JP4599048B2 - 半導体集積回路のレイアウト構造、半導体集積回路のレイアウト方法、およびフォトマスク - Google Patents

半導体集積回路のレイアウト構造、半導体集積回路のレイアウト方法、およびフォトマスク Download PDF

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Description

本発明は、投影露光工程を用いて製造される半導体集積回路のレイアウト構造、その半導体集積回路のレイアウト方法、および投影露光工程に用いるそのマスクパターンが形成されたフォトマスクに関する。
RAM(Rrandom Access Memory)やROM(Read Only Memory)といった半導体メモリ集積回路は、個々の情報を記憶する単位であるメモリセルを、必要な個数だけ、アレイ状に配列してメモリセルアレイを形成し、そのセルアレイ内の所望のセルに情報を書き込んだり、情報を読み出したりするための様々な「周辺回路」を、メモリセルアレイの周囲に配置して構成する。このようなメモリセルアレイと周辺回路を有する半導体メモリでは、メモリセルアレイの特定の数(通常は、1,2,4,8,16・・・,2n;nは0以上の整数)の行、または列に対応した回路を構成するための素子パターンを配置した「周辺回路セル」が、メモリセルアレイの対応する辺に沿って、必要な個数だけ1次元的に配列され、周辺回路領域が形成される。
ところで、昨今では、半導体集積回路の微細化が著しく、加工マージンは狭くなる一方である。特に、一定の寸法のパターンが一定の密度で配置された部分の加工は比較的容易であっても、パターン密度差が大きい部分の加工は所望の寸法通りに加工することが極めて困難になってきている。
例えば、ポジ型のレジスト膜が形成された半導体基板上に、露光光を、遮光性のマスクパターンが形成されたマスクを通して照射することによって、レジストパターンを形成する場合を考える。この場合、理想的には、マスクパターンが投影される部分には全く露光光が入り込まず、その部分のレジスト層の感光は行われない。しかし現実には、微細化の進行によって、マスクパターン間を透過した露光光の散乱によってマスクパターンが投影される部分にまで露光光が侵入し、本来感光されないはずの部分が感光される現象が無視できなくなる。
このような状態であっても、メモリセルアレイ内部の、パターン密度の均一性およびパターンの周期性が高い部分であれば、散乱光によるパターンの変形を予め見越したマスクパターンの補正を行ったり、露光条件を最適化したりすることにより、所望のパターン寸法に近い、高い寸法精度のレジストパターンを得ることが可能である。しかし、メモリセルアレイの最外周部では、パターンの連続性が途切れるため、パターン密度差が大きくなり、加工不良が生じやすい。そのため、メモリセルアレイの最外周に沿って、メモリセルが有するパターンと同じパターンを有する、回路的には意味のない「ダミー」のセルを配置して、パターン密度を揃えることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
このように、同一の素子パターンを有する多数のセルが配列されるメモリセルアレイにおいては、アレイ内に配列するセルと同じパターンを有するダミーのセルを配列してパターン密度の均一性を高めることが可能である。これに対して、要求されるさまざまな論理機能を実現するためにさまざまな素子パターンが配置された半導体集積回路に対しては、素子パターンとは異なったダミーパターンを、パターン密度が小さい部分、すなわち素子パターンが配置されていない部分に配置することが行われている(たとえば、特許文献2等参照)。
この特許文献2に記載された技術では、CADツール上で、ダミーパターンを有するダミーセルを、半導体集積回路として必要な構造を配置するためのチップ領域の全面に配置したデータと、素子形成領域、ウエル、ゲート電極等の論理機能を得るための素子パターンを、同一のチップ領域内に配置したデータとを、別個に作成する。続いて、このように別個に作成された、ダミーセルが配置されたチップ領域のデータと素子パターンが配置されたチップ領域のデータとを論理的に合成する論理合成処理を行って、ダミーセルと素子パターンとの両者が配置されたチップ領域のデータを得る。この時、配置した素子パターンと重なるダミーセル削除する。こうしてレイアウトされたチップ領域には、素子パターンを取り囲むようにダミーセルが配置される。
特開昭61−214559号公報 特開2002−9161号公報
ところが、特許文献1に記載された技術では、周辺回路領域におけるパターン密度を均一にする対策は何ら採られておらず、周辺回路領域の最外周部では、パターン密度差が大きくなり加工不良が生じやすい。また、周辺回路セルはメモリセルに比較して大きな面積を持ち、特許文献1に記載された技術をそのまま適用して、周辺回路セルと同一の素子パターンを有するダミーセルを配置したのでは、面積の無駄が大きくなる。
そこで、周辺回路領域の最外周部においてパターン密度を均一にするため、特許文献2に記載された技術を適用することが考えられる。
一方、この特許文献2に記載された技術では、素子パターンと重なるダミーセルを削除するにあたり、ダミーパターンと素子パターンとの間の分離特性や重ね合わせ誤差に対する余裕を確保するために、素子パターンの大きさを実際より大きく想定してダミーセルを削除する。このため、素子パターンとダミーセルとの間には隙間が生じてしまう。しかも、削除する前のダミーセルの配置が素子パターンの配置と無関係に行われるため、すなわち、ダミーセルを配置するために使われるCADツール上のグリッドとは無関係に素子パターンの配置が行われるため、削除後に残ったダミーセルと素子パターンとの間の隙間の寸法が、素子パターン毎に不均一になる。
従って、特許文献2に記載されたようなダミー配置技術を適用して周辺回路領域の外側にダミーセルを配置したとしても、周辺回路領域の最外周部の素子パターンとダミーパターンとの間には、不均一な隙間が形成されることになる。これでは、ダミーを全く配置しない場合に比較すれば改善されるとしても、パターン密度の均一性を十分に高めることはできない。
さらに、特許文献2に記載されたようなダミー配置技術においては、パターン密度の均一性を高めることは意識されていても、パターンの周期性を高めることは意識されていない。すなわち周辺回路領域内には、少なくとも一部の層には、複数のライン状のパターンが、互いに平行に、概略一定の間隔で配置された、1次元的なライン・アンド・スペースの繰り返し構造が形成される場合が多い。発明者による実験結果によれば、微細なパターン、具体的には例えば、248nm以下の波長の露光光を利用して、この露光光の波長の1/2以下の寸法のパターンを形成するような場合には、パターンの密度のみではなく、このようなラインアンドスペースの繰り返し構造によって形成されるパターンの周期性が露光状態に大きな影響を与える。
ところが、特許文献2に例示されているダミーパターンは、単純な矩形の形状のものである。そのようなダミーパターンを配列したのでは周辺回路領域内と同様のパターン周期性を得ることはできない。従って、特許文献2に記載されたようなダミー配置技術では、仮に、パターン密度の均一性は高めることができたとしても、周辺回路領域の最外周部におけるパターンの周期性が大きく低下する。
従って、特許文献2に記載されたようなダミー配置技術を適用しても、パターン密度の均一性やパターンの周期性の低下によって、周辺回路領域の最外周部において大きなパターン変形が発生し、今後のさらなる微細化の進展によって要求される高い加工寸法精度を満たすことはできないという問題がある。なお、このようにパターン密度の均一性やパターンの周期性が低下する部分で発生する大きなパターン変形を予め見越して、マスクパターンに対して大きな補正を行うことも可能ではある。しかし、このような大きな補正を行った部分においては、いわゆるプロセスマージンが狭くなる。すなわち、例えば、露光光の照度ムラや焦点ずれ等によって大きな寸法バラツキが発生する。この結果、露光工程によって得られるレジストパターンの寸法精度が大きく低下する。
また、特許文献2に記載された技術において必要となる論理合成処理には、多大な計算処理が必要であり、従って、レイアウト設計に長い処理時間を要するという問題もある。
本発明は上記問題点を解決し、周辺回路領域の最外周部におけるパターン密度を均一にするとともに、パターンの周期性を高めるダミーパターンを有する半導体集積回路のレイアウト構造、その半導体集積回路のレイアウト方法、およびそのレイアウト構造に従って実際に半導体集積回路を製造する際に用いるフォトマスクを提供することを目的とするものである。
さらに、論理合成処理の実施を不要もしくは最小限にとどめて、短時間で実施可能な半導体集積回路のレイアウト方法を提供することも、目的の一つとする。
上記目的を達成する本発明のうちの第1の半導体集積回路のレイアウト構造は、波長λの露光光を使用した投影露光工程を用いて製造される半導体集積回路のレイアウト構造であって、
単位セルが縦横にそれぞれ複数個配列されたセルアレイを含む内部回路領域と、
少なくとも1つの層の周辺回路パターンが配置された周辺回路セルが、上記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列された周辺回路領域と、
上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない前記1つの層の近接ダミーパターンを、周辺回路領域の上記内部回路領域の外周に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って複数個配列することにより、上記1つの層に、上記1つの辺に沿う任意の位置において長さ8の範囲内にライン・アンド・スペースが2組以上含まれるライン・アンド・スペースの繰り返し構造が形成された近接ダミー領域と
を有することを特徴とする。
ここで、半導体集積回路のレイアウト構造は、半導体集積回路を形成するチップ領域内に、この半導体集積回路を構成する複数層のパターンが重ねてレイアウトされた構造であり、レイアウト設計用のコンピュータシステムであるCADツールを利用して設計される。この段階では、レイアウト構造は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータ構造を有して記憶装置に格納された、論理的なレイアウト構造(論理レイアウト構造)として実現される。次に、この論理レイアウト構造をもとにして、フォトリソグラフィ工程用のマスクが形成される。そして、このマスクを利用して、論理レイアウト構造に対応する物理的なレイアウト構造(物理レイアウト構造)を有する半導体集積回路が、半導体基板上に形成される。従って、本発明の半導体装置のレイアウト構造は、CADツールを利用して形成された記憶装置上の論理レイアウト構造として実現されるとともに、半導体基板上に形成された半導体集積回路内の物理レイアウト構造としても実現される。
本発明者は、周辺回路領域の1つの辺に沿って、パターン密度の均一性を高めるのみではなく、パターンの周期性を高めることができるような近接ダミー領域を設けることが、その辺に近接した周辺回路領域の最外周部におけるパターン寸法バラツキを抑制するために有効であることを見いだした。
すなわち、本発明者は、周辺回路領域には、通常、少なくとも1つ、例えばゲート層に、ライン状のパターンが、複数、互いに概略平行に、ほぼ一定の間隔に配列された、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造が形成されていることに着目した。そして、近接ダミー領域にも、同一の層に、ライン状の近接ダミーパターンを複数配列し、同様の繰り返し周期を有するライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成することによって、周辺回路領域の最外周部におけるパターン密度度の均一性を高めるとともに、パターンの周期性を高め、微細なパターンの寸法バラツキを低減することが可能であることを見いだした。ここで、周辺回路領域に配列されるライン状のパターンは、露光工程の限界に近い微細な寸法、例えば、露光光の波長の1/2程度の寸法を有する。そして、長さ8λの範囲内に2組、もしくはそれ以上のライン・アンド・スペースが含まれる周期性を有する、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造が形成される場合が多い。従って、近接ダミー領域にも、同様に、8λの範囲内にライン・アンド・スペースが2組以上含まれる周期性を有する、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造を設ければよい。
また、この半導体集積回路のレイアウト構造において、上記周辺回路パターンが、前記投影露光工程におけるパターン変形をあらかじめ見越した補正が必要な寸法の部分を有し、
上記近接ダミーパターンは、前記パターン変形をあらかじめ見越した補正が不要な最小寸法を有することが好ましい。
周辺回路パターンは、露光工程の限界に近い微細な寸法の部分を有することが一般的な態様である。投影露光工程において使用するマスクの形成において、マスクパターンの、このような微細な部分に対応する部分に対しては、露光工程におけるパターン変形をあらかじめ見越した補正を行うことによって、寸法バラツキを低減することができる。一方、近接ダミーパターンについては、その最小寸法を、このような補正が不要な寸法とする、すなわち、どの部分に対しても補正が不要とする。こうすることにより、近接ダミーパターンを形成するためのマスクパターンに対して補正を行うことが不要になり、マスクデータ数の増大を抑制し、マスク製造費用および製造時間を削減することが可能になる。
また、上記第1の半導体集積回路のレイアウト構造において、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造が、上記近接ダミーパターンを、上記周辺回路領域の少なくとも上記内部回路領域の反対側の辺に沿って複数個配列することにより形成されたものである態様が好ましい。
反対側の辺側には、通常、大きな空間が存在するため、近接ダミーパターンを配置しやすい。また、大きな空間が存在する上記反対側の辺側では、パターン密度度が不均一になり、パターンの周期性が低下やすいが、この態様によれば、パターン密度の均一性やパターンの周期性が向上して、大きな効果を奏する。
また、近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造の繰り返しの方向が、周辺回路領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造の繰り返しの方向と平行であることが、周辺回路領域の最外周部のパターン周期をより効果的に向上させることができ、好ましい。
さらに、上記近接ダミー領域が8λ当たりに3組以上のライン・アンド・スペース構造を有する態様や、あるいは、8λ当たりに4組以上のライン・アンド・スペース構造を有する態様であればなお好ましい。
またさらに、上記第1の半導体集積回路のレイアウト構造において、周辺回路領域に配列された周辺回路セル内の上記1つの層の周辺回路パターンの、上記近接ダミーパターンを配列するにあたり沿わせた辺に最も近接した部分と、上記近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造との距離が4λ以下であることも好ましい。
上記距離を4λ以下にすることで、パターン密度を均一にし、パターンの周期性を高める効果がより確実に得られる。
また、上記距離が3λ以下、あるいは2λ以下であればなお好ましい。
さらに、上記第1の半導体集積回路のレイアウト構造において、近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造が、上記近接ダミーパターンを配列するにあたり沿わせた辺に垂直な方向に4λ以上の寸法を有することも好ましい。
こうすることで、必要な範囲でのパターン密度の均一性およびパターンの周期性がより高まる。
ここで、上記ライン・アンド・スペース構造が上記垂直な方向に5λ以上の寸法を有することや、あるいは6λ以上の寸法を有することがさらに好ましい。
また、上記第1の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記周辺回路パターンが、上記内部回路領域の1つの辺に沿って第1のピッチで配列され、
上記近接ダミーパターンが、上記周辺回路領域の反対側の辺に沿って、上記第1のピッチの1/n(nは正の整数)の第2のピッチで配列されている態様であることが、周辺回路と近接ダミーの配置ピッチがそろえられ、両者を一体のセルとして用意し、自動配置することが可能になり好ましい。
また、上記の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記内部回路領域が、それぞれに単位セルが上記1つの辺に垂直な方向に複数個配列された複数の単位セル列を有し、
上記周辺回路領域の周辺回路セルが、2k列(kは0以上の整数)の単位セル列毎に1個ずつ配置されている態様であることが実用的である。
さらに、上記の半導体集積回路のレイアウト構造において、近接ダミー領域が、上記周辺回路領域の反対側の辺の全体に沿って形成された態様であることが、必要な部分全体に近接ダミーが配置され、周辺回路全体のパターン密度の均一性およびパターンの周期性が向上し好ましい。
またさらに、上記の半導体集積回路のレイアウト構造において、近接ダミー領域が、上記周辺回路領域の少なくとも1つの辺に沿う領域のみに形成された態様であることが、近接ダミーが必要な部分のみに配置され、無駄なマスクデータの発生が防止できて好ましい。
さらに、上記の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記周辺回路領域内の周辺回路セルが、上記内部回路領域の1つの辺に沿って第1のピッチでN1個配列され、
上記近接ダミー領域内の近接ダミーパターンが、上記反対側の辺に沿って第2のピッチでN2個配列され、
上記第1のピッチとN1との積と、上記第2のピッチとN2との積とが互いに等しい態様であることが、必要な部分全体に、かつ、必要な部分のみに近接ダミーが配置され、周辺回路領域全体のパターン密度の均一性およびパターンの周期性を向上させながら、無駄なマスクデータの発生が防止でき、好ましい。
また、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記周辺回路領域に加えて、上記少なくとも1つの層に第2の周辺回路パターンが配置された、上記単位セルおよび周辺回路セルと異なる第2の周辺回路セルが、内部回路領域の外周の、上記一つの辺と異なる第2の辺に沿って複数個配列された、第2の周辺回路領域を有するとともに、
