JP4757381B2 - 乗客コンベアの手摺走行診断装置及び手摺走行診断方法 - Google Patents

乗客コンベアの手摺走行診断装置及び手摺走行診断方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアに用いられ、移動手摺の走行速度から移動手摺の劣化を診断する乗客コンベアの手摺走行診断装置及び手摺走行診断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、乗客コンベアの移動手摺は、踏段の走行速度と同期させるか、又は若干速く走行するように設計されている。しかし、移動手摺は、摩擦駆動されているため、手摺駆動装置の部品や移動手摺自体が経年的に劣化することにより、滑りが発生する頻度が高くなり、踏段と同期しなくなったり、踏段よりも遅くなったりすることがある。
【0003】
このような移動手摺の速度低下を防止するため、従来は例えば1ヶ月程度のインターバルで定期的に保守点検が行われる。保守点検時には、移動手摺の走行速度が手動で測定され、測定値が基準値よりも低い場合には、移動手摺、手摺ガイド及び手摺駆動装置等が調査され、部品の調整、交換、清掃などが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の手摺走行診断方法は、定期的に行う必要であるため、手間がかかるとともに、乗客コンベアの稼動効率を低下させてしまう。例えば、駅舎に設けられた乗客コンベア等では、保守点検により乗客の流れが断ち切られるため、保守点検作業の時間の短縮が望まれている。また、移動手摺の走行速度を監視し、異常時には乗客コンベアを停止させる安全装置もあるが、負荷の一時的な増大やいたずら等により誤検出し、乗客コンベアの稼動効率をさらに低下させる恐れがあった。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、稼動効率の低下を防止し、保守点検の手間を軽減させることができる乗客コンベアの手摺走行診断装置及び手摺走行診断方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る乗客コンベアの手摺走行診断装置は、移動手摺の走行速度を検出する速度検出装置、この速度検出装置からの情報により、移動手摺の走行状態が正常であるかどうかを判定する判定手段、及びこの判定手段で異常と判定されたときに警報を発する警報手段を備え、速度検出装置による検出値が予め設定された基準値に達すると、その到達回数が判定手段によりカウントされ、予め設定された期間における到達回数が、予め設定された基準回数未満であったときに、判定手段から警報手段に異常判定信号が出力されるものである。
【0007】
請求項2の発明に係る乗客コンベアの手摺走行診断装置は、移動手摺及び踏段の走行速度をそれぞれ検出する速度検出装置、この速度検出装置からの情報により、移動手摺の走行状態が正常であるかどうかを判定する判定手段、及びこの判定手段で異常と判定されたときに警報を発する警報手段を備え、移動手摺の走行速度と踏段の走行速度との差が予め設定された基準値未満となると、その到達回数が判定手段によりカウントされ、予め設定された期間における到達回数が、予め設定された基準回数未満であったときに、判定手段から警報手段に異常判定信号が出力されるものである。
【0008】
請求項3の発明に係る乗客コンベアの手摺走行診断装置は、速度検出装置による検出回数を判定手段によりカウントし、予め設定された期間を、予め設定された検出回数としたものである。
【0009】
請求項4の発明に係る乗客コンベアの手摺走行診断装置は、移動手摺の走行速度を検出する速度検出装置、この速度検出装置による検出値を記憶し処理する処理手段、及びこの処理手段により処理されたデータを出力する出力手段を備え、処理手段では、予め設定された期間毎の検出値の最大値が求められるものである。
【0010】
請求項5の発明に係る乗客コンベアの手摺走行診断装置は、複数期間の最大値から最大値の変化関数を求め、最大値が予め設定された値まで低下する時期を計算する演算部をさらに備えたものである。
【0011】
請求項6の発明に係る乗客コンベアの手摺走行診断装置は、移動手摺の走行速度を検出する速度検出装置、この速度検出装置による検出値を記憶し処理する処理手段、及びこの処理手段により処理されたデータを出力する出力手段を備え、処理手段では、予め設定された期間毎の検出値の平均値が求められるものである。
