JP4714043B2 - 変更指示図面作成システムと方法、およびプログラム - Google Patents

変更指示図面作成システムと方法、およびプログラム Download PDF

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本発明は、電子的に作成して記憶されている対象図面に対して部分的な変更を加えた場合に、この変更箇所を認識可能に表示する変更指示図面を作成する技術に関するものである。
一般に、装置や機器のシステム構成図面、機械図面、電子/電気回路図面、ソフトロジック図面などの設計図面は、仕様変更、障害対策などにより何度も改定が行われ、第3者に渡される。この場合に、変更後の最新の状態にした図面のみを渡したのでは変更箇所が分からない。そこで、図面の変更箇所を正確に伝えるために、変更箇所を明示した変更指示図面が作成され、第3者に渡されている。
最近では、上記のような各種設計図面は、CADシステムなどの図面作成用システムを利用して作成されることが多い。このように図面作成用システムを利用した場合、変更指示図面についても、人的作業を行う必要なしに、設計変更前後の図面データを比較して自動的に作成可能である。
従来の図面変更箇所の表示方法としては、例えば、変更前後の図面データ比較から抽出した変更箇所の差分データを格子展開し、この格子展開された差分データの縦横方向のデータ列に対して、隣り合う桝(メッシュ)との排他的論理和による変更箇所と非変更箇所の境界を表す変更領域データを格子展開し、この格子展開された変更領域データから生成した変更領域図形を変更後の図面に重畳して表示する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
別の方法としては、変更前後の図面データの相違部を検出し、変更要素、追加要素、削除要素を、表示色や表示輝度を変えることによって非変更箇所と区別し、変更のない図形と重畳して表示する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−202402 特開平7−234885
ところで、図面変更箇所を表示するために作成される変更指示図面は、本質的に、変更箇所を明確に精度よく表現することが要求されるが、上記のような従来の図面変更箇所の表示手法では、この要求に十分に応えることはできなかった。
まず、特許文献1に記載の図面変更箇所の表示方法においては、1格子のサイズを小さくすると、変更領域図形の位置精度が向上する反面、変更箇所単位で変更領域図形が表示されるので、複数の変更箇所が近傍にあった場合、非常に表示が見難くなる。逆に、1格子のサイズを大きくすると、近くの変更領域図形同士を1つの領域に結合して一括的に処理できるようになるが、変更領域図形の位置精度が低下するため、変更していない図形に変更領域図形が重なる可能性が生じる。
特許文献1に記載の方法ではまた、変更領域図形を円弧の連続で表す場合、1格子の長さは円弧の弦の単位長さを基準としてその整数倍に設定されていることから、1格子のサイズを小さくすると、小さな円弧を描くことになり、非常に見難くなる。特許文献1に記載の方法ではまた、図面内の図形や文字が削除、変更になった場合には、変更前の図形や文字が表示されないため、変更前の図形や文字を確認することができなかった。
一方、特許文献2に記載の方法では、変更前後の状態が表示されているが、表示色や表示輝度だけで変更前後の別を示しているため、変更前後の図形が複雑に重なっている場合には、非常に見難くなる。また、表示色や表示輝度に依存しているため、白黒印刷する場合には本質的に使用が困難である。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、変更箇所を示す図形を、他の図形と不都合に重ねることなく、視覚的に常に理解し易い形式で明確に精度よく表現する変更指示図面を作成可能な変更指示図面作成システムと方法、およびプログラムを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するために、変更前後の図面データ比較により得られた変更領域を拡大させてビットマップ上の対応箇所に「1」のビットを設定し、「1」のビット間に挟まれる指定数以下の「0」のビットを「1」のビットに変更して近接する変更領域を結合することにより、変更箇所を示す変更領域図形の位置精度を向上しながら、変更領域図形が変更後の図形と不都合に重なることを防止し、かつ、変更領域図形を単純化できるようにしたものである。
本発明の変更指示図面作成システムは、電子的に作成して記憶されている対象図面に対して部分的な変更を加えた場合に、この変更箇所を認識可能に表示する変更指示図面を作成するシステムにおいて、記憶手段、表示手段、ビットマップ供給手段、変更領域判定手段、変更領域拡大手段、ビット設定手段、ビット変更手段、コーナ判定手段、図面表示制御手段を有することを特徴としている。ここで、記憶手段は、変更前後の対象図面データおよび処理結果を記憶する手段である。表示手段は、前記記憶手段に記憶された変更前後の対象図面および処理結果として得られる変更指示図面を表示する手段である。
ビットマップ供給手段は、対象図面の図面領域に対応するビットマップを用意して「0」クリアする手段である。変更領域判定手段は、前記記憶手段に記憶された変更前後の対象図面データを比較して変更箇所の差分データを抽出することで、変更領域を判定する手段である。変更領域拡大手段は、前記変更領域判定手段により得られた変更領域を、予め指定された指定幅により上下左右に拡大させる手段である。ビット設定手段は、前記変更領域拡大手段により拡大された変更領域に対応する前記ビットマップ上の箇所に「1」のビットを設定する手段である。ビット変更手段は、前記ビット設定手段により「1」のビットが設定された前記ビットマップの全体に対して、そのX方向とY方向のそれぞれについて、「1」のビット間に挟まれる「0」のビットの数が予め指定された指定数以下である場合には、当該部分の「0」のビットを「1」のビットに変更して近接する変更領域を結合する手段である。
コーナ判定手段は、変更領域のコーナの凹凸およびその方向の判定用として予め用意された複数のコーナ判定パターン形状を用いて、前記ビット変更手段により近接する変更領域が結合された前記ビットマップの全体に対して、いずれかのコーナ判定パターン形状と一致する箇所を検出した場合には、当該箇所を変更領域コーナと判定する手段である。図面表示制御手段は、変更領域の境界指示用として予め用意された図形要素を用いて、前記コーナ判定手段により判定された全ての変更領域コーナに対して、変更領域コーナ毎に、隣接する他の変更領域コーナとの中点座標まで当該図形要素を連続的に配置することで変更領域図形を描画し、変更後の対象図面と重畳して変更指示図面とし、前記表示手段に表示させる手段である。
