JP2000065653A - 固定構造、感圧センサ固定方法、及び圧力検出装置 - Google Patents

固定構造、感圧センサ固定方法、及び圧力検出装置

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JP2000065653A
JP2000065653A JP10240855A JP24085598A JP2000065653A JP 2000065653 A JP2000065653 A JP 2000065653A JP 10240855 A JP10240855 A JP 10240855A JP 24085598 A JP24085598 A JP 24085598A JP 2000065653 A JP2000065653 A JP 2000065653A
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Japan
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pressure
fixing
fixed body
sensitive sensor
adhesive
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JP10240855A
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English (en)
Inventor
Shusuke Ishihara
秀典 石原
Noboru Tsuge
昇 柘植
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感圧センサのような被固定体をドアパネルや
ブラケットのような被固定体へ安価で確実に固定できる
固定構造を得る。 【解決手段】 感圧センサ120の充填部158内に接
着剤162を充填した状態でブラケット164の屈曲部
166を充填部158内へ入り込ませて接着剤162を
硬化させると、接着剤162が屈曲部166へ接着す
る。感圧センサ120をブラケット164から外そうと
して感圧センサ120を引っ張ると、硬化した接着剤1
62が底部154へ係合して感圧センサ120の移動が
制限される。このため、硬化した接着剤162が感圧セ
ンサ120に固着(接着)しなくても感圧センサ120
がブラケット164から外れることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被固定体へ固定体
を固定するための固定構造、感圧センサを支持ブラケッ
ト等の支持手段へ固定するための感圧センサ固定方法、
及びこれを用いた圧力検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にワゴンやバン、レクリエーショ
ンビークルと称される車両には、後部座席に対応したド
アに、運転席の近傍や後部座席の所定位置に設けられた
操作スイッチを操作することでモータを駆動させ、モー
タの駆動力によりドアパネルを車体側壁部に沿って前後
にスライドさせて車体側壁に形成された乗降口を開閉す
る所謂自動スライドドア装置を採用した車両がある。
【0003】この種の自動スライドドア装置には、中空
の外皮部を備える感圧センサが押圧力を受けて外皮部が
弾性変形することで外皮部の内部の複数の電極が互いに
接触したことを検出して外皮部に押圧力が作用したこと
を検知する圧力検出装置を上記のドアパネルが閉移動す
る際の異物の挟み込み検知若しくは異物の挟み込み防止
用として採用した自動スライドドア装置がある。
【0004】ここで、特開平9−264094号には自
動スライドドア装置用の圧力検出装置(公報では『開閉
検出装置』と称している)の一例が開示されている。
【0005】この特開平9−264094号に開示され
ている構成を簡単に説明すると、圧力検出装置(開閉検
出装置)は比較的硬質なソリッドゴムにより形成された
長尺の取付基部を備えている。この取付基部には車両後
方側へ向けて開口した溝が長手方向に沿って形成されて
おり、ドアパネルの車両前方側端部と取付基部の溝とを
嵌め合わせ、溝の内部に形成された断面舌片状の挟持部
の弾性力でドアパネルの車両前方側端部を挟持してい
る。
【0006】また、この取付基部の車両前方側の端部は
車両前方側へ向けて平らな平面とされており、この取付
基部の端部には中空部が一体に設けられている。この中
空部は取付基部よりも柔軟なスポンジゴム等により形成
されており、その内部は略車両上下方向に沿って長手の
中空間隙とされている。この中空間隙には長尺の一対の
導電部が略車両前後方向に沿って互いに離間した状態で
配置されている。
【0007】ドアパネルが車両前方側へ向けて閉移動し
ている状態で、相対的に前方側から異物が中空部に当接
して中空部を後方へ向けて押圧すると中空部が弾性変形
する。この中空部の弾性変形により中空間隙に配置され
た一対の導電部が互いに接触して短絡することで、異物
の挟み込みを検知できるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
開示されている圧力検出装置(開閉検出装置)では、取
付基部をドアパネルへ固定するにあたり、上記の挟持部
の弾性力だけでは確実な固定が困難である。したがっ
て、上記の弾性力の他、例えば、溝部の内部に接着剤を
充填して、接着剤の接着力(固着力)で取付基部をドア
パネルへ固定したり、或いは、ドアパネルの前端部を後
方側へ向けて鉤状に折り返し、ドアパネルの前端部を溝
部の内部で係合させて固定している。
【0009】しかしながら、接着剤を用いる態様では、
一般の接着剤では強固な接着力が得られず、確実な固定
が難しいという問題が生じる。
【0010】すなわち、取付基部はゴム材により形成さ
れているのに対し、ドアパネルは鉄板を折り曲げて形成
している。一般に市販されている接着剤は、通常、ゴム
や柔軟な合成樹脂材及び鉄等の金属の何れか一方には強
い接着力を有するが他方には接着しないか、接着したと
してもその接着力は低い。したがって、硬化した接着剤
が接着しない側若しくは接着力の低い側から剥がれてし
まう可能性がある。ゴム材及び鉄等の金属の双方に対し
て強い接着力を有する接着剤も市販されてはいるが、何
れか一方にのみ強い接着力を有する接着剤と比べると高
価であるため、これを使用するとコスト高になる。
【0011】これに対して、ドアパネルの前端部を鉤状
に折り返して取付基部の溝部へ係合させる態様は、折り
曲げ工程が必要となるためコスト高となる。
【0012】本発明は、上記事実を考慮して、感圧セン
サのような固定体をドアパネルやブラケットのような被
固定体へ安価で確実に固定できる固定構造を得ること、
感圧センサを安価で確実に固定できる感圧センサ固定方
法を得ること、及び感圧センサを確実に固定し、しか
も、コストが安価な圧力検出装置を得ることが目的であ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、固定体及び被固定体の何れか一方に形成された凹部
の内部へ何れか他方を入れ込ませた状態で前記固定体を
前記被固定体に固定するための固定構造であって、前記
凹部の内部に充填され前記凹部の内部形状に倣って硬化
すると共に、当該硬化状態で前記何れか他方が前記凹部
の内部へ入り込んだ部分で固着する略液状の固着手段
と、前記凹部に形成され、前記凹部内で硬化した前記固
着手段に係合して前記凹部の開口端側への前記固着手段
の移動を制限する係合部と、を備えることを特徴とする
固定体と被固定体の固定構造。
【0014】上記構成の固定構造によれば、固定体及び
被固定体の何れか一方に形成された凹部の内部に略液状
の固着手段を充填し、この状態で凹部の内部へ固定体及
び被固定体の何れか他方へ入れ込ませると、固着手段が
凹部の内部計上に倣って硬化する。固着手段が硬化する
と、固着手段が凹部に形成された係合部へ係合して、固
着手段の凹部内からの抜けが防止される。また、硬化し
た固着手段は、固定体及び被固定体の何れか他方の凹部
内に入り込んだ部分の表面へ固着して前記何れか他方と
一体になる。したがって、固着手段が凹部の内部(内壁
等)に固着しなくても、係合部が固着手段を介して前記
何れか他方の凹部内からの抜けを防止する。
