JP4628539B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料遮断からの復帰時におけるNOx(窒素酸化物)の排出量を低減するエンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両が所定の減速走行へ移行したときに燃料遮断(燃料カット)を行うことで、燃費の向上、排気エミッションの低減を図ることは既に知られている。
【0003】
ところで、走行中に燃料カットが行なわれると、触媒内を燃料の無い空気のみが通過するので、それまで触媒内に吸着されていたHC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)は浄化され、燃料カットが長時間継続した場合、触媒内は酸素が過剰に存在する状態となり、NOx浄化還元能力が低下してしまう。
【0004】
これを防止するため、エンジンが燃料カットから復帰したとき、エンジンへ供給する混合気の空燃比を一時的にリッチ化し、触媒内に還元剤であるCOや未燃HCを送り込み、触媒内の酸素過剰状態を速やかに解消し、NOx浄化能力を回復させる技術が種々提案されている。
【0005】
ところが、燃料カットからの復帰後、リッチな混合気を燃焼室へ供給した場合でも、触媒のNOx浄化能力が回復するまでは、触媒で排気ガス中のNOxが充分に浄化されないので、排気ガス特性が一時的に悪化する不都合がある。
【0006】
これに対処するに、例えば特開平11−107826号公報には、燃料遮断中は排気弁の閉弁状態を維持することで、酸素を多量に含む新気の排気系への排出を防止し、燃料カット復帰時の空燃比特性の悪化を防止する技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記先行技術に開示されている技術では、燃料カット中に排気弁の開弁動作を遮断させるためのアクチュエータ機構(例えば、特公昭63−24131号公報に開示されている制御シリンダ)が特別に必要とするため、このようなアクチュエータ機構を備えていない通常のエンジンに採用することができず、汎用性に乏しい。
【0008】
更に、排気弁の閉弁状態を維持するためのアクチュエータ機構を必要とするため、構造が複雑化し、製造コストが嵩んでしまう不都合がある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑み、排気弁の開弁動作を遮断させるアクチュエータ機構を必要とせず、既存のエンジンに対しても容易に適用が可能で、汎用性に優れると共に、低コストで製造することの可能なエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明によるエンジンの制御装置は、車両の運転状態に応じてエンジンへ供給する燃料の遮断及び遮断からの復帰を判定する燃料供給遮断判定手段と、上記車両の運転状態に応じて燃料噴射量を設定する燃料噴射量設定手段と、上記車両の運転状態に応じて点火カットを行なう点火カット手段とを備え、上記燃料カット手段は、上記燃料供給遮断判定手段で燃料供給の遮断と判定した場合に、燃料供給が遮断されている間の上記車両の触媒の酸素吸着量に基づき点火カット回数を設定し、燃料供給の復帰と判定した場合に、上記燃料噴射量設定手段で設定した復帰時燃料噴射量を燃料噴射対象気筒に噴射すると共に、上記点火カット回数に従い上記燃料噴射対象気筒の点火カットを行うことを特徴とする。
【0011】
このような構成では、燃料噴射が遮断されている状態から復帰する際に、車両の運転状態に応じて設定した燃料噴射量をエンジンへ供給すると共に点火を設定時間遮断することで、未燃ガスに含まれているCOや未燃HCを触媒へ供給し触媒内の過酸素状態を解消する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1、図2に本発明の第1実施の形態を示す。図1にエンジン制御系の概略図を示す。
【0017】
同図の符号1はエンジンで、このエンジン1の吸気マニホルド2にインジェクタ3が配設され、この吸気マニホルド2に連通する吸気管4の上流にエアクリーナ5が固設され、更に、このエアクリーナ5の直下流に、吸入空気量Gaを検出する吸入空気量センサ6が配設されている。又、燃焼室1aに点火プラグ7の発火部が臨まされている。
