JP4751552B2 - 板ブラシシールおよび板ブラシシール装置 - Google Patents

板ブラシシールおよび板ブラシシール装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、航空機、ガスタービン等の回転軸と相対移動する相手部品との間をシールする薄板の1方側を細梁に加工して短冊状にした板ブラシシールおよび板ブラシシール装置に関する。特に、相対移動する二部品間で一方部品が回動又は微少な変動をしても板ブラシシールが一方部品の変動に追随して変形すると共に、両部品間を効果的にシールするようにした板ブラシシールおよび板ブラシシール装置の技術分野に係わるものである。
【0002】
【従来技術】
本発明に関する先行技術には、図12に示すブラシシール装置100が存在する。
図12は、回転軸120が貫通するケーシング110との間に取り付けられたブラシシール装置100の断面図である。そして、このケーシング110は、蒸気タービンやガスタービンの部品であって、 ブラシシール装置100がケーシング110と回転軸120との間を仕切るようにして被密封流体をシールしているものである。
【0003】
図12において、ブラシシール装置100は、リング状に形成されて、ケーシング110の溝部112に取り付けられている。このブラシシール装置100の主要な構成は、ブラシシール109と背板102と保持板103である。このブラシシール109は、剛毛101が円周に沿って壁状に配列され、一端部が結合されて取付部104を形成している。そして、ブラシシール109の自由端面105は回転軸120に対向する。この剛毛101の線形の直径は、一般に、0.02mmから0.5mmのものが用いられている。そして、剛毛101は線径であるからシール能力が低い。このために剛毛束の厚さを厚くしなければならないので、その本数は何万、何十万本と用いられている。
【0004】
このブラシシール109の側面には、環状をした背板102が側面108をブラシシール109と接触状態にして配置され、被密封流体の圧力の作用に対して剛毛101を支持している。
又、ブラシシール109の他方の面には、保持板103がリング板に形成されて背板102との間でブラシシール109の取付部104側を狭持するごとく一体に配置されている。この保持板103は、回転軸120がブラシシール109に当接したときなどに対応変形できるように径方向の幅が狭くされてブラシシール109を露出させている。
更に、背板102とブラシシール109の取付部104と保持板103とは、一端が溶接されて結合部106に形成されている。
【0005】
図12の実線の回転軸120は、揺動しない正常に嵌合した状態であって、剛毛101は、直線状を成して回転軸120の径方向に対して回転する方向へ傾斜している。このために自由端面105は、ブラシシール109として製作した後に回転軸と嵌合するように精密仕上げ加工されている。この加工も剛毛101が数万本と束にされているので、変形しやすいから加工が困難である。
【0006】
そして、ブラシシール109に接触すると、ブラシシール109は、回転軸120と圧接された状態になりながら傾斜角度も増加させる。このとき、各剛毛101間は、剛毛101の移動や変形により間隙が惹起する。
この状態で、被密封流体の圧力が高圧P1の場合には、図12に示すように、低圧P2との差圧(P1−P2)が大きくなるから、剛毛101間の間隙を更に拡大することになり、シール能力を悪化させることになる。
【0007】
図13と図14は、ブラシシール109の内径側から見た一部の正面図である。
この図13と図14に於いて、直線状の剛毛101間に被密封流体が侵入すると内周面側から見て図13の様に配列されている各剛毛101は、図14に示すように剛毛101間が開くように押し分けられるので、この分けられた間隙から被密封流体が漏洩することになる。
この作用は更に、傾斜した状態の剛毛101が圧力により分けられると、分けられた一方側が、傾斜角度を小さくするように変位しようとするので、径方向の長さが長い状態になり、回転軸120との圧接状態を更に増加させて摩耗することになる。この摩耗は、シール能力を向上させようとして剛毛101の束の厚さを厚くすればするほど圧接が増すので、促進されることになる。