【0015】なお、本発明において固着手段は、例え
ば、略液状の状態から硬化し、且つ、前記何れか他方に
固着する物質であればあらゆる物質が適用可能である。
その一例としては、経時変化、加熱、冷却、複数の溶液
の混合等により分散力、双極子相互作用、水素結合、イ
オン結合、化学結合等の反応をおこして硬化する合成樹
脂剤が挙げられる。
【0016】また、固着手段の態様の『略液状』とは、
一般的にいう「液状」の他に「ゲル状」等、気体状態を
除いた流体状態を含む。すなわち、本発明でいう『略液
状』とは、それ自身が特定の形状を有さず、凹部等の内
部へ充填された際その内部形状に対応した形状となる状
態をいう。
【0017】さらに、凹部の態様は、有底の孔や所定の
方向に沿って長手の溝(いずれも、その断面形状につい
ては限定されない)等の固着手段の充填が可能な態様で
あれば構わない。
【0018】さらに、本発明において固定体及び被固定
体の材質について限定されるものではない。
【0019】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
固定構造において、前記固定体及び被固定体の何れか一
方に、前記凹部と連通し、前記凹部の内部から漏れ出た
前記略液状の固着手段を収容する収容部を形成したこと
を特徴としている。
【0020】上記構成の固定構造では、固定体及び被固
定体の何れか一方には、凹部と連通した収容部が形成さ
れており、凹部の内部へ固着手段を充填した状態で、凹
部の内部へ固定体及び被固定体の何れか他方を入れ込ま
せることで、固着手段が凹部から漏れ出ると、この漏れ
出た固着手段が収容部に収容される。このため、固定体
及び被固定体の何れか一方(すなわち、凹部が形成され
た側)の外部まで固着手段が漏れ出ることがなく、固定
後の外観を向上させることができる。また、固着手段の
漏れを気にせず固定体と被固定体との固定作業が可能で
あるため、固定作業における作業効率を向上させること
ができる。
【0021】請求項3記載の本発明は、請求項1又は請
求項2記載の固定構造において、前記固着手段の硬化後
の色彩を前記固定体及び被固定体の何れか一方の色彩と
略同一としたことを特徴としている。
【0022】上記構成の固定構造では、固着手段の硬化
後の色彩を固定体及び被固定体の何れか一方の色彩と略
同一としているため、仮に、前記何れか一方の外部へ略
液状の固着手段が漏れ出て、そのまま硬化したとして
も、色彩的に漏れ出た固着手段が目立つことはない。し
たがって、固定後の外観を向上させることができる。ま
た、固着手段の漏れを気にせず固定体と被固定体との固
定作業が可能であるため、固定作業における作業効率を
向上させることができる。
【0023】請求項4記載の本発明は、支持手段に支持
されると共に、外皮部の内部に複数の電極が設けられた
感圧センサが前記複数の電極の導通により前記外皮部に
外力が作用したことを検知する圧力検出装置における前
記支持手段への感圧センサ固定方法であって、前記支持
手段及び前記感圧センサの何れか一方に何れか他方が入
り込み可能に形成されると共に、開口寸法を縮める方向
へ向けて形成された係合部を有する凹部の内部へ、前記
何れか他方へ固着可能で且つ前記凹部の内部形状に倣っ
て硬化する略液状の固着手段を充填し、当該充填状態で
前記何れか他方を凹部内へ入り込ませ、前記固着手段を
硬化させる、ことを特徴としている。
【0024】上記構成の感圧センサ固定方法によれば、
感圧センサ及び支持手段の何れか一方に形成された凹部
の内部に略液状の固着手段を充填し、この状態で凹部の
内部へ感圧センサ及び支持手段の何れか他方へ入れ込ま
せると、固着手段が凹部の内部計上に倣って硬化する。
固着手段が硬化すると、固着手段が凹部に形成された係
合部へ固着手段が係合して、固着手段の凹部内からの抜
けが防止される。また、硬化した固着手段は、感圧セン
サ及び支持手段の何れか他方の凹部内に入り込んだ部分
の表面へ固着して前記何れか他方と一体になる。したが
って、固着手段が凹部の内壁等に固着しなくても、係合
部が固着手段を介して前記何れか他方の凹部内からの抜
けを防止する。
【0025】なお、本発明において固着手段は、例え
ば、略液状の状態から硬化し、且つ、前記何れか他方に
固着する物質であればあらゆる物質が適用可能である。
その一例としては、経時変化、加熱、冷却、複数の溶液
の混合等により分散力、双極子相互作用、水素結合、イ
オン結合、化学結合等の反応をおこして硬化する合成樹
脂剤が挙げられる。
【0026】また、固着手段の態様の『略液状』とは、
一般的にいう「液状」の他に「ゲル状」等、気体状態を
除いた流体状態を含む。すなわち、本発明でいう『略液
状』とは、それ自身が特定の形状を有さず、凹部等の内
部へ充填された際その内部形状に対応した形状となる状
態をいう。
【0027】さらに、凹部の態様は、有底の孔や所定の
方向に沿って長手の溝(いずれも、その断面形状につい
ては限定されない)等の固着手段の充填が可能な態様で
あれば構わない。
【0028】さらに、本発明において感圧センサ及び支
持手段の材質について限定されるものではない。
【0029】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
感圧センサ固定方法において、前記感圧センサ及び支持
手段の何れか一方に、前記凹部の開口端側で前記凹部と
連通した収容部を形成し、前記凹部の内部から漏れ出た
前記略液状の固着手段を前記収容部に収容することを特
徴としている。
【0030】上記構成の感圧センサ固定方法では、感圧
センサ及び支持手段の何れか一方には、凹部と連通した
収容部が形成されており、凹部の内部へ固着手段を充填
した状態で、凹部の内部へ感圧センサ及び支持手段の何
れか他方を入れ込ませることで、固着手段が凹部から漏
れ出ると、この漏れ出た固着手段が収容部に収容され
る。このため、感圧センサ及び支持手段の何れか一方
(すなわち、凹部が形成された側)の外部まで固着手段
が漏れ出ることがなく、固定後の外観を向上させること
ができる。また、固着手段の漏れを気にせず感圧センサ
と支持手段との固定作業が可能であるため、固定作業に
おける作業効率を向上させることができる。
【0031】請求項6記載の本発明は、請求項4又は請
求項5記載の感圧センサ固定方法において、前記固着手
段の硬化後の色彩を前記感圧センサ及び支持手段の何れ
か一方の色彩と略同一としたことを特徴としている。
【0032】上記構成の感圧センサ固定方法では、固着
手段の硬化後の色彩を感圧センサ及び支持手段の何れか
一方の色彩と略同一としているため、仮に、前記何れか
一方の外部へ略液状の固着手段が漏れ出て、そのまま硬
化したとしても、色彩的に漏れ出た固着手段が目立つこ
とはない。したがって、固定後の外観を向上させること
ができる。また、固着手段の漏れを気にせず感圧センサ
と支持手段との固定作業が可能であるため、固定作業に
おける作業効率を向上させることができる。
【0033】請求項7記載の本発明は、支持手段に支持
されると共に、外皮部の内部に複数の電極が設けられた
感圧センサを有し、前記感圧センサが前記複数の電極の
導通により前記外皮部に外力が作用したことを検知する
圧力検出装置であって、前記感圧センサ及び前記支持手
段の何れか一方に形成され前記何れか他方が入り込み可
能な凹部が形成されると共に、前記凹部の開口寸法を縮
める方向へ向けて前記凹部の内部に形成された係合部を
有する取付部と、前記凹部の内部へ充填され、当該充填
状態で前記凹部の内部形状に倣って変形すると共に、硬
化後には当該変形状態で何れか他方が前記凹部の内部へ
入り込んだ部分で固着する略液状の固着手段と、を備え
ることを特徴としている。
【0034】上記構成の圧力検出装置によれば、固定体
及び被固定体の何れか一方の取付部に形成された凹部の
内部に略液状の固着手段を充填し、この状態で凹部の内
部へ固定体及び被固定体の何れか他方へ入れ込ませる
と、固着手段が凹部の内部計上に倣って硬化する。固着
手段が硬化すると、固着手段が凹部に形成された係合部
へ固着手段が係合して、固着手段の凹部内からの抜けが
防止される。また、硬化した固着手段は、固定体及び被
固定体の何れか他方の凹部内に入り込んだ部分の表面へ
固着して前記何れか他方と一体になる。したがって、固
着手段が凹部の内壁等に固着しなくても、係合部が固着
