JPH10280553A - 建物の接合構造、建物ユニット及びユニット建物 - Google Patents
建物の接合構造、建物ユニット及びユニット建物Info
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- JPH10280553A JPH10280553A JP9061497A JP9061497A JPH10280553A JP H10280553 A JPH10280553 A JP H10280553A JP 9061497 A JP9061497 A JP 9061497A JP 9061497 A JP9061497 A JP 9061497A JP H10280553 A JPH10280553 A JP H10280553A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 建物を構成する床構造体と壁パネル又は柱と
の接合強度を向上すること。 【解決手段】 建物ユニット１０において、床パネル１
の底面にボルト付き座金３１の座金部３２を添設し、該
ボルト付き座金３１のボルト部３２を床パネル１１の上
方へ突出し、壁パネル２１の縦枠２３に引き寄せ金物４
１を固定し、ボルト付き座金３１のボルト部３３と引き
寄せ金物４１とを緊結してなるもの。
の接合強度を向上すること。 【解決手段】 建物ユニット１０において、床パネル１
の底面にボルト付き座金３１の座金部３２を添設し、該
ボルト付き座金３１のボルト部３２を床パネル１１の上
方へ突出し、壁パネル２１の縦枠２３に引き寄せ金物４
１を固定し、ボルト付き座金３１のボルト部３３と引き
寄せ金物４１とを緊結してなるもの。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の接合構造、
建物ユニット及びユニット建物に関する。
建物ユニット及びユニット建物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、特公昭59-50835号公報に記載の如
く、床パネルの上部に壁パネルを立設してなる建物ユニ
ットが用いられている。この建物ユニットでは、床パネ
ルの下面と壁パネルの外面との交差部にＬ字プレートを
添設し、Ｌ字プレートの下片を床パネルの下面に、Ｌ字
プレートの上片を壁パネルの外面にそれぞれ固定するこ
とにより、床パネルと壁パネルとを接合することとして
いる。
く、床パネルの上部に壁パネルを立設してなる建物ユニ
ットが用いられている。この建物ユニットでは、床パネ
ルの下面と壁パネルの外面との交差部にＬ字プレートを
添設し、Ｌ字プレートの下片を床パネルの下面に、Ｌ字
プレートの上片を壁パネルの外面にそれぞれ固定するこ
とにより、床パネルと壁パネルとを接合することとして
いる。
【０００３】また、建物ユニットを基礎の上に据付ける
に際しては、基礎に植設してあるアンカーボルトを床パ
ネルの土台（下枠）に貫通し、該土台に緊結することと
している。
に際しては、基礎に植設してあるアンカーボルトを床パ
ネルの土台（下枠）に貫通し、該土台に緊結することと
している。
【０００４】また、建物ユニットを下階建物ユニットの
上に据付けるに際しては、特公平5-38102 号公報に記載
の如く、上階建物ユニットの床パネルの頭つなぎ（下
枠）と下階建物ユニットの壁パネルの上枠とを連結ボル
トにより緊結することとしている。
上に据付けるに際しては、特公平5-38102 号公報に記載
の如く、上階建物ユニットの床パネルの頭つなぎ（下
枠）と下階建物ユニットの壁パネルの上枠とを連結ボル
トにより緊結することとしている。
【０００５】
【発明が解決しようする課題】しかしながら、従来技術
には以下の問題点がある。 建物ユニット内における床パネルと壁パネルとの接合
構造が、床パネルの下面と壁パネルの外面のそれぞれに
Ｌ字プレートを固定することのみにより構成されている
に過ぎず、接合強度の向上に限界がある。
には以下の問題点がある。 建物ユニット内における床パネルと壁パネルとの接合
構造が、床パネルの下面と壁パネルの外面のそれぞれに
Ｌ字プレートを固定することのみにより構成されている
に過ぎず、接合強度の向上に限界がある。
【０００６】建物ユニットと基礎との接合構造が、基
礎側のアンカーボルトを床パネルの土台に緊結すること
のみにより構成されているから、接合強度の向上に限界
がある。
礎側のアンカーボルトを床パネルの土台に緊結すること
のみにより構成されているから、接合強度の向上に限界
