JP4590190B2 - 光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、アクチュエータの駆動を検出する検出手段とアクチュエータによって駆動される被駆動部材の駆動を検出する検出手段を有し、これらの検出手段の検出結果に基づきアクチュエータの駆動を制御する光学機器に関するものである。
オートフォーカス(以下、「AF」と省略する)レンズを有する光学機器として、AFレンズの駆動速度及び駆動量を検出する第1のパルスエンコーダと、AF用アクチュエータの駆動速度を検出する第2のパルスエンコーダを具備し、AF用アクチュエータの起動・加速時には、第2のパルスエンコーダからの出力信号に基づき速度制御を行い、AF用アクチュエータの減速・停止時には、第1のパルスエンコーダからの出力信号に基づき速度制御を行う構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
これは、AF用アクチュエータからの駆動力をAFレンズに伝達する際に、ギア、フォーカス環、MF環などの複雑なメカ構造を含み、この様なメカ構造によってフリクションが発生することで、使用者がマニュアル操作を行うと一箇所だけの速度検出ではAF用モータが停止または、急に加速してしまう等の不具合が生じて、その後のAF動作が不安定となるのを防止するためである。
特開2001−83397号公報(段落番号0017、0018)
現在、オートフォーカス機能を備えたカメラが一般的となっており、オートフォーカスにおけるピントの高精度化と、被写体にピントが合うまでの合焦時間の短縮化が求められている。
この課題を解決する方法として、ピントの高精度化に関しては、フォーカスレンズの位置検出に使用しているエンコーダの高精度化が必要と考えられる。
しかし、実際にフォーカスレンズを駆動するのはアクチュエータであり、アクチュエータの駆動力は、伝達機構を介して、フォーカスレンズに伝達される。
この伝達機構は、複数のギアを連結することにより構成されており、バックラッシュやたわみ等が生じるため、アクチュエータの実際の駆動速度とフォーカスレンズの移動速度に差が生じる。
このため、エンコーダによる速度検出を行う場所によって、フォーカスレンズの停止位置精度や駆動速度に大きく影響することが知られている。つまり、エンコーダを高精度化してもフォーカスレンズを駆動する速度が不安定な場合は、停止位置精度が良くならないことになる。以下に詳しく説明する。
10は、従来例のモータユニットとこのモータユニットによって駆動されるフォーカスユニットとの構造図である。アクチュエータの駆動力を、複数のギア(縦線部)を介して定位置回転リングの回転力に伝達し、定位置回転リングの内輪とフォーカスユニットの外輪にヘリコイドと呼ばれる凹凸の溝を形成して、定位置回転リングの回転力をフォーカスユニットに伝達する。
これによってフォーカスユニット内のフォーカスレンズを移動させ被写体にピントを合わせることが可能となる。ここで、パルス板(斜線部)とは、円板の周囲を回転中心から放射状に穴を空け、それをインタラプタ素子による光の透過と遮光を読み取ることで、回転量と単位時間当たりの変化数で回転速度を読み取ることが出来る。
ここで、フォーカスユニットの位置検出の精度を高めるためには、パルス板上の穴のピッチを小さくし、穴を細かくすることが必要である。このインタラプタを図中のA位置に配置して、フォーカスユニットの停止位置制御とアクチュエータの速度制御を行った場合、アクチュエータの駆動力のフォーカスユニットへの伝達が、メカ的なガタやたわみ、変形などによって多少遅れるおそれがある。
つまり、Aの位置でパルス板の出力を検出して制御を行った場合は、アクチュエータの回転量や回転速度を正確に検出することができるが、フォーカスユニットの移動速度とは異なっている可能性が高く、アクチュエータを所定量で停止させてもフォーカスユニットの停止位置にばらつきが発生する可能性が高い。
また、インタラプタを図中のB位置に配置して、フォーカスユニットの停止位置制御とアクチュエータの速度制御を行った場合、アクチュエータの駆動力がフォーカスユニットに伝達されるまでのメカ的なガタやたわみ、変形などの影響を受けずに速度制御が出来る。
しかし、メカのガタが大きい状態で(例えば、前回の駆動方向と逆方向に駆動する場合)アクチュエータを起動すると、メカガタによって初めはフォーカスユニットが移動せず、ガタが詰まった時に初めてフォーカスユニットが移動して、インタラプタの検出が出来ることになる。
つまり、アクチュエータの起動直後は、検出器からの出力が全く無いため、アクチュエータの速度制御はアクチュエータの速度を上げる方向に傾き、メカ的なガタが詰まった時にはアクチュエータが早い駆動速度のままフォーカスユニットに駆動力が伝達され、この時のフォーカスユニットの移動速度が、目標速度を超える場合が生じる。
この場合、例えば、少量の駆動を行いたい時にこの現象が発生すると、フォーカスユニットが所定量移動後にアクチュエータを停止させてもフォーカスユニットの慣性力によってフォーカスユニットは所定駆動量を超えて移動してしまうことが考えられ、精度の良い停止位置制御ができない。
