JP4616186B2 - 開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は開閉装置に関するものである。
従来、車両には、モータ等の駆動力によってドアパネルを車両の前後方向に沿ってスライド作動(開閉作動)させる開閉装置が備えられているものがある。この開閉装置には、閉作動中のドアパネルと車体との間の異物の存在を検出する検出センサが備えられている。この検出センサは、例えば、特許文献1にて開示されているものが使用される。
特許文献1にて開示されている検出センサは、ドアパネルと車体との間の異物を静電容量の変化により検出するためのセンサ電極を備えている。センサ電極は、例えばドアパネルの前端部に配置される。そして、ドアパネルの閉作動中にドアパネルと車体との間に異物が存在すると、センサ電極における静電容量が変化する。この静電容量の変化をセンサ電極に接続された制御装置が検出すると、該制御装置は、ドアパネルと車体との間に異物が存在すると判断し、モータ等の駆動力によりドアパネルを全開位置まで移動させる。このように、この挟み込み検出センサは、ドアパネルと車体との間に存在する異物を非接触で検出する。
特開2004−257788号公報
しかしながら、特許文献1にて開示されている検出センサでは、センサ電極とドアパネルとの間に浮遊容量が生じる。また、ドアパネルに異物が近接すると、ドアパネルと異物との間に浮遊容量が生じる。これらの浮遊容量は、ドアパネルを介して結合される。そのため、ドアに異物が近接すると、ドアパネルを挟んだセンサ電極と異物との間の静電容量が変化する。そして、制御装置は、この静電容量の変化を検出して、ドアパネルと車体との間に異物が存在すると判断してしまう。即ち、特許文献1に記載の挟み込み検出センサにおいては、ドアパネルと車体との間に異物が存在しなくても、ドアパネルの外側から該ドアパネルに異物が近接するだけで、制御装置によってセンサ電極における静電容量の変化が検出されるという誤作動が生じることがあった。そのため、ドアパネルの閉作動中に、ドアパネルの外側から該ドアパネルに人が近接しただけで、ドアパネルが停止してしまう若しくはドアパネルが全開位置まで移動されてしまうといった不都合が生じていた。
ところで、上記の問題を解決するために、検出センサとして、感圧スイッチ等を用いた接触式のセンサを用いることが考えられる。しかしながら、感圧スイッチ等を用いた接触式のセンサでは、ドアパネルと車体との間の異物にセンサが接触し、異物に対してセンサが押し付けられることによりセンサが変形して始めて異物の存在が検出される。そのため、異物が挟み込まれてからドアパネルが開作動されるまでに時間がかかるという問題がある。また、異物が挟み込まれてからドアパネルが開作動されるまでの間、センサが設けられたドアパネルから異物に対して押圧力が加えられることになる。これらのことから、検出センサとしては、非接触でドアパネルと車体との間の異物を検出可能な静電容量式のセンサを用いることが望ましい。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、静電容量式の検出センサの誤作動を防止することができる開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、導電性の固定体に形成された開口部を開閉する導電性の移動体を備えた開閉装置において、前記移動体の閉作動時における進行方向前方側の前記移動体の周縁部、及び前記移動体の閉作動時の進行方向に前記移動体と対向される前記開口部の周縁部の何れか一方に配設され、センサ電極を有し、前記センサ電極と該センサ電極に近接する導電性の被検出物との間の静電容量の変化に基づいて前記被検出物を検出する検出センサと、前記検出センサが配設された前記固定体及び前記移動体のうち何れか一方と前記センサ電極との間に設けられ、前記センサ電極と電気的に接続されると共に前記センサ電極と同じ電圧若しくは一定比の電圧に保たれたガード電極と、前記固定体及び前記移動体の何れか一方に前記検出センサを固定するための支持部材とを備え、前記支持部材は、前記検出センサを保持する保持部と、前記固定体及び前記移動体のうち何れか一方に固定される取付け部とを備えて構成され、前記ガード電極は、導電性樹脂材料よりなり、絶縁性樹脂材料よりなる前記支持部材と一体成形され該支持部材の前記保持部に設けられ、前記取付け部は、導電性金属により形成された補強用の骨部材を有し、前記ガード電極は該骨部材に当接しており、前記骨部材に電気的に接続されると共に、前記センサ電極と前記ガード電極とを同じ電圧若しくは一定比の電圧に保つ回路装置に電気的に接続される接続部材をさらに備えた。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の開閉装置において、前記検出センサは、前記センサ電極を有し前記センサ電極と前記被検出物との間の静電容量の変化に基づいて前記被検出物を検出する非接触検出部と、対をなす導電体を有し前記被検出物の接触により前記被検出物から加えられる押圧力により変化する前記導電体間の抵抗若しくは電圧の変化に基づいて前記被検出物を検出する接触検出部とを備え、前記非接触検出部と前記接触検出部とが同軸状に配置された。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の開閉装置において、前記検出センサは、前記移動体の閉作動時における進行方向前方側の前記移動体の前記周縁部に配設され、前記移動体の周縁よりも前記移動体の閉作動時における進行方向側前方側に突出している。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の開閉装置において、前記ガード電極の外面には、絶縁被膜が形成されている。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、ガード電極は、検出センサが配設された固定体及び移動体のうち何れか一方とセンサ電極との間に設けられている。