JP4631087B2 - 積層体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスバリア性に優れたウレタン・ウレア化合物層を含む積層体及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、透明性、ガスバリア性、耐水性に優れた食品、医薬品等の包装用フィルムに好適な積層体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品、医薬品等の包装用として用いられる包装用フィルムは、内容物の視認性や美観などから透明性が必要とされると共に、内容物の酸化などを防止するため、ガスバリア性が必要とされる。
【0003】
透明ガスバリア性フィルムとしては、二軸延伸ポリエステルや二軸延伸ポリプロピレンのような熱可塑性樹脂フィルムの表面に、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのガスバリア性に優れた樹脂をコーティングあるいはラミネートしたフィルム、熱可塑性樹脂フィルムの表面に金属あるいは金属酸化物を蒸着したフィルム等が知られている。そして、このようなガスバリア層を熱可塑性樹脂フィルムの表面に積層する際には、ガスバリア層との層間接着力を増すためにポリウレタン樹脂を用いることが種々提案されている(特開平11−300917号公報、特開2000−43219号公報、特開2000−108262号公報)。
【0004】
かかる方法で得られる積層フィルムも用途によっては層間接着力、ガスバリア性が充分ではなく、更なる改良が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、更に層間接着力及びガスバリア性に優れた積層体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【発明の概要】
本発明は、熱可塑性樹脂(A)からなる基材層の少なくとも片面に、好ましくは少なくとも一方向に延伸された熱可塑性樹脂層上に、赤外線吸収スペクトルにおける1500〜1600cm−1付近のδNHに基づく吸光度Aと2800〜3000cm−1付近のνC−H基づく吸光度Aとの比(A/A)が0.80以上のウレタン・ウレア化合物(B)層、好ましくは少なくとも一方向に延伸されてなるウレタン・ウレア化合物(B)が積層されてなることを特徴とする積層体、熱可塑性樹脂(A)層の少なくとも片面に、赤外線吸収スペクトルにおける1550cm−1付近のδNHに基づく吸光度Aと2800〜3000cm−1付近のνC−H基づく吸光度Aとの比(A/A)が0.80以上のウレタン・ウレア化合物(B)を塗布した後、少なくとも一方向に延伸することを特徴とする積層体の製造方法及び縦延伸した熱可塑性樹脂(A)層の少なくとも片面に、赤外線吸収スペクトルにおける1550cm−1付近のδNHに基づく吸光度Aと2800〜3000cm−1付近のνC−H基づく吸光度Aとの比(A/A)が0.80以上のウレタン・ウレア化合物(B)を塗布した後、横方向に延伸することを特徴とする積層体の製造方法である。
【0007】
本発明の好ましい態様は、熱可塑性樹脂(A)からなる基材層とウレタン・ウレア化合物(B)との間に接着性樹脂(C)層を設けてなることを特徴とする積層体、また前記ウレタン・ウレア化合物(B)層上にガスバリア層を設けた積層体である。
【0008】
【発明の具体的説明】
熱可塑性樹脂(A)
本発明にかかわる基材層に用いる熱可塑性樹脂(A)は、シート状またはフィルム状になりうる熱可塑性樹脂であって、例えば、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチル・1−ペンテン、ポリブテン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66、ポリメタキシレンアジパミド等)、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、ポリスチレン、アイオノマー、あるいはこれらの混合物等を例示することができる。これらのうちでは、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等、延伸性、透明性が良好な熱可塑性樹脂が好ましい。
【0009】
基材層
本発明にかかわる基材層は上記熱可塑性樹脂(A)を種々公知の成形法、例えばTダイ法やインフレーション法などの溶融成形法、溶液を用いたキャスティング法などで成形したフィルム、シート等であって、好ましくはを少なくとも一方向、更に好ましくは二軸延伸したものである。又、基材層として透湿度が5g/m未満、更には4g/m未満のものを用いると、包装材料として用いた場合、外気(高湿度)と被包装物側(低湿度)で湿度差が生じた場合にも酸素バリア性に優れた積層体が得られるので好ましい。かかる透湿度が低い材料としては、例えば石油樹脂等を防湿剤として添加して得られる二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)、所謂高防湿OPPフィルムを例示することができる。延伸法としては公知の延伸法、例えば、テンター延伸、チューブラー延伸、ロール延伸、圧延延伸、ベルト延伸や、これらを組み合わせた延伸などが採用できる。
【0010】
この基材層に用いられる熱可塑性樹脂(A)には、例えば帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑材、着色剤等の公知の添加剤を、必要に応じて適宜添加することができる。さらに基材層の少なくとも片面は表面処理またはアンカーコート処理がされていてもよい。表面処理としては、コロナ放電処理、プラズマ処理、グロー放電処理、逆スパッタ処理、火炎処理、クロム酸処理、溶剤処理、粗面化処理などがある。アンカーコート剤としては、種々の樹脂、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光線硬化性樹脂やカップリング剤で構成することができる。
【0011】
ウレタン・ウレア化合物(B)
本発明にかかわるウレタン・ウレア化合物(B)は、赤外線吸収スペクトルにおける1500〜1600cm−1付近のδNHに基づく吸光度Aと2800〜3000cm−1付近のνC−H基づく吸光度Aとの比(A/A)が0.80以上、好ましくは0.90以上、更に好ましくは0.95〜1.5のウレタン・ウレア化合物である。A/Aが0.80未満の化合物では、ガスバリア性に優れた積層体が得られない虞がある。
【0012】
本発明にかかわる上記特性を有するウレタン・ウレア化合物(B)は、ポリイソシアネート、ポリオール及びポリアミンあるいはアミノアルコールを適宜反応させ、化合物中のウレア基の濃度を上げることにより得られ得る。本発明における赤外線吸収スペクトルにおける1500〜1600cm−1付近のδNHに基づく吸光度Aと2800〜3000cm−1付近のνC−H基づく吸光度Aとの比(A/A)は、以下の方法により求めた。
