JP4573388B2 - 扉自動開閉装置および扉開閉制御方法 - Google Patents

扉自動開閉装置および扉開閉制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4573388B2
JP4573388B2 JP2000031476A JP2000031476A JP4573388B2 JP 4573388 B2 JP4573388 B2 JP 4573388B2 JP 2000031476 A JP2000031476 A JP 2000031476A JP 2000031476 A JP2000031476 A JP 2000031476A JP 4573388 B2 JP4573388 B2 JP 4573388B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
motor
closing
origin
closed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000031476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001220950A (ja
Inventor
和義 吉田
孝之 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2000031476A priority Critical patent/JP4573388B2/ja
Publication of JP2001220950A publication Critical patent/JP2001220950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4573388B2 publication Critical patent/JP4573388B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータを回転駆動することで扉を開閉させる扉自動開閉装置および扉開閉制御方法に関し、特にプラットホームに立設される可動ホーム棚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラットホーム側と列車の通る線路側とを仕切るホーム柵に設けられる可動扉などのように、左右両開きのスライド扉の開閉動作を制御する扉自動開閉装置では、各扉の開位置と、全閉位置と、この全閉位置よりある程度手前の第1減速位置と全閉位置の数センチ手前の第2減速位置にそれぞれ近接センサを設け、これらの近接センサの出力変化に基づいて扉の現在位置を認識して開閉制御を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の扉自動開閉装置では、近接センサを数多く使用するので、装置価格が高騰するとともに、故障率が高い。また、扉を隙間なく的確に閉じるためには、設置時に、多数の近接センサの取り付け位置をそれぞれ調整する必要があり、設置作業が繁雑になるという問題があった。
【0004】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、扉の停止位置を定めるためのセンサが少なくかつその取付位置の調整が不要でしかも適切な閉点で扉を閉じることのできる扉自動開閉装置および扉開閉制御方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
]左右両開きのスライド扉を開閉させる扉自動開閉装置において、
左扉(70a)を開閉するための第1のモータ(81a)と、右扉(70b)を開閉するための第2のモータ(81b)と、前記第1のモータ(81a)の回転量を検出する第1の回転量検出手段(87a、251)と、前記第2のモータ(81b)の回転量を検出する第2の回転量検出手段(87b、252)と、前記左扉(70a)が所定量開いた第1の閉原点の位置にあるか否かを検出する第1の扉位置検出手段(55a)と、前記右扉(70b)が所定量開いた第2の閉原点の位置にあるか否かを検出する第2の扉位置検出手段(55b)と、前記第1のモータ(81a)の動作および前記第2のモータ(81b)の動作を制御するモータ制御手段(220)とを備え、
前記モータ制御手段(220)は、前記左扉(70a)を閉じる際に前記第1の閉原点に前記左扉(70a)がきた時点からさらに前記第1のモータ(81a)をどれだけ回転させるべきかを示す第1の基準値と前記右扉(70b)を閉じる際に前記第2の閉原点に前記右扉(70b)がきた時点からさらに前記第2のモータ(81b)をどれだけ回転させるべきかを示す第2の基準値とを取得する基準値取得手段(230)と、前記左扉(70a)が前記第1の閉原点に到達してからの前記第1のモータ(81a)の回転量を前記第1の基準値に基づいて制御しかつ前記右扉(70b)が前記第2の閉原点に到達してからの前記第2のモータ(81b)の回転量を前記第2の基準値に基づいて制御して前記左扉(70a)および前記右扉(70b)を閉じる通常運転手段(240)を有し、
前記基準値取得手段(230)は、前記第1の位置検出手段(55a)の出力に基づいて前記左扉(70a)を少なくとも前記第1の閉原点よりも開いた位置に移動させかつ前記第2の位置検出手段(55b)の出力に基づいて前記右扉(70b)を少なくとも前記第2の閉原点よりも開いた位置に移動させた後、前記左扉(70a)および前記右扉(70b)がともに閉方向に移動するように前記第1のモータ(81a)および前記第2のモータ(81b)を駆動し、前記第1のモータ(81a)および前記第2のモータ(81b)を駆動している状態で前記第1の回転量検出手段(87a、251)および前記第2の回転量検出手段(87b、252)の検出する各モータ(81a、81b)の回転量が変化しなくなったことに基づいて前記左扉(70a)と前記右扉(70b)が互いに突き当たって停止したことを認識し、前記左扉(70a)および前記右扉(70b)が、前記第1、第2の閉原点から互いが突き当たるまで移動する間における前記第1のモータ(81a)の回転量と前記第2のモータ(81b)の回転量とを計測してそれらの和を求め、これを目標とする閉位置の左右の偏りに応じた比率で分けたものを前記第1、第2の基準値として記憶し、前記モータ制御手段(220)がこれらの値を、以後、前記左扉(70a)および前記右扉(70b)を閉じる際に各扉(70a、70b)が対応する閉原点に到達した後に前記第1のモータ(81a)および前記第2のモータ(81b)をそれぞれどれだけ回転させるべきかを示す前記第1、第2の基準値として用いるものであることを特徴とする扉自動開閉装置。
【0007】
]左右両開きのスライド扉を開閉させる扉自動開閉装置において、
左扉(70a)を開閉するための第1のモータ(81a)と、右扉(70b)を開閉するための第2のモータ(81b)と、前記第1のモータ(81a)の回転量を検出する第1の回転量検出手段(87a、251)と、前記第2のモータ(81b)の回転量を検出する第2の回転量検出手段(87b、252)と、前記左扉(70a)が所定量開いた第1の閉原点の位置にあるか否かを検出する第1の扉位置検出手段(55a)と、前記右扉(70b)が所定量開いた第2の閉原点の位置にあるか否かを検出する第2の扉位置検出手段(55b)と、前記第1のモータ(81a)の動作および前記第2のモータ(81b)の動作を制御するモータ制御手段(220)とを備え、