そのため、検出センサが配設された固定体及び移動体の何れか一方とガード電極との間に浮遊容量が生じると共に、ガード電極とセンサ電極との間に浮遊容量が生じ、これらの浮遊容量は並列に結合される。ここで、検出センサが配設された固定体及び移動体のうち何れか一方に被検出物が近接すると、近接した被検出物と検出センサが配設された固定体及び移動体の何れか一方との間に浮遊容量が生じる。この浮遊容量は、検出センサが配設された固定体及び移動体の何れか一方とガード電極との間に生じる浮遊容量と並列に結合されるため、センサ電極との間に浮遊容量を有するガード電極と被検出物との間で静電容量が変化する。しかしながら、本発明においては、ガード電極の電圧がセンサ電極の電圧と同じ若しくは一定比となるように保たれているため、被検出物とガード電極との間で静電容量が変化しても、この静電容量の変化がガード電極とセンサ電極との間に生じる浮遊容量を介してセンサ電極にて検出される静電容量に影響を与えることが防止される。従って、検出センサが配設された固定体及び移動体の何れか一方に被検出物が近づいただけで、センサ電極にて静電容量の変化が検出されてしまうという誤作動を防止することができる。即ち、静電容量式の検出センサの誤作動を防止することができる。
また、検出センサが配設された固定体及び移動体のうち何れか一方と前記検出センサとの間にガード電極を設けて、このガード電極の電圧をセンサ電極の電圧と同じ電圧若しくは一定比の電圧に保つだけの簡単な構成で、静電容量式の検出センサの誤作動を防止することができる。
また、ガード電極は、検出センサを保持する保持部に設けられている。そのため、ガード電極は、検出センサが配設された固定体及び移動体の何れか一方とセンサ電極との間に容易に配設される。また、ガード電極は、センサ電極に対して近い位置に配置されることになるため、センサ電極とガード電極との電気的接続が容易になる。
また、支持部材が絶縁性樹脂材料よりなると共に、当該支持部材と一体成形されるガード電極が導電性樹脂材料よりなることから、支持部材及びガード電極は容易に押し出し成形される。また、支持部材が絶縁性樹脂材料よりなることから、検出センサが配設された固定体及び移動体のうち何れか一方と容易に絶縁される。
また、接続部材によって、ガード電極(骨部材)と回路装置とが容易に接続される
請求項に記載の発明によれば、非接触検出部と接触検出部とが同軸状に配置されているため、検知センサが軸方向に湾曲した状態で配置された場合であっても、検出センサの機能低下が防止される。
請求項に記載の発明によれば、検出センサは、移動体の周縁よりも移動体の閉作動時における進行方向前方側に突出している。そのため、移動体と固定体との間に被検出物が存在した場合、移動体よりも先に検出センサが被検出物に接触する。従って、移動体と固定体との間に存在する被検出物をより早く検出することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、絶縁被膜によって、検出物等がガード電極に直接接触することが防止される。
本発明によれば、静電容量式の検出センサの誤作動が防止される開閉装置を提供することができる。
以下、本発明を車両の電動スライドドア装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、本実施形態の電動スライドドア装置1を備えた車両2を示す斜視図である。電動スライドドア装置1は、車体3、ドアパネル4、作動機構5、駆動機構6、異物検出部7、及び制御回路装置8を備えている。車体3及びドアパネル4は、導電性金属により形成されている。車体3の左側側面には、ドアパネル4にて開閉される乗降口9が形成されている。ドアパネル4は、乗降口9に応じた略長方形状に形成されており、乗降口9を開閉するために作動機構5を介して車体3に対して略前後方向に移動可能に取り付けられている。
図2及び図3に示すように、作動機構5は、車体3側に設けられたアッパーレール11、ロアレール12、センターレール13、及びドアパネル4側に設けられたアッパーアーム15、ロアアーム16、センターアーム17から構成されている。
アッパーレール11及びロアレール12は、車両2において乗降口9の上部及び下部にそれぞれ設けられ、車両2の略前後方向に沿って延びている。センターレール13は、車両2において乗降口9より後方に位置する部位の略中央部に設けられ、車両2の略前後方向に沿って延びている。これら各レール11〜13は、その後端から前端側に向かって車両2の前後方向に沿うように形成されており、途中からその前端側が車室内側に向くように湾曲している。
前記各アーム15〜17は、ドアパネル4の車室内側の面における上部、下部、及び中央部の所定位置にそれぞれ固定されている。そして、アッパーアーム15は前記アッパーレール11に対して、ロアアーム16はロアレール12に対して、センターアーム17はセンターレール13に対してそれぞれ連結されると共に、各アーム15〜17は各レール11〜13に案内されて車両2の前後方向に移動可能となっている。
図1及び図3に示すように、駆動機構6は、無端ベルト21、スライドアクチュエータ22、クローザアクチュエータ23、及び位置検出装置24(図7参照)を備えて構成され、前記制御回路装置8にて制御される。制御回路装置8はドアパネル4の内部に配設されており、車両2のバッテリ25(図7参照)から電力が供給される。
図3に示すように、ロアレール12の車幅方向両端部には、車両2の上下方向の軸周りに回転する駆動プーリ26及び複数の従動プーリ27が設けられており、これらの駆動プーリ26及び従動プーリ27に、前記無端ベルト21が掛け回されている。この無端ベルト21には、前記ロアアーム16の先端部が固定されている。そして、無端ベルト21が回転されると、ロアアーム16が前記ロアレール12に沿って移動し、ドアパネル4が前後方向にスライド移動される。
図1に示すように、前記駆動プーリ26には、スライドアクチュエータ22が接続されている。スライドアクチュエータ22は、スライドモータ28(図7参照)と、該スライドモータ28の回転を減速する減速機構(図示略)とを備えて構成されている。スライドモータ28は、前記制御回路装置8から入力される駆動信号に応じて回転される。スライドモータ28の回転は、減速機構にて減速され、スライドアクチュエータ22の出力軸(図示略)から前記駆動プーリ26に伝達される。