δNHに基づく吸光度Aの測定:赤外線吸収スペクトルの1500cm−1と1600cm−1の吸光度とを直線(L)で結び、1500〜1600cm−1間の最大吸光度から垂直に直線(M)を下し、当該直線(M)と直線(L)との交点と最大吸光度との吸光度の距離(長さ)を吸光度Aとした。
νC−H基づく吸光度Aの測定:赤外線吸収スペクトルの2800cm−1と3000cm−1の吸光度とを直線(N)で結び、2800〜3000cm−1間の最大吸光度から垂直に直線(O)を下し、当該直線(O)と直線(N)との交点と最大吸光度との吸光度の距離(長さ)を吸光度Aとした。
【0013】
原料として用いられるポリイソシアネートは、分子内に少なくとも2つ以上のイソシアネート基を有する化合物であって、例えば、芳香族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート等が挙げられる。
【0014】
芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)もしくはその混合物、4,4’−トルイジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、例えば、トリフェニルメタン−4,4' ,4''−トリイソシアネート、1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、2,4,6−トリイソシアネートトルエン等の芳香族トリイソシアネート、例えば、4,4' −ジフェニルメタン−2,2' ,5,5' −テトライソシアネート等の芳香族テトライソシアネート等が挙げられる。
【0015】
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネート(XDI)もしくはその混合物、ω,ω' −ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン、1,3−または1,4−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン(TMXDI)もしくはその混合物等の芳香脂肪族ジイソシアネート、例えば、1,3,5−トリイソシアネートメチルベンゼン等の芳香脂肪族トリイソシアネート等が挙げられる。
【0016】
脂環族ポリイソシアネートとしては、例えば、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(IPDI)、4,4' −メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(H12MDI)、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−または1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(H6 XDI)もしくはその混合物等の脂環族ジイソシアネート、例えば、1,3,5−トリイソシアネートシクロヘキサン、1,3,5−トリメチルイソシアネートシクロヘキサン、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,6−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、3−(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、5−(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−3−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、6−(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−3−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、5−(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−2−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ(2.2.1)−ヘプタン、6−(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−2−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン等の脂環族トリイソシアネート等が挙げられる。
【0017】
脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−または2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート等の脂肪族ジイソシアネート、例えば、リジンエステルトリイソシアネート、1,4,8−トリイソシアネートオクタン、1,6,11−トリイソシアネートウンデカン、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−トリイソシアネートヘキサン、2,5,7−トリメチル−1,8−ジイソシアネート−5−イソシアネートメチルオクタン等の脂肪族トリイソシアネート等が挙げられる。
【0018】
これらポリイソシアネートは、単独で使用してもよく、また2種以上併用してもよい。好ましくは、芳香族、芳香脂肪族、脂環族及び脂肪族のジイソシアネートが挙げられる。
【0019】
原料として用いられるポリオールは、分子内に少なくとも2つ以上の水酸基を有する化合物であって、例えば、低分子量ポリオール、高分子量ポリオールが挙げられる。
【0020】
低分子量ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロパンジオール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、アルカン(C7〜C22)ジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、アルカン−1,2−ジオール(C17〜C20)、ビスフェノールA、水素化ビスフェノールA、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、2,6−ジメチル−1−オクテン−3,8−ジオール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、キシレングリコール、ビスヒドロキシエチレンテレフタレート等の低分子量ジオール、例えば、グリセリン、2−メチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルペンタン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−3−ブタノール、およびその他の脂肪族トリオール(C8〜C24)等の低分子量トリオール、例えば、テトラメチロールメタン、D−ソルビトール、キシリトール、D−マンニトール、D−マンニット等の水酸基を4個以上有する低分子量ポリオール等が挙げられる。