前記モータ制御手段(220)は、前記左扉(70a)を閉じる際に前記第1の閉原点に前記左扉(70a)がきた時点からさらに前記第1のモータ(81a)をどれだけ回転させるべきかと前記右扉(70b)を閉じる際に前記第2の閉原点に前記右扉(70b)がきた時点からさらに前記第2のモータ(81b)をどれだけ回転させるべきかの双方を示す基準値を取得する基準値取得手段(230)と、前記左扉(70a)が前記第1の閉原点に到達してからの前記第1のモータ(81a)の回転量と前記右扉(70b)が前記第2の閉原点に到達してからの前記第2のモータ(81b)の回転量の双方を前記基準値に基づいて制御して前記左扉(70a)および前記右扉(70b)を閉じる通常運転手段(240)を有し、
前記基準値取得手段(230)は、前記第1の位置検出手段(55a)の出力に基づいて前記左扉(70a)を少なくとも前記第1の閉原点よりも開いた位置に移動させかつ前記第2の位置検出手段(55b)の出力に基づいて前記右扉(70b)を少なくとも前記第2の閉原点よりも開いた位置に移動させた後、前記左扉(70a)および前記右扉(70b)がともに閉方向に移動するように前記第1のモータ(81a)および前記第2のモータ(81b)を駆動し、前記第1のモータ(81a)および前記第2のモータ(81b)を駆動している状態で前記第1の回転量検出手段(87a、251)および前記第2の回転量検出手段(87b、252)の検出する各モータ(81a、81b)の回転量が変化しなくなったことに基づいて前記左扉(70a)と前記右扉(70b)が互いに突き当たって停止したことを認識し、前記左扉(70a)および前記右扉(70b)が、前記第1、第2の閉原点から互いが突き当たるまで移動する間における前記第1のモータ(81a)の回転量と前記第2のモータ(81b)の回転量とを計測してそれらの和を求め、これを2分の1にしたものを前記基準値として記憶し、前記モータ制御手段(220)がこの値を、以後、前記左扉(70a)および前記右扉(70b)を閉じる際に各扉(70a、70b)が対応する閉原点に到達した後に前記第1のモータ(81a)および前記第2のモータ(81b)をそれぞれどれだけ回転させるべきかを示す基準値として用いるものであることを特徴とする扉自動開閉装置。
【0012】
]プラットホーム(10)上の側縁に沿って立設され、列車の通る軌道側とプラットホーム(10)側とを仕切るとともに所定の乗降箇所にスライド式の扉を有する可動ホーム柵装置(60)であることを特徴とする[1]および[2]のいずれか一項に記載の扉自動開閉装置。
【0013】
]左右両開きのスライド扉を開閉するための扉開閉制御方法において、
左扉(70a)を開閉するための第1のモータ(81a)と、右扉(70b)を開閉するための第2のモータ(81b)と、前記第1のモータ(81a)の回転量を検出する第1の回転量検出手段(87a、251)と、前記第2のモータ(81b)の回転量を検出する第2の回転量検出手段(87b、252)と、前記左扉(70a)が所定量開いた第1の閉原点の位置にあるか否かを検出する第1の扉位置検出手段(55a)と、前記右扉(70b)が所定量開いた第2の閉原点の位置にあるか否かを検出する第2の扉位置検出手段(55b)とを設け、
前記第1の扉位置検出手段(55a)の出力に基づいて前記左扉(70a)を少なくとも前記第1の閉原点より開いた位置に移動させかつ前記第2の扉位置検出手段(55b)の出力に基づいて前記右扉(70b)を少なくとも前記第2の閉原点よりも開いた位置に移動させた後、前記左扉(70a)および前記右扉(70b)がともに閉方向に移動するように前記第1のモータ(81a)および前記第2のモータ(81b)を駆動し、前記第1のモータ(81a)および前記第2のモータ(81b)を駆動している状態で前記第1の回転量検出手段(87a、251)および前記第2の回転量検出手段(87b、252)の検出する各モータ(81a、81b)の回転量が変化しなくなったことに基づいて前記左扉(70a)と前記右扉(70b)が互いに突き当たって停止したことを認識し、前記左扉(70a)および前記右扉(70b)が前記第1、第2の閉原点から互いが突き当たるまで移動する間における前記第1のモータ(81a)の回転量と前記第2のモータ(81b)の回転量とを計測してそれらの和を求め、これを2分の1にしたものを記憶し、この値を、以後、前記左扉(70a)および前記右扉(70b)を閉じる際に各扉(70a、70b)が対応する閉原点に到達した後に前記第1のモータ(81a)および前記第2のモータ(81b)をそれぞれどれだけ回転させるべきかを示す基準値として用いることを特徴とする扉開閉制御方法。
【0014】
前記本発明は次のように作用する。
モータ(81a、81b)は、たとえばACサーボモータ(81a、81b)など回転量を制御可能なものであり、回転量検出手段(87a、87b、251、252)は、モータ(81a、81b)に設けたロータリーエンコーダ(87a、87b)と、このロータリーエンコーダ(87a、87b)の出力パルスを計数するカウンタ(251、252)等で構成される。扉位置検知手段(55a、55b)は、扉が全閉の位置に対して所定量だけ開いた閉原点の位置にあるか否かを検知するもので、たとえば、扉の後端に取り付けた反射部材を検知する近接センサ(55a、55b)からなる。
【0015】
モータ制御手段(220)は、基準値取得手段(230)と通常運転手段(240)を有する。このうち基準値取得手段(230)は、扉位置検知手段(55a、55b)の出力に基づいて、まず、扉を少なくとも閉原点よりも開いた位置に移動させた後、扉が閉方向に移動するようにモータ(81a、81b)を駆動する。その後、この状態で回転量検出手段(87a、87b、251、252)によって検出されるモータ(81a、81b)の回転量が変化しなくなったことに基づいて、扉が全閉したことを認識する。そして、扉が閉原点の位置から全閉するまで移動する間におけるモータ(81a、81b)の回転量を先の閉動作中に計測し、これを基準値として記憶する。
【0016】
基準値は、扉を閉じる際に、先の閉原点に扉がきた時点からさらにモータ(81a、81b)をどれだけ回転させるべきかを示す値である。通常運転手段(240)は、基準値を取得した後の扉の開閉動作を制御するものである。通常運転手段(240)は、閉動作において、扉が閉原点に到達してからのモータ(81a、81b)の回転量を、先に求めた基準値に基づいて制御して扉を適正な閉位置で閉じる。
【0017】
このように、閉原点から全閉するまでにモータ(81a、81b)を何回転させるべきかを示す基準値を測定して記憶し、以後の閉動作では、扉が閉原点まできた後、基準値の示す回転量だけモータ(81a、81b)を駆動するので、扉の全閉位置にセンサを別途設けなくても、扉を適切な閉位置で閉じることができる。
【0018】
扉自動開閉装置は、左右両開きスライド扉開閉するものであり、左扉(70a)を開閉する第1のモータ(81a)の回転量を第1の回転量検出手段(87a、251)で検知する。また右扉(70b)を開閉する第2のモータ(81b)の回転量を第2の回転量検出手段(87b、252)で検知する。さらに左扉(70a)が所定量開いた第1の閉原点の位置にあるか否かを第1の扉位置検出手段(55a)で検知し、右扉(70b)が所定量開いた第2の閉原点の位置にあるか否かを第2の扉位置検出手段(55b)で検知する。
