JP4669328B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板を収容した電気接続箱に関する。
従来より、車両等に装備される電気接続箱としては、特許文献1に開示されたものが知られている。このものは、回路基板の一方の面に放熱板を積層した回路構成体をケーシング内に収容してなるものである。ケーシングの側壁には放熱開口部が形成されて、この放熱開口部から放熱板がケーシングの外部に露出するようになっている。これにより、回路構成体で発生した熱は、放熱板から電気接続箱の外部に放散されるようになっている。
特開2004−328939公報
しかしながら上記の構成によると、放熱板がケーシングの外部に露出した状態になっているから、放熱板とケーシングとの境界部分から水分が浸入することにより電気接続箱の防水性が低下することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、防水性を向上させた電気接続箱を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、回路基板に放熱板を積層してなり、前記放熱板には前記回路基板の突出部を逃げるための逃げ凹部が前記回路基板と反対側へ膨出して形成された回路構成体を、ケーシング内に収容してなる電気接続箱において、前記ケーシングには前記放熱板からの熱を受けて前記ケーシング外部に放散させるための放熱壁部を前記放熱板に対向して設け、前記放熱壁部には、前記放熱板の前記逃げ凹部以外の領域を前記放熱板に近接させた近接壁部を設けるとともに、前記放熱壁部は、前記ケーシングの外面側においてはほぼ平坦となるように形成すると共に、前記ケーシングの内面側においては前記近接壁部に対応する位置に厚肉部を設け、少なくとも前記ケーシングの前記放熱壁部は合成樹脂の射出成型により形成されており、前記放熱壁部の前記厚肉部には、複数の肉盗み部が間欠的に形成されていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、回路構成体全体をケーシングにより覆う構成としたから、電気接続箱の防水性を向上させることができる。
また、放熱板に、回路基板から突出する突出部の逃げ凹部を形成して、回路基板と放熱板とを密着させることにより、回路基板から放熱板への伝熱性を向上させたから、電気接続箱が局所的に高温になることを防止できる。
そして、回路基板やここに実装されている電子部品から発生した熱は、放熱板及び放熱壁部に順に伝達され、この放熱壁部の外側から電気接続箱の外部に放散される。
さらに、放熱壁部のうちケーシングの内面側には、放熱板の膨出部以外の領域を放熱板に近接させるための近接壁部が形成されている。これにより、放熱板から放熱壁部への伝熱性を向上させたから、電気接続箱が局所的に高温になることを一層防止できる。
また、放熱壁部を、ケーシングの外面側においてほぼ平坦となるように形成したから、例えば電気接続箱の取り付け作業等において、ケーシングと、電気接続箱の外部に配設された種々の車載部品とが衝突することを抑制できる。
また、近接壁部に対応する位置に厚肉部を設けたから、厚肉部を介して熱が放熱壁部の内面側から外面側に伝達される。これにより放熱壁部の伝熱性を向上できるから、電気接続箱の放熱性を向上させることができる。
ここで、放熱壁部には厚肉部が形成されているから、その厚さによっては厚肉部においてヒケが生じ、放熱板と放熱壁部とが離間することにより放熱板から放熱壁部への伝熱性が低下することが懸念される。
そこで、例えば厚肉部の全域に亘って肉盗み部を形成することで厚肉部のヒケを防止し、これにより放熱板から放熱壁部への伝熱性の低下を防止することが考えられるが、この手法によると、回路基板から発せられた熱は、放熱板から放熱壁部へと伝達された後、肉盗み部内の空気層に伝達され、この空気層に熱が滞留する結果、放熱壁部内における伝熱性が低下することが懸念される。このように、放熱板から放熱壁部への伝熱性の向上と、放熱壁部内における伝熱性の向上とを両立させることは困難であった。