【0021】
高分子量ポリオールとしては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール、エポキシポリオール、天然油ポリオール、シリコンポリオール、フッ素ポリオール、ポリオレフィンポリオール等が挙げられる。
【0022】
ポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヒドラジン、1,2−ジアミノエタン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、ジアミノトルエン、ビス−(4−アミノフェニル)メタン、ビス−(4−アミノ−3−クロロフェニル)メタン、ジ−(アミノメチル)ベンゼン、ジ−(2−アミノ−2−プロピル)ベンゼン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス−(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ジアミノシクロヘキサン、ジ−(アミノメチル)シクロヘキサン等の低分子量ジアミン、および、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、2,2’−ジアミノジエチルアミン等のアミノ基を3個以上有する低分子量アミン等が挙げられる。
【0023】
アミノアルコールとしては、例えば、2−ヒドロキシエチルヒドラジン、N−(2−ヒドロキシエチル)−1,2−ジアミノエタン、ヒドロキシエチルジエチレントリアミン、3−アミノプロパンジオール等の少なくとも1個のアミノ基と少なくとも1個の水酸基とを有する化合物等が挙げられる。
【0024】
これら、ポリイソシアネート、ポリオール、ポリアミンあるいはアミノアルコールとしては、低分子量の化合物がウレア基濃度を上げたウレタン・ウレア化合物(B)が得られやすいので好ましい。
【0025】
又、本発明のウレタン・ウレア化合物(B)には、A/A)が0.80以上である限りは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールからなる構成成分を含んでいてもよい。
【0026】
かかるポリエーテルポリオールとしては、例えば、上記した低分子量ポリオールや低分子量ポリアミンを開始剤として、エチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドを付加反応させることによって得られる、ポリエチレングリコールおよび/またはポリプロピレングリコール(これらのランダムおよび/またはブロック共重合体を含む)や、例えば、テトラヒドロフランなどの開環重合によって得られるポリテトラメチレンエーテルグリコール等が挙げられる。
【0027】
又、ポリエステルポリオールとしては、例えば、上記した低分子量ポリオールの1種または2種以上と、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、グルタール酸、アジピン酸、1,1−ジメチル−1,3−ジカルボキシプロパン、3−メチル−3−エチルグルタール酸、アゼライン酸、セバチン酸、その他の脂肪族ジカルボン酸(C11〜C13)、水添ダイマー酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トルエンジカルボン酸、ダイマー酸、ヘット酸等のカルボン酸、および、これらのカルボン酸などから誘導される酸無水物、例えば、無水シュウ酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水2−アルキル(C12〜C18)コハク酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水トリメリット酸、さらには、これらのカルボン酸等から誘導される酸ハライド、例えば、シュウ酸ジクロライド、アジピン酸ジクロライド、セバチン酸ジクロライド等との反応によって得られるポリエステルポリオール等が挙げられる。
【0028】
接着性樹脂(C)
本発明にかかわる接着性樹脂(C)は、種々公知の接着性樹脂を用いることができるが、中でもアイオノマー樹脂又は一部もしくは全部が不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性した変性ポリオレフィンが好ましく、特に変性ポリオレフィンが好ましい。
【0029】
アイオノマー樹脂
本発明にかかわるアイオノマー樹脂は、エチレンによって代表されるオレフィンとα,β−エチレン性不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体、またはオレフィン重合体の不飽和カルボン酸またはその誘導体のグラフト共重合体であり、共重合体中の遊離カルボキシル基は完全にまたは部分的にナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属または亜鉛等のアルカリ土類金属で中和されている。これら、カルボキシル基の全部または一部がナトリウム、亜鉛などの金属で中和された樹脂である。アイオノマー樹脂は、イオン基を有するため、ホモミキサー等の装置を用いて溶融物を熱水中で高速攪拌混合した場合、水に対して自己分散する性質を有し、それ自体で水性分散液を形成し易い。
【0030】
アイオノマー樹脂を接着性樹脂として用いる場合、接着性樹脂(B)層の厚さは、通常0.01〜5.0μm、好ましくは0.01〜3.0μm、より好ましくは0.01〜2.0μmであり、この範囲であれば接着性がより優れる。
【0031】
変性ポリオレフィン
本発明にかかわる変性ポリオレフィンは、ポリオレフィンの一部もしくは全部が不飽和カルボン酸もしくはその誘導体(グラフトモノマー)でグラフト変性したものである。不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等をあげることができる。また不飽和カルボン酸の誘導体とは酸無水物、エステル、アミド、イミド、金属塩などで、例えば無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、マレイン酸モノエチルエステル、マレイン酸ジエチルエステル、フマル酸モノメチルエステル、フマル酸ジメチルエステル、イタコン酸モノメチルエステル、イタコン酸ジエチルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、マレイン酸−N−モノエチルアミド、マレイン酸−N,N−ジエチルアミド、マレイン酸−N−モノブチルアミド、マレイン酸−N,N−ジブチルアミド、フマル酸モノアミド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N−モノエチルアミド、フマル酸−N−モノブチルアミド、フマル酸−N,N−ジブチチルアミド、マレイミド、N−フェニルマレイミド、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリウム等を挙げることができる。これらのうちではマレイン酸、および無水マレイン酸が好ましい。