【0019】
モータ制御手段(220)の有する基準値取得手段(230)は、扉を閉じる際に、左扉(70a)が第1の閉原点にきた時点からさらに第1のモータ(81a)をどれだけ回転させるべきかを示す第1の基準値と、右扉(70b)が第2の閉原点にきた時点からさらに第2のモータ(81b)をどれだけ回転させるべきかを示す第2の基準値とを取得する。
【0020】
より詳細には、基準値取得手段(230)は、第1の位置検出手段(55a)の出力に基づいて左扉(70a)を少なくとも第1の閉原点よりも開いた位置に移動させ、かつ第2の位置検出手段(55b)の出力に基づいて右扉(70b)を少なくとも第2の閉原点よりも開いた位置に移動させる。好ましくは、各扉(70a、70b)が、丁度、閉原点に来るように移動させる。
【0021】
その後、左扉(70a)および右扉(70b)がともに並行して閉方向に移動するように第1、第2のモータ(81a、81b)を駆動する。そして、各モータ(81a、81b)の回転量が変化しなくなったことに基づいて左扉(70a)と右扉(70b)が互いに突き当たって停止したことを認識する。このとき、左扉(70a)が第1の閉原点から右扉(70b)に突き当って停止するまでの間における第1のモータ(81a)の回転量と、右扉(70b)が第2の閉原点から左扉(70a)に突き当って停止するまでの間における第2のモータ(81b)の回転量とを計測する。さらにこれらの和を求め、その値を、目標とする閉位置の左右の偏りに応じた比率で分けたものを第1、第2の基準値として記憶する。
【0022】
通常運転手段(240)は、左右の扉を閉じるとき、左扉(70a)が第1の閉原点に到達してからの第1のモータ(81a)の回転量を第1の基準値に基づいて制御し、右扉(70b)が第2の閉原点に到達してからの第2のモータ(81b)の回転量を第2の基準値に基づいて制御する。
【0023】
これにより、各モータ(81a、81b)の回転量を検出する手段(87a、87b、251、252)と各扉にそれぞれ1つの扉位置検出手段(近接センサ…55a、55b)を設けるだけで、左右両開きのスライド扉を、目標とする閉位置で的確に閉じることができる。また、扉位置検出手段(55a、55b)の取り付け位置を微調整しなくても、扉が、丁度、隙間なく閉まるので、設置時に取り付け位置の再調整を行う必要がない。
【0024】
左扉(70a)が第1の閉原点から右扉(70b)に突き当って停止するまでの間における第1のモータ(81a)の回転量と、右扉(70b)が第2の閉原点から左扉(70a)に突き当って停止するまでの間における第2のモータ(81b)の回転量の和を求め、これを2分の1にした値を基準値にすれば、左右の扉を、間口の丁度中心点で閉じることができる。
【0025】
モータ制御手段(220)は、全閉の位置から扉を開く際におけるモータ(81a、81b)の回転量を、予め定めた開基準値とする。扉を閉じる場合には、隙間を無くすために全閉時の位置精度が問題になる。一方、扉を開く場合は、全開となる位置にあまり精度が要求されない。また、通常は、設置時に生じる誤差を除けば、間口に対応した扉の移動距離は概ね分かっている。そこで、予め定めた開基準値に基づいてモータ(81a、81b)の回転量を制御することで、全開位置を別途のセンサで検知しなくても、適切な位置に扉を開くことができる。
【0026】
なお、プラットホーム(10)上の側縁に沿って立設され、列車の通る軌道側とプラットホーム(10)側とを仕切るとともに所定の乗降箇所にスライド式の扉を有する可動ホーム柵装置(60)として用いる場合には、閉原点を、人が通り抜けできない程度に開いた位置(たとえば、5cm〜10cm程度開いた位置)にすることで、基準値を求める作業での扉を開口量が少なくなり、人がプラットホーム(10)の側縁から線路に落下する可能性が少なくなって、作業の安全性が向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は、本発明の一実施の形態を示している。
図2、図3は、本発明にかかる扉自動開閉装置としての可動ホーム柵装置60を示している。可動ホーム柵装置60は、左ホーム柵装置60aと右ホーム柵装置60bの左右一対が組になっており、図2は可動ホーム柵装置60を正面から、図3は左ホーム柵装置60aを側面から見た様子をそれぞれ示している。
【0028】
なお、図2では左ホーム柵装置60aについては、その内部構造を示してある。また、左ホーム柵装置60aと右ホーム柵装置60bは、左右対称なほぼ同一構造を成しており、以後、共通部分については右ホーム柵装置60bの説明を適宜省略する。
【0029】
可動ホーム柵装置60は、プラットホーム10上の側縁に沿って立設され、プラットホーム10の脇に延びる線路上の定位置に停止する列車との間に柵を形成して、列車への乗降時における乗客の安全性を確保するものである。
【0030】
左ホーム柵装置60aは、戸袋柵61aと、戸袋柵61aより側方に出没するよう開閉可能な左扉70aとから成る。右ホーム柵装置60bは、戸袋柵61bと、戸袋柵61bより側方に出没するよう開閉可能な右扉70bとから成る。ここで戸袋柵61aと左扉70a、および戸袋柵61bと右扉70bは、それぞれ一つのユニットとして構成されている。
【0031】
可動ホーム柵装置60は、所定位置に停車した列車の各乗降ドア(図示省略)と対応する箇所に配置されている。なお列車は通常、定位置に停止するのだが、この基準となる定位置に対して所定範囲内の許容誤差が設定されており、可動ホーム柵装置60における左扉70a、右扉70bの開口量、すなわち両戸袋柵61a、61bの間口は、列車の乗客ドアの開口枠の幅よりも広く設定されている。
【0032】
ホーム柵装置60の有する左右の戸袋柵61a、61bは、図2、図3に示すように全体的には扁平な矩形箱型に形成されており、戸袋柵61a、61bの下端がプラットホーム10の基礎上に固設されている。
【0033】
戸袋柵61aには、左扉70aを収納する収納部62aと、収納部62aの収納口63aから側方に左扉70aを出没させて開閉動作を行う駆動部80aが設けられている。収納部62aは、左扉70aがちょうど収まる内寸に設定されている。
【0034】
戸袋柵61aの内側の上部および下部には、戸袋柵61aのほぼ幅一杯に渡って水平に配置された上部フレーム64aおよび下部フレーム65aが設けてある。上部フレーム64aの上面には、開閉移動する左扉70aを案内するための上部案内レール66aが、また下部フレーム65の下面には同じく左扉70aを案内するための下部案内レール67aが取り付けてある。
【0035】
戸袋柵61aに内設された駆動部80aは、左扉70aを開閉駆動する機構であり、かかる駆動部80aは、電動モータ81aと、これにより回転駆動されるボールねじであるスクリュー部材82aと、このスクリュー部材82aに相対的に回転可能に螺合し、左扉70aに固設されたナット部材83aとを備える。ここでは、電動モータ81aとしてACサーボモータを用いている。
【0036】
スクリュー部材82aは、下部フレーム64aの上面側に沿って延ばされている。スクリュー部材82aの両端は、下部フレーム64a上に固設されたハウジング100a、110aにそれぞれ貫通していて、ハウジング100a、110aに内嵌された軸受によって回動自在に支持されている。
