JP4549967B2 - デジタル信号生成方法、この方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

デジタル信号生成方法、この方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、例えば音楽の合成で用いられるアナログ波形の帯域制限合成を行うデジタル信号生成方法、この方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体に関する。
非特許文献1および非特許文献2で論じられるように、アナログ波形のデジタル合成は、帯域制限されなければならず、そうでないと得られる信号にエイリアシングが生じる。非特許文献1は、従来のアナログシンセサイザ波形を生成するいくつかの既知の方法を概観し、帯域制限されたインパルス列を積分することに基づいて鋸歯状波形およびパルス波形を生成する方法を提案している(非特許文献1の図12、図13)。実際には、非特許文献1の方法に必要とされる積分器は、開始時のDCオフセットなどの問題を発生させる可能性がある。したがって、積分ステップを回避する方法を見出すことが望ましい。また、非特許文献1は、ハードシンクや他の変調など、音楽合成における重要な技術を論じていない。
非特許文献2は、MinBLEPと呼ばれる最小位相の帯域制限された段差を加えて、帯域制限された不連続を波形に取りこむ、理論的な方法を記載する。非特許文献2の方法の実際的な実施についての重要な詳細は、記載されない。例えば、最小位相帯域制限された段差は、不連続の適正な位相と振幅が求められているときにしか適用されることができない。非特許文献2は、そのような適正な位相と振幅を求める技術を開示していない。基本的に、最小位相帯域制限された段差は、DCバイアスを有し、そのため、周波数に依存するDCエラーを生じさせる(非特許文献2の図7)。
ハードシンク技術では、異なる基本周波数を有するマスター波形に応答して、基本周波数を有するスレーブ波形がリセットされる。これは、各種の振幅を有し、個々のサンプリング間隔内の様々な時に発生するスレーブ波形の不連続を生じさせる。そのような不連続は、アナログ波形のサンプリングデータ表現にエイリアシングを生じさせる。特許文献1は、非線形波形形成フィルタに基づいて鋸歯状波形を合成する方法を記載する(特許文献1の図1の番号12)。特許文献1のはさらに、マスター波形および不連続の位相の関数である窓関数と、スレーブ波形とを乗算するハードシンク技術を記載する(特許文献1の図5)。特許文献1に記載されるような非線形波形形成方法と窓処理方法は、エイリアシングは低減するが、実際にはなおエイリアスがかかって聞こえる。
特許第3399272号公報 Stilson et al., "Alias-free digital synthesis of classic analog waveforms," Proc.1996 International Computer Music Conference, ICMA. Brandt, "Hard sync without aliasing," Proc.2001 International Computer Music Conference, International Computer Music Association(ICMA), pp. 365-368.
帯域制限波形と帯域制限ハードシンク波形を生成する。また、改良された手順を提供する。
方法の実施形態では、サンプル間での位相に対応したエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を記録したテーブルを作成してもよい。この場合、テーブル参照ステップによって、不連続点を有するサンプル間での不連続点の位相に基づいてデジタルサンプル列が提供される。一部の実施形態では、不連続点の位相に基づくエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を生成するために、テーブル参照プロセスと組み合わせて補間が行なわれる。
ハードシンクの場合は、マスター波形とスレーブ波形の両方、あるいは、マスターまたはスレーブとして機能することができる第1の波形と第2の波形のどちらかまたは両方における不連続が、上記の手順によって帯域制限される。また、スレーブ波形は、マスター波形がリセットすると必ずリセットする。スレーブ波形の追加的な同期リセットは、同じく帯域制限されなければならない不連続点を生じさせる。同期リセットの不連続点の周囲のスレーブ波形のサンプル列は、同期リセットの不連続点の位相と大きさに基づくエイリアス低減パルスのサンプル列と加算される。不連続の大きさは、「理想的な」アナログ信号を参照することによって計算される。スレーブ波形の同期リセットの不連続に近い理想的なアナログ信号は、不連続点の前と後にそれぞれ第1の大きさと第2の大きさを有する。これらの大きさは、同期リセットイベントの位相の関数である。基本的にDCバイアスのないエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を提供する際には、第1および第2の大きさと、同期リセットの位相が用いられる。デジタルサンプル列が、同期リセットの不連続点の周囲のスレーブ波形のデジタルサンプル列と加算され、エイリアシングが低減される。
スレーブ波形は、マスター波形のイベントに応答して生じる不連続に加えて、他の不連続も含む場合がある。例えば、同じ特定のサンプル間に同期リセットイベントより前に別の不連続点が発生する場合は、その同じサンプル間の別の不連続の位相に基づいて、追加的なエイリアス低減パルスが求められる。そこで、エイリアシングを低減するために当該サンプル間で適用されるデジタルサンプル列は、2つのエイリアス低減パルスの組み合わせに基づく。第1の波形のイベントに応答して、本質的にDCバイアスのない1つのエイリアス低減パルスが提供され、第2の波形の別の不連続に応答して、同じく本質的にDCバイアスのない追加的なエイリアス低減パルスが提供される。