そこで、厚肉部に、複数の肉盗み部を間欠的に形成する構成とした。まず、肉盗み部を形成することで厚肉部におけるヒケの発生を抑制し、放熱板から放熱壁部への伝熱性の向上を図ることができる。さらに、複数の肉盗み部を間欠的に形成することで、放熱壁部に伝達された熱が、複数の肉盗み部の間に残された厚肉部を介して放熱壁部の外側面に伝達されるようになっており、放熱壁部内の伝熱性を向上させることができる。このように発明によれば、放熱板から放熱壁部への伝熱性と、放熱壁部内における伝熱性とを共に向上させることができる。
本発明の一実施形態を図1ないし図8によって説明する。本実施形態は、本発明を車両用の電気接続箱10に適用したものである。図1に示すように、本実施形態に係る電気接続箱10は、横長扁平なケーシング11内に回路構成体12を収容してなる。ケーシング11は、図1における上面を開放したロアケース15と、このロアケース15の開放上面を覆うように上方から組みつけられるアッパーケース13と、このアッパーケース13の上方に取り外し可能且つ液密に被着されるカバーとからなる。
ロアケース15は合成樹脂製であって、上面を開放した横長で扁平な箱型をなす。ロアケース15の側壁の上端寄りの外周面には、外方に張り出してフランジ16が形成されており、このフランジ16に、アッパーケース13の側壁の下端縁が上方から当接している。
アッパーケース13は合成樹脂製であって射出成型により形成されてなり、下面を開放した横長の扁平な箱型をなし、図1における右側壁は、後述するように放熱壁部17として機能する。アッパーケース13の下面に形成された開口は、回路構成体12を下方からアッパーケース13内に挿入するための挿入開口18とされる。本発明に係る電気接続箱10は、この挿入開口18が下となるように配置されている。また、図1におけるアッパーケース13の上壁には、後述するヒューズブロック19が嵌入するためのヒューズブロック嵌入口20が形成されている。このアッパーケース13内には、回路構成体12が収容されている。
アッパーケース13の上方には、キャップ状のカバー14が被着されている。図1における、カバー14の側壁の下端縁には防水溝21が形成されている。一方、アッパーケース13の上壁の縁端部には、図1における上方に突出する防水突条22が形成されている。このアッパーケース13の防水突条22が、カバー14の防水溝21内に下方から嵌入することにより、アッパーケース13とカバー14との間が防水されている。
図3ないし図8に回路構成体12の構成を図示する。図6に示すように、回路構成体12は、回路基板23と、この回路基板23のうち図6における下面側に積層された金属製の放熱板24とを備えてなり、回路基板23の図6における上面側は、枠体25及びインナーケース26で覆われている。なお、図6及び図7においては、回路基板23が水平方向を向くように描いてある。
回路基板23は、略矩形状をなす絶縁基板28の表面にプリント配線手段により制御回路が形成されると共に、この表面側に、スイッチング素子等の電子部品27が制御回路と接続するように実装されている。一方、絶縁基板28の裏面側には、金属板を打抜き形成することにより所定の電力回路が形成された複数本のバスバー29が、電子部品27又は制御回路と電気的に接続された状態で、且つ絶縁基板28の裏面に沿うようにして、図示しない絶縁性の接着シートにより接着されている。
バスバー29のうち、図6における回路基板23の右方に延出された端部は、回路基板23側で2回直角曲げ形成されて、クランク状に屈曲して図6における右方に突出するようになっている。この端部は、インナーケース26と枠体25との間から外部に導出された後、ヒューズブロック19内に導入されている。また、バスバー29のうち、図7における回路基板23の左方に延出された端部は、回路基板23側で2回直角曲げ形成されて、クランク状に屈曲して図7における左方に突出するようになっている。この端部は、後述するコネクタブロック30内に導入されている。
放熱板24は金属製であって、絶縁基板28よりも一回り大きな略矩形状をなしている。放熱板24はバスバー29の下面側に図示しない接着剤により、バスバー29と絶縁状態で接着されている。