【0012】
請求項7の発明に係る乗客コンベアの手摺走行診断装置は、複数期間の平均値から平均値の変化関数を求め、平均値が予め設定された値まで低下する時期を計算する演算部をさらに備えたものである。
【0013】
請求項8の発明に係る乗客コンベアの手摺走行診断方法は、移動手摺の走行速度を検出するとともに、走行速度の検出値が基準値に達した到達回数をカウントする工程、及び所定の期間における到達回数が、基準回数未満であるかどうかを判定する工程を含むものである。
【0014】
請求項9の発明に係る乗客コンベアの手摺走行診断方法は、移動手摺の走行速度と踏段の走行速度とを検出するとともに、移動手摺の走行速度と踏段の走行速度との差が基準値未満となった到達回数をカウントする工程、及び所定の期間における到達回数が、基準回数未満であるかどうかを判定する工程を含むものである。
【0015】
請求項10の発明に係る乗客コンベアの手摺走行診断方法は、移動手摺の走行速度を検出する工程、所定の期間毎の走行速度の検出値の最大値を求める工程、複数期間の最大値から最大値の変化関数を求める工程、及び変化関数から最大値が所定の値まで低下する時期を求める工程を含むものである。
【0016】
請求項11の発明に係る乗客コンベアの手摺走行診断方法は、移動手摺の走行速度を検出する工程、所定の期間毎の走行速度の検出値の平均値を求める工程、複数期間の平均値から平均値の変化関数を求める工程、及び変化関数から平均値が所定の値まで低下する時期を求める工程を含むものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエスカレータを示す構成図である。図において、主枠1内には、複数の踏段2が設けられている。踏段2は、踏段チェーン3により無端状に連結されている。
【0018】
主枠1の一端部には、踏段2を駆動する駆動装置4が設けられている。駆動装置4の駆動力は、駆動チェーン5を介してスプロケット6に伝達される。スプロケット6には、踏段チェーン3が巻き掛けられており、スプロケット6が回転することにより踏段2が循環移動される。
【0019】
主枠1の上部には、左右一対の欄干7が立設されている。各欄干7には、無端状の移動手摺8がそれぞれ設けられている。移動手摺8の帰路側には、手摺駆動装置9が設けられている。手摺駆動装置9は、移動手摺8を挟むように配置されたローラ群を有している。手摺駆動装置9には、手摺チェーン10を介してスプロケット6の回転が伝達される。これにより、移動手摺8は、踏段2の走行に同期して、又は若干速く走行される。
【0020】
移動手摺8の帰路側には、移動手摺8の走行速度を検出する速度検出装置11が設けられている。速度検出装置11としては、例えばタコジェネレータ(速度発電機)やパルス発振器等が用いられる。
【0021】
次に、図2は図1のエスカレータの手摺走行診断装置を示すブロック図である。図において、速度検出装置11は、判定手段である小形計算機12に接続されている。小形計算機12では、速度検出装置11からの情報により、移動手摺8の走行状態が正常であるかどうかが判定される。小形計算機12からの異常判定信号は、警報手段13に送られる。警報手段13は、例えば乗客コンベアの管理室や保守会社に設けられている警報ブザーや警告灯等である。
【0022】
小形計算機12は、演算部14、クロック発振器15、ランダムアクセスメモリ(RAM)16、リードオンリメモリ(ROM)17及び出力レジスタ18を有している。速度検出装置11からの検出信号は、演算部14に入力される。制御プログラムは、ROM17に格納されている。制御プログラムは、演算部14により、クロック発振器15からのクロック信号に同期して実行される。
【0023】
RAM16は、ワーキングエリアとして、またデータ格納等のために用いられる。演算部14からの異常判定信号は、出力レジスタ18を介して警報手段13に送られる。
【0024】
次に、動作について説明する。図3は図2の小形計算機12による処理を説明するためのフローチャートである。まず、エスカレータの運転スイッチにより電源が投入されると、ROM17からプログラムが読み込まれ、各変数のクリアなどの初期化が実行される(ステップS1)。次に、速度検出装置11で検出された移動手摺8の走行速度の検出値VHが予め設定された基準値V1に達しているかどうかが比較される(ステップS2)。
