JP4602874B2 - シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者の尻に対面可能なシートクッションと使用者の背中に対面可能なシートバックとを有するシート装置に関する。
車両に搭載されるシート装置を例にとって説明する。従来、シート装置として、使用者の尻に対面可能なシートクッションと、使用者の背中に対面可能なシートバックと、シートクッションおよびシートバックを着座位置および格納位置に切り替え可能な駆動装置とを具備するものが知られている(特許文献1〜3)。特許文献1によれば、格納操作部は外部から操作可能であり、着座操作部は内部から操作可能である。特許文献3によれば、シートクッションおよびシートバックを作動させる操作スイッチがテールゲートの開口近傍に設けられている。
特開2004−106640号公報 特開2004−249964号公報 特開2004−249962号公報
上記した特許文献に係るシート装置によれば、シートクッションおよびシートバックを格納位置から着座位置に移動させる着座作動させるにあたり、操作スイッチを手動により押圧操作し続けなければならない。格納位置から着座位置に切り替える時間が長く、使用者とって操作性が必ずしも充分ではない。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、操作スイッチを操作する時間を短縮でき、操作スイッチの操作性を改善させるのに有利なシート装置を提供することを課題とする。
本発明に係るシート装置は、使用者の尻に対面可能なシートクッションと
使用者の背中に対面可能なシートバックと、使用者をシートクッションに着座させる着座位置とシートクッションを格納する格納位置とをもつ基体と、シートクッションおよびシートバックを着座位置と格納位置との間で移動させるシート駆動装置と、手動式の操作スイッチと、操作スイッチからの信号に基づいてシート駆動装置を駆動させる制御部とを具備するシート装置において、制御部は、操作スイッチの手動操作によりシート駆動装置を駆動させてシートクッションおよびシートバックを格納位置から着座位置に向けて移動させ、且つ、シートクッションが着座位置に到達または接近する時点まで、操作スイッチの手動操作によりシート駆動装置を駆動させ、当該時点より以降は、シート駆動装置を自動で駆動させてシートクッションおよびシートバックを着座可能状態とすることを特徴とする。
本発明によれば、操作スイッチの手動操作によりシート駆動装置を駆動させてシートクッションおよびシートバックを格納位置から着座位置に向けて移動させる。そして、シートクッションが着座位置に到達または接近する時点まで、操作スイッチの手動操作によりシート駆動装置を駆動させる。このためシートクッションが着座位置に到達または接近する時点までは、逐一、操作スイッチを手動操作によりシート駆動装置を駆動させる。しかしながら当該時点より以降からは、操作スイッチの手動操作に拘わらず、シート駆動装置を自動で駆動させてシートクッションおよびシートバックを着座可能状態とする。従って、当該時点より以降からは、操作スイッチを手動操作させずとも良い。
本発明に係るシート装置によれば、シートクッションが着座位置に到達または接近する時点までは、逐一、操作スイッチを手動操作によりシート駆動装置を駆動させる。しかしながら当該時点より以降からは、操作スイッチの手動操作に拘わらず、シート駆動装置を自動で駆動させてシートクッションおよびシートバックを着座可能状態とする。従って、当該時点より以降からは、使用者は操作スイッチの面倒な手動操作を行わずとも良い。
操作スイッチ(操作部)は手動操作に基づいてシート駆動装置を駆動させるものであれば、構造は限定されない。本発明によれば、着座位置に設置されたシートクッションに使用者が着座する。従って、シートクッションを基体の着座位置に固定することが好ましい。故に、シートクッションを基体の着座位置にロックするロック装置が設けられていることが好ましい。制御部は、シートクッションがロックされるまで、操作スイッチの手動操作に基づいてシート駆動装置を駆動させる手動操作処理を実行する手動操作処理実行手段と、手動操作処理を実行した後、操作スイッチの操作の有無にかかわらず、シート駆動装置を自動で駆動させてシートクッションおよびシートバックを着座可能状態とする自動操作手段とを具備している形態を例示できる。操作スイッチの手動操作よりも、シート駆動装置の自動作動を優先させる。この場合、シートクッションがロックされるまで、操作スイッチの手動操作に基づいてシート駆動装置を駆動させる手動操作処理を実行する。そして、当該時点より以降から、使用者は、操作スイッチの面倒な手動操作を行わずとも良い。制御部は、当該時点より以降は、シート駆動装置を自動で駆動させてシートクッションに対してシートバックを自動で開放させてシートクッションおよびシートバックを着座可能状態とする形態が例示される。シートバックが自動で開放するため、操作スイッチの手動操作時間が短縮される。
本発明によれば、シートクッションのロックが不良になったときには、シートクッションの固定性が必ずしも充分ではない。そこで、シートクッションのロックが充分でないとき、制御部は、シートクッションおよびシートバックのうちの少なくとも一方の着座作動を停止させることができる。制御部は、シートクッションのロックが充分でないとき、警告手段により使用者等へ警告を発生させることが好ましい。本発明によれば、制御部は、シートクッションの移動開始時刻およびシートバックの移動開始時刻を時間的にずらせつつ、シートクッションの移動およびシートバックの移動を時間的に重複させる指令をシート駆動装置に出力する形態を例示できる。また、制御部は、シートクッションおよびシートバックを格納位置から着座位置に移動させる途中行路において、シートクッションおよびシートバックのうちの少なくとも一方の干渉を抑制するように、シートクッションおよびシートバックのうちのうちの少なくとも一方の移動速度を当該一方の初期の移動速度よりも変化させる形態を例示できる。シート駆動装置は、シートクッションを移動させるシートクッション駆動装置と、シートクッション駆動装置に対して独立して駆動可能であり且つシートバックを移動させるシートバック駆動装置とを備えている形態を例示できる。シート駆動装置は、シートクッションおよびシートバックを着座位置と格納位置との間で移動させるにあたり、シートクッションが下側にシートバックが上側に位置する状態で、シートクッションおよびシートバックを上下反転させることなく移動させることが好ましい。シート装置を上下反転させないため、シート装置に物体が載っていたときであっても、物体の過剰落下が発生しない。しかし場合によっては、着座位置と格納位置との間において、シートクッションおよびシートバックを上下反転させつつ移動させる方式を採用しても良い。
