JP4701319B2 - スポーツウエア - Google Patents

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Description

本発明は、着用者の表面にほぼ密着した状態で着用されるスポーツウエアに関する。
競泳においては、水の抵抗を低くした水着が求められる。水の抵抗は身体表面を流れる水と身体あるいは水着の流体摩擦抵抗と、身体形状に依存する形状抵抗とに分けられる。従来の水着は、素材の摩擦抵抗を低減することに着目しており(例えば特許文献1〜3)、流体抵抗の中で比率の高い形状抵抗を下げるための工夫はされてこなかった。
形状抵抗を下げるには、臀部や女性の胸部のふくらみなど、身体の凸部をできるだけ無くすことが求められる。また、競泳動作中に形状抵抗を高める要因として、とくに疲労時に見られる上半身に対する下半身の屈曲も挙げられる。これらはいずれも身体の進行方向から見た投影面積を増大させ、形状抵抗を高める原因となる。以上から、形状抵抗を低減させるためには、身体のふくらみを抑えること及び下半身の屈曲を抑制することが求められる。下半身の屈曲を抑制するには、主に股関節の伸展方向に張力がかかるように設計する必要がある。これを実現するために、従来は強緊締素材と弱緊締素材で覆うことにより、股関節の伸展方向に張力がかかるようにしている。また陸上競技用スパッツでは、臀部を面状の強緊締素材で覆うことにより、地面をける動作、すなわち股関節の伸展動作をサポートしている(特許文献4)。しかし、これらの従来例においても、上半身に対する下半身の屈曲を抑制し、身体凸部を滑らかにする機能と動き易い機能を満足するには問題があった。
特許第2715088号明細書 特開2004−292962号公報 WO2007/142232号明細書 特開2005−146450号公報
本発明は、前記従来の問題を解決するため、上半身に対する下半身の屈曲を抑制し、身体凸部を滑らかにする機能を有し、かつ動き易い機能を満足するスポーツウエアを提供する。
本発明のスポーツウエアは、伸縮性ベース生地と、部分的に非伸縮性ないしは低伸縮性素材を含み、着用者の表面に密着した状態で着用されるスポーツウエアであって、前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材は、少なくともウェスト背面を覆う領域A、臀部の膨隆部を含む領域B及び大腿部の後面を含む領域Cに分割して配置し、股関節伸展方向の張力を補強することを特徴とする。
本発明のスポーツウエアは、伸縮性ベース生地と部分的に非伸縮性ないしは低伸縮性素材を含み、非伸縮性ないしは低伸縮性素材は少なくともウェスト背面を覆う領域A、臀部の膨隆部を含む領域B及び大腿部の後面を含む領域Cに分割して配置し、股関節伸展方向の張力を補強することにより、尻部から大腿部後面を吊り上げる機能を発揮させ、上半身に対する下半身の屈曲を抑制し、身体凸部を滑らかにする機能を有し、かつ動き易い機能を満足させることができる。
すなわち、領域A〜Cに非伸縮性ないしは低伸縮性素材を分割して配置することにより、股関節伸展方向の張力を補強し、尻部から大腿部後面を吊り上げる機能を発揮させ、上半身に対する下半身の屈曲を抑制できる。また、非伸縮性ないしは低伸縮性素材は動作によって張力がかかっても、それ自体はほとんどあるいは全く伸びない。このため、非伸縮性ないしは低伸縮性素材からなる領域にかかった張力は皮膚の方向への力となり、身体凸部を圧迫する。領域A〜Cは筋肉の盛り上がりがある部分であり、この部分に非伸縮性ないしは低伸縮性素材を配置することにより、身体凸部を滑らかにする機能を発揮する。特に領域B及びCは、それぞれ大臀筋及びハムストリングス等、股関節の伸展に寄与する筋群が存在する部位であり、これらの領域を圧迫することで筋内圧を高め、効果的に股関節伸展方向に筋力を発揮しやすい状態にする。その結果、尻部から大腿部後面を吊り上げる機能を発揮させ、上半身に対する下半身の屈曲を抑制し、身体凸部を滑らかにする機能を有し、かつ動き易い機能を満足させることができる。