【0008】
この様な状態と共に、ブラシシール101の回転軸120に圧接した位置に対し、軸心の径方向の反対側は剛毛101の自由端面105と回転軸120との隙間C(図12の仮想線の回転軸を参照)が大きくなると共に、この間隙Cから被密封流体の漏れが惹起する。
【0009】
更に、他の従来技術として特開平10−196801号公報には図15に示すブラシシール装置が開示されている。この図15には、板ブラシシール209として薄板を回転軸120の周方向に重ねて高圧側領域P1と低圧側領域P2をシールするものである。
そして、板ブラシシール209の外周部はろう付けされて取付部104に形成されていると共に、このろう付けされた取付部104を介してケーシング110の溝部に取り付けられる。又、板ブラシシール209の低圧側領域P2の側面には背板102が配置されていると共に、高圧領域側P1の側面には保持板103が配置され、この両板102,103により板ブラシシール209の両側を支持している。
【0010】
しかし、この様に形成された板ブラシシール209に対し、回転軸120が偏心して圧接したときに、重ねられて環状体を成す板ブラシシール209は、弾性変形する逃げ場を失って、弾性変形に対応するバネ常数が大きくなるので、回転軸60の偏心に対して追随することが困難になる問題を生じている。
更に、被密封流体の圧力が作用する方向に接合して重ねられた板ブラシシール209は、その接合面間に隙間が生じるから、被密封流体の漏れに対してシール能力に問題が生じてくる。
【0011】
更に、環状方向に薄板を積層した板ブラシシール209は、積層する環状全体では薄板が数十万枚にも成る場合があるから、その製作が極めて困難である。更に又、板ブラシシール209の環状の内周長さと外周長さとは、その周長さが異なり、外周長さが長くなるから、その長さ分、外周側の板ブラシシール209の薄板各間にスペーサを設けなければ成らず、接合面間に間隙が生じることになる。この点からもシール能力の問題が存する。更に又、可撓性が阻害される構成の積層状態は、板ブラシシール209の自由端面105の弾性的対応が悪化して早期に摩耗させる結果となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述のごとく構成されたブラシシール装置100は、剛毛101がランダムに束にして壁状に形成されているので、被密封流体が作用すると、図14に示すように剛毛101間に間隙が惹起することになる。
又、回転軸120が振動や揺動などにより、ブラシシール109に接触すると、ブラシシール109は、図12に示すように回転軸120と圧接された状態になりながら傾斜角度も増加させる。そして、シール能力を向上させるために剛毛101の数を多くすれば、回転軸120と当接したときに弾性的対応変形が悪化するので、接合面の摩耗を促進させることになる。更に、このシール能力を低下させることになる。
【0013】
又、板ブラシシール209に於いても、被密封流体が作用する方向に薄板が接合しているので、被密封流体が作用すると、図14と同様に薄板の接合面間に間隙が生じやすくなり、被密封流体が漏洩することになる。更に、板ブラシシール209の自由端部105は可撓性が阻害されるから、摩耗を早めることになる。
【0014】
本発明は、上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その技術的課題は、板ブラシシール単体を積層するとき、位置決めで細梁を形成するスリットが隣接積層される細梁で塞ぐ形に簡単に積層できるようにして、板ブラシシール単板の組立を容易にすることにある。
また、加工、設計を容易にして製作を容易にすることにある。そして、ブラシシールの製作、組立コストを低減することにある。
更に、ブラシシールの積層厚さを薄くしてもシール能力が向上できるようにして回転軸からの押圧力に対するブラシシールの弾性変形を向上させ、且つブラシシールが回転軸により摩耗させられるのを低減することにある。