【0025】
そして、検出値VHが基準値V1以上であれば、到達回数Iが加算され(ステップS3)、検出回数Jが加算される(ステップS4)。また、検出値VHが基準値V1未満であれば、到達回数Iは加算されず、検出回数Jのみが加算される(ステップS4)。
【0026】
この後、検出回数Jが予め設定された検出回数J1に達したかどうかが比較される(ステップS5)。検出回数JがJ1未満であれば、検出値VHと基準値V1との比較から検出回数JとJ1との比較までの動作が繰り返される。検出回数JがJ1以上であれば、到達回数Iが予め設定された基準回数I1に達しているかどうかが比較される(ステップS6)。
【0027】
到達回数Iが基準回数I1以上であれば、移動手摺8の走行に異常はないと判断され、初期化の動作に戻される。到達回数Iが基準回数I1未満であれば、移動手摺8の走行には異常があると判断され、異常判定信号が警報手段13に出力される(ステップS7)。即ち、到達回数Iが基準回数I1に到達しない場合、所定の検出回数の間に走行速度が基準値に達しなかった回数が増加していることを意味しているため、手摺走行系の経年的劣化等に起因して移動手摺8が踏段2に同期しなくなってきていると判断され、管理室や保守会社へ警報が出力される。そして、警報に従い、乗客コンベアの保守点検が行われる。
【0028】
このような手摺走行診断装置によれば、移動手摺8の走行速度を通常運転中に監視し、異常検出時のみに保守点検作業が行われるので、稼動効率の低下を防止し、保守点検の手間を軽減させることができる。また、1回だけの検出値で判断するのではなく、所定の期間内の検出値が基準値に到達しなかった回数で異常を判断するようにしたので、一時的な負荷の増大やいたずら等による影響を排除することができ、検出精度を高め、信頼性を向上させることができる。
【0029】
ここで、設定の一例として、判断の基準となる検出回数J1を一日分に相当する回数に設定し、基準回数I1を1回とすれば、I=0回のときのみが異常検出となる。即ち、1日のうちで最も速い検出速度が基準値を超えていれば異常判定信号は出力されないことになる。
【0030】
図4は図1の速度検出装置11による一日の検出値の一例を示す関係図、図5は図4の他の例を示す関係図、図6は図4のさらに他の例を示す関係図である。これらの例では、設計上の定格速度を30m/min、基準値を29.7m/minとしている。
【0031】
通常、最も速い速度が検出されるのは、エスカレータに負荷がかかっていない(誰も乗っていない)ときであり、エスカレータの設置直後や保守点検の直後で無負荷のときには30m/minが検出されるが、乗客負荷がかかると30m/min未満となる。即ち、移動手摺8の走行速度は、負荷の変動に応じて一日の間でも変動する。さらに、非常に大きい負荷がかかれば、一時的に基準値に達しない場合もある。
【0032】
図4の例では、Aの部分で検出値が基準値を下回っているが、基準回数を1回とした場合、既に1回以上基準値に達しているため、異常とは判断されず、保守点検は不要である。この状態から、日が経過し、手摺走行系の経年的劣化が進むと、基準値に達する回数が徐々に減っていく。
【0033】
しかし、図5のB部分に示すように、1回でも基準値に達すれば、まだ異常とは判断されず、保守点検は不要である。しかし、図6に示すように、一日の中で一度も基準値に達しなくなると、異常と判断され、警報が発せられる。勿論、基準値や基準回数は、必要に応じて自由に設定できるのは言うまでもない。
【0034】
なお、上記の例では移動手摺8の走行速度のみを検出したが、踏段2の速度も検出し、移動手摺8の走行速度と踏段2の走行速度との差が予め設定された基準値未満となった到達回数を小形計算機12によりカウントし、予め設定された期間における到達回数が、予め設定された基準回数未満であったときに、小形計算機12から警報手段13に異常判定信号を出力させるようにしてもよい。
【0035】
このように、速度差を監視する方法によれば、移動手摺8の速度が低下しても、踏段2の速度も同時に低下していれば、速度差が基準値未満に入ることになり、異常と判断されないことになる。これは、移動手摺8の速度が低下しても、踏段2との速度差が小さければ乗客の安全上は問題がないためであり、乗客コンベアの稼動効率をさらに向上させることができる。
【0036】
実施の形態2.
