JP2003323962A - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ

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JP2003323962A
JP2003323962A JP2003019921A JP2003019921A JP2003323962A JP 2003323962 A JP2003323962 A JP 2003323962A JP 2003019921 A JP2003019921 A JP 2003019921A JP 2003019921 A JP2003019921 A JP 2003019921A JP 2003323962 A JP2003323962 A JP 2003323962A
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誠 山口
Hiroaki Kuki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Ni合金からなる電極母材中にCu系伝熱促
進部を埋設した接地電極を採用したスパークプラグにお
いて、電極母材の高温強度及び耐酸化性に優れ、しかも
接地電極の冷間加工あるいは温間加工による製造が容易
なスパークプラグを提供する。 【解決手段】 スパークプラグ100は、接地電極4に
Cu系伝熱促進部4cが埋設される。また、電極母材4
aは14〜17質量%のCrとともに、0.8〜3.5
質量%のMoを含有したものを使用する。これにより、
Cr含有量を14〜17質量%と多少低く抑えても、合
金の高温耐酸化性を十分確保することができる。従っ
て、Cr含有量が減じられた分だけ加工性が改善される
ので、接地電極4の素材となる、Cu系伝熱促進部4c
を埋設したクラッド材の加工も、冷間加工又は前記した
拡散制限加熱加工など、Cu成分の過剰な拡散が生じな
い、制限された温度域において問題なく行なうことがで
きるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の点火
用に使用されるスパークプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車エンジン等の内燃機関の性
能改良、あるいはは排ガス規制の強化や燃焼効率向上を
目的としてエンジンのリーンバーン化に伴い、その着火
に使用されるスパークプラグの電極温度も上昇する傾向
にある。特に、接地電極は中心電極よりも燃焼室内側に
位置するため温度上昇が激しく、特に直噴型エンジンな
どに使用されるスパークプラグは、接地電極の温度上昇
が特に生じやすい。上記のような過酷な条件下において
は、電極の火花消耗も進みやすくなるので、火花放電ギ
ャップの拡大率を抑制するために、接地電極の火花放電
ギャップに面する部位に貴金属チップを溶接したスパー
クプラグが普及している。
【0003】接地電極の温度が上昇した場合、貴金属チ
ップが溶接される電極母材の高温酸化が問題となる。従
来、接地電極の母材は、高温耐酸化性を確保するために
例えばインコネル600(インコネルは、英国Inco
社の商標名)等のNi基耐熱合金で構成されることが多
い。しかし、Ni基耐熱合金の熱伝導率は一般にそれほ
ど高くないので、いわゆる熱引きが悪く、高速運転時等
においては電極温度が特に上昇しやすい難点がある。熱
引きが悪化して電極温度が上昇すると、電極母材に接合
した金属チップの温度も上昇し、異常消耗による寿命低
下の原因となる。そこで、熱引き改善を促進するため
に、Cu系金属からなる芯材(Cu系伝熱促進部)を電
極母材中に配置して、電極の温度上昇を抑制する方法が
提案されている(例えば特許文献1、特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開平5−159857号公報
【特許文献2】特公平6−48629号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃焼温
度がさらに上昇し、前記した直噴エンジンなどのよう
に、発火部が燃焼室の中心にさらに近づくと、接地電極
