JP4670490B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は半導体装置および半導体装置の製造方法に関し、特に、(Silicon On Insulator)基板上に形成された電界効果型トランジスタの製造方法に適用して好適なものである。
SOI基板上に形成された電界効果型トランジスタは、素子分離の容易性、ラッチアップフリー、ソース/ドレイン接合容量が小さいなどの点から、その有用性が注目されている。特に、完全空乏型SOIトランジスタは、低消費電力かつ高速動作が可能で、低電圧駆動が容易なため、SOIトランジスタを完全空乏モードで動作させるための研究が盛んに行われている。ここで、SOI基板としては、例えば、特許文献1、2に開示されているように、SIMOX(Separation by Implanted Oxgen)基板や貼り合わせ基板などが用いられている。
また、非特許文献1には、バルク基板上にSOI層を形成することで、SOIトランジスタを低コストで形成できる方法が開示されている。この非特許文献1に開示された方法では、Si基板上にSi/SiGe層を成膜し、SiとSiGeとの選択比の違いを利用してSiGe層のみを選択的に除去することにより、Si基板とSi層との間に空洞部を形成する。そして、空洞部内に露出したSiの熱酸化を行うことにより、Si基板とSi層との間にSiO2層を埋め込み、Si基板とSi層との間にBOX層を形成する。
特開2002−299591号公報 特開2000−124092号公報 T.Sakai et al."Separation by BondingS i Islands(SBSI) for LSI Application",Se cond International GiGe Technology and Device Meeting,Meeting Abstract,pp.230− 231,May(2004)
しかしながら、SIMOX基板を製造するには、シリコンウェハに高濃度の酸素のイオン注入が必要となる。また、貼り合わせ基板を製造するには、2枚のシリコンウェハを貼り合わせた後、シリコンウェハの表面を研磨する必要がある。このため、SOIトランジスタでは、バルク半導体に形成された電界効果型トランジスタに比べてコストアップを招くという問題があった。
また、イオン注入や研磨では、SOI層の膜厚のばらつきが大きく、完全空乏型SOIトランジスタを作製するためにSOI層を薄膜化すると、電界効果型トランジスタの特性を安定化させることが困難であるという問題があった。
また、非特許文献1に開示された方法では、SiGe層を除去した時にSi層をSi基板上で支持するための支持体としてSiO2が使用される。このため、Si基板とSi層との間にBOX層を形成した後にSi層上のSiO2層のCMPを行うと、CMPのストッパ層がないため、Si層の表面を安定して露出させることができないという問題があった。
ここで、Si層をSi基板上で支持するための支持体としてSiNを用いると、CMPのストッパとしての機能が得られるが、Si層の表面を露出させるためにSiNを除去すると、支持体を支えていたバルク基板の表面も露出する。このため、Si層上にゲート電極を配置する際に、バルク基板上で支持体を支えていた領域にゲート電極を延伸させると、絶縁不良によるバルク基板やソース/ドレインへのリーク電流が発生する危険があるという問題があった。
一方、バルク基板上で支持体を支えていた領域と交差しない方向にゲート電極を延伸させると、この方向にSi層下のSiGe層のエッチングが進行するため、ゲート電極下のSi層の幅が短くなり、ゲート幅が大きなトランジスタを作成することが困難になるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、SOI基板を用いることなく、SOI層上のゲート幅を拡大するとともに、ゲート電極の絶縁不良を防止することが可能な半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、半導体基板上の一部の領域にエピタキシャル成長にて形成された半導体層と、前記半導体基板と前記半導体層との間に埋め込まれた埋め込み絶縁層と、前記半導体層の四隅に形成された切り欠き部と、前記切り欠き部を避けるようにして前記半導体層の周囲に形成された平坦化膜と、前記平坦化膜上に延伸されるようにして前記半導体層上に形成されたゲート電極と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層とを備えることを特徴とする。
