JP2007322462A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増加することなく、衝撃を受けた場合の光学素子の位置ずれに対応できるようにした光学機器を提供する。
【解決手段】光学機器は、第1の光学素子1102を駆動する第1のアクチュエータ1110と、第2の光学素子1105を駆動する第2のアクチュエータ1112と、第2の光学素子の位置を検出する位置検出手段1131を有する。制御手段1122は、第1のアクチュエータのオープンループ制御により第1の光学素子の位置制御を行い、位置検出手段を用いた第2のアクチュエータのフィードバック制御により第2の光学素子の位置制御を行う。制御手段は、位置検出手段による第2の光学素子の検出位置に特定の変化が生じたことに応じて、第1の光学素子に関する衝撃対応動作を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラおよび交換レンズ等の光学機器に関し、特に該光学機器が衝撃を受けた場合の対策技術に関する。
ビデオカメラ等の光学機器では、複数のレンズ(例えば、フォーカスレンズとズームレンズ)を駆動するために、レンズごとにアクチュエータを設けている。アクチュエータとしては、そのレンズに要求される駆動特性や光学機器の小型化の観点から、ステッピングモータやボイスコイルモータ(以下、VCMと略記する)がレンズごとに使い分けられている。例えば、フォーカスレンズはVCMで駆動され、ズームレンズはステッピングモータで駆動される場合がある。
なお、ステッピングモータでレンズ駆動する場合は、ステッピングモータでリードスクリューを回転させ、該リードスクリューに噛み合うラックを光軸方向に移動させる。これにより、ラックに連結されたレンズ(レンズ保持部材)が光軸方向に駆動される。
ステッピングモータを用いる場合、該モータに対して与える駆動パルスをカウントすることで、位置センサを用いなくてもレンズを所望の位置に制御することができる。すなわち、いわゆるオープンループ制御が行われる。これにより、位置センサやその出力を処理する回路が不要となり、カメラの小型化やシステムの簡素化が図られる。
なお、ステッピングモータを用いる場合は、パルスカウントによって得られる検出位置とレンズ位置とを一致させるため、レンズを所定の基準位置に移動させ、そこでのパルスカウント値を0とするためのリセット動作が必要である。
一方、VCMを用いる場合には、一般に、位置センサによってレンズ位置を検出し、制御目標位置と検出されたレンズ位置とのずれをなくするようにVCMに与える駆動信号を補正する、いわゆるフィードバック制御が行われる。
このような光学機器に光軸方向の衝撃が加わった場合、光学機器の本体は該衝撃によって動くが、本体内で光軸方向に移動可能に支持されたレンズは、慣性の法則によって同じ場所に留まろうとする。これにより、光学機器の本体と可動レンズとの位置関係が変化する。以下、これをレンズの位置ずれという。このような場合、フィードバック制御が行われるレンズについては、位置センサによってレンズの位置ずれが検出されるため、フィードバック制御によってそのずれは解消される。
しかしながら、オープンループ制御が行われるレンズについては、衝撃によってレンズ位置がずれても、それを検出する手段がないため、ずれた状態から復帰できない。この場合、パルスカウンタによる制御上の検出位置と実際のレンズ位置とがずれてしまい、その後の正しいレンズ位置制御を行えなくなる。このずれの原因としては、一般的に、ラックずれと自重回転とがある。
ラックずれとは、衝撃が加わったときに、レンズ(レンズホルダー)に設けられたラックが、これと噛み合っているリードスクリューに対して噛み合い位置がずれることである。
また、前述したように、ステッピングモータによるレンズ駆動では、モータが発生する回転方向の力を、リードスクリューとラックとの噛み合いによってレンズの光軸方向の駆動力に変換する。この場合、光学機器が衝撃を受けると、レンズ含む可動部に慣性力が発生して、本体とレンズ位置とを相対的にずらそうとする力が発生する。その力は、通常のレンズ駆動時とは逆にラックからリードスクリューを介してステッピングモータの出力軸に伝達され、ステッピングモータの通電がカットされた状態ではステッピングモータが回転してしまう。これは自重回転と呼ばれている。最近の光学機器では、消費電力の低減化のために、レンズ停止時はステッピングモータへの通電を停止しているため、このような自重回転によるレンズの位置ずれが問題となる。
このようなオープンループ制御が行われるレンズに関し、衝撃によるレンズの位置ずれ対策としては、特許文献1にて提案されている方法がある。該文献には、ステッピングモータによって駆動されるレンズに位置センサを設け、目標制御位置に対するレンズ位置のずれ量を検出し、レンズ位置を修正する方法が提案されている。
なお、この方法以外でも、衝撃を検出する専用のセンサを設け、衝撃を検出することによってレンズ位置のリセット動作を実行することも考えられる。
特開平5−281449公報(段落0023〜0025、図1等)
しかしながら、特許文献1のように、オープンループ制御されるレンズに対して位置センサを設けることは、位置センサが不要であるために小型化や簡素化が図れるというオープンループ制御の本体のメリットを無にするものである。また、衝撃検出のための専用のセンサを設けることも、部品数が増加することになるため、同様に、小型化や簡素化の障害となる。
本発明は、部品点数を増加することなく、衝撃を受けた場合の光学素子の位置ずれに対応できるようにした光学機器を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての光学機器は、第1の光学素子を駆動する第1のアクチュエータと、第2の光学素子を駆動する第2のアクチュエータと、第2の光学素子の位置を検出する位置検出手段を有する。また、光学機器は、第1のアクチュエータのオープンループ制御により第1の光学素子の位置制御を行い、位置検出手段を用いた第2のアクチュエータのフィードバック制御により第2の光学素子の位置制御を行う制御手段を有する。そして、制御手段は、位置検出手段による第2の光学素子の検出位置に特定の変化が生じたことに応じて、第1の光学素子に関する衝撃対応動作を行うことを特徴とする。
本発明では、第2の光学素子のフィードバック制御に必要な位置検出手段による検出位置に生じた特定の変化を、第1の光学素子に関する衝撃対応動作のトリガとして利用する。このため、本発明によれば、オープンループ制御される第1の光学素子に対して位置センサを設けたり、専用の衝撃センサを設けたりする必要がない。すなわち、部品数を増加させて光学機器の小型化やシステムの簡素化を阻害することなく、衝撃によって第1の光学素子に発生した位置ずれを確実に解消することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例である光学機器としての撮像装置(ビデオカメラ)のシステム構成を示している。
図1において、1101は鏡筒本体1200に対して固定された第1レンズ、1102は光軸方向に移動して変倍を行う第2レンズ(以下、ズームレンズという)、1103は絞りである。1104は鏡筒本体1200に対して固定された第3レンズ、1105は光軸方向に移動し、変倍に伴う焦点面の移動を補正する機能とピント合わせの機能とを有する第4レンズ(以下、フォーカスレンズという)である。これらの光学素子1101〜1105によって撮影レンズ部の光学系が構成される。
1106は撮像素子(以下、CCDという)であり、CCDセンサやCMOSセンサにより構成される。1107はCCD1106の出力をサンプリングし、ゲイン調整するCDS/AGC回路である。1108はカメラ信号処理回路であり、CDS/AGC1107からの出力信号を記録媒体1109に対応した信号に処理する。記録媒体1109は、半導体メモリやハードディスク、光ディスク等により構成される。
カメラ信号処理回路1108からの信号は、記録媒体1109に送られるとともに、LCD表示回路1116にも送られる。LCD表示回路1116は、該信号を画像としてLCD1117に表示する。
LCD表示回路1116には、キャラクタジェネレータ1115からの出力も入力される。キャラクタジェネレータ1115は、撮影モードや撮影状態、警告等を表す記号や文字を生成する。LCD表示回路1116は、カメラ信号処理回路1108からの信号に応じた画像とキャラクタジェネレータ1115からの記号や文字とをLCD1117に重畳表示させることができる。カメラ信号処理回路1108、キャラクタジェネレータ1115およびCCD1106は、マイクロコンピュータ1121によって制御される。
1110はズームレンズ(第1の光学素子)1102を駆動する第1のアクチュエータとしてのステッピングモータである。1111はステッピングモータ1110を後述のモータ制御部1122からの信号により駆動するドライバである。
1112はフォーカスレンズ(第2の光学素子)1105を駆動する第2のアクチュエータとしてのボイスコイルモータ(VCM)である。1113はVCM1112を後述のモータ制御部1122からの信号により駆動するドライバである。
1131はフォーカスレンズ1105の位置を検出する位置センサである。位置センサ1131としては、可変抵抗式、光学式、磁気式等、その種類を問わずに使用することができる。位置センサ1131には、VCM1112によって駆動されるフォーカスレンズ1105の最小駆動単位以下の移動を検出できる分解能が必要である。
1132は位置センサ1131が出力する信号をマイクロコンピュータ1121に取り込むためのA/D変換器である。1114はCDS/AGC1107の出力信号から焦点検出に用いられる高周波成分(AF評価値信号とも呼ばれる)を抽出するAF評価値処理回路である。
1118はズームスイッチであり、該スイッチ1118の操作に応じてテレ(T)方向とワイド(W)方向とにズームを行うことができる。1119はMF(マニュアルフォーカス)スイッチであり、これが操作されることで、AF(オートフォーカス)モードとMFモードとを交互に選択することができる。
1120はフォーカススイッチであり、フォーカスレンズ1105をマニュアル操作するための操作リング(図示せず)の操作位置、つまりはフォーカスレンズ1105の位置を検出する。
1125は変倍に伴う像面変動を補正するためのズームトラッキングに使用されるフォーカスカムデータを記憶した記憶部である。フォーカスカムデータは、ズームレンズ1102の位置と被写体距離とに応じたフォーカスレンズ1105の位置のデータである。
1124はズーム制御部であり、ズームスイッチ1118の操作に応じてズームレンズ1102を移動させるようモータ制御部1122に指令信号を出力する。またこのとき、ズーム制御部1124は、フォーカスカムデータ1125に従う位置にフォーカスレンズ1105を移動させるようにモータ制御部1122に指令信号を出力する。さらに、ズーム制御部1124は、MFスイッチ1119によりMFモードが選択された場合は、フォーカススイッチ1120からの検出信号に応じた位置にフォーカスレンズ1105を移動させるようモータ制御部1122に指令信号を出力する。また、ズーム制御部1124は、無限スイッチ1126のオンを検出したときは、フォーカスレンズ1126を強制的に無限遠位置に移動させるようモータ制御部1122に指令信号を出力する。
1123はAF制御部であり、AF評価値処理回路1114から得られたAF評価値信号が最大となる位置、すなわち合焦位置にフォーカスレンズ1105を移動させるようモータ制御部1122に指令信号を出力する。これにより、AF制御が行われる。
モータ制御部1122は、ズーム制御部1124からの指令信号に応じてドライバ1111を介してステッピングモータ1110の駆動を制御する。このときの制御は、オープンループ制御である。該オープンループ制御では、ステッピングモータ1110に与えた駆動パルスをカウントし、該カウント値が目標カウント値に一致するまでステッピングモータ1110を駆動する。これにより、ズームレンズ1102の位置が制御される。
ここで、駆動パルスのカウントによってズームレンズ1102の位置を正確に求めるためには、ズームレンズ1102を所定の基準位置に移動させ、そこでのパルスカウント値を0とするためのリセット動作が必要である。これにより、パルスカウントによって得られる検出位置とズームレンズ1102の基準位置からの移動量(位置)とが一致する。
このため、ズームリセットセンサ1150が設けられている。このズームリセットセンサ1150としては、例えばフォトインタラプタが用いられる。この場合、基準位置に到達したズームレンズ1102(実際にはこれを保持する部材)がフォトインタラプタの投光部と受光部との間に入り込むようにフォトインタラプタが配置される。投光部と受光部の間にズームレンズ1102が入り込むことで、それまで受光部に照射されていた投光部からの光が遮られ、受光部に到達しなくなる。フォトインタラプタからの出力信号が、この受光状態と非受光状態の切り換わりによって変化することで、ズームレンズ1102が基準位置に到達したことを検出できる。
このリセット動作は、該撮像装置の電源立ち上げ等のタイミングで行われるほか、後述する衝撃判定が行われることでも実行される。なお、ズームリセットセンサ1150としては、フォトリフレクタやメカ的にオンされる電気スイッチ等、様々なものを使用することができる。
また、モータ制御部1122は、ズーム制御部1124およびAF制御部1123からの指令信号に応じてドライバ1113を介してVCM1112の駆動を制御する。このときの制御は、フィードバック制御である。該フィードバック制御では、位置センサ1131によって検出したフォーカスレンズ1105の位置情報が、ズーム制御部1124又はAF制御部1123からの指令信号に応じた目標位置に一致するようにVCM1112に与える駆動信号を制御する。これにより、フォーカスレンズ1105の位置が制御される。
次に、本実施例における撮影レンズ部のメカ的な構成例を、図2を用いて説明する。
図2において、1101〜1106は図1にも示したレンズ、絞りおよびCCDである。また、1110は図1にも示したステッピングモータ、1112はVCMである。さらに、1131は図1にも示した位置センサであり、1150はズームリセットセンサである。
107はズームレンズ1102を保持するズームレンズ保持部材である。図に矢印Aで示すように、このズームレンズ保持部材107の一部がズームリセットセンサ(フォトインタラプタ)1150の投光部と受光部との間に入り込むことで、ズームレンズ1102が基準位置にあることが検出される。
109はステッピングモータ1110の出力軸に連結されたリードスクリューである。108はズームレンズ保持部材107に取り付けられ、リードスクリュー109に噛み合うラックである。リードスクリュー109は、レンズ部の光軸方向に延びるよう、該レンズ部の上側(図では下側)に配置されている。
111はフォーカスレンズ1105を保持するフォーカスレンズ保持部材である。112はVCM1112を構成する空芯コイルであり、フォーカスレンズ保持部材111に固定されている。113はVCM1112を構成するヨークであり、114はVCM1112を構成するマグネットである。
115は位置センサ1131を構成する磁気又は光学スケールであり、フォーカスレンズ保持部材111に固定されている。116は位置センサ1131を構成する磁気又は光学検出ヘッドであり、鏡筒本体1200に固定されている。
フォーカスレンズ保持部材111とともにスケール115が検出ヘッド116に対して移動することで、所定の移動量周期で発生する磁界の変化や遮光/透光の変化を検出ヘッド116が検出する。検出ヘッド116は該磁界や遮光/透光の変化に応じてパルス信号を出力する。また、検出ヘッド116は、位相が異なる複数の磁界の変化や遮光/透光の変化を検出することができる。これで得られる2つのパルス列を比較することで、フォーカスレンズ保持部材111の移動方向も検出できる。
したがって、所定の基準位置から、検出ヘッド116から出力されるパルス信号を、移動方向に応じて増減することで、フォーカスレンズ1105(フォーカスレンズ保持部材111)の位置を検出することができる。なお、この構成の位置センサ1131については、パルスカウントによって得られる検出位置とフォーカスレンズ位置とを一致させるため、フォーカスレンズを所定の基準位置に移動させ、そこでのパルスカウント値を0とするためのリセット動作が必要である。
ここで、ズームレンズ1102を保持したズームレンズ保持部材107と、フォーカスレンズ1105を保持したフォーカスレンズ保持部材111はともに、不図示のガイドバーによって光軸方向において移動可能に支持されている。(以下、ズームレンズ1102とズームレンズ保持部材107をまとめてズームレンズといい、フォーカスレンズ1105を保持したフォーカスレンズ保持部材111をまとめてフォーカスレンズという。)
このため、ズームレンズの位置ずれが発生するような衝撃が加わった場合は、フォーカスレンズでも同様に位置ずれが発生する。本実施例では、この現象を利用して、ズームレンズの位置ずれ発生(つまりは衝撃を受けたこと)を、本来フォーカスレンズの位置を検出するために設けられた位置センサ1113による検出位置の変化をモニタすることで検出する。そして、該検出(衝撃判定)をトリガとして、ズームレンズのリセット動作を行う。
以下、マイクロコンピュータ1121内のモータ制御部1122において実行される衝撃有無判定と衝撃対応動作としてのズームレンズリセット動作について、図3および図4のフローチャートを用いて説明する。これらの衝撃有無判定およびリセット動作は、マイクロコンピュータ1121内のメモリに格納されたコンピュータプログラムに従って実行される。
モータ制御部1122は、図3のステップ(以下、Sと略記する)301において、所定の初期化処理を開始する、S302では、位置センサ1131を用いて現在のフォーカスレンズの位置PFnowを検出する。S303では、検出した現在のフォーカスレンズ位置PFnowを、前回フォーカスレンズ位置PFoldに代入する。
後述の処理において、現在フォーカスレンズ位置PFnowと前回のルーチンで検出された前回フォーカスレンズ位置PFoldとの差分を求めて、その差分値の大きさにより衝撃有無判定を行う。しかし、初回の差分値計算で誤って衝撃判定(衝撃を受けたとの判定)が行われないように、最初のS303では現在フォーカスレンズ位置PFnowを前回フォーカスレンズ位置PFoldに代入する(差分値は0となる)。S304では、初期化処理を終了する。
次に、モータ制御部1122は、図4のS305で、この後、所定の設定周期(ルーチン)で実行される衝撃有無判定処理を開始する。設定周期としては、衝撃によるフォーカスレンズの瞬間的な位置ずれの検出に適した周期、例えば100μsが設定される。
S306では、モータ制御部1122は、位置センサ1131を用いて現在フォーカスレンズ位置PFnowを検出する。S307では、現在フォーカスレンズ位置PFnowと前回フォーカスレンズ位置PFoldの差分の絶対値を計算し、位置変化量PFdifとする。
位置変化量PFdifを絶対値とするのは、衝撃有無判定ではフォーカスレンズ位置の変化量(衝撃の有無)が分かればよく、変化方向(衝撃の方向)までは必要ないからである。
S308では、次回の計算時のために、現在フォーカスレンズ位置PFnowを前回フォーカスレンズ位置PFoldに記憶しておく。
S309では、位置変化量PFdifが設定値(所定値)を超えたか否か、すなわちフォーカスレンズの検出位置に特定の変化が生じたか否かを判定する。この設定値は、通常のフォーカスレンズ動作において、フォーカスレンズが本衝撃有無判定ルーチンの実行周期の1周期内で駆動され得る最大駆動量よりも大きく設定される。これは、通常のフォーカスレンズ動作が行われているか否かにかかわらず、衝撃判定を行うことができるようにするためである。
また、該設定値は、ズームレンズの位置ずれが発生するような衝撃を撮像装置が受けたときのフォーカスレンズの位置ずれ量よりも小さな値に設定するとよい。これにより、フォーカスレンズにではなく、ズームレンズに位置ずれが発生する衝撃を受けたことを判定できる。
位置変化量PFdifが設定値より大きい場合は、衝撃を受けたと判定して、S310に進む。S310では、モータ制御部1122は、ステッピングモータ1110を動作させてズームレンズを基準位置に移動させる。すなわち、衝撃対応動作としてのリセット動作を行わせる。ズームリセットセンサ1150によってズームレンズの基準位置への到達が検出されると、ズームレンズを停止させる。そして、S311からS305にリターンする。
一方、S309において、位置変化量PFdifが設定値より小さい場合は、そのままS311に進み、S305にリターンする。
以上の処理を行うことにより、ステッピングモータのオープンループ制御によって位置制御されるズームレンズに対して、衝撃により陥ったズームレンズの位置ずれ状態から自動的かつ迅速に正常状態に復帰することができる。したがって、ズームレンズの位置ずれ(フォーカスカムデータに従っているフォーカスレンズの位置に対するずれ)による像ぼけが継続的に発生することを防止できる。
しかも、新たに位置センサや衝撃センサを追加しないので、部品数の増加やシステムの複雑化を回避でき、ステッピングモータのオープンループ制御が有する、位置センサを用いない簡単な構成でレンズ位置制御ができるという本来の利点を活かすことができる。そして、システムの簡素化によって、低コスト化できる。
以上により、小型化で、耐衝撃性も高く、安価な撮像装置を実現することができる。
なお、本実施例では、衝撃対応動作としてズームレンズを基準位置に戻すようリセット動作を行わせる場合について説明した。しかし、本発明においては、リセット動作を行わずに、衝撃によってズームレンズに位置ずれが発生したことを示す警告情報を出力してもよい。