手段を介して前記何れか他方の凹部内からの抜けを防止
する。
【0035】なお、本発明において固着手段は、例え
ば、略液状の状態から硬化し、且つ、前記何れか他方に
固着する物質であればあらゆる物質が適用可能である。
その一例としては、経時変化、加熱、冷却、複数の溶液
の混合等により分散力、双極子相互作用、水素結合、イ
オン結合、化学結合等の反応をおこして硬化する合成樹
脂剤が挙げられる。
【0036】また、固着手段の態様の『略液状』とは、
一般的にいう「液状」の他に「ゲル状」等、気体状態を
除いた流体状態を含む。すなわち、本発明でいう『略液
状』とは、それ自身が特定の形状を有さず、凹部等の内
部へ充填された際その内部形状に対応した形状となる状
態をいう。
【0037】さらに、凹部の態様は、有底の孔や所定の
方向に沿って長手の溝(いずれも、その断面形状につい
ては限定されない)等の固着手段の充填が可能な態様で
あれば構わない。
【0038】さらに、本発明において固定体及び被固定
体の材質について限定されるものではない。
【0039】請求項8記載の本発明は、請求項7記載の
圧力検出装置において、前記感圧センサ及び支持手段の
何れか一方に、前記凹部と連通し、前記凹部の内部から
漏れ出た前記略液状の固着手段を収容する収容部を形成
したことを特徴としている。
【0040】上記構成の圧力検出装置では、感圧センサ
及び支持手段の何れか一方には、凹部と連通した収容部
が形成されており、凹部の内部へ固着手段を充填した状
態で、凹部の内部へ感圧センサ及び支持手段の何れか他
方を入れ込ませることで、固着手段が凹部から漏れ出る
と、この漏れ出た固着手段が収容部に収容される。この
ため、感圧センサ及び支持手段の何れか一方(すなわ
ち、凹部が形成された側)の外部まで固着手段が漏れ出
ることがなく、固定後の外観を向上させることができ
る。また、固着手段の漏れを気にせず感圧センサと支持
手段との固定作業が可能であるため、固定作業における
作業効率を向上させることができる。
【0041】請求項8記載の本発明は、請求項7又は請
求項8記載の圧力検出装置において、前記固着手段の硬
化後の色彩を前記感圧センサ及び支持手段の何れか一方
の色彩と略同一としたことを特徴としている。
【0042】上記構成の圧力検出装置では、固着手段の
硬化後の色彩を感圧センサ及び支持手段の何れか一方の
色彩と略同一としているため、仮に、前記何れか一方の
外部へ略液状の固着手段が漏れ出て、そのまま硬化した
としても、色彩的に漏れ出た固着手段が目立つことはな
い。したがって、固定後の外観を向上させることができ
る。また、固着手段の漏れを気にせず感圧センサと支持
手段との固定作業が可能であるため、固定作業における
作業効率を向上させることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕図6には、
本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置10を車
両14の自動スライドドア装置16においてドアパネル
18を閉じる際のドアパネル18と車体20の間での異
物の挟み込み防止用として採用した例が斜視図により示
されている。本圧力検出装置10の構成の説明に先立っ
て、先ず、自動スライドドア装置16の構成について説
明する。
【0044】(自動スライドドア装置16の構成)図6
に示されるように、自動スライドドア装置16は側壁2
2(車体20)の後端側の車両上下方向中間部に設けら
れたスライドドアアクチュエータ24を備えている。ス
ライドドアアクチュエータ24は本発明の第1の実施の
形態に係るハーネスやケーブル等の接続手段(図示省
略)を介して車体20の前端側若しくは運転席下方のエ
ンジンルーム(図示省略)内に配置されたバッテリーへ
電気的に接続されたスライドドアモータ28を備えてい
る。
【0045】スライドドアモータ28の側方にはスライ
ドドアモータ28の出力軸へ噛合したギヤを含めた複数
のギヤを収納し、これらのギヤによりスライドドアモー
タ28の回転を減速しつつ外部の駆動プーリ30へ伝え
て駆動プーリ30を回転させる減速装置32が設けられ
ている。駆動プーリ30は略車両上下方向を軸方向とし
てこの軸周りに回転可能とされており、駆動プーリ30
及びこの駆動プーリ30とは離間して設けられた複数の
従動プーリ34には無端ベルト36が掛け回されてお
り、スライドドアモータ28が駆動を開始して駆動プー
リ30が回転すると、無端ベルト36が従動回転を開始
する。
【0046】図6に示されるように、無端ベルト36の
長手方向一部にはアタッチメント38が一体的に固定さ
れている。図8に示されるように、アタッチメント38
は、その側壁部40と概ね車幅方向に沿って側壁部40
に対向する側壁部42、及びアタッチメント38と側壁
部42の各上端部を繋ぐ連結部44が一体とされ、全体
的に下方へ向けて開口したコ字形状の部材で、側壁22
の上下方向中間部に前後方向に沿って長手となるように
設けられたセンターレール46の側壁部48を跨いでい
る(すなわち、側壁部40は側壁部48を介して側壁部
42と互いに対向している)。アタッチメント38の側
壁部42はドアパネル18の先端部へ固定されており、
センターアーム50を介してドアパネル18を構成する
一対のインナパネル54、アウタパネル56のうちのイ
ンナパネル54へ連結されており、無端ベルト36が回
転するとその回転方向に沿ってドアパネル18がスライ
ドする。
【0047】ドアパネル18は、乗員乗降用として側壁
22に形成された矩形の乗降口58に対応して形成され
ており、乗降口58へ嵌まり込むことで乗降口58を閉
止でき、この全閉状態では、ドアパネル18のアウタパ
ネル56の外側面と側壁22の外側面とが略面一にな
る。
【0048】また、図8に示されるように、センターア
ーム50の先端部には概ね車幅方向に沿った方向を軸方
向としてその軸周りに回転するローラ60と、概ね車両
14の上下方向に沿った方向を軸方向としてその軸周り
に回転する一対のローラ62とがそれぞれ軸支されてい
る。ローラ62はその外周部がセンターレール46の底
壁部64に当接し底壁部64上を転動する。これに対し
て両ローラ60はその外周部がセンターレール46の車
幅方向外側でセンターレール46と対向するように設け
られた側壁部66へ当接しており、側壁部66によって
車幅方向外側への移動が制限されていると共に、側壁部
66へ当接した状態で転動する。
【0049】ここで、図7及び図8に示されるように、
センターレール46の前端側は車幅方向内側へ向けて傾
斜している。このため、乗降口58へ嵌まり込んだドア
パネル18が車両14の後方側へ向けてスライドする際
には、先ず、ローラ60がセンターレール46の前端側
で側壁部66に案内されてドアパネル18が車両14の
後方側へ向けてスライドしつつ車幅方向外側へ移動し、
側壁22よりも車幅方向外側へドアパネル18が位置し
た状態から車幅方向に沿って側壁22と対向した状態で
後方へスライドする。
【0050】一方、図7に示されるように、側壁22の
上端部近傍には乗降口58の上端部に沿ってアッパレー
ル68が設けられている。図9に示されるようにアッパ
レール68は下方へ向けて開口した断面コ字形状とされ
ており、その内部には概ね車両14の上下方向を軸方向
とされその軸周りに回転可能にアッパアーム70の先端
に軸支されたローラ72が入り込んでいる。アッパレー
ル68は概ね車幅方向に沿って互いに対向した一対の側
壁部74を有しており、ローラ72の外周部は一対の側
壁部74のうちの車幅方向外側の側壁部74へ当接し、
側壁部74により車幅方向外側への移動が制限されてい
ると共に、側壁部74へ当接した状態で転動する。
【0051】アッパアーム70の基端部はボルト等の締
結手段(図示省略)によりインナパネル54の上端部近
傍に固定されており、ローラ72が側壁部74により車
幅方向外側への移動が制限されていることでドアパネル
18の車幅方向外側への移動が制限されている。また、
アッパレール68の前端側もセンターレール46と同様
に車幅方向内側へ向けて傾斜しており、ローラ60がセ
ンターレール46の前端側で側壁部66に案内される際
にはローラ72がアッパレール68の前端側でアッパレ
ール68に案内される。
【0052】さらに、図10及び図11に示されるよう
