JP4561128B2 - 包装値付け装置 - Google Patents
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Description
即ち、一包装物に2枚のラベルを貼付する場合、少なくとも2台のアプリケータはお互いに干渉しない別々の場所で自由に動作できるように配置されている(例えば、特許文献1参照)。
その具体的構成としては、例えば包装部に張架したフィルムに対してその下方から被包装物をエレベータに載せて突き上げて被包装物の上面をフィルムで覆い、フィルムの端部のうち左右端部と後端部を被包装物の底面側に折り込んだ後、包装部から排出することでフィルム前端部を折り込んでヒートシール部に排出し、その排出される包装物にラベルを貼付する包装値付け装置において、前記包装物を排出する排出路を挟む一方側に第1のラベル発行部を、他方側に第2のラベル発行部を配置し、前記第1のラベル発行部からラベルを受け取り、排出された包装物の幅方向の一方側に移動して前記ラベルを貼付する第1のアプリケータと、前記第2のラベル発行部からラベルを受け取り、排出された包装物の幅方向の他方側に移動して前記ラベルを貼付する第2のアプリケータを備え、且つ前記第1のアプリケータと、第2のアプリケータはラベル貼付動作においてお互いに干渉しないように制御され、更に、前記包装処理される被包装物の幅が所定値以下の場合、前記第1又は第2のアプリケータの何れか一方の貼付動作を禁止することを特徴とする(請求項2)。
上記第1のラベル発行部及び第2のラベル発行部は、それぞれ1台のラベル発行器に限らず、複数台で構成してもよく、複数台のラベル発行器で構成した場合は発行器を切換えて使用するなどいずれでもよい。
また、一つの包装物に2枚のラベルを貼付するためには、被包装物もそれなりの幅が必要とされ、2枚のラベルを貼れるだけの幅を持たない包装物の場合は何れか一方だけのラベルを貼付するようにする。
また、被包装物の幅が所定値以下の場合は2つあるアプリケータのうち、1つのアプリケータの貼付動作が禁止される為、ラベルの重ね貼り、或いはアプリケータ同士の衝突を未然に防止できる。尚、アプリケータの貼付動作は禁止されるが、ラベルの発行は行なわれる為、該ラベルは手貼りで行なうことができる。
上記手段によれば、ヒートシール部は包装が行われてそのまま方向を変えることなく排出される位置であるため、包装物の左右位置は安定しており、従って包装物の左右位置が安定している状態で2枚のラベルを貼付することができる。
上記手段によれば、包装物は排出プッシャによって支持押動されるため、該包装物の姿勢は安定している。従って、第1のアプリケータと第2のアプリケータによるラベル貼付のタイミングが異なっていても、包装物に対してラベルを安定して正確に貼付できる。
上記手段によれば、包装物に対して1枚のラベルしか貼らない場合には、貼付場所の制限等を解除してアプリケータを包装物上の任意の位置に移動させてラベルを貼付することができる。
また、被包装物の幅が所定値以下の場合は両方のアプリケータが貼付動作を行なうことはなく、従って、ラベルの重ね貼り、或いはアプリケータ同士の衝突を未然に防止できる。
更に、請求項4の構成により、押動排出される包装物は排出プッシャにより安定よく支持され、それにより2枚のラベルを正確に貼付することができる。
図1及び図2は計量包装値付装置の全体を示す概略図で、Aはストレッチフィルム包装機、B1は第1のラベル発行部(計量ラベルプリンタ)、B2は第2のラベル発行部(計量ラベルプリンタ)、C1は前記第1のラベル発行部B1から発行されたラベルを受け取って包装物に貼付する第1のアプリケータ(ラベル貼付装置)、C2は前記第2のラベル発行部B2から発行されたラベルを受け取って包装物に貼付する第2のアプリケータ(ラベル貼付装置)であり、第1のラベル発行部B1と第2のラベル発行部B2はストレッチフィルム包装機Aにおける包装物の排出路を挟んで側方上部に対向配置され、第1のアプリケータC1と第2のアプリケータC2は前記排出路の上方に配置されている。