これらの問題に対応するためには、インタラプタをA及びBの双方の位置に配置するのが好ましい。しかし、速度検出が2箇所で行われることで、前記した制御内容から例えば、次回の駆動においてガタのある/なしを判別するために、今回の駆動方向を記憶することが必要であり、また従来例の様に加速と減速でAかBかを切り換えるなど、制御が複雑化してしまう問題を抱えてしまう。
更に、駆動量の検出精度に関してもAパルス板とBパルス板の溝のピッチ差や、アクチュエータからのパルス板までの減速比とフォーカスユニットまでの減速比との比率の関係によって駆動量に関連する出力値の細かさが通常とは逆転する場合も有り得るため、従来例の様にAとBの速度制御を切り換えることが決して良い方法とは言えない。
更に、詳細に説明すると、使用するアクチュエータをDCモータと振動波モータとで、駆動量の検出精度が異なる場合がある。これは、DCモータは低トルク高回転型モータであり、振動波モータは高トルク低回転型モータであるため、フォーカスユニットの移動力と移動速度を同じにするためには減速比の関係から、一般的に図2に示したギア列の数がDCモータを使用した方が多くなってしまう(減速比が大きくなるため)。
振動波モータは、その逆にギア列の数が少なくなる(減速比が小さくなるため)。停止位置精度の観点から説明すると、例えばそれぞれのアクチュエータに対応したフォーカスユニットの移動力と移動速度がほぼ同じとなるメカ構造のレンズを2種類準備し、同じ溝ピッチのパルス板を各モータと直結した状態で定位置回転リングの回転量に対するパルス板出力の量を検出するとDCモータを使用したレンズの方が、前述した減速比の関係から検出量が多くなる。
つまり、この構造では、DCモータを使用した方がフォーカスユニットの位置検出を精度良く行うことが出来ることになる。逆にアクチュエータに振動波モータを使用したレンズの場合は、前述した減速比の関係から位置検出の精度がDCモータよりも悪くなることになる。
このような関係から、振動波モータを使用したレンズにおいては、DCモータを使用したレンズと同等の位置検出精度にしようとすると、振動波モータからフォーカスユニット方向には減速機構を設けるのはもちろんのこと、パルス板方向に、増速するようなギア列を設ける必要がある。
停止位置精度を高めるためには、その増速された最終ギアにパルス板を連結する方法が考えられるが、振動波モータからフォーカスユニット方向のメカ的なガタに加えて、パルス板方向にもメカ的なガタが増加し、上述のようにレンズのメカ的なガタが多くなった場合の不具合の観点から考えると、フォーカスユニットの位置検出精度が良くなるとは考えられない。
従って、この振動波モータを使用したレンズの場合は、前記したギアによる増速機構を省いた位置検出機構と、フォーカスユニットの位置検出機構の2つで検出を行い、特にフォーカスユニットの位置検出機構では、もっと精度の良くなる穴ピッチの小さいパルス板を使用することが望ましいと考えられる。
まとめると、図10のAの位置とBの位置の両方にて、位置及び速度検出するのが望ましいことになるが、アクチュエータやメカの構造上、位置の検出精度はB位置の方が良くなるケースがある。
これらのメカ的な構造を考えると、2個所で検出するのは良いが、速度制御は過去或いは現在の状態に応じてどちらの検出系を使用するのかを選択するのが非常に重要となり、フォーカスユニットの位置検出精度の向上には、複雑な制御となってしまう可能性が高い。この複雑な制御を行うためには高性能なマイコンによる制御が必須となってしまうが、コスト面で高くなってしまう等の問題がある。
上記課題を解決するために、本願発明の光学機器の第1の構成は、アクチュエータと、アクチュエータ(例えば、DCモータ、振動波モータ)からの駆動力を伝達する伝達機構と、伝達機構からの駆動力により駆動される被駆動ユニット(例えば、光学レンズを含む光学ユニット)と、アクチュエータの回転の検出に応じてパルス信号を出力する第1の検出手段と、被駆動ユニットの駆動の検出に応じてパルス信号を出力する第2の検出手段と、第1及び第2の検出手段からの検出信号に基づいてアクチュエータを制御する制御手段とを有し、制御手段は、アクチュエータの駆動時において、第1及び第2の検出手段の両方からの出力を監視し、第1及び第2の検出手段のうち先に、ある決められたパルス出力量に相当するパルス数を出力した検出手段を判別し、該判別後は前記判別された検出手段の出力のみに基づいて前記アクチュエータを制御することを特徴とする。
本願発明の光学機器の第1の構成によれば、第1及び第2の検出手段のうち先にメモリに記録された検出手段の変化数を出力した検出手段の出力に基づいて、アクチュエータを制御するため、伝達機構のガタの量や、第1及び第2の検出手段の検出精度の差などに応じて、いずれの検出手段に基づき制御するかを判断する必要がなくなるため、制御アルゴリズムを簡素化して、コストの削減を図ることができる。
以下、本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の光学機器の一例であるレンズが装着された、カメラの機能ブロック図である。