本発明によれば、シートバックに設けられ使用者の頭部に対面するヘッドレストと、シートバックに対してヘッドレストを位置調整する第3駆動装置とが設けられている形態を例示できる。この場合、制御部は、着座位置から格納位置にシートクッションおよびシートバックを駆動させるにあたり、ヘッドレストの干渉を抑える方向にヘッドレストを位置調整させる指令を第3駆動装置に出力する形態を例示することができる。また、制御部は、格納位置から着座位置にシートクッションおよびシートバックを駆動させるにあたり、ヘッドレストをヘッドレスト使用位置に向けて移動させる指令を第3駆動装置に出力する形態を例示することができる。更に、シートクッションをこれのスライド方向において位置調整する第4駆動装置が設けられている形態を例示することができる。この場合、格納位置から着座位置にシートクッションおよびシートバックを移動させるにあたり、シートクッションおよびシートバックのうちのうちの少なくとも一方の干渉を抑制する方向に、シートクッションをスライドさせて位置調整させる指令を第4駆動装置に制御部が出力する形態を例示することができる。なお、本発明によれば、総作動時間を短縮させるため、シートクッションおよびシートバックのうちの少なくとも一方の作動と、ヘッドレストの作動とを時間的に重複させることができる。このように重複させつつ、シートクッションおよびシートバックのうちの少なくとも一方の作動開始時刻と、ヘッドレストの作動開始時刻とを時間的にずらせることができる。この場合、作動開始を同時に行う場合に比較して、シート装置やヘッドレストが車両の構成部品に干渉することを回避し易い。また、シートクッションおよびシートバックのうちの少なくとも一方の作動と、シートクッションのフレームのスライド作動とを時間的に重複させることができる。このように重複させつつ、シートクッションおよびシートバックのうちの少なくとも一方の作動開始時刻と、シートクッションのフレームのスライド作動開始時刻とを時間的にずらせることができる。
以下、車両に搭載されるシート装置に本発明を適用した実施例を図面を参照つつ具体的に説明する。図1〜図4は、シート装置1に使用者が着座できる着座位置P1とシート装置1を格納する格納位置P2とに、シート装置1を切り替える動作過程を示す。図1〜図4を参照して機械的構成について説明する。図1に示すように、シート装置1は車両のフロア4(基体)の座席として設置されており、使用者の尻が対面可能なシートクッション2と、使用者の背中が対面可能でありシートクッション2に対して上下方向に揺動可能なシートバック3とを有する。シート装置1は、フロア4のうち相対的に前側の着座位置P1と、相対的に後側の格納位置P2とに切替え可能に設けられている。図1に示すように、着座位置P1では、シート装置1のシートクッション2がロック装置7,8にロックされていると共に、一般的にはシートバック3がシートクッション2に対して立起角度θで立起されている。図4に示すように、格納位置P2では、シート装置1のシートクッション2およびシートクッション2が重ねられた状態で、凹部15に格納されている。凹部15は、フロア4において上方に開放するように形成されており、着座位置P1よりも後方に位置している。格納位置P2はフロア4において着座位置P1よりも車両前後方向において後側に設けられている。図1に示すように、車両のフロア4のうち着座位置P1には、前側のストライカ5(固定側係合部材)と後側のストライカ6(固定側係合部材)とが固定されている。
シートバック3の上部にはヘッドレスト37が設けられている。シートクッション2は、車両前後方向(位置調整方向)にスライド可能なフレーム2’を有する。シートクッション2は、第1係合部材として機能するフロントレッグ9と、第2係合部材として機能するリヤレッグ10とを有しており、フロントレッグ9とリヤレッグ10によりフロア4に支持される。フロントレッグ9は、車両のフロア4のストライカ5に係合自在なロック装置7を備える。リヤレッグ10は、車両のフロア4のストライカ6に係合自在なロック装置8を備える。フロントレッグ9は、シートクッション2のフレーム2’に枢支点21を介して回動可能に枢支されている。シートクッション2を支えるサポーター11は、シートクッション2を移動させるフォー(四)リンク装置(移動機構)からなる。即ち、このリンク装置は、シートクッション2の左右両側(車巾方向の両側)に配置された2個1対をなす第1リンク12と,2個1対をなす第2リンク13とからなる。このリンク装置は、シートクッション2の上面2uを上側に、シートクッション2の下面2dを下側に維持しつつ、シートクッション2を上下反転させることなく、着座位置P1と格納位置P2との間において移動させる。このようにシートクッションの一端部を中心として反転させる方式でないため、シート装置1に載せられている物体が過剰落下することが抑制され、更に、移動時におけるシートクッション2とシートバック3とのロックが必須でなく、更にまた、シートクッションの旋回半径の増大化を抑制できる。
第1リンク12の一端12aは、シートクッション2のフレーム2’の枢支点14に支持されている。第1リンク12の他端12cは凹部15内の枢支点16に回動可能に支持されている。第2リンク13の一端13aはリヤレッグ10に固定されている。第2リンク13の他端13cは凹部15内の枢支点17に回動可能に支持されている。なお枢支点16,17は互いに離間している。リヤレッグ10をシートクッション2のフレーム2’に揺動自在に支持させるためのシャフト18がフレーム2’に横軸型で設けられている。シャフト18にはブラケット20が固定されている。フロントレッグ9のうち枢支点21の下部21dとシャフト18のブラケット20とはケーブル22で連結されている。図1に示すように、シートクッション2のフレーム2’にはシートクッションモータ402(シートクッションアクチェエータ,シートクッション駆動装置)が設けられている。シートクッションモータ402は、シートクッション2を着座位置P1と格納位置P2との間において移動させ、シートクッション2を着座作動および格納作動させる駆動源である。フレーム2’には、ロック装置7,8のロック解除を行うロック解除モータ(ロック解除アクチェエータ)404が設けられている。シートバック3の内部にはシートバックモータ400(シートバックアクチェエータ,シートバック駆動装置)が設けられている。シートバックモータ400はシートバック3を車体の前方(矢印F方向)に向けておよび後方(矢印R方向)に向けて傾動させ、シートバック3の格納作動および着座作動の駆動源である。ここで、シートバック3の格納作動は、シートクッション2に対するシートバック3の立起角度θを格納に適するように小さくすることをいう。シートバック3の着座作動は、使用者の着座に適するように、シートクッション2に対するシートバック3の立起角度θを大きくすることをいう。