また、本発明の変更指示図面作成方法および変更指示図面作成プログラムは、上記システムの特徴を方法およびコンピュータプログラムの観点からそれぞれ把握したものである。
本発明によれば、変更箇所を示す図形を、他の図形と不都合に重ねることなく、視覚的に常に理解し易い形式で明確に精度よく表現する変更指示図面を作成可能な変更指示図面作成システムと方法、およびプログラムを提供することができる。
以下には、本発明に係る変更指示図面作成システムの複数の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[第1の実施形態]
[構成]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムを示すブロック図である。この図1に示すように、本実施形態の変更指示図面作成システム100は、記憶部110、インタフェース部120、演算部130等から構成されている。この変更指示図面作成システム100の各部の詳細は次の通りである。
記憶部110は各種データを格納する部分であり、まず、変更指示図面作成の対象となる変更前後の図面に関する変更前図面データ111と変更後図面データ112が記憶されている。記憶部110にはまた、処理結果として得られる変更領域データ113と変更指示図面データ114も記憶される。記憶部110にはさらに、変更指示図面作成の各処理に使用するために予め用意されたビットマップデータ115、パターンデータ116、図形要素データ117などが記憶されている。なお、このような記憶部110は、コンピュータの有するメモリや補助記憶装置により実現可能である。
ここで、記憶部110に予め用意されたデータ111,112,115〜117について簡単に説明する。変更前図面データ111と変更後図面データ112は、図形の形状や配置をユニークな識別子(ID)を含むベクトルデータによって定義したデータである。ビットマップデータ115は、画像表示用として一般的に使用されるデータである。パターンデータ116は、変更領域のコーナの凹凸およびその方向の判定用として予め用意された複数のコーナ判定パターン形状に関するデータである。図形要素データ117は、変更領域の境界指示用として予め用意された円弧やV字状の折線などの凹凸方向を有する図形要素に関するデータである。
インタフェース部120は、データ入力部121とデータ出力部122を備えている。ここで、データ入力部121は、操作者の操作に応じた信号をコンピュータに入力するマウスやキーボード等の入力装置であり、データ出力部122は、データ入力部21で入力されたデータ、およびシステム内で処理された処理結果を操作者に対して表示または出力するディスプレイ、プリンタ等の出力装置である。
演算部130は、ビットマップ供給部131、変更領域判定部132、変更領域拡大部133、ビット設定部134、ビット変更部135、コーナ判定部136、図面表示制御部137を備えている。
ビットマップ供給部131は、対象図面の図面領域に対応するビットマップを用意して「0」クリアする部分である。変更領域判定部132は、記憶部110に記憶された変更前図面データ111と変更後図面データ112を比較して変更箇所の差分データを抽出することで、変更領域を判定する部分である。変更領域拡大部133は、変更領域判定部132により得られた変更領域を、予め指定された指定幅により上下左右に拡大させる機能を有する。
ビット設定部134は、変更領域拡大部133により拡大された変更領域に対応するビットマップ上の箇所に「1」のビットを設定する機能を有する。ビット変更部135は、ビット設定部134により「1」のビットが設定されたビットマップの全体に対して、そのX方向とY方向のそれぞれについて、「1」のビット間に挟まれる「0」のビットの数が予め指定された指定数以下である場合には、当該部分の「0」のビットを「1」のビットに変更して近接する変更領域を結合する機能を有する。
コーナ判定部136は、パターンデータ116に含まれる複数のコーナ判定パターン形状を用いて、ビット変更部135により近接する変更領域が結合されたビットマップの全体に対して、いずれかのコーナ判定パターン形状と一致する箇所を検出した場合には、当該箇所を変更領域コーナと判定する機能を有する。
図面表示制御部137は、図形要素データ117に含まれる図形要素を用いて、コーナ判定部136により検出された全ての変更領域コーナに対して、変更領域コーナ毎に、隣接する他の変更領域コーナとの中点座標まで図形要素を連続的に配置することで変更領域図形を描画し、変更後の対象図面と重畳して変更指示図面とし、データ出力部122に表示させる機能を有する。
なお、このような演算部130は、コンピュータのメインメモリとそれに記憶された変更指示図面作成用として特化されたプログラム、そのプログラムによって制御されるCPU、等の組合せにより実現可能である。
[動作]
図2は、以上のような構成を有する第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムの動作の概略を示すフローチャートである。ここでは、この図2を参照しながら、図3に示す変更前図面を図4に示す変更後図面に変更した場合の具体的な変更指示図面作成手順について説明する。
この図2に示すように、変更指示図面作成システム100はまず、ビットマップ供給部131によるビットマップ供給処理(S210)として、図面領域に対応するビットマップを用意して「0」クリアする。この時、ビットマップの1ビットを図面領域の指定の幅と高さの格子に対応させる。すなわち、1ビットの幅と高さが過度に大きいと作成する変更領域図形の位置精度が悪くなり、逆に過度に小さいとビットマップが過度に大きくなる結果、処理時間が長くなってしまうので、設計基準上の図面内の図形間最小間隔に合わせて適当な大きさに設定する。
変更指示図面作成システム100は次に、変更領域判定部132による変更領域判定処理(S220)として、記憶部110から変更前図面データ111と変更後図面データ112を読み込んでデータ比較を行い、変更箇所の差分データを抽出し、得られた差分データから変更領域を判定する。