枠体25は合成樹脂製であって、放熱板24のうち、絶縁基板28の外縁から延出した部分の上面に、図示しない接着剤により接着されると共に、放熱板24の下面側からビス31Aによりネジ止めされている(図6ないし図8参照)。ビス31Aは、放熱板24の裏面側において、図8における左端寄りの位置、中央付近、及び右端寄りの位置に、上下方向に列をなして配されている。図5に示すように、この枠体25は図5における上下を開放した形状をなしており、回路基板23の周囲を切れ目なしに包囲して、回路基板23をその開口内に収容するようになっている。枠体25には、図1における下端縁から、板状の係止部32が下方に延設されている。この係止部32は、ロアケース15の図1における右端縁に形成された溝状の係合部33と図1における上方から係合して、この係合部33の壁面に挟み付けられることにより、回路構成体12と放熱壁部17とが図1における左右方向に離れないように保持するようになっている。これにより、放熱板24と、放熱壁部17との間隔が広がることを防止できるから、放熱板24から放熱壁部17への伝熱性が低下することを防止できる。
インナーケース26は合成樹脂製であって、浅い容器状をなしており、図6における枠体25の上方から回路基板23を覆うように取り付けられている。上述した枠体25の側壁の外側面には所定位置にロック突部34が形成されており、一方、インナーケース26の側壁のうちロック突部34と対応する位置にはロック受け部35が形成されている(図4参照)。枠体25のロック突部34と、カバー14のロック受け部35とが弾性的に係合することにより、カバー14と枠体25とが組みつけられている。
図6における枠体25の右端寄りの位置には、枠体25の上方に、ヒューズブロック19が取付けられている。図5に示すように、ヒューズブロック19は略コ字状をなしており、略直方体状の本体19Aと、本体19Aの両端部から同一方向に延出される2つの取付け部19Bとからなる。ヒューズブロック19は、図4に示すように、ヒューズブロック19の取付け部19Bと枠体25とをネジ止めすると共に、ヒューズブロック19と放熱板24とを図6におけるビス31Bにより放熱板24側からネジ止めすることにより、回路構成体12に取り付けられている。ヒューズブロック19と放熱板24とをネジ止めするためのビス31Bは、上述した枠体25と放熱板24とをネジ止めするためのビス31Aと、図8における上下方向に列をなして配されるようになっている。後に詳細に説明するが、回路構成体12は、アッパーケース13の挿入開口18から、PCBコネクタ41が下になるようにして、アッパーケース13内へ、図1における下方から挿入されるようになっている。このため、ビス31A,31Bは、回路構成体12のアッパーケース13内への挿入方向に沿って列をなすように配置されるようになっている。図8に描かれたビス31A,31Bのうち、図8における最も上側に配設されたものはヒューズブロック19と放熱板24とをネジ止めするためのビス31Aであり、それ以外のものは、枠体25と放熱板24とをネジ止めするためのビス31Bとされる。
このヒューズブロック19には、図6における右方に開口したヒューズ装着部36が設けられており、このヒューズ装着部36には、ヒューズ37が、図6における左右方向から挿抜可能に取り付けられるようになっている。図6に示すように、ヒューズ装着部36には、バスバー29の端部が、一端を開口内に突出させると共に、他端を奥壁を貫通させた状態で配されている。また、ヒューズ装着部36内には後述する中継端子38が、一端を開口内に突出させた状態で配されている。バスバー29の端部と中継端子38とは、ヒューズ装着部36の奥壁に、図6における上下二段に並んで装着されており、下段側にはバスバー29の端部が配設されると共に、上段側には、中継端子38が配設されている。バスバー29の端部と中継端子38とは、ヒューズ装着部36に挿入されたヒューズ37により接続される。
図6におけるヒューズブロック19の左方には、中継コネクタ39が、ヒューズブロック19と嵌合すると共に、図3における上面側からヒューズブロック19にネジ止めされることにより取り付けられている。中継コネクタ39には、図7における左方に開口したコネクタフード40Aが設けられている。このコネクタフード40Aには、中継端子38が一端を開口内に突出させると共に、他端を奥壁を貫通させた状態で配されている。