前記クローザアクチュエータ23は、ドアパネル4の内部に配設されている。クローザアクチュエータ23は、クローザモータ29(図7参照)と、該クローザモータ29の回転を減速する減速機構(図示略)とを備えて構成されている。ここで、ドアパネル4には、ラッチ等のロック機構(図示略)が設けられている。このロック機構は、ドアパネル4が乗降口9を閉鎖した状態(ドアパネル4が全閉位置に配置された状態)にある場合に、ドアパネル4を車体3に対して移動不能となるように固定するためのものである。そして、前記クローザモータ29は、制御回路装置8から入力される駆動信号に応じて回転され、前記ロック機構を作動させると共に、前記ドアパネル4をロック機構によるロックが可能な位置まで移動させる。
図7に示すように、前記位置検出装置24は、スライドモータ28の回転軸(図示略)、スライドアクチュエータ22の出力軸(図示略)、及びスライドモータ28の回転軸とスライドアクチュエータ22の出力軸との間に配設され前記減速機構を構成する減速ギヤ(図示略)のうち何れかに対応して設けられている。そして、位置検出装置24は、スライドモータ28が駆動を開始した時点からの前記回転軸、前記出力軸、及び前記減速ギヤの何れかの回転量を検出する。位置検出装置24は、検出した回転量に応じた位置検出信号を前記制御回路装置8に出力する。制御回路装置8は、位置検出装置24から入力される位置検出信号に基づいてドアパネル4のスライド量、即ちドアパネル4(ロアアーム16)の位置を検出する。この位置検出装置24は、例えば、前記回転軸、前記出力軸、及び前記減速ギヤの何れか1つと共に回転する磁石と、該磁石に対向配置されるホール素子とから構成される。
制御回路装置8には、操作スイッチ31が電気的に接続されている。操作スイッチ31は、ダッシュボード32(図1参照)に配設されている。操作スイッチ31が乗降口9を解放するように搭乗者によって操作されると、操作スイッチ31から制御回路装置8に乗降口9を解放するようにドアパネル4をスライド移動させる旨の開信号が入力される。開信号が入力されると、制御回路装置8は、ドアパネル4を開作動させる旨の駆動信号をスライドモータ28に出力する。
また、操作スイッチ31が乗降口9を閉鎖するように搭乗者によって操作されると、操作スイッチ31から制御回路装置8に乗降口9を閉鎖するようにドアパネル4をスライド移動させる旨の閉信号が入力される。閉信号が入力されると、制御回路装置8は、ドアパネル4を閉作動させる旨の駆動信号をスライドモータ28に出力する。そして、スライドモータ28が駆動されてドアパネル4が閉作動され、図示しないハーフラッチ検出手段によって前記ロック機構がハーフラッチ状態になったことが検出されると、制御回路装置8は、クローザモータ29に駆動信号を出力する。
図4に示すように、異物検出部7は、異物検出センサ41と、プロテクタ42とを備えて構成されている。この異物検出部7は、ドアパネル4が乗降口9を閉鎖する方向にスライド移動される際に、ドアパネル4と車体3との間の異物(被検出物)の存在を検出するためのものである。
図6(a)及び図7に示すように、異物検出センサ41は、センサ本体44、静電容量検出装置45、電流検出素子46を備えて構成され、前記制御回路装置8にて制御される。
図6(a)に示すように、センサ本体44は、ドアパネル4の閉作動時における進行方向前方側の周縁部、即ち、ドアパネル4における車両2の前方側の端部4aに沿って配設されている。このセンサ本体44は、同軸ケーブル状をなしている。詳しくは、図6(b)に示すように、センサ本体44は、導体よりなる円柱状の芯電極51を備えている。この芯電極51の外周には、該芯電極51と同軸となるように圧電ゴム52が設けられている。そして、その圧電ゴム52の外周に、前記芯電極51と同軸となるように導体よりなる円筒状のセンサ電極53が設けられ、該センサ電極53の外周に絶縁体よりなる外皮54が設けられている。
図4に示すように、センサ本体44の一端部(本実施形態では上端部)は樹脂によりモールドされている。また、図5に示すように、センサ本体44の他端部(本実施形態では下端部)には端末処理部61が一体に設けられている。図8に示すように、端末処理部61は、板部材62を備えている。板部材62は、その幅がセンサ本体44の直径と等しいか若干広く形成された長方形状をなしている。板部材62上には、複数の金属片63〜65が配設されている。そして、一端が前記センサ電極53に接続された電線66の他端が金属片63に接続されると共に、一端が静電容量検出装置45に接続されたリード線67の他端が同金属片63に接続されている。また、金属片64には、一端が前記芯電極51に接続された電線68の他端が接続されると共に、一端がグランドGNDに接続されたリード線69の他端が接続されている。
更に、板部材62上には、バッファアンプ71が配設されている。バッファアンプ71は、リード線72を介して電源が供給されると共に、前記リード線69を介してグランドGNDに接続されている。バッファアンプ71の入力端子74は板部材62上に配設された金属片65に接続されており、バッファアンプ71の出力端子75は端末処理部61の外周面に設けられたターミナル76に接続されている。そして、金属片65には、一端がセンサ電極53に接続された電線77の他端が接続されている。また、バッファアンプ71には、一端が電流検出素子46に接続されたリード線78の他端が接続されており、センサ電極53は、バッファアンプ71を介して電流検出素子46に電気的に接続されている。そして、図7に示すように、静電容量検出装置45及び電流検出素子46は、制御回路装置8に電気的に接続されている。また、センサ電極53には、制御回路装置8を介して電流が供給されている。
尚、電線66,68,77、及びリード線67,69の端部は、各金属片63〜65に、抵抗溶接等により接続されている。そして、板部材62は、該板部材62上に配設された各部材及びセンサ本体44の一端部と共に樹脂モールドされている。
