JP4570370B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特にトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタを有して成る半導体装置に関する。
従来、高電圧で大電流を制御する絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MOSトランジスタ)として、二重拡散によるMOS型トランジスタ(DMOS)がよく知られ、特に、大電流が半導体基板の表面−裏面間で流れるVDMOS(Vertical DMOS)トランジスタは、単体トランジスタ製品に使用されるばかりでなく制御回路部等と共に混載し半導体装置に組み込まれて用いられてきた。近年、このVDMOSトランジスタの変形したものとして、チャネル領域が溝(トレンチ)側面に形成される、いわゆるトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタが新しく使用されるようになってきている。
このトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタは、図8に示すような基本構造になっている。図に示すように、n+ 型基板101上にn- 型エピタキシャル層102が形成され、そのn- 型エピタキシャル層102上部に熱拡散法でp型ベース拡散層103が形成され、このp型ベース拡散層103内にn+ 型ソース拡散層104が形成されている。そして、上記n- 型エピタキシャル層102の一部、p型ベース拡散層103およびn+ 型ソース拡散層104を貫通するようにしてトレンチ 105が形成されている。このトレンチ105内には、その側面にゲート絶縁膜106が形成され、このトレンチ105を充填するトレンチゲート電極107が不純物ドープの多結晶シリコンで形成されている。そして、このトレンチゲート電極107の上部は絶縁酸化膜108で覆われ、全面にアルミ金属等の導電体膜でソース電極109が形成されている。ここで、ソース電極109はp型ベース拡散層103およびn+ 型ソース拡散層104に電気接続している。
そして、このトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタにおいて、トランジスタの駆動能力を上げると共にそのオン抵抗を低減させるために、これまでに種々の検討がなされている。図9は、上記縦型電界効果トランジスタの平面構造である。図に示すように、斜線を施したトレンチゲート電極107がメッシュ状に配列され、このメッシュ状のトレンチゲート電極107で区画された多数の正方形の中にそれぞれ上記p型ベース拡散層103およびn+ 型ソース拡散層104が設けられる構造になっている(例えば、特許文献1参照)。このようにトレンチゲート電極107をメッシュ状にすることで、トレンチゲート電極107の縁端の実効長が増えトランジスタの全体のチャネル幅が増大し、トランジスタの駆動能力が向上する。ここで、図9中に記した点線のところの断面が図8に示した断面に対応している。そして、図8に示したソース電極109が全面に被覆している(図示せず)。
また、別のトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタでは、図10に示すように、多数のトレンチゲート電極107が直線状に長細く配設されており、それらの終端部に位置するゲート周辺配線110下において互いに結合している。そして、この直線状の長細いトレンチゲート電極107に沿ってn+ 型ソース拡散層104が設けられている(例えば、特許文献2参照)。ここでも、図10中に記した点線のところの断面が図8に示した断面に対応している。
特許第2662217号公報(第9図) 特許第3367857号公報(図1)
しかしながら、上記特許文献1のトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタでは、トレンチゲート電極107がメッシュ状になるために、メッシュの交叉領域で十字形状のトレンチを形成することが必要になり、その製造工程における半導体基板のドライエッチングでこの十字領域にエッチング残りが発生し易くなり、所望のトレンチが形成できなくなるという問題があった。この問題は、トレンチ開口が微細になるほど顕著になる。このために、特許文献1のような場合には微細化の対応が難しくなり、トレンチ開口の微細化によりトレンチゲート電極の配列密度を高くすることでトレンチゲート電極の縁端長を増大させる最も効果的な方法が用いられなくなるという更に重要な問題も発生する。そして、半導体装置の微細化あるいは高密度化が困難となる。