【0037】
スクリュー部材82aの長さは、左扉70aの開閉行程距離よりもやや長く設定されている。電動モータ81aは、下部フレーム64a上に固設されている。
この電動モータ81aの出力軸は、軸継手を介してスクリュー部材82aの基端部に回転力伝達可能に連結されている。
【0038】
ナット部材83aは、左扉70aの側壁の基端側に前後移動不能かつ回転不能に固定されている。また、戸袋柵61aの内部には、電動モータ81aの駆動制御等を行うための各種の電気部品を実装した制御盤200が取り付けてある。
【0039】
左扉70aは、戸袋柵61aの収納部62aにちょうど収まる大きさの扁平な矩形箱型に形成されている。左扉70aにおける戸袋柵61a寄りの基端側近傍の上部には、逆T字型をした上部案内レール66aの垂直部に両側から当接する上段扉ガイドローラ91aが取り付けてある。また左扉70aにおける戸袋柵61a寄りの基端側近傍の下部には、下部案内レール67aの溝底部に下方から当接する下段扉ガイドシュー92aが取り付けてある。
【0040】
上段扉ガイドローラ91aが上部案内レール66aに沿って転がるとともに、下段扉ガイドシュー92aが下部案内レール67aに沿って摺動することにより、左扉70aは、水平な出没方向に滑らかにスライドし開閉するようになっている。すなわち、駆動部80aの電動モータ81aによってスクリュー部材82aが回転するとナット部材83aがスライド移動し、当該ナット部材83aに固着されている左扉70aがスライドし開閉するようになっている。左扉70aは、駆動部80aにより突出方向に駆動された際には、列車にある乗客ドアの開口枠を覆うように閉じ、没入方向に駆動されると開き、戸袋柵61aの収納部62aに収納されるようになっている。
【0041】
また左扉70aの後端(突出方向側を先端とする)には、扉の移動方向に5cm〜10cm程度の長さを有する反射部材51aが取り付けてある。一方、戸袋柵61aの内側であって収納口63aの近傍には、先の反射部材51aを検知するための第1の近接センサ55aが設けてある。
【0042】
第1の近接センサ55aは、左扉70aが閉じる際に、当該左扉70aが全閉位置よりも数センチ開いた位置(第1の閉原点)まで到達した際に反射部材51aを検知し始める箇所に取り付けてある。反射部材51aの長さは、第1の閉原点から全閉位置までの扉の移動距離よりも長くなっている。したがって、左扉70aが全閉した後も反射部材51aを検知し続けることになる。
【0043】
なお、戸袋柵61bは、戸袋柵61aと左右対称な略同一構造を成しているが、制御盤200は、戸袋柵61aのみにある。左ホーム柵装置60a側にある電動モータ81aと近接センサ55aおよび右ホーム柵装置側にある電動モータ81bや近接センサ55b等の電気部品は、配線Wを介して制御盤200に電気接続されている。
【0044】
図1は、可動ホーム柵装置60の回路構成の概略を示したものである。
可動ホーム柵装置60は、左扉70aを駆動するための電動モータ81aと、右扉70bを駆動するための電動モータ81bと、左扉70aに取り付けた反射部材51aを検知する第1の近接センサ55aと、右扉70bに取り付けた反射部材を検知するための第2の近接センサ55bと、電動モータ81aおよび電動モータ81bの動作を制御する制御盤200とから構成されている。
【0045】
電動モータ81aは、モータの回転に応じて所定の回転数検出波形(パルスや正弦波など)を出力する第1のロータリーエンコーダ87aを備えている。同様に電動モータ81bは、第2のロータリーエンコーダ87bを備えている。制御盤200は、インターフェース部210と、モータ制御部220とを有している。
【0046】
インターフェース部210は、駅の中央管理室等に配置される中央制御装置300との間で各種の指示や情報を送受信するための回路部分である。制御盤200は、インターフェース部210を通じて中央制御装置300から扉70a、70bの開閉指示を受信したり、扉70a、70bの開閉状態や動作異常の発生等を示す各種情報を中央制御装置300に送信するようになっている。モータ制御部220は、基準値取得部230と、通常運転部240と、第1のカウンタ251と第2のカウンタ252を備えている。
【0047】
第1のカウンタ251は、第1のロータリーエンコーダ87aからの出力パルスを計数するものであり、第2のカウンタ252は、第2のロータリーエンコーダ87bからの出力パルスを計数するものである。第1のロータリーエンコーダ87aと第1のカウンタ251は、回転量検知手段として機能し、これらにより電動モータ81aの回転量が検知される。同様に第2のロータリーエンコーダ87bと第2のカウンタ252は、電動モータ81bの回転量を検知する回転量検知手段として機能する。
【0048】
基準値取得部230は、左扉70aを閉じる際に、第1の閉原点に左扉70aがきた時点からさらに電動モータ81aをどれだけ回転させるべきかを示す第1の基準値と右扉70bを閉じる際に第2の閉原点に右扉70bがきた時点からさらに電動モータ81bをどれだけ回転させるべきかを示す第2の基準値とを取得する機能を果たすものである。
【0049】
ここで、第1の閉原点は、反射部材51aのうち左扉70aの先端寄りの端部が第1の近接センサ55aの正面に来るように左扉70aを移動させたときの左扉70aの位置である。この位置で丁度、第1の近接センサ55aの出力がオフからオンに変化する。第2の閉原点は、右扉70bに取り付けた反射部材のうち右扉70bの先端寄りの端部が第2の近接センサ55bの正面に来るように右扉70bを移動させたときの右扉70bの位置であり、この位置で丁度、第2の近接センサ55aがオンからオフに変化する。
【0050】
基準値取得部230の有する基準値取得動作制御部231は、基準値を求める際における動作シーケンスを制御するものであり、基準値記憶部232は、求めた基準値を記憶する機能を果たす部分である。
【0051】
通常運転部240は、基準値を求めた後に、左扉70a、右扉70bの開閉動作を制御するものである。制御パターン記憶部241は、扉を開閉する際の加減速パターンや、扉を開く際のモータの回転量を示す開基準値等を記憶しており、通常運転部240は、制御パターン記憶部241に記憶されている制御のパターン等を参照して扉を開閉するようになっている。
【0052】
扉を閉じる際には、通常運転部240は、左扉70aが第1の閉原点に到達してからの電動モータ81aの回転量を、基準値記憶部232に記憶してある基準値に基づいて制御する。また、右扉70bについても、これが第2の閉原点に到達してからの電動モータ81bの回転量を、先の基準値に基づいて制御するようになっている。
【0053】
なお、制御盤200は、CPU(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)などを主要部とする回路で構成されている。
【0054】
次に作用を説明する。
図4、図5は、基準値を登録するまでの動作の流れを示している。設置時には、左右の扉70a、80bが第1、第2の閉原点に対していかなる位置にあるか不明なため、まず、各扉を閉原点の位置に移動させる処理が行われる。
【0055】
ここで、第1の近接センサ55aがオンのときは、反射部材51aが第1の近接センサ55aの前方に既に存在するので、左扉70aが第1の閉原点よりもさらに閉方向にあることになる。同様に第2の近接センサ55bがオンのときは、右扉70bが第2の閉原点よりもさらに閉方向にあることになる。