図1Aは本発明の一実施例における水泳用ハーフスパッツの正面図、図1Bは同背面図である。 図2Aは本発明の別の実施例における水泳用ハーフスパッツの正面図、図2Bは同背面図である。 図3Aは本発明のさらに別の実施例における水泳用ハーフスパッツの正面図、図3Bは同背面図である。 図4Aは本発明のさらに別の実施例における水泳用ハーフスパッツの正面図、図4Bは同背面図である。 図5は人体の大臀筋の筋線維走行方向を示す説明図である。 図6は本発明の一実施例における水泳用ハーフスパッツの伸び方向を示す説明図である。 図7は比較例における水泳用ハーフスパッツの伸び方向を示す説明図である。 図8Aは本発明の一実施例におけるワンピースタイプの水着の正面図である。 図8Bは同背面図である。 図9Aは本発明の別の実施例におけるワンピースタイプの水着の正面図である。 図9Bは同背面図である。
本発明のスポーツウエアは、伸縮性ベース生地と部分的に非伸縮性ないしは低伸縮性素材を含み、非伸縮性ないしは低伸縮性素材は、少なくともウェスト背面を覆う領域A、臀部の膨隆部を含む領域B及び大腿部の後面を含む領域Cに分割して配置し、前記A〜Cの各領域間及びその他の領域には、前記伸縮性ベース生地を配置し、股関節伸展方向の張力を補強する。
前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材は、非弾性糸を使用した織物、例えばポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど)繊維糸、ポリアミド繊維糸、アセテート繊維糸、コットン繊維糸、レーヨン繊維糸、エチレンビニルアルコール繊維糸などを使用した織物がある。このうち、熱可塑性であり、熱セット性が良く、疎水性であるポリエチレンテレフタレート(PET)繊維糸が好ましい。織物としては、平織、斜文織、朱子織、変化平織、変化斜文織、変化朱子織、変わり織、紋織、片重ね織、二重組織、多重組織、経パイル織、緯パイル織、絡み織等がある。このうち、スポーツ用途としては平織が風合いや強度等に優れる。通常、織物は経糸と緯糸で構成されており、ポリエステル繊維糸のようにリジッドな糸を使用した場合は、経方向にも緯方向にもほとんど伸びは生じない。
前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材の別の例は、非弾性糸を使用した編物がある。編物としては、丸編、緯編、経編、パイル編等を含み、平編、天竺編、リブ編、スムース編(両面編)、ゴム編、パール編、デンビー組織、コード組織、アトラス組織、鎖組織、挿入組織などがある。編物は基本的にはループで構成されるので、ポリエステル繊維糸のようにリジッドな糸を使用しても、応力がかかった場合、ループが変形して伸びが生ずる。しかし寸法変化は僅かであるから、このような編物は非伸縮性ないしは低伸縮性素材に含まれる。
前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材のさらに別の例は、織物又は編物に、エラストマー樹脂又はゴムを含浸させるか貼り付けたシートである。伸縮性ベース生地にエラストマー樹脂又はゴムを含浸させるか又は貼り付けても良い。エラストマー樹脂としては、ウレタン系エラストマー、軟質塩化ビニル系エラストマー、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー、塩素化ポリエチレン系エラストマー、Syn−1,2−ポリブタジエン系エラストマー、Trans−1,4−ポリイソプレン系エラストマー、フッ素系エラストマー等がある。これらは「プラスチック・データーブック」、1999年12月1日、工業調査会発行、854〜910頁に記載されている。ゴムとしては、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、合成ゴム、天然ゴム等がある。
前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材からなる領域の周囲に段階的又は傾斜的に非伸縮性ないしは低伸縮性素材を配置してもよい。また、前記段階的又は傾斜的に配置した非伸縮性ないしは低伸縮性素材の形状が、円状、楕円状、丸みを帯びた多角形又は線状であることが好ましい。
前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材は、前記伸縮性ベース生地に縫い付けてもよい。これは、切り返し、すなわち生地に穴を開けて、別の生地を縫い付けるという手法でも良いし、前記伸縮性ベース生地の上に別の生地を縫い付けるという手法でも良い。あるいは、前記伸縮性ベース生地にエラストマー樹脂又はゴムを含浸させるか貼り付けたシートをさらに縫い付けてもよい。