【0032】
ポリオレフィンにグラフトモノマーをグラフトする方法としては、公知の種々の方法を採用することができる。例えば、ポリオレフィンとグラフトモノマーを溶媒の存在下または不存在下で、ラジカル開始剤を添加してまたは添加せずに高温で加熱することによって行われる。反応に際し、スチレンのような他のビニルモノマーを共存させてもよい。
【0033】
変性ポリオレフィンのベースとなるポリオレフィンは、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ペンテン、4−メチルー1−ペンテン等のα―オレフィンの単独重合体もしくは共重合体であり、好ましくはポリエチレン、ポリプロピレンである。基材層としてポリプロピレンを用いる場合は、ポリプロピレンが好ましい。この変性ポリオレフィンを用いることにより、基材層とウレタン・ウレア化合物(B)層との接着性は顕著に向上する。接着性樹脂(C)層の厚さは、通常0.1〜30μm、好ましくは0.1〜25μm、より好ましくは0.1〜20μmであり、この範囲であれば接着性がより優れる。
【0034】
接着性樹脂(C)には本発明の特徴を阻害しない範囲で濡れ性向上剤、帯電防止剤、その他各種添加剤を加えることが可能である。又、接着性樹脂(C)層の表面を表面処理またはアンカーコート処理をしておいてもよい。表面処理としては、コロナ放電処理、プラズマ処理、グロー放電処理、逆スパッタ処理、火炎処理、クロム酸処理、溶剤処理、粗面化処理などがある。アンカーコート剤としては、種々の樹脂、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光線硬化性樹脂やカップリング剤で構成することができる。
【0035】
本発明に用いるガスバリア層を形成する素材は、通常ガスバリア層として用いられるものであれば特に限定はされない。例えば、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素等の無機化合物からなる薄膜、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合体等のポリビニルアルコール系重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等のガスバリア性重合体、無機層状化合物とガスバリア性重合体との組成物等が挙げられる。
【0036】
無機化合物からなる薄膜(D)
本発明にかかわる無機化合物からなる薄膜(D)は、公知の無機薄膜ならなんでもよいが、好ましくは珪素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、錫、マグネシウム、またはその酸化物、チッ化物、ふっ化物の単体、あるいはそれらの複合物からなり、通常、真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマ気相成長法(CVD法)などの真空プロセスにより形成される。これらのうち特に酸化アルミニウムおよび酸化珪素は、無色透明であり、本発明で好適に用いることができる。
【0037】
薄膜(D)の膜厚は、用途によって異なり、数10〜5000Åの範囲が一般的であるが、ガスバリア性、薄膜の連続性、クラックの発生しやすさ、可撓性の点で、好ましくは20〜3000Åの範囲が好ましい。
【0038】
ポリビニルアルコール系重合体(E)
本発明にかかわるポリビニルアルコール系重合体(E)は、オレフィン含有量が1〜25モル%、好ましくは3〜20モル%、更には5〜16モル%、好ましくは重合度が100〜3000、更には200〜2500、最も好ましくは300〜2000の範囲にある。この範囲にあると、水溶液にして基材層にコーティングし易く延伸性、ガスバリア性も良い。ケン化度は90%以上、好ましくは95%以上であり、この範囲であればガスバリア性が良い。オレフィンとしては、炭素数4以下のものが好ましく、エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテン等が挙げられるが、耐水性の点でエチレンが最も好ましい。
【0039】
ポリビニルアルコール系重合体(E)の水溶液には、水以外の溶媒、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、或いはその他ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等を必要に応じて、1種または2種以上を組み合わせて加えることも可能である。又、ポリビニルアルコール系重合体には、本発明の特徴を阻害しない範囲で濡れ性向上剤、帯電防止剤、その他各種添加剤を加えることが可能である。
【0040】
本発明にかかわるポリビニルアルコール系重合体(E)をガスバリア層として用いる際には、少なくとも一方向に延伸、好ましくは5倍以上延伸しておくことが好ましい。かかる延伸を行うことにより、耐水性、例えば60℃の水中で15分間処理してもその減少率を30%以下、好ましくは0%とすることができる。又、耐水性を必要としない用途には、必ずしも延伸しなくてもよい。重合体層(E)の厚さは、通常0.01〜20.0μm、好ましくは0.03〜15.0μm、より好ましくは0.05〜10.0μmであり、この範囲であれば充分なガスバリア性が得られる。
【0041】
無機層状化合物(F)
本発明にかかわる無機層状化合物(F)は、極薄の単位結晶層が1枚または数枚重なった多層構造をもって板状の粒子を形成している無機化合物のことであり、粘土鉱物が好ましく用いられる。本発明における粘土鉱物とは極薄の単位結晶層間に水を配位、吸収する性質、特には水分子が配位することにより浸漬前より体積が増加する化合物を持つ粘土化合物であり、一般にはSi4+がO2−対して配位し4面体構造を構成する層とAl3+、Mg2+、Fe2+、Fe3+、Li等がO2−およびOHに対して配位し8面体構造を構成する層とが1対1あるいは2対1で結合し積み重なって層状構造を構成しており、天然のものであっても合成されたものでも良い。代表的なものとしては、モンモリロナイト、バイデライト、サポナイト、ヘクトライト、カオリナイト、ハロイサイト、バーミキュライト、ディッカイト、ナクライト、アンチゴライト、パイロフィライト、マーガライト、タルク、テトラシリリックマイカ、白雲母、金雲母、緑泥石等が挙げられる。中でも、スメクタイト群と呼ばれているモンモリロナイト、バイデライト、ヘクトライトやサポナイトが好ましく用いられ、更には不純物の少ない合成品が好ましく、その中でも結晶構造が成長し、アスペクト比を大きくできる溶融法で生成したナトリウム型テトラシリシックマイカが特に好ましい。
【0042】
