JP4721763B2 - D/a変換回路、ディスプレイドライバ、及び表示装置 - Google Patents

D/a変換回路、ディスプレイドライバ、及び表示装置

Info

Publication number
JP4721763B2
JP4721763B2 JP2005128628A JP2005128628A JP4721763B2 JP 4721763 B2 JP4721763 B2 JP 4721763B2 JP 2005128628 A JP2005128628 A JP 2005128628A JP 2005128628 A JP2005128628 A JP 2005128628A JP 4721763 B2 JP4721763 B2 JP 4721763B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
converter
bit group
conversion circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005128628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006310989A (ja
Inventor
義春 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2005128628A priority Critical patent/JP4721763B2/ja
Priority to US11/409,993 priority patent/US20060238473A1/en
Priority to CN2006100794054A priority patent/CN1855212B/zh
Publication of JP2006310989A publication Critical patent/JP2006310989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4721763B2 publication Critical patent/JP4721763B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

本発明は、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路に関する。
デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路として、抵抗ストリング方式や、スイッチドキャパシタ方式など様々な方式が知られている。抵抗ストリング方式によれば、抵抗分圧によって複数の基準電圧から生成された複数の階調電圧が、複数のスイッチに供給され、その複数の階調電圧からデジタル信号に応じた所望の階調電圧が選択される。スイッチドキャパシタ方式によれば、スイッチと容量が用いられる。
このようなD/A変換回路は、液晶表示装置を駆動するための液晶ドライバにも用いられる。液晶表示では、自然な階調表示を実現するためにガンマ補正が行われるため、D/A変換回路に対する入力信号と出力信号との関係は線形ではなく非線形である。そのため、特に液晶表示装置においては、単調増加特性に優れた抵抗ストリング方式のD/A変換回路が用いられることが多い。
例えば、特許文献1の図3には、抵抗ストリング方式のD/A変換回路が開示されている。このD/A変換回路は、入力される6ビットのデジタル信号(D0〜D5)に応じた階調電圧を、64種類の階調電圧から選択する。具体的には、デジタル信号の最下位ビットD0により64個のスイッチが制御され、上記64種類の階調電圧から32種類の階調電圧が選択される。デジタル信号D1により32個のスイッチが制御され、上記32種類の階調電圧から16種類の階調電圧が選択される。デジタル信号D2により16個のスイッチが制御され、上記16種類の階調電圧から8種類の階調電圧が選択される。デジタル信号D3により8個のスイッチが制御され、上記8種類の階調電圧から4種類の階調電圧が選択される。デジタル信号D4により4個のスイッチが制御され、上記4種類の階調電圧から2種類の階調電圧が選択される。デジタル信号の最上位ビットD5により2個のスイッチが制御され、上記2種類の階調電圧から1種類の階調電圧が選択される。このように、トーナメント方式で所望の階調電圧が選択され、液晶表示装置が駆動される。
特開2002−175060
液晶表示装置において、液晶の駆動電圧は、デジタル信号を記憶するラッチ回路などのロジック部の動作電圧に比べ高い。そのため、液晶を駆動するD/A変換回路を構成する素子の耐圧は、ロジック部を構成する素子の耐圧に比べ高くなるように設計される。MOSトランジスタの耐圧をより高くするためには、ゲート長Lをより長くし、ゲート酸化膜Toxをより厚くする必要がある。しかしながら、このことはトランジスタの駆動能力の低下を招く。トランジスタの駆動能力を維持するためには、ゲート幅Wをより大きくする必要がある。つまり、D/A変換回路を構成する素子の耐圧が高くなるほど、指数関数的に回路面積が大きくなってしまう。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明に係るD/A変換回路(1)は、上位ビット群(D5)と下位ビット群(D0〜D4)からなるデジタル信号(D0〜D5)を、複数のアナログ電圧信号(V1〜V64)のうちそのデジタル信号(D0〜D5)に応じた一のアナログ電圧信号に変換する。具体的には、本発明に係るD/A変換回路(1)は、第1のD/A変換器(11)と、第2のD/A変換器(12)と、選択回路(19)とを備える。
第1のD/A変換器(11)は、第1の電圧(VDD)と第1の電圧(VDD)より低い第2の電圧(GND)との間の第1の電圧範囲(VDD〜GND)で動作する。この第1のD/A変換器(11)は、複数のアナログ電圧信号(V1〜V64)のうち第1の電圧範囲(VDD〜GND)に対応する第1の電圧信号群(V33〜V64)を受け取り、その第1の電圧信号群(V33〜V64)のうち下位ビット群(D0〜D4)に応じた第1のアナログ電圧信号を選択回路(19)に出力する。
一方、第2のD/A変換器(12)は、第3の電圧(GND)と第2及び第3の電圧(GND)より低い第4の電圧(VEE)との間の第2の電圧範囲(GND〜VEE)で動作する。この第2のD/A変換器(12)は、複数のアナログ電圧信号(V1〜V64)のうち第2の電圧範囲(GND〜VEE)に対応する第2の電圧信号群(V1〜V32)を受け取り、その第2の電圧信号群(V1〜V32)のうち下位ビット群(D0〜D4)に応じた第2のアナログ電圧信号を選択回路(19)に出力する。
選択回路(19)は、上位ビット群(D5)に応じて、第1のアナログ電圧信号及び第2のアナログ電圧信号のいずれかを、上記一のアナログ電圧信号として選択する。この選択回路(19)は、第1の電圧(VDD)以上の電圧(VDD)と第4の電圧(VEE)以下の電圧(VEE)との間の第3の電圧範囲(VDD〜VEE)で動作する。
第3の電圧範囲(VDD〜VEE)で動作する選択回路(19)等は、高電圧素子で製造される。しかしながら、第1の電圧範囲(VDD〜GND)で動作する第1のD/A変換器(11)や、第2の電圧範囲(GND〜VEE)で動作する第2のD/A変換器(12)に関しては、高電圧素子より耐圧の低い中電圧素子で製造することが可能である。すなわち、本発明によれば、D/A変換回路(1)を構成する素子の耐圧は従来に比べ低くて構わないので、その素子のゲート長Lやゲート幅Wを小さく設計することが可能となる。従って、そのD/A変換回路(1)の回路面積を縮小することが可能となる。また、第1のD/A変換器(11)及び第2のD/A変換器(12)の動作電圧が低減されるので、D/A変換回路(1)の消費電力を低減することが可能となる。
特に、本発明に係るD/A変換回路(1)は、液晶ディスプレイ等の表示装置(60)を駆動するためのディスプレイドライバ(61)に適用されると好適である。この場合、上記デジタル信号(D0〜D5)は、表示装置(60)の画素に表示される画素データである。また、上記複数のアナログ電圧信号(V1〜V64)のそれぞれは、階調電圧生成回路(4)によって生成され画素電圧を示す複数の階調信号である。表示装置(60)は、複数の画素(66)を有する表示パネル(63)を備え、ディスプレイドライバ(61)は、上記一のアナログ電圧信号として選択された階調信号を、複数の画素(66)のいずれかに供給する。これにより、画像が表示パネル(63)に表示される。
一般的に、液晶の駆動電圧は、デジタル信号(D0〜D5)を記憶するラッチ回路(31)などのロジック部(2)の動作電圧に比べ高い。その駆動電圧を供給するためのD/A変換回路(1)は、従来高電圧素子で構成されていたが、本発明に係る構成によれば、そのD/A変換回路(1)を、従来よりも低い耐圧の素子で構成することが可能である。D/A変換回路(1)の回路面積が縮小されるので、ディスプレイドライバ(61)及び表示装置(60)の回路面積も縮小される。また、ディスプレイドライバ(61)及び表示装置(60)の消費電力が低減される。
本発明によれば、D/A変換回路の回路面積を縮小することが可能となる。また、そのD/A変換回路の消費電力を低減することが可能となる。更に、そのD/A変換回路を使用する表示装置の消費電力を低減することが可能となる。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されることを意味しない。例えば、以下の説明において6ビットのデジタル信号が扱われるが、本発明において扱われるデジタル信号のビット数は5以上でも7以下でもよい。
まず、本明細書で用いられる用語の定義が行われる。D/A変換回路は、あるデジタル信号を、そのデジタル信号に応じたアナログ電圧信号に変換する。そのデジタル信号は、例えば図1に示されるように、6ビットのデジタル信号(D5、D4、D3、D2、D1、D0)である。このデジタル信号の最上位ビット(MSB: Most Significant Bit)はD5であり、最下位ビット(LSB: Least Significant Bit)はD0である。本明細書において、「上位ビット群」とは、最上位ビットを含む少なくとも1つの上位ビットからなるビット群を意味する。また、「下位ビット群」とは、最下位ビットを含む少なくとも1つの下位ビットからなるビット群を意味する。例えば図1に示されるように、上位ビット群は最上位ビットD5のみを含み、下位ビット群は最上位ビット以外のビットD4〜D0を含んでいる。