【0018】
一方、排気マニホルド8に連通する排気管9の中途に触媒10が介装され、この触媒10の直下流に、排気ガス中の酸素濃度を電圧値VO2により検出する酸素濃度検出手段の一例であるリヤO2センサ(以下「RO2センサ」と略称)11が配設されている。
【0019】
又、符号12はエンジンの運転状態を制御する制御装置(ECU)で、この制御装置12の入力側に吸入空気量センサ6、RO2センサ11、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ13、車速Vsを検出する車速センサ14、アクセルペダル開放状態でON動作するアイドルスイッチ15等、車両の運転状態を検出するセンサ、スイッチ類が接続されており、出力側に、図示しない駆動回路を介してインジェクタ3、点火プラグ7が接続されている。
【0020】
制御装置12では、センサ、スイッチ類からの出力信号に基づき減速走行時の燃料カット条件を判定し、燃料カット条件成立時は、エンジンへの燃料供給を遮断する、いわゆる燃料カット処理を行ない、又、燃料カット条件成立の状態から燃料カット条件不成立へ切換えられたときは、エンジンに対する燃料供給を復帰させる、いわゆる燃料カット復帰処理を行なう。
【0021】
そして、燃料カット復帰後は所定点火回数が経過するまで、点火プラグ7に対する点火信号の出力を停止する、いわゆる点火カット処理を行なう。
【0022】
この燃料カット制御、及び燃料カット復帰制御は、図2に示すフローチャートに従って処理される。このルーチンはエンジン始動後所定周期で起動され、先ず、ステップS1で、減速走行時の燃料カット条件が成立しているか否かを調べる。
【0023】
この減速燃料カット成立条件は、例えばエンジン回転数センサ13で検出したエンジン回転数Neと車速センサ14で検出した車速Vsとアイドルスイッチ15の出力信号とに基づいて判定し、エンジン回転数Neが設定回転数以上、車速Vsが設定車速以上で、且つ、アイドルスイッチ15がONのアクセルペダル開放状態のとき、減速燃料カット条件成立と判定する。
【0024】
例えば、エンジン始動後の発進操作、及び通常走行時は、少なくともアクセルペダルが踏み込まれているため、アイドルスイッチ15がOFF状態にあり、従って、減速燃料カット条件不成立と判断し、ステップS2へ進む。
【0025】
ステップS2では、燃料カットフラグFcutの値を参照する。この燃料カットフラグFcutの初期値は0に設定されているため、発進走行から通常走行へ移行する過程では、初期値(Fcut=0)に設定されたままであり、ステップS3へ進み、通常制御を実行して、ルーチンを抜ける。
【0026】
一方、通常走行から減速走行へ移行し、ステップS1で減速燃料カット条件成立と判定されると、ステップS4へ分岐し、燃料カットフラグFcutをセットし(Fcut←1)、ステップS5へ進み、インジェクタ3からの燃料噴射を遮断する燃料カット処理を行ない、ステップS6へ進み、タイマにより燃料カット時間Tを計時し(T←T+ΔT 但し、ΔT:演算周期)、ルーチンを抜ける。
【0027】
そして、ステップS1で減速燃料カット条件不成立と判定されるまで、ステップS1→S4→S5→S6のルーチンを繰り返し実行し、減速燃料カット条件不成立と判定されると、ステップS1からステップS2へ進み、燃料カットフラグFcutの値を参照する。減速燃料カット条件不成立と判断されて最初のルーチン実行時の燃料カットフラグFcutの値はセットされているため、ステップS7へ進み、ステップS7以下で、燃料カット復帰処理を1回のみ実行する。
【0028】
先ず、ステップS7では復帰時燃料噴射量τを、
τ=C1・T
から算出する。但し、C1は触媒容量に応じて決定される定数である。
【0029】
すなわち、燃料カット時間Tにより触媒10の酸素吸着量を推定し、燃料カット復帰時に供給すべき燃料噴射量を算出する。
【0030】
そして、ステップS8へ進み、復帰時燃料噴射量τに対応する駆動信号を噴射対象インジェクタ3へ出力し、復帰時燃料噴射を一回のみ噴射させ、次いで、ステップS9へ進み、点火カット信号を点火駆動回路へ出力し、復帰時噴射対象気筒の点火を一回のみカットする。
【0031】
その結果、燃料カット復帰直後に、排気系に未燃ガスが排出され、触媒10に吸着されている酸素が未燃ガスに含まれている未燃HC,COと反応し、H2O,CO2となって排出され、触媒10の過酸素状態が解消される。