前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材のさらに別の例は、前記伸縮性ベース生地を非弾性糸によって刺繍したものである。非弾性糸は、例えばポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど)繊維糸、ポリアミド繊維糸、アセテート繊維糸、コットン繊維糸、レーヨン繊維糸、エチレンビニルアルコール繊維糸などがある。このうち、熱可塑性であり、熱セット性が良く、疎水性であるポリエチレンテレフタレート(PET)繊維糸が好ましい。
前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材のJIS1096で測定した4.9N(500gf)荷重時の伸長率が身体の長軸方向に0%以上10%未満であることが好ましい。これにより、人体の尻から大腿部後面の補強効果をさらに増大できる。
前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材の目付けは、100〜400g/m2の範囲が好ましい。この範囲であれば透けなどの問題を起こさず、審美性に適しており、また重量感もなく着用性が高い。
また、本発明においては、前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材を、大腿後部だけでなく、さらに大腿内側部を覆う連続した領域C’に配置することも好ましい。これにより、尻部から大腿後面を吊り上げる機能をより強化することができ、さらに股関節内転筋群を覆うことによって、股関節が外転することによる形状抵抗の増大を抑制することができる。
さらに、本発明においては、前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材を、大腿後部だけでなく、さらに大腿部を巻回するように覆う連続した領域C”に配置することも好ましい。これにより尻部から大腿後面を吊り上げる機能をより強化することができ、さらに大腿部のふくらみも抑え、水の抵抗を低くすることができる。
本発明においては、前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材を、さらに大四頭筋を覆う領域Dに分離して配置することも好ましい。これにより大腿部のふくらみを抑え、水の抵抗を低くすることができる。
前記領域Aと前記領域Bとの分割部の形状は、縦方向後面から見て逆ハの字状であることが好ましい。これにより、尻部から大腿後面を吊り上げる機能をより強化することができ、さらに人体の動きを阻害しない機能が得られる。
前記領域Bと前記領域Cとの分割部の形状が、縦方向後面から見てハの字状又は中央部が凹んでいる形状であることが好ましい。前記同様に尻部から大腿後面を吊り上げる機能をより強化することができる。
本発明で使用する伸縮性ベース生地は、弾性糸を含むワンウエイ又はツーウエイの織物又は編物が好ましい。弾性糸は、ポリウレタン系弾性糸及びポリエステル系弾性糸から選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。ストレッチ性が高く、スポーツ衣料に適しているからである。前記弾性糸は、ベアヤーン(裸糸)として、非弾性糸(リジッド糸)と引きそろえて使用しても良いし、又は表面にポリエステル繊維もしくはナイロン繊維が被覆されたカバードヤーンとして使用しても良い。
前記伸縮性ベース生地は、JIS1096で測定した4.9N(500gf)荷重時の伸長率が身体の長軸方向に10%以上の生地(織物又は編物)が好ましい。この範囲であれば身体の動きに追従し着用性が高い。とくに前記領域A〜Dを分割している部分に配置する伸縮性素材は伸びやすい素材が好ましい。領域A〜Dの素材は伸びにくいため、バランスを取るためである。伸縮性ベース生地の目付けは100〜400g/m2の範囲が好ましい。この範囲であれば透けなどの問題を起こさず、審美性に適しており、また重量感もなく着用性が高い。
本発明において、「ほぼ密着」の状態を作るには、人体の裸のサイズに対して、周囲方向は50%以上110%以下、さらに好ましくは70%以上95%以下、丈は75%以上100%以下、さらに好ましくは85%以上100%以下としてスポーツウエアを形成する。もちろん人体のサイズは個人差があるので、前記の比率は目安である。より具体的には、JASPO規格に従ってサイズを決める。
前記スポーツウエアは、スポーツ用スパッツに好適である。具体的にはハーフスパッツ、ロングスパッツ等に好適である。前記スポーツウエアは、上半身を覆うハーフスーツ、ロングスーツあるいはフルスーツ等のワンピースタイプであってもよい。