図6は制御系のブロック図を示す。操作スイッチ100は、ユーザにより手動で操作され、シート装置1を着座位置P1と格納位置P2との間で移動させる着座作動指令信号および格納作動指令信号を出力する操作部として機能する。操作スイッチ100は、シートクッションモータ402およびシートバックモータ400を駆動させることにより、シート装置1を着座位置P1と格納位置P2とで切り替える。操作スイッチ100の手動操作が継続されると、シートバックモータ400およびシートクッションモータ402の駆動が継続され、シート装置1は着座位置P1と格納位置P2との間で移動する。操作スイッチ100の手動操作を中断すれば、シートバックモータ400およびシートクッションモータ402の駆動が停止し、シート装置1の着座作動および格納作動はその位置で停止される。これにより安全性が確保される。シート装置1の移動を再開するためには、操作スイッチ100の手動操作を再開させる必要がある。操作スイッチ100の設置場所は特に限定されるものではないが、シート装置1に着座している使用者の手が届かない場所、例えば、車両のバックドア700側とすることができる。使用者を着座させたシート装置1の移動を抑えるためである。シートバック操作スイッチ102は、シートバック3をリクライニング作動させるスイッチである。シートバック操作スイッチ102の設置場所は特に限定されるものではないが、図5に示すように、シートバック操作スイッチ102は例えばシート装置1に着座する使用者が操作できるようにシート装置1の近傍に設けることができる。本実施例においては、シート装置1に着座する使用者がシートバック操作スイッチ102を操作するとき、図5に示すように、シートバック3を微調整可能領域θA(リクライニング領域)内においてのみ傾動させることができる。即ち、シート装置1に着座する使用者がシートバック操作スイッチ102を操作するとき、シートバック3の前方(矢印F方向)への傾動を制限するリクライニング微調整禁止領域θBが設定されている。従って、シート装置1に着座する使用者が着座したまま、シートバック操作スイッチ102を操作するとしても、シートバック3をリクライニング微調整禁止領域θB内に傾動させることが禁止されている。シート装置1に着座している使用者に対するシートバック3による過剰負荷を避けるためである。但し、操作スイッチ100は、シートバック3をシートクッション2に重ねるように作動させることが可能とされている。
オート作動操作スイッチ104は、シートバックモータ400を駆動させることにより、シート装置1のシートバック3を前方(矢印F方向)および後方(矢印R方向)に傾動させるスイッチであり、車両のバックドア700(図5参照)の近傍に設けられている。ヘッドレスト操作スイッチ106は、ヘッドレストモータ406(ヘッドレストアクチェエータ、第3駆動装置)を駆動させることによりヘッドレスト37をヘッドレスト使用位置とヘッドレスト格納位置との間で移動させる。シートスライド操作スイッチ108は、シートスライドモータ408(シートスライドアクチェエータ,第4駆動装置)を駆動させることにより、シートクッション2のフレーム2’を車両の前後方向(スライド方向)に位置調整する。シートスライドモータ408は、シートクッション2のフレーム2’をスライド方向(車両の前後方向)に沿って移動させる。
着座ロック検出スイッチ200はロック検出手段として機能し、シートクッション2がフロア4の着座位置P1に着座してロック装置7,8によりロックされたことを検出するものであり、シートクッション2のうちロック装置7の近傍に設けられている。格納スイッチ202は、シートクッション2がフロア4の格納位置P2に格納されていることを検出するものであり、フロア4の格納位置P2に設けられている。シートバック位置センサ300(物理量検出手段)は、シートバック3の傾動位置(立起角度θ)を検出するセンサである。シートバック位置センサ300は、例えば、シートバックモータ400の回転に起因する磁気または光によるパルスの数に基づいてモータ400の駆動量を検出し、シートバック3の位置を検出する。シートクッション位置センサ302(物理量検出手段)は、シートクッション2の位置を検出するセンサであり、例えば、シートクッションモータ402の回転に起因する磁気または光によるパルスの数に基づいてモータ402の駆動量を検出し、シートクッション2の位置を検出する。シートスライド位置センサ306(物理量検出手段)は、シートクッション2のフレーム2’の車両前後方向(スライド方向)におけるスライド位置を検出するセンサであり、例えば、シートスライドモータ408の回転に起因する磁気または光によるパルスの数に基づいてモータ408の駆動量を検出し、シートクッション2のフレーム2’のスライド位置を検出する。ヘッドレスト位置センサ(物理量検出手段)304は、ヘッドレスト37の位置を検出するセンサであり、例えば、ヘッドレストモータ406の回転に起因する磁気または光によるパルスの数に基づいてモータ406の駆動量を検出し、ヘッドレスト37の位置を検出する。これらの各スイッチおよび各センサからの信号はECU600に入力される。ECU600は入力処理回路、CPU、メモリ、出力処理回路等を有する。ECU600からの制御信号により、シートバックモータ400、シートクッションモータ402、ロック解除モータ404、ヘッドレストモータ406、シートスライドモータ408、警報ブザー500(警告手段)、警報ランプ502(警告手段)などが制御される。
