JP4688627B2 - ひげ棒構造体、並びにこれを備えた緩急針、てんぷ構造体及び機械式時計 - Google Patents

ひげ棒構造体、並びにこれを備えた緩急針、てんぷ構造体及び機械式時計 Download PDF

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Description

本発明は、ひげ棒構造体、並びにこれを備えた緩急針、てんぷ構造体及び機械式時計に係る。
「棒状の本体部と、該本体部の一端側に位置し該本体部の回動中心軸線のまわりで位置調整可能に緩急針体に装着される基部と、前記本体部の他端から二股に分かれて延びた一対の脚部とを備え、ひげぜんまいの癖付け部より外周側に位置する外端の一部が前記一対の脚部間の間隙(スリット)に遊嵌されるように構成されたひげ棒構造体」を備えた緩急針は、従来から多くの機械式時計に使用され、広く知られている。
このひげ棒構造体では、ひげ受を要しないことから、構造が簡単化されるという利点がある反面、強い衝撃を受けた場合、ひげぜんまいの外端が脚部間の間隙から外れる虞れがある。
この問題を避けるべく、両脚部の先端部を叩いて該先端部を内向きに、すなわち間隙を狭める向きに、曲げることが、提案されている(特許文献1)。
しかしながら、この提案のひげ棒構造体(特許文献1では「regulator key (直訳すれば、「ひげ受」)」と記載(命名)されているけれども、ここでは、ひげ棒構造体として扱う)は、一対の脚部の先端部が相互に近接するように内向きに曲がっているので、ひげぜんまいの外端の離脱を防止すべく先端部間の隙間を小さくする場合、組付けの際に脚部の先端部間の隙間を開いてひげぜんまいを強制的に押込む必要があり、組立が面倒であるだけでなく、ひげぜんまいに不測の変形を生じさせる虞れもある。
また、この提案のひげ棒構造体では、脚部の先端部を叩いて内向きに曲げ加工することから、曲げ加工の際に、ひげ棒構造体の脚部が多少なりとも変形して、ひげぜんまいの挙動に無視し難い影響を及ぼす虞れがあるだけでなく、個体差も大きくなり、調整が面倒になる虞れがあり、また、専用の加工機なしには自動的な加工が困難であり、汎用の数値制御切削加工機械などによる連続加工システムでは実際上製造され難い。
更に、この提案のひげ棒構造体では、内向きに曲げ加工することから、該内向きの曲げ加工を確実に行うためには、脚部間の間隙を十分に大きくしたり脚部の先端部を十分に細くしたりする必要もある。
米国特許第4,083,179号明細書
本発明は、前記した点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、組付けが容易でありながら、離脱の虞れなくひげぜんまいを間隙内に保持し得るひげ棒構造体、並びにこれを備えた緩急針、てんぷ構造体及び機械式時計を提供することにある。
本発明のひげ棒構造体は、前記目的を達成すべく、棒状の本体部と、該本体部の一端側に位置し該本体部の回動中心軸線のまわりで位置調整可能に緩急針体に装着される基部と、前記本体部の他端から二股に分かれて延びた一対の脚部とを備え、ひげぜんまいの癖付け部より外周側に位置する外端の一部が前記一対の脚部間の間隙に遊嵌されるように構成されたひげ棒構造体であって、前記一対の脚部のうち少なくとも一方の脚部の先端部の少なくとも一方の側縁部に該少なくとも一方の脚部のうち前記間隙に対面する側面に沿って横向きに突出したひさし状突出部が形成されている。
本発明のひげ棒構造体では、「棒状の本体部の他端(先端側端部)から二股に分かれて延びた一対の脚部のうち少なくとも一方の脚部の先端部の少なくとも一方の側縁部に該少なくとも一方の脚部のうち前記間隙に対面する側面に沿って横向きに突出したひさし状突出部が形成されている」ので、ひげ棒構造体の一対の脚部間の間隙内にひげぜんまいの癖付け部より外周側に位置する外端の一部を遊嵌させた状態で該外端の遊嵌部分に対してひげ棒構造体をその中心軸線のまわりで所望角度だけ回動(以下では、所定回動という)させるだけで、ひさし状突出部が間隙の先端開口の側すなわちひげぜんまいの外端の前記一部の背後において、ひげぜんまいの外端に隣接する部分が離脱方向に移動するのを妨げる位置に達するので、ひげぜんまいの外端の遊嵌部分が間隙から離脱するのを実際上禁止し得る。
ここで、ひげ棒構造体の前記所定回動は、元来、ひげぜんまいの外端が遊嵌される該構造体の脚部間の間隙の実効幅を調整してひげぜんまいのアオリ幅を所望範囲に調整するためにするために不可欠な調整であり、例えば、0.03mm程度の厚さのひげぜんまいの外端が0.09mm程度の間隙内に遊嵌された後、ひげ棒構造体が回動されることにより、間隙の実効幅が狭められる。ここで、寸法は単なる例示である。この所定回動は、間隙を所定幅になる大きさに選択され、該所定幅によって規定される大きさの間隙内でひげぜんまいの外端の挙動が規定され、ひげぜんまいの挙動が規定される。すなわち、本発明のひげ棒構造体では、ひげぜんまいのアオリ幅の回動調整により、ひさし状突出部がひげぜんまいの外端の離脱防止機能を果たす状態に設定され得る。
