JP4753432B2 - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に使用されるスパークプラグに関する。
自動車エンジン等の内燃機関用スパークプラグの中心電極や接地電極に使用される材料には、高温における耐酸化性が良好なこと、火花による消耗が少ないこと、熱伝導性がよいこと、高温強度が高いこと、加工性が良いこと、特に接地電極用においては、溶接性がよいこと等が求められる。これらを満足する材料として、耐熱ニッケル(Ni)合金が一般的に使用されている。
上記耐熱Ni合金として、従来、質量%で、クロム(Cr):10〜25%、鉄(Fe):0.5〜10%、アルミニウム(Al):0.3〜3.2%、ケイ素(Si):0.2〜2.2%、マンガン(Mn):0.1〜0.8%、マグネシウム(Mg):0.001%未満、硫黄(S):0.002%未満を含有し、残りがNiと不可避不純物とからなる組成を有するものが考案されている(例えば、特許文献1参照)。このような高CrのNi合金材料を用いることにより、電極表面に形成されるCr酸化膜による耐酸化性の向上が図られている。
特開2002−235138号公報
上述したような耐酸化性の向上は、スパークプラグの長寿命化に寄与する。しかしながら、耐酸化性の向上のみが図られても、高温疲労強度が十分でないと、例えば接地電極の折損などが生じるおそれがある。
特に、スパークプラグを長期間の使用に供した場合、上述したCr酸化膜の下方へ浸透した窒素により、酸化膜下方の粒界に窒化Alが形成されるおそれがあり、この窒化Alによって、高温疲労強度が低下してしまうことが懸念される。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、耐酸化性に優れ、かつ、長期間の使用に耐え得る十分な高温疲労強度を有した材料を用いることにより、中心電極・接地電極の耐久性を向上させることを目的とし、もって、内燃機関用スパークプラグの長寿命化を実現する。
以下、上記課題等を解決するのに適した各構成を項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果等を付記する。
構成1.本構成の内燃機関用スパークプラグは、中心電極と、前記中心電極と放電間隙を有するように配置された接地電極とを備えた内燃機関用スパークプラグにおいて、前記中心電極及び前記接地電極の少なくとも一方は、Niを主成分とし、Crを20〜30質量%、Feを7〜20質量%、Alを1〜5質量%含有するNi合金であって、さらに、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)、ネオジム(Nd)、セリウム(Ce)、ランタン(La)、及び、サマリウム(Sm)を特定元素群として、当該特定元素群のうち少なくとも一種以上含有し、前記特定元素群の含有量の合計が、前記Alの含有量の5%以上となっているニッケル合金で構成されており、前記特定元素群の含有量の合計が1質量%以下となっており、前記ニッケル合金は、チタンを0.05〜0.5質量%含有し、0.5質量%以下のマンガン、0.5質量%以下のケイ素のうち、少なくとも一つを含有し、炭素を0.12〜0.5質量%を含有する、ことを特徴とする。ここで「Niを主成分し」とあるのは、前記ニッケル合金中にNiが最も多く含有されていることを意味する。
上記構成1では、中心電極及び接地電極の少なくとも一方を構成する材料として、Fe、Alを含有する高CrのNi合金材料を用いることとしている。このようにCrの含有量を比較的高めにすることで、次に示すように、耐酸化性の飛躍的な向上が達成される。
すなわち、Crの含有量が20質量%未満では、強固なCr酸化膜が形成されず、十分な耐酸化性が得られないおそれがある。一方、Crの含有量が30質量%を上回ると、加工性を悪化させると共に、熱伝導率の低下を招くことで火花消耗性が悪化するおそれがある。この点、上記構成1によれば、Crの含有量を20〜30質量%としているため、強固なCr酸化膜が形成され、十分な耐酸化性を得ることができる。また、加工性や火花消耗性を悪化させることもない。