次に、シート装置1を着座位置P1から格納位置P2に向けて切り替える格納作動させる代表的な形態について説明する。操作スイッチ100が格納方向に使用者により手動で操作されると、シートバックモータ400が駆動し、シートバック3が前方(矢印F方向)に傾動し、シートバック3の立起角度が小さくなり、シートバック3が格納作動する。この結果、図2に示すように、ロック装置7,8にロックされているシートクッション2とシートバック3とが重なるように積層される。この場合、シートクッション2が下側に、シートバック3が上側に積層されて折り畳まれている。そして、ロック解除モータ404が駆動すると、ロック装置7,8によるロックが解除され、シートクッション2は着座位置P1から離脱可能となる。更に、シートクッションモータ402が駆動すると、シートクッション2が格納作動する。つまり、シートバック3を積層したシートクッション2が図2→図3→図4の順に、フロア4の格納位置P2に向けて移動する。この場合、図3に示すようにフロントレッグ9の自由端部9fが矢印N1方向に回動すると共に、リヤレッグ10の自由端部10fが矢印N2方向に回動する。これによりフロントレッグ9の自由端部9fとリヤレッグ10の自由端部10fとが互いに接近する方向に回動して折り畳まれ、横向きとなる。また図3に示すように、第1リンク12が枢支点16を中心に時計方向(矢印M1方向、横に寝る方向)に回動すると共に、第2リンク13が枢支点17を中心に時計方向(矢印M2方向、横に寝る方向)に回動する。この結果、フォー(四)リンク装置のサポーター11により、シート装置1は、図4に仮想線で示すように、シートバック3の背面3xがほぼ水平となるように、シート装置1はフロア4の凹部15の格納位置P2に折り畳まれた状態で格納される。シート装置1の格納が終了すると、格納スイッチ202からの格納終了信号がECU600に出力される。格納位置P2では、シートクッション2が下側で、シートバック3が上側とされて折り畳まれている。なお、図2〜図4から理解できるように、着座位置P1から格納位置P2に切り替える途中においても、シートバック3は上下方向に反転せず、シートクッション2が下側で、シートバック3が上側に折り畳まれている。
次に、シート装置1を格納位置P2から着座位置P1に向けて切り替える着座作動させる代表的な形態について説明する。折り畳まれた状態のシート装置1がフロア4の格納位置P2に格納されているとき、操作スイッチ100が着座方向にユーザにより手動で操作されると、シートクッションモータ402が駆動し、第1リンク12が枢支点16を中心に反時計方向(矢印M3方向、立つ方向)に回動すると共に、第2リンク13が枢支点17を中心に反時計方向(矢印M4方向、立つ方向)に回動する。この結果、シートクッション2がシートバック3と共に格納位置P2からフロア4の着座位置P1に向けて移動する。ここで、着座位置P1の上方に位置するシートクッション2が着座位置P1に向けて下降すると、フロントレッグ9のロック装置7は車両のフロア4のストライカ5に係合すると共に、リヤレッグ10のロック装置8は車両のフロア4のストライカ6に係合する。この結果、シートクッション2はフロア4の着座位置P1に自動的にロックされる。シート装置1のシートクッション2が着座位置P1でロックされると、着座ロック検出スイッチ200からロック終了信号がECU600に出力される。更に、折り畳まれていたシートバック3が後方(矢印R方向)に傾動し、シートバック3の立起角度が次第に増加する。
単一のモータを連続的に駆動させると、モータに対する負荷が大きくなり、モータ寿命が短くなる。この点本実施例によれば、シートクッションモータ402とシートバックモータ400とは互いに独立して駆動可能であり、単一のモータを連続的に駆動させずとも良い。故に本実施例によれば、シートクッションモータ402とシートバックモータ400に対する負荷を低減でき、モータ402,400の小型化を図り得る。故に、モータ402,400をシート装置1自体に搭載するように、かなり狭い場所に搭載させるのにも有利である。更に、それぞれのモータ402,400の駆動時間を短縮させつつも、シートクッションモータ402を駆動させた直後に速やかにシートバックモータ400を駆動させることが容易にできる。同様に、シートバックモータ400を駆動させた直後に速やかにシートクッションモータ402を駆動させることが容易にでき、モータ402,400に対する負荷を低減させつつ、シートクッション2の作動とシートバック3の作動とを連続させ得る。
ところで、シート装置1を格納位置P2から着座位置P1に着座作動させるとき、次の形態(1)(2)が考えられる。形態(1)によれば、図7に示すように、シートクッション2を着座作動させた直後に、シートバック3を着座作動させてシートバック3の立起角度を増加させ、シート装置1を着座可能状態とする。この場合には、作動を開始する時刻Tα1から時刻Tα2を経て時刻Tα3の全時間にわたり操作スイッチ100を操作し続ける必要がある。つまり、シートバック3の着座作動が終了する最後の時刻Tα3まで操作スイッチ100を連続して操作し続ける必要があり、面倒である。また上記した形態(2)によれば、図7に示すように、シートクッション2の着座作動とシートバック3の着座作動とを時間的に重複させているため、総作動時間を短縮できるものの、作動を開始する時刻Tα1から時刻Tα2を経て時刻Tα3までの全時間にわたり、操作スイッチ100を連続的に操作し続ける必要がある。つまり、シートバック3の着座作動が終了する最後の時刻Tα3まで、操作スイッチ100を操作し続ける必要があり、面倒である。この点本実施例によれば、シート装置1を格納位置P2から着座位置P1に着座作動させるにあたり、着座作動時の途中時期まで操作スイッチ100の手動操作を続ける。しかし本実施例によれば、シートバック3の着座作動が終了する最後の時刻まで操作スイッチ100を操作し続ける面倒な方式が廃止されている。以下、これについて説明する。
(着座作動A)