の温度上昇がさらに著しくなる。その結果、インコネル
600程度の合金性能では電極母材の高温酸化を抑えき
れなくなる問題が生ずる。この場合、電極母材の材質
を、より高温耐酸化性の優れたものに置換することが考
えられる。例えば、従来使用されていたインコネル60
0に代え、Cr及びFeの含有量を増加させることによ
り、高温耐酸化性を向上させたインコネル601を用い
る提案もなされている。しかしながら、この材質置換
は、Cu系伝熱促進部の埋設を選定とする場合、大きな
障害が存在する。
【0006】すなわち、Cu系伝熱促進部を有する電極
は、電極母材となるNi合金素材中にCu系伝熱促進部
となるCu素材を組み付けて組立体を作り、この組立体
を引き抜きや鍛造、あるいは圧延により冷間加工してク
ラッド線材を作ることにより製造される。ところが、イ
ンコネル601等のCr含有率を高めたニッケル基耐熱
合金は、高合金化により強度向上を図った金属材料の常
として、インコネル600等と比較して変形抵抗が高
く、延性も低い。従って、上記のような加工によりCu
系伝熱促進部とのクラッド線材を製造しようとすると、
割れ等のトラブルが発生しやすく、製造歩留まりの大幅
な低下を来たす問題がある。また、Niを主体とする電
極母材にCu系伝熱促進部を有するスパークプラグをエ
ンジンで使用すると、電極母材とCu系伝熱促進部との
間で成分拡散をさせた拡散層が形成される。そして、両
者の熱膨張差に起因する繰返し荷重を受けることによっ
て、この拡散層から剥離を生じることがある。この結
果、電極母材からCu系伝熱促進部に対して、熱伝導が
十分に行われなくなる可能性がある。他方、Cu系伝熱
促進部を省略すると、電極母材の高温酸化は抑制できて
も、貴金属チップの温度上昇は抑制できないので、異常
消耗の問題は解決できない。
【0007】本発明の課題は、接地電極の電極母材に十
分な高温耐酸化性を付与でき、また、Cu系伝熱促進部
を埋設した構造を冷間加工により問題なく製造でき、ひ
いては電極母材に接合された貴金属チップの異常消耗を
防止できるスパークプラグを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明のスパークプラグは、筒状
の主体金具と、その主体金具の内側に嵌め込まれた絶縁
体と、該絶縁体の内側に設けられた中心電極と、主体金
具に一端が溶接等により結合されるとともに他端側にお
いて中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地
電極とを備え、接地電極が、電極母材と、該電極母材中
に埋設されるとともにCuを主成分として構成されるC
u系伝熱促進部と、火花放電ギャップに面する位置にお
いて電極母材に溶接された貴金属チップとを有し、さら
に、電極母材が、Crを14〜17質量%、Moを0.
8〜3.5質量%、Niを68〜85.2質量%含有す
るNi合金からなることを特徴とする。なお、本明細書
において「主成分」とは、最も質量含有率の高い成分の
ことをいう。
【0009】上記本発明のスパークプラグによると、接
地電極をなす電極母材にCu系伝熱促進部が埋設される
ことにより、その熱引きが促進され温度上昇が抑制され
る結果、接地電極の寿命向上を図ることができる。ま
た、電極母材に溶接された貴金属チップの温度上昇も抑
制されるので、異常消耗が防止され、耐久性を確保する
ことができる。そして、本発明においては、電極母材を
構成するNi合金として、上記特有の組成を有するもの
を採用する。これにより、従来問題の多かったインコネ
ル601等を採用する場合と比較して、以下の利点があ
る。まず、本発明のように、Cを含有するNi合金を採
用する場合、Crとともに一定量のMoを含有させるこ
とで、合金の高温耐酸化性を著しく向上させることがで
きる。従って、Cu系伝熱促進部の採用と相俟って、よ
り過酷な条件下でスパークプラグを使用する場合におい
ても、接地電極の耐久性を十分に確保でき、寿命向上を
図ることができる。
【0010】この場合、特にCが含有されるNi合金に
ついては、Mo添加による高温耐食性改善効果が高い。
該Cは不純物として含有される場合と、炭化物形成によ
る析出強化を図るため、積極添加される場合(いわゆる
弱析出型合金)との両方があり、0.3質量%以下に調