この場合、変更前図面データ111と変更後図面データ112は、図形の形状や配置をユニークな識別子(ID)を含むベクトルデータによって定義したデータであるため、具体的なデータ比較としては、変更前後の図面のベクトルデータを比較することで、ベクトルデータの識別子または座標が変化している図形を抽出し、抽出した全ての図形の座標を差分データとする。図3の変更前図面と図4の変更後図面の例では、図5に実線で示す線分501と長方形502、および2箇所の文字列503,504が変更領域として得られる。
変更指示図面作成システム100は次に、変更領域拡大部133による変更領域拡大処理(S230)として、得られた変更領域を、予め指定された指定幅により上下左右に拡大させる。図3〜図5の例では、図5で変更領域として得られた線分501と長方形502が、図6に破線601と602で示すように拡大されると共に、文字列503,504については、文字列の周囲を一回り大きく囲む長方形603,604が画定される。図7は、このような変更領域拡大処理の結果を示している。
この変更領域拡大処理(S230)を行うことにより、最終的に表示される変更領域図形と当該変更された図形とが重なることで両者が区別し難くなることを防止することができる。すなわち、この変更領域拡大処理(S230)を行わず、したがって変更領域として得られた線分501の幅を拡大しない場合には、変更後図面中の当該線分と変更領域としての線分501がそのまま重なってしまい、両者を区別し難くなる。なお、変形例として、文字列については、線分や長方形などの図形とは性質が異なるため、変更領域拡大処理の対象から除外してもよい。
変更指示図面作成システム100は次に、ビット設定部134によるビット設定処理(S240)として、図8に示すように、ビットマップ800上の変更領域に対応する箇所に、「1」のビットを設定する。
変更指示図面作成システム100は次に、ビット変更部135によるビット変更処理(S250)として、ビットマップ800の全体に対して、そのX方向とY方向のそれぞれについて、「1」のビット間に挟まれる「0」のビットの数が予め指定された指定数以下である場合に、当該部分の「0」のビットを「1」のビットに変更するビット処理を行って近接する変更領域を結合する。
この場合、「指定数」とは、隣接する変更領域同士がこの値以下まで近接している場合に、1つの変更領域に併合させるための値である。すなわち、密集した箇所で多くの図形が変更になった場合、個々の変更領域図形を別個に表示したのでは非常に見難くなるが、本実施形態においては、このように、近接する変更領域を結合してより単純化された1つの変更領域とすることにより、最終的に表示される変更領域図形を見易くすることができる。
このビット変更処理(S250)において、例えば、ビット変更処理をY方向から開始する場合には、まず、図9に901として示すように、Y方向の1回目のビット処理として、ビットマップ800のY方向の「1」のビット間に挟まれる「0」のビットの数が指定数以下であれば、「0」を「1」に変更する。続いて、図10に1001,1002として示すように、X方向の1回目のビット処理として、ビットマップ800のX方向の「1」のビット間に挟まれる「0」のビットの数が指定数以下であれば、「0」を「1」に変更する。
さらに、図11に1101として示すように、Y方向の2回目のビット処理を行い、同様に、「0」を「1」に変更する。この後、X方向の2回目のビット処理を行うが、この場合には、X方向の「1」のビット間に挟まれる「0」のビットが存在しないため、図11に示す状態で、そのまま処理を終了する。
このように、ビット変更処理(S250)は、基本的に、X方向とY方向のそれぞれについて1回ずつのビット処理を行った後、X方向とY方向のそれぞれについて再び1回ずつのビット処理を繰り返すことが望ましい。このことは、発明者等が、変更前後の図面の多様な変更パターンについて試行錯誤を繰り返した結果、変更パターンによっては、X方向とY方向のそれぞれについて1回ずつのビット処理を行った後、図11に1101として示すように、それらのビット処理の結果、新たに近接する変更領域が発生する場合がある。したがって、以上のようなビット変更処理(S250)を行うことにより、このような新たに発生する近接変更領域をも確実に除去して、変更領域を単純化することができる。
なお、X方向とY方向のそれぞれについて1回ずつのビット処理を行った後に、近接変更領域が新たに発生する可能性がほとんどない場合には、1回ずつのビット処理を行うだけでもよい。また、このビット変更処理(S250)において、X方向とY方向のいずれを先に処理するかは自由に選択可能であり、上記の説明とは逆に、X方向のビット処理を行った後にY方向のビット処理を行ってもよい。
変更指示図面作成システム100は次に、コーナ判定部136によるコーナ判定処理(S260)を行う。このコーナ判定処理(S260)においてはまず、図12に示すように、複数のコーナ判定パターン形状1〜8を用いて、ビットマップ800の全体と比較し、コーナ判定パターン形状1〜8と一致する箇所を検出した場合には、その箇所を変更領域コーナと判定する。そして、変更領域コーナと判定した箇所のXY座標とコーナ判定パターン形状の番号(コーナパターン番号)を、変更領域1200を示す変更領域データ113として記憶部に記憶する。
変更指示図面作成システム100は次に、図面表示制御部137による図面表示制御処理(S270)を行う。この図面表示制御処理(S270)においてはまず、図13に示すように、前段のコーナ判定処理(S260)で記憶した変更領域データ113から、変更領域コーナ1301について、当該変更領域コーナ1301のXY座標と、そのX方向隣の変更領域コーナ1302と、Y方向隣の変更領域コーナ1302のXY座標をそれぞれ検出し、変更領域コーナ1301,1302間の中点座標1304と、変更領域コーナ1301,1303間の中点座標1305をそれぞれ算出する。
このようにして得られた変更領域コーナ1301とそれに関連する中点座標1304,1305の座標をビットマップ座標から図面座標に変換し、変更領域コーナ1301と2つの中点座標1304,1305の間にそれぞれ、変更領域図形を描画する。すなわち、記憶部110に図形要素データ117として用意された円弧やV字状の折線などの凹凸方向を有する図形要素1311を連続的に配置することで変更領域図形を描画する。
この場合、当該変更領域コーナのコーナパターン番号に合わせて図形要素の配置方向を変更する。例えば、コーナパターン番号「1」の場合には、上が凸、右が凸となり、コーナパターン番号「2」の場合には、上が凸、左が凸となる。また、変更領域コーナ1301の場合は、コーナパターン番号は「3」であるため、下が凸、左が凸となる。
