JPH0893177A - 壁材の乾式施工用取付け支持具 - Google Patents

壁材の乾式施工用取付け支持具

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JPH0893177A
JPH0893177A JP23357294A JP23357294A JPH0893177A JP H0893177 A JPH0893177 A JP H0893177A JP 23357294 A JP23357294 A JP 23357294A JP 23357294 A JP23357294 A JP 23357294A JP H0893177 A JPH0893177 A JP H0893177A
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JP23357294A
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Tadahiko Koga
忠彦 古賀
Mitsuya Matsuo
三矢 松尾
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾式施工によるタイル等の壁材の建築体へ取
付けにおいて、壁材の固定をより簡単にしかも安定した
姿勢に施工できる支持具を提供すること。 【構成】 上端面及び/又は下端面に係合溝を幅方向に
切開した壁材を、建築体の壁に固定されて前方に突き出
る固定具を介して壁に取り付ける支持構造において、固
定具に連結固定される第1支持具と、この第1支持具に
連接され壁に平行に沿う姿勢であって壁材の係合溝に直
接的または間接的に没入可能な第2支持具とを備え、壁
に対する第2支持具の姿勢変化を規制する拘束接合構造
によって着脱可能に連接し、第2支持具を第1支持具に
ボルト等で機械的に結合しなくても、壁材を安定して壁
に固定可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば建築体の壁を
下地として乾式工法によってたとえばタイル等の陶板の
壁材を固定するための取付け支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】大型のタイルや各種の陶板を建築物の外
装や内装用として壁に固定する施工としては、壁側には
予め保持金具を固定しておき、陶板の側面にはこの保持
金具に連結される固定金具を取り付け、固定金具を保持
金具に引っ掛ける要領としたものが従来から一般に行わ
れている。
【0003】図15はこのような固定構造の従来例であ
って、同図の(a)は特開平6−30323号公報に記
載されたものである。
【0004】この例では、壁に固定したL字状断面の固
定金具50にボルト・ナットに50aによってほぼ平板
状の連結金具51を水平姿勢に連結し、この連結金具5
1に対してほぼ垂直姿勢となる保持金具52を連接する
というものである。そして、連結金具51には間口方向
にスリットを切開しておき、保持金具52の両端部をこ
のスリットに差し込み、タイル60の上端に刻んだ係合
溝61の中に保持金具52の下端を没入させることによ
ってタイル60を壁側に拘束する。この場合、保持金具
52はスリットに挟み込まれているだけなので、図中の
矢印に示すように揺れ動くので、係合溝61の中に弾性
接着剤63を充填してその安定化を図る施工要領とな
る。
【0005】また、同図の(b)の例は、同図(a)の
例における連結金具51と保持金具52とを予め一体物
とした例であり、固定金具50にはボルト・ナッット5
0aによって保持金具53が接合されている。この保持
金具53は、上下のタイル60の列に対して拘束力を持
たせるため、Tの字を90°回転させたような縦断面形
状を持ち、図示のように下側配置のタイル60に対して
はその係合溝61の中に下端を没入することによって拘
束固定が可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】固定金具50に対して
二つの連結金具51及び保持金具52を連接する例で
は、保持金具52の左右の両端部を連結金具51のスリ
ットに差し込むだけでタイル60の係合溝61への没入
ができるので、施工は比較的簡単になる。
【0007】ところが、保持金具52はその姿勢が安定
しないことから弾性接着剤63を充填する作業が余分に
増える。また、この弾性接着剤63を充填した後に硬化
するまでには養生時間が必要であり、この期間に風圧や
施工の際の外力が作用することでタイル60の姿勢が変
わってしまうことがある。このため、仕上がり不良やこ
れを防止するための調整作業等が必要となり、施工性の