に、側壁22の下端部近傍には乗降口58の下端部に沿
ってロアレール76が設けられている。ロアレール76
は車両14の床部の一部を構成するステップ78の下方
に設けられており、概ね車幅方向外側へ向けて開口した
断面コ字形状とされている。
【0053】ロアレール76の内側にはロアアーム80
の先端側が入り込んでいる。ロアアーム80の先端には
概ね車幅方向に沿った方向を軸方向としてその軸周りに
回転するローラ82と、概ね車両14の上下方向に沿っ
た方向を軸方向としてその軸周りに回転するローラ84
とがそれぞれ軸支されている。ローラ84はその外周部
がロアレール76の下壁部86に当接し下壁部86上を
転動する。
【0054】これに対してローラ82は、下方へ向けて
開口した断面コ字形状のガイドレール88の内部に入り
込んでいる。ガイドレール88はロアレール76の上壁
部90へ固着されており、概ね車幅方向に沿って互いに
対向する一対の側壁部92のうち車幅方向外側に位置す
る側壁部92へローラ82の外周部が当接している。ロ
ーラ82は車幅方向外側の側壁部92により車幅方向外
側への移動が制限されていると共に、側壁部92へ当接
した状態で転動する。また、ガイドレール88の前端側
もセンターレール46と同様に車幅方向内側へ向けて傾
斜しており、ローラ60がセンターレール46の前端側
で側壁部66に案内される際にはローラ82がガイドレ
ール88の前端側で側壁部92に案内される。
【0055】すなわち、ドアパネル18はセンターアー
ム50のローラ62、アッパアーム70のローラ72、
及びロアアーム80のローラ84を介して概ね車両14
の前後方向に沿った軌道上でスライド可能に車体20へ
取り付けられており、スライドドアアクチュエータ24
のスライドドアモータ28が正転駆動若しくは逆転駆動
することでスライドドアモータ28が車両14の後方或
いは前方へ向けてスライドし、乗降口58を開閉する構
成である。
【0056】図5のブロック図に示されるように、スラ
イドドアアクチュエータ24はリレー等の制御回路によ
って構成されるスライドドアドライバ94を備えてお
り、スライドドアドライバ94を介してバッテリー26
へ電気的に接続されている。スライドドアドライバ94
はコンピュータ96を介してバッテリー26へ接続され
ており、例えば、車両14の運転席の近傍に設けられた
操作スイッチ98をスイッチ操作すると、そのときの操
作スイッチ98のスイッチ状態に応じた信号をスライド
ドアドライバ94に送り、スライドドアモータ28を正
転駆動又は逆転駆動させ、或いは停止させる。
【0057】一方、自動スライドドア装置16は位置検
出装置100を備えている。位置検出装置100は、例
えば、周方向に沿って所定角度毎に放射状にスリット孔
が形成され、スライドドアモータ28の出力軸の回転に
連動して回転する円盤状のスリット盤と、このスリット
盤を挟んで設けられた一対の発光素子及び受光素子(何
れも図示省略)から成り、発光素子から発せられて回転
するスリット盤のスリット孔を通過した光が受光素子に
て受光された回数をカウントすることですることでスラ
イドドアモータ28の出力軸の回転数、すなわち、ドア
パネル18のスライド量を検知する構成となっている。
【0058】また、図6に示されるように、自動スライ
ドドア装置16は車体20に設けられたクローザアクチ
ュエータ102を備えている。クローザアクチュエータ
102はクローザモータ104を備えており、ドアパネ
ル18の閉移動方向側の端部と、これに対向する乗降口
58の内周部と、にそれぞれ設けられた一対のジャンク
ション(図示省略)が互いに電気的に接続されるまでド
アパネル18がスライドして、所謂半ドアの状態となる
と、クローザモータ104が通電されて駆動を開始して
ドアパネル18を閉じきると共にこのときのスライド量
を位置検出装置100が検出することでコンピュータ9
6がスライドドアドライバ94を操作してバッテリー2
6からスライドドアモータ28への通電を停止し、スラ
イドドアモータ28を停止させる。クローザモータ10
4がドアパネル18をスライドさせて閉じきりクローザ
アクチュエータ102のラッチスイッチ(図示省略)が
これを検出すると、リンク機構等の機械的な伝達手段を
介してドアパネル18をロックする。
【0059】(圧力検出装置10の構成)次に圧力検出
装置10の構成について説明する。
【0060】図6及び図7に示されるように、圧力検出
装置10は、ドアパネル18の閉移動方向側の端部に沿
って設けられた車両14の上下方向に沿って長手とされ
た被固定体としての感圧センサ120を備えている。図
1乃至図3に示されるように、感圧センサ120は、ゴ
ムや軟質の合成樹脂材等、絶縁性を有する弾性材によっ
て長尺状に形成されてセンサ本体122を構成する外皮
部124を備えている。外皮部124の内部には断面十
字形状の十字孔126が外皮部124の長手方向に沿っ
て形成されている。十字孔126は外皮部124の長手
方向に沿って外皮部124の中心周りに漸次変位してい
る。
【0061】また、外皮部124の内部には銅線等の導
電性細線を縒り合わせることにより可撓性を有する長尺
紐状に形成され、且つ、導電性ゴムにて被服された電極
線128、130、132、134が設けられている。
これらの電極線128〜134は、センサ本体を構成
し、十字孔126の中央近傍で十字孔126を介して互
いに離間し且つ十字孔126に沿って螺旋状に配置さ
れ、十字孔126の内周部へ一体的に固着されている。
したがって、外皮部124が弾性変形することで電極線
128〜134は撓み、特に、十字孔126が潰れる程
度に外皮部124が弾性変形すれば、電極線128又は
電極線132が電極線130又は電極線134と接触し
て導通する。また、外皮部124が復元すれば電極線1
28〜134もまた復元する。
【0062】また、図4の回路図に示されるように、電
極線128と電極線132は長手方向一方の端部で導通
しており、電極線130と電極線134もまた長手方向
一方の端部で導通している。電極線130と電極線13
2は長手方向他端部で抵抗136を介して導通してお
り、電極線128、134の各々の長手方向他端部はリ
ード線138を介してバッテリー26へ接続されてい
る。さらに、電極線128、134の各々の長手方向他
端部はリード線138及びハーネス(図示省略)を介し
てバッテリー26へ接続されている。但し、電極線13
4だけは、電流計や所定値以上の電流が流れると回路を
遮断する電流検出素子142、リード線138及びハー
ネスを介してバッテリー26へ接続されている。すなわ
ち、電極線128から電極線130、電極線132を介
して電極線134へ流れる電流は、通常、抵抗136を
介して流れるが、仮に、外皮部124が押し潰されて電
極線128又は電極線132が電極線130又は電極線
134と接触して導通して短絡すると、電流は抵抗13
6を介さずに流れるため、例えば、一定の電圧でこの回
路に電流を流していれば電流値が変化する。したがっ
て、このときの電流値の変化を検知すれば外皮部124
が押し潰されたか否か、すなわち、外皮部124に外力
が作用したか否かを検知できる。また、図5に示される
ように、電流検出素子142はコンピュータ96へ接続
されており、電流検出素子142が回路中に所定値以上
の電流が流れたこと、すなわち、電極線128又は電極
線132が電極線130又は電極線134と接触して導
通して短絡したことを電流検出素子142が検出する
と、コンピュータ96がスライドドアドライバ94及び
クローザドライバ110を操作してスライドドアモータ
28及びクローザモータ104を反転駆動させる。
【0063】上記構成のセンサ本体122は外皮部12
4を形成する合成樹脂材よりも低剛性の合成樹脂材若し
くはゴム材により長尺チューブ状に形成された保持手段
としてのプロテクタ144の内部に挿入された状態で保
持されている。
【0064】プロテクタ144は断面が車両14の前方
側へ向けて開口した凹形状の保持部146を備えてい
る。保持部146の凹部の曲率半径は上述した外皮部1
24の外径の曲率半径に対応しており、外皮部124の
車両14の後方側に対応した部分に当接している。一方
の保持部146の車両14の前側には車両14の後方側
へ向けて開口した凹形状の柔軟部148が連続して形成