上記半導体集積回路の論理機能に関与しない上記少なくとも1つの層のパターンである第2の近接ダミーパターンを、上記第2の周辺回路領域の上記内部回路領域に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って複数配列することにより第2のライン・アンド・スペースの繰り返し構造が形成された第2の近接ダミー領域であって、上記第2の辺に沿う任意の位置において長さ8λの範囲内にライン・アンド・スペースが2組以上含まれる第2の近接ダミー領域を有する態様であることが、実用的である。
ここで、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、上記セルアレイがメモリセルアレイであり、上記周辺回路セルがセンスアンプ、ライトドライバ、カラムデコーダ、ワードドライバ、ローデコーダ、アドレスプリレコーダ、タイミング生成ロジックのいずれかのセルである態様であってもよい。
上記目的を達成する本発明のうちの第2の半導体集積回路のレイアウト構造は、波長λの露光光を使用した投影露光工程を用いて製造される半導体集積回路のレイアウト構造であって、
単位セルが、縦横にそれぞれ複数個配列されたセルアレイを含む内部回路領域と、
少なくとも1つの層の周辺回路パターンが配置された周辺回路セルを、上記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列した周辺回路領域と、
上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない上記1つの層の近接ダミーパターンを、上記周辺回路領域の、内部回路領域の外周に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って配置した近接ダミー領域とを有し、
上記周辺回路パターンと近接ダミーパターンとが上記周辺回路領域から近接ダミー領域にかけて配列されることにより、上記1つの層にライン・アンド・スペースの繰り返し構造が形成され、この繰り返し構造が、上記周辺回路領域の1つの辺に最も近接した周辺回路領域内のラインを一端として、周辺回路領域側および近接ダミー領域側それぞれの長さ4λの範囲内に、ライン・アンド・スペースを1組以上含むことを特徴とする。
本発明の第2の半導体集積回路のレイアウト構造は、周辺回路領域の少なくとも1つの辺に沿って近接ダミーパターンを配置して近接ダミー領域を形成することによって、周辺回路領域に配列された周辺回路パターンと近接ダミー領域に配置された近接ダミーパターンとの両方でライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成して、周辺回路領域の最外周部におけるパターン密度の均一性およびパターンの周期性を向上させるレイアウト構造を規定したものである。
ここで、上記1つの辺に最も近接した周辺回路内のラインを一端として近接ダミー領域側の長さ4λの範囲内に、ライン・アンド・スペースを2組以上含むことがさらに好ましい。
また、上記第1の半導体集積回路のレイアウト構造の場合と同様に、上記1つの層の周辺回路パターンが、前記投影露光工程におけるパターン変形をあらかじめ見越した補正が必要な寸法の部分を有し、
上記近接ダミーパターンは、前記パターン変形をあらかじめ見越した補正が不要な最小寸法を有することが好ましい。
上記目的を達成する本発明のうちの第1の半導体集積回路のレイアウト方法は、波長λの露光光を使用した投影露光工程を用いて製造される半導体集積回路のレイアウト方法であって、
単位セルと、
少なくとも1つの層に周辺回路パターンが配置された周辺回路セルと、
上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない近接ダミーパターンが、前記1つの層に少なくとも1個配置された近接ダミーセルと
を用意するセル用意ステップ、
上記単位セルを縦横にそれぞれ複数個配列したセルアレイを含む内部回路領域を形成する内部回路領域形成ステップ、
上記周辺回路セルを上記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列した周辺回路領域を形成する周辺回路領域形成ステップ、および
上記近接ダミーセルを、上記周辺回路領域の内部回路領域に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って複数個配列した、近接ダミー領域を、上記近接ダミーパターンが複数個配列されてなる、上記1つの辺に沿う任意の位置において長さ8λの範囲内にライン・アンド・スペースを2組以上含むライン・アンド・スペースの繰り返し構造を、上記1つの層に有するように形成する、近接ダミー領域形成ステップを有することを特徴とする。
上記目的を達成する本発明のうちの第2の半導体集積回路のレイアウト方法は、波長λの露光光を使用した投影露光工程を用いて製造される半導体集積回路のレイアウト方法であって、
単位セルと、
少なくとも1つの層の周辺回路パターンが配置された周辺回路セルと、
上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない近接ダミーパターンが、上記1つの層に少なくとも1個配置された近接ダミーセルと
を用意するセル用意ステップ、
上記単位セルを縦横にそれぞれ複数個配列したセルアレイを含む内部回路領域を形成する内部回路領域形成ステップ、
上記周辺回路セルを、上記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列することにより周辺回路領域を形成する周辺回路領域形成ステップ、および
上記近接ダミーセルを、上記周辺回路領域の内部回路領域の外周に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って配置することにより近接ダミー領域を形成する近接ダミー領域形成ステップを有し、
上記周辺回路領域形成ステップおよび近接ダミー領域形成ステップにより、上記1つの層に、周辺回路パターンと近接ダミーパターンとが内部回路領域から近接ダミー領域にかけて配列されてなるライン・アンド・スペースの繰り返し構造を、上記周辺回路領域の1つの辺に最も近接した内部回路領域内のラインを一端として、周辺回路領域側および近接ダミー領域側それぞれの長さ4λの範囲内に、ライン・アンド・スペースが1組以上含まれるように形成することを特徴とする。
ここで、第1ないし第2の半導体集積回路のレイアウト方法において、上記用意ステップで用意される周辺回路セルの、上記1つの層の周辺回路パターンが、上記投影露光工程におけるパターン変形をあらかじめ見越した補正が必要な寸法の部分を有するパターンであり、近接ダミーセルの近接ダミーパターンが、上記パターン変形をあらかじめ見越した補正が不要な最小寸法を有するパターンであることが好ましい。
また、このような第1ないし第2の半導体集積回路のレイアウト方法において、上記セル用意ステップは、それぞれがウエル層のパターンを有するものとして周辺回路セルおよび近接ダミーセルを用意するものであり、
上記近接ダミー領域形成ステップにおいて、周辺回路領域の1つの辺に沿って配列もしくは配置される近接ダミーセルのウエル層のパターンが、周辺回路領域に配列された周辺回路セルのウエル層のパターンと一体化される態様が好ましい。
上記目的を達成する本発明のうちの第3の半導体集積回路のレイアウト方法は、波長λの露光光を使用した投影露光工程を用いて製造される半導体集積回路のレイアウト方法であって、
単位セルと、
互いに向かい合う第1および第2の境界を有する枠内の、第2の境界に近接する領域に少なくとも1つの層の周辺回路パターンが配置されるとともに、第1の境界に近接する領域に、上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない上記1つの層の近接ダミーパターンが複数個配置された周辺回路セルと
を用意するセル用意ステップ、
上記単位セルを縦横にそれぞれ複数個配列したセルアレイを含む内部回路領域を形成する内部回路領域形成ステップ、および
上記周辺回路セルを、上記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って、上記第1の境界が内部回路領域の反対側に位置するように複数個配列することによって、内部回路領域の1つの辺に沿って上記周辺回路パターンが複数配列された周辺回路領域を形成するとともに、上記周辺回路領域の内部回路領域とは反対側の辺に沿って上記近接ダミーパターンが複数配列されて形成された、上記周辺回路領域の反対側の辺に沿う任意の位置において長さ8λの範囲内にライン・アンド・スペースを2組以上含む、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造を、前記1つの層に有する近接ダミー領域を形成する、周辺回路領域形成ステップを有することを特徴とする。
本発明の第3の半導体集積回路のレイアウト方法は、周辺回路セル内にあらかじめ近接ダミーパターンを設けるレイアウト方法を規定したものである。こうすることで、近接ダミーセルを別個のセルとして用意する必要が無くなり、また、近接ダミー領域の形成が容易になる。
ここで、上記用意ステップで用意される周辺回路セル内の、上記1つの層の周辺回路パターンが、上記投影露光工程におけるパターン変形をあらかじめ見越した補正が必要な寸法の部分を有するパターンであり、近接ダミーパターンが、上記パターン変形をあらかじめ見越した補正が不要な最小寸法を有するパターンであることが好ましい。
また、上記第1および第3の半導体集積回路のレイアウト方法において、上記近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造が、上記周辺回路セルを配列するにあたり沿わせた辺に垂直な方向に4λ以上の寸法を有することが好ましい。
上記目的を達成する本発明のうちの第1のフォトマスクは、波長λの露光光を使用し、マスクパターンを半導体基板上に1/m倍に投影して、半導体集積回路のレイアウト構造を構成する1つの層のパターンを形成するために用いる、マスクパターンが形成されたフォトマスクであって、
単位セルが縦横にそれぞれ複数個配列されたセルアレイを含む内部回路領域の、上記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
少なくとも上記1つの層の周辺回路パターンが配置された周辺回路セルが、上記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列された周辺回路領域の、上記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない近接ダミーパターンが、上記周辺回路領域の上記内部回路領域に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って複数個配列されることにより、その1つの辺に沿う任意の位置における長さ8λの範囲内にライン・アンド・スペースが2組以上含まれるライン・アンド・スペースの繰り返し構造が上記1つの層に形成された近接ダミー領域の、上記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと
が形成されたことを特徴とする。
上記目的を達成する本発明のうちの第2のフォトマスクは、波長λの露光光を使用し、マスクパターンを半導体基板上に1/m倍に投影して、半導体集積回路のレイアウト構造を構成する1つの層のパターンを形成するために用いる、マスクパターンが形成されたフォトマスクであって、
単位セルが縦横にそれぞれ複数個配列されたセルアレイを含む内部回路領域の、上位機1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
少なくとも上記1つの層の周辺回路パターンが、上記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列された周辺回路領域の、上記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
上記半導体集積回路の論理機能に寄与しない上記1つの層の近接ダミーパターンが、上記周辺回路領域の内部回路領域の外周に沿う辺を除く少なくとも1つに沿って配置された近接ダミー領域の、上記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンとが形成されたものであって、
周辺回路領域のパターンを形成するためのマスクパターンと近接ダミー領域のパターンを形成するためのマスクパターンとが配列されることによって、上記半導体基板上に周辺回路領域から近接ダミー領域にかけてライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成するマスクパターン列が形成され、この半導体基板上に形成されるライン・アンド・スペースの繰り返し構造が、上記周辺回路領域の1つの辺に最も近接した周辺回路領域内のラインを一端として、周辺回路領域側および近接ダミー領域側がそれぞれの長さ4λの範囲内に、ライン・アンド・スペースを1組以上含むことを特徴とする。
また、上記第1または第2のフォトマスクにおいて、上記周辺回路領域のパターンを形成するためのマスクパターンに半導体基板上に投影した際に生じるパターン変形を予め見越した補正がなされ、一方、近接ダミー領域のパターンを形成するためのマスクパターンにはこのパターン変形を予め見越した補正がなされていないことや、
このフォトマスクが、248nm以下の波長を使用する投影露光工程に用いられるものであって、上記周辺回路領域のパターンの、λ未満の所定の臨界値未満の寸法の部分を形成するためのマスクパターンに、上記パターン変形を予め見越した補正がなされていることや、
上記近接ダミー領域のパターンを形成するためのマスクパターンの最小寸法が2m・λ以下であることも好ましい。
本発明によれば、周辺回路領域の最外周部におけるパターン密度を均一にするとともに、パターンの周期性を高めるダミーパターンを有する半導体集積回路のレイアウト構造、その半導体集積回路のレイアウト方法、およびそのレイアウト構造を有する半導体集積回路を半導体基板上に製造する際に用いるフォトマスクを提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造1の一実施形態の主要部分を示す図である。
図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造では、まず、メモリセルアレイ10の外周に、メモリセル100と同じ寸法のダミーメモリセル110を配置し、内部回路領域20を形成している。そして、この内部回路領域20の下辺20a全体に沿って第1の周辺回路セル310を配置して周辺回路領域31を形成し、この周辺回路領域31の外周の、内部回路領域20と接しない反対側(外側)の辺31aおよび両端の側辺31bそれぞれの全体に沿って、近接ダミーセル410および420を配置し、近接ダミー領域41および42を形成している。以降、区別する必要がある場合には、周辺回路領域31の外側の辺31aに沿って形成した近接ダミー領域41を「外辺近接ダミー領域」と、側辺31bに沿って形成した近接ダミー領域42を「側辺近接ダミー領域」と呼ぶ。
図1に示すメモリセルアレイ10は、メモリセル100が隙間無く縦横方向に配置されたものであるが、メモリセル100の配置方法はこれに限らない。例えば、メモリセルアレイを下半分と上半分とに分割し、その中間にメモリセル100のビット線と反転ビット線の左右を入れ替えるための反転セルを入れても良い。また、例えば、メモリセルアレイ10の横方向の任意の行毎に、ウェルコンタクトを形成するためのフィラーセルを配置しても良い。
図1に示すメモリセル100とダミーメモリセル110はいずれも、本発明にいう単位セルの一例に相当する。なお、ダミーメモリセル寸法はこの例で示したものに限らず、例えば、高さ(図の縦方向の寸法)がメモリセル100と同一であり、幅(図の横方向の寸法)がメモリセル100の1/2の寸法のものや、高さがメモリセル100の1/2であり幅がメモリセル100と同一の寸法であってもよい。
図1に示す周辺回路セル310は、幅がメモリセル100の幅4倍であり、高さは、メモリセル100の高さに比較して大きな、不問の寸法を有している。周辺回路セル310の幅はこの例で示した幅に限らず、例えば、メモリセル100の8倍、あるいはメモリセル100の16倍といった幅でも良い。
図1に示した例では、内部回路領域20の下辺20a全体にわたって第1の周辺回路セル310を配置して周辺回路領域31を形成してある。しかし例えば、メモリセルアレイ10内にフィラーセルが配置され、それに対応する部分に周辺回路セル310を配置しない場合もある。
図1に示す近接ダミーセルの内、外辺近接ダミー領域41を形成するための近接ダミーセル410は、メモリセル100の幅と同一の幅、すなわち、周辺回路セル310の1/4の幅を有するものである。図1に示した例では、周辺回路領域31の辺31aの全体に沿って近接ダミーセル410を配置して外辺近接ダミー領域を形成してある。しかし例えば、メモリセルアレイ10内にフィラーセルが配置された部分に周辺回路セル310が配置されず、それに対応する部分には近接ダミーセル410が配置されない場合もある。
一方、側辺近接ダミー領域42を形成するための近接ダミーセル420は、周辺回路セル310と同一の高さを有する。
このようなレイアウト構造は、レイアウト設計用のコンピュータシステムであるCADツールを利用して設計される。この段階では、レイアウト構造は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータ構造を有して記憶装置に格納された、論理的なレイアウト構造(論理レイアウト構造)として実現される。次に、この論理レイアウト構造をもとにして、フォトリソグラフィ工程用のマスクが形成される。そして、このマスクを利用して、論理レイアウト構造に対応する物理的なレイアウト構造(物理レイアウト構造)を有する半導体集積回路が、半導体基板上に形成される。従って、本発明の半導体装置のレイアウト構造は、CADツールを利用して形成された記憶装置上の論理レイアウト構造として実現されるとともに、半導体基板上に形成された半導体集積回路内の物理レイアウト構造としても実現される。
半導体集積回路の物理的なレイアウト構造は、半導体基板上に、活性層、ゲート層、配線層、等の複数の層のそれぞれの層のパターンが重ねて形成されることによって実現される。記憶装置上の論理レイアウト構造も、この半導体基板上の物理レイアウト構造の複数層のそれぞれに対応する複数層のパターンのデータからなる。マスクを形成する際には、この複数層のパターンのデータを層毎に分割し、コンピュータ処理によってマスクデータを作成する。このマスクデータを利用して、それぞれの層のパターンを半導体基板上に形成するためのマスクを形成する。すなわち、論理レイアウト構造の特定の層のパターンに対応し、半導体基板上にその層のパターンを形成するためのマスクパターンを有するマスクが、層毎に形成される。
