JP4703864B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の制動に用いられるディスクブレーキに係り、特に、二輪自動車に用いて好適なディスクブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
二輪自動車用のディスクブレーキとしては、ディスクロータを挟んで対向配置された一対のシリンダ部をディスクロータを跨ぎ透孔を有するブリッジ部により連接してなるキャリパ本体と、前記キャリパ本体の一対のシリンダ部間に架橋されたピンと、前記ピンに支持されて前記キャリパ本体の透孔内で前記ディスクロータを間に挟んで対向配置された一対の摩擦パッドと、前記一対の摩擦パッドに対し前記ディスクロータの回転方向に対向して前記キャリパ本体に設けられたトルク受け部と 前記キャリパ本体に取り付けられて前記一対の摩擦パッドを押圧して摩擦パッドの姿勢制御をするとともに前記ブリッジ部の透孔を覆うカバースプリングと、前記キャリパ本体の各シリンダ部に内装され前記一対の摩擦パッドを前記ディスクロータの両面に押し付けるべく作動可能なピストンとを備え、前記キャリパ本体を車両の非回転部に取り付けるようにした、いわゆる対向ピストン型のものがある(例えば、特開平1−188730号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、キャリパ本体に対するカバースプリングの取り付けは、カバースプリングの両端に突設した爪部をブリッジ部の背面にねじ止めする構造になっていた。そのため、キャリパ本体に対するねじ孔加工が必要になることに加え、取り付け用ねじが必要になって部品点数が増加し、また、加工・組み付け工数の増大により、コストが増大するという問題があった。また、専用工具によるねじ止め作業が必要なため、組み付け性が悪いという問題もあった。
【0004】
また、従来のカバースプリングは、一対の摩擦パッドを押圧するパッド押さえ部が一枚板状に形成されているため、各摩擦パッドを押さえる力が相互に影響を及ぼし合い、パッド押さえ力が安定しないという問題もあった。
【0005】
さらに、特に後輪用のディスクブレーキの場合は、車体の振動の影響を受け易く、前進制動時に摩擦パッドが振動によりキャリパ本体のトルク受け部を連打してしまうことがある。トルク受け部はアルミニウム製のキャリパ本体を加工して仕上げただけであるため、振動により摩擦パッドがトルク受け部を連打してしまうと、トルク受け部に摩耗や打痕が発生する虞があった。これに対処するに、別部材で形成した保護カバーをキャリパ本体のトルク受け部に取り付けるようにしたものも存在するが、この場合には、部品点数がさらに増大し、加工・組み付け工数のさらなる増大により、コストがさらに増大するという問題があった。
【0006】
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバースプリングとトルク受け部保護用のカバーとを一体に形成することにより、部品点数の削減、加工・組み付け工数の削減を図り、しかも、各摩擦パッドの押さえ力が相互に影響を及ぼしにくくしたディスクブレーキを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、ディスクロータを挟んで対向配置された一対のシリンダ部をディスクロータを跨ぎ中央部に透孔を有するブリッジ部によりつないで形成してなるキャリパ本体と、前記キャリパ本体の一対のシリンダ部間に架橋されたピンと、前記ピンに支持されて前記キャリパ本体の透孔内に位置し前記ディスクロータを挟んで対向配置された一対の摩擦パッドと、前記一対の摩擦パッドの両側面に対し前記ディスクロータの回転方向に対向して前記キャリパ本体に設けられたトルク受け部と、前記キャリパ本体に取り付けられて前記一対の摩擦パッドを押圧して摩擦パッドの姿勢制御をするとともに前記ブリッジ部の透孔を覆うカバースプリングと、前記キャリパ本体の各シリンダ部に内装され前記一対の摩擦パッドを前記ディスクロータの両面に押し付けるべく作動可能なピストンと、を備えたディスクブレーキにおいて、前記カバースプリングは、前記透孔の開口を塞ぐとともに前記一対の摩擦パッドの各々を押圧するカバー部と、前記カバー部におけるディスクロータ回転方向両端から前記透孔内に延設されて前記トルク受け部と前記各摩擦パッドとの間に配置される保護部と、が一体に形成されてなり、前記カバー部のディスクロータ回転方向寸法は、前記透孔のディスクロータ回転方向における前記トルク受け部の間を挿通可能な長さに形成されていることを特徴とする。