整される。特に後者の場合、C含有量は例えば0.03
〜0.3質量%の範囲で調整される。しかし、過度の添
加は多量の炭化物形成により冷間加工性を低下させるた
め、0.10質量%以下とすることが望ましい。いずれ
にしろ、含有されるCは、Moが添加されない場合は、
主にCrとの間で炭化物を形成する。このようなCr炭
化物が多量に形成されると、耐酸化性付与元素であるC
r成分が炭化物析出の形で目減りし、不働態酸化被膜の
形成が不十分となって耐酸化性の低下につながる。特に
Cr炭化物が粒界に形成されると、粒界付近にCr欠乏
層が形成され、局部電池効果なども加わって粒界腐食が
進みやすくなり、電極母材の耐久性に一層の悪影響を及
ぼす。
【0011】しかしながら、適量のMoを添加すると、
Mo炭化物が優先的に形成されてCr炭化物の析出が抑
制され、不働態酸化被膜形成に寄与する有効Cr含有量
を増加させることができる。その結果、同じCr含有量
であっても、より強固な不働態酸化被膜を形成可能とな
り、高温耐食性の向上に寄与する。また、Mo炭化物は
一般に粒界析出を起こしにくいためCr欠乏層も生じに
くく、粒界腐食抑制という観点においても有利に作用す
る。
【0012】その結果、Mo添加による上記効果に基づ
き、Cr含有量を比較的低い14〜17質量%に設定し
ても、より高Cr組成を有するインコネル601等と同
等又はそれ以上の高温耐食性が実現できる。従って、C
r含有量が減じられた分だけ冷間加工性が改善されるの
で、接地電極の素材となる、Cu系伝熱促進部を埋設し
たクラッド材の加工も問題なく行なうことができるよう
になる。
【0013】また、Mo添加によって、エンジンで長時
間使用されても、電極母材とCu系伝熱促進部との境界
に形成される拡散層の厚みの増大を抑えることができる
ため、この拡散層における剥離を防止することができ
る。この剥離の発生は、この拡散層の主成分であるCu
とNiとの合金の特徴である低延性が影響しているもの
と推察される。
【0014】電極母材をなすNi合金のCr含有量が1
4質量%未満になると、電極母材の高温耐酸化性が不足
することにつながり、電極寿命が低下する問題を生ず
る。他方、17質量%を超えると加工性が悪化し、接地
電極素材となる、Cu系伝熱促進部を埋設したクラッド
材を製造する際に、割れ等の発生を招きやすくなる。
【0015】また、Moの含有量が0.8質量%未満で
は、Mo添加による高温耐酸化性改善効果及び長時間使
用時の拡散層における剥離防止効果が乏しくなる。ま
た、3.5質量%を超えると合金の硬さが増して変形抵
抗が増大し、加工性を悪化させることにつながる。さら
に、Niの含有量が68質量%未満では、副成分の含有
量が高くなりすぎ、加工性の低下等を招きやすくなる。
他方、Niの含有量が85.2質量%を超えると、Cr
及びMoの必要な含有量を確保できなくなり、高温耐酸
化性が悪化することにつながる。
【0016】電極母材をなすNi合金は、接地電極を主
体金具に溶接接合する際に、その溶接性ひいては溶接接
合強度を確保する観点から、Alの含有率を1質量%未
満とするのがよい。Alの含有率が1質量%以上になる
と、酸化アルミニウムの生成が過剰となり、溶接性ない
し溶接接合強度が損なわれる場合がある。他方、高温耐
酸化性を向上させる目的にて、Alを上記範囲にて積極
添加することも可能である。
【0017】電極母材をなすNi合金には、Feを添加
することができる。FeはNi基のマトリックスに固溶
してこれを強化し、高温強度を向上させる働きをなす。
該Feの含有量は、6〜10質量%の範囲で調整するの
がよい。Feの含有量が6質量%未満では高温強度向上
効果に乏しく、10質量%を超えると高温耐酸化性が十
分に確保できなくなる場合がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。図1は本発明の一例たるスパーク
プラグ100の縦断面図を示すものであり、筒状の主体
金具1、先端部21が突出するようにその主体金具1の
内側に嵌め込まれた絶縁体2、絶縁体2の内側に設けら
れた中心電極3、及び主体金具1に一端が溶接等により
結合されるとともに他端側において中心電極3との間に
火花放電ギャップgを形成する接地電極4を備えてい