この6ビットのデジタル信号は、64種類のデータを表現できる。その64種類のデータは、それぞれ64種類のアナログ電圧信号に対応付けられる。その64種類のアナログ電圧信号のそれぞれの電圧は、その値に基づいて順番にV1〜V64で表され、図2に示されるように、電圧V1が最も低く、電圧V64が最も高いとする。また、64種類の電圧のうち比較的高い電圧群V33〜V64は、少なくとも「第1の電圧範囲」に含まれ、比較的低い電圧群V1〜V32は、少なくとも「第2の電圧範囲」に含まれるとする。図2に示されるように、「第1の電圧範囲」は、第1の電圧VDD(例:3V)と、その第1の電圧VDDより低い第2の電圧(例:0V)との間の範囲として規定される。また、「第2の電圧範囲」は、第3の電圧(例:0V)と、第2及び第3の電圧より低い第4の電圧VEE(例:−3V)との間の範囲として規定される。つまり、第1の電圧範囲は、第2の電圧範囲よりも高い領域をカバーしている。更に、全ての電圧V1〜V64を含む電圧範囲は、「第3の電圧範囲」として参照されるとする。この「第3の電圧範囲」は、第1の電圧VDD以上の電圧(例:5V)と、第4の電圧VEE以下の電圧(−5V)との間の範囲として規定される。
64種類のアナログ電圧信号のうち、第1の電圧範囲に含まれる電圧V33〜V64を有するグループは、「第1の電圧信号群」と参照されるとする。また、第2の電圧範囲に含まれる電圧V1〜V32を有するグループは、「第2の電圧信号群」と参照されるとする。以下、符号V1〜V64の各々は、電圧値とともにその電圧を有するアナログ電圧信号を指し示す場合がある。例えば、第1の電圧範囲に対応する第1の電圧信号群は、「第1の電圧信号群V33〜V64」と参照され、第2の電圧範囲に対応する第2の電圧信号群は、「第2の電圧信号群V1〜V32」と参照される場合がある。
以上に示された6ビットのデジタル信号D0〜D5と、64種類のアナログ電圧信号V1〜V64が対応付けられる。例えば、デジタル信号“000000”は、アナログ電圧信号V1に対応し、デジタル信号“011111”は、アナログ電圧信号V32に対応する。つまり、最上位ビットD5が“0”のデジタル信号は、第2の電圧信号群V1〜V32に対応している。また、デジタル信号“100000”は、アナログ電圧信号V33に対応し、デジタル信号“111111”は、アナログ電圧信号V64に対応する。つまり、最上位ビットD5が“1”のデジタル信号は、第1の電圧信号群V33〜V64に対応している。言い換えれば、最上位ビットD5(上位ビット群)は、第1の電圧信号群V33〜V64と第2の電圧信号群V1〜V32のいずれかの選択に関連している。一方、下位ビット群(D0〜D4)は、第1の電圧信号群V33〜V64あるいは第2の電圧信号群V1〜V32の中の1つのアナログ電圧信号に関連している。
本発明の実施の形態に係るD/A変換回路は、上記デジタル信号D0〜D5を入力し、複数のアナログ電圧信号V1〜V64のうちそのデジタル信号D0〜D5に応じた1つのアナログ電圧信号を出力する。以下、そのD/A変換回路の構成、動作及び効果が詳しく説明される。
(回路構成)
図3は、本発明の実施の形態に係るD/A変換回路1の構成を示す回路ブロック図である。図3に示されるように、このD/A変換回路1は、デジタル信号(上位ビット群D5、下位ビット群D0〜D4)、及び複数のアナログ電圧信号V1〜V64を受け取る。また、D/A変換回路1は、第1のD/A変換器11、第2のD/A変換器12、プリチャージ回路15、バッファ17、出力端子18、及び選択回路19を備えている。
第1のD/A変換器11は、デジタル信号の下位ビット群D0〜D4及び第1の電圧信号群V33〜V64を受け取る。そして、第1のD/A変換器11は、その第1の電圧信号群V33〜V64のうち、下位ビット群D0〜D4に応じたアナログ電圧信号を選択する。この第1の電圧信号群V33〜V64の中から選択されるアナログ電圧信号は、「第1のアナログ電圧信号」と参照される。その第1のアナログ電圧信号は、第1のD/A変換器11から選択回路19に出力される。
第2のD/A変換器12は、デジタル信号の下位ビット群D0〜D4及び第2の電圧信号群V1〜V32を受け取る。そして、第2のD/A変換器12は、その第2の電圧信号群V1〜V32のうち、下位ビット群D0〜D4に応じたアナログ電圧信号を選択する。この第2の電圧信号群V1〜V32の中から選択されるアナログ電圧信号は、「第2のアナログ電圧信号」と参照される。その第2のアナログ電圧信号は、第2のD/A変換器12から選択回路19に出力される。
これら第1のD/A変換器11や第2のD/A変換器12の回路構成が、図4A及び図4Bに例示されている。簡単のため、2ビットのデジタル信号(D0,D1)の場合が説明される。図4Aに示されたD/A変換器は、インバータa1,a2、AND回路a3〜a6、及びトランジスタ(スイッチ)a7〜a10を有している。デジタル信号は、インバータa1,a2やAND回路a3〜a6などの論理回路でデコードされる。これにより4個のスイッチa7〜a10のうち1個のスイッチがオンされ、4種類の電圧V1〜V4のうちデジタル信号に応じた一の電圧が出力される。図4Bに示されたD/A変換器は、複数のトランジスタb1〜b16及びインバータb17,b18を有している。但し、トランジスタb1,b3,b5,b8,b10,b11,b14,及びb16は、エンハンスメント型トランジスタであり、それ以外は常時オンのディプレッション型トランジスタである。各トランジスタのゲートには、デジタル信号(D0,D1)及びその反転信号のいずれかが入力される。これにより、4種類の電圧V1〜V4のうちデジタル信号に応じた一の電圧が出力される。デジタル信号のビット数が異なる場合でも、同様の原理でD/A変換器が実現される。また、図示されないが、第1及び第2のD/A変換器11、12は、R−2R方式やスイッチドキャパシタ方式のD/A変換器であってもよい。これらの方式の場合、D/A変換器は内部にバッファを備えているため、後述のバッファ17は削除されてもよい。
本実施の形態によれば、第1のD/A変換器11は、少なくとも第1の電圧範囲(第1の電圧〜第2の電圧:図2参照)で動作するように構成されている。第1の電圧として正の電圧VDDが例示され、第2の電圧としてシステムグランドGNDが例示される。この場合、第1のD/A変換器11は、正の電圧範囲VDD〜GNDで動作するように構成される。第1のD/A変換器11は、正の電圧範囲VDD〜GNDに対応する第1の電圧信号群V33〜V64を受け取り、その第1の電圧信号群V33〜V64から第1のアナログ電圧信号を選択する。第1のD/A変換器11に入力される下位ビット群D0〜D4は、レベルシフト回路等により第1の電圧範囲VDD〜GNDに適合するように調整されればよい。
また、第2のD/A変換器12は、少なくとも第2の電圧範囲(第3の電圧〜第4の電圧:図2参照)で動作するように構成されている。第3の電圧としてシステムグランドGNDが例示され、第4の電圧として負の電圧VEEが例示される。この場合、第2のD/A変換器12は、負の電圧範囲GND〜VEEで動作するように構成される。第2のD/A変換器12は、負の電圧範囲GND〜VEEに対応する第2の電圧信号群V1〜V32を受け取り、その第2の電圧信号群V1〜V32から第2のアナログ電圧信号を選択する。第2のD/A変換器12に入力される下位ビット群D0〜D4は、レベルシフト回路等により第2の電圧範囲GND〜VEEに適合するように調整されればよい。
尚、上記例において、第2の電圧と第3の電圧は同じであり、システムグランドGNDである。しかし、第2の電圧と第3の電圧は、「第1の電圧>第2の電圧>第4の電圧、第1の電圧>第3の電圧>第4の電圧」の関係を満たせば別々の電圧であってもよい。
次に、選択回路19の説明が行われる。本実施の形態に係る選択回路19は、第1、第2のD/A変換器11、12と出力端子18との間に介在している。この選択回路19は、第1のD/A変換器11から上述の第1のアナログ電圧信号を受け取り、第2のD/A変換器12から上述の第2のアナログ電圧信号を受け取る。また、選択回路19は、デジタル信号の上位ビット群(最上位ビットD5)を受け取る。上述の通り、この最上位ビットD5は、その値により第1の電圧信号群V33〜V64と第2の電圧信号群V1〜V32のいずれかを指し示している。また、第1のアナログ電圧信号は、第1の電圧信号群V33〜V64から選択されたアナログ電圧信号であり、第2のアナログ電圧信号は、第2の電圧信号群V1〜V32から選択されたアナログ電圧信号である。よって、選択回路19は、最上位ビットD5に応じて、第1のアナログ電圧信号と第2のアナログ電圧信号のいずれかを選択することができる。
より具体的には、図3に示されるように、本実施の形態に係る選択回路19は、スイッチ13とスイッチ14を有している。スイッチ13は、第1のD/A変換器11の出力とノード16に接続されている。また、スイッチ14は、第2のD/A変換器12の出力とノード16に接続されている。最上位ビットD5が“1”の場合、スイッチ13が閉じ、スイッチ14が開く。これにより、第1のD/A変換器11で選択された第1のアナログ電圧信号が、ノード16に出力される。一方、最上位ビットD5が“0”の場合、スイッチ13が開き、スイッチ14が閉じる。これにより、第2のD/A変換器12で選択された第2のアナログ電圧信号が、ノード16に出力される。このように、選択回路19は、最上位ビットD5に基づいて、第1のアナログ電圧信号と第2のアナログ電圧信号のいずれかをノード16に出力する。
選択回路19は、全てのアナログ電圧信号V1〜V64を扱う。そのため、本実施の形態に係る選択回路19は、第3の電圧範囲(図2参照)で動作するように構成されている。上記例の場合、選択回路19は、少なくとも電圧範囲VDD〜VEEで動作するように構成されている。また、選択回路19に入力される上位ビットD5は、レベルシフト回路等により第3の電圧範囲VDD〜VEEに適合するように調整されればよい。
次に、バッファ17の説明が行われる。バッファ17は、選択回路19と、その選択回路19によって決定された一のアナログ電圧信号を外部に出力するための出力端子18との間に配置されている。具体的には、図3に示されるように、バッファ17は、ノード16と出力端子18との間に介在している。選択回路19と同様に、このバッファ17も、第3の電圧範囲(図2参照)で動作するように構成されている。上記例の場合、バッファ17は、少なくとも電圧範囲VDD〜VEEで動作するように構成されている。このバッファ17により、アナログ電圧信号を高速に駆動することができる。尚、バッファ17は、ボルテージフォロアであることが好ましいが、出力/入力特性が1より大きい増幅器であってもよい。
次に、プリチャージ回路15の説明が行われる。本実施の形態に係るプリチャージ回路15は、ノード16、すなわち、選択回路19のスイッチ13及びスイッチ14の出力に接続されている。このプリチャージ回路15は、デジタル信号の上位ビット群(最上位ビットD5)を受け取り、その上位ビット群に応じてノード16を所定の電圧にプリチャージする。言い換えれば、プリチャージ回路15は、上位ビット群に基づいて、選択回路19と出力端子18(バッファ17)を接続する配線を、所定の電圧にプリチャージする。