すなわち、本発明のひげ棒構造体では、ひさし状突出部を含めて脚部間の間隔を、ひげぜんまいの外周部分の厚さよりも十分大きくしておくことが可能になるので、ひげぜんまいのひげ棒構造体の脚部間への遊嵌は容易に行われ得、該遊嵌後、ひげ棒構造体の回動角度を調整することにより、てんぷ構造体の設定が行われ得る。
以上において、ひげ棒構造体の本体部は、該構造体の緩急針体への装着を可能にする基部と一対の脚部とをつなぎ得る限り、短くても長くてもよく、場合によっては、脚部間の間隙が本体部まで延びていてもよい。脚部の基部側部分を本体部とみなせばよい。
本発明のひげ棒構造体では、典型的には、前記一対の脚部のうちの少なくとも一方の脚部は、該一対の脚部のうちの他方の脚部に近接する部位程細くなるように、側縁部が切欠かれた形状を有する。
この場合、ひげぜんまいの外端を遊嵌状態に保つ脚部間間隙の実効幅を調整するためにひげ棒構造体の回動角を大きく採り得るから、実効幅の調整が容易になるだけでなく、ひさし状突出部の突出長を大きくしておくだけで、ひげぜんまいが間隙の先端開口から離脱するのを確実に防ぎ得る。ここで、切欠のうち脚部の先端側の端縁がひさし状突出部のうちひげぜんまいの側面に対面する表面を規定するようにしておくことにより、切欠とひさし状突出部とを同時に形成し得る。この観点で見ると、本発明のひげ棒構造体では、脚部の先端側の全長に渡って切欠を形成する代わりに、脚部の先端にひさし状突出部を残して切欠を形成していることになる。
本発明のひげ棒構造体は、典型的には、金属材料からなり、本発明のひげ棒構造体では、典型的には、前記ひさし状突出部が前記脚部のサライ加工により形成されている。即ち、切欠及びひさし状突出部がサライ加工により形成されている。その場合、ひげ棒構造体が一連の切削加工により一気に形成され得、量産が容易に行われ得る。但し、所望ならば、脚部、切欠及びひさし状突出部を備えた形状のひげ棒構造体が、鋳造その他の成形により形成されていてもよい。ひげ棒構造体の材料も、所望ならば、セラミック材料でもよく、場合によっては、樹脂その他の材料でもよい。
本発明のひげ棒構造体では、典型的には、ひさし状突出部の突出端縁が、本体部の外周面の延長上に位置する。これにより、ひげ棒構造体の脚部の側縁部を切欠くだけで、ひさし状突出部が形成され得る。その場合でも、本体部が先細になっているときには、本体部のうち脚部につながる部分よりもひさし状突出部の突出長が小さくなり、本体部が先太になっている場合には、本体部のうち脚部につながる部分よりもひさし状突出部の突出長が大きくなる。但し、所望ならば、前記ひさし状突出部の外周が、前記本体部の外周面の延長上よりも外まで突出していても、内側に止まっていてもよい。
本発明のひげ棒構造体では、典型的には、前記少なくとも一方の脚部の前記ひさし突出部のうち該少なくとも一方の脚部の前記側面に沿った側面部分が、該少なくとも一方の脚部の該側面と同一平面上にある。これにより、前述のように、ひげ棒構造体の脚部間の間隙中へのひげぜんまいの容易な遊嵌を保証し得る。但し、ひさし状突出部が十分に側方に突出している場合には、ひさし状突出部の前記側面が脚部の前記側面よりも多少後退していてもよい。なお、所望ならば、ひさし状突出部の前記側面が脚部間の前記側面よりも多少突出していてもよい。
本発明のひげ棒構造体では、典型的には、前記ひさし状突出部が、両方の前記脚部の先端部の両方の側縁部に形成されている。これにより、ひげ棒をどちらの向きに回動させても、また、ひげぜんまいの渦巻きがどちら向きに巻いた形状でも対応するひさし状突出部により、ひげぜんまいの離脱を防ぎ得る。
なお、一対の脚部のうち一方の脚部の一方の側縁にひさし状突出部がある場合、これと協働するためには、他方の脚部のうち反対側の側縁にひさし状突出部があればよい。勿論、最低限の条件としては、一方の脚部の一方の側縁にひさし状突出部があればよい。但し、さらい加工のような切削加工等により切欠凹部を形成することにより該凹部の壁部としてひさし状突出部を形成するような場合、加工の容易さからして、前記ひさし状突出部が、両方の前記脚部の先端部の両方の側縁部に形成されることが好ましい。
従って、本発明のひげ棒構造体では、典型的には、上述のように、ひさし状突出部がさらい加工により形成されている。また、本発明のひげ棒構造体において、両側の脚部の同じ側縁にあるひさし状突出部は、典型的には、同一(鏡映対称)の大きさ・形状を有する。但し、所望ならば、左右のひさし状突出部の形状が非対称であってもよい。その場合、ひさし状突出部と脚部との境界線は脚部間の間隙に対面する脚部の側面に対して斜交する。従って、ひげぜんまいの外端が間隙に対して斜めに延びるようにひげ棒構造体を回動させた状態で、間隙の先端開口からのひげぜんまいの離脱をひさし状突出部が確実に防ぎ易い。
本発明のひげ棒構造体では、典型的には、前記ひさし状突出部が、両方の前記脚部の先端部の両方の側縁部に形成され、各脚部の各ひさし突出部のうち該脚部の前記側面に沿った側面部分が、該脚部の該側面と同一平面上にある。
