JP4349289B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板をケース内に収容してなる電気接続箱に関する。
自動車において例えばヘッドライトのランプやワイパモータ等の電装品負荷は電気接続箱によって通断電制御される。この電気接続箱は、多数のリレーを内蔵しており、それらのリレーが銅板等を打ち抜いて形成した多数本のバスバーからなる配電回路に接続されている。また、上記各リレーを制御するための制御回路は、電気接続箱とは別の場所に設置される制御ボックス内に収容したプリント基板にトランジスタやIC等の電子部品を実装して構成されている。
制御ボックスは電気接続箱とは別の場所に設置されるから、制御回路からの信号を電気接続箱内に伝送するため、制御ボックスと電気接続箱の双方にコネクタを設け、これらコネクタ同士をワイヤハーネスによって接続していた。この種の電気接続箱として例えば特許文献1が挙げられる。
特開平8−322127号公報
しかしながら上述の従来の構成によると、電気接続箱及び制御ボックスの双方にワイヤハーネス用のコネクタが必要となるため、その分、電気接続箱及び制御ボックスが大型化する上、ワイヤハーネスが占める容積も加わって電気接続箱関連のシステム全体として大きな設置スペースを要するという問題があった。
かかる問題に対処するため、電気接続箱内に制御回路を構成するプリント基板を内蔵する構造も試みられている。これによればワイヤハーネスが不要になるから、その分、小容積化が期待できる。
ところが、実際には、プリント基板と電気接続箱内の回路との接続には相当の工夫を要する。プリント基板は絶縁基板の表面に銅箔による回路を構成してあり、一方、電気接続箱内は厚肉の銅板からなるバスバーによって回路が構成されているからである。バスバーをプリント基板上の銅箔回路に例えば半田付けすることも考えられるが、これではバスバーが振動したときに銅箔が絶縁基板から剥がれるおそれがあるから、振動が多い自動車用では全く実用に耐えない。また、プリント基板側に例えばカードエッジタイプの端子構造を形成し、電気接続箱内にはカードエッジコネクタを設けることも考えられるが、やはり、カードエッジコネクタとバスバー回路との接続が問題となって構造が複雑化し、十分な小型化を図ることができない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電気接続箱の小型化を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、絶縁板に複数本のバスバーを沿わせて配設してなる配電基板を、開口面を有するロアケースと、前記開口面を覆うアッパーケースとを備えたハウジング内に収容し、そのハウジングに電装品を装着して前記配電基板に接続されるようにした電気接続箱において、前記ハウジング内には、回路基板に電子回路が構成された制御回路基板が設けられており、前記制御回路基板には前記電子回路と接続される複数本のバスバーが配設されており、前記配電基板側のバスバー及び前記制御回路基板側のバスバーの双方には、両バスバーを電気的に接続するための接続片部が形成されており、前記アッパーケースには前記両接続片部が貫通するための貫通孔が形成されており、前記両接続片部は、前記ロアケースの開口面側に延びるように形成されると共に、前記貫通孔を貫通して、前記アッパーケースの外部に露出した状態で溶接又はろう付けにより接続されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記両接続片部の接続部分は、接続片部カバーにより覆われていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記ロアケースの底壁には、前記配電基板を収容する領域と前記制御回路基板を収容する領域とを区分する仕切り壁が立設されており、前記配電基板を収容する領域には、前記配電基板が、その板面を前記ロアケースの底壁と略平行にして収容されており、前記配電基板側の接続片部は、前記配電基板のうち、前記仕切り壁と対向する側縁から突出すると共に、前記配電基板の板面と交差する方向に向かって曲げ形成されており、前記配電基板の側縁には、前記配電基板側の接続片部を収容するための収容溝が形成されており、前記配電基板側の接続片部は、前記仕切り壁の壁面と、前記収容溝の内周壁との間に挟み付けられて固定されることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のものにおいて、制御回路基板側の接続片部には撓み変形可能な応力緩和部が設けられていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記制御回路基板は、前記配電基板に対して略同一平面上に並んで配設されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