【0056】
そこで、原点センサである第1の近接センサ55aと第2の近接センサ55bの双方が当初からオンになっている場合には(ステップS401;Y)、扉70a、70bの双方を、いったん開方向へ移動する(ステップS402)。開方向への移動開始後、第1の近接センサ55aがオンからオフに変化したとき(ステップS403;Y)、電動モータ81aを停止する(ステップS404)。また第2の近接センサ55bがオンからオフに変化したとき(ステップS405;Y)、電動モータ81bを停止する(ステップS406)。これにより、各扉がそれぞれの閉原点よりもわずかに開いた位置に設定される。
【0057】
第2の近接センサ55bだけがオンの場合には(ステップS408;Y)、右扉70bは第2の閉原点よりも閉じた位置にあり、左扉70aは、第1の閉原点よりも開いた位置にあることになる。そこで、左扉70aを、閉じる方向に、右扉70bを開く方向にそれぞれ移動させる(ステップS409)。そして、右扉70bについては、第2の近接センサ55bがオンからオフに変化したとき電動モータ81bを停止し(ステップS410;Y、S411)、右扉70bを第2の閉原点よりもわずかに開いた位置に設定する。
【0058】
左扉70aについては、第1の近接センサ55aがオフからオンに変化した時点で電動モータ81aを停止する(ステップS412;Y、S413)。これにより、左扉70aは、丁度、第1の閉原点で停止したことになるので、内部的にその旨を登録するための左待機フラグを、両モータ81a、81bを停止してからセットする(ステップS415)。その後、第2の閉原点に向けて右扉70bが閉方向に移動するように電動モータ81bを駆動する(ステップS416)。
【0059】
第1の近接センサ55aだけがオンの場合には(ステップS417;Y)、左扉70aは第1の閉原点よりも閉じた位置にあり、右扉70bは、第2の閉原点よりも開いた位置にあることになる。そこで、右扉70bを閉じる方向に、左扉70aを開く方向にそれぞれ移動させる(ステップS418)。そして、右扉70bについては、第2の近接センサ55bがオフからオンに変化した時点で電動モータ81bを停止する(ステップS419;Y、S420)。これにより、右扉70bは、丁度、第2の閉原点で停止したことになるので、内部的にその旨を登録するための右待機フラグを、後に両モータが停止してからセットする(ステップS424)。
【0060】
左扉70aについては、第1の近接センサ55aがオフに変化したとき電動モータ81aを停止し(ステップS421;Y、S422)、左扉70aを第1の閉原点よりもわずかに開いた位置に設定する。その後、左扉70aが第1の閉原点に向けて閉方向に移動するように電動モータ81aを駆動する(ステップS425)。
【0061】
第1の近接センサ55a、第2の近接センサ55bの双方が当初からオフの場合には(ステップS417;N)、いずれの扉も閉原点よりも開いた位置にあるので、双方の扉70a、70bが閉じる方向に電動モータ81aおよび電動モータ81bを駆動する(ステップS426)。
【0062】
その後、右待機フラグがセットされていないときは、第2の近接センサ55bがオンになるまで電動モータ81bを駆動し、第2の近接センサ55bがオンになった時点で電動モータ81bを停止し、右待機フラグをセットする(ステップS427〜S430)。また左待機フラグがセットされていないときは、第1の近接センサ55aがオンになるまで電動モータ81aを駆動し、第1の近接センサ55aがオンになった時点で電動モータ81aを停止し、左待機フラグをセットする(ステップS427〜S430)。
【0063】
こうして、左扉70aを第1の閉原点に、右扉70bを第2の閉原点に移動させたのち、第1のカウンタ251および第2のカウンタ252の計数値をリセットする(ステップS436)。そして、電動モータ81aおよび電動モータ81bの駆動を同時に開始し、左扉70a、右扉70bを同時に閉方向に移動させる(ステップS437)。
【0064】
やがて、左右の扉は、互いに衝突し停止する。左右の扉が停止したことは、第1のカウンタ251あるいは第2のカウンタ252の計数値が増加しなくなったことで認識する。扉の移動が停止すると(ステップS438;Y)、電動モータ81aおよび電動モータ81bの駆動を停止し、第1のカウンタ251と第2のカウンタ252の計数値を読み取る(ステップS439)。読み取った計数値の和を2分の1にした値を求め(ステップS440)、これを基準値(原点値)として基準値記憶部232に記憶する(ステップS441)。
【0065】
次に、通常運転の動作について説明する。
まず、開状態から扉を閉じる際の動作について説明する。中央制御装置300から扉の閉指令を受信すると(ステップS501)、左右の扉70a、70bが互いに閉方向に移動するように電動モータ81aおよび81bを回転駆動する。
この際、図6の制御パターン601に従って電動モータ81a、81bの回転速度を制御する。すなわち、まず停止状態から速度1に向けて回転速度を上昇させる(ステップS502)。そして扉70a、70bの移動距離が第1距離に達するまで速度1を保持するように制御する(ステップS503)。
【0066】
より具体的には、扉70a、70bの移動距離は、電動モータ81a、電動モータ81bの回転量で把握されており、閉動作の開始時にカウンタ251、252をリセットし、各カウンタの計数値が予め定めた第1減速目標値になるまで速度1を維持している。
【0067】
各扉が第1距離まで到達すると(ステップS503;Y)、制御パターンに従って速度2まで減速する(ステップS504)。その後、第1の近接センサ55aがオンになると(ステップS505;Y)、左扉70aが第1の閉原点に到達したことになるので、その時、第1のカウンタ251をリセットし(ステップS506)、電動モータ81aの回転速度を次第に低下させる(ステップS507)。同様に第2の近接センサ55bがオンになると右扉70bが第2の閉原点に到達したことになるので、その時、第2のカウンタ252をリセットし、電動モータ81bの回転速度を次第に低下させる。
【0068】
そして、第1のカウンタ251の計数値が、基準値記憶部232に記憶してある基準値と一致したとき(ステップS508;Y)、電動モータ8aを停止させる(ステップS509)。同様に、第2のカウンタ252の計数値が基準値と一致したときに、右扉70b用の電動モータ81bを停止させる。これにより、左右の扉70a、70bは、第1の閉原点と第2の閉原点の丁度、中点で閉止する。
【0069】
扉を開くときは、開指令の受信に基づいて(ステップS510;Y)、第1のカウンタ251および第2のカウンタ252をリセットする(ステップS511)。その後、所定の制御パターンに従って電動モータ81aおよび電動モータ81bを加減速して扉を開方向に移動させる(ステップS512)。そして、左扉については、第1のカウンタ251の計数値が、予め定めた開基準値になったとき(ステップS513;Y)、電動モータ81aを停止する(ステップS514)。右扉70bは、第2のカウンタ252の計数値が開基準値になったとき電動モータ81bを停止する。
【0070】
