JP4587123B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、機密文書の情報漏洩を防止することができる画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
近年、パーソナルコンピュータやプリンタ、複写機の普及によって、プリントアウトされた機密文書の不正コピーによる情報漏洩の問題が出てきている。
機密文書の不正コピーの防止・抑制のための従来技術として、機密文書のプリント時に、画像中にコピー禁止情報を埋め込んでからプリント出力し、コピー時には原稿を読み取った画像中から画像中に埋め込まれているコピー禁止情報を検知し、コピー禁止情報が含まれている場合には正常なコピー動作を中止する、といった不正コピー禁止機能を持った複合機が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、その不正コピー禁止機能を発展させ、機密文書のプリント時には画像中にコピー禁止情報、および特定の条件のもとではコピーを許可するためのコピー許可条件情報(例えば、暗証番号)の2種類の情報を埋め込んでプリント出力し、コピー時には読み取った画像中から画像中に埋め込まれているコピー禁止情報およびコピー許可条件情報の2種類の情報を検知し、コピー許可条件に合致しているか判断し、コピー許可条件に合致していない場合にはコピー動作を中止するが、合致している場合にはコピー動作を行う、という高度な不正コピー禁止機能を持った複合機も検討されている。
ここで、コピー禁止情報・コピー許可条件情報の埋込み方法としては、例えば次のような方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
すなわち、文書画像の背景全面に微小なパターンで比較低濃度の背景地紋画像を合成する。背景地紋画像は潜像文字領域と背景領域の2つの領域で構成されており、それぞれの領域は異なる微小パターンで構成されている。潜像文字領域は、比較的小さいドットパターンで構成され、背景領域は、2種類の微小な斜線パターンの配列で構成されている。
この2種類の斜線パターンがそれぞれビット0、ビット1を表現し、その2種類の斜線パターンを所定サイズの2次元配列とした2次元コード画像が背景部に互いに隣接して繰り返し配置されるようになっている。
コピー許可条件情報としては、この2次元コードに埋め込む。コピー禁止情報としては、2次元配列の内部が全てビット0に対応する斜線パターンで構成する特殊コード、もしくは2次元配列の内部が全てビット1に対応する斜線パターンで構成する特殊コードによって埋め込む。
機密文書の不正コピー抑制のための他の従来例として、機機密文書のプリント時に、プリントを行ったユーザに関する情報や日時情報等を埋め込んでからプリント出力し、プリント出力された原稿をスキャナ等で読み込み、読み取られた画像中に埋め込まれたユーザ・クライアントPC・プリンタ・日時を解析して、情報漏洩元を特定する画像処理装置が検討されている。この機能は、前記従来例の複合機の追加機能として構成することも可能である。
特開2003−280469号公報 特開2003−283790号公報
しかしながら、従来技術では、次のような課題がある。まず、前記従来例のコピー禁止情報・コピー許可条件情報の埋込み方法では、文書の画像内容によっては、コピー時にコピー禁止情報・コピー許可条件情報を検知することができない場合がある。
例えば、機密文書(電子)の文書背景全面が着色されている文書の場合、文書背景に合成される背景地紋画像と元文書の背景(着色されている)が互いに重なって合成されるため、背景色・濃度によっては、背景地紋画像中の斜線パターンが検出できず、その結果、埋め込まれているコピー禁止情報・コピー許可条件情報が検知できなくなる。
また、プリントを行う機密文書が、背景地紋画像が合成されてプリント出力された既存の機密文書をスキャンされた画像であった場合、プリント時には機密文書(スキャン画像)の背景に既に合成されている背景地紋画像に重ねて新たな背景地紋画像が合成された画像がプリント出力される。この場合、プリント出力された画像には、2つの背景地紋画像が重なることになるが、斜線パターンの重なり状態によっては、元のスキャン画像中に埋め込まれていた情報、およびプリント時に新たに埋め込まれた情報、の両方とも検出できなくなる。
上記のような場合、コピー禁止情報が埋め込まれた原稿であるにも関わらず、コピー時に不正コピーを禁止できない場合があるという課題が生じている。
本発明はこのような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、文書画像を入力する画像入力手段と、文書画像に埋め込む情報を取得する埋め込み情報取得手段と、埋め込み情報取得手段で入力した情報を文書画像に埋め込む情報埋め込み手段と、文書画像を出力する画像出力手段と、画像入力手段で入力した文書画像が情報埋込みに適しているか否かを判定する判定手段と、判定手段によって、情報埋込みに適すると判定された場合には情報埋め込み手段によって情報が埋め込まれた文書画像を画像出力手段から出力し、適していないと判定された場合には情報が埋め込まれていない文書画像を画像出力手段から出力するように制御する制御手段とを備えている。
このような本発明では、入力した文書画像について情報埋め込みに適しているか否かを判断し、適している場合には情報を埋め込んで出力し、適してない場合には情報を埋め込まずに出力するため、出力された文書画像について情報が埋め込まれた場合には、その文書画像を読み取ることで埋め込み情報を確実に検出できるようになる。
また、本発明では、文書画像に背景がある場合、その背景によって埋め込む情報が影響を受ける場合には背景を除去してから情報を埋め込むようにしている。これにより、文書画像に背景がある場合でも、出力された文書画像を読み取った際に埋め込み情報を確実に検出できるようになる。