る。本実施形態のスパークプラグ100は、いわゆる平
行電極型と称されるもので、接地電極4の先端側が側方
に曲げ返され、その側面と主体金具1の先端面との間に
火花放電ギャップgが形成されている。また、接地電極
4及び中心電極3の、火花放電ギャップgに面する位置
には、それぞれPt合金あるいはIr合金よりなる貴金
属チップ31,32が溶接されている。
【0019】絶縁体2は、例えばアルミナあるいは窒化
アルミニウム等のセラミック焼結体により構成され、そ
の内部には自身の軸方向に沿って中心電極3及び端子金
具8を嵌め込むための孔部6を有している。また、主体
金具1は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されてお
り、スパークプラグ100のハウジングを構成するとと
もに、その外周面には、プラグ100を図示しないエン
ジンブロックに取り付けるためのねじ部7が形成されて
いる。
【0020】図2に示すように、接地電極4は、外表面
部をなす電極母材4aと、該電極母材4a中に埋設され
るCu系伝熱促進部4cとを有する。電極母材4aは、
Crを14〜17質量%、Moを0.8〜3.5質量
%、Niを68〜85.2質量%含有するNi合金から
なる。また、Cu系伝熱促進部4cは純Cu又はCu合
金にて構成される。本実施例においてCu系伝熱促進部
4cは、接地電極4の長手方向に配置されている。Cu
系伝熱促進部4cは先細り形態とされ、かつその先端は
火花放電ギャップgの位置から外れるように位置設定が
なされている。これは、火花放電ギャップgの位置する
接地電極4の先端部は特に昇温が激しく、この部分にC
u系伝熱促進部4cが入り込んでいると、電極母材4a
との間の線膨張係数差に基づいて電極の膨らみや層間剥
離といった不具合を生じる場合があるためである。
【0021】なお、本実施形態においては、中心電極3
も、電極母材3aとこれに埋設されたCu系伝熱促進部
3cを有するものとして構成している。上記電極母材3
aも接地電極4側と同じNi合金にて構成可能である
が、接地電極4よりは温度上昇しにくいことから、接地
電極4側の電極母材4aよりはMo含有量を低く(ある
いはMoを含有しないもの)、Cr含有量は電極母材4
aと同等もしくはそれ以下の含有量となるものを使用す
ることもできる。
【0022】図4は、接地電極4の製造方法の一例を示
すものである。すなわち、図4(a)に示すように、電
極母材4aの構成素材となるNi合金により、空隙10
4hを有したNi系成形体104aを切削あるいは深絞
り等の塑性加工により作製する。他方、Cu系伝熱促進
部4の構成素材となる純Cu(たとえば無酸素銅素材)
又はCu合金により、前記空隙104aに対応する形状
のCu系成形体104cを作製する。そして、このCu
系成形体104cをNi系成形体104aの空隙104
hに嵌め入れて、図4(b)の組立体104を作製す
る。
【0023】次いで、図4(c)に示すように、該組立
体104に対し、室温にてダイス引き抜き、鍛造、ある
いは圧延を施すことにより減面・延伸してクラッド線材
4’を作る。これによりCu系成形体104cはCu系
伝熱促進部4cとなり、Ni系成形体104aは電極母
材4aとなる。該クラッド線材4’のCu系伝熱促進部
4cの露出端側を主体金具1(図2)の端面に溶接し、
曲げ加工を施すことにより、接地電極4が完成する。
【0024】Ni系成形体104aをなすNi合金は、
前述のようにCr含有量が減じられているので加工性が
良好であり、室温での冷間加工、もしくは900℃以下
に昇温して行なうことにより、割れ等の不具合を生ずる
ことなくクラッド材4’を問題なく得ることができる。
そして、Cr含有量が減じられる代わりに、前記範囲内
のMoが含有されていることから、Cr含有量の高いイ
ンコネル601等のNi基耐熱合金と比較しても高温耐
食性において遜色なくなり、接地電極の寿命を大幅に伸
ばすことができる。また、Cu系伝熱促進部4cの配置
が容易となり、さらに、エンジンでの長時間使用されて
も拡散層における剥離が発生しないので、貴金属チップ
32の温度上昇ひいては異常消耗が抑制され、耐久性を
確保することができる。