また、上記特許文献2のトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタでは、長細いトレンチゲート電極107がその終端部でのみゲート周辺配線110に接続しているために、トレンチ開口が微細になると共に、あるいは、直線状のトレンチゲート電極107の長さが増大すると共に、トレンチゲート電極の抵抗による信号伝達の遅延の問題が顕在化してくる。そして、上記信号伝達の遅延が大きくなることで、ゲート電極に信号電圧を印加し縦型電界効果トランジスタを駆動させる際の実質的オン抵抗が高くなり、トランジスタの応答速度が低下するという問題があった。
また、上記特許文献2のトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタでは、半導体基板上でのトレンチゲート電極の配列において、直線状のトレンチゲート電極の一部がパターン配置上の制約からゲート周辺配線110に接続できないことが生じる。更には、トレンチ開口の微細化が進むと、半導体基板のドライエッチングにおいて一部でエッチング残りが生じ直線状のトレンチが形成されず、トレンチゲート電極の一部が切断することが生じてくる。このようになると、トレンチゲート電極に信号電圧を印加し縦型電界効果トランジスタを駆動させる際に、上記信号電圧に応答しない又は応答が遅くなるトレンチゲート電極部分が生じ、半導体装置の製造歩留まりが低下したり、上記トランジスタの駆動能力あるいは応答速度が低下するという問題が生じてくる。
また、特にDC−DCコンバータのような大電流を必要とする回路においては、変換効率を上げるためにオン抵抗を下げる必要がある、そのため、ゲート形成面積はできるだけ増大する必要があるが、トランジスタとして動作しない部分面積、つまりゲート形成部と電極への引き出し配線接続に要する面積はできるだけ少なくする必要がある。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであって、パターン配置に依存することなく、トレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタの駆動能力の向上及びオン抵抗の低減を簡便に達成することができ、しかもその微細化が容易になる共にその製造歩留まりが向上する半導体装置を提供することを目的としている。
本発明の半導体装置は、一導電型半導体層と前記一導電型半導体層内に形成された逆導電型半導体層を有する半導体基板の前記逆導電型半導体層の表面部に形成した一導電型拡散層をソース領域とし、前記一導電型半導体層をドレイン領域とし、前記逆導電型半導体層上で並行する複数の直線状パターンのトレンチ内にゲート絶縁膜を介し導電体を埋め込んで成る複数のトレンチラインをゲート電極とするとともに、前記複数のトレンチラインは、直線状パターンを構成し、周縁部に形成されたゲート周辺配線上で接続され、前記ゲート周辺配線がゲート電極パッドに接続された、縦型電界効果トランジスタにおいて、隣接する前記トレンチラインの1対がその並行途中の箇所において前記1対の間に設けられた1つの縦型電界効果トランジスタにおいて、隣接する前記トレンチラインの1対がその並行途中の箇所において前記1対の間に設けられた連結用トレンチを通して接続する構成を有している。
ここで、好ましくは、前記連結用トレンチは前記トレンチラインに対してT字状に接続している。
このような構成により、特に接続に要する面積を増大することなく縦型電界効果トランジスタを形成することができる。また、縦型電界効果トランジスタのトレンチゲート電極用および連結用のトレンチ形成が非常に容易になりしかもその微細化が容易となり、大電流駆動の半導体装置の高密度化、そしてその駆動能力の向上及びオン抵抗の低減が簡便に達成される。更に、トレンチ開口の微細化が進み、半導体基板のドライエッチングにおいて一部でエッチング残りが生じ、トレンチゲート電極の一部が切断することが生じても、その切断領域は連結用トレンチを通して正常な隣接するトレンチゲート電極に接続するようになるために、上記トランジスタの駆動能力あるいは応答速度の低下を容易に防止することができ半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。
また、直線状のトレンチゲート電極の一部が半導体装置上のパターン配置で制約を受けることもなくなり、半導体装置の設計の自由度が向上する。
また、前記連結用トレンチの深さと前記トレンチラインの深さは同一である。
この構成により、トレンチラインの形成と同時に形成しうるため製造工程の増大なしに形成可能である。また幅についても前記連結用トレンチの幅と前記トレンチラインの幅は同一であるようにすれば製造が容易で高精度のパターン形成を実現することができる。