がある。
【０００７】建物ユニットと下階建物ユニットの接合
構造が、上階建物ユニットの床パネルの頭つなぎと下階
建物ユニットの壁パネルの上枠とを連結ボルトで緊結す
ることのみにより構成されていることから、接合強度の
向上に限界がある。
構造が、上階建物ユニットの床パネルの頭つなぎと下階
建物ユニットの壁パネルの上枠とを連結ボルトで緊結す
ることのみにより構成されていることから、接合強度の
向上に限界がある。
【０００８】本発明の課題は、建物を構成する床構造体
と壁パネル又は柱との接合強度を向上することにある。
と壁パネル又は柱との接合強度を向上することにある。
【０００９】また、本発明の課題は、建物ユニットと基
礎との接合強度を向上することにある。
礎との接合強度を向上することにある。
【００１０】また、本発明の課題は、建物ユニットと下
階建物ユニットとの接合強度を向上することにある。
階建物ユニットとの接合強度を向上することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
は、床構造体の上部に壁パネル又は柱を立設してなる建
物の接合構造において、床構造体の底面にボルト付き座
金の座金部を添設し、核ボルト付き座金のボルト部を床
構造体の上方へ突出し、壁パネルの縦枠又は柱の側面に
引き寄せ金物を固定し、上記ボルト付き座金のボルト部
と上記引き寄せ金物とを緊結してなるようにしたもので
ある。
は、床構造体の上部に壁パネル又は柱を立設してなる建
物の接合構造において、床構造体の底面にボルト付き座
金の座金部を添設し、核ボルト付き座金のボルト部を床
構造体の上方へ突出し、壁パネルの縦枠又は柱の側面に
引き寄せ金物を固定し、上記ボルト付き座金のボルト部
と上記引き寄せ金物とを緊結してなるようにしたもので
ある。
【００１２】請求項２に記載の本発明は、建物ユニット
において、請求項１に記載の建物の接合構造により、床
構造体の上部に壁パネル又は柱を接合してなるようにし
たものである。
において、請求項１に記載の建物の接合構造により、床
構造体の上部に壁パネル又は柱を接合してなるようにし
たものである。
【００１３】請求項３に記載の本発明は、請求項２に記
載の建物ユニットにおいて更に、前記引き寄せ金物が壁
内に設けられてなるようにしたものである。
載の建物ユニットにおいて更に、前記引き寄せ金物が壁
内に設けられてなるようにしたものである。
【００１４】請求項４に記載の本発明は、請求項２又は
３に記載の建物ユニットを基礎の上に据付けてなるユニ
ット建物であって、基礎に植設してあるアンカーボルト
がボルト付き座金の座金部を貫通して床構造体に緊結さ
れてなるようにしたものである。
３に記載の建物ユニットを基礎の上に据付けてなるユニ
ット建物であって、基礎に植設してあるアンカーボルト
がボルト付き座金の座金部を貫通して床構造体に緊結さ
れてなるようにしたものである。
【００１５】請求項５に記載の本発明は、請求項２又は
３に記載の建物ユニットを下階建物ユニットの上に据付
けてなるユニット建物であって、下階建物ユニットに連
結してある連結ボルトがボルト付き座金の座金部を貫通
して床構造体に緊結されてなるようにしたものである。
３に記載の建物ユニットを下階建物ユニットの上に据付
けてなるユニット建物であって、下階建物ユニットに連
結してある連結ボルトがボルト付き座金の座金部を貫通
して床構造体に緊結されてなるようにしたものである。
【００１６】請求項６に記載の本発明は、請求項５に記
載の本発明において更に、前記連結ボルトが、下階建物
ユニットの壁パネルの縦枠又は柱の側面に取着された引
き寄せ金物に植設されてなるようにしたものである。
載の本発明において更に、前記連結ボルトが、下階建物
ユニットの壁パネルの縦枠又は柱の側面に取着された引
き寄せ金物に植設されてなるようにしたものである。
【００１７】請求項１に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 床構造体の上部に壁パネル又は柱を立設するに際し、
床構造体の底面に座金部を添設したボルト付き座金のボ
ルト部と、壁パネルの縦枠又は柱の側面に固定した引き
寄せ金物とを緊結することとした。従って、ボルト付き
座金は、床構造体を抱きかかえる如くにして壁パネルの
縦枠又は柱の側面に固定した引き寄せ金物に連結され、
床構造体と壁パネル又は柱との接合強度を向上できる。
作用がある。 床構造体の上部に壁パネル又は柱を立設するに際し、