したがって、本発明によれば、機密文書をプリントまたはコピーしてコピー禁止情報等の情報を埋め込む場合に、機密文書の画像内容によらず、複写機側で、画像に埋め込まれた情報が確実に検出できるように埋め込むことが可能となるため、機密文書の情報漏洩を確実に防止することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。
[第1実施例]
全体システム構成の説明
図1は、本発明におけるシステム構成を示す模式図である。すなわち、このシステムは、ネットワーク1に接続されたクラインアントPC(パーソナルコンピュータ)2と、プリント機能、コピー機能、およびスキャン機能等の複数機能を持った複合機3とから構成される。本発明の画像処理装置は、図1に示す複合機3として実現されている。
画像処理装置のブロック図の説明
図2は、第1実施形態に係る複合機の内部構成を示すブロック図である。複合機は、スキャナ部31、画像処理部32、プリンタ部33、操作制御部34、から構成されている。スキャナ部31は、プラテンに置かれた原稿を読み取り、読み取った画像データを画像処理部32へ出力する。
プリンタ部33は、画像処理部32で処理された画像データを用紙上に印字記録して出力する。画像処理部32は、スキャナ部31から入力された画像データを処理してプリンタ部33へ出力する。また、画像処理部32は、操作制御部34から入力されるプリント記述言語(PDL)で記述されたプリントデータ(以下、「PDLデータ」と言う。)の描画処理を行って文書画像データを生成し、描画した文書画像データをプリンタ部33へ出力する。また、画像処理部32は、操作制御部34からの指示に従って背景地紋画像データを生成し、スキャナ部31から入力された画像データまたは描画した文書画像データのいずれかに合成してからプリンタ部33へ出力する。
操作制御部34は、スキャナ部31、画像処理部32およびプリンタ部33の全体制御を行う制御部341と、ネットワークI/F(インタフェース)342と、ユーザインタフェースであるコントロールパネル343を備えている。ネットワークI/F342は、ネットワークを通してデータの送受信を行う。また、コントロールパネル343はタッチパネルディスプレイ等の入出力デバイスを有しており、ユーザから各種操作や埋め込み情報の入力を受け付ける部分である。
複合機のコピー・プリント機能の概要の説明
本実施形態に係る複合機は、通常のコピー、プリント、スキャン機能に加えて、下記のような機能を持つ。
(1)機密文書コピー禁止機能
コピー時に、読み取った画像から複写禁止情報および複写許可条件情報を検出し、複写禁止情報が検出された場合にはコピー許可条件を判断し、コピー許可条件に合致しない場合にはコピーを禁止する。
(2)コピー禁止原稿の作成機能
上記で説明した機密文書(複写禁止情報、複写許可条件情報を埋め込んだ原稿)を、コピー・プリントまたはコピーによって作成する機能。
プリント時には、文書画像の背景に、付加情報を埋め込んだ背景地紋画像を合成することで機密文書を作成し、コピー時には、読み取った原稿画像の背景に、付加情報を埋め込んだ背景地紋画像を合成してコピーすることで機密文書を作成する。
機密文書の作成動作の説明
背景地紋画像を埋め込んだ機密文書の作成方法には、プリント時に作成する方法と、コピー時に作成する方法がある。
先ず、プリント時に機密文書を作成する場合の動作について説明する。
(1)…制御部341が、ネットワーク経由でPDLデータを受信する。受信したPDLデータは、制御部341の内部のメモリに格納する。
(2)…制御部341は、受信したPDLデータのヘッダー部に、付加情報(背景地紋画像に埋め込む情報)が付加されているか否かを調べる(付加されている場合は(3)へ、付加されていない場合は(4)へ)。
(3)…制御部341は、ヘッダーに付加情報が付加されている場合は、付加情報を抽出して、画像処理部32の背景地紋画像生成部321へ通知し、背景地紋画像生成処理を行わせる(詳細は後述)。背景地紋画像データは、600dpi、2値の画像データとして生成される。生成された背景地紋画像データは背景地紋画像バッファ322へ格納される。また、制御部341は、文書画像データと背景地紋画像データの合成を行うよう画像合成部320を制御する。この時、背景地紋画像を、文書画像のYMCKプレーンのいずれのプレーンに合成するかを設定する。
(4)…制御部341は、PDLデータを文書画像生成部323へ出力し、文書画像の描画・生成処理を行わせる。文書画像データは、例えば600dpi、2値、YMCKフルカラーの画像データとして生成される。YMCK2値の画像の描画処理は公知の方法によって処理が行われる。生成された文書画像データは、文書画像バッファ324へ格納される。
(5)…制御部341は、複写禁止情報検出部325、複写許可条件情報検出部326、画像判定部327へ処理を開始するように制御する。複写禁止情報検出部325、複写許可条件情報検出部326、画像判定部327は、それぞれ文書画像バッファ324から文書画像データを読み出して、複写禁止情報、複写許可条件情報の検出、および文書画像が背景地紋画像合成を行うのに適するか否かの判定を行う(詳細は後述)。それぞれの処理結果は制御部341へ出力される。
(6)…制御部341は、複写禁止情報が検出されている場合には、プリント動作を中止するように制御する。複写禁止情報が検出されていない場合は、プリント動作を継続させる。
(7)…制御部341は、複写許可条件情報が検出された場合、または、画像判定部327の結果が不適合であった場合には、新たな背景地紋画像の埋込には適さない画像であると判断し、画像合成部320に対して背景地紋画像の合成処理を行わないように制御する。いずれも検出されていない場合には、画像合成部320に対して背景地紋画像の合成処理を行うように制御する。