されている。柔軟部148の凹部の曲率半径もまた上述
した外皮部124の外径の曲率半径に対応しており、上
述した外皮部124の外周部のうち、保持部146が当
接していない部分を覆うように当接している。すなわ
ち、この柔軟部148と保持部146とで内径寸法が外
皮部124の外径寸法に対応した長尺のチューブ状とさ
れ、その内側にセンサ本体122が収容されることにな
る。また、この柔軟部148の表面にはシリコン層(図
示省略)が形成されており、冬季等の気温が低下した際
に柔軟部148が凍結して硬化するのを防止している。
【0065】一方、保持部146の柔軟部148とは反
対側には取付部150が連続して形成されている。この
取付部150には車両14の後方側へ向けて開口し、且
つ、保持部146及び柔軟部148の長手方向に沿って
長手とされた、収容部としての接着剤収容部152が形
成されている。接着剤収容部152の係合部としての底
部154には、保持部146及び柔軟部148の長手方
向に沿って長手で且つ幅寸法が接着剤収容部152の幅
寸法よりも充分に細いスリット孔156が形成されてお
り、接着剤収容部152は取付部150の内部で接着剤
収容部152の前方側に形成された凹部としての充填部
158へスリット孔156を介して連通している。充填
部158もまた保持部146及び柔軟部148の長手方
向に沿って長手とされ、また、図1に示されるようにそ
の断面は幅寸法がスリット孔156の幅寸法よりも充分
に長い矩形状とされている。さらに、充填部158の幅
方向の中心は接着剤収容部152及びスリット孔156
の幅方向中心よりも車幅方向外側に変位しており、接着
剤収容部152及びスリット孔156の幅方向中心を通
って充填部158を横切る仮想線Cを境に仮想線Cより
も車幅方向外側の充填部158の内部空間が仮想線Cよ
りも車幅方向内側の内部空間よりも広い。
【0066】この充填部158には固着手段としての接
着剤162が充填されており、スリット孔156を介し
て充填部158から漏れ出た接着剤162が接着剤収容
部152に溜められている。接着剤162は、少なくと
も、硬化した状態での色彩が保持部146と略同じ色彩
とされている。
【0067】また、図1及び図2に示されるように、ド
アパネル18には被固定体としてのブラケット164が
設けられている。図2に示されるように、ブラケット1
64は車両14の上下方向に沿って長手で且つ車両14
の前後方向に沿って厚さ方向とされた鉄等の金属製の板
材で、ドアパネル18の前端側でインナパネル54の厚
さ方向が概ね車両14の前後方向となるように成形され
た部分へ溶接若しくは接着剤等により固着されている。
また、ブラケット164の車幅方向外側(すなわち、本
実施の形態では、車両14の左方向側)の端部は、略直
角に屈曲されて車両14の前方側へ向けて延出された屈
曲部166とされている。したがって、図1に示される
ように、ブラケット164は断面が略L字形状とされて
いる。このブラケット164の屈曲部166は、上述し
た接着剤収容部152へその開口端から入り込み、更
に、スリット孔156を貫通して充填部158内へ入り
込んで、その先端部168は充填部158の底部160
へ当接している。
【0068】ここで、上述した接着剤162の性質とし
て、プロテクタ144の取付部150を構成する合成樹
脂材に対しては、接着力は有しないか、或いは、接着力
を有していたとしても、接着力は小さいが、ブラケット
164を構成する材料(例えば、鉄)に対して強固な接
着力を有しており、接着剤162は、屈曲部166の周
囲に固着されて屈曲部166と一体とされている。
【0069】(第1の実施の形態の作用並びに効果)次
に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0070】ドアパネル18が車両14の後方側へスラ
イドして乗降口58を開放した状態で、操作スイッチ9
8を閉操作すると、コンピュータ96がスライドドアア
クチュエータ24のスライドドアドライバ94を操作し
てスライドドアドライバ94がスライドドアモータ28
を駆動させ、無端ベルト36、センターアーム50を介
してドアパネル18を車両14の前方側へ向けてスライ
ドさせる。
【0071】ドアパネル18が前方へスライドして乗降
口58を全閉する際のドアパネル18のスライド軌道上
に異物が存在すると、ドアパネル18の閉移動方向側端
部(前端部)が異物に当接して異物を押圧する。このと
きの異物からの押圧反力でプロテクタ144及び外皮部
124が弾性変形すると、外皮部124内の電極線12
8又は電極線132が電極線130又は電極線134と
接触して導通して短絡する。上述したように、このとき
電極線128〜134を含む電気回路(図11参照)を
流れる電流は抵抗136を介さずに流れるため、例え
ば、一定の電圧でこの回路に電流を流していれば電流値
が変化し、外皮部124がこのときの電流値の変化を検
知する。外皮部124が電流値の変化を検知すると、コ
ンピュータ96がスライドドアドライバ94及びクロー
ザドライバ110を操作してスライドドアモータ28及
びクローザモータ104を反転駆動させて、ドアパネル
18を車両14の後方側へスライドさせる。これによ
り、ドアパネル18による異物の挟み込みを防止でき
る。
【0072】ところで、本圧力検出装置10においてプ
ロテクタ144内にセンサ本体122を収容してモール
ド140にてセンサ本体122の長手方向端部を処理し
た感圧センサ120をドアパネル18へ取り付ける際に
は、先ず、接着剤収容部152の開口端から接着剤収容
部152及びスリット孔156を介して充填部158の
内部に略液状の接着剤162をその長手方向に沿って連
続的に或いは断続的に充填する。
【0073】次いで、接着剤162を充填した状態で、
接着剤若しくは溶接等によりインナパネル54(ドアパ
ネル18)へ固定された接着剤162の屈曲部166を
接着剤収容部152の開口端から接着剤収容部152の
内部へ入れ込ませ、更に、底部154を貫通させて底部
160に先端部168が当接するまで屈曲部166を充
填部158の内部へ入れ込ませ、この状態で接着剤16
2を硬化させる。上述したように、接着剤162はブラ
ケット164を構成する材料(例えば、鉄)に対して強
固な接着力を有している。したがって、略液状の接着剤
162が硬化する際には、接着剤162が屈曲部166
の周囲に固着し、硬化後には接着剤162が屈曲部16
6と一体となる。
【0074】また、上述したように、接着剤162は、
プロテクタ144の取付部150を構成する合成樹脂材
に対しては、接着力は有しないか、或いは、接着力を有
していたとしても接着力は小さい。したがって、接着剤
162の接着力で屈曲部166と取付部150とが強固
に接着されて一体となることはない。しかしながら、充
填部158と接着剤収容部152との間には底部160
が設けられており、結果として充填部158の接着剤収
容部152側の開口幅が底部160により狭められた状
態となっているため、充填部158内で硬化した接着剤
162を接着剤収容部152側へ変位させようとする
と、底部160の裏面(すなわち、底部160の充填部
158側の面)が接着剤162の変位を制限するので接
着剤162が充填部158内から抜け出ることはなく、
硬化した接着剤162と一体であるブラケット164の
屈曲部166が充填部158内から抜け出ることはな
い。
【0075】このように、接着剤162がプロテクタ1
44の取付部150を構成する合成樹脂材に対しての接
着力は有していなくとも(或いは、接着力が極めて小さ
くても)、感圧センサ120を確実に固定できる。
【0076】また、上記のように、鉄等の金属に対して
は強力な接着力を有するが、合成樹脂材に対しての接着
力がないか、或いは小さいというタイプの接着剤は、一
般的に鉄等の金属及び合成樹脂材の双方に対して強力な
接着力を有するタイプの接着剤と比べて種類が豊富であ
る。したがって、使用する接着剤の選択のはばが広が
り、作業に適した硬化態様を有する接着剤162を選択
でき、作業工数の軽減を図ることができるうえ、鉄等の
金属に対しては強力な接着力を有するが、合成樹脂材に
対しての接着力がないか、或いは小さいというタイプの
接着剤は一般的に鉄等の金属及び合成樹脂材の双方に対