図8は、シートクッション2およびシートバック3を格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動Aのフローチャートを示す。図8に示す着座作動Aによれば、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向にオン操作されていると、まず、シートバックモータ400よりもシートクッションモータ402を優先的に駆動させる。従って、シートバック3の着座作動よりも、シートクッション2の着座作動を優先的に開始する(ステップS4)。シートバック3の着座作動よりも優先させてシートクッション2の着座作動を開始する理由としては、着座作動Aの開始状態である格納位置P2では、シートバック3はシートクッション2に重なるように折り畳まれており、シートバック3の立起角度が小さいため、シートクッション2を着座作動させたとしても、シート装置1の干渉のおそれが回避されるためである。
次に、シートクッション2の着座作動が終了しているか、つまりシートクッション2がロック装置7,8にロックされているか否か判定する(ステップS6)。シートクッション2がロック装置7,8にロックされていなければ(ステップS6のNO)、干渉を回避すべく、シートバック3の着座作動を開始させず、シートクッションモータ402の駆動を継続し、シートクッション2のみの着座作動を継続する(ステップS2,S4)。この場合、使用者は操作スイッチ100を逐一手動操作させる必要があり(ステップS2)、操作スイッチ100の手動操作を停止すれば、シートクッション22着座作動は停止される。
これに対して、シートクッション2の着座作動が終了して着座位置P1にロック装置7,8によりロックされれば(ステップS6のYES)、シートクッションモータ402をオフとし、シートバックモータ400の駆動を開始し、シートバック3の自動着座作動を開始し(ステップS8)、シートバック3の立起角度を次第に増加させる。この場合、操作スイッチ100の手動操作せずとも、シートバックモータ400が自動で駆動するため、シートバック3を自動で着座作動させることができる。従って、シートクッション2が着座位置P1にロック装置7,8によりロックされると、使用者は操作スイッチ100を手動操作させずとも良い。次に、シートバック3の着座作動が終了しているか判定する(ステップS10)。シートバック3の着座作動が終了していなければ(ステップS10のNO)、ステップS8に戻り、シートバックモータ400の駆動を継続し、シートバック3の立起角度を次第に増加させ、シートバック3の着座作動を進行させる。この場合においても、シートバックモータ400が自動で駆動するため、使用者は操作スイッチ100を手動操作させずとも良い。シートバック3の着座作動が終了すれば(ステップS10のYES)、シート装置1の着座が終了する。図8に示すフローチャートにおいて、ステップS2およびS4は、シートクッション2がロック位置にロックされるまで、操作スイッチ100の手動操作に基づいてシートクッションモータ402を駆動させる手動操作処理を実行する手動操作処理実行手段として機能する。また、ステップS8は、手動操作処理を実行した後、操作スイッチ100の操作を必要とせず、シートバックモータ400を自動で駆動させてシートクッション2およびシートバック3を着座可能状態とする自動操作手段として機能する。図9は、上記した着座作動Aのタイミングチャートを示す。図9に示すように、作動を開始する時刻Tα1から、操作スイッチ100の操作に連動してシートクッション2の着座作動が開始される。シートクッション2の着座作動が終了した直後(時刻Tα2)から、シートバック3の着座作動が開始される。この場合、全作動時間は時刻Tα1から時刻Tα3までである。図9から理解できるように、使用者は時刻Tα1〜時刻Tα2まで操作スイッチ100を操作する。しかし、時刻Tα2〜時刻Tα3までのΔTについては、使用者は操作スイッチ100を操作せずとも良い。このため使用者による操作スイッチ100の操作性が向上する。上記した図8および図9に示す着座作動Aによれば、操作スイッチ100による手動操作と自動作動との切替基準として、シートクッション2がロック装置7,8により着座位置P1にロックされたか否かを基準としている。シートクッション2が着座位置P1にロックされていれば、シート装置1に対する拘束性が高くなり、高い安全性が確保される。故にロック以降については、操作スイッチ100による手動操作に基づくことなく、シートバック3を自動で着座作動させ、その立起角度を増加させることができる。
(着座作動B)
図10は、シートクッション2およびシートバック3を格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動Bのフローチャートを示す。図10に示す着座作動Bによれば、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向にオン操作されていると、まず、シートバック3の着座作動よりも優先させて、シートクッション2の着座作動を開始する(ステップS4)。次に、シートクッション2の現在位置を読み込み、シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達しているか否かを判定する(ステップS6)。そして、シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していなければ(ステップS6のNO)、シートバック3を立起させない。この段階で、シートバック3が立起すると、シート装置1の干渉のおそれがあるためである。従って、シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していなければ、シートクッション2は着座作動の途中であるものの、シートバック3の着座作動は開始されない。これに対してシートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していれば(ステップS6のYES)、シートバック3を着座作動させて立起角度を増加させる。シートクッション2が中間位置Bに到達していれば、シートバック3が立起しても、シート装置1の干渉のおそれがないためである。シートクッション2についての中間位置BはECU600のメモリに記憶されている。次に、シートクッション2の着座作動が終了しているか、つまりシートクッション2が着座位置P1にロック装置7,8によりロック(着座ロック)されているか否かを判定する(ステップS10)。シートクッション2がロック装置7,8にロックされていなければ(ステップS10のNO)、シートクッション2は着座位置P1に到達していないため、ステップS2に戻り、シートクッション2の着座作動を継続する。