同図において1はレンズ、2はフォーカスユニット(被駆動ユニット)であり、このフォーカスユニット2は、被写体にピントを合わせるための光学レンズを有している。
3はモータユニットであり、このモータユニット3は、図2に示すフォーカスユニット2の駆動源であるモータ30(アクチュエータ)と、このモータ30の駆動力をフォーカスユニット2に伝達する複数のギア列(伝達機構)を有している。モータ30には、例えば、DCモータや振動波モータを使用することができる。ギア列の詳細な説明は、後述する。
4はモータ30の回転速度を検出する第1の検出器であり、5はフォーカスユニット2の移動量と移動速度を検出する第2の検出器であるが、詳細は後述する。
6は予めレンズ1に関する各種情報を記憶したEEPROMである。本実施例では、第1の検出器4や第2の検出器5からの速度に関する出力値と比較するためのデータを記憶させ、この記録された速度データが、現在のモータユニット3或いはフォーカスユニット2の出力値と比較して早いか遅いかを、レンズマイコン7に判断させるようにしている。また、EEPROM6には、第1の検出器4が出力する回転量及び第2の検出器5が出力する移動量の値と比較する所定値を記憶させている。
7はレンズマイコンであり、このレンズマイコン7は、レンズ1の全ての制御を司り、シリアル通信機能、タイマーカウンタ機能、A/D機能、メモリ等を備えている。
8はカメラ−レンズ間で通信するための接点ユニットである。この接点ユニット8は、カメラ側に形成された金属からなる複数の突起部と、レンズ側に埋め込まれ、これらの突起部に接触する複数の金属切片とにより構成されている。
カメラ側の突起部には、電源端子、GND端子、入力端子、出力端子、同期クロック端子等が接続されている。
11は、被写体の焦点状態を検出する焦点検出ユニットであり、この焦点検出ユニット11の検出結果に基づき、フォーカスユニット2が合焦位置に駆動される。焦点検出の方式には、位相差方式、山登り方式、全スキャン方式、測距方式などがあるが、いずれを使用してもよい。
12はカメラ全体の制御を司るカメラマイコンである。カメラマイコン12は、レンズマイコン7との通信や、焦点検出ユニット11の出力値からフォーカスユニット2の移動すべき量(合焦位置までの駆動量)を割り出すように構成されている。
13はカメラ本体であり、上述の焦点検出ユニット11、カメラマイコン12の他に、不図示のレリーズスイッチを備えており、このレリーズスイッチを第1ストローク操作すると撮影準備動作(焦点調節動作及び測光動作)が開始され、第2ストローク操作すると撮影動作が開始される。なお、カメラ本体13には、これらの他に様々な部品が搭載されているが、本実施例では、説明を省略する。図1の実線矢印、点線及び一点破線はそれぞれ、電気的接続、メカ的接続及び光軸を表している。
次に、カメラ13とレンズ1の動作について説明する。カメラ13の該レリーズスイッチを、使用者が第1ストローク操作すると、カメラマイコン12から焦点検出ユニット11に動作信号が出力される。
この動作信号を受信した焦点検出ユニット11は、上述の焦点検出方式に基づき、焦点検出動作を開始し、その検出結果をカメラマイコン12に出力し、カメラマイコン12は、その検出結果を、接点ユニット8を介して、レンズマイコン7に送信する。
レンズマイコン7は、この受信した焦点検出の結果に基づき、フォーカスユニット2の現在位置と合焦位置とのズレ量及び移動方向を演算し、そのズレ量分だけ演算された移動方向にフォーカスユニット2を駆動する。
次に、フォーカスユニット2を駆動するモータユニット3の構造について、図2を用いて詳細に説明する。ここで、図2は、モータユニット3及びフォーカスユニット2の構造図である。
モータユニット3を構成する伝達機構は、モータ30の出力軸に取り付けられたギア31と、大ギアと小ギアからなる二段ギア32、33、34から構成されており、ギア31が二段ギア32の大ギアと噛み合い、二段ギア32の小ギアが二段ギア33の大ギアと噛み合い、二段ギア33の小ギアが二段ギア34の大ギアと噛み合う構成となっている。
これらの伝達機構によって伝達されたモータ30の駆動力は、回転リング51を介してフォーカスユニット2に伝達される。すなわち、回転リング51の内輪に設けられた不図示の雄ヘリコイドとフォーカスユニット2の外輪に設けられた雌ヘリコイド22が、ヘリコイド結合することにより、回転リング51の回転力が、フォーカスユニット2に伝達される。これにより、フォーカスユニット2に含まれる光学レンズが、光軸方向に駆動され、被写体にピントを合わせることができる。
また、モータ30の出力軸に取り付けられたギア31は、回転シャフト41に固定されたギア42にも噛み合っており、回転シャフト41の先端部には、パルス板43(第1の検出手段)が固定されている。したがって、モータ30の回転力がギア42に伝達され回転動作を開始すると、これに同期して、パルス板43も回転動作を開始する。パルス板43は、円板の周囲を回転中心から放射状に穴を空けることにより構成されている。