【0032】
その後、ステップS10へ進み、燃料カットフラグFcutとタイマで計時した燃料カット時間Tをクリアして、ルーチンを抜ける。
【0033】
そして、次回のルーチン実行時は、ステップS2からステップS3へ進み、点火カットから通常点火へ復帰させて通常運転へ移行する。このときの燃焼により排気ガス中のNOxが触媒10に流入した場合、この触媒10には燃料カット復帰直後に排出された未燃ガスにより還元剤となるHCが存在しているため、このHCによりNOxを還元浄化させることができる。
【0034】
このように、本実施の形態では、復帰時燃料噴射量τを、触媒10の酸素吸着量の推定値に基づいて設定しているため、通常運転へ移行したときのNOxの排出を抑制することができると共に、余分な未燃HCの排出を削減することができる。
【0035】
又、図3に本発明の第2実施の形態による制御ルーチンを示す。本実施の形態では、触媒10の酸素吸着量を減速燃料カット中の吸入空気量の積算値から推定する。
【0036】
この場合、ステップS11〜S15は、図2のステップS1〜S5に対応しており、同様な処理を実行する。そして、ステップS16において、減速燃料カット中の吸入空気量Gaを積算し(ΣGa=ΣGa+Ga)、ルーチンを抜ける。
【0037】
又、減速燃料カット復帰と判断されて、ステップS11,S12からステップS17へ進むと、復帰時燃料噴射量τを、
τ=C2・ΣGa
から算出する。但し、C2は触媒容量に応じて決定される定数である。
【0038】
この場合、減速燃料カット中の触媒10の酸素吸着量を、吸入空気量Gaの積算値ΣGaに基づいて推定するようにしたので、触媒10の酸素吸着量をより正確に推定することができる。
【0039】
そして、ステップS18へ進み、復帰時燃料噴射量τに対応する駆動信号を噴射対象インジェクタ3へ出力し、復帰時燃料噴射を一回のみ噴射させた後、ステップS19へ進み、点火カット信号を点火駆動回路へ出力し、復帰時燃料噴射量τが供給された気筒(噴射対象気筒)の点火を一回のみカットする。
【0040】
その後、ステップS20へ進み、燃料カットフラグFcutと積算値ΣGaとを共にクリアして、ルーチンを抜ける。
【0041】
このように、本実施の形態では、触媒10の酸素吸着量を、減速燃料カット中の吸入空気量Gaの積算値ΣGaに基づいて推定しているので、触媒10の酸素吸着量をより正確に推定することができ、最適な復帰時燃料噴射量τを求めることができる。そのため、NOxの排出を抑制しつつ、余分な未燃HCの排出をより一層削減することができる。
【0042】
又、図4に本発明の第3実施の形態による制御ルーチンを示す。本実施の形態では、燃料カット中のRO2センサ11の出力値VO2を読込み、触媒10から排出される空気中の酸素濃度を検出し、この酸素濃度から、触媒10内の酸素過剰(リーン)状態を検出し、リーン状態の検出時間から触媒10の酸素吸着量を推定する。
【0043】
この場合、ステップS21〜S25は、図2のステップS1〜S5に対応しており、同様な処理を実行する。そして、ステップS26において、RO2センサ11の出力値VO2を読込み、ステップS27で、この出力値VO2とリーン判定閾値Voとを比較し、V≦Vo(リーン)のときはステップS28へ進み、リーン時間TVを計時し(TV←TV+ΔTV 但し、ΔTV:演算周期)、ルーチンを抜ける。又、V>Voのときは、そのままルーチンを抜ける。
【0044】
ところで、減速燃料カット中は、触媒10を通過する酸素により、それまで触媒10内に吸着されていたHC、COは浄化され、次いで触媒10内に酸素が吸着される。その結果、触媒10から排出される酸素濃度は徐々に高くなる。リーン判定閾値Voは、触媒10内に酸素が吸着され始めるときのRO2センサ11の出力値VO2を実験などから求めて設定したもので、本実施の形態ではVo≒0.2(V)に設定されている。
【0045】
尚、排気系に触媒が複数設けられており、各触媒の直下流にRO2センサが配設されている場合には、各RO2センサの出力値に基づき、燃料カット中の各触媒内のリーン状態を検出した時間を検出し、それらの総時間をリーン時間TVとして設定する。
【0046】