本発明の緩急針では、ひげ棒構造体の装着孔を備えた緩急針体と、該緩急針体の前記装着孔に基端部で装着された上述のようなひげ棒構造体を有し、この緩急針が組込まれて本発明のてんぷ構造体が形成され、該てんぷ構造体が組込まれて本発明の機械式時計が形成される。
本発明のてんぷ構造体では、前記ひげ棒構造体がその中心軸線のまわりで回動された状態において、前記ひさし状突出部がひげぜんまいの前記間隙からの離脱を防ぐように構成される。
本発明の好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づいて説明する。
図1には、本発明による好ましい一実施例の機械式時計1が示されている。図1では、機械式時計1のうち外装を省いたムーブメント3のみが示されている。時計1のムーブメント3は、調速機構としてのてんぷ構造体2を備える。図1に示した時計1のムーブメント3は、回転錘4を備えた自動巻式時計用のムーブメントからなるけれも、巻真5による手巻き式のものでもよい。図1に示した機械式時計1のムーブメント3は、単なる一例であって、ムーブメント3の詳細な構造は、他のどのようなものであってもよい。
本発明による好ましい一実施例のてんぷ構造体2は、図2〜図4に示したように、てんぷ上軸受10と地板6(図1参照)の下軸受(図示せず)との間において中心軸線CのまわりでC1,C2方向に回動自在に支持された天真21を有する。てんぷ上軸受10は、この例では、図4又は図2からわかるように、軸受枠11と、上穴石12及び上受石13と、受石押えばね14とを有する。てん真21の長手方向の中央部には、てん輪22がそのアーム部23の内端ボス部24で固定されている。図4において、てん真21の下端側には、脱進機構(図示せず)のアンクル体(図示せず)に係合される振り座25が固定され、てん真21の上端側には、ひげ玉26が固定されている。てんぷ上軸受10の軸受枠11は小径部15で、てんぷ受30の円筒状部31に嵌着されている。てんぷ受30は、円弧状に延びた本体部32の取付け部33,34で地板6に位置決め・固定される。なお、この段落を含めて、この明細書では、特に断らない限り、単なる便宜上、図4において上方を「上」と呼び、下方を「下」と呼ぶ。従って、時計1の裏蓋(図示せず)のある側を「上」と呼び、文字板(図示せず)のある側を「下」と呼ぶ。
てんぷ受30の円筒状部31の外周にはひげ持受40が基端孔部41で嵌合され、ひげ持受40のうち半径方向に延びた本体部42の先端部43には、ひげ持50が取付けられている。この例では、ひげ持受40の先端部43は、二股のアーム部44,45からなり、該アーム部44,45の間に、ひげ持50の軸部51が弾性的に嵌着されている。この例では、軸部51は円錐台形状を有し、その小径側端部に大径の鍔部52が形成されていて、鍔部52の端面53と軸部51の円錐台状傾斜表面54とがアーム部44,45に当接することにより、ひげ持50がアーム部44,45に対して位置決め・保持されている。
てんぷ上軸受10には中心軸線CのまわりでC1,C2方向に回動可能に緩急針構造体60が取付けられている。緩急針構造体60は、てんぷ上軸受10の軸受枠11の大径部16の外周に基端孔部61で回動可能に嵌合され半径方向外向きに延びた緩急針体62と、緩急針体62の先端部63に取付けられたひげ棒構造体70とを有する。
ひげ玉26とひげ持50との間には、渦巻きばねの形態のひげぜんまい90が配設されている。ひげぜんまい90は、一様な渦巻き状の本体部91と、本体部91の外周端92につながった癖付け部93と、癖付け部93の外周端につながった円弧状の外端94とを有する。この例では、癖付け部93は両端93a,93bで折り曲げられてなる斜め向きの直線状部分からなるけれども、外端94を本体部91から半径方向に離間させ得る限り、三箇所以上で折り曲げられてなる等他の形状でもよい。ひげぜんまい90は、本体部91の半径方向内側端部95でひげ玉26に固定され、癖付け部93よりも外周側の外端94の先端部96でひげ持50の下端に位置するひげぜんまい取付け部55に固定されている。ひげぜんまい取付け部55は、この例では、間隙56を介して延びた二股の脚部57,58からなり、該脚部57,58間の間隙56内にひげぜんまい90の外端94の先端部96が挿通されて、挿入部において脚部57,58間に固着されている。
なお、以上において説明したてんぷ上軸受10、てん真21、てん輪22、振り座25、ひげ玉26、てんぷ受30、ひげ持受40及びひげ持50、緩急針体62、並びにひげぜんまい90の構造は、単なる一例であって、夫々が本来の機能を果たし得る限り、その形状や構造は図示のものとは異なっていていもよい。
緩急針構造体60の緩急針体62は、半径方向外向きに延びた本体部64と、該本体部64の先端側において、間隙65を介して二股に延びたアーム部66,67とを有する。
ひげ棒構造体70は、図7の(a)〜(d)に示したように、軸部71と、該軸部71の基端側の頭部72と、該軸部71の先端側のひげぜんまい係合部80とを有する。