【0008】
このように構成することで、摩擦パッドが振動したときに摩擦パッドはカバースプリングの保護部に接触するようになり、摩擦パッドがキャリパ本体のトルク受け部に直接接触するのを防止することができる。したがって、キャリパ本体のトルク受け部に摩耗や打痕が生じるのを防止することができる。
また、一つの部品であるカバースプリングが、摩擦パッドの姿勢制御機能、キャリパ本体の透孔を閉塞する機能、トルク受け部保護機能の三つの機能を備えているので、部品点数、加工・組み付け工数を削減することができる。
【0009】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、前記カバースプリングは、前記カバー部の前記ディスクロータの回転方向全長亘って延びて該カバー部を前記ディスクロータの軸方向に二分割するスリットが設けられていることを特徴とする。
【0010】
カバースプリングのカバー部がスリットにより二分割されているので、各摩擦パッドに対するパッド押さえ力をそれぞれ独立に発生させることができ、相互に影響を及ぼしにくくなる。
【0011】
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記カバースプリングは、前記カバー部を先頭にして前記ディスクロータの中心側から前記透孔に挿入したときに前記キャリパ本体の係止部に係止して該カバースプリングの前記開口端方向への移動を規制する係止部を有し、前記一対の摩擦パッドは前記カバースプリングのカバー部に突き当てられ該カバー部の弾性に抗してカバー部を外方へ押圧した状態で前記ピンに支持されていることを特徴とする。
【0012】
このように構成することで、カバースプリングのカバー部が元に戻ろうとする弾性力により摩擦パッドに対するパッド押さえ力が発生する。そして、キャリパ本体へのカバースプリングの取り付けは、カバースプリングの係止部とキャリパ本体の係止部との係止、および、前記ピンによるキャリパ本体と一対の摩擦パッドとの連結支持によって行うことができるので、ねじ止めが不要であり、専用工具が不要になる。
【0013】
請求項4に記載した発明は、請求項1、2または3に記載の発明において、前記カバースプリングの前記保護部のうち前記ディスクロータの回転方向入口側の保護部には、該保護部が配置された前記トルク受け部に対し前記ディスクロータの回転方向出口側へ、前記摩擦パッドを付勢する付勢部が前記ディスクロータの回転方向出口側の方向に突出するように屈曲された凸部により形成されていることを特徴とする。
【0014】
このように構成することで、カバースプリングの保護部の付勢部が、ディスクロータの回転方向出口側に摩擦パッドを付勢するため、該付勢部で摩擦パッドにディスクロータの回転方向(接線方向)の荷重を付与することができる。よって、上記したカバースプリングのカバー部によって摩擦パッドにかけられるディスクロータ半径方向の荷重とは独立して、摩擦パッドにディスクロータ回転方向の荷重をかけることができる。したがって、耐振性を向上させることができ、制動時の異音の発生や制動トルクの遅れの発生等を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るディスクブレーキの一実施の形態を図1から図10の図面を参照して説明する。
図1はこの発明に係るディスクブレーキの底面図、図2は同正面図、図3は同左側面図、図4は同右側面図、図5は図1のB矢視図、図6は図1のC矢視図である。これらの図において、符号1はキャリパ本体を示し、キャリパ本体1は、ディスクロータD(図5及び図6参照)を挟んで対向配置した一対のシリンダ部2,3を、ディスクロータDを跨ぐブリッジ部4により連接してなる。ブリッジ部4は、その中央部に四角形状の透孔5を有する透過構造となっており、その透孔5は、キャリパ本体1に組付けた後述のカバースプリング6により覆われている。