本発明においては、さらに脛部にV字又はU字形の非伸縮性ないしは低伸縮性素材が配置され補強されていてもよい。これにより、水中で膝の折れ曲がりを防ぎフラットなストリームラインを保持できる。
前記ワンピースタイプの水着は、左右胸部と腹部に非伸縮性ないしは低伸縮性素材が配置され補強されていてもよい。これにより腹部から胸部にかけての折れ曲がりを防ぎフラットなストリームラインを保持できる。腹部の非伸縮性ないしは低伸縮性素材は、一枚でも良いし、いくつか複数枚に分割して配置しても良い。
前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材にはスリットを設けてもよい。このようにすると伸びるので、着用性および着用感を良好に保て、呼吸が楽になり、かつ身体の吊り上げ効果も保持できる利点がある。
前記スポーツウエアは、水着、球技又は陸上競技の走種目、跳躍種目及び投擲種目を含む競技用ウエア等に好適である。とくに競泳用水着に好適である。即ち、股関節の伸展動作がパフォーマンスの発揮につながる種目では、前記スポーツウエアによるパフォーマンスの増大が期待される。例えば、陸上競技においては、爆発的なパワーが重要な短距離種目や、跳躍種目、投擲種目に有効である。
短距離走では地面をける局面で、跳躍種目では踏み切り時に、投擲種目では投擲物を投げ出す際に、それぞれ股関節が伸展する。この時、いずれの動作も足部が地面と接しており、大臀筋等の収縮によって股関節を伸展させる方向に大きな力が発揮されるため、前記スポーツウエアによる股関節伸展方向の張力はパフォーマンスを増大させることができる。
また、バスケットボールやバレーボールなど、跳躍動作を断続的に行う球技においても本発明は有効である。これらの種目においても跳躍時には前記と同様の理由で効果が期待できる。
更に着地時にも効果が期待できる。即ち、着地動作では、股関節は一時的に屈曲するが、この時大臀筋等の筋肉は引き伸ばされながら股関節伸展方向に力を発揮しており、この働きが着地の衝撃を緩和する1つの要因となっている。前記スポーツウエアによる股関節伸展方向の張力は、この働きを補助し、着地時にかかる筋肉への負担を軽減することができる。
更に、スピードスケートやスキーなど、股関節を屈曲したクラウチング姿勢で行う競技用のウエアとしても前記スポーツウエアは有効である。このような競技では、常に股関節を屈曲したままの姿勢を保持する必要があるが、この際、大臀筋等の筋肉は股関節伸展方向に筋力を継続的に発揮している。本発明による股関節伸展方向の張力は、このような働きをも補助し、姿勢保持に使用される筋肉への負担を軽減することができる。
特にスピードスケートにおいては、前記短距離走と同様に氷をける局面においても効果が期待できる。
以下図面を用いて説明する。図1Aは本発明の一実施例における水泳用ハーフスパッツ10の正面図、図1Bは同背面図である。図1A−Bにおいて、伸縮性ベース生地(1)により主要部を構成する。そして、非伸縮性ないしは低伸縮性素材を少なくともウェスト背面を覆う領域A(2a,2b)と、両臀部の膨隆部を含む領域B(3a,3b)と、両大腿部の後面を含む領域C(4a,4b)に分割して配置している。股関節伸展方向の張力を補強し、尻部から大腿部後面を吊り上げる機能を発揮させ、上半身に対する下半身の屈曲を抑制し、身体凸部を滑らかにする機能を有し、かつ動き易い機能を満足させることができる。
伸縮性ベース生地(1)と領域A〜Cの形成は、伸縮性ベース生地(1)の上に非伸縮性ないしは低伸縮性シートを載せて縫製により固定しても良いし、接着剤により固定しても良い。別な手段としては、熱可塑性を有する非伸縮性ないしは低伸縮性シートを熱圧着して固定しても良い。別な手段としては、伸縮性ベース生地(1)の領域A〜Cに相当する位置を切り取り、非伸縮性ないしは低伸縮性シートを縫製しても良い。別の手段としては、伸縮性ベース生地(1)の上にエラストマー樹脂又はゴムを含浸させるか貼り付けても良い。さらに別な手段としては、伸縮性ベース生地(1)の領域A〜Cに相当する位置に刺繍を施すことによって伸縮性を落としても良い。
図2Aは本発明の別の実施例における水泳用ハーフスパッツ11の正面図、図2Bは同背面図である。図2A−Bにおいて、伸縮性ベース生地(1)により主要部を構成する。そして、非伸縮性ないしは低伸縮性素材を少なくともウェスト背面を覆う領域A(2a,2b)と、両臀部の膨隆部を含む領域B(3a,3b)と、両大腿部の後面から連続的に大腿内側面を含む領域C’(5a,5b)と、大四頭筋を覆う領域D(7a,7b)に分割して配置している。これにより脚部を吊り上げる効果をより強化することができ、また股関節内転筋群を覆うことにより股関節が外転することによる形状抵抗の増大を抑制し、さらに大腿部のふくらみを抑えることで、水の抵抗を低くすることができる。