軸部71は、ひげ棒構造体70の棒状本体部としての円柱状の軸本体部73と、該軸本体部73と頭部72とをつなぐ基部74とを有する。基部74は、小径端部で頭部72につながった基端側円錐台状部75と、該基端側円錐台状部75の大径端部に大径端部でつながった軸本体部側の逆向きの円錐台状部76とを有する。基端側円錐台状部75の小径端部と頭部72との間には短い円柱状部74aが形成され、基端側円錐台状部75の大径端部と軸本体部側円錐台状部76の大径端部との間には、大径の短い円柱状部74bが形成されている。
頭部72は、円柱状部74aよりも十分に大きく半径方向外向きに突出したフランジ状の厚板部からなり、頭部72のうち軸部71に向いた主面72aはひげ棒構造体70の中心軸線Eに対して垂直な平面になっている。頭部72の厚板部は、相互に平行な側面72b,72cを有する。
ひげ棒構造体70のひげぜんまい係合部80は、二股の脚部81,82と、該脚部81,82の先端の両側において横向きに突出したひさし状突出部83,84とを有する。脚部81及びそのひさし状突出部83と脚部82及びそのひさし状突出部84との間には、幅一定の間隙ないしスリット85が形成されている。この間隙85は、ひさし状突出部83,84の先端側主面83a,84aから軸部71の軸本体部73の先端側端面73aまで直線状に延びている。従って、脚部81,82及びひさし状突出部83,84は、間隙85の側壁を規定すべく間隙85に対面する平面状の壁面ないし側面81b,82b及び83b,84bを有する。ここで、ひさし状突出部83,84の側面83b,84bは、夫々、対応する脚部81,82の側面81b,82bと面一である。従って、ひさし状突出部83,84は、夫々、対応する脚部81,82の側面81b,82bに沿って横向きに延在している。この例では、脚部81のひさし状突出部83について、横向きとは、ひげ棒構造体70の中心軸線Eに対して直角で且つ脚部82との間隙85に向かう方向に対して実質的に直角な方向をいい、脚部82のひさし状突出部84について、横向きとは、ひげ棒構造体70の中心軸線Eに対して直角で且つ脚部81との間隙85に向かう方向に対して実質的に直角な方向をいう。
なお、脚部81,82及びひさし状突出部83,84は、軸部71の軸本体部73の円筒状周面73bの延長上に位置する部分円筒状周面81c,82c及び部分円筒状周面部分83c,84cを有する。
脚部81,82は、両側で部分円筒状ないし円弧状に切欠かれており、脚部81の部分円筒状凹面ないし円弧状凹面の形態の側面81d,81eは、夫々、脚部82の部分円筒状凹面ないし円弧状凹面の形態の側面82d,82eと同一の円筒面に沿って位置する。脚部81,82のうち間隙85に対面する側面81b,82bは、間隙85の幅W(例えば、0.1mm程度又はそれ以下)と同程度又はそれよりも小さい横幅F(例えば、0.05mm程度又はそれ以下)を有する。脚部81,82の外周側表面部分81c,82cの幅は、脚部81,82が十分な機械的強度を有し得るように、側面81b,82bの幅Fよりも十分に大きい。
脚部81のひさし状突出部83は、二つの横向き突出部分86,87からなり、脚部82のひさし状突出部84も、二つの横向き突出部分88,89からなる。この例で、突出部86〜89について、横向きとは、前述のように、中心軸線Eの延在方向に対して直角な方向で且つ間隙ないしスリット85の側面81b,82bの延在方向と平行な方向をいう。
突出部分86,87,88,89のうち軸本体部73の端面73aに対面する主面86a,87a,88a,89aは同一平面上にある。
軸本体部73の端面73aと、脚部81の部分円筒状側面81dと、ひさし状突出部83の突出部分86の主面86aとによって、ほぼ三角柱状のひげぜんまい外端収容領域S1が形成される。同様に、軸本体部73の端面73aと脚部82の部分円筒状側面82dとひさし状突出部84の突出部分88の主面88aとによってほぼ三角柱状のひげぜんまい外端収容領域S2が形成され、軸本体部73の端面73aと脚部81の部分円筒状側面81eとひさし状突出部83の突出部分87の主面87aとによってほぼ三角柱状のひげぜんまい外端収容領域S3が形成され、軸本体部73の端面73aと脚部82の部分円筒状側面82eとひさし状突出部84の突出部分89の主面89aとによってほぼ三角柱状のひげぜんまい外端収容領域S4が形成される。ひげぜんまい外端収容領域S1,S2,S3,S4は、いずれも、間隙ないしスリット85につながっている。
ここで、ひげぜんまい外端収容領域S1及びS2は円弧状のサライ加工のような一つの切削加工によって同時に形成され得、同様に、ひげぜんまい外端収容領域S3及びS4も円弧状サライ加工によって同時に形成され得る。この切削加工は、ひげ棒構造体70を形成する自動切削加工工程の一部として組込まれ得るから、ひげ棒構造体70は、一連の切削加工により一気に製造され得る。従って、ひげ棒構造体70は構造上量産に適する。
