JP4555490B2 - タイル貼り壁構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の躯体の外面又は内面を構成するタイル貼り壁構造、特に、タイル類の位置決めを正確に行え、かつ簡単かつスピーディに構成できるタイル貼り壁構造に関するものである。
なおこの明細書中で、タイルとは、文字通りのタイルの外、同様に、建築物の外壁に外装材として使用する石材その他の部材も含むものとする。
【0002】
【従来の技術】
この種のタイル貼り壁構造としては、施工面に接着剤を介して設けられたネット部材と、この前面に設けられた立骨と、この立骨に形成された複数の凹所にそれぞれ貼着され、かつ隙間に目地が施されるタイルとを備えたものがある。
【0003】
この従来例は、以上のように、木造建築物の施工面に立骨を介してタイルを貼着するもので、立骨により、タイルの位置決めをし、かつその重量を受け、施工中はタイルのダレを防止することができるように構成したものである。それ故、この技法の出現以前に課題となっていた施工中のタイルのダレの問題を解決し、かつ木造建築物の外装としてタイルを用いる場合の躯体にかかる過重量問題をも解決したものであり、その点で非常に優れたものであると云うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来例の利点を生かしながら、更にその構成を簡明にし、容易かつスピーディに正確なタイルの接着ができるタイル貼り壁構造を提供することを解決の課題とする。更には、建物が地震等の揺動乃至振動を受けた際に、躯体の動きに対して若干の逃げを確保し、取り付けてあるタイルの割れ、剥離落下、その他の損傷を生じ難くしたタイル貼り壁構造を提供することをも解決の課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の1は、建築物の施工壁面に下地を構成し、その下地上に、複数条の方形突部を取付対象のタイルの上下方向の寸法に対応する間隔で形成し、前記タイルの下端を位置決めしつつ支持する支持突部をその配列予定に合わせて前記方形突部から突設するとともに上下の方形突部間に網状開口部を、位置決めパネルのパネル本体からこれと方形突部との間の高さに膨出させて構成した薄板製の位置決めパネルを固設し、該位置決めパネルの支持突部にタイルの下端を載せつつ該位置決めパネルの前面に接合する際に該タイルの裏面に付着した接着剤が網状開口部の裏側にも回り込んで、該接着剤が該網状開口部の網部と絡むようにして、該タイルを該位置決めパネルの前面に接着したタイル貼り壁構造である。
【0007】
本発明のは、本発明の1のタイル貼り壁構造に於いて、前記建築物が木造である場合は、前記下地を、防水シートを内装しない下地板であって、建物躯体を構成する柱や間柱に取り付けた下地板と、その前面に張り付けた防水シートとで構成したタイル貼り壁構造である。
【0008】
本発明のは、本発明の1のタイル貼り壁構造に於いて、前記建築物が木造である場合は、前記下地を、防水シートを内装した下地板であって、建物躯体を構成する柱や間柱に取り付けた下地板で構成したタイル貼り壁構造である。
【0009】
本発明のは、本発明の1のタイル貼り壁構造に於いて、前記建築物がALC造又はRC造である場合は、前記下地として、その躯体壁面を防水処理を施した上で採用したタイル貼り壁構造である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は、建築物の施工壁面に下地を構成し、その下地上に位置決めパネルを固設し、該位置決めパネルの支持突に下端を載せつつその前面にタイルを接着したタイル貼り壁構造である。
【0011】
前記建築物としては、木造、RC造又はALC造のいずれもがその対象となり得る。もっとも木造とRC造又はALC造とではその下地の構成が若干異なる。
更に木造の中でも下地板に防水シートを内装した物を採用するか否かで若干異なる。したがって、たとえば、木造の場合で、防水シートを内装しない下地板を採用した場合は、下地としては、建物躯体を構成する柱や間柱に取り付けた下地板と、その前面に張り付ける防水シートとからなる構成を採用することができる。
また防水シートを内装したサイディングを下地板として採用した場合は、下地としては該サイディング板を同様に取り付けたのみで十分である。