以上のような変更領域コーナ毎の変更領域図形の描画を、図14に示すように、全ての変更領域コーナに対して行うことにより、変更領域1200を示す変更領域図形1400を完成し、最終的に、図15に示すように変更後の図面と重畳して表示する。
[効果]
以上のような第1の実施形態によれば、変更箇所を示す図形を、他の図形と不都合に重ねることなく、視覚的に常に理解し易い形式で明確に精度よく表現する変更指示図面を作成可能である。以下には、このような第1の実施形態の効果について説明する。
まず、変更前後の図面データ比較により得られた変更領域を拡大させてビットマップ上で処理することにより、1ビットの寸法を適切に選択して変更箇所を示す変更領域図形の位置精度を向上しながら、変更領域図形が変更後の図形と不都合に重なることを防止することができる。しかも、近接する複数の変更箇所が存在する場合でも、それらの変更箇所を結合してより単純化された1つの変更領域図形として表現できるため、変更領域図形を見易くすることができる。
さらに、変更領域コーナ毎に、コーナ間寸法の半分ずつ変更領域図形を描画する方式であるため、変更領域図形を構成する円弧やV字状の折線といった図形要素の単位長さ(ピッチ)は、ビットマップの1ビットの長さと関係なくコーナ間寸法や図形寸法に応じた任意に設定できるため、見易い変更領域図形を作成できる。
そして、変更領域の境界指示用として、円弧やV字状の折線などの凹凸方向を有する図形要素を使用することにより、図16に示すように変更箇所と非変更箇所が多重に入り組んでいる場合でも、変更箇所を示す変更領域1600を、その外側の境界を示す変更領域図形1601と、内側の境界を示す変更領域図形(変更領域窓)1602といった、方向性を有する変更領域図形を表示することができ、変更箇所と非変更箇所を理解し易い変更領域図形を作成できる。
[第2の実施形態]
図17は、本発明を適用した第2の実施形態に係る変更指示図面作成システムを示すブロック図である。この図17に示すように、本実施形態の変更指示図面作成システム100は、図面中の文字の処理方法に着目したものであり、図1に示した第1の実施形態に係るシステム100において、図面表示制御部137に、図形変更データ表示制御部1371と文字変更データ表示制御部1372を設けたものである。なお、他の構成は、第1の実施形態と同様である。
ここで、図形変更データ表示制御部1371は、図面表示制御処理(S270)において、変更領域図形を変更後の対象図面と重畳して変更指示図面として前記表示手段に表示させる際に、文字以外の図形のみを表示させる処理を行う。また、文字変更データ表示制御部1372は、図面表示制御処理(S270)において、記憶部110に記憶された変更前後の図面データ111,112のうち、変更前後の文字データを比較して、変更のない文字と追加になった文字を検出した場合には重畳して表示し、削除または変更された文字を検出した場合には削除・変更前の文字を重畳して表示して当該文字の上に削除線を表示し、変更の場合にはさらに変更後の文字を変更前の文字と並べて表示させる処理を行う。
以下には、このような図形変更データ表示制御部1371および文字変更データ表示制御部1372による具体的な処理内容について説明する。
まず、図18に示すように、文字以外の図形については、図形変更データ表示制御部1371により、第1の実施形態について説明した図面表示制御処理(S270)と同様に、変更領域図形と変更後の図形を重畳して表示する。
そして、文字については、文字変更データ表示制御部1372により、変更前後の図面の文字データを比較し、変更のない文字1801と追加になった文字1802を検出し、重畳して表示する。また、削除された文字1803と文字列が変更になった文字1804を検出して変更前の文字を重畳表示し、その文字列の上に削除線を表示する。変更された文字列1804ではさらに、変更後の文字列を変更前の文字列の隣に表示する。この際、変更前後の文字列を変更前後の文字の大きさで表示すると、変更後の文字が隣の図形と重なる可能性が出てくる。
そこで、文字変更データ表示制御部1372は、図19に示すように、変更前の文字1901が、同じ位置で文字1902として示すように変更になった場合、変更前後の文字数の多い方の領域を求め、その領域内に変更前の文字列1903と変更後の文字列1904が重ねることなく収容するために、文字間隔、文字幅を調整して表示する。
この場合の調整方法は、図20に示すように、何も調整しないで通常サイズの文字2001から、まず、2002に示すように文字間隔を狭くして領域に入るか検討し、入ればその文字間隔で表示する。文字間隔をゼロにして入らなければ、さらに、2003に示すように文字幅を狭くして領域に入るようにする。このような文字間隔と文字幅の調整を行うことにより、限られたスペース内に、変更前後の情報を見易い形で表示できる。
図21は、以上のような文字変更データ表示制御部1372による文字データの処理の結果として得られた変更指示図面の一例を示す図である。
以上のような第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、変更前後の図面中で文字がどのように変わったかを明確に見易い形で表示できる、という効果が得られる。
[第3の実施形態]
本発明を適用した第3の実施形態に係る変更指示図面作成システムは、図面中の直線や円弧の線分に着目したものであり、図1に示した第1の実施形態に係るシステム100において、変更領域判定部132による変更領域判定処理(S220)中で、変更前後の線分が重なっている場合に、この重なっている箇所を変更箇所から除外する処理を行うものである。以下には、図22を用いて、本実施形態による特徴的な処理内容について説明する。
図22に示す2201は、変更前の線分である。変更後、この線分2201は、位置および寸法はまったく同じであるが、2つの線分2202と線分2203に分割され、さらに線分2204が追加になっている。このような場合、第1の実施形態における変更領域判定処理(S220)では、線分のベクトルデータの識別子、あるいは座標が変わることから、線分2201が線分2202と線分2203に変わったと判断するため、最終的に、図面表示制御処理(S270)において、2205に示すような変更領域図形が作成されることになる。
このように、線分の一部または全部の位置および寸法が変化していない場合、図面によっては、データ構造が変わったのでそのまま変わったと判断してよいが、見かけは何等変わらないので、線分2202と線分2203は変更なしと判断したいこともある。