【0016】
本実施の形態において、キャリパ本体1は、ブリッジ部4内を分割面として、アルミ鋳造により形成された第1のシリンダブロック11と第2のシリンダブロック12とからなる。第1、第2のシリンダブロック11,12のそれぞれは、図5及び図6に示すように、ピストン13,14を収納するボア15,16を設けた本体部11a,12aと、各本体部11a,12aから延ばした各一対の突部11b,12bとを備え、各一対の突部11b,12bを相互に当接させた状態で、一対のボルト17により締結されて一体化されている。すなわち、第1、第2のシリンダブロック11,12の本体部11a,12aは、それぞれキャリパ本体1のシリンダ部2,3を構成し、また両者の突部11b,12bは、共働してキャリパ本体1のブリッジ部4を構成している。
【0017】
ピストン13,14を収納するボア15,16は、第1、第2のシリンダブロック11,12を一体化した状態において同軸上で対向するように配置されている。各ボア15,16には、給液口18から送り込まれたブレーキ液が、各シリンダブロック11,12内に設けた連通孔(図示せず)を通じて供給されるようになっており、このブレーキ液の供給に応じて対向ピストン13,14が、対応するボア15,16から同期して突出するようになる。なお、図中符号19,19は、第1、第2のシリンダブロック11,12にそれぞれ設けられたエア抜き用のブリーダである。
【0018】
一方、第1、第2のシリンダブロック11,12には、各本体部11a,12aから立上げるようにピンボス20,21が突設されており、この2つのピンボス20と21の間には、一対の摩擦パッド22,23を支持するピン24が架橋されている。各摩擦パッド22,23は、略矩形状の裏板22a,23aとこの裏板22a,23aに接合したライニング材22b,23bとからなっており、ピン24がそれぞれの裏板22a,23aの頭部22c,23cに摺動可能に挿入されている。そして、一対の摩擦パッド22,23は、ディスクロータDを挟むように配置され、2つのピストン13,14が同期して突出することによりディスクロータDの両面に押圧される。
【0019】
第1、第2のシリンダブロック11,12のそれぞれには、各一対のトルク受け部25,26が設けられており、各摩擦パッド22,23の裏板22a,23aの側面が、カバースプリング6の後述するトルク受け保護板31a,31bを介して各一対のトルク受け部25、26に突き当たることで、所定の制動力が発生するようになっている。また、摩擦パッド22,23は裏板22a,23aの頭部22c,23cをカバースプリング6のカバー板30a,30bに突き当て、このカバー板30a,30bの弾性力によってディスクロータDの中心方向(以下、ディスクロータDの中心方向を「上方」、ディスクロータDの中心から離間する方向を「下方」とする)に向かって弾性付勢されており、これにより摩擦パッド22,23はディスクロータDの盤面と平行姿勢に制御される。なお、ピン24は、ピンボス20側から挿入されて先端をピンボス21に係合し、ピンボス20にねじ込み固定されている。ただし、ピン24はβクリップなどによってピンボス20,21からの離脱防止をしてもよい。
なお、図1〜図4においては、摩擦パッド22,23及びディスクロータDを省略している。
【0020】
ブリッジ部4の透孔5を覆うカバースプリング6は、透孔5を閉塞する機能だけでなく、一対の摩擦パッド22,23の姿勢を制御する機能と、キャリパ本体1のトルク受け部25,26を保護する機能を有している。
ここで、図7〜図10を参照してカバースプリング6について詳述する。図7はカバースプリング6の正面図、図8は同左側面図、図9は同底面図、図10は図7のA矢視図である。
【0021】
カバースプリング6はステンレス板をプレス成形してなり、ディスクロータDの回転方向および軸方向に左右対称形に形成されている。
カバースプリング6は、透孔5の下方の開口端5aを塞ぐカバー板(カバー部)30と、このカバー板30におけるディスクロータDの回転方向端部(すなわち、図7においてカバー板30の左右端部)から上方に向かって互いに平行に平板状をなして延びる一対のトルク受け保護板(保護部)31,31によって、略コの字形に形成されている。