床構造体の底面に座金部を添設したボルト付き座金のボ
ルト部と、壁パネルの縦枠又は柱の側面に固定した引き
寄せ金物とを緊結することとした。従って、ボルト付き
座金は、床構造体を抱きかかえる如くにして壁パネルの
縦枠又は柱の側面に固定した引き寄せ金物に連結され、
床構造体と壁パネル又は柱との接合強度を向上できる。
【００１８】請求項２に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 建物ユニットにおいて、床構造体の上部に壁パネル又
は柱を立設するに際し、床構造体の底面に座金部を添設
したボルト付き座金のボルト部と、壁パネルの縦枠又は
柱の側面に固定した引き寄せ金物とを緊結することとし
た。従って、ボルト付き座金は、床構造体を抱きかかえ
る如くにして壁パネルの縦枠又は柱の側面に固定した引
き寄せ金物に連結され、床構造体と壁パネル又は柱との
接合強度を向上できる。
作用がある。 建物ユニットにおいて、床構造体の上部に壁パネル又
は柱を立設するに際し、床構造体の底面に座金部を添設
したボルト付き座金のボルト部と、壁パネルの縦枠又は
柱の側面に固定した引き寄せ金物とを緊結することとし
た。従って、ボルト付き座金は、床構造体を抱きかかえ
る如くにして壁パネルの縦枠又は柱の側面に固定した引
き寄せ金物に連結され、床構造体と壁パネル又は柱との
接合強度を向上できる。
【００１９】請求項３に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 建物ユニットにおいて、壁パネルの縦枠又は柱の側面
に固定される引き寄せ金物が壁内に設けられ、この引き
寄せ金物には床構造体から突出するボルト付き座金のボ
ルト部が予め緊結され得る。したがって、建物ユニット
の工場生産段階で、ボルト付き座金のボルト部と引き寄
せ金物とを壁内で緊結完了し、併せて周辺の壁面材を取
着完了でき、建物ユニットの工業生産化率を向上でき
る。
作用がある。 建物ユニットにおいて、壁パネルの縦枠又は柱の側面
に固定される引き寄せ金物が壁内に設けられ、この引き
寄せ金物には床構造体から突出するボルト付き座金のボ
ルト部が予め緊結され得る。したがって、建物ユニット
の工場生産段階で、ボルト付き座金のボルト部と引き寄
せ金物とを壁内で緊結完了し、併せて周辺の壁面材を取
着完了でき、建物ユニットの工業生産化率を向上でき
る。
【００２０】請求項４に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 建物ユニットを基礎に据付けるに際し、基礎側のアン
カーボルトがボルト付き座金の座金部を貫通して床構造
体に緊結される。従って、アンカーボルト、単に床構造
体に接合するものでなく、引き寄せ金物と緊結されて建
物ユニットに強固に一体化されているボルト付き座金と
の間に、床構造体を挟持するものとなり、建物ユニット
と基礎との接合強度を向上できる。
作用がある。 建物ユニットを基礎に据付けるに際し、基礎側のアン
カーボルトがボルト付き座金の座金部を貫通して床構造
体に緊結される。従って、アンカーボルト、単に床構造
体に接合するものでなく、引き寄せ金物と緊結されて建
物ユニットに強固に一体化されているボルト付き座金と
の間に、床構造体を挟持するものとなり、建物ユニット
と基礎との接合強度を向上できる。
【００２１】請求項５に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 建物ユニットを下階建物ユニットに据付けるに際し、
下階建物ユニット側の連結ボルトがボルト付き座金の座
金部を貫通して床構造体に緊結される。従って、連結ボ
ルトは、単に床構造体に接合するものでなく、引き寄せ
金物と緊結されて建物ユニットに強固に一体化されてい
るボルト付き座金との間に、床構造体を挟持するものと
なり、建物ユニットと下階建物ユニットとの接合強度を
向上できる。
作用がある。 建物ユニットを下階建物ユニットに据付けるに際し、
下階建物ユニット側の連結ボルトがボルト付き座金の座
金部を貫通して床構造体に緊結される。従って、連結ボ
ルトは、単に床構造体に接合するものでなく、引き寄せ
金物と緊結されて建物ユニットに強固に一体化されてい
るボルト付き座金との間に、床構造体を挟持するものと
なり、建物ユニットと下階建物ユニットとの接合強度を
向上できる。
【００２２】請求項６に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 上記において、下階建物ユニット側の連結ボルトが