中継端子38は、図5に示すように、金属板材を打抜き加工すると共に、略クランク状に曲げ形成されてなる。この中継端子38は、図6及び図7に示すように、左端側が中継コネクタ39のコネクタフード40A内に臨むと共に(図7参照)、右端側がヒューズブロック19のヒューズ装着部36内に臨んでいる(図6参照)。コネクタフード40Aには図示しない相手側コネクタ43が図7における左右方向から挿抜可能に嵌合されて、中継端子38と接続されるようになっている。
図4に示すように、回路構成体12のうち、図4における左手前側の側面の両端部にはコネクタブロック30,30が配設され、両コネクタブロック30,30の間にはPCBコネクタ41が配設されるようになっている。
図7における枠体25の左端寄りの位置には、枠体25の上方に、コネクタブロック30が配設されている。このコネクタブロック30は、図5に示すように枠体25にネジ止めされている。コネクタブロック30は、図7における左方に開口したコネクタフード40Bを備え、このコネクタフード40Bには、バスバー29の端部が、一端を開口内に突出させると共に、他端を奥壁を貫通させた状態で配されている。コネクタフード40Bには相手側コネクタ43が図7における左右方向から挿抜可能に嵌合されて、図示しない車載電装品と、バスバー29の端部とが、ワイヤーハーネス42により接続される。
図6における枠体25の左端寄りの位置には、枠体25の上方にPCBコネクタ41が配設されている。このPCBコネクタ41は、図5に示すように枠体25にネジ止めされと共に、図6に示すように回路基板23に対しても回路基板23側からビス31C(本発明に係る突出部に相当)によりネジ止めされている。PCBコネクタ41は、図6における左方に開口したコネクタフード40Cを備え、このコネクタフード40Cには、端子金具43が一端を開口内に突出させると共に、他端を奥壁を貫通させた状態で配されている。端子金具43のうち奥壁からコネクタフード40Cの外部に突出した側は、図6における下方に曲げ形成されて、回路基板23を貫通した状態で回路基板23の制御回路と接続される。PCBコネクタ41のコネクタフード40C内には、相手側コネクタ43が図6の左右方向から挿抜可能に嵌合されて、端子金具43のうちPCBコネクタ41のコネクタフード40C内に突出した側と、図示しない車載電装品とが、ワイヤーハーネス42により接続される。
図6に示すように、枠体25と、放熱板24とに包囲された領域内には、封止材料45が充填されている。この封止材料45は、前述した回路基板23が埋没するように充填されると共に、後述する逃げ凹部46内にも充填されるようになっている。封止材料45としては、例えばエポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、又はシリコーン系樹脂など、回路基板23を埋没させて封止することにより電気接続箱10の絶縁性及び防水性を確保できる材料であれば任意の材料を用いることができる。
さて、図1におけるアッパーケース13の右側壁は、回路構成体12の放熱板24と全域に亘って対向して放熱板24からの熱を伝熱可能に、放熱板24に近接して配されると共に、電気接続箱10の外部に熱を放散可能に配されており、放熱壁部17とされる。これにより、回路基板23及びここに実装された電子部品27から発した熱は、放熱板24から放熱壁部17へと伝達され、放熱壁部17から電気接続箱10の外部に放散される。
回路構成体12は、アッパーケース13の挿入開口18から、放熱板24を、放熱壁部17と対向させた状態で且つPCBコネクタ41が下になるようにして、アッパーケース13内へ、図1における下方から挿入されるようになっている。回路構成体12がアッパーケース13内の正規位置に挿入されると、回路構成体12のヒューズブロック19が、アッパーケース13のヒューズブロック嵌入口20に下方から嵌入するようになっている。また、ヒューズブロック19の取付け部19Bの先端部に形成されたロック部47が、アッパーケース13の側壁のうちロック部47と対応する位置に形成された受け部52と弾性的に係合することにより、回路構成体12はアッパーケース13に対して抜け止めされるようになっている。