図7の(a)からわかるように、突出部分86,87,88,89の主面86a,87a,88a,89aと軸本体部73の端面73aとの間隔H、換言すれば、ひげぜんまい外端収容領域S1,S2,S3,S4の高さHは、ひげぜんまい90(図7の(a)の想像線部分)の幅よりも十分に大きい。
以上の如く構成されたひげ棒構造体70は、まず、緩急針体62に取付けられる。この取付に際しては、ひげ棒構造体70は、その軸部71の基部74の中径円筒状部74a及び円錐台状部75の小径部分が、緩急針体62の先端部63の二股のアーム部66,67の拡開先端縁部66c,67cの間の開口68からK方向に押込まれて(てんぷ構造体2の組立後の状態を示す拡大図である図5の(a)中の緩急針体62の先端部分参照)、二股のアーム部66,67の凹状部66a,67a間に挟まれることにより緩急針体62に固定される。ここで、円錐台状部75が弾性的に挟まれることにより、フランジ状頭部72の面72aがアーム部66,67の表面66b,67bに当接して安定に位置決めされる。この状態において、ひげ棒構造体70は、スリット85の開口部85aが緩急針体62の延在方向(半径方向)に対してほぼ直角な方向(てんぷ上軸受10の周方向)に延びるように、中心軸線Eのまわりにおいて回動されて位置調整される。なお、ひげ棒構造体70が緩急針体62に対して中心軸線Eのまわりで回動可能である限り、ひげ棒構造体70の緩急針体62への装着の仕方や構造は上述の説明とは異なっていてもよい。例えば、ひげ棒構造体70がビスなどにより基部で緩急針体62に装着・固定されるようになっていてもよい。
てんぷ構造体2の組立は、例えば、次のような手順で行われる。
まず、一方では、図4に示したてんぷ構造体2のうちの下側に位置する部品群、即ち、てん真21及びその取付け部品25,26等、てん輪22、ひげぜんまい90並びにひげ持50が、てんぷ下側組立体2aとして準備され、他方では、図4に示したてんぷ構造体2のうちの上側に位置する部品群、即ち、てんぷ上軸受10、てんぷ受30、ひげ持受40及び緩急針構造体60が、てんぷ上側組立体2bとして準備される。
次に、てんぷ上側組立体2bが図4とは上下反転した状態で、基台上に載置され、その上からてんぷ下側組立体2aが組付けられる。この組付けの際には、例えば、てん真21の上側ほぞ部や上側軸部をてんぷ上軸受10の上穴石12のほぞ穴や軸受枠11の軸受穴に挿入しててん真21をてんぷ上軸受10で支えた後、ひげ持50をひげ持受40の先端部43のアーム部44,45間に先端拡開開口から半径方向内向きに押込んで、ひげ持50をひげ持受40に組付ける。このひげ持50とひげ持受40との結合の仕方は、この例では、前述のひげ棒構造体70と緩急針体61との結合の仕方と同じである。なお、てんぷ上側組立体2bとてんぷ下側組立体2aとの組立の仕方は上述の説明とは異なっていてもよい。また、ひげ持受40とひげ持50との固定の仕方や構造等も上述の説明とは異なっていてもよい。
次に、外端94の先端部96でひげ持50に固定されたひげぜんまい90の外端94の中間部分97をつまみ上げて、ひげ棒構造体70のスリット85内に遊嵌させる。このひげ棒構造体70では、スリット85が、開口部85aまで実際上同じ大きさ(例えば、0.1mm程度)であり、ひげぜんまい90の厚さ(例えば、0.03mm程度)よりも十分に大きいので、ひげぜんまい90の外端94がスリット85に容易に遊嵌され得る。なお、スリット85の開口部85aは、前述のとおり、周方向に延びているので、同一方向に延びた外端94はそのままスリット85に遊嵌され得る。
以上のようにしててんぷ上側組立体2bとてんぷ下側組立体2aとの組立が完了し、てんぷ構造体2が形成される。このようにして組立てられた状態のてんぷ構造体2は、丁度、図4の断面図に示した状態を採る。
この当初の遊嵌状態においては、図7の(a)に想像線で示したように、ひげぜんまい90の外端94の部分97は、内周面部97aがひげ棒構造体70の脚部81の側面81bから離間し外周面部97bが脚部82の側面82bから離間した状態でひげ棒構造体70のスリット85内に位置し、且つ一方の側縁97cがスリット85の底面に相当する軸本体部73の端面73aから十分に離間し他方の側縁97dがひさし状突出部83,84を構成する突出部分86〜89の主面部分86a,88a等から十分に離間した状態で、ひげ棒構造体70の間隙85に遊嵌されている。
次に、図5の(a)や図6に示したように、緩急針体62に対して、ひげ棒構造体70を、その中心軸線Eのまわりで(例えばE1方向に)所望角度α(図5の(a)参照)だけ回動させることにより、スリット85の実効幅We(図5の(a)参照)を調整することにより、ひげぜんまい90のアオリ幅を調整する。ここで、実効幅Weとは、スリット85に遊嵌されたひげぜんまい外端94の遊嵌部分97の延在方向に対して実質的に垂直な方向に見たスリットないし間隙85の大きさをいう。なお、この角度αの回動が可能になるのは、切欠領域S3,S2が形成されているためである。
