JP4576327B2 - クラッチカバー組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、クラッチカバー組立体、特に、エンジンのフライホイールにクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのクラッチカバー組立体に関する。
クラッチカバー組立体は、一般に、エンジンのフライホイールに装着され、エンジンの駆動力をトランスミッション側に伝達するために用いられている。このようなクラッチカバー組立体は、主に、フライホイールに固定されるクラッチカバーと、フライホイールとの間でクラッチディスク組立体の摩擦部材を挟持するためのプレッシャープレートと、プレッシャープレートをフライホイール側に押圧するためのダイヤフラムスプリングとから構成されている。ダイヤフラムスプリングは、環状弾性部と、環状弾性部の内周縁から径方向内側に延びる複数のレバー部とからなる。ダイヤフラムスプリングは、プレッシャープレートを押圧する機能とともに、プレッシャープレートへの押圧を解除するためのレバー機能も有している。
ここでクラッチカバー組立体の押付荷重特性について説明する。押付荷重特性とは、ダイヤフラムスプリングの荷重特性において押付荷重としての使用領域を表すものである。例えば図4に示すように、押付荷重特性20において、クラッチカバー組立体の有効使用領域(摩耗代)は、一定の押付荷重が得られる領域(新品のセットライン25から、摩擦部材が摩耗限界まで達したウェアライン26まで)である。
次に、クラッチカバー組立体のレリーズ荷重特性について説明する。レリーズ荷重特性とは、レリーズレバーの作動量(レバーストローク量)と、レリーズレバー先端に作用する荷重(レリーズ荷重)の関係を表すものである。例えば図7に示すように、レリーズ荷重特性60は、レバー作動量ゼロから直線的に増大していく第1部分61と、なだらかに小さくなっていく第2部分62とを有しており、両者の接点がピークである荷重バランス点63となっている。第1部分61はダイヤフラムスプリングのレバー剛性を表しており、第2部分62は押付荷重特性におけるセットラインから図右側への変化に対応している。
押付荷重特性20は、図4に示すように、ダイヤフラムスプリングの変位量がゼロから大きくなるにつれて一定の割合で増大していくが、たわみ量がある点(ピーク点)を越えると以後はなだらかに減少していき、さらにあるたわみ量を超えるとなだらかに増大していく。このため、有効使用領域内では、山部分21(上側に凸となる部分)となっており、摩擦部材の摩耗が大きくなるにつれて(セットライン25が図の左側に移動するにつれて)押付荷重が大きくなる。すなわち、摩擦部材が摩耗すると、レリーズ荷重が大きくなり、さらにはクラッチペダル踏力が大きくなってしまう。
そこで従来より、押付荷重特性におけるピークをカットするための構造として、摩擦部材が摩耗するとダイヤフラムスプリングの荷重に対して対抗するように作用する荷重を発生させるピークカット機構を備えたクラッチが知られている。ピークカットクラッチでは、ダイヤフラムスプリングの特性の山部分に弾性部材の特性の反対向きの山部分の特性が重ね合わせられ、その結果、合成荷重において平坦部分が得られる。
そしてピークカットクラッチにおいてさらにレリーズ荷重の低減を目的として低レリーズ荷重機構が備えられたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
ここで摩擦部材におけるクッショニング機能による低レリーズ荷重化を説明する。クッショニング機能がない場合は、図7のレリーズ荷重特性において、レリーズ荷重特性60は、荷重バランス点63までは線形に変化し、そこからなだらかに小さくなっていき、またなだらかに大きくなっていく。また、荷重バランス点63まではプレッシャープレートの切れ量はゼロである。摩擦部材がクッション機能を有している場合は、クッションの反発力によりレリーズ開始と同時にプレッシャープレートの移動が始まり荷重バランス点63においてある程度移動している。このことは荷重バランス点での押付荷重が図4の右方向にシフトしていることを意味している。その結果、図7において荷重バランス点63におけるレリーズ荷重は、クッショニング機能がない場合に比べ大幅に小さくなる。以上の結果が得られるのは、図4の押付荷重特性において、プレッシャープレートがレリーズ動作中に負勾配部分を移動するからである。したがって、摩擦部材の摩耗によってセットラインの位置が変われば平坦部分や正勾配部分を移動することも考えられる。その場合は、摩擦部材におけるクッショニング機能による低レリーズ荷重化は得られない。そこで、特許文献1に記載のクラッチディスク組立体では、第2低レリーズ荷重特性実現機構により、摩擦部材が摩耗した状態でも摩擦部材におけるクッショニングプレート機能による低レリーズ荷重化を実現している。
特願2004−224342号
図10に特許文献1に記載のクラッチカバー組立体201の平面概略図図、図11に特許文献1に記載の第1低レリーズ荷重特性実現機構208(ピークカット機構)の縦断面概略図、図12に特許文献1に記載の第2低レリーズ荷重特性実現機構230(低レリーズ荷重機構)の縦断面概略図を示す。このクラッチカバー組立体201は、第1低レリーズ荷重特性実現機構208によりピークカットを実現しており、そして第2低レリーズ荷重特性実現機構230によりさらに低レリーズ荷重化を実現している。
図10に示すように、このクラッチカバー組立体201では第1および第2低レリーズ荷重特性実現機構208、230がそれぞれ4カ所ずつ配置されている。第1および第2低レリーズ荷重特性実現機構208、230は、いずれもコーンスプリングを使用しているため、円周方向の設置スペースを必要とする。したがって、図10に示すような大型のクラッチカバー組立体に搭載する場合は問題ないが、小型のクラッチカバー組立体に搭載するのが困難である。