ただし、CADツール上の論理レイアウト構造における層と、マスクの層、および半導体基板上の物理レイアウト構造における層とが完全には対応しない場合もある。例えば、以下に示す例では、P+活性層とN+活性層とを区別しているが、これは、CADツール上の論理レイアウト構造における扱いである。すなわち、マスクを形成する際には、両方の層のパターンをまめて活性層のマスクとし、それを用いて、半導体基板上に活性層のパターンを形成することが一般的である。そして、活性層のパターンマスクとは別に、P+およびN+のイオン注入用のマスクを形成し、それを利用してイオン注入を行うことにより、半導体基板上に形成された活性層のパターンをP+領域とN+領域とに分ける。
図2は、図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造の、1点鎖線で囲まれた領域A内の部分の詳細を示す図である。
図2には、複数の層のパターンが重ねて表示されている。ただし図2には、活性層、ゲート層、および、これらの層と配線層とを接続するコンタクト層のパターンのみを示し、ウエル層、配線層等のパターンは省略してある。
図2には、内部回路領域の1つの辺20aに沿って配列された、互いに隣り合う3つの周辺回路セル310のそれぞれの、内部回路領域20とは反対側の部分のパターン(周辺回路パターン)311が示されている。ただし、左右の2つの周辺回路セルのパターンについては、セル間の境界付近の一部のみが示されている。図2にはまた、内部回路領域20の反対側の辺31a(図1参照)に沿って配列された複数の近接ダミーセル410のそれぞれのパターン(近接ダミーパターン)411が示されている。
図2は、もしくはこれ以降に示す他のパターン配置図も、CADツール上でレイアウト設計された半導体集積回路のレイアウト構造の一部分のパターン配置を示す。また同時に、CADツールで設計されたパターン配置に基づいて作成されたフォトマスクを使用した露光工程を繰り返して行うことにより、半導体基板上に形成された半導体集積回路のレイアウト構造の一部分のパターン配置を示す。
ただし、加工技術の限界により、半導体基板上に形成された半導体集積回路においては、そのパターンの形状および寸法が、図2、もしくはこれ以降に示す他のパターン配置図に示すものとは完全には一致しない。さらに、意図的に、半導体基板上に形成されるパターンの寸法が、CADツール上の論理レイアウト構造におけるパターンの寸法と異なるようにされる場合もある。例えば、MOSFETの特性を決定するゲート層のパターンについては、半導体集積回路の歩留りを向上させる手段の1つとして、マスクパターンの寸法の調整を行って、半導体基板上に形成されるゲートパターンの寸法の最適化を行う場合もある。さらに、露光工程によって形成されたレジストパターンの寸法を、そのパターンをマスクとして導電性材料膜のエッチングを行う前に、酸素プラズマ処理によって縮小することによって、露光工程の限界未満の寸法のゲートパターンを半導体基板上に形成する、いわゆるトリミング技術が利用される場合もある。
以下の説明において、パターンの具体的な寸法を記載する場合、原則として、CADツール上の論理レイアウト構造における寸法を記載する。また以下の説明では、露光工程において波長248nmの露光光を使用することを想定する。
図2に示す周辺回路パターン311は、図の縦方向に配置されたP+活性層のパターン3112aおよびN+活性層のパターン3112bを、それぞれ複数有する。また、これらの活性層のパターンの上層に重なって、図の縦方向に延びるライン状のゲート層のパターン3111を、複数有する。これらのライン状ゲートパターン3111のそれぞれは、縦方向に、上側に配置されたP+活性層パターン3112aの上辺のさらに上側から、下側に配置されたN+活性層パターン3112bの下辺のさらに下側に至る長さを有している。半導体集積回路において、このように活性層のパターン上にゲートパターンが重なって配置されることにより、MOSFETが形成される。そして、このゲートパターン3111の、活性層パターンの上層に重なった部分の線幅(図2のW1)は、MOSFETのゲート長を決定する。周辺回路においては、このゲートパターンとして、例えば0.12μmと、露光光の波長の約1/2の極めて微細なものが利用される。後から説明するように、このような微細なパターンを形成するためのマスクパターンに対しては、露光工程におけるパターン変形を予め見越した補正を行なう。
これらの複数のライン状ゲートパターン3111は、それぞれが互いに平行に縦方向に延びるとともに、左右方向に、周辺回路セル310の左右方向の全体にわたって配列されている。これらのライン状ゲートパターン3111相互間の間隔は、ゲートパターン3111と、ゲートパターンと組み合わせてMOSFETを形成する図示しないウエル層のパターン、活性層のパターン3112a,3112b、コンタクト層のパターン3113a,b,c等との間の距離、およびこれらの層のパターン相互間の距離に対するデザインルールを満たす範囲内の最小値、もしくは最小値にほぼ等しいに近い値とされている。従って、ライン状ゲートパターン3111相互間の間隔は、厳密には一定ではないが、概略一定である。
そして、周辺回路領域31には、このような複数のライン状ゲートパターン3111が横方向に配列された周辺回路セル310が、複数、その枠315の左右の境界を互いに接して、横方向に配列されている。従って、このようなライン状ゲートパターン3111の配列は、周辺回路領域31の左右方向の全体にわたってなされている。この結果、図2に示された周辺回路領域31の、内部回路領域20とは反対側の外周部には、ゲート層に、このライン状ゲートパターン3111とその間のスペースによって、図2の破線で囲った位置に、左右方向の全体にわたって横方向に延びるライン・アンド・スペースの繰り返し構造312が形成されている。
なお、図2に示した周辺回路パターン311は、ゲート層に、上記のライン状のゲートパターン3111に加えて、P+活性層のパターンとN+活性層のパターンとに挟まれた領域上に、幅広の接続部パターン3111aを複数有している。これらの接続部パターン3111aは、複数のライン状のゲートパターン3111を互いに接続するために、および、これらのゲート層のパターン3111を図示しない配線層のパターンと接続するコンタクト3113cを配置する領域として配置されている。このような接続部3111aを有しても、全体的には、周辺回路のゲート層のパターンは、縦方向に延びるライン状のパターンであると見なせる。
一方、図2に示す近接ダミー領域41には、複数の近接ダミーセル410が、周辺回路領域31の下側の辺31aに沿って、横方向に配列されている。ここで、周辺回路領域31の辺31aは、個々の周辺回路セル31の枠315の図の下側の境界が連なって形成されたものである。そして、個々の近接ダミーセル410は、この周辺回路領域31の辺31aに沿って、すなわち、枠415の図の上側の境界がこの辺31aに重なるように、配列されている。
なお、図2に示した例では、近接ダミーセル410の横方向の配置ピッチは、第1の周辺回路セル310の横方向の配置ピッチの1/4である。
それぞれの近接ダミーセル410は、図の縦方向に配置された、P+活性層のパターン4112aおよびN+活性層のパターン4112bを有する。それぞれの近接ダミーセル410はまた、ゲート層(周辺回路セル310のゲート層のパターン形成に用いられるフォトマスクと同じフォトマスクで形成される層)に、縦方向に延びるライン状のパターン4111が、左右方向に、一定の間隔をあけて3本配列されている。
このゲート層のパターン4111の線幅W2は、例えば0.25μmである。この幅W2は露光波長と同程度であり、上記の周辺回路パターン311のライン状ゲートパターン3111の幅W1に比較して太く、約2倍である。このようなパターンについては、上記の、露光工程におけるパターン変形をあらかじめ見越した補正は不要である。図2に示す近接ダミーセル410の活性層のパターンおよびゲート層のパターンは、いずれもダミーパターンである。すなわち、電気的にどこにも接続されておらず、半導体集積回路の論理機能に全く寄与していない。
近接ダミー領域41には、このような近接ダミーパターン411を有する近接ダミーセル410が、複数、その枠415の左右の境界を互いに接して、左右方向に配列されている。この結果、近接ダミー領域41には、その左右方向の全体にわたって、ライン状のダミーゲートパターン4111が、複数、左右方向にほぼ一定の間隔で配列されている。従って、近接ダミー領域41には、このように横方向に複数配列されたダミーゲートパターン4111とその間のスペースによって、図の破線で囲んだ位置に、左右方向の全体にわたって横方向に延びるライン・アンド・スペースの繰り返し構造412が形成されている。
図2に示す近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412は、図の横方向、すなわち、複数の近接ダミーセル410を沿わせて配列した周辺回路領域31の辺31aに沿う任意の箇所において、1.984μm(露光波長の8倍)あたり2組以上のライン・アンド・スペースを含む周期性を有している(図中の矢印L1〜L3参照)。すなわち、任意の隣り合う3本のライン状のダミーゲートパターン4111の中心線間の距離が8λ以下である(この例の場合には、全ての近接ダミーパターン411の幅が同一であるので、左辺間、または右辺間でも同一である)。
また、図2に示すダミーゲートパターン4111の縦方向の寸法(高さ)H1は2.1μmである。すなわち、近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412は、近接ダミーセル410を配列するにあたり沿わせた周辺回路領域31の辺31aに垂直な方向に8λ以上の寸法を有する。
図2に示す近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412、もしくはそれを構成するライン状ダミーゲートパターン4111と、周辺回路領域31のライン状ゲートパターン3111との間の距離(矢印L4参照)は0.36μmとなっている。すなわち、周辺回路領域31内のライン状ゲートパターン3111の、近接ダミーセル410を配列するにあたり沿わせた辺31aに最も近接した部分から、近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412までの間の距離は、2λ以下である。なおここで、図2に示されたように、周辺回路領域31のライン状ゲートパターン3111の、辺に31a最も近接した部分は、露光工程におけるパターン変形を見越した補正を必要とする微細な寸法(線幅W1)を有している。
近接ダミー領域41に、以上のような周期性、寸法および位置関係を有するライン・アンド・スペースの繰り返し構造412を設けることによって、周辺回路領域31の辺31aに近接する最外周部におけるパターン密度の均一性が向上すると共にパターンの周期性が高まる。以下、このようなライン・アンド・スペースの繰り返し構造412を設けることによるパターン密度の均一性、およびパターンの周期性の向上効果について説明する。
図2に示した辺31a側の外周部分だけではなく、周辺回路領域31には、全体的に、ゲートパターンが比較的高い密度で配置されている。従って、周辺回路領域31の内部においてはゲート層のパターン密度の均一性が高い。ところが、近接ダミー領域41が形成されず、周辺回路領域31の外側の、辺31aに沿う領域にゲートパターンが配置されない場合、辺31a側の最外周部分におけるパターン密度の均一性が低下する。これに対して、図2に示したレイアウト構造では、近接ダミー領域41が周辺回路領域31の辺31aに沿う領域に形成されているため、周辺回路領域31の辺31a側の最外周部においてもパターン密度の均一性が高く保たれる。
また、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造312が形成された、図2に示した辺31a側の外周部分だけではなく、周辺回路領域31には、全体的に、複数のライン状のゲートパターンが平行に配列されている部分が多い。従って、周辺回路領域31の内部においてはゲート層のパターンの周期性が高い。ところが、近接ダミー領域41が形成されない場合には、周辺回路領域31の外側の、辺31aに沿う領域にライン・アンド・スペースの繰り返し構造412が存在せず、この領域におけるパターンの周期性が失われる。このため、辺31a側の外周部分においてはパターンの周期性が低下する。
これに対して、図2に示したレイアウト構造では、近接ダミー領域41が周辺回路領域31の辺31aに沿う領域に形成され、この領域にライン・アンド・スペースの繰り返し構造412が形成される。このため、周辺回路領域31の辺31a側の最外周部においてもパターンの周期性が高く保たれる。
このように、パターン密度の均一性およびパターンの周期性が向上するため、後から検証するように、周辺回路領域31の辺31a側の最外周部における微細なゲートパターン3111の寸法バラツキが抑制される。
なお、ここで言う「パターン密度の均一性」および「パターンの周期性」は、露光工程に影響を与える範囲での平均的なパターン密度の均一性およびパターンの周期性を意味する。後からしめす検証結果から、この「露光工程に影響を与える範囲」は、露光光の波長の4倍ないし8倍程度であると考えられる。
続いて、本発明のうちのフォトマスクについて説明する。
図3は、図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造に基づいて作成されたフォトマスクの1つの、図2に示す部分に対応する一部分を示す図である。
図3に示すフォトマスク8は、ポジ型のレジスト膜の露光によって、導電性材料膜をエッチングして図2に示すゲート層のパターンを形成するためのマスクとするレジストパターンを形成するためのフォトマスクである。このフォトマスク8は、石英ガラス等の基板80の表面上に、図2のパターン配置図に示された、周辺回路領域31のゲートパターン3111,3111aおよび近接ダミー領域41のダミーゲートパターン4111を形成するための、これらのパターンに対応するマスクパターン81,82をそれぞれ、クロム等の遮光膜によって形成したものである。
半導体集積回路の製造において、これらのマスクパターン81,82は、波長λの露光光を使用し、半導体基板上に1/m倍に縮小して投影され、半導体基板上に形成されたレジスト膜の露光が行われる。そして、この露光によって形成されるレジストパターンを利用して、例えば、多結晶シリコン等の導電性材料膜のエッチング加工が行われ、図2に示す半導体集積回路のレイアウト構造を構成するゲート層のパターンが形成される。他の層についても、それぞれの層のパターンに対応するマスクパターンを有するフォトマスクを利用して、同様の工程が繰り返され、半導体基板上に、図1および図2に示すレイアウト構造を有する半導体集積回路が形成される。
図3に示したマスクパターンは、図2の周辺回路領域のゲートパターン3111に対応するマスクパターン81と、近接ダミー領域のダミーゲートパターン4111に対応するマスクパターン82とを有している。前述のように、図2に示されたゲートパターン3111は、微細な線幅W1を有し、マスクパターンを半導体基板上に転写する露光工程におけるパターン変形を予め見越した補正を必要とする。このような補正の結果、図3に示したマスクパターンの内、81のライン部分の両端には、ハンマーヘッド状の補正部811が付加されている。
このような補正パターン811は、図2に示したレイアウト構造のパターンには存在しない。レイアウト構造のパターンのデータからマスクパターンのデータを作成する演算処理において、補正の対象とする臨界値の寸法が設定され、パターンデータから、この臨界値未満の寸法の部分が抽出される。そして、露光工程におけるパターン変形をあらかじめ見越し、このパターン変形を補正するような補正パターンが付加されて、マスクパターンのデータが生成される。
臨界値は、露光光の波長λ未満の所定の値にすることが実用的であり好ましい。具体的に例えば、露光光の波長が248nmの場合、0.2μmを臨界値とし、この臨界値未満の寸法の部分を補正の対象とする。前述のように、ゲートパターン3111の幅W1は0.12μmで有り、補正の対象になる。
なお、図3に示した例では、パターン変形を見越した補正として、臨界値未満の寸法のラインの端部にハンマーヘッド811を付加する、といったルールに基づいた補正を行う、所謂ルールベースOPC(Optical Proximity Correction)を採用している。しかし、パターン変形補正はハンマーヘッド付加に限ったわけではなく、セリフ、スキャッタリングバー、マスクバイアス等、さまざまな方法が採用できる。また、ルールベースOPCに限らず、ゲートパターン各点での光シミュレーションの結果に基づきゲートパターン寸法補正量を計算する、所謂シミュレーションベースOPCであっても良い。
一方、図2に示されたダミーゲートパターン4111は、全体的に一定の線幅(W2)を持っており、従ってその最小寸法はW2であり、具体的には0.25μmである。この寸法は、露光工程におけるパターン変形を予め見越した補正が不要な、すなわち、上記臨界値以上の寸法である。従って、ダミーゲートパターン4111に対応するマスクパターン82には補正が行われず、図2に示すレイアウト構造におけるダミーゲートパターン4111と相似な形状を有している。すなわち、ハンマーヘッド等の補正部の付加はなされていない。
なお、前述のように、図3に示すフォトマスクのマスクパターン81,82は、半導体基板上に1/m倍に投影される。従って、パターン変形を予め見越した補正が行われない部分においては、マスクパターン81,82は、図2のレイアウト構造における対応するパターンの概略m倍の寸法を有する。ただし、臨界値未満の寸法の部分に対して行う上記の補正とは別に、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程での寸法変化を見越して、特定の層のマスクパターン寸法を一定の寸法だけ拡大したり縮小したりする処理が行われる場合もある。従って、マスクパターン81,82の寸法は、パターン変更を予め見越した変形が行われない部分においても、厳密には、図2におけるレイアウト構造における対応するパターン3111,4111の寸法のm倍とは異なる場合がある。
図3に示すフォトマスク8には、図2に示す半導体集積回路のレイアウト構造と同様に、周辺回路領域31のライン状のゲートパターン3111に対応するマスクパターン81、および、近接ダミー領域410のライン状のダミーゲートパターン4111に対応するマスクパターン82によって、それぞれ、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造812,822が形成されている。これらのライン・アンド・スペースの繰り返し構造には、ライン・アンド・スペースの繰り返し方向、すなわち図の横方向における任意の位置で、長さ8mλの範囲内にライン・アンド・スペースが2組以上含まれる周期性を有している。具体的には、図中の矢印L81〜L83で示すように、ダミーゲートパターンに対応する任意の隣り合う3本のマスクパターン82の間の距離は(左辺間、中心線間、右辺間いずれも)、8mλ以下である。