又、減速燃料カット復帰と判断されて、ステップS21,S22からステップS29へ進むと、復帰時燃料噴射量τを、
τ=C3・TV
から算出する。但し、C3は触媒容量に応じて決定される定数である。
【0047】
この場合、減速燃料カット中の触媒10の酸素吸着量を、触媒10の直下流に配設したRO2センサ11の出力値に基づいて推定するようにしたので、触媒10の酸素過剰の度合いをリアルタイムで復帰時燃料噴射量τに反映させることができ、従って、NOxの排出を抑制しつつ、余分な未燃料HCの排出をより一層削減することができる。
【0048】
次いで、ステップS30へ進み、復帰時燃料噴射量τに対応する駆動信号を噴射対象インジェクタ3へ出力し、復帰時燃料噴射を一回のみ噴射させた後、ステップS31へ進み、点火カット信号を点火駆動回路へ出力し、噴射対象気筒の点火を一回のみカットする。
【0049】
その後、ステップS32へ進み、燃料カットフラグFcutとリーン時間TVとをクリアして、ルーチンを抜ける。
【0050】
このように、本実施の形態では、触媒10の酸素吸着量を、減速燃料カット中のRO2センサ11で検出した出力値VO2に基づき、この出力値VO2がリーン状態を検出した時間に基づいて推定しているので、触媒10の酸素吸着量をよりリアルタイムに把握することで、最適な復帰時燃料噴射量τを求めることができる。そのため、NOxの排出、及び余分なHCの排出をより一層削減することができる。
【0051】
又、図5に本発明の第4実施の形態を示す。本実施の形態では燃料カット時間に応じ、点火カットから通常点火への復帰時間を可変設定するものである。
【0052】
すなわち、ステップS41〜S46は、図2のステップS1〜S6に対応しており、同様な処理を実行する。
【0053】
そして、減速燃料カット復帰と判断されて、ステップS41,S42からステップS47へ進むと、燃料カット時間Tに基づきテーブル参照により燃料カットレベルを設定する。尚、燃料カットレベルと燃料カット時間Tとの関係は、予め実験などから求めたものである。この場合、減速燃料カット中の触媒10の酸素吸着量を推定できるものであれば、燃料カット時間T以外のパラメータを採用しても良い。
【0054】
次いで、ステップS48へ進み、燃料カットレベルに基づき基準点火カット回数nを、テーブル参照により設定する。尚、燃料カットレベルと基準点火カット回数nとの関係は、予め実験などから求めて設定されている。
【0055】
続く、ステップS49で基準点火カット回数nに基づき燃料カット復帰回転数Rを、
R=No+C4・n
から算出する。但し、Noは通常運転へ移行する際のエンジン回転数(以下「基本復帰回転数」と称する)の予測値で、減速燃料カット中のエンジン回転数Neの変化率に基づいて設定される。C4は触媒容量に基づいて決定される固定値である。
【0056】
すなわち、燃料カット復帰回転数Rは、基本復帰回転数Noよりもいくつ前に復帰時燃料噴射を開始するかを、点火カット数で決定するものである。
【0057】
次いで、ステップS50へ進み、減速燃料カット復帰後のエンジン回転数Neと燃料カット復帰回転数Rとを比較し、R≦Neの場合は、そのままルーチンを抜ける。
【0058】
そして、エンジン回転数Neが燃料カット復帰回転数R未満(Ne>R)になったとき、ステップS51へ進み、予め設定されている固定値τoで復帰時燃料噴射量τを設定する(τ←τo)。固定値τoは、未燃ガスが触媒10を通過する際に、この未燃ガスに含まれている未燃HCが、触媒10を通過して外部に排出されないレベルに設定された必要最小限の燃料量である。
【0059】
その後、ステップS52へ進み、復帰時燃料噴射量τに対応する駆動信号を噴射対象インジェクタ3へ出力し、当該インジェクタ3から復帰時燃料噴射を噴射させる。
【0060】
次いで、ステップS53へ進み、点火カット信号を点火駆動回路へ出力し、噴射対象気筒の点火をカットし、ステップS54へ進み、点火カット回数をカウントし、ステップS55で、この点火カットカウント値とステップS48で設定した基準点火カット回数nとを比較し、点火カットカウント値が基準点火カット回数n未満のときは、ステップS52へ戻り、次の噴射対象気筒のインジェクタ3に対し、復帰時燃料噴射量τに対応する駆動信号を出力し、ステップS53で当該気筒の点火をカットする。
【0061】