図7に示すように、静電容量検出装置45は、前記センサ電極53と共に、ドアパネル4と車体3との間に存在する異物を非接触で検知する静電容量式のセンサ(非接触検出部)を構成している。静電容量検出装置45は、制御回路装置8によって駆動され、センサ電極53と地面(大地)との間で静電容量の変化を検出すると、制御回路装置8にセンサ電極53における静電容量が変化したことに基づいて静電容量検出信号を出力する。
電流検出素子46は、芯電極51、圧電ゴム52、及びセンサ電極53と共に、ドアパネル4と車体3との間に存在する異物に接触して該異物を検知する接触式のセンサ(接触検出部)を構成している。電流検出素子46は、センサ電極53と芯電極51との間を流れる電流を検出するためのものであり、ドアパネル4内に配設されている。センサ本体44に外部から押圧力が加えられる、即ち圧電ゴム52に押圧力が加えられると、当該圧電ゴム52の抵抗値が変化してセンサ電極53と芯電極51との間を電流が流れるようになる。この時、電流検出素子46は、センサ電極53と芯電極51との間を流れる当該電流を検出し、制御回路装置8にセンサ電極53と芯電極51との間を電流が流れたことを示す電流検出信号を出力する。尚、図7に示す構成及び図7の構成から得られる動作は、一例であり、適宜変更してもよい。
図6(a)に示すように、前記プロテクタ42は、センサ本体44を保持すると共に該センサ本体44を前記ドアパネル4に対して固定するためのものである。プロテクタ42は、取付け部81と、該取付け部81と一体に形成された保持部82とを備えて構成されている。このプロテクタ42の外周面には、シリコン等により絶縁被膜83が形成されている。
取付け部81は、絶縁性樹脂材料(エラストマ、ゴムを含む)により形成され、弾性変形可能である。取付け部81は、その長手方向(車両2の上下方向)の長さが前記センサ本体44の軸方向の長さと略等しく形成されている。この取付け部81は、その内部に該取付け部81を補強する骨部材84を備えている。骨部材84は、金属等の導電性材料によりなり、U字状の骨部材本体84aが取付け部81の長手方向に沿って複数配置されると共に、これらの骨部材本体84aが軸方向に連結されてなる。この骨部材84の下端部には、電線85(図5参照)の一端が電気的に接続されている。そして、取付け部81は、骨部材本体84aの内側で、取付け部81の長手方向に沿って伸びると共に反保持部82側に開口する取付け溝86を備えており、軸方向から見た形状が略U字状をなしている。取付け溝86の内面において、対向する2つの面86a,86bには、互いに対向する面86a,86bに向かって突出した複数(図6(a)においては各面86a,86bに2つずつ)の挟持片87が取付け部81と一体に形成されている。
ここで、前記ドアパネル4における車両2の前方側の端部には、ブラケット91が設けられている。このブラケット91は、ドアパネル4を構成する内板92に固定されている。内板92において、車両2の前方側の端部には、車幅方向に沿って形成された固定部93が形成されており、固定部93の車室外側の端部には、車両2の前方側に向かって延設された延設部94が形成されている。この延設部94は、外板95における車両2前方側の端部によって覆われている。そして、前記ブラケット91は、前記固定部93上に固定されており、車両2の前方側に向かって延設されたブラケット本体96を備えている。ブラケット本体96における車両2前後方向の長さは、前記延設部94における車両2前後方向の長さよりも短く形成されている。
そして、前記プロテクタ42は、取付け部81が上述したブラケット91に取り付けられることによりドアパネル4に対して固定される。即ち、取付け溝86にブラケット本体96が挿入されることにより挟持片87が弾性変形し、該挟持片87は、挟持片87が形成された面86a,86bと対向する面86a,86bに向かってブラケット本体96を押圧する。このように、取付け部81がブラケット本体96を挟持することにより、プロテクタ42がブラケット本体96に対して固定される。
前記保持部82は、円筒状をなしており、その軸方向の長さが取付け部81の長手方向の長さと等しく形成されている。そして、保持部82の内周面により形成された挿入孔101の内径は、センサ本体44の外径よりも若干大きく形成されている。このような保持部82は、ガード電極102と接触部103とから構成されている。
ガード電極102は、導電性樹脂材料(エラストマ、ゴムを含む)により形成されており、弾性変形可能である。ガード電極102は、略U字状をなす取付け部81においてU字の開口部と逆側の部分に一体に形成され、前記取付け部81の骨部材84に当接している。そして、ガード電極102は、保持部82の軸方向から見た形状が、反取付け部81側に開口する円弧状をなしている。ガード電極102の車外側(外板95側)の端面102aは、ドアパネル4の前端4b(車両2前方側の端)よりも車両2の前方側に位置している。また、ガード電極102において、車内側(外板95から遠い方)の端面102bは、端面102aよりも車両2の後方側に位置するように形成されている。
接触部103は、絶縁性樹脂材料(エラストマ、ゴムを含む)により形成されており、弾性変形可能である。接触部103は、保持部82の軸方向から見た形状が、ガード電極102側に開口する円弧状をなしており、ガード電極102と一体に形成されている。即ち、接触部103とガード電極102とが一体に形成されることにより、略円筒状の保持部82が形成されている。