【0025】なお、接地電極4を冷間加工で製造する場
合、図4(d)に示すように、その電極母材4aには、
結晶粒が電極長手方向に延伸した組織が観察される。な
お、クラッド線材4’を加工上がりの状態から焼鈍を行
なうと、Cu系伝熱促進部4cとNi合金からなる電極
母材4aとの間で成分拡散が生じ、両者の結合力を向上
させることができる。この焼鈍は、加工後に行っても、
加工前に行ってもいずれでもよいが、加工後に行う焼鈍
の温度が高い場合、図4(d)に示す結晶粒の延伸した
組織が、結晶粒成長した組織に変化することがある。
【0026】なお、図3に示すように、Cu系伝熱促進
部4cのさらに内側に、純Ni又はNi合金からなるN
i系膨張調整層4dを配置してもよい。Ni合金からな
る電極母材4aとCu系伝熱促進部4cとは線膨張係数
差が大きく、特に過酷な冷熱サイクルが加わると電極膨
らみや層間剥離等を起こしやすくなる懸念がある。しか
しながら、上記のようなNi系膨張調整層4dを形成す
ることにより、Cu系伝熱促進部4cの厚みを減ずると
ともに、Cu系伝熱促進部4cをNi系金属により挟み
込む形とすることにより、上記不具合を生じにくくする
ことができる。
【0027】
【実施例】本発明の効果を確認するために、以下の実験
を行った。図1に示すスパークプラグ100の種々の試
作品を製造した。接地電極4は、図4の方法により製造
した。すなわち、表1に示す種々の組成のNi合金を電
極母材用素材として準備し、電極母材4aとなるNi系
成形体104aを、外径4.5mm、長さ5.4mmの
寸法にて作製した。また、Cu系伝熱促進部4cとなる
Cu系成形体104cを、無酸素銅を素材として、基端
部外径2.9mm、長さ5mmにて作製した。そして、
これをNi系成形体104aに形成した空隙104hに
はめ込み、組立体104とした。この組立体104を、
1パス当たりの減面率が55%となるように冷間押出加
工して、断面が縦1.5mm、横2.8mmの長方形状
であって、長さが19mmの線材を得た。なお、比較の
ため、番号1の組成の接地電極については、Cu系伝熱
促進部4cを省略したものも作製した(番号13)。
【0028】上記の各接地電極は、加工性評価を以下の
基準にて行った。 良(○):電極母材4aとCu系伝熱促進部4cとの間
にクラックや剥離などが見られず、問題なく冷間加工で
きたもの。 可(△):電極母材4aとCu系伝熱促進部4cとの間
にクラックないし剥離が見られたが、組立体を930℃
で1時間焼鈍してから冷間加工を行なうと、不具合が解
消されたもの。 不可(×):組立体を930℃で1時間焼鈍しても、不
具合が解消されなかったもの(不具合のない接地電極
を、別途、温度730℃での温間押出加工により得てい
る)。
【0029】また、得られた接地電極の高温疲労試験を
以下の条件にて行っている。すなわち、試験機は軸荷重
疲労試験を用い、温度を600℃に、応力振幅条件を±
900Nの引張り/圧縮に、繰返し速度を10Hzにそ
れぞれ設定して行った。そして、疲労強度は、JIS:
Z2273に規定された方法に準拠して、試験品数N=
2とし、疲労寿命を10回に設定したときの時間強度
を求め、以下の基準にて評価した(高温折損性の確
認)。 良(○):時間強度が220MPa以上のもの。 可(△):時間強度が200MPa以上220MPa未
満のもの。 不可(×):時間強度が200MPa未満のもの。
【0030】次に、中心電極3については、電極母材3
aをインコネル600により、Cu系伝熱促進部3cを
無酸素銅により構成する形で、接地電極4と同様の冷間
押出加工により、断面が外径2.5mmの円状となり、
長さが24mmとなるように製造した。
【0031】そして、接地電極4に対しては、材質がP
t−10質量%Ni合金であり、直径0.9mm、厚さ
0.4mmの円板状の貴金属チップ32を抵抗溶接によ
り接合した。また、中心電極3に対しては、材質がPt
−13質量%Ir合金であり、直径0.8mm、厚さ
0.6mmの円板状の貴金属チップ32をレーザー溶接
により接合した。そして、中心電極3はアルミナ製の絶
縁体2に組み付け、その絶縁体2に、接地電極4を溶接
した主体金具1を組み付けて該接地電極4に曲げ加工を
施すことにより、貴金属チップ31,32間に間隔0.