また、Alを1質量%以上含有することによって、上記Cr酸化膜直下に酸化物が形成され、耐酸化性をさらに向上させることができる。一方、Alの含有量が5質量%を上回ると、加工性及び貴金属チップの溶接性を低下させる。この点、上記構成1によれば、Alの含有量を1〜5質量%としているため、耐酸化性を向上させることができ、加工性及び溶接性の低下を招くことがない。尚、Alの含有量は、好ましくは、1〜3質量%が好ましい。
さらにまた、Feの含有量が7質量%未満では、加工性が不十分となる。一方、Feの含有量が20質量%を上回ると、高温強度を低下させる。この点、上記構成1によれば、Feの含有量を7〜20質量%としているため、十分な加工性が確保されると共に、高温強度の低下を招くこともない。
上述のように本構成1によれば、強固なCr酸化膜、及び、Cr酸化膜直下のAlの酸化物によって、従来と比べて、耐酸化性が向上し、長寿命化に寄与する。しかしながら、耐酸化性の向上のみが図られても、高温疲労強度が十分でないと、例えば接地電極の折損などを生じるおそれがある。
そこで、上記構成1では、上記材料に対し、特定元素群としてのZr、Y、Nd、Ce、La、及び、Smのうち少なくとも一種以上を含有させるようにした。これら特定元素群は粒界に析出し、上記窒化Alの形成を抑制することができる。ただし、特定元素群の含有量の合計がAlの5%未満になると、窒化Alの形成の抑制効果が不十分になるおそれがある。この点、上記構成1によれば、特定元素群の含有量の合計がAlの含有量の5%以上となっているため、窒化Alの形成を十分に抑制することができる。したがって、高温疲労強度の低下を抑制でき、中心電極・接地電極の耐久性を向上させることができる。その結果、本内燃機関用スパークプラグの長寿命化が実現される。
なお、上記構成1によれば、中心電極や接地電極の発火部を構成する貴金属チップの溶接性についても、従来のものと比べ向上するという結果が得られた。
上記特定元素群の含有量の合計が1質量%を上回ると、材料の加工性を悪化させるおそれがある。この点、上記構成によれば、特定元素群の含有量の合計を1質量%以下としたため、加工性の悪化を招くこともない。
Tiを含有することにより、材料内部で窒化物、及び、炭素(C)を含有している場合には炭化物が形成されて、結晶粒の粗大化が抑制される。なお、結晶粒が粗大化すると、例えば接地電極の折損を生じるおそれがある。一方で、Tiの含有量が0.5質量%を上回ると、溶接性の低下を招き、また、内部酸化が助長され、耐酸化性が悪くなる。この点、上記構成によれば、Tiの含有量を0.05〜0.5質量%としたため、結晶粒の粗大化を抑制でき、しかも、溶接性の低下を招かず、内部酸化が助長されにくい。
Mn、Siを含有することにより、材料作成時の脱酸材として作用し、材料中より酸素が取り除かれ、酸化防止に寄与する。また、微量のMn、Siを含有することにより、耐酸化性が向上する。もっとも、多量に含有すると(Mn、Siの含有量が0.5質量%を上回ると)、加工性が悪化する。上記構成によれば、Mn、Siを0.5質量%以下含有しているため、加工性を悪化させることなく、酸化防止・耐酸化性向上といった効果が奏される。尚、その効果を奏するために、Mn、Siの含有量は、0.05質量%以上が好ましい。また、Mn、Siの含有量は、好ましくは0.1質量%以下が好ましい。
炭素を含有することにより、前記Ni合金の強度が向上する。それに伴い、高温強度も向上する。また、結晶粒の粗大化も抑制するため、例えば接地電極の折損を抑制できる。もっとも、多量に含有すると(Cの含有量が0.5質量%を上回ると)、加工性が悪化する。上記構成によれば、Cの含有量を0.12〜0.5質量%としたため、加工性を悪化させることなく、高温強度の向上、結晶粒の粗大化抑制といった効果が奏される。
構成.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成において、前記Ni合金に含有するNiの含有量が、70質量%以下になることを特徴とする。
Niの含有量を70質量%以下とすることにより、前記Ni合金の火花消耗性が向上する。前記Ni合金に含有する元素のうち、含有量の多い3つの元素(Ni、Fe、Cr)において、融点が最も低いNiの含有量が低くなることにより、Niより融点の高いFe、Crの含有量が相対的に増えるため、前記Ni合金の火花消耗性が向上する。尚、Niの含有量は、好ましくは、65質量%以下が好ましい。