ひげ棒構造体70のこの回動位置Pでは、てん輪22がC1方向にある程度回動して、ひげぜんまい90の渦巻きがある程度小さくなると、図5の(b)において実線で示したように、ひげぜんまい90の外端94の遊嵌部分97の内面97aがひげ棒構造体70の脚部81の側面81bの一方の側縁(内側側縁)81fに当接し、それ以上の渦巻きの縮小に際しては、ひげぜんまい90の外端94の部分97のうち該側縁81fに当接した部分97eが渦巻きばねの外側固定端として働く。一方、ひげ棒構造体70の前記回動位置において、てん輪22がC2方向にある程度回動して、ひげぜんまい90の渦巻きがある程度大きくなると、図5の(c)において実線で示したように、ひげぜんまい90の外端94の遊嵌部分97の外面97bがひげ棒構造体70の脚部82の側面82bの逆側の側縁(外側側縁)82fに当接し、それ以上の渦巻きの拡大に際しては、ひげぜんまい90の外端94の部分97のうち該側縁82fに当接した部分97fが渦巻きばねの外側固定端として働く。ひげぜんまい90の外端94の部分97eがひげ棒構造体70の脚部81の側縁81fに当接するC1方向回動位置と外端94の部分97fが脚部82の側縁82fに当接するC2方向回動位置との中間の回動位置を、てん輪22が採る場合、ひげぜんまい90により構成される渦巻きばねの外側固定端は、ひげ持50により固定された部位96になる。従って、以上のような三つの状態を採る時間の長さに応じて、てんぷ構造体2の周期が決まることになる。典型的には、当初、角度αの大きさを調整しておくことにより、てんぷ構造体2の運動の仕方が基本的に設定される。
この回動状態Pでは、図5の(a)及び図6からわかるとおり、ひげぜんまい90の外端94の遊嵌部分97に近接する両側部分98a,98bは、夫々、領域S3,S2を通り、平面図で見た場合、脚部81,82に対して横向きに突出したひさし状突出部83,84の突出部分87,88に重なる。従って、衝撃などによって、ひげぜんまい90の外端94がスリット85の開口85aから外れる向きにM1方向に変位されても、ひげぜんまい90の遊嵌部分97又はその隣接部分98a,98bが下側縁97dでひさし状突出部83,84の突出部分87,88の表面87a,88aに当たるので、外端94の遊嵌部分97のスリット85からの離脱が防止され得る。
以上のとおり、このてんぷ構造体2では、一方では、ひげ棒構造体70の間隙85の大きさWがひげぜんまい90の厚さと比較して十分に大きいので、ひげ棒構造体70の間隙85がひげぜんまい90の外端94の部分97と実質的に平行に周方向に沿って延びる初期状態(回動前の状態)では、ひげぜんまい90をひげ棒構造体70の間隙85に容易に遊嵌させ得る。また、このてんぷ構造体2では、ひげ棒構造体70が脚部81,82から横向きに突出したひさし状突出部83,84を備えるので、ひげ棒構造体70の間隙85の実効幅Weが所定のレベルの大きさになるように、ひげ棒構造体70が中心軸線Eのまわりで回動されて所定回動位置Pに設定されるだけで、ひげぜんまい90のひげ棒構造体70のスリット85から外れるのを、突出部分86,88によって、実際上禁止し得る。回動角度αが、ある程度以上の大きさに設定される限り、調整のための角度αの多少の増減によっては、突出部分86,88による外端94の部分97のスリット85からの離脱防止作用は損なわれない。
なお、図7の(a)からわかるとおり、ひげぜんまい90の端縁97dは、主面87a,88aから離れているので、E1方向の回動によっても、端縁90bは、通常動作状態で、主面87a,88aから離間しており、ひさし状突出部83,84がひげぜんまい90の動作を妨げる虞れはない。
以上の如く構成されたてんぷ構造体2が時計1の一部として組込まれた状態において、その進み具合の調整は、中心軸線Cのまわりにおける緩急針体62の回動位置の調整等によって行われることは、通常通りである。
ひさし状突出部は、ひげぜんまい90の外端94のスリット85内への容易な挿入を許容し得るようにスリットないし間隙85の幅Wを実際上狭める向きには実際上突出することなく、且つ中心軸線Eのまわりにおけるひげ棒構造体70の所定回動位置Pへの回動(スリット85の実効幅Weの所定大きさへの調整)に伴い外端94の遊嵌部分97の隣接部分98a,98bの背後(スリットの開口側)においてスリット85の開口からの遊嵌部分97の離脱を実質的に禁止し得るように横方向に十分な長さだけ突出している限り、どのような形状・構造であってもよい。なお、ひさし状突出部は、当然ながら、領域S1〜S4のような外端収容領域を伴う。
例えば、ひげ棒構造体70aにおいて、脚部81,82の側面が、図8の(a)において符号81d1,81e1,82d1,82e1で示したように、部分円筒状面の代わりに平面であっても、他の形状であってもよい。なお、この場合にも、脚部81,82は、その強度を確保しつつスリット85に臨む側面81b,82bの幅をできるだけ小さくし得るように、スリット85に近接する部位ほど薄くなる形状を備える。この例では、主たる変更部分ないし要素は、符号の最後に添字1を付して示してある。