又、ブラシシールにおける回転軸の外周面との変動に対応する追随性を良好にし、ブラシシールの接合又は近接によるシール能力を向上させることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述のような課題を解決するために成されたものであって、その課題を解決するための技術的手段は以下のように構成されている。
【0016】
請求項1に係わる本発明の板ブラシシールは、間隙を有して相対移動するケーシングとロータの前記ケーシングに取付けられて前記ロータとの間をシールする板ブラシシール装置の板ブラシシールであって、環状の薄板の内周側に各スリット間に前記ロータの回転方向に傾斜する細梁が形成される短冊状の板ブラシ部を有すると共に前記板ブラシ部と反対側の外周側に前記ケーシングに固着される板状基部を有する板ブラシシール単板と、前記板ブラシシール単板の板状基部に円周に沿ってピッチごと孔が形成された複数の位置決部とを具備し、前記各位置決部の前記孔のピッチは、同一の前記板ブラシシール単板を積層に重ねて隣接する前記板ブラシシール単板の前記位置決部の前記孔を相対に前記ピッチだけずらすと、一方の前記板ブラシシール単板の前記スリットと他方の前記板ブラシシール単板の前記細梁の位置とが重なる寸法関係に形成されているものである。
【0017】
この請求項1に係わる本発明の板ブラシシールでは、隣接する板ブラシシール単板の位置決部を相対に1ピッチずらして積層すると隣接する各板ブラシシール単板の短冊状のスリットと細梁とが重なるように積層されてスリットが封じられる。次に、この積層された一方の板ブラシシール単板の位置決部に対してこの積層する板ブラシシール単板の位置決部を1ピッチずらして合わせると、又同様に隣接する互いの板ブラシシール単板の短冊状のスリットと細梁とが重なるように積層される。このように積層された板ブラシシールの各隣接する両板ブラシシール単板の位置決部を他の位置決部に1ピッチだけずらして積層すると互いに隣接する短冊状のスリットと細梁とが重なる状態に積層される。
その結果、組立機械を用いても細梁をスリットと重ねた状態に積層することは、微細であるが故に極めて困難な作業であるが、この位置決部を利用すれば簡単にシール効果を発揮する積層状態が達成できる。
【0018】
このため、板ブラシシール単板の積層枚数が少なくしてもシール能力を向上させることが可能になる。同時に、板ブラシシール単板の積層枚数が少ないことは可撓性を有するので、回転軸が当接しても対応状態に弾性変形して摩擦・摩耗の惹起を効果的に防止することが期待できる。更に、板ブラシシール単板の組立が容易になると共に、組立精度を極めて容易に向上させることが可能になる。
また、この請求項1に係わる本発明の板ブラシシールでは、位置決部を孔により構成したので、エッチング処理などの微細加工でも機械加工でも簡単に精度よく加工することが可能になる。このため、位置決め精度を向上させると共に、シール能力を向上させることが期待できる。
【0019】
請求項2に係わる本発明の板ブラシシールは、前記板ブラシシール単板が複数に分割されたモジュール単板を有し、前記モジュール単板の端部の一方の端部に連結凹部を有すると共に他方の端部に連結凸部を有し、各モジュール単板の前記連結凹部と前記連結凸部とが結合しているものである。
【0020】
この請求項2に係わる本発明の板ブラシシールでは、1枚の薄板からモジュール単板を材料の歩留まりがよくなるように製作することが可能になる。この歩留まり良いモジュール単板を連結凹凸部を結合すると共に、位置決部を利用して積層しながら組み立てると形状が高精度で、しかもシール能力に優れた板ブラシシールを容易に製作することが可能になる。
【0023】
請求項3に係わる本発明の板ブラシシールは、前記位置決部が対向する前記板ブラシシール単板の位置決部に凹凸に嵌合係止する両面凹凸形状に形成されているものである。
【0024】
この請求項3に係わる本発明の板ブラシシールでは、板ブラシシール単板の位置決部を合わせて互いに積層すると、一方の板ブラシシール単板の接合する位置決部が凸状に形成されており、他方の板ブラシシール単板の接合する位置決部が凹部に形成されているから、両板ブラシシール単板を積層すると両位置決部が係止すると共に、対向するスリットと細梁とが重なるので、被密封流体の作用する方向にスリットによる隙間がなくなり、被密封流体を効果的にシールすることが可能になる。