このように、図2のレイアウト構造に基づいて形成されたゲート層のフォトマスクにおいても、ダミーゲートパターンに対応するマスクパターン82が対応する位置に配列されることによって、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造822が形成される。このライン・アンド・スペースの繰り返し構造822によって、周辺回路領域のゲートパターン3111に対応するマスクパターン81の周囲における、パターン密度の均一性とパターンの周期性が向上する。このため、マスクパターン81の半導体基板上への投影において、散乱光の影響が低減され、形成されるレジストパターンの寸法バラツキが抑制される。
次に、このように近接ダミー領域にライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成してパターン密度の均一性およびパターンの周期性を向上させ、寸法バラツキを低減する効果を検証するとともに、寸法バラツキ低減のために好ましい条件範囲について検討したので説明する。
図4は、近接ダミー領域41に形成されるゲート層のライン・アンド・スペース繰り返し構造412の、8λあたりのライン・アンド・スペースの組数と、周辺回路領域31のライン状ゲートパターン3111を形成する露光工程の工程能力指数(Cp)との関係を示したグラフである。
図4に示すグラフの横軸は、近接ダミー領域410のライン・アンド・スペース繰り返し構造412の、8λあたりのライン・アンド・スペースの組数を示し、縦軸は、図2に示すW1の部分に対応するレジストパターンを形成する露光工程の工程能力指数(Cp)の値を示す。
このCpの値は、露光工程によって形成されたレジストパターンの、W1に対応する部分の寸法バラツキの大小を表現し、一般的に、1以上であれば工程能力指数は十分と判断される(例えば、新版品質管理便覧、第2版、日本品質協会、朝香鐵一他監修、ページ118)。なお、ここでは、評価対象の周辺回路領域31のゲートパターン3111と、近接ダミー領域41のライン・アンド・スペース繰り返し構造412との間の距離(図2に示す矢印L4参照)を0.36μm,ダミーゲートパターンの縦方向の寸法(図2に示す矢印H1参照)を2.6μmとし、露光波長を248nm(KrF露光)、ライン・アンド・スペース繰り返し構造のラインとスペースの寸法比を1:1とした。
図4に示すグラフから分かるように、近接ダミー領域41に設けるライン・アンド・スペースの繰り返し構造412が、長さ8λあたりに2組以上のライン・アンド・スペースを有する場合において、Cpが1以上となる。この結果、周辺回路の最外周部のゲートパターンのレジスト寸法バラツキを実用上問題のない範囲に抑制し、十分な工程能力を得ることができる。また、各種ライン/スペース比率、露光波長、および露光条件等における評価も行ったが、いずれも近接ダミー領域41のライン・アンド・スペース繰り返し構造412が、近接ダミー領域41を沿わせた周辺回路31の辺31aに沿う任意の箇所において、8λあたり2組以上のライン・アンド・スペースを含む場合において、Cpが1以上の条件が得られた。
さらに図4に示すグラフからは、8λあたりのライン・アンド・スペース組数が増えるほど工程能力指数が高くなっており、さらにライン・アンド・スペース組数を増やすことが好ましいことが示唆される。このためには、近接ダミー領域41のライン状ダミーゲートパターン4111はなるべく細くし、8λあたりのライン・アンド・スペース組数をなるべく多くすることが好ましい。
このように、近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412の8λあたりのライン・アンド・スペース組数を増やすためには、この繰り返し構造を構成するライン状ダミーパターン4111の線幅もしくは最小寸法(図2に示された例のように、幅が一定のライン状パターンの場合には、両者とも線幅W2)を小さくする必要がある。具体的には、例えば、露光光の波長λに対して、2λ程度もしくはそれ以下、さらには、1λ程度もしくはそれ以下にすることが好ましい。
実際、図2に示した例では、近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412は、任意の箇所において、8λあたりに3組以上のライン・アンド・スペースを有している。このため、ライン状ダミーパターン4111の最小寸法(W2の部分の線幅)は0.25μmと、露光光の波長である248nmとほぼ等しい値になっている。
しかし、現実的に達成できるライン・アンド・スペース組数には上限がある。例えば、露光光の波長λを248nmとし、露光工程におけるパターン変形を予め見越した補正の対象とする臨界値を0.2μmとした場合、ダミーゲートパターン4111がこの補正の対象とならないように、その幅を臨界値以上とし、ラインとスペースの寸法比を1:1とすると、8λあたりのライン・アンド・スペース組数は、図4に示された上限値である4組が限界である。
ダミーゲートパターン4111の幅を、パターン変形を予め見越した補正の対象とする臨界値未満にまで縮小すれば、さらにライン・アンド・スペース組数を増やすことは可能である。しかしこの場合、ダミーゲートパターン4111もパターン変形を見越した補正の対象になる。このため、マスク作成の際にレイアウト構造のパターンデータからマスクパターンデータを生成するために必要な演算量が増大し、マスク作成に必要な時間およびコストが増大する。従って、実用的には、ダミーゲートパターン4111の最小寸法をパターン変形を見越した補正の対象とする臨界値以上とすることが好ましい。そして、近接ダミー領域に形成するライン・アンド・スペース繰り返し構造412の8λあたりのライン・アンド・スペース組数は、このような寸法のダミーゲートパターン4111で形成可能な上限値以内で、かつ、十分な工程能力指数が得られる下限値以上の範囲内とする。
なお、図4に示したグラフは、近接ダミー領域41のライン・アンド・スペース繰り返し構造412のラインとスペースの寸法比を1:1とした場合のものである。すなわち、グラフにおいてCpが不十分(1未満)となっている8λあたりのライン・アンド・スペース組数が1の場合においても、1以上となっているライン・アンド・スペース組数が2以上の場合においても、近接ダミー領域41内の平均的なパターン密度は同一である。この結果から、パターン寸法バラツキを低減して十分な工程能力を得るためには、単にパターン密度の均一性を高めるのみではなく、パターンの周期性を高めることが重要であることが分かる。
また、図4のグラフに示した例においては、近接ダミー領域41のライン・アンド・スペース繰り返し構造412のラインとスペースの寸法比を1:1としている。従って、横軸の、8λあたりのライン・アンド・スペースの組数が2,3および4の位置においては、4λあたりのライン・アンド・スペース組数は、それぞれ、1,1.5および2になっている。すなわち、図4のグラフは、近接ダミー領域41を沿わせた周辺回路領域の辺31aに沿う任意の箇所において、長さ4λあたりのライン・アンド・スペース組数が1以上である場合に、十分な工程能力が得られることを示すと理解することもできる。
ただし、図2に示した例がそうであるように、近接ダミー領域41のライン・アンド・スペース繰り返し構造412のラインとスペースの寸法比が1:1であることは本発明にとって必須ではない。すなわち、近接ダミー領域41を沿わせた周辺回路領域31の辺31aに沿う任意の位置において、長さ8λあたりのライン・アンド・スペースの組数が2組以上であれば、4λあたりのライン・アンド・スペース組数が1以上であることは必須ではない。
次に、周辺回路領域31の、パターン変形を見越した補正を必要とする(臨界値未満の寸法を有する)微細なゲートパターン3111と、近接ダミー領域のライン・アンド・スペース繰り返し構造412との距離(図2に示すL4)の好適な範囲について検討した結果を説明する。
図5は、露光工程におけるパターン変形を見越した補正の対象となる微細なゲートパターン3111の、近接ダミー領域を沿わせた周辺回路領域31の辺31aに最も近接した部分、すなわち辺31a側の端部と、近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412との距離(図2に示すL4)と、ゲートパターン工程能力指数(Cp)との関係を示すグラフである。図5に示すグラフの横軸は、ゲートパターン3111の端部とライン・アンド・スペースの繰り返し構造412との間の距離を露光光の波長で除した値を示し、縦軸は、図2に示すW1の部分に対応するレジストパターンを形成するための露光工程のCp値を示す。ここでは、ダミーゲートパターンの線幅(図2に示す矢印W2参照)を0.24μm,隣り合うダミーゲートパターンとの間隔も0.24μmとし、ダミーゲートパターンの縦方向の寸法(図2に示す矢印H1参照)を2.6μmとした。
図5に示すグラフでは、ゲートパターンと近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造との間の距離が露光光の波長の4倍以下の範囲において工程能力指数(Cp)が1以上となっている。したがって、周辺回路領域31の辺31a側の最外周部におけるパターン密度の均一性を高め、パターンの周期性を高めて、十分な工程能力を得るために好適な距離は、4λ以下であることが分かる。
ここで、図5に示されたグラフでは、ゲートパターンとライン・アンド・スペースの繰り返し構造との間の距離が小さくなるほど工程能力指数が増大することが示されている。しかし、図2に示すレイアウト構造において、周辺回路領域のゲートパターン3111と近接ダミー領域のダミーゲートパターン4111との間には、デザインルールによって規定される下限値以上の間隔を設ける必要がある。従って、実用的に適用可能なゲートパターンと繰り返し構造との間の距離には下限がある。通常は、例えばλ程度以上とすることが実用的である。
続いて、近接ダミー領域のライン・アンド・スペース繰り返し構造412の縦方向の寸法(図2に示す矢印H1参照)、すなわち、近接ダミー領域41沿わせた、周辺回路領域31の辺31aに垂直な方向の寸法の好適な範囲について検討した結果を説明する。
図6は、近接ダミー領域のライン・アンド・スペース繰り返し構造412の縦方向の寸法と工程能力指数(Cp)との関係を示すグラフである。
図6に示すグラフの横軸は、ライン・アンド・スペース繰り返し構造412の縦方向の寸法、すなわち図2に示すライン状ダミーゲートパターン4111の縦方向の寸法を露光光の波長で除した値を示し、縦軸は、図2に示すW1の部分に対応するレジストパターンを形成するための露光工程のCp値を示す。
ここでは、評価対象の周辺回路領域のゲートパターン3111と、近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412との間の距離(図2に示す矢印L4参照)を0.36μmとし、ダミーゲートパターンの線幅(図2に示す矢印W2参照)を0.24μm,隣り合うダミーゲートパターンの間隔も0.24μmとした。
図6に示すグラフから、ダミーゲートパターンの縦方向の寸法が波長の4倍以上において工程能力指数が1以上となることが分かる。したがって、周辺回路領域31の下側辺31a側の最外周部におけるパターン密度の均一性およびパターンの周期性を高め、パターン寸法バラツキを抑制するために好適な、近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412の縦方向の寸法は、4λ以上であると言える。
ここで、図6に示すグラフから、近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412の縦方向の寸法の増大に伴うCpの向上は、波長の6倍程度以上においては飽和傾向を示すことが分かる。さまざまな条件が変化した場合にも、Cp向上効果の飽和傾向を見せ始める縦方向の寸法の閾値の具体的な値は多少変化するとしても、ある閾値以上において飽和傾向を見せることは同一である。近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412の縦方向の寸法、すなわちダミーゲートパターン4111の縦方向の寸法を、この閾値以上にむやみに大きくすることは、半導体集積回路のチップ面積の無駄になるだけであり、好ましくない。通常は、10λ程度、余裕を持たせるとしても12λないし15λ程度にとどめることが好ましい。例えば、図2示した例では近接ダミー領域41aのライン・アンド・スペースの繰り返し構造412の縦方向の寸法は2.1μmであり、約8λ、より正確には、約8.5λである。
なお、このように近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412の縦方向の寸法を大きくした場合に、工程能力指数の向上に飽和傾向が見られることから、評価の対象としている露光工程での寸法バラツキに対しては、比較的狭い範囲のパターン密度の均一性およびパターンの周期性が、影響を与えていることが分かる。具体的には、図6において、ダミーゲートパターンの寸法が3λ程度以上からCpの改善が見られ、6λ程度以上で改善効果の飽和が見られていること、および、周辺回路領域のゲートパターン3111と近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412との間の距離が0.36μm、すなわち約1.5λであることを考慮すると、概略、半径4λないし8λの範囲のパターン密度の均一性およびパターンの周期性が影響を与えていると考えることができる。
次に、図1に示す1点鎖線で囲まれた領域A内に設ける近接ダミー領域を、図2に示したものとは別の近接ダミーセルを配列して形成した例について説明する。
以下の説明においては、これまでに説明した各構成要素と同じ構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図7は、2本のダミーゲートパターンが配備された近接ダミーセル430を配列して近接ダミー領域43を形成した例を示すレイアウト図である。なお、図7に示す例では、図2の場合とは異なり、周辺回路セル310の横方向の配列のピッチのピッチは、近接ダミーセル430の横方向の配列のピッチの整数倍にはなっていない。
図7に示す近接ダミーセル430の近接ダミーパターン431に含まれる、ゲート層のダミーパターン4311は、1.984μm(8波長)あたり2組以上のライン・アンド・スペースを持っている(図中の矢印L5〜L7参照)。図7に示すダミーゲートパターン4311の線幅W3は0.25μmであり、パターン変形を見越した補正の対象となる臨界値以上である。この例での近接ダミーセル430の活性層のパターン4312a,4312bおよびゲート層のパターン4311は、いずれもダミーパターンである。すなわち、電気的にどこにも接続されておらず、半導体集積回路の論理機能に全く寄与していない。
ここで、図7に示す例においては、周辺回路領域31の微細な寸法のゲートパターン3111と、近接ダミー領域43のライン・アンド・スペースの繰り返し構造432との間の距離(図中の矢印L4参照)は0.36μmであり、近接ダミー領域43のライン・アンド・スペースの繰り返し構造432の縦方向の寸法H1は、2.6μmである。
図7に示す例においても、近接ダミー領域43のライン・アンド・スペースの繰り返し構造432によって、周辺回路領域31の図の下側の最外周部におけるパターン密度の均一性およびパターンの周期性は向上する。これによって、周辺回路領域31の最外周部のゲートパターン3111を形成するためのレジストパターンの寸法バラツキは、実用上問題ない範囲に抑制される。
続いて、図1に示す1点鎖線で囲まれた領域A内に設ける近接ダミー領域を、図2および図7に示したものとはさらに別の近接ダミーセルを配列して形成した例について説明する。
図8は、1対の略L字状のダミーゲートパターンが配備された近接ダミーセル440を配列して近接ダミー領域44を形成した例を示すレイアウト図である。なお、図8の例において、図2の場合と同様に、近接ダミーセル440の横方向の配列のピッチは周辺回路セル310の配列のピッチの1/4である。
図8に示す近接ダミーセル440の近接ダミーパターン441には、ゲート層に、1対の略L字状のダミーゲートパターン4411が設けられている。ここでは、これらのダミーゲートパターン4411もラインとしてとらえる。従って、図8に示す近接ダミー領域44にも、破線で囲った位置に、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造442が形成されている。この図8においても、近接ダミー領域44のライン・アンド・スペースの繰り返し構造442は、1.984μm(8波長)あたり2組以上のライン・アンド・スペースを有している(図中の矢印L8〜L10参照)。
図8に示す略L字状のダミーゲートパターン4411の最小寸法は図示するW4の部分であり、例えば0.2μmである。この値は、露光工程におけるパターン変形を見越した補正の対象とする臨界値(例えば0.2μm)以上である。また、図8に示す例においても、周辺回路領域31の微細なゲートパターン3111と近接ダミー領域44のライン・アンド・スペースの繰り返し構造442との間の距離(図中の矢印L4参照)は0.36μmである。
図8に示す、近接ダミー領域44のライン・アンド・スペースの繰り返し構造442によっても、周辺回路領域31の下側の最外周部におけるパターン密度の均一性およびパターンの周期性は向上する。これによって、周辺回路領域31の最外周部のゲートパターン3111を形成するためのレジストパターンの寸法バラツキは、実用上問題ない範囲に抑制される。
以上、図2,7,8に、図1の領域Aの部分に、周辺回路領域31の下側の辺31aに沿って近接ダミーセル配列することによって、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造を有する近接ダミー領域を形成した例を示した。これらの例においては、いずれも、周辺回路領域31には、その下側、すなわち、近接ダミー領域に隣接した最外周部に、縦方向、すなわち、近接ダミー領域を沿わせた辺31a辺に対して垂直な方向に延びる、ライン状のゲートパターンが3111が配列され、横方向、すなわち、辺31aに平行な方向に延びるライン・アンド・スペースの繰り返し構造312が形成されている。そして、近接ダミー領域にも、同様に、縦方向に延びるライン状のダミーゲートパターン4111,4311,4411が配列され、横方向に延びるライン・アンド・スペースの繰り返し構造412,432,442が形成されている。すなわち、周辺回路領域31の近接ダミー領域を設けた側の最外周部と、近接ダミー領域とに、互いに平行に延びるライン・アンド・スペースの繰り返し構造が形成されている。
このように、近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造の繰り返しの方向と、周辺回路領域の最外周部のライン・アンド・スペースの繰り返し構造の繰り返しの方向とが平行であることは、本発明にとって必須ではない。しかし、周辺回路領域の最外周部のパターン周期をより効果的に向上させ、パターン寸法のバラツキをより効果的に低減するためには、そのようにすることが好ましい。