記ハウジングには、前記ハウジングの外側に向けて開口するコネクタフード部が一体に形成され、前記配電基板側のバスバー群のうち少なくとも一つには、前記コネクタフード部内に突出する雄端子金具が一体に形成されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記ハウジングのうち前記制御回路基板を収容する部分には開口部が形成されており、前記制御回路基板には前記ハウジングの開口部側に位置して放熱板が設けられていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、配電基板側のバスバー及び制御回路基板側のバスバーの双方に設けられた接続片部同士を溶接又はろう付けにより接続することで、配電基板と制御回路基板とをワイヤーハーネスを介さずに接続することができる。これにより電気接続箱関連のシステム全体として小型化を図ることができる。
また、両接続片部がアッパーケースの外部に露出した状態で溶接又はろう付けできるから、両接続片部同士を容易に接続できる。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、両接続片部の接続部分が接続片部カバーで覆われているから、接続部分の防水性を確保できる。
<請求項の発明>
自動車に搭載される電気接続箱では、走行中の振動により制御回路基板側の接続片部と、配電基板側の接続片部とが相対変位し、両接続片部の接続部分に力が加わる場合がある。請求項の発明によれば、配電基板側の接続片部は、仕切り壁の壁面と、収容溝の内周壁との間で挟みつけられるようにして固定されるから、配電基板側の接続片部が振動することを防止できる。これにより、両接続片部の接続部分に力が加わることを防止できる。
<請求項の発明>
自動車に搭載される電気接続箱では、走行中の振動により配電基板と制御回路基板との間に相対変位が生じる場合がある。請求項の発明によれば、配電基板と制御回路基板との間の相対変位は応力緩和部により吸収されるから、応力が制御回路基板側には及ばず、制御回路基板が撓み変形することを防止できる。これにより、制御回路基板が撓んで、制御回路基板に配されたバスバーや電装品などが制御回路基板から剥がれることを防止できる。
<請求項の発明>
電気接続箱は、エンジンルーム内などの限られた収容空間内に収容されるようになっているから、空間を有効に利用することが求められる。請求項の発明によれば、配電基板及び制御回路基板は略同一平面上に並んで配されているから、両基板の板面に垂直な方向について十分なスペースを確保できないような場合でも、空間を有効に利用して電気接続箱を収容することができる。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、制御回路基板と、電気接続箱の外部との電流の流出入は、ハウジングに一体に形成されたコネクタフード部内に突出する雄端子金具を介して行われる。これにより、制御回路基板上に、外部との接続用のコネクタを設けなくてもよいので、制御回路基板を小型化できる。この結果、電気接続箱を全体として小型化できる。
また、上記の雄端子金具は配電基板側のバスバーと一体に形成されているので、雄端子金具と配電基板側のバスバーとを別体とし、両者を組み付けることによりコネクタの端子金具を構成する場合に比べて、コネクタの構造を全体として簡素化することができる。これにより、電気接続箱を小型化することができる。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、制御回路基板に設けられた放熱板は、ハウジングの開放部側に位置しているので、制御回路基板に実装された電装品からの発熱を、電気接続箱の外部へ効率よく放散することができる。これにより、電気接続箱の放熱性を向上させることができる。
本発明を車両用の電気接続箱10に適用した一実施形態を図1及び図2を参照して説明する。本実施形態の電気接続箱10は、扁平形状をなすハウジング11内に、配電基板12と、制御回路基板13とを収容したものである。
ハウジング11は合成樹脂製であり、上面を開放したロアケース14と、その開放上面を覆うアッパーケース15とを結合させてなる。ロアケース14の側壁の外側面にはロック突部16が形成されており、アッパーケース15の側壁のうち、ロック突部16に対応する位置には受け部17が形成されている。アッパーケース15とロアケース14とは、ロアケース14の上方からアッパーケース15が組み付けられて、ロック突部16が受け部17に係止することにより一体化されている。