上記エレベータ2の上方には包装部3が設けられ、その包装部3の側方(プッシャコンベアと直角に交差した方向)にフィルムロール4をセットし、該フィルムロール4から繰り出されるフィルム4’をフィルムフィード機構5により引き出し、所定長さにカットした後に包装部3まで移送する。
上記フィルムフィード機構5は、フィルムの幅方向の側端部を挟持する上下一対の無端状の弾性ベルト5a,5bと、下側の弾性ベルト5bを上側の弾性ベルト5a側へ圧接するクランプ板5cとで構成され、それらが包装部3を挟んで前後に配置されている。
次に、排出プッシャ8により被包装物G’を前記ヒートシール部10へ向けて水平に押動しながら前記フィルム4’の前側端部を前折り込みローラ9で被包装物G’の底部側に折り込み、その底部側に折り込まれたフィルム端部の重なり部はヒートシール部10でヒートシールされ、包装物Gが得られる。
そして、2台のラベルプリンタのうち1台は商品の値段,品名,重量,単価,バーコード等、通常の値付けラベルを印字発行し、もう1台はPOP付きの値付けラベルを印字発行するように設定されている。この2台のラベルプリンタの作動切換えは、被包装物によって自動的に切換わるように設定されている。図面では、第1のラベル発行部B1はラベルL1を発行する。
ラベル吸着部17を保持する一対の平行アーム24,24’は、夫々の基端側がケース20に対して上下方向に所定の間隔をおいて横架した2本のピン25,25’に回転可能に取り付けられ、上側の平行アーム24の他端側(先端側)はラベル吸着部17の上部に連結された取付筒26の円弧溝27に移動可能に嵌合横架したピン28に連結され、下側の平行アーム24’の他端側(先端側)は前記ピン28の下側に位置して取付筒26に回転可能に横架された回転軸29に対して取り付けられている。従って、ラベル吸着部17は回転軸29を中心として包装物Gの搬送方向に首振り揺動自在で、その首振り揺動する範囲は前記円弧溝27で規制される(首振り機構)。そして、前記した上側の平行アーム24の基端側に第2の駆動機構18bが取り付けられ、下側の平行アーム24’周りには前記したラベル吸着部17におけるラベル吸着面を水平面内で回転させる第3の駆動機構18cが取り付けられている。更に、上記ラベル吸着部17が首振りした場合、その揺動した傾き角度に維持する角度維持手段が前記ケース20内に設けられている。
それにより、第2の駆動機構18bは、モータ32が回転すると歯車31、歯車30を介してピン25が回転され、そのピン25の回転によって支持腕33が上下方向に回動されるため、ピン25に対して回転可能に支持されている平行アーム24は前記支持腕33で下側から支えられ、支持腕33の上下回動に連動して上下されると共に、該平行アーム24は支持腕33との当接から離してピン25を中心として上方に回動自在となる。
それにより、第1のアプリケータC1と第2のアプリケータC2がラベルを貼付する動作においてお互いに干渉することはない。
その為に、被包装物G’の幅を検出する必要があるが、その検出手段としては被包装物(商品)G’を載置する商品載置部13の手前近傍に反射型光センサを幅方向移動可能に配置し、該センサを移動して商品載置部上の被包装物の幅寸法を測定する方法(詳しくは、特許第2770774号公報参照)、或いは、被包装物の幅データを予め商品データに入力設定し、これを呼出す方法等何れでもよい。
ROM44には、CPU42が実行する制御プログラムが記憶されている。RAM45には、CPU42がROM44の制御プログラムを実行する場合に用いる各種レジスタ及びフラグのエリアの他に、被包装物毎に予め各種データが記憶されたプリセットデータエリアとを備えている。プリセットデータエリアには、被包装物G’に対応して、値段計算及びラベル印字用のデータである「品名」、「単価」、ラベル発行部の指定とそのラベル貼付位置、さらに被包装物の寸法データに基づいて制御データを決定する為の各種テーブルが記憶されている。
コンソール部46は、キーボードとタッチパネルからなる操作部と、液晶表示器で構成された表示部を備えており、各種データ及び指令の入力、或いはCPU42の指令に基づいて入力データの表示、プリセットデータの表示、各種メッセージを行なうものである。
第1のアプリケータC1及び第2のアプリケータC2は、それぞれ図6に示す構成を備えており、それにより各アプリケータは独立して作動できるように構成されている。