上記のように構成されたプロテクタ42は、押し出し成形により形成される。そして、挿入孔101の内周面を除くプロテクタ42の外周面に絶縁被膜83が形成されることにより、ガード電極102の外面102c(プロテクタ42の外部に露出している部分)が絶縁被膜83によって覆われる。そして、プロテクタ42の保持部82(挿入孔101)には、センサ本体44が挿入される。センサ本体44は、端末処理部61が設けられていない側の端部から挿入孔101に挿入される。そして、図5に示すように、プロテクタ42の下端部から出ている電線85が、端末処理部61に設けられたターミナル76に対して螺子止めされる。電線85がターミナル76に対して螺子止めされることにより、バッファアンプ71の出力端子75と骨部材84とが電気的に接続され、引いてはバッファアンプ71の出力端子75とガード電極102とが電気的に接続される。即ち、前記センサ電極53とガード電極102とがバッファアンプ71を介して電気的に接続される。そして、ガード電極102には、センサ電極53及びバッファアンプ71を介して電力が供給され、ガード電極102は、センサ電極53と同じ電圧に保たれる。
プロテクタ42は、センサ本体44が挿入孔101に挿入された状態で、前記ブラケット91に対して固定される。センサ本体44がプロテクタ42を介してドアパネル4に配設された状態では、センサ本体44が、ドアパネル4の前端4bよりも車両2の前方側に突出している。そして、ガード電極102における車外側(外板95側)の端面102aがドアパネル4の前端4bよりも車両2の前方側に位置していることから、ガード電極102の一部は、ドアパネル4(外板95)とセンサ本体44(センサ電極53)との間に配設されている。
また、ガード電極102はセンサ電極53と同じ電圧に保たれるため、ガード電極102を挟んでセンサ電極53に近接する異物111によってガード電極102と異物111との間の静電容量が変化しても、その静電容量の変化は、センサ電極53にて検出する静電容量に影響を与えない。従って、センサ電極53においてガード電極102と径方向に対向する部分は不感帯となる。逆に、センサ電極53においてガード電極102と径方向に対向していない部分、即ちセンサ電極53において接触部103と径方向に対向する部分が、異物110の近接による静電容量の変化を検出する範囲(検出範囲A)となる。従って、ガード電極102は、検出範囲Aがドアパネル4の閉作動時の進行方向前方側に存在する異物110を検出可能な範囲となるように設けられている。本実施形態では、主として、ドアパネル4における車両2の前方側の部分が検出範囲Aとなる。
次に、ドアパネル4の閉作動時における異物検出部7の動作を説明する。
制御回路装置8は、操作スイッチ31から閉信号が入力されると、スライドモータ28に駆動信号を出力し、ドアパネル4を閉作動させる。同時に、制御回路装置8は、異物検出センサ41を駆動する。
ドアパネル4のスライド移動中に、検出範囲A内に導電性の異物110が進入すると、センサ電極53と異物110との間で静電容量が変化する。静電容量検出装置45はこの静電容量の変化を検出して制御回路装置8に静電容量検出信号を出力する。静電容量検出信号が入力されると、制御回路装置8は、ドアパネル4と車体3との間に異物110が存在すると判断し、スライドモータ28にドアパネル4を停止させる旨の停止信号を出力する。そして、停止信号によってスライドモータ28が停止され、ドアパネル4が停止される。
この時、ガード電極102は、その一部がドアパネル4(外板95)とセンサ本体44(センサ電極53)との間に配設されている。そのため、ドアパネル4とガード電極102との間に浮遊容量C1が生じると共に、ガード電極102とセンサ電極53との間に浮遊容量C2が生じ、浮遊容量C1と浮遊容量C2とが並列に結合される。ここで、ドアパネル4の外側から該ドアパネル4に異物111が近接すると、近接した異物111とドアパネル4との間に浮遊容量C3が生じる。この浮遊容量C3は、ドアパネル4とガード電極102との間に生じる浮遊容量C1と並列に結合されるため、センサ電極53との間に浮遊容量C2を有するガード電極102と異物111との間で静電容量が変化する。しかしながら、本実施形態においては、ガード電極102の電圧がセンサ電極53の電圧と同じ電圧となるように保たれている。そのため、異物111とガード電極102との間で静電容量が変化しても、この静電容量の変化がガード電極102とセンサ電極53との間に生じる浮遊容量C2を介して、センサ電極53にて検出される静電容量に影響を与えることが防止される。その結果、ドアパネル4の外側から該ドアパネル4に異物111が近接しただけで、ドアパネル4と車体3との間に異物111が存在すると誤判断されることが防止される。
一方、ドアパネル4のスライド移動中に、ドアパネル4と車体3(乗降口9)との間に異物110が挟み込まれる、若しくはドアパネル4における車両2の前方側の端部4aに異物110が接触すると、プロテクタ42の保持部82が弾性変形すると共にセンサ本体44に対して異物110から押圧力が加えられる。この押圧力により圧電ゴム52が変形して該圧電ゴム52の抵抗値が変化し、センサ電極53と芯電極51との間を電流が流れる。電流検出素子46は、センサ電極53と芯電極51との間を流れる当該電流を検出して制御回路装置8に電流検出信号を出力する。電流検出信号が入力されると、制御回路装置8は、ドアパネル4と車体3との間に異物110が挟み込まれたと判断し、ドアパネル4を全開位置まで移動させる旨の駆動信号をスライドモータ28に出力する。当該駆動信号が入力されると、スライドモータ28がドアパネル4を開放する方向に駆動され、ドアパネル4が全開位置までスライド移動される。
尚、制御回路装置8は、位置検出装置24から入力される位置検出信号に基づいてドアパネル4(ロアアーム16)の位置を検出している。そして、制御回路装置8は、ドアパネル4が全閉位置まで所定距離(例えば、全閉位置まで3〜5cm)となる位置にスライド移動されたことを検出すると、静電容量検出装置45から静電容量検出信号が入力されても当該静電容量検出信号を無効とする。そして、制御回路装置8は、電流検出素子46から入力される電流検出信号のみを有効として異物110の検出を行う。
上記したように、本実施形態によれば、以下の作用・効果を有する。