下階建物ユニットの壁パネルの縦枠又は柱の側面に取着
された引き寄せ金物に植設されることにより、建物ユニ
ットと下階建物ユニットとの接合強度をより向上でき
る。
作用がある。 上記において、下階建物ユニット側の連結ボルトが
下階建物ユニットの壁パネルの縦枠又は柱の側面に取着
された引き寄せ金物に植設されることにより、建物ユニ
ットと下階建物ユニットとの接合強度をより向上でき
る。
【００２３】
【発明の実施の形態】図１は建物ユニットと基礎との接
合構造を示す模式図、図２は図１のII-II 線に沿う矢視
図、図３は図１のIII-III 線に沿う矢視図、図４は建物
ユニットと下階建物ユニットとの接合構造を示す模式
図、図５は図４のV-V 線に沿う矢視図、図６はボルト付
き座金を示す模式図、図７は引き寄せ金物を示す模式
図、図８は引き寄せ金物を示す模式図である。
合構造を示す模式図、図２は図１のII-II 線に沿う矢視
図、図３は図１のIII-III 線に沿う矢視図、図４は建物
ユニットと下階建物ユニットとの接合構造を示す模式
図、図５は図４のV-V 線に沿う矢視図、図６はボルト付
き座金を示す模式図、図７は引き寄せ金物を示す模式
図、図８は引き寄せ金物を示す模式図である。
【００２４】（建物ユニット）（図１〜図３、図６、図
７） 建物ユニット１０は、図１〜図３に示す如く、床構造体
としての床パネル１１の上部に壁パネル２１を立設して
構成される。
７） 建物ユニット１０は、図１〜図３に示す如く、床構造体
としての床パネル１１の上部に壁パネル２１を立設して
構成される。
【００２５】床パネル１１は、図１、図２に示す如く、
根太１２と端根太１３とを釘打ち及び／又は接着剤によ
り接合した床枠組の下面に下枠１４を釘打ち及び／又は
接着剤により取着され、該床枠組の上面に床面材を釘打
ち及び／又は接着剤により取着されて構成される。
根太１２と端根太１３とを釘打ち及び／又は接着剤によ
り接合した床枠組の下面に下枠１４を釘打ち及び／又は
接着剤により取着され、該床枠組の上面に床面材を釘打
ち及び／又は接着剤により取着されて構成される。
【００２６】壁パネル２１は、図１、図２に示す如く、
下枠２２と縦枠２３と上枠２４（不図示）とを釘打ち及
び／又は接着剤により接合した壁枠組の両面に外壁面材
２５、内壁面材２６を釘打ち及び／又は接着剤により取
着されて構成される。
下枠２２と縦枠２３と上枠２４（不図示）とを釘打ち及
び／又は接着剤により接合した壁枠組の両面に外壁面材
２５、内壁面材２６を釘打ち及び／又は接着剤により取
着されて構成される。
【００２７】そして、床パネル１１と壁パネル２１は、
ボルト付き座金３１と引き寄せ金物４１とを用いて接合
される。ボルト付き座金３１は、図６に示す如く、座金
部３２にボルト部３３を溶接して構成される。３４はナ
ットである。座金部３２にはボルト孔３５が設けられて
いる。引き寄せ金物４１は、図７に示す如く、Ｌ字プレ
ート４２と補強三角プレート４３とを溶接して構成され
る。Ｌ字プレート４２の上片４２Ａにはボルト孔４４
が、下片４２Ｂにはボルト孔４５が設けられている。即
ち、床パネル１１の下枠１４（土台）の底面にボルト付
き座金３１の座金部３２を添設し、ボルト付き座金３１
のボルト部３３を床パネル１１に設けた貫通孔を通して
上方へ突出し、壁パネル２１の縦枠２３の側面に引き寄
せ金物４１のＬ字プレート４２の上片４２Ａをボルト４
６とナット４７により固定し、ボルト付き座金３１のボ
ルト部３３と引き寄せ金物４１のＬ字プレート４２の下
片４２Ｂをナット３４により緊結することにて、床パネ
ル１１と壁パネル２１とを接合することとしている。ボ
ルト４６はＬ字プレート４２の上片４２Ａのボルト孔４
４に、ボルト付き座金３１のボルト部３３はＬ字プレー
ト４２の下片４２Ｂのボルト孔４５に挿通される。
ボルト付き座金３１と引き寄せ金物４１とを用いて接合
される。ボルト付き座金３１は、図６に示す如く、座金
部３２にボルト部３３を溶接して構成される。３４はナ
ットである。座金部３２にはボルト孔３５が設けられて
いる。引き寄せ金物４１は、図７に示す如く、Ｌ字プレ
ート４２と補強三角プレート４３とを溶接して構成され
る。Ｌ字プレート４２の上片４２Ａにはボルト孔４４
が、下片４２Ｂにはボルト孔４５が設けられている。即
ち、床パネル１１の下枠１４（土台）の底面にボルト付
き座金３１の座金部３２を添設し、ボルト付き座金３１
のボルト部３３を床パネル１１に設けた貫通孔を通して
上方へ突出し、壁パネル２１の縦枠２３の側面に引き寄