【0022】
カバー板30は、ディスクロータDの回転方向の中央に下方に略U字状に凹む凹部33を有し、この凹部33の上端からアーム部34が斜め下方に延びていて、さらに、これらアーム部34の端部にトルク受け保護板31,31が連接されている。カバー板30にはディスクロータDの回転方向全長に亘って延びるスリット35が設けられており、このスリット35は図8及び図10に示すように両トルク受け保護板31,31の途中まで延びている。このスリット35によりカバー板30はディスクロータDの軸方向に二分割され、二つのカバー板30a,30bに分かれている。スリット35は凹部33において最小幅になっており、凹部33におけるスリット35の幅寸法は、ライニング材22b,23bが摩耗したときに裏板22a,23aがスリット35内に脱落しないように、ディスクロータDの厚さよりも小さく設定されている。
【0023】
また、凹部33におけるカバー板30a,30bのディスクロータDの軸方向内縁には、摩擦パッド22,23をキャリパ本体1に組み込むときに摩擦パッド22,23がスリット35内に脱落するのを防止するためのパッド脱落防止爪36,36が、上方に屈曲形成されている。
さらに、凹部33におけるカバー板30a,30bのディスクロータDの軸方向外縁には、カバースプリング6をキャリパ本体1に組み付けたときにピンボス20,21の外周に係合可能なカバースプリング脱落防止爪37,37が上方に屈曲形成されている。このカバースプリング脱落防止爪37,37は、カバースプリング6取り付け後に摩擦パッド22,23をキャリパ本体1に組み込むときや、あるいは摩擦パッド22,23を交換するときに、カバースプリング6がキャリパ本体1から脱落するのを防止し、作業性を向上させる。また、裏板22a,23aのカバー板30a,30bとの当接面の剛性を上げてスプリング力を安定させる効果も兼ね備える。
【0024】
カバースプリング6の両トルク受け保護板31,31にはその上端中央から下方に延びるスリット38が設けられており、このスリット38によって各トルク受け保護板31はディスクロータDの軸方向に二分割され、二つのトルク受け保護板31a,31bに分かれている。これら4つのトルク受け保護板31a,31a,31b,31bのうち2つのトルク受け保護板31a,31aは、図5に示すように摩擦パッド22の裏板22aの側面とキャリパ本体1のトルク受け部25,25との間にそれぞれ配置され、2つのトルク受け保護板31b,31bは、図6に示すように摩擦パッド23の裏板23aの側面とキャリパ本体1のトルク受け部26,26との間にそれぞれ配置される。
なお、スリット38は、基本的にはディスクロータDの外径よりやや外側位置からディスク中心軸線側に配置されており、トルク受け保護板31,31は、このスリット38が形成されていないディスクロータDの軸線方向に連続する平面状の部分でも摩擦パッド22,23の裏板22a,23aを案内し、これらの摺動をより滑らかにするようになっている。
【0025】
また、トルク受け保護板31,31において両スリット38の下端には、ディスクロータDの回転方向外側へ屈曲形成された係止爪(係止部)39が設けられている。各係止爪39,39は、カバースプリング6をキャリパ本体1に組み付けたときに、第1、第2のシリンダブロック11,12において透孔5の近傍に形成された係止段部40,40に係止して、透孔5の開口端5a方向へのカバースプリング6の下方移動を規制する(図5及び図6参照)。係止爪39,39を係止段部40,40に係止させたことにより、カバースプリング6を透孔5の開口端5aから突出させる方向に押し込んだときに、カバースプリング6を押し戻そうとする弾性復元力が生じることになる。
【0026】
さらに、トルク受け保護板31,31においてディスクロータDの軸方向外縁には、各一対のカバースプリング位置規制ストッパ41,41がディスクロータDの回転方向内側へ屈曲形成されている。カバースプリング位置規制ストッパ41,41は、第1,第2のシリンダブロック11,12の本体部11a,12a(すなわち、キャリパ本体1のシリンダ部2,3)の口元加工面に当接して、カバースプリング6のディスクロータD軸方向の位置を規制する。
【0027】