この段階では、使用者は操作スイッチ100を操作しないと、シートクッション2の着座作動を継続できない(ステップS2)。これに対して、シートクッション2の着座作動が終了してシートクッション2がロック装置7,8によりロックされていれば(ステップS10のYES)、シートクッション2は着座位置P1にロックされることになる。従ってシートクッション2はフロア4にロック固定される。このため、ロック以降については、操作スイッチ100の操作が必要とされず、シートバックモータ400が自動で駆動することにより、シートバック3の着座作動を自動で進行させ(ステップS12)、シートバック3の立起角度を次第に増加させる。この場合、使用者は操作スイッチ100を手動操作させずとも、シートバック3の着座作動を自動で進行させ、その立起角度を自動で増加させることができる。次に、シートバック3の着座作動が終了しているか判定する(ステップS14)。シートバック3の着座作動が終了していなければ、ステップS12に戻り、シートバック3の立起角度を次第に増加させる。この場合においても、使用者は操作スイッチ100を手動操作させずとも良いため、便利である。そしてシートバック3の着座作動が終了すれば(ステップS14のYES)、シート装置1の着座が終了する。
図10に示すフローチャートにおいて、ステップS2,S4,S6は、シートクッション2がロック位置にロックされるまで、操作スイッチ100の手動操作に基づいてシートクッションモータ402およびシートバックモータ400を駆動させる手動操作処理を実行する手動操作処理実行手段として機能する。また、ステップS12は、手動操作処理を実行した後、操作スイッチ100の操作を必要とせず、シートバックモータ400を自動で駆動させてシートクッション2およびシートバック3を着座可能状態とする自動操作手段として機能する。図11は上記した着座作動Bのタイミングチャートを示す。図11に示すように、作動を開始する時刻Tα1から、操作スイッチ100の操作に連動してシートクッション2の着座作動が開始される。シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達した時刻Tα1bから(即ち、シートクッション2の着座作動が終了する時刻Tα2よりも前から)、シートバック3の着座作動が開始される。上記した着座作動Bによれば、図11に示すように、シートクッション2が中間位置B(シートクッション2の着座位置P1と格納位置P2との中間位置)に到達した時刻Tα1bから、シートバック3の着座作動を開始させている。このため時刻Tα1bから時刻Tα2にかけて、シートクッション2の着座作動とシートバック3の着座作動とが時間的に重複する。従って総作動時間を短縮できる。更に図11に示すように、シート装置1の干渉を一層回避できる方向に、シートクッション2の作動開始時刻Tα1とシートバック3の作動開始時刻Tα1bとを時間軸においてずらせているため、シート装置1が車両の他の構成要素に干渉することが抑制されている。上記した着座作動Bによれば、図11に示すように、全作動時間は時刻Tα1〜時刻Tα3(シートバック3の着座作動が終了する時刻)までであるにも拘わらず、使用者は時刻Tα1〜時刻Tα2まで操作スイッチ100を操作すればよい。即ち、時刻Tα2〜時刻Tα3までのΔTについては、使用者は操作スイッチ100を操作せずとも良く、使用者による操作スイッチ100の操作性が向上する。
(着座作動C)
図12は、シートクッション2およびシートバック3を格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動Cのフローチャートを示す。図12に示す着座作動Cによれば、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向にオン操作されていると、まず、シートバック3の着座作動よりも、シートクッション2の着座作動を優先させて開始する(ステップS4)。次に、シートクッション2の現在位置を読み込み、シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達しているか否かを判定する(ステップS6)。シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していなければ(ステップS6のNO)、シートクッション2の移動速度をVBa(VBb>VBa)に設定する。その理由としては、シートクッション2の移動速度が大きいと、シート装置1の干渉のおそれがあるためである。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していれば(ステップS6のYES)、シートクッション2の移動速度をVBbに設定し、相対的に高速化する。シートクッション2の移動速度を大きくしても、シート装置1の干渉のおそれがないためである。VBbはVBaよりも相対的に速度が速いため、総作動時間を短縮できる。シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していなければ、シートクッション2は着座作動の途中であるものの、シートバック3の着座作動は開始されていない。次に、シートクッション2の着座作動が終了しているか、つまりシートクッション2がロック装置7,8にロックされているか否かを判定する(ステップS12)。シートクッション2がロック装置7,8にロックされていなければ(ステップS12のNO)、ステップS2に戻り、操作スイッチ100の操作によりシートクッション2の着座作動を継続する。この段階では、使用者は操作スイッチ100の操作によりシートクッション2の着座作動を継続する。つまり、操作スイッチ100を操作しない限り、シートクッション2の着座作動を継続できない。これに対して、シートクッション2の着座作動が終了してシートクッション2がロック装置7,8によりロックされていれば(ステップS12のYES)、シートクッション2は着座位置P1に到達していることになる。ロック以降については、ECU600は、シートバック3の着座作動を自動で進行させ(ステップS14)、シートバック3の立起角度を次第に増加させる。更に、ヘッドレスト37を自動で作動させる(ステップS16)と共に、シートクッション2のフレーム2’を自動でスライド作動させる(ステップS18)。次に、シートバック3の着座作動、ヘッドレストの作動、シートクッション2のフレーム2’のスライド作動が終了しているか否か判定する(ステップS18)。これらが終了していなければ、ステップS14に戻り、シートバック3を自動で着座作動させ、シートバック3の立起角度を増加させる。この段階では、使用者は操作スイッチ100を手動操作させずとも良い。シートバック3の着座作動が終了すれば(ステップS20のYES)、シート装置1の着座が終了する。