(1)センサ本体44とドアパネル4との間には、ガード電極102が配設されている。そして、このガード電極102は、バッファアンプ71によってセンサ電極53と同じ電圧に保たれている。そのため、センサ電極53において、ガード電極102と対向する部分は、静電容量の変化を検出しない不感帯となる。従って、ドアパネル4の外側から該ドアパネル4に近接する異物111とドアパネル4との間に生じた浮遊容量C3によってセンサ電極53における静電容量が変化するという誤作動を防止することができる。そして、ドアパネル4の外側から該ドアパネル4に異物が近接しただけで、ドアパネル4と車体3との間に異物111が存在すると誤判断されてドアパネル4が停止されることが低減される。また、ガード電極102を設け、該ガード電極102をバッファアンプ71にてセンサ電極53と同じ電圧に保つだけの簡単な構成で、前記の誤作動を防止することができる。
(2)ガード電極102は、センサ本体44をドアパネル4に対して固定するためのプロテクタ42に設けられている。そのため、ガード電極102は、プロテクタ42がドアパネル4に固定されることにより、センサ本体44と共にプロテクタ42によって容易にドアパネル4に対して固定される。また、ガード電極102は、センサ本体44を保持する保持部82を構成していることから、センサ電極53とドアパネル4との間に容易に配設される。更に、ガード電極102が保持部82を構成していることから、ガード電極102はセンサ電極53に対して近い位置に配置される。従って、センサ電極53とガード電極102との電気的接続が容易となる。これらのことから、電動スライドドア装置1の製造コストを低減させることができる。
(3)プロテクタ42の取付け部81は、絶縁性樹脂材料にて形成されている。そして、ガード電極102は取付け部81と一体に形成された保持部82に形成されている。そのため、取付け部81によってガード電極102とドアパネル4とを容易に絶縁することができる。
(4)ガード電極102は、センサ本体44を保持する保持部82を構成している。そのため、ガード電極102が形成される範囲を調節するだけで、容易に異物110を検出する検出範囲Aを調節することができる。
(5)プロテクタ42において、取付け部81及び接触部103は、絶縁性樹脂材料にて形成されている。また、プロテクタ42において、ガード電極102は導電性樹脂材料にて形成されている。そのため、プロテクタ42は押し出し成形にて容易に形成され、製造時間の短縮及び製造コストの低減を図ることができる。
(6)骨部材84の下端部に電線85が接続されることにより、プロテクタ42の下端部から電線85が出る。そして、この電線85を端末処理部61のターミナル76に螺子止めするだけで、容易にガード電極102をバッファアンプ71の出力端子75に接続することができる。その結果、バッファアンプ71とガード電極102とを電気的に接続するために、センサ本体44やプロテクタ42が複雑な構成となることを防いで、製造コストの増大を抑制することができる。
(7)センサ本体44においては、芯電極51、圧電ゴム52、及びセンサ電極53が同軸ケーブル状となっている。そのため、センサ本体44を配設する際に、センサ本体44の周方向の向きを考慮する必要がなく、プロテクタ42に対する組付け性が向上する。また、センサ本体44が同軸ケーブル状に形成されていることから、センサ本体44を配設する部分が湾曲しているためにセンサ本体44が軸方向に湾曲した状態で配設された場合であっても、センサ本体44の機能が損なわれることが防止される。従って、センサ本体44の配設場所の形状における自由度を増大させることができる。
(8)センサ本体44は、ドアパネル4の前端4bよりも車両2の前方側に突出している。即ち、センサ本体44は、ドアパネル4の前端4bよりもドアパネル4の閉作動時の移動方向前方側に突出している。そのため、ドアパネル4と車体3との間に異物110が存在した場合、ドアパネル4よりも先にセンサ本体44(接触部103)が異物110に接触する。従って、ドアパネル4と車体3との間に存在する異物110をより早く検出し、ドアパネル4から異物110に加えられる力を小さくすると共に、当該力が異物110に加えられる時間を短くすることができる。
(9)プロテクタ42の外周面には、絶縁被膜83が形成されている。そのため、ガード電極102の外面102cが絶縁被膜83によって覆われている。従って、絶縁被膜83によって、異物110,111等がガード電極102に直接接触することが防止される。即ち、異物110,111等とガード電極102とを、絶縁被膜83によって絶縁することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、異物検出センサ41は、静電容量式のセンサと接触式のセンサとの両方を備えているが、静電容量式のセンサのみを備えた構成としてもよい。
○上記実施形態では、異物検出センサ41が備える接触式のセンサは、芯電極51、圧電ゴム52、及びセンサ電極53と備えて構成され、圧電ゴム52の抵抗の変化に基づいてドアパネル4と車体3との間の異物110を検出する構成であるが、これに限らない。異物検出センサ41が備える接触式のセンサは、感圧スイッチ式のものであってもよい。例えば、異物検出センサ41に、該異物検出センサ41の長手方向に沿って間隔を空けて配設された2本の電極(一対の導電体)を設ける。これらの電極の一端は抵抗を介して互いに電気的に接続されている。そして、2本の電極のうち一方の電極における抵抗と逆側の端部から電流を供給すると共に、他方の電極における抵抗と逆側の端部を電流検出素子に電気的に接続する。このような異物検出センサ41に異物110が接触して異物検出センサ41に対して押圧力が加えられると、異物検出センサ41が変形し、2本の電極が互いに接触される。すると、2本の電極間では抵抗を介さずに電流が流れるようになり、この電流の大きさの変化を電流検出素子にて検出することにより、異物110の接触を検出する。このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