また、図11および図12に示すように、第1および第2低レリーズ荷重特性実現機構208、230は部品点数が多く、製造コストが増大する。
本発明の課題は、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構の小型化を図ることにある。
本発明の別の課題は、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構を備えたクラッチカバー組立体の部品点数を削減することにある。
請求項1に記載のクラッチカバー組立体は、エンジンのフライホイールにクラッチディス組立体のクッショニング機能付き摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのものであって、クラッチカバーと、プレッシャープレートと、ダイヤフラムスプリングと、第1弾性部材と、第2弾性部材とを備えている。クラッチカバーは、フライホイールに固定されている。プレッシャープレートは、クラッチカバーに対して相対回転不能に連結され、フライホイールとの間で摩擦部材を挟むための部材である。ダイヤフラムスプリングは、クラッチカバーに支持され、プレッシャープレートをフライホイール側に付勢する。第1弾性部材は、クラッチカバーに支持され、ダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、ダイヤフラムスプリングの変位量に対するプレッシャープレートへの押付荷重の変化を平坦化するための部材である。第2弾性部材は、クラッチカバーに支持され、レリーズ動作中にダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、摩擦部材のクッショニング機能によってダイヤフラムスプリングの変位量が増大する過程において、プレッシャープレートへの押付荷重を減らしていくための部材である。第1および第2弾性部材は軸方向に並んで配置されている。
このクラッチカバー組立体では、第1および第2弾性部材が軸方向に並んで配置されているため、従来のようにピークカット機構と低レリーズ荷重機構とを異なる円周方向位置および半径方向位置に配置する必要がない。これにより、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構の設置スペースを削減することができ、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構を搭載したクラッチカバー組立体の小型化を図ることができる。
請求項2に記載のクラッチカバー組立体は、請求項1において、第1および第2弾性部材が同軸上に配置されている。
このクラッチカバー組立体では、第1および第2弾性部材が同軸上に配置されているため、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構の設置スペースを削減することができ、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構を搭載したクラッチカバー組立体の小型化をより確実に図ることができる。また、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構において構成部材を共有することができる。これにより、このクラッチカバー組立体では、部品点数を削減することができ、製造コストの低減を図ることができる。
請求項3に記載のクラッチカバー組立体は、請求項1または2において、第2弾性部材が第1弾性部材とプレッシャープレートとの軸方向間に配置されている。
請求項4に記載のクラッチカバー組立体は、エンジンのフライホイールにクラッチディス組立体のクッショニング機能付き摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのものであって、クラッチカバーと、プレッシャープレートと、ダイヤフラムスプリングと、第1弾性部材と、第2弾性部材とを備えている。クラッチカバーは、フライホイールに固定されている。プレッシャープレートは、クラッチカバーに対して相対回転不能に連結され、フライホイールとの間で摩擦部材を挟むための部材である。ダイヤフラムスプリングは、クラッチカバーに支持され、プレッシャープレートをフライホイール側に付勢する。第1弾性部材は、クラッチカバーに支持され、ダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、ダイヤフラムスプリングの変位量に対するプレッシャープレートへの押付荷重の変化を平坦化するための部材である。第2弾性部材は、クラッチカバーに支持され、レリーズ動作中にダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、摩擦部材のクッショニング機能によってダイヤフラムスプリングの変位量が増大する過程において、プレッシャープレートへの押付荷重を減らしていくための部材である。第2弾性部材は、第1弾性部材とプレッシャープレートとの軸方向間に配置されている。
このクラッチカバー組立体では、第2弾性部材が第1弾性部材とプレッシャープレートとの軸方向間に配置されているため、従来のようにピークカット機構と低レリーズ荷重機構とを異なる円周方向位置および半径方向位置に配置する必要がない。これにより、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構の設置スペースを削減することができ、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構を搭載したクラッチカバー組立体の小型化を図ることができる。