上記層状化合物(F)の層と層との間には通常陽イオンが保持されている。このような層間イオンとしては、K、Na、Li等のアルカリ金属イオンを例示することが出来る。特に陽イオンが膨潤性を向上させるためにNaで置換されていることが好ましい。
【0043】
無機層状化合物(F)の平均粒子径は特に限定されないが、長さ方向が通常300Å以上、5μm以下のものが好ましく用いられる。5μm以上では透明性が損なわれ、また劈開が不充分だと高湿度下でのバリア性が著しく低下する。また、アスペクト比(長さ径と厚みの比)は大きいほど透明性、バリア性が良好であるが、基材層との密着性が低下することから20〜2000が好ましく用いられる。
【0044】
ガスバリア性重合体(G)
上記、無機層状化合物(F)を分散させるガスバリア性重合体(G)としては、重合体でガスバリア性が優れたものであり、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコ−ル共重合体等種々公知の重合体が挙げられる。それらの中でも、水溶性または水分散性重合体が前述の無機層状化合物との分散性に優れた組成物が得られるので好ましい。
【0045】
かかる水溶性または水分散性重合体は、常温で水に完全に溶解もしくは微分散可能なな高分子を指し、例えば、ポリビニルアルコール系重合体またはその誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、酸化でんぷん、エーテル化でんぷん、デキストリンなどのでんぷん類、ポリビニルピロリドン、スルホイソフタル酸等の極性基を含有する共重合ポリエステル、ポリヒドロキシエチルメタクリレートまたはその共重合体などのビニル系重合体、アクリル系高分子、ウレタン系高分子、エーテル系高分子あるいはこれらの各種重合体のカルボキシル基、アミノ基、メチロール基など官能基変性重合体などが挙げられる。これらの中ではポリビニルアルコール系重合体またはその誘導体が好ましく、中でもけん化度80モル%以上、更には99%以上、特に99.5%以上のポリビニルアルコール、もしくはビニルアルコール単位が70モル%以上のポリビニルアルコール共重合体が好ましい。ビニルアルコール単位が70モル%未満の共重合体は、ガスバリアー性が低下して、バリアー材としての性能が不十分になる虞がある。
【0046】
ポリビニルアルコール系重合体またはその共重合体の重合度は特に限定されないが、100〜5000が好ましく、200〜2500がさらに好ましく,500〜2000が特に好ましい。重合度が100以下であればガスバリア性が不充分で、塗膜としての強度が不足する場合があり,5000以上であれば塗膜を形成するときの塗剤粘度が高くなりすぎて均一な塗膜が形成できなくなる場合がある。
【0047】
無機層状化合物(F)とガスバリア性重合体(G)との組成物層
本発明における無機層状化合物(F)とガスバリア性重合体(G)との組成物層は、無機層状化合物(F)とガスバリア性重合体(G)とが、通常、重量比で(F)/(G)が1/99〜70/30、特に20/80〜50/50の範囲が好ましい。1/99より小さいと充分なバリア性が得ら難い虞があり、70/30より大きいとウレタン・ウレア化合物(B)層との密着性が低下する虞があり、又、包装材として用いた場合に透明性が低下する虞がある。
【0048】
さらに、本発明ではウレタン・ウレア化合物(B)層との密着性向上、及び/または皮膜の強度向上のためにガスバリア性重合体(G)に架橋剤成分を添加しても良い。架橋剤成分としては、シランカップリング剤、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、メラミン系架橋剤、アミン系化合物などがあるが、高湿度下でも密着性低下しないことからイソシアネート系架橋剤が好ましく、特に水性の自己乳化タイプが水溶液中で安定であるので好ましい。
【0049】
積層体
本発明の積層体は、熱可塑性樹脂(A)からなる基材層、好ましくは少なくとも一方向に延伸されてなる基材層、その少なくとも片面に積層された前記特性を有するウレタン・ウレア化合物(B)層、好ましくは少なくとも一方向に延伸されてなる前記特性を有するウレタン・ウレア化合物(B)層から構成される。本発明の積層体の他の態様として熱可塑性樹脂(A)からなる基材層、接着性樹脂(C)層及びウレタン・ウレア化合物(B)層とから構成される積層体、更に他の態様として、熱可塑性樹脂(A)からなる基材層若しくは接着性樹脂(C)層を介して、その少なくとも片面に積層された前記特性を有するウレタン・ウレア化合物(B)層及びガスバリア層とから構成されてなる積層体、更には、ガスバリア層として、前記特性を有するウレタン・ウレア化合物(B)層上に無機化合物からなる薄膜(D)、ポリビニルアルコール系重合体(E)層及び/又は無機層状化合物(F)とガスバリア性重合体(G)との組成物層が積層された積層体、そして更には、各層の積層面がコロナ処理若しくはプラズマ処理されている上記構成の積層体から構成される。かかる構成をとることにより基材層との接着性が良く、ガスバリア性の良い積層体が得られる。
【0050】
本発明の積層体の各層の厚さは用途に応じて適宜決め得るが、通常、基材層は5〜500μm、好ましくは5〜250μm、接着性樹脂(C)層は0.1〜30μm、好ましくは0.1〜25μm、より好ましくは0.1〜20μm、ウレタン・ウレア化合物(B)層は0.01〜10μm、好ましくは0.03〜10μm、より好ましくは0.05〜10μm、無機化合物からなる薄膜(D)からなるガスバリア層は数10〜5000Å、好ましくは20〜3000Å、ポリビニルアルコール系重合体層(E)からなるガスバリア層は0.01〜20.0μm、好ましくは0.03〜15.0μm、より好ましくは0.05〜10.0μm、無機層状化合物(F)とガスバリア性重合体(G)との組成物層からなるガスバリア層は0.01〜5μm、好ましくは0.03〜5μm、より好ましくは0.05〜5μmの範囲にある。
【0051】
本発明の積層体を包装材料として用いる際には、ヒートシール性を付与するために基材層のウレタン・ウレア化合物(B)を積層しない面、あるいはウレタン・ウレア化合物(B)層面、若しくはガスバリ層の表面に熱融着層を積層しておくと、被包装物を容易に熱で封緘できる点で好ましい。かかる熱融着層としては、通常熱融着層として公知のエチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル・ペンテン−1、オクテン−1等のα−オレフィンの単独若しくは共重合体として知られる、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(所謂LLDPE)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプロピレンランダム共重合体、ポリブテン、ポリ4−メチル・ペンテン−1、低結晶性あるいは非晶性のエチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・ブテン−1ランダム共重合体、プロピレン・ブテン−1ランダム共重合体等のポリオレフィンの単独若しくは2種以上の組成物、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)あるいはEVAとポリオレフィンとの組成物等を例示できる。