面での障害が残る。
【0008】また、後者の例では、保持金具53はボル
ト・ナット50aによって固定金具50に連結されるの
でその姿勢が揺れ動くことはない。
【0009】しかしながら、施工に際しては、タイル6
0を一方では支えながら保持金具53と固定金具50と
の位置合わせをしてボルト・ナット50aの締結をする
作業となる。また、最終的なタイル60の位置の調整も
同様の要領で作業することになり、タイル60の施工の
面からみれば同図(b)の例のほうが格段に好ましい。
【0010】このように、タイル60等の壁材の壁への
固定に使用する従来の固定具は、壁材の安定保持と施工
性との両面で最適化されたものとは言えない。
【0011】本発明において解決すべき課題は、タイル
等の壁材の固定をより簡単にしかも安定した姿勢に施工
できる取付け用支持具を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上端面及び/
又は下端面に係合溝を幅方向に切開した壁材を、建築体
の壁に固定されて前方に突き出る固定具を介して前記壁
に取り付ける支持構造であって、前記固定具に連結固定
される第1支持具と、該第1支持具に連接する第2支持
具とを備え、前記第2支持具は前記壁に平行に沿う姿勢
であって前記壁材の係合溝に没入可能な縦断面形状を持
ち、前記第1支持具と第2支持具との間を、前記壁に対
する前記第2支持具の姿勢変化を規制する拘束接合構造
によって着脱可能に連接してなることを特徴とする。
【0013】拘束接合構造は、第1支持具の前縁側に立
ち上げた保持片と、第2支持具の裏面側に設けられ保持
片に嵌合する係合片とから構成してたものとすることが
できる。
【0014】また、拘束接合構造は、第1支持具の前縁
側を下に曲げた保持片の裏面側に設けられ保持片の裏面
との間に隙間を持つ拘束片と、この拘束片の上方に位置
して開口する保持孔と、第2支持具の裏面側に設けられ
保持孔を抜けて拘束片部分の隙間に嵌合する係合片とか
ら構成したものとしてもよい。
【0015】更に、拘束接合構造は、第1支持具の前縁
側に立ち上げた保持片と、第2支持具の一部であって第
1の支持具の保持片周りに着座するベースと、このベー
スに切開され前記保持片が嵌合する保持項とから構成す
ることもできる。
【0016】
【作用】壁に固定した固定具と壁材との間を連結する支
持具を第1,第2の2個としていても、第1支持具を固
定具にボルト・ナット等の結合手段によって連結してお
けば、第2支持具を第1支持具に連接した後には両者の
間の拘束接合構造によって、第2の支持具は壁に対して
不要に傾斜したりすることなく保持され、ガタ付きのな
い支持具の構造が得られる。
【0017】したがって、第1の支持具の固定具への連
結作業の後には、壁材を保持しながら第2の支持具を第
1の支持具に結合するだけの作業で済み、作業性の向上
も図られる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の取付け用支持具によるタイル
の壁への固定構造を示す要部の縦断面図である。
【0019】図において、従来技術の項で説明したもの
と同様に、壁62に沿って上下に配列するタイル60の
上端及び下端には取付け用支持具に掛けるための係合溝
61が形成されている。そして、このタイル60を壁6
2側に拘束するための部材として、壁62に固定される
固定具1,この固定具1に連結される第1支持具2及び
第2支持具3を備え、更にこの実施例では第2支持具3
に連接されてタイル60の係合溝61に没入する保持具
20を組み込む。
【0020】固定具1はL字状の縦断面形状を持ち、そ
の一辺を壁62に当ててアンカーボルト1aによって固
定されるもので、前面に突き出る他の1辺にはボルトを
通すためのボルト孔1bを開けたものである。
【0021】図2は第1,第2支持具2,3を分解して
示す斜視図である。
【0022】第1支持具2は長方形の平面形状を持つ金
属板を素材としたものであり、長手方向のほぼ中央部に
はボルトを通すための長孔2aを開けてこれを固定具1
のボルト孔1bに整合させることによって、幅方向の位
置を規制できるようにする。また、第1支持具2の前縁
側には素材板の一部を上に折り曲げることによって成形
した保持片2bを設け、この保持片2bの前方をその幅
に等しい大きさの切欠2cとしている。
【0023】一方、第2支持具3は、金属製の板材から
形成したものであり、その正面形状はほぼ正方形であっ
て、中央部よりも少し上側にはプレス打抜きによって係
合片3aを設けている。この係合片3aは、第1支持具
2の裏面側に少し突き出て下に直線状に延びる断面形状