して強力な接着力を有するタイプの接着剤と比べて安価
であるため、材料コストの軽減を図ることもできる。
【0077】さらに、上述したように、ドアパネル18
が閉移動している状態で異物が感圧センサ120を押圧
すると、この押圧力の一部は柔軟部148、外皮部12
4、保持部146を介して取付部150に作用する。こ
こで、接着剤162を充填せず、単に、取付部150の
弾性力でブラケット164の屈曲部166を挟持させて
固定するような構造であれば、屈曲部166の先端部1
68が上記の押圧力を受ける。これに対して、本実施の
形態では、充填部158の内部では接着剤162が硬化
しており、しかも、接着剤162はブラケット164の
屈曲部166と一体となるため、先端部168のみなら
ず、硬化した接着剤162の底部160と対向した側の
面が上記の押圧力を受ける。両者を比べた場合、押圧力
を受ける面積は硬化した接着剤162の底部160と対
向した側の面を有する分だけ後者の方が広いため押圧力
は分散され、結果的に、底部160に作用する先端部1
68側からの押圧反力が底部160(すなわち、取付部
150)を損傷するようなことがない。
【0078】また、図1に示されるように、充填部15
8の内部に充分に接着剤162を充填すると、充填部1
58内へ屈曲部166を入れ込ませた際に充填部158
内から接着剤162が漏れ出ることがあるが、漏れ出た
接着剤162は接着剤収容部152内に溜められ(収容
され)、取付部150の外部に接着剤162が漏れ出る
ことはない。しかも、上述したように、充填部158の
内部空間は、接着剤収容部152及びスリット孔156
の開口幅中心を通って充填部158内を通過する仮想線
Cよりも車幅方向外側での容積が、仮想線Cよりも車幅
方向内側での容積よりも大きい。したがって、仮想線C
を境に車幅方向外側の方が充填される接着剤162の量
は多く、取付部150の外側へ接着剤162が漏れると
するならば、仮想線C上の屈曲部166よりも車幅方向
外側で接着剤162が取付部150の外部へ漏れる可能
性が高いが、接着剤162の漏れが生じる部分の車幅方
向側方にはドアパネル18があり、前方側には保持部1
46及び柔軟部148があるため、漏れ出た接着剤16
2が見えるようなことはない。さらには、仮に、外部か
ら見えるような位置に接着剤162が漏れ出たとして
も、その色彩は取付部150と略同じ色彩であるため、
接着剤162の漏れが目立つようなことはない。以上の
理由で、感圧センサ120の周辺の外観を向上させるこ
とができ、しかも、接着剤162の漏れを気にすること
なく組み立てを行うことができるため、作業効率を向上
させることができ、製造コストの軽減を図ることもでき
る。
【0079】さらに、取付部150の内部にバネ性を有
する芯材を埋設し、芯材のバネ力で取付部150に屈曲
部166を挟持させるという従来の固定方法と比べた場
合には、芯材を埋設する必要がなく、小型化(特に、取
付部150の幅方向の寸法の小型化)、軽量化を図るこ
とができる。
【0080】また、リベット等の締結部材を以て取付部
150を屈曲部166へ固定する従来の固定方法では、
取付部150に締結部材を貫通させることで、この貫通
部分から取付部150に亀裂が生じる可能性があるが、
上述した本固定構造(すなわち、感圧センサ120の固
定方法)を適用した本圧力検出装置10では、感圧セン
サ120を固定する際に、取付部150に孔を開けたり
する必要がないため、上記のような亀裂が生じる可能性
がない。
【0081】なお、接着剤収容部152及びスリット孔
156の幅方向中心を通って充填部158を横切る仮想
線Cを境に仮想線Cよりも車幅方向外側(すなわち、側
方にドアパネル18が位置する側)の充填部の容積を仮
想線Cよりも車幅方向内側の容積よりも大きくして、仮
に接着剤162が漏れ出ても目立たないようにした点に
ついて上述したが、この観点からすれば、図12に示さ
れるように、接着剤収容部152及び充填部158に屈
曲部166を入れ込ませた状態で、充填部158内の接
着剤162が屈曲部166の車幅方向外側にのみ位置す
る構成としてもよい。また、これとは逆に、例えば、接
着剤収容部152の容積を充分に大きくしたり等、接着
剤162が取付部150の外部に確実に漏れない構成と
したり、或いは、接着剤162が漏れ出ても構わないの
であれば、接着剤収容部152及び充填部158に屈曲
部166を入れ込ませた状態で、充填部158内の接着
剤162が屈曲部166の車幅方向内側にのみ位置する
構成としてもよい。
【0082】〔第2の実施の形態〕次に、本発明のその
他の実施の形態について説明する。なお、以下、前記第
1の実施の形態と基本的に同一の部位については同一の
符号を付与してその説明を省略する。
【0083】図13には、本発明の第2の実施の形態に
係る圧力検出装置180の要部が断面図により示されて
いる。この図に示されるように、本圧力検出装置180
の被固定体としての感圧センサ182は、底部160の
幅方向両端部に沿って取付部150の内壁部に幅方向内
側へ向けて凹形状の凹部184が形成されている。ま
た、前記第1の実施の形態における底部154に相当す
る接着剤収容部152の係合部としての底部186の裏
面が保持部146側で且つ取付部150の幅方向外側へ
向けられた傾斜面188とされている。したがって、充
填部158内で硬化した接着剤162の傾斜面188と
対向した側の端面は、取付部150の開口端側で且つ幅
方向内側へ傾斜した傾斜面190となる。
【0084】上記構成の圧力検出装置180では、充填
部158内に溶融した接着剤162を充填した状態で感
圧センサ182を屈曲部166へ取り付ける際に、接着
剤収容部152及び充填部158の容積を広げる方向
(すなわち、図13の矢印D方向)へ向けて取付部15
0を引っ張ると、凹部184を形成することにより薄肉
とされた部分を軸としてその軸周りに取付部150が広
げられる。
【0085】また、溶融した接着剤162は凹部184
内にも入り込み、その状態で硬化するため、感圧センサ
182をブラケット164から離間させる方向(すなわ
ち、車両14の前方側)へ引っ張って感圧センサ182
を外そうとした場合には、凹部184内に入り込んで硬
化した接着剤162によっても感圧センサ182のブラ
ケット164から離間させる方向への移動が制限され
る。
【0086】さらに、接着剤162が硬化した後に(す
なわち、感圧センサ182の固定が終了した後に)、図
13の矢印D方向へ向けて取付部150を引っ張って接
着剤収容部152及び充填部158を広げようとした際
には、傾斜面190が上記の引っ張りにより生じる傾斜
面188からの押圧力を受け止め、傾斜面190(すな
わち、硬化した接着剤162)が接着剤収容部152及
び充填部158を広がりを制限する。このため、接着剤
収容部152及び充填部158が不用意に広げられて感
圧センサ182が屈曲部166から脱落するようなこと
はない。
【0087】〔第3の実施の形態〕図14には、本発明
の第3の実施の形態に係る圧力検出装置200の要部が
断面図により示されている。この図に示されるように、
本圧力検出装置200の被固定体としての感圧センサ2
02は、前記第1の実施の形態における底部154に相
当する接着剤収容部152の係合部としての底部204
の底面(接着剤収容部152の開口端側の面)が接着剤
収容部152の開口端側で且つ取付部150の幅方向外
側へ向けられた傾斜面206とされている。したがっ
て、充填部158から漏れ出て接着剤収容部152内に
溜められ、この状態で硬化した接着剤162の底部20
4の底面と対向した側の端面は、保持部146側で且つ
取付部150の幅方向内側へ傾斜した傾斜面208とな
る。
【0088】このため、図14の矢印D方向へ向けて取
付部150を引っ張って接着剤収容部152及び充填部
158を広げようとした際には、傾斜面208が上記の
引っ張りにより生じる傾斜面206からの押圧力を受け
止め、傾斜面208(すなわち、硬化した接着剤16
2)が接着剤収容部152及び充填部158を広がりを
制限する。このため、接着剤収容部152及び充填部1
58が不用意に広げられて感圧センサ202が屈曲部1
66から脱落するようなことはない。
【0089】〔第4の実施の形態〕図15には、本発明
の第4の実施の形態に係る圧力検出装置220の要部が