【0052】
本発明の積層体に熱融着層を積層する際には、被接着面である基材層、若しくはガスバリ層の表面に種々公知のアンカー剤、例えば、有機チタン系、ポリエチレンイミン系、ウレタン系、ポリブタジエン系アンカー剤、あるいはラミネート接着剤、例えば一液型、二液型のポリオールと多価イソシアネート、水系ウレタンアイオノマーと硬化剤等の組合せからなるポリウレタン系接着剤に代表されるドライラミネート接着剤、アクリル系、酢酸ビニル系、ウレタン系、ポリエステル樹脂等を主原料とした水性ドライラミネート接着剤、ポリウレタン系接着剤に代表される無溶剤ラミネート接着剤等で処理しておいてもよい。
【0053】
又、ガスバリア層として無機化合物からなる薄膜(D)を用いた場合はその表面に、表面保護、印刷適性、ラミネート適性などを向上させるために、種々公知のコーティング剤、例えば、ポリエステル系、ポリウレタン系、アクリル系、ポリ酢酸ビニル系、アイオノマー系など種々のコーティング可能な樹脂を施してもよい。
【0054】
積層体の製造方法
本発明の積層体は、熱可塑性樹脂(A)層の少なくとも片面に、赤外線吸収スペクトルにおける1550cm−1付近のδNHに基づく吸光度Aと2800〜3000cm−1付近のνC−H基づく吸光度Aとの比(A/A)が0.80以上のウレタン・ウレア化合物(B)を塗布した後、少なくとも一方向に延伸することにより得られる。又、他の方法として、縦延伸した熱可塑性樹脂(A)層の少なくとも片面に、赤外線吸収スペクトルにおける1550cm−1付近のδNHに基づく吸光度Aと2800〜3000cm−1付近のνC−H基づく吸光度Aとの比(A/A)が0.80以上のウレタン・ウレア化合物(B)を塗布した後、横方向に延伸することにより得られる。
【0055】
熱可塑性樹脂(A)層とウレタン・ウレア化合物(B)層との間に接着性樹脂(C)層を介する場合には、熱可塑性樹脂(A)と接着性樹脂(C)とを共押出し成形して二層フィルムを形成した後、上記ウレタン・ウレア化合物(B)を塗布し、少なくとも一方向に延伸する方法、あるいは共押出し成形して二層フィルムを縦延伸した後、ウレタン・ウレア化合物(B)を塗布し横方向に延伸する方法が採用できる。又、共押出し成形ではなく、予め得られた熱可塑性樹脂(A)層上に、接着性樹脂(C)を溶融して押出しコーティングあるいは押出しラミネートしてもよい。一方、接着性樹脂(C)として接着性樹脂(C)の水分散体を用いる場合は、種々公知の方法で基材層上に塗布すればよい。
【0056】
ウレタン・ウレア化合物(B)層上にガスバリア層を積層する方法は、ガスバリア層として無機化合物からなる薄膜(D)を積層する場合は、真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマ気相成長法(CVD法)などの真空プロセスにより形成される。
【0057】
又、ガスバリア層としてポリビニルアルコール系重合体層(E)を積層する方法としては、上記ウレタン・ウレア化合物(B)を塗布・乾燥後、ポリビニルアルコール系重合体の水溶液を塗布する方法、好ましくはポリビニルアルコール系重合体の水溶液を塗布した後延伸する方法を例示できる。
【0058】
又、ガスバリア層として無機層状化合物(F)とガスバリア性重合体(G)との組成物層を積層する方法としては、上記ウレタン・ウレア化合物(B)を塗布・乾燥後、無機層状化合物(F)とガスバリア性重合体(G)との組成物を分散媒に分散、溶解させた分散液の状態で塗布して積層する方法を例示できる。塗布方法としては、グラビアコート法、リバースコート法、ロールコート法、バーコート法、スプレーコート法、エアナイフコート法などの慣用の方法を採用でき、これらを適当に組み合わせて実施することも可能である。
【0059】
又、夫々の層面は、表面処理またはアンダーコート処理されていてもよい。表面処理としては、コロナ放電処理、プラズマ処理、グロー放電処理、逆スパッタ処理、火炎処理、クロム酸処理、溶剤処理、粗面化処理などがある。アンカーコート剤は、種々の樹脂、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光線硬化性樹脂やカップリング剤で構成することができる。特に、コロナ処理もしくはプラズマ処理することにより、酸素透過度、透湿度を低くして更にガスバリア性に優れる積層体とすることができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明の積層体はウレタン・ウレア化合物(B)層が基材層との接着性を有すると共に酸素等に対するガスバリア性を有している。又、基材層として透湿度が5g/m未満のものを用いた積層体は、更に高湿度下でのガスバリア性に優れる。又、無機化合物からなる薄膜(D)を積層した積層体は更に酸素透過性、透湿性が低く、中でも酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機酸化物を積層した積層体は透明性にも優れるという特徴を有している。したがって、本発明の積層体はかかる特徴を活かして、水分活性値が低い食品から水分活性値が高い食品迄幅広い分野の食品包装材料として、特に好適に用いることができる。勿論、かかる食品包装材料だけではなく、水分や酸素をを嫌う、医薬品、化学薬品、精密電子・電気機器等の包装材料あるいは、精密電子・電気機器の材料にも使用することができる。
【0061】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何等限定されるものではない。
【0062】
物性値は以下の方法で測定した。
測定方法
・酸素透過度:モダンコントロール社 MOCON OXTRAN2/20を用い、20℃50%RHおよび20℃80%RHの条件で測定した。
・透湿度 :基材フィルムに50μmのLLDPEをドライラミネートし、内容物として塩化カルシウムを入れ、ヒートシールにより、表面積が0.01mになるように袋を作成する。これを40℃90%RHに数日放置し、その吸湿量を測定した。
・テープ剥離:作成した積層体の塗布層表面に、セロハンテープ(ニチバン セロテープ)を貼り付け、セロハンテープを剥がすことにより、塗布層が剥離する様子を評価した。
○:剥がれない △:やや剥がれる ×:剥がれる
・赤外線吸収スペクトルの測定:基材フィルムにウレタン・ウレア化合物を塗布・乾燥した後、基材からウレタン・ウレア化合物を剥がした試料をフーリエ変換赤外分光光度計(日本分光製 FT/IR−350)を用いて吸光度を測定した。
【0063】
実施例1
厚さ20μmのニ軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下OPPフィルム)にA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物の水分散液(武田薬品工業製 WPB60−1)を乾燥後の膜が1μmになるように塗布し、積層フィルムを得た。