【0025】
請求項4に係わる本発明の板ブラシシールは、間隙を有して相対移動するケーシングとロータの前記ケーシングに取付けられて前記ロータとの間をシールする板ブラシシール装置であって、環状の薄板の内周側にスリット間に前記ロータの回転方向に傾斜する細梁が形成された短冊状の板ブラシ部を有すると共に前記板ブラシ部と反対側の外周側に前記ケーシングに固着される板状基部を有し、前記板状基部に円周に沿ってピッチごとに孔が形成された位置決部を有する板ブラシシール単板であって、同一の当該板ブラシシール単板を積層した板ブラシシールと、前記ロータの軸方向における前記被密封流体側とは反対側に設けられ、前記板ブラシシールの前記板状基部と接合する位置決めピンが設けられた固着部を有すると共に前記板ブラシシールの側面が支持される支持面を有する背板部と、前記板ブラシシールの前記板状基部を前記背板部との間で保持し、前記背板部より径方向幅が小さい保持部とを具備し、前記板ブラシシール単板の前記各位置決部の前記孔のピッチは積層に重ねられて隣接する前記板ブラシシール単板の前記位置決部の前記孔を相対にずらすと、一方の前記板ブラシシール単板の前記スリットと他方の前記板ブラシシール単板の前記細梁の位置が互いに重なる寸法関係に形成されており、前記板ブラシシールの前記位置決部の孔に前記背板部の前記位置決めピンが嵌合して前記板ブラシシールと前記背板部とが結合しているものである。
【0026】
この請求項4に係わる本発明の板ブラシシール装置では、板ブラシシールの各隣接する両板ブラシシール単板の位置決部を他の位置決部に1ピッチだけずらして積層すると互いに隣接する短冊状のスリットと細梁とが重なる状態に積層される。
その結果、組立機械を用いて板ブラシシール単板を積層しても、細梁は微細であるが故に設計通りにスリットに対して細梁を重ねることは極めて困難な作業であるが、この位置決部を他の位置決部にずらして積層すれば簡単に重ねられて
、シール効果を発揮する積層状態が達成できる。
しかも、位置決部を背板部の位置決めピンに嵌合して保持部で挟持すると、板ブラシシールは、互いにずれることなく、正確にして、しかも、簡単に組み立てることが可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる板ブラシシール装置の好ましい実施の形態を、図面に基づいて詳述する。尚、以下の図面は、所謂、不正確な特許図面ではなく、形状が正確な寸法の設計図である。
【0028】
図1は、本発明の第一実施の形態の板ブラシシール装置の半断面図である。この板ブラシシール装置は、ガスタービンのケーシング50とロータ60との間隙を高圧P1側と低圧P2側とにシールするために配置した例のものである。
又、図2は、図1に示す板ブラシシール装置1に取り付けられた板ブラシシール2の平面図である。
【0029】
図1において、1は板ブラシシール装置である。この板ブラシシール装置1の外周側の固定部20は、構成部品の一方の部品であるケーシング50の内周面に設けられた段部51に一方から取付部品12を介して取り付けられている。尚、固定部20は組み合わせた溝部に取り付けることができる。又、板ブラシシール装置1の内周側の自由端部5は他方の部品であるロータ(回転軸)60の外周面と対向して接面又は近接した状態に配置される。そして、板ブラシシール装置1により高圧P1側の被密封流体をシールする。
【0030】
板ブラシシール装置1は、板ブラシシール2、背板部6及び保持部10が主要な構成である。
このうちの板ブラシシール2は、図2に示すような薄板の板ブラシシール単板3を積層して形成される。板ブラシシール単板3は、薄板の環状体を成す内周側がロータ60の回転方向へ傾斜したスリット9に加工され、その間が細梁8に形成されている。そして、細梁8とスリット9との全体が短冊状を成して板ブラシ部3Aに構成されいる。又、板ブラシシール単板3は、この板ブラシ部3Aの外周がケーシング50に取り付けられる板状基部3Bに形成されている。