また、各トルク受け保護板31a,31a,31b,31bの上端であってディスクロータDの軸方向内縁からは、パッド組み付けガイド42,42,42,42が斜め上方に且つディスクロータDの回転方向外側に向かって延びている。これらパッド組み付けガイド42は、摩擦パッド22,23をキャリパ本体1に組み込むときに、摩擦パッド22,23をカバースプリング6の内側に挿入し易くして、組み付け性を向上させる。
【0028】
次に、このディスクブレーキの組み立て手順について説明する。
まず、機械加工により仕上げられた第1、第2のシリンダブロック11,12内のボア15,16にピストン13,14を納めた後、両シリンダブロック11,12を合せてボルト17により締結して一体化し、キャリパ本体1を組み立てる。
【0029】
次に、図4に示すように、ディスクロータDの中心側から、カバー板30を先頭にしてカバースプリング6を透孔5内に挿入する。この挿入時にカバースプリング脱落防止爪37,37がピンボス20,21間を通過する際には、カバースプリング6は両カバー板30a,30bが互いに接近する方向に弾性変形し、カバースプリング脱落防止爪37,37がピンボス20,21間を通過した後に両カバー板30a,30bが離反する方向に弾性復帰して、カバースプリング脱落防止爪37,37がピンボス20,21の下側に隙間を有して位置するようになる。ここで、カバー板30に設けたスリット35がトルク受け保護板31,31の途中まで延びていることにより、このカバー板30a,30bの弾性変形が容易に行われる。
【0030】
また、カバースプリング6の挿入時に、カバースプリング6のトルク受け保護板31a,31bがキャリパ本体1の両トルク受け部25,26の内側に配置され、4つのカバースプリング位置規制ストッパ41がそれぞれ対応するシリンダ部2,3の口元加工面に当接する。そして、カバースプリング6の係止爪39,39がキャリパ本体1の係止段部40,40に係止されて、カバースプリング6の透孔5への挿入が完了する。
【0031】
次に、同じくディスクロータDの中心側から摩擦パッド22,23をカバースプリング6内に挿入し、裏板22a,23aの頭部22c,23cをカバー板30a,30bの凹部33に突き当て、そして、摩擦パッド22,23をさらに押し込むことにより、カバー板30a,30bをディスクロータDの中心から離間する方向に弾性変形させる。このようにカバー板30a,30bを弾性変形させた状態のままピン24をピンボス20,21および摩擦パッド22,23の頭部22c,23cに挿通させて、摩擦パッド22,23をピン24により支持する。その結果、摩擦パッド22,23は、カバー板30a,30bの弾性復元力によってディスクロータDの中心方向に弾性付勢されることになり、これにより摩擦パッド22,23はディスクロータDの盤面と平行に姿勢制御されることになる。換言すれば、カバー板30a,30bをディスクロータDの中心から離間する方向に弾性変形させなければ、ピン24を裏板22a,23aの頭部22c,23cに挿通することができないように寸法設定されているのである。
【0032】
このようにして組み立てられたディスクブレーキは、車両の非回転部分に固定され、その際に、ディスクロータDを摩擦パッド22,23の間に挟装させる。なお、この実施の形態におけるディスクブレーキは、トルクリンク式として構成されており、キャリパ本体1を構成する第1のシリンダブロック11の一側部には、トルクリンク(図示略)を連結するためのトルクリンクボス部50が一体に設けられている。また、第1のシリンダブロック11には、車両への取付けに用いる2つのねじ孔51が設けられている。
【0033】
このディスクブレーキにおいては、カバースプリング6のカバー板30がスリット35によって2つのカバー板30a,30bに分割されており、カバー板30aにより摩擦パッド22を姿勢制御する押さえ力が発生し、カバー板30bにより摩擦パッド23bを姿勢制御する押さえ力が発生し、スリット35は、これら押さえ力相互の影響を及ぼしにくくする。したがって、各摩擦パッド22,23の押さえ力が安定するとともに、引き摺りを低減することができる。
【0034】