請求項5に記載のクラッチカバー組立体は、請求項において、複数の第1弾性部材が円周方向に並んで配置されており、ダイヤフラムスプリングの変位量の変化に対して荷重発生開始が異なるように設定されている。
このクラッチカバー組立体では、荷重発生開始が異なるように設定された複数の第1弾性部材を用いることによって、好ましい押付荷重特性を実現できる。
請求項6に記載のクラッチカバー組立体は、請求項において、プレッシャープレートに固定され、第1および第2弾性部材からの荷重を受けるための支持部材をさらに備えている。
このクラッチカバー組立体では、第1および第2弾性部材からの荷重を受ける支持部材を備えているため、ピークカット機構と低レリーズ荷重機構との間で構成部材を共有することができる。これにより、従来に比べて部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
請求項7に記載のクラッチカバー組立体は、エンジンのフライホイールにクラッチディス組立体のクッショニング機能付き摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのものであって、クラッチカバーと、プレッシャープレートと、ダイヤフラムスプリングと、第1弾性部材と、第2弾性部材と、支持部材とを備えている。クラッチカバーは、フライホイールに固定されている。プレッシャープレートは、クラッチカバーに対して相対回転不能に連結され、フライホイールとの間で摩擦部材を挟むための部材である。ダイヤフラムスプリングは、クラッチカバーに支持され、プレッシャープレートをフライホイール側に付勢する。第1弾性部材は、クラッチカバーに支持され、ダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、ダイヤフラムスプリングの変位量に対するプレッシャープレートへの押付荷重の変化を平坦化するための部材である。第2弾性部材は、クラッチカバーに支持され、レリーズ動作中にダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、摩擦部材のクッショニング機能によってダイヤフラムスプリングの変位量が増大する過程において、プレッシャープレートへの押付荷重を減らしていくための部材である。支持部材は、プレッシャープレートに固定され、第1および第2弾性部材からの荷重を受けるための部材である。
このクラッチカバー組立体では、第1および第2弾性部材からの荷重を受ける支持部材を備えているため、ピークカット機構と低レリーズ荷重機構との間で構成部材を共有することができる。これにより、従来に比べて部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
請求項8に記載のクラッチカバー組立体は、請求項6または7において、摩擦部材の摩耗に対して第2弾性部材の姿勢を維持するための摩耗補償機構をさらに備えている。摩耗補償機構は、プレッシャープレートからクラッチカバー側に延びる支持部材と、支持部材の外周側に螺合し第2弾性部材から摩擦部材側と軸方向反対側に荷重を受ける第2支持係合部材と、第2支持係合部材が摩擦部材側と軸方向反対側に移動する方向に回転するよう第2支持係合部材に常時トルクを負荷する第3弾性部材とを有している。
請求項9に記載のクラッチカバー組立体は、請求項8において、支持部材には第1弾性部材から摩擦部材側と軸方向反対側に荷重を受ける第1支持係合部材が固定されている。第2支持係合部材は、第1支持係合部材とプレッシャープレートとの軸方向間に配置されている。
このクラッチカバー組立体では、第1支持係合部材により簡単な構造によりピークカット機構と低レリーズ荷重機構との間で構成部材の共有化を図ることができる。
請求項10に記載のクラッチカバー組立体は、請求項1から9のいずれかにおいて、第1弾性部材をクラッチカバーに固定する複数の固定部材をさらに備えている。第1および第2弾性部材はコーンスプリングであり、第1および第2弾性部材の外周部は固定部材とクラッチカバーとの軸方向間に挟み込まれている。
このクラッチカバー組立体では、固定部材で第1および第2弾性部材を固定することができるため、ピークカット機構と低レリーズ荷重機構との間で構成部材を共有することができる。これにより、従来に比べて部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
請求項11に記載のクラッチカバー組立体は、請求項10において、第1および第2弾性部材の外周部同士の軸方向間には、環状の中間部材が挟み込まれている。
このクラッチカバー組立体では、中間部材により第1および第2弾性部材の軸方向間にスペースを確保することができる。これにより、摩耗補償機構が作動して第2弾性部材の軸方向位置が第1弾性部材側に移動しても、第1弾性部材と第2弾性部材との接触を防止することができる。また、第2弾性部材の外径が第1弾性部材の外径に比べて小さい場合であっても、第1弾性部材および中間部材を介して第2弾性部材を確実に支持することができる。
本発明に係るクラッチカバー組立体では、第1および第2弾性部材を軸方向に並んで配置することで、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構の小型化を図ることができ、これらの機構をより小型のクラッチカバー組立体に搭載することが可能となる。
また本発明に係るクラッチカバー組立体では、第1および第2弾性部材の荷重を受ける支持部材を配置することで、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構の部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