○上記実施形態では、ガード電極102は、導電性樹脂材料にて形成され、プロテクタ42の保持部82を構成しているが、これに限らない。ガード電極102は、センサ電極53とドアパネル4との間に配設されていればよい。例えば、図9及び図10に示すようなガード電極120であってもよい。図9及び図10に示すガード電極は、骨部材本体84aを利用して形成されている。詳しくは、取付け部81の長手方向に沿って複数配置された骨部材本体84aにおいて外板95に近い側(車外側)の部分が、センサ電極53の外周に沿った湾曲形状とされている。そして、骨部材本体84aは、プロテクタ42の長手方向から見た形状が略S字状をなすように形成されている。この骨部材本体84aにおいて、ドアパネル4側の端部が、取付け部81の外部に突出してガード電極120となっており、ドアパネル4とセンサ電極53との間に配設されている。このように構成すると、プロテクタ42を一種類の絶縁性樹脂材料にて形成することができ、製造コストを低減させることができる。また、元よりプロテクタ42の構成部品である骨部材本体84aをガード電極120として利用することにより、ガード電極120を設けたことによる部品点数の増大を防いで、より製造コストの低減を図ることができる。また、骨部材本体84aにおいて、ガード電極120として利用しない部分は、絶縁性樹脂材料よりなる取付け部81の内部に埋設されているため、ガード電極120とドアパネル4とを容易に絶縁することができる。勿論、このガード電極120の外面120a(取付け部81の外に露出している面)に絶縁被膜83と同様の絶縁被膜を形成してガード電極120の外面120aを被覆してもよい。
○上記実施形態では、プロテクタ42の下端部においてガード電極102に接続された電線85を端末処理部61のターミナル76に螺子止めすることにより、ガード電極102とセンサ電極53とをバッファアンプ71を介して電気的に接続していた。しかしながら、ターミナル76を、電線85を挟持可能な構成とし、電線85をターミナル76に挟み込むことにより、ガード電極102とセンサ電極53とをバッファアンプ71を介して電気的に接続してもよい。また、図11に示すように、ターミナル76の代わりに、端末処理部61にバッファアンプ71の出力端子75に電気的に接続された針部130を設け、センサ本体44が保持部82の挿入孔101に挿入されると、針部130がガード電極102に刺衝される構成としてもよい。このように構成すると、挿入孔101にセンサ本体44を挿入するだけで、針部130がガード電極102に刺衝され、ガード電極102とセンサ電極53とがバッファアンプ71を介して容易に電気的に接続される。その結果、製造コストを低減させることができる。また、図11に示す例では、針部130は、端末処理部61に設けられているがこれに限らない。プロテクタ42側にガード電極102に電気的に接続された針部130を設け、センサ本体44を挿入孔101に挿入することにより、針部130が端末処理部61に刺衝されてガード電極102とセンサ電極53とがバッファアンプ71を介して電気的に接続される構成としてもよい。
○上記実施形態の端末処理部61に替えて、図12に示す端末処理部140を用いてもよい。図12に示す端末処理部140は、上記実施形態と同様の板部材62を備えている。板部材62上には、2つの金属片141,142が配設されている。金属片141には、一端が芯電極51に接続された電線143の他端が接続されると共に、一端がグランドGNDに接続されたリード線144の他端が接続されている。また、板部材62上には、回路部145が配設されている。回路部145は、静電容量検出装置45、電流検出素子46、及びバッファアンプ71(図12においては図示略)を備えて構成されている。この回路部145は、リード線146を介して電源が供給されると共に、前記リード線144を介してグランドGNDに接続されている。そして、前記金属片142には、一端がセンサ電極53に接続された電線147の他端が接続されている。また、金属片142には回路部145が接続されており、これにより、センサ電極53は金属片142を介して回路部145に電気的に接続されている。また、回路部145には、ガード電極102(図12においては図示略)が電気的に接続されるターミナル148が電気的に接続されている。そして、ガード電極102がターミナルに接続されると、ガード電極102は、回路部145に備えられたバッファアンプ71を介してセンサ電極53と電気的に接続され、バッファアンプ71によってセンサ電極53と同じ電圧に保たれる。更に、回路部145には、該回路部145を制御回路装置8(図12においては図示略)に接続するリード線149が接続されている。このように、端末処理部61に替えて端末処理部140を用いると、端末処理部140に接続されるリード線の数を減らすことができる。
○上記実施形態では、接触部103は、弾性を有する絶縁性樹脂材料にて形成されているが、スポンジ(多孔性の絶縁性材料)にて形成されてもよい。
○上記実施形態では、制御回路装置8は、ドアパネル4の閉作動中に静電容量検出信号に基づいてドアパネル4と車体3との間に異物110が存在すると判断すると、スライドモータ28を停止させるように構成されている。しかしながら、制御回路装置8は、ドアパネル4の閉作動中にドアパネル4と車体3との間に異物110が存在すると判断した場合に、スライドモータ28を減速させて、異物110に対して注意を促すように構成されてもよい。また、上記実施形態では、制御回路装置8は、ドアパネル4の閉作動中に電流検出信号が入力されると、ドアパネル4と車体3との間に異物110の挟み込みが生じたと判断し、スライドモータ28にドアパネル4を全開位置まで移動させる旨の駆動信号を出力する。しかしながら、制御回路装置8は、ドアパネル4と車体3との間に異物110の挟み込みが生じたと判断した場合に、ドアパネル4を停止させるように、スライドモータ28に停止信号を出力する構成であってもよい。
○上記実施形態では、ガード電極102は、バッファアンプ71によってセンサ電極53と同じ電圧に保たれているが、これに限らない。ガード電極102は、センサ電極53の電圧に対し一定比の電圧に保たれてもよい。尚、一定比の電圧に保つとは、センサ電極53の電圧とガード電極102の電圧との比が常に一定となるように、センサ電極53の電圧に応じてガード電極102の電圧が制御されることを意味する。そして、例えば、センサ電極53及びガード電極102のグランドに対する電位差を用いて、センサ電極53の電圧とガード電極102の電圧の比をとり、その比が一定比となるようにガード電極102の電圧が制御される。