第1のラベル発行部B1(図2では排出路の右側に配置)は、通常の値付けラベルを印字発行する印字部2と、POP付値付けラベルを印字発行する印字部3の2台のラベルプリンタからなり、印字部2と印字部3は設定により自動的に切換わるように構成されている。
第2のラベル発行部B2(図2では排出路の左側に配置)は、特殊ラベル(例えば、「お買い得」、「特売品」等)を印字発行するものである。
(1)フィルムによる包装を完了した包装物を排出手段側に移動する方式は、図示のプッシャに限らず、コンベアで行ってもよい。
(2)ラベル発行部を構成するラベルプリンタは、計量タイプに限らず、定額のラベルプリンタ、或いは印字機能を備えておらず予め印字されているラベルを発行する形態のものでもよい。
(3)第2のラベル発行部B2は、第1のラベル発行部B1のラベルに印字しきれない印字情報があった場合に印字発行し、貼付するようにしてもよい。或いは、商品によって印字量が異なる添加物情報の印字用として使用してもよい。
(4)商品データを呼出した際に第2のラベル発行部からはラベルを発行しないと設定されていた場合には、第1のアプリケータの移動限界値を無視して移動制御してもよい。
(5)ラベル貼付位置は、ヒートシール部の手前であってもよい。
C1…第1のアプリケータ C2…第2のアプリケータ
G…包装物 G’…被包装物
L1…第1のアプリケータで貼付されるラベル
L2…第2のアプリケータで貼付されるラベル
2…エレベータ 3…包装部
4’…フィルム 6…後折込み部材
7,7’…左右折り込み部材 8…排出プッシャ
9…前折り込みローラ 10…ヒートシール部
11…排出手段
Claims (5)
- 包装部に張架したフィルムに対してその下方から被包装物をエレベータに載せて突き上げて被包装物の上面をフィルムで覆い、フィルムの端部を被包装物の底面側に折り込み、その包装物にラベルを貼付する包装値付け装置において、
前記包装部の中心を境に左右両側に、夫々異なる表示内容のラベルを発行するラベル発行部を配置し、且つそのラベル発行部から発行されたラベルを包装物に対してお互いに干渉することなく所定の位置に貼付するアプリケータを夫々設けると共に、前記包装処理される被包装物の幅が所定値以下の場合、前記アプリケータの何れか一方の貼付動作を禁止することを特徴とする包装値付け装置。 - 包装部に張架したフィルムに対してその下方から被包装物をエレベータに載せて突き上げて被包装物の上面をフィルムで覆い、フィルムの端部のうち左右端部と後端部を被包装物の底面側に折り込んだ後、包装部から排出することでフィルム前端部を折り込んでヒートシール部に排出し、その排出される包装物にラベルを貼付する包装値付け装置において、
前記包装物を排出する排出路を挟む一方側に第1のラベル発行部を、他方側に第2のラベル発行部を配置し、前記第1のラベル発行部からラベルを受け取り、排出された包装物の幅方向の一方側に移動して前記ラベルを貼付する第1のアプリケータと、前記第2のラベル発行部からラベルを受け取り、排出された包装物の幅方向の他方側に移動して前記ラベルを貼付する第2のアプリケータを備え、且つ前記第1のアプリケータと、第2のアプリケータはラベル貼付動作においてお互いに干渉しないように制御され、更に、前記包装処理される被包装物の幅が所定値以下の場合、前記第1又は第2のアプリケータの何れか一方の貼付動作を禁止することを特徴とする包装値付け装置。 - 前記第1のアプリケータと第2のアプリケータは、ともにヒートシール部までの位置で包装物にラベル貼付を行なうことを特徴とする請求項2記載の包装値付け装置。
- 前記包装部からの排出は排出プッシャにより行い、その排出プッシャによる移動中の包装物に、第1のアプリケータと第2のアプリケータによって2枚のラベルの貼付を行なうことを特徴とする請求項2記載の包装値付け装置。
- 前記第1又は第2のアプリケータは、設定された包装物上の位置データと、他方のアプリケータの位置に基づいて移動制御されることを特徴とする請求項2記載の包装値付け装置。
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