これにより、埋め込み絶縁層を介して半導体層を半導体基板上に配置することが可能となるとともに、埋め込み絶縁層を半導体層下に埋め込む際に半導体基板上で半導体層を支持する支持体を半導体層の四隅に配置することができる。このため、半導体基板に支持体が接触していた領域を避けながら、半導体層の長手方向に沿ってゲート電極を配置することが可能となり、平坦化膜のない領域にゲート電極が配置されることを防止しつつ、半導体層上のゲート幅を拡大することができる。この結果、SOI基板を用いることなく、半導体層上にSOIトランジスタを形成することが可能となり、SOIトランジスタの低価格化を実現することが可能となるとともに、ゲート電極の絶縁不良による半導体基板やソース/ドレイン層へのリーク電流の発生を防止しつつ、SOIトランジスタの電流駆動能力を確保することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、半導体基板上の一部の領域にエピタキシャル成長にて形成された半導体層と、前記半導体基板と前記半導体層との間に埋め込まれた埋め込み絶縁層と、前記半導体層の長辺上の一部に形成された切り欠き部と、前記切り欠き部を避けるようにして前記半導体層の周囲に形成された平坦化膜と、前記平坦化膜上に延伸されるようにして前記半導体層上に形成されたゲート電極と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層とを備えることを特徴とする。
これにより、埋め込み絶縁層を介して半導体層を半導体基板上に配置することが可能となるとともに、埋め込み絶縁層を半導体層下に埋め込む際に半導体基板上で半導体層を支持する支持体を半導体層の長辺の一部に配置することができる。このため、半導体層の形状を細長くした場合においても、半導体基板上で半導体層を安定して支持することが可能となるとともに、半導体層の長辺側から半導体層下にエッチング液が浸入できなることを防止することができる。このため、SOI基板を用いることなく、半導体層上にSOIトランジスタを形成することが可能となるとともに、ゲート電極を平坦化膜上に配置しつつ、半導体層上のゲート幅を拡大することができる。この結果、SOIトランジスタの低価格化を実現することが可能となるとともに、ゲート電極の絶縁不良による半導体基板やソース/ドレイン層へのリーク電流の発生を防止しつつ、SOIトランジスタの電流駆動能力を確保することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、前記第1半導体層および前記第2半導体層の四隅に切り欠き部を形成する工程と、前記切り欠き部を介して前記半導体基板上に接触する支持体を前記第2半導体層上に形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記埋め込み絶縁層が形成された半導体基板上の全面に絶縁膜を堆積する工程と、前記支持体をストッパとして前記絶縁膜を薄膜化することにより、前記絶縁膜を平坦化する工程と、前記絶縁膜を平坦化してから前記支持体を除去し、前記第2半導体層の表面を露出させる工程と、前記平坦化された絶縁膜上に延伸されるようにして前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を挟み込むようにして配置されたソース/ドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、第1半導体層上に第2半導体層が積層された場合においても、露出部を介してエッチングガスまたはエッチング液を第1半導体層に接触させることが可能となり、第2半導体層を残したまま、第1および第2半導体層間の選択比の違いを利用して第1半導体層を除去することが可能となるとともに、第2半導体層下の空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成することができる。また、第2半導体層下の第1半導体層が除去された場合においても、第2半導体層を半導体基板上で支持することが可能となるとともに、第2半導体層を支持する支持体を第2半導体層の四隅で半導体基板に接触させつつ、第2半導体層上に支持体を配置することができる。このため、支持体をストッパとして利用しながら第2半導体層の周囲に絶縁膜を埋め込むことが可能となり、埋め込み絶縁層が埋め込まれた第2半導体層の表面を安定して露出させることが可能となるとともに、半導体基板に支持体が接触していた領域を避けながら、第2半導体層の長手方向に沿ってゲート電極を配置することが可能となり、ゲート電極の絶縁不良による半導体基板やソース/ドレイン層へのリーク電流の発生を防止しつつ、第2半導体層上のゲート幅を拡大することができる。