刷が指示された電子文書とその属性情報を識別情報管理サーバ4に送信する文書管理サーバ3とを有する。また、印刷する電子文書への識別情報の割り当て、登録、印刷の処理を行う識別情報管理サーバ4と、受信したPDLから画像を生成し、印刷画像として紙面に画像を印刷出力する複合機5とを有する。各部はネットワーク6で接続されている。文書管理サーバ3と識別情報管理サーバ4とは各種文書ファイルを格納するデータベース16,23を有している。
文書管理サーバ3は、文書情報と属性情報とを関連付けて格納するデータベース16と、端末装置2からの指示を受け付け、且つ、文書情報等をネットワーク6へ送信する送受信部17とを有する。また、端末装置2からの指示に従ってデータベース16から文書ファイルを取り出す等の作業を行う制御部18とを有する。文書管理サーバ3は、端末装置2から指示された文書ファイルをデータベース16から取り出しネットワーク6を介して識別情報管理サーバ4に出力(送信)する。
複合機5は、コピーやFAX、プリンタ、スキャナといった機能が一体となった機器である。複合機5は、ネットワーク6を介して識別情報管理サーバ4から受信する文書ファイルを受信する受信部28と、受信した文書ファイルを出力用紙等の記録媒体に記録(印字)する記録部29とを有して構成される。複合機5は、ネットワーク6を介して識別情報管理サーバ4から受信した文書ファイルを記録媒体へ記録する。
以上の構成を有する印刷文書情報記録システム1が実行する印刷文書情報の記録方法について図12を参照しつつ以下に説明する。図12は印刷文書情報の記録方法のフローチャートである。
ユーザが端末装置2を使って印刷文書の記録媒体への記録を指示すると(指示入力工程)(ステップ121)、端末装置2は文書管理サーバ3に対して文書ファイルを識別情報管理サーバ4に送信するよう指示を出す(記録指示送信工程)(ステップ122)。
文書管理サーバ3は端末装置2からの指示を受信し(指示受信工程)(ステップ131)、データベース16を検索して指示された文書ファイルと属性情報とを取り出す(検索工程)(ステップ132)。そして、取り出した文書ファイルと属性情報とを識別情報管理サーバ4に送信する(文書ファイル送信工程)(ステップ133)。属性情報は電子文書の格納場所、印刷設定、レイアウト情報などの情報である。
生成した識別符号は受信した電子文書の属性情報と関連付けられて、データベース23に記憶される(記憶工程)(ステップ143)。
更に、付加画像情報生成部24は、出力画像、付加画像情報の一例としての符号パターン画像を出力する(符号パターン画像出力工程)(ステップ144)。その後、重畳情報出力部25は外部から入手した文書ファイルの文書情報を画像情報に変換し、符号パターン画像を重畳し印刷記述言語に変換して重畳情報を生成する(重畳情報生成工程)(ステップ145)。重畳情報には識別情報から生成した符号パターン画像が含まれる。
複合機5は、ネットワーク6を介して識別情報管理サーバ4から符号パターン画像を受信し(符号パターン画像受信工程)(ステップ151)、記録部29において記録媒体へ符号パターン画像を記録(印字)する(記録工程)(ステップ152)。
この記録工程(ステップ152)において、記録部29は、例えば電子写真方式を用いて、Kトナー(カーボンを含む赤外光吸収トナー)又は特殊トナーにより、符号パターン画像を記録(印字)する。特殊トナーとは、可視光領域(400nm〜700nm)における最大光吸収率が7%以下で、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。出力用紙に記録された画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別する。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あっても、人間の目で認識し難いものも「不可視」に含める。
なお、上述した識別符号生成工程(ステップ142)では、識別情報管理サーバ4は印刷出力される紙ごとに異なる識別符号を付加する。例えば、10頁の電子文書を、2頁分を出力用紙1枚に出力する形式(2段組み印字)で5部出力した場合は、10頁÷2×5=25個の識別符号を生成する。生成した識別符号は、受信した電子文書の属性情報と関連付けて、識別情報管理サーバ4が有するデータベース23に格納される。
上記実施の形態では識別符号を識別符号生成部22にて生成する構成を示したが、これに限定されない。識別符号を外部から取り込む構成としてもよい。