せ金物４１のＬ字プレート４２の上片４２Ａをボルト４
６とナット４７により固定し、ボルト付き座金３１のボ
ルト部３３と引き寄せ金物４１のＬ字プレート４２の下
片４２Ｂをナット３４により緊結することにて、床パネ
ル１１と壁パネル２１とを接合することとしている。ボ
ルト４６はＬ字プレート４２の上片４２Ａのボルト孔４
４に、ボルト付き座金３１のボルト部３３はＬ字プレー
ト４２の下片４２Ｂのボルト孔４５に挿通される。
【００２８】尚、建物ユニット１０において、引き寄せ
金物４１は壁内、即ち壁パネル２１の壁面材２５、２６
に挟まれる縦枠２３の側面に固定されるようになってい
る。そして、建物ユニット１０にあっては、工場生産段
階で、床パネル１と壁パネル２１とを接合した後、内壁
面材２６を取着完了することとしている。
金物４１は壁内、即ち壁パネル２１の壁面材２５、２６
に挟まれる縦枠２３の側面に固定されるようになってい
る。そして、建物ユニット１０にあっては、工場生産段
階で、床パネル１と壁パネル２１とを接合した後、内壁
面材２６を取着完了することとしている。
【００２９】従って、建物ユニット１０によれば、以下
の作用がある。 床パネル１１の上部に壁パネル２１を立設するに際
し、床パネル１１の下枠１４（土台）の底面に座金部３
２を添設したボルト付き座金３１のボルト部３３と、壁
パネル２１の縦枠２３の側面に固定した引き寄せ金物４
１とを緊結することとした。従って、ボルト付き座金３
１は、床パネル１１を抱き抱える如くにして壁パネル２
１の縦枠２３の側面に固定した引き寄せ金物４１に連結
され、床パネル１１と壁パネル２１との接合強度を向上
できる。
の作用がある。 床パネル１１の上部に壁パネル２１を立設するに際
し、床パネル１１の下枠１４（土台）の底面に座金部３
２を添設したボルト付き座金３１のボルト部３３と、壁
パネル２１の縦枠２３の側面に固定した引き寄せ金物４
１とを緊結することとした。従って、ボルト付き座金３
１は、床パネル１１を抱き抱える如くにして壁パネル２
１の縦枠２３の側面に固定した引き寄せ金物４１に連結
され、床パネル１１と壁パネル２１との接合強度を向上
できる。
【００３０】建物ユニット１０において、壁パネル２
１の縦枠２３の側面に固定される引き寄せ金物４１が壁
内に設けられ、この引き寄せ金物４１には床パネル１１
から突出するボルト付き座金３１のボルト部３３が予め
緊結され得る。従って、建物ユニット１０の工場生産段
階で、ボルト付き座金３１のボルト部３３と引き寄せ金
物４１とを壁内で緊結完了し、併せて周辺の壁面材２
５、２６を取着完了でき、建物ユニット１０の工業生産
化率を向上できる。
１の縦枠２３の側面に固定される引き寄せ金物４１が壁
内に設けられ、この引き寄せ金物４１には床パネル１１
から突出するボルト付き座金３１のボルト部３３が予め
緊結され得る。従って、建物ユニット１０の工場生産段
階で、ボルト付き座金３１のボルト部３３と引き寄せ金
物４１とを壁内で緊結完了し、併せて周辺の壁面材２
５、２６を取着完了でき、建物ユニット１０の工業生産
化率を向上できる。
【００３１】（建物ユニット基礎との接合構造）（図１
〜図３、図６、図７） 図１のユニット建物１００は、上述の建物ユニット１０
を基礎１の上に据え付けて構築される。このとき、基礎
１に植設してあるアンカーボルト２が、建物ユニット１
０に設けられているボルト付き座金３１の座金部３２の
ボルト孔３５を貫通して床パネル１１の下枠１４（土
台）から突出し、この下枠１４に座金３を介してナット
４により緊結される。
〜図３、図６、図７） 図１のユニット建物１００は、上述の建物ユニット１０
を基礎１の上に据え付けて構築される。このとき、基礎
１に植設してあるアンカーボルト２が、建物ユニット１
０に設けられているボルト付き座金３１の座金部３２の
ボルト孔３５を貫通して床パネル１１の下枠１４（土
台）から突出し、この下枠１４に座金３を介してナット
４により緊結される。
【００３２】従って、ユニット建物１００によれば、以
下の作用がある。建物ユニット１０を基礎１に据え付け
るに際し、基礎１側のアンカーボルト２がボルト付き座
金３１の座金部３２を貫通して床パネル１１の下枠１４
（土台）に緊結される。従って、アンカーボルト２は、
単に床パネル１１に接合するものでなく、引き寄せ金物
４１と緊結されて建物ユニット１０に強固に一体化され
ているボルト付き座金３１との間に、床パネル１１の下
枠１４を挟持するものとなり、建物ユニット１０と基礎
１との接合強度を向上できる。