ノード16を所定の電圧にプリチャージするのは、選択回路19を介して第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12に耐圧以上の電圧が印加されないようにするためである。従って、そのプリチャージ動作は、選択回路19のスイッチ13及びスイッチ14の両方が開いた状態で実行される。言い換えれば、選択回路19がプリチャージ回路15(ノード16)と第1、第2のD/A変換器11、12との電気的接続を切った後、プリチャージ回路はノード16を所定の電圧にプリチャージする。また、その所定の電圧は、第2の電圧と第3の電圧のいずれかであると好ましい。例えば、最上位ビットD5が“1”の場合、プリチャージ回路15は、第2の電圧をノード16に印加し、最上位ビットD5が“0”の場合、プリチャージ回路15は、第3の電圧をノード16に印加する。
上記例の場合、ノード16にプリチャージされる所定の電圧は、システムグランドGNDである。この場合、図3に示されるように、プリチャージ回路15は、グランドとノード16との間に介在するプリチャージスイッチを有している。このプリチャージスイッチは、上位ビット群によって制御され、例えば上位ビット群(最上位ビットD5)の値が変化する際に、ノード16をシステムグランドGNDにプリチャージする。
このプリチャージ回路15による作用・効果を具体的に説明するために、次のような例を考える。第1のD/A変換器11の動作電圧が+3〜0V(第1の電圧範囲VDD〜GND)であるとする。また、第2のD/A変換器12の動作電圧が0〜−3V(第2の電圧範囲GND〜VEE)であり、その耐圧が4Vであるとする。この場合、第2のD/A変換器12には+1Vまでしか電圧を印加できない。プリチャージ回路15が無い場合、第1のD/A変換器11で選択されるアナログ電圧信号V33〜V64によって、第2のD/A変換器12に+1V以上の電圧が印加される可能性がある。これは、素子寿命の著しい低下を招く。本実施の形態によれば、上位ビット群の値が変化する際、選択回路19のスイッチ13及びスイッチ14がオフし、プリチャージ回路15がノード16をシステムグランドGNDにプリチャージする。これにより、第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12に耐圧以上の電圧が印加されることを防ぐことが可能となる。従って、素子寿命の低下が防止される。尚、選択回路19と同様に、このプリチャージ回路15も、第3の電圧範囲(図2参照)で動作するように構成されればよい。
(動作例)
次に、図3を参照しながら、本実施の形態に係るD/A変換回路1の全体的な動作を説明する。例として、6ビットのデジタル信号“000000”、“100000”、及び“111111”が入力される場合を考える。まず、デジタル信号“000000”が入力される。この時、上位ビット群は“0”であり、下位ビット群は“00000”である。第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12は、その下位ビット群に応じて、それぞれ第1のアナログ電圧信号V33及び第2のアナログ電圧信号V1を選択回路19に出力する。選択回路19においては、上位ビット群に応じて、スイッチ13がオフしスイッチ14がオンする。これにより、第2のアナログ電圧信号V1が、バッファ17を通して出力端子18から出力される。
続いて、デジタル信号“100000”が入力される。この時、上位ビット群は“1”であり、下位ビット群は“00000”である。上位ビット群(最上位ビットD5)が、“0”から“1”に変化しているので、選択回路19のスイッチ13及びスイッチ14がオフし、プリチャージ回路15がノード16をシステムグランドGNDにプリチャージする。その後、第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12は、下位ビット群に応じて、それぞれ第1のアナログ電圧信号V33及び第2のアナログ電圧信号V1を選択回路19に出力する。選択回路19においては、上位ビット群に応じて、スイッチ13がオンしスイッチ14がオフする。これにより、第1のアナログ電圧信号V33が、バッファ17を通して出力端子18から出力される。
続いて、デジタル信号“111111”が入力される。この時、上位ビット群は“1”であり、下位ビット群は“11111”である。上位ビット群(最上位ビットD5)は“1”のままなので、スイッチ13のみがオンした状態が維持され、また、プリチャージ動作は行われない。つまり、上位ビット群が変化しない場合は、耐圧以上の電圧がD/A変換器11、12に印加される恐れはないので、プリチャージ動作は行われない。これにより、プリチャージによる無駄な充放電電力を削減することが可能となる。第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12は、下位ビット群に応じて、それぞれ第1のアナログ電圧信号V64及び第2のアナログ電圧信号V32を選択回路19に出力する。選択回路19においては、スイッチ13がオンし、スイッチ14がオフしている。これにより、第1のアナログ電圧信号V64が、バッファ17を通して出力端子18から出力される。
このように、デジタル信号“000000”、“100000”、及び“111111”のそれぞれに応じたアナログ電圧信号V1、V33、及びV64が、出力端子18から出力される。すなわち、本実施の形態に係るD/A変換回路1は、「D/A変換回路」としての所望の動作を実現している。
(素子構造)
本実施の形態において、選択回路19、プリチャージ回路15、及びバッファ17は、第3の電圧範囲VDD〜VEEで動作するように構成され、それらは「高電圧素子」で製造される。第1のD/A変換器11は、上述のように、第1の電圧範囲VDD〜GNDで動作するように構成される。従って、第1のD/A変換器11を、高電圧素子より耐圧の低い「中電圧素子」で製造することが可能である。第2のD/A変換器12は、上述のように、第2の電圧範囲GND〜VEEで動作するように構成される。従って、第2のD/A変換器12を、高電圧素子より耐圧の低い「中電圧素子」で製造することが可能である。このような動作電圧の違いや耐圧の違いにより現れる特徴が以下に説明される。
図5は、本実施の形態に係るD/A変換回路1のレイアウトを概略的に示す上面図である。各回路の動作電圧(使用電圧)は異なるため、使用電圧が異なる回路は、基板上の異なる領域に配置される。例えば、第1の電圧範囲VDD〜GNDで動作する第1のD/A変換器11は、基板100上の第1の連続領域R1に形成される。第2の電圧範囲GND〜VEEで動作する第2のD/A変換器12は、基板100上の第2の連続領域R2に形成される。第3の電圧範囲VDD〜VEEで動作する選択回路19、プリチャージ回路15、及びバッファ17は、基板100上の第3の連続領域R3に形成される。各連続領域は深いウェル層を用いることによって分離され、それぞれの連続領域R1〜R3には、異なる範囲の電圧が印加される。複数のD/A変換回路1が形成される場合、複数の第1のD/A変換器11は連続領域R1に連続的に配置され、複数の第2のD/A変換器12は連続領域R2に連続的に配置され、複数の選択回路19は連続領域R3に連続的に配置されればよい。
図6は、図5における線B−B’に沿った構造を模式的に示す断面図である。P型基板100中に、第1Nウェル110、第2Nウェル120、及び第3Nウェル130が形成されている。上述の第1〜第3の連続領域R1〜R3は、第1〜第3Nウェル110、120、130のそれぞれに対応する。
第1Nウェル110にはPウェル112が形成されている。第1Nウェル110及びPウェル112には、第1の電圧VDD及びシステムグランドGNDのそれぞれが印加されている。また、第1Nウェル110上にはPチャネルMOSトランジスタQ1pが形成され、Pウェル112上にはNチャネルMOSトランジスタQ1nが形成されている。各MOSトランジスタのゲート電極は、ゲート酸化膜114を介して基板100上に形成されている。これらMOSトランジスタQ1p、Q1nにより、第1の電圧範囲VDD〜GNDで動作する第1のD/A変換器11が構成されている。つまり、MOSトランジスタQ1p、Q1nは、中電圧素子である。
第2Nウェル120にはPウェル122が形成されている。第2Nウェル120及びPウェル122には、システムグランドGND及び第4の電圧VEEのそれぞれが印加されている。また、第2Nウェル120上にはPチャネルMOSトランジスタQ2pが形成され、Pウェル122上にはNチャネルMOSトランジスタQ2nが形成されている。各MOSトランジスタのゲート電極は、ゲート酸化膜124を介して基板100上に形成されている。これらMOSトランジスタQ2p、Q2nにより、第2の電圧範囲GND〜VEEで動作する第2のD/A変換器12が構成されている。つまり、MOSトランジスタQ2p、Q2nは、中電圧素子である。
第3Nウェル130及びP型基板100には、第1の電圧VDD及び第4の電圧VEEが印加されている。但し、第3Nウェル130に第1の電圧VDD以上の電圧が印加されてもよく、P型基板100に第4の電圧VEE以上の電圧が印加されてもよい。また、第3Nウェル130上にはPチャネルMOSトランジスタQ3pが形成され、P型基板100上にはNチャネルMOSトランジスタQ3nが形成されている。各MOSトランジスタのゲート電極は、ゲート酸化膜134を介して基板100上に形成されている。これらMOSトランジスタQ3p、Q3nにより、第3の電圧範囲VDD〜VEEで動作する選択回路19、プリチャージ回路15、及びバッファ17が構成されている。つまり、MOSトランジスタQ3p、Q3nは、高電圧素子である。
ここで、中電圧素子であるMOSトランジスタQ1p、Q1n、Q2p、Q2nの耐圧は、高電圧素子であるMOSトランジスタQ3p、Q3nの耐圧より小さくてもよい。従って、第1及び第2の連続領域R1、R2に形成されるMOSトランジスタのゲート酸化膜114、124を、第3の連続領域R3に形成されるMOSトランジスタのゲート酸化膜134よりも薄くなるように設計することが可能である。また、第1及び第2の連続領域R1、R2に形成されるMOSトランジスタのゲート長Lを、第3の連続領域R3に形成されるMOSトランジスタのゲート長Lよりも短くなるように設計することが可能である。更に、第1及び第2の連続領域R1、R2に形成されるMOSトランジスタのゲート幅Wを、第3の連続領域R3に形成されるMOSトランジスタのゲート幅Wよりも小さくなるように設計することが可能である。すなわち、本実施の形態によれば、第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12の回路面積を縮小することが可能である。これにより、D/A変換回路1の回路面積が従来技術と比較して縮小される。
(効果)
以上に説明されたように、本実施の形態によれば、第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12は、中電圧素子で製造される。これにより、D/A変換回路1の回路面積が縮小される。一般的に、デジタル信号のビット数の増大に伴いD/A変換回路の面積は大きくなる。従って、本発明に係るD/A変換回路1は、ビット数が大きい場合に特に好適である。