(8)…制御部341は、プリンタ部33にプリント出力動作を開始するように制御する。プリンタ部33の動作に同期して、画像合成部320は文書画像バッファ324から文書画像データを読み出してプリンタ部33へ出力する。もし、背景地紋画像を合成するように設定されている場合、文書画像データの読み出しに同期して背景地紋画像バッファ322から背景地紋画像データを読み出して、文書画像データの所定の色プレーンに論理和(OR)合成を行い、合成画像データをプリンタ部33へ出力する。
(9)…プリンタ部33において、合成画像データが用紙上に印字記録されて出力される。
ここで、付加情報の内容を下記に示す。
(A)…複写禁止情報(コピー禁止とするか否か)
(B)…複写許可条件情報(条件が合致する場合にはコピーを許可するための情報)
例えば、暗証番号、複写を許可するユーザID番号(社員番号等)、複写禁止を解除する日時、複写を許可する複写機の機械番号。
(C)…潜像情報(コピーすると浮き上がる潜像に関する情報)
例えば、潜像の文字列、フォント種類、フォントサイズ、潜像文字列の方向(角度)、背景地紋画像色。
次に、コピー時に機密文書を作成する場合の動作について説明する。
(1)…ユーザが、コントロールパネル343から、背景地紋画像を合成してコピーを行うモードを選択する。その際、背景地紋画像に埋め込む付加情報の設定も行う。設定内容は、プリント時の付加情報と同じである。コピー開始ボタンを押すと、コピー動作が開始される。
(2)…制御部341は、コントロールパネル343から設定された付加情報を背景地紋画像生成部321へ通知し、背景地紋画像生成処理を行わせる(詳細は後述)。背景地紋画像データは、600dpi、2値の画像データとして生成される。生成された背景地紋画像データは背景地紋画像バッファ322へ格納される。また、制御部341は文書画像データと背景地紋画像データの合成を行うよう画像合成部320を制御する。この時、背景地紋画像を、文書画像のYMCKプレーンのいずれのプレーンに合成するかを設定する(コントロールパネル343から設定された情報に基づいて行う)。
(3)…制御部341は、スキャナ部31、画像処理部32、プリンタ部33へコピー動作を開始するように制御する。スキャナ部31は、プラテンまたはADF(Auto Document Feeder)に置かれた原稿の読み取りを行う。
(4)…スキャナ部31が読み取った画像データがスキャン画像処理部328に入力され、画像補正、色空間変換、スクリーン処理が行われる。処理された画像データは、ページバッファ329へ格納される。
(5)…上記(4)と平行して、スキャナ部31が読み取った画像データが複写禁止情報検出部325、複写許可条件情報検出部326、画像判定部327へ入力され、それぞれ複写禁止情報、複写許可条件情報の検出、および文書画像が背景地紋画像合成を行うのに適するか否かの判定が行われる(詳細は後述;プリント時の処理と同じ)。検出結果は、制御部341へ出力される。
(6)…制御部341は、複写禁止情報が検出されている場合は、コピー動作を中止する。複写禁止情報が検出されていない場合はプリント動作を継続する。
(7)…制御部341は、複写許可条件情報が検出された場合、または画像判定部327の結果が不適合である場合には、新たな背景地紋画像の埋込には適さない画像であると判断し、画像合成部320に対して新たな画像の合成処理を行わないように制御する。いずれも検出されていない場合には、画像合成部320に対して新たな画像の合成処理を行うように制御する。
(8)…画像合成部320は、制御部341から新たな背景地紋画像を合成するように設定されている場合には、ページバッファ329からスキャン画像データを、背景地紋画像バッファ322から背景地紋画像データを、それぞれ同期して読み出し、文書画像データの所定の色プレーンに論理和(OR)合成を行い、合成画像データをプリンタ部33へ出力する。新たな背景地紋画像を合成しないように設定されている場合には、ページバッファ329からスキャン画像データを読み出して、そのままプリンタ部33へ出力する。
(9)…プリンタ部33において、合成画像データが用紙上に印字記録されて出力される。
以上の背景地紋画像合成処理によって、コピー禁止原稿が作成される。この際、プリントしようとしている文書画像、またはコピーしようとしている原稿画像にすでに背景地紋画像が合成されている場合には、新たな背景地紋画像は合成しないように制御する。このことによって、原稿画像に含まれる背景地紋画像と、新たに合成する背景地紋画像とが重なってしまい、両方の背景地紋画像に埋め込まれた情報が互いに妨害されて検知できなくなることを防ぐことができる。
背景地紋画像生成処理の説明
図3は、背景地紋画像生成部の内部構成を示すブロック図である。背景地紋画像生成部の動作について説明する。背景地紋画像生成部321には、制御部341(図2参照)から付加情報(複写禁止情報、条件情報、潜像情報)が入力される。このうち複写禁止情報と複写許可条件情報は付加情報符号化部3211へ入力され、潜像情報は潜像生成部3212に入力される。
潜像生成部3212は、入力された潜像情報を元に潜像画像を生成する。潜像情報とは、パターン画像の中にどのような潜像文字を埋め込むかを示す情報であり、具体的には、潜像の文字列、フォント種類、フォントサイズ、潜像文字列の方向(角度)等の情報からなっている。潜像生成部3212は、潜像情報を受け取ると、指定されたフォント種類、フォントサイズで、指定された方向に潜像文字列を描画を行い、2値の潜像画像として生成する。生成した潜像画像は付加情報符号化部3211へ出力される。
ここで、潜像画像の解像度はプリンタの解像度を後述するパターンのサイズで割った解像度となる。例えば、プリンタ解像度が600dpi、パターンのサイズが12画素×12画素の場合、潜像画像の解像度は50dpiとなる。