図1において、ロアケース14の略右半分の領域は、板面を水平に配置(横置き)した配電基板12が収容されており、配電基板収容領域Pとされている。また、略左半分の領域は、板面を水平に配置(横置き)した制御回路基板13が、配電基板12と略同一平面上に並んで収容されており、制御回路基板収容領域Qとされている。配電基板収容領域Pと、制御回路基板収容領域Qとの間は、ロアケース14の底壁から立設される仕切り壁20により区分されている。仕切り壁20の高さ寸法は、配電基板収容領域Pの正規位置に配電基板12が収容された際に、仕切り壁20の上縁が、配電基板12の最上面よりも上方に位置するように設定されている。
配電基板12は、複数本のバスバー21を絶縁板22に沿うように配設して所定の回路パターンを形成してなる配線板23を、複数層積層させたものである。各バスバー21の端部は上方又は下方に曲げ加工されている。各絶縁板22には、積層時においてバスバー21の端部を逃がすための逃がし孔24が上下方向を向いて形成されている。
上方に曲げ形成されたバスバー21のうち所定のものは、逃がし孔24を貫通して配電基板12の最上面から上方に突出している。逃がし孔24を貫通して配電基板12の最上面から上方に突出したバスバー21のうち所定のものは、後述するヒューズブロック25内に突出して、後述するヒューズ26(請求項1の電装品)と接続するヒューズ端子27とされる。また、逃がし孔24を貫通して配電基板12の最上面から上方に突出したバスバー21のうちヒューズ端子27と異なるものは、後述するリレーブロック28内に突出し、後述するリレー29(請求項1の電装品)と接続するリレー端子(図示せず)とされる。
一方、バスバー21の端部のうち下方に曲げ形成されたものは逃がし孔24を貫通して配電基板12の最下面から下方に突出し、後述するコネクタフード部31内に突出しており、図示しない相手方コネクタと接続する雄端子金具32とされる。
ロアケース14のうち、配電基板収容領域Pの底壁には、ワイヤーハーネス(図示せず)を接続するためのコネクタフード部31が下方に開口して形成されている。コネクタフード部31の底壁には、上述した雄端子金具32が貫通しており、コネクタフード部31内に突出している。このように本実施形態によれば、制御回路基板13と、電気接続箱10の外部との電流の流出入は、ハウジング11に一体に形成されたコネクタフード部31内に突出する雄端子金具32を介して行われる。これにより、制御回路基板13上に、外部との接続用のコネクタを設けなくてもよいので、制御回路基板13を小型化できる。この結果、電気接続箱10を全体として小型化できる。また、上記の雄端子金具32は配電基板12側のバスバー21と一体に形成されているので、雄端子金具32と配電基板12側のバスバー21とを別体とし、両者を組み付けることによりコネクタの端子金具を構成する場合に比べて、コネクタの構造を全体として簡素化することができる。これにより、電気接続箱10を小型化することができる。
アッパーケース15の天井壁のうち、配電基板12の上方の領域には、ヒューズ26を装着するためのヒューズブロック25と、リレー29を装着するためのリレーブロック28とが、上方に開口して形成されている。ヒューズブロック25の底壁には、上述したヒューズ端子27が貫通しており、ヒューズブロック25内に突出している。また、リレーブロック28の底壁には、上述したリレー端子(図示せず)が貫通しており、リレーブロック28内に突出している。
制御回路基板13は、回路基板33の一方の面にプリント配線手段によって制御回路を形成すると共に、ここにリレー29等の電装品を実装して構成され、その部品実装面とは反対側の面に複数本のバスバー21のうち所定のものを制御回路と電気的に接続した状態で沿わせてある。また、バスバー21のうち所定のものはリレー29の端子と接続されて電力回路を構成している。なお、バスバー21は、絶縁性を有する薄い接着シート(図示せず)を介して回路基板33と一体的に貼り付けられている。また、バスバー21には、リレー29等の電装品から発生する熱を放熱するための放熱板34が、絶縁性の接着層(図示せず)を介して接着されている。この放熱板34は熱伝導率の高いアルミニウムなどの金属により形成されている。
制御回路基板13に周囲には枠体35が配されている。枠体35は、制御回路基板13の外形に沿った形状であって、全周に亘って切れ目無く連続して制御回路基板13を包囲するようになっている。
ロアケース14のうち、制御回路基板収容領域Qの底壁には、下方に開口する開口部36が形成されている。この開口部36には、上述した放熱板34が、開口部36を閉じるように取り付けられている。このように制御回路基板13に設けられた放熱板34は、ハウジング11の開口部36側に位置しているので、制御回路基板13に実装されたリレー29等の電装品からの発熱を、電気接続箱10の外部へ効率よく放散することができる。これにより、電気接続箱10の放熱性を向上させることができる。