このように、各扉に1つの近接センサと、電動モータ81a、81bごとに設けたロータリーエンコーダ87a、87bを利用して、扉の開閉動作を制御するので、近接スイッチの使用個数が大幅に低減された。たとえば、回転量を検出しないモータを用いる従来の装置では、全開位置と、全閉位置と、第1の減速点と、第2の減速点のそれぞれにおいて実際の扉の位置を検出する。このため、各扉ごとに4つの近接センサを取り付けていたが、本発明では、近接センサの個数は各扉ごとに1個だけで済む。
【0071】
また、ACサーボモータに必須なロータリーエンコーダ等の回転量検出手段を閉止位置や全開位置を認識するために兼用するので、装置構成が簡略化され価格の低減を図ることができる。
【0072】
このほか、閉原点から閉止するまでの間における第1のカウンタ251の計測値と第2のカウンタ252の計測値の和を2分の1した値を基準値とするので、設置誤差が生じても、近接センサの取り付け位置を現場で調整することなく、ほぼ間口の中点で左右の扉70a、70bを閉止させることができる。このため、設置作業が簡略化される。
【0073】
また、第1の閉原点、第2の閉原点を、人が通り抜けできない程度に扉を開いた位置(それぞれ5cmほど開いた位置)に設定しているので、基準値を求める際の作業で扉を大きく開く必要がなく、人がプラットホームの側縁から線路側に落下するような事態が発生し難くくなり、作業の安全性が向上する。
【0074】
以上説明した実施の形態では、左右両開きのスライド扉であったが、片開きのスライド扉であってもよい。この場合、左右のモータの回転量の和を2分の1にする処理は不要で、閉原点から閉止位置までの回転量をそのまま基準量として記憶し、以後、この基準値を用いて扉を閉じればよい。さらには、モータで駆動される扉であれば、スライド扉に限定されず、たとえば一端を中心に回転する扉であってもよい。
【0075】
また実施の形態では、左右の扉の中点を閉止位置にするために、第1のカウンタ251の計数値と第2のカウンタ252に計数値の和を2分の1にしたものを基準値として用いたが、目標とする閉止位置が左右のいずれかに偏っている場合には、第1のカウンタ251の計数値と第2のカウンタ252の計数値の和を、目標とする閉止位置の偏りに応じた比率で分割し、その一方を左扉用の基準値、他方を右扉用の基準値として用いればよい。
【0076】
なお、閉止位置を間口の中点にする場合でも、近接センサの取り付け位置が左右の戸袋で異なる場合には、第1のカウンタ251の計数値と第2のカウンタ252の計数値の和を、近接センサの取り付け位置の左右の非対称性に応じた比率で分割し、その一方を左扉用の基準値、他方を右扉用の基準値として用いればよい。
【0077】
このほか、実施の形態では、扉が閉原点に位置するか否かを検知するために近接センサを用いたが、これに限定されず、たとえば、発光素子と受光素子を対抗配置した透過型の光センサや接触式のスイッチ等を用いても良い。また近接センサの取り付け位置は、戸袋の入口付近に限定されるものではなく、少しだけ開いた閉原点に扉があることを検知し得る箇所であればよい。モータは、回転数を検出し、回転量を的確に制御できるものであれば、ACサーボモータに限定されない。
【0078】
なお、扉70を開閉する際の電動モータ81の制御パターンは実施の形態で示したものに限定されるものではない。なお、閉原点から全閉するまでに基準値に相当するだけモータを回転させることが、通常運転時にはすでに分かっているので、閉原点から閉止位置に至るまでの減速特性を、基準値の値に応じて設定するようにしてもよい。たとえば、基準値が100回転の場合には、95回転で速度2から速度3まで一定の割合で減速し、残りの5回転は極めて遅い速度3で閉じるように制御する等である。
【0079】
このほか、実施の形態では可動ホーム柵装置60を例に説明したが、モータの駆動力で開閉される扉であれば、可動ホーム柵装置60に限定されるものではない。
【0080】
【発明の効果】
本発明にかかる扉自動開閉装置および扉開閉制御方法によれば、扉開閉用のモータの回転量を検出する回転量検出手段と、扉が所定量だけ開いた閉原点の位置にあるか否かを検知する扉位置検知手段とを設け、先の閉原点から全閉するまでにモータを何回転させるべきかを示す基準値を当初に測定して記憶し、以後の閉動作では、扉が閉原点まできた後、基準値の示す回転量だけモータを駆動して停止するようにしたので、扉が全閉位置に至ったことを検知するためのセンサを別途設けなくても、適切に扉を閉じることができる。
【0081】
扉自動開閉装置は、左右両開きスライド扉を開閉させるものであるので、左右の扉をそれぞれの閉原点から同時に閉方向に移動し、双方が突き当たって停止するまでにおける各モータの回転量を計測する。そして、計測値の和を求め、これを目標とする閉位置の左右の偏りに応じた比率で分けた値を左扉用の基準値および右扉用の基準値にする。これにより各モータの回転量を検出する手段と各扉ごとに1つの扉位置検出手段を設けるだけで、左右両開きのスライド扉を、目標とする閉位置で的確に閉じることができる。また、扉位置検出手段の取り付け位置を微調整しなくても、扉がぴったり閉まるので、設置時に取り付け位置の再調整を行う必要がない。
【0082】
さらに、左右の扉がそれぞれの閉原点から互いに突き当たって停止するまでの間における左扉用のモータの回転量と、右扉用のモータの回転量の和を求め、これを2分の1にした値を基準値にするものでは、左右の扉を丁度、間口の中心点で閉じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る扉自動開閉装置を適用した可動ホーム柵装置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る扉自動開閉装置を適用した可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る扉自動開閉装置を適用した可動ホーム柵装置をプラットホームに設置した状態を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る扉自動開閉装置を適用した可動ホーム柵装置が基準値を求める際に行う動作を示す流れ図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る扉自動開閉装置を適用した可動ホーム柵装置が基準値を求める際に行う動作を示す流れ図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る扉自動開閉装置を適用した可動ホーム柵装置が通常運転で扉を開閉する際に参照する加減速の制御パターンの一例を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る扉自動開閉装置を適用した可動ホーム柵装置の通常運転手段が扉を開閉する際の動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
10…プラットホーム
51a…反射部材
55a…第1の近接センサ
55b…第2の近接センサ
60…可動ホーム柵装置
60a…左ホーム柵装置
60b…右ホーム柵装置
61a、61b…戸袋柵
62a…収納部
63a…収納口
64a…上部フレーム
65a…下部フレーム
66a…上部案内レール
67a…下部案内レール
70a…左扉
70b…右扉
80a…駆動部
81a、81b…電動モータ
82a…スクリュー部材
83a…ナット部材