付加情報符号化部3211は、入力された複写禁止情報および条件情報の符号化を行う。先ず、複写禁止情報がプリント出力を行った文書を複写機で複写させないようにすることを示す場合、図6(A)、(B)に示す2種類の複写禁止コードを生成する。ここで、図6(A)の複写禁止コードは、コード内部が全てビット0となっており、図6(B)の複写禁止コードは、コード内部が全てビット1となっていることが特徴である。複写禁止情報が入力されない場合、もしくはプリント出力を行った文書を複写機で複写させないようにすることを示すものではない場合、図6(A)および(B)に示す2種類のコードの生成は行われない。
次に、条件情報が入力されている場合、その条件情報に対して誤り訂正符号を行い、図6(C)に示すような条件コードを生成する。図6(C)のコードは、ビット0およびビット1の配列によって、符号化された条件情報のビット列を表している。コードの外周は、コードの位置決めを容易にするために特殊なビットパターンとなっている。
次に、生成したコードを図7(A)に示すように複数個繰り返し配置し、潜像画像の大きさと同じ大きさのパターン番号配列を生成する。ここで、図の斜線ハッチングされた矩形が図6(A)の複写禁止コード、縦線ハッチングされた矩形が図6(B)の複写禁止コード、ドットハチングされた矩形が図6(C)の条件コードとなっている。もし、複写禁止コードが生成されなかった場合には、図中の複写禁止コードの部分には条件コードを配置する。また、もし条件コードが生成されなかった場合には、図中の条件コードの部分には複写禁止コードを配置する。この時点で、パターン番号配列の各要素の値は0または1になっている。
次に、潜像画像を参照し、潜像画像中の黒画素の座標に対応するパターン番号配列の要素のパターン番号を2に変更する。これを潜像画像中の全ての黒画素について行うと、パターン番号配列は、複写禁止コード、条件コードが並べて配置された背景にパターン番号2で潜像文字が描かれた状態となる。この状態を図7(B)に示す。図中の黒色の「COPY」の部分が、パターン配列番号を2に変更された部分を示す。このパターン番号配列をパターン画像生成部3213へ出力する。
パターン画像生成部3213は、入力されたパターン番号配列の各要素を参照し、そのパターン番号に対応したパターンをパターン格納部3214から読み出してパターン画像に変換することで、背景地紋画像を生成する。生成された背景地紋画像は、背景地紋画像バッファ322(図2参照)へ格納される。
図4は、パターン格納部に格納されるパターンの例を示す模式図で、(A)はパターン番号0に対応するパターン、(B)はパターン番号1に対応するパターン、(C)はパターン番号2に対応するパターンである。ここで、パターン番号配列はプリンタ解像度をパターンサイズで割った画像の解像度に相当し、それをもとに生成されるパターン画像は、パターン番号配列の一要素を1つのパターンに置き換えて生成するので、生成されたパターン画像はプリンタの解像度に一致する。また、パターン画像は、複写禁止コード、条件コードのビット値に応じた斜線パターンに変換され、潜像文字が孤立ドットパターンに変換された画像になっている。
このようにして生成されたパターン画像が背景地紋画像として、背景地紋画像バッファ322へ格納され、前記の「コピー時に機密文書を作成する場合の動作」で説明した処理内容に従って、文書画像データに合成されて、用紙上にプリント出力される。
プリント出力された画像の例を図5(A)に示す(説明の都合上、文書画像は画像要素が何も無い真っ白な画像の場合の例を示している)。図5(A)中の矩形で囲まれた領域を拡大したものが図5(C)である。図5(B)は、図5(A)をコピー機でコピーした場合のコピー出力画像を示す。
複写禁止情報検出部の処理の説明
次に、複写禁止情報検出部の動作について図8を用いて説明する。スキャナ部31(図2参照)または文書画像バッファ324(図2参照)から出力された画像データはグレースケール変換部3251に入力され、フルカラー→グレースケール変換が行われた後、2値化処理部3252によって2値化される。
2値化された画像データはノイズ除去処理3253部に入力され、ノイズ除去処理が行われる。具体的には、黒画素が連結している画素塊を求め、その画素塊の大きさ(連結画素数)が所定の範囲に収まっていない画素塊の各画素を白画素に置き換える。上記所定の範囲は、斜線パターンは削除されず、それ以外のパターン(孤立ドットパターンや文書中の文字や図形等)が削除されるように適切な範囲が設定されている。
ノイズ除去された画像データはパターン検出部3254に入力され、2種類の斜線パターンの検出処理が行われ、その結果が1画素2ビットの画像データとして出力される。具体的には、画像データ中の各画素の位置で図4(A)、(B)のパターンを当てはめて、テンプレートマッチングによって検出を行う。ここで、パターン(A)が検出された場合、画素値0を出力し、パターン(B)が検出された場合、画素値1を出力し、パターンが検出されない場合、画素値2を出力する。
パターン検出処理部3254から出力された画像データは、ブロック化処理部3255に入力される。ここで、ブロックサイズは、複写禁止コード、条件コードのサイズの半分よりも小さいサイズとし、コードの中に1個以上のブロックが完全に含まれるようなサイズに設定されている。ブロック化処理部3255は、入力された画像データを所定サイズのブロックに分割し、個数算出部3256に出力する。
個数算出部3256は、ブロック内に画素値0の画素の個数、および画素値1の画素をそれぞれ算出し、その結果を比率算出部3257へ出力する。また、その合計を判定処理部3258へ出力する。比率算出部3257は、画素値0の画素の比率を算出し、その結果を判定処理部3258へ出力する。
判定処理部3258は、個数算出部3256から入力された合計個数および比率算出部3257から入力された比率を元にして、判定処理を行う。
ここで、今処理しているブロックの内部が全ビット0の複写禁止コードの内部に位置している場合、ブロック内部には所定個数以上のビット0に対応する斜線パターンが検出され、かつビット1に対応する斜線パターンはほとんど検出されないため、ビット0に対応する斜線パターンの比率が高くほとんど1.0に近いはずである。