各物性の測定結果を表1に示す。
【0064】
実施例2
厚さ20μmのOPPフィルムに、水性イソシアネート(武田薬品工業製 WD726)を不揮発分比で5%になるように添加した、A/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物の水分散液(武田薬品工業製 WPB60−1)を乾燥後の膜が1μmになるように塗布し、積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0065】
実施例3
メルトフローレートが2.0g/10分のポリプロピレンを押出し機内で溶融し、Tダイよりシート状に押出し、未延伸のシートを得た。この未延伸シートを周速の異なる加熱ロール群からなる縦延伸機で5倍に延伸し、続いてこの縦延伸シートの片面に、コロナ放電処理を施した。次にA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物の水分散液(武田薬品工業製 WPB60−1)を乾燥後の膜が10μmになるように塗布した後、該テンター横延伸機に連続的に導入し延伸倍率10倍で横延伸し、積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0066】
実施例4
実施例3で用いたポリプロピレンと接着性樹脂層として、無水マレイン酸でグラフト重合した変性ポリプロピレン(三井化学製 アドマーQF500)を別々の押出し機で溶融したものを一台のダイ内で層状に重ねて押出し、未延伸二層シートを得た。この未延伸二層シートを周速の異なる加熱ロール群からなる縦延伸機で5倍に延伸し、つづいて、この縦延伸シートの変性ポリプロピレン面にコロナ放電処理を施した。次にA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物の水分散液(武田薬品工業製 WPB60−1)を乾燥後の膜が10μmになるように塗布した後、該テンター横延伸機に連続的に導入し延伸倍率10倍で横延伸し、積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0067】
実施例5
実施例3で用いたポリプロピレン:Aと、脂肪族・脂環族系石油樹脂(軟化点135℃)を配合したポリプロピレン組成物(II値:98.6%)B及び前記変性ポリプロピレン(三井化学製 アドマーQF500)Cを別々の押出し機で溶融したものを一台のダイ内で層状(A/B/Cの順)に重ねて押出し、未延伸三層シートを得た。この未延伸三層シートを周速の異なる加熱ロール群からなる縦延伸機で5倍に延伸し、つづいて、この縦延伸シートのC面にコロナ放電処理を施した。次にA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物の水分散液(武田薬品工業製 WPB60−1)を乾燥後の膜が10μmになるように塗布した後、該テンター横延伸機に連続的に導入し延伸倍率10倍で横延伸し、積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0068】
実施例6
実施例2で得た積層フィルムのA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物層上に、PVD法によりアルミニウムからなる薄膜(500Å)を形成した積層フィルムを得た。さらに当該積層フィルムの薄膜上に、密度0.920g/cmのLLDPEをドライラミネートすることにより、熱融着層を有する積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0069】
実施例7
実施例2で得た積層フィルムのA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物層上に、PVD法により酸化アルミニウムからなる薄膜(150Å)を形成した積層フィルムを得た。さらに当該積層フィルムの薄膜上に、密度0.920g/cmのLLDPEをドライラミネートすることにより、熱融着層を有する積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0070】
実施例8
実施例4で得た積層フィルムのA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物層上に、PVD法によりアルミニウムからなる薄膜(500Å)を形成した積層フィルムを得た。さらに当該積層フィルムの薄膜上に、密度0.920g/cmのLLDPEをドライラミネートすることにより、熱融着層を有する積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0071】
実施例9
実施例4で得た積層フィルムのA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物層上に、PVD法により酸化アルミニウムからなる薄膜(150Å)を形成した積層フィルムを得た。さらに当該積層フィルムの薄膜上に、密度0.920g/cmのLLDPEをドライラミネートすることにより、熱融着層を有する積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0072】
実施例10
実施例9で用いたA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物に変えてA/Aが1.10のウレタン・ウレア化合物水溶液(武田薬品工業製 WPB52−3)を用いる以外は実施例9と同様に行い、積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0073】
実施例11
実施例9で用いたA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物に変えてA/Aが1.05のウレタン・ウレア化合物水溶液(武田薬品工業製 WPB52−6)を用いる以外は実施例9と同様に行い、積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0074】
実施例12
実施例2で得た積層フィルムのウレタン・ウレア化合物層上に、ポリビニルアルコール系重合体(重合度1000でエチレン含有量が8.6mol%、ケン化度が95%以上)の水溶液を乾燥後の膜が2μmになるように塗布し積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0075】
実施例13