尚、上述した印刷文書情報記録システム1の例では識別情報管理サーバ4内で符号パターン画像を生成する構成を記述したが、これに限定されるものではない。符号パターン画像の生成を複合機5で行うこともできる。この場合、情報生成装置としての複合機5は、電子文書から生成された印刷記述言語に識別情報が付加されて複合機5へ送信される。複合機5は受信部28にて送信された印刷記述言語を受信し、図示しないパターングループ選択部と付加画像情報生成部とが符号パターン画像を生成し、記録部29が出力用紙へ記録する。
また、符号パターン画像の生成を文書管理サーバ3で行うこともできる。文書管理サーバ3は、識別情報管理サーバ4に電子文書の属性情報のみ送信する。識別情報管理サーバ4は、受信した属性情報から必要な識別情報の個数を算出し、受信した属性情報と発行した識別情報とを関連付けて文書管理サーバ3に識別情報を送信する。文書管理サーバ3は、図示しないパターングループ選択部と付加画像情報生成部とが受信した識別情報から符号パターン画像を生成し、文書管理サーバ3内のデータベース16(後述)から電子文書情報を取り出し、生成した符号パターン画像と共に複合機5へ送信する。
印刷される電子文書の種類(一般文書や機密文書)により、符号パターン画像に埋め込む制御符号の有無と種類を判別させる構成とすることができる。即ち、識別符号の有無や種類によって一般文書か機密文書かを判断し、その判断結果に応じて制御符号の有無や種類を判別する構成とすることもできる。機密文書の場合には制御符号に従って複写やスキャンの禁止などとすることもできる。
制御符号と位置符号とが記録された出力用紙等の記録媒体が本発明に係る情報読取システムによって読み込まれた場合に、情報読取システム内部で実行される制御符号と位置符号の復号処理及び動作制御を以下に説明する。この復号処理は複合機でも電子ペンでも実行される。ここでは、取得される識別情報を用いる読取機器の動作が制御される点を説明するため、本発明に係る情報読取システムの一例としての複合機5を例にして説明する。図13は識別符号と位置符号の復号処理及び動作制御を実行する複合機5の機能ブロック図である。
複合機5は、紙面に印刷された符号パターン画像を読み取る画像入力部31と、読み取った符号パターン画像から画像情報を検出する画像情報検出部32と、検出された画像情報から位置符号、識別符号、制御符号の情報を検出する情報検出部33とを含む。
また、複合機5は、複合機5の動作を制御する複合機動作制御部47と、画像読取部48と、画像送信部49と、画像形成部50と、FAX送信部51とを含む。
情報検出部33は、検出したドットパターンを二次元配列上に同期する同期化部39と、符号ブロックを構成する単位符号パターンの境界を検出する単位符号パターン境界検出部40と、同期符号を検出する同期符号検出部41とを含む。
また、情報検出部33は、同期符号の位置を基準にして識別符号を取得する識別符号検出部42と、識別符号を復号し識別情報を出力するRS符号復号部43とを含む。
更に、情報検出部33は、同期符号の位置を基準にして位置符号を取得する位置符号検出部44と、同期符号による位置をオフセット補正した値を位置情報として出力する位置符号復号部45とを含む。
更にまた、情報検出部33は、同期化された符号パターンから制御符号を検出する制御符号検出部37を含む。
ノイズ除去部35は撮像素子感度のばらつきや電子回路により発生するノイズを除去する。ノイズ除去処理の方法は撮像系の特性に応じて選択されるが、例えば、ぼかし処理やアンシャープマスキングなどの先鋭化処理などがある。
ドットパターン検出部36は、画像を二値化処理してドットパターン画像部分と背景画像部分を切り分け、二値化された個々の画像位置からドットパターンの位置を検出する。二値化された画像にはノイズ成分が多数含まれる場合があるため、二値化された画像の面積や形状によりドットパターンの判定を行うフィルタ処理を組み合わせる必要がある(面積や形状によるフィルタ処理)。
単位符号パターン境界検出部40は、二次元配列上に展開されたドットパターンから、符号ブロックを構成している単位符号パターンの境界を検出する。同期化部39によって出力された二次元配列上で、単位符号パターンと同じ大きさをもつ矩形の区切り位置を適宜動かし、区切り内に含まれるドット数が均等になる位置を単位符号パターンの境界位置として検出する。均等になったドット数が2であれば9C2の単位符号パターンで情報が埋め込まれた符号パターン、ドット数が3であれば9C3の単位符号パターンで情報が埋め込まれている符号パターン、と情報埋め込み方式の判定を行うこともできる。