次に、図7はこの発明の実施の形態2による乗客コンベアの手摺走行診断装置を示すブロック図である。判定手段兼処理手段である小形計算機12は、実施の形態1の機能に加えて、予め設定された期間毎の検出値の最大値を求める機能を有している。また、出力レジスタ18には、例えば画像モニタやプリンタ等の出力手段19が接続されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0037】
次に、動作について説明する。図8は図7の小形計算機12による処理を説明するためのフローチャートである。基本的な処理は、実施の形態1と同様であるので、ここでは異なる点について説明する。初期化(ステップS1)の後、速度検出装置11による検出値VHが前回検出までの最大値Vmaxと比較される(ステップS8)。
【0038】
検出値VHが最大値Vmax以下であれば、検出値VHが基準値V1と比較される(ステップS2)。しかし、検出値VHが最大値Vmaxよりも大きい場合は、その検出値VHが新たな最大値Vmaxとして置き換えられた後(ステップS9)、検出値VHと基準値V1との比較が行われる(ステップS2)。
【0039】
そして、検出回数Jが予め設定された検出回数J1に達した後、予め設定された期間、即ち検出回数J1回の中での最大値Vmaxが記憶される。また、必要に応じて、過去の期間毎の最大値Vmaxの情報が出力手段19から出力される。
【0040】
図9は図7の出力手段19による出力情報の一例を示す説明図である。例えば検出回数J1を1日分に相当する回数とすると、グラフ上にプロットされた点は毎日の移動手摺8の最大速度となる。そして、最大速度は、多少上下しつつも、経時的な劣化等により徐々に低下して行く傾向にある。
【0041】
図9に示したような情報を出力することにより、警報出力の時期を予測することができ、実際に警報が出力される前に保守点検作業を実施することができ、乗客コンベアの稼動効率をさらに向上させることができる。
【0042】
なお、上記の例では、期間毎の最大値Vmaxを求めたが、例えば予め設定された期間毎の検出値の平均値を求めるようにしてもよく、平均値の変化から保守点検作業時期を予測することができる。
【0043】
また、上記の例では、期間毎の最大値や平均値をプロットしたグラフを出力したが、演算部14により、複数期間の最大値又は平均値から最大値又は平均値の近似的な変化関数を求め、最大値又は平均値が予め設定された値まで低下する時期を計算して出力させてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明の乗客コンベアの手摺走行診断装置は、速度検出装置による検出値が予め設定された基準値に達した到達回数が判定手段によりカウントされ、予め設定された期間における到達回数が、予め設定された基準回数未満であったときに、判定手段から警報手段に異常判定信号が出力されるようにしたので、稼動効率の低下を防止し、保守点検の手間を軽減させることができる。
【0045】
請求項2の発明の乗客コンベアの手摺走行診断装置は、移動手摺の走行速度と踏段の走行速度との差が予め設定された基準値未満となった到達回数が判定手段によりカウントされ、予め設定された期間における到達回数が、予め設定された基準回数未満であったときに、判定手段から警報手段に異常判定信号が出力されるようにしたので、稼動効率の低下を防止し、保守点検の手間を軽減させることができる。また、移動手摺の走行速度と同様に踏段の走行速度も低下した場合には、異常と判断されないので、乗客コンベアの稼動効率をさらに向上させることができる。
【0046】
請求項3の発明の乗客コンベアの手摺走行診断装置は、速度検出装置による検出回数を判定手段によりカウントし、予め設定された期間を、予め設定された検出回数としたので、設定期間を自由に設定することができる。
【0047】
請求項4の発明の乗客コンベアの手摺走行診断装置は、速度検出装置により移動手摺の走行速度を検出し、予め設定された期間毎の検出値の最大値を処理手段により求めるようにしたので、保守点検時期を容易に予測することができ、これにより稼動効率の低下を防止し、保守点検の手間を軽減させることができる。
【0048】