【0031】
この板ブラシ部3Aのスリット9間に形成された細梁8は、図3に示すように断面が角形状に形成されているものである。そして、ロータ60の軸方向へ板ブラシシール単板3が複数枚を積層状態に配置して壁に形成される。
この板ブラシシール単板3は、一実施例として、リング状を成す薄板の内周側をワイヤー放電加工やエッチング処理により隙間を成すスリット9により細梁8に形成する。その細梁8の断面が長方形状(薄板の厚さに比較して幅が大きくすれば長方形となり、厚さと同一であれば正方形となる)に形成されていると共に、その断面寸法の1辺は、0.2〜0.005×0.3〜0.008mm、好ましくは0.15〜0.008×0.2〜0.01mmである。又、長さは5〜50mmの範囲である。尚、細梁8の断面形状は四角形状とは限らず楕円形、台形、三角形状等も用いられる。
更に、板ブラシシール2の壁の厚さは0.5〜5mmの範囲にしたが、この厚さは、被密封流体の圧力や設計条件により決められるものである。
【0032】
板ブラシシール単板3の板状基部3Bは、薄板の環状体を成す板ブラシ部3Aの外周に形成されている。この板状基部3Bには、円周に沿って一実施例である位置決め孔4Aで示すような位置決部4が形成されている。この円周に形成された各位置決め孔4AのピッチPは微少に相違している。この位置決め孔4AのピッチPの相違は、板ブラシシール2にするために、同一に製作された板ブラシシール単板3を積層した隣接する2枚の板ブラシシール単板3の位置決め孔4Aを1ピッチ又は2ピッチずらして各位置決め孔4Aを合わせると、一方の板ブラシシール単板3のスリット9の位置に他方の板ブラシシール単板3の細梁8の位置が重なり合うような寸法関係に設計されている。
【0033】
つまり、図3に示すように、板ブラシシール単板3を積層するとスリット9が千鳥形に形成されるものである。
図3は板ブラシシール2の内径側から見た平面図である。図3に示すように、板ブラシシール2を形成するために板ブラシシール単板3をシール能力に応じて必要厚さに積層するが、積層された板ブラシシール単板3のスリット9は隣接する細梁8により塞がれて積層されているように各位置決部4のピッチが設計されている。そして、この積層状態は、積層枚数にかかわらず、ピッチの異なる位置決部4を合わせることにより簡単に、しかも精密に組立できる。
【0034】
板ブラシシール単板3の材質は、鋼、ステンレス、ニッケル基の合金、セラミック材等の薄板から製作される。この板ブラシシール単板3の加工は、ワイヤー放電加工やエッチング処理などの微細加工により製作されるので、各寸法が高精度のものがいられる。
【0035】
この板ブラシシール単板3を背板部6に積層するときには、背板部6に嵌着されている位置決めピン7に位置決め孔4Aを嵌合して組み立てる。この位置決めピン7は位置決め孔4Aに接触嵌合するので正確に位置決めされる。このため、板ブラシシール単板3を組み立てるために積層する作業は簡単であり、しかも、組立の配置は精密に位置決めされて高精度のものがいられる。又、板状基部3Bを溶接して固定部20に形成する必要もないから、溶接による熱変形による歪みや不揃いが防止される。
【0036】
図4は図3に示す板ブラシシール2に被密封流体が作用した状態の内径側から見た1部平面図である。この図4から明らかなように、板ブラシシール2に被密封流体の圧力が強く作用しても、この圧力に応じて部分的に若干スリット9が開くようになるが、両側から細梁8によりスリット9の両側が圧着されるので、貫通するように開こうとするのが効果的に防止される。このために被密封流体はシールされ、板ブラシシール2のシール能力が向上する。
【0037】
図5は、本発明の第2の実施の形態を示す板ブラシシール単板3の構成部品であるモジュール単板5の平面図である。又、図6は、図5のモジュール単板5を組み合わせて板ブラシシール単板3に形成した平面図である。更に、図7から図10は図5の他の実施例を示すモジュール単板3の積層する順序を示す平面図である。
【0038】