また、第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12の動作電圧が低減されるので、D/A変換回路1の消費電力を低減することが可能となる。また、プリチャージ回路15は、第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12に耐圧以上の電圧が印加されることを防ぎ、素子寿命の低下を防止する。このプリチャージ回路15は、上位ビット群の値が変化する時にだけプリチャージ動作を行うことが好ましい。これにより、プリチャージによる無駄な充放電電力を削減することが可能となる。
(適用例)
以下、本発明に係るD/A変換回路1が適用される半導体装置の例が詳しく説明される。例えば、本発明に係るD/A変換回路1は、デジタルデータとして供給される画像データを表示する表示装置に適用され、その表示装置を駆動するディスプレイドライバの中で用いられる。この場合、上記デジタル信号D0〜D5は、表示パネルの画素に表示される画素データである。また、アナログ電圧信号V1〜V64は、画素に印加される画素電圧(階調電圧)を示す階調信号である。D/A変換回路1は、画素データを、その画素データに応じた階調信号に変換する。表示装置としては、液晶表示装置、プラズマディスプレイ装置、有機ELディスプレイ装置などが例示される。以下の説明においては、液晶表示装置が例として挙げられる。
図7は、本実施の形態に係る液晶表示装置60の構成を示すブロック図である。この液晶表示装置60は、データ線駆動回路61、走査線駆動回路62、表示パネル63、制御回路67、及び電源回路68を備えている。
表示パネル63には、データ線駆動回路61に接続された複数のデータ線64と、走査線駆動回路62に接続された複数の走査線65が形成されている。複数のデータ線64と複数の走査線65は互いに交差するように形成されており、複数の交差点のそれぞれに複数の画素66が形成されている。つまり、表示パネル63は、マトリックス状に配置された複数の画素66(例えば、1080×1920個の画素66)を有している。各画素6は、TFT(Thin Film Transistor)と、液晶と、コモン電極とを有する。TFTのゲート端子は走査線65に接続され、TFTのソース端子あるいはドレイン端子はデータ線64に接続される。液晶の一端は、TFTのソース端子あるいはドレイン端子に接続され、その他端は、一定のコモン電圧が印加されるコモン電極に接続される。
制御回路67は、走査線駆動回路62を制御するための走査線駆動信号群を走査線駆動回路62に出力する。走査線駆動回路(ゲートドライバ)62は、走査線駆動信号群に従って、複数の走査線65を順番に駆動する。また、制御回路67は、データ線駆動回路61を制御するためのデータ線駆動信号群と、デジタルデータである映像信号をデータ線駆動回路61に出力する。データ線駆動回路(ソースドライバ)61は、データ線駆動信号群に従って、複数のデータ線64を駆動する。具体的には、データ線駆動回路61は、複数のデータ線64のそれぞれに、映像信号に応じた階調信号(アナログ電圧信号)を出力する。これにより、選択された1本の走査線65につながる複数の画素66のそれぞれに、映像信号に応じた階調電圧(画素電圧)が印加される。複数の走査線65が順番に駆動されることによって、画像が表示パネル63に表示される。
電源回路68は、液晶表示装置60に供給される電源電圧VDCから、データ線駆動回路61や走査線駆動回路62の動作電圧を生成する。また、電源回路68は、コモン電圧生成回路69を有している。このコモン電圧生成回路69は、コモン電圧をコモン電極に供給する。
本発明に係るD/A変換回路1は、データ線64に階調信号(アナログ電圧信号)を出力するためのデータ線駆動回路61に適用される。このデータ線駆動回路61は、複数のデータ線64のそれぞれを駆動するため、複数のD/A変換回路1がそれら複数のデータ線64のそれぞれに設けられる。このように、データ線駆動回路61は、多数のD/A変換回路を必要とするため、回路面積が低減された本発明に係るD/A変換回路1は特に好適である。
(第1の実施の形態)
(回路構成)
図8は、本発明の第1の実施の形態に係るデータ線駆動回路61の構成を示す回路ブロック図である。本実施の形態に係るデータ線駆動回路61は、図3に示されたD/A変換回路1、レベルシフト回路群2、ロジック回路3、及び階調電圧生成回路4を備えている。D/A変換回路1の出力端子18は、複数のデータ線64の中のあるデータ線64に接続されている。そして、D/A変換回路1によって選択される一の階調信号(アナログ電圧信号)は、出力端子18を介して、そのデータ線64及びある画素66に供給される。尚、図8において、1つのD/A変換回路1だけが示されているが、実際には複数のデータ線64のそれぞれに対して複数のD/A変換回路1が設けられている。
まず、階調電圧生成回路4の説明が行われる。階調電圧生成回路4は、複数の階調信号(アナログ電圧信号)V1〜V64を、D/A変換回路1に供給するように構成されている。つまり、階調電圧生成回路4は、D/A変換回路1に接続されており、第1の電圧範囲VDD〜GNDに対応した階調信号V33〜V64を第1のD/A変換器11に、また、第2の電圧範囲GND〜VEEに対応した階調信号V1〜V32を第2のD/A変換器12に供給する。各D/A変換回路1におけるばらつきを防止するため、この階調電圧生成回路4は、複数のD/A変換回路1に対して共通に設けられていると好適である。
本実施の形態において、階調電圧生成回路4は、単調増加性に優れている抵抗ストリング回路により構成される。例えば、図9Aには、複数の抵抗R1〜R64が直列に接続された抵抗ストリング回路が示されている。この抵抗ストリング回路に、基準電圧Vref1、Vref2、及びGNDが供給され、それぞれの接続点から複数の階調電圧V1〜V64が生成されている。この場合、中間調である階調電圧V32及びV33は、システムグランドGND近傍の電圧となる。また、図9Bには、複数の抵抗R1〜R63が直列に接続された抵抗ストリング回路が示されている。この抵抗ストリング回路に、基準電圧Vref1、Vref2、及びGNDが供給され、それぞれの接続点から複数の階調電圧V1〜V64が生成されている。この場合、中間調である階調電圧V32がシステムグランドGNDとなる。階調電圧V64〜V33は、第1の電圧範囲VDD〜GNDの階調電圧であり、第1のD/A変換器11に出力される。階調電圧V32〜V1は、第2の電圧範囲GND〜VEEの階調電圧であり、第2のD/A変換器12に出力される。
図10は、階調電圧と画素66における階調との対応関係を示している。階調電圧と階調とが、図10における実線で示されるように線形の関係を有する場合、複数の抵抗(R1〜R64)は同じ抵抗値を有するように設計される。また、液晶材料の光透過特性と人の視覚特性との違いを調整し、自然な階調表示を行うために、階調電圧と階調との対応関係が補正されてもよい。この補正は、ガンマ補正と呼ばれている。この場合、階調電圧と階調との対応関係は、図10における点線で示されるように非線形になるように設定される。ガンマ補正を行うためには、図10における点線で示される関数が得られるように、複数の抵抗(R1〜R64)の抵抗値が調整されればよい。尚、図示されないが、階調電圧生成回路4と第1,第2のD/A変換器11,12との間に、ボルテージフォロア等のバッファが設けられてもよい。その場合、上述のバッファ17が削除されてもよい。
次に、ロジック回路3の説明が行われる。ロジック回路3は、画素データを示すデジタル信号D0〜D5を受け取り、上位ビット群D5及び下位ビット群D0〜D4をD/A変換回路1に供給する。具体的には、ロジック回路3は、ラッチ信号LATに応答して6ビットのデジタル信号D0〜D5をラッチするラッチ回路31を備えている。ラッチ回路31は、デジタル信号の下位ビット群D0〜D4を、第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12に向けて出力する。また、ラッチ回路31は、デジタル信号の上位ビット群D5を、選択回路19及びプリチャージ回路15に向けて出力する。D/A変換回路1は、上位ビット群D5及び下位ビット群D0〜D4に応答して、上述の動作を実行する。
また、本実施の形態に係るロジック回路3は、図8に示されるように、変化検出回路33を備えていてもよい。変化検出回路33は、プリチャージ動作を制御するための回路であり、デジタル信号の上位ビット群D5の値の変化を検出する。上位ビット群D5の変化を検出するため、変化検出回路33は、EXOR回路、ラッチ回路などの論理回路で構成される。上位ビット群D5の値の変化を検出した場合、変化検出回路33は、ラッチ信号LATがHiの期間、スイッチ制御信号SWCNTを選択回路19及びプリチャージ回路15に向けて出力する。このスイッチ制御信号SWCNTに応答して、選択回路19は、スイッチ13及びスイッチ14を一時的にオフする。その間、プリチャージ回路15は、スイッチ制御信号SWCNTに応答して、ノード16をシステムグランドGNDにプリチャージする。この変化検出回路33は、ロジック回路3に設けられる代わりに、選択回路19とプリチャージ回路15のそれぞれに設けられてもよい。
本実施の形態において、ラッチ回路31は、電圧VCCとグランド電圧GNDとの間の電圧範囲で動作するように構成されている。この電圧VCCは、電圧VDD(例:+3V)や電圧VEE(例:−3V)と異なり、例えば2Vである。この場合、ラッチ回路31に入力されるデジタル信号D0〜D5の電圧は、電圧VCC及びグランド電圧GNDである。ラッチ回路31から出力されるデジタル信号D0〜D5の電圧を、D/A変換回路1の動作電圧に適合させるため、本実施の形態によれば、ロジック回路3とD/A変換回路1との間にレベルシフト回路群2が介在している。図8に示されるように、レベルシフト回路群2は、第1のレベルシフト回路21、第2のレベルシフト回路22、及び第3のレベルシフト回路23を含んでいる。
第1のレベルシフト回路21は、ラッチ回路31と第1のD/A変換器11との間に設けられている。この第1のレベルシフト回路21は、ラッチ回路31から下位ビット群D0〜D4を受け取り、その下位ビット群を第1の電圧範囲VDD(3V)〜GNDに適合するように変換する。そして、第1のレベルシフト回路21は、レベルシフトされた後の下位ビット群D0〜D5を、第1のD/A変換器11へ出力する。
第2のレベルシフト回路22は、ラッチ回路31と第2のD/A変換器12との間に設けられている。この第2のレベルシフト回路22は、ラッチ回路31から下位ビット群D0〜D4を受け取り、その下位ビット群を第2の電圧範囲GND〜VEE(−3V)に適合するように変換する。そして、第2のレベルシフト回路22は、レベルシフトされた後の下位ビット群D0〜D5を、第2のD/A変換器12へ出力する。