断面図により示されている。この図に示されるように、
本圧力検出装置220の被固定体としての感圧センサ2
22は、前記第1の実施の形態の圧力検出装置10の底
部160に相当する係合部としての底部224が接着剤
収容部152の開口端側へ向けて凹形状の湾曲面とされ
ている。
【0090】ドアパネル18が閉移動している状態で異
物が感圧センサ222を押圧して、この押圧力の一部は
柔軟部148、外皮部124、保持部146を介して先
端部168及び、硬化した接着剤162の底部224と
対向した側の面が押圧力を受けるが、この際、底部22
4を上記のような湾曲面とすることで、硬化した接着剤
162の底部224と対向した側の端面は、底部224
に対応した湾曲面となる。このため、硬化した接着剤1
62からの底部224に作用する押圧反力は、取付部1
50の幅方向にも分散される。これにより、上記押圧反
力による底部224(すなわち、取付部150)の損傷
を防止できる。
【0091】〔第5の実施の形態〕図16には、本発明
の第5の実施の形態に係る圧力検出装置240の要部が
断面図により示されている。この図に示されるように、
本圧力検出装置240の被固定体としての感圧センサ2
42は、前記第1の実施の形態の圧力検出装置10の底
部160に相当する係合部としての底部244に感圧セ
ンサ242の長手方向に沿って長手とされた溝部246
が形成されている。この溝部246の幅寸法は屈曲部1
66の先端部168の幅寸法に対応しており、溝部24
6へ先端部168を嵌め込むことができるようになって
いる。
【0092】このため、感圧センサ242を屈曲部16
6へ取り付ける際には、溝部246の底部へ当接するま
で溝部246へ先端部168を嵌め込むことで、容易に
感圧センサ242の位置決めができるうえ、接着剤16
2が硬化する前の状態における感圧センサ242の幅方
向の変位を制限できる。
【0093】以上、各実施の形態では、感圧センサ12
0〜242の固定方法、及びこれを用いた圧力検出装置
10〜240について説明してきたが、特許請求の範囲
の請求項1乃至請求項3記載の本発明の固定構造は、感
圧センサ120〜242の固定に限定されるものではな
い。例えば、車両14のドアパネル18や乗降口58、
窓枠等に設けられているウエザストリップや緩衝材等の
固定に本固定構造を適用することができる。
【0094】また、上記各実施の形態では、固着手段に
略液状の接着剤162を適用した構成であってが、固着
手段は接着剤162に限定されるものではない。すなわ
ち、固着手段は、硬化前の状態で略液状(液状、ゲル状
等の流体状態で気体状態を除く)で、且つ、硬化後の状
態で屈曲部166へ固着する構成であればよい。
【0095】さらに、本実施の形態では、固定体として
の感圧センサ120〜242の取付部150に凹部とし
ての充填部158を形成し、この充填部158に被固定
体としてのブラケット164の屈曲部166を入れ込ま
せた構成であったが、凹部を被固定体に形成し、凹部内
へ固定体を入れ込ませる構成であってもよい。その一例
を図17に示す。図17に示される圧力検出装置260
の被固定体としての感圧センサ262は、プロテクタ2
64を備えている。このプロテクタ264は、前記各実
施の形態に係る圧力検出装置10〜240のブラケット
144とは異なり、取付部150に代わり長尺で且つ細
幅板状の取付片266を備えている。
【0096】一方で、圧力検出装置260は被固定体で
且つ取付部としてのブラケット268を備えている。ブ
ラケット268は、車両14の上下方向に沿って長手の
略板状とされ、インナパネル54に溶接等により固着さ
れている。また、ブラケット268は車幅方向外側の端
部は車両14の前方側へ屈曲された屈曲部270とされ
ており、更に、その先端部は車幅方向外側へ向けて屈曲
された係合部としての鍔部272とされている。
【0097】また、屈曲部270の車幅方向外側には車
幅方向に沿って対向するように、プレート274が配置
されている。プレート274は車両14の上下方向に沿
って長手の略板状とされ、車両14の後方側の端部が屈
曲部270へ接近する如く屈曲されて溶接等により屈曲
部270へ一体的に固着されている。一方、プレート2
74の車両14の前方側の端部は車幅方向内側へ(すな
わち、鍔部272へ接近する如く)屈曲された係合部と
しての鍔部278とされている。鍔部272と鍔部27
8の間の寸法は、上述した取付片266の厚さ寸法より
も僅かに大きく、鍔部272と鍔部278の間隙を介し
て取付片266を屈曲部270とプレート274の間の
凹部としての充填部280へ差し込む(入り込ませる)
ことができるようになっている。
【0098】また、充填部280の内部には固着手段と
しての接着剤282が充填されている。この接着剤28
2は、硬化するものの、前記各実施の形態において用い
た接着剤162とは異なり、ブラケット268よりも感
圧センサ262の取付片266に対して強い接着力(固
着力)を有している。
【0099】このような構成であっても、接着剤282
が硬化した後にブラケット268から感圧センサ262
を引き抜こうとすると、硬化して取付片266と一体と
なった接着剤282が鍔部272、278に係合し、鍔
部272、278により感圧センサ262の引き抜きが
制限される。
【0100】なお、以上の実施の形態で詳細に説明した
本発明は、固定体(感圧センサ)及び被固定体(ブラケ
ット)の何れか一方に形成された凹部に充填された略液
状の固着手段が、凹部の内部形状に沿って硬化し、且
つ、固定体(感圧センサ)及び被固定体(ブラケット)
の何れか他方の凹部内への入り込み部分へ固着手段が固
着する構成であるが、次のように、固着手段を固定体及
び被固定体の何れにも固着させずに固定する固定構造も
考えられる。
【0101】すなわち、この固定構造は、固定体及び被
固定体の何れか一方に形成された凹部へ何れか他方を入
れ込ませた状態で前記固定体を前記被固定体に固定する
ための固定構造であって、前記凹部内に充填され前記凹
部の内部形状に倣って硬化する略液状の固着手段と、前
記何れか他方の前記凹部内へ入り込んだ部分に形成さ
れ、前記硬化した前記固着手段に係合し、前記何れか他
方を前記凹部から引き抜く方向への引抜力が前記何れか
他方に作用した場合に前記引抜力を前記硬化した固着手
段へ伝える第1係合部と、前記凹部に形成され、前記凹
部内で硬化した前記固着手段へ係合して前記固着手段の
凹部の開口端側への移動を制限する第2係合部と、を備
えることを特徴としている。
【0102】上記の固定構造を本発明と同様に圧力検出
装置の感圧センサの固定に適用した例を図18に示す。
この図に示されるように、本固定構造を適用した圧力検
出装置290は、基本的に図17に示される圧力検出装
置260と同様の構成であるが、固定体としての感圧セ
ンサ262を構成するプロテクタ264の取付片266
に、第1係合部としての係合溝292が形成されてい
る。また、被固定体としてのブラケット268には、凹
部としての充填部280の開口端に対応して第2係合部
としての各鍔部272、278が形成されている。これ
らの各鍔部272、278は、本圧力検出装置290に
おいては第2係合部の下位概念的な実施態様であるが、
基本的には上述した圧力検出装置260における各鍔部
272、278と同じ構成である。
【0103】上述した構成で充填部280内へプロテク
タ264の取付片266を差し込み、更に、この状態で
充填部280内に固着手段としての略液状の合成樹脂材
294が充填すると、上述した係合溝292の内部へも
合成樹脂材294が充填され、この状態で合成樹脂材2
94が硬化する。
【0104】合成樹脂材294が硬化した状態でプロテ
クタ264を充填部280から引き抜こうとすると、係
合溝292の内壁が係合溝292の内部で硬化した合成
樹脂材294を充填部280の開口側へ押圧する。係合
溝292の内壁からの押圧力を受けた硬化した合成樹脂
材294は、充填部280の開口側へ移動しようとする
が、図18に示されるように、充填部280の開口端に
形成された鍔部272、278が硬化した合成樹脂材2
94に係合しているため、充填部280の開口端への硬
化した合成樹脂材294の移動が制限される。したがっ
て、この状態では、係合溝292へ入り込んで硬化した