を持ち、裏面との間に係合隙間3bを形成したものであ
る。
【0024】第1,第2支持具2,3を連接するときに
相互の幅方向及び上下方向にガタ付きが生じないように
する。このため、まず第2支持具3の係合隙間3bの大
きさは第1支持具2の保持片2bの肉厚にほぼ等しく
し、互いの強固な嵌合が得られるようにする。また、切
欠2cの幅方向の長さは、第2支持具3の幅寸法よりも
僅かに大きいものとしておき、第2支持具3を切欠2c
の中に落とし込んだときには嵌合によって幅方向へも拘
束力の発生を促す。
【0025】また、保持具20は、図1に示すように、
タイル60の係合溝61に差し込まれる嵌合部20aを
一端に備え、他端には第2支持具3の上端側又は下端側
に外挿されて固定される接合部20bをそれぞれ屈曲さ
せて形成した縦断面形状を持つ。そして、この保持具2
0は、タイル60の上下の端面から裏面にかけての一部
を裏打ちするように密着し、これによってタイル60の
強度補償を可能としている。
【0026】なお、保持具20は予め第2支持具3に一
体に組立てたものとしておき、現場では第1,第2支持
具2,3の接合作業のみを行う。また、保持具20と第
2支持具3とを一体に形成した一つの部材としてもよ
い。
【0027】このような第1,第2支持具2,3による
タイル60の施工は、まず壁62にアンカーボルト1a
によって固定具1を固定した後、第1支持具2をこの固
定具1にボルト1c・ナット1dによって接合する。こ
の接合作業の際には、第1支持具2の長孔2aがボルト
孔1bに整合する範囲であれば壁62からの前後方向の
位置の調整が可能である。この調整は、既に壁62に対
して固定されている下配置のタイル60に対して、保持
片2bが係合溝61の真上に位置するように行う。
【0028】次いで、第2支持具3を図2の矢印のよう
に第1支持具2に上から被せるようにし、係合隙間3b
の中に保持片2bを抱き込むようにして嵌め込む。この
とき、第2支持具3は第1支持具2の切欠2cを下に突
き抜けて図1の状態となり、保持片2bは係合片3aの
付け根部分にまで入り込んで接合される。なお、図2で
は保持具20を一体化していないが、実際には図1に示
すように第2支持具3に連結した状態で施工するものと
する。 固定具1に対する第1,第2支持具2,3の連
結固定に合わせて、保持具20の嵌合部20aとタイル
60の係合溝61とを嵌め合いによって結合することに
よって、タイル60が壁62側に拘束固定される。
【0029】このような第1,第2支持具2,3の連接
構造では、第1支持具2の切欠2cの両端部によって第
2支持具3の幅方向が拘束されてその変位が規制され
る。同時に、第1支持具2の保持片2b周りを係合片3
aが嵌合しているので、第2支持具3はその前後方向の
移動も規制される。したがって、第2支持具3を第1支
持具2に位置合わせして係合片3aと保持片2bとを嵌
合させるだけで、これらの支持具2,3をガタ付くこと
なく接合することができる。
【0030】図3は第1,第2支持具の他の例であって
これらの分解斜視図、図4は接合状態を示す要部の縦断
面図である。
【0031】第1支持具2は先の例と同様の構成を持つ
ものであり、第2支持具3の係合片3aの伸延端に平板
状の受け部3cを形成した点のみが異なる。そして、こ
の受け部3cは、第1支持具2に第2支持具3をボルト
1c・ナット1d締結するときには、図4に示すように
第1支持具2の上面に重なり合うものとする。
【0032】このような受け部3cを備えることによっ
て、第1支持具2に対して第2支持具3の姿勢を垂直に
維持するように保持され、壁62側または前側に向けて
の第2支持具3の姿勢の変動を規制することができる。
【0033】また、図5に示す例は、第2支持具3の姿
勢の変動をより効果的に抑制可能としたものであり、図
3及び図4で示したもの同じ第2支持具3に対し、第1
支持具の切欠2cにはその間口方向の両端に係合スリッ
ト2dを切開している。これらの係合スリット2dは、
第2支持具3を差し込める程度の開口幅を持ち、保持片
2bとの間で第2支持具3をその起立姿勢に安定化させ
る役目を果たす。
【0034】このような係合スリット2dを設けていれ
ば、第2支持具3は図4で示したようにその裏面の受け
部3cが第1支持具2の上面に被さって上下方向の位置
が規制される。そして、保持片2bと係合スリット2d
とによって、第2支持具3はその表裏両面が拘束されて
前後方向の位置が規制される。したがって、第2支持具
3はより一層安定した姿勢で第1支持具2に連接され、
施工後におけるガタ付きの発生の防止も可能となる。
【0035】図6は第2支持具3の他の構成例を示す斜
視図である。
【0036】同図(a)に示す第2支持具3は、図2に