図3Aは本発明のさらに別の実施例における水泳用ハーフスパッツ12の正面図、図3Bは同背面図である。図1A−Bと相違する点は、非伸縮性ないしは低伸縮性素材が大腿部を巻回する領域C”(6a,6b)となっている点であり、その他は共通する。この例によっても脚部を吊り上げる効果をより強化することができ、また股関節内転筋群を覆うことにより股関節が外転することによる形状抵抗の増大を抑制し、さらに大腿部のふくらみを抑え、水の抵抗を低くすることができる。
図4Aは本発明のさらに別の実施例における水泳用ハーフスパッツ13の正面図、図4Bは同背面図である。図2A−Bと相違する点は、大四頭筋を覆う領域D(7a,7b)がない点である。
次に図5を用いて、人体の下半身の筋肉を説明する。臀部には、大臀筋20が存在し、その上方に中臀筋21、側部に腸脛靭帯上部22が存在している。23は大内転筋上部である。24は大臀筋20の収縮方向である。
図6は、図5に示す人体の臀部に図1の水泳用ハーフスパッツ10をあてがい、各領域の伸び方向を示す説明図である。図6において、31は領域A(2a,2b)と領域B(3a,3b)との間の伸縮性ベース生地(1)に掛かる張力の発生方向、32は大臀筋の収縮方向、30は張力方向31と大臀筋の収縮方向32との合成力の方向を示す。33は領域B(3a,3b)と領域C(4a,4b)との間の皮膚の伸展方向を示す。領域A(2a,2b)と領域B(3a,3b)との分割部の形状が逆ハの字状になっているため、生地による張力の発生方向と、筋収縮の方向が近似し、より尻部を吊り上げ、膨隆部を押さえやすいことがわかる。また、領域B(3a,3b)と領域C(4a,4b)の分割部がハの字状になっているため、伸縮性ベース生地(1)の伸びる余地が大きいことがわかる。
図7は比較例における水泳用ハーフスパッツの伸び方向を示す説明図である。図7において、41は領域A(2a,2b)と領域B(3a,3b)との間の伸縮性ベース生地(1)に掛かる張力の発生方向、44はその延長線、42は大臀筋の収縮方向、40はその延長線を示す。43は領域B(3a,3b)と領域C(4a,4b)との間の皮膚の伸展方向を示す。領域A(2a,2b)と領域B(3a,3b)との分割部の形状がハの字状になっているため、生地による張力の発生方向と、筋収縮の方向が近似せず、より尻部を吊り上げにくく、膨隆部を押さえにくいことがわかる。また、領域B(3a,3b)と領域C(4a,4b)の分割部が逆ハの字状になっているため、伸縮性ベース生地(1)の伸びる余地(矢印43)が小さい。
股関節伸展の主働筋である大臀筋の筋線維走行方向は、身体の縦方向後面から見て、幅方向の中心から外側に進むにつれておよそ30度〜70度の角度を持って下方に向かっている(図5参照)。即ち縦方向後面から見てハの字状になっている。この方向は大臀筋の収縮による張力のおよその発揮方向と同一である。一方、本発明の好ましい例では、領域Aと領域Bとの分割部の形状が、縦方向後面から見て逆ハの字になっている。即ち、大臀筋の収縮方向とおよそ直交する角度を持っている。このため、股関節伸展に伴う生地の伸展による張力は、領域Bの上端から領域Aの下端に向かう方向により起こりやすくなり、大臀筋の収縮方向と近似するため、尻部をより吊り上げやすく、尻部の膨隆部をより押さえやすい(図6参照)。逆に領域Aと領域Bの分割部の形状が、身体の縦方向後面から見て、幅方向の中心から外側に進むにつれて下方向に向かう角度を持っている場合、即ちハの字状になっている場合、筋の収縮方向に伸縮性ベース生地が伸びやすいことになり、尻部を吊り上げにくく、尻部の膨隆部も押さえにくい(図7参照)。
さらに、領域A〜C間及びその他の領域には伸縮性ベース生地を配置することにより、動き易い機能を満足させることができる。すなわち、領域A〜Cを連続的に強緊締素材で覆う場合、動作によりこれらの領域が引き伸ばされたときの張力変化は非常に大きなものとなる。一方、領域A〜Cに非伸縮性ないしは低伸縮性シートを分割して配置した場合、動作時にこれらの領域が引き伸ばされたときは、領域A〜Cはほとんどないしは全く伸びず、伸張に対する張力変化の少ない伸縮性ベース生地が引き伸ばされるのみであるため、動きやすさが確保される。