図11は、第1のレベルシフト回路21及び第2のレベルシフト回路22の構成の例を示している。第1のレベルシフト回路21は、PチャネルトランジスタP1、P2、及びNチャネルトランジスタN1、N2から構成される周知のレベルシフタである。この第1のレベルシフト回路21は、第1の電圧VDD(3V)から第2の電圧GNDの電圧範囲で動作するように構成されている。つまり、第1のレベルシフト回路21は、中電圧系であり、トランジスタP1、P2、N1、N2は中電圧素子である。また、第2のレベルシフト回路22は、PチャネルトランジスタP3、P4、及びNチャネルトランジスタN3、N4から構成される周知のレベルシフタと、PチャネルトランジスタP5、P6、及びNチャネルトランジスタN5、N6から構成される周知のレベルシフタとを有している。この第2のレベルシフト回路22は、電圧VCC(2V)から第4の電圧VEE(−3V)の電圧範囲で動作するように構成されている。つまり、第2のレベルシフト回路22は、高電圧系であり、トランジスタP3〜P6、N3〜N6は高電圧素子である。
第3のレベルシフト回路23は、ロジック回路3(変化検出回路33)と選択回路19及びプリチャージ回路15との間に設けられている。この第3のレベルシフト回路23は、ロジック回路3から上位ビット群D5を受け取る、あるいは、変化検出回路33からスイッチ制御信号SWCNTを受け取る。そして、第3のレベルシフト回路23は、上位ビット群D5あるいはスイッチ制御信号SWCNTを、第3の電圧範囲VDD(3V)〜VEE(−3V)に適合するように変換する。その後、第3のレベルシフト回路23は、レベルシフトされた後の上位ビット群D5あるいはスイッチ制御信号SWCNTを、選択回路19及びプリチャージ回路15へ出力する。
図12は、第3のレベルシフト回路23の構成の例を示している。第3のレベルシフト回路23は、PチャネルトランジスタP7、P8、及びNチャネルトランジスタN7、N8から構成される周知のレベルシフタと、PチャネルトランジスタP9、P10、及びNチャネルトランジスタN9、N10から構成される周知のレベルシフタとを有している。この第3のレベルシフト回路23は、第1の電圧VDD(3V)から第4の電圧VEE(−3V)の電圧範囲で動作するように構成されている。つまり、第3のレベルシフト回路23は、高電圧系であり、トランジスタP7〜P10、N7〜N10は高電圧素子である。
(動作例)
次に、本実施の形態に係るデータ線駆動回路61の全体的な動作を説明する。図13は、データ線駆動回路61の動作の一例を示すタイミングチャートである。まず、デジタル信号“000000”がD/A変換回路1に入力され、D/A変換回路1の出力端子18(OUT)から階調電圧V1が出力される。
次に、ラッチ信号LATがLowからHiになり、ラッチ回路31は、デジタル信号“111111”をラッチする。この時、上位ビット群D5が“0”から“1”に変化しているので、変化検出回路33は、スイッチ制御信号SWCNTを選択回路19及びプリチャージ回路15に出力する。ラッチ信号LATがHiである期間に、選択回路19は、スイッチ13及びスイッチ14をオフし、プリチャージ回路15は、ノード16をシステムグランドGNDにプリチャージする。この時、出力端子18からはシステムグランドGNDが出力される。ラッチ信号LATがHiからLowに変化すると、変化検出回路33は、スイッチ制御信号SWCNTの出力を停止する。選択回路19は、上位ビット群D5に応じて、スイッチ13をオンする。これにより、出力端子18から階調電圧V64が出力される。このプリチャージ動作により、第2のD/A変換器12に階調電圧V64が印加される可能性が排除される。
次に、ラッチ信号LATがLowからHiになり、ラッチ回路31は、デジタル信号“110000”をラッチする。この時、上位ビット群D5は“1”のままであるので、プリチャージ動作は行われず、スイッチ13がオンされた状態が維持される。出力端子18からは、そのデジタル信号に応じた階調電圧V49が出力される。このように、上位ビット群が変化しない場合はプリチャージ動作が行われないので、無駄な充放電電力が削減される。
次に、ラッチ信号LATがLowからHiになり、ラッチ回路31は、デジタル信号“010000”をラッチする。この時、上位ビット群D5が“1”から“0”に変化しているので、プリチャージ動作が実行される。ラッチ信号LATがHiである期間、出力端子18からはシステムグランドGNDが出力される。ラッチ信号LATがHiからLowに変化すると、選択回路19は、上位ビット群D5に応じて、スイッチ14をオンする。これにより、出力端子18から階調電圧V17が出力される。次に、ラッチ回路31は、デジタル信号“000000”をラッチし、出力端子18から階調電圧V1が出力される。
(素子構造)
本実施の形態において、ラッチ回路31、変化検出回路33などのロジック回路3は、電圧範囲VCC〜GNDで動作するように構成され、それらは低電圧素子(例:2V)で製造される。第1のD/A変換器11は、第1の電圧範囲VDD〜GNDで動作するように構成され、中電圧素子(例:3V)で製造される。第2のD/A変換器12は、第2の電圧範囲GND〜VEEで動作するように構成され、中電圧素子で製造される。第1のレベルシフト回路21は、第1の電圧範囲VDD〜GNDで動作するように構成され、中電圧素子で製造される。第2のレベルシフト回路22は、少なくとも電圧範囲VCC〜VEEで動作するように構成され、高電圧素子(例:6V)で製造される。第3のレベルシフト回路23、選択回路19、プリチャージ回路15、及びバッファ17は、第3の電圧範囲VDD〜VEEで動作するように構成され、それらは高電圧素子で製造される。尚、階調電圧生成回路4にバッファが設けられる場合、そのバッファは中電圧素子で製造されることが好ましい。
また、図5を参照して、第1の電圧範囲VDD〜GNDで動作する第1のD/A変換器11及び第1のレベルシフト回路21は、第1の連続領域R1に形成される。第2の電圧範囲GND〜VEEで動作する第2のD/A変換器12は、第2の連続領域R2に形成される。第3の電圧範囲VDD〜VEEで動作する第2のレベルシフト回路22、第3のレベルシフト回路23、選択回路19、プリチャージ回路15、及びバッファ17は、基板100上の第3の連続領域R3に形成される。電圧範囲VCC〜GNDで動作するロジック回路3は、図示されない第4の連続領域R4に形成される。複数のD/A変換回路1が形成される場合、複数の第1のD/A変換器11は連続領域R1に連続的に配置され、複数の第2のD/A変換器12は連続領域R2に連続的に配置され、複数の選択回路19は連続領域R3に連続的に配置されればよい。
また、図6に示されたように、各連続領域R1〜R3は、深いウェル層110、120、130を用いることによって分離され、それぞれの連続領域R1〜R3には、異なる範囲の電圧が印加される。尚、図6において、第3の連続領域R3には第1の電圧VDD(3V)と第4の電圧VEE(−3V)が印加されているが、第3の連続領域R3に、第1の電圧VDD以上の電圧と第4の電圧VEE以下の電圧が印加されてもよい。例えば、データ線駆動回路61と走査線駆動回路62が同じ基板100に形成され、走査線駆動回路62の動作に用いられる電圧(例:−5V〜5V)が第3の連続領域R3に印加されてもよい。
本実施の形態によれば、第1及び第2の連続領域R1、R2に形成される中電圧素子を、高電圧素子よりも小さくなるように設計することが可能である。すなわち、第1及び第2の連続領域R1、R2に形成されるMOSトランジスタのゲート酸化膜114、124は、第3の連続領域R3に形成されるMOSトランジスタのゲート酸化膜134よりも薄くなるように設計される。また、第1及び第2の連続領域R1、R2に形成されるMOSトランジスタのゲート長Lは、第3の連続領域R3に形成されるMOSトランジスタのゲート長Lよりも短くなるように設計される。更に、第1及び第2の連続領域R1、R2に形成されるMOSトランジスタのゲート幅Wは、第3の連続領域R3に形成されるMOSトランジスタのゲート幅Wよりも小さくなるように設計される。これにより、D/A変換回路1の回路面積が縮小され、データ線駆動回路61の回路面積も縮小される。尚、図示されない第4の連続領域に形成される低電圧素子は、中電圧素子よりも更に小さくなるように設計され得る。
(効果)
以上に説明されたように、本実施の形態によれば、第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12は、中電圧素子で製造される。これにより、D/A変換回路1の回路面積が縮小され、データ線駆動回路61の回路面積も縮小される。特に、データ線駆動回路61は多数のD/A変換回路1を必要とするため、本発明に係る構成は好適である。また、一般的に、デジタル信号のビット数の増大に伴いD/A変換回路の面積は大きくなり、データ線駆動回路の面積も大きくなる。従って、本発明に係るデータ線駆動回路61は、ビット数が大きい場合に特に好適である。
また、第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12の動作電圧が低減されるので、D/A変換回路1の消費電力が低減され、データ線駆動回路61の消費電力も低減される。また、プリチャージ回路15は、第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12に耐圧以上の電圧が印加されることを防ぎ、素子寿命の低下を防止する。このプリチャージ回路15は、上位ビット群の値が変化する時にだけプリチャージ動作を行うことが好ましい。これにより、プリチャージによる無駄な充放電電力を削減することが可能となる。
更に、上記説明において示されたように、第2の電圧と第3の電圧はシステムグランドGNDであると好ましい。その理由は以下の通りである。液晶表示装置60の電源電圧VDC(図7参照)が3Vであり、データ線駆動回路61が、第3の電圧範囲VDD〜VEEとして6V〜0Vの電圧範囲で動作するとする。この場合、その6Vの電圧を生成するために、電源回路68は電源電圧VDCを昇圧する必要がある。この時、昇圧回路での効率は約80%である。しかしながら、データ線駆動回路61が、第3の電圧範囲VDD〜VEEとして3V〜−3Vの電圧範囲で動作する場合、電源回路68は電源電圧VDCを昇圧する必要がなくなる。電源回路68は、システムグランドGNDを基準として用い、電源電圧VDCからデータ線駆動回路61の電源電圧を生成する。この場合、昇圧回路でのロスが無くなり、消費電力が低減される。このように、第2の電圧と第3の電圧をシステムグランドGNDに設定することによって、液晶表示装置60の消費電力を低減することが可能となる。
(第2の実施の形態)
ロジック部3が動作する電圧範囲と、第1のD/A変換器11又は第2のD/A変換器12が動作する電圧範囲が一致する場合、第1のレベルシフト回路21又は第2のレベルシフト回路22を削除することが可能である。図14は、ロジック部3が第1のD/A変換器11と同じ第1の電圧範囲VDD〜GNDで動作する場合のデータ線駆動回路61aの構成を示している。図14において、図8と同様の構成には同じ符号が付されており、その説明は適宜省略される。本実施の形態に係るデータ線駆動回路61aのレベルシフト回路群2aは、第2のレベルシフト回路22と第3のレベルシフト回路23を含んでいる。第1のレベルシフト回路21は省略されており、下位ビット群D0〜D4は、ラッチ回路31から第1のD/A変換器11に直接供給される。これにより、データ線駆動回路61aの回路面積が更に低減される。