87a…第1のロータリーエンコーダ
87b…第2のロータリーエンコーダ
91a…上段扉ガイドローラ
92a…下段扉ガイドシュー
100a、110a…ハウジング
200…制御盤
210…インターフェース部
220…モータ制御部
230…基準値取得部
231…基準値取得動作制御部
232…基準値記憶部
240…通常運転部
241…制御パターン記憶部
251…第1のカウンタ
252…第2のカウンタ
300…中央制御装置

Claims (4)

  1. 左右両開きのスライド扉を開閉させる扉自動開閉装置において、
    左扉を開閉するための第1のモータと、右扉を開閉するための第2のモータと、前記第1のモータの回転量を検出する第1の回転量検出手段と、前記第2のモータの回転量を検出する第2の回転量検出手段と、前記左扉が所定量開いた第1の閉原点の位置にあるか否かを検出する第1の扉位置検出手段と、前記右扉が所定量開いた第2の閉原点の位置にあるか否かを検出する第2の扉位置検出手段と、前記第1のモータの動作および前記第2のモータの動作を制御するモータ制御手段とを備え、
    前記モータ制御手段は、前記左扉を閉じる際に前記第1の閉原点に前記左扉がきた時点からさらに前記第1のモータをどれだけ回転させるべきかを示す第1の基準値と前記右扉を閉じる際に前記第2の閉原点に前記右扉がきた時点からさらに前記第2のモータをどれだけ回転させるべきかを示す第2の基準値とを取得する基準値取得手段と、前記左扉が前記第1の閉原点に到達してからの前記第1のモータの回転量を前記第1の基準値に基づいて制御しかつ前記右扉が前記第2の閉原点に到達してからの前記第2のモータの回転量を前記第2の基準値に基づいて制御して前記左扉および前記右扉を閉じる通常運転手段を有し、
    前記基準値取得手段は、前記第1の位置検出手段の出力に基づいて前記左扉を少なくとも前記第1の閉原点よりも開いた位置に移動させかつ前記第2の位置検出手段の出力に基づいて前記右扉を少なくとも前記第2の閉原点よりも開いた位置に移動させた後、前記左扉および前記右扉がともに閉方向に移動するように前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動し、前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動している状態で前記第1の回転量検出手段および前記第2の回転量検出手段の検出する各モータの回転量が変化しなくなったことに基づいて前記左扉と前記右扉が互いに突き当たって停止したことを認識し、前記左扉および前記右扉が、前記第1、第2の閉原点から互いが突き当たるまで移動する間における前記第1のモータの回転量と前記第2のモータの回転量とを計測してそれらの和を求め、これを目標とする閉位置の左右の偏りに応じた比率で分けたものを前記第1、第2の基準値として記憶し、前記モータ制御手段がこれらの値を、以後、前記左扉および前記右扉を閉じる際に各扉が対応する閉原点に到達した後に前記第1のモータおよび前記第2のモータをそれぞれどれだけ回転させるべきかを示す前記第1、第2の基準値として用いるものであることを特徴とする扉自動開閉装置。
  2. 左右両開きのスライド扉を開閉させる扉自動開閉装置において、
    左扉を開閉するための第1のモータと、右扉を開閉するための第2のモータと、前記第1のモータの回転量を検出する第1の回転量検出手段と、前記第2のモータの回転量を検出する第2の回転量検出手段と、前記左扉が所定量開いた第1の閉原点の位置にあるか否かを検出する第1の扉位置検出手段と、前記右扉が所定量開いた第2の閉原点の位置にあるか否かを検出する第2の扉位置検出手段と、前記第1のモータの動作および前記第2のモータの動作を制御するモータ制御手段とを備え、
    前記モータ制御手段は、前記左扉を閉じる際に前記第1の閉原点に前記左扉がきた時点からさらに前記第1のモータをどれだけ回転させるべきかと前記右扉を閉じる際に前記第2の閉原点に前記右扉がきた時点からさらに前記第2のモータをどれだけ回転させるべきかの双方を示す基準値を取得する基準値取得手段と、前記左扉が前記第1の閉原点に到達してからの前記第1のモータの回転量と前記右扉が前記第2の閉原点に到達してからの前記第2のモータの回転量の双方を前記基準値に基づいて制御して前記左扉および前記右扉を閉じる通常運転手段を有し、
    前記基準値取得手段は、前記第1の位置検出手段の出力に基づいて前記左扉を少なくとも前記第1の閉原点よりも開いた位置に移動させかつ前記第2の位置検出手段の出力に基づいて前記右扉を少なくとも前記第2の閉原点よりも開いた位置に移動させた後、前記左扉および前記右扉がともに閉方向に移動するように前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動し、前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動している状態で前記第1の回転量検出手段および前記第2の回転量検出手段の検出する各モータの回転量が変化しなくなったことに基づいて前記左扉と前記右扉が互いに突き当たって停止したことを認識し、前記左扉および前記右扉が、前記第1、第2の閉原点から互いが突き当たるまで移動する間における前記第1のモータの回転量と前記第2のモータの回転量とを計測してそれらの和を求め、これを2分の1にしたものを前記基準値として記憶し、前記モータ制御手段がこの値を、以後、前記左扉および前記右扉を閉じる際に各扉が対応する閉原点に到達した後に前記第1のモータおよび前記第2のモータをそれぞれどれだけ回転させるべきかを示す基準値として用いるものであることを特徴とする扉自動開閉装置。
  3. プラットホーム上の側縁に沿って立設され、列車の通る軌道側とプラットホーム側とを仕切るとともに所定の乗降箇所にスライド式の扉を有する可動ホーム柵装置であることを特徴とする請求項1および2のいずれか一項に記載の扉自動開閉装置。
  4. 左右両開きのスライド扉を開閉するための扉開閉制御方法において、
    左扉を開閉するための第1のモータと、右扉を開閉するための第2のモータと、前記第1のモータの回転量を検出する第1の回転量検出手段と、前記第2のモータの回転量を検出する第2の回転量検出手段と、前記左扉が所定量開いた第1の閉原点の位置にあるか否かを検出する第1の扉位置検出手段と、前記右扉が所定量開いた第2の閉原点の位置にあるか否かを検出する第2の扉位置検出手段とを設け、
    前記第1の扉位置検出手段の出力に基づいて前記左扉を少なくとも前記第1の閉原点より開いた位置に移動させかつ前記第2の扉位置検出手段の出力に基づいて前記右扉を少なくとも前記第2の閉原点よりも開いた位置に移動させた後、前記左扉および前記右扉がともに閉方向に移動するように前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動し、前記第1のモータおよび前記第2のモータを駆動している状態で前記第1の回転量検出手段および前記第2の回転量検出手段の検出する各モータの回転量が変化しなくなったことに基づいて前記左扉と前記右扉が互いに突き当たって停止したことを認識し、前記左扉および前記右扉が前記第1、第2の閉原点から互いが突き当たるまで移動する間における前記第1のモータの回転量と前記第2のモータの回転量とを計測してそれらの和を求め、これを2分の1にしたものを記憶し、この値を、以後、前記左扉および前記右扉を閉じる際に各扉が対応する閉原点に到達した後に前記第1のモータおよび前記第2のモータをそれぞれどれだけ回転させるべきかを示す基準値として用いることを特徴とする扉開閉制御方法。
