JP4642281B2 - シャープペンシル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チャック機構によって芯を繰出すようにしたシャープペンシルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシャープペンシルは、図12に示すように、筒状体111内に芯保持部112を嵌合してなるスライダー110が、その前端部を先口130から突出させて設けられ、チャック120によって繰出される芯を前記スライダー110に挿通させるように構成されている。
そして、この従来のシャープペンシルによれば、芯の繰出しは、チャック120が、芯を挟持した状態で前進し、その前進途中で開かれて同芯を放し、後退して初期時に戻る時には、その後退途中で閉じられることで同芯を再度挟持する。
したがって、前記チャック120が後退しながら閉じる際、芯は、チャック120に挟持されるとともに、若干後退することになる。
【0003】
よって、この従来のシャープペンシルでは、チャック120より前方側に残芯1がある場合、チャック120を前進する際には、残芯1が、該チャック120によって繰出される後続芯2によって押されることになる(図12(a)参照)。
そして、チャック120を後退する際には、上記したように後続芯2が若干後退するため、残芯1の後端面と後続芯2の前端面との間に、隙間w1が形成されることになる(図12(b)参照)。
したがって、従来のシャープペンシルは、筆記時の筆圧によって前記隙間w1だけ残芯1が後退する(図12(c)参照)という現象を生じていた。そして、この筆記時に残芯1が後退する現象により、筆記感触を損ねてしまうという問題があった。
そこで、この問題を回避するために、わざわざ残芯1を引き抜いて廃棄し、後続芯2を繰出すという残芯1の無駄な消費や操作上の煩わしさを招いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、筆記時において残芯が後続芯との間に生ずる隙間により後退する現象を回避することで、残芯による筆記感触を向上し、ひいては残芯を無駄なく使用できるシャープペンシルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第一の発明では、チャックによって繰出される芯を、先口内に位置するスライダー(登録商標)内に挿通させるようにしたシャープペンシルにおいて、前記スライダーは、一体的に付勢手段を有するとともに、挿通される芯を弾性的に保持する芯保持部を有し、チャックに押されることで前方へスライドし、前記付勢手段に付勢されるとともに前記付勢手段の外周面を先口内に摺接することで、チャックの後退よりも遅れて後方へスライドするように構成されていることを特徴とする。
【0006】
ここで、上記スライダーとは、例えば、軸方向へスライド可能な筒状体の内部に、挿通される芯を弾性的に保持する芯保持部を一体的に設けるとともに、同筒状体の外部に付勢手段を設け、その筒状体を、チャックに押されることで前方へスライドさせ、付勢手段に付勢されるとともに該付勢手段の外周面が先口内に摺接されることで、チャックの後退よりも遅れて後方へスライドするようにした構成等である。
また、上記付勢手段とは、例えば、Oリング、コイルスプリング、その他の弾性部材等であり、上記スライダーに一体的に具備されている。
【0007】
上記技術的手段によれば、チャックが前進する際、その前進するチャックに押されるスライダーは、付勢手段による付勢に抗して前方へスライドする。
そして、チャックが後退すると、スライダーは、付勢手段に付勢されることで後方へスライドする。その際、スライダーは、先口内との摺接抵抗により、チャックの後退動作よりも遅れて後方へスライドする。
したがって、スライダー内に残芯がある場合において、チャックが前進する際、残芯は、その後端面が後続芯の前端面に押圧されることで、前方へ繰出される。
また、チャックが後退する際には、後続芯がチャックによって再度挟持されるときに若干後退するため、残芯と後続芯との間に一時的に隙間が形成される。
次に、スライダーがチャックの後退動作よりも遅れて後退する。その際、スライダーは、芯保持部に保持している残芯と共に後退するため、後退した残芯の後端面が後続芯の前端面に当接する。