合成樹脂材294がプロテクタ264の移動を制限す
る。
【0105】このように、上記の構成では、仮に、合成
樹脂材294が係合溝292及び充填部280の何れに
も固着しなくても充填部280からのプロテクタ264
の抜けが防止される。したがって、仮に硬化初期に係合
溝292或いは充填部280に固着した合成樹脂材29
4が経時劣化して合成樹脂材294が係合溝292或い
は充填部280から剥離したとしてもプロテクタ264
の抜けを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置
の要部の拡大断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置
の要部の拡大斜視図である。
【図3】感圧センサのセンサ本体の構造を示す斜視図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置
の構成を示す電気回路図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置
の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置
を採用した車両の後方側からの斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置
を採用した車両の前方側からの斜視図である。
【図8】車両の上下方向中間部におけるスライドドアの
ドアパネルと車体との連結構造を示す斜視図である
【図9】車両の上下方向上方側におけるスライドドアの
ドアパネルと車体との連結構造を示す斜視図である
【図10】車両の上下方向下方側におけるスライドドア
のドアパネルと車体との連結構造を示す断面図である
【図11】車両の上下方向下方側におけるスライドドア
のドアパネルと車体との連結構造を示す平面図である
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装
置の変形例を示す図1に対応した断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る圧力検出装
置の変形例を示す図1に対応した断面図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る圧力検出装
置の変形例を示す図1に対応した断面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る圧力検出装
置の変形例を示す図1に対応した断面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態に係る圧力検出装
置の変形例を示す図1に対応した断面図である。
【図17】被固定体としてのブラケットに取付部を設け
た構成を示す図1に対応した断面図である。
【図18】被固定体としてのブラケットと固定体として
の感圧センサを固定するための固定構造を別の形態を示
す図1に対応した断面図である。
【符号の説明】
10 圧力検出装置 120 感圧センサ(固定体) 150 取付部 152 接着剤収容部(収容部) 154 底部(係合部) 158 充填部(凹部) 162 接着剤(固着手段) 164 ブラケット(被固定体) 180 圧力検出装置 182 感圧センサ(固定体) 186 底部(係合部) 200 圧力検出装置 202 感圧センサ(固定体) 204 底部(係合部) 220 圧力検出装置 222 感圧センサ(固定体) 224 底部(係合部) 240 圧力検出装置 242 感圧センサ(固定体) 244 底部(係合部) 260 圧力検出装置 262 感圧センサ(固定体) 268 ブラケット(被固定体、取付部) 272 鍔部(係合部) 278 鍔部(係合部) 280 充填部(凹部) 282 接着剤(固着手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 DA04 DB04 EA12 EA16 EB01 EC01 GA03 GB06 GC06 GD03 KA12 KA16 LA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体及び被固定体の何れか一方に形成
    された凹部の内部へ何れか他方を入れ込ませた状態で前
    記固定体を前記被固定体に固定するための固定構造であ
    って、 前記凹部の内部に充填され前記凹部の内部形状に倣って
    硬化すると共に、当該硬化状態で前記何れか他方が前記
    凹部の内部へ入り込んだ部分で固着する略液状の固着手
    段と、 前記凹部に形成され、前記凹部内で硬化した前記固着手
    段に係合して前記凹部の開口端側への前記固着手段の移
    動を制限する係合部と、 を備えることを特徴とする固定体と被固定体の固定構
    造。
  2. 【請求項2】 前記固定体及び被固定体の何れか一方
    に、前記凹部と連通し、前記凹部の内部から漏れ出た前
    記略液状の固着手段を収容する収容部を形成したことを
    特徴とする請求項1記載の固定体と被固定体の固定構
    造。
  3. 【請求項3】 前記固着手段の硬化後の色彩を前記固定
    体及び被固定体の何れか一方の色彩と略同一としたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の固定体と被固
    定体の固定構造。
  4. 【請求項4】 支持手段に支持されると共に、外皮部の
    内部に複数の電極が設けられた感圧センサが前記複数の
    電極の導通により前記外皮部に外力が作用したことを検
    知する圧力検出装置における前記支持手段への感圧セン
    サ固定方法であって、 前記支持手段及び前記感圧センサの何れか一方に何れか
    他方が入り込み可能に形成されると共に、開口寸法を縮
    める方向へ向けて形成された係合部を有する凹部の内部
    へ、前記何れか他方へ固着可能で且つ前記凹部の内部形
    状に倣って硬化する略液状の固着手段を充填し、 当該充填状態で前記何れか他方を凹部内へ入り込ませ、 前記固着手段を硬化させる、 ことを特徴とする感圧センサ固定方法。
  5. 【請求項5】 前記感圧センサ及び支持手段の何れか一
    方に、前記凹部の開口端側で前記凹部と連通した収容部
    を形成し、前記凹部の内部から漏れ出た前記略液状の固
    着手段を前記収容部に収容することを特徴とする請求項
    4記載の感圧センサ固定方法。
  6. 【請求項6】 前記固着手段の硬化後の色彩を前記感圧
    センサ及び支持手段の何れか一方の色彩と略同一とした
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の感圧セン
    サ固定方法。
  7. 【請求項7】 支持手段に支持されると共に、外皮部の
    内部に複数の電極が設けられた感圧センサを有し、前記
    感圧センサが前記複数の電極の導通により前記外皮部に
    外力が作用したことを検知する圧力検出装置であって、 前記感圧センサ及び前記支持手段の何れか一方に形成さ
    れ前記何れか他方が入り込み可能な凹部が形成されると
    共に、前記凹部の開口寸法を縮める方向へ向けて前記凹
    部の内部に形成された係合部を有する取付部と、 前記凹部の内部へ充填され、当該充填状態で前記凹部の
    内部形状に倣って変形すると共に、硬化後には当該変形
    状態で何れか他方が前記凹部の内部へ入り込んだ部分で
    固着する略液状の固着手段と、 を備えることを特徴とする圧力検出装置。
  8. 【請求項8】 前記感圧センサ及び支持手段の何れか一
    方に、前記凹部と連通し、前記凹部の内部から漏れ出た
    前記略液状の固着手段を収容する収容部を形成したこと
    を特徴とする請求項7記載の圧力検出装置。
  9. 【請求項9】 前記固着手段の硬化後の色彩を前記感圧
    センサ及び支持手段の何れか一方の色彩と略同一とした
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の圧力検出
    装置。
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