(1)クラッチカバー組立体の全体構造
図1〜図2に示すプッシュタイプのダイヤフラムスプリング式クラッチカバー組立体1は、エンジンのフライホイール51に対してクラッチディスク組立体52の摩擦部材53を押し付けてクラッチを連結し、あるいは押し付けを解除してクラッチを切断するための装置である。なお、摩擦部材53は、摩擦フェーシング53aとクッショニングプレート53bとを有し、軸方向に所定範囲内でたわみ可能なクッショニング機能を有している。
図1に示すO−O線は、フライホイール51及びクラッチカバー組立体1の回転軸線である。以下、図の左側を軸方向エンジン側といい、図の右側を軸方向トランスミッション側という。
クラッチカバー組立体1は、主に、クラッチカバー2と、プレッシャープレート3と、ダイヤフラムスプリング4とから構成されている。
クラッチカバー2は、概ね皿形状のプレート部材であり、外周部が例えばボルトによりフライホイール51に固定されている。クラッチカバー2は、フライホイール51の外周部に対して軸方向に隙間をあけて対向する円板状部分を有している。
プレッシャープレート3は、フライホイール51に対向する側に押圧面3aが形成された環状の部材である。押圧面3aとフライホイール51との間には、クラッチディスク組立体52の摩擦部材53が配置されている。プレッシャープレート3には、押圧面3aと反対側に軸方向に突出する複数の突出部3bが形成されている。プレッシャープレート3は、複数のストラッププレート7によって、クラッチカバー2に対して、軸方向には移動可能であるが相対回転不能に連結されている。
ダイヤフラムスプリング4は、プレッシャープレート3とクラッチカバー2との間に配置された円板状部材であり、環状弾性部4aと、環状弾性部4aの内周部から径方向内側に延びる複数のレバー部4bとから構成されている。環状弾性部4aの内周部はプレッシャープレート3の突出部3bに当接している。環状弾性部4aの外周部はワイヤリング5を介してクラッチカバー2に支持されている。この状態で環状弾性部4aはプレッシャープレート3をフライホイール51側に付勢している。ダイヤフラムスプリング4のレバー部4b間はスリットになっており、そのスリットの外周部には小判状の孔4cが形成されている。ダイヤフラムスプリング4のレバー部4bの先端にはプルタイプのレリーズ装置(図示せず)が係合している。このレリーズ装置は、レリーズベアリング等から構成されている。
(2)第1低レリーズ荷重特性実現機構
次に、第1低レリーズ荷重特性実現機構8について説明する。第1低レリーズ荷重特性実現機構8は、押付荷重特性の平坦化を達成することで、摩擦部材53の摩耗が進んだ場合でも低レリーズ荷重特性を実現するための機構である。図2に示すように、このクラッチカバー組立体1では3つの機構8が円周方向に並んで配置されている。
図3に示すように、機構8は支持ボルト12(支持部材)と、スプリングシート13(第1支持係合部材)と、コーンスプリング14(第1弾性部材)とから構成されている。支持ボルト12は、プレッシャープレート3に固定されており、プレッシャープレート3の突出部3b側の面の内周部から軸方向トランスミッション側に延びている。支持ボルト12は、胴部12aと、ネジ部12bとを有している。支持ボルト12の胴部12aは、ダイヤフラムスプリング4の小判状の孔4cを通ってさらに軸方向に延びている。支持ボルト12のネジ部12bは、表面にネジが螺旋状に形成された部分であり、胴部12aの軸方向トランスミッション側に配置されている。クラッチカバー2において、支持ボルト12に対応する位置には、孔16が形成されている。孔16は、小判状の孔4cより大きな円形状である。ネジ部12bは、孔16を通って軸方向に延びており、端部にはスプリングシート13が螺合している。
スプリングシート13は、環状の部材であり、テーパ面13aと、ネジ部13bと、筒状部13cとを有している。テーパ面13aは、軸方向エンジン側を向いた環状の面であり、コーンスプリング14の内周縁を軸方向に支持している。筒状部13cは、軸方向エンジン側へ延びる筒状の部分であり、内周面に支持ボルト12のネジ部12bと螺合するネジ部13bが形成されている。
クラッチ未摩耗段階ではクラッチ連結時において、コーンスプリング14は荷重を発生していない。一方、クラッチディスク組立体52の摩擦部材53が摩耗すると、プレッシャープレート3及び支持ボルト12がクラッチカバー2に対して軸方向エンジン側に移動し、そのためコーンスプリング14はクラッチカバー2とスプリングシート13との間で圧縮され、両部材2、13に対して軸方向に荷重を付与する。コーンスプリング14が支持ボルト12等に与える荷重は、ダイヤフラムスプリング4がプレッシャープレート3に付与する押付荷重と反対側に作用するものであり、ダイヤフラムスプリング4の押付荷重を低減させ、その結果レリーズ荷重も低く抑える効果を実現している(後述)。
図4の押付荷重特性について説明する。ダイヤフラムスプリング4の特性20は、すでに説明したように山部分21を有している。それに対して、第1低レリーズ荷重特性実現機構8のコーンスプリング14の特性22はその山部分21を打ち消す反対側の山部分(下に凸となる部分)を有しており、合成荷重平坦部24を形成している。これにより、摩擦部材53が磨耗した時でも摩耗していないときに比べてクラッチペダル踏力がほとんど変化せず、レリーズ操作時の操作フィーリングが向上する。
(3)第2低レリーズ荷重特性実現機構