構成.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1又は2において、前記Ni合金は、前記特定元素群のうち、少なくともY(イットリウム)とZr(ジルコニウム)を含有することを特徴とする。
特定元素群のうちYとZrを含有させることによって、窒化Alの形成が効果的に抑制される。したがって、高温疲労強度の低下を抑制でき、中心電極・接地電極の耐久性を向上させることができる。その結果、本内燃機関用スパークプラグの長寿命化が実現される。
構成.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成において、前記ニッケル合金に含有するYとZrの含有量の比を、(Yの含有量)/(Zrの含有量)で表したとき、その含有量の比が0.5〜2になることを特徴とする。
前記Ni合金に特定元素群のうちYとZrを含有させる場合、YとZrの含有量の比が0.5〜2となるように含有させることによって、窒化Alの形成がより一層効果的に抑制される。したがって、高温疲労強度の低下を抑制でき、中心電極・接地電極の耐久性をより一層向上させることができる。その結果、本内燃機関用スパークプラグの長寿命化が実現される。
構成.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至のいずれかにおいて、前記接地電極は、前記Ni合金で構成されることを特徴とする。
前記Ni合金を接地電極に用いることにより、接地電極の耐久性を向上させることができる。尚、接地電極は、中心電極と比較して、高温雰囲気に曝され、かつ細長く形成されるため、スパークプラグを長期間使用した際に、折損を生じやすい。この点、上記構成9によれば、前記接地電極を前記ニッケル合金で構成したため、接地電極の折損を抑制できる。
構成.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成において、前記中心電極は、前記Ni合金のうち前記特定元素を含まないNi合金で構成されることを特徴とする。
中心電極は接地電極と比較して高温雰囲気に曝されないため、高温疲労強度が接地電極ほど要求されない。一方、前記Ni合金は、特定元素を含むため、特定元素を含まないものと比較して、加工性があまり良くない。
そこで、中心電極が接地電極ほどの高温疲労強度を要求されない場合、中心電極の加工性を考慮し、中心電極を前記Ni合金のうち前記特定元素を含まないNi合金で構成することができる。
なお、電極の材料が本発明の範囲内となっているか否かの判断は、例えばEPMA(電子プローブ微小分析)により行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態のスパークプラグ100は、主体金具1と、絶縁体2と、中心電極3と、接地電極4とを備えている。主体金具1は筒状をなしており、その内側に絶縁体2が嵌め込まれている。絶縁体2の先端部21は主体金具1から突出している。また、中心電極3は、先端に設けられた発火部31を突出させた状態で絶縁体2の内側に設けられている。さらに、接地電極4は、前記主体金具1に対しその基端部が溶接されるとともに、先端側が曲げ返されて、その側面が中心電極3の先端部と対向するように配置されている。当該接地電極4には、前記発火部31に対向する発火部32が設けられている。そして、これら発火部31および発火部32の隙間が、火花放電間隙33となっている。
前記絶縁体2は、例えばアルミナあるいは窒化Al等のセラミック焼結体により構成され、その内部には自身の軸方向に沿って中心電極3を嵌め込むための孔部6が形成されている。また、主体金具1は、低炭素鋼等の金属により円筒状に形成されており、スパークプラグ100のハウジングを構成するとともに、その外周面には、図示しないエンジンのシリンダヘッドにスパークプラグ100を取り付けるためのねじ部7が形成されている。
図2に示すように、中心電極3及び接地電極4の本体部3a及び4aは、Ni合金で構成されている。本実施形態では接地電極4の本体部4aを構成する合金の組成に特徴を有しており、この点については、後に詳述する。一方、上記発火部31及び対向する発火部32は、イリジウム(Ir)を主成分とする合金等により構成されている。