PCBコネクタ41の端子金具43のうち回路基板23を貫通する側の基板側端部43A(本発明に係る突出部に相当)及びPCBコネクタ41と回路基板23とをネジ止めするビス31Cと、放熱板24とが干渉することを防止するために、放熱板24には、基板側端部43A及びビス31Cに対応する位置に、図6における下方に引っ込んで逃げ凹部46が形成されている。これにより、回路基板23と放熱板24とは密着するようになっているから、回路基板23から放熱板24への伝熱性を向上させることができる。一方、放熱板24において逃げ凹部46の反対側には、逃げ凹部46に対応して、図6における下方に膨出する膨出部48が形成されている。
また、図1に示すように、放熱壁部17には、膨出部48以外の領域において、放熱壁部17を放熱板24に近接させた近接壁部60が形成されている。これにより、放熱板24と放熱壁部17とを近接して配置できるから、放熱板24から放熱壁部17への伝熱性を向上させることができる。さらに、この近接壁部60には、厚肉部49が形成されており、この厚肉部49により、放熱壁部17のうち放熱板24と対向する壁面から、外側面に熱が伝達されるから、放熱壁部17の伝熱性が向上する。
さらに、上記の手法によれば、放熱壁部17の外面側が略平坦となるように形成できる。これにより、例えば電気接続箱10を車両に組付ける際に、放熱壁部17の外面と、電気接続箱10の外部に配設された種々の車載部品とが衝突することを抑制できるから、組付け作業の効率を向上させることができる。
しかしながら、放熱壁部17に厚肉部49を設ける構成とすると、この厚肉部49の厚さ寸法によっては、ヒケが生じ、放熱板24と放熱壁部17との間に隙間が生じ、放熱板24から放熱壁部17への伝熱性が低下することが懸念される。
そこで本実施形態においては、図2に示すように、上記の放熱壁部17の厚肉部49、複数の肉盗み部51が間欠的に図2における左右方向に並んで形成する構成とした。肉盗み部51は断面が略矩形状をなすとともに、図2における紙面を貫通する方向に延びて形成されている。これによりまず、肉盗み部51が形成されることにより、厚肉部49にヒケが生じることを防止できるから、放熱板24と放熱壁部17とを近接して配置できる。これにより放熱板24から放熱壁部17への伝熱性を向上させることができる。さらに、上記の肉盗み部51が間欠的に形成されていることから、熱は、肉盗み部51同士の間に残された厚肉部49を伝って放熱板24側から、放熱壁部17の外側面に伝達されるから、肉盗み部51の空気層により放熱壁部17内における伝熱性が低下することを防止できる。なお、肉盗み部51は、アッパーケース13を射出成型する際に、金型を型抜きすることにより形成できる。
また、図2に示すように、放熱壁部17には、放熱板24と枠体25とをネジ止めするビス31Aの頭部及び、放熱板24とヒューズブロック19とをネジ止めするためのビス31Bの頭部を逃がすためのビス用逃げ凹条50が形成されている。このビス用逃げ凹条50は、回路構成体12を挿入する際におけるビス31A,31Bの頭部の移動軌跡に対応して形成されるようになっており、すなわち、図1におけるアッパーケース13の下側に形成された挿入開口18の端縁から、アッパーケース13内の正規位置に挿入された回路構成体12のビス31A,31Bの頭部に対応する位置に亘って形成されている。また、上述したように、ビス31A,31Bは、回路構成体12のアッパーケース13への挿入方向に沿って列をなすように配されている。これにより、ビス用逃げ凹条50内に、複数のビス31A,31Bの頭部を収容できるから、例えばビス用逃げ凹条50内に1つのビスのみを収容する構成と比べて、ビス用逃げ凹条50の数を減らすことができる。これにより放熱部のより広い面積を放熱壁部17に近接させることができるから、放熱板24から放熱壁部17への伝熱性を向上させることができる。
続いて本実施形態の作用、効果について説明する。