○上記実施形態では、異物検出センサ41は、ドアパネル4における車両2の前方側の端部4aに沿って配設されているが、これに限らない。例えば、異物検出センサ41は、車体3において、ドアパネル4の閉作動時における進行方向に該ドアパネル4と対向される乗降口9の周縁部に配設されてもよい。また、異物検出センサ41は、車両2のバックドアにおいて、その閉作動時における進行方向前方側の周縁部や、トランクのドアにおいて、その閉作動時における進行方向前方側の周縁部に配設されてもよい。更に、異物検出センサ41は、バックドアにて開閉される車体の開口部の周縁部や、トランクのドアにて開閉される車体の開口部の周縁部に配設されてもよい。
○上記実施形態では、センサ本体44を保持するプロテクタ42は、取付け溝86にブラケット本体96を挿入することによりブラケット91に取り付けられている。しかしながら、車両2(ドアパネル4)の形状によっては、プロテクタ42は、直接ドアパネル4に取り付けられてもよい。例えば、図6(a)に示すドアパネル4の前端4bを取付け溝86に挿入し、取付け部81によって内板92の延設部94周辺を挟持することにより、プロテクタ42をドアパネル4に取り付けてもよい。このようにすると、ブラケット91を省略することができるため、電動スライドドア装置を車両2に搭載するためのコストを低減することができる。
○上記実施形態では、プロテクタ42の取付け部81は、絶縁性樹脂材料により形成されている。しかしながら、取付け部81は、ガード電極102と同じ導電性樹脂材料にて形成されてもよい。このようにすると、プロテクタ42の製造が容易となり、プロテクタ42の製造コストを低減させることができる。
電動スライドドア装置を備えた車両を示す斜視図。 電動スライドドア装置を備えた車両を示す斜視図。 ドアパネルを移動させるための駆動機構を示す斜視図。 ドアパネルを示す斜視図。 端末処理部を示す斜視図。 (a)は異物検出センサの断面図、(b)はセンサ本体の断面図。 異物検出部の電気的構成を示すブロック図。 端末処理部の内部を示す概念図。 別例の異物検出センサの断面図。 別例の異物検出センサにおける骨部材を示す斜視図。 ガード電極と端末処理部との接続状態を示す斜視図。 別例の端末処理部の内部を示す概念図。
符号の説明
1…開閉装置としての電動スライドドア装置、3…固定体としての車体、4…移動体としてのドアパネル、4a…移動体の周縁部としての端部、4b…移動体の周縁としての前端、9…開口部としての乗降口、41…検出センサとしての異物検出センサ、42…支持部材としてのプロテクタ、45…非接触検出部を構成する静電容量検出装置、46…接触検出部を構成する電流検出素子、51…接触検出部を構成する導電体としての芯電極、52…接触検出部を構成する圧電ゴム、53…導電体としてのセンサ電極、61,140…端末処理部、71…回路装置としてのバッファアンプ、81…取付け部、82…保持部、83…絶縁被膜、84…骨部材、85…接続部材としての電線、102,120…ガード電極、102c…外面、110…被検出物としての異物、130…針部。

Claims (4)

  1. 導電性の固定体に形成された開口部を開閉する導電性の移動体を備えた開閉装置において、
    前記移動体の閉作動時における進行方向前方側の前記移動体の周縁部、及び前記移動体の閉作動時の進行方向に前記移動体と対向される前記開口部の周縁部の何れか一方に配設され、センサ電極を有し、前記センサ電極と該センサ電極に近接する導電性の被検出物との間の静電容量の変化に基づいて前記被検出物を検出する検出センサと、
    前記検出センサが配設された前記固定体及び前記移動体のうち何れか一方と前記センサ電極との間に設けられ、前記センサ電極と電気的に接続されると共に前記センサ電極と同じ電圧若しくは一定比の電圧に保たれたガード電極と
    前記固定体及び前記移動体の何れか一方に前記検出センサを固定するための支持部材とを備え
    前記支持部材は、前記検出センサを保持する保持部と、前記固定体及び前記移動体のうち何れか一方に固定される取付け部とを備えて構成され、
    前記ガード電極は、導電性樹脂材料よりなり、絶縁性樹脂材料よりなる前記支持部材と一体成形され該支持部材の前記保持部に設けられ、
    前記取付け部は、導電性金属により形成された補強用の骨部材を有し、前記ガード電極は該骨部材に当接しており、
    前記骨部材に電気的に接続されると共に、前記センサ電極と前記ガード電極とを同じ電圧若しくは一定比の電圧に保つ回路装置に電気的に接続される接続部材をさらに備えたことを特徴とする開閉装置。
  2. 請求項1に記載の開閉装置において、
    前記検出センサは、前記センサ電極を有し前記センサ電極と前記被検出物との間の静電容量の変化に基づいて前記被検出物を検出する非接触検出部と、対をなす導電体を有し前記被検出物の接触により前記被検出物から加えられる押圧力により変化する前記導電体間の抵抗若しくは電圧の変化に基づいて前記被検出物を検出する接触検出部とを備え、
    前記非接触検出部と前記接触検出部とが同軸状に配置されたことを特徴とする開閉装置。
  3. 請求項に記載の開閉装置において、
    前記検出センサは、前記移動体の閉作動時における進行方向前方側の前記移動体の前記周縁部に配設され、前記移動体の周縁よりも前記移動体の閉作動時における進行方向側前方側に突出していることを特徴とする開閉装置。
  4. 請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の開閉装置において、
    前記ガード電極の外面には、絶縁被膜が形成されていることを特徴とする開閉装置。
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