中心電極3の本体部3aは先端側が縮径されるとともに、その先端面が平坦に形成され、ここに上記発火部31を構成する合金組成からなる円板状のチップを重ね合わせ、さらにその接合面外縁部に沿ってレーザー溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接等により溶接部B1を形成してこれを固着することにより発火部31が形成される。また、これに対向する発火部32は、接地電極4の所定位置上にチップを位置合わせし、その接合面外縁部に沿って同様に溶接部B2を形成してこれを固着することにより形成される。なお、発火部31及びこれに対向する発火部32のうちいずれか一方を省略する構成としてもよい。この場合には、発火部31と接地電極4との間、あるいは対向する発火部32と中心電極3との間で火花放電間隙33が形成される。
本実施形態において、特に、上記接地電極4の本体部4aは、各合金成分を配合・溶解することにより得られる溶解合金を用い、ダイス引き等を経て形成される。該接地電極4の本体部4aを構成する合金は、Niを主成分とし、Niを70質量%以下、Crを20〜30質量%、Feを7〜20質量%、Alを1〜5質量%、Tiを0.05〜0.5質量%、Mnを0.5質量%以下、Siを0.5質量%以下、Cを0.12〜0.5質量%含有し、さらに、Zr、Y、Nd、Ce、La、及び、Smのうちの少なくとも一種以上を含有している。また、本実施形態では、Zr、Y、Nd、Ce、La、及び、Smを特定元素群として、当該特定元素群の含有量の合計が、Alの含有量の5%以上、かつ、1質量%以下となっている。
ここで、接地電極4における各合金成分の配合として、Crの含有量が20質量%未満では、強固なCr酸化膜が形成されず、十分な耐酸化性が得られないおそれがある。一方、Crの含有量が30質量%を上回ると、加工性を悪化させると共に、熱伝導率の低下を招くことで火花消耗性が悪化するおそれがある。これに対し、本実施形態のスパークプラグ100では、接地電極4の本体部4aを構成する材料にCrを20〜30質量%含有しているため、当該本体部4aの表面に強固なCr酸化膜が形成され、十分な耐酸化性を得ることができる。また、本体部4aの加工性や火花消耗性を悪化させることもない。
また、Alが1質量%未満となると、Cr酸化膜直下に酸化物が形成されにくく、耐酸化性の低下を招くおそれがある。一方、Alの含有量が5質量%を上回ると、加工性及び貴金属チップの溶接性を低下させる。これに対し、本実施形態のスパークプラグ100では、Alの含有量が1〜5質量%となっているため、接地電極4の本体部4aの耐酸化性を向上させることができ、加工性及び溶接性の低下を招くことがない。尚、Alの含有量は、好ましくは、1〜3質量%が好ましい。
さらにまた、Feの含有量が7質量%未満では、加工性が不十分となる。一方、Feの含有量が20質量%を上回ると、高温強度を低下させる。これに対し、本実施形態のスパークプラグ100では、Feの含有量が7〜20質量%となっているため、接地電極4の本体部4aの十分な加工性が確保されると共に高温強度の低下を招くこともない。
また、Tiを含有していることにより、材料内部で窒化物、及び、Cを含有している場合には炭化物が形成されて、結晶粒の粗大化が抑制される。結晶粒の粗大化は、接地電極4の折損を生じさせるおそれがある。一方で、Tiの含有量が0.5質量%を上回ると、溶接性の低下を招き、また、内部酸化が助長され、耐酸化性が悪くなる。これに対し、本実施形態のスパークプラグ100では、Tiの含有量が0.05〜0.5質量%となっているため、接地電極4の本体部4aにおける結晶粒の粗大化を抑制でき、しかも、溶接性の低下を招かず、内部酸化が助長されることもない。これによって、本体部4aの耐酸化性のさらなる向上が実現され、長寿命化に寄与する。
また、Mn、Siを含有していることにより、材料作成時の脱酸材として作用し、材料中より酸素が取り除かれ、酸化防止に寄与する。また、微量のMn、Siを含有していることにより、耐酸化性が向上する。もっとも、多量に含有すると(Mn、Siの含有量が0.1質量%を上回ると)、加工性が悪化する。これに対し、本実施形態のスパークプラグ100では、Mn、Siを0.5質量%以下含有しているため、加工性を悪化させることなく、酸化防止・耐酸化性向上といった効果が得られる。