よって、筆記時においては、残芯と後続芯との間に隙間がないので、残芯が後退する現象を発生しない。
【0008】
尚、仮にスライダーの後退動作をチャックの後退動作よりも遅らせないようにした場合、すなわちスライダーの後退動作とチャックの後退動作とが同時に開始されるようにした場合には、チャックが後退し始めるのと同時に残芯も後退し、その残芯の後退動作が終わった後に、チャックが後続芯を再度挟持しようとして後退させるため、残芯と後続芯との間に隙間が形成されてしまう。
【0009】
更に、第二の発明では、上記付勢手段に付勢されてスライドする上記スライダーのスライド幅は、チャックが後退する際に若干後退する芯の後退幅と略同寸法に設定される。
【0011】
更に、第三の発明では、上記スライダーは、軸方向へスライド可能な筒状体に、弾性材料からなる弾性部を一体的に設けてなり、該弾性部は、上記付勢手段と上記芯保持部とを一体に設けている。
【0012】
また、第四の発明では、上記弾性部が、上記筒状体にインサート成形によって形成されているため、筒状体と弾性部との密着強度が強化される。
【0013】
更に、第五の発明では、上記芯保持部は、上記スライダーの前端側に形成された第一芯保持部と、該第一芯保持部の後方側に形成された第二芯保持部とからなり、前記第二芯保持部は、前記第一芯保持部よりも弱い摩擦力で芯に摺接するように形成されている。
【0014】
この技術的手段によれば、チャックに近い第二芯保持部の摩擦力が弱いため、チャックから繰出され筆記先端部へ導かれる芯の抵抗が比較的小さい。したがって、繰出される芯の抵抗によって繰出し機構の繰出し動作に支承をきたすことがなく、芯を筆記先端部へスムーズに導くことができる。
【0015】
更に、第六の発明では、上記第二芯保持部は、断面多角形状に形成され、その平坦な内面を芯に摺接させるように構成されている。
【0016】
また、第七の発明では、上記第二芯保持部は、軸方向へ連続する突条を、周方向へ複数設けてなる。
【0017】
また、第八の発明では、筆圧に対抗する芯の保持を確実にするために、上記芯保持部は、芯の繰出方向の保持力を芯の後退方向の保持力よりも小さくするように形成されている。
ここで、芯の繰出方向の保持力を芯の後退方向の保持力よりも小さくするように形成とは、例えば、芯保持部を、芯の繰出方向の保持力が芯の後退方向の保持力よりも小さくなるように断面鋸刃状に形成すればよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び2は、本発明に係わるシャープペンシルの一例を示す。
このシャープペンシルAは、軸筒40後端側のノック操等作によって芯を繰出す繰出し機構20と、この繰出し機構20によって繰出される芯を挿通させて先口30の前端から突出するスライダー10とを備えている。
【0019】
繰出し機構20は、芯タンク22の前端に設けられたチャック21と、該チャック21の外周で軸方向へスライドすることでチャック21に芯を挟持させるチャックリング23と、芯タンク22及びチャック21を後方へ付勢するスプリング24等が備られ、軸筒40後端側のノック操作によりチャック21を進退させて、芯を前方へ繰出すように構成した周知の機構である。
【0020】
この繰出し機構20によれば、チャック21は、芯を挟持した状態で前進し、その前進途中にチャックリング23から外されることで、前進しながら芯を放す。
また、同チャック21は、後退する際、その後退途中でチャックリング23内に嵌り合い、芯を再度挟持する。
【0021】
したがって、チャック21がチャックリング23内に嵌り合う際、芯は、チャック21が後退しながら閉じるため、若干後退させられることになる。
【0022】
スライダー10は、略先細筒状に形成された筒状体11と、芯保持部12a及び付勢手段12bを有する弾性部12とからなり(図3及び4参照)、先口30内で軸方向へスライドするように装着されている。
【0023】
筒状体11は、黄銅等の金属材料からなり、その後端縁には、遠心方向へ突出することで、弾性部12からの抜けを防止する突縁部11aが一体に形成されている。
【0024】
弾性部12は、インサート成形によって筒状体11と一体的に形成され、筒状体11を、その内周面の全面から後端側外周面にわたって覆っている。
そして、この弾性部12は、筒状体11の内側に、挿通される芯を弾性的に保持する芯保持部12aを形成し、また、筒状体11の後端側外周には、付勢手段12bを形成している。