請求項5の発明の乗客コンベアの手摺走行診断装置は、演算部により、複数期間の最大値から最大値の変化関数を求め、最大値が予め設定された値まで低下する時期を計算するようにしたので、保守点検時期の予測をさらに容易に行うことができる。
【0049】
請求項6の発明の乗客コンベアの手摺走行診断装置は、速度検出装置により移動手摺の走行速度を検出し、予め設定された期間毎の検出値の平均値を処理手段により求めるようにしたので、保守点検時期を容易に予測することができ、これにより稼動効率の低下を防止し、保守点検の手間を軽減させることができる。
【0050】
請求項7の発明の乗客コンベアの手摺走行診断装置は、演算部により、複数期間の平均値から平均値の変化関数を求め、平均値が予め設定された値まで低下する時期を計算するようにしたので、保守点検時期の予測をさらに容易に行うことができる。
【0051】
請求項8の発明の乗客コンベアの手摺走行診断方法は、移動手摺の走行速度を検出するとともに、走行速度の検出値が基準値に達した到達回数をカウントする工程、及び所定の期間における到達回数が、基準回数未満であるかどうかを判定する工程を含むので、稼動効率の低下を防止し、保守点検の手間を軽減させることができる。
【0052】
請求項9の発明の乗客コンベアの手摺走行診断方法は、移動手摺の走行速度と踏段の走行速度とを検出するとともに、移動手摺の走行速度と踏段の走行速度との差が基準値未満となった到達回数をカウントする工程、及び所定の期間における到達回数が、基準回数未満であるかどうかを判定する工程を含むので、稼動効率の低下を防止し、保守点検の手間を軽減させることができる。また、移動手摺の走行速度と同様に踏段の走行速度も低下した場合には、異常と判断されないので、乗客コンベアの稼動効率をさらに向上させることができる。
【0053】
請求項10の発明の乗客コンベアの手摺走行診断方法は、移動手摺の走行速度を検出する工程、所定の期間毎の走行速度の検出値の最大値を求める工程、複数期間の最大値から最大値の変化関数を求める工程、及び変化関数から最大値が所定の値まで低下する時期を求める工程を含むので、保守点検時期を容易に予測することができ、これにより稼動効率の低下を防止し、保守点検の手間を軽減させることができる。
【0054】
請求項11の発明の乗客コンベアの手摺走行診断方法は、移動手摺の走行速度を検出する工程、所定の期間毎の走行速度の検出値の平均値を求める工程、複数期間の平均値から平均値の変化関数を求める工程、及び変化関数から平均値が所定の値まで低下する時期を求める工程を含むので、保守点検時期を容易に予測することができ、これにより稼動効率の低下を防止し、保守点検の手間を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す構成図である。
【図2】 図1のエスカレータの手摺走行診断装置を示すブロック図である。
【図3】 図2の小形計算機による処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】 図1の速度検出装置による一日の検出値の一例を示す関係図である。
【図5】 図4の他の例を示す関係図である。
【図6】 図4のさらに他の例を示す関係図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による乗客コンベアの手摺走行診断装置を示すブロック図である。
【図8】 図7の小形計算機による処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】 図7の出力手段による出力情報の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 踏段、11 速度検出装置、12 小形計算機、13 警報手段、19 出力手段。

Claims (10)

  1. 移動手摺の走行速度を検出する速度検出装置、
    この速度検出装置からの情報により、上記移動手摺の走行状態が正常であるかどうかを判定する判定手段、及び
    この判定手段で異常と判定されたときに警報を発する警報手段
    を備え、
    上記速度検出装置による検出値が予め設定された基準値に達すると、その到達回数が上記判定手段によりカウントされ、予め設定された期間における上記到達回数が、予め設定された基準回数未満であったときに、上記判定手段から上記警報手段に異常判定信号が出力される乗客コンベアの手摺走行診断装置であって、
