JP4552356B2 - 蒸発燃料処理装置の故障診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料タンク内に発生する蒸散燃料が大気中に放出されるのを防止するための蒸発燃料処理装置の故障を診断する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開2000−161150号公報には、燃料タンク内を所定負庄まで減圧させた後、大気と遮断された密閉状態として圧力上昇度合を監視して所定以上の圧力上昇が検出されると故障と診断する技術が開示されている。このような方式を採用する場合において、タンク内の燃料が激しく揺れて飛び跳ねるスロッシュが発生すると、タンク内圧も大きく変動するため、誤診断する可能性がある。
【0003】
特開平6−159157号公報には、燃料タンク内に負圧を所定期間導入し、タンク内圧が所定値以下とならない場合は故障と診断する方式において、タンク内圧の変動量ΔPが所定値以上の場合はタンク内の燃料のスロッシュ発生と判定して診断処理を中止し、タンク内圧がスロッシュ判定前の検出値Psより小さくなると診断処理を再開する発明が開示されている。このため、特開2000−161150号公報に記載の技術に、特開平6−159157号公報に記載の手法を適用して上述の問題を解決することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−161150号公報に記載の技術は、減圧後の復圧状況をモニタする方式であり、モニタ期問中は正常時でもタンク内圧が漸増する特性を示すため、特開平6−159157号公報に記載の手法のように圧力検出値が急上昇発生前の圧力以下にならないと診断処理が再開されない手法を適用すると、診断処理を再開させることができず、圧力急上昇検知時は毎回故障診断処理が中止されることになり、診断機会が著しく減少してしまう問題が生じる。
【0005】
本発明は、スロッシュ等で燃料タンクの圧力が急上昇した場合でも、診断機会をむやみに減少させることなく正確な故障診断を行える蒸発燃料処理装置の故障診断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる、燃料タンク内を所定負圧まで減圧させたあと大気と遮断された密閉状態での圧力上昇度合を監視して故障診断を行う蒸発燃料処理装置の故障診断装置は、燃料タンク内の圧力検出値を、所定上昇率で増加する参照値とを比較して、圧力検出値が参照値を超えている間は圧力検出値の更新を中断し、圧力検出値が参照値以下になると圧力検出値の更新を再開するようにしている。
【0007】
このように、燃料タンク内の圧力検出値が参照値を超えている間はその更新を中断すると、スロッシュ等でタンク内圧が急上昇した場合の誤判定が防止される。また、参照値は所定上昇率で増加するため、減圧後の復圧過程でタンク内圧の急上昇が発生した後の圧力検出値が急上昇前の圧力まで低下する前に参照値以下になる。このため、圧力検出値が参照値以下になると圧力検出値の更新を再開することで、診断機会をむやみに減少させることがなくなる。
【0008】
好ましい態様として、所定上昇率で増加する参照値と圧力検出値とを比較し、圧力検出値が参照値を超えている間は検出した圧力検出値を無効として参照値を超える前の圧力検出値に置き換え、参照値以下になると、その時点での圧力検出値に参照値を超える前の圧力検出値を置き換えるようにしてもよい。このようにすると、診断機会をむやみに減少させることがなくなり、誤判定を確実に防止できる。
【0009】
また、所定上昇率で増加する参照値と圧力検出値とを比較し、圧力検出値が参照値を超えている間は検出した圧力検出値を無効として、比較時の参照値をタンク内圧力として圧力検出値と置き換え、参照値以下になると、その時点での圧力検出値に参照値を置き換えるようにしてもよい。このようにすると、診断機会をむやみに減少させることがなくなり、誤判定を確実に防止できる。
【0010】
さらに、圧力検出値は、タンク内の圧力を検知する検出手段の出力そのものであっても良いが、検出手段の出力を、フィルターを介して処理したものであっても良い。このようにフィルター処理したものを圧力検出値として用いると、検出手段の検出誤差や小さな変動はフィルターで平均化され、フィルターの許容量を超える大きな変動のみが参照値と比較されて処理されるので、安定した診断処理性能を確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。本形態にかかる蒸発燃料処理装置であるエバポパージシステムは、図1に示すように、自動車等の車両に装備される燃料タンク1内に発生する蒸散燃料(ベーパ)が大気中に放出されるのを防止するためのものである。このシステムは、燃料タンク1からの蒸散燃料を、ベーパ通路2につながるキャニスタ3内にベーパ通路2を通して導入し、このキャニスタ3内に吸着された蒸散燃料を所定条件下でパージ通路4を介して内燃機関5の吸気通路6へ放出(パージ)するように構成されている。