従って、周辺回路領域31の、近接ダミー領域に隣接した最外周部に、近接ダミー領域を沿わせた辺31a辺に対して平行な方向に延びるライン状のゲートパターンがが配列され、辺31aに垂直な方向に延びるライン・アンド・スペースの繰り返し構造が形成されている場合であれば、辺31aに沿って形成する外辺近接ダミー領域にも、辺31aに対して平行な方向に延びるダミーゲートパターンを配列して、辺31aに垂直な方向に延びるライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成することが好ましい。
ただしこの場合には、近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造を、周辺回路領域のライン・アンド・スペース構造とは別個に形成することは必須ではない。すなわち、図1に示す2点鎖線で囲まれた領域Bの部分に設ける側辺近接ダミー領域の例として以下に示すように、周辺回路領域に配列された複数のライン状ゲートパターンに加えて、最低1本のライン状ダミーゲートパターンを近接ダミー領域内に設けることによって、周辺回路領域から近接ダミー領域にかけて延びる、1つのライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成することも可能である。
次に、図1に示す2点鎖線で囲まれた領域Bの部分に設ける側辺近接ダミー領域42の例を示す。
図9には、図1に示す本発明の半導体集積回路レイアウト構造の、周辺回路領域31の右側の側辺31bに隣接した最外周部と、この側辺31bに沿わせて形成した近接ダミー領域42の一部とを含む部分の、各層のパターン配置を示すレイアウト図を示す。ただし、図2の場合と同様に、活性層、ゲート層、およびコンタクト層のパターンのみを示す。また、やはり図2の場合と同様に、波長248nmの露光光を使用して半導体基板上に形成することを想定して説明を行う。
図9には、周辺回路領域31の、右側の側辺31b近傍(図1参照)の部分に配置された周辺回路セル310の、内部回路領域20とは反対側の最外周部と、この周辺回路領域31の、右側辺31b(図1参照)に沿って形成された近接ダミー領域42に配置された、近接ダミーセル420が示されている。
図9に示された周辺回路セル310は、図2に示されたものと同一である。すなわち、図の上下方向に配置されたP+活性層のパターン3112aおよびN+活性層のパターン3112bをそれぞれ複数有するとともに、これらの活性層のパターンの上層に重なって図の上下方向に延びる、ライン状のゲート層のパターン3111を複数有する。このゲートパターン3111の線幅W1は、例えば0.12μmである。
そして、これらのライン状のゲートパターン3111が横方向に概略同一の間隔で配列されることによって、ゲート層に、図の横方向に延びるライン・アンド・スペースの繰り返し構造312が形成されている。ここで、図9に示された部分のライン・アンド・スペースの繰り返し構造312は、図2に示された部分のライン・アンド・スペースの繰り返し構造312から連なって形成されたものである。
この、周辺回路領域31のライン・アンド・スペースの繰り返し構造は、そのライン・アンド・スペースの繰り返し構造の任意の位置において、その延びる方向である横方向に、長さ8λあたりに2組以上、図9に示された例では3組以上の、ライン・アンド・スペースを有する、周期性を持っている。局所的に見ると、周辺回路領域31の右端のライン状ゲートパターン3111(C)と、その左隣に隣接するライン状ゲートパターン3111(D)との間の距離(それぞれの中心線の間の距離)は、4λ以下である。
一方、図9に示す近接ダミー領域42には、図の縦方向に配置されたP+活性層のパターン4212aおよびN+活性層のパターン4212bと、これらの活性層のパターンの上層に重なって、縦方向に延びるライン状のゲート層のパターン4211を含む、近接ダミーパターン421が設けられている。これらの活性層のパターンおよびゲート層のパターンは、電気的にはどこにも接続されておらず、集積回路の論理機能に寄与しないダミーパターンである。
近接ダミーセル420のダミーゲートパターン4211の寸法の最小値、すなわち図示した線幅W5は、例えば0.24μmである。これは、露光工程でのパターン変形を予め見越した補正の対象となる臨界値以上の値である。そして、このダミーゲートパターン4211は、その中心線が、周辺回路領域の右端に配列されたゲートパターン3111(C)の中心線から、4λ以内の範囲に位置している。
図9に示された部分の周辺回路領域31および近接ダミー領域42内には、ゲート層に、周辺回路領域内に複数のライン状ゲートパターン3111が横方向に配列されるとともに、その周辺回路領域31の右側辺31bに沿って近接ダミー領域42のダミーゲートパターン4211が配置されることによって、周辺回路領域31内から近接ダミー領域42にわたって連続して横方向に延びる、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造422が形成される。
ここで、図9には周辺回路領域31の右側の側辺31bに沿って近接ダミー領域42が形成された部分を示してあるが、図1に示されたように、周辺回路領域31の左側の側辺に沿っても、近接ダミー領域42を設けることが好ましい。この場合、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造422は、周辺回路領域31内から左右両方の側辺近接ダミー領域にわたって形成される。
このライン・アンド・スペースの繰り返し構造422は、その延びる方向である横方向、すなわち、周辺回路領域31の下側の辺31aに沿う任意の位置において、8λあたりに2組以上のライン・アンド・スペースを有する。従って、周辺回路領域31内に配列された複数のライン状ゲートパターン3111のいずれについても、パターン密度の均一性およびパターンの周期性は高く、露光工程の寸法バラツキが抑制できる。
局所的に見ると、このライン・アンド・スペースの繰り返し構造422の、周辺回路領域31の右側辺31bに最も近接した周辺回路領域内31のライン、すなわち、図のライン状ゲートパターン3111(C)の中心線を一端として、周辺回路領域31側および近接ダミー領域42側のそれぞれの、このライン・アンド・スペースの繰り返し構造の延びる方向である横方向の長さ4λの範囲内に、1組のライン・アンド・スペースが含まれている。この内、周辺回路領域31側の長さ4λの範囲内のラインは、周辺回路領域31内に、ライン状ゲートパターン3111(C)に隣接して配列されたライン状ゲートパターン3111(D)によって形成される。近接ダミー領域側の長さ4λの範囲内のラインは、近接ダミー領域42に配置されたライン状近接ダミーゲートパターン4211によって形成される。
周辺回路領域31の右側辺31bに最も近接したライン状ゲートパターン3111(C)は、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造312の端部に位置する。このため、近接ダミー領域42のライン状ゲートパターン4211が設けられない場合には、パターン密度の均一性およびパターンの周期性が低く、レジストパターン寸法のバラツキが大きくなる。これに対して、図9に示したレイアウト構造では、近接ダミー領域42のライン状ゲートパターン4211が設けられたことにより、周辺回路領域31から近接ダミー領域42にわたって連続するライン・アンド・スペースの繰り返し構造422が形成される。これによって、周辺回路領域31の右側辺31bに最も近接したライン状ゲートパターン3111(C)についてもパターン密度の均一性とパターンの周期性が向上し、レジストパターン寸法のバラツキを抑制することができる。
次に、図9のように、周辺回路領域31の右端の側辺31bに沿って、ライン状ダミーゲートパターン4211を有する側辺近接ダミー領域42を設けた効果を検証すると共に、近接ダミー領域に設けるライン状ダミーゲートパターンの本数の好ましい範囲を検討した結果を示す。
図10は、周辺回路領域端部のゲートパターンの中心線から4λ以内に中心線が位置する、近接ダミー領域内のダミーゲートパターンの本数と、周辺回路領域31の右側辺31bに最も近接したライン状ゲートパターン3111(C)の、図8に示したW1の位置に対応するレジストパターンを形成する露光工程の工程能力指数(Cp)との関係を示すグラフである。
図10に示すグラフの横軸は、周辺回路領域31の右側の側辺31b(図1参照)に最も近いライン状ゲートパターン3111(C)の中心線から4λ以内の範囲に、中心線が位置する、近接ダミー領域42内のダミーゲートパターン4211の本数を示し、縦軸は、Cp値を示す。ここで、Cp評価の対象とするライン状ゲートパターン3111(C)の幅W1は0.12μmである。このライン状ゲートパターン(C)の左隣には、図9に示されたように、4λの範囲内に同一の幅のライン状ゲートパターン3111(D)が設けられているとする。また、露光波長は248nm(KrF露光)とし、近接ダミー領域42のダミーゲートパターンの線幅は0.24μmで一定であるとする。
なお、図9では表示が省略されているが、図1に示されたように、周辺回路領域31の下側の辺31aに沿っては、図2に示した外辺近接ダミー領域41が設けられているとする。
図10に示すグラフから分かるように、側辺31bに最も近いライン状ゲートパターンの中心線から長さ4λの範囲内に中心線が位置するライン状ダミーゲートパターンの本数が、1本以上において、1以上の工程能力指数が得られる。ライン状ダミーゲートパターンの線幅、およびライン/スペース比率、露光波長、等をさまざまに変化させた検討も行ったが、いずれも、周辺回路領域端部のライン状ゲートパターン3111(C)の中心線から長さ4λの範囲内に中心線の位置するダミーゲートパターンの本数が1本以上において、Cpが1以上の条件が得られた。
図9には、1本だけのライン状ダミーゲートパターン4211を有する近接ダミーセル420を配置して側辺近接ダミー領域42を形成した例を示したが、本発明はこれには限定されない。ライン状ダミーゲートパターンが横方向に複数配列された近接ダミーパターンを有する近接ダミーセルを利用して、側辺31bに最も近いライン状ゲートパターンの中心線から長さ4λの範囲内に中心線が位置するライン状ダミーゲートパターンを複数本にすることも可能である。
図10から、側辺に最も近いライン状ゲートパターンの中心線から長さ4λの範囲内に中心線が位置するライン状ダミーゲートパターンの本数が、1本から2本に増えることにより、わずかながら、Cpがさらに増大することが分かる。従って、このように複数のライン状ダミーゲートパターンを側辺に最も近いライン状ゲートパターンから4λの範囲内に位置させることによって、さらに周辺回路領域のゲートパターンの寸法バラツキを抑制することが可能である。
このように、側辺に最も近いライン状ゲートパターンの中心線から長さ4λの範囲内に中心線が位置するライン状ダミーゲートパターンの本数を、1本もしくはそれ以上にするためには、ライン状ダミーパターン4211の最小寸法(線幅W5)は、実用的には、2λもしくはそれ以下、またはさらに、λもしくはそれ以下であることが好ましい。しかし、ライン状ダミーゲートパターン4211を露光工程での補正を見越した補正の対象とせず、マスクパターン生成のための演算処理量の増大を防止するためには、ライン状ダミーパターン4211の最小寸法(線幅W5)を、補正の対象とする臨界値以上の範囲にすることが好ましい。
なお、図10のグラフに示すCpの値は、周辺回路領域31の側辺31bに最も近接したラインを構成するライン状ゲートパターン3111(C)の中心線から、周辺回路領域側の長さ4λの範囲内に、周辺回路領域31内の隣接するライン状ゲートパターン4111(D)の中心線が位置する場合についてのものである。従って、図10に示されたグラフは、周辺回路領域31の側辺31bに最も近接したラインを構成するライン状ゲートパターン3111(C)の中心線を中心とする、左右(周辺領域側31側および近接ダミー領域42側)の合計8λの長さの範囲内に、ライン・アンド・スペースが2組以上含まれていることが、ゲート層の露光工程の能力指数を1以上にする条件であると解釈することもできる。
図9に示した例では、周辺回路領域31内には、縦方向、すなわち、周辺回路セル310を沿わせて配列する内部回路領域の辺20aに垂直な方向に延びる複数のライン状ゲートパターン3111が、横方向、すなわち、周辺回路セル310を沿わせる内部回路領域の辺20aに平行な方向に、複数個配列されている。そして、このようにライン状ゲートパターン3111が配列された周辺回路領域の左右の辺(周辺回路セルを沿わせる内部回路領域の辺に対して垂直な辺)31bに沿って、縦方向に延びるライン状ダミーゲートパターン4211を有する近接ダミーセル420を配置することによって側辺近接ダミー領域42を形成した。これにより、内部回路領域31から近接ダミー領域42にかけて、それぞれが縦方向に延びる複数のライン状ゲートパターン3111およびライン状ダミーゲートパターン4211が、横方向に配列された、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造422を形成した。
同様に、周辺回路領域31内に、横方向、すなわち、周辺回路セル310を沿わせて配列する内部回路領域の辺20aに平行な方向に延びる複数のライン状ゲートパターンが、縦方向、すなわち、周辺回路セル310を沿わせて配列する内部回路領域の辺20aに垂直な方向に複数個配列される場合もある。このような場合には、周辺回路領域31の下側、すなわち、周辺回路セルを沿わせた内部回路領域の辺20aに平行な辺31aに沿わせて、横方向に延びるライン状ダミーゲートパターンを有する近接ダミーセルを配置して近接ダミー領域を形成することにより、内部回路領域31から近接ダミー領域にかけて、それぞれが横方向に延びる複数のライン状ゲートパターンおよびライン状ダミーゲートパターンが、縦方向に配列された、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成することが好ましい。このような場合にも、近接ダミー領域を沿わせた周辺回路領域の辺31aに最も近接した周辺回路領域内のラインを一端として、周辺回路領域内および近接ダミー領域内のそれぞれの、ライン・アンド・スペースの繰り返しの方向である縦方向の長さ4λの範囲内に、1組以上のライン・アンド・スペースが含まれるようにすることにより、露光工程の工程能力を高め、レジストパターンの寸法バラツキを低減することができる。
次に、図9の半導体集積回路のレイアウト構造を半導体基板上に形成するために使用するフォトマスクについて説明する。
図11は、図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造に基づいて作製された、1/m倍縮小投影露光用のフォトマスクの、図3に示された部分とは異なる一部分のマスクパターンの配置を示す図である。図11には、図9に示された部分のゲート層のパターンを形成するためのマスクパターンの配置が示されている。
図11に示すフォトマスク9は、導電性材料膜のエッチング加工によって図9に示す半導体装置のレイアウト構造を構成するゲート層のパターンを形成するための、レジストパターンを、ポジ型のフォトレジスト膜を露光することによって形成するためのフォトマスクである。このフォトマスク9は、図3に示す部分と共通の基板80の、異なる部分の表面上に、図9に示すゲートパターン3111およびダミーゲートパターン4111に対応するマスクパターン91,92を、それぞれクロムの遮光膜によって形成したものである。
図9に示されたレイアウト構造において、周辺回路領域31のライン状ゲートパターン3111の幅W1は、例えば0.12μmであり、露光工程におけるパターン変形をあらかじめ見越した補正の対象となる。従って、このゲートパターン3111に対応して設けられるマスクパターン91には補正が行われており、その両端にはハンマーヘッド状の補正部911が付加されている。
一方、ダミーゲートパターン4112の最小寸法である線幅W5は、パターン変形を見越した補正の対象とする臨界値以上の値を有する。従って、このダミーゲートパターン4211に対応して設けられるマスクパターン92は補正の対象とはならず、その両端には補正部は付加されていない。
図3に示すフォトマスク80の場合と同様に、図11に示すフォトマスク9のマスクパターン90は、概略、図9に示すレイアウト構造のゲート層のパターンをm倍に拡大した、ゲート層のパターンに相似な形状を有している。従って、図9の周辺回路領域31のライン状ゲートパターン3111に対応するライン状マスクパターン91の、両端部を除いた部分の線幅W91は、ライン状ゲートパターン3111の幅W1の概略m倍である。一方、図9の近接ダミー領域42のライン状ダミーゲートパターン4211に対応するライン状マスクパターン92の線幅W95は、ライン状ダミーゲートパターン4211の幅W5の概略m倍である。
また、図11に示すフォトマスク90のマスクパターンは、周辺回路領域のライン状ゲートパターン3111に対応する複数のライン状のマスクパターン91と、近接ダミー領域のダミーゲートパターン4211に対応するライン状のマスクパターン92とが配列されれて形成された、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造912を有する。このライン・アンド・スペースの繰り返し構造912は、その繰り返しの方向(図の横方向)の任意の位置において、繰り返しの方向に、8mλ当たりにライン・アンド・スペースを2組以上含む周期性を有する。
局所的に見ると、図9のレイアウト構造における、周辺回路領域31の右側の側辺31bに最も近接した周辺回路領域内31のラインである、ライン状ゲートパターン3111(C)に対応する、図11のライン状マスクパターン91(C)の中心線を一端として、周辺回路領域31側、および近接ダミー領域42側のそれぞれに対応する側に、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造912の延びる方向(図の横方向)の長さ4mλの範囲内には、1組のライン・アンド・スペースが含まれている。すなわち、周辺回路領域側に対応する側の長さ4mλの範囲内には、図9の周辺回路領域31内2つ目のライン状ゲートパターン3111(D)に対応するライン状マスクパターン91(D)が。近接ダミー領域側に対応する側の長さ4mλの範囲内には、図9の近接ダミー領域のライン状近接ダミーゲートパターン4112に対応する、ライン状マスクパターン92が存在する。
このようなライン・アンド・スペースの繰り返し構造912によって、周辺回路領域の右側の側辺31bに最も近接した周辺回路領域内のゲートパターン3111(C)に対応するマスクパターン91(C)の周囲における、パターン密度の均一性とパターンの周期性が向上する。このため、マスクパターン91(C)の半導体基板上への投影において、散乱光の影響が低減され、形成されるレジストパターンの寸法バラツキが抑制される。