(第3の実施の形態)
データ線駆動回路61は、プリチャージ回路15の代わりに、次のような構成によりプリチャージ動作を実行することもできる。図15は、本発明の第2の実施の形態に係るデータ線駆動回路61bの構成を示している。図15において、図8と同様の構成には同じ符号が付されており、その説明は適宜省略される。本実施の形態に係るデータ線駆動回路61bは、D/A変換回路1b、レベルシフト回路群2、及びロジック回路3bを備えている。D/A変換回路1bは、プリチャージ回路15を有していない点を除いて、第1の実施の形態に係るD/A変換回路1と同様である。
本実施の形態に係るロジック回路3bは、ラッチ回路31、論理回路34、35、及び変化検出回路36を備えている。論理回路34は、ラッチ回路31から受け取った下位ビット群D0〜D4を、第1のレベルシフト回路21を介して第1のD/A変換器11に供給する。また、論理回路35は、ラッチ回路31から受け取った下位ビット群D0〜D4を、第2のレベルシフト回路22を介して第2のD/A変換器12に供給する。
変化検出回路36は、ラッチ回路31からデジタル信号の上位ビット群D5を受け取り、その上位ビット群D5を第3のレベルシフト回路23を介して選択回路19に供給する。また、変化検出回路36は、上位ビット群D5の値の変化を検出する。上位ビット群D5の変化を検出するため、変化検出回路36は、EXOR回路、ラッチ回路などの論理回路で構成される。上位ビット群D5の値の変化を検出した場合、変化検出回路36は、制御信号CNTをロジック回路3bの論理回路34、35に出力する。
上位ビット群D5の値が変化した場合、論理回路34及び35の少なくとも1つは次のような動作を行い、それにより、ノード16がシステムグランドGND近傍の電圧にプリチャージされる。すなわち、論理回路34は、制御信号CNTに応答して、ビット値が全て0であるデータ(00000)を下位ビット群D0〜D4として、一時的に第1のD/A変換器11に供給する。これにより、第1のD/A変換器11は、階調電圧V33を選択し、ノード16を階調電圧V33にプリチャージする。あるいは、論理回路35は、制御信号CNTに応答して、ビット値が全て1であるデータ(11111)を下位ビット群D0〜D4として、一時的に第2のD/A変換器12に供給する。これにより、第2のD/A変換器12は、階調電圧V32を選択し、ノード16を階調電圧V32にプリチャージする。
このように、本実施の形態によれば、上位ビット群D5が変化した場合、ノード16はシステムグランドGND近傍の階調電圧V32あるいはV33にプリチャージされる。これにより、第1のD/A変換器11及び第2のD/A変換器12に耐圧以上の電圧が印加されることが防止される。
(第4の実施の形態)
上述の実施の形態において、上位ビット群は最上位ビットD5からなり、下位ビット群はビットD0〜D4からなっていた。上位ビット群が複数のビットを含む場合であっても、本発明に係るD/A変換回路は、上述の実施の形態と同様の思想に基づいて実現可能である。例として、上位ビット群がビットD5、D4からなり、下位ビット群がビットD0〜D3からなる場合が以下に説明される。
図16は、本発明の第4の実施の形態に係るD/A変換回路1’及び階調電圧生成回路4を示している。図16において、図8と同様の構成には同じ符号が付されており、その説明は適宜省略される。本実施の形態に係るD/A変換回路1’は、第1のD/A変換器54、第2のD/A変換器55、第3のD/A変換器56、第4のD/A変換器57、選択回路19’、プリチャージ回路15’、バッファ17、及び出力端子18を備えている。
第1のD/A変換器54は、第5の電圧VFFと第1の電圧VDDとの間の電圧範囲で動作するように構成されている。第1の電圧VDDは、第5の電圧VFFよりも低い。階調電圧生成回路4は、電圧範囲VFF〜VDDに対応する複数の階調信号V49〜V64を、第1のD/A変換器54に供給する。第1のD/A変換器54は、複数の階調信号V49〜V64のうち下位ビット群D0〜D3に応じた一の階調信号を、第1の階調信号として選択回路19’に出力する。
第2のD/A変換器55は、第1の電圧VDDと第2の電圧GNDとの間の電圧範囲で動作するように構成されている。第2の電圧GNDは、第1の電圧VDDよりも低い。階調電圧生成回路4は、電圧範囲VDD〜GNDに対応する複数の階調信号V33〜V48を、第2のD/A変換器55に供給する。第2のD/A変換器55は、複数の階調信号V33〜V48のうち下位ビット群D0〜D3に応じた一の階調信号を、第2の階調信号として選択回路19’に出力する。
第3のD/A変換器56は、第3の電圧GNDと第4の電圧VEEとの間の電圧範囲で動作するように構成されている。第4の電圧VEEは、第3の電圧GNDよりも低い。階調電圧生成回路4は、電圧範囲GND〜VEEに対応する複数の階調信号V17〜V32を、第3のD/A変換器56に供給する。第3のD/A変換器56は、複数の階調信号V17〜V32のうち下位ビット群D0〜D3に応じた一の階調信号を、第3の階調信号として選択回路19’に出力する。
第4のD/A変換器57は、第4の電圧VEEと第6の電圧VGGとの間の電圧範囲で動作するように構成されている。第6の電圧VGGは、第4の電圧VEEよりも低い。階調電圧生成回路4は、電圧範囲VEE〜VGGに対応する複数の階調信号V1〜V16を、第4のD/A変換器57に供給する。第4のD/A変換器57は、複数の階調信号V1〜V16のうち下位ビット群D0〜D3に応じた一の階調信号を、第4の階調信号として選択回路19’に出力する。
図17は、階調電圧と画素66における階調との対応関係を示している。ここで、第5の電圧VFFとして、+4Vが例示される。第1の電圧VDDとして、+2Vが例示される。第2の電圧及び第3の電圧として、システムグランドGNDが例示される。第4の電圧VEEとして、−2Vが例示される。第6の電圧VGGとして、−4Vが例示される。この場合、第1〜第4のD/A変換器54〜57を「低電圧素子」で製造することが可能である。すなわち、本実施の形態によれば、D/A変換回路1’の回路面積を、D/A変換回路1の回路面積よりも更に縮小することが可能となる。
また、図16に示されるように、本実施の形態に係る選択回路19’は、上位ビット群のうち最上位ビットD5で制御されるスイッチ13、14と、上位ビット群のうち上位ビットD4で制御されるスイッチ50〜53を有している。選択回路19’の各スイッチは、第5の電圧VFF以上の電圧と第6の電圧VGG以下の電圧の間の電圧範囲で動作する。
スイッチ50は、第1のD/A変換器54とノード71との間に介在し、第1のD/A変換器54から第1の階調信号を受け取る。スイッチ51は、第2のD/A変換器55とノード71との間に介在し、第2のD/A変換器55から第2の階調信号を受け取る。スイッチ50及び51は、上位ビットD4の値に基づいて、第1の階調信号及び第2の階調信号のいずれかを、「上位階調信号」としてノード71に出力する。
スイッチ52は、第3のD/A変換器56とノード72との間に介在し、第3のD/A変換器56から第3の階調信号を受け取る。スイッチ53は、第4のD/A変換器57とノード72との間に介在し、第4のD/A変換器57から第4の階調信号を受け取る。スイッチ52及び53は、上位ビットD4の値に基づいて、第3の階調信号及び第4の階調信号のいずれかを、「下位階調信号」としてノード72に出力する。
スイッチ13は、ノード71とノード16との間に介在し、上位階調信号を受け取る。スイッチ14は、ノード72とノード16との間に介在し、下位階調信号を受け取る。スイッチ13及び14は、最上位ビットD5の値に基づいて、上位階調信号及び下位階調信号のいずれかを、デジタル信号D0〜D5に応じた一の階調信号としてノード16に出力する。
また、本実施の形態に係るプリチャージ回路15’は、デジタル信号の上位ビット群D4,D5が変化した場合、ノード16を所定の電圧にプリチャージする。図16に示されるように、プリチャージ回路15’は、スイッチ58及びスイッチ59を有している。スイッチ58は、上位ビット群D4,D5が変化した場合、ノード16を一時的に第1の電圧VDDにプリチャージする。スイッチ59は、上位ビット群D4,D5が変化した場合、ノード16を一時的に第4の電圧VEEにプリチャージする。
最上位ビットD5が“0”から“1”に変化する場合、すなわち、上位ビット群(D5,D4)が“00”又は“01”から“10”又は“11”に変化する場合、次のような動作が行われる。まず、スイッチ14、50〜53、及び59が一時的にオフし、スイッチ13及び58が一時的にオンする。これにより、ノード16及び71が第1の電圧VDDにプリチャージされる。その後、スイッチ58がオフされ、プリチャージ動作が終了する。次に、上位ビットD4に応じて、スイッチ50又はスイッチ51がオンし、所望の階調信号が選択される。
最上位ビットD5が“1”から“0”に変化する場合、すなわち、上位ビット群(D5,D4)が“10”又は“11”から“00”又は“01”に変化する場合、次のような動作が行われる。まず、スイッチ13、50〜53、及び58が一時的にオフし、スイッチ14及び59が一時的にオンする。これにより、ノード16及び72が第4の電圧VEEにプリチャージされる。その後、スイッチ59がオフされ、プリチャージ動作が終了する。次に、上位ビットD4に応じて、スイッチ52又はスイッチ53がオンし、所望の階調信号が選択される。
最上位ビットD5が“0”のままで上位ビットD4が変化する場合、すなわち、上位ビット群(D5,D4)が“00”から“01”に、あるいは、“01”から“00”に変化する場合、次のような動作が行われる。まず、スイッチ13、50〜53、及び58が一時的にオフし、スイッチ14及び59が一時的にオンする。これにより、ノード16及び72が第4の電圧VEEにプリチャージされる。その後、スイッチ59がオフされ、プリチャージ動作が終了する。次に、上位ビットD4に応じて、スイッチ52又はスイッチ53がオンし、所望の階調信号が選択される。
最上位ビットD5が“1”のままで上位ビットD4が変化する場合、すなわち、上位ビット群(D5,D4)が“10”から“11”に、あるいは、“11”から“10”に変化する場合、次のような動作が行われる。まず、スイッチ14、50〜53、及び59が一時的にオフし、スイッチ13及び58が一時的にオンする。これにより、ノード16及び71が第1の電圧VDDにプリチャージされる。その後、スイッチ58がオフされ、プリチャージ動作が終了する。次に、上位ビットD4に応じて、スイッチ50又はスイッチ51がオンし、所望の階調信号が選択される。
このようなプリチャージ動作によって、D/A変換器54〜57に耐圧以上の電圧が印加されることが防止される。また、上位ビット群の値が変化する時にだけプリチャージ動作が行われるため、プリチャージによる無駄な充放電電力を削減することが可能となる。