また、股関節の屈曲時に最も皮膚が伸びる部位は臀溝部である。この臀溝部の皮膚が伸びる方向は、身体の縦方向後面から見て、幅方向の中心から外側に進むにつれておよそ15度〜85度の角度を持って下方に向かっている。即ち、縦方向後面から見ると、ハの字状になっている。一方、本発明では、領域Bと領域Cとの分割部の形状が、縦方向後面から見てハの字状になっている。即ち、臀溝部の皮膚の収縮方向と近似した角度を持っている。このため、臀溝部の皮膚の伸びに対して、伸縮性ベース生地の伸びる余地が大きくなり、より動きやすい(図6参照)。逆に身体の縦方向後面から見て、幅方向の中心から外側に進むにつれて上方に向かう角度を持っている場合、即ち逆ハの字状になっている場合は、伸縮性ベース生地の伸びる余地がより小さくなり、より動きにくい(図7参照)。
図8Aは本発明の一実施例におけるワンピースタイプの水着の正面図、図8Bは同背面図である。図8A−Bにおいて、伸縮性ベース生地(1)により主要部を構成する。そして、非伸縮性ないしは低伸縮性素材を少なくともウェスト背面を覆う領域A(2a,2b)と、両臀部の膨隆部を含む領域B(3a,3b)と、両大腿部の後面から連続的に大腿内側面を含む領域C’(5a,5b)と、大四頭筋を覆う領域D(7a,7b)に分割して配置している。これにより脚部を吊り上げる効果をより強化することができ、また股関節内転筋群を覆うことにより股関節が外転することによる形状抵抗の増大を抑制し、さらに大腿部のふくらみを抑えることで、水の抵抗を低くすることができる。さらに、左右胸部28a,28bと腹部29に非伸縮性ないしは低伸縮性素材が配置されて補強されている。左右胸部28a,28bの非伸縮性ないしは低伸縮性素材は、大胸筋や***部が突出することを防ぎ、水の抵抗を低くすることができる。また、腹部29の非伸縮性ないしは低伸縮性素材は、腹部の内圧を高めることで、腰部が曲がりにくく、フラットなストリームラインを保持できる。
図9Aは本発明の別の実施例におけるワンピースタイプの水着の正面図、図9Bは同背面図である。図9Bの背面図に示すように、図8Bの非伸縮性ないしは低伸縮性素材を少なくともウェスト背面を覆う領域A(2a,2b)と、両臀部の膨隆部を含む領域B(3a,3b)と、両大腿部の後面から連続的に大腿内側面を含む領域C’(5a,5b)と、大四頭筋を覆う領域D(7a,7b)に分割して配置していることは共通している。相違点は領域A(2a,2b)の面積が大きいこと、領域B(3a,3b)と領域C’(5a,5b)との間隙部の中央部が凹んでいる形状であることである。効果は図8A−Bの例と同じく、脚部を吊り上げる効果をより強化することができ、また股関節内転筋群を覆うことにより股関節が外転することによる形状抵抗の増大を抑制し、さらに大腿部のふくらみを抑えることで、水の抵抗を低くすることができる。この水着はファスナー9を開閉して着脱する。図9Aに示すように、左右胸部25a,25bと腹部26a〜26c,27a〜27cに非伸縮性ないしは低伸縮性素材が配置されて補強されている。左右胸部25a,25bの非伸縮性ないしは低伸縮性素材は、大胸筋や***部が突出することを防ぎ、水の抵抗を低くすることができる。また、腹部26a〜26c,27a〜27cの非伸縮性ないしは低伸縮性素材は、腹部の内圧を高めることで、腰部が曲がりにくく、フラットなストリームラインを保持できる。さらに脛部8a〜8bにV字又はU字形の非伸縮性ないしは低伸縮性素材が配置され補強されていてもよい。これにより、水中で膝の折れ曲がりを防ぎフラットなストリームラインを保持できる。前記領域A(2a,2b)、領域C’(5a,5b)、領域D(7a,7b)、左右胸部25a,25b及び腹部26a〜26c,27a〜27cの非伸縮性ないしは低伸縮性素材には筋状に見える幅1mmのスリットが形成されている。これにより、伸縮性を発現させ、着用時の着心地を良くし、着脱も容易にできる。
図9Bでは、領域B(3a、3b)と領域C(5a、5b)の間の分割部の形状が、身体の縦方向後面から見て、幅方向の内側部分はハの字状になっており、同じく幅方向の外側部分が逆ハの字状になっている。段落0045に示したとおり、逆ハの字状の分割部は動きにくくなってしまうため、本実施例では、領域C(5a、5b)の部分にスリットを設け、動きやすさを確保した。
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