また、今処理しているブロックの内部が全ビット1の複写禁止コードの内部に位置している場合、ブロック内部には所定個数以上のビット1に対応する斜線パターンが検出され、かつビット0に対応する斜線パターンはほとんど検出されないため、ビット0に対応する斜線パターンの比率は低くほとんど0.0に近いはずである。
また、今処理しているブロックが条件コードの少なくとも一部を含む場合、ブロック内部には複数のビット0に対応する斜線パターンおよび複数のビット1に対応する斜線パターンが検出されるため、ヒット0に対応する斜線パターンの比率は1.0よりもかなり低く、0よりもかなり高くなるはずである。
また、もし入力された画像データが複写禁止情報を埋め込まれた画像であれば、画像中には、ブロックの内部が全ビット0の複写禁止コードとブロックの内部が全ビット1の複写禁止コードとがそれぞれ複数個埋め込まれているはずである。
以上の特性を利用して、下記のような判定処理を行う。
合計個数>第1の閾値、かつ、比率>第2の閾値、の場合は、そのブロックは複写禁止コード0と判定する。
合計個数>第1の閾値、かつ、(1−比率)>第2の閾値、の場合は、そのブロックは複写禁止コード1と判定する。
上記以外の場合は、そのブロックは複写禁止コードではないと判定する。
第1の閾値は、ブロックサイズとパターンサイズからブロックに含まれる値論的なパターン個数にマージンを加味して設定する。第2の閾値は、1.0に近い値を設定する(例として、第2の閾値=0.95)。
判定処理部3258は、複写禁止コード0と判定されたブロック数、および複写禁止コード1と判定されたブロック数をそれぞれ別にカウントする。複写禁止コード0と判定されたブロック数が閾値3以上となり、かつ複写禁止コード0と判定されたブロック数が閾値3以上となった場合、その画像を複写禁止文書と判定し、その判定結果を制御部へ出力する。
上記の複写禁止情報検出処理は、コード内のパターンの配列(ビット列)を正確に求めて復号処理を行う必要がなく、画像のスキューや位置ずれに関係なくブロック中のパターン個数と比率を算出するだけで判定できるため、情報量としては少ない(複写禁止コードの有無のみを表す)が、リアルタイムに判定処理を行うことが可能となっている。また、2種類の複写禁止コードを所定個以上検出した場合にのみに複写禁止画像と判定するため、複写禁止画像ではない通常の画像中に複写禁止コードに似たパターンが含まれる場合でも、誤判定することなく判定精度を高めることができる。
複写許可条件情報検出部の処理の説明
次に、条件情報検出部の動作について第9図を用いて説明する。スキャナ部31(図2参照)または文書画像バッファ324(図2参照)から出力された画像データはグレースケール変換部3251に入力され、フルカラー→グレースケール変換が行われた後、2値化処理部3252によって2値化される。
2値化された画像データはノイズ除去処理部3253に入力され、ノイズ除去処理が行われる。ノイズが除去された画像データはパターン検出部3254に入力され、2種類の斜線パターンの検出処理が行われ、その処理結果画像データがバッファメモリ3265に格納される。この画像データは、ビット0に対応する斜線パターンが検出された位置の画素値は0、ビット1に対応する斜線パターンが検出された位置の画素値は1、それ以外は2の値を持った1画素2ビットの画像データとなっている。
バッファメモリ3265に格納された画像データはスキュー角検出処理部3266に入力され、スキュー角度の検出が行われる。ここでは、入力画像データのスキュー角度を求める。具体的な方式としては、画素値0または1のみの画素のハフ変換を行い、その角度軸上への投影分布のピークを求めることによって行われる。求めたスキュー角度はコード検出処理部へ出力される。
次に、バッファメモリ3265に格納された画像データが読み出されてコード検出部3267へ入力され、2次元コードの検出が行われる。具体的には、求めたスキュー角度にそって画像をスキャンして0または1の画素値(ビットの0または1に対応している)を取り出す。取り出された、ビットの列から同期コードを見つけ出す。同期コードは、所定の縦横サイズの矩形領域の外周がすべてビット1で構成されているコードとして定義されている。この同期コードに囲まれたビット配列が2次元コード(条件コード)となっている。このビット配列を1次元のビット列に並べ替えて誤り訂正復号部3268へ出力する。
誤り訂正復号部3268では、入力されたビット列に対して、所定の誤り訂正復号処理を行い、条件情報として復号する。復号された条件情報は制御部341(図2参照)へ出力される。
画像判定部の処理の説明
次に、画像判定部の動作について図10を用いて説明する。スキャナ部31または文書画像バッファ324から出力された画像データは、グレースケール変換部3271および色抽出部3278に入力される。グレースケール変換部3271は、入力画像(RGBまたはYMCK)をグレースケールに変換する。
グレースケールに変換された画像データは2つの2値化処理部3272、3276に入力され、それぞれ所定の閾値で2値化される。第1の2値化処理部3272には、以後のパターン検出処理を行うための2値化が行われる。
2値化された画像データはノイズ除去処理部3273に入力され、ノイズ除去処理が行われる。ノイズが除去された画像データはパターン検出処理部3274に入力され、2種類の斜線パターンの検出処理が行われ、処理結果の画像データがバッファメモリに格納される。この画像データは、ビット0に対応する斜線パターンが検出された位置の画素値は0、ビット1に対応する斜線パターンが検出された位置の画素値は1、それ以外は2の値を持った1画素2ビットの画像データとなっている。
パターン検出処理部3274で斜線パターンが検出された個数はパターンカウント部3275でカウントされ、カウント結果が判定部3270に出力される。
上記処理と平行して、グレースケール変換部3271から出力された画像データが第2の2値化処理部3276によって2値化される。高濃度画素カウント部3277は、2値画像のうち黒画素の数をカウントし、カウント結果を判定部3270へ出力する。