図5は、円環状に形成するためにスリット9の板状基部3B側がやや広く形成されているものである。そして、板状基部3Bの一方に連結凹部15Aが設けられていると共に、他方に連結凸部15Bが形成されているものである。
又、板状基部3Bには位置決部4である位置決め孔4Aが4個形成されている。このモジュール単板3の連結凹部15Aを次のモジュール単板3の連結凸部15Bに連結する。このようにして次々にモジュール単板3を連結して板ブラシシール単板3を組み立てたのが図6に示す板ブラシシール単板3である。
【0039】
この板ブラシシール単板3を積層するときには、位置決部4である位置決め孔4Aを各板ブラシシール単板3ごとに1ピッチづつ周方向にずらして組み立てると各スリットが各細梁8と重なり図3に示すように板ブラシシール単板3が積層される。この積層は背板部6に設けられた位置決めピン7に位置決め孔4Aを嵌合すれば簡単に積層できる。しかも、図3に示すように、細梁8とスリット9とは簡単に組み立てられると共に、位置を精密に重ねることが可能になる。
【0040】
図7は、他の実施例のモジュール単板3の平面図である。このモジュール単板3は、エッチング化学処理により微細に加工したものである。そして、板ブラシ部3Aの細梁8はロータ60の回転方向に傾斜していると共に、細梁8の間隔であるスリット9は微少な間隔に形成されているものである。又、板状基部3Bには4個の位置決め孔4Aが形成されている。この各位置決め孔4Aの各ピッチP1、P2、P3、は、微少に相違するように形成されている。更に、各モジュール単板3の位置決部3と細梁8とスリット9との位置関係寸法が互いに積層したとき図3に示すように設計されている。つまり、積層される板ブラシシール単板3に於ける隣接する板ブラシシール単板3のスリット9と細梁8とは、相対に1ピッチずらすことにより重なるような寸法関係に形成されているものである。又、板状基部3Bの両端には各モジュール単板3が連結できる連結凹凸部15A、15Bがそれぞれ形成されている。
【0041】
図8は、この2つのモジュール単板3の内の一方のモジュール単板3の第1位置決め孔4Aを他方のモジュール単板3の第2位置決め孔4Aに合わせた状態である。つまり、隣接する2つのモジュール単板3の一方のモジュール単板3を相対に1ピッチずらした状態である。
【0042】
図9は、モジュール単板3を3枚積層下状態である。この3枚のモジュール単板3は相対に各々1ピッチずつずらして積層したものである。
図10は、4枚のモジュール単板3を積層した状態である。このモジュール単板3は互いに相対に1ピッチずらして積層したものである。
このように積層することにより、円弧状であれ、円環状であれ簡単に板ブラシシール2を形成することが可能になる。しかも、細梁8とスリット9とは図3に示すように重ねて積層することが可能になる。
【0043】
図11は、図5に示すモジュール単板3の構成のものを直線の板ブラシシール単板3に形成した平面図である。このモジュール単板3の両端の連結凹凸部15A、15Bを連結して所定の長さに形成する。そして、各板ブラシシール単板3を積層するときに位置決め孔4Aを相対にずらして他の位置決孔4Aに合わせることにより、互いに隣接する細梁8とスリット9とを相対に重ねることが可能になる。
【0044】
このモジュール単板3による組み合わせは、板ブラシシール単板3を任意の形状に形成できる利点がある。同時に、1枚の薄板から環状の板ブラシシール単板3では1個しか製作できないが、モジュール単板3にすると、歩留まりがよいから、多数個を製作することが可能になる。
しかも、薄板から製作するので、ワイヤー放電加工、エッチング化学処理、レーザ加工、電子ビーム等の微細加工によりモジュール単板3を精密に形成することが可能になる。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係わる板ブラシシール装置は、上述の説明を参考すれば明白になるように以下のような優れた効果が期待できる。
【0046】
この請求項1に係わる本発明の板ブラシシールによれば、隣接する板ブラシシール単板の位置決部を相対に1ピッチずらして積層すると隣接する各板ブラシシール単板の短冊状のスリットと細梁とが重なるように積層されてスリットが封じられる。
