JP2001262409A - 競泳用水着 - Google Patents

競泳用水着

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JP2001262409A
JP2001262409A JP2000072263A JP2000072263A JP2001262409A JP 2001262409 A JP2001262409 A JP 2001262409A JP 2000072263 A JP2000072263 A JP 2000072263A JP 2000072263 A JP2000072263 A JP 2000072263A JP 2001262409 A JP2001262409 A JP 2001262409A
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waist
swimsuit
line
swimming
point
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JP2000072263A
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Katsuya Tsujinaka
克弥 辻中
Takeshi Matsuzaki
健 松崎
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Mizuno Corp
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Mizuno Corp
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D7/00Bathing gowns; Swim-suits, drawers, or trunks; Beach suits
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D2400/00Functions or special features of garments
    • A41D2400/24Reducing drag or turbulence in air or water

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Details Of Garments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 競泳用水着において、競技者の姿勢を真っ直
ぐに保持させる。また、運動機能をさらに増進させ、推
進力を一層増加させる。 【解決手段】 パターン上のウエスト寸法を水着着用者
のウエストのヌード寸法の45〜55%にするととも
に、第1の前身頃および後身頃を伸縮強度の高い素材で
形成する。第1の後身頃のパターン上において、第1お
よび第2の切替線のなす角度θを約105〜125度に
設定して、着用者の体幹部の腰から上方の部分を後方に
反身させるような形状にする。これにより、競技者の姿
勢が真っ直ぐに保持されて、競技者の人体にかかる形態
抵抗を軽減できるとともに、運動機能を増進でき、推進
力を増加できる。さらに、切替線の広背筋付近、殿部上
部付近および第2の前身頃の脇線にそれぞれ「ゆとり
量」を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水泳中の競技者の姿勢
を安定させることによって、競技者の人体にかかる形態
抵抗を軽減させるとともに、運動機能を増進させ、推進
力を増加させる競泳用水着に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】競泳競技において、水泳
中の競技者は、流水抵抗を減らすために、身体の姿勢を
真っ直ぐにして水面に対し姿勢を平行に保とうとする。
この真っ直ぐな姿勢を保つためには腹筋および背筋の筋
力を必要とするが、競技中これらの筋肉が疲労してくる
と、姿勢の保持が困難になってくる。その結果、腰部か
ら脚部にかけての部分が水中に沈み込み、形態抵抗が増
大するという問題があった。
【0003】また、従来の競泳用水着においては、競技
者がいわゆるグライダーの原理(すなわち、泳ぐ時に重