レベルシフト回路群2は、上述の実施の形態と同様に構成される。
本実施の形態によれば、選択回路19’、プリチャージ回路15’、及びバッファ17は高電圧素子で製造される。一方、D/A変換器54〜57は、低電圧素子で製造される。従って、D/A変換回路1’及びデータ線駆動回路の回路面積が更に縮小される。また、D/A変換器54〜57の動作電圧が低いので、D/A変換回路1’の消費電力を低減することが可能となる。
以上に説明されたように、本発明によれば、D/A変換回路の回路面積を縮小することが可能となる。また、そのD/A変換回路の消費電力を低減することが可能となる。更に、そのD/A変換回路を使用する表示装置の消費電力を低減することが可能となる。本発明に係るD/A変換回路は、表示装置だけでなく、携帯電話の音源やプリンタヘッドのなどにも適用可能である。また、D/A変換回路が集積化される基板は、シリコン以外の半導体基板や、ガラス基板、プラスチック基板などでもよい。トランジスタは、MOSトランジスタに限らず、バイポーラトランジスタ、有機トランジスタなどであってもよい。
図1は、本発明の実施の形態におけるデジタル信号を示す概念図である。 図2は、本発明の実施の形態におけるアナログ電圧信号を示す概念図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るD/A変換回路の構成を示す回路ブロック図である。 図4Aは、本発明の実施の形態に係るD/A変換器の構成の一例を示す回路図である。 図4Bは、本発明の実施の形態に係るD/A変換器の構成の他の例を示す回路図である。 図5は、本発明の実施の形態に係るD/A変換回路のレイアウトを概略的に示す上面図である。 図6は、図5における線B−B’に沿った構造を模式的に示す断面図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係るディスプレイドライバの構成を示す回路ブロック図である。 図9Aは、本実施の形態に係る階調電圧生成回路の構成の一例を示す回路ブロック図である。 図9Bは、本実施の形態に係る階調電圧生成回路の構成の他の例を示す回路ブロック図である。 図10は、本実施の形態における階調電圧と階調との関係を示す図である。 図11は、本実施の形態におけるレベルシフト回路の構成を示す回路図である。 図12は、本実施の形態におけるレベルシフト回路の構成を示す回路図である。 図13は、本実施の形態に係るディスプレイドライバの動作を示すタイミングチャートである。 図14は、本発明の第2の実施の形態に係るディスプレイドライバの構成を示す回路ブロック図である。 図15は、本発明の第3の実施の形態に係るディスプレイドライバの構成を示す回路ブロック図である。 図16は、本発明の第4の実施の形態に係るD/A変換回路の構成を示す回路ブロック図である。 図17は、本実施の形態における階調電圧と階調との関係を示す図である。
符号の説明
1 D/A変換回路
2 レベルシフト回路群
3 ロジック回路
4 階調電圧生成回路
11 第1のD/A変換器
12 第2のD/A変換器
13 スイッチ
14 スイッチ
15 プリチャージ回路
16 ノード
17 バッファ
18 出力端子
19 選択回路
21 第1のレベルシフト回路
22 第2のレベルシフト回路
23 第3のレベルシフト回路
31 ラッチ回路
33 変化検出回路
34 論理回路
35 論理回路
36 変化検出回路
50〜53 スイッチ
54 第1のD/A変換器
55 第2のD/A変換器
56 第3のD/A変換器
57 第4のD/A変換器
58、59 スイッチ
60 液晶表示装置
61 データ線駆動回路
62 走査線駆動回路
63 表示パネル
64 データ線
65 走査線
66 画素
67 制御回路
68 電源回路
69 コモン電圧生成回路
71、72 ノード
100 基板
110 第1Nウェル
112 Pウェル
114 ゲート酸化膜
120 第2Nウェル
122 Pウェル
124 ゲート酸化膜
130 第3Nウェル
134 ゲート酸化膜

Claims (19)

  1. 上位ビット群と下位ビット群からなるデジタル信号を、複数のアナログ電圧信号のうち前記デジタル信号に応じた一のアナログ電圧信号に変換するD/A変換回路であって、
    第1の電圧と前記第1の電圧より低い第2の電圧との間の第1の電圧範囲で動作し、前記複数のアナログ電圧信号のうち前記下位ビット群に応じた第1のアナログ電圧信号を出力する第1のD/A変換器と、
    第3の電圧と前記第2及び第3の電圧より低い第4の電圧との間の第2の電圧範囲で動作し、前記複数のアナログ電圧信号のうち前記下位ビット群に応じた第2のアナログ電圧信号を出力する第2のD/A変換器と、
    前記第1の電圧以上の電圧と前記第4の電圧以下の電圧との間の第3の電圧範囲で動作し、前記上位ビット群に応じて、前記第1のアナログ電圧信号又は前記第2のアナログ電圧信号のいずれかを選択して前記一のアナログ電圧信号として第1ノードに出力する選択回路と
    を備え
    前記第1のD/A変換器は、複数の第1MOSトランジスタを備え、
    前記第2のD/A変換器は、複数の第2MOSトランジスタを備え、
    前記選択回路は、複数の第3MOSトランジスタを備え、
    前記第1及び第2MOSトランジスタのゲート酸化膜厚は前記第3MOSトランジスタのゲート酸化膜厚より薄い、あるいは、前記第1及び第2MOSトランジスタのゲート長は前記第3MOSトランジスタのゲート長より短い
    D/A変換回路。
  2. 請求項1に記載のD/A変換回路であって、
    前記第1のD/A変換器は、前記複数のアナログ電圧信号のうち前記第1の電圧範囲に対応する第1の電圧信号群を受け取り、前記第1の電圧信号群のうち前記下位ビット群に応じた前記第1のアナログ電圧信号を前記選択回路に出力し、
    前記第2のD/A変換器は、前記複数のアナログ電圧信号のうち前記第2の電圧範囲に対応する第2の電圧信号群を受け取り、前記第2の電圧信号群のうち前記下位ビット群に応じた前記第2のアナログ電圧信号を前記選択回路に出力する
    D/A変換回路。
  3. 請求項1又は2に記載のD/A変換回路であって、
    前記第2の電圧と前記第3の電圧は同じである
    D/A変換回路。
  4. 請求項に記載のD/A変換回路であって、
    前記第2の電圧と前記第3の電圧はシステムグランドである
    D/A変換回路。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のD/A変換回路であって、
    前記第1のD/A変換器は、基板上の第1の連続領域に形成され、
    前記第2のD/A変換器は、前記基板上の前記第1の連続領域と異なる第2の連続領域に形成され、
    前記選択回路は、前記基板上の前記第1及び第2の連続領域と異なる第3の連続領域に形成された
    D/A変換回路。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のD/A変換回路であって、
    更に、前記第1ノードと出力端子との間に配置され、前記第3の電圧範囲で動作するバッファを備える
    D/A変換回路。
  7. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のD/A変換回路であって、
    更に、前記第1ノードを所定の電圧にプリチャージし、前記第3の電圧範囲で動作するプリチャージ回路を備える
    D/A変換回路。
  8. 請求項に記載のD/A変換回路であって、
    前記プリチャージ回路によるプリチャージは、前記上位ビット群の値が変化する際に行われる
    D/A変換回路。
  9. 請求項に記載のD/A変換回路であって、
    前記上位ビット群の値が変化する際、前記選択回路が記第1及び第2のD/A変換器との電気的接続を切った後に、前記プリチャージが行われる
    D/A変換回路。
  10. 請求項7乃至9のいずれか一項に記載のD/A変換回路であって、
    前記所定の電圧は、前記第2の電圧又は前記第3の電圧のいずれかである
    D/A変換回路。
  11. 請求項7乃至9のいずれか一項に記載のD/A変換回路であって、
    前記第2の電圧、前記第3の電圧、及び前記所定の電圧は、システムグランドである
    D/A変換回路。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のD/A変換回路であって、
    前記デジタル信号は、表示装置の画素に表示される画素データであり、
    前記複数のアナログ電圧信号のそれぞれは、画素電圧を示す複数の階調信号である
    D/A変換回路。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載のD/A変換回路と、
    複数の階調信号を前記複数のアナログ電圧信号として前記D/A変換回路に供給する階調電圧生成回路と、
    画素データを示す前記デジタル信号を受け取り、前記上位ビット群及び前記下位ビット群を前記D/A変換回路に供給するロジック回路と
    を具備する
    ディスプレイドライバ。
  14. 請求項7乃至11のいずれか一項に記載のD/A変換回路と、
    複数の階調信号を前記複数のアナログ電圧信号として前記D/A変換回路に供給する階調電圧生成回路と、
    画素データを示す前記デジタル信号を受け取り、前記上位ビット群及び前記下位ビット群を前記D/A変換回路に供給するロジック回路と、
    前記上位ビット群の値の変化を検出した場合、制御信号を前記プリチャージ回路に出力する変化検出回路と
    を具備し、
    前記プリチャージ回路は、前記制御信号に応答して、前記第1ノードを前記所定の電圧にプリチャージする
    ディスプレイドライバ。
  15. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のD/A変換回路と、
    複数の階調信号を前記複数のアナログ電圧信号として前記D/A変換回路に供給する階調電圧生成回路と、
    画素データを示す前記デジタル信号を受け取り、前記上位ビット群及び前記下位ビット群を前記D/A変換回路に供給するロジック回路と、
    前記上位ビット群の値の変化を検出した場合、制御信号を前記ロジック回路に出力する変化検出回路と
    を具備し、
    前記ロジック回路は、前記制御信号を受け取った場合、ビット値が全て0であるデータを前記下位ビット群として前記第1のD/A変換器に供給する
    ディスプレイドライバ。
  16. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のD/A変換回路と、
    複数の階調信号を前記複数のアナログ電圧信号として前記D/A変換回路に供給する階調電圧生成回路と、
    画素データを示す前記デジタル信号を受け取り、前記上位ビット群及び前記下位ビット群を前記D/A変換回路に供給するロジック回路と、