図1〜図3を用いて、第2低レリーズ荷重特性実現機構30について説明する。第2低レリーズ荷重特性実現機構30は、摩擦部材53におけるクッショニング機能による低レリーズ荷重化を、摩擦部材53が摩耗した状態でも実現するためのレリーズ補助用機構である。すなわち、第2低レリーズ荷重特性実現機構30には、低レリーズ荷重機構および摩耗補償機構が含まれている。
最初に、図7を用いて、摩擦部材におけるクッショニング機能による低レリーズ荷重化を説明する。クッショニング機能がない場合は、レリーズ荷重特性60は、ピークすなわち荷重バランス点63までは線形に変化し、そこからなだらかに小さくなっていき、またなだらかに大きくなっていく。また、荷重バランス点63まではプレッシャープレートの切れ量65はゼロである。摩擦部材がクッション機能を有している場合は、レリーズ時のプレッシャープレートの動きが早くなり、プレッシャープレートの切れ量65はクッショニングプレートがない場合に比べて早く大きくなる。また、図7において荷重バランス点63におけるピークが大幅に小さくなり、低レリーズ荷重特性が実現される。以上の結果が得られるのは、プレッシャープレートの位置がレリーズ動作中において、図4の押付荷重特性において負の勾配方向(右方向)に移動するからである。したがって、摩擦部材の摩耗によってセットラインの位置が変わればプレッシャープレートはレリーズ動作中において平坦部分や正勾配部分を移動することも考えられる。そこで、第2低レリーズ荷重特性実現機構30は、摩擦部材が摩耗した場合でも、プレッシャープレートが荷重特性の負の勾配方向に移動することを実現する。
第2低レリーズ荷重特性実現機構30は、図1〜図3に示すように、第1低レリーズ荷重特性実現機構8と軸方向に並んで、より詳細には同軸上に配置されている。3つの第2低レリーズ荷重特性実現機構30は、円周方向に並んで配置されており、第1低レリーズ荷重特性実現機構8と円周方向位置および半径方向位置が同一である。
図3に示すように、第2低レリーズ荷重特性実現機構30は、ホルダー32(第2支持係合部材)と、コーンスプリング36(第2弾性部材)と、スナップリング35と、支持リング37と、アジャストスプリング39とから構成されている。
ホルダー32は、コーンスプリング36から摩擦部材53側と軸方向反対側に荷重を受けるための部材であり、前述のスプリングシート13とプレッシャープレート3との軸方向間に配置されている。ホルダー32は、ホルダー本体32aと、筒状部32bと、フランジ部32cとから構成されている。ホルダー本体32aは、軸方向に延びる環状の部分であり、内周面に支持ボルト12のネジ部12bに螺合するネジ32dが形成されている。
筒状部32bは、ホルダー本体32aの軸方向トランスミッション側の端部から軸方向に延びる筒状の部分であり、例えばホルダー本体32aと一体成形されている。筒状部32bと支持ボルト12との間には隙間32eが形成されており、隙間32eにはスプリングシート13の筒状部13cの端部が軸方向トランスミッション側から挿入されている。フランジ部32cは、筒状部32bの軸方向トランスミッション側の端部に形成された環状の部分であり、筒状部32bの端部から外周側へ延びている。
コーンスプリング36は、ホルダー32を介してプレッシャープレート3に軸方向トランスミッション側への荷重を付与するためのものであり、機構8のコーンスプリング14とプレッシャープレート3との軸方向間に同軸上に配置されている。具体的には、コーンスプリング36は、ホルダー32の筒状部32bの外周側に装着されており、内周縁がホルダー32のフランジ部32cにより軸方向エンジン側から当接している。ホルダー本体32aの外周側には、スナップリング35がはめ込まれている。スナップリング35とホルダー32のフランジ部32cとの間には、コーンスプリング36の内周縁および環状の支持リング37が挟み込まれている。すなわち、コーンスプリング36の内周縁は、ホルダー32等からなる構造体により軸方向に支持されている。
また、コーンスプリング36の外周縁は、クラッチカバー2の孔16の周辺に形成された環状突起16aに軸方向トランスミッション側から当接している。コーンスプリング36の外周縁とコーンスプリング14の外周縁との軸方向間には、環状の中間プレート38(中間部材)が挟み込まれている。本実施形態では、コーンスプリング36の外径がコーンスプリング14の外径よりも若干小さいため、中間プレート38の内周縁とコーンスプリング36の内周縁とが軸方向に当接し、そして中間プレート38の外周縁とコーンスプリング14の外周縁とが軸方向に当接している。コーンスプリング14の軸方向トランスミッション側には、クラッチカバー2に固定された固定リング33が配置されている。コーンスプリング14、中間プレート38およびコーンスプリング36は、固定リング33とクラッチカバー2の環状突起16aとの軸方向間に挟み込まれている。すなわち、コーンスプリング36の外周縁はクラッチカバー2により軸方向に支持されている。
以上より、コーンスプリング36は、ホルダー32等からなる構造体を介してプレッシャープレート3に軸方向トランスミッション側への荷重を与えることが可能となっている。
アジャストスプリング39は、摩耗補償機構を実現するための捩りコイルスプリングであって、クラッチカバー2とプレッシャープレート3との軸方向間、より詳細にはホルダー32の軸方向エンジン側(摩擦部材53側)に配置されている。アジャストスプリング39は、支持ボルト12の胴部12aの外周側に挿入されており、アジャストスプリング39の第1係合端39aはホルダー32の係合部32fに係合している。またアジャストスプリング39の第2係合端39bは支持ボルト12の孔12cに嵌め込まれ、アジャストスプリング39が支持ボルト12に装着されている。すなわち、アジャストスプリング39が巻き上げられた状態では、アジャストスプリング39がホルダー32に対して回転方向片側にほぼ一定の荷重を与えている。この場合、アジャストスプリング39からの荷重付与方向は、ホルダー32がネジ部12bに沿って軸方向トランスミッション側に移動していく方向である。