また、上記処理と平行して、画像判定部に入力された画像データは色抽出部3278に入力され、あらかじめ設定された所定の範囲の色の画素を抽出する。抽出された画素数は特定色画素カウント部3279でカウントされる。
判定部3270は、入力されたパターンカウント結果、高濃度画素カウント結果、特定色画素カウント結果に基づいて、入力画像が新たな背景地紋画像の合成に適さない画像でか否かを判定する。具体的には、それぞれのカウント結果をそれぞれ設定された閾値と比較し、閾値以上となるものがあった場合に、入力画像が新たな背景地紋画像の合成に適さない画像であると判定する。判定結果は、制御部341(図2参照)へ出力される。
次に、上記のようにして作成された機密文書をコピーする場合の動作について説明する。本実施形態の複合機は2種類のコピー動作モードを持っている。1つは通常のコピーモードであり、もうひとつは条件コピーモードである。設定されたコピー動作モードにより異なる動作をする。
通常のコピーモードにおけるコピー禁止動作の説明
先ず、上記のようにしてプリント出力された文書原稿をコピーする際の、通常のコピーモードの動作について説明する。
(1)…スキャナ部31は、プラテンまたはADF(Auto Document Feeder )に置かれた原稿の読み取りを行う。
(2)…スキャナ部32が読み取った画像データが画像処理部に入力され、画像補正、色空間変換、スクリーン処理が行われる。処理された画像データは、ページバッファ329へ格納される。
(3)…上記(2)と平行して、スキャナ部31が読み取った画像データが複写禁止情報検出部325、複写許可条件情報検出部326へ入力され、それぞれ複写禁止情報、複写許可条件情報の検出、および背景地紋画像の存在の有無の検知が行われる(詳細は前述;プリント時の処理と同じ)。検出結果は、制御部341へ出力される。複写禁止情報検出部325は、通常のコピーモードのときのみ動作し、画像データ中から後述する複写禁止コードの検出処理を行い、その検出結果を制御部341へ出力する。複写許可条件情報検出部326は、制御部341によって複写機の動作モードが条件コピーモードに設定されているときのみ動作し、通常のコピーモードでは動作しないように設定される。
(4)…制御部341は、複写禁止情報検出部325から入力される検出結果が複写禁止コードを検出したことを示す信号であればコピー動作を中止し、その旨のメッセージをコントロールパネル343に表示させる。一方、複写禁止情報検出部325から入力される検出結果が複写禁止コードを検出していないという信号であれば、下記のようにコピー動作を継続させる。
(5)…ページバッファ329に格納された画像データは画像合成部320を経由して、そのままプリント部33へ出力され、用紙上に印字記録されて出力される。
条件コピーモードにおけるコピー動作の説明
次に、条件コピーモードの動作について説明する。
(1)…ユーザは複合機のコントロールパネル343を操作して、条件コピーモードを設定する。コントロールパネル343にユーザIDと暗証番号を入力する画面が表示され、ユーサはユーザIDと暗証番号を入力する。条件コピーモードが設定されたこと、および入力されたユーザIDと暗証番号が制御部341に通知される。制御部341は、以下のような条件コピー動作を行わせる。
(2)…スキャナ部31は、プラテンまたはADF(Auto Document Feeder )に置かれた原稿の読み取りを行う。
(3)…スキャナ部31が読み取った画像データが画像処理部32に入力され、画像補正、色空間変換、スクリーン処理が行われる。処理された画像データは、ページバッファ329へ格納される。
(4)…上記(3)の動作と平行して、スキャナ部31から出力される画像データは、複写禁止情報検出部325と複写許可条件情報検出部326へ出力されている。複写禁止情報検出部325は、制御部341によって通常のコピーモードのときのみ動作し、条件コピーモードでは動作は行わないように設定される。複写許可条件情報検出部326は、複写機の動作モードが条件コピーモードに設定されているときのみ動作し、画像データ中から後述する条件コードの検出を行い、検出したコードを復号して埋められていた条件情報を読み出して、その条件情報を制御部へ出力する。条件情報とは、プリント出力を行った文書を複写可能とする条件を示す情報であり、暗証番号、複写を許可するユーザID番号(社員番号等)、複写禁止を解除する日時、複写を許可する複写機の機械番号、等を含んでいる。
(5)…制御部341は、条件情報に含まれる複写を許可する機械番号と制御部内部のROMに格納されている自分の機械番号を比較する。自分の機械番号が含まれている場合、コントロールパネル343から入力されたユーザIDおよび暗証番号と、複写許可条件情報検出部326に含まれていたユーザIDおよび暗証番号を比較とする。ユーザIDが含まれておりかつ暗証番号が一致している場合、制御部341の内部に持っているタイマーから現在の日時を読み出し、条件情報に含まれている複写禁止を解除する日時と比較する。現在の日時が複写禁止を解除する日時を過ぎている場合、下記に示すようなコピー動作を継続させる。それ以外の場合、コピー動作を中止する。
(6)…ページバッファ329に格納された画像データは、画像合成部320を経由してそのままプリント部33へ出力され、用紙上に印字記録されて出力される。
[第2実施例]
第2実施形態は、スキャン画像から背景地紋画像を検出し、必要に応じてこれを削除してから、再度合成するものである。
図11は、第2実施形態に係る複合機の内部構成を示すブロック図である。第1実施形態と異なるのは、ページバッファ328と画像合成部320との間に背景地紋画像削除部350が追加されている点である。本実施形態では、プリント時には文書画像バッファ324に格納された文書画像データ、コピー時にはスキャナ部31で読み込まれた画像データに対して複写禁止情報検出処理、条件情報検出処理、画像判定処理を行い、その何れかが検出された場合にはその画像に含まれる背景地紋画像を削除してから、新たな背景地紋画像の合成を行う点に特徴がある。