そして、前記並行する複数のトレンチラインは前記連結用トレンチを通してあみだ状に接続する構成を有している。
この構成により、半導体基板のドライエッチングにおいて一部でエッチング残りが生じ、トレンチゲート電極の一部が切断することが生じても、その切断領域は連結用トレンチを通して正常な隣接するトレンチゲート電極に接続するようになり、上記トランジスタの駆動能力あるいは応答速度の低下を容易に防止することができる。
また、本発明の半導体装置は、前記隣接するトレンチラインあるいは前記連結用トレンチで区画された前記逆導電型半導体層の全表面部に前記ソース領域である一導電型拡散層が形成されている。あるいは、前記隣接するトレンチラインあるいは前記連結用トレンチで区画された前記逆導電型半導体層の表面部に、前記ソース領域である一導電型拡散層と前記逆導電型半導体層の引き出し部である逆導電型拡散層が形成される構成を有している。
そして、好ましくは、前記隣接するトレンチラインあるいは前記連結用トレンチで区画された前記逆導電型半導体層の表面部にストライプ状の前記一導電型拡散層が形成され、前記ストライプ状の一導電型拡散層を分断して前記逆導電型拡散層が形成される構成を有している。
このような構成により、縦型電界効果トランジスタのトレンチゲート電極が半導体基板上で高密度に形成でき、半導体装置の高密度化あるいは縮小化、更には大電流駆動化あるいは高パワー化が容易に達成される。
本発明によれば、トレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタを有して成る半導体装置の駆動能力あるいはオン抵抗等の特性の大幅な向上が簡便に達成できる。そして、トレンチゲート電極の微細化が容易になり、半導体装置の高密度化をはかることができるとともに縮小化の促進をはかることができる。
以下、本発明の実施の形態の半導体装置について図1乃至4を用いて説明する。図1は、本発明のトレンチゲート構造の単体の縦型電界効果トランジスタの全体図である。図2は、トレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタの基本構造を示す斜視図である。そして、図3乃至5は、図1の縦型電界効果トランジスタの一部の拡大平面図である。なお、この実施の形態では、pチャネルMOSトランジスタの場合について説明する。
はじめに、単体の縦型電界効果トランジスタからなる半導体装置の全体図について概略説明する。図1に示すように、1mm角程度の寸法の半導体チップ1上に直線状になったトレンチゲートライン2が多数配列して形成されている。このトレンチゲートライン2は、半導体チップ1上で全長が1m程度になっており、ゲート電極パッド3に接続しているゲート周辺配線4に電気接続している。そして、ソース拡散層およびボディ拡散層(後述する)に電気接続するソース電極5が半導体チップのほぼ全面を被覆するようにして形成されている。このソース電極5がソース電極パッドとなり、大電流はゲート電極パッド3に印加するゲート電圧で制御され、ソース電極5から半導体チップ1の裏面側に向かって流れる。
ここで、本発明の特徴の一つである縦型電界効果トランジスタの基本構造は、図2に示しているように、ドレイン領域になるp+ 型基板6上に一導電型半導体層であるp- 型エピタキシャル層7が形成され、そのp- 型エピタキシャル層7上部に逆導電型半導体層であるn型ウェル層8がイオン注入法あるいは熱拡散法で形成される。ここで、このn型ウェル層8がDMOS構造でのいわゆるベース拡散領域に相当する。そして、上記p- 型エピタキシャル層7の一部、n型ウェル層8を貫通するようにして深さが1.5μm(0.3〜3μm)、幅が0.25μm(1μm以下)程度のトレンチ9がn型ウェル層8上で並行して直線状の形成されている。このトレンチ9の側面にゲート絶縁膜10が形成され、このトレンチ9を充填するトレンチゲート電極11が導電体である不純物ドープの多結晶シリコンで形成されている。そして、このトレンチゲート電極11の上部は絶縁酸化膜12で覆われている。更に、トレンチゲート電極11で画されたn型ウェル層8表面領域には隙間がなく上記ソース拡散層であるp+ 型ソース拡散層13が形成され、上述したボディ拡散層であるn+ 型ボディ拡散層14は、上記トレンチゲート電極11パターンに直交するパターン形状で形成されている。ここで、ボディ拡散層は、上記逆導電型半導体層の引き出し部となっている。そして、図2では図示しないが、図1で説明したソース電極5が全面に形成されp+ 型ソース拡散層13およびn+ 型ボディ拡散層14に電気接続する構造になる。上記トレンチゲート電極11が図1で説明したトレンチゲートライン2を形成している。