第1の検出器4は、インタラプタ素子を有しており、このインタラプタ素子は、パルス板43の穴部に対応した位置に配置されている。第1の検出器4には、インタラプタ素子の他に回転量を読み取るためのカウンタ部や、周波数−電圧変換部(F/V)が内蔵されており、カウンタ部及び周波数−電圧変換部からはそれぞれ、カウンタ値及びアナログ電圧値がレンズマイコン7に対して出力されるようになっている。
なお、インタラプタ素子に代えて、電磁式のホール素子を使用したり、電気的な接触を検出するようにしてもよい。また、検出器内の回路構成を簡単にするために、第1の検出器4に、インタラプタ素子からのアナログ出力を波形成形して直接レンズマイコン7に伝達する回路を構成し、レンズマイコン7内のカウンタ機能やタイマー機能で回転量や回転速度を検出する方法などもある。
上述の構成を有する第1の検出器4は、パルス板43に対する光の透過と遮光を読み取って出力し、その出力変化を検出して、回転シャフト41に固定されたギア42の回転量と単位時間当たりの出力変化数に基づき、ギア42の回転速度を読み取ることができる。
第2の検出器5は、第1の検出器4と電気的には同じ構成となっており、パルス板21に対するインタラプタ素子の透過、非透過を検出することにより、フォーカスユニット2の駆動、すなわち移動量と移動速度を検出できるようにしている。ただし、移動量や移動速度にこだわる必要はなく、モータ30の回転力をフォーカスユニット2に伝達する伝達機構(例えば、二段ギア33)の回転量と回転速度を検出することにより、フォーカスユニット2の駆動を検出してもよい。
フォーカスユニット2の現在位置は、レンズマイコン7が第2の検出器5の出力を常に監視することで特定することができる。レンズマイコン7は、フォーカスユニット2を設定した方向に移動させるべく、モータ30に電圧を印加する。
モータ30が振動波モータの場合は、電圧に周波数変調を掛けて、これをモータに印加する。振動波モータが起動すると、まず、出力軸30(モータ30)に固定されたギア31が回転動作を開始し、各ギア31〜34間のバックラッシュが詰まった時点で、フォーカスユニット2に駆動力が伝達される。
ここで、上述のように、ギア42及びパルス板43は、回転シャフト41に固定されているため、パルス板43は、ギア42に同期して回転する。したがって、第1の検出器4がパルス板43の回転に伴うインタラプタ素子の出力変化を検知することにより、ギア42の回転量及び回転速度を検出することができる。検出された回転量及び回転速度は、レンズマイコン7に伝達される。なお、上述したように、インタラプタ素子から出力される出力信号をレンズマイコン7に伝達し、レンズマイコン7に回転量及び回転速度を演算させるようにしてもよい。
モータ30の駆動力が伝達され、フォーカスユニット2が移動を開始すると、第2の検出器5は移動量と移動速度を検出し、この検出結果をレンズマイコン7に出力する。この時、上述したように、メカ的なガタの量やパルス板43の検出精度の違いによって第1の検出器4からの出力と第2の検出器5からの出力に時間的な差が生じ、フォーカスユニット2の速度制御をどちらの検出器を用いて行えば良いのか判別が難しい。
この判別を間違えると、フォーカスユニット2の速度が安定せず、フォーカスユニット2を停止位置にバラツキが出てしまう。すなわち、フォーカスユニット2のピント精度が不安定となる。
そこで、本発明では、モータ30の駆動時において、第1の検出器4及び第2の検出器5のうち、予め設定された所定量の出力信号を先に出力した検出器を判別し、この判別された検出器からの出力信号に基づき、モータ30の速度制御を行なうように設定している。ここで、所定量とは、各検出器4、5からのインタラプタ出力の変化数を意味し、本実施例では、EEPROM6に記録されている。なお、モータ30の速度制御は、レンズマイコン7によって実行される。
次に、図3〜図5を用いて、モータ30の制御方法について詳細に説明する。ここで、図3は、フォーカスユニット2内のメカ的なガタやモータユニット3内のギア間のバックラッシュがほとんど無い場合における、モータ30の駆動時の、インタラプタの出力波形を示したタイミングチャートである。これは、例えば、前回のフォーカスユニット2の移動方向と同じ方向にフォーカスユニット2を駆動する場合に見られる現象である。
同図と図2から、モータ30の起動と同時に、第1の検出器4と第2の検出器5の出力がほぼ同時に検出され、所定量、つまりインタラプタ出力の変化数が3パルスに設定されていたとすると、第2の検出器5が先に3パルス検出しているので、検出後のモータ30の速度制御は、第2の検出器5からの出力に基づき行なわれることになる。
図4はフォーカスユニット2内のメカ的なガタや伝達機構を構成するギア間のバックラッシュが多く存在した場合における、モータ30の駆動時の、インタラプタの出力波形を示したタイミングチャートである。これは前回の移動方向と逆方向にフォーカスユニット2を移動させる場合に見られる現象である。
同図と図2から、第1の検出器4が先に3パルス出力しているので、これ以降のモータ30の速度制御は第1の検出器4からの出力に基づき行なわれることになる。