また、キャリパ本体1のトルク受け部25と摩擦パッド22の裏板22aとの間にカバースプリング6のトルク受け保護板31a,31aが挟装され、トルク受け部26と摩擦パッド23の裏板23aとの間にカバースプリング6のトルク受け保護板31b,31bが挟装されているので、車両の振動により摩擦パッド22,23が振動しても、摩擦パッド22,23はトルク受け部25,26に接触せず、トルク受け保護板31a,31bに接触する。したがって、トルク受け部25,26に摩耗や打痕が生じることがない。
【0035】
特に、この実施の形態では、カバースプリング6をステンレスで形成しているので、摩擦パッド22,23の摺動が滑らかであり、引き摺りが低減される。また、ステンレスは耐食性が高く錆にくいので、摩擦パッド22,23とカバースプリング6が錆により固着するのを防止することができる。さらに耐熱性も向上する。
【0036】
また、カバースプリング6は一つの部品でありながら、摩擦パッド22,23を押さえて姿勢制御する機能と、透孔5の開口端5aを閉ぐ機能と、キャリパ本体1のトルク受け部25,26を保護する機能を有しているので、部品点数を増やすことなく性能向上を図ることができる。
【0037】
また、前述したように、このカバースプリング6はねじ等を使用せずにキャリパ本体1に取り付けることができるので、専用工具が不要であり、組み付け性が向上する。また、加工・組み付け工数の低減を図ることができ、したがって、コスト低減を図ることができる。
しかも、この実施の形態ではカバースプリング6が左右対称形に形成されているので、組み付ける際に方向性を考える必要がなく、さらに組み付け性が向上する。
【0038】
次に、この発明に係るディスクブレーキの別の実施の形態を図11から図14の図面を参照して上記実施の形態との相違部分を中心に説明する。なお、上記実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0039】
この実施の形態においては、上記に対しカバースプリング6の一部構成が相違している。すなわち、図11に示すカバースプリング6の4つのトルク受け保護板31a,31a,31b,31bのうち、ディスクロータDの回転方向入口側(車両前進時の回転方向入口側であって図11では紙面右側)となる2つのトルク受け保護板31a,31bには、図12に示すように、ディスクロータDの回転方向出口側となる2つのトルク受け保護板31a,31bの方向に突出するように屈曲された凸部(付勢部)100がそれぞれ形成されている。
【0040】
そして、キャリパ本体1にカバースプリング6と摩擦パッド22、23とが組み付けられることにより、キャリパ本体1のトルク受け部25と摩擦パッド22の裏板22aとの間にカバースプリング6のトルク受け保護板31a,31aが挟装され、トルク受け部26と摩擦パッド23の裏板23aとの間にカバースプリング6のトルク受け保護板31b,31bが挟装されると、このカバースプリング6のディスクロータDの回転方向入口側となる2つのトルク受け保護板31a,31bに形成された凸部100は、トルク受け部25,26と摩擦パッド22,23の裏板22a,23aとで挟まれてその屈曲がほぼ矯正されるように弾性変形する。
【0041】
その結果、図11に矢印Fで示すように、ディスクロータDの回転方向入口側となる2つのトルク受け保護板31a,31bは、それぞれの凸部100が屈曲形状に復元しようと付勢力を発生させることになり、これらトルク受け保護板31a,31bが配置されたディスクロータDの回転方向入口側のトルク受け部25,26に対しディスクロータDの回転方向出口側のトルク受け部25,26の方向に、摩擦パッド22,23を常時付勢することになる。
【0042】
また、図13および図14に示すように、カバースプリング6の各トルク受け保護板31a,31a,31b,31bのパッド組み付けガイド42,42,42,42を、ディスクロータDの軸線方向において非対称形状としている。すなわち、ディスクロータDの軸線方向における一側のパッド組み付けガイド42,42は、トルク受け保護板31b,31bのディスクロータ軸方向全範囲に形成されており、ディスクロータDの軸線方向における逆側のパッド組み付けガイド42,42は、トルク受け保護板31a,31aのディスクロータDの軸方向内縁側に部分的に形成されている。