心が前にかかるようにして、推進力が加味される原理。
クロールの場合、手を入水して伸ばす位置は水面近くで
はなく、斜め下に伸ばし、体重を手のひらにかけるよう
にする。)の泳法で泳いだ場合、手を入水後、斜め下に
手を伸ばすため顔が沈み、その結果、人体の体幹部が前
屈して背中が浮き、脚が沈み込んでしまう。そのことに
より、競技者が水泳に必要な基本姿勢を保ちにくくなる
という問題があった。
【0004】このような問題点を解消するために、本件
出願に係る発明者は、競泳用水着について種々の実験お
よび考察を行ってきた結果、競技者のウエスト周囲に一
定圧以上の締付圧が作用すると、水泳中の競技者の姿勢
が安定するという事実を突き止めた。
【0005】ところが、これまでの競泳用水着は、女性
用水着の場合、ウエストをある程度締め付けるものはあ
っても、その締め付けは体型補正のためであって水泳中
の競技者の姿勢保持のためではないため、その締め付け
度合いが少なく、伸縮強度も低かった。また、背中が空
いているものはウエスト後部の締め付けがほとんどなか
った。一方、男性用水着の場合、パンツ状のものは人体
のウエスト上部を締め付けることができず、またワンピ
ース型のものは、人体のウエストの締め付け度合いが少
なかった。
【0006】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、水着着用時に人体のウエスト周囲に一
定の締付圧を作用させることにより、水泳中の競技者の
下半身の沈み込みを防止して競技者の姿勢を安定させる
ことができる競泳用水着を提供することを主な目的とす
る。また、本発明の他の目的は、このような競泳用水着
において、運動機能をさらに増進させ、推進力を一層増
加させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る競泳用
水着は、請求項1の発明に記載されているように、水着
着用者の人体のウエスト周囲の締付圧を高めるために、
水着着用者のウエストを一定圧で締め付けるようにして
おり、具体的には、請求項1の発明に記載されているよ
うに、パターン上の(すなわち、水着着用者が水着を着
用していない状態での)ウエスト寸法を着用者のウエス
トのヌード寸法の45〜55%にしている。これによ
り、相当圧の締付圧が水着着用者の人体に作用して、水
泳時に競技者の姿勢が保持されるようになっている。
【0008】請求項2の発明では第1の前身頃を、また
請求項4の発明では第1の後身頃を、それぞれ伸縮強度
の高い素材で形成するようにしている。
【0009】請求項3の発明では第1の前身頃を、また
請求項5の発明では第1の後身頃を、いずれも他の領域
と同等の伸縮強度を有する素材で形成するようにしてい
る。
【0010】第2の発明に係る競泳用水着は、請求項6
および7の発明に記載されているように、バックネック
ポイントから後中心のウエスト位置に至る第1の切替線
と、ウエスト位置から後中心のヒップ位置に至る第2の
切替線とのなす角度を約105〜125度にすることに
より、水着着用者の人体の体幹部の腰から上方の部分を
後方に反身させ、これにより、背筋を補助して、後ろ腰
上部を安定させようにしている。ここで、「バックネッ
クポイント」とは、人体の頸椎点に対応する競泳用水着
上の基準点をいう。
【0011】このように、第1および第2の発明によれ
ば、水泳時に競技者の姿勢が水平に保持されることによ
り、競技者が水泳に必要な基本姿勢(頭から脚まで一本
の釘が通っているような棒状の状態)をとりやすくなっ
ている。これにより、競技者の人体にかかる形態抵抗が
軽減し、さらに、腹部に力が入ることにより競技者の運
動機能が増進して、推進力が増加する。
【0012】第3の発明に係る競泳用水着は、請求項8
ないし10の発明に記載されているように、パターン上
において、バックネックポイント付近から広背筋を経て
ウエストライン側部に至る切替線の広背筋付近に、また
ウエストライン側部から殿部上部を経てクロッチに至る
切替線の殿部上部付近に、さらに第2の前身頃の脇線に
それぞれ「ゆとり量」を持たせている。なお、請求項1
0の発明に記載されている「フロントネックポイント」
とは、人体の頸窩点に対応する競泳用水着上の基準点を
いう。
【0013】また、ここでいう「ゆとり量」とは、人体