背景地紋画像削除部の処理の説明
次に、条件情報検出部の動作について図12を用いて説明する。先ず、スキャナ部31(図11参照)または文書画像バッファ324(図11参照)から出力された画像データが、グレースケール部351および色抽出部359に入力される。グレースケール変換部351は、入力画像(RGBまたはYMCK)をグレースケールに変換する。
グレースケールに変換された画像データは2つの2値化処理部352、358に入力され、それぞれ所定の閾値で2値化される。第1の2値化処理部352では、以後のパターン検出処理を行うための2値化が行われる。
2値化された画像データはノイズ除去処理部353に入力され、ノイズ除去処理が行われる。ノイズが除去された画像データはパターン検出処理部354に入力され、2種類の斜線パターンの検出処理が行われる。パターンが検出された場合、その結果が領域信号生成部355に出力され、検出されたパターンの位置に検出されたパターンと同一形状の2値画像が生成される。この生成された2値画像は、画像削除のための領域画像(1)となる。生成された領域画像は選択部356に出力される。
上記処理と平行して、グレースケール変換部351から出力された画像データが第2の2値化処理部358によって2値化される。この2値化された画素は画像削除のための領域画像(2)となる。生成された2値画像は選択部356に出力される。
また、上記処理と平行して、背景地紋画像削除部に入力された画像データは色抽出部359に入力され、あらかじめ設定された所定の範囲の色の画素を抽出する。所定範囲の色の画素であれば画素値’1’、そうでなければ画素値’0’の2値画像が生成される。この2値画像は画像削除のための領域画像(3)となる。生成された2値画像は選択部356に出力される。
選択部356には、領域画像(1)、領域画像(2)、領域画像(3)が平行して入力される。また、選択部356には図示しない制御部からの選択信号が入力されており、その選択信号に従って3つの領域信号のうちの1つを選択し、画像削除部357へ出力する。
画像削除部357には、背景地紋画像削除部への入力画像データと選択部356から入力される領域画像が入力されている。画像削除部357は、領域信号(2値画像)の画素値‘1’に対応する入力画像の画素を削除する(白画素に置き換える)。
以上の処理によって、入力画像中の背景に含まれる背景地紋画像のパターン部分(または高濃度背景画素部分、または特定色画素部分)が削除されるため、プリント時またはコピー時に新たな背景地紋画像を合成する際に、元もと入力画像に含まれていた背景地紋画像と重なることがなくなり、新たに合成する背景地紋画像に埋め込まれた情報を、プリント後の画像から確実に読み出すことが可能となる。
なお、以上で説明した各実施形態では、スキャン画像またはプリント出力画像から、斜線パターンを検出した結果と、背景地紋画像の濃度の判定結果、背景地紋画像の特定色の判定結果を元にして、新たな背景地紋画像を合成するか否かを制御するように構成しているが、3種類の処理結果の全てに基づいて背景地紋画像を合成するか否かを判定するように構成してもよいし、いずれか1種類または2種類の処理結果のみを元にして背景地紋画像の合成を行うか否かを判定するように構成しても良い。
また、背景地紋画像の濃度判定処理の具体例として、各画素を所定閾値と比較して、その高濃度画素数をカウントする処理の例を挙げたが、他の方法、例えば、入力画像から網点パターンを検出し、その網点パターンの大きさによって濃度を判定し、その結果によって新たな背景地紋画像の合成を行うか否かを判定するように構成することもできる。
また、各実施形態において行う処理はコンピュータによるプログラム処理によって制御することが可能である。例えば、第1実施形態においては、文書画像をスキャナ部31で入力するステップ、文書画像に埋め込むための情報をコントロールパネル343から受け付けるステップ、文書画像が情報埋め込みに適しているか否かを画像判定部327で判定するステップ、画像判定部327での判定結果で適していると判定された場合には文書画像に背景地紋画像を合成し、適さないと判定された場合には背景地紋画像を合成しないプリンタ部33から出力する制御を行う制御部341でのステップをプログラム処理によって実現することができる。
また、第2実施形態においては、文書画像をスキャナ部31で入力するステップ、文書画像に埋め込むための情報をコントロールパネル343から受け付けるステップ、文書画像が情報埋め込みに適しているか否かを画像判定部327で判定するステップ、画像判定部327での判定結果で適さないと判定された場合には背景画像削除部350で背景を除去した後、画像合成部320で新たな背景地紋画像を合成してプリンタ部33で出力し、適していると判定された場合には背景を除去しないで背景地紋画像を合成してプリンタ部33で出力する制御を行う制御部341でのステップをプログラム処理によって実現することができる。
このような本発明によれば、プリント出力を行う文書画像、またはコピーを行う原稿画像の背景に情報を埋め込んだ背景地紋画像を合成してプリント出力する画像処理装置において、文書画像または原稿画像に元々背景地紋画像が含まれているか否かを判定し、背景地紋画像が含まれていると判定された場合には、新たな背景地紋画像を合成しないように制御することにより、プリントまたはコピーされた画像から、元の文書画像または原稿画像に含まれていた背景地紋画像に埋め込まれた情報を確実に読み出すことが可能となる。