このように積層された板ブラシシールの各隣接する両板ブラシシール単板の位置決部を他の位置決部に1ピッチだけずらして積層すると互いに隣接する短冊状のスリットと細梁とが重なる状態に積層される。
その結果、微細な細梁であっても細梁をスリットと重ねた状態に積層すること可能になる。この位置決部をピッチを変えて単に合わせるだけでシール効果を発揮する積層状態が達成できる効果を奏する。
【0047】
このため、板ブラシシール単板の積層枚数が少なくしても、シール能力を向上させる効果を奏する。同時に、板ブラシシール単板の積層枚数が少ないことは可撓性を有するので、回転軸が当接しても対応状態に弾性変形して摩擦・摩耗の惹起を効果的に防止する効果が期待できる。更に、板ブラシシール単板の組立が容易になると共に、組立精度を極めて容易に向上させる効果を奏する。
【0048】
請求項2に係わる本発明の板ブラシシールによれば、1枚の薄板からモジュール単板を材料の歩留まりがよくなるように製作することが可能になる。この歩留まり良いモジュール単板を連結凹凸部を結合すると共に、位置決部を利用して積層しながら組み立てると形状が高精度で、しかも、シール能力に優れた板ブラシシールを容易に製作することが可能になる。
更に、設計されたモジュール単板を組み合わせることにより所定の板ブラシシール単板を形成できる効果を奏する。そして、板ブラシシール単板の構成要素であるモジュール単板3に分割しても位置決部により組み立てれば精密に形成できるから、ロータをケーシングから分解することなく板ブラシシールを取り付けることが可能になる効果を奏する。
【0049】
請求項3に係わる本発明の板ブラシシールによれば、位置決部を位置決め孔に構成したので、エッチング処理などの微細加工でも機械加工でも簡単に精度よく加工することが可能になる。このため、板ブラシシール単板の積層する配置精度を向上させると共に、そのシール能力を向上させる効果を奏する。
【0050】
請求項4に係わる本発明の板ブラシシールによれば、板ブラシシール単板の位置決部を互いに積層すると一方の板ブラシシール単板の接合する位置決部が凸状に形成されており、他方の板ブラシシール単板の接合する位置決部が凹部に形成されているから、両板ブラシシール単板を積層すると両位置決部が係止すると共に、スリットと細梁とが重なるので、被密封流体の作用する方向にスリットによる隙間がなくなり、被密封流体を効果的にシールすることが期待できる。
【0051】
請求項5に係わる本発明の板ブラシシール装置によれば、板ブラシシールの各隣接する両板ブラシシール単板の位置決部を他の位置決部に1ピッチだけずらして積層すると互いに隣接する短冊状のスリットと細梁とが重なる状態に積層される。
その結果、組立機械を用いて板ブラシシール単板を積層しても、細梁は微細であるが故に設計通りにスリットに対して細梁を重ねることは極めて困難な作業であるが、この位置決部を他の位置決部にずらして積層すれば簡単に重ねられて
、シール能力が発揮する積層状態の効果を奏する。
しかも、位置決部を背板部の位置決めピンに嵌合して保持部で挟持すると、板ブラシシールは、互いにずれることなく、正確に配置できると共に、しかも、簡単に組み立てることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施の形態を示す板ブラシシール装置の半断面図である。
【図2】図1の板ブラシシールの軸方向の正面図である。
【図3】本発明に係わる図1の板ブラシシールを内径から見た1部平面図である。
【図4】本発明に係わる図1の板ブラシシールに被密封流体が作用した状態を内径から見た1部平面図である。
【図5】本発明に係わる第2の実施の形態を示す板ブラシシール単板を構成するモジュール単板の平面図である。
【図6】本発明に係わる第2の実施の形態を示す板ブラシシール単板の平面図である。
【図7】図5のモジュール単板の他の実施例のモジュール単板の平面図である。
【図8】図7のモジュール単板を2枚互いに位置決部を1ピッチずらして積層した状態の平面図である。
【図9】図7のモジュール単板を3枚互いに位置決部を1ピッチずらして積層した状態の平面図である。