の運動量を確保するためにとっておく緩み(弛み)のこ
といい、引き攣れ線に沿って延ばされた生地の長さのこ
とを意味している。
【0014】このような「ゆとり量」を切替線の広背筋
付近または殿部上部付近に設けることによって、競技者
のウエスト周囲の締め付け状態を維持しつつ、水泳時に
競技者の体幹部の回旋運動にともなう水着の引き攣れを
防止して、競技者の回旋運動を促進させることができ
る。また、第2の前身頃の脇線に「ゆとり量」を設ける
ことにより、競技者の呼吸時に脇線の伸縮に余裕が生
じ、その結果、ウエスト周囲の締め付けにともなう肋骨
への圧迫感が軽減されて、呼吸のしずらさを軽減でき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を添付図
面に基づいて説明する。図1および図2は本発明の一実
施態様による競泳用水着を示しており、図1(a),
(b)はそれぞれ競泳用水着の正面図、側面図、図2
(a),(b),(c)はそれぞれ競泳用水着の上面
図、背面図、下面図、図3は競技者が競泳用水着を着用
した場合の正面図、図4はその背面図、図5は縫製前の
水着左半身部分のパーツ図、図6および図7はパターン
上のゆとり量を説明するための図、図8は競技者の人体
の回旋形態を説明するための図である。
【0016】パターン上の(すなわち、水着着用者が水
着を着用していない状態(図1および図2参照)での)
ウエスト寸法をWとし、着用者のウエストのヌード寸法
をW 0 とするとき、本発明に係る競泳用水着は W=(0.45〜0.55)×W0 の関係を有しているのに対して、従来の競泳用水着で
は、一般に W=(0.80〜1.00)×W0 となっている。
【0017】すなわち、着用者のウエストのヌード寸法
に対してパターン上のウエスト寸法を、従来は約80〜
100%に設定していたのに対して、本発明では、約4
5〜55%に設定している。
【0018】これにより、水着着用時に着用者のウエス
トが締め付けられて、相当圧の締付圧が水着着用者の人
体に作用する。その結果、水泳時には、競技者の下半身
の沈み込みが防止されて、競技者の姿勢が真っ直ぐに保
持されるようになっている。
【0019】水着の前身頃のうち、図3に示すように、
着用者の頸窩点付近から胸骨下端を経て肋骨下辺を避け
つつウエストライン側部下方まで延びかつウエストライ
ン側部下方から鼠径部を経てクロッチに至る領域を被覆
する第1の前身頃(図1参照)を、他の領域に比較して
伸縮強度の高い素材で形成している。なお、第1の前身
頃の生地表面に、強撥水加工や表面平滑加工を施すよう
にしてもよい。また第1の前身頃は、他の領域と同等の
伸縮強度を有する素材で形成するようにしてもよい。
【0020】水着の後身頃のうち、図4に示すように、
着用者の頸椎点付近から胸椎を経て広背筋を横切りウエ
ストライン側部まで延びかつウエストライン側部から殿
部頂上近傍を経て仙骨に至る領域を被覆する第1の後身
頃(図2参照)を、他の領域に比較して伸縮強度の高い
素材で形成している。なお、第1の後身頃の生地表面
に、強撥水加工や表面平滑加工を施すようにしてもよ
い。また第1の後身頃は、他の領域と同等の伸縮強度を
有する素材で形成するようにしてもよい。
【0021】なお、本発明に係る競泳用水着は、着用者
のウエストを締め付けるので、水着着脱時に人体のウエ
スト周囲よりも大きいヒップが水着のウエスト部分を通
過できるように、バックネックポイントからまたはバッ
クネックポイントと胸椎との間のいずれかの個所から、
ウエストライン下方の仙骨上部までの間にファスナーが
設けられている(図4参照)。なお、このファスナー
は、フロントネックポイントからまたはフロントネック
ポイントと胸骨下端との間のいずれかの個所から、ウエ
ストライン下方の下腹部までの間に設けられていてもよ
い。
【0022】また、本発明に係る競泳用水着において
は、図5および図6に示すように、第1の後身頃6のパ
ターン上において、バックネックポイントから後中心の
ウエスト位置に至る第1の切替線と、ウエスト位置から
後中心のヒップ位置に至る第2の切替線とのなす角度θ
が約105〜125度に設計しているのに対し、従来の
水着においては、角度θが約150〜180度になって
いる。
【0023】これにより、本発明では、水着着用時に、