示したものに対してその下端にフランジ3dを設けたも
のである。このフランジ3dの前後方向の長さは、タイ
ル60の係合溝61の中にきっちりと差し込める程度の
大きさとする。
【0037】同図の(b)の第2支持具3は上下方向の
一端に同図の(a)と同様なフランジ3dを設けると共
に、他端に裏面に沿う形状の係合片3eを形成したもの
である。この係合片3eは第2支持具3の縁を全長に亘
って背部側にL字状に屈曲させたものである。
【0038】更に、同図の(c)に示す第2支持具はそ
の上下方向の両端に同図(b)で示した係合片3eを形
成したものである。
【0039】これらの各種の第2支持具3を用いてタイ
ル60を固定する場合でも、図1及び図4に示したよう
に保持具20を用いて間接的に接合することができる。
また、第2支持具3をタイル60の係合溝61に挿し込
んで直接的に連接することも可能であり、図7に後者の
例の要部を示す縦断面図を示す。
【0040】この図7の例は、図6の(a)で示した第
2支持具3を用いたものであって、図2に示したものと
同様な関係すなわち保持片2bに対する係合片3aの嵌
合によって第1支持具2に連結されている。第2支持具
3の下端のフランジ3dは下配置のタイル60の係合溝
61の中に落とし込まれ、このフランジ3d部分の係合
溝61に対する嵌合によってこの下配置のタイル60の
上端側が拘束される。また、上側配置のタイル60はそ
の下端が第1支持具2の上面に載るようにセットされる
と共に、保持片2bに嵌合している係合片3aが係合溝
61の中に没入している。
【0041】このように、第2支持具3を係合溝61の
中に直に嵌合させる方式であっても、フランジ3dや係
合片3aを係合溝61にきっちりと嵌め込むことによっ
て、タイル60の壁62側への固定施工が可能である。
【0042】更に、図8は先に既に説明した保持具20
を用いた施工例であって、第2支持具3として図6の
(b)または(c)を適用したものである。
【0043】第2支持具3には図1及び図4の例と同様
に、保持具20の接合部20bを利用して一体化され、
この保持具20の嵌合部20aがタイル60の係合溝6
1に入り込んでタイル60を保持している。第2支持具
3はその上端部の係合片3eが上側配置の保持具20の
接合部20bに差し込まれ、下端部のフランジ3dまた
は係合片3e(図において一点鎖線で示す)が化配置の
保持具20の接合部20bに嵌まり込んでいる。
【0044】このようにフランジ3dまたは係合片3e
への接合部20bの嵌合によって、保持具20を介して
タイル60を第2支持具3側に拘束固定することでき、
間接的にこの第2支持具3に対する固定施工が可能であ
る。
【0045】図9は第1,第2支持具の他の例であって
これらの接合状態を示す要部の縦断面図、図10はその
分解斜視図である。
【0046】第1支持具4は、先の例と同様にボルト孔
1bに整合する長孔4aを開け、前縁部をその幅方向の
両端を除いて下に垂直に曲げた保持片4bを設けたもの
である。保持片4bをその正面側から見たとときのほぼ
中央域であって上端の曲げ部分には、幅方向に長い長方
形状の開口断面を持つ保持孔4cを開ける。そして、こ
の保持孔4cの下側には、プレス打抜き加工によって裏
側に突き出した拘束片4dを設ける。この拘束片4d
は、その幅方向の長さが保持孔4cよりも短く、保持片
4bの裏面に沿って平行な姿勢で立ち上がる縦断面形状
を持つ。
【0047】一方、第2支持具5は、先の例と同様にプ
レス打抜き加工によって係合片5aを裏面側に設けたも
のである。この係合片5aは第2支持具の裏面に沿って
平行に下へ向けて延びる形状であり、その幅は第1支持
具4の保持孔4cの幅より僅かに短い。そして、第1支
持具4の保持孔4cの前後方向の開口幅も係合片5aが
きっちりと嵌まり込む程度とし、拘束片4dと保持片4
bの裏面との間の隙間の大きさも同様に設定する。
【0048】なお、この例においても、図1に示したよ
うに第1支持具4は壁62に予め固定した固定具1に連
結され、第2支持具5の上端及び下端はそれぞれタイル
60の係合溝61の中に没入される施工が行われる。こ
の場合、先に説明したように、保持具20を介して間接
的にタイル60を第2支持具5側に連結するような施工
としてもよい。
【0049】第1支持具4に対して第2支持具5を上か
ら被せるようにし、第2支持具5の係合片5aを保持孔
4cから挿し込んでいけば、図3に示すように係合片5
aの下端部が拘束片4dと保持片4bの裏面との間の隙
間に嵌まり込んでいき、最終的に接合される。
【0050】第2支持具5は、その裏面に設けた係合片
5aが第1支持具4の保持孔4cに嵌まり込むので、係