その後、点火カットカウント値が基準点火カット回数n以上となったときステップS56へ進み、燃料カットフラグFcutとタイマの燃料カット時間Tとをクリアして、ルーチンを抜ける。
【0062】
そして、次回のルーチン実行時は、ステップS42からステップS43へ進み、点火カットから通常点火へ復帰させて通常運転へ移行させる。このときの燃焼により排気ガス中のNOxが触媒10に流入した場合、この触媒10には燃料カット復帰直後に排出された未燃ガスにより還元剤となるHCが存在しているため、このHCによりNOxを還元浄化させることができる
尚、本実施の形態では、減速燃料カット中から減速燃料カット復帰へ移行し、更に減速燃料カット復帰移行後、エンジン回転数Neが燃料カット復帰回転数R未満になるまでは、燃料カット状態が継続されているため、その間、点火を継続させても燃焼には影響しないので、点火或いは点火カットの何れの制御を行なっても良い。
【0063】
このように、本実施の形態によれば、点火カット回数に応じて燃料カット復帰回転数Rが可変設定されるので、減速燃料カット復帰直後から通常制御へ移行する迄の時間は、実質的に変化せず、運転フィーリングの悪化やエンジンストールを有効に防止することができる。
【0064】
又、復帰時燃料噴射量τを、未燃ガスに含まれているHCが触媒10を通過して外部に排除されない程度の必要最小限のレベルに設定し、燃料カット時間に基づいて設定される点火カット回数毎に復帰時燃料噴射量τを噴射させるようにしたので、一度に多量の未燃ガスが触媒に供給されることが無く、減速燃料カット復帰後のNOxの排出を抑制しつつ、余分なHCの排出を低減することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、燃料遮断からの復帰後、通常運転へ移行する際の触媒の浄化能力をソフト的手段により速やかに回復させるようにしたので、排気弁の開弁動作を遮断するアクチュエータ機構が不要となり、構造が簡素化されるばかりでなく、ソフト的に対応できるため、既存のエンジンに対しても適用することが可能で、汎用性に優れ、低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態によるエンジン制御系の概略図
【図2】同、減速燃料カット復帰時制御ルーチンを示すフローチャート
【図3】第2実施の形態による減速燃料カット復帰時制御ルーチンを示すフローチャート
【図4】第3実施の形態による減速燃料カット復帰時制御ルーチンを示すフローチャート
【図5】第4実施の形態による減速燃料カット復帰時制御ルーチンを示すフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン
11 RO2センサ(酸素濃度検出手段)
Ga 吸入空気量
n 点火カット回数
T 燃料カット時間
ΣGa (吸入空気量の)積算値
τ 復帰時燃料噴射量

Claims (3)

  1. 車両の運転状態に応じてエンジンへ供給する燃料の遮断及び遮断からの復帰を判定する燃料供給遮断判定手段と、
    上記車両の運転状態に応じて燃料噴射量を設定する燃料噴射量設定手段と、
    上記車両の運転状態に応じて点火カットを行なう点火カット手段とを備え、
    上記燃料カット手段は、上記燃料供給遮断判定手段で燃料供給の遮断と判定した場合に、燃料供給が遮断されている間の上記車両の触媒の酸素吸着量に基づき点火カット回数を設定し、燃料供給の復帰と判定した場合に、上記燃料噴射量設定手段で設定した復帰時燃料噴射量を燃料噴射対象気筒に噴射すると共に、上記点火カット回数に従い上記燃料噴射対象気筒の点火カットを行うことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 記燃料噴射量設定手段は、上記燃料供給遮断判定手段により燃料供給の復帰と判定した場合に、復帰時燃料噴射量を固定値で設定し、該復帰時燃料噴射量を燃料噴射対象気筒に対し点火カット毎に噴射させることを特徴とする請求項1記載のエンジンの制御装置。
  3. 上記固定値は、未燃ガスが上記触媒を通過する際に、該未燃ガスに含まれている未燃HCが上記触媒を通過して外部に排出されない最小限の燃料量であることを特徴とする請求項2記載のエンジンの制御装置。
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