上記した着座作動Cによれば、シートバック3の着座作動、ヘッドレストの作動、シートクッション2のフレーム2’のスライド作動を時間的に重複させるため、総作動時間を短縮できる。更に、シートクッション2の作動開始時刻とシートバック3の作動開始時刻とを時間軸においてずらせているため、シート装置1が車両の他の構成要素に干渉することが抑制されている。上記した着座作動Cによれば、シートクッション2が着座位置P1でロックされるまでは、使用者は操作スイッチ100を操作する。しかしながらシートクッション2が着座位置P1でロックされた後には、使用者は操作スイッチ100を操作せずとも、シートバック3の着座作動、ヘッドレストの作動、シートクッション2のフレーム2’のスライド作動を自動的に行うことができる。
(着座作動D)
図13は、シートクッション2およびシートバック3を格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動Dのフローチャートを示す。図13に示す着座作動Dでは、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向にオン操作されていると、まず、シートバック3の着座作動よりも優先させて、シートクッション2の着座作動を開始する(ステップS4)。次に、シートクッション2の現在位置を読み込み、シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達しているか否かを判定する。シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していなければ(ステップS6のNO)、シートクッション2の移動速度をVBa(相対的に低速)に設定する(ステップS8)。シートクッション2の移動速度が大きいと、シート装置1の干渉のおそれがあるためである。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していれば(ステップS6のYES)、シートクッション2の移動速度をVBb(相対的に高速、VBb>VBa)に設定する。シートクッション2の移動速度が大きてもシート装置1の干渉のおそれがないためである。この場合には、シートクッション2の着座作動が進行しているものの、シートバック3の着座作動は開始されていない。
次に、シートクッション2が第2中間位置Kに到達しているか否かを判定する(ステップS12)。第2中間位置Kは、シートクッション2が格納位置P2から着座位置P1に移動するに当たり、ロックされる着座位置P1よりもやや手前の位置をいう。つまり、着座位置P1に対してロック直前の段階であり、着座位置P1の近傍の位置に相当する。シートクッション2が第2中間位置Kに到達していなければ(ステップS12のNO)、ステップS2に戻り、操作スイッチ100の操作によりシートクッション2の着座作動を継続する。この段階では、操作スイッチ100が操作されない限り、シートクッション2の着座作動は継続されない。これに対して、シートクッション2が第2中間位置Kに到達していれば(ステップS12のYES)、それ以降については、操作スイッチ100の操作を必要とせず、ECU600は、シートクッション2の着座作動を自動で開始させる(ステップS14)。更にシートクッション2が着座位置P1に到達してロックされているか否か、つまり、着座終了か否かを判定する(ステップS16)。即ち、シートクッション2がロック装置7,8にロックされているか否かを判定する。この場合、着座終了でなければ、操作スイッチ100の手動操作を必要とせず、ECU600は、シートバックモータ400を自動で駆動させ、シートバック3の着座作動を自動で進行させる(ステップS18)。更にECU600は、ヘッドレストモータ406を自動で駆動させてヘッドレスト37を自動で作動させる(ステップS20)。更に、シートスライドモータ408を自動で駆動させ、シートクッション2のフレーム2’を着座方向にスライド作動させる(ステップS22)。ステップS18〜ステップS22は、操作スイッチ100の手動操作を必要としない。次に、シートクッション2の移動開始から所定時間経過しているかを否か判定する(ステップS24)。所定時間経過していなければ(ステップS24のNO)、ステップS14に戻り、シートクッション2の自動による着座作動、シートバック3の自動による作動、シートクッション2のフレーム2’の自動によるスライド作動を継続する。ここで、シートクッション2の移動開始から所定時間経過していても着座終了とならないときには(ステップS24のYES)、シートクッション2のロックが正常に行われないと推察される。このため警報ブザー500により警告を発生する(ステップS26)。更に、シートバック3の着座作動を戻すか、シートバック3を停止させる(ステップS28)。上記した着座作動Dにおいても、シートクッション2が第2中間位置K(ロック近傍位置)に到達するまでは、使用者は操作スイッチ100を逐一操作する必要がある。しかしながらシートクッション2が第2中間位置Kに到達した後、それ以降については、使用者は操作スイッチ100を操作せずとも、着座作動を行い得る。
(その他)
上記した実施例は車両の後部側のシート装置に適用したものであるが、前部側のシート装置に適用することもできる。上記した実施例は車両のシート装置1に適用したものであるが、車両以外の用途に使用されるシート装置に適用しても良い。着座位置P1はフロア4のうち相対的に前側とされ、格納位置P2は相対的に後側とされているが、逆でも良い。また、着座位置P1と格納位置P2とに切り替える機構は、上記した図1〜図5に示す構造に限定されるものではなく、適宜変更して実施できるものであり、例えば、シートクッション2およびシートバック3を上下反転させる方式でも良い。上記した実施例によれば、シートクッション2を移動させるためにリンク装置が設けられているが、リンク装置に限定されるものではなく、ギヤ機構等の他の機構を利用しても良い。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