合片5aは保持孔4cの中で幅方向の動きが規制され
る。また、係合片5aは拘束片4dによって保持片4b
側に一体化されるので、前後方向への動きも規制され
る。そして、係合片5aはその上端部が保持孔4cに及
び下端部が拘束片4dによって拘束されるので、前後方
向への傾きや変形も規制される。
【0051】したがって、第2支持具5を第1支持具4
に位置合わせして係合片5aを保持孔4cから拘束片4
dに向けて挿し込むだけで、これらの支持具4,5をガ
タ付くことなく連結できる。
【0052】図11及び図12は図9と図10に示した
例の変容例を示すものである。
【0053】第2支持具5は先の例と全く同様の構成で
あり、第1支持具4にはその保持片4bの下端部を裏面
側に曲げて形成した拘束片4eを備える点だけが異な
る。この拘束片4eは保持片4bの幅方向の全長に設け
られ、図5に示すように第2支持具5の係合片5aを嵌
合可能な断面形状としたものである。
【0054】この例においても、第1支持具4に対して
第2支持具5を安定して連結させることができ、図9及
び図10の例のものに比べると第2支持具5の係合片5
aの下端部がその幅方向の全長に亘って拘束片4eによ
って保持されるので、より一層姿勢を安定させた施工が
可能となる。
【0055】図13は更に別の例を示す支持具どうしの
接合状態を示す要部の縦断面図、図14はその分解斜視
図である。なお、この例においても、たとえば図1に示
した保持具20を用いた間接的な固定及び第2支持具に
よるタイル60の直接的な固定の施工が可能であり、タ
イル60の保持構造は先の例と全く同様である。
【0056】第1支持具6は、図1及び図2の例のもの
とほぼ同様であり、長孔6aを開けると共に前縁側には
保持片6bを垂直に立ち上げ、その前方を切欠6cとし
たものである。
【0057】第2支持具7は、第1支持具6の上面に載
るベース7a,このベース7aの前縁であって幅方向の
両端部域から垂直に立ち上げた2枚の上部フランジ7
b,7c及びこれらのフランジ7b,7cの間で下に垂
直に曲げた下部フランジ7dを形成したものである。
【0058】ベース7aには、下部フランジ7dの後方
に位置する保持孔7eを幅方向に開ける。この保持孔7
eは、第1支持具6の保持片6aがきっちり嵌まり込む
開口形状とする。また、下部フランジ7dの幅寸法も、
第1支持具6の切欠6cの幅より僅かに小さい程度とす
る。
【0059】第1支持具6に対して第2支持具7を被せ
て保持孔7eの中に保持片6bを挿し込んでいくと、図
13に示すようにベース7aが第1支持具6の上面に載
ると同時に保持片6bが保持孔7eに嵌まり込み、下部
フランジ7dも切欠6cの中に落とし込まれる。この保
持片6bと保持孔7eとの嵌合によって、第1,第2支
持具6,7は前後方向の位置を規制し合うと同時に、幅
方向にも互いに拘束し合う。そして、切欠6cに落ち込
んだ下部フランジ7dによっても、幅方向の位置の規制
が可能である。
【0060】更に、この例では、ベース7aが第1支持
具6の上面に載るので、平面的な支持による安定性が向
上し、ベース7a自身がその保持孔7eを介して保持片
6bに拘束されるために、ガタ付きがより一層効果的に
防止される。
【0061】なお、以上の例では、壁材としてタイルと
して説明したが、これに代わる各種の建材用の壁材であ
っても同様の支持構造で対応できる。
【0062】
【発明の効果】本発明では、壁に固定した固定具と壁材
との間を連結する支持具を第1,第2の2個としていて
も、両者の間の拘束接合構造によって、第2の支持具は
壁に対して不要に傾斜したりすることなく保持される。
このため、施工後のガタ付きの発生や位置ずれ等がな
く、仕上げ調整等の作業が不要となるほか、良好な仕上
げ面の施工が可能となる。
【0063】また、第1支持具を固定具に連結固定した
後の作業は、壁材を保持しながら第2支持具を第1支持
具に機械的に結合させるだけで済むので、ボルト等を使
用する施工に比べると作業が格段に簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支持具によるタイルの保持構造を示す
要部の縦断面図である。
【図2】図1の第1,第2支持具の分解斜視図である。
【図3】第2支持具に受け部を設けた例を示す第1,第
2支持具の分解斜視図である。
【図4】図3の例の支持具による接合構造を示す要部の
縦断面図である。
【図5】図3の例において第1支持具に係合スリットを
設けた例を示す第1,第2支持具の分解斜視図である。
【図6】第2支持具のその他の構成例を示す斜視図であ
って、同図の(a)はフランジを上下方向の一端に設け
た例、同図の(b)は一端にフランジ及び他端には屈曲