本実施形態は、この後者の場合に対応すべく、変更領域判定処理(S220)において、変更前後の図面における線分のベクトルデータを比較し、ベクトルデータの識別子または座標が変化していても、変更前後の線分の一部あるいは全部が重なっている場合に、この重なっている箇所の線分の座標を計算して、重なった線分間は変更箇所から除外する。このような処理を行う結果、最終的に、図面表示制御処理(S270)においては、2206に示すような線分2202と線分2203を除いた箇所を変更箇所として示す変更領域図形が作成されることになる。
以上のような第3の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、変更前と後の線分が分割、あるいは伸縮などにより変更前に対して重なった箇所がある場合に、この重なった箇所、すなわち、実質的な非変更箇所を変更領域から除外することができるため、図面の目的に適合した、より明確な変更指示図面を作成できる、という効果が得られる。
[第4の実施形態]
本発明を適用した第4の実施形態に係る変更指示図面作成システムは、図面中の文字以外の直線、円弧、矩形、グループ図形などの図形に着目したものであり、図1に示した第1の実施形態に係るシステム100において、図面表示制御部137による図面表示制御処理(S270)中で、変更前の図形が削除されている場合に、この削除前の図形を重畳して表示する処理を行うものである。以下には、図23を用いて、本実施形態による特徴的な処理内容について説明する。
図23においては、変更前の図面中における2本の線分2301,2302のうち、変更後の図面中で線分2302が削除されている。この場合に、本実施形態では、図面表示制御処理(S270)において、変更領域図形2303と変更後の図形2301を重畳して表示し、さらに、変更前後の図面のベクトルデータを比較し、削除された直線、円弧、矩形、グループ図形などの図形を検出し、削除前の図形(この例では線分)2302を重畳表示する。
そして、この重畳表示する削除前の図形が、直線、円弧などの領域を持たない線分の場合は、図23に示すように、この線分2302の上に一定間隔で「×」などの削除マーク2304を表示する。また、削除前の図形が、矩形、グループ図形のように領域を持つ図形の場合は、この図形領域全体に対し削除マーク2304を表示する。
以上のような第4の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、変更前の図形を、他の図形と明確に区別して表示する変更指示図面を作成できる、という効果が得られる。
[第5の実施形態]
本発明を適用した第5の実施形態に係る変更指示図面作成システムは、図面中の複数の図形から構成されるグループ図形に着目したものであり、図1に示した第1の実施形態に係るシステム100において、変更領域判定部132による変更領域判定処理(S220)中で、グループ図形が移動しただけでは変更箇所としない処理を行うものである。本実施形態は、図面の目的が図形の形状などの外観ではなく、図形や文字によって表現される内容であり、図形の位置自体に意味を持たないような場合に対応するものである。
すなわち、一般に、電気回路図面、ソフトロジック図面などは、形状ではなく機能を表現している。そのために、あるグループ図形が移動しても、その中に構成されている図形が変更なければ変更としてみなさない。このような機能を表現する図面においては、例えば、図24に示すグループ図形2410の構成点2411が、2421の位置に移動し、グループ図形2410内の図形2412、2413が、2422,2423のように変更になった場合、変更指示図面においては、グループ図形2430の図形内図形2432,2433のみが変更になったとする変更領域図形を表示する必要がある。
本実施形態は、このような変更指示図面を作成すべく、変更領域判定処理(S220)において、グループ図形が移動している場合に、変更前後のグループ図形2410,2420の識別子と基準座標2411,2421を比較し、基準座標が変化しても変更前後で識別子が同じであればグループ図形の変更箇所としない処理をする。また、変更前後のグループ図形の識別子から、グループ図形自体が追加、削除されている場合には、グループ図形変更箇所とする。
そして、変更前後で同じ識別子があるグループ図形2410,2420については、グループ図形内図形2412、2413,2422,2423の識別子とグループ図形の基準点2411,2421からのグループ図形内図形座標の変化により、グループ図形内図形2432,2433を変更箇所として処理を行う。
以上のような第5の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、グループ図形が移動しただけでは変更箇所とする必要がない場合に、この場合のグループ図形の移動を変更領域から除外することができるため、図面の目的に適合した、より明確な変更指示図面を作成できる、という効果が得られる。
[第6の実施形態]
本発明を適用した第6の実施形態に係る変更指示図面作成システムは、複数の頁で構成される図面に着目したものであり、図1に示した第1の実施形態に係るシステム100において、変更領域判定部132による変更領域判定処理(S220)中で、頁単位で変更前後の図面データの比較を行い、頁毎の変更割合を計算して、図面表示制御処理(S270)中で、頁毎の変更割合に応じて頁毎に変更指示図面を作成するものである。
すなわち、本実施形態は、図25に示すように、複数の頁で構成される図面2501に対して部分的な変更を加えた図面2502がある場合に、頁毎の変更箇所を認識可能に表示する変更指示図面2503を作成する方法に関するものである。以下には、図25を用いて、本実施形態による特徴的な処理内容について説明する。
本実施形態の変更領域判定処理(S220)においては、頁単位で変更前後の図面データの比較を行い、変更割合を計算する。そして、図面表示制御処理(S270)においては、得られた変更割合を用いて、頁毎の変更割合に応じて頁毎に変更指示図面を作成する。
図25に示すように、例えば、変更割合が0%の頁については、変更指示図面を作成せず(2511)、変更割合が所定の基準割合(例えば50%)より少ない(図の例では10%)頁については、変更前後の図形を重ねた変更指示図面2512を作成する。これに対して、変更割合が所定の基準割合より多い(図の例では70%)頁については、変更前の図面に、削除になった図形の変更領域図形を重ねて表示した削除指示図面2513aと、変更後の図面に追加になった図形の変更領域図形を重ねて表示した追加指示図面2513bを作成する。なお、変更割合の判定の基準となる基準割合は、図面に応じて適宜設定すればよい。