なお、前述のように、図9のダミーゲートパターン92の幅W5は、露光工程におけるパターン変形を見越した補正の対象とする臨界値以上であると共に、2λもしくはそれ以下、またはさらに、λもしくはそれ以下であることが好ましい。従って、図11のフォトマスク90のライン状マスクパターン92の幅W95も、2mλもしくはそれ以下、またはさらに、mλもしくはそれ以下であることが好ましい。
ここで、図11に示したフォトマスクは、導電性材料膜のエッチング加工によって図9に示す半導体装置のレイアウト構造を構成するゲート層のパターンを形成するためのレジストパターンを、ポジ型のフォトレジストを露光することによって形成するためのフォトマスクである。この場合、図9と図11とを比較することによって明らかなように、図9の半導体装置のレイアウト構造においてライン状ゲートパターン3111もしくはライン状ダミーゲートパターン4211が配置されて、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造422におけるラインとなっている位置に対応する位置に、図11においても、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造912のラインを構成するマスクパターン91,92が配置されている。
しかし、例えば、導電性材料膜のエッチング加工によってゲートパターンを形成するためのレジストマスクをネガ型のレジストの露光によって形成するためのフォトマスクである場合には、逆に、図9のレイアウト構造においてはラインになっている部分が、フォトマスクにおいては、スペースとなる。ポジ型のレジストを露光するためのマスクであっても、導電性材料膜のエッチング加工するためのレジストマスクではなく、絶縁層に、その中に導電性材料を埋め込むための溝を形成するためのレジストマスクを形成するためのフォトマスクである場合にも、図9のレイアウト構造においてはラインになる位置に相当する位置が、スペースとなる。ただしこのようなフォトマスクにおいても、図9のレイアウト構造における周辺回路領域31に対応する領域から近接ダミー領域42に対応する領域にかけて、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造が形成され、その繰り返し構造が、繰り返しの方向の任意の位置において、長さ8mλあたりに2組以上のライン・アンド・スペースを含む周期性を有することは、図11に示した場合と同様である。
このようなフォトマスクには、図9のレイアウト構造における、周辺回路領域31の右側辺31bに最も近接した周辺回路領域内31のライン状ゲートパターン3111(C)に対応して配置される、マスクパターンのスペースの中心線を一端として、周辺回路領域31側および近接ダミー領域42側のそれぞれに対応する側の、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造の延びる方向の長さ4mλの範囲内に、1組のライン・アンド・スペースが含まれる。すなわち、周辺回路領域側に対応する側の長さ4mλの範囲内には、図9の周辺回路領域31内2つ目のライン状ゲートパターン3111(D)に対応して配置されるスペースが、近接ダミー領域側に対応する側の長さ4mλの範囲内には、図9の近接ダミー領域のライン状近接ダミーゲートパターン4112に対応して設けられるスペースが、設けられる。
以上、図1に主要部分を示した半導体集積回路のレイアウト構造の、一点鎖線AおよびBで示された部分のパターン配置、ならびに、図1のレイアウト構造を有する半導体集積回路を製造するためのフォトマスクの、AおよびBの部分に対応する部分のマスクパターン配置について説明した。次に、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造の、図1に示した範囲よりもさらに広範囲の構造について説明する。
図12は、図1に主要部を示した半導体集積回路のレイアウト構造1の、さらに広い範囲を示す図である。
図12では、図1に示した内部回路領域20,周辺回路領域31,近接ダミー領域41,42の外側に、複数の外部回路セル600が配置された外部回路領域60が形成されている。外部回路セル600は、例えば入出力回路セルである。そして、内部回路領域20,周辺回路領域31,近接ダミー領域41,42の外側の、外部回路領域60を除いた空間を埋めるように外部ダミーセル700が複数配置され、外部ダミー領域70が形成されている。外部ダミーセル700は、近接ダミーセル410もしくは420のダミーパターンとは異なる、半導体集積回路の論理機能に寄与しないダミーパターンを有するものである。
前述のように、近接ダミー領域41および42を設けることにより、周辺回路領域31の、近接ダミー領域を沿わせた辺に近接する最外周部におけるパターン密度の均一性およびパターンの周期性を高め、露光工程によって形成されるレジストパターン寸法のバラツキを低減することができる。
このような露光工程におけるパターン寸法バラツキ低減のためには、パターン密度の均一性およびパターンの周期性が、4λないし8λ程度の局所的な範囲内において向上すればよい。例えば、図2に示された部分においては、図6のグラフに示されたように、4λ以上の寸法を有するダミーゲートパターン4111を配置して外辺近接ダミー領域41のライン・アンド・スペースの繰り返し構造412を形成することによって、周辺回路領域31の最外周部のライン状ゲートパターン3111の周囲のパターン密度の均一性およびパターンの周期性を向上させ、露光工程の工程能力を向上させることができている。また、図9に示された部分においては、周辺回路領域31の右端のライン状ゲートパターン3111(C)から長さ4λの範囲内に、側辺近接ダミー領域42のダミーゲートパターン4211が設けられることによって、ライン状ゲートパターン3111(C)の周囲のパターン密度の均一性およびパターンの周期性が向上している。
このように局所的なパターン密度の均一性およびパターンの周期性を高めることによって、露光工程におけるパターン寸法バラツキを低減することができる。しかし、半導体集積回路の製造工程において、露光工程に続いて実施される、露光工程によって形成されたレジストパターンをマスクとして利用するエッチング工程に対しては、より広い範囲のパターン密度の均一性が影響を与える。従って、実際の半導体集積回路のレイアウト構造においては、周辺回路領域の1つもしくは複数の辺に沿う領域に近接ダミー領域を設けて、露光工程に影響を与える局所的な範囲のパターン密度の均一性およびパターンの周期性を向上させるとともに、そのさらに外側に外部ダミー領域70を設けて、より広い範囲のパターン密度の均一性を高めることが好ましい。
このような外部ダミー領域70の形成には、例えば特許文献2に記載されたような方法を利用することができる。すなわち、チップ領域内に、内部回路領域20,周辺回路領域31、近接ダミー領域41,42および外部回路領域60を配置したレイアウトデータと、外部ダミーセル700を配列したレイアウトデータとを別個に作成し、この両者の論理合成処理を行うことによって、図12に示されたように、内部回路領域20,周辺回路領域31、および近接ダミー領域41,42の外側の、外部回路領域60が配置された領域を除いた空間を埋めるように外部ダミーセル700が配置されて、外部ダミー領域70が形成された、半導体集積回路のレイアウト構造1を得ることができる。
この論理合成処理において、外部ダミーセル700のダミーパターンと、内部回路領域20および近接ダミー領域41,42のパターンとの間の分離特性や重ね合わせ誤差に対する余裕を確保するために、図12に示されたように、近接ダミー領域41,42と外部ダミー領域70との間、および、周辺回路領域31および近接ダミー領域41,42が設けられていない内部回路領域20の辺と、外部ダミー領域70との間には、隙間50が形成される。しかし、この隙間50が存在することによる、半導体基板上に半導体集積回路のレイアウト構造を構成する各層のパターンを形成する際の、パターン寸法バラツキの増大は小さい。
すなわち、露光工程に影響を与える局所的な範囲のパターン密度の均一性およびパターンの周期性は、近接ダミー領域を設けることによって向上させることができる。一方、エッチング工程に影響を与える範囲は、隙間50に比較して遙かに大きい。従って、エッチング工程に影響を与える範囲のパターン密度の均一性は、隙間50が存在したとしても、外部ダミー領域70を設けることによって高めることができる。このため、図12に示したレイアウト構造の半導体集積回路を半導体基板上に形成するに当たっては、露光工程およびエッチング工程のいずれにおいても、パターン寸法のバラツキを抑制することができる。
なお、図12には、内部回路領域20と、その1つの辺に沿って配置された周辺回路領域31および近接ダミー領域41,42とからなる内部回路ブロックと、外部回路領域60と、その間の空間を埋める外部ダミー領域70のみが形成された半導体集積回路のレイアウト構造の例を示した。しかし例えば、メモリブロック等の内部回路ブロックに加えて、例えば、スタンダードセルで構成した論理演算ブロックや、アナログマクロブロック等の各種の機能ブロックを配置して、半導体集積回路のレイアウト構造を構成することも可能である。
次に、図1に示す半導体集積回路1のレイアウト構造をCADツール上で設計する、レイウト方法について、図1および図13を用いて説明する。
図13は、本発明の半導体集積回路のレイアウト方法の一実施形態を示すフローチャートである。
まず、図1にそれぞれ示すメモリセル100、ダミーメモリセル110、周辺回路セル310、および近接ダミーセル410,420をそれぞれ用意し、これらのセルを、CADツールのライブラリに登録しておく(ステップS1_1)。
続いて、CADツール上で、このライブラリに登録されたメモリセル100を縦横に配列することでメモリセルアレイ10を形成し、さらに、メモリセルアレイ10の外周に、ライブラリに登録されたダミーメモリセル110を隙間無く配列する(ステップS1_2)。このステップS1_2を実施することで、CADツール上では図1に示す内部回路領域20が形成される。
次いで、ステップS1_2で形成した内部回路領域20の下辺20aに沿って、ライブラリに登録された周辺回路セル310を横一列に配列し、周辺回路領域31を形成する(ステップS1_3)。
次に、ステップS1_3で形成した周辺回路領域31の外周の内部回路領域20とは接しない反対側の辺31aに沿って、近接ダミーセル410を複数配列することにより、外辺近接ダミー領域41を形成する。また、周辺回路領域31の両端の側辺31bのそれぞれに沿って側辺近接ダミーセル420を配置し、近接ダミー領域42を形成する(ステップS1_4)。
ステップS1_2からステップS1_4までの各ステップを実施することで、CADツール上には、図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造1の主要部が完成する。
次に、ステップS1_1において用意する周辺回路セル310と、外辺近接ダミー領域41を形成するための近接ダミーセル410の例を説明する。
図14は、周辺回路セル310の一部における、各層のパターンの配置を示す、パターン配置図である。図14には、Pウエル層、P+活性層、N+活性層、およびゲート層のパターンと、活性層もしくはゲート層のパターンとその上層に配置される配線層のパターンとを接続するための、コンタクト層のパターンが示されている。それ以外の層のパターンについては、表示が省略されている。
図14において、一点鎖線で示された枠315内に、Pウエル層のパターン3114,P+活性層のパターン3112a、N+活性層のパターン3112b、ゲート層のパターン3111、コンタクト層のパターン3113a,3113b,3113cからなる周辺回路パターン311が配置されている。この内、Pウエル層のパターン3114については、枠315内から、枠の左右の境界315b,315cおよび下側の境界315aまで広がっており、さらにその一部がこれらの境界からはみ出している。
このように枠315の境界まで広がったパターンは、後から説明するように、半導体集積回路のレイアウト構造を形成するためにセルの配列がなされる際に、隣り合って配置された他のセルの同じ層のパターンとマージ(一体化)される。なお、周辺回路セル310の、図示されたPウエル層のパターン3114以外の領域は、Nウエル層のパターンとなる。すなわち、このような一体化の処理を含むCADツール上でのレイアウト設計の完了後に、フォトマスクを作成するためのマスクデータ作成処理において、Pウエル層のパターンデータを反転することによってNウエル層のマスクデータが生成される。
このようなデータ処理によってNウエル層のマスクデータを生成するため、図14に示すようなセルのレイアウトデータにおいては、Nウエル層のデータを持つ必要がない。しかし、このようなデータ処理によってNウエル層のマスクデータを生成することを前提にして設計されたものであるのだから、図14に示すようなセルのレイアウトデータは、実質的には、Pウエル層のパターン3114以外の領域に配置されたNウエル層のパターンを有すると考えることができる。
ここで、図14には、左右の境界315b、315cおよび下側の境界315aが示されているのに対して上側の境界が示されていないことから分かるように、この図14には、周辺回路セル310の、下側の境界315a側の一部の領域のみの、パターン配置が示されている。
続いて、図15は、近接ダミーセル410の各層のパターンの配置を示す、パターン配置図である。図15には、Pウエル層、P+活性層、N+活性層およびゲート層のパターンが示されている。なお、近接ダミーセル410はコンタクト層のパターンを持たない。
図15において、左右および上下の境界415a,415b,415c,415dを有する枠415内に、Pウエル層のパターン4114,P+活性層のパターン4112a、N+活性層のパターン4112b、ゲート層のパターン4111からなる近接ダミーパターン411が配置されている。この内、Pウエル層のパターン4114については、枠415内から、枠の左右の境界415b,415cおよび下側の境界415aまで広がっており、さらにその一部がこれらの境界からはみ出している。このように枠415の境界まで広がったパターンは、後から説明するように、半導体集積回路のレイアウト構造を形成するために配置された際に、隣り合って配置された他のセルのパターンと一体化される。また、図14の周辺回路セルの場合と同様に、Pウエル層のパターン以外の領域はNウエル層のパターンとなる。
図15に示された近接ダミーセル410は、図14に示された周辺回路セル310の1/4の幅を有している。すなわち、近接ダミーセル410の左右の境界415b,415c間の距離は、周辺回路セル310の左右の境界315b,315c間の距離の1/4である。
図14に示す周辺回路セル310および図15に示す近接ダミーセル410を、図13に示すステップS1_1で用意した場合には、ステップS1_3では、周辺回路セルを横一列に配列するにあたり、図14に示すPウェル領域3114が、図1に示す内部回路領域20の下辺20aの反対側になるように配列する。すなわち、図14に示された向きで配置する。
一方、ステップS1_4では、近接ダミーセル410を配列するにあたり、近接ダミーセル410のPウェル領域のパターン4114が、周辺回路セル310の側になるように配列する。すなわち、図15に示された向きに対して、上下方向に反転した向きで配列する。これにより、周辺回路領域31に配列された周辺回路セル310のPウェル領域のパターン3114と、近接ダミー領域に配列された近接ダミーセル410のPウエル領域のパターン4114とが、これらのセルの間の境界において一体化される。
このようなウエルパターンの一体化について、図16を使って説明する。
図16は、図14に示す周辺回路セル310が配列されて周辺回路領域31が形成されるとともに、図15に示す近接ダミーセル410が配列されて近接ダミー領域41が形成された、ずなわち、図13のステップS1_4を終えた状態の、半導体集積回路のレイアウト構造の、周辺回路領域31と近接ダミー領域41との境界付近の部分の、各層のパターンの配置を示すパターン配置図である。この図には、図14,図15と同様に、Pウエル層、P+活性層、N+活性層、ゲート層、およびコンタクト層のパターンが示されている。
図16には、周辺回路セル310が、図14に示された向きで、すなわち、Pウエルパターン3114の一部がはみ出す下側の境界315aが下側になるように配置されている。図16の横方向には、こららの周辺回路セル310が、複数、その間に隙間を作ることなく、すなわち、互いに隣り合うセルの左右の境界315b,315cを接するように、配列されている。このため、これらの複数の周辺回路セル310のそれぞれが有するPウエルパターン3114は、図の横方向に一体化されている。
また図16には、近接ダミーセル410が、図15に示されたパターン配置とは上下方向に反転した向きで、すなわち、Pウエルパターン4114の一部がはみ出す、図15においては下側の境界415aが、上側になる向きで、配置されている。こららの近接ダミーセル410も、図の横方向には、互いに隣り合うセルの左右の境界415b,415cを重ねて配列され、それぞれのセルが有するPウエルパターン4114が一体化されている。
そして、それぞれの近接ダミーセル410は、その境界415aが、周辺回路セル310の下側の境界315aと重なるように、配列されている。この結果、周辺回路セル310のPウエルパターン3114と、近接ダミーセルのPウエルパターン4114とが、その間の境界において縦方向に一体化されている。
このような一体化が行われることによって、周辺回路領域31と近接ダミー領域41との境界部分には、左右および上下に隣り合って配列された複数の周辺回路セル310および近接ダミーセル410のそれぞれが有するPウエルパターン3114,4114が一体化された、Pウエルパターン314が形成される。この一体化されたPウエルパターン314は、図の横方向に、周辺回路領域31の全体にわたる寸法を有する。すなわち、複数個配列されて周辺回路領域31を形成する周辺回路セルのそれぞれの枠の、図の下側の境界315aが連なって形成された、周辺回路領域の下側の辺31aの長さ全体にわたる寸法を有する。
このように、図13のステップS1_1において、隣り合って配置する周辺回路セルとウエル層のパターンを一体化できるようにパターン配置を設計した、近接ダミーセルを用意することにより、ステップS1_4における近接ダミー領域形成において、周辺回路セルの枠に近接ダミーセルの枠を重ねて、すなわち、セル間に隙間を空けることなく配置することが可能になる。すなわち、セルの枠を互いに重ねて配列しても、それぞれのセルに配置されたウエル層のパターンが、デザインルールを満たさないような微小なスペースをはさんで配置されるような状態が発生することを、確実に防止することができる。
このように、周辺回路セル310と近接ダミーセル410とを、その間に隙間を空けずに、双方の境界を重ねて配置することによって、近接ダミー領域のダミーパターン、もしくはダミーパターンが配列されて形成されたライン・アンド・スペースの繰り返し構造と、周辺回路領域のゲートパターンとの間の距離を短くし、確実に、局所的なパターン密度の均一性およびパターンの周期性を向上させることが可能になる。