【0012】
他方、RC造又はALC造の場合は、下地としては、その躯体壁面を防水処理を施した上で採用することができる。該躯体壁面の防水処理としては防水剤の塗布が適当である。防水シートの張り付けを採用することも可能である。
【0013】
前記位置決めパネルは、薄板製である必要があり、一定面積単位毎に適当な金属板材、たとえば、耐腐食性のステンレス板材を打ち抜き及び折曲加工して構成することができる。若しくはプラスチックで成形して構成することができる。
前記位置決めパネルを、たとえば、ステンレス板材で構成する場合は、まず、正面から見て長方形等のそれを加工して、その前面に、複数条の方形突部を形成する。この方形突部は、取付対象のタイルの上下方向の寸法に対応する間隔で横向きに形成する。そして各々の方形突部の上下方向中央付近には方形の左側辺、右側辺及び下辺の3辺に切り込みを入れ、これを起こして突片状の支持突部とする。この支持突部は、左右方向に適当な間隔で複数個設けるのが適当である。
【0014】
上記上下の支持突部の間には、たとえば、横長長方形等の網状開口部を形成する。この網状開口部は、この明細書中では、文字通り開口部が網状になっているものの外、格子状又はパンチングメタル状等のように、ここに配した接着剤がこれらに絡むことのできる種々の形態を含む意味で用いている。またこの網状開口部は、これを構成した位置決めパネルを下地に当接させた場合に、該網状の部位が該下地から浮いてその裏側に接着剤が良好に回り込み得るように、該網状開口部を、前面側に膨出させた状態に構成するのが適当である。
また該位置決めパネルの上下端及び中央付近には、ボルト又はアンカー等による下地への取り付け用の長孔を開口しておくのが良い。
【0015】
前記位置決めパネルを、プラスチックで構成する場合も、その基本形状は、以上のようなステンレス板材で構成する場合と同様である。もっともこのようなプラスチックによる場合は、前記方形突部は切り起こしによって突片状に構成するのではなく、背後から前方に突出させた構成とする。また該位置決めパネルには適当な部位にリブを形成して補強するのが適当である。これに用いるプラスチックの種類としてはポリプロピレン等を採用することができる。
以上の位置決めパネルは、こうして薄板製の金属板材又はプラスチックのいずれで作成する場合であっても、パネル本体に、方形突部、支持突部及び網状開口部を備えたものとなっている。
【0016】
前記タイルは、既述のように、文字通りのタイルの外に同様に建築物の外壁に外装材として使用する事のできる石材その他の部材も含むものであるが、その裏面には、横向きにあり溝が形成されているのが好ましい。また、云うまでもなく、その上下方向の寸法は、前記位置決めパネルの上下方向の支持突部の間隔に対応するものでなければならない。
【0017】
したがって本発明のタイル貼り壁構造によれば、次のような手順で、これを構成することができる。
たとえば、木造建築物が対象である場合は、まず建物躯体を構成する柱や間柱に下地板を取り付け、その下地板がサイディングのような防水シートを内装したものでない場合には、更にその前面に防水シートを張り付ける。下地板は、釘やボルト等で上記柱等に固設し、防水シートはステープル等を利用して下地板の前面に固定する。
【0018】
このようにして下地を構成し、この後、上記下地上に前記位置決めパネルを固設する。該位置決めパネルを、ステンレス板材又はプラスチックにより、既述のように構成した場合は、前記長孔を利用してボルト又は釘等により、これを固定する。ボルト又は釘は、下地板を介して柱又は間柱に固定するようにするのが良い。
【0019】
RC造又はALC造の建築物が対象である場合は、躯体壁面に防水処理を施した上で、該躯体壁面自体を下地として、その上に直接前記位置決めパネルを固設する。該位置決めパネルは、RC造又はALC造の躯体に固設したアンカーボルトを利用して取り付ける。該アンカーボルトを、該位置決めパネルの長孔に貫通させ、その突出した部位にナットを締め付けて固定する訳である。
【0020】
このように、網材を位置決めパネルに一体に構成したため、位置決めパネルの設置の一工程で、網材を同時にセットしたことにもなり、作業が簡略化される。
そしてこうして下地上に位置決めパネルを取り付けた後は、木造建築の場合もRC造又はALC造の場合も全く同様にしてタイルを取り付けることができる。