また、ひさし状突出部83,84の突出部分が、脚部81,82の両側に対称に形成される代わりに、図8の(b)に示したように脚部81m,82mの両側に非対称に形成されてもよい。この図の場合、ひげ棒構造体70mが回動位置Pに設定される際、ひさし状突出部83,84のうち、ひげぜんまい90の外端94の遊嵌部分97に隣接する部分98a,98bに重なる側の突出部分87m,88mが、他方の突出部分86m,89mよりも大きくなるように、スリット85mが斜めに延びている。この例では、主たる変更部分ないし要素は、符号の最後に添字mを付して示してある。
また、スリットを形成する側面が直線状(平面状)である代わりに、曲線状(曲面状)であってもよい。例えば、図8の(c)に示した例では、ひげ棒構造体70nにおいて、ひさし状突出部83n,84nのスリット規定側面83b,84bが凸状に湾曲し、該側面83b,84bに沿った脚部側面81b,82bも凸状に湾曲している。この場合、脚部規定側面81b,82bよりもひさし状突出部83,84のスリット規定側面83b,84bが多少後退しているけれども、横方向に突出したひさし状突出部83n,84nがひげぜんまい90の外端94の遊嵌部分97がスリット85nから離脱するのを防止し得るように該遊嵌部分97の隣接部分98a,98bの離脱方向への移動を禁止し得る限り、その後退の程度や後退形状は異なっていてもよい。この例では、主たる変更部分ないし要素は、符号の最後に添字nを付して示してある。
また、例えば、図8の(d)に示したように、ひげ棒構造体70qにおいて、ひげぜんまい90の外端94の湾曲の仕方に倣うように、ひさし状突出部83q,84qのスリット規定側面83b,84bのうち一方が凸状に湾曲し他方が凹状に湾曲していてもよい。ここで、側面83q,84qに沿った脚部側面81b,82bも夫々凸状,凹状に湾曲している。この例では、主たる変更部分ないし要素は、符号の最後に添字qを付して示してある。
更に、所望ならば、ひさし状突出部を要しない側では、該突出部形成用の切欠がなくてもよい。例えば、図5の(a)〜(c)や図6に示した例の場合、突出部分86,89は動作上はなくてもよい。従って、例えば、図8の(e)に示したように、ひげ棒構造体70rにおいて、ひさし状突出部83r,84rが、夫々、一つの突出部分87r、88rからなっていてもよい。この場合、脚部81r,82rは、例えば、中心角が90度程度のほぼ扇形状の横断面を備え得る。この例では、主たる変更部分ないし要素は、符号の最後に添字rを付して示してある。
この観点で見ると、例えば、図8の(a),(b),(c),(d)に示した例において、突出部分86,86m,86n,86q及び突出部分89,89m,89n,89qはなくてもよく、その場合、突出部分86,86m,86n,86q及び突出部分89,89m,89n,89qに対応する領域が、例えば、脚部81,81m,81n,81qや脚部82,82m,82n,82qの側面に沿って脚部の先端まで切欠かれていればよい。
なお、脚部81,82等の両側にひさし状突出部が形成されていることは、ひげ棒構造体を中心軸線Eのまわりでどちらの向きにも回し得るという点では、利点がある。
以上においては、ひげ棒構造体70を時計回りに角度αだけ回動させた状態にした例について説明したけれども、所望ならば、ひげ棒構造体70を反時計回りに所望角度(例えば角度α)だけ回動させてもよく、その場合、ひさし状突出部83,84のうち関連する突出部分は、部分87,88の代わりに、部分86,89になるから、以上の変形例等において部分87,88についての説明が部分86,89に関するものと読み替えられるべきである。
また、ひさし状突出部83,84のうちひげぜんまい90の側縁90bに対面する面87a,88a等(図6参照)は、典型的には、ひげぜんまい90の延在面と平行な平面からなるけれども、ひげぜんまい90の動作を妨げないように、該ひげぜんまい90の側縁90bから離れて位置し得る限り、傾斜していたり凹部や凸部があってもよい。即ち、ひげぜんまい外端収容領域S1〜S4の高さHがひげぜんまい90の幅よりも十分に大きければ、面87a,88a等の詳細な状態は所望により選択され得る。
同様に、軸本体部73の端面73aも、典型的には、ひげぜんまい90の延在面と平行な平面からなるけれども、ひげぜんまい90の動作を妨げないように、該ひげぜんまい90の側縁90bから離れて位置し得る限り、傾斜していたり凹部や凸部があってもよい。
なお、軸本体部73の端面は、図示の例では、間隙ないしスリット85の部分とひげぜんまい外端収容領域S1〜S4の部分とで同一(面一)であるけれども、所望ならば、スリット85の部分では、脚部81,82の先端の方により突出していてもよい。
また、脚部81,82のうち間隙ないしスリット85に対面する側面81b,82bは、夫々の一側縁において実効幅Weを規定することから、該一側縁が角部になる代わりに丸められていてもよい。