ここで、モータ30の出力軸に取り付けられたギア31と、パルス板43と同期回転するギア4とは噛み合っており、モータ30の回転力は、伝達機構(ギア列)を介さずに、パルス板4に伝達される構成となっているため、パルス板43は、モータ30の駆動開始後、直ちに回転動作を開始する。これに対して、フォーカスユニット2を駆動するモータ30の回転力は、伝達機構(二段ギア32〜34)を介して伝達されるため、メカ的なガタや各ギア間のバックラッシュによって、駆動力が伝達されるまでに時間がかかる。
このため、パルス板43に対応する第1の検出器4の出力変化よりも、パルス板21に対応する第2の検出器5の出力変化のほうが遅れてあらわれることになる。
図5はフォーカスユニット2内のメカ的なガタや伝達機構を構成するギア間のバックラッシュが図4の状態よりも少ない場合における、モータ駆動時の、インタラプタ出力波形を示したタイミングチャートである。これは前回の駆動において、停止時の速度が不安定だった場合に発生するものである。
同図と図2から、モータ30の起動と同時に、第1の検出器4の出力変化があらわれているが、ガタの量が少ないため、起動後直ちに第2の検出器5の出力変化もあらわれ、検出精度が第1の検出器4より第2の検出器5のほうが良い場合、第2の検出器5が先に3パルス出力する。
従って、これ以降のモータ30の速度制御は、第2の検出器5の出力信号に基づき行なわれることになる。フォーカスユニット2内のガタやモータユニット3内のバックラッシュが中途半端な量になる要因として、例えば、使用者がフォーカスユニット2の移動を妨げるような操作(フォーカスユニット2のフォーカスレンズを手で押す、レンズ1を落下させたり強く握るなどして変形)を行なった場合に、フォーカスユニット2の負荷トルクが初期の仕様と異なることで制御とのマッチングが悪化してしまうことが考えられる。
この様に前回の駆動方向や停止時の状態、仕様の変化によるガタやバックラッシュの量の予測、検出精度の差の関係などの条件によって、フォーカスユニット2の位置精度にバラツキが生じてしまう。
また、レンズマイコン7に、該条件を判別させ、この判別結果に基づき、第1の検出器4及び第2の検出器5のうちいずれの出力信号に基づいてモータ30の速度制御を行うかを決定させると、制御アルゴリズムが複雑となってしまう。
しかし、本発明では前回の駆動方向や停止時の状態を記憶する必要も無く、先に所定量の出力信号を出力した検出器を判別し、この判別された検出器からの出力信号に基づき、モータ30の回転速度を制御しているため、制御アルゴリズムを簡素化するとともに、フォーカスユニット2の位置精度のバラツキを少なくすることができる。
ここで、上述のように、所定量(インタラプタ出力の変化数)は、EEPROM6に記憶されているため、各レンズごとに値を調節することができる。これにより、例えば、レンズ1によってメカ的なガタ量がばらついたとしても常に安定した、速度制御を行なうことができる。
また、所定量の値は最低でもパルス出力が3回変化しないと速度が検出できないため、3パルス以上にするのが望ましい。これは、パルス板43、21の穴部と平面とのピッチ差がばらつくとパルス出力のデューティ比が変化してしまうため、パルス出力を最低でも1周期の出力変化量として読み取ることが必要となるためである。なお、EEPROM6に記録された所定量を、レンズマイコン7のメモリ内に記録してもよい。
また、所定量を第1の検出器4と第2の検出器5とでそれぞれ、違う値に設定することにより、各検出器4、5の検出精度が大きく異なった場合でも、より安定した速度制御を行うことができることになる。
例えば、図4で、第2の検出器の精度が細かすぎた場合、速度検出するにはレンズマイコン7のタイマーカウンタの精度を粗くすることで、10パルス分を平均して速度を求めるケースがある。この場合、第1の検出器4から出力される出力信号の所定量を、第2の検出器5と同様に10パルスとすると、10パルスに達するまで時間がかかるため、速度検出が遅れてモータ30の回転速度が早くなりすぎてしまう。
この問題は、例えば、第2の検出器5の所定量を10パルスにするとともに第1の検出器4の所定量を3パルスとして、第1の検出器4による速度検出を行なう時間を短くすることにより、解消できる。
また、第1の検出器4と第2の検出器5の出力が同時に所定量に達した場合は、第2の検出器5からの出力信号に基づき、モータ30の速度制御を行なうのが望ましい。これは、第1の検出器4から出力された出力信号に基づき速度制御を行なった場合、モータ30の速度を安定化させることになるため、フォーカスユニット2の位置精度を高めるという、本来の目的から外れることになるからである。
したがって、第2の検出器5から出力された出力信号に基づき、常にモータ30の速度制御を行うのが好ましいとも考えられる。しかし、メカ的なガタによって第2の検出器5からの出力が遅れてしまうと、フォーカスユニット2を微小移動させる時に、モータ30の回転速度が速くなり過ぎて、フォーカスユニット2に駆動力が伝達された時には、フォーカスユニット2を停止させようとしても行き過ぎてしまうことになる。つまり、第1の検出器4及び第2の検出器5のうちいずれか一方がない場合、フォーカスユニット2の停止位置精度は良くならないことになる。