尚、その効果を奏するために、Mn、Siの含有量は、0.05質量%以上が好ましい。また、Mn、Siの含有量は、好ましくは0.1質量%以下が好ましい。
そして、炭素を含有することにより、高温強度が向上する。また、結晶粒の粗大化も抑制するため、接地電極4の折損を抑制できる。もっとも、多量に含有すると(Cの含有量が0.5質量%を上回ると)、加工性が悪化する。これに対して、本実施形態のスパークプラグ100では、Cを0.12〜0.5質量%含有しているため、加工性を悪化させることなく、高温強度の向上、接地電極4の本体部4aにおける結晶粒の粗大化抑制といった効果が得られる。
また、本実施形態のスパークプラグ100では、Niの含有量を70質量%以下としたため、火花消耗性の向上といった効果が得られる。前記Ni合金に含有する元素のうち、含有量の多い3つの元素(Ni、Fe、Cr)において、融点が最も低いNiの含有量が低くなることにより、Niより融点の高いFe、Crの含有量が相対的に増えるため、前記Ni合金の火花消耗性が向上する。尚、Niの含有量は、好ましくは、65質量%以下が好ましい。
上述のように本実施形態によれば、強固なCr酸化膜、及び、Cr酸化膜直下のAlの酸化物によって、従来と比べて、耐酸化性が向上し、長寿命化に寄与する。しかしながら、耐酸化性の向上のみが図られても、高温疲労強度が十分でないと、接地電極の折損などを生じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、接地電極4の本体部4aが、特定元素群としてのZr、Y、Nd、Ce、La、及び、Smのうち少なくとも一種以上の元素を含有するようにしている。これら特定元素群は粒界に析出し、上記窒化Alの形成を抑制することができる。ただし、特定元素群の含有量の合計がAlの5%未満になると、窒化Alの形成の抑制効果が不十分になるおそれがある。また、特定元素群の含有量の合計が1質量%を上回ると、材料の加工性を悪化させるおそれがある。
この点、本実施形態によれば、特定元素群の含有量の合計をAlの含有量の5%以上としているため、窒化Alの形成を十分に抑制することができる。したがって、接地電極4の本体部4aの高温疲労強度の低下を抑制でき、本体部4aの耐久性を向上させることができる。その結果、本内燃機関用スパークプラグ100の長寿命化が実現される。また、特定元素群の含有量の合計を1質量%以下としているため、本体部4aの加工性を悪化させることもない。
しかも、上記組成の材料を用いた場合、発火部32を構成する円板状のチップの接地電極4の本体部4aに対する溶接性が、従来と比較して向上するという結果が得られた。
本実施形態において、上記中心電極3の本体部3aは、各合金成分を配合・溶解することにより得られる溶解合金を用い、ダイス引き等を経て形成される。該中心電極3の本体部3aを構成する合金は、上記接地電極4の本体部4aを構成するNi合金のうち、上記特定元素を含まないものである。すなわち、その合金とは、Niを主成分とし、Crを20〜30質量%、Feを7〜20質量%、Alを1〜5質量%含有し、Zr、Y、Nd、Ce、La、及び、Smを含有しないものである。
中心電極3は接地電極4と比較して高温雰囲気に曝されないため、高温疲労強度が接地電極ほど要求されない。一方、接地電極4の本体部4aを構成する合金は、特定元素を含むため、特定元素を含まないものと比較して、加工性があまり良くない。
したがって、本実施形態によれば、中心電極3が接地電極4ほどの高温疲労強度を要求されない場合、中心電極3の加工性を考慮し、中心電極3の本体部3aを構成する合金は、接地電極4の本体部4aを構成する合金のうち、特定元素を含まない合金とすることができる。
なお、本実施形態は、特定元素群を含有させることに技術的特徴を有するものである。そこで、以下に特定元素の含有量の割合を変えたことによる実験結果を示す。ここでは、Crを25.00質量%、Alを2.50質量%、Feを10.00質量%、Siを0.10質量%、Mnを0.08質量%、Cを0.17質量%、Tiを0.10質量%含有し、残部をNiとした材料を用い、上記特定元素群を含有させて、高温疲労強度及び加工性について実験した。