JP2000031476A 2000-02-09 2000-02-09 扉自動開閉装置および扉開閉制御方法 Expired - Lifetime JP4573388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000031476A JP4573388B2 (ja) 2000-02-09 2000-02-09 扉自動開閉装置および扉開閉制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000031476A JP4573388B2 (ja) 2000-02-09 2000-02-09 扉自動開閉装置および扉開閉制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001220950A JP2001220950A (ja) 2001-08-17
JP4573388B2 true JP4573388B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=18556222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000031476A Expired - Lifetime JP4573388B2 (ja) 2000-02-09 2000-02-09 扉自動開閉装置および扉開閉制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4573388B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109779441A (zh) * 2017-11-14 2019-05-21 郑州宇通客车股份有限公司 一种客车门安全控制方法及***

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006291666A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Aska Corp 車両用扉の開閉構造
JP5585395B2 (ja) * 2010-11-05 2014-09-10 三菱電機株式会社 可動ホーム柵
JP2012214196A (ja) * 2011-03-29 2012-11-08 Mikami Kakozai Kk ホームゲート装置及び安全柵
JP5984519B2 (ja) * 2012-06-08 2016-09-06 永興電機工業株式会社 車両のウイング扉開閉制御方法及び装置
JP6195583B2 (ja) * 2015-01-26 2017-09-13 株式会社京三製作所 プログラム、制御装置および可動式ホーム柵
JP7085931B2 (ja) * 2018-07-19 2022-06-17 三菱電機株式会社 可動ホームドア装置、可動ホームドア装置の制御プログラム及び可動ホームドア装置の初期値設定方法
JP7280147B2 (ja) * 2019-08-09 2023-05-23 ナブテスコ株式会社 ホームドア制御装置、ホームドア制御方法、及びホームドア制御プログラム
JP2022131832A (ja) * 2021-02-26 2022-09-07 ナブテスコ株式会社 ホームドア装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58210267A (ja) * 1982-05-31 1983-12-07 ワイケイケイ株式会社 自動開閉扉の制御装置
JPH0730654B2 (ja) * 1989-02-01 1995-04-10 北陽電機株式会社 自動ドアの制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109779441A (zh) * 2017-11-14 2019-05-21 郑州宇通客车股份有限公司 一种客车门安全控制方法及***

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001220950A (ja) 2001-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4573388B2 (ja) 扉自動開閉装置および扉開閉制御方法
JP6388698B2 (ja) 自動回転扉及びその制御方法
US5729101A (en) Gate operator and method using automatic limit adjustment
JP3855234B2 (ja) ドアセンサ及びそのドアセンサを備えたドア
RU2467143C2 (ru) Способ и устройство для управления вертикально или горизонтально перемещаемыми воротами с защитой плоскости закрывания ворот от помех
US7449856B2 (en) Universal controller for automatic door systems
US6343437B1 (en) Door drive with integrated diagnosis of the door operation
CN101412479B (zh) 电梯的检修装置
CN102679524A (zh) 柜机式空调出风口遮挡装置及其控制方法
JP4140802B2 (ja) 自動ドアの安全装置
KR20100008237A (ko) 플랩게이트 장치
US7122987B2 (en) Safety garage door
KR200385183Y1 (ko) 슬라이딩 타입 게이트 장치
KR20070106766A (ko) 엘리베이터의 도어 장치
JP4344075B2 (ja) 閉鎖装置
JP2003193745A (ja) 自動ドア
JPH0751878B2 (ja) 安全停止機能を備えたシヤツタ−、ブラインド等の間口開閉機
JP2007224620A (ja) 回転ドア装置
JP2006241972A (ja) ドアセンサ及びそのドアセンサを備えたドア
JP2022086256A (ja) 車両検出装置、車両検出方法、車両検出システム及び安全柵システム
AU2019464140A1 (en) Method for determining the door position in a door system
JP2005105810A (ja) 出入管理ゲート装置
JP2001115734A (ja) 扉の移動妨害検出装置および扉自動開閉装置
EP3350401B1 (en) Turnstile for access control
JP2601320B2 (ja) 駐車券用発券機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4573388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term