さらに、近接ダミー領域の形成において論理合成処理が不要になり、レイアウト設計を短時間で行うことが可能になる。
詳しい説明は省略するが、近接ダミーセル410は、ウエル層以外の他の層のパターンについても、周辺回路セル310と互いの境界を重ねて配置してもデザインルール違反が発生しないように、配置の適正化が行われている。
ここで、特許文献2に記載されたダミーセルは、任意の回路素子パターンの周囲に配置することを前提にしたものであるため、このようなパターン配置の適切化を行うことができず、従って、その配列において論理合成処理を必要とた。これに対して、本発明において利用する近接ダミーセル410は、特定の周辺回路セル310を配列することによって形成した周辺回路領域31の辺31aに沿って配置することが前提であるため、パターン配置を適切化し、論理合成処理を不要にすることができた。
次に、図13のステップS1_1において用意するセルの他の一つとして、側辺近接ダミー領域42を形成するための近接ダミーセル420の例を説明する。
図17は、近接ダミーセル420の各層のパターンの配置を示す、パターン配置図である。図17には、Pウエル層、P+活性層、N+活性層、およびゲート層のパターンが示されている。
図17において、左右および下側の境界425b,425c,425aを有する枠425内に、Pウエル層のパターン4214,P+活性層のパターン4212a、N+活性層のパターン4212b、ゲート層のパターン4211が配置されている。この内、Pウエル層のパターン4214については、枠425内から、枠の左右の境界425b,425cおよび下側の境界425aにまで広がり、さらに、これらの境界から一部がはみ出している。このように枠425の境界まで広がったパターンは、半導体集積回路のレイアウト構造を形成するために配置された際に、隣り合って配置された他のセルのパターンと一体化される。また、図14の周辺回路セル310や図15の近接ダミーセル410の場合と同様に、Pウエル層のパターン4214以外の領域はNウエル層のパターンとなる。
なお、図17において枠425の上側の境界が示されていないことから分かるように、図17には、近接ダミーセル420の、下側の境界425a側の一部の領域のみの、パターン配置が示されている。また、近接ダミーセル420の幅、すなわち、左右の境界425b,425c間の距離は、任意である。
図18は、複数の周辺回路セル310を配列した周辺回路領域31の右側の側辺31bに沿って、図17に示す近接ダミーセル420を配置した、図13のステップS1_4を終えた状態での半導体集積回路のレイアウト構造の一部分における、各層のパターンの配置を示すパターン配置図である。
ステップS1_4において、図17に示す近接ダミーセル420を周辺回路領域31の右側の側辺31bに沿って配置するにあたり、近接ダミーセル420の枠の左側の枠425cが、隣り合う、周辺回路領域31の最も右側に配列された周辺回路セル310の枠の右側の境界315bに重なるように配置する。これによって、周辺回路セル310のPウエルパターン3114と、近接ダミーセル420のPウエルパターン4214とが一体化される。なお、図18において周辺回路セル310は、図14に示された向き、すなわち、Pウエルパターン3114が下側になる向きで配列されている。従って、近接ダミーセル420も、図17に示された向き、すなわち、同様にPウエルパターン4214が下側になる向きで配置する。
ここで、図16に示すように、周辺回路領域31では、横方向に配列された複数個の周辺回路セル310のそれぞれが有するPウエルパターン3114が一体化されている。また、図18においては表示が省略されているが、このように横方向に一体化されたPウエルパターンに、さらに、外辺側近接ダミー領域41を形成する複数個の近接ダミーセル410のPウエルパターン4114が一体化されて、図の横方向に周辺回路領域31の全体にわたる寸法を有するPウエルパターン314が、周辺回路領域31の下側の辺31aに沿って、形成されている。
そして、図18に示す部分において、この一体化されたPウエルパターン314に、さらに、周辺回路領域31の側辺31bに沿って配置される近接ダミーセル420のPウエルパターン4214が一体化されて、Pウエルパターン424が形成される。従って、この一体化されたPウエルパターン424は、図の横方向に、周辺回路領域31から、その左右の両方の側辺31bに沿って形成された側辺近接ダミー領域42にわたる寸法を持っている。
このように、図13のステップS1_1において、近接ダミーセル420として、隣り合って配置する周辺回路セル310とウエル層のパターンを一体化できるようにパターン配置を設計したものを用意することにより、ステップS1_4における近接ダミー領域形成において、周辺回路セルの枠の境界に近接ダミーセルの枠の境界を重ねて、すなわち、セル間に隙間を空けることなく配置することが可能になる。これによって、近接ダミー領域のダミーゲートパターンを、周辺回路領域の右端のゲートパターンから4λの範囲内に確実に位置させ、パターン密度の均一性およびパターンの周期性を高めることができる。また、近接ダミー領域の形成において論理合成処理が不要になり、レイアウト設計を短時間で行うことが可能になる。
次に、図13のステップS1_1において用意する周辺回路セルの他の例を示す。
図19は、図14に示したものとは異なる周辺回路セル320の、Pウエル層、P+活性層、N+活性層、ゲート層、およびコンタクト層のパターンの配置を示す、パターン配置図である。
図19に示す周辺回路セル320(以下、「一体化周辺回路セル」とよぶ)には、枠325内に、図14に示された周辺回路セル310(以下、「単体周辺回路セル」とよぶ)のパターンと、図15に示された近接ダミーセル410の近接ダミーパターンとの両方が配置されている。より正確には、図16に示されたように、図14に示された向きで配置された1つの単体周辺回路セル310のパターン311と、図15に示された向きとは上下方向に反転された向きで、単体周辺回路セル310と枠の境界を接して配置された、4つの近接ダミーセル410のパターン411とが、配置されている。
なお、Pウエル層のパターンについては、単体周辺回路セル310のPウエルパターン3114と、4つの単体近接ダミーセル410のPウエルパターン4114とが一体化された、Pウエルパターン3214として、配置されている。
このように、予め近接ダミーパターンが配置された一体化周辺回路セルとして周辺回路セルを用意することにより、近接ダミーセルを別のセルとして用意する必要が無くなる。また、図13のステップS1_3において、周辺回路セルを配列することによって、周辺回路領域31が形成されると同時に外辺近接ダミー領域41が形成される。このため、側辺近接ダミー領域42を設けない場合には、別個のステップS1_4として近接ダミー領域形成ステップを行う必要がない。側辺近接ダミー領域42を設ける場合であっても、ステップS1_4の処理内容が削減でき、レイアウト設計全体の時間も短縮できる。
続いて、図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造とは異なるレイアウト構造の例について説明する。
図20は、図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造とは異なるレイアウト構造の一部を模式的に示した図である。
図20には、内部回路領域20の一部と、その内部回路領域20下辺20aに沿って形成した周辺回路領域35および近接ダミー領域45の一部が示されている。この図20に示す半導体集積回路のレイアウト構造は、内部回路領域20の下辺20aに沿って、突部部356を有する周辺回路セル350を配置して周辺回路領域35を形成し、その周辺回路領域35の外周の内部回路領域20と接しない反対側の辺35aの全体に沿って、近接ダミー領域45を形成した例である。
この反対側の辺35aは、一直線とはなっておらず、第1の周辺回路セル350の突部356によって凹凸を有する。すなわち、内部回路領域20の下辺20aに平行で、外側(下側)につきだした第1の単位辺35a_1、同じく内部回路領域の下辺20aに平行で、内側(上側)にへこんだ第2の単位辺35a_2、および、内部回路領域20の下辺20aに対して垂直な、突起部356の側辺に位置する、第3および第4の単位辺35a_3、35a_4とを、それぞれ複数有する。図20に示した例では、このような単位辺のそれぞれに合わせた形状を有する複数種の近接ダミーセルを配置して近接ダミー領域45を形成している。
すなわち、それぞれの第1の単位辺35a_1に沿って、第1の近接ダミーセル450_1を、2個配列して、第1の単位近接ダミー領域45_1を形成している。そして、第2の単位辺35a_2に沿って、第1の近接ダミーセルに比較して高さ(縦方向の寸法)が大きい、第2の近接ダミーセル450_2を、2個配列して、第2の単位近接ダミー領域45_2を形成している。そして、これらの第1の単位近接ダミー領域45_1と、第2の単位近接ダミー領域45_2とが、交互に横方向に配列されることによって、周辺回路領域の凹凸を有する辺35aの全体に沿う、近接ダミー領域45が形成されている。この近接ダミー帯45の下側、すなわち、周辺回路領域35に対して反対側の辺45aは、直線状になっている。
ここで、第2の近接ダミーセル450_2は、その側辺において、第2および第3の単位辺35a_3,35a_4にも沿っている。
一例として、図2に示した周辺回路領域31と同様に、周辺回路領域35の辺35aの側の最外周部に、図の縦方向、すなわち、周辺回路領域35を沿わせた内部回路領域の辺20aに垂直な方向に延びる微細なライン状ゲートパターンが、横方向、すなわち、内部回路領域の辺20aに平行な方向に複数個配列されている場合を考える。この最外周部におけるパターン密度の均一性とパターンの周期性とを向上させるために、近接ダミー領域45にも、縦方向に延びるライン状のダミーゲートパターンを横方向に複数個配列して、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成することが好ましい。そのためには、第1の近接ダミーセル450_1および第2の近接ダミーセル450_2として、いずれも、縦方向に延びるライン状のダミーゲートパターンを横方向に複数配列したものを用意すればよい。
次に、図21には、近接ダミー領域46を、周辺回路領域35の外周の内部回路領域20と接しない反対側の辺35aのうち、内部回路領域20との境界の辺20aに平行な第1の単位辺35a_1および第2の単位辺35a_2のみ沿って形成した例が示されている。すなわち、それぞれの第1の単位辺35a_1に沿って第1の近接ダミーセル460_1を2個配列して、第1の単位近接ダミー領域46_1を形成している。また、第2の単位辺35a_2に沿って第2の近接ダミーセル460_2を2個配列して、第2の単位近接ダミー領域46_2を形成している。一方、内部回路領域20との境界の辺に垂直な第3の単位辺35a_3および第4の単位辺35a_4に沿う領域には、近接ダミー領域は設けられていない。
周辺回路領域35の辺35aの側の最外周部に配列される周辺回路パターンによっては、一部の領域のみ、例えば、第1および第2の単位辺35a_1,35a_2に近接する領域のみおいて、特に、パターン寸法のバラツキが問題になることもある。このような場合には、図21のように、パターン寸法のバラツキが問題になる第1および第2の単位辺35a_1,35a_2に沿う領域のみに近接ダミー領域を設けることも可能である。
図21に示した例においても、例えば、第1および第2の近接ダミーセル460_1,460_2として、図2の近接ダミーセル410と同様に、縦方向に延びるライン状ダミーゲートパターンを横方向に複数配列した近接ダミーパターンを有するものを利用することができる。これによって、それぞれの第1および第2に単位近接ダミー領域46_1,46_2に、8λ当たりに2組以上のライン・アンド・スペースを有するライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成することができる。
この場合、周辺回路領域35の外辺35aの、第3および第4の単位辺35a_3,35a_4に沿う領域には、近接ダミー領域が形成されず、従って、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造は形成されない。しかし、近接ダミー領域が形成された、第1および第2の単位辺35a_1および35a_2のそれぞれに沿う領域には、それぞれの単位辺に沿う任意の位置において8λ当たりに2組以上のライン・アンド・スペースを有するライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成することができる。このようなライン・アンド・スペースの繰り返し構造が近接ダミー領域46に形成されることによって、周辺回路領域の外周辺35a側の最外周部の中の、パターン寸法のバラツキが問題になる部分のパターン密度の均一性およびパターンの周期性が向上し、パターン寸法のバラツキを抑制することが可能になる。
このように、本発明において、長さ8λの範囲内に2組以上のライン・アンド・スペースを持つライン・アンド・スペースの繰り返し構造を有する近接ダミー領域を、周辺回路領域の1つの辺に沿って設ける場合、その近接ダミー領域を、周辺回路領域の1つの辺の全体に沿って設けることは、必ずしも必須ではない。周辺回路領域の1つの辺の一部のみに沿って近接ダミー領域を設け、その、1つの辺の一部のみに沿って設けた近接ダミー領域内においては、1つの辺に沿う任意の位置において長さ8λの範囲内に2組以上のライン・アンド・スペースを持つように、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成することが可能である。
なお、周辺回路領域35の外側の辺35a側の最外周部に、縦方向(周辺回路領域35を沿わせた内部回路領域の辺20aに対して垂直な方向)に延びるライン状のゲートパターンが配列されている場合、さらに、周辺回路領域35の、内部回路領域の辺20aに対して垂直な第3および第4の単位辺35a_3,35a_dに沿わせて、図9に示されたような、縦方向に延びるライン状ダミーゲートパターンを少なくとも1個有する近接ダミーセルを配置することも可能である。このような近接ダミーセルのライン状ダミーゲートパターンと周辺回路領域内に配列されたライン状ゲートパターンとでライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成し、第3および第4の単位辺35a_3,35a_dに近接した周辺回路領域内のゲートパタンの周囲のパターン密度の均一性およびパターンの周期性を、さらに向上させることが可能である。
さらに、他の半導体集積回路のレイアウト構造についても説明する。
図22は、図1および図20、図21にそれぞれ示した半導体集積回路のレイアウト構造とは異なるレイアウト構造の一部を模式的に示した図である。
図22に示す半導体集積回路のレイアウト構造は、内部回路領域20の下辺20aに沿って、第1のピッチ(P1)で周辺回路セル310を配列して周辺回路領域31を形成し、その周辺回路領域31の外周の、内部回路領域20と接しない反対側の辺31aの全体に沿って、第2のピッチ(P2)で近接ダミーセル470を配置し、近接ダミー領域47を形成した例である。ここで、P2はP1とは異なり、また、P1はP2の整数倍でもない。しかし、図22に模式的に示された半導体集積回路のレイアウト構造では、周辺回路セル310がP1のピッチでn1個(n1は2以上の整数、図示した例では4)配列されて周辺回路領域31が形成されており、周辺回路領域31の横方向の全長はP1xn1である。一方、近接ダミーセル470はP2のピッチでn2個(n2は2以上の整数、図示した例では6個)配列されて近接ダミー領域47が形成されており、その横方向の全長はP2xn2である。そして、図示されたように、P2xn2=P1xn1であり、周辺回路領域31の横方向の全体の寸法と、近接ダミー領域の横方向の全体の寸法とは、一致している。
このように、本発明の半導体集積回路のレイアウト構造において、近接ダミーセルの配列のピッチは、それを沿わせて配列する方向の周辺回路セルの配列のピッチと等しい必要はなく、また、周辺回路セルの配列のピッチが近接ダミーセルの配列のピッチの整数倍である必要もない。しかし、図22に示すように、近接ダミーセルを配列する辺に沿った方向の、周辺回路領域全体の寸法と近接ダミー領域全体の寸法とを同一にすることができるように、近接ダミーセルの配列ピッチ(配列する方向の寸法)を設定することが好ましい。これにより、必要な領域全体に、かつ、必要な領域のみに近接ダミー領域を設けることができる。
最後に、図1に示したものとは異なる半導体集積回路のレイアウト構造の例について、図23を用いて説明する。
図1に示した半導体集積回路のレイアウト構造1においては、内部回路領域20の1つの辺20aに沿ってのみ周辺回路領域31を設け、その周辺回路領域31の辺に沿って近接ダミー領域41,42を設けた。これに対して図23に示した半導体集積回路のレイアウト構造2では、周辺回路領域20の隣り合う互いに直交する2つの辺20a,20bのそれぞれに沿って周辺回路領域31,38を設け、そのそれぞれに対して、近接ダミー領域を設けた例を示した。
すなわち、内部回路領域20の下側の辺20aに沿って設けた第1の周辺回路領域31については、図1に示した半導体集積回路のレイアウト構造1と同じく、外辺近接ダミー領域41と側辺近接ダミー領域42とを設けた。これに加えて、内部回路領域20の右側の辺20bに沿って設けられた第2の周辺回路領域38に対しても、その右側の辺に沿っては近接ダミーセル480を複数個配列して外辺近接ダミー領域48を形成し、その上下の側辺に沿っては近接ダミーセル490を配置して側辺近接ダミー領域49を設けた。
これらの第2の周辺回路領域の辺に沿って設けた近接ダミー領域48,49についても、第1の周辺回路領域の辺に沿って設けた近接ダミー領域41,42と同様の、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成する。
例えば、外辺近接ダミー領域48には、この近接ダミー領域に配列されたライン状ダミーパターンにより、この近接ダミー領域が沿う第2の周辺回路領域の辺38aに沿う任意の位置において長さ8λあたり2組以上のライン・アンド・スペースを有する、ライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成する。そして、側辺近接ダミー領域49については、周辺回路領域38内に配列されたライン状パターンと近接ダミー領域49に配置されたライン状ダミーパターンとによって、周辺回路領域から両方の側辺の近接ダミー領域に至るライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成する。そして、周辺回路領域38の両方の側辺38b近傍の領域のそれぞれについて、側辺38bに最も近接した周辺回路内のラインを一端として、周辺回路領域38側および側辺側近接ダミー領域49側それぞれの長さ4λの範囲内に、ライン・アンド・スペースを1組以上含むようにする。