【0012】
パージ通路4には、この通路を開閉する開閉手段としてパージソレノイドバルブ7が介装されている。キャニスタ3には大気導入部12を開閉するベントソレノイドバルブ8が取り付けられている。パージソレノイドバルブ7及びベントソレノイドバルブ8は、故障診断時に使用されるものである。これらのパージソレノイドバルブ7及びベントソレノイドバルブ8は、制御手段としてのエンジンコントロールユニット(以下「ECU」と記す)11と接続されていて、ECU11からの制御信号に基づいて開閉制御されるようになっている。
【0013】
パージソレノイドバルブ7は、オンされると開状態となってパージ通路4を開放し、オフされると閉状態となってパージ通路4を閉鎖する。ベントソレノイドバルブ8は、オフでは大気導入部12を開放し、オンされると大気導入部12を閉鎖する。このエバポパージシステムにおいては、通常パージソレノイドバルブ7はオンされ、ベントソレノイドバルブ8はオフされている。そして、故障判定するための判定条件が設立すると、パージソレノイドバルブ7をオフしてパージ通路4を閉鎖し、ベントソレノイドバルブ8をオンして大気導入部12を閉鎖して燃料タンク1内を大気圧程度まで増圧する。そして、この状態でパージソレノイドバルブ7をオンしてパージ通路4を開放し、燃料タンク1と吸気通路6とを、ベーパ通路2、パージ通路4を介して連通し、吸気通路6内の負圧作用によりタンク内圧を所定負圧P1まで減圧する。
【0014】
燃料タンク1には、燃料残量検出手段としての燃料レベルセンサ9が取り付けられていて、タンク内の燃料残量を検出できるようになっている。燃料タンク1には、圧力検出手段となる圧力センサ10が取り付けられていて、タンク内圧力である圧力検出値Pnを検出できるようになっている。燃料タンク1には、燃料温度検出手段としての燃料温度センサ20が取り付けられていて、タンク内の燃料温度を検出できるようになっている。これらの燃料レベルセンサ9、圧力センサ10、燃料温度センサ20からの検出情報はECU11へ送られるようになっている。燃料タンク1の給油口17には、着脱自在なフィラーキャップ16が装着されている。このフィラーキャップ16は、給油口17へ正常に装着された状態では給油口17を密閉状態とし、給油口17から燃料タンク1内へ大気導入がなされないように構成されている。
(第1の形態)
このように構成されるエバポパージシステムには、エバポパージシステムの故障により蒸散燃料が大気中に放出するのを防止すべく、エバポパージシステムのリーク故障を検知する故障診断装置が備えられている。この故障診断装置は、図2に示すように、パージソレノイドバルブ7及びベントソレノイドバルブ8を制御することで、燃料タンク1内を所定負圧P1まで減圧させたあと大気と遮断された密閉状態での燃料タンク1内の圧力上昇度合(ΔP)を監視して故障判定を行うものである。
【0015】
故障診断装置は、パージソレノイドバルブ7及びベントソレノイドバルブ8を制御して、燃料タンク1内を所定負圧P1まで減圧させたあと大気と遮断された密閉状態での圧力上昇度合ΔP(所定負圧P1からの圧力上昇量)を監視するとともに、燃料タンク1内の圧力検出値Pnと所定上昇率で増加する参照値Mとを比較し、その結果に応じて圧力検出値の更新を中断したり再開して故障診断を行う故障診断手段13を備えている。本形態において、故障診断手段13はECU11が備えているが、ECU11と個別に設けても良い。
【0016】
ECU11は、周知のマイクロコンピュータであって、図示しないメモリーに図に示すように、故障診断手段13で用いる参照値Mのマッピングデータや判定値Lが予め記憶されている。参照値Mは、単位時間当たり(更新期間中)に所定率で上昇するであろう燃料タンク1内の上昇予測圧力である。図3において、縦軸は圧力を示し、横軸は時間を示す。
【0017】
次に、故障診断手段13の動作を、図4に示すフローチャートを基に説明する。
図4において、ステップS1において、エンジン回転数Ne、エンジン負荷Evを図示しない回転センサ及びスロットル開度センサ等の検出手段より検出して読み込む他、水温、吸気温、空燃比学習値、燃料残量等の各運転状態を読込み、ステップS2においてステップS1で読み込んだ検出値に基づき判定条件が成立しているか否かを判断する。ステップS2での判断時に判定条件が成立していると、ステップS3に進んで故障診断を開始し、判定条件が成立していなければ故障診断は実行しないで処理を終了する。
【0018】
故障診断が開始すると、図2に示すように、パージソレノイドバルブ7をオンしてタンク内圧を減圧する。この減圧は、ステップS4において所定負圧P1となるまで行われ、所定負圧P1となるとステップS5に進む。ステップS5では図示しないタイマーによって計測される更新期間(更新時間)が判断される。例えば、更新期間を0.5秒とすると、この時間を経過するとステップS6に進む。更新期間は、上述の時間に限定されるものではなく、エンジン1の負圧能力や制御周期等を考慮して適宜設定すればよい。ステップS6ではタンク内圧Pnを検出し、ステップS7に進んで参照値Mが図3のマップ情報から読み出されてステップS8に進む。