さて、配電基板12側のバスバー21のうち所定のものは、配電基板12のうち仕切り壁20と対向する側縁から突出すると共に、上方(ロアケース14の開口面側であって、配電基板12の板面と交差する方向)に曲げ形成されて、先端が配電基板12の最上面から上方に突出しており、制御回路基板13側のバスバー21と接続するための接続片部37Aとされる。図1には、上から2層目の配線板23から延出された接続片部37Aが図示されているが、他の配線板23から延出された接続片部37Aについても、配電基板12の最上面から上方に突出するようになっている。
配電基板12のうち接続片部37Aと対応する位置には、接続片部37Aを収容するための収容溝38が上下方向に延びて形成されており、接続片部37Aが収容されている。
また、制御回路基板13側のバスバー21のうち所定のものは、制御回路基板13のうち仕切り壁20と対向する側縁から突出すると共に、制御回路基板13の上面側で三度直角曲げされて、先端が上方(ロアケース14の開口面側)に突出しており、配電基板12側のバスバー21と接続するための接続片部37Bとされる。接続片部37Bのうち直角曲げされた部分は撓み変形可能に形成されており、接続片部37Bに加えられた応力を撓み変形により吸収する応力緩和部39とされる。
図1及び図2に示すように、アッパーケース15の天井壁には、図1の左右方向の略中央付近であって、両接続片部37A,37Bに対応する位置に、上下方向に貫通する複数の貫通孔40が形成されている。この貫通孔40は、図2の右手前側から左奥方に向かって並んで形成されている。両接続片部37A,37Bの先端は、この貫通孔40を貫通して、アッパーケース15の上方に突出している。両接続片部37A,37Bは、アッパーケース15の上方に突出した部分において、溶接により接続されている。
アッパーケース15には、アッパーケース15から突出した両接続片部37A,37Bを上方から覆うように、キャップ状をなす接続片部カバー41が取り付けられている。接続片部カバー41の側壁の外側面には係止突部42が形成されており、アッパーケース15の天井壁の外側面のうち前述の係止突部42に対応する位置には、受け部43が形成されている。接続片部カバー41とアッパーケース15とは、アッパーケース15の上方から接続片部カバー41が組みつけられて、係止突部42が受け部43に係止することにより一体化されている。
次に、本実施形態の作用、効果について説明する。
まず、ロアケース14の配電基板収容領域P内に、配電基板12を、配電基板12側の接続片部37Aが仕切り壁20と対向するようにして上方から組み付ける。すると、雄端子金具32がコネクタフード部31の底壁を貫通して、コネクタフード部31内に突出すると共に、配電基板12の最下面がロアケース14の底壁の上面と当接して、配電基板12が正規位置に収容される。
次に、ロアケース14の制御回路基板収容領域Q内に、放熱板34及び枠体35を組み付けた状態で制御回路基板13を収容する。このとき、放熱板34がロアケース14の開口部36を上方から閉じるようにして制御回路基板13を組み付ける。すると、放熱板34の下面がロアケース14の底壁の上面と当接して、制御回路基板13が正規位置に収容される。
ロアケース14内に両基板12,13が収容された後、アッパーケース15を、ロアケース14の開口面の上方から、この開口面を覆うようにして組み付ける。すると、アッパーケース15の受け部17が、ロアケース14の係止突部42と下方から当接して、アッパーケース15の抜け止めがなされ、アッパーケース15とロアケース14とが一体化される。
すると、配電基板12のヒューズ端子27が、アッパーケース15のヒューズブロック25の底壁を貫通して、ヒューズブロック25内に突出する。また、配電基板12側の接続片部37Aと、制御回路基板13側の接続片部37Bとが、アッパーケース15の貫通孔40を貫通して、アッパーケース15の外部に露出した状態になる。
また、図1におけるアッパーケース15の右側壁が、配電基板12の右側面を右方から押圧することにより、仕切り壁20の右側面に配電基板12の左側面が右方から押し付けられる。これにより、配電基板12側の接続片部37Aが、仕切り壁20の右側面と、配電基板12の収容溝38の内周壁との間に挟み付けられて固定される。また、アッパーケース15の天井壁の下面が、配電基板12の最上面を上方から押圧することにより、配電基板12は、アッパーケース15の天井面と、ロアケース14の底面との間に挟みつけられて固定される。
そして、アッパーケース15の左側面が、枠体35の左側面を左方から押圧することにより、枠体35の右側面が仕切り壁20の左側面に右方から押し付けられる。これにより、枠体35を介して、制御回路基板13が、アッパーケース15とロアケース14との間に挟み付けられて固定される。
上記のようにして、配電基板12及び制御回路基板13のハウジング11内での相対位置が固定された後、配電基板12側の接続片部37Aと、制御回路基板13側の接続片部37Bとが抵抗溶接により溶接される。
両接続片部37A,37Bが全て溶接された後、接続片部カバー41が、アッパーケース15の上方から取り付けられる。すると、係止突部42が、アッパーケース15の受け部17に下方から当接することにより、接続片部カバー41が上方に変位することが規制され、接続片部カバー41とアッパーケース15とが一体化される。