以上の構成から明らかなように、機構8のコーンスプリング14と機構30のコーンスプリング36とは同軸上に配置されている。そのため、従来のようにピークカット機構と低レリーズ荷重機構とを異なる円周方向位置および半径方向位置に配置する必要がない。これにより、設置スペースを削減することができ、ピークカット機構および低レリーズ荷重機構を搭載したクラッチカバー組立体の小型化を図ることができる。
また、第1低レリーズ荷重特性実現機構8と第2低レリーズ荷重特性実現機構30とは、支持ボルト12および固定リング33を共有している。そのため、従来に比べて部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
さらに、コーンスプリング14の外周縁とコーンスプリング36の外周縁との軸方向間には、中間プレート38が挟み込まれている。そのため、中間プレート38によりコーンスプリング14および36の軸方向間にスペースを確保することができる。これにより、摩耗補償機構が作動してコーンスプリング36の軸方向位置がコーンスプリング14側に移動しても、コーンスプリング14とコーンスプリング36との接触を防止することができる。また、本実施形態のようにコーンスプリング36の外径がコーンスプリング14の外径に比べて小さい場合であっても、コーンスプリング14および中間プレート38を介してコーンスプリング36を確実に支持することができる。
ここで、第2低レリーズ荷重特性実現機構30の動作について説明する。図5に示すように、クラッチエンゲージ位置と最大レリーズ位置との間で、コーンスプリング36の特性43は正側(軸方向トランスミッション側)に向けて荷重を発生するようになっている。コーンスプリング36の特性43は谷部と山部の差が大きい。谷部と山部との間の傾斜部がクラッチエンゲージ位置に配置され、そこでの荷重がゼロになっている。なお、特性43の谷荷重はゼロ以下になるように設計されることが好ましい。荷重ゼロから最大レリーズ位置側に移動すると、荷重は正側に徐々に大きくなっていく。これを図6のセット荷重特性でみると、摩擦部材53が摩耗した後にレリーズ動作を行うと、摩擦部材53におけるクッション機能によってセットラインが変位量大側にライン47,48のようにシフトする。つまり、押付特性において負勾配が必ず確保されており、したがってクッション機能による低レリーズ荷重化が確実に実現される。
クラッチ連結状態では、アジャストスプリング39によりホルダー32を回転させる力(トルク)とコーンスプリング36の荷重(軸方向荷重)によるねじ面の摩擦力とが釣り合っており、そのためこの状態で支持ボルト12にかかる軸方向荷重はゼロよりわずかに大きい値になっている。摩擦部材53が摩耗すると、支持ボルト12、ホルダー32等は軸方向エンジン側に移動する。すると、コーンスプリング36の変形が進み、それら部材の荷重が低下しゼロになり、そのとき、アジャストスプリング39がホルダー32を回転させて軸方向エンジン側に移動させる。すると、コーンスプリング36による軸方向の合成荷重が増加し、それに正比例してねじ面の摩擦力が増加するため、アジャストスプリング39のトルクによりホルダー32を回転させることが不可能になり、そこでホルダー32の軸方向移動が停止する。このように、摩擦部材53が摩耗しても、第2低レリーズ荷重特性実現機構30におけるコーンスプリング36の姿勢は、元の状態に復帰する。その結果、コーンスプリング36の姿勢は摩擦部材53が摩耗しても維持され、第2低レリーズ荷重特性実現機構30の荷重は一定に維持される。
(4)クラッチ連結・レリーズ動作
このクラッチカバー組立体1では、図示しないレリーズ装置がダイヤフラムスプリング4のレバー部4bの先端に荷重を与えていない状態で、環状弾性部4aはプレッシャープレート3に押圧荷重を与えている。その結果、クラッチディスク組立体52の摩擦部材53がフライホイール51に押し付けられ、クラッチディスク組立体52にトルクが伝達される(クラッチ連結状態)。
図示しないレリーズ装置がダイヤフラムスプリング4のレバー部4bの先端をトランスミッション側に引き出すと、ワイヤリング5を支点としてダイヤフラムスプリング4の環状弾性部4aの内周部が軸方向トランスミッション側に引き上げられる。これにより、環状弾性部4aがプレッシャープレート3を押圧しなくなり、プレッシャープレート3はストラッププレート7により摩擦部材53から引き離され、最後に摩擦部材53がフライホイール51から離れる(クラッチ解除状態)。
(5)第1低レリーズ荷重特性実現機構の第2実施形態
図8を用いて、本発明の第2実施形態に係る第1低レリーズ荷重特性実現機構108について説明する。第1低レリーズ荷重特性実現機構108は、前述の第1実施形態の機構8と同様の機能を実現するための機構であり、クラッチカバー102に設けられている。図8はクラッチ連結状態を示している。なお、第1実施形態と同じ構成は同じ符号が付されている。
本実施形態の第1低レリーズ荷重特性実現機構108は、第1ユニット109と、第2ユニット110とから構成されている。第1および第2ユニット109、110は、円周方向に並んで交互に配置されている。本実施形態では、第1低レリーズ荷重特性実現機構108は例えば2つの第1ユニット109と2つの第2ユニット110とから構成されている。この場合、4つの第2低レリーズ荷重特性実現機構130が第1および第2ユニット109、110と同軸上に配置されている。
第1ユニット109は、前述の実施形態に係る機構8と同じ構造であるが、図9に示すようにコーンスプリング14の荷重特性は若干異なる。ここでは、第1ユニット109の詳細な説明は省略する。