この結果、SOI基板を用いることなく、第2半導体層上にSOIトランジスタを形成することが可能となり、SOIトランジスタの低価格化を実現することが可能となるとともに、SOIトランジスタの電流駆動能力を確保することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、前記第1半導体層および前記第2半導体層の長辺上の一部に切り欠き部を形成する工程と、前記切り欠き部を介して前記半導体基板上に接触する支持体を前記第2半導体層上に形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記埋め込み絶縁層が形成された半導体基板上の全面に絶縁膜を堆積する工程と、前記支持体をストッパとして前記絶縁膜を薄膜化することにより、前記絶縁膜を平坦化する工程と、前記絶縁膜を平坦化してから前記支持体を除去し、前記第2半導体層の表面を露出させる工程と、前記平坦化された絶縁膜上に延伸されるようにして前記第2半導体層の長辺方向にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を挟み込むようにして配置されたソース/ドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、第2半導体層を支持する支持体を第2半導体層の長辺上の一部で半導体基板に接触させつつ、第2半導体層上に支持体を配置することができる。このため、第2半導体層の形状を細長くした場合においても、半導体基板上で第2半導体層を安定して支持することが可能となるとともに、第1半導体層の長辺側から第2半導体層下にエッチング液が浸入できなることを防止することができる。また、支持体をストッパとして利用しながら第2半導体層の周囲に絶縁膜を埋め込むことが可能となり、埋め込み絶縁層が埋め込まれた第2半導体層の表面を安定して露出させることが可能となる。この結果、SOI基板を用いることなく、第2半導体層上にSOIトランジスタを形成することが可能となり、SOIトランジスタの低価格化を実現することが可能となるとともに、ゲート電極の絶縁不良による半導体基板やソース/ドレイン層へのリーク電流の発生を防止しつつ、SOIトランジスタの電流駆動能力を確保することができる
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1〜図9は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図である。
図1において、エピタキシャル成長を行うことにより、第1半導体層2および第2半導体層3を半導体基板1に順次形成する。なお、半導体基板1の材質としては、例えば、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaNまたはZnSeなどを用いることができる。また、第1半導体層2は、半導体基板1および第2半導体層3よりもエッチングレートが大きな材質を用いることができ、第1半導体層2および第2半導体層3の材質としては、例えば、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaNまたはZnSeなどの中から選択された組み合わせを用いることができる。特に、半導体基板1がSiの場合、第1半導体層2としてSiGe、第2半導体層3してSiを用いることが好ましい。これにより、第1半導体層2と第2半導体層3との間の格子整合をとることを可能としつつ、第1半導体層2と第2半導体層3との間の選択比を確保することができる。なお、第1半導体層2としては、単結晶半導体層の他、多結晶半導体層、アモルファス半導体層または多孔質半導体層を用いるようにしてもよい。また、第1半導体層2の代わり、単結晶半導体層をエピタキシャル成長にて成膜可能なγ−酸化アルミニウムなどの金属酸化膜を用いるようにしてもよい。また、第1半導体層2および第2半導体層3の膜厚は、例えば、1〜100nm程度とすることができる。
次に、図2に示すように、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて第1半導体層2および第2半導体層3をパターニングすることにより、半導体基板1の表面の一部を露出させる切り欠き部4を第1半導体層2および第2半導体層3の四隅に形成する。