以上説明したように本実施形態によれば、配電基板12側の接続片部37Aと、制御回路基板13側の接続片部37Bとを溶接により接続することで、配電基板12と制御回路基板13とを、ワイヤーハーネスを介さずに接続することができる。これにより電気接続箱10関連のシステム全体として小型化を図ることができる。
さらに、電気接続箱10は、エンジンルーム内などの限られた収容空間内に収容されるようになっているから、空間を有効に利用することが求められる。本実施形態によれば、配電基板12及び制御回路基板13は略同一平面上に並んで配されているから、両基板12,13の板面に垂直な方向について十分なスペースを確保できないような場合でも、空間を有効に利用して電気接続箱10を収容することができる。
上記のように両接続片部37A,37Bを溶接する場合、溶接の前後で両接続片部37A,37Bの相対位置がずれないように、配電基板12及び制御回路基板13の相対位置を予め固定しておく必要がある。このため、両基板12,13の相対位置を固定するための工程が必要になる。この点を鑑みて本実施形態においては、ロアケース14内に配電基板12及び制御回路基板13を収容した後、アッパーケース15をロアケース14に組み付けるという作業を行うことにより、配電基板12及び制御回路基板13がロアケース14に押し付けられて両基板12,13の相対位置が固定されるようになっている。このように、両基板12,13をハウジング11内に収容する工程と、両基板12,13の相対位置を固定する工程とを同時に行うことができるから、電気接続箱10の製造工程を合理化できる。
さらに、両接続片部37A,37Bがアッパーケース15の外部に露出した状態で溶接できるから、両接続片部37A,37B同士をアッパーケース15の内部で溶接する場合に比べて、容易に溶接できる。しかしながら両接続片部37A,37Bがアッパーケース15の外部に露出した状態では、溶接部分に水がかかったり、異物が突き当たるおそれがある。この点を鑑み、本実施形態においては、両接続片部37A,37Bの溶接部分は接続片部カバー41で覆われるようになっているから、溶接部分の防水性を確保できると共に、異物が溶接部分に突き当たることを防止できる。
また、自動車に搭載される電気接続箱10では、走行中の振動により制御回路基板13側の接続片部37Bと、配電基板12側の接続片部37Aとが相対変位し、両接続片部37A,37Bの溶接部分に力が加わる場合がある。本実施形態によれば、配電基板12側の接続片部37Aは、仕切り壁20の壁面と、収容溝38の内周壁との間で挟みつけられるようにして固定されるから、配電基板12側の接続片部37Aが振動することを防止できる。これにより、両接続片部37A,37Bの溶接部分に力が加わることを防止できる。
さらに、走行中の振動により配電基板12と制御回路基板13との間に相対変位が生じる場合がある。本実施形態によれば、配電基板12と制御回路基板13との間の相対変位は応力緩和部39により吸収されるから、応力が制御回路基板13側には及ばず、制御回路基板13が撓み変形することを防止できる。これにより、制御回路基板13が撓んで、制御回路基板13に配されたバスバー21やリレー29等の電装品などが制御回路基板13から剥がれることを防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態においては、アッパーケース15により、配電基板12及び制御回路基板13をロアケース14に押し付けて固定する構成としたが、これに限られず、ロアケース14側に配電基板12と制御回路基板13との相対位置を固定するための固定手段を設けて、この固定手段により両基板12,13をロアケース14に固定する構成としてもよい。
)本実施形態においては、両接続片部37A,37Bを溶接後、接続片部カバー41により覆う構成としたが、電気接続箱10全体がさらにケーシングにより取り囲まれている場合には、接続片部カバー41を省略してもよい。
)本実施形態では、制御回路基板13側の接続片部37Bには応力緩和部39が設けられていたが、例えば接続片部37がアッパーケース15に接着されるなど、接続片部37に応力が加わっても、その応力が制御回路基板13に伝わらないような構成の場合には、応力緩和部39を省略できる。また、この応力緩和部39は、配電基板12側の接続片部37Aに設ける構成としてもよい。
)本実施形態によれば、配電基板12と制御回路基板13とは、板面を同じ方向に向けて同一平面上に並べて配置される構成としたが、これに限られず、例えば配電基板12と制御回路基板13とは垂直に配置されるものとしてもよい。これにより、配電基板12の板面に垂直な方向の投影面積を増大させることなく、電気接続箱10内に制御回路基板13を収容することができる。また例えば、配電基板12と制御回路基板13とが、板面を平行にして上下二段に重ねて配置される構成としてもよい。これにより電気接続箱10のスペース効率を向上させることができる。このように配電基板12と制御回路基板13とは、ハウジング11内において任意に配置することができる。