【0021】
取付対象のタイルの裏面に接着剤を付着させた上で施工面に接合する。タイルの下端を位置決めパネルの支持突部上に載せた状態で、上記のように、施工面に接合することで、上下方向の取付位置関係を正確にすることができる。したがって未熟練者でも乱れのないタイルの取付を行うことができる。
【0022】
また、上記のようにして位置決めパネルに接合したタイルは、その接着剤が、前記網状開口部の網部に絡むこととなるため、相互の結合が強化されることとなる。
【0023】
更にタイルの接合直後で、その接着剤の硬化前でも、該タイルは、その重量によるダレが上記支持突部によって防止される。それ故、最下部から順次硬化を待ちながらタイル貼りを行うような能率の悪い作業を避けることができ、かつダレが生じてしまった場合の修正の必要も生じない。
【0024】
このようにして能率良くかつ正確にタイルの取付を行うことができる。そして、云うまでもなく、このようにして施工面の全体についてタイルの取り付けを行い、かつ目地に目地材を充填すれば、作業は完了である。
【0025】
以上のように構成される本発明のタイル貼り壁構造によれば、地震等による躯体の揺動や振動が生じた際に、前記位置決めパネルが薄板製であるため、硬化した接着剤の隙間等を相対的に左右に動くことが可能となり、その結果、前面に接着されているタイルの揺動乃至振動等が小さなものとなり、その破損や剥離落下のおそれも低下することとなる。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図を参照しながら詳細に説明する。
図1は木造建築物に適用した一実施例を示す斜視説明図、図2はRC造の建築物に適用した一実施例を示す斜視説明図、図3は木造建築物用に構成したプラスチック製の位置決めパネルの一例を示す斜視説明図である。
【0027】
<実施例1>
この実施例は木造建築物に適用した例である。
図1に示すように、建物の躯体を構成する柱や間柱1に、タイル貼りを行う範囲にわたって、下地板2を取り付け、その前面に防水シート3を張り付ける。下地板2は長方形の合板であり、図示しないビスで上記柱及び間柱1に固設する。
上記防水シート3は、図示しないステープルで上記下地板2上に固定する。
【0028】
この後、上記のように構成した下地上に全面に対応する数の位置決めパネル5を固設する。
【0029】
上記位置決めパネル5は、この実施例では、ステンレス板材を打ち抜き及び折曲加工して構成したものである。図1に示すように、正面から見て長方形のステンレス板材を折曲加工して、その前面に、複数条の方形突部5a、5a…を形成する。この方形突部5aは、相互の中央部間の間隔を取付対象のタイルtの上下方向の寸法を僅かに越える間隔で横向きに形成し、かつ各方形突部5aの上下方向中央付近には長方形の左側辺、右側辺及び下辺の3辺に切り込みを入れ、これを起こして支持突片5bを形成したものである。この支持突片5bは、各方形突部5aに於いて、左右方向に適当な間隔で複数片設けてある。
【0030】
該位置決めパネル5には、各上下の方形突部5a、5aの間に、横長長方形の網状開口部5cを形成し、かつ該位置決めパネル5の上下端及び上記各網状開口部5cの上部と各方形突部5aの下部との間には、ボルト、アンカー又はビス等による下地への取り付け用の長孔5dを開口する。
【0031】
前記網状開口部5cは、この例では、その網部を格子状に構成し、かつ前方に向かって若干膨出させた構成にしたものである。網部を前方に膨出させることによって、後述するタイルtの接合の際に、その裏側にも接着剤7が回り込み易くなり、該接着剤7が該網部と絡んで、タイルtの施工面への結合を良好なものとすることができる。
【0032】
前記位置決めパネル5は、以上のようにパネル本体8に方形突部5a、5a…、支持突部5b、5b…、網状開口部5c、5c及び長孔5d、5d…を備えたものであり、前記下地には、図1に示すように、その裏面側を当接させるとともに、前記長孔5d、5d…を利用してビス6、6…により固定する。ビス6は、前記下地板2及び前記防水シート3を介して柱や間柱1に螺合するようにする。こうして下地上に全面に対応する数の位置決めパネル5を固設する。
【0033】