次に、図3に示すように、CVDなどの方法により、第2半導体層3が覆われるようにして半導体基板1上の全面に支持体層5を形成し、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて支持体層5をパターニングすることにより、第2半導体層3の四隅で支持体層5を半導体基板1上に接触させたまま、第2半導体層3の側端部を支持体層5から露出させる。なお、支持体層5としては、例えば、シリコン窒化膜を用いることができる。また、第2半導体層3上に支持体層5を形成する前に、第2半導体層3の表面を熱酸化し、第2半導体層3の表面に犠牲酸化膜4を形成するようにしてもよい。
次に、図4に示すように、支持体層5をマスクとして第2半導体層3および第1半導体層2をエッチングすることにより、第2半導体層3および第1半導体層2の側壁を露出させる露出面6を形成する。
次に、図5に示すように、露出面6を介してエッチングガスまたはエッチング液を第1半導体層2に接触させることにより、第1半導体層2をエッチング除去し、半導体基板1と第2半導体層3との間に空洞部7を形成する。
ここで、第1半導体層2の端部の一部を露出させる露出面6を形成することにより、第1半導体層2上に第2半導体層3が形成された場合においても、第2半導体層3下の第1半導体層2にエッチングガスまたはエッチング液を接触させることが可能となり、半導体基板1と第2半導体層3との間に空洞部7を形成することができる。また、第2半導体層3の端部の残りの一部は支持体層5で覆われたままにすることにより、第1半導体層2が除去された場合においても、第2半導体層3を支持体層5にて半導体基板1上で支持することが可能となる。
また、半導体基板1の表面の一部を露出させる切り欠き部4を第1半導体層2および第2半導体層3の四隅に形成することにより、第2半導体層3の四隅で支持体層5を半導体基板1に接触させることができる。このため、第2半導体層3下の第1半導体層2が除去された場合においても、第2半導体層3を半導体基板1上で安定して支持することが可能となるとともに、第1半導体層2を除去するためのエッチング液の侵入経路を拡大することができ、第2半導体層3の侵食を抑制しつつ、第1半導体層2のエッチング残りを防止することができる。
なお、半導体基板1および第2半導体層3がSi、第1半導体層2がSiGeの場合、第1半導体層2のエッチング液としてフッ硝酸を用いることが好ましい。これにより、SiとSiGeの選択比として1:100〜1000程度を得ることができ、半導体基板1および第2半導体層3のオーバーエッチングを抑制しつつ、第1半導体層2を除去することが可能となる。また、第1半導体層2のエッチング液としてフッ硝酸過水、アンモニア過水、あるいはフッ酢酸過水などを用いても良い。
また、第1半導体層2をエッチング除去する前に、陽極酸化などの方法により第1半導体層2を多孔質化するようにしてもよいし、第1半導体層2にイオン注入を行うことにより、第1半導体層2をアモルファス化するようにしてもよい。これにより、第1半導体層2のエッチングレートを増大させることが可能となり、第1半導体層2のエッチング面積を拡大することができる。
次に、図6に示すように、半導体基板1および第2半導体層3の熱酸化を行うことにより、半導体基板1と第2半導体層3との間の空洞部7に埋め込み絶縁層8を形成する。
なお、半導体基板1および第2半導体層3の熱酸化にて埋め込み絶縁層8を形成する場合、埋め込み性を向上させるために、反応律速となる低温のウェット酸化を用いることが好ましい。その際、第2半導体層3の側壁も熱酸化される。また、空洞部7に埋め込み絶縁層8を形成した後、1100℃以上の高温アニールを行うようにしてもよい。これにより、埋め込み絶縁層8をリフローさせることが可能となり、埋め込み絶縁層8のストレスを緩和させることが可能となるとともに、第2半導体層3との境界における界面準位を減らすことができる。また、埋め込み絶縁層8は空洞部7を全て埋めるように形成しても良いし、空洞部7が一部残るように形成しても良い。
また、図6の方法では、半導体基板1および第2半導体層3の熱酸化を行うことにより、半導体基板1と第2半導体層3との間の空洞部7に埋め込み絶縁層8を形成する方法について説明したが、CVD法にて半導体基板1と第2半導体層3との間の空洞部7に絶縁膜を成膜させることにより、半導体基板1と第2半導体層3との間の空洞部7を埋め込み絶縁層8で埋め込むようにしてもよい。これにより、第2半導体層3の膜減りを防止しつつ、半導体基板1と第2半導体層3との間の空洞部7を酸化膜以外の材料で埋め込むことが可能となる。このため、第2半導体層3の裏面側に配置される埋め込み絶縁層8の誘電率を低下させることが可能となり、第2半導体層3の裏面側の寄生容量を低減させることができる。