    前記上位ビット群の値の変化を検出した場合、制御信号を前記ロジック回路に出力する変化検出回路と
    を具備し、
    前記ロジック回路は、前記制御信号を受け取った場合、ビット値が全て1であるデータを前記下位ビット群として前記第2のD/A変換器に供給する
    ディスプレイドライバ。
  17. 請求項13乃至16のいずれか一項に記載のディスプレイドライバであって、
    第1のレベルシフト回路と、
    第2のレベルシフト回路と
    を更に具備し、
    前記第1のレベルシフト回路は、前記ロジック回路から前記下位ビット群を受け取り、前記下位ビット群を前記第1の電圧範囲に適合するように変換した後、前記下位ビット群を前記第1のD/A変換器に出力し、
    前記第2のレベルシフト回路は、前記ロジック回路から前記下位ビット群を受け取り、前記下位ビット群を前記第2の電圧範囲に適合するように変換した後、前記下位ビット群を前記第2のD/A変換器に出力する
    ディスプレイドライバ。
  18. 請求項17に記載のディスプレイドライバであって、
    第3のレベルシフト回路を更に具備し、
    前記第3のレベルシフト回路は、前記ロジック回路から前記上位ビット群を受け取り、前記上位ビット群を前記第3の電圧範囲に適合するように変換した後、前記上位ビット群を前記選択回路に出力する
    ディスプレイドライバ。
  19. 請求項13乃至18のいずれか一項に記載のディスプレイドライバと、
    複数の画素を有する表示パネルと
    を具備し、
    前記ディスプレイドライバは、前記一のアナログ電圧信号として選択された階調信号を、前記複数の画素のいずれかに供給する
    表示装置。
JP2005128628A 2005-04-26 2005-04-26 D/a変換回路、ディスプレイドライバ、及び表示装置 Expired - Fee Related JP4721763B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005128628A JP4721763B2 (ja) 2005-04-26 2005-04-26 D/a変換回路、ディスプレイドライバ、及び表示装置
US11/409,993 US20060238473A1 (en) 2005-04-26 2006-04-25 Display driver circuit and display apparatus
CN2006100794054A CN1855212B (zh) 2005-04-26 2006-04-26 显示驱动电路和显示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005128628A JP4721763B2 (ja) 2005-04-26 2005-04-26 D/a変換回路、ディスプレイドライバ、及び表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006310989A JP2006310989A (ja) 2006-11-09
JP4721763B2 true JP4721763B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=37195338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005128628A Expired - Fee Related JP4721763B2 (ja) 2005-04-26 2005-04-26 D/a変換回路、ディスプレイドライバ、及び表示装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4721763B2 (ja)
CN (1) CN1855212B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7589653B2 (en) * 2007-02-23 2009-09-15 Stmicroelectronics Asia Pacific Pte. Ltd. Output architecture for LCD panel column driver
JP2008216937A (ja) 2007-03-08 2008-09-18 Rohm Co Ltd 液晶駆動装置及びこれを用いた液晶表示装置
TWI395187B (zh) 2008-06-26 2013-05-01 Novatek Microelectronics Corp 資料驅動器
JP2010204296A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Rohm Co Ltd データドライバ回路およびそれを用いたディスプレイ装置
JP2011040904A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Renesas Electronics Corp D−a変換回路
CN106847206A (zh) * 2016-12-28 2017-06-13 深圳天珑无线科技有限公司 显示屏自动放电方法、显示屏以及移动终端
CN107610633B (zh) * 2017-09-28 2020-12-04 惠科股份有限公司 一种显示面板的驱动装置及驱动方法
CN110148386A (zh) * 2019-05-08 2019-08-20 深圳市华星光电技术有限公司 公共电压提供电路及显示面板
EP3771889A1 (de) 2019-07-31 2021-02-03 Siemens Aktiengesellschaft Messvorrichtung
JP7222847B2 (ja) * 2019-08-26 2023-02-15 株式会社東芝 半導体装置
CN112908244B (zh) * 2021-02-24 2022-03-08 南京浣轩半导体有限公司 一种显示元件的驱动方法和装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002062855A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Texas Instr Japan Ltd 液晶表示装置の駆動方法
JP2003280596A (ja) * 2002-01-21 2003-10-02 Sharp Corp 表示駆動装置およびそれを用いた表示装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3433337B2 (ja) * 1995-07-11 2003-08-04 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 液晶ディスプレイ用信号線駆動回路
US6344814B1 (en) * 1999-12-10 2002-02-05 Winbond Electronics Corporation Driving circuit
JP4108360B2 (ja) * 2002-04-25 2008-06-25 シャープ株式会社 表示駆動装置およびそれを用いた表示装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002062855A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Texas Instr Japan Ltd 液晶表示装置の駆動方法
JP2003280596A (ja) * 2002-01-21 2003-10-02 Sharp Corp 表示駆動装置およびそれを用いた表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1855212A (zh) 2006-11-01
CN1855212B (zh) 2010-07-21
JP2006310989A (ja) 2006-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4721763B2 (ja) D/a変換回路、ディスプレイドライバ、及び表示装置
US20060238473A1 (en) Display driver circuit and display apparatus
TWI395183B (zh) 液晶顯示器之源極驅動器
JP3730886B2 (ja) 駆動回路及び液晶表示装置
JP4472507B2 (ja) 差動増幅器及びそれを用いた表示装置のデータドライバ並びに差動増幅器の制御方法
JP4639153B2 (ja) ディジタル・アナログ変換器
JP4693306B2 (ja) マルチフォーマットサンプリングレジスタ、マルチフォーマットデジタル−アナログ変換器、マルチフォーマットデータドライバ、及びマルチフォーマットアクティブマトリクスディスプレイ
JP4421606B2 (ja) オーバードライブデジタルアナログ変換器、ソースドライバ、およびデジタルアナログ変換方法
JP4816077B2 (ja) レベルシフト回路及びそれを用いたドライバ回路
JP4609297B2 (ja) デジタルアナログ変換器、それを用いたデータドライバ及び表示装置
JP4661324B2 (ja) デジタルアナログ回路とデータドライバ及び表示装置
JP5607815B2 (ja) デジタルアナログ変換回路及び表示装置のデータドライバ
JP4701960B2 (ja) 差動増幅器とデジタル・アナログ変換器並びに表示装置
JP4282710B2 (ja) 出力回路、及びそれを用いたデータドライバならびに表示装置
JP2006318381A (ja) 電圧発生回路
JP2009284310A (ja) デジタルアナログ変換回路とデータドライバ及び表示装置
US20080062021A1 (en) Decoder circuit, driving circuit for display apparatus and display apparatus
JP2005208241A (ja) 発光素子駆動回路
JP5017871B2 (ja) 差動増幅器及びデジタルアナログ変換器
WO2004054114A1 (ja) 半導体装置、デジタル・アナログ変換回路及びそれらを用いた表示装置
JP7434379B2 (ja) デジタルアナログ変換回路及びデータドライバ
CN100362543C (zh) 数字模拟变换电路和数字模拟变换方法
US20070200816A1 (en) Decoder circuit having level shifting function and liquid crystal drive device using decoder circuit
JP2007003563A (ja) 液晶表示装置の駆動回路
US20080122777A1 (en) Source driving device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees