JP4582295B2 - 撮影装置及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、撮影装置及びそのプログラムに係り、詳しくは、ズーム機能、自動露出機能、ブラケティング撮影機能等を備えた撮影装置及びそのプログラムに関する。
従来、一眼レフ・カメラでは被写界深度を判断するには、撮影する絞り値までレンズを絞り込み、ファインダ画面でボケ具合を確認するか、シャッタを押す前に、レンズ鏡筒に記された被写界深度目盛を読み取ることにより被写界深度を判断していた。
また、ブラケティング撮影機能を備えたカメラも普及しており、これにより、撮影条件等を少しずつ変えて複数回連続して撮影することによりユーザが後から気に入った画像を選択してより適切な画像を得ることができていた。
また、下記特許文献1には、1つの被写体の距離、絞り値及び焦点距離から被写界深度を演算し、他の被写体がその被写界深度内にあるか否かを表示体の点灯や点滅でファインダに表示することができる被写界深度表示装置なるものが記載されている。
また、下記特許文献2には、任意に2つのフォーカスエリアを指定し、対応する被写体まで距離を検知し、指定フォーカスエリアの何れかに焦点が合うように撮像レンズを移動させ、2点の距離差と光学像の輝度に基づいて絞り値と露光時間を設定することができる自動露出制御装置なるものが記載されている。
また、下記特許文献3には、ユーザが所定の操作を行うと、シャッター操作時に、撮影条件を変えた複数枚の撮影を行い、順次画像メモリーに記録し、モニタ表示してから選択された画像を記録媒体に記録することができる電子スチルカメラなるものが記載されている。
公開特許公報 特開平5−232371号(第(2)項右欄第4項第38行目から第(5)項右欄第10項第8行目参照)参照)
公開特許公報 特開平3−287142号(第(350)項右下欄第14項第4行目から第(352)項左下欄第21項第3行目まで)
公開特許公報 特開平2−1722368号(第(477)項左下欄第9項第1行目から第(479)項左下欄第15項第2行目まで)
しかしながら、従来のカメラ等にあっては、以下のような問題点があった。
(1)従来の一眼レフ・カメラにあっては、レンズの絞りを絞ると入射光量が減少して視野が暗くなるため、被写界深度や背景のボケ程度を視認するのは熟練者であっても難しいという問題点があった。また、レンズの目盛を読む方法では、ズームや絞りを変更するたびにファインダから鏡筒に視線を移し、絞り値毎の被写界深度を読み取る必要があり不便であり、面倒であるという問題点があった。
(2)上記特許文献1記載の技術によれば、被写体が被写界深度内にあるか否かの表示により確認することができるが、被写体像や前後景のピントやボケ程度との関係が分かりにくいという問題点があった。
(3)上記特許文献2記載の技術では、複数の被写体を選択する操作が必要なため、面倒で、シャッタを押すまでに時間がかかり、シャッタチャンスを逃しやすいという問題点があった。また、ピントを合わせたい被写体は選択することができても、前後景に適当な被写体がない場合や、ピントを外したい被写体は選択することができず、前後景のボケを設定して撮影することは出来なかった。
(4)また、上記特許文献3に記載の技術のように、露出、ホワイトバランス、フォーカス位置などの撮影条件を少しずつ変えて複数の写真を一度に連続撮影するブラケティング撮影機能などを備えたカメラや発案はあるが、ユーザのそのブラケティングする被写界深度などを任意に設定することができるズーム機能やブラケティング撮影機能を備えたデジタルカメラはなかった。
そのため、ブラケティングされていく間隔がユーザの所望する間隔より大きかったり、小さかったりすることがあるため、ブラケティング撮影を行ってもユーザが本当に所望する画像を得ることができないという問題点もあった。
(5)更に、上記した各特許文献に記載した技術でも、ユーザが所望する被写界深度で被写体を撮影することができず、ユーザが所望する画像を撮影することができないという問題点があった。
そこで本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、設定された被写界深度となるように自動ズーム、自動露出、及び被写界深度等の表示を行うことでユーザの利便性を向上することができる撮影装置及びそのプログラムを提供すること目的とする。
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による撮影装置は、被写体を撮影する撮影手段と、ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定手段と、被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定手段と、前記絞り値設定手段により設定された絞り値と、前記被写体距離検出手段により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、少なくとも、前記絞り値設定手段により設定された絞り値及び前記焦点距離算出手段により算出された焦点距離を撮影条件とし、当該撮影条件で前記撮影手段による撮影を行わせる撮影制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記目的達成のため、請求項2記載の発明による撮影装置は、ズームレンズと、ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定手段と、被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定手段と、前記ズームレンズの現在位置に関係なく、前記絞り値設定手段により設定された絞り値と、前記被写体距離検出手段により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、前記焦点距離算出手段により算出された焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させるように制御するズーム制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記目的達成のため、請求項3記載の発明による撮影装置は、ズームレンズと、絞り値を設定する絞り値設定手段と、被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定手段と、前記絞り値設定手段により設定された絞り値と、前記被写体距離検出手段により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、前記焦点距離算出手段により算出された焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズが移動可能か否かを判定するズームレンズ可動判定手段と、前記ズームレンズ可動判定手段により移動可能と判定された場合は前記焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させ、移動不可能と判定された場合はエラー報知を行うズーム制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記目的達成のため、請求項4記載の発明による撮影装置は、被写体を撮影する撮影手段と、前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定手段と、前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件となるような撮影条件を取得する撮影条件取得手段と、前記撮影条件取得手段により取得された撮影条件で前記撮影手段による撮影を行わせる撮影制御手段と、前記撮影制御手段により得られた撮影画像データとともに、当該撮影画像データが得られたときの被写界深度条件を、前記撮影画像データと関連付けて記録手段に記録する記録制御手段と、前記記録手段に記録された撮影画像データを選択する撮影画像データ選択手段と、前記撮影画像データ選択手段により選択された撮影画像データに関連付けられて記録されている被写界深度条件を取得する被写界深度条件取得手段と、を備え、前記被写界深度条件設定手段は、前記被写界深度条件取得手段により取得された被写界深度条件を設定することを特徴とする。
また、例えば、請求項に記載されているように、本撮影に先立って撮像されている被写体のスルー画像上に、当該スルー画像の画角と対応させて、前記被写界深度条件を図形で重畳させて表示手段に表示させる表示制御手段を更に備えるようにしてもよい。
上記目的達成のため、請求項6記載の発明によるプログラムは、ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定処理と、被写体距離を検出する被写体距離検出処理と、前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定処理と、前記絞り値設定処理により設定された絞り値と、前記被写体距離検出処理により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出処理と、少なくとも、前記絞り値設定処理により設定された絞り値及び前記焦点距離算出処理により算出された焦点距離を撮影条件とし、当該撮影条件で撮影を行わせる撮影制御処理と、を含み、前記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とする。
上記目的達成のため、請求項7記載の発明によるプログラムは、ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定処理と、被写体距離を検出する被写体距離検出処理と、前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定処理と、ズームレンズの現在位置に関係なく、前記絞り値設定処理により設定された絞り値と、前記被写体距離検出処理により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出処理と、前記焦点距離算出処理により算出された焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させるように制御するズーム制御処理と、を含み、前記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とする。
上記目的達成のため、請求項8記載の発明によるプログラムは、絞り値を設定する絞り値設定処理と、被写体距離を検出する被写体距離検出処理と、前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定処理と、前記絞り値設定処理により設定された絞り値と、前記被写体距離検出処理により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出処理と、前記焦点距離算出処理により算出された焦点距離に対応する位置にズームレンズが移動可能か否かを判定するズームレンズ可動判定処理と、前記ズームレンズ可動判定処理により移動可能と判定された場合は前記焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させ、移動不可能と判定された場合はエラー報知を行うズーム制御処理と、を含み、前記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とする。
上記目的達成のため、請求項9記載の発明によるプログラムは、前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定処理と、前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件となるような撮影条件を取得する撮影条件取得処理と、前記撮影条件取得手段により取得された撮影条件で撮影を行わせる撮影制御処理と、前記撮影制御処理により得られた撮影画像データとともに、当該撮影画像データが得られたときの被写界深度条件を、前記撮影画像データと関連付けて記録手段に記録する記録制御処理と、前記記録手段に記録された撮影画像データを選択する撮影画像データ選択処理と、前記撮影画像データ選択処理により選択された撮影画像データに関連付けられて記録されている被写界深度条件を取得する被写界深度条件取得処理と、を含み、前記各処理をコンピュータで実行させるプログラムであり、前記被写界深度条件設定処理は、前記被写界深度条件取得処理により取得された被写界深度条件を設定することを特徴とする。
発明によれば、ユーザの利便性を向上させつつ、ユーザが所望する画像を得ることができる。
以下、本実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の撮影装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、CCD2、DSP/CPU3、TG(timing generator)4、ユニット回路5、DRAM6、フラッシュメモリ7、ROM8、キー入力部9、画像表示部10、カードI/F11、モータ駆動回路13、撮影レンズ14、絞り兼用シャッタ15を備えており、カードI/F11には、図示しないデジタルカメラ1本体のカードスロットに着脱自在に装着されたメモリ・カード12が接続されている。
撮影レンズ14は、複数のレンズ群から構成されるフォーカスレンズ14a、ズームレンズ14b等を含む。そして、撮影レンズ14にはモータ駆動回路13が接続されており、モータ駆動回路13はDSP/CPU3から送られてくる制御信号にしたがって、フォーカスレンズ14a、ズームレンズ14bを光軸方向に駆動させる。
絞り兼用シャッタ15は図示しない駆動回路を含み、駆動回路はDSP/CPU3から送られる制御信号に従って絞り兼用シャッタ15を動作させる。
絞りとは、レンズから入ってくる光の量を制限する機構のことをいい、シャッタ速度とは、時間によってCCD3に当たる光の量を制限する機構のことをいう。この絞りとシャッタ速度によって露出量(Ev)が定められる。
CCD2(撮像素子)は、投影された被写体を光電変換し、撮像信号としてユニット回路5に出力する。また、CCD2はTG4によって生成された所定周波数のタイミング信号に従って駆動される。TG4にはユニット回路5が接続されている。ユニット回路5は、CCD2から出力される撮像信号を相関二重サンプリングして保持するCDS(Correlated Double sampling)回路、その撮像信号を増幅するゲイン調整アンプ(AGC)、増幅後の撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器から構成されており、CCD2の出力信号はユニット回路5を経てデジタル信号としてDSP/CPU3に送られる。
画像表示部10はカラーLCDとその駆動回路を含み、撮影待機状態にあるときにはCCD2によって撮像された被写体をとしてスルー画像として表示し、記録画像の再生時には、保存用メモリ・カード12から読み出され伸張された記録画像を表示する。その他、後述する距離換算スケール、関係グラフ等を表示させる。この画像表示部10は、本発明の表示手段に相当する。
キー入力部9は、半押し及び全押し操作が可能なシャッタボタン、実行キー、キャンセルキー、SETキー、カーソルキー、自動ズームボタン、手動ズームボタン、モード設定キー等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号をDSP/CPU3に出力する。このキー入力部9は、本発明の数値入力手段、補正間隔入力手段、第1の選択手段、第2の選択手段として機能する。
DRAM6は、CCD2によって撮像された後、デジタル化された被写体の画像データを一時記憶するバッファメモリとして使用されるとともに、DSP/CPU3にワーキングメモリとしても使用される。
DSP/CPU3は、画像ファイルの圧縮・伸張の処理を含む各種のデジタル信号処理機能を有するとともに電子カメラ21の各部を制御するワンチップマイコンである。また、フラッシュメモリ7、ROM8には、DSP/CPU3の各部に必要な制御プログラム、つまり、AEやAF等を含む各種の制御に必要なプログラム、及び必要なデータが記録されており、DSP/CPU3は、前記プログラムに従い動作することにより本発明の撮影装置として機能する。
AF処理においては、ユーザがキー入力部9のシャッタボタンを押下すると、それに応じたキー入力信号をDSP/CPU3に出力する。そして、DSP/CPU3はその信号を受け取ると、モータ駆動回路13に制御信号を送り、モータ駆動回路13はその制御信号に従って、フォーカスレンズ14aを可動範囲内でレンズ端からレンズ端まで動かす。
CCD2はフォーカスレンズ14a、ズームレンズ14bを介して投影された被写体を光電変換し撮像信号としてユニット回路5に出力し、ユニット回路5はDSP/CPU3にデジタル信号を送る。そして、DSP/CPU3はユニット回路4から送られてくるデジタル信号に含まれる高周波成分を抽出し、その高周波成分を解釈して、モータ駆動回路13に制御信号を送る。そして、モータ駆動回路13はその制御信号に従い、フォーカスレンズ14aを動かす。
B.以下、本実施の形態におけるデジタルカメラ1の特徴となるそれぞれの構成の機能について説明する。
DSP/CPU3は、AE処理、AF処理を行うとCCD2による撮像を開始し被写体のスルー画像を画像表示部10に表示させるとともに(撮影手段)、AE処理によって設定された絞り値F、被写体距離L及び焦点距離fを検出し(検出手段)、該検出された絞り値F、被写体距離L及び焦点距離及びROM8に予め記録されている許容錯乱円直径δから前方被写界深度Tf、後方被写界深度Tr、被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmax、過焦点距離L∞をそれぞれ算出する。この機能は、本発明の算出手段に相当する。
焦点距離fはAF処理が行われたときのズームレンズ14bの位置から求められ、被写体距離LはAF処理により設定されたフォーカスレンズ14aの位置によって求めることができる。なお、赤外線方式、位相差方式により被写体までの距離Lを求めるようにしてもよいし、ユーザが目測で入力した距離でもよい。
また、許容錯乱円直径δは予めROM8に記録されている。
ここで、前方被写界深度Tfは数式1の関係式によって算出することができ、後方被写界深度Trは数式2の関係式によって算出することができる。
また、被写界深度限界近点Lminは数式3の関係式によって算出することができ、被写界深度限界遠点Lmaxは数式4によって算出することができる。
過焦点距離L∞は数式5によって算出することができる。
Figure 0004582295
Figure 0004582295
Figure 0004582295
Figure 0004582295
Figure 0004582295
DSP/CPU3は、被写界深度限界近点Lmin等の算出を行うと、距離換算スケールを被写体のスルー画像と重ねて画像表示部10に表示させる(表示制御手段)。
距離換算スケールとは、画像表示部10に表示される画像の撮影者からの見かけ上の距離を目盛で表示させることをいう。この距離換算スケールの表示方法については後述する。
DSP/CPU3は、距離換算スケールを画像表示部10に表示させると、算出した被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmax、前方被写界深度Tf、後方被写界深度Tr、被写界深度Zのそれぞれの数値及び現在設定されている絞り値F、焦点距離f等を画像表示部10に表示させ、被写界深度Zの深浅を距離換算スケール上に表示させる(表示制御手段)。この被写界深度Zはユーザが見てわかるように色などをつけて区別表示させる。なお、被写界深度Zは、被写界深度限界近点Lmax−被写界深度限界近点Lmin、又は、前方被写界深度Tf+後方被写界深度Trによって求められる。
そして、AF処理により設定された絞り値(現設定値)を増減したときの被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmax、を数式3及び数式4に従って複数算出し、該算出した被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmaxと絞り値Fとの関係のグラフを画像表示部10に表示させる(表示制御手段)。また、このグラフ上に、現設定値の絞り値F、被写体距離L、過焦点距離L∞等を指針として、色などをつけるなどにより区別表示させる。
B−1.距離換算スケールの表示方法について
次に、距離換算スケールの表示方法について説明する。
まず、DSP/CPU3は、AF処理を行うと、焦点距離f、撮像範囲X´から現在の撮像画像の画角θの算出を行い、DRAM6に記憶する。ここで、焦点距離fと画角θとの関係を図2を用いて説明する。
CCD2からズームレンズ14bまでの距離が焦点距離fであり、ズームレンズ14bの位置により焦点距離f、画角θが変わる。また、X´はCCD2の横の撮像範囲であり、Y´はCCD2の縦の撮像範囲である。撮像する画像の画角θは、数式6に従って求めることができる。ここでは、算出された画角を46°とする。
Figure 0004582295
そして、DSP/CPU3は、算出された画角θが写し込むことができる水平地面上の最短距離L´を求める。
ここで、図3(a)は、画角θと画角θが写し込むことができる水平地面上の最短距離L´の関係を示したものである。
この図を見て明らかなように、h/L´=tan(θ/2)となることから、算出された画角θが写し込むことができる距離L´は、L´=h/tan(θ/2)となることがわかる。これにより、水平地面上の最短距離L´を求めることができる。ここでは、算出された最短距離L´を3.5mとする。なお、hは、撮影者の視線、撮影レンズの高さを意味し、ユーザが予めこの撮影レンズの高さhを入力しておく。ここでは、撮影レンズの高さhを1.5mと入力したものとする。
画角θに対応する水平面地上の最短距離L´の算出を行うと、単位目盛毎の距離L´iに相当する単位目盛毎の画角θiを算出する。単位目盛毎の距離L´iとは、算出された水平地面上の最短距離L´が3.5mとすると、例えば、L´i=4m、5.6m、8.5m、17m等の目盛となる水平地面上の最短距離をいう(撮影者から見た見かけ上の距離目盛)。
図3(b)は、距離L´iに相当する画角θiの関係を示したものである。
距離L´iが4mのときに対応する画角θは画角θi(4m)となり、距離L´iが17mのときに対応する画角θは画角θi(17m)となることがわかる。
この単位目盛毎の距離L´iに対応する画角θiは数式7によって求めることができる。よって、距離L´i=4mのときに対応する画角θiは約40°となり、距離L´i=5.6mのときは画角θi≒30°となり、距離L´i=8.5mのときは画角θi≒20°となり、距離L´i=17mのときは画角θi≒10°となる。
Figure 0004582295
そして、単位目盛毎の距離L´iに対応する単位目盛毎の画角θiの算出を行うと、算出した単位目盛毎の画角θiに対応する撮像位置(撮像素子上の位置、撮像素子の画素の位置など)X´iの算出、つまり、算出された単位目盛毎の画角θi(ここでは、10°、20°、30°、40°)に対応するCCD2上の位置の算出を行いDRAM6に記憶する。なお、単位目盛毎の画角θiから、該単位目盛毎の画角が写し込むことができる水平地面上の最短距離L´i及び該単位目毎の画角に対応するCCD2上の位置の算出を行うようにしてもよい。
図4は、画角θiと撮像位置(撮像素子の画素)X´iの関係を簡略に示した図である。
画角θi(4m)の場合、その画角に対応するCCD2上の位置X´iはX´i(4m)の位置であることがわかる。また、画角θi(17m)の場合、その画角に対応するCCD2上の位置X´iはX´i(17m)であることがわかる。
この画角θiに対応する撮像位置X´iの算出は数式8に従って求めることができる。
Figure 0004582295
ここでは、単位目盛毎の距離(距離目盛)L´iからその距離L´iに対応する画角θiを求め、更に、画角θiが対応する撮像位置X´iを算出するようにしたが、直接単位目盛毎の距離L´iからその距離L´iに対応する撮像位置(撮像素子の画素)X´iを求めるようにしてもよい。この場合には、X´i=2fh/L´iの関係式によって単位目盛毎の距離L´iから撮像位置X´iを算出することができる。この距離目盛から撮像位置X´iを算出する機能は、本発明の距離位置算出手段に相当する。
また、これとは逆にそれぞれの撮像位置(撮像素子の画素)X´iの位置から単位目盛毎の距離L´iを算出するようにしてもよい。この機能は、本発明の距離算出手段に相当する。この場合には、L´i=2fh/X´iの関係式によって、撮像位置X´iから距離L´iを算出することができる。
次に、DSP/CPU3は、距離換算スケールを画像表示部10に表示させる(表示制御手段)。
図5(c)は距離換算スケールを画像表示部10に表示させたときの様子を示すものである。ここでは、距離換算スケールと同時に距離換算スケールに相当する画角も表示させている。
画像表示部10内には、右上から左下の対角線上に画角目盛及び距離の目盛が表示されている。画像表示部10の中央から左下に向かって、17m、8.5m、5.6m、4mの見かけ上の距離目盛(単位目盛毎の距離)が表示されている。また、画像表示部10の中央から右上に向かって、10°、20°、30°、40°等の角度が表字されている。
この17m、8.5m等の距離表示の直上にはそれぞれ横長の長方形が表示されており、この距離表示は、撮影者からこの横長の長方形の所在する位置までの見かけ上の距離を表わしている。つまり、4mとは、その直上の横長の長方形20が、撮影者から見かけ上4m離れた位置のあることを表わしている。同様にして、5.6m、8.5m、17mとは、それぞれの直上の横長の長方形21、22、23が、撮影者からそれぞれ見かけ上5.6m、8.5m、17m離れた位置であることを表わしている。なお、この距離目盛は横長の長方形の直下に表示させる必要はなく、ユーザから見てわかりやすい箇所に表示させるようにしてもよい。
また、10°、20°等の角度表示は、その角度表示の直下の横長の長方形内の画像の画角を表示している。つまり、40°とは、その直下の横長の長方形20内の画像の画角が20°であることを表わしている。同様にして、30°、20°、10°とは、それぞれの直下の横長の長方形21、22、23内の画像の画角が、それぞれ、30°、20°、10°であることを表わしている。なお、この画角目盛は、横長の長方形の直上に表示させる必要はなく、ユーザから見てわかりやすい箇所に表示させるようにしてもよい。
つまり、この横長の長方形20〜23は、撮影者からの見かけ上の距離及び画像の画角を表わしていることになる。
この横長の長方形の画像内の位置は、上記算出した単位目盛毎の距離L´i(に対応する画角θi)に対応する撮像位置X´iによって定められる。
また、距離換算スケールを横長の長方形を用いて表わしたが、図5(d)に示してあるように、横長の長方形の底辺だけを表示させるようにしてもよい。これにより、ユーザにとって見やすい距離換算スケール表示を行うことができる。
ここで、被写界深度限界近点Lminが4mであり、被写界深度限界近点が8.5mの場合に、距離換算スケール上に被写界深度Zの深浅を重ねて表示させると、図5(c)に示すような距離換算スケール表示の場合は、図6(e)のようになり、図5(d)に示すような距離換算スケール表示の場合は、図6(f)のようになる。なお、この距離換算スケール表示及び被写界深度表示は1例であり、他の表示態様で表示させるようにしてもよい。つまり、画像の見かけ上の撮影者からの距離、被写界深度Zがわかる方法であればどんな表示態様でもよい。
C.デジタルカメラ1の動作
第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図7のフローチャートに従って説明する。
AE・AF処理を行うと(ステップS1)、撮影レンズ14を介してCCD2により撮像された被写体のスルー画像を画像表示部10に表示させる(ステップS2)。
そして、前方被写界深度Tf、後方被写界深度Tr、被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmax、被写界深度Z、過焦点距離L∞を、絞り値F、被写体距離L、許容錯乱円直径δ及び焦点距離fから算出する(ステップS3)。この前方被写界深度Tfは数式1に従って、後方被写界深度Trは数式2に従って、被写界深度限界近点Lminは数式3に従って、被写界深度限界遠点Lmaxは数式4に従って算出する。また、被写界深度ZはLmax−Lmin、若しくは、Tf+Trによって算出することができる。過焦点距離L∞は数式5に従って算出する。なお、絞り値FはステップS1のAE処理によって設定された値を使用し、焦点距離fは、ステップS1のAF処理が行われたときのズームレンズ14bの位置によって、被写体距離LはそのときのAF処理によって設定されたフォーカスレンズ14aの位置によって求めることができる。なお、絞りFはユーザによって入力された値を使用してもよい。また、被写体距離Lは、赤外線方式、位相差方式により求めるようにしてもよいし、ユーザが目測で入力した距離でもよい。許容錯乱円直径δは、予めROM8に記録されている。
そして、被写界深度限界近点Lmin等を算出すると画像表示部10に距離換算スケールをスルー画像と重ねて表示させ(ステップS4)、算出した被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmax、前方被写界深度Tf、後方被写界深度Tf、被写界深度Zのそれぞれの数値及び絞り値F、焦点距離fなどを画像表示10に表示させるとともに、被写界深度Zの深浅を距離換算スケール上に表示させる(ステップS5)。
図8はそのときの様子を示したものである。画像表示部10の右上には、「Tr=11.8m」、「Tf=0.9m」と表示されているのがわかる。つまり、後方被写界深度Trと前方被写界深度Tfの値が表示されている。その右隣には、「Z=12.8m」と表示されており、これは被写界深度Zの値を表わしている。更にその隣には、被写界深度限界遠点Lmaxと被写界深度限界近点Lminとの値が表示されている。Lmaxは13.8mであり、Lminは1.1mである。これらはステップS3で算出された値である。
また、左上には、「F2.8」と表示されており、この値は絞り値Fを示している。その左隣には、「f=6mm」と表示されており、これは焦点距離fを表示している。この絞り値Fの値は言うまでもなく、ステップS1のAE処理によって設定された値であり、焦点距離fもステップS1のAF処理時のズームレンズ14bの位置によって求められたものである。
また、被写体のスルー画像及び距離換算スケール表示は枠30(以下、画像表示枠30)内に表示されている。
画像表示枠30内には、被写体のスルー画像とともに距離換算スケールが表示されている。そして、この距離換算スケール上の網がかかっている部分が被写界深度Zを示している。つまり、この網がかかっている部分にいる被写体はピントの合った画像になり、この網がかかっていない部分にいる被写体はボケた(ピントの合っていない)画像になるということである。画像表示枠30の中の線70は、被写界深度内と被写界深度外の境界線であり、この線70の位置が被写界深度限界遠点Lmaxである。つまり、被写界深度限界遠点Lmaxの値表示を見なくても、この距離換算スケール上に重ねて表示された被写界深度Zを見ることにより、ピントが合う限界の位置(被写界深度限界遠点Lmax)は、約13〜14mの間であることが即座にわかる。なお、この被写界深度Zはユーザから見てわかりやすいように、色などを付けて区別表示する。
そして、絞り値Fを現在設定した値(ステップS1のAE処理で設定した値)より増減した場合の被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmax、を複数点算出する(ステップS6)。
そして、絞り値FとLmax、Lmin(被写界深度)との関係グラフを画像表示部10に表示させ(ステップS7)、この関係グラフ上に現在設定されている絞り値F(AE処理によって設定された絞り値F)、被写体距離L及び過焦点距離L∞を指針として区別表示する(ステップS8)。
この画像表示部10に表示された関係グラフの様子を図8を用いて説明する。
図8の点線枠40は、絞り値FとLmax、Lmin(被写界深度)との関係グラフを示した図である。
このグラフの横軸は、絞り値を示しており、縦軸は撮影者からの距離を示している。線50は絞り値Fを増減したときの被写界深度限界近点Lminの値を示しており、線60は、絞り値Fを増減したときの被写界深度限界遠点Lmaxの値を示している。
この線50と線60との間の範囲(網がかかっている部分)が被写界深度Zであり、絞り値Fの値によって被写界深度Zの距離が異なることがわかる。また、このグラフ上の縦の太い線は現在設定されている絞り値F(F2.8)を示しており、横の太い線は現在の被写体距離L(ここでは、2m)を表わしている。また、横の太い点線は過焦点距離L∞を示している。この縦の太い線、横の太い線及び横の太い点線は、指針として区別表示するため、色をつけたりしてユーザから見てわかりやすいように表示させる。
この関係グラフを拡大したものを図9に示す。この被写体距離Lから被写界深度限界遠点Lmaxまでの距離が前方被写界深度Trであり、被写体距離Lから被写界深度限界近点Lminまでの距離が後方被写界深度Tfである。
つまり、現在設定されている絞り値F(縦の太い線)を見ることにより、現在設定されている被写界深度限界近点Lmax及び限界被写界深度限界近点Lminの距離がわかり、更に、被写体距離を見ることにより後方被写界深度Tr及び前方被写界深度Tfの距離がわかる。
なお、画像表示部10の80部は、ズーム量を表わすものであり、80部の上部には、「5×」と表示され、下部には、「1×」と表示されているのがわかる。この「5×」、「1×」はそれぞれ、「5倍ズーム」、「1倍ズーム」であることを表わしている。80部の黒くなっている部分が「5×」の位置までくれば、5倍ズームで被写体を撮像し、80部の黒くなっている部分がまったく表示されていない時は、ズームされていない状態で被写体を撮像していることになる。
現在は、ほとんどズームが行われていない状態で被写体を撮像していることがわかる。
次に、距離換算スケールの表示動作を図10のフローチャートにしたがって説明する。
まず、ユーザのキー入力部9の操作により、入力された地上から視線までの高さ、カメラレンズの高さhの設定を行う(ステップS11)。そして、AF処理を行うと(ステップS12)、単位目盛毎の距離(距離目盛)L´iに対応する撮像位置X´i、又は、撮像位置X´iに対応する単位目盛毎の距離L´iの算出を行う(ステップS13)。
この目盛単位毎の距離L´iとは、撮像された画像の見かけ上の撮影者からの距離を表わす目盛、つまり、5m、10m、15m等の距離目盛のことをいい、この単位目盛毎の距離L´iに対応する撮像位置X´の算出とは、単位目盛毎の距離L´iに対応するCCD2上の位置をそれぞれ算出することをいう。
また、撮像位置X´iに対応する単位目盛毎の距離L´iの算出とは、CCD2上のそれぞれの位置に対応する撮像された画像の見かけ上の撮影者からの距離をそれぞれ算出することをいう。
そして、この距離目盛(距離換算スケール)を画像表示枠30に表示させる(ステップS14)。
図8を見てわかるように、5m、10m、15m等の距離目盛(単位目盛毎の距離L´i)が表示され、この距離目盛は、それぞれ、線90、線91、線92の位置の距離を表示し、この線90、線91、線92の位置は算出した、単位目盛毎の距離L´iに対応する撮像位置X´iによってそれぞれ定められる。
以上のように、第1の実施の形態においては、被写界深度などを距離換算スケール上にスルー画像と重ねて表示させるので、レンズの深度目盛を確認したり、ボケリングを調整する面倒もなく、画像表示部10を見ることにより被写界深度の深さ、前後景でピントが合う範囲やボケる範囲を容易に確認することができる。
また、距離換算スケールをスルー画像とともに重ねて表示させるので、ユーザは撮影されている被写体が撮影者からどのくらい離れた位置にいるのかを容易に認識することができる。
また、現在の被写界深度限界近点等の数値を画像表示部10に表示させるので、ユーザは容易に現在の被写界深度限界近点等を認識することができる。また、絞り値と被写界深度限界(近点、遠点)の関係グラフを画像表示部10に表示させるので、ユーザが絞り値をどのくらいにすれば、どのくらいの被写界深度限界近点等になるのかが容易にわかる。
なお、第1の実施の形態においては、AF・AE処理後に被写界深度等を距離スケール換算上にスルー画像と重ねて表示させたが、AF・AE処理前のスルー画像表示のときにも、スルー画像とともに距離換算スケールを表示させ、該スケール上に被写界深度を表示させるようにしてもよい。
また、絞り値、シャッタースピード、露出値、ホワイトバランス、焦点距離、被写体距離、ズーム倍率等の値を画像表示部10に表示させるようにしてもよい。
また、画像表示部10には絞り値Fと被写界深度限界(近点Lmin、遠点Lmax)の関係グラフを表示させたが、焦点距離fと被写界深度限界(近点Lmin、遠点Lmax)の関係グラフや被写体距離Lと被写界深度限界(近点Lmin、遠点Lmax)の関係グラフを画像表示部10に表示させるようにしてもよい。
また、この関係グラフはユーザのキー入力部9の操作により、絞り値Fと被写界深度限界の関係グラフから、焦点距離fと被写界深度限界の関係グラフ、被写体距離Lと被写界深度限界の関係グラフというように切り換わるようにしてもよい。
図11(g)は、焦点距離fと被写界深度限界(近点Lmin、遠点Lmax)の関係グラフを現したものであり、図11(h)は、被写体距離Lと被写界深度限界(近点Lmin、遠点Lmax)の関係グラフを表わしたものである。
この図11(g)の関係グラフの縦軸は撮影者からの距離を示しており、横軸は焦点距離fを示している。また、図11(h)の関係グラフの縦軸は撮影者からの距離を示しており、横軸は被写体距離Lを示している。
この図を見ると焦点距離f、被写体距離Lが大きく(長く)なればなるほど被写界深度は深くなることがわかる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態においては、ユーザが前方被写界深度Tf、後方被写界深度Tr、被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmax等の被写界深度の撮影条件のうちどれか1つを入力することにより、入力された被写界深度の条件となるようにズームレンズ14bを駆動させることにより被写体に対してズームを行うというものである。
D.デジタルカメラ1の構成
第2の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮影装置を実現する。
第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1における、特徴となる構成の機能について説明する。
DSP/CPU3は、ユーザのキー入力部9の操作により入力された絞り値Fの設定を行う。そして、測光処理、WB処理などを行ってから、設定された絞り値F及び被写体距離Lを検出する(第1の検出手段)。この被写体距離Lの検出方法として、スルー画像表示の時には、一定のタイミング(時間変化、信号成分の変化等)でAF動作を行い、又、撮影時においては、フォーカスレンズ14aを固定するので、そのフォーカスレンズの位置により被写体までの距離Lを求めるようにする。また、赤外線方式、位相差方式により被写体までの距離Lを求めるようにしてもよいし、ユーザが目測で入力した距離でもよい。
そして、DSP/CPUは、パンフォーカス自動ズームであるか否かを判断する。つまり、過焦点距離L∞が被写体距離Lとなるように自動ズームするか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作によりパンフォーカス自動ズームを選択する操作信号が送られて来たか否かにより判断する。パンフォーカス自動ズームであると判断すると、過焦点距離L∞を被写体距離Lとして設定する。
DSP/CPU3は、パンフォーカス自動ズームでないと判断すると、過焦点距離L∞設定による自動ズームであるか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により過焦点距離L∞を入力する旨の操作信号が送られて来たか否かにより判断する。過焦点距離L∞設定による自動ズームであると判断すると、ユーザによって入力された値を過焦点距離L∞として設定する。
DSP/CPU3、過焦点距離L∞設定による自動ズームでないと判断すると、被写界深度設定による自動ズームであるか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により前方被写界深度Tf又は後方被写界深度Trを入力する旨の操作信号が送られて来たか否かにより判断する。被写界深度設定による自動ズームであると判断すると、ユーザによって入力された値を前方被写界深度Tf又は後方被写界深度Trとして設定する。
DSP/CPU3は、被写界深度設定による自動ズームでないと判断すると、被写界深度限界設定による自動ズームであるか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により被写界深度限界近点Lmin又は被写界深度限界遠点Lmaxを入力する旨の操作信号が送られて来たか否かにより判断する。被写界深度限界設定による自動ズームであると判断すると、ユーザによって入力された値を被写界深度限界近点Lmin又は被写界深度限界遠点Lmaxとして設定する。
DSP/CPU3は、被写界深度限界設定による自動ズームでないと判断すると、通常のズームであるか否かを判断する。この判断は、キー入力部9の手動ズームボタンによる操作信号が送られてきたか否かにより判断する。手動ズームボタンとは、ズームレンズ14bを動かすためのボタンである。ユーザがこのTを操作すると、Tele方向にズームレンズ14bが駆動し、Wを操作するとWide方向にズームレンズ14bが駆動する。
通常のズームであると判断すると、手動ズームボタンの操作信号に従ってズームレンズ14bを駆動させ、通常のズームでもないと判断すると、ズーム処理を行わない。
なお、このパンフォーカス自動ズームや過焦点距離設定等による自動ズームであるか否かの判断は、予めユーザが設定モード等により過焦点距離f、前方又は被写界深度(Tf又はTr)等を設定しているか否かにより判断するようにしてもよい。例えば、ユーザが予め設定モードにより被写界深度限界遠点Lmaxを設定している場合には、被写界深度限界設定による自動ズームであると判断する。この場合には、既に設定を行っているので、再度設定を行う必要はない。
一方、過焦点距離L∞、被写界深度(Tf又はTr)、被写界深度限界(Lmin、Lmax)の設定を行うと、ユーザによって自動ズームボタンの操作が行われたか否かを判断する。この自動ズームボタンとは、上記設定した過焦点距離L∞、被写界深度限界(Lmin、Lmax)等の被写界深度条件となるようにズームを行うためのボタンである。
自動ズームボタンに相当する操作信号がキー入力部9から送られてきた場合には、該設定した被写界深度条件となるような焦点距離fを算出してDRAM6に記憶する。この機能は、本発明の取得手段に相当する。
この算出方法としては、過焦点距離L∞が設定された場合は数式9の関係式に従って、過焦点距離L∞が被写体距離Lと設定された場合は数式9の過焦点距離L∞を被写体距離Lに置き換えて焦点距離fを求めることができる。また、前方被写界深度Tfが設定された場合には数式10の関係式に従って、後方被写界深度Trが設定された場合は数式11の関係式に従ってそれぞれ焦点距離fを算出する。また、被写界深度限界近点Lminが設定された場合は数式12に示す関係式によって、被写界深度限界遠点Lmaxが設定された場合には数式13に示す関係式によって、焦点距離fを算出する。
Figure 0004582295
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そして、該算出した焦点距離fが有効範囲内か否か、つまり、焦点距離fmin<焦点距離f<焦点距離fmaxであるか否かを判断する。この有効範囲内とは、ズームレンズ14bの可動範囲内か否かによって決まってくる。焦点距離fはズームレンズ14bの位置によって定まるからである。
該算出した焦点距離fが有効範囲内である場合には、該焦点距離fとなるような位置にズームレンズ14bを駆動させズームを行い、撮影を行う旨の指示があると静止画撮影処理を行う。この機能は、本発明の撮影制御手段に相当する。
一方、算出した焦点距離fが有効範囲内でないと判断するとエラー表示等の例外処理を行なう。
E.デジタルカメラ1の動作
第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図12、図13のフローチャートに従って説明する。
ユーザのキー入力部9の操作により撮影モードに設定されると、静止画撮影モードであるか否かを判断する(ステップS21)。静止画撮影モードに設定された場合は、ユーザによって入力された絞り値の設定を行う(ステップS22)。ここでは、絞り値Fを「3.2」と設定したものとする。なお、AE処理などによって自動的に絞り値を設定するようにしてもよい。
一方、静止画撮影モードでないと判断すると、その他のモードに設定する。
絞り値Fの設定を行うと、測光処理、WB処理等を行う。具体的には、測光値に基づく適正露出量(Ev)と設定絞り値Fから最適なシャッタ速度を設定し、また測光した光源入射光又は被写体反射光から光源の色温度などを求め、適切なホワイトバランスに設定する(ステップS23)。なお、ステップS22の絞り値Fの設定は、測光処理によって設定された絞り値であってもよい。
そして、被写体の撮影距離(被写体距離L)を検出する(ステップS24)。ここでは、フォーカスレンズ14aの位置により、被写体距離Lを検出する。
次いで、パンフォーカス自動ズーム、つまり、パンフォーカスのための自動ズームであるか否かを判断する(ステップS25)。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により、過焦点距離L∞を被写体距離に設定する旨の操作信号があるか否かにより判断する。パンフォーカス自動ズームであると判断すると、ステップS24で検出した被写体距離Lを過焦点距離L∞として設定する(ステップS29)。
一方、パンフォーカス自動ズームでないと判断すると、過焦点距離L∞設定による自動ズームであるか否かを判断する(ステップS26)。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により、過焦点距離L∞を入力する旨の操作信号があるか否かにより判断する。過焦点距離L∞設定による自動ズームであると判断すると、ユーザによって入力された値を過焦点距離L∞として設定する(ステップS30)。
一方、過焦点距離L∞設定による自動ズームでないと判断すると、被写界深度設定による自動ズームであるか否かを判断する(ステップS27)。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により前方又は後方被写界深度(Tf又はTr)を入力する旨の操作信号があるか否かにより判断する。被写界深度設定による自動ズームであると判断すると、ユーザによって入力された値を前方被写界深度Tf又は後方被写界深度Trとして設定する(ステップS31)。
一方、被写界深度設定による自動ズームでないと判断すると、被写界深度限界設定による自動ズームであるか否かを判断する(ステップS28)。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により、被写界深度限界近点Lmin又は被写界深度限界遠点Lmaxを入力する旨の操作信号があるか否かにより判断する。被写界深度限界設定による自動ズームであると判断すると、ユーザによって入力された値を被写界深度限界近点Lmin又は被写界深度限界遠点Lmaxとして設定する(ステップS32)。
一方、被写界深度限界設定による自動ズームでないと判断すると、通常のズームであるか否かを判断する(ステップS37)。この判断は、手動ズームボタンに対応する操作信号があるか否かにより判断する。手動ズームボタンとは、ズームレンズ14bを駆動させるためのボタンであり、T/Wボタンからなる。通常のズームであると判断すると、ズームボタンの操作に従いズームレンズ14aを駆動させて(ステップS38)、ステップS39に進み、通常のズームでないと判断するとそのままステップS39に進む。
なお、パンフォーカス自動ズームや被写界深度設定等による自動ズームであるか否かの判断は、予めユーザが設定モード等により過焦点距離f、前方又は被写界深度(Tf又はTr)等を設定しているか否かにより判断するようにしてもよい。例えば、ユーザが予め設定モードにより被写界深度限界遠点Lmaxを設定している場合には、被写界深度限界設定による自動ズームであると判断する。この場合には、既に設定を行っているので、ステップS32で設定を行うことなくステップS33に進む。他の場合も同様であり、ステップS29、ステップS30、ステップS31の処理を経ることなくステップS33に進む。
ステップS29、ステップS30、ステップS31、ステップS32で過焦点距離L∞、前方又は後方被写界深度(Tf又はTr)、被写界深度限界(近点Lmin、遠点Lmax)の設定を行うと、自動ズームボタンの操作が行われたか否かを判断する(ステップS33)。自動ズームボタンとは、上記設定した過焦点距離L∞、被写界深度限界(Lmin、Lmax)等の被写界深度条件となるようにズームを行うためのボタンである。
自動ズームボタンの操作が行われていないと判断すると、ステップS37に進み、自動ズームボタンの操作が行われたと判断すると焦点距離fの算出を行う(ステップS34)。
この焦点距離fの算出は、ステップS29で過焦点距離L∞を被写体距離Lに設定した場合は、数式9の過焦点距離L∞を被写体距離Lに代えて、焦点距離fを算出し、ステップS30でユーザが入力した値を過焦点距離L∞として設定した場合には、数式9の過焦点距離L∞に該入力した値を代入して焦点距離fを算出する。
また、ステップS31でユーザが入力した値を前方被写界深度Tfとして設定した場合には、数式10の前方被写界深度Tfに該入力した値を代入して焦点距離fを算出し、ユーザが入力した値を後方被写界深度Trとして設定した場合には、数式11の後方被写界深度Trに該入力した値を代入して焦点距離fを算出する。
また、ステップS32でユーザが入力した値を被写界深度限界近点Lminとして設定した場合には、数式12の被写界深度限界近点Lminに該入力した値を代入して焦点距離fを算出し、ユーザが入力した値を被写界深度限界遠点Lmaxとして設定した場合には、数式13の被写界深度限界遠点Lmaxに該入力した値を代入して焦点距離fを算出する。
なお、絞り値FはステップS22で設定した値、被写体距離LはステップS24で検出した距離であり、許容錯乱円直径δは予めROM8に記録されている。
焦点距離fの算出を行うと、該算出した焦点距離fが有効範囲内であるか否か、つまり、焦点距離fmin<焦点距離f<焦点距離fmaxであるか否かを判断する(ステップS35)。この有効範囲内とは、ズームレンズ14bの可動範囲内か否かによって決まってくる。焦点距離fはズームレンズ14bの位置によって定まるからである。
有効範囲内でないと判断するとエラー表示等の例外処理を行い、有効範囲内であると判断すると、算出した焦点距離fに対応する位置にズームレンズ14bを駆動させる(ステップS36)。
次いで、AF処理を行い(ステップS39)、スルー画像とともに被写界深度の距離換算スケール上の表示、前方又は後方被写界深度(Tf又はTr)、被写界深度限界(近点Lmin、遠点Lmax)の数値表示、関係グラフ等の表示を行う(ステップS40)。このときの様子を図14に示す。
図14を見ると、後方被写界深度Trは「∞m」であり、前方被写界深度Tfは「2.6m」である。また、被写界深度Zは「∞m」であり、被写界深度限界遠点Lmaxは「∞m」、被写界深度限界近点Lminは「1.4m」、算出された焦点距離fは「6mm」であることが容易にわかる。また、絞り値Fは、ユーザが設定した値、つまり、「3.2」である。
また、画像表示枠30には、スルー画像とともに、距離換算スケールが表示され、この距離換算スケール上に被写界深度Zが表示されている。この画像表示枠30を見れば、被写界深度Z(網がかかっている部分)は∞まであることわかる。つまり、撮影者から1.4m以降の離れた被写体であればピントが合うことが容易にわかる。
また、関係グラフ40を見ると、絞り値Fを変えると、被写界深度限界近点Lmin(線50)は異なるが、被写界深度限界遠点Lmaxは、∞mであることわかる。
また、図15は、絞り値F「3.2」はそのままで、後方被写界深度Trを「5.0m」と設定して自動ズームしたときの画像表示部10に表示される様子を示したものである。
図15を見て明らかなように、後方被写界深度Trはユーザが設定した「5.0m」であり、前方被写界深度Tfは「1.4m」、被写界深度Zは「6.4m」であることが容易にわかる。
また、被写界深度限界近点Lmaxは、「9.0m」であり、被写界深度限界近点Lminは「2.6m」、算出された焦点距離fは「11.25mm」であることがわかる。つまり、図13に示す画像より望遠ズームされていることとなる。なお、絞り値F「3.2」はユーザが設定した値がそのまま表示されている。
また、画像表示枠30を見ると、被写界深度Zは、撮影者から10m離れた位値の少し手前まで、つまり、線70(被写界深度限界遠点Lmaxの位置)までしかないことがわかる。この図を見ることにより、被写体のピントの合う位置、ボケる位置が容易にわかる。
また、関係グラフ40を見ると、絞り値Fを変えると、被写界深度限界近点Lmin(線50)、被写界深度限界遠点Lmax(線60)が変わることがわかる。
つまり、絞り値Fを変えた時の被写界深度Zが容易にわかり、絞り値Fを異ならせることにより、所望の被写界深度Zを得ることもできる。
この距離換算スケール等を画像表示部10に表示させると、被写体の撮影を行うか否かを判断し(ステップS41)、撮影を行う場合は、測光処理及びWB処理を行い(ステップS42)、測光値に基づく適正露出量(Ev)と設定絞り値Fから最適なシャッタ速度の再設定を行う(ステップS43)。
そして、静止画撮影処理を行い(ステップS44)、得られた画像データを被写界深度条件(絞り値F、前方又は後方被写界深度等)とともにメモリ・カード12(記録手段)に記録する(ステップS45)。なお、画像データと被写界深度条件は関連付けられて記録される。
そして、その他のキー処理、表示処理等を行う(ステップS46)。ステップS41で撮影を行わないと判断した場合にも、ステップS46に進み、その他のキー処理等の処理を行う。
以上のように、第2の実施の形態においては、前方又は後方被写界深度や被写界深度限度(遠点、近点)、過焦点距離などの被写界深度条件を入力又は選択すると、設定された絞り値と合焦する被写体の撮影距離に応じて、設定した前方又は後方被写界深度等が得られる焦点距離に自動的にズームを行うので、設定した絞り値と被写界深度条件の画像が簡単に撮影することができる。
また、設定した絞り値、被写界深度条件となるような画像を何度でも撮影することができる。
また、絞り値と被写界深度限界(近点、遠点)の関係グラフや、焦点距離を表示させるので、自動設定された被写界深度を加減補正する場合には、現在の被写界深度や関係グラフ、焦点距離を確認しながら、所定の被写界深度条件を設定するか、絞り値、焦点距離を加減補正することができ、所望の画像を撮影することができる。
ズーム倍率や被写体距離が変わっても、被写界深度条件は設定値を保つので、ユーザが所望の被写界深度の深浅や、前景や後景のピントの合う範囲やボケ具合などを加減した作画表現の撮影が初心者でも簡単に撮影することができる。
なお、カーソル操作やタッチパネル等により、画像表示部10内の被写体像の位置や範囲、距離を直接指定して、所望の被写界深度条件を設定できるようにしてもよい。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態においては、焦点距離f、ズーム倍率を保持したまま、ユーザが設定した被写界深度条件となるように、露出条件を自動設定するというものである。
F.デジタルカメラ1の構成
第3の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮影装置を実現する。
第3の実施の形態におけるデジタルカメラ1における、特徴となる構成の機能について説明する。
DSP/CPU3は、測光処理、ズーム処理、AF処理等を行うと、合焦した被写体距離L、焦点距離fを検出する(第2の検出手段)。被写体距離LはAF処理により設定されたフォーカスレンズ14aの位置により検出され、焦点距離fはAF処理のときズームレンズ14bの位置によって検出される。
そして、DSP/CPU3は、パンフォーカス自動露出であるか否かを判断する。つまり、過焦点距離L∞が被写体距離Lとなるように、絞り値Fを設定することをいう。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作によりパンフォーカス自動露出を選択する操作信号が送られて来たか否かにより判断する。パンフォーカス自動露出であると判断すると、過焦点距離L∞を被写体距離Lとして設定する。
DSP/CPU3は、パンフォーカス自動露出でないと判断すると、過焦点距離設定による自動露出であるか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により過焦点距離L∞を入力する旨の操作信号が送られて来たか否かにより判断する。過焦点距離設定による自動露出であると判断すると、ユーザによって入力された値を過焦点距離L∞として設定する。
DSP/CPU3は、過焦点距離L∞設定による自動ズームでないと判断すると、被写界深度設定による自動露出であるか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により前方被写界深度Tf又は後方被写界深度Trを入力する旨の操作信号が送られてきたか否かにより判断する。被写界深度設定による自動露出であると判断すると、ユーザによって入力された値を前方被写界深度Tf又は後方被写界深度Trとして設定する。
DSP/CPU3は、被写界深度設定による自動露出でないと判断すると、被写界深度限界設定による自動露出であるか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により被写界深度限界近点Lmin、被写界深度限界遠点Lmaxを入力する旨の操作信号が送られて来たか否かにより判断する。被写界深度限界設定による自動露出であると判断すると、ユーザによって入力された値を被写界深度限界近点Lmin又は被写界深度限界遠点Lmaxとして設定する。
DSP/CPU3は、被写界深度限界による自動露出でないと判断すると、ユーザに絞り値Fを入力させ、該入力された値を絞り値Fとして設定する。
なお、このパンフォーカス自動露出や過焦点距離設定等による自動露出であるか否かの判断は、予めユーザが設定モード等により過焦点距離f、前方又は被写界深度(Tf又はTr)等を設定しているか否かにより判断するようにしてもよい。例えば、ユーザが予め設定モードにより被写界深度限界遠点Lmaxを設定している場合には、被写界深度限界設定による自動露出であると判断する。この場合には、被写界深度限界遠点Lmaxは既に設定されているので、被写界深度設定による自動露出であると判断しても、被写界深度限界近点Lmaxの設定を行う必要はない。
そして、過焦点距離L∞、前方又は後方被写界深度(Tf又はTr)、被写界深度限界(近点Lmin又は遠点Lmax)を設定した場合には、該設定した値から絞り値Fの算出して、該算出した値を絞り値Fとして設定する(取得手段)。
この算出方法としては、パンフォーカス自動露出の場合、つまり、過焦点距離L∞=被写体距離Lとして設定した場合は、又は、ユーザによって過焦点距離L∞が入力された場合は、数式14の関係式に従って絞り値Fを算出する。
また、ユーザによって前方被写界深度Tfが入力された場合は、数式15の関係式に従って絞り値Fを算出し、後方被写界深度Trが入力された場合は、数式16の関係式に従って絞り値Fを算出する。
また、ユーザによって被写界深度限界近点Lminが入力された場合は、数式17の関係式に従って絞り値Fを算出し、後方被写界深度限界遠点Lmaxが入力された場合は、数式18の関係式に従って絞り値Fを算出する。
Figure 0004582295
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そして、DSP/CPUは、算出した値を絞り値Fとして設定又は、ユーザによって入力された値を絞り値Fとして設定すると、測光値に基づく適切な露出量(EV)と設定した絞り値Fからシャッタ速度を算出して設定する。
そして、設定された絞り値Fとシャッタ速度が有効範囲内か否かを判断し、有効範囲内である場合には被写体の撮影を行う(撮影制御手段)。
有効範囲外である場合には、エラー表示などの例外処理を行う。
G.デジタルカメラ1の動作
第3の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図16、図17のフローチャートに従って説明する。
ユーザのキー入力部9の操作により撮影モードに設定されると、静止画撮影モードであるか否かを判断する(ステップS51)。静止画撮影モードでないと判断するとその他のモードの処理を行う。
静止画撮影モードである場合には、測光処理、WB処理等を行う(ステップS52)。
そして、ズーム処理、AF処理等を行い(ステップS53)、合焦した被写体距離L、焦点距離fを検出する(ステップS54)。この被写体距離Lは、AF処理によって設定されたフォーカスレンズ14aの位置によって検出することができる。なお、位相差検出方式、赤外線検出方式により被写体までの距離を検出してもよいし、ユーザによって入力された距離でもよい。また、焦点距離fは、AF処理が行われたときのズームレンズ14bの位置によって検出することができる。
次いで、パンフォーカス自動露出であるかどうかを判断する(ステップS55)。つまり、過焦点距離L∞が被写体距離Lとなるように、絞り値Fを設定することをいう。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作によりパンフォーカス自動露出を選択する操作信号が送られて来たか否かにより判断する。パンフォーカス自動露出であると判断すると、過焦点距離L∞を被写体距離Lとして設定する(ステップS59)。
一方、パンフォーカス自動露出でないと判断すると、過焦点距離設定による自動露出であるかどうか判断する(ステップS56)。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により過焦点距離L∞を入力する旨の操作信号が送られて来たか否かにより判断する。過焦点距離設定による自動露出であると判断すると、ユーザによって入力された値を過焦点距離L∞として設定する(ステップS60)。
一方、過焦点距離設定による自動露出でないと判断すると、被写界深度設定による自動露出であるかどうかを判断する(ステップS57)。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により前方被写界深度Tf又は後方被写界深度Trを入力する旨の操作信号が送られてきたか否かにより判断する。被写界深度設定による自動露出であると判断すると、ユーザによって入力された値を前方被写界深度Tf、又は、後方被写界深度Trとして設定する(ステップS61)。
一方、被写界深度設定による自動露出でないと判断すると、被写界深度限界設定による自動露出であるかどうかを判断する(ステップS58)。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作により被写界深度限界近点Lmin、又は、被写界深度限界遠点Lmaxを入力する旨の操作信号が送られてきたか否かにより判断する。被写界深度限界設定による自動露出であると判断すると、ユーザによって入力された値を被写界深度限界近、又は、被写界深度限界遠点Lmaxとして設定する(ステップS62)。
一方、被写界深度限界設定による自動露出でないと判断すると、ユーザに絞り値Fを入力させ、該入力された値を絞り値Fとして設定し(ステップS64)、ステップS65に進む。
なお、パンフォーカス自動露出や被写界深度設定等による自動露出であるか否かの判断は、予めユーザが設定モード等により過焦点距離f、前方又は被写界深度(Tf又はTr)等を設定しているか否かにより判断するようにしてもよい。例えば、ユーザが予め設定モードにより被写界深度限界遠点Lmaxを設定している場合には、被写界深度限界設定による自動露出であると判断する。この場合には、既に設定を行っているので、ステップS62で設定を行うことなくステップS63に進む。他の場合も同様であり、ステップS59、ステップS60、ステップS61の処理を経ることなくステップS63に進む。
また、ステップS59、ステップS60、ステップS61、ステップS62で過焦点距離L∞、前方又は後方被写界深度(Tf又はTr)、被写界深度限界(近点Lmin又は遠点Lmax)の設定を行うと、該設定した過焦点距離L∞、又は前方又は後方被写界深度(Tf又はTr)、又は被写界深度限界(近点Lmin又は遠点Lmax)となるような絞り値Fを算出して、該算出した値を絞り値Fとして設定する(ステップS63)。
この算出方法としては、ステップS59で過焦点距離L∞を被写体距離Lとして設定した場合は、数式14の過焦点距離L∞を被写体距離Lに代えて絞り値Fを算出し、ステップS60でユーザが入力した値を過焦点距離L∞として設定した場合は、数式14の過焦点距離L∞該入力した値を代入して絞り値Fを算出する。
また、ステップS61でユーザが入力した値を前方被写界深度Tfとして設定した場合には、数式15の前方被写界深度Tfに該入力した値を代入して絞り値Fを算出し、ユーザが入力した値を後方被写界深度Trとして設定した場合には、数式16の後方被写界深度Trに該入力した値を代入して絞り値Fを算出する。
また、ステップS62でユーザが入力した値を被写界深度限界近点Lminとして設定した場合には、数式17の被写界深度限界近点Lminに該入力した値を代入して絞り値Fを算出し、ユーザが入力した値を被写界深度限界遠点Lmaxとして設定した場合には、数式18の被写界深度限界遠点Lmaxに該入力した値を代入して絞り値Fを算出する。
そして、ステップS63又はステップS64で絞り値Fの設定を行うと、測距処理に基づく適切な露出量(Ev)と設定した絞り値Fとからシャッタ速度を算出して設定する(ステップS65)。
次いで、設定した絞り値F及びシャッタ速度(露出条件)が有効範囲内かどうかを判断し(ステップS66)、有効範囲内でないと判断するとエラー表示等の例外処理を行い、有効範囲内であると判断すると、露出条件(絞り値F、シャッタ速度)設定後の状態での被写界深度、被写界深度限界(近点Lmin、遠点Lmax)、その他の撮影条件等を被写体のスルー画像とともに画像表示部10に表示させる(ステップS67)。
この表示は第1の実施の形態で説明したように、距離スケール上に被写界深度Zを表示させたり、被写界深度Z等の数値表示、関係グラフなどを表示させる。
そして、被写体の撮影を行うか否かを判断し(ステップS68)、撮影を行う場合は、測光処理及びWB処理を行い(ステップS69)、測光値に基づく適正露出量(Ev)と設定絞り値Fからシャッタ速度の再設定を行う(ステップS70)。
そして、設定した撮影条件で静止画撮影処理を行い(ステップS71)、得られた画像データを被写界深度条件(絞り値F、前方又は後方被写界深度等)とともにメモリ・カード12に記録する(ステップS72)。なお、画像データと被写界深度条件は関連付けられて記録される。
そして、その他のキー処理、表示処理等を行う(ステップS73)。
一方、ステップS68で撮影を行わないと判断した場合も、ステップS73に進み、その他のキー処理等を行う。
以上のように第3の実施の形態においては、前方又は後方被写界深度や被写界深度限度(遠点、近点)、過焦点距離などの被写界深度条件を入力又は選択すると、焦点距離fと合焦する被写体の撮影距離に応じて、設定した前方又は後方被写界深度等が得られる絞り値となるように自動露出を行うので、設定被写界深度条件の画像が簡単に撮影することができる。
また、同じ被写界深度条件となるような画像を何回でも撮影することができる。
また、絞り値と被写界深度限界(近点、遠点)の関係グラフや、焦点距離を表示させるので、自動設定された被写界深度を加減補正する場合には、現在の被写界深度や関係グラフ、焦点距離を確認しながら、所定の被写界深度条件を設定するか、絞り値、焦点距離を加減補正することができ、所望の画像を撮影することができる。
ズーム倍率や被写体距離が変わっても、被写界深度条件は設定値を保つので、ユーザが所望の被写界深度の深浅や、前景や後景のピントの合う範囲やボケ具合などを加減した作画表現の撮影が初心者でも簡単に撮影することができる。
なお、カーソル操作やタッチパネル等により、画像表示部10内の被写体像の位置や範囲、距離を直接指定して、所望の被写界深度条件を設定できるようにしてもよい。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態においては、ユーザにより設定された被写界深度条件等によりブラケティング撮影を行うというものである。
H.デジタルカメラ1の構成
第4の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮影装置を実現する。
第4の実施の形態におけるデジタルカメラ1における、特徴となる構成の機能について説明する。
DSP/CPUは、ユーザのキー入力部9の操作により設定モードに設定され、被写界深度ブラケティング撮影用の撮影条件である補正間隔、補正順序、撮影枚数が入力されると、該入力されたブラケティング撮影の撮影条件の設定を行う。
ここで。補正間隔とは、被写界深度ブラケティング撮影でブラケティングされていく間隔のことをいう。ここで、前方又は後方被写界深度(Tf又はTr)をブラケティングさせていく場合は、補正間隔がΔTf又はΔTrとなり、被写界深度限界(近点Lmin又は遠点Lmax)をブラケティングさせていく場合は、補正間隔がΔLmin、ΔLmaxとなる。例えば、補正間隔ΔTrが10mの場合には、後方被写界深度Trを10mずつ変えて被写体を撮影することとなる。
また、補正順序には、上り方向(+方向)、下り方向(−方向)、0+−順、0−+順などがある。例えば、0を補正のない初期の被写界深度条件とすれば、上り方向(+方向)の場合は、・・→(−2補正間隔)→(−1補正間隔)→(0、補正なし)→(+1補正間隔)→(+2補正間隔)→・・の順となり、下り方向(−方向)の場合は、・・→(+2補正間隔)→(+1補正間隔)→(0、補正なし)→(−1補正間隔)→(−2補正間隔)→・・の順となる。
また、0+−順の場合は、(0、補正なし)→(+1補正間隔)→(+2補正間隔)→・・→(−1補正間隔)→(−2補正間隔)→・・・の順となり、0−+順の場合は、(0、補正なし)→(−1補正間隔)→(−2補正間隔)→・・→(+1補正間隔)→(+2補正間隔)→・・の順となる。
また、撮影枚数とは、ブラケティング撮影により一度に連続撮影する回数のことをいう。
そして、DSP/CPU3は、該設定したブブラケティング撮影用の撮影条件で被写体をブラケティング撮影すると判断すると、該設定した撮影条件に従って、ブラケティング撮影を行う(連続撮影制御手段)。
例えば、補正間隔をΔTr、補正順序を上り方向、撮影枚数を5と設定した場合は、1枚目(Tr−2ΔTr)→2枚目(Tr−ΔTr)→3枚目(Tr)→4枚目(Tr+ΔTr)→5枚目(Tr+2ΔTr)となるような画像を撮影するので、まず1枚目の画像の後方被写界深度(Tr−2ΔTr)を設定し(設定手段)、該設定した後方被写界深度となるような絞り値Fを算出し(取得手段)、該算出した絞り値Fで撮影を行う(連続撮影制御手段)。そして、2枚目の画像の後方被写界深度(Tr−ΔTr)を設定し(設定手段)、該設定した後方被写界深度となるような絞り値Fを算出し(取得手段)、該算出した絞り値Fで撮影を行う(連続撮影制御手段)、という動作を5枚目の画像の撮影まで行う。この絞り値Fの算出方法については第3の実施の形態で述べたとおりである。
なお、ここではブラケティング撮影による撮影される画像ごとに絞り値Fを算出して撮影したが、焦点距離fを算出して撮影するようにしてもよい。
つまり、まず1枚目の画像の後方被写界深度(Tr−2ΔTr)となるような焦点距離fを算出し、該算出した焦点距離fとなるようにズームレンズ14bを駆動させてから撮影を行う。そして、2枚目の画像の後方被写界深度(Tr−ΔTr)となるような焦点距離fを算出し、該算出した焦点距離fとなるようにズームレンズ14bを駆動させて撮影を行う、という動作を5枚目の画像の撮影まで行うこととなる。
I.デジタルカメラ1の動作
第4の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図18、図19のフローチャートに従って説明するが、ここでは、補正間隔をΔTrと限定したとき、つまり、後方被写界深度Trをブラケティングして撮影するときのデジタルカメラの動作に限定して説明する。
なお、補正間隔をΔTf、ΔLmin、ΔLmaxとした場合でも基本的な処理はΔTrと変わらない。
ユーザのキー入力部9の操作によりモードが設定されると、ステップ81で、静止画撮影モードであるか否かを判断し(ステップS81)、静止画撮影モードでないと判断すると、設定モードであるか否かを判断する(ステップS82)。
ステップS82で設定モードであると判断すると、被写界深度ブラケット設定であるか否かを判断する(ステップS83)。被写界深度ブラケット設定とは、被写界深度ブラケティング撮影により撮影するための補正間隔「ΔTr」、補正順序、撮影枚数「2k+1枚」などの撮影条件を設定することをいう。
被写界深度ブラケット設定であると判断すると、ユーザによって入力された補正間隔「ΔTr」、撮影枚数「2k+1」、補正順序等の設定を行い(ステップS84)、ステップS81に戻る。この補正間隔、撮影順序等のユーザの入力方法については後述する。ここでは、後方被写界深度Trの補正間隔「ΔTr=10m」、補正順序「上り順」、撮影枚数「2k+1=3枚」と設定したとする。なお、撮影枚数を3枚と設定したので、k=1となる。
一方、ステップS82に設定モードでないと判断するとその他のモードの処理を行い、ステップS83で被写界深度ブラケット設定でないと判断するとその他の設定処理を行う。
ステップS81で静止画撮影モードであると判断すると、測光処理、WB処理等を行う(ステップS85)。そして、ズーム処理、af処理を行い(ステップs86)、現在設定されている絞り値f、被写体距離L、焦点距離fから過焦点距離l∞0、前方又は後方被写界深度(Tr0、Tf0)、被写界深度限界(近点Lmin0、遠点Lmax0)の算出を行う(ステップS87)。この算出は、上述したように、数式1から数式5に従って算出する。なお、このTr0、Tf0等の値は、ブラケティング撮影で撮影される画像の基準となる被写界深度条件の値を示している。
そして、被写体のスルー画像とともに距離換算スケール、ステップS87で算出した前方又は後方被写界深度(Tf0、Tr0)等の数値、関係グラフなどを画像表示部10に表示させ、被写界深度Zを距離換算スケール上に表示させる(ステップS88)。
図21は、そのときの画像表示部10の様子を示したものである。
後方被写界深度Tr(=Tr0)=20m、前方被写界深度Tf(=Tf0)=1.8m、被写界深度Z(=Z0)=21.8m、被写界深度限界遠点Lmax(=Lmax0)=24.0m、被写界深度限界近点Lmin(=Lmin0)=2.2mであることがわかる。また、焦点距離f=18mm、絞り値F=12.3である。
そして、被写体の撮影を行うか否かを判断する(ステップS89)。この判断は、シャッタボタンの操作、若しくはブラケティング撮影ボタンの操作に対応する操作信号がキー入力部9から送られてきたか否かにより判断する。撮影を行わないと判断するとステップS99に進み、撮影を行うと判断すると、被写界深度ブラケティング撮影であるか否かを判断する(ステップS90)。この判断は、ブラケティング撮影ボタンの操作に対応する操作信号がキー入力部9から送られてきたか否かにより判断する。なお、静止画撮影用のシャッタボタンとブラケティング撮影ボタンを別個に設けたが、予めユーザがブラケティング撮影を行う旨を指示しておき、シャッタボタンを押下するとブラケティング撮影を行うようにしてもよい。
そして、ブラケティング撮影でないと判断するとその他の撮影処理を行い、ブラケティング撮影であると判断すると、ブラケティング撮影を行うべくステップS91に進む。
まず、ブラケティング撮影を行うと判断すると(ステップS90でYに分岐)、ステップS84で設定された撮影順序が上り順であるか否かを判断する(ステップS91)。ステップS84で補正順序を「上り順」と設定したので、ステップS92に進み、後方被写界深度の初期値Tr1(Tr1=Tr0−kΔTr)の設定を行う。ここでの初期値とは、ブラケティング撮影で最初に撮影する画像の後方被写界深度Trの値のことをいう。なお、補正間隔をΔLmin等に設定した場合には、初期値はブラケティング撮影で最初に撮影する画像の被写界深度限界近点Lmin1(Lmin1=Lmin0−kΔLmin)等となる。
ここでは、Tr0=20m、ΔTr=10、k=1(撮影枚数3枚=2k+1から)、初期値Tr1は、「Tr1=20m−1・10m=10m」となる。
そして、撮影順序mを「m=+1」に設定して(ステップS93)、ステップS94に進む。
一方、ステップS91で撮影順序が上り順でないと判断すると、撮影順序が下り順であるか否かを判断する(ステップS100)。撮影順序が下り順であると判断すると、後方被写界深度の初期値Tr1(Tr1=Tr0+k・Δtr)の設定を行う(ステップS101)。この場合の初期値Tr1は、「Tr1=20m+1・10m=30m」となる。そして、撮影順序mを「m=−1」と設定して(ステップS102)、ステップS94に進む。
ステップS94に進むと、撮影済み枚数jを「j=0」、撮影枚数nを「n=2k+1=3枚」と設定して、被写界深度補正撮影処理を行う(ステップS95)。
ここで、被写界深度補正撮影処理の動作を図20のフローチャートに従って説明する。
補正被写界深度補正撮影処理を開始すると、図20のステップS131に進み、ブラケティング撮影で撮影する画像の後方被写界深度Tr「Tr=Tr1+m・j・ΔTr」を設定する。ここでは「Tr1=10m」であり、「j=0」、「m=+1」、「ΔTr=10m」であるので、「Tr=10+1・0・10m=10m」となる。
なお、撮影順序下り順序の場合には、「Tr1=30」であることから、「Tr=30+1・0・10m=30m」となる。
次いで、設定した被写界深度Trに相当する絞り値Fを算出して設定する。この絞り値Fは上述したように、数式16に従って算出する。なお、被写界深度限界をブラケティングさせる場合には、絞り値Fは、数式17(近点Lmin)、数式18(遠点Lmax)によって算出される
そして、絞り値Fに相当する絞り開口となるように絞り兼用シャッタ15を設定し(ステップS133)、測距処理、WB処理等を行う(ステップS134)。
そして、測距処理に基づく適切な露出量(Ev)とステップS132で設定した絞り値Fに適切なシャッタ速度に設定する(ステップS135)。
そして、設定した撮影条件で撮影し、得られた画像データをバッファメモリに記憶してから(ステップS136)、フラッシュメモリ7に転送記録する(ステップS137)。
そして、図19のフローチャートに戻り、撮影済み枚数jを「j=j+1」に設定する(ステップS96)。ここでは、「j=0+1=1」となる。
そして、撮影済み枚数jが設定した撮影枚数n、ここでは、3枚以上であるか否かを判断する(ステップS97)。撮影済み枚数jは1なので、撮影枚数より少ないと判断し、ステップS95、つまり、図20のステップS131に戻り、後方被写界深度Trを設定して(ここでは、Tr=10m+1・1・10=20m)、該設定した後方被写界深度Trに相当する絞り値Fを算出して、撮影を行う。
この動作を撮影済枚数jが撮影枚数n(ここでは、3)となるまで上記した動作を繰り返し、撮影済枚数jが撮影枚数n以上と判断すると(ステップS97でYに分岐)、該フラッシュメモリ7に記録されている複数の画像データ(ブラケティング撮影により撮影された画像データ)を被写界深度条件とともにメモリ・カード12に記録する(ステップS98)。このステップS95〜ステップS97のループによって撮影される画像は図22に示すような画像となる。
図22はこのブラケティング撮影により撮影される画像のタイムチャートを示したものであり、1枚目に撮影される画像の後方被写界深度Trは10mであり、2枚目は20m、3枚目は30mである。なお、斜線部はピントが合っている領域、つまり、被写界深度Zの領域を示している。
そして、ブラケティング撮影により撮影された画像データ等をメモリ・カード12に記録すると、その他のキー処理、表示処理などを行う(ステップS99)。
一方、ステップS100で、撮影順序が下り順でもないと判断すると、撮影順序が0+−順であるか否かを判断する(ステップS103)。撮影順序が0+−順でもないと判断するとその他の処理を行い、0+−順であると判断すると、被写界深度の初期値Tr1(Tr1=Tr0)の設定を行う(ステップS104)。そして、撮影順序mを「m=+1」に設定し(ステップS105)、撮影枚数nを「n=k+1」、撮影済枚数jを「j=0」に設定する(ステップS106)。ここで、ステップS84でブラケティング撮影により撮影する全体の撮影枚数を3と設定した場合には、「2k+1=3」より「k=1」となることから、撮影枚数nは2となる。
そして、被写界深度補正撮影処理を行う(ステップS107)。ここでの被写界深度補正撮影処理は上述したように、図20のステップS131からステップS137の処理を踏むことになる。
そして、撮影済枚数jを「j=j+1」に設定し(ステップS108)、撮影済枚数jが撮影枚数n(ここでは、2)以上か否かを判断し(ステップS109)、撮影済枚数jが撮影枚数n以上でない場合には、ステップS107に戻り上記した動作を繰り返す。
つまり、このステップS107〜ステップS109の処理で、後方被写界深度Tr(Tr=Tr1+m・j・ΔTr)であることから、撮影される画像の後方被写界深度は、1枚目が20m、2枚目が30mとなる。なお、Tr1=Tr0=20m、ΔTr=10mとする。
そして、撮影済枚数jが撮影枚数n以上か否かを判断し、撮影枚数n以上である場合には、撮影順序mを「m=−1」に設定し(ステップS110)、撮影枚数nを「n=k」(ここでは、「n=k=1」)、撮影済枚数jを「j=1」に設定して(ステップS111)、被写界深度補正撮影処理を行う(ステップS112)。被写界深度補正撮影処理は上述したように、図20のステップS131〜ステップS137までの処理を踏むこととなる。
そして、撮影済枚数jを「j=j+1」(ここでは、「j=1+1=2」)に設定して(ステップS113)、撮影済枚数jが撮影枚数n以上か否かを判断する(ステップS114)。ここでは撮影済枚数jが2であり、撮影枚数nが1であることから、撮影済枚数jが撮影枚数n以上であると判断する。
撮影済枚数jが撮影枚数n以上でないと判断するとステップS112に戻り、撮影済枚数jが撮影枚数n以上であると判断するとステップS98に進み、該フラッシュメモリ7に記録されている複数の画像データ(ブラケティング撮影により撮影された画像データ)を被写界深度条件とともにメモリ・カード12に記録する。
このステップS112〜ステップS114の処理で撮影される画像の後方被写界深度Trは10mとなることになる。
つまり、ステップS84で、補正間隔ΔTr=10m、撮影枚数3と設定した場合には、撮影順序が異なっても、撮影される画像は、後方被写界深度がそれぞれ「Tr=10m」、「Tr=20m」、「Tr=30m」、の画像を得ることがわかる。但し、Tr0=20m。
以上のように第4の実施の形態においては、被写界深度の設定などの撮影条件を変えて撮影しなくても、1回のシャッタ操作だけで被写界深度条件の異なる画像を複数撮影することができる。
また、狙って撮影した場合の被写界深度条件が望みの被写界深度でない場合も、ブラケティング撮影した複数の連続画像の中から、所望の被写界深度の深浅やピントが合う範囲やボケ範囲となる画像を得ることができ、満足のいく画像を撮影することができる。
また、補正間隔を自由に設定することができるので、ブラケティング撮影により撮影される画像の被写界深度の深浅や、ピントが合う範囲、ボケ範囲を調節することができ、所望の被写界深度条件を有する画像を撮影することができる。
また、ある程度所望の被写界深度条件を入力しておき、補正間隔を調整することで、より適切、所望の画像をブラケティング撮影により得ることができる。
また、撮影枚数を入力することができるので、その場の状況に応じて撮影枚数を入力することにより所望の画像を得ることができる。例えば、ユーザが入力した画角により所望の画像をほぼ得ることができる場合には撮影枚数は少なくてすみ、ユーザが設定した画像の画角では所望の画像を得ることができない場合には撮影枚数は多くすることにより、所望の画像を得ることができる。
なお、第4の実施の形態においては、ブラケティング撮影の一例として、後方被写界深度をブラケティングさせて撮影する場合のデジタルカメラの動作について説明したが、これに限らず、前方被写界深度又は被写界深度限界近点又は被写界深度限界遠点又は過焦点距離をブラケティングさせて撮影することができることはいうまでもない。
ユーザの被写界深度条件(後方被写界深度等)の設定を行わずに、撮影を行うと判断すると、ブラケティング撮影を行うようにしたが、ユーザが予め後方被写界深度等の撮影条件を設定し、撮影を行うと判断するとブラケティング撮影を行うようにしてもよい。つまり、第2の、第3の実施の形態に説明するように、ユーザに設定された被写界深度条件となるように設定してから、ブラケティング撮影を行うようにする。これにより、ユーザによって設定された後方被写界深度を基準にブラケティング撮影を行うので、ユーザが所望する画像を確実に得ることができる。
また、ブラケティングされる被写界深度条件となるような絞り値Fを算出して、ブラケティング撮影を行うようにしたが、ブラケティングされる被写界深度条件となるような焦点距離fを算出してブラケティング撮影を行うようにしてもよい。
つまり、第3の実施の形態のように被写界深度条件に対応する絞り値Fを算出するのではなく、第2の実施の形態のように被写界深度条件に対応する焦点距離fを算出することになる。この場合の絞り値Fは、ユーザによって入力された値やAE処理によって設定された絞り値などを使用する。
また、被写界深度条件をブラケティングさせて撮影する場合について述べたが、ブラケティング撮影を行うことなく、被写体を連続して撮影を行うようにしてもよい。このとき、撮影ごとに他の被写界深度条件を設定して撮影を行うようにしてもよい。例えば、連続撮影において、1枚目は後方被写界深度Trが「10m」となるような画像を撮影し、2枚目は被写界深度限界遠点Lmaxが「50m」となるような画像を撮影し、3枚目は過焦点距離L∞が「10m」となるような画像を連続して撮影するようにしてもよい。
また、同じ被写界深度条件で連続撮影する場合においても、1枚目は後方被写界深度Trが「5m」となるような画像を撮影し、2枚目は後方被写界深度Trが「15m」となるような画像を撮影し、3枚目は後方被写界深度Trが「20m」となるような補正間隔がバラバラな画像を連続して撮影するようにしてもよい。
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態においては、ユーザにより設定された被写界深度条件・露出条件等により被写界深度及び露出をブラケティングして撮影(マルチブラケティング撮影)を行うというものである。
J.デジタルカメラ1の動作
第5の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図23、図24のフローチャートに従って説明するが、ここでは、被写界深度条件の補正間隔をΔTrと限定したときのデジタルカメラ1の動作に限定して説明する。
静止画撮影モードに設定されたと判断すると、測光処理、WB処理などを行う(ステップS151)。そして、ズーム処理、AF処理を行ってから(ステップS152)、現在設定されている絞り値f、被写体距離L、焦点距離fから過焦点距離l∞0、前方又は後方被写界深度(Tr0、Tf0)、被写界深度限界(近点Lmin0、遠点Lmax0)の算出を行う(ステップS153)。この算出は、上述したように、数式1から数式5に従って算出する。なお、このTr0、Tf0等の値は、ブラケティング撮影で撮影される画像の基準となる被写界深度条件の値を示している。
そして、被写体のスルー画像とともに距離換算スケール、ステップS153で算出した前方又は後方被写界深度(Tf0、Tr0)等の数値、関係グラフなどを画像表示部10に表示させ、被写界深度Zを距離換算スケール上に表示させる(ステップS154)。このときに、図21に示すような画像、関係グラフ等が画像表示部10に表示されているものとする。この図の説明については第4の実施の形態で述べたのでここででは省略する。
そして、被写体の撮影を行うか否かを判断する(ステップS155)。この判断は、シャッタボタン押下、又は、ブラケティング撮影を行う旨を指示するブラケティング撮影ボタンに対応する操作信号がキー入力部9から送られてきたか否かにより判断する。撮影を行わないと判断するとその他の処理を行い、撮影を行うと判断すると、ステップS156に進む。
撮影を行うと判断すると、被写界深度・露出ブラケティング撮影を行うか否かを判断する(ステップS156)。この判断は、ユーザのキー入力部9の操作によりブラケティング撮影のうち被写界深度・露出ブラケティングが選択された状態で、且つ、ブラケティング撮影ボタンに相当する操作信号がキー入力部9から送られてきたか否かにより判断する。なお、静止画撮影用のシャッタボタンとブラケティング撮影ボタンを別個に設けたが、予めユーザが被写界深度・露出ブラケティング撮影を行う旨を指示された状態でシャッタボタンが押下されたと判断すると、被写界深度・露出ブラケティング撮影を行うと判断するようにしてもよい。
ここで、ユーザが設定モードにより予め設定した被写界深度ブラケティング撮影用の条件とは、被写界深度補正間隔(ΔTr、ΔTF、ΔLmin、ΔLmaxなど)、被写界深度補正順序(上り順、下り順など)、被写界深度補正撮影枚数(2・k1+1)のことをいい、露出ブラケティング用の条件とは、露出補正間隔(ΔEv)、露出補正順序(上り順、下り順など)、露出補正撮影枚数(2・k2+1)のことをいう。ここでは、ユーザは設定モードで、被写界深度ブラケティング撮影用の条件の補正間隔ΔTrを10m、補正順序を上り順、撮影枚数を3(2・k1+1=3なので、k1=1となる)と設定し、露出ブラケティング撮影用の条件の補正間隔ΔEvを0.3Ev、補正順序を上り順、撮影枚数を3(2・k2+1=3なので、k2=1となる)と設定したものとする。
図23のフローチャートに戻り、ステップS157で、被写界深度・露出ブラケティング撮影でないと判断すると、その他の撮影処理を行い、被写界深度・露出ブラケティング撮影であると判断すると、被写界深度補正順序が上り順であるか否かを判断する(ステップS157)。
ここでは、被写界深度補正順序を上り順と設定してあるので、上り順と判断し、ブラケティングさせる後方被写界深度の初期値Tr1(Tr1=Tf0−k1・ΔTr)を設定する(ステップS158)。ここではTr0が20mであるので(図21参照)、後方被写界深度の初期値Trは「Tr1=20−1・10m=10m」となる。そして、撮影順序m1を「m1=+1」と設定して(ステップS159)、ステップS164に進む。
一方、ステップ157で被写界深度補正順序が上り順でないと判断すると、被写界深度補正順序が下り順であるか否かを判断する(ステップS160)。下り順であると判断すると、ブラケティングさせる後方被写界深度の初期値Tr1(Tr1=Tr0+k1・ΔTr)と設定し(ステップS161)、撮影順序m1を「m1=−1」と設定して(ステップS162)、ステップS164に進む。
一方、ステップS160で被写界深度補正順序が下り順でないと判断すると、その他の補正順序の初期値等を設定して(ステップS163)、ステップS164に進む。
ステップS164に進むと、撮影枚数n1、撮影済枚数j1を設定する。ここでは、n1=2・k1+1=3と、j1=0と設定する。
そして、ブラケティング撮影で撮影する画像の後方被写界深度Tr(Tr=Tr1+m1・j1・ΔTr)を設定する(ステップS165)。ここでTr1はステップS158で「10m」と設定され、撮影順序m1はステップS159で「+1」と設定され、撮影済枚数j1はステップ164で「0」と設定されているので、Tr=10mとなる。
そして、図24のステップS166に進み、ステップS165で設定した後方被写界深度Trとなるような絞り値Fを算出して設定を行う。この算出は、数式16の関係式によって算出することができる。
そして、露出補正順序が上り順であるか否かを判断する(ステップS167)。ここでは、露出補正順序を上り順であると設定しているので、露出の初期値Ev1(Ev1=Ev0−k2・ΔEv)を設定する(ステップS168)。ここで、Ev0とは撮影を行うと判断したときの露出量のことをいう。よって、Ev1=Ev0−1・0.3Evとなる。
そして、撮影順序m2を「m2=+1」と設定して(ステップS169)、ステップS174に進む。
一方、露出補正順序が上り順でないと判断すると、露出補正順序が下り順であるか否かを判断し(ステップS170)、下り順である場合には、露出の初期値Ev1(Ev1=Ev0+k2・ΔEv)を設定する(ステップS171)。そして、撮影順序m2を「m2=−1」と設定して(ステップS172)、ステップS174に進む。
また、補正露出順序が上り順でもないと判断すると、その他の補正順序の初期値の設定等を行って(ステップS173)、ステップS174に進む。
ステップS174に進むと、撮影枚数n2、撮影済枚数j2の設定を行う。ここでは、n2=2・k2+1=3、j2=0と設定する。
そして、ブラケティング撮影の露出Ev(Ev=Ev1+m2・j2・ΔEv)を設定し、該設定した露出EvとステップS166で設定した絞り値Fとから最適なシャッタ速度の設定を行う(ステップS175)。ここでのブラケティング撮影の露出Evは「Ev=Ev0−0.3Ev」となる。
そして、設定した被写界深度条件、露出条件(絞り値F、シャッタ速度)で被写体の撮影処理を行い、得られた画像データ及び被写界深度条件などをバッファメッモリを介してフラッシュメモリ7に記録する(ステップS176)。
そして、撮影済枚数j2を「j2=j2+1」に設定し(ステップS177)、j2がn2以上か否かを判断する(ステップS178)。ここでは、j2=1であり、n2=3であるので小さいと判断し、ステップS175に戻り、上記した動作を繰り返す。
ここでは、ステップS175〜ステップS178のループにより、露出が「Ev0−0.3Ev」、「Ev0±0」、「Ev0+0.3Ev」の3枚の画像が撮影されることになる。なお、「Ev0」とは撮影を行うと判断したときの露出量を示しており、この3枚の画像の後方被写界深度Trは10mであることは言うまでもない。
一方、ステップS178でj2がn2以上であると判断すると、ステップS179に進む。
そして、ステップS179に進むと、撮影済枚数j1を「j1=j1+1」に設定して、撮影済枚数j1が撮影枚数n1以上であるか否かを判断し(ステップS180)、j1がn1以上である場合にはステップS181に進み、j1がn1より小さい場合にはステップS165に戻り、上記した動作を繰り返す。
ここでは、j1=1であり、n1=3であるので、j1はn1以上ではないと判断するので、ステップS165に戻り、後方被写界深度Tr(Tr=Tr1+m1・j1・ΔTr)の設定を行う。ここでは、後方被写界深度Trは20mとなる。そして、設定された被写界深度となるような絞り値Fを設定し、露出ブラケティング撮影、つまり、露出が「Ev0−0.3Ev」、「Ev0±0Ev」、「Ev0+0.3Ev」となるような画像を撮影する。
そして、撮影済枚数j1を「j1=j1+1」に設定し(ここでは、j1=2)、j1は、n1(n1=3)以上ではないので、再び後方被写界深度Trの設定を行い(ここでは、Tr=30m)、設定した後方被写界深度Trとなるような絞り値Fを設定し、露出ブラケティング撮影、つまり、露出量が「Ev0−0.3Ev」、「Ev0±0Ev」、「Ev0+0.3Ev」となるような画像を撮影する。
そして、撮影済枚数j1を「j1=j1+1」に設定し(ここでは、3)、j1はn1以上であるか否かを判断する。ここでは、j1=n1=3であるから、j1はn1以上であると判断しステップS181に進む。
ステップS181に進むと、フラッシュメモリ7に記録されているブラケティング撮影により撮影された画像データを被写界深度条件とともにメモリ・カード12に記録する。
図25は、このブラケティング撮影で撮影された画像のタイムチャートを示すものである。
まず、1枚目に後方被写界深度Tr「10m」、露出「Ev0−0.3Ev」の画像が撮影され、2枚目に後方被写界深度Tr「m10」、露出「Ev0±0.3Ev」の画像、3枚目に後方被写界深度Tr「10m」、露出「Ev0+0.3Ev」の画像が撮影されている。
そして、4枚目から6枚目の画像は、後方被写界深度Tr「20m」であり、4枚目の露出は「Ev0−0.3Ev」、5枚目の露出は「Ev0±0Ev」、6枚目の露出は「Ev0+0.3Ev」である。
そして、7枚目から9枚目の画像は、後方被写界深度Tr「30m」であり、7枚目の露出は「Ev0−0.3Ev」、8枚目の露出は「Ev0±0Ev」、9枚目の露出は「Ev0+0.3Ev」である。
次に、ユーザのブラケティング撮影用の条件の入力方法の一例を図26を用いて説明する。
まず、ユーザがキー入力部9の設定モードキーを操作すると、図26(i)に示すような設定モードの画像が画像表示部10に表示される。画像表示部10には、「通常連写」、「高速連写」、「16枚連写」、「オートブラケティング」、「切」の5項目が表示され、それぞれの項目ごとに四角いチェックボックスが表示されている。このチェックボックスが黒く表示されている項目が現在選択されている項目であることを表示している。図を見ると、現在はオートブラケティングが選択されていることがわかる。ユーザはカーソルキーの「↑」、「↓」を操作することにより、ユーザが選択したい項目を選択することができる。例えば、カーソルキーの「↑」を操作すると、「オートブラケティング」のチェックボックスから「16枚連写」のチェックボックスが黒く表示される。つまり、「16枚連写」が選択される。
次に、「オートブラケティング」が選択されている状態で、ユーザがカーソルキーの「→」を操作すると、図26(j)に示すような画像が表示される。つまり、オートブラケティングの種類を選択することができる状態へと切り換わる。
ここでは、「AE」、「WB」、「フォーカス」、「画角」、「被写界深度」、「マルチ」の6項目が表示されており、それぞれの項目ごとに丸いチェックボックスが表示されている。現在は「AE」が選択されている状態である。この「AE」とは、AEブラケティングのことを意味している。ここで、ユーザがカーソルキーの「→」を操作すると、図26(m)に示すようにAEブラケティングの条件を入力するための画像が表示される。
図26(m)に示す画像の下には丸いチェックボックスが左下、中下、右下の3ケ所に表示されており、現在は左下のチェックボックスが黒く表示されている。この左下のチェックボックスが黒く表示されているときは、補正間隔を入力する項目が選択されている状態であることを表示しており、現在は補正間隔が「0.3」Ev毎であることがわかる。この入力方法としては、ユーザがカーソルキーの「↑」、「↓」を操作して補正間隔の数値を切り替えることにより数値を入力することができる。例えば、カーソルキーの「↑」を操作すると、補正間隔が「0.3」Ev毎から「0.2」Ev枚に切り換わり、カーソルキーの「↓」を操作すると補正間隔が「0.3」Ev毎から「0.4」Ev毎に切り換わる。
また、ユーザがカーソルキーの「→」や「←」を操作することにより、左下のチェックボックスから中下のチェックボックスが選択された状態、つまり、補正枚数を設定する項目が選択されている状態へと切り換わる。そして、更にユーザがカーソルキーの「→」を操作すると、補正順序を設定する項目が選択されている状態となる。
また、図26(j)に示すような画像が表示されている状態で、ユーザがカーソルキーの「↓」を操作していき、図26(k)に示すように「被写界深度」が選択されている状態で、カーソルキーの「→」を操作すると、図26(n)に示すような画像が表示される。図26(n)は、後方被写界深度をブラケティングさせていく場合のブラケティングの条件を入力するための画像であるが、後方被写界深度ではなく、前方被写界深度、被写界深度限界近点などをティブラケングさせていく場合のブラケティングの条件を入力するための画像でもよい。また、ユーザのキー入力部9の操作により被写界深度条件を入力する画像が切り換わるようにしてもよい。
このブラケティングの条件の入力操作は上述したAEブラケティングの条件の選択方法と同一であり、左下は補正間隔、中下は補正枚数、右下は補正順序である。
次に、図26(k)に示すような画像が表示されている状態で、ユーザがカーソルキーの「↓」を操作することにより、図26(l)に示すように「マルチ設定」が選択されている状態でカーソルキーの「→」を操作すると、図26(o)に示すようなマルチブラケティングの条件を入力するための画像が画像表示部10に表示される。
画像表示部10には、「AE」、「WB」、「フォーカス」、「画角」、「被写界深度」の5項目が表示されており、それぞれの項目ごとに丸いチェックボックスが表示されている。
図26(o)を見てわかるとおり、現在は、「AE」のチェックボックスが黒く表示されている。つまり、「AE」のブラケティング条件を入力することができる状態である。ここでは、「AE」ブラケティングの条件は、「−0.3」、「±0」、「+0.3」となっており、これは、AEブラケティングによりブラケティングされる露出が標準の露出から−0.3Ev、標準露出、標準露出から+0.3Evであることを表わしている。この「−0.3」、「±0」、「+0.3」の入力方法は上述したとおりである。
また、ユーザは、カーソルキーの「↓」を操作していくことにより、ブラケティングさせる項目を選択することができる。つまり、カーソルキーの「↓」を1回操作することにより、「WB」が選択されている状態(「WB」の条件を入力することができる状態)に切り換わり、更に「↓」を操作することにより、「フォーカス」が選択されている状態へと切り換わる。
ここでは、AEブラケティングの条件の他に、被写界深度ブラケティングの条件「−10m」、「±0」、「+10m」が入力されている(図26(o)参照)。ここでの入力した被写界深度ブラケティングの条件は、後方被写界深度ブラケティングの条件であるとする。なお、ユーザのキー入力部9の操作により、入力する被写界深度ブラケティングの条件が、どの種類の被写界深度ブラケティングの条件であるのかを選択することができる。例えば、入力する被写界深度ブラケティングの条件が前方被写界深度ブラケティングの条件又は被写界深度限界遠点ブラケティングの条件というように選択することができる。
そして、実行キーなどを操作することにより、ユーザによって入力された条件が設定される。
以上のように第5の実施の形態においては、1回の撮影で被写界深度条件と露出条件とを組み合わせて加減補正した複数枚の画像を撮影することができるので、所望の被写界深度の深浅表現で、且つ、適切な露出条件の画像が得ることができる。
なお、第5の実施の形態においては、被写界深度条件と露出をブラケティングさせて被写体を撮影するようにしたが、露出ではなく、WB(ホワイトバランス)、シャープネス、コントラスト、フィルタ、カラー補正等を組み合わせて、ブラケティング撮影を行うようにしてもよい。例えば、被写界深度条件とコントラストをブラケティングさせて撮影するようにしてもよい。
また、被写界深度条件と露出とWBなどの複数をブラケティングさせて撮影するようにしてもよい。つまり、マルチブラケティング撮影を行うようにしてもよい。
また、ブラケティングされる被写界深度条件となるような絞り値Fを算出して、ブラケティング撮影を行うようにしたが、ブラケティングされる被写界深度条件となるような焦点距離fを算出してブラケティング撮影を行うようにしてもよい。これにより、ブラケティングにより被写界深度を変えるたびに(焦点距離を変えていくごとに)露出ブラケティング等のズームレンズを動かさないブラケティング撮影を行うので、ズームレンズを移動させる無駄を省くことができ、迅速にマルチブラケティング撮影を行うことができる。
[第6の実施の形態]
第6の実施の形態においては、ベストショット撮影というものを設け、予めシーン毎に被写界深度条件(前方又は後方被写界深度、被写界深度限界(近点、遠点)など)を予め記録しておき、シーンを選ぶと選択したシーンに対応する被写界深度条件となるように、自動ズーム制御若しくは自動露出制御をして被写体を撮影することができるというものである。
K.デジタルカメラ1の構成
第6の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮影装置を実現する。
第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1は、第1の実施の形態と以下の点で構成の機能が多少異なる。
ユーザがキー入力部9の操作によりベストショット撮影モードに設定されると、DSP/CPU3は、複数の撮影シーン(撮影モード)を画像表示部10に表示させる。
ここで、図27(p)は、画像表示部10に表示された複数の撮影シーンを示すものである。画像表示部10には、「人物ポートレート」、「人物像(2〜3人)」、「風景+人物(記念写真)」等の撮影シーンが表示されている。また、人物ポートレートの欄が黒い太線で囲まれているのがわかる。これは、現在「人物ポートレート」が選択されていることを表わしている。
そして、ユーザの十字キーの操作により、他の撮影シーンを選択することができる。例えば、ユーザが十字キーの「↓」の操作を行った場合は、「人物ポートレート」から「風景+人物(記念写真)」が選択され、ユーザが十字キーの「→」の操作を行った場合は、「人物ポートレート」から「人物像(2〜3人)」が選択されることとなる。
このように、ユーザは十字キーを操作することにより、撮影したい撮影シーンを選択することができる。そして、ユーザは所望の撮影シーンを選択して実行キーを操作すると、DSP/CPU3は、選択された撮影シーンが選択されたと判断する。
そして、DSP/CPU3は、実行キーの操作が行われたと判断すると、選択された撮影シーンに対応する撮影情報をROM8から読み出して(第1の条件取得手段)、該読み出した撮影情報を撮影条件として設定する(設定手段)。
図15(t)は、ROM8に記憶されている撮影情報の一例を示すものである。
図15(t)を見るとわかるように、撮影シーン毎に絞り、シャッタ速度、後方被写界深度Tr、被写界深度限界遠点Lmax等の撮影条件(被写界深度条件を含む)がROM8に記録されていることがわかる。
そして、該読み出した撮影情報を撮影条件として設定すると、自動ズーム制御若しくは自動露出制御を行う。
ここで、選択した撮影シーンに対応する被写界深度条件(前方又は後方被写界深度、被写界深度限界(近点、遠点)となるように自動ズーム制御を行うためには、絞り値Fが必要となるが、予め、撮影シーン毎ごとに絞り値FをROM8に記録しておいてもよいし、ユーザが絞り値Fを入力してもよいし、AE処理によって定められた絞り値Fを用いてもよい。また、自動露出制御を行う場合には、焦点距離fが必要となるが、これも予め、撮影シーン毎ごとに焦点距離fをROM8に記録しておいてもよいし、AF処理時のズームレンズ14bの位置によって求められた焦点距離fを用いるようにしてもよい。
なお、画像表示部10の複数の撮影シーン表示の際に、ブラケティング撮影用の撮影シーンを表示してもよい。このときには、ROM8には、ブラケティング撮影用の撮影シーンに対応する撮影情報が記録されていることは言うまでもない。
L.デジタルカメラ1の動作
第6の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図28のフローチャートに従って説明する。
ユーザのキー入力部9の操作によりベストショット撮影モードに選択されると、ステップS201で、図27(p)に示すような複数の撮影シーンを画像表示部10に表示させる。
ここで、ユーザは画像表示部10に複数の撮影シーンが画像表示部10に表示されると、撮影したい所望の撮影シーンを選択する。この選択は、十字キーの操作を行ってから、実行キーを操作する。ここで、ユーザが「人物像(2〜3人)」を十字キーにより選択し、実行キーを操作したものとする。
次いで、ステップS202に進み、選択された撮影シーンに対応する撮影情報をROM8から読み出し、該読み出した撮影情報を撮影条件として設定する。
図15(t)はROM8に記録されている撮影シーン毎の撮影情報を示すものである。ここでは、「人物像」が選択されているので、証明写真に対応する撮影情報をROM8から読み出す。すなわち、読み出された撮影情報は、「絞り」がオート、「シャッター速度」がオート、「後方被写界深度」が20m等となる。
そして、該読み出した撮影情報を撮影条件として設定すると、図12のステップS22、又は、図16のステップS52に進む。
自動ズーム制御により撮影シーンに対応する被写界深度条件となるような画像を撮影する場合には図16のステップS22に進み、自動露出制御により撮影シーンに対応する被写界深度条件となるような画像を撮影する場合には図16のステップS52に進むようにする。
この自動ズーム制御により行うか、自動露出制御により行うかはユーザのキー入力部9の操作により選択することができるようにしてもよし、自動的に選択するようにしてもよい。
なお、撮影シーンを選択した場合であっても選択された撮影シーンに適切なブラケティング撮影を行うようにしてもよい。