9mmの火花放電ギャップgを形成した。
【0032】上述した製造方法により得られた接地電極
を用いた各スパークプラグの試験品に対し、以下の試験
を行った。なお、下記のエンジンによる試験を行った接
地電極には予め、930℃で1時間の焼鈍を行い、Cu
系伝熱促進部4cと電極母材4aとの間に拡散層を10
〜20μm形成してある。スパークプラグを4気筒ガソ
リンエンジン(排気量2000cc)に取り付け、スロ
ットル全開状態、エンジン回転数6000rpmにて2
50時間連続運転する実機試験を行った(接地電極側の
貴金属チップ32の推定温度:約1000℃)。試験後
に接地電極4の断面を走査型電子顕微鏡により観察し、
形成された酸化スケール層の厚さを測定し、以下の基準
にて評価した(接地電極の高温耐酸化性の確認)。 良(○):酸化スケール層厚さが0.05mm未満のも
の。 可(△):酸化スケール層厚さが0.05mm以上0.
15mm未満のもの。 不可(×):酸化スケール層厚さが0.15mm以上の
もの。
【0033】さらに、試験終了後の接地電極側の貴金属
チップの、ギャップ間隔方向の消耗厚さを測定し、以下
の基準にて評価した(貴金属チップの耐久性確認)。 良(○):消耗厚さが0.3mm未満のもの。 可(△):消耗厚さが0.3mm以上0.35mm未満
のもの。 不可(×):消耗厚さが0.35mm以上のもの。
【0034】また、接地電極4と主体金具1との溶接強
度を以下のようにして行った。強度試験は、主体金具1
と接地電極4(曲げ前)の先端部(先端より5mmの位
置)とを把持して接地電極4の軸線方向に引張りを行な
う引張試験と、主体金具1を片持ち把持し、接地電極4
に対し、金具端面より5mmの位置にて、接地電極4の
軸線方向と直交する向きに一定の折り曲げ荷重を、破断
が生ずるまで反復付加する折曲試験とを行った。そし
て、以下の条件にて評価した(溶接性の確認)。 良(○):引張試験及び折曲試験のいずれにおいても溶
接部で破断しない。 可(△):引張試験のみ溶接部で破断しない。 不可(×):引張試験及び折曲試験のいずれにおいても
溶接部で破断する。
【0035】さらに、試験後に接地電極4のX線による
観察及び断面を走査型電子顕微鏡により観察することに
より、拡散層における剥離の発生及び拡散層の厚さを測
定し、以下の基準にて評価した(接地電極の伝熱促進部
剥離性の確認)。 良(○):Cu系伝熱促進部4cと電極母材4aとは剥
離しておらず、かつ拡散層の幅が50μm以下のもの。 可(△):Cu系伝熱促進部4cと電極母材4aとは剥
離していないが、拡散層の幅が50μm以上のもの。 不可(×):Cu系伝熱促進部4cと電極母材4aとの
間に剥離が発生しているもの。
【0036】以上の結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】番号3,4,5,8,9,10は本発明品
のスパークプラグであり、電極母材として、Crを14
〜17質量%、Moを0.8〜3.5質量%、Niを6
8〜85.2質量%含有するNi合金を用いている。い
ずれもCrの含有量を減少させる代わりに、Moを上記
範囲で添加しているので、Cを含有しているにもかかわ
らず、耐高温酸化性はCrの多い番号1の比較例と遜色
ない程度に確保できていることがわかる。そして、Cr
の含有量が比較的低いので、番号1の比較例よりも電極
の加工性が良好であり、Cu系伝熱促進部の埋設も支障
なく行うことができる。該埋設により、熱引きが改善さ
れる結果、貴金属チップの耐久性も良好である。また、
Moの添加により高温強度が著しく向上し、耐高温折損
性も良好である。さらに、エンジンで長時間使用しても
拡散層の厚みの増大を抑えることができ、この拡散層に
おける剥離がない。これに対し、Moを添加しない番号
1の比較例は冷間加工性が悪く、Cu系伝熱促進部の埋
設には面倒な温間加工が必要である。また、耐高温折損
性もあまり良好でなく、拡散層における剥離が発生して
いる。そして、番号12のようにCu系伝熱促進部の埋
設を省略すると、高温耐酸化性及び貴金属チップの耐久
性が著しく低下する結果を招いている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパークプラグの一実施例を示す縦断
面図。
【図2】図1のスパークプラグの要部を拡大して示す断
面図。
【図3】図1のスパークプラグの変形例を示す要部断面
図。
【図4】図1のスパークプラグの接地電極の製造工程説
明図。
【図5】図3のスパークプラグの接地電極の製造工程説
明図。
【符号の説明】