上述のように、レンズマイコン7は、先に所定量に達した検出器からの出力信号に基づき、モータ30の速度制御を行なうべく、予めレンズマイコン7内か、若しくはEEPROM6に記憶された目標速度になるようにモータ30の回転速度を制御する。この時、第1の検出器4と第2の検出器5で検出精度が同じ場合、フォーカスユニット2の目標速度に応じたモータ30の目標速度を一つ記憶しておけばよいが、これらの検出器の精度が異なる場合は、2つの所定速度情報を記憶しなければならないことになる。
図6は、第1の検出器4のパルス出力量に対して第2の検出器5のパルス出力量が2倍の場合のインタラプタ出力波形を示したタイミングチャートである。この場合、第1の検出器4の周期(時間)2Tは、第2の検出器5の周期Tの2倍となる。モータ30の速度制御を行なうにあたり、所定速度情報は定速時と減速時に大きく分けられ、その場合、定速時の所定速度情報はレンズの状態によって分けられていたり、また減速時は駆動残量によって細かく分けられているのが現状である。
これらを2種類の速度情報として分けて記憶するためには、レンズマイコン7やEEPROM6の記憶容量が不十分の場合、不利である。また、1つの速度情報をどちらの検出器を使っているかで判別して演算で処理しようとすると、演算自体に時間がかかり、制御が遅れてしまうことにも成りかねない。
そこで、図6に示すように、第1の検出器4と第2の検出器5の検出量の比を2の整数の指数倍にすることで1つの速度情報で、かつ簡単な演算でどちらの検出器を使用していても速い速度制御が可能な構成となる。
例えば、第1の検出器4の回転量としての値が1パルス出力されるまでに、第2の検出器5が2の1乗=2パルス(図6)、2の2乗=4パルス、2の3乗8パルスなど、2の整数の指数倍が出力される構成となっている場合、レンズマイコン7に記憶された第2の検出器5の速度情報が1msec/1パルスであるとすると、速度制御を第2の検出器5で行なっている時は、第2の検出器5から出力される速度情報と上記した1msec/1パルスの予め記憶された速度情報とを直接比較することが出来る。
また、速度制御を第1の検出器4で行い、検出精度が第1の検出器4の方が粗い設定の場合に、検出精度が2の1乗なら1msec×2=2msec、検出精度が2の2乗なら1msec×4=4msec、検出精度が2の3乗なら1msec×8=8msecとなり、それぞれの値と第1の検出器4の実際の速度情報を比較することで制御できることになる。
ここで、注目すべき点は、第1の検出器4と第2の検出器5の検出量の比2の整数の指数倍の場合、レンズマイコン7の演算が非常に簡単となることである。たとえば1msecを1000として記憶する場合、これをレンズマイコン7では16進数として記憶しているため、03E8Hexと記憶する。これを2msec(2000)にする場合は、03E8Hexを左方向に1bitシフトすることで可能である。
03E8Hexを左へ1bitシフトすると07D0Hexとなり、これを10進数に直すと2000となる。同じく4msecなら左へ2bitシフトし、8msecなら3bitシフトすることで演算が終了する。ビットシフト機能は今や、ほとんどのマイコンが持っている機能であり、乗算するよりも数十倍、速い処理が可能である。
このように、第1の検出器4と第2の検出器5の検出量の関係を、2の整数の指数倍に構成することで2つの検出器4、5を備えていながら、レンズマイコン7内のメモリに記憶したデータ量が少なく、また演算速度を速くできるため、迅速な速度制御を簡単に行なうことが可能となる。
なお、モータ30が所定回転量駆動されたときに、第1及び第2の検出器4、5から出力されるパルス量が等しくなるようにしてもよい。すなわち、第1及び第2の検出器4、5の検出精度を同じにしてもよい。
レンズマイコン7はフォーカスユニット2を所定位置に停止させたと判断した場合、モータユニット3内のモータ30への通電を停止し、合焦動作を終了する。レンズマイコン7は、絞り制御、手ぶれ補正制御などの処理を並列して行う場合もあるが、本実施例では説明を省略する。
図7はカメラマイコン12のオートフォーカスに関する処理を表すフローチャートである。同図と図1をもとに更に詳細な説明を以下に記述する。
(ステップ100、101)
初めに、不図示のレリーズボタンが第1ストローク操作(以下、SW1と省略する)されたかどうかを、カメラマイコン12が判断する。そして、SW1が押された場合には、ステップ102に進み、該レリーズボタンが押されていない場合には、ステップ100に進む。
(ステップ102)
SW1が押されると、カメラマイコン12から、焦点検出ユニット11に焦点検出動作の開始を指示する信号が出力され、焦点検出動作が開始される。
(ステップ103)
焦点検出結果がレンズマイコン7に送信されると、レンズマイコン7は、受信した焦点検出データとフォーカスユニット2の現在位置を比較し、その結果を、カメラマイコン12に送信する。カメラマイコン12は、被写体にピントが合っている場合は何もせず、AF動作を終了させるためにステップ106に移行する。
(ステップ104)