    上記速度検出装置による検出回数が上記判定手段によりカウントされ、上記予め設定された期間を、予め設定された検出回数としたことを特徴とする乗客コンベアの手摺走行診断装置。
  2. 移動手摺及び踏段の走行速度をそれぞれ検出する速度検出装置、
    この速度検出装置からの情報により、上記移動手摺の走行状態が正常であるかどうかを判定する判定手段、及び
    この判定手段で異常と判定されたときに警報を発する警報手段
    を備え、
    上記移動手摺の走行速度と上記踏段の走行速度との差が予め設定された基準値未満となると、その到達回数が上記判定手段によりカウントされ、予め設定された期間における上記到達回数が、予め設定された基準回数未満であったときに、上記判定手段から上記警報手段に異常判定信号が出力される乗客コンベアの手摺走行診断装置であって、
    上記速度検出装置による検出回数が上記判定手段によりカウントされ、上記予め設定された期間を、予め設定された検出回数としたことを特徴とする乗客コンベアの手摺走行診断装置。
  3. 上記速度検出装置による検出値を記憶し処理する処理手段、及び
    この処理手段により処理されたデータを出力する出力手段
    さらに備え、
    上記処理手段では、上記予め設定された期間毎の上記検出値の最大値が求められることを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの手摺走行診断装置。
  4. 複数期間の最大値から上記最大値の変化関数を求め、上記最大値が予め設定された値まで低下する時期を計算する演算部をさらに備えていることを特徴とする請求項記載の乗客コンベアの手摺走行診断装置。
  5. 上記速度検出装置による検出値を記憶し処理する処理手段、及び
    この処理手段により処理されたデータを出力する出力手段
    さらに備え、
    上記処理手段では、上記予め設定された期間毎の上記検出値の平均値が求められることを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの手摺走行診断装置。
  6. 複数期間の平均値から上記平均値の変化関数を求め、上記平均値が予め設定された値まで低下する時期を計算する演算部をさらに備えていることを特徴とする請求項記載の乗客コンベアの手摺走行診断装置。
  7. 移動手摺の走行速度を検出するとともに、上記走行速度の検出値が基準値に達した到達回数をカウントする工程、及び
    所定の期間における上記到達回数が、基準回数未満であるかどうかを判定する工程
    を含む乗客コンベアの手摺走行診断方法であって、
    上記走行速度の検出回数をカウントし、上記所定の期間を、予め設定された検出回数とすることを特徴とする乗客コンベアの手摺走行診断方法。
  8. 移動手摺の走行速度と踏段の走行速度とを検出するとともに、上記移動手摺の走行速度と上記踏段の走行速度との差が基準値未満となった到達回数をカウントする工程、及び
    所定の期間における上記到達回数が、基準回数未満であるかどうかを判定する工程
    を含む乗客コンベアの手摺走行診断方法であって、
    上記走行速度の検出回数をカウントし、上記所定の期間を、予め設定された検出回数とすることを特徴とする乗客コンベアの手摺走行診断方法。
  9. 上記所定の期間毎の上記走行速度の検出値の最大値を求める工程、
    複数期間の上記最大値から上記最大値の変化関数を求める工程、及び
    上記変化関数から上記最大値が所定の値まで低下する時期を求める工程
    さらに含むことを特徴とする請求項7記載の乗客コンベアの手摺走行診断方法。
  10. 上記所定の期間毎の上記走行速度の検出値の平均値を求める工程、
    複数期間の上記平均値から上記平均値の変化関数を求める工程、及び
    上記変化関数から上記平均値が所定の値まで低下する時期を求める工程
    さらに含むことを特徴とする請求項7記載の乗客コンベアの手摺走行診断方法。
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