また、プリント出力を行う文書画像、またはコピーを行う原稿画像の背景に情報を埋め込んだ背景地紋画像を合成してプリント出力する画像処理装置において、文書画像または原稿画像に元々背景地紋画像が含まれているか否かを判定し、背景地紋画像が含まれていると判定された場合には、元の文書画像または原稿画像に含まれていた背景地紋画像を除去してから、新たに生成した情報を埋め込んだ背景地紋画像を合成するように制御するため、プリントまたはコピーされた画像から、新たに埋め込んだ情報を確実に読み出せるようにすることが可能となる。
本発明におけるシステム構成を示す模式図である。 第1実施形態に係る複合機の内部構成を示すブロック図である。 背景地紋画像生成部の内部構成を示すブロック図である。 パターンの例を示す模式図である。 プリント出力およびコピー出力の例を示す模式図である。 コードを説明する模式図である。 パターン番号配列を説明する模式図である。 複写禁止情報検出部を説明するブロック図である。 複写禁止情報検出部を説明するブロック図である。 画像判定部を説明するブロック図である。 第2実施形態に係る複合機の内部構成を示すブロック図である。 条件情報検出部を説明するブロック図である。
符号の説明
1…ネットワーク、2…クライアントPC、3…複合機、31…スキャナ部、32…画像処理部、33…プリンタ部、34…操作制御部

Claims (6)

  1. 文書画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段で入力した文書画像に含まれ、形状が異なる複数種類の微小パターンを配列したパターン画像を含む背景地紋画像を除去する背景地紋画像除去手段と、
    前記文書画像に埋め込む情報を取得する埋め込み情報取得手段と、
    前記埋め込み情報取得手段で入力した情報に従って、前記背景地紋画像を生成し、前記生成された背景地紋画像を文書画像の背景に合成することで、前記文書画像に情報を埋め込む情報埋め込み手段と、
    前記文書画像を出力する画像出力手段と、
    前記情報埋め込み手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    入力された文書画像中から所定の1種類以上の微小パターンを検出し、その検出された微小パターンの個数が閾値未満である場合には、前記背景地紋画像除去手段で背景地紋画像除去を行っていない文書画像へ情報を埋め込むように制御し、微小パターンの個数が閾値以上の場合には、前記背景地紋画像除去手段で背景地紋画像除去を行った文書画像へ情報を埋め込むように制御する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記微小パターンから、文書画像の複写を禁止することを示す複写禁止情報が検出された場合に、前記文書画像を出力しないように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 入力された文書画像における各画素の除去対象とならない微小パターンの画素値を第1の画素値とし、除去対象の微小パターンの画素値を第2の画素値とする2値画像を示す第1の領域画像を生成する第1の領域画像生成部と、
    入力された文書画像における各画素の背景濃度が所定の値以下の画素値を第1の画素値とし、背景濃度が所定の値よりも大きい画素値を第2の画素値とする2値画像を示す第2の領域画像を生成する第2の領域画像生成部と、
    入力された文書画像における各画素の背景色が所定の範囲の色である画素値を第1の画素値とし、背景色が所定の範囲外の色である画素値を第2の画素値とする2値画像を示す第3の領域画像を生成する第3の領域画像生成部と
    をさらに有し、
    前記背景地紋画像除去手段は、
    前記第1の領域画像、前記第2の領域画像及び前記第3の領域画像のいずれかの領域画像の第2の画素値に対応する文書画像の画素を除去する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御手段は、
    入力された文書画像の背景濃度を検出し、その背景濃度が所定の値以下の場合には、前記背景地紋画像除去手段で背景地紋画像除去を行っていない文書画像へ情報を埋め込むように制御し、背景濃度が所定の値よりも大きい場合には、前記背景地紋画像除去手段で背景地紋画像除去を行った文書画像へ情報を埋め込むように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記制御手段は、
    入力された文書画像の背景色を検出し、その背景色が所定の範囲の色である場合には、前記背景地紋画像除去手段で背景地紋画像除去を行っていない文書画像へ情報を埋め込むように制御し、背景色が所定の範囲外の色である場合には、前記背景地紋画像除去手段で背景地紋画像除去を行った文書画像へ情報を埋め込むように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 文書画像を入力するステップと、
    前記入力ステップで入力した文書画像に含まれ、形状が異なる複数種類の微小パターンを配列したパターン画像を含む背景地紋画像を除去する背景地紋画像除去ステップと、
    前記文書画像に埋め込むための埋め込み情報を取得するステップと、
    前記取得した情報に従って、前記背景地紋画像を生成し、前記生成された背景地紋画像を文書画像の背景に合成することで、前記文書画像に情報を埋め込む情報埋め込みステップと、
    入力された文書画像中から所定の1種類以上の微小パターンを検出し、その検出された微小パターンの個数が閾値未満である場合には、前記情報埋め込みステップにより、前記背景地紋画像除去ステップで背景地紋画像除去を行っていない文書画像へ情報を埋め込むように制御し、検出された微小パターンの個数が閾値以上の場合には、前記情報埋め込みステップにより、前記背景地紋画像除去ステップで背景地紋画像除去を行った文書画像へ情報を埋め込むように制御する制御ステップと
    をコンピュータによって実行することを特徴とする画像処理プログラム。
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