識別符号検出部42と位置符号検出部44は夫々、角度補正された符号パターンから同期符号の位置を基準にして識別符号と位置符号を取得する。
RS符号復号部43は、図8で説明したRS符号の符号化処理で用いたパラメータ(ブロック数など)と同じパラメータを用いて検出された識別符号を復号し識別情報を出力する。
位置符号復号部45は、位置符号検出部44により取得された位置符号からM系列の部分系列を取り出し、画像生成に使用したM系列に対する検出された部分系列の位置を参照し、その位置から同期符号による位置のオフセット(位置符号の間に同期符号が配置されているため)補正した値を位置情報として出力する。
例えば、パターングループAを符号値0、パターングループBを符号値1とするならば、図9で説明した符号パターンを検出した場合、制御符号として010101・・・のビット列が得られる。これら0と1の組み合わせ、あるいはどちらのビット値が検出されたかによって、複合機動作制御部47へ送信する制御信号を生成する。
そして、制御符号検出部37は、検出結果を複合機動作制御部47へ送信する。制御符号が検出された場合は、その検出された制御符号の種類が送信される。予め制御符号として「複合機の動作を止める」という1種類の制御符号しかないことが分かっていれば、複合機の動作を止めるための信号を送信する。
尚、例えば、本実施の形態における複合機5は情報読取システムに係る発明の情報読取システムを、同期化部39と単位符号パターン境界検出部40と同期符号検出部41は画像情報ブロック検出手段を構成する。また、識別符号検出部42及びRS符号復号部43は情報読取システムに係る発明の識別情報検出手段を、制御符号検出部37は画像情報グループ判別手段及び制御情報検出手段を構成する。
情報検出部33は、複合機5の内部に実装しても良いし、複合機5の外部に設置したサーバなどで行っても良い。また、複合機5の内部で実装する場合は、画像情報検出部32と同様にハードウェアで実装しても良いし、複合機5内部のCPUで実行されるソフトウェアとして実装しても良い。
以上の構成を有する複合機5において実行される復号処理方法を、図14に示すフローチャートを用いて以下に説明する。図14は、複合機5にて実行される復号処理方法を示すフローチャートである。
複合機5の画像入力部31が紙面に印刷された符号パターン画像を読み取ると(画像入力工程)(ステップ161)、ノイズ除去部35が読み取った画像に含まれるノイズを除去して画像を出力する(ノイズ除去工程)(ステップ162)。
ノイズが除去された画像からドットパターン検出部36がドットパターンの位置を検出する(ドットパターン検出工程)(ステップ163)。
二次元配列上に展開されたドットパターンから単位符号パターン境界検出部40が単位符号パターンの境界を検出する(単位符号パターン境界検出工程)(ステップ165)。
そして、同期符号検出部41が、各々の単位符号パターンの種類を参照して同期符号を検出し角度補正する(同期符号検出工程)(ステップ166)。
更に、位置符号検出部44が位置符号を取得し(位置符号検出工程)(ステップ167)、位置符号復号部45が同期符号による位置をオフセット補正して位置情報を出力する(位置符号復号工程)(ステップ168)。
一方、制御符号検出部37は、同期符号の位置が特定された符号パターンから符号ブロックを特定し、単位符号パターンが属する優位なパターングループを判別する(パターングループ判別工程)(ステップ171)。
そして、制御符号検出部37は、判別結果を基に制御符号を生成し(制御符号生成工程)(ステップ172)、複合機動作制御部47へ送信する。
複合機動作制御部47は、制御符号検出部37から受信した制御符号に応じて複合機5の動作を制御する(動作制御工程)(ステップ173)。
同期化部39で実行される同期化工程(ステップ164)について図面に基づいて更に説明する。図15は、図13に示す同期化部39において実行される同期化工程の概要を説明する図である。
同期化部39は、ドットパターン検出部36によって検出されたドットパターンに対して仮想的な格子(仮想格子)を当てはめ、その仮想格子の各区画でドットの有無を検査する。ドットがない区画を0とし、ドットがある区画を1として二次元配列を生成する。