【0019】
ステップS8では、圧力検出値Pnと参照値Mとが比較され、圧力検出値Pnが参照値Mを超えていない場合には、ステップS9に進んで、圧力検出値Pnからタンク内の圧力上昇度合ΔP、すなわちPn−P1を算出する。ステップS8において、圧力検出値Pnが参照値Mを超える場合には、スロッシュによる過度な圧力変動であるとしてステップS10に進む。ステップS10では、圧力検出値Pnを更新せずにステップS8で判断が行われる前の、前回の圧力検出値Pn−1に置き換え、ステップS9に進んで圧力上昇度合ΔPを算出する。
【0020】
すなわち、図3において圧力検出値Pnが実線で示すように参照値Mの範囲内の場合には検出した圧力検出値Pnをそのまま使用し、例えば更新期間Aにおいて圧力検出値Pnが破線で示すように参照値Mの範囲を超える場合には、検出した圧力検出値Pnは用いずに、更新期間A直前の圧力検出値Pn−1を用いてタンク内の圧力上昇度合ΔPを算出する。
【0021】
ステップS11では、算出された圧力上昇度合ΔPと判定値Lとを比較し、圧力上昇度合ΔPが判定値Lを超えると、エバポパージシステムにリーク(洩れ)がある可能性があるものとしてステップS12に進む。ステップS12ではリーク可能性有りと判定された回数をカウントし、続くステップS13にてカウント回数が所定回数(例えば2回)に達しているか否かを判定する。所定回数に達している場合はステップS14で図示しない警告灯を点灯して故障であることを警告して処理を終了する。ステップS13でカウント回数が所定回数に達していないと判断された場合はステップS3に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0022】
また、ステップS11において、圧力上昇度合ΔPが判定値Lを超えていなければ、ステップS15に進んで複圧量測定期間が終了したか否か、すなわち所定負圧P1に減圧してから所定時間が経過したか否かが判断される。そして、計測時間が経過している場合は燃料系にリーク(洩れ)がないものと判断して処理を終了する。一方、計測時間が経過していない場合はステップS5に戻り、更新期間が経過すると、新たにタンク内圧力Pnを検出するとともに、新たな更新期間にかかる参照値Mを読み出す。そして、これらステップS5からS11までは、圧力上昇度合ΔPが判定値Lを超えるまで、あるいは複圧量測定期間が終了するまで実行される。
【0023】
このように、燃料タンク1内の圧力検出値Pnが参照値Mを超えている間は、圧力検出値Pnの更新を中断し、前回の圧力検出値Pn−1を用いて圧力上昇度合ΔPを算出して故障診断するので、スロッシュ等でタンク内圧が急上昇した場合でも誤判定を防止することができ、正確な判定が可能になる。参照値Mは経過期間毎に所定上昇率で増加するため、減圧後の復圧過程でタンク内圧の急上昇が発生した後の圧力検出値が急上昇前の圧力まで低下する前に参照値M以下になる。このため、圧力検出値Pnが参照値M以下になって圧力検出値Pnの更新を再開することで、常に最新の圧力検出値Pnを用いて圧力上昇度合ΔPを算出して故障診断が行えるので、診断機会をむやみに減少させることがなくなり、診断機会を確保しながら診断精度を向上させることができる。
【0024】
なお、圧力検出値Pnには、圧力センサ10の出力をフィルタ処理したものが使用されている。これにより小さな変動はフィルタで処理し、大きな変動は参照値Mとの比較で処理することができ、圧力上昇度合ΔPを的確に算出して故障診断を行うことができ、安定した診断処理性能を確保することができる。
【0025】
図5は、故障診断手段13の別な形態を示すものである。図5に示すフローチャートは、ステップT1からT8までは、図4に示すフローチャートのステップS1からS8と同一の内容であるので、ステップT1からT8までの詳細な説明は省略する。
【0026】
ステップT8において、所定上昇率で増加する参照値Mと圧力検出値Pnとを比較し、圧力検出値Pnが参照値Mを超えていない場合には、ステップT9に進んで、圧力検出値Pnからタンク内の圧力上昇度合ΔPを算出する。圧力検出値Pnが参照値Mを超えている間はステップT10に進んで検出した圧力検出値Pnを無効として、比較時の参照値Mをタンク内圧力として圧力検出値Pnに置き換え、T9に進んで圧力上昇度合ΔPを算出する。
【0027】
ステップT11では、算出された圧力上昇度合ΔPと判定値Lとを比較し、圧力上昇度合ΔPが判定値Lを超えると、エバポパージシステムにリーク(洩れ)がある可能性があるものとしてステップT12に進む。ステップT12ではリーク可能性有りと判定された回数をカウントし、続くステップT13にてカウント回数が所定回数(例えば2回)に達しているか否かを判定する。所定回数に達している場合はステップT14で図示しない警告灯を点灯して故障であることを警告して処理を終了する。ステップT13でカウント回数が所定回数に達していないと判断された場合はステップT3に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0028】