また、頁全体の図面が削除された頁については、変更前の図面全体に「×」などの大きな削除マークを重ねて表示した削除頁指示図面2514を作成し、追加された頁については、追加された図面に「本頁追加」などの追加マークを重ねて表示した追加頁指示図面2515を作成する。
以上のような第6の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、複数の頁で構成される図面において、各頁ごとの変更割合に応じて変更前後の内容を明確に見易く表示する変更指示図面を作成できる、という効果が得られる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。すなわち、図面に示したシステム構成や対象図面、処理手順等は、一例にすぎず、具体的なシステム構成や対象図面、処理手順等は適宜選択可能である。そして、表示に使用する具体的な削除マークや追加マーク等も適宜選択可能である。
また、本発明は、CADシステムなどの図面作成用システムにより作成された図面を対象とする変更指示図面の作成に好適であり、優れた効果が得られるが、他にも、文章処理システムや表計算システムなどの各種のソフトウェアシステムにより作成された図面を対象とする変更指示図面の作成に適用可能であり、同様に優れた効果が得られるものである。
また、上記実施形態においては、コンピュータのハードウェア資源とプログラムの組合せによって、本発明のシステムを実現した場合について説明したが、そのようなシステムを実現するコンピュータプログラム単体、あるいは、コンピュータプログラムを記録した記録媒体単体もまた、本発明の実施態様の一つである。
本発明の第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムを示すブロック図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムの動作の概略を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムで使用する変更前図面の一例を示す図。 図3に示す変更前図面の一部を変更した変更後図面の一例を示す図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより、図3と図4に示す変更前後の図面例から求めた変更領域を示す図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより、図5に示す変更領域を拡大する処理を示す図。 図6に示す処理の結果として得られた変更領域を示す図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより、図7に示す変更領域をビットマップ上に展開した状態を示す図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより、図8に示すビットマップに対してY方向の1回目のビット処理を行った状態を示す図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより、図9に示すビットマップに対してX方向の1回目のビット処理を行った状態を示す図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより、図10に示すビットマップに対してY方向の2回目のビット処理を行った状態を示す図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより、図11に示すビットマップに対して変更領域コーナを判定する処理を示す図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより、図12により得られた変更領域コーナの一つについて変更領域図形を描画した状態を示す図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより、図13に示す変更領域コーナ毎の変更領域図形の描画を行った結果として完成した変更領域図形を示す図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより、図3と図4に示す変更前後の図面例に対して作成された変更指示図面の一例を示す図。 第1の実施形態に係る変更指示図面作成システムによる効果を説明するための変更領域図形の一例を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る変更指示図面作成システムを示すブロック図。 第2の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより作成された変更指示図面の一例を示す図。 第2の実施形態に係る変更指示図面作成システムによる変更前後の文字列を表示する方法の一例を示す図。 第2の実施形態に係る変更指示図面作成システムによる変更前後の文字列を表示する方法の別の一例を示す図。 第2の実施形態に係る変更指示図面作成システムにより作成された変更指示図面の別の一例を示す図。 本発明の第3の実施形態に係る変更指示図面作成システムによる特徴的な処理内容を示す図。 本発明の第4の実施形態に係る変更指示図面作成システムによる特徴的な処理内容を示す図。 本発明の第5の実施形態に係る変更指示図面作成システムによる特徴的な処理内容を示す図。 本発明の第6の実施形態に係る変更指示図面作成システムによる特徴的な処理内容を示す図。
符号の説明
100…変更指示図面作成システム
110…記憶部
111…変更前図面データ
112…変更後図面データ
113…変更領域データ
114…変更指示図面データ
115…ビットマップデータ
116…パターンデータ
117…図形要素データ
120…インタフェース部
121…データ入力部
122…データ出力部
130…演算部
131…ビットマップ供給部
132…変更領域判定部
133…変更領域拡大部
134…ビット設定部
135…ビット変更分
136…コーナ判定部
137…図面表示制御部
1371…図形変更データ表示制御部
1372…文字変更データ表示制御部

Claims (14)

  1. 電子的に作成して記憶されている対象図面に対して部分的な変更を加えた場合に、この変更箇所を認識可能に表示する変更指示図面を作成するシステムにおいて、