【0025】
芯保持部12aは、スライダー10の前端側に形成された第一芯保持部12a1と、該第一芯保持部12a1の後方側に形成された第二芯保持部12a2とからなる。
【0026】
第一芯保持部12a1は、その内径が芯の外径よりも多少小さ目に形成された環状を呈し、スライダー10の前端側に形成されており、その内周面の全面を芯に摺接する。
【0027】
第二芯保持部12a2は、断面多角形状を呈し、第一芯保持部12a1の後端から筒状体11の後端部にわたる範囲に形成されている。そして、この第二芯保持部12a2は、その平坦な内面を部分的に芯に摺接させることで、前記第一芯保持部12a1よりも弱い摩擦力で芯に摺接する。尚、本実施の形態の好ましい一例によれば、この第二芯保持部12a2は、断面正方形状に形成されている(図5参照)。
【0028】
また、この第二芯保持部12a2は、その後端部をチャック21に近接するように配置することで、チャック21から繰出された芯を直ちに保持するように構成されている。
【0029】
付勢手段12bは、弾性変形後の復元の際に、先口30内との摺接抵抗が大きくなるように大径に形成された大径部12b1と、先口30内との摺接抵抗が比較的小さくなるように小径に形成された小径部12b2とからなる。
これら大径部12b1と小径部12b2の配置は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の好ましい一例であるシャープペンシルAでは、前部側に大径部12b1を、後部側に小径部12b2を配置している。
【0030】
そして、上記構成のスライダー10は、先口30内の段部31へ付勢手段12bの前端部を当接させており、該付勢手段12bにより後方へ付勢される(図2参照)。
【0031】
すなわち、このスライダー10は、チャック21が前進した際に、該チャック21の前端面に押されることで、付勢手段12bを弾性変形させながら前方へスライドする。尚、この際の付勢手段12bの弾性変形量は、筒状体11の突縁部11aの前方側部位の方が、その後方側部位よりも大きい。
そして、同スライダー10は、チャック21が後退した後に、弾性変形した付勢手段12bの復元力により後方へスライドし、その際、付勢手段12bの外周面を先口30内に摺接させることで、チャック21の後退よりも遅れて後方へスライドする。
【0032】
前記スライダー10を後方へスライドさせるタイミングは、付勢手段12bの大径部12b1と小径部12b2との軸方向長さの比率によって、好適なタイミングとなるように調整されている。
すなわち、スライダー10を後方へスライドさせるタイミングを早めるためには、大径部12b1の軸方向長さを比較的短くするとともに小径部12b2の軸方向長さを比較的長くすることで、付勢手段12b外周面と先口30内との摺接抵抗を小さくすればよい。また、スライダー10を後方へスライドさせるタイミングを遅らせるためには、大径部12b1の軸方向長さを比較的大きくするとともに小径部12b2の軸方向長さを比較的短くすることで、付勢手段12b外周面と先口30内との摺接抵抗を大きくすればよい。
【0033】
尚、スライダー10を後方へスライドさせる際のスライド幅Wは、弾性変形される付勢手段12bの変形量を設定することにより、チャック21が後退する際に該チャック21内で若干後退する芯の後退幅と略同寸法になるようにしている。
【0034】
而して、上記構成のシャープペンシルAによれば、スライダー10内に残芯1がある場合、その残芯1は、チャック21が前進する際に、該残芯1の後端面が後続芯2の前端面に当接されて、前方へ繰出される(図2(a)に示す状態)。
そして、チャック21が後退すると、後続芯2が、後退するチャック21に再度挟持されることで、若干量(図示における寸法Wの幅)後退する(図2(b)に示す状態)。
【0035】
そして、スライダー10が、付勢手段12bに付勢されることで後方へスライドする。その際、スライダー10は、付勢手段12bの大径部12b1と小径部12b2との双方の外周面と先口30内との摺接抵抗により、チャック21の後退動作よりも僅かに遅れて後方へスライドする(図2(c)に示す状態)。
【0036】
したがって、芯保持部12aに保持されている残芯1が、上記スライダー10の後方へのスライドに伴って、図示における寸法Wだけ後退するので、残芯1と後続芯2との隙間が無くなる。