)本実施形態においては、制御回路基板13に放熱板34が設けられる構成としたが、これに限られず、制御回路基板13に実装された電装品から発する熱を効率よく放散する構成であれば、放熱板34を省略できる。また、ヒートパイプ等、放熱板34以外の放熱手段を設けてもよい。
)本実施形態においては、制御回路基板13に実装されるスイッチング素子としてはリレー29を用いたが、これに限られず、半導体リレー29を用いてもよい。
)本実施形態においては、両接続片部37A,37Bは、抵抗溶接により接続される構成としたが、これに限られず、レーザー溶接、アーク溶接、超音波溶接等、任意の溶接手段により接続してもよい。また、ろう付け又は半田付けにより接続してもよい。
本発明の一実施形態に係る電気接続箱の断面図 電気接続箱の斜視図
符号の説明
10…電気接続箱
11…ハウジング
12…配電基板
13…制御回路基板
14…ロアケース
15…アッパーケース
20…仕切り壁
21…バスバー
22…絶縁板
26…ヒューズ(電装品)
29…リレー(電装品)
31…コネクタフード部
32…雄端子金具
33…回路基板
34…放熱板
36…開口部
37A…接続片部(配電基板12側)
37B…接続片部(制御回路基板13側)
38…収容溝
39…応力緩和部
40…貫通孔
41…接続片部カバー

Claims (7)

  1. 絶縁板に複数本のバスバーを沿わせて配設してなる配電基板を、開口面を有するロアケースと、前記開口面を覆うアッパーケースとを備えたハウジング内に収容し、そのハウジングに電装品を装着して前記配電基板に接続されるようにした電気接続箱において、
    前記ハウジング内には、回路基板に電子回路が構成された制御回路基板が設けられており、前記制御回路基板には前記電子回路と接続される複数本のバスバーが配設されており、
    前記配電基板側のバスバー及び前記制御回路基板側のバスバーの双方には、両バスバーを電気的に接続するための接続片部が形成されており、
    前記アッパーケースには前記両接続片部が貫通するための貫通孔が形成されており、
    前記両接続片部は、前記ロアケースの開口面側に延びるように形成されると共に、前記貫通孔を貫通して、前記アッパーケースの外部に露出した状態で溶接又はろう付けにより接続されていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記両接続片部の接続部分は、接続片部カバーにより覆われていることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記ロアケースの底壁には、前記配電基板を収容する領域と前記制御回路基板を収容する領域とを区分する仕切り壁が立設されており、前記配電基板を収容する領域には、前記配電基板が、その板面を前記ロアケースの底壁と略平行にして収容されており、
    前記配電基板側の接続片部は、前記配電基板のうち、前記仕切り壁と対向する側縁から突出すると共に、前記配電基板の板面と交差する方向に向かって曲げ形成されており、
    前記配電基板の側縁には、前記配電基板側の接続片部を収容するための収容溝が形成されており、
    前記配電基板側の接続片部は、前記仕切り壁の壁面と、前記収容溝の内周壁との間に挟み付けられて固定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 制御回路基板側の接続片部には撓み変形可能な応力緩和部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気接続箱。
  5. 前記制御回路基板は、前記配電基板に対して略同一平面上に並んで配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電気接続箱。
  6. 前記ハウジングには、前記ハウジングの外側に向けて開口するコネクタフード部が一体に形成され、
    前記配電基板側のバスバー群のうち少なくとも一つには、前記コネクタフード部内に突出する雄端子金具が一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電気接続箱。
  7. 前記ハウジングのうち前記制御回路基板を収容する部分には開口部が形成されており、前記制御回路基板には前記ハウジングの開口部側に位置して放熱板が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電気接続箱。
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