図1A−Bに示すように、伸縮性ベース生地1の表面に熱圧着により転写シートを貼り非伸縮性もしくは低伸縮性シートを設けてウェスト背面を覆う領域A(2a,2b)、臀部の膨隆部を含む領域B(3a,3b)及び大腿部の後面を含む領域C(4a,4b)に分割して配置し、股関節伸展方向の張力を補強した。
伸縮性ベース生地は、織物を使用し、組織は平織りで、目付けは110g/m2。糸使いはタテ糸;ポリウレタン(Pu)44dtex(デシテックス)にナイロン33dtex(デシテックス)、フィラメント数10本をカバーリングした糸、ヨコ糸;ポリウレタン(Pu)44dtex(デシテックス)にナイロン33dtex(デシテックス)、フィラメント数10本をカバーリングした糸を使用した。打ち込み本数は、経糸161本/インチ、緯糸204本/インチである。この織物は、染色後、撥水加工をした。撥水加工は、フッ素樹脂系撥水剤(七福化学社製の商品名“DP−10”)を10重量%と、バインダ樹脂としてウレタン系樹脂:日華化学株式会社製“エバファノールAP12”を1重量%採取し、水10リットルに分散し、撥水性処理液とした。この撥水性処理液を浸漬により7.2重量%となるように伸縮性生地に固着させ、ハーフスパッツに縫製した。
熱圧着による転写シートの非伸縮性もしくは低伸縮性素材部は、ジャパンポリマーク社製 製品名“ポリタフ3”を使用した。転写シートの厚みは100μm、目付けは121g/m2。主成分はウレタンであった。
(比較例1)
実施例1で使用した伸縮性ベース生地のみで水着を作製した。
(実施例2)
図2A−Bに示す以外は実施例1と同様にハーフスパッツを作製した。
比較例1、実施例1及び実施例2を男子競泳選手5名に着用させ、表1〜3に示した項目についてアンケートをとった。アンケートは5段階評価とし、項目に示した事項が強く感じられる場合は5、かなり感じられる場合は4、やや感じられる場合は3、あまり感じられない場合は2、全く感じない場合は1と評価した。
Figure 0004701319
Figure 0004701319
Figure 0004701319
表1〜3に示す結果から明らかなとおり、比較例1ではいずれの被験者においても、泳動作時の脚が動かしやすいという項目以外は点数が低く、平均点も2〜2.75点であった。一方、実施例1及び実施例2では、いずれの被験者においても、いずれの項目でも3点以上が得られ、平均点も3.75点以上であった。また、実施例1と実施例2の比較では大きな差はなかったが、実施例1では平均点が3.75〜4.5点、実施例2では4〜4.75点と、実施例2の方がやや高い結果が得られた。
以上の結果から、実施例1及び実施例2における領域A、領域B及び領域Cないしは領域C’が臀部や大腿部の膨らみを押さえ、上半身に対する下半身の屈曲を抑制していることが確認できた。また、実施例1及び実施例2は形状抵抗が小さく、高いパフォーマンスを発揮できる水着であることが確認できた。更に、全ての被験者が、実施例1及び実施例2を着用した際に大腿後面が吊り上がる、あるいは下半身が浮く感覚を感じていた。また、着用感も良く、動きやすいという評価も得られた。
(比較例2)
実施例1で使用した伸縮性ベース生地のみでワンピースタイプの水着を作製した。実施例1〜2と同様に女子競泳選手5名に着用させ、表4に示した項目についてアンケートをとった。アンケートは5段階評価とし、項目に示した事項が強く感じられる場合は5、かなり感じられる場合は4、やや感じられる場合は3、あまり感じられない場合は2、全く感じない場合は1と評価した。
Figure 0004701319
(実施例3)
図9A−Bに示す以外は実施例1と同様にワンピースタイプの水着を作製した。実施例1〜2と同様に女子競泳選手5名に着用させ、表5に示した項目についてアンケートをとった。アンケートは5段階評価とし、項目に示した事項が強く感じられる場合は5、かなり感じられる場合は4、やや感じられる場合は3、あまり感じられない場合は2、全く感じない場合は1と評価した。
Figure 0004701319
表4、5に示す結果から明らかなとおり、比較例2ではいずれの被験者においても、泳動作時の脚が動かしやすいという項目以外は点数が低く、平均点も2〜2.75点であった。一方、実施例3では、いずれの被験者においても、いずれの項目でも3点以上が得られ、平均点も4.25点以上であった。
以上の結果から実施例1〜2よりもさらに高い評価を得た上、記録も良好であった。また、実施例3の脚の動かしやすさについても、比較例2とほぼ同等の回答が得られたことから、領域Cに設けたスリットによって脚が動かしやすくなっていることが確認できた。