尚、最も近接した2つのドット間の距離が符号パターンのドット間隔となっているので、同期化処理に使用する格子の間隔は、上記に説明した検出された最も近接したドットの対の間隔とすることができる(格子間隔の決定)。
図16は、図13に示した単位符号パターン境界検出部40で行う単位符号パターン境界検出工程(ステップ165)の概要を説明する図である。図16(a)は9C2の単位符号パターンで構成された本実施例の符号パターンを示している。実際に境界検出の対象となるのは、図15で示したビット値0とビット値1とからなる同期化された二次元配列であるが、ここでは直感的に捕らえ易いようにドットパターンを用いて説明する。
図16(a)に示した符号パターンを復号するには、まず単位符号パターンの種類を特定する。そのためには単位符号パターンの境界を判別する。図16(b)〜図16(d)は単位符号パターンの境界判別過程を示している。図17は単位符号パターン境界検出工程(ステップ165)で実行される境界判別方法のフローチャートである。
本発明に係る情報読取システムの他の例として、電子ペンを備えた筆記情報生成システムを以下に説明する。図18は筆記情報生成システム8の構成例を示す図である。筆記情報生成システム8は図11に示す印刷文書情報記録システム1とほぼ同じであるが、識別情報管理サーバ4が筆記済文書情報生成部27を含み、端末装置2に電子ペン9が接続している点で図11と相違する。電子ペン9の構成は図19を用いて説明する。
(電子ペンの構成)
図19は、本実施の形態にかかる電子ペン9の構成図である。電子ペン9は、電子ペン9の各種動作を制御する制御回路55と、筆記動作を検出する圧力センサ56とを有する。また、電子ペン9は、紙面を照明する赤外LED57と、出力用紙等の記録媒体に記録された情報(画像)を取得する赤外CMOS58とを有する。更に、電子ペン9は、取得した情報から符号パターンを検出する画像処理部59と、符号パターンから電子ペン9の筆記の軌跡を示す筆記情報を生成するデータ処理部60とを有する。更にまた、電子ペン9は、筆記情報を記憶するメモリ61と、外部装置と通信する通信回路62とを有する。更にまた、電子ペン9は、ペンを駆動するためのバッテリー63と、ペンID用メモリ64とを有する。
赤外CMOS58は赤外領域に感度があるCMOSセンサである。70〜100fps(frame per second)程度の周期で画像を撮像する。撮像した画像を同時に転送できるグローバルシャッター方式のCMOSを使用している。また、外乱の影響を低減するために、赤外CMOS58の全面に可視光カットフィルタを配置している。なお、ここでは、撮像素子として赤外CMOSを使用しているがこれに限定されるものではなく、CCDなど他の撮像素子を使用しても良い。
識別符号は紙面の位置に寄らず同じ情報が埋め込まれているため、データ処理部60が取得した複数の識別符号の多数決を取ることで識別符号の信頼性を上げている。位置符号は紙面の位置により情報が異なるが、データ処理部60が筆記により生じた隣接する位置符号はその位置(座標)の連続性を検証し、データ処理部60が復号に失敗した箇所の情報を検出・補完する。位置の連続性(筆記動作の連続性)は圧力センサ56による筆圧の検知結果を用いて認識する。
以上の構成を有する筆記情報生成システム8が実行する筆記情報の生成方法について図20を参照しつつ以下に説明する。図20は筆記情報の生成方法のフローチャートである。
上記した印刷文書情報記録方法により画像情報(符号パターン)が記録された印刷紙にユーザが電子ペン9で筆記を行う。電子ペン9は内部にインクタンク(図示省略)を有しており、筆記により電子ペン9は印刷紙上にインクを筆記跡として残す。同時に、圧力センサ56はペン先が紙面に接触しているか否かを検知する(筆記動作検出工程)(ステップ221)。
撮像した画像情報から画像処理部59が符号パターン画像を検出する(符号パターン検出工程)(ステップ223)。
検出した符号パターン画像をデータ処理部60が復号し、符号パターン画像に埋め込まれている位置符号と識別符号とを抽出する(抽出工程)(ステップ224)。
電子ペン9から制御符号を受信した端末装置2は(制御符号受信工程)(ステップ231)、制御符号に応じて動作を判断する(動作判断工程)(ステップ232)。具体的には、制御符号が示す制御情報が筆記情報の生成を禁止していれば(ステップ232:N)、その旨を電子ペン9に知らせ(通知工程)(ステップ233)、その後の動作を終了する。
これに対して、制御情報が筆記情報の生成を許可していれば(ステップ232:Y)、その旨を電子ペン9に知らせ(通知工程)(ステップ234)、電子ペン9は筆記情報の生成を継続する。