この場合、図5に示すように、S310′にて、モータ制御部1122は、例えばマイクロコンピュータ1121、キャラクタジェネレータ1115およびLCD表示回路1116を通じてLCD1117に警告表示を行わせる。スピーカーから警告音を発生させてもよい。そして、S311に進む。
このような警告の表示や警告音の発生も、本発明にいう第1の光学素子に関する衝撃対応動作である。この警告は、撮影者に電源の再投入操作やズームレンズのリセット動作を指示するスイッチ操作を促す内容のものとするとよい。これにより、使用者操作を通じてズームレンズのリセット動作を行わせることができ、ズームレンズの位置ずれ状態から迅速に正常状態に復帰することができる。
また、上記実施例では、ズームレンズをステッピングモータにより駆動し、フォーカスレンズをVCMで駆動する場合について説明したが、本発明はこの場合に限らず適用することができる。例えば、フォーカスレンズをステッピングモータや振動型モータで駆動し、ズームレンズをVCMやDCモータで駆動する場合にも本発明を適用できる。さらに本実施例では、レンズ一体型のビデオカメラについて説明したが、本発明は、デジタルスチルカメラや交換レンズ等の他の光学機器にも適用することができる。
本発明の実施例である撮像装置のシステム構成図。 実施例の撮像装置における撮影レンズ部のメカ的構成を示す概略図。 実施例の撮像装置における初期化処理の手順を示すフローチャート。 実施例の撮像装置における衝撃有無判定およびリセット動作の手順を示すフローチャート。 実施例の撮像装置における警告動作の手順を示す一部フローチャート。
符号の説明
107 ズームレンズ保持部材
108 ラック
109 リードスクリュー
111 フォーカスレンズ保持部材
1102 ズームレンズ
1105 フォーカスレンズ
1110 ステッピングモータ
1112 ボイスコイルモータ
1121 マイクロコンピュータ
1122 モータ制御部
1131 位置センサ
1150 ズームリセットセンサ

Claims (6)

  1. 第1の光学素子を駆動する第1のアクチュエータと、
    第2の光学素子を駆動する第2のアクチュエータと、
    前記第2の光学素子の位置を検出する位置検出手段と、
    前記第1のアクチュエータのオープンループ制御により前記第1の光学素子の位置制御を行い、前記位置検出手段を用いた前記第2のアクチュエータのフィードバック制御により前記第2の光学素子の位置制御を行う制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記位置検出手段による前記第2の光学素子の検出位置に特定の変化が生じたことに応じて、前記第1の光学素子に関する衝撃対応動作を行うことを特徴とする光学機器。
  2. 前記衝撃対応動作は、前記第1のアクチュエータにより前記第1の光学素子を位置制御上の基準位置に駆動する動作であることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記衝撃対応動作は、警告情報を出力する動作であることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  4. 前記制御手段は、前記特定の変化の有無を所定周期ごとに検出し、
    前記特定の変化は、前記所定周期で前記第2の光学素子が駆動され得る最大駆動量より大きい変位が前記第2の光学素子に生じた場合の検出位置の変化であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光学機器。
  5. 前記特定の変化は、前記第1の光学素子が衝撃により変位する場合に該衝撃によって前記第2の光学素子に発生し得る最大変位より小さい検出位置の変化であることを特徴とする請求項4に記載の光学機器。
  6. 前記第1のアクチュエータは、ステッピングモータであり、
    該ステッピングモータは、リードスクリューと、該リードスクリューに係合するラックとを介して前記第1の光学素子を駆動することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の光学機器。
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