1 主体金具 2 絶縁体 21 先端部 3 中心電極 32 貴金属チップ 4 接地電極 4a 電極母材 4c Cu系伝熱促進部 100 スパークプラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 九鬼 宏昭 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 3G019 KA01 5G059 AA03 AA04 CC02 DD04 DD09 DD11 EE04 EE09 EE11 EE15 FF02 FF04 GG01 JJ13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の主体金具(1)と、主体金具
    (1)の内側に嵌め込まれた絶縁体(2)と、該絶縁体
    (2)の内側に設けられた中心電極(3)と、前記主体
    金具(1)に一端が溶接等により結合されるとともに他
    端側において前記中心電極(3)との間に火花放電ギャ
    ップ(g)を形成する接地電極(4)とを備え、 前記接地電極(4)は、電極母材(4a)と、該電極母
    材中に埋設されるとともにCuを主成分として構成され
    るCu系伝熱促進部(4c)と、前記火花放電ギャップ
    (g)に面する位置において前記電極母材(4a)に溶
    接された貴金属チップ(32)とを有し、さらに、 前記電極母材(4a)が、Crを14〜17質量%、M
    oを0.8〜3.5質量%、Niを68〜85.2質量
    %含有するNi合金からなることを特徴とするスパーク
    プラグ。
  2. 【請求項2】 筒状の主体金具(1)と、主体金具
    (1)の内側に嵌め込まれた絶縁体(2)と、該絶縁体
    (2)の内側に設けられた中心電極(3)と、前記主体
    金具(1)に一端が溶接等により結合されるとともに他
    端側において前記中心電極(3)との間に火花放電ギャ
    ップ(g)を形成する接地電極(4)とを備え、 前記接地電極(4)は、電極母材(4a)と、該電極母
    材中に埋設されるとともにCuを主成分として構成され
    るCu系伝熱促進部(4c)と、前記電極母材(4a)
    と前記Cu系伝熱促進部(4c)との境界に形成された
    拡散層と、前記火花放電ギャップ(g)に面する位置に
    おいて前記電極母材(4a)に溶接された貴金属チップ
    (32)とを有し、さらに、 前記電極母材(4a)が、Cを0.3質量%以下、Cr
    を14〜17質量%、Moを0.8〜3.5質量%、N
    iを68〜85.2質量%含有するNi合金からなるこ
    とを特徴とするスパークプラグ。
  3. 【請求項3】 前記電極母材をなすNi合金は、Alの
    含有率が1質量%未満とされる請求項1又は2に記載の
    スパークプラグ。
  4. 【請求項4】 前記電極母材をなすNi合金は、Feの
    含有率が6〜10質量%とされる請求項1乃至3のいず
    れか1項に記載のスパークプラグ。
  5. 【請求項5】 前記Cu系伝熱促進部(4c)は、その
    先端が前記火花放電ギャップ(g)の位置から外れるよ
    うに位置設定がなされている請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載のスパークプラグ。
  6. 【請求項6】 前記Cu系伝熱促進部(4c)は、その
    内側に純Ni又はNi合金からなるNi系膨張調整層
    (4d)が配設されている請求項1乃至5のいずれか1
    項に記載のスパークプラグ。
  7. 【請求項7】 前記貴金属チップ(32)は、Pt−N
    i合金からなる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    スパークプラグ。
  8. 【請求項8】 筒状の主体金具(1)と、主体金具
    (1)の内側に嵌め込まれた絶縁体(2)と、該絶縁体
    (2)の内側に設けられた中心電極(3)と、前記主体
    金具(1)に一端が溶接等により結合されるとともに他
    端側において前記中心電極(3)との間に火花放電ギャ
    ップ(g)を形成する接地電極(4)とを備え、 前記接地電極(4)は、電極母材(4a)と、該電極母
    材中に埋設されて電極の温度上昇を抑制する伝熱促進部
    (4c)と、前記火花放電ギャップ(g)に面する位置
    において前記電極母材(4a)に溶接された貴金属チッ
    プ(32)とを有し、さらに、 前記電極母材(4a)が、Cを0.3質量%以下、Cr
    を14〜17質量%、Moを0.8〜3.5質量%、N
    iを68〜85.2質量%含有するNi合金からなるこ
    とを特徴とするスパークプラグ。
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