筆記情報を電子ペン9の通信回路62が端末装置2に送信する(筆記情報送信工程)(ステップ229)。
送信された筆記情報を識別情報管理サーバ4が受信し(筆記情報受信工程)(ステップ241)、筆記情報から識別情報を抽出する(識別情報抽出工程)(ステップ242)。
続いて、識別情報管理サーバ4が識別情報に対応する文書情報の属性情報を検索する(属性情報検索工程)(ステップ243)。
文書管理サーバ3から送信された文書情報を識別情報管理サーバ4が受信する(文書情報受信工程)(ステップ245)。
受信した文書情報と筆記情報生成工程(ステップ227)にて生成した筆記情報とに基づいて、識別情報管理サーバ4の筆記済文書情報生成部27が電子ペン9の筆記跡をオリジナルの文書情報に反映させた筆記済文書情報を生成する(筆記済文書情報生成工程)(ステップ246)。
生成された筆記済文書情報を識別情報管理サーバ4が端末装置2へ送信し(筆記済文書情報送信工程)(ステップ247)、端末装置2が受信して(筆記済文書情報受信工程)(ステップ237)ディスプレイ12上に表示する(表示工程)(ステップ238)。
筆記済電子文書は、オリジナルの電子文書に相当する部分が編集できない形式で生成される。(アドビシステムズ社のPDF文書形式や、富士ゼロックス社のDocuWorks形式などの)筆記済電子文書は電子文書の部分は編集できないが、筆記情報を後から追記することができる。例えば、紙に筆記した情報を一度電子化した後、同じ紙に再度筆記したときに、追加された筆記情報を筆記済電子文書上に追加することができる。
図12に示したフローチャートに対応するプログラムをフレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はこのプログラムをインターネット等のネットワークを介して配信して記録しておき、これを印刷文書情報記録システムが有する汎用のコンピュータ等により読み出して実行させることにより、このコンピュータ等を印刷文書情報記録システム1の一部として機能させることも可能である。
図20に示したフローチャートに対応するプログラムをフレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はこのプログラムをインターネット等のネットワークを介して配信して記録しておき、これを筆記情報生成システムが有する汎用のコンピュータ等により読み出して実行させることにより、このコンピュータ等を筆記情報生成システム8の一部として機能させることも可能である。
Claims (12)
- 記録媒体上の位置又は当該記録媒体に記録される文書画像の位置に固有な位置情報を二次元配置して形成される区画に、第一情報を配置して画像情報ブロックを生成する画像情報ブロック生成手段と、
前記第一情報とは異なる第二情報に対応する画像情報グループを選択する画像情報グループ選択手段と、
前記画像情報ブロック生成手段にて生成された前記画像情報ブロックの前記位置情報及び前記第一情報のうちの少なくともいずれか一方の出力画像を、前記画像情報グループ選択手段により選択された前記画像情報グループが有する複数の単位付加画像情報を用いて生成する出力画像生成手段と
を含むことを特徴とする情報生成装置。 - 前記出力画像生成手段は、基準位置に対する単位画像の配置により前記単位付加画像情報を表現することを特徴とする請求項1に記載の情報生成装置。
- 前記出力画像生成手段は、前記単位付加画像情報が有するr箇所の領域のうちのs箇所(s<r)の当該領域に単位画像を配置して、rCs(=r!/((r−s)!s!))通りの当該単位付加画像情報を表現することを特徴とする請求項1に記載の情報生成装置。
- 前記出力画像生成手段は、前記各画像情報グループに属する2z(z>1)個の前記単位付加画像情報を用いて前記出力画像を生成することを特徴とする請求項3に記載の情報生成装置。
- 前記出力画像生成手段は、同じ前記画像情報グループに属する前記単位付加画像情報を隣接する前記画像情報ブロックに用いて前記出力画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報生成装置。
- 前記第一情報は、前記記録媒体又は当該記録媒体に記録された前記文書情報を識別する識別情報であり、