よって、筆記時においては、残芯1と後続芯2との間の隙間だけ残芯1が後退するといった現象を発生することがない。
【0037】
次に、スライダーの他の態様について、図6乃至11に基づいて説明する。
尚、これらの芯保持部材10A,10B,10C,10D,10Eは、上述したスライダー10を部分的に変更したものであるため、上記スライダー10と同様の作用を有する部位については、同一符号を付けることで重複する詳細説明を省略する。
【0038】
図6に示すスライダー10Aは、付勢手段12bを後端側の大径部12b1と前端側の小径部12b2とで構成し、該小径部12b2の周壁に凹状の空間部cを設けている。
このスライダー10Aによれば、空間部cによって、小径部12b2外周と先口30との摺接抵抗、及び付勢手段12bの弾発力を適宜に調整することができる。
【0039】
また、図7に示すスライダー10Bは、付勢手段12bを後端側の大径部12b1と前端側の小径部12b2とで構成し、小径部12b2の前端面に、凸部12b’を周方向へ所定間隔に複数設け、更に、小径部12b2における大径部12b1側に凹部cを設けている。
このスライダー10Bによれば、複数の凸部12b’と空間部cによって、小径部12b2外周と先口30との摺接抵抗、及び付勢手段12bの弾発力を適宜に調整することができる。
【0040】
また、図8及び9に示すスライダー10Cは、筒状体11内の前端側に、上記スライダー10と同様に内径を芯の外径よりも若干小さく形成した環状の第一芯保持部12a1を形成し、更に、その第一芯保持部12a1の後方側に、弾性部12の後端側にわたって連続する突条を周方向へ複数設けることで、第一進保持部12a1よりも芯に対する摩擦力が弱い第二芯保持部12a2を形成している。
このスライダー10Cによれば、前記複数の突条が残芯の回転方向に対して交差することになるため、回転しようとする残芯に対する摩擦抵抗を大きくすることができる。
【0041】
また、図10に示すスライダー10Dは、断面鋸刃状に形成した第一芯保持部12a1及び第二芯保持部12a2により、芯の繰出方向の保持力を芯の後退方向の保持力よりも小さくしたものである。尚、第二芯保持部12a2は、第一芯保持部12a1よりも弱い摩擦力で芯に摺接するように、鋸刃状山部14の軸方向の数を第一芯保持部12a1よりも少なくしてある。
【0042】
このスライダー10Dによれば、芯を繰出す際に、保持力が高すぎることによって芯の繰出し動作に支承をきたすことがない上、筆記の際には、筆圧に対抗して芯が強く保持されるため、残芯が押し戻されたり軸回りに回転したりするのを防止できる。
【0043】
また、図11に示すスライダー10Eは、上述したスライダー10がインサート成形によって筒状体11に弾性部12を一体に形成しているのに対し、各々別体の筒状体11’と弾性部12’とを組付けるようにしたものである。その組付け性を良好にするために、上述した筒状体11における後端の突縁部11aを省いた構成となっている。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
第一の発明によれば、チャックの後退後に残芯の後端面が後続芯の前端面に当接するため、筆記時において残芯が後続芯との間に生ずる隙間により後退してしまう現象を回避でき、残芯によって筆記した際の筆記感触を向上することができる。
よって、わざわざ残芯を引き抜いて後続芯を繰出すという従来技術における操作上の煩わしさを解消でき、ひいては、残芯を有効に使用することで、廃棄される残芯を少なくすることができる。
その上、付勢手段をスライダーと一体の部品として扱うことができるため、部品管理がし易い上、組立性を向上することができる。
更に、第二の発明によれば、スライダーの後退に伴って後方へ移動する芯の移動量を必要最小限にすることができる。
しかも、第三の発明によれば、筒状体と一体的に構成される弾性部に付勢手段と芯保持部とを具備しているため、更に部品管理がし易い上、より組立性を向上することができる。
更に、第四の発明によれば、インサート成形によって成形後の組付け工程が不要になるため、スライダーの生産性を向上でき、その上、芯保持部と筒状体との密着性が良いため、芯保持部が筒状体から抜け落ちたりすることがなく、部品管理や組立工程における扱いが一層容易になる。