Figure 0004753432
なお、表1中、高温疲労強度の評価については、適宜作成した接地電極の試験片を、JIS Z2274に準拠する回転曲げ疲労試験にて行っている。試験機は、軸荷重疲労試験を用い、温度を700℃に、応力振幅条件を120MPaの引張り/圧縮に、繰り返し速度を3000rpmに、繰り返し数を10の8乗サイクルに、それぞれ設定した。そして、試験後、接地電極が未破断であったものを「○」、破断したものを「×」として示した。
一方で、加工性の評価については、直径15mmの丸棒を、1.5mm×2.8mmの断面寸法とする冷間加工が可能か否かで行った。冷間加工できたものを「○」、冷間加工できなかったものやクラックが発生したものを「×」として示した。
No.1は、特定元素群を含有していない、いわば従来技術に相当するものである。この場合、高温疲労強度が「×」、加工性は「○」となった。これは、上述したように粒界に窒化Alが形成されるためと考えられる。
No.2〜7は、それぞれ異なる一種類の特定元素を1.00質量%含有させたケースである。No.2ではYを含有しており、No.3ではZrを含有している。同様に、No.4ではNd、No.5ではCe、No.6ではLa、No.7ではSmを含有している。この場合、高温疲労強度も加工性も共に「○」という結果が得られた。上限値(1質量%)に相当する特定元素の含有により、窒化Alの形成が十分に抑制されていることがわかる。
これに対して、No.8ではYを1.20質量%含有し、No.9ではZrを1.20質量%含有している。この場合、加工性「×」という結果となった。これにより、上限値(1質量%)を上回る特定元素の含有により、加工性が悪化することがわかる。
No.10〜12はそれぞれ、二種類の特定元素を0.08質量%ずつ含有させたケースである。No.10では、YとZrとを含有している。No.11では、ZrとCeとを含有している。No.12では、NdとLaとを含有している。そしていずれも、高温疲労強度「○」、加工性「○」という結果が得られた。これらの場合、二種類の特定元素の合計の含有量は0.16質量%となっており、Alの含有量2.50質量%の5%にあたる0.125質量%以上となっており、かかる含有量により、十分に窒化Alの形成が抑制されているといえる。また、高温疲労試験(回転曲げ疲労試験)前後で、No.10〜12の接地電極の試験片を観察したところ、No.10の試験片の形状(厚み又は長さ)がほとんど変化しなかった。このことから、特定元素群のうちYとZrを含有させることによって、窒化Alの形成が十分に抑制され、高温疲労強度の低下をより一層抑制できることがわかる。
No.13は、Yを0.055質量%、Zrを0.07質量%含有させたケースであり、特定元素群の含有量の合計が、Alの含有量2.50質量%の丁度5%である0.125質量%となっている。この場合も、高温疲労強度・加工性ともに「○」という結果が得られた。これに対して、No.14は、Yを0.05質量%、Zrを0.05質量%含有させたケースであり、特定元素群の含有量の合計が0.10質量%となって、Alの含有量2.50質量%の5%である0.125質量%未満となっている。この場合は、高温疲労強度「×」という結果が得られた。これにより、特定元素群の含有量の合計がAlの含有量の5%未満となった場合、窒化Alの形成が十分に抑制されず、結果として高温疲労強度の低下につながったといえる。
No.15〜19は、YとZrの二種類の特定元素を含有させたケースであるが、特定元素の合計の含有量を0.27質量%に対し、それぞれYを0.06質量%、0.09質量%、0.13質量%、0.18質量%、0.20質量%含有させて、YとZrとの含有量の割合を変えている。すなわち、No.15ではY/Zr=0.29となっており、No.16ではY/Zr=0.5となっており、No.17ではY/Zr=0.93となっており、No.18ではY/Zr=2となっており、No.19ではY/Zr=2.9となっている。この場合、いずれも高温疲労強度「○」、加工性「○」という結果が得られた。また、高温疲労試験(回転曲げ疲労試験)前後で、No.15〜19の接地電極の試験片を観察したところ、No.16〜18の試験片の形状(厚み又は長さ)が、No.15と19と比較して、変化しなかった。このことから、Yの含有量とZrの含有量との比率(Y/Zr)を0.5〜2にすることによって、窒化Alの形成が十分に抑制され、高温疲労強度の低下をより一層抑制できることがわかる。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施形態中の実験では、一種類又は二種類の特定元素を含有させることとしているが、三種類以上の特定元素を含有させるようにしてもよい。その場合、各特定元素を均等に近い割合で含有させることが望ましい。