    変更前後の対象図面データおよび処理結果を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された変更前後の対象図面および処理結果として得られる変更指示図面を表示する表示手段と、
    対象図面の図面領域に対応するビットマップを用意して「0」クリアするビットマップ供給手段と、
    前記記憶手段に記憶された変更前後の対象図面データを比較して変更箇所の差分データを抽出することで、変更領域を判定する変更領域判定手段と、
    前記変更領域判定手段により得られた変更領域を、予め指定された指定幅により上下左右に拡大させる変更領域拡大手段と、
    前記変更領域拡大手段により拡大された変更領域に対応する前記ビットマップ上の箇所に「1」のビットを設定するビット設定手段と、
    前記ビット設定手段により「1」のビットが設定された前記ビットマップの全体に対して、そのX方向とY方向のそれぞれについて、「1」のビット間に挟まれる「0」のビットの数が予め指定された指定数以下である場合には、当該部分の「0」のビットを「1」のビットに変更するビット処理を行って近接する変更領域を結合するビット変更手段と、
    変更領域のコーナの凹凸およびその方向の判定用として予め用意された複数のコーナ判定パターン形状を用いて、前記ビット変更手段により近接する変更領域が結合された前記ビットマップの全体に対して、いずれかのコーナ判定パターン形状と一致する箇所を検出した場合には、当該箇所を変更領域コーナと判定するコーナ判定手段と、
    変更領域の境界指示用として予め用意された図形要素を用いて、前記コーナ判定手段により判定された全ての変更領域コーナに対して、変更領域コーナ毎に、隣接する他の変更領域コーナとの中点座標まで当該図形要素を連続的に配置することで変更領域図形を描画し、変更後の対象図面と重畳して変更指示図面とし、前記表示手段に表示させる図面表示制御手段
    を有することを特徴とする変更指示図面作成システム。
  2. 前記ビット変更手段は、X方向とY方向のそれぞれについて1回ずつの前記ビット処理を行った後、X方向とY方向のそれぞれについて再び1回ずつの前記ビット処理を繰り返すように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の変更指示図面作成システム。
  3. 前記図面表示制御手段は、前記変更領域コーナ毎に前記図形要素を連続的に配置する際に、当該変更領域コーナに一致する前記コーナ判定パターン形状に応じて当該図形要素の配置方向を変更するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変更指示図面作成システム。
  4. 前記図面表示制御手段は、前記図形要素として円弧またはV字状の折線を使用し、この円弧またはV字状の折線の凹凸方向を、前記コーナ判定パターン形状に応じて決定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の変更指示図面作成システム。
  5. 前記図面表示制御手段は、前記コーナ判定手段により判定された全ての変更領域コーナから、変更領域と非変更領域が多重に入り組んでいることを判定した場合に、変更領域の領域境界指示用の前記図形要素として、変更領域側と非変更領域側を区別する方向性を有する図形要素を使用するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の変更指示図面作成システム。
  6. 前記記憶手段に記憶された変更前後の対象図面データは、図面中の図形の形状および配置を、ユニークな識別子を含むベクトルデータによって定義したデータであり、
    前記変更領域判定手段は、変更前後の対象図面データ中の前記ベクトルデータを比較することにより、ベクトルデータの識別子または座標が変化している図形を変更箇所としてその座標を差分データとして抽出するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の変更指示図面作成システム。
  7. 前記変更領域判定手段は、変更前後の対象図面データ中の前記ベクトルデータを比較した際に、ベクトルデータの識別子または座標が変化していても変更前後の線分の一部または全部が重なっている場合に、この重なっている箇所の線分の座標を計算して変更箇所から除外するように構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の変更指示図面作成システム。
  8. 前記変更領域判定手段は、グループ図形が移動している場合に、変更前後のグループ図形の前記ベクトルデータの識別子と座標を比較して、座標が変化していても変更前後で識別子が同じである場合にはグループ図形の変更箇所から除外する処理を行い、グループ図形の識別子が追加または削除されている場合にはグループ図形の変更箇所とする処理を行い、変更前後のグループ図形が同じ識別子を含む場合にはグループ図形内図形の識別子とグループ図形の基準点からのグループ図形内図形の座標の変化により当該グループ図形内図形を差分データ変更箇所とする処理を行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の変更指示図面作成システム。
  9. 前記図面表示制御手段は、変更領域図形を変更後の対象図面と重畳して変更指示図面として前記表示手段に表示させる際に、変更により削除された図形を重畳して表示する変更指示図面を作成し、削除前の図形が領域を持たない線のみの図形である場合は、線上に一定間隔で削除マークを表示させ、削除前の図形が領域を持つ図形である場合は、領域全体に亘って削除マークを表示させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の変更指示図面作成システム。
  10. 前記変更領域判定手段は、
    対象図面が複数の頁で構成されている場合に、頁単位で変更前後の対象図面データの比較を行い、頁毎の変更割合を計算するように構成され、
    前記図面表示制御手段は、
    対象図面が複数の頁で構成されている場合に、前記変更領域判定手段で得られた頁毎の変更割合に基づき、
    変更割合が0%の頁については、変更指示図面を作成せず、
    変更割合が予め指定された基準割合より少ない頁については、前記削除マークを用いて変更前後の図形を重畳して表示する変更指示図面を作成し、
    変更割合が前記基準割合より多い頁については、変更前の図面に削除になった図形の変更領域図形を重畳して表示する削除指示図面と、変更後の図面に追加になった図形の変更領域図形を重畳して表示する追加指示図面を作成し、