次に、本発明の縦型電界効果トランジスタの平面構造について図3を参照して説明する。図3は、図1に記した領域Aで形成されるトレンチゲートライン2の拡大平面図となっている。図3に示すように、ゲート周辺配線4が形成され、これを取り囲むようにしてパターン幅の広い周辺n+ ボディ拡散層15が形成してある。そして、0.25μm程度幅の長細いトレンチゲート電極11が例えば0.25μm間隔で多数配列され、トレンチゲート電極11は上記ゲート周辺配線4に接続される。しかし、トレンチゲート電極のうちトレンチゲート電極11b、11cは、上記ゲート周辺配線4に直接に接続しないで、連結用トレンチゲート電極16を介してそれぞれトレンチゲート電極11aおよびトレンチゲート電極11bにT字状に接続する。ここで、トレンチゲート電極11aが上記ゲート周辺配線4に接続することで、この上記トレンチゲート電極11b、11cがゲート周辺配線4に電気接続するようになる。そして、全てのトレンチゲート電極間は隙間なくp+ 型ソース拡散層13、n+ 型ボディ拡散層14が形成される。
図3に示したように、大電流化を容易にしている縦型電界効果トランジスタのトレンチゲートライン2においては、パターン配置上の制約から、直線状のトレンチゲート電極の一部でゲート周辺配線110に接続できない箇所が多々生じてくる。このような箇所においては、上述したような連結用トレンチゲート電極16を用いて隣接するトレンチゲート電極に接続することで、従来の技術で説明したゲート電圧信号の伝達遅延に起因して生じてくる問題は解消される。
上記連結用トレンチゲート電極16による隣接のトレンチゲート電極間の接続は、トレンチゲートライン2の途中の箇所でも行うようにしてもよい。図4は、図1に記した領域Bの拡大平面図である。図4に示すように、図3で示したトレンチゲート電極11は互いに並行して直線状に延在しており、幅0.25μm程度の長細いトレンチゲート電極11が0.25μm間隔で多数配列されている。また、トレンチゲート電極11間は隙間なくストライプ状のp+ 型ソース拡散層13が形成され、上記トレンチゲート電極11パターンに直交するパターン形状のn+ 型ボディ拡散層14が、所定のピッチ配列で上記ストライプ状のp+ 型ソース拡散層13を切断するように形成されている。そして、上記連結用トレンチゲート電極16を介して隣接するトレンチゲート電極11がところどころであみだ状になるように接続している。
ここで、連結用トレンチゲート電極16は、上記n+ 型ボディ拡散層14パターンに重なるようにして形成するのが好ましい。このようにすることで、連結用トレンチゲート電極16をp+ 型ソース拡散層13となる領域に形成する場合に比べて、p+ 型ソース拡散層13の占有面積がその分だけ増大し、トレンチゲート電極の縁端の長さが増大して、縦型電界トランジスタのチャネル幅が実質的に増加しその駆動能力の向上およびオン抵抗の減少が達成される。また、全長が非常に長くしかも微細化と共にその幅が小さくなるトレンチゲート電極11で形成されるトレンチゲートライン2の途中の箇所に上記連結用トレンチゲート電極16を設けることで、半導体基板のドライエッチングにおいて一部でエッチング残りが生じ直線状のトレンチが形成されず、トレンチゲート電極の一部が切断することが生じても、この連結用トレンチゲート電極16を経由してゲート電圧信号に応答できるようになり従来の技術で生じていた問題は解消される。
更に、本発明の縦型電界効果トランジスタの平面構造について図5を参照して説明する。図5は、図1に記した領域Cで形成されるトレンチゲートライン2の拡大平面図となっている。図5に示すように、図4で示したトレンチゲート電極11が延在し0.25μm程度幅の長細いトレンチゲート電極11が0.25μm間隔で多数配列されている。ここでも、図4で説明したようになっており、トレンチゲート電極間は隙間なくp+ 型ソース拡散層13が形成され、上記トレンチゲート電極11パターンに直交するパターン形状のn+ 型ボディ拡散層14が所定のピッチ配列で形成されている。そして、上記連結用トレンチゲート電極16を介して隣接するトレンチゲート電極11が接続している。ここで、n+ 型ボディ拡散層14の幅が連結用トレンチゲート電極16の幅よりも小さくなるように形成する。このようにすることで、連結用トレンチゲート電極16領域でも確実にトランジスタ動作し、連結用トレンチゲート電極16が上記連結の機能と共にトレンチゲート電極としての機能を有するようになり、縦型電界効果トランジスタの動作能力を増大させるようになる。なお、トレンチゲート電極11はここでゲート周辺配線4に接続している。