本発明による好ましい一実施例のひげ棒構造体を備えたてんぷ構造体を有する機械式時計の平面説明図。 図1の機械式時計のてんぷ構造体の平面説明図。 図2のてんぷ構造体の底面(裏側平面)説明図。 図2のてんぷ構造体のIV−IV線断面説明図(但し、ひげ棒構造体が回動前の位置にある状態)。 図2のてんぷ構造体のひげ棒構造体の動作を説明するための図で、(a)は図3のうちひげ棒構造体の近傍部分を拡大して示した裏側平面説明図、(b)はひげぜんまいが巻かれる方向にてん輪が回動した状態について(a)のうちひげ棒構造体とひげぜんまいの外端の遊嵌部分及びその隣接部分との関係を示した説明図、(c)はひげぜんまいがほどかれる(拡がる)方向にてん輪が回動した状態について(a)のうちひげ棒構造体とひげぜんまいの外端の遊嵌部分及びその隣接部分との関係を示した説明図。 図2のてんぷ構造体のひげ棒の動作及び離脱防止作用を説明するための図で、図4のVI−VI線断面説明図(但し、ひげ棒構造体を所定状態に回動した後の状態)。 図2のてんぷ構造体で用いられている本発明による好ましい一実施例のひげ棒構造体を示したもので、(a)は正面説明図、(b)は(a)の底面(裏側平面)説明図、(c)は(a)のVIIC−VIIC線断面説明図、(d)は(a)のひげ棒構造体の斜視説明図。 ひげ棒構造体のいくつかの変形例について図7の(c)と同様な断面で示したもので、(a)は平面状側面を備える例の断面説明図、(b)は非対称な突出部分を備える例の断面説明図、(c)はスリット規定側面が凸面状である例の断面説明図、(d)はスリット規定側面が凸面状及び凹面状である例の断面説明図、(e)は突出部分が各脚部の一方の側だけにある例の断面説明図。
符号の説明
1 機械式時計
2 てんぷ構造体
3 ムーブメント
10 てんぷ上軸受
21 てん真
22 てん輪
25 振り座
26 ひげ玉
30 てんぷ受
40 ひげ持受
50 ひげ持
51 軸部
52 鍔部
60 緩急針構造体
62 緩急針体
63 先端部
64 本体部
65 間隙
66,67 アーム部
70,70a,70m,70n,70q,70r ひげ棒構造体
71 軸部
72 頭部
73 軸本体部
73a 主面
74 基部
80 ひげぜんまい係合部
81,82,81m,82m,81n,82n,81q,82q,81r,82r 脚部
81b,82b 側面
81d,81e,82d,82e,81d1,81e1,82d1,82e1, 側面
83,84 ひさし状突出部
83b,84b 側面
85,85m 間隙(スリット)
86,87,88,89,86m,87m,88m,89m,86n,87n,88n,89n,86q,87q,88q,89q,87r,88r 突出部分
86a,87a,88a,89a 主面
90 ひげぜんまい
90a,90b 側縁
91 本体部
93 癖付け部
94 外端
97 遊嵌部分
97a 内表面
97b 外表面
98a,98b 隣接部分
E 中心軸線
S1,S2,S3,S4 ひげぜんまい外端収容領域
H 高さ
P アオリ幅調整状態(調整位置)
W 幅
We 実効幅
α 回動角度

Claims (10)

  1. 棒状の本体部と、該本体部の一端側に位置し該本体部の回動中心軸線のまわりで位置調整可能に緩急針体に装着される基部と、前記本体部の他端から二股に分かれて延びた一対の脚部とを備え、ひげぜんまいの癖付け部より外周側に位置する外端の一部が前記一対の脚部間の間隙に遊嵌されるように構成されたひげ棒構造体であって、
    前記一対の脚部のうち少なくとも一方の脚部の先端部の少なくとも一方の側縁部に前記間隙に対面する側面に沿って横向きに突出したひさし状突出部が形成されているひげ棒構造体。
  2. 前記一対の脚部のうちの少なくとも一方の脚部は、該一対の脚部のうちの他方の脚部に近接する部位程細くなるように、側縁部が切欠かれた形状を有する請求項1に記載のひげ棒構造体。
  3. 前記ひさし状突出部の突出端縁が、前記本体部の外周面の延長上に位置する請求項2に記載のひげ棒構造体。
  4. 前記少なくとも一方の脚部の前記ひさし突出部のうち該少なくとも一方の脚部の前記側面に沿った側面部分が、該少なくとも一方の脚部の該側面と同一平面上にある請求項1から3までのいずれか一つの項に記載のひげ棒構造体。
  5. 前記ひさし状突出部が、両方の前記脚部の先端部の両方の側縁部に形成されている請求項1から4までのいずれか一つの項に記載のひげ棒構造体。
  6. 前記ひさし状突出部が、両方の前記脚部の先端部の両方の側縁部に形成され、各脚部の各ひさし突出部のうち該脚部の前記側面に沿った側面部分が、該脚部の該側面と同一平面上にある請求項1から4までのいずれか一つの項に記載のひげ棒構造体。
  7. 前記ひさし状突出部が前記脚部のサライ加工により形成されている請求項1から6までのいずれか一つの項に記載のひげ棒構造体。
  8. ひげ棒構造体の装着孔を備えた緩急針体と、該緩急針体の前記装着孔に基端部で装着された請求項1から7までのいずれか一つの項に記載のひげ棒構造体とを有する緩急針。
  9. 請求項8に記載の緩急針を有するてんぷ構造体。
  10. 請求項9に記載のてんぷ構造体を備えた機械式時計。
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