図8に示すように、第2ユニット110は支持ボルト112と、スプリングシート113とから構成されている。支持ボルト112は、プレッシャープレート3から軸方向トランスミッション側へ延びている。支持ボルト112の端部にはスプリングシート113が螺合している。スプリングシート113は、軸方向エンジン側を向く環状のテーパ面113aを有している。図8に示すように、支持ボルト112は前述の支持ボルト12よりも長く、クラッチカバー102から軸方向トランスミッション側へさらに突出している。そして、スプリングシート113のテーパ面113aとコーンスプリング114の内周縁との間には、隙間119が確保されている。
これにより、摩擦部材53の摩耗の初期段階では第2ユニット110のコーンスプリング114は荷重を発生しない。言い換えると、第2ユニット110のコーンスプリング114の圧縮開始タイミングは、第1ユニット109のコーンスプリング14の圧縮開始タイミングから隙間119の分だけずらされている。
図9の押付荷重特性について説明する。ダイヤフラムスプリング4の特性120は、すでに説明したように山部分121を有している。それに対して、第1ユニット109のコーンスプリング14の特性122と第2ユニット110のコーンスプリング114の特性123はその山部分121を打ち消す反対側の山部分(下に凸となる部分)を有しており、合成荷重平坦部124を形成している。さらに詳細には、第1ユニット109のコーンスプリング14は、セットライン125から荷重を発生しており、谷部分が摩耗代の端部に位置している。第2ユニット110のコーンスプリング114はセットライン125から幾分ずれてから荷重を発生しており、谷部分が摩耗代の端部から幾分ずれている。このように2種類のコーンスプリングを組み合わせて使用することによって、十分に大きい摩耗代を確保した合成荷重平坦部124を実現している。これにより、摩擦部材53が磨耗した時でも摩耗していないときに比べてクラッチペダル踏力がほとんど変化せず、レリーズ操作時の操作フィーリングが向上する。
このように、本実施形態に係る第1低レリーズ荷重特性実現機構108では、複数のコーンスプリング14、114が円周方向に並んで配置されており、ダイヤフラムスプリング4の変位量の変化に対して荷重発生開始が異なるように設定されている。そのため、このクラッチカバー組立体201では、荷重発生開始が異なるように設定された複数のコーンスプリング14、114を用いることによって、好ましい押付荷重特性を実現できる。
また、前述の第1実施形態と基本的な構造が同じため、本実施形態に係るクラッチカバー組立体101でも第1実施形態と同様に小型化や部品点数の削減といった作用効果を得ることができる。
(6)その他の実施形態
前述の実施形態は本発明の一実施例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、実施形態はプッシュタイプのクラッチカバー組立体であるがプルタイプのクラッチカバー組立体にも本発明を適用できる。
第1低レリーズ荷重特性実現機構及び第2低レリーズ荷重特性実現機構の具体的な構造は変更可能である。例えば、第1低レリーズ荷重特性実現機構は複数のコーンスプリングを軸方向に組み合わせてもよい。第2低レリーズ荷重特性実現機構についても同様である。
また前述の実施形態では、3つの第1および第2低レリーズ荷重特性実現機構が配置されているが、位置や数量等はこれに限定されない。
本発明の第1実施形態に係るクラッチカバー組立体の縦断面概略図。 本発明の第1実施形態に係るクラッチカバー組立体の平面概略図。 第1および第2低レリーズ荷重特性実現機構の縦断面概略図。 押付荷重特性を説明するための図。 第2低レリーズ荷重特性実現機構の合成特性を説明するための図。 セット荷重特性において、クッショニング機能が発揮されるときに得られる負勾配特性を説明するための図。 レリーズ荷重特性を説明するための図。 本発明の第2実施形態に係る第1低レリーズ荷重特性実現機構108の第2ユニット110の縦断面概略図。 押付荷重特性を説明するための図。 従来の第1低レリーズ荷重特性実現機構208の縦断面概略図。 従来の第2低レリーズ荷重特性実現機構230の縦断面概略図。 従来のクラッチカバー組立体の平面概略図。
符号の説明
1 クラッチカバー組立体
2 クラッチカバー
3 プレッシャープレート
4 ダイヤフラムスプリング
8 第1低レリーズ荷重特性実現機構
12 支持ボルト(支持部材)
13 スプリングシート(第1支持係合部材)
14 コーンスプリング(第1弾性部材)
30 第2低レリーズ荷重特性実現機構
32 ホルダー(第2支持係合部材)
36 コーンスプリング(第2弾性部材)
38 中間プレート(中間部材)
39 アジャストスプリング(第3弾性部材)
51 フライホイール
52 クラッチディスク組立体
53 摩擦部材

Claims (11)

  1. エンジンのフライホイールにクラッチディスク組立体のクッショニング機能付き摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのクラッチカバー組立体であって、
    前記フライホイールに固定されたクラッチカバーと、
    前記クラッチカバーに対して相対回転不能に連結され、前記フライホイールとの間で前記摩擦部材を挟むためのプレッシャープレートと、
    前記クラッチカバーに支持され、前記プレッシャープレートを前記フライホイール側に付勢するダイヤフラムスプリングと、
    前記クラッチカバーに支持され、前記ダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、前記ダイヤフラムスプリングの変位量に対する前記プレッシャープレートへの押付荷重の変化を平坦化するための第1弾性部材と、