【0043】
このように、ディスクロータDの軸線方向における前記一側のパッド組み付けガイド42,42とディスクロータDの軸線方向における前記逆側のパッド組み付けガイド42,42とを非対称形状にするとともに、キャリパ本体1には、図示は略すが、凸部100をディスクロータDの回転方向入口側にしてカバースプリング6を取り付けようとしたときには干渉せず、凸部100をディスクロータDの回転方向出口側にしてカバースプリング6を取り付けようとしたときにはディスクロータDの軸線方向における前記一側のパッド組み付けガイド42,42に干渉して取り付け不可とする干渉部が形成されている。これにより、凸部100をディスクロータDの回転方向入口側に配置したときのみカバースプリング6がキャリパ本体1に適正に組み付くようになっている。
【0044】
以上のように構成することで、カバースプリング6のディスクロータDの回転方向入口側となる2つのトルク受け保護板31a,31bのそれぞれの凸部100が屈曲形状に復元しようと、これらトルク受け保護板31a,31bが配置されたディスクロータDの回転方向入口側のトルク受け部25,26に対しディスクロータDの回転方向逆側であるディスクロータDの回転方向出口側のトルク受け部25,26の方向に、摩擦パッド22,23を付勢することになる。このため、凸部100で摩擦パッド22,23にディスクロータDの回転方向(接線方向)の荷重を付与することができる。よって、上記したカバースプリング6のカバー板30によって摩擦パッド22,23にかけられるディスクロータDの半径方向の荷重とは独立して、摩擦パッド22,23にディスクロータDの回転方向の荷重をかけることができる。したがって、耐振性を向上させることができ、制動時の異音の発生や制動トルクの遅れの発生等を防止することができる。
【0045】
本実施形態では、キャリパ本体1を、第1,第2のシリンダブロックを一対のボルト17により締結して一体化する構成で説明したが、各シリンダブロックを一体に成形したいわゆるモノボディ型のキャリパにおいても実施可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明によれば、摩擦パッドがキャリパ本体のトルク受け部に直接接触するのを防止できるので、キャリパ本体のトルク受け部に摩耗や打痕が生じるのを防止することができるという優れた効果が奏される。また、一つの部品であるカバースプリングが、摩擦パッドの姿勢制御機能、キャリパ本体の透孔を閉塞する機能、トルク受け部保護機能の三つの機能を備えているので、部品点数、加工・組み付け工数を削減することができ、コスト低減を図ることができる。
【0047】
請求項2に記載した発明によれば、さらに、カバースプリングのカバー部がスリットにより二分割されているので、各摩擦パッドに対するパッド押さえ力をそれぞれ独立に発生させることができ、相互に影響を及ぼしにくくなり、安定したパッド押さえ力を得ることができるという効果がある。
【0048】
請求項3に記載した発明によれば、キャリパ本体へのカバースプリングの取り付けは、カバースプリングの係止部とキャリパ本体の係止部との係止、および、ピンによるキャリパ本体と一対の摩擦パッドとの連結支持によって行うことができるので、ねじ止めが不要であり、専用工具が不要で、組み付け性が向上するという優れた効果が奏される。
【0049】
請求項4に記載した発明によれば、カバースプリングの保護部の付勢部が、ディスクロータの回転方向出口側に摩擦パッドを付勢するため、該付勢部で摩擦パッドにディスクロータの回転方向(接線方向)の荷重を付与することができる。よって、上記したカバースプリングのカバー部によって摩擦パッドにかけられるディスクロータ半径方向の荷重とは独立して、摩擦パッドにディスクロータ回転方向の荷重をかけることができる。したがって、耐振性を向上させることができ、制動時の異音の発生や制動トルクの遅れの発生等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るディスクブレーキの一実施の形態の底面図である。
【図2】 前記一実施の形態のディスクブレーキの正面図である。
【図3】 前記一実施の形態のディスクブレーキの左側面図である。