下の作用がある。建物ユニット１０を基礎１に据え付け
るに際し、基礎１側のアンカーボルト２がボルト付き座
金３１の座金部３２を貫通して床パネル１１の下枠１４
（土台）に緊結される。従って、アンカーボルト２は、
単に床パネル１１に接合するものでなく、引き寄せ金物
４１と緊結されて建物ユニット１０に強固に一体化され
ているボルト付き座金３１との間に、床パネル１１の下
枠１４を挟持するものとなり、建物ユニット１０と基礎
１との接合強度を向上できる。
【００３３】（建物ユニットと下階建物ユニットとの接
合構造）（図４、図５、図８） 図４のユニット建物１００は、前述の建物ユニット１０
を上階建物ユニットとし、この上階建物ユニット１０を
下階建物ユニット１０Ａの上に据付けて構築される。こ
のとき、下階建物ユニット１０Ａに連結してある連結ボ
ルト５１が、上階建物ユニット１０に設けてあるボルト
付き座金３１の座金部３２のボルト孔３５を貫通して床
パネル１１の下枠１４（頭つなぎ）から突出し、この下
枠１４に座金５２を介してナット５３により緊結され
る。
合構造）（図４、図５、図８） 図４のユニット建物１００は、前述の建物ユニット１０
を上階建物ユニットとし、この上階建物ユニット１０を
下階建物ユニット１０Ａの上に据付けて構築される。こ
のとき、下階建物ユニット１０Ａに連結してある連結ボ
ルト５１が、上階建物ユニット１０に設けてあるボルト
付き座金３１の座金部３２のボルト孔３５を貫通して床
パネル１１の下枠１４（頭つなぎ）から突出し、この下
枠１４に座金５２を介してナット５３により緊結され
る。
【００３４】尚、連結ボルト５１は、下階建物ユニット
１０Ａの壁パネル２１の縦枠２３の側面に取着された引
き寄せ金物６１に溶接されて植設されてなるものであ
る。引き寄せ金物６１は、図８に示す如く、Ｌ字プレー
ト６２と補強三角プレート６３とを溶接して構成され
る。Ｌ字プレート６２の上片６２Ａには連結ボルト５１
が溶接され、下片６２Ｂにはボルト孔６４が設けられて
いる。即ち、引き寄せ金物６１のＬ字プレート６２の下
片６２Ｂをボルト６５とナット６６により下階建物ユニ
ット１０Ａにおける壁パネル２１の縦枠２３の側面に固
定することとしている。
１０Ａの壁パネル２１の縦枠２３の側面に取着された引
き寄せ金物６１に溶接されて植設されてなるものであ
る。引き寄せ金物６１は、図８に示す如く、Ｌ字プレー
ト６２と補強三角プレート６３とを溶接して構成され
る。Ｌ字プレート６２の上片６２Ａには連結ボルト５１
が溶接され、下片６２Ｂにはボルト孔６４が設けられて
いる。即ち、引き寄せ金物６１のＬ字プレート６２の下
片６２Ｂをボルト６５とナット６６により下階建物ユニ
ット１０Ａにおける壁パネル２１の縦枠２３の側面に固
定することとしている。
【００３５】従って、ユニット建物１００によれば、以
下の作用がある。 建物ユニット１０を下階建物ユニット１０Ａに据え付
けるに際し、下階建物ユニット１０Ａ側の連結ボルト５
１がボルト付き座金３１の座金部３２を貫通して床パネ
ル１１の下枠１４（頭つなぎ）に緊結される。従って、
連結ボルト５１は、単に床パネル１１に接合するもので
なく、引き寄せ金物４１と緊結されて建物ユニット１０
に強固に一体化されているボルト付き座金３１との間
に、床パネル１１の下枠１４を挟持するものとなり、建
物ユニット１０と下階建物ユニット１０Ａとの接合強度
を向上できる。
下の作用がある。 建物ユニット１０を下階建物ユニット１０Ａに据え付
けるに際し、下階建物ユニット１０Ａ側の連結ボルト５
１がボルト付き座金３１の座金部３２を貫通して床パネ
ル１１の下枠１４（頭つなぎ）に緊結される。従って、
連結ボルト５１は、単に床パネル１１に接合するもので
なく、引き寄せ金物４１と緊結されて建物ユニット１０
に強固に一体化されているボルト付き座金３１との間
に、床パネル１１の下枠１４を挟持するものとなり、建
物ユニット１０と下階建物ユニット１０Ａとの接合強度
を向上できる。
【００３６】上記において、下階建物ユニット１０
Ａ側の連結ボルト５１が下階建物ユニット１０Ａの壁パ
ネル２１の縦枠２３の側面に取着された引き寄せ金物６
１に植設されることにより、建物ユニット１０と下階建
物ユニット１０Ａとの接合強度をより向上できる。
Ａ側の連結ボルト５１が下階建物ユニット１０Ａの壁パ
ネル２１の縦枠２３の側面に取着された引き寄せ金物６
１に植設されることにより、建物ユニット１０と下階建
物ユニット１０Ａとの接合強度をより向上できる。