させた係合片を設けた例、同図の(c)は上下方向の両
端にそれぞれ係合片を設けた例を示す。
【図7】図6の(a)で示した第2支持具を用いた施工
例であって、この第2支持具をタイルの係合溝に嵌め込
んで直接固定する場合の要部の縦断面図である。
【図8】図6の(b)または(c)で示した第2支持具
を用いた施工例であって、保持具を介して間接的にタイ
ルを固定する場合の要部の縦断面図である。
【図9】第1,第2支持具の別の例による接合構造を示
す要部の縦断面図である。
【図10】図9の第1,第2支持具の分解斜視図であ
る。
【図11】更に別の例であって、第1,第2支持具によ
る接合構造を示す要部の縦断面図である。
【図12】図12の第1,第2支持具の分解斜視図であ
る。
【図13】第1,第2支持具の更に別の例であって、そ
の接合構造を示す要部の縦断面図である。
【図14】図13の第1,第2支持具の分解斜視図であ
る。
【図15】従来例を示す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 固定具 2 第1支持具 2a 長孔 2b 保持片 3 第2支持具 3a 係合片 4 第1支持具 4a 長孔 4b 保持片 4c 保持孔 4d 拘束片 5 第2支持具 5a 係合片 6 第1支持具 6a 長孔 6b 保持片 7 第2支持具 7a ベース 7b 上部フランジ 7c 上部フランジ 7d 下部フランジ 7e 保持孔 20 保持具 20a 嵌合部 20b 接合部 60 タイル 61 係合溝 62 壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端面及び/又は下端面に係合溝を幅方
    向に切開した壁材を、建築体の壁に固定されて前方に突
    き出る固定具を介して前記壁に取り付ける支持構造であ
    って、前記固定具に連結固定される第1支持具と、該第
    1支持具に連接する第2支持具とを備え、前記第2支持
    具は前記壁に平行に沿う姿勢であって前記壁材の係合溝
    に直接的または間接的に没入可能とし、前記第1支持具
    と第2支持具との間を、前記壁に対する前記第2支持具
    の姿勢変化を規制する拘束接合構造によって着脱可能に
    連接してなる壁材の乾式施工用支持具。
  2. 【請求項2】 前記拘束接合構造は、前記第1支持具の
    前縁側に立ち上げた保持片と、前記第2支持具の裏面側
    に設けられ前記保持片に嵌合する係合片とから構成して
    なる請求項1記載の壁材の乾式施工用支持具。
  3. 【請求項3】 前記拘束接合構造は、前記第1支持具の
    前縁側を下に曲げた保持片の裏面側に設けられ前記保持
    片の裏面との間に隙間を持つ拘束片と、該拘束片の上方
    に位置して開口する保持孔と、前記第2支持具の裏面側
    に設けられ前記保持孔を抜けて前記拘束片部分の隙間に
    嵌合する係合片とから構成してなる請求項1記載の壁材
    の乾式施工用支持具。
  4. 【請求項4】 前記拘束接合構造は、前記第1支持具の
    前縁側に立ち上げた保持片と、前記第2支持具の一部で
    あって前記第1の支持具の保持片周りに着座するベース
    と、該ベースに切開され前記保持片が嵌合する保持孔と
    から構成してなる請求項1記載の壁材の乾式施工用支持
    具。
JP23357294A 1994-09-28 1994-09-28 壁材の乾式施工用取付け支持具 Pending JPH0893177A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6289646B1 (en) 1999-03-26 2001-09-18 Nichiha Co., Ltd. Metal fixture assembly for installation of vertical sidings, construction and method of installation
US6374561B1 (en) 1998-11-18 2002-04-23 Nichiha Co., Ltd. External wall panel construction
WO2019101223A3 (zh) * 2017-11-22 2019-07-18 嘉兴友邦集成木作家居有限公司 一种装饰面板安装结构
CN114250944A (zh) * 2021-07-30 2022-03-29 达州市拓普节能建材有限公司 一种盒状一体板及铝单板装配型免锚固安装结构

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