着用者の人体の体幹部における腰から上方の部分が後方
に反身させられ、これにより、背筋が補助されて、後ろ
腰上部が安定する。
【0024】このようにして、水泳時には、競技者の姿
勢が真っ直ぐに保持されることにより、競技者が水泳に
必要な基本姿勢(頭から脚まで一本の釘が通っているよ
うな棒状の状態)をとりやすくなっている。これによ
り、競技者の人体にかかる形態抵抗が軽減し、さらに、
腹部に力が入ることにより運動機能が増進して、推進力
が増加する。
【0025】ところで、競泳用水着において人体の体幹
部の腰から上方の部分を単に後方に反身させるような形
状にするだけでは、パターン上のバックネックポイント
から後中心のウエスト位置を通り後中心のヒップ位置ま
での距離が、これに対応する人体の背面の頸椎点からウ
エストを通りヒップまでの距離に比べて短くなる。この
場合には、水着の生地が人体の脊柱方向に上下に引っ張
られ、人体の背面の脊柱の凹み部分において、人体から
水着の生地を浮かせる。その結果、背面の脊柱の凹み部
分と水着との間の空間に水が浸入して、競技者の泳ぎを
妨げることになる。
【0026】ところが、本発明に係る競泳用水着では、
パターン上のウエスト寸法を人体のウエストのヌード寸
法よりも短く設定して人体のウエストを締め付けるよう
にしており、このため、人体のウエスト周囲方向に水着
の生地が引っ張られて、人体の背面の脊柱凹み部分に水
着の生地が密着しようとする。その結果、人体の背面の
脊柱凹み部分に水着の生地が沿うようになって、背面の
脊柱の凹み部分と水着との間の空間への水の浸入が防止
されている。
【0027】また、本発明に係る競泳用水着では、図5
および図6に示すように、第1および第2の後身頃6,
7のパターン上において、バックネックポイント付近か
ら広背筋を経てウエストライン側部に至る切替線61,
71の広背筋付近の位置に「ゆとり量」が設けられてい
る。なお、ここでいう「ゆとり量」とは、人体の運動量
を確保するためにとっておく生地の緩み(弛み)のこと
をいい、引き攣れ線に沿って延ばされた生地の長さのこ
とを意味している。
【0028】ところで、水泳時には、図8に示すよう
に、人体の体幹部の回旋(内旋・外旋)運動すなわちロ
ーリング運動によって、上肢付け根付近(肩付近)から
反対側の下肢付け根付近(腰外側部付近)との間に螺旋
状の引き攣れが生じる。
【0029】しかしながら、本発明では、上記「ゆとり
量」を設けたことによって、広背筋付近の切替線に対す
る直角方向の距離が長くなっている(図6参照)。この
直角方向の距離としては、具体的には、第1および第2
の後身頃のそれぞれについて、1〜2cm程度の長さが
好ましい。このような「ゆとり量」により、上肢付け根
方向とウエストの背中心の位置方向における水着生地の
張力が和らげられる。その結果、体幹部の回旋運動によ
り上肢付け根付近と反対側の下肢付け根付近との間で生
じる螺旋状の引き攣れを緩和でき、体幹部のねじれ運動
を促進できる。
【0030】このようにして、競技者は、ウエスト周囲
への締め付けが維持された状態で、体幹部のねじれ運動
および前屈後伸運動に手足の運動を加えることによっ
て、体を推進させることができる。
【0031】また、本発明に係る競泳用水着では、図5
および図6に示すように、後パンツ9のパターン上にお
いて、ウエストライン側部から殿部上部を経て仙骨に至
る切替線91の殿部上部付近の位置にも「ゆとり量」が
設けられている。
【0032】この「ゆとり量」は、殿部上部付近の切替
線91に対する直角方向の距離を長くしている。この直
角方向の距離としては、具体的には、1〜2cm程度の
長さが好ましい。これにより、下肢付け根方向とウエス
トの背中心の位置方向における水着生地の張力が和らげ
られる。このような「ゆとり量」により、後身頃6,7
の切替線61,71の広背筋付近に設けた「ゆとり量」
と相俟って、体幹部の回旋運動の際に上肢付け根付近か
ら反対側の下肢付け根付近にかけて生じる螺旋状の引き
攣れが一層緩和され、体幹部のねじれ運動がさらに促進
される。
【0033】なお、切替線61,71,91に設けた
「ゆとり量」により、各々の切替線の直角方向において
水着生地の張力が和らげられており、これにより、水着
のウエストの背中心位置方向に向かって生地が押し込ま
れることにもなり、その結果、人体背面の脊柱の凹み部