本発明は車両、飛行機、船体、家庭用、業務用等に使用される着座位置と格納位置とに切り替え可能なシート装置に利用することができる。
フロアに設置されているシート装置を示す構成図である。 着座位置に近い側で作動しているシート装置を示す構成図である。 格納位置に近い側で作動しているシート装置を示す構成図である。 格納位置に格納されているシート装置を示す構成図である。 車室におけるシート装置を模式的に示す構成図である。 制御系のブロック図である。 着座作動を示すタイミングチャートである。 着座作動Aを示すフローチャートである。 着座作動Aを示すタイミングチャートである。 着座作動Bを示すフローチャートである。 着座作動Bを示すタイミングチャートである。 着座作動Cを示すフローチャートである。 着座作動Dを示すフローチャートである。
符号の説明
図中、1はシート装置、2はシートクッション、3はシートバック、4はフロア(基体)、5,6はストライカ、7,8はロック装置(ロック検出手段)、9はフロントレッグ、10はリヤレッグ、11はサポーター、12,13はリンク、14,16,17は枢支点、18はシャフト、100は操作スイッチ、102はシートバック操作スイッチ、106はヘッドレスト操作スイッチ、108はシートスライド操作スイッチ、200は着座ロック検出スイッチ、202は格納スイッチ、400はシートバックモータ(シートバック駆動装置)、402はシートクッションモータ(シートクッション駆動装置)、404はロック解除モータ、406はヘッドレストモータ(第3駆動装置)、408はシートスライドモータ(第4駆動装置)、600はECU(制御部)、P1は着座位置、P2は格納位置を示す。

Claims (11)

  1. 使用者の尻に対面可能なシートクッションと
    使用者の背中に対面可能なシートバックと、
    使用者をシートクッションに着座させる着座位置とシートクッションを格納する格納位置とをもつ基体と、
    前記シートクッションおよび前記シートバックを着座位置と格納位置との間で移動させるシート駆動装置と、
    手動式の操作スイッチと、
    前記操作スイッチからの信号に基づいて前記シート駆動装置を駆動させる制御部とを具備するシート装置において、
    前記制御部は、
    前記操作スイッチの手動操作により前記シート駆動装置を駆動させて前記シートクッションおよび前記シートバックを前記格納位置から前記着座位置に向けて移動させ、且つ、前記シートクッションが前記着座位置に到達または接近する時点まで、前記操作スイッチの手動操作により前記シート駆動装置を駆動させ、当該時点より以降は、前記シート駆動装置を自動で駆動させて前記シートクッションおよび前記シートバックを着座可能状態とすることを特徴とするシート装置。
  2. 請求項1において、前記シートクッションを前記着座位置にロックするロック装置が前記基体および前記シートクッションのうちの少なくとも一方に設けられていることを特徴とするシート装置。
  3. 請求項1または2において、前記シートクッションを前記着座位置にロックすることを検出するロック検出手段が設けられていることを特徴とするシート装置。
  4. 請求項2または3において、前記制御部は、前記シートクッションが前記ロック位置にロックされるまで、前記操作スイッチの手動操作に基づいて前記シート駆動装置を駆動させる手動操作処理を実行する手動操作処理実行手段と、前記手動操作処理を実行した後、前記操作スイッチの操作にかかわらず、前記シート駆動装置を自動で駆動させて前記シートクッションおよび前記シートバックを着座可能状態とする自動操作手段とを具備していることを特徴とするシート装置。
  5. 請求項2または3において、前記制御部は、前記シートクッションが前記ロック位置にロックされる直前まで、前記操作スイッチの手動操作に基づいて前記シート駆動装置を駆動させる手動操作処理を実行する手動操作処理実行手段と、前記手動操作処理を実行した後、前記操作スイッチの操作にかかわらず、前記シート駆動装置を自動で駆動させて前記シートクッションおよび前記シートバックを着座可能状態とする自動操作手段とを具備していることを特徴とするシート装置。
  6. 請求項4において、前記制御部は、前記シートクッションのロックが正常に行われないとき、前記シートクッションおよび前記シートバックのうちの少なくとも一方の着座作動を停止させることを特徴とするシート装置。
  7. 請求項4または5において、前記制御部は、前記シートクッションのロックが正常に行われないとき、警告を発生させることを特徴とするシート装置。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれか一項において、前記制御部は、当該時点より以降は、前記シート駆動装置を自動で駆動させて前記シートクッションに対して前記シートバックを自動で開放させて前記シートクッションおよび前記シートバックを着座可能状態とすることを特徴とするシート装置。
  9. 請求項1〜8のうちのいずれか一項において、前記制御部は、前記シートクッションの移動開始時刻および前記シートバックの移動開始時刻を時間的にずらせつつ、前記シートクッションの移動および前記シートバックの移動を時間的に重複させる指令を前記第シート駆動装置に出力することを特徴とするシート装置。
  10. 請求項1〜9のうちのいずれか一項において、前記制御部は、前記シートクッションおよび前記シートバックを前記格納位置から前記着座位置に移動させる途中行路において、前記シートクッションおよび前記シートバックのうちの少なくとも一方の干渉を抑制するように、前記シートクッションおよび前記シートバックのうちのうちの少なくとも一方の移動速度を当該一方の初期の移動速度よりも変化させることを特徴とするシート装置。
  11. 請求項1〜10のうちのいずれか一項において、前記シート駆動装置は、前記シートクッションを移動させるシートクッション駆動装置と、前記シートクッション駆動装置に対して独立して駆動可能であり且つ前記シートバックを移動させるシートバック駆動装置とを備えていることを特徴とするシート装置。
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