この後は、図1に示すように、タイルtの裏面に接着剤7を付着させた上で施工面に接合する。タイルtの下端を前記位置決めパネル5の支持突片5b上に載せた状態で、上記のように、施工面に接合することで、上下方向の取付位置関係を正確にすることができる。それ故、未熟練者でも所要位置に正確に取り付けることができる。
【0034】
また接合直後の接着剤7の硬化前でも、タイルtの重量によるダレが前記支持突片5b、5b…によって防止される。そのため施工面の最下部から順次硬化を待ちながらタイル貼りを行うような非能率な作業を避けることができ、かつダレが生じてしまった場合の修正の必要もない。
【0035】
このようにして能率良くかつ正確にタイルtの取付を行うことができる。そして、云うまでもなく、このようにして施工面の全体についてタイルtの取付を行い、かつ目地に目地材を充填すれば、作業は完了である。
【0036】
またこうして構成されたタイル貼り壁構造は、地震等による躯体の揺動や振動が生じた際に、前記位置決めパネル5がステンレスの薄板製であるため、硬化した接着剤7の隙間等を相対的に左右に動くことが可能となり、そのため、その前面に接着されているタイルtの揺動乃至振動等を小さなものに抑制することが可能となり、その破損や剥離落下のおそれも低下させることができる。
【0037】
<実施例2>
この実施例はRC造の建築物に適用した例である。
図2に示すように、対象の建築物の躯体壁11に防水剤を塗布した上で、これを下地として利用し、該下地上の全面に対応する数の位置決めパネル5を固設する。この位置決めパネル5は、符号が同一であることからも分かるように、実施例1で用いられているそれと全く同一のものである。
【0038】
上記位置決めパネル5は、RC造の躯体壁11に固設したアンカーボルト16、16…を利用して取り付ける。図2に示すように、下地に、その裏面側を当接させるとともに、前記長孔5d、5d…に前記アンカーボルト16、16…を貫通させ、これらにそれぞれナット17、17…を螺合し、締め付けて固定する。
こうして下地上の全面に対応する数の位置決めパネル5、5…を固設する。
【0039】
この後は、実施例1と全く同様にして、タイルtを施工面に接合することができる。施工上の利点及び施工後の利点も実施例1のそれと全く同様である。
【0040】
<実施例3>
この実施例は、木造建築用のものであり、実施例1と位置決めパネル25のみが異なる例である。したがって該位置決めパネル25についてのみ説明する。
上記位置決めパネル25は、ポリプロピレンを材料とするプラスチック成形品である。図3に示すように、正面から見て長方形であり、その前面に、複数条の方形突部25a、25a…を横方向に断続的に突出させる。これらの各列の方形突部25a、25a…は、相互の中央部間の間隔を取付対象のタイルtの上下方向の寸法を僅かに越える間隔で横向きに形成し、かつ各方形突部25a、25a…の上下方向中央付近には横長の支持突部25bを形成したものである。
【0041】
また該位置決めパネル25には、各上下の方形突部25a、25a列の間に、横長長方形の二つの網状開口部25c、25cを並べて形成し、かつ該位置決めパネル25の上下端及び上記各網状開口部25c、25cの上部と各方形突部25aの下部との間には、ボルト、アンカー又はビス等による下地への取り付け用の長孔25dを開口する。
【0042】
前記網状開口部25cは、この例では、その網部を格子状に構成し、かつ前方に向かって若干膨出させた構成にしたものである。網部を前方に膨出させることによって、タイルtの接合の際に、その裏側にも接着剤7が回り込み易くなり、該接着剤7が該網部と絡んで、タイルtの施工面への結合を良好なものとすることができるものである。
【0043】
また前記位置決めパネル25の両側部及び中央部(両側の方形突部25a、25a、両側の網状開口部25c、25c及び両側の長孔25d、25dの間)には縦方向に延びるリブ25eをそれぞれ突出させて補強してある。
すなわち、この位置決めパネル25は、パネル本体28に、方形突部25a、25a…、支持突部25b、25b…、網状開口部25c、25c…、長孔25d、25d…及びリブ25e、25e、25eを備えたものとなっている。
【0044】
したがって、先に述べたように、この位置決めパネル25を実施例1の位置決めパネル5と全く同様に用いて木造建築物のタイル貼り壁構造を構成することができる。