前記第二情報は、前記識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報であることを特徴とする請求項1に記載の情報生成装置。 - 記録媒体上の位置又は当該記録媒体に記録される文書情報の位置に固有な位置情報を二次元配置して形成される区画に、当該記録媒体又は当該記録媒体に記録された当該文書情報を識別する識別情報を配置して画像情報ブロックを生成する画像情報ブロック生成手段と、
前記識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報に対応する画像情報グループを選択する画像情報グループ選択手段と、
前記画像情報ブロック生成手段にて生成された前記画像情報ブロックの前記位置情報及び前記識別情報のうちの少なくともいずれか一方の符号パターン画像を、前記画像情報グループ選択手段により選択された前記画像情報グループが有する複数の単位付加画像情報を用いて生成する符号パターン画像生成手段と
を含むことを特徴とする情報生成装置。 - 記録媒体上の位置又は当該記録媒体に記録される文書情報の位置に固有な位置情報が二次元配置され形成された区画に、当該記録媒体又は当該記録媒体に記録された当該文書情報を識別する識別情報を配置して画像情報ブロックを生成する画像情報ブロック生成工程と、
前記識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報に対応する画像情報グループを選択する画像情報グループ選択工程と、
前記画像情報ブロックの前記位置情報及び前記識別情報のうちの少なくともいずれか一方の符号パターン画像を、前記画像情報グループが有する複数の単位付加画像情報を用いて生成する符号パターン画像生成工程と
を含むことを特徴とする情報生成方法。 - コンピュータに、
記録媒体上の位置又は当該記録媒体に記録される文書情報の位置に固有な位置情報が二次元配置され形成された区画に、当該記録媒体又は当該記録媒体に記録された当該文書情報を識別する識別情報を配置して画像情報ブロックを生成する画像情報ブロック生成機能と、
前記識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報に対応する画像情報グループを選択する画像情報グループ選択機能と、
前記画像情報ブロックの前記位置情報及び前記識別情報のうちの少なくともいずれか一方の符号パターン画像を、前記画像情報グループが有する複数の単位付加画像情報を用いて生成する符号パターン画像生成機能と
を実現させることを特徴とする情報生成プログラム。 - 取得した情報から画像情報ブロックを検出する画像情報ブロック検出手段と、
前記画像情報ブロックから記録媒体又は当該記録媒体に記録された文書情報を識別する識別情報を検出する識別情報検出手段と、
前記識別情報検出手段にて検出された前記識別情報に用いられている画像情報グループを判別する画像情報グループ判別手段と、
前記画像情報グループ判別手段にて判別された前記画像情報グループにより、前記識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報を検出する制御情報検出手段と
を含むことを特徴とする情報読取システム。 - コンピュータに、
取得した情報から画像情報ブロックを検出する画像情報ブロック検出機能と、
前記画像情報ブロックから記録媒体又は当該記録媒体に記録された文書情報を識別する識別情報を検出する識別情報検出機能と、
前記識別情報に用いられている画像情報グループを判別する画像情報グループ判別機能と、
前記画像情報グループにより前記識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報を検出する制御情報検出機能と
を実現させることを特徴とする情報読取プログラム。 - 取得した情報から画像情報ブロックを検出する画像情報ブロック検出手段と、
前記画像情報ブロック検出手段にて検出された前記画像情報ブロックから、記録媒体上の位置又は当該記録媒体に記録される文書情報の位置に固有な位置情報を検出する位置情報検出手段と、
前記位置情報検出手段にて検出された前記位置情報に用いられている画像情報グループを判別する画像情報グループ判別手段と、
前記画像情報グループ判別手段にて判別された前記画像情報グループにより、前記記録媒体又は当該記録媒体に記録された前記文書情報を識別する識別情報を用いる機器の動作を制御する制御情報を検出する制御情報検出手段と
を含むことを特徴とする電子ペン。
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