ステップ103にて、被写体にピントが合っていないと判定された場合は、フォーカスユニット2を移動させてピントを合わせるための駆動信号を、レンズマイコン7に送信する。この時、通信されるデータは、上述の焦点検出情報とレンズ補正の許可をレンズマイコン7に指示するためのステータスデータである。
(ステップ105)
レンズマイコン7は、フォーカスユニット2の移動が終了すると、そのことをカメラマイコン12にステータス情報として送信する。カメラマイコン12はレンズのステータス情報を確認し、補正が終了するまで待つ。
(ステップ106)
ステップ105にて、カメラマイコン12がレンズの補正が終了したと判断した場合は、レンズの補正を禁止するステータス情報をレンズマイコン7に送信し、ピントの補正処理を終了する。
図8は、レンズマイコン7の通信割り込み処理に関するフローチャートである。同図と図1を参照して、本実施例の光学機器の動作を説明する。
(ステップ200、201)
初めにカメラマイコン12から通信が送信されると、カメラマイコン12から送信されたコマンドデータを確認する。コマンドデータとは、カメラマイコン12からレンズマイコン7への要求内容を表すコードデータで、レンズマイコン7は、このコードデータを解析してカメラからの要求を判別する。コマンドデータの内容としては、フォーカスユニット2の移動許可命令、フォーカスユニット2の移動停止命令、光学に関する情報の送信要求(焦点距離、FNo、レンズステータス情報等)、焦点検出情報の受信要求などがあり、レンズマイコン7は、これらのコマンドデータを解析する。
(ステップ202)
レンズマイコン7は、コマンドデータを解析してカメラマイコン12に必要なデータを送信する。この時、カメラマイコン12から受信したコマンドデータが、レンズのステータス情報であった場合、レンズマイコン7は、現在フォーカスユニット2が移動中か停止中かを判断し、カメラマイコン12へのステータス情報送信データとして結果を記録する。
このステータス情報はカメラマイコン12からの次の通信を受信した時に、カメラマイコン12に送信される。また、カメラマイコン12から受信したコマンドデータが焦点検出情報の受信要求であった場合、レンズマイコン7は次の通信で焦点検出情報をカメラマイコン12から受信して、不図示の内部メモリに記憶しておく。
(ステップ203)
カメラマイコン12からの通信によるコマンド解析、データのセット、及び送信処理が終了したら割り込み処理を終了する。
図9はレンズマイコン7のフォーカスユニット2の移動に関するプログラムを示したフローチャートである。同図と図1をもとに説明を続ける。
(ステップ300、301)
カメラ13にレンズ1が取り付けられることで、レンズマイコン7には、接点ユニット8を介して電源が供給され、レンズマイコン7は、リセット処理を実行する。このリセット処理が終了すると、レンズ1に取り付けられた不図示のスイッチ類の状態を検出し、これを内部メモリに記憶する。このスイッチ類とは、例えば、オートフォーカスとマニュアルフォーカスの2つの動作モードを切り換えるスイッチや、手ぶれ補正の動作・非動作を選択するスイッチである
(ステップ302)
レンズマイコン7とカメラマイコン12は、接点ユニット8を介してお互いに情報を送受信できる構成となっており、レンズマイコン7は、カメラマイコン12からフォーカスユニット2の補正許可が送信されたかを確認する。補正許可が送信されていない場合は、ステップ301に戻り、再びスイッチ類の状態を検出する。尚、カメラマイコン12からの通信は、レンズマイコン7の割り込み処理で処理される構成となっていて、必要な情報(例えば上記したフォーカスユニットの補正許可)は割り込み処理内でレンズマイコン7の内部メモリに記憶される。
(ステップ303)
ステップ302にて、カメラマイコン12からフォーカスユニット2の補正許可が送信されていた場合、即座にモータユニット3を駆動してフォーカスユニット2の移動を開始する。尚、フォーカスユニット2の移動量は、カメラマイコン12からの焦点検出情報に基づき、あらかじめ演算されている。
また、この時カメラマイコン12に対し、フォーカスユニット2が移動中であることを知らせるためのフラグをセットし、これをカメラマイコン12に通信する。カメラマイコン12は、この通信によってフォーカスユニット2が移動中であることを認識する。
(ステップ304)
レンズマイコン7は第1の検出器4と第2の検出器5から出力されるそれぞれの移動量と予め定められた各検出器4、5における所定量を比較し、どちらか一方の検出器が所定量に達するまで待機する。ここでいう、所定量とは前記した最低3パルスとなる所定量である。
(ステップ305)
ステップ304で、検出器4、5のうちいずれか一方の出力が所定量に達した場合は、予め記憶してある第2の検出器5の出力に対応した目標速度情報(Vm)を、レンズマイコン7のメモリに転送し、また、先に所定量に達した検出器からの速度情報(V)を、レンズマイコン7のメモリに転送する。また、これらの検出器4,5が同時に所定量に達した場合は、第2の検出器5からの速度情報(V)をレンズマイコン7のメモリに転送する。
(ステップ306)