本実施の形態では、隣接するトレンチゲート電極11は連結用トレンチゲート電極16で接続され、隣接するトレンチ連結部の平面パターンが従来の技術のように十字形状にはならずT字形状になる。このために、特許文献1で説明したような半導体基板のドライエッチング工程で生じたようなエッチング残りは大幅に低減し、所望のトレンチが形成できる。また、トレンチ開口の微細化が容易になりトレンチゲート電極の配列密度を高くしていくことが可能であり、縦型電界効果トランジスタの駆動能力を上げそのオン抵抗を下げることができる。
また、この実施の形態では、トレンチ開口の微細化が進み半導体基板のドライエッチングにおいて一部でエッチング残りが生じても、上述したように、上記連結用トレンチゲート電極16を通して隣接するエッチング残りのないトレンチゲート電極に接続するために、特許文献2で説明したような問題も解決される。
次に、この発明の半導体装置の製造方法について、図6,7を参照して簡単に説明する。図6,7は、連結用トレンチゲート電極16周りの製造工程順の断面図である。ここで、これらの図は、図3のX−Yで矢視した箇所の断面図である。ここで、図1乃至5と同様なものは同一符号で記す。
図6(a)に示すように、p+ 型基板6上に5μm程度のp- 型エピタキシャル層7を形成する。そして、そのp- 型エピタキシャル層7上部にイオン注入法あるいは熱拡散法で深さが1μm程度のn型ウェル層8を形成し、その表面にシリコン酸化膜でマスク絶縁膜17を形成する。
そして、公知のフォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術とでマスク絶縁膜17の所定の領域をエッチングし所望の開口を形成し、これをエッチングマスクにしてn型ウェル層8を貫通しp- 型エピタキシャル層7に延在するように、深さが1.5μm程度のトレンチ9およびトレンチ18を形成する。ここで、トレンチ9,18の幅は共に同じで0.25μm程度であり、その深さも同じに形成する。
次に、図6(b)に示すようにトレンチ9,18の側壁の熱酸化により膜厚15nm程度のシリコン酸化膜でゲート絶縁膜10を形成し、引続いて、公知の化学気相成長(CVD)法で多結晶シリコン膜19を全面に堆積しボロン不純物あるいはリン不純物をドーピングする。
続いて、フォトリソグラフィ技術で形成したレジストマスク20をエッチングマスクにして多結晶シリコン膜19をエッチングし、図6(c)に示すように、ゲート周辺配線4を形成すると共に、トレンチ9内にトレンチゲート電極11そしてトレンチ18内に連結用トレンチゲート電極16を埋設させる。
次に、上記レジストマスク20を除去し全面に高密度プラズマ(HDP)によるCVD法でシリコン酸化膜を堆積し、引続いて、化学機械研磨(CMP)あるいはエッチバックで不要の部分を削り取り、図7(a)に示すようにトレンチゲート電極11および連結用トレンチゲート電極16上部に絶縁酸化膜12を形成しトレンチゲート電極11および連結用トレンチゲート電極16を保護する。
そして、フォトリソグラフィ技術により形成したレジストマスクを注入マスクにしてリンのイオン注入とその後の熱処理とを経て、図7(b)に示すように、所定の領域のn型ウェル層8表面部にn+ ボディ拡散層14を、そして、ゲート周辺配線14に隣接する領域に幅広の周辺n+ ボディ拡散層15を形成する。
そして、図7(c)に示すように、上記リンのイオン注入の場合より低ドーズのボロンのイオン注入とその後の熱処理とで、p+ 型ソース拡散層13を形成する。このようにして、図3で説明したトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタが出来上がる。ここで、トレンチゲート電極11a、連結用トレンチゲート電極16、そしてp+ 型ソース拡散層13、n+ 型ボディ拡散層14および周辺n+ ボディ拡散層15は、n型ウェル層8表面において全く隙間なく形成されるようになる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態は適宜に変更されうる。上述した実施の形態では、pチャネル型のMOSトランジスタの場合について説明しているが、nチャネル型のMOSトランジスタの場合にも同様に適用できる。この場合には、半導体基板等に含まれる不純物の導電型を全て逆にして形成する。また、連結用トレンチゲート電極16とトレンチゲート電極11の連結部は必ずしもT字状でなくてもよく、斜めに交差していても良い。また、本発明では、n型ウェル層8(逆導電型半導体層)の引き出し部となるn+ 型ボディ拡散層14は、半導体チップ1の周辺部あるいは内部の一部に形成するようにしても良い。これは、逆導電型半導体層はDMOSでのいわゆるベース拡散領域に相当し、基本的には定電圧(ソース電位と同じ)が印加できれば良いためである。また、本発明は、同一の半導体チップ上に、電力用のパワートランジスタを構成するトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタと制御回路部を構成する通常のMOSトランジスタが混載された、半導体装置に対しても全く同様に適用可能である。