なお、埋め込み絶縁層8の材質としては、例えば、シリコン酸化膜の他、FSG(フッ化シリケードグラス)膜やシリコン窒化膜などを用いるようにしてもよい。また、埋め込み絶縁層21として、SOG(Spin On Glass)膜の他、PSG膜、BPSG膜、PAE(poly aryleneether)系膜、HSQ(hydrogen silsesquioxane)系膜、MSQ(methyl silsesquioxane)系膜、PCB系膜、CF系膜、SiOC系膜、SiOF系膜などの有機lowk膜、或いはこれらのポーラス膜を用いるようにしてもよい。
次に、図7に示すように、CVDなどの方法により、半導体基板1上の全面に酸化膜9を堆積する。そして、支持体層5をストッパとして酸化膜9のCMP(化学的機械的研磨)を行うことにより、第2半導体層3の周囲に酸化膜9が埋め込まれるようにして酸化膜9を平坦化する。ここで、酸化膜9のCMPを行う際に支持体層5をストッパとして用いることにより、第2半導体層3が酸化膜9にて覆われた場合においても、酸化膜9を第2半導体層3の周囲に埋め込むことを可能としつつ、第2半導体層3の表面を安定して露出させることが可能となる。
次に、図8に示すように、第2半導体層3上の支持体層5を除去することにより、第2半導体層3の表面を露出させる。なお、支持体層5を除去すると、支持体層5が接触していた半導体基板1の表面の一部も露出する。
次に、図9に示すように、第2半導体層3の表面の熱酸化を行うことにより、第2半導体層3の表面にゲート絶縁膜10を形成する。そして、ゲート絶縁膜10が形成された第2半導体層3上に、CVDなどの方法により多結晶シリコン層を形成する。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて多結晶シリコン層をパターニングすることにより、酸化膜9上にかかるように配置されたゲート電極11を第2半導体層3上に形成する。そして、ゲート電極11をマスクとして、As、P、Bなどの不純物を第2半導体層3内にイオン注入することにより、ゲート電極11の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層12a、12bを第2半導体層3に形成する。
ここで、第2半導体層3の四隅で支持体層5を半導体基板1に接触させることにより、支持体層5が除去された場合においても、第2半導体層3の側面全体に渡って半導体基板1が露出することを防止することができる。このため、第2半導体層3の長手方向に沿ってゲート電極11を配置した場合においても、ゲート電極11を酸化膜9上に延伸させることが可能となり、ゲート電極11の絶縁不良による半導体基板1やソース/ドレイン層12a、12bへのリーク電流の発生を防止しつつ、第2半導体層3上のゲート幅を拡大することができる。この結果、SOI基板を用いることなく、第2半導体層3上にSOIトランジスタを形成することが可能となり、SOIトランジスタの低価格化を実現することが可能となるとともに、SOIトランジスタの電流駆動能力を確保することができる。
また、半導体基板1の表面の一部を露出させる切り欠き部4を第1半導体層2および第2半導体層3の四隅に形成することにより、支持体層5のパターンとして、バルク半導体ウェハで用いられる素子領域形成用のマスクをそのまま流用することが可能となり、バルク構造からSOI構造への置き換えを容易化することができる。
図10は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図である。
図10において、半導体基板21上には、細長い形状を持つ第1半導体層22および第2半導体層23が形成されている。そして、半導体基板1の表面の一部を露出させる切り欠き部24aが第1半導体層22および第2半導体層23の四隅に形成されるとともに、半導体基板1の表面の一部を露出させる切り欠き部24bが第1半導体層22および第2半導体層23の長辺上の一部に形成されている。そして、切り欠き部24a、24bを介して半導体基板21上に接触するようにして、第2半導体層23上に支持体層25を形成されている。そして、上述した図4〜図9と同様の工程を経ることにより、第2半導体層23にSOIトランジスタを形成することができる。