さらに、内部回路領域20の3つ以上の辺に沿って周辺回路領域が設けられている場合には、それらの周辺回路領域のそれぞれに対して近接ダミー領域を設けることが好ましい。
本発明の半導体集積回路のレイアウト構造の一実施形態を示す図である。 図1に示す1点鎖線で囲まれた領域A内のパターン配置を示す図である。 図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造に基づいて作製されたフォトマスクの、図2に示す部分に対応する部分のマスクパターン配置を示す図である。 近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造の、8λあたりのライン・アンド・スペースの組数と、周辺回路領域最外周部の微細なパターンを形成する露光工程の工程能力指数(Cp)との関係を示したグラフである。 近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造との距離と、周辺回路領域最外周部の微細なパターンを形成する露光工程の工程能力指数(Cp)との関係を示すグラフである。 近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造を構成する近接ダミーパターンの高さ方向の寸法と、周辺回路領域最外周部の微細なパターンを形成する露光工程の工程能力指数(Cp)との関係を示すグラフである。 図1に示す1点鎖線で囲まれた領域A内に、図2とは異なる近接ダミーセルを配置したパターン配置を示す図である。 図1に示す1点鎖線で囲まれた領域A内に、さらに異なる近接ダミーセルを配置したパターン配置を示す図である。 図1に示す2点鎖線で囲まれた領域B内のパターン配置を示す図である。 周辺回路領域端部の微細なライン状パターンの中心線から長さ4λ以内に中心線が位置する、近接ダミー領域のライン状ダミーパターンの本数と、周辺回路領域端部のライン状パターンを形成する露光工程の工程能力指数(Cp)との関係を示すグラフである。 図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造に基づいて作製されたフォトマスクの、図8に示す部分に対応する部分のマスクパターン配置を示す図である。 図1に示す半導体集積回路のレイアウト構造の、さらに広い範囲の構造を示す図である。 本発明の半導体集積回路のレイアウト方法の一実施形態を示すフローチャートである。 周辺回路セルのパターン配置を示す模式図である。 外辺近接ダミー領域を形成するための近接ダミーセルのパターン配置を示す模式図である。 図14に示す周辺回路セルと、図15に示す近接ダミーセルとを、それぞれ複数個配列した様子を模式的に示す図である。 側辺近接ダミー領域を形成するための近接ダミーセルのパターン配置を示す模式図である。 図14に示す周辺回路セルを配列した周辺回路領域の右側の側辺に図17に示す近接ダミーセルを配置した例を模式的に示す図である。 近接ダミーパターンも有する一体化周辺回路セルのパターン配置を模式的に示す図である。 周辺回路領域の凹凸を有する辺の全体に沿って近接ダミー領域を設けた半導体集積回路のレイアウト構造の一部を模式的に示した図である。 周辺回路領域の凹凸を有する辺の一部のみに沿って近接ダミー領域を設けた半導体集積回路のレイアウト構造の一部を模式的に示した図である。 半導体集積回路の他のレイアウト構造の一部を模式的に示した図である。 内部回路領域の隣り合う2つの辺に沿って設けられた周辺回路領域のそれぞれの外辺および側辺に沿って、近接ダミー領域を設けた半導体集積回路のレイアウト構造を示す図である。
符号の説明
10 メモリセルアレイ
100 メモリセル
110 ダミーメモリセル
20 内部回路領域
20a 下辺
31、35,38 周辺回路領域
31a 下側の辺
31b 側辺
314,424,3114,3214,4114,4214 Pウェル層のパターン
310,320,350,280 周辺回路セル
311,321 周辺回路パターン
3111 ゲートパターン
41,42,43,44,45,46,47,48,49 近接ダミー領域
410,420,430,440,450,460,470,480,490 近接ダミーセル
411,421,431,441 近接ダミーパターン
4111,4211,4311,4411 ダミーゲートパターン
312,412,422,432,442,812,822,912 ライン・アンド・スペースの繰り返し構造
50 隙間
60 外部回路領域
600 外部回路
70 外部ダミー領域
700 外部ダミーセル
8,9 フォトマスク
81,82,91,92 マスクパターン
811,911 補正部
315,325,415,425 枠

Claims (15)

  1. 波長λの露光光を使用した投影露光工程を用いて製造される半導体集積回路のレイアウト構造であって、
    単位セルが縦横にそれぞれ複数個配列されたセルアレイを含む内部回路領域と、
    少なくとも1つの層の周辺回路パターンが配置された周辺回路セルが、前記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列された周辺回路領域と、
    前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない前記1つの層の近接ダミーパターンを、前記周辺回路領域の前記内部回路領域の外周に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って、前記周辺回路領域の外側のみに複数個配列することにより、前記1つの層に、該1つの辺に沿う任意の位置において長さ8λの範囲内にライン・アンド・スペースが2組以上含まれるライン・アンド・スペースの繰り返し構造が形成された近接ダミー領域と
    を有することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト構造。
  2. 前記ライン・アンド・スペースの繰り返し構造が、前記近接ダミーパターンを、前記周辺回路領域の前記内部回路領域とは反対側の辺に沿って複数個配列することにより形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路のレイアウト構造。
  3. 前記周辺回路領域に配列された周辺回路セル内の前記1つの層の周辺回路パターンの、前記近接ダミーパターンを配列するにあたり沿わせた辺に最も近接した部分と、前記近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造との距離が4λ以下であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体集積回路のレイアウト構造。
  4. 前記近接ダミー領域のライン・アンド・スペースの繰り返し構造が、前記近接ダミーパターンを配列するにあたり沿わせた辺に垂直な方向に、4λ以上の寸法を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体集積回路のレイアウト構造。
  5. 波長λの露光光を使用した投影露光工程を用いて製造される半導体集積回路のレイアウト構造であって、
    単位セルが縦横にそれぞれ複数個配列されたセルアレイを含む内部回路領域と、
    少なくとも1つの層の周辺回路パターンが配置された周辺回路セルを、前記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列した周辺回路領域と、
    前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない前記1つの層の近接ダミーパターンを、前記周辺回路領域の前記内部回路領域の外周に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って、前記周辺回路領域の外側のみに配置した近接ダミー領域とを有し、
    前記周辺回路パターンと前記近接ダミーパターンとが前記周辺回路領域から前記近接ダミー領域にかけて配列されることにより、前記1つの層にライン・アンド・スペースの繰り返し構造が形成され、該繰り返し構造が、前記周辺回路領域の1つの辺に最も近接した該周辺回路領域内のラインを一端として、前記周辺回路領域側および前記近接ダミー領域側それぞれの長さ4λの範囲内に、ライン・アンド・スペースを1組以上含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト構造。
  6. 前記1つの層の前記周辺回路パターンが、前記投影露光工程におけるパターン変形をあらかじめ見越した補正が必要な寸法の部分を有し、
    前記1つの層の近接ダミーパターンは、前記パターン変形をあらかじめ見越した補正が不要な最小寸法を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体集積回路のレイアウト構造。
  7. 波長λの露光光を使用した投影露光工程を用いて製造される半導体集積回路のレイアウト方法であって、
    単位セルと、
    少なくとも1つの層の周辺回路パターンが配置された周辺回路セルと、
    前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない近接ダミーパターンが、前記1つの層に少なくとも1個配置された近接ダミーセルと
    を用意するセル用意ステップ、
    前記単位セルを縦横にそれぞれ複数個配列したセルアレイを含む内部回路領域を形成する内部回路領域形成ステップ、
    前記周辺回路セルを前記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列した周辺回路領域を形成する周辺回路領域形成ステップ、および
    前記近接ダミーセルを、前記周辺回路領域の前記内部回路領域に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って、前記周辺回路領域の外側のみに複数個配列した、近接ダミー領域を、前記近接ダミーパターンが複数個配列されてなる、該1つの辺に沿う任意の位置において長さ8λの範囲内にライン・アンド・スペースを2組以上含むライン・アンド・スペースの繰り返し構造を、前記1つの層に有するように形成する、近接ダミー領域形成ステップを有することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト方法。
  8. 波長λの露光光を使用した投影露光工程を用いて製造される半導体集積回路のレイアウト方法であって、
    単位セルと、
    少なくとも1つの層の周辺回路パターンが配置された周辺回路セルと、
    前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない近接ダミーパターンが、前記1つの層に少なくとも1個配置された近接ダミーセルと
    を用意するセル用意ステップ、
    前記単位セルを縦横にそれぞれ複数個配列したセルアレイを含む内部回路領域を形成する内部回路領域形成ステップ、
    前記周辺回路セルを、前記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列よることにより周辺回路領域を形成する周辺回路領域形成ステップ、および
    前記近接ダミーセルを、前記周辺回路領域の前記内部回路領域の外周に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って、前記周辺回路領域の外側のみに配置することにより近接ダミー領域を形成する近接ダミー領域形成ステップを有し、
    前記周辺回路領域形成ステップおよび近接ダミー領域形成ステップにより、前記1つの層に、周辺回路パターンと近接ダミーパターンとが前記内部回路領域から前記近接ダミー領域にかけて配列されてなるライン・アンド・スペースの繰り返し構造を、前記周辺回路領域の1つの辺に最も近接した該内部回路領域内のラインを一端として、前記周辺回路領域側および前記近接ダミー領域側それぞれの長さ4λの範囲内に、ライン・アンド・スペースが1組以上含まれるように形成することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト方法。
  9. 前記セル用意ステップは、それぞれがウエル層のパターンを有するものとして前記周辺回路セルおよび近接ダミーセルを用意するものであり、
    前記近接ダミー領域形成ステップにおいて、前記周辺回路領域の1つの辺に沿って配列もしくは配置される前記近接ダミーセルのウエル層のパターンが、前記周辺回路領域に配列された前記周辺回路セルのウエル層のパターンと一体化されることを特徴とする請求項7または8記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  10. 波長λの露光光を使用した投影露光工程を用いて製造される半導体集積回路のレイアウト方法であって、
    単位セルと、
    互いに向かい合う第1および第2の境界を有する枠内の、該第2の境界に近接する領域に少なくとも1つの層の周辺回路パターンが配置されるとともに、該第1の境界に近接する領域に、前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない前記1つの層の近接ダミーパターンが複数個配置された周辺回路セルと
    を用意するセル用意ステップ、
    前記単位セルを縦横にそれぞれ複数個配列したセルアレイを含む内部回路領域を形成する内部回路領域形成ステップ、および
    前記周辺回路セルを、前記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って、前記第1の境界が前記内部回路領域の反対側に位置するように複数個配列することによって、該内部回路領域の1つの辺に沿って前記周辺回路パターンが複数個配列された周辺回路領域を形成するとともに、該周辺回路領域の前記内部回路領域とは反対側の辺に沿って、前記周辺回路領域の外側のみに前記近接ダミーパターンが複数個配列されて形成された、該周辺回路領域の反対側の辺に沿う任意の位置において長さ8λの範囲内にライン・アンド・スペースを2組以上含むライン・アンド・スペースの繰り返し構造を、前記1つの層に有する近接ダミー領域を形成する、周辺回路領域形成ステップを有することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト方法。
  11. 前記1つの層の周辺回路パターンが、前記投影露光工程におけるパターン変形をあらかじめ見越した補正が必要な寸法の部分を有するパターンであり、前記近接ダミーパターンが、前記パターン変形をあらかじめ見越した補正が不要な最小寸法を有するパターンであることを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  12. 波長λの露光光を使用し、マスクパターンを半導体基板上に1/m倍に投影して、半導体集積回路のレイアウト構造を構成する1つの層のパターンを形成するために用いる、該マスクパターンが形成されたフォトマスクであって、
    単位セルが縦横にそれぞれ複数個配列されたセルアレイを含む内部回路領域の、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
    少なくとも前記1つの層の周辺回路パターンが配置された周辺回路セルが、前記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列された周辺回路領域の、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
    前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない近接ダミーパターンが、前記周辺回路領域の前記内部回路領域に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って、前記周辺回路領域の外側のみに複数個配列されることにより、該1つの辺に沿う方向の任意の位置における長さ8λの範囲内にライン・アンド・スペースが2組以上含まれるライン・アンド・スペースの繰り返し構造が前記1つの層に形成された近接ダミー領域の、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと
    が形成されたことを特徴とするフォトマスク。
  13. 波長λの露光光を使用し、マスクパターンを半導体基板上に1/m倍に投影して、半導体集積回路のレイアウト構造を構成する1つの層のパターンを形成するために用いる、該マスクパターンが形成されたフォトマスクであって、
    単位セルが縦横にそれぞれ複数個配列されたセルアレイを含む内部回路領域の、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
    少なくとも前記1つの層の周辺回路パターンが、前記内部回路領域の外周の1つの辺に沿って複数個配列された周辺回路領域の、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンと、
    前記半導体集積回路の論理機能に寄与しない前記1つの層の近接ダミーパターンが、前記周辺回路領域の前記内部回路領域の外周に沿う辺を除く少なくとも1つの辺に沿って、前記周辺回路領域の外側のみに配置された近接ダミー領域の、前記1つの層のパターンを形成するためのマスクパターンとが形成されたものであって、
    前記周辺回路領域のパターンを形成するためのマスクパターンと前記近接ダミー領域のパターンを形成するためのマスクパターンとが配列されることによって、前記半導体基板上に前記周辺回路領域から前記近接ダミー領域にかけてライン・アンド・スペースの繰り返し構造を形成するマスクパターン列が形成され、該半導体基板上に形成されるライン・アンド・スペースの繰り返し構造が、前記周辺回路領域の1つの辺に最も近接した該周辺回路領域内のラインを一端として、前記周辺回路領域側および前記近接ダミー領域側それぞれの長さ4λの範囲内に、ライン・アンド・スペースを1組以上含むことを特徴とするフォトマスク。
  14. 前記周辺回路領域のパターンを形成するためのマスクパターンに半導体基板上に投影した際に生じるパターン変形を予め見越した補正がなされ、前記近接ダミー領域のパターンを形成するためのマスクパターンには該パターン変形を予め見越した補正がなされていないことを特徴とする請求項12または13記載のフオトマスク。
  15. このフォトマスクが、248nm以下の波長を使用する投影露光工程に用いられるものであって、
    前記周辺回路領域のパターンの、λ未満の所定の臨界値未満の寸法の部分を形成するためのマスクパターンに、前記パターン変形を予め見越した補正がなされていることを特徴とする請求項14記載のフォトマスク。
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