分に水着の生地が密着しやすくなる。
【0034】ところで、呼吸の吸息は、横隔膜の収縮、
外肋間筋の収縮による胸郭の挙上、肋骨挙上による胸囲
の拡大でおこなわれるが、人体のウエストをただ単に締
め付けるだけでは、肋骨下部も同時に締め付け圧迫され
るため、呼吸がしずらくなる。
【0035】ところが、本発明では、切替線61,71
の広背筋付近の位置に「ゆとり量」を設けたことによっ
て、広背筋付近を通る水着のウエスト周囲に平行な周径
が長くなり、これにより、水着生地の張力を和らげ、広
背筋付近を通る水着のウエスト周囲に平行な周囲におい
て肋骨下部の締め付けを緩和する。このようにして、ウ
エスト部分の締め付けを保持しつつ、着用者が呼吸をし
ずらくならないようになっている。
【0036】さらに、本発明では、図5および図7に示
すように、第2の前身頃2のパターン上において、フロ
ントネックポイント付近から胸骨下端を経て肋骨下辺を
避けつつウエストライン側部下方に至る切替線21とウ
エストラインとの交点を基点aとし、脇線22とウエス
トラインとの交点をサイドウエスト点bとし、第2の前
身頃2の下端を頂点cとしたとき、基点a、サイドウエ
スト点bおよび頂点cからなる略三角形状の領域abc
を、基点aを中心に第1の前身頃1側に回転させること
により、脇線22に「ゆとり量」dを設けている。この
「ゆとり量」dとしては、たとえば約0.5cmに設定
される。
【0037】このように、第2の前身頃2の脇線22に
「ゆとり量」を設けることによって、競技者の呼吸時
に、外肋間筋の収縮による胸郭の挙上運動に対して脇線
の伸縮に余裕が生じ、その結果、本発明の競泳用水着に
おける主要な特徴部分であるところの「ウエスト周囲の
締め付け」に対して、肋骨への圧迫感が軽減され、呼吸
のしずらさが緩和される。
【0038】また、略三角形状の領域abcの回転によ
り、図7中の一点鎖線に示すように、フロントネックポ
イント付近から基点aを経て頂点c′に至る新たな切替
線21が緩やかに蛇行するように形成されるので、第1
の前身頃1のパターン上のウエストライン付近が、着用
者の人体により密着して、ウエストをより効果的に締め
付けることになる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明に係る競泳用水着に
よれば、競技者の姿勢を真っ直ぐに保持して、人体の形
態抵抗を軽減できるとともに、運動機能を増進でき、推
進力を増加させることができる。その結果、タイムを向
上できる。また、本発明によれば、「ゆとり量」を設け
ることによって、競技者のウエスト周囲の締め付け状態
を維持しつつ、競技者の体幹部の回旋運動にともなう水
着の引き攣れを防止して、競技者の回旋運動を促進でき
るとともに、ウエスト周囲の締め付けにともなう肋骨へ
の圧迫感を軽減でき、呼吸動作を阻害することもなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施態様による競泳用水着
の正面図、(b)はその側面図である。
【図2】(a)は本発明の一実施態様による競泳用水着
の上面図、(b)はその背面図、(c)はその下面図で
ある。
【図3】競技者が水着を着用した場合の正面図である。
【図4】競技者が水着を着用した場合の背面図である。
【図5】縫製前の水着左半身部分のパーツ図である。
【図6】パターン上のゆとり量を説明するための図であ
る。
【図7】パターン上のゆとり量を説明するための図であ
る。
【図8】競技者の人体の回旋形態を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 第1の前身頃 2 第2の前身頃 21 切替線 22 脇線 3,4 前パンツ 5 中当て 6 第1の後身頃 61 切替線 7 第2の後身頃 71 切替線 8〜12 後パンツ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/00 501 A41D 31/00 501E

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 競泳用水着において、パターン上のウエ
    スト寸法を着用者のウエストのヌード寸法の45〜55
    %とした、ことを特徴とする競泳用水着。