なお前記実施の形態において、ゲート材料としてポリシリコンを用いたが、メタル、メタルシリサイドなど適宜変更可能である。
本発明の実施の形態の半導体チップの平面図である。 本発明の実施の形態のトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタの基本構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の半導体装置の一の箇所の拡大平面図である。 本発明の実施の形態の半導体装置の他の箇所の拡大平面図である。 本発明の実施の形態の半導体装置の更に他の箇所の拡大平面図である。 本発明の実施の形態の半導体装置の製造工程順の断面図である。 上記工程の続きの工程順の断面図である。 従来例のトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタの基本構造を示す断面図である。 従来例のトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタの平面図である。 従来例の別のトレンチゲート構造の縦型電界効果トランジスタの平面図である。
符号の説明
1 半導体チップ
2 トレンチゲートライン
3 ゲート電極パッド
4 ゲート周辺配線
5 ソース電極
6 p+ 型基板
7 p- 型エピタキシャル層
8 n型ウェル層
9,18 トレンチ
10 ゲート絶縁膜
11 トレンチゲート電極
12 絶縁酸化膜
13 p+ 型ソース拡散層13
14 n+ 型ボディ拡散層
15 周辺n+ 型ボディ拡散層
16 連結用トレンチゲート電極
17 マスク絶縁膜
19 多結晶シリコン膜
20 レジストマスク

Claims (7)

  1. 一導電型半導体層と前記一導電型半導体層内に形成された逆導電型半導体層を有する半導体基板の前記逆導電型半導体層の表面部に形成した一導電型拡散層をソース領域とし、前記一導電型半導体層をドレイン領域とし、前記逆導電型半導体層上で並行する複数の直線状パターンのトレンチ内にゲート絶縁膜を介して導電体を埋め込み形成された複数のトレンチラインをゲート電極とするとともに、前記複数のトレンチラインは、直線状パターンを構成し、周縁部に形成されたゲート周辺配線上で接続され、前記ゲート周辺配線がゲート電極パッドに接続された、縦型電界効果トランジスタにおいて、
    前記ゲート周辺配線近傍において、隣接する前記トレンチラインの1対がその並行途中の箇所において前記1対の間に設けられた1つの連結用トレンチを通して接続された半導体装置。
  2. 前記連結用トレンチは前記トレンチラインに対してT字状に接続していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記連結用トレンチの深さと前記トレンチラインの深さが同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記並行する複数のトレンチラインは前記連結用トレンチを通してあみだ状に接続していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記隣接するトレンチラインあるいは前記連結用トレンチで区画された前記逆導電型半導体層の全表面部に前記ソース領域である一導電型拡散層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかにに記載の半導体装置。
  6. 前記隣接するトレンチラインあるいは前記連結用トレンチで区画された前記逆導電型半導体層の表面部に、前記ソース領域である一導電型拡散層と前記逆導電型半導体層の引き出し部である逆導電型拡散層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記隣接するトレンチラインあるいは前記連結用トレンチで区画された前記逆導電型半導体層の表面部にストライプ状の前記一導電型拡散層が形成され、前記ストライプ状の一導電型拡散層を分断して前記逆導電型拡散層が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
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