これにより、第2半導体層23を支持する支持体層25を第2半導体層23の長辺上の一部で半導体基板21に接触させつつ、第2半導体層23上に支持体層25を配置することができる。このため、第2半導体層23の形状を細長くした場合においても、半導体基板21上で第2半導体層23を安定して支持することが可能となるとともに、第1半導体層22の長辺側から第2半導体層23下にエッチング液が浸入できなくなることを防止することができる。また、支持体層25をストッパとして利用しながら第2半導体層23の周囲に絶縁膜を埋め込むことが可能となり、STI(Shallow Trench Isolation)にて素子分離された第2半導体層23の表面を安定して露出させることが可能となる。この結果、SOI基板を用いることなく、第2半導体層23上にSOIトランジスタを形成することが可能となり、SOIトランジスタの低価格化を実現することが可能となるとともに、ゲート電極の絶縁不良による半導体基板やソース/ドレイン層へのリーク電流の発生を防止しつつ、SOIトランジスタの電流駆動能力を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す斜視図。
符号の説明
1、21 半導体基板、2、22 第1半導体層、3、23 第2半導体層、4、24a、24b 切り欠き部、5、25 支持体層、6 露出面、7 空洞部、8 埋め込み絶縁層、9 酸化膜、10 ゲート絶縁膜、11 ゲート電極、12a ソース層、12b ドレイン層

Claims (4)

  1. 半導体基板上の一部の領域にエピタキシャル成長にて形成された半導体層と、
    前記半導体基板と前記半導体層との間に埋め込まれた埋め込み絶縁層と、
    前記半導体層の四隅に形成された切り欠き部と、
    前記切り欠き部を避けるようにして前記半導体層の周囲に形成された平坦化膜と、
    前記平坦化膜上に延伸されるようにして前記半導体層上に形成されたゲート電極と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層とを備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板上の一部の領域にエピタキシャル成長にて形成された半導体層と、
    前記半導体基板と前記半導体層との間に埋め込まれた埋め込み絶縁層と、
    前記半導体層の長辺上の一部及び四隅に形成された切り欠き部と、
    前記切り欠き部を避けるようにして前記半導体層の周囲に形成された平坦化膜と、
    前記平坦化膜上に延伸されるようにして前記半導体層上に形成されたゲート電極と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層とを備えることを特徴とする半導体装置。
  3. 第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、
    前記第1半導体層および前記第2半導体層の四隅に切り欠き部を形成する工程と、
    前記切り欠き部を介して前記半導体基板上に接触する支持体を前記第2半導体層上に形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記埋め込み絶縁層が形成された半導体基板上の全面に絶縁膜を堆積する工程と、
    前記支持体をストッパとして前記絶縁膜を薄膜化することにより、前記絶縁膜を平坦化する工程と、
    前記絶縁膜を平坦化してから前記支持体を除去し、前記第2半導体層の表面を露出させる工程と、
    前記平坦化された絶縁膜上に延伸されるようにして前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極を挟み込むようにして配置されたソース/ドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、
    前記第1半導体層および前記第2半導体層の長辺上の一部及び四隅に切り欠き部を形成する工程と、
    前記切り欠き部を介して前記半導体基板上に接触する支持体を前記第2半導体層上に形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記埋め込み絶縁層が形成された半導体基板上の全面に絶縁膜を堆積する工程と、
    前記支持体をストッパとして前記絶縁膜を薄膜化することにより、前記絶縁膜を平坦化する工程と、
    前記絶縁膜を平坦化してから前記支持体を除去し、前記第2半導体層の表面を露出させる工程と、
    前記平坦化された絶縁膜上に延伸されるようにして前記第2半導体層の長辺方向にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極を挟み込むようにして配置されたソース/ドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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