【００３７】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明のボルト付き座金と引き寄せ金物とを用いる建物の
接合構造は、床構造体を床梁とするもの、或いは床構造
体の上部に柱を立設するものにも適用できる。また、本
発明の建物の接合構造は、ユニット建物に限らず、広く
一般の建物にも適用できる。
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明のボルト付き座金と引き寄せ金物とを用いる建物の
接合構造は、床構造体を床梁とするもの、或いは床構造
体の上部に柱を立設するものにも適用できる。また、本
発明の建物の接合構造は、ユニット建物に限らず、広く
一般の建物にも適用できる。
【００３８】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、建物を構
成する床構造体と壁パネル又は柱との接合強度を向上す
ることができる。
成する床構造体と壁パネル又は柱との接合強度を向上す
ることができる。
【００３９】また、本発明によれば、建物ユニットと基
礎との接合強度を向上することができる。
礎との接合強度を向上することができる。
【００４０】また、本発明によれば、建物ユニットと下
階建物ユニットとの接合強度を向上することができる。
階建物ユニットとの接合強度を向上することができる。
【図１】図１は建物ユニットと基礎との接合構造を示す
模式図である。
模式図である。
【図２】図２は図１のII-II 線に沿う矢視図である。
【図３】図３は図１のIII-III 線に沿う矢視図である。
【図４】図４は建物ユニットと下階建物ユニットとの接
合構造を示す模式図である。
合構造を示す模式図である。
【図５】図５は図４のV-V 線に沿う矢視図である。
【図６】図６はボルト付き座金を示す模式図である。
【図７】図７は引き寄せ金物を示す模式図である。
【図８】図８は引き寄せ金物を示す模式図である。
【符号の説明】 １ 基礎 ２ アンカーボルト １０ 建物ユニット １０Ａ 下階建物ユニット １１ 床パネル（床構造体） ２１ 壁パネル ２３ 縦枠 ３１ ボルト付き座金 ３２ 座金部 ３３ ボルト部 ４１ 引き寄せ金物 ５１ 連結ボルト ６１ 引き寄せ金物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｅ０４Ｂ 1/38 Ｅ０４Ｂ 2/56 ６０４Ｆ 2/56 ６０１ ６０５Ｅ ６０４ ６１１Ｃ ６０５ ６２１Ｊ ６１１ ６２２Ｂ ６２１ ６２２Ｊ ６２２ ６３３Ａ 1/60 ５０５Ｃ ６３３ ５０６Ｚ ５０７Ｆ
Claims (6)
- 【請求項１】 床構造体の上部に壁パネル又は柱を立設
してなる建物の接合構造において、 床構造体の底面にボルト付き座金の座金部を添設し、核
ボルト付き座金のボルト部を床構造体の上方へ突出し、 壁パネルの縦枠又は柱の側面に引き寄せ金物を固定し、 上記ボルト付き座金のボルト部と上記引き寄せ金物とを
緊結してなることを特徴とする建物の接合構造。 - 【請求項２】 請求項１に記載の建物の接合構造によ
り、床構造体の上部に壁パネル又は柱を接合してなるこ
とを特徴とする建物ユニット。 - 【請求項３】 前記引き寄せ金物が壁内に設けられてな
る請求項２に記載の建物ユニット。 - 【請求項４】 請求項２又は３に記載の建物ユニットを
基礎の上に据付けてなるユニット建物であって、 基礎に植設してあるアンカーボルトがボルト付き座金の
座金部を貫通して床構造体に緊結されてなることを特徴
とするユニット建物。 - 【請求項５】 請求項２又は３に記載の建物ユニットを
下階建物ユニットの上に据付けてなるユニット建物であ
って、 下階建物ユニットに連結してある連結ボルトがボルト付
き座金の座金部を貫通して床構造体に緊結されてなるこ
とを特徴とするユニット建物。 - 【請求項６】 前記連結ボルトが、下階建物ユニットの
壁パネルの縦枠又は柱の側面に取着された引き寄せ金物
に植設されてなる請求項５記載のユニット建物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9061497A JPH10280553A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 建物の接合構造、建物ユニット及びユニット建物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9061497A JPH10280553A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 建物の接合構造、建物ユニット及びユニット建物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10280553A true JPH10280553A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14003371