実施例3で用いたポリプロピレン:Aと脂肪族・脂環族系石油樹脂(軟化点135℃)を配合したポリプロピレン組成物(II値:98.6%)B及び前記変性ポリプロピレン(三井化学製 アドマーQF500)Cを別々の押出し機で溶融したものを一台のダイ内で層状(A/B/Cの順)に重ねて押出し、未延伸三層シートを得た。この未延伸三層シートを周速の異なる加熱ロール群からなる縦延伸機で5倍に延伸し、つづいて、この縦延伸シートのC面に、コロナ放電処理を施した。次にA/Aが0.96であるウレタン・ウレア化合物の水分散液(武田薬品工業製 WPB60−1)を乾燥後の膜が10μmになるように塗布した後、更にその上に、実施例11で用いたポリビニルアルコール系重合体の水溶液を乾燥後の膜が10μmになるように塗布して、該テンター横延伸機に連続的に導入し延伸倍率10倍で横延伸し、積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0076】
実施例14
実施例5で得た積層フィルムのウレタン・ウレア化合物層上に、マイカからなる無機層状化合物(物性値)とポリビニルアルコール重合体(重合度1700、ケン化度97%以上)を3:7の重量比で混合し、水性イソシアネートを不揮発分に対し7%混合した液を、乾燥後の膜が0.8μmになるように塗布し積層体を得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0077】
比較例1
厚さ20μmのOPPフィルムにA/Aが0.77のウレタン・ウレア化合物の水分散液(武田薬品工業製 W605)を乾燥後の膜が1μmになるように塗布し、積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0078】
比較例2
厚さ20μmOPPフィルムに、水性イソシアネート(武田薬品工業製 WD726)を不揮発分比で5%になるように添加した、A/Aが0.77ウレタン・ウレア化合物の水分散液(武田薬品工業製 W605)を乾燥後の膜が1μmになるように塗布し、積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0079】
比較例3
実施例3で用いたA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物の水分散液に変えて、A/Aが0.77のウレタン・ウレア化合物の水分散液(武田薬品工業製 W605)を用いる以外は実施例3と同様に行い積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0080】
比較例4
実施例4で用いたA/Aが0.96のウレタン・ウレア化合物の水分散液に変えて、A/Aが0.77のウレタン・ウレア化合物の水分散液(武田薬品工業製 W605)を用いる以外は実施例4と同様に行い積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0081】
比較例5
比較例2で得た積層フィルムのA/Aが0.77のウレタン・ウレア化合物層上に、PVD法により酸化アルミニウムからなる薄膜(150Å)を形成した積層フィルムを得た。さらに当該積層フィルムの無機質層上に、密度0.920g/cmのLLDPEをドライラミネートすることにより、熱融着層を有する積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0082】
比較例6
比較例5で用いたA/Aが0.77のウレタン・ウレア化合物に変えて、A/Aが0.67のウレタン・ウレア化合物の水分散液(武田薬品工業製 W6060)を用いる以外は比較例5と同様に行い積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0083】
比較例7
比較例4で得た積層フィルムのA/Aが0.77のウレタン・ウレア化合物層上に、PVD法により酸化アルミニウムからなる薄膜(150Å)を形成した積層フィルムを得た。さらに当該積層フィルムの薄膜上に、密度0.920g/cmのLLDPEをドライラミネートすることにより、熱融着層を有する積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0084】
比較例8
厚さ20μmのOPPフィルムに、PVD法により酸化アルミニウムからなる薄膜(150Å)を形成した積層フィルムを得た。さらに当該積層フィルムの薄膜上に、密度0.920g/cmのLLDPEをドライラミネートすることにより、熱融着層を有する積層フィルムを得た。各物性の測定結果を表1に示す。
【0085】
【表1】
Figure 0004631087

Claims (12)

  1. 熱可塑性樹脂(A)からなる基材層の少なくとも片面に、少なくとも一方向に延伸されてなる、赤外線吸収スペクトルにおける1500〜1600cm−1付近のδNHに基づく吸光度Aと2800〜3000cm−1付近のνC−H基づく吸光度Aとの比(A/A)が0.80以上のウレタン・ウレア化合物(B)層が積層されてなることを特徴とする積層体。
  2. 熱可塑性樹脂(A)からなる基材層が少なくとも一方向に延伸された熱可塑性樹脂層である請求項1記載の積層体。
  3. 熱可塑性樹脂(A)からなる基材層とウレタン・ウレア化合物(B)との間に接着性樹脂(C)層を設けてなる請求項1または2に記載の積層体。
  4. 接着性樹脂(C)層が一部もしくは全部が不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性した変性ポリオレフィンから形成されたものである請求項記載の積層体。
  5. ウレタン・ウレア化合物(B)層上に、ガスバリア層が積層されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の積層体。
  6. ガスバリア層が無機化合物からなる薄膜(D)である請求項記載の積層体。
  7. ガスバリア層がポリビニルアルコール系重合体(E)である請求項記載の積層体。
  8. ガスバリア層が無機層状化合物(F)とガスバリア性重合体(G)との組成物層である請求項記載の積層体。
  9. ウレタン・ウレア化合物(B)層のガスバリア層が積層されてなる面がコロナ処理若しくはプラズマ処理されている請求項記載の積層体。
  10. 熱可塑性樹脂(A)層の少なくとも片面に、赤外線吸収スペクトルにおける1550cm−1付近のδNHに基づく吸光度Aと2800〜3000cm−1付近のνC−H基づく吸光度Aとの比(A/A)が0.80以上のウレタン・ウレア化合物(B)を塗布した後、少なくとも一方向に延伸することを特徴とする積層体の製造方法。
  11. 縦延伸した熱可塑性樹脂(A)層の少なくとも片面に、赤外線吸収スペクトルにおける1550cm−1付近のδNHに基づく吸光度Aと2800〜3000cm−1付近のνC−H基づく吸光度Aとの比(A/A)が0.80以上のウレタン・ウレア化合物(B)を塗布した後、横方向に延伸することを特徴とする積層体の製造方法。
  12. 熱可塑性樹脂(A)層が一部もしくは全部が不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性した変性ポリオレフィン層を有してなる請求項10若しくは11に記載の積層体の製造方法。
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