【0045】
【発明の効果】
したがって本発明の1のタイル貼り壁構造によれば、タイルの下端を位置決めパネルの支持突部上に載せた状態で、施工面に接合することで、上下方向の取付位置関係を正確にすることができる。それ故、未熟練者でも乱れなく、正確なタイルの取付を行うことができる。
【0046】
更には、タイルの接合直後の接着剤の硬化前でも、その重量によるダレが支持突部によって防止されるため、施工面の最下部から順次硬化を待ちながらタイル貼りを行うような能率の悪い作業を避けることができ、かつダレが生じてしまった場合の修正の必要もない。
【0047】
したがって能率良くかつ正確にタイルの取付を行うことができるものである。
【0048】
またこの際に使用する位置決めパネルが、薄型の一枚板で構成したものであるため、加工がスピーディに行え、かつ一つ一つを正確に加工できる利点がある。
【0049】
更に、このような本発明のタイル貼り壁構造によれば、地震等による躯体の揺動や振動が生じた際に、前記位置決めパネルが薄板製であるため、硬化した接着剤の隙間等を相対的に左右に動くことが可能となり、その結果、前面に接着されているタイルの揺動乃至振動等が小さなものとなり、その破損や剥離落下のおそれも低下することとなる。
【0050】
また本発明の1のタイル貼り壁構造によれば、木造建築物でも、ALC造又はRC造でも、その下地を適合するように構成することができるので、いずれでも適用できる。
【0051】
更に本発明ののタイル貼り壁構造によれば、前記網状開口部を前面側に膨出させてあるので、その裏面側に接着剤が回り込み、網材と良好に絡むことになるので、タイルの結合が良好なものになる。
【0052】
本発明の2又は3のタイル貼り壁構造によれば、前記建築物が木造である場合に、下地板に防水シートを内装しているか否かにより適切に対応してその前面の防水シートの有無を決定することができる。
【0053】
本発明ののタイル貼り壁構造によれば、前記建築物がALC造又はRC造である場合は、その躯体壁面を下地として直接採用することができるため、施工を非常に簡易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 木造建築物に適用した一実施例を示す斜視説明図。
【図2】 RC造の建築物に適用した一実施例を示す斜視説明図。
【図3】 木造建築物用に構成したプラスチック製の位置決めパネルの一例を示す斜視説明図。
【符号の説明】
1 間柱
2 下地板
3 防水シート
5、25 位置決めパネル
5a、25a 方形突部
5b 支持突片
5c、25c 網状開口部
5d、25d 長孔
6 ビス
7 接着剤
8 パネル本体
11 躯体壁
16 アンカーボルト
17 ナット
25b 支持突部
25e リブ
28 パネル本体
t タイル

Claims (4)

  1. 建築物の施工壁面に下地を構成し、その下地上に、複数条の方形突部を取付対象のタイルの上下方向の寸法に対応する間隔で形成し、前記タイルの下端を位置決めしつつ支持する支持突部をその配列予定に合わせて前記方形突部から突設するとともに上下の方形突部間に網状開口部を、位置決めパネルのパネル本体からこれと方形突部との間の高さに膨出させて構成した薄板製の位置決めパネルを固設し、該位置決めパネルの支持突部にタイルの下端を載せつつ該位置決めパネルの前面に接合する際に該タイルの裏面に付着した接着剤が網状開口部の裏側にも回り込んで、該接着剤が該網状開口部の網部と絡むようにして、該タイルを該位置決めパネルの前面に接着したタイル貼り壁構造。
  2. 前記建築物が木造である場合は、前記下地を、防水シートを内装しない下地板であって、建物躯体を構成する柱や間柱に取り付けた下地板と、その前面に張り付けた防水シートとで構成した請求項1のタイル貼り壁構造。
  3. 前記建築物が木造である場合は、前記下地を、防水シートを内装した下地板であって、建物躯体を構成する柱や間柱に取り付けた下地板で構成した請求項1のタイル貼り壁構造。
  4. 前記建築物がALC造又はRC造である場合は、前記下地として、その躯体壁面を防水処理を施した上で採用した請求項1のタイル貼り壁構造。
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