また、ステップT11において、圧力上昇度合ΔPが判定値Lを超えていなければ、ステップT15に進んで複圧量測定期間が終了したか否か、すなわち所定負圧P1に減圧してから所定時間が経過したか否かが判断される。そして、計測時間が経過している場合は燃料系にリーク(洩れ)がないものと判断して処理を終了する。一方、計測時間が経過していない場合はステップT5に戻り、更新期間が経過すると、新たにタンク内圧力Pnを検出するとともに、新たな更新期間にかかる参照値Mを読み出す。そして、これらステップT5からT11までは、圧力上昇度合ΔPが判定値Lを超えるまで、あるいは複圧量測定期間が終了するまで実行される。
【0029】
このようにしても、燃料タンク1内の圧力検出値Pnが参照値Mを超えている間は、圧力検出値Pnの更新を中断し、参照値Mを用いて圧力上昇度合ΔPを算出して故障診断するので、スロッシュでタンク内圧が急上昇した場合でも誤判定を防止することができ、正確な判定が可能になる。参照値Mは経過期間毎に所定上昇率で増加するため、減圧後の復圧過程でタンク内圧の急上昇が発生した後の圧力検出値が急上昇前の圧力まで低下する前に参照値M以下になる。このため、圧力検出値Pnが参照値M以下になって圧力検出値Pnの更新を再開することで、常に最新の圧力検出値Pnを用いて圧力上昇度合ΔPを算出して故障診断が行えるので、診断機会をむやみに減少させることがなくなり、診断機会を確保しながら診断精度を向上させることができる。
【0030】
なお、上記各形態では、参照値Mを図3に示したマップから読み出すものとしたがこの方式に限らず、例えば前回検出値(Pn−1)に所定量αを加算した値(Pn−1)+αを参照値Mとして更新期間毎に算出する方式としてもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、燃料タンク内の圧力検出値と所定上昇率で増加する参照値とを比較して圧力検出値が参照値を超えている間は更新を中断するので、燃料の揺れ等でタンク内圧が急上昇した場合の誤判定が防止され正確な判定が可能になる。参照値は所定上昇率で増加するため、減圧後の復圧過程でタンク内圧の急上昇が発生した後の圧力検出値は急上昇前の圧力まで低下する前に参照値以下になり、圧力検出値が参照値以下になると更新を再開することで、診断機会をむやみに減少させることがなく、診断機会を確保しながら診断精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる蒸発燃料処理装置及び故障診断装置を概略構成図である。
【図2】故障診断装置における故障診断を説明するためのタイムチャートである。
【図3】タンク内の圧力検出値と参照値の関係を示す図である。
【図4】故障診断の一形態を示すフローチャートである。
【図5】故障診断の別な形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 燃料タンク
ΔP 圧力上昇度合
P1 所定負圧
Pn 圧力検出値
M 参照値

Claims (3)

  1. 燃料タンク内を所定負圧まで減圧させたあと大気と遮断された密閉状態での圧力上昇度合を監視して故障診断を行う蒸発燃料処理装置の故障診断装置において、
    上記燃料タンク内の圧力検出値と所定上昇率で増加する参照値とを比較して、上記圧力検出値が上記参照値を超えている間は上記圧力検出値を無効として上記参照値を超える前の圧力検出値に置き換え、上記圧力検出値が上記参照値以下になると、その時点での圧力検出値に上記参照値を超える前の圧力検出値を置き換えることを特徴とする蒸発燃料処理装置の故障診断装置。
  2. 燃料タンク内を所定負圧まで減圧させたあと大気と遮断された密閉状態での圧力上昇度合を監視して故障診断を行う蒸発燃料処理装置の故障診断装置において、
    上記燃料タンク内の圧力検出値と所定上昇率で増加する参照値とを比較して、上記圧力検出値が上記参照値を超えている間は上記圧力検出値を無効として、比較時の参照値をタンク内圧力として上記圧力検出値と置き換え、上記圧力検出値が上記参照値以下になると、その時点での圧力検出値に上記参照値を置き換えることを特徴とする蒸発燃料処理装置の故障診断装置
  3. 上記燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    上記圧力検出手段で検出された圧力検出値を平均化するフィルタを有することを特徴とする請求項1または2記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置
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