その上、第五の発明によれば、第二芯保持部が第一芯保持部も弱い摩擦力で芯に摺接するため、チャックから繰り出される芯を筆記先端部へスムーズに導くことができ、その上、筆記の際には第一芯保持部によって芯の前端側が強く保持されるため、残芯による筆記感触を一層向上することができる。
しかも、第六の発明によれば、平坦な内面を芯に摺接させるようにすることで、第二芯保持部の摩擦力を第一芯保持部の摩擦力よりも容易かつ確実に弱くすることができる。
更に、第七の発明によれば、突条が残芯の回転方向に対して交差するように複数設けられることになるため、回転しようとする残芯に対する摩擦抵抗を大きくでき、筆記時に残芯が軸回りに回転するのをより確実に防止することができる。
更に、第八の発明によれば、芯を繰出す際に、芯保持部の保持力が高すぎることによって芯の繰出し動作に支承をきたすことがない上、筆記の際には、筆圧に対抗して芯が強く保持されるため、残芯が押し戻されたり軸回りに回転したりすることで筆記感触を損ねてしまうのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるシャープペンシルの一例を示す要部縦断面図である。
【図2】 図1の要部拡大図であり、(a)はチャックを前進させた状態、(b)はチャックを後退させた際に後続芯が後退した状態、(c)はスライダーが残芯とともに後方へスライドした状態を示す。
【図3】 スライダーの一例を示す斜視図。
【図4】 図3における(IV)−(IV)線断面図。
【図5】 図4における(V)−(V)線端面図。
【図6】 スライダーの他例を示す斜視図。
【図7】 スライダーの他例を示す斜視図。
【図8】 スライダーの他例を示す縦断面図。
【図9】 図8における(IX)−(IX)線端面図。
【図10】 スライダーの他例を示す縦断面図。
【図11】 スライダーの他例を示す分解縦断面図。
【図12】 従来のシャープペンシルを示す要部断面図であり、(a)はチャックを前進させた状態、(b)はチャックを後退させた状態、(c)は残芯に筆圧をかけた状態を示す。
【符号の説明】
10:スライダー 11:筒状体
12:弾性部 12a:芯保持部
12a1:第一芯保持部 12a2:第二芯保持部
12b:付勢手段 21:チャック
A:シャープペンシル
W:スライド幅
Claims (8)
- チャックによって繰出される芯を、先口内に位置するスライダー(登録商標)内に挿通させるようにしたシャープペンシルにおいて、
前記スライダーは、一体的に付勢手段を有するとともに、挿通される芯を弾性的に保持する芯保持部を有し、チャックに押されることで前方へスライドし、前記付勢手段に付勢されるとともに前記付勢手段の外周面を先口内に摺接することで、チャックの後退よりも遅れて後方へスライドするように構成されていることを特徴とするシャープペンシル。 - 上記付勢手段に付勢されてスライドする上記スライダーのスライド幅は、チャックが後退する際に若干後退する芯の後退幅と略同寸法に設定されていることを特徴とする請求項1記載のシャープペンシル。
- 上記スライダーは、軸方向へスライド可能な筒状体に、弾性材料からなる弾性部を一体的に設けてなり、
該弾性部は、上記付勢手段と上記芯保持部とを一体に設けていることを特徴とする請求項1又は2記載のシャープペンシル。 - 上記弾性部が、上記筒状体にインサート成形によって形成されていることを特徴とする請求項3記載のシャープペンシル。
- 上記芯保持部は、上記スライダーの前端側に形成された第一芯保持部と、該第一芯保持部の後方側に形成された第二芯保持部とからなり、
前記第二芯保持部は、前記第一芯保持部よりも弱い摩擦力で芯に摺接するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載のシャープペンシル。 - 上記第二芯保持部は、断面多角形状に形成され、その平坦な内面を芯に摺接させることを特徴とする請求項5記載のシャープペンシル。
- 上記第二芯保持部は、軸方向へ連続する突条を、周方向へ複数設けてなることを特徴とする請求項5記載のシャープペンシル。
- 上記芯保持部は、芯の繰出方向の保持力を芯の後退方向の保持力よりも小さくするように形成されていることを特徴とする請求項1乃至7何れか1項記載のシャープペンシル。
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