(b)上記実施形態では、接地電極4(本体部4a)を構成する材料として上記組成の材料を使用していたが、これに代えあるいは加え、中心電極3(本体部3a)を構成する材料として上記組成の材料を使用してもよい。
(C)上記実施形態の接地電極4(本体部4a)に代え、接地電極(本体部)に銅合金等からなる伝熱促進部を埋設してもよい。
スパークプラグの構成を示す説明図である。 中心電極及び接地電極の本体部に対する発火部の形成を示す説明図である。
符号の説明
1…主体金具、2…絶縁体、3…中心電極、4…接地電極、3a,4a…本体部、6…孔部、7…ねじ部、21…先端部、31,32…発火部、33…火花放電間隙、100…スパークプラグ、B1,B2…溶接部。

Claims (6)

  1. 中心電極と、前記中心電極と放電間隙を有するように配置された接地電極とを備えた内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記中心電極及び前記接地電極の少なくとも一方は、
    ニッケルを主成分とし、
    クロムを20〜30質量%、
    鉄を7〜20質量%、
    アルミニウムを1〜5質量%含有するニッケル合金であって、
    さらに、
    ジルコニウム、イットリウム、ネオジム、セリウム、ランタン、及び、サマリウムを特定元素群として、当該特定元素群のうち少なくとも一種以上含有し、
    前記特定元素群の含有量の合計が、前記アルミニウムの含有量の5%以上となっているニッケル合金で構成されており、
    前記特定元素群の含有量の合計が1質量%以下となっており、
    前記ニッケル合金は、
    チタンを0.05〜0.5質量%含有し、
    0.5質量%以下のマンガン、0.5質量%以下のケイ素のうち、少なくとも一つを含有し、
    炭素を0.12〜0.5質量%を含有する、
    ことを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  2. 請求項に記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記ニッケル合金に含有するニッケルの含有量が、70質量%以下になることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記ニッケル合金は、前記特定元素群のうち、少なくともイットリウムとジルコニウムを含有することを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  4. 請求項に記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記ニッケル合金に含有するイットリウムとジルコニウムの含有量の比を、(イットリウムの含有量)/(ジルコニウムの含有量)で表したとき、その含有量の比が0.5〜2になることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記接地電極は、前記ニッケル合金で構成されていることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  6. 請求項に記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記中心電極は、前記ニッケル合金のうち前記特定元素を含まないニッケル合金で構成されることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
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