【図10】図7のモジュール単板を4枚互いに位置決部を1ピッチずらして積層した状態の平面図である。
【図11】本発明に係わる第3の実施の形態を示すモジュール単板を組み合わせて板ブラシシール単板を形成した平面図である。
【図12】従来のブラシシールの半断面図である。
【図13】図11のブラシシールを内径から見た1部平面図である。
【図14】図11のブラシシールに被密封流体が作用した状態を内径から見た1部平面図である。
【図15】従来の他の板ブラシシールの1部側面図である。
【符号の説明】
1 板ブラシシール装置
2 板ブラシシール
3 板ブラシシール単板
3A 板ブラシ部
3B 板状基部
4 位置決部
4A 位置決め孔
5 モジュール単板
6 背板部
7 位置決めピン
8 細梁
9 スリット
10 保持部
11 自由端部
12 取付部品
15 連結凹凸部
15A 連結凹部
15B 連結凸部
20 固定部
50 一方の部品(ケーシング)
60 他方の部品(ロータ)
P ピッチ
P1、P2、P3・・ 各ピッチ

Claims (4)

  1. 間隙を有して相対移動するケーシングとロータの前記ケーシングに取付けられて前記ロータとの間をシールする板ブラシシール装置の板ブラシシールであって、
    環状の薄板の内周側に各スリット間に前記ロータの回転方向に傾斜する細梁が形成される短冊状の板ブラシ部を有すると共に前記板ブラシ部と反対側の外周側に前記ケーシングに固着される板状基部を有する板ブラシシール単板と、
    前記板ブラシシール単板の板状基部に円周に沿ってピッチごと孔が形成された複数の位置決部とを具備し、
    前記各位置決部の前記孔のピッチは、同一の前記板ブラシシール単板を積層に重ねて隣接する前記板ブラシシール単板の前記位置決部の前記孔を相対に前記ピッチだけずらすと、一方の前記板ブラシシール単板の前記スリットと他方の前記板ブラシシール単板の前記細梁の位置とが重なる寸法関係に形成されている
    ことを特徴とする板ブラシシール。
  2. 前記板ブラシシール単板が複数に分割されたモジュール単板を有し、前記モジュール単板の端部の一方の端部に連結凹部を有すると共に他方の端部に連結凸部を有し、各モジュール単板の前記連結凹部と前記連結凸部とが結合していることを特徴とする請求項1に記載の板ブラシシール。
  3. 前記位置決部が対向する前記板ブラシシール単板の位置決部と凹凸に嵌合係止する両面凹凸形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の板ブラシシール。
  4. 間隙を有して相対移動するケーシングとロータの前記ケーシングに取付けられて前記ロータとの間をシールする板ブラシシール装置であって、
    環状の薄板の内周側にスリット間に前記ロータの回転方向に傾斜する細梁が形成された短冊状の板ブラシ部を有すると共に前記板ブラシ部と反対側の外周側に前記ケーシングに固着される板状基部を有し、前記板状基部に円周に沿ってピッチごとに孔が形成された位置決部を有する板ブラシシール単板であって、同一の当該板ブラシシール単板を積層した板ブラシシールと、
    前記ロータの軸方向における前記被密封流体側とは反対側に設けられ、前記板ブラシシールの前記板状基部と接合する位置決めピンが設けられた固着部を有すると共に前記板ブラシシールの側面が支持される支持面を有する背板部と、
    前記板ブラシシールの前記板状基部を前記背板部との間で保持し、前記背板部より径方向幅が小さい保持部とを具備し、
    前記板ブラシシール単板の前記各位置決部の前記孔のピッチは積層に重ねられて隣接する前記板ブラシシール単板の前記位置決部の前記孔を相対にずらすと、一方の前記板ブラシシール単板の前記スリットと他方の前記板ブラシシール単板の前記細梁の位置が互いに重なる寸法関係に形成されており、
    前記板ブラシシールの前記位置決部の孔に前記背板部の前記位置決めピンが嵌合して前記板ブラシシールと前記背板部とが結合していることを特徴とする板ブラシシール装置。
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