【図4】 前記一実施の形態のディスクブレーキの右側面図である。
【図5】 図1のB矢視図である。
【図6】 図1のC矢視図である。
【図7】 前記実施の形態のディスクブレーキにおけるカバースプリングの正面図である。
【図8】 前記カバースプリングの左側面図である。
【図9】 前記カバースプリングの底面図である。
【図10】 図7のA矢視図である。
【図11】 この発明に係るディスクブレーキの別の実施の形態の図1のB矢視に相当する図である。
【図12】 前記別の実施の形態のディスクブレーキにおけるカバースプリングの正面図である。
【図13】 該カバースプリングの左側面図である。
【図14】 前記別の実施の形態のディスクブレーキの右側面図である。
【符号の説明】
1 キャリパ本体
2,3 シリンダ部
4 ブリッヂ部
5 透孔
5a 開口端
6 カバースプリング
13,14 ピストン
22,23 摩擦パッド
22c,23c 頭部
24 ピン
25,26 トルク受け部
30,30a,30b カバー板(カバー部)
31,31a,31b トルク受け保護板(保護部)
35 スリット
39 係止爪(カバースプリングの係止部)
40 係止段部(キャリパ本体の係止部)
D ディスクロータ
100 凸部(付勢部)

Claims (4)

  1. ディスクロータを挟んで対向配置された一対のシリンダ部をディスクロータを跨ぎ中央部に透孔を有するブリッジ部によりつないで形成してなるキャリパ本体と、
    前記キャリパ本体の一対のシリンダ部間に架橋されたピンと、
    前記ピンに支持されて前記キャリパ本体の透孔内に位置し前記ディスクロータを挟んで対向配置された一対の摩擦パッドと、
    前記一対の摩擦パッドの両側面に対し前記ディスクロータの回転方向に対向して前記キャリパ本体に設けられたトルク受け部と、
    前記キャリパ本体に取り付けられて前記一対の摩擦パッドを押圧して摩擦パッドの姿勢制御をするとともに前記ブリッジ部の透孔を覆うカバースプリングと、
    前記キャリパ本体の各シリンダ部に内装され前記一対の摩擦パッドを前記ディスクロータの両面に押し付けるべく作動可能なピストンと、
    を備えたディスクブレーキにおいて、
    前記カバースプリングは、前記透孔の開口を塞ぐとともに前記一対の摩擦パッドの各々を押圧するカバー部と、前記カバー部におけるディスクロータ回転方向両端から前記透孔内に延設されて前記トルク受け部と前記各摩擦パッドとの間に配置される保護部と、が一体に形成されてなり、前記カバー部のディスクロータ回転方向寸法は、前記透孔のディスクロータ回転方向における前記トルク受け部の間を挿通可能な長さに形成されていることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記カバースプリングは、前記カバー部の前記ディスクロータの回転方向全長亘って延びて該カバー部を前記ディスクロータの軸方向に二分割するスリットが設けられていることを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ。
  3. 前記カバースプリングは、前記カバー部を先頭にして前記ディスクロータの中心側から前記透孔に挿入したときに前記キャリパ本体の係止部に係止して該カバースプリングの前記開口端方向への移動を規制する係止部を有し、前記一対の摩擦パッドは前記カバースプリングのカバー部に突き当てられ該カバー部の弾性に抗してカバー部を外方へ押圧した状態で前記ピンに支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載のディスクブレーキ。
  4. 前記カバースプリングの前記保護部のうち前記ディスクロータの回転方向入口側の保護部には、該保護部が配置された前記トルク受け部に対し前記ディスクロータの回転方向出口側へ、前記摩擦パッドを付勢する付勢部が前記ディスクロータの回転方向出口側の方向に突出するように屈曲された凸部により形成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載のディスクブレーキ。
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