    頁全体の図面が削除された頁については、変更前の図面上に前記削除マークを表示する削除頁指示図面を作成し、
    追加された頁については、追加された図面に追加マークを表示する追加頁指示図面を作成するように構成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の変更指示図面作成システム。
  11. 前記図面表示制御手段は、
    変更領域図形を変更後の対象図面と重畳して変更指示図面として前記表示手段に表示させる際に、文字以外の図形のみを表示させる図形変更データ表示制御手段と、
    前記記憶手段に記憶された変更前後の対象図面データのうち、変更前後の文字データを比較して、変更のない文字と追加になった文字を検出した場合には重畳して表示し、削除または変更された文字を検出した場合には削除・変更前の文字を重畳して表示して当該文字の上に削除線を表示し、変更の場合にはさらに変更後の文字を変更前の文字と並べて表示させる文字変更データ表示制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の変更指示図面作成システム。
  12. 前記文字変更データ表示制御手段は、変更後の文字列を変更前の文字列と並べて表示する場合に、変更前後の両文字列のうち文字数が多い方の文字列の表示領域を選択し、この表示領域内に、変更前後の両文字列を重ねることなく表示するために、各文字列の文字間隔および文字幅を調整するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の変更指示図面作成システム。
  13. 電子的に作成して記憶されている対象図面に対して部分的な変更を加えた場合に、この変更箇所を認識可能に表示する変更指示図面を作成する方法において、
    変更前後の対象図面データおよび処理結果を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された変更前後の対象図面および処理結果として得られる変更指示図面を表示する表示手段と、
    変更時事図面作成用の処理を行う演算手段を用いて、
    前記演算手段により、
    対象図面の図面領域に対応するビットマップを用意して「0」クリアするビットマップ供給ステップと、
    前記記憶手段に記憶された変更前後の対象図面データを比較して変更箇所の差分データを抽出することで、変更領域を判定する変更領域判定ステップと、
    前記変更領域判定ステップにより得られた変更領域を、予め指定された指定幅により上下左右に拡大させる変更領域拡大ステップと、
    前記変更領域拡大ステップにより拡大された変更領域に対応する前記ビットマップ上の箇所に「1」のビットを設定するビット設定ステップと、
    前記ビット設定ステップにより「1」のビットが設定された前記ビットマップの全体に対して、そのX方向とY方向のそれぞれについて、「1」のビット間に挟まれる「0」のビットの数が予め指定された指定数以下である場合には、当該部分の「0」のビットを「1」のビットに変更するビット処理を行って近接する変更領域を結合するビット変更ステップと、
    変更領域のコーナの凹凸およびその方向の判定用として予め用意された複数のコーナ判定パターン形状を用いて、前記ビット変更ステップにより近接する変更領域が結合された前記ビットマップの全体に対して、いずれかのコーナ判定パターン形状と一致する箇所を検出した場合には、当該箇所を変更領域コーナと判定するコーナ判定ステップと、
    変更領域の境界指示用として予め用意された図形要素を用いて、前記コーナ判定ステップにより判定された全ての変更領域コーナに対して、変更領域コーナ毎に、隣接する他の変更領域コーナとの中点座標まで当該図形要素を連続的に配置することで変更領域図形を描画し、変更後の対象図面と重畳して変更指示図面とし、前記表示手段に表示させる図面表示制御ステップ
    を行うことを特徴とする変更指示図面作成方法。
  14. コンピュータを利用して、電子的に作成して記憶されている対象図面に対して部分的な変更を加えた場合に、この変更箇所を認識可能に表示する変更指示図面を作成するプログラムにおいて、
    前記コンピュータが、
    変更前後の対象図面データおよび処理結果を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された変更前後の対象図面および処理結果として得られる変更指示図面を表示する表示手段を有する場合に、
    前記コンピュータに、
    対象図面の図面領域に対応するビットマップを用意して「0」クリアするビットマップ供給機能と、
    前記記憶手段に記憶された変更前後の対象図面データを比較して変更箇所の差分データを抽出することで、変更領域を判定する変更領域判定機能と、
    前記変更領域判定機能により得られた変更領域を、予め指定された指定幅により上下左右に拡大させる変更領域拡大機能と、
    前記変更領域拡大機能により拡大された変更領域に対応する前記ビットマップ上の箇所に「1」のビットを設定するビット設定機能と、
    前記ビット設定機能により「1」のビットが設定された前記ビットマップの全体に対して、そのX方向とY方向のそれぞれについて、「1」のビット間に挟まれる「0」のビットの数が予め指定された指定数以下である場合には、当該部分の「0」のビットを「1」のビットに変更するビット処理を行って近接する変更領域を結合するビット変更機能と、
    変更領域のコーナの凹凸およびその方向の判定用として予め用意された複数のコーナ判定パターン形状を用いて、前記ビット変更機能により近接する変更領域が結合された前記ビットマップの全体に対して、いずれかのコーナ判定パターン形状と一致する箇所を検出した場合には、当該箇所を変更領域コーナと判定するコーナ判定機能と、
    変更領域の境界指示用として予め用意された図形要素を用いて、前記コーナ判定機能により判定された全ての変更領域コーナに対して、変更領域コーナ毎に、隣接する他の変更領域コーナとの中点座標まで当該図形要素を連続的に配置することで変更領域図形を描画し、変更後の対象図面と重畳して変更指示図面とし、前記表示手段に表示させる図面表示制御機能
    を実現させることを特徴とする変更指示図面作成プログラム。
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