例えば、撮影シーン「人物ポートレート」のような人物が被写体となる撮影シーンを選択した場合は、ソフトフォーカスや肌色ブラケティング撮影を行うようにしたり、撮影シーンが屋内の場合は、WBブラケティングやフラッシュブラケティング撮影を行うようにしたり、撮影シーンが「風景」の場合には、画角ブラケティングや被写界深度ブラケティング撮影を行うようにしてもよい。また、シーンに合わせて、ブラケティング撮影だけでなく、特殊な連写機能や、パンフォーカス、また、複数のブラケティング撮影を組み合わせて、3枚×3枚など組合わせた条件でのブラケティング撮影等ができるようにしてもよい。
また、静止画の撮影シーンを選択した場合であっても、ユーザのキー入力部9の操作により、補正間隔、撮影順序、撮影枚数を入力することができるようにしてもよい。つまり、選択した撮影シーンを基準にブラケティング撮影を行うようにする。この場合には、選択された撮影シーンの撮影情報及び入力された補正間隔、撮影順序、撮影枚数を撮影条件として設定して、設定された焦点距離に対応する位置にズームレンズ15を移動させると、図18のステップS85又は図23のステップS151に進むようにする。
また、撮影シーン毎の撮影情報の中に補正間隔、撮影順序、撮影枚数の撮影情報を予め記録させておき、撮影シーンの選択のときに通常の静止画撮影により撮影するかブラケティング撮影により撮影するかをユーザに選択させるようにしてもよい。通常の静止画撮影が選択された場合には、補正間隔、撮影順序、撮影枚数の撮影情報を撮影条件として設定せずに通常の静止画の撮影条件の設定を行い、ブラケティング撮影が選択された場合には、補正間隔、撮影順序、撮影枚数の撮影情報を撮影条件として設定する。
また、通常の静止画撮影用の撮影シーンと、ブラケティング撮影用の撮影シーンとを別個に記録しておき、ブラケティング撮影用の撮影シーンを選択した場合には、ブラケティング撮影を行うようにしてもよい。
以上のように第6の実施の形態においては、撮影シーンをユーザが選択すると、該選択された撮影シーンに対応する撮影情報を撮影条件として設定するので、人物ポートレート、人物像(2〜3人)など、撮影シーンを選択するだけで、最も適切な被写界深度やボケ具合になるように、自動ズーム制御、自動露出制御を行うので、シーン別に最適な被写界深度の撮影を簡単に撮影することができる。
撮影シーンを選択するだけで、最適な被写界深度の撮影を行うことができるので、被写界深度条件の設定を行うなどのユーザの手間を省くことができる。
なお、撮影シーンをユーザが選択するのではなく、メモリ・カード12に記録してある画像をユーザが選択することにより、該選択された画像に関連付けられて記録されている撮影条件(後方被写界深度等の被写界深度条件及びブラケティング撮影用の条件、絞り値、シャッタ速度、彩度、コントラストなど)を読み出して(第2の条件取得手段)、この読み出した撮影条件を撮影条件として設定して、被写体を撮影するようにしてもよい。
また、選択した画像が通常の静止画撮影により撮影された画像であっても、ユーザのキー入力部9の操作により本発明のブラケティング撮影にしたり、選択した画像がブラケティング撮影により撮影された画像であっても、ユーザのキー入力部9の操作により本発明の静止画撮影にしたりすることができるようにしてもよい。
これにより、撮影した画像(メモリ・カード12に記録されている画像データ)を見て、これから撮影しようとする画像の構図に最も合う画像を選択することにより、その選択した画像とまったく同じ被写界深度となるような画像を撮影することができる。また、被写界深度条件の設定などのユーザの手間を省くことができ、簡単に適切な画角で被写体を撮影することができる。
また、上記各実施の形態における撮影装置は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、カメラ付き携帯電話、PDA、パソコン等、又はデジタルビデオカメラ等でもよく、要は被写体を撮影することができる機器であれば何でもよい。
また、光学ズーム機能を有するデジタルカメラ1を用いて説明したが、デジタルズーム機能のみを有するデジタルカメラであってもよい。
本発明の実施の形態のデジタルカメラのブロック図である。 ズームレンズと焦点距離fの関係、及び画角との関係を示す図である。 画角が写し込むことができる水平面地上の最短距離を示す図である。 単位目盛毎の画角とそのCCD上の位置との関係を示す図である。 画像表示部10に表示される距離換算スケールの様子を示す図である 距離換算スケール上に重ねて表示される被写界深度の様子を示した図である。 第1実施の形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 画像表示部に表示されるスルー画像及びそのときの被写界深度等の数値、距離換算スケール上に表示された被写界深度、関係グラフを示す図である。 関係グラフを拡大したときの図である。 デジタルカメラの距離換算スケールの表示動作を示すフローチャートである。 その他の関係グラフの表示態様を示す図である。 第2実施の形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 第2実施の形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 画像表示部に表示されるスルー画像及びそのときの被写界深度等の数値、距離換算スケール上に表示された被写界深度、関係グラフを示す図である。 画像表示部に表示されるスルー画像及びそのときの被写界深度等の数値、距離換算スケール上に表示された被写界深度、関係グラフを示す図である。 第3実施の形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 第3実施の形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 第4実施の形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 第4実施の形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 被写界深度補正撮影処理の動作を示すフローチャートである。 画像表示部に表示されるスルー画像及びそのときの被写界深度等の数値、距離換算スケール上に表示された被写界深度、関係グラフを示す図である。 被写界深度ブラケティング撮影により撮影された画像のタイムチャートを示すものである。 第5実施の形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 第5実施の形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。 被写界深度・露出ブラケティング撮影により撮影された画像のタイムチャートを示す図である。 ユーザのブラケティング撮影用の条件の入力方法を説明するための図である。 ベストショット撮影のベストショットシーンを選択させるための選択表示と、ROMに記録されているベストショットシーン毎の撮影条件を示す図である。 第6実施の形態のデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 デジタルカメラ
2 CCD
3 DSP/CPU
4 TG
5 ユニット回路
6 DRAM
7 フラッシュメモリ
8 ROM
9 キー入力部
10 画像表示部
11 カードI/F
12 メモリ・カード
13 モータ駆動回路
14 撮影レンズ
15 絞り兼用シャッタ

Claims (9)

  1. 被写体を撮影する撮影手段と、
    ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定手段と、
    被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、
    前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定手段と、
    前記絞り値設定手段により設定された絞り値と、前記被写体距離検出手段により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、
    少なくとも、前記絞り値設定手段により設定された絞り値及び前記焦点距離算出手段により算出された焦点距離を撮影条件とし、当該撮影条件で前記撮影手段による撮影を行わせる撮影制御手段と、
    を備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. ズームレンズと、
    ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定手段と、
    被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、
    前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定手段と、
    前記ズームレンズの現在位置に関係なく、前記絞り値設定手段により設定された絞り値と、前記被写体距離検出手段により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、
    前記焦点距離算出手段により算出された焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させるように制御するズーム制御手段と、
    を備えたことを特徴とする撮影装置。
  3. ズームレンズと、
    絞り値を設定する絞り値設定手段と、
    被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、
    前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定手段と、
    前記絞り値設定手段により設定された絞り値と、前記被写体距離検出手段により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、
    前記焦点距離算出手段により算出された焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズが移動可能か否かを判定するズームレンズ可動判定手段と、
    前記ズームレンズ可動判定手段により移動可能と判定された場合は前記焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させ、移動不可能と判定された場合はエラー報知を行うズーム制御手段と、
    を備えたことを特徴とする撮影装置。
  4. 被写体を撮影する撮影手段と、
    前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定手段と、
    前記被写界深度条件設定手段により設定された被写界深度条件となるような撮影条件を取得する撮影条件取得手段と、
    前記撮影条件取得手段により取得された撮影条件で前記撮影手段による撮影を行わせる撮影制御手段と、
    前記撮影制御手段により得られた撮影画像データとともに、当該撮影画像データが得られたときの被写界深度条件を、前記撮影画像データと関連付けて記録手段に記録する記録制御手段と、
    前記記録手段に記録された撮影画像データを選択する撮影画像データ選択手段と、
    前記撮影画像データ選択手段により選択された撮影画像データに関連付けられて記録されている被写界深度条件を取得する被写界深度条件取得手段と、
    を備え、
    前記被写界深度条件設定手段は、
    前記被写界深度条件取得手段により取得された被写界深度条件を設定することを特徴とする撮影装置。
  5. 本撮影に先立って撮像されている被写体のスルー画像上に、当該スルー画像の画角と対応させて、前記被写界深度条件を図形で重畳させて表示手段に表示させる表示制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の撮影装置。
  6. ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定処理と、
    被写体距離を検出する被写体距離検出処理と、
    前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定処理と、
    前記絞り値設定処理により設定された絞り値と、前記被写体距離検出処理により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出処理と、
    少なくとも、前記絞り値設定処理により設定された絞り値及び前記焦点距離算出処理により算出された焦点距離を撮影条件とし、当該撮影条件で撮影を行わせる撮影制御処理と、
    を含み、前記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。
  7. ユーザ所望の絞り値又はAE処理によって得られた絞り値を設定する絞り値設定処理と、
    被写体距離を検出する被写体距離検出処理と、
    前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定処理と、
    ズームレンズの現在位置に関係なく、前記絞り値設定処理により設定された絞り値と、前記被写体距離検出処理により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出処理と、
    前記焦点距離算出処理により算出された焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させるように制御するズーム制御処理と、
    を含み、前記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 絞り値を設定する絞り値設定処理と、
    被写体距離を検出する被写体距離検出処理と、
    前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定処理と、
    前記絞り値設定処理により設定された絞り値と、前記被写体距離検出処理により検出された被写体距離と、前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件とに基づいて、焦点距離を算出する焦点距離算出処理と、
    前記焦点距離算出処理により算出された焦点距離に対応する位置にズームレンズが移動可能か否かを判定するズームレンズ可動判定処理と、
    前記ズームレンズ可動判定処理により移動可能と判定された場合は前記焦点距離に対応する位置に前記ズームレンズを移動させ、移動不可能と判定された場合はエラー報知を行うズーム制御処理と、
    を含み、前記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 前方被写界深度,後方被写界深度,被写界深度限界近点,被写界深度限界遠点,過焦点距離等の被写界深度条件を設定する被写界深度条件設定処理と、
    前記被写界深度条件設定処理により設定された被写界深度条件となるような撮影条件を取得する撮影条件取得処理と、
    前記撮影条件取得手段により取得された撮影条件で撮影を行わせる撮影制御処理と、
    前記撮影制御処理により得られた撮影画像データとともに、当該撮影画像データが得られたときの被写界深度条件を、前記撮影画像データと関連付けて記録手段に記録する記録制御処理と、
    前記記録手段に記録された撮影画像データを選択する撮影画像データ選択処理と、
    前記撮影画像データ選択処理により選択された撮影画像データに関連付けられて記録されている被写界深度条件を取得する被写界深度条件取得処理と、
    を含み、前記各処理をコンピュータで実行させるプログラムであり、
    前記被写界深度条件設定処理は、
    前記被写界深度条件取得処理により取得された被写界深度条件を設定することを特徴とするプログラム。
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