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9061497A Pending JPH10280553A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 建物の接合構造、建物ユニット及びユニット建物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10280553A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003056069A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-02-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 縦材の接合構造、建物ユニット及びユニット建物 |
| JP2005023746A (ja) * | 2003-07-03 | 2005-01-27 | Misawa Homes Co Ltd | 柱の支持構造 |
| JP2016027227A (ja) * | 2014-07-02 | 2016-02-18 | 積水化学工業株式会社 | 建物の接合構造及びその施工方法 |
| JP2016145479A (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-12 | 積水化学工業株式会社 | 建物の接合構造及びその施工方法 |
| CN110644645A (zh) * | 2019-09-16 | 2020-01-03 | 佛山建装建筑科技有限公司 | 一种预制柱墙及预制柱墙竖直接缝的构造方法 |
| JP2020084556A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | 海野建設株式会社 | 建築構造 |
| JP2023174029A (ja) * | 2022-05-27 | 2023-12-07 | 株式会社シンユー | 建物ユニット |
-
1997
- 1997-04-09 JP JP9061497A patent/JPH10280553A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003056069A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-02-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 縦材の接合構造、建物ユニット及びユニット建物 |
| JP2005023746A (ja) * | 2003-07-03 | 2005-01-27 | Misawa Homes Co Ltd | 柱の支持構造 |
| JP2016027227A (ja) * | 2014-07-02 | 2016-02-18 | 積水化学工業株式会社 | 建物の接合構造及びその施工方法 |
| JP2016145479A (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-12 | 積水化学工業株式会社 | 建物の接合構造及びその施工方法 |
| JP2020084556A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | 海野建設株式会社 | 建築構造 |
| CN110644645A (zh) * | 2019-09-16 | 2020-01-03 | 佛山建装建筑科技有限公司 | 一种预制柱墙及预制柱墙竖直接缝的构造方法 |
| JP2023174029A (ja) * | 2022-05-27 | 2023-12-07 | 株式会社シンユー | 建物ユニット |
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