レンズマイコン7は、ステップ304で先に所定量に到達した検出器がどちらであるかを判別し、第1の検出器4からの出力が早く所定量に到達した場合は、ステップ307へ移行する。第2の検出器5からの出力が早く所定量に到達した場合は、ステップ308へ移行する。
(ステップ307)
目標速度情報Vmと実際速度Vとでは、物理量が異なるため、これらの速度を比較することは出来ない。そこで、予め記憶してある、第1の検出器4のパルス出力量に対する第2の検出器5のパルス出力量の比を1:2のn乗(nは整数)とすると、目標速度情報Vm=Vm×2のn乗となり、レンズマイコン7はVmをn回だけ左シフトする処理を行なう。この操作によって目標速度情報を第1の検出器4の出力に対応した値に設定することが出来る。
(ステップ308)
レンズマイコン7は、実際速度Vと目標速度Vmを比較し、実際速度Vが目標速度Vmに近接するようにモータ30に印加する電圧を変更し、速度制御を行なう。
(ステップ309)
フォーカスユニット2の実際の移動量とカメラマイコン12から送信された焦点検出情報に基づいてステップ303で演算した移動量とを比較し、所定の移動量に達した場合はステップ310へ移行し、それ以外はステップ305に移行する。
(ステップ310)
レンズマイコン7は、カメラマイコン12から送信された焦点検出情報に基づき、所定移動量だけフォーカスユニット2が移動したと判断したら、モータ30を停止させ、カメラマイコン12に対しフォーカスユニット2が停止中であることを知らせるため、移動中フラグをクリアして、カメラマイコン12に通信する。カメラマイコン12は、この通信を受信したらフォーカスユニット2が所定位置に達したと判断し、次の動作に移行する。
本実施例のオートフォーカス式のカメラと交換レンズの機能ブロック図 モータユニットとフォーカスレンズの機構図 バックラッシュがないときの、インタラプタ素子の出力波形を示すタイミングチャート バックラッシュがあるときの、インタラプタ素子の出力波形を示すタイミングチャート バックラッシュが図4よりも少ないときの、インタラプタ素子の出力波形を示すタイミングチャート 第1の検出器と第2の検出器の検出量の比を2の整数の指数倍にした場合の、インタラプタ素子の出力波形を示すタイミングチャート カメラマイコンによる制御手順を示すフローチャート レンズマイコンによる制御手順を示すフローチャート レンズマイコンによる制御手順を示すフローチャート 従来例のモータユニットとモータユニットによって駆動されるフォーカスユニットの構造図。
符号の説明
1 レンズ
2 フォーカスユニット
3 モータユニット
4 第1の検出器
5 第2の検出器
EEPROM
7 レンズマイコン
8 接点ユニット
11 焦点検出ユニット
12 カメラマイコン
13 カメラ本体

Claims (6)

  1. アクチュエータと、
    前記アクチュエータからの駆動力を伝達する伝達機構と、
    前記伝達機構からの駆動力により駆動される被駆動ユニットと、
    前記アクチュエータの回転の検出に応じてパルス信号を出力する第1の検出手段と、
    前記被駆動ユニットの駆動の検出に応じてパルス信号を出力する第2の検出手段と、
    前記第1及び第2の検出手段からの検出信号に基づいて前記アクチュエータを制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記アクチュエータの駆動時において、前記第1及び第2の検出手段の両方からの出力を監視し、前記第1及び第2の検出手段のうち先に、ある決められたパルス出力量に相当するパルス数を出力した検出手段を判別し、
    前記判別後は前記判別された検出手段の出力のみに基づいて前記アクチュエータを制御することを特徴とする光学機器。
  2. 前記被駆動ユニットは、光学レンズを含む光学ユニットであることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記第1及び第2の検出手段が、同時に、前記ある決められたパルス出力量に相当するパルス数を出力した場合、前記制御手段は、前記第2の検出手段の出力に基づいて前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  4. 前記ある決められたパルス出力量は、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段とで異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  5. 前記第1の検出手段のパルス出力の周期が、前記第2の検出手段のパルス出力の周期の2の整数の指数倍であることを特徴とする請求項4に記載の光学機器。
  6. 前記アクチュエータが駆動されたときに、前記第1及び第2の検出手段から出力されるパルス数は、等しいか又は第2の検出手段から出力されるパルス数の方が多いことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
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