  2. 【請求項2】 水着着用状態において、水着の前身頃の
    うち、着用者の頸窩点付近から胸骨下端を経て肋骨下辺
    を避けつつウエストライン側部下方まで延びかつ前記ウ
    エストライン側部下方から鼠径部を経てクロッチに至る
    領域を被覆する第1の前身頃を、他の領域に比較して伸
    縮強度の高い素材で形成した、ことを特徴とする請求項
    1に記載の競泳用水着。
  3. 【請求項3】 水着着用状態において、水着の前身頃の
    うち、着用者の頸窩点付近から胸骨下端を経て肋骨下辺
    を避けつつウエストライン側部下方まで延びかつ前記ウ
    エストライン側部下方から鼠径部を経てクロッチに至る
    領域を被覆する第1の前身頃を、他の領域と同等の伸縮
    強度を有する素材で形成した、ことを特徴とする請求項
    1に記載の競泳用水着。
  4. 【請求項4】 水着着用状態において、水着の後身頃の
    うち、着用者の頸椎点付近から胸椎を経て広背筋を横切
    りウエストライン側部まで延びかつ前記ウエストライン
    側部から殿部頂上近傍を経て仙骨に至る領域を被覆する
    第1の後身頃を、他の領域に比較して伸縮強度の高い素
    材で形成した、ことを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の競泳用水着。
  5. 【請求項5】 水着着用状態において、水着の後身頃の
    うち、着用者の頸椎点付近から胸椎を経て広背筋を横切
    りウエストライン側部まで延びかつ前記ウエストライン
    側部から殿部頂上近傍を経て仙骨に至る領域を被覆する
    第1の後身頃を、他の領域と同等の伸縮強度を有する素
    材で形成した、ことを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の競泳用水着。
  6. 【請求項6】 第1の後身頃のパターン上において、バ
    ックネックポイントから後中心のウエスト位置に至る第
    1の切替線と、前記ウエスト位置から後中心のヒップ位
    置に至る第2の切替線とのなす角度を約105〜125
    度にして、着用者の体幹部の腰から上方の部分を後方に
    反身させるような形状にした、ことを特徴とする競泳用
    水着。
  7. 【請求項7】 第1の後身頃のパターン上において、バ
    ックネックポイントから後中心のウエスト位置に至る第
    1の切替線と、前記ウエスト位置から後中心のヒップ位
    置に至る第2の切替線とのなす角度を約105〜125
    度にして、着用者の体幹部の腰から上方の部分を後方に
    反身させるような形状にした、ことを特徴とする請求項
    1ないし5のいずれかに記載の競泳用水着。
  8. 【請求項8】 パターン上において、バックネックポイ
    ント付近から広背筋を経てウエストライン側部に至る切
    替線の広背筋付近の位置に「ゆとり量」を設けた、こと
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の競泳
    用水着。
  9. 【請求項9】 パターン上において、ウエストライン側
    部から殿部上部を経て仙骨に至る切替線の殿部上部付近
    の位置に「ゆとり量」を設けた、ことを特徴とする請求
    項1ないし8のいずれかに記載の競泳用水着。
  10. 【請求項10】 第2の前身頃のパターン上において、
    フロントネックポイント付近から胸骨下端を経て肋骨下
    辺を避けつつウエストライン側部下方に至る切替線とウ
    エストラインとの交点を基点とし、脇線とウエストライ
    ンとの交点をサイドウエスト点とし、第2の前身頃の下
    端を頂点としたとき、基点、サイドウエスト点および頂
    点からなる略三角形状の領域を、基点を中心に第1の前
    身頃側に回転させることにより、脇線に「ゆとり量」を
    設けるとともに、前記切替線が緩やかに蛇行するように
    した、ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに
    記載の競泳用水着。
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