本発明のスポーツウエアは、水着以外にもバスケットボールやバレーボールなどの球技、陸上競技の走種目、跳躍種目及び投擲種目を含む競技用ウエア、更に、スピードスケートやスキーなど、股関節を屈曲したクラウチング姿勢で行う競技用のウエアとしても有用である。
1 伸縮性ベース生地
2a,2b 領域A
3a,3b 領域B
4a,4b 領域C
5a,5b 領域C’
6a,6b 領域C”
7a,7b 領域D
8a,8b 脛部
9 ファスナー
10,11,12,13,14 水泳用ハーフスパッツ
15,16 ワンピースタイプの水着
20 大臀筋
21 中臀筋
22 腸脛靭帯上部
23 大内転筋上部
24 大臀筋の収縮方向
25a,25b,28a,28b 胸部
26a〜26c,27a〜27c,29 腹部
30,31,40,41,44 張力発生方向
32,42 大臀筋の収縮方向
33,43 皮膚の伸展方向

Claims (16)

  1. 伸縮性ベース生地と、部分的に非伸縮性ないしは低伸縮性素材を含み、着用者の表面に密着した状態で着用されるスポーツウエアであって、
    前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材は、少なくともウェスト背面を覆う領域A、臀部の膨隆部を含む領域B及び大腿部の後面を含む領域Cに分割して配置し、
    股関節伸展方向の張力を補強することを特徴とするスポーツウエア。
  2. 前記非伸縮性ないしは低伸縮性領域Cが、連続的に大腿内側面を含む領域C’である請求項1に記載のスポーツウエア。
  3. 前記非伸縮性ないしは低伸縮性領域Cが、大腿部を巻回する領域C”である請求項1に記載のスポーツウエア。
  4. 前記非伸縮性ないしは低伸縮性領域として、さらに大四頭筋を覆う領域Dに分離して配置した請求項1〜3のいずれかに記載のスポーツウエア。
  5. 前記領域Aと前記領域Bとの分割部の形状が、縦方向後面から見て逆ハの字状である請求項1〜4のいずれかに記載のスポーツウエア。
  6. 前記領域Bと、前記領域C、領域C’又はC”との分割部の形状が、縦方向後面から見てハの字状又は中央部が凹んでいる形状である請求項1〜4のいずれかに記載のスポーツウエア。
  7. 前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材が、織物又は編物で形成されている請求項1〜6のいずれかに記載のスポーツウエア。
  8. 前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材が、織物又は編物にエラストマー樹脂又はゴムを含浸させるか若しくは貼り付けたシートで形成されている請求項1〜7のいずれかに記載のスポーツウエア。
  9. 前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材が、前記伸縮性ベース生地に縫い付けられるか又は刺繍されて形成されている請求項1〜8のいずれかに記載のスポーツウエア。
  10. 前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材は、JIS1096で測定した4.9N(500gf)荷重時の伸長率が身体の長軸方向に0%以上10%未満である請求項1〜9のいずれかに記載のスポーツウエア。
  11. 前記伸縮性ベース生地が弾性糸を含む糸で構成されたワンウエイ又はツーウエイの織物又は編物である請求項1に記載のスポーツウエア。
  12. 前記伸縮性ベース生地は、JIS1096で測定した4.9N(500gf)荷重時の伸長率が身体の長軸方向に10%以上の生地である請求項1又は11に記載のスポーツウエア。
  13. 前記スポーツウエアは、さらに脛部にV字又はU字形の非伸縮性ないしは低伸縮性素材が配置され補強されている請求項1〜12のいずれかに記載のスポーツウエア。
  14. 前記スポーツウエアは、スパッツタイプ又はワンピースタイプの水着である請求項1〜13のいずれかに記載のスポーツウエア。
  15. 前記ワンピースタイプの水着には、左右胸部と腹部に非伸縮性ないしは低伸縮性素材が配置されて補強されている請求項14に記載のスポーツウエア。
  16. 前記非伸縮性ないしは低伸縮性素材にはスリットを設けている請求項1〜15のいずれかに記載のスポーツウエア。
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