    前記クラッチカバーに支持され、レリーズ動作中に前記ダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、前記摩擦部材のクッショニング効果によって前記ダイヤフラムスプリングの変位量が増大する過程において、前記プレッシャープレートへの押付荷重を減らしていく第2弾性部材とを備え、
    前記第1および第2弾性部材は軸方向に並んで配置されている、
    クラッチカバー組立体。
  2. 前記第1および第2弾性部材は、同軸上に配置されている、
    請求項1に記載のクラッチカバー組立体。
  3. 前記第2弾性部材は、前記第1弾性部材と前記プレッシャープレートとの軸方向間に配置されている、
    請求項1または2に記載のクラッチカバー組立体。
  4. エンジンのフライホイールにクラッチディスク組立体のクッショニング機能付き摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのクラッチカバー組立体であって、
    前記フライホイールに固定されたクラッチカバーと、
    前記クラッチカバーに対して相対回転不能に連結され、前記フライホイールとの間で前記摩擦部材を挟むためのプレッシャープレートと、
    前記クラッチカバーに支持され、前記プレッシャープレートを前記フライホイール側に付勢するダイヤフラムスプリングと、
    前記クラッチカバーに支持され、前記ダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、前記ダイヤフラムスプリングの変位量に対する前記プレッシャープレートへの押付荷重の変化を平坦化するための第1弾性部材と、
    前記クラッチカバーに支持され、レリーズ動作中に前記ダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、前記摩擦部材のクッショニング効果によって前記ダイヤフラムスプリングの変位量が増大する過程において、前記プレッシャープレートへの押付荷重を減らしていく第2弾性部材とを備え、
    前記第2弾性部材は、前記第1弾性部材と前記プレッシャープレートとの軸方向間に配置されている、
    クラッチカバー組立体。
  5. 複数の前記第1弾性部材は、円周方向に並んで配置されており、前記ダイヤフラムスプリングの変位量の変化に対して荷重発生開始が異なるように設定されている、
    請求項に記載のクラッチカバー組立体。
  6. 前記プレッシャープレートに固定され、前記第1および第2弾性部材からの荷重を受けるための支持部材をさらに備えた、
    請求項に記載のクラッチカバー組立体。
  7. エンジンのフライホイールにクラッチディスク組立体のクッショニング機能付き摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのクラッチカバー組立体であって、
    前記フライホイールに固定されたクラッチカバーと、
    前記クラッチカバーに対して相対回転不能に連結され、前記フライホイールとの間で前記摩擦部材を挟むためのプレッシャープレートと、
    前記クラッチカバーに支持され、前記プレッシャープレートを前記フライホイール側に付勢するダイヤフラムスプリングと、
    前記クラッチカバーに支持され、前記ダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、前記ダイヤフラムスプリングの変位量に対する前記プレッシャープレートへの押付荷重の変化を平坦化するための第1弾性部材と、
    前記クラッチカバーに支持され、レリーズ動作中に前記ダイヤフラムスプリングの付勢力に対抗する荷重を発生することで、前記摩擦部材のクッショニング効果によって前記ダイヤフラムスプリングの変位量が増大する過程において、前記プレッシャープレートへの押付荷重を減らしていく第2弾性部材と、
    前記プレッシャープレートに固定され、前記第1および第2弾性部材からの荷重を受けるための支持部材と、
    を備えたクラッチカバー組立体。
  8. 前記摩擦部材の摩耗に対して前記第2弾性部材の姿勢を維持するための摩耗補償機構をさらに備え、
    前記摩耗補償機構は、前記プレッシャープレートから前記クラッチカバー側に延びる前記支持部材と、前記支持部材の外周側に螺合し前記第2弾性部材から前記摩擦部材側と軸方向反対側に荷重を受ける第2支持係合部材と、前記第2支持係合部材が前記摩擦部材側と軸方向反対側に移動する方向に回転するよう前記第2支持係合部材に常時トルクを負荷する第3弾性部材とを有している、
    請求項6または7に記載のクラッチカバー組立体。
  9. 前記支持部材には、前記第1弾性部材から前記摩擦部材側と軸方向反対側に荷重を受ける第1支持係合部材が固定されており、
    前記第2支持係合部材は、前記第1支持係合部材と前記プレッシャープレートとの軸方向間に配置されている、
    請求項8に記載のクラッチカバー組立体。
  10. 前記第1弾性部材を前記クラッチカバーに固定する複数の固定部材をさらに備え、
    前記第1および第2弾性部材は、コーンスプリングであり、
    前記第1および第2弾性部材の外周部は、前記固定部材と前記クラッチカバーとの軸方向間に挟み込まれている、
    請求項1から9のいずれかに記載のクラッチカバー組立体。
  11. 前記第1および第2弾性部材の外周部同士の軸方向間には、環状の中間部材が挟み込まれている、
    請求項10に記載のクラッチカバー組立体。
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