アッパーケース13の挿入開口18から、回路構成体12を、膨出部48が挿入方向の後部側に位置すると共に、放熱板24が放熱壁部17と対向する姿勢で挿入する。回路構成体12をアッパーケース13内の正規位置にまで挿入すると、ヒューズブロック19のロック部47が、アッパーケース13の受け部と係合して、回路構成体12がアッパーケース13に対して抜け止めされる。すると、放熱板24から突出するビス31A,31Bの頭部が、放熱壁部17のビス用逃げ凹条50内に収容される。また、放熱壁部17に形成された近接壁部60により、膨出部48以外の領域において、放熱板24と放熱壁部17とは近接して配設される。これにより、放熱板24と放熱壁部17とを近接して配置できるから、放熱板24から放熱壁部17への伝熱性を向上させることができ、電気接続箱10が局所的に高温になることを防止できる。さらに近接壁部60には厚肉部49が形成されているから、放熱壁部17の伝熱性を向上させることができる。
回路構成体12がアッパーケース13内の正規位置に挿入されたら、アッパーケース13の挿入開口18を覆うように、下方からロアケース15を組付ける。すると、ロアケース15の係合部33が、枠体25の係止部32と下方から係合し、この係止部32を図1における左右方向から挟み付けることにより、回路構成体12と放熱壁部17とが離れないように保持する。これにより、回路構成体12から放熱壁部17への伝熱性を向上させることができる。また、このときアッパーケース13の下端縁が、ロアケース15のフランジ16に上方から当接する。
アッパーケース13とロアケース15とを組付けたら、アッパーケース13の上面を覆うように、上方からカバー14を被着する。すると、カバー14の防水溝21内にアッパーカバー14の防水突条22が嵌入することによりカバー14がアッパーケース13に対して取り外し可能且つ液密に被着される。このように回路構成体12全体がアッパーケース13、ロアケース15、及びカバー14からなるケーシング11で覆われるから、電気接続箱10の防水性を向上させることができる。
さらに、本実施形態においては、電気接続箱10は、挿入開口18が下にとなるように配置する構成としたから、挿入開口18から、雨水や、洗車時の水などがケーシング11内に浸入することを防止でき、電気接続箱10の防水性を向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本実施形態に係る電気接続箱の側断面図 同じく電気接続箱の平断面図 回路構成体の斜視図 図3とは異なる方向から見た回路構成体の斜視図 回路構成体の一部拡大分解斜視図 図3におけるA−A線断面図 図3におけるB−B線断面図 回路構成体の底面図
符号の説明
10…電気接続箱
11…ケーシング
13…アッパーケース(ケーシング)
14…カバー(ケーシング)
15…ロアケース(ケーシング)
17…放熱壁部
23…回路基板
24…放熱板
31C…ビス(突出部)
43A…基板側端部(突出部)
46…逃げ凹部
48…膨出部
49…厚肉部
51…肉盗み部
60…近接壁部

Claims (1)

  1. 回路基板に放熱板を積層してなり、前記放熱板には前記回路基板の突出部を逃げるための逃げ凹部が前記回路基板と反対側へ膨出して形成された回路構成体を、ケーシング内に収容してなる電気接続箱において、
    前記ケーシングには前記放熱板からの熱を受けて前記ケーシング外部に放散させるための放熱壁部を前記放熱板に対向して設け、
    前記放熱壁部には、前記放熱板の前記逃げ凹部以外の領域を前記放熱板に近接させた近接壁部を設けるとともに、
    前記放熱壁部は、前記ケーシングの外面側においてはほぼ平坦となるように形成すると共に、前記ケーシングの内面側においては前記近接壁部に対応する位置に厚肉部を設け、
    少なくとも前記ケーシングの前記放熱壁部は合成樹脂の射出成型により形成されており、前記放熱壁部の前記厚肉部には、複数の肉盗み部が間欠的に形成されていることを特徴とする電気接続箱。
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