ここに記載される方法の実施形態では、波形のデジタルサンプル列と、エイリアス低減パルスに相当するデジタルサンプル列と加算する目的で、エッジバッファを使用してもよい。エイリアス低減パルスに相当するデジタルサンプル列がN個のサンプルを有する一実施形態では、デジタルサンプル列と加算するプロセスは、少なくともN−1の長さのFIFOバッファにデジタルサンプル列の部分列をシフトし、そのバッファを使用してサンプルを加算する。
本発明によれば、帯域制限されていない不連続を有する波形を、不連続点を無くした波形(帯域制限された波形)に変形し、デジタルサンプル列を生成した場合と等価なデジタルサンプル列を生成できる。したがって、エイリアスのない音を生成することができる。
本発明は、鋸歯状波形、矩形波形、パルス波形など、不連続のあるアナログ波形の帯域制限合成のシステムおよび方法を提供する。本方法の実施形態は、ハードシンクの鋸歯状波形、矩形波形、パルス波形の帯域制限合成に適用される。この方法は、ソフトシンク、リング変調、振幅変調(AM)、パルス幅変調などの他の合成および変調技術にも適用できる。
一般に、この方法の実施は、鋸歯状波形、矩形波形、パルス波形などの波形の帯域制限されたデジタル信号を生成するために用いられる。デジタルサンプルは、各サンプル間のアナログ信号の値を表す。鋸歯状波形、矩形波形、パルス波形のサンプル列では、波形は、いくつかのサンプル間に不連続点がある。不連続点の周辺の波形のサンプル列と、エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列とを加算する。エイリアス低減パルスは、不連続の位相と大きさに基づく。
ここに記載される一部の実施では、エイリアス低減パルスは、基本的にDCバイアスがない。一部の実施形態では、エイリアス低減パルスは、実質的に、不連続の位相に対して奇対称である。
以下に、図1〜14を参照して本発明の実施形態の詳細な説明を提供する。
[第1実施形態]
図1は、音声シンセサイザとして構成された基本コンピュータシステム100を表すブロック図である。コンピュータシステム100は、データ処理手段による実行に適合されたプログラムを記録するメモリを含む。コンピュータシステム100のデータ処理手段には、1つまたは複数の中央演算処理部CPU110、プログラム記録部101、データ記録部102、オーディオ部103、英数文字キーボードやマウス、音楽用キーボードなどのユーザ入力部104、グラフィカルユーザインタフェースや他のユーザ対話に対応するディスプレイ105、および、コンピュータおよび音楽シンセサイザの技術でよく知られる他のコンポーネント106が含まれる。プログラム記録部101は、ランダムアクセスメモリ、不揮発性フラッシュメモリ、磁気ディスクドライブメモリ、磁気テープメモリ、他のデータ記録媒体、または各種の取り外し可能および取り外し不能の記録媒体の組み合わせなどの、機械可読のデータ記録媒体からなる。プログラム記録部101は、CPU110によって実行されるコンピュータプログラムを記録する。例示される実施形態では、プログラム記録部101は、シンセサイザインタフェースのためのコンピュータプログラム、および他のシンセサイザ処理、すなわち合成処理で生成されたデジタル出力波形をアナログ波形および/または音声に変換すること、デジタル出力波形を他の波形と混合すること、デジタル出力波形、オーディオ部103を管理するためのコンピュータプログラムを記録する。さらに、プログラム記録部101は、帯域制限シンクのためのコンピュータプログラム、および、知覚可能なエイリアシングが解消された、あるいは大幅に低減されたデジタルサンプリング波形を生成する処理で基本的にDCバイアスのないエイリアス低減パルスを適用するなど、下記でより詳細に説明する他の合成処理のためのコンピュータプログラムを記録する。ここに記載される処理を実行するためのコンピュータシステム中の処理には、システム中の他のデータ処理部にあるCPU110、特殊目的回路、およびプロセッサの実行による処理、および、CPU110と特殊目的回路とプロセッサを実行の組み合わせによる処理が含まれる。ここに記載される実施形態は、サンプルレートが一般には100キロヘルツ(KHz)未満であるオーディオ波形の合成に関するが、本発明の実施形態は、可聴範囲外の周波数を含む、より高い周波数での波形合成に適用することができる。
図2に、基本的な帯域制限鋸歯発振装置の機能構成を示す。図2の帯域制限鋸歯発振装置の処理を説明するために、帯域制限されない鋸歯状波形のサンプリングを説明する。図3に帯域制限されない鋸歯状波形と、波形のデジタルサンプル列を示す図を示す。基本的に、鋸歯状波形の1周期は、値が0から1まで一定の勾配の傾斜300(値は、0や1でなくてもよい)と、その値が0にリセットされる段差301とからなる。段差301は、波形の不連続点である。鋸歯状波形の次の周期は、同じ一定の勾配を有する傾斜302から開始し、この傾斜と段差が周期的に続いて鋸の歯の形のようになる。任意の周波数の鋸歯状波形を合成する場合には、波形の周波数に依存しないサンプルレートを使用して、デジタルサンプル列が提供される。例えば、音楽の合成では48KHzのサンプルレートが多く使用される。音声出力に変換するときには、多くの場合、約20KHzまでの周波数成分を有する波形が生成される。このように、通常は、予想される出力波形の最も高い周波数成分の2倍以上になるようにサンプリング周波数が選択される。図3では、この説明での現在のサンプルをサンプルSとする。過去に生成されたサンプルが左に示され、サンプルs−1、s−2、s−3、・・・である。未来に生成されるサンプルは右に示され、サンプルs、s、・・・である。図3では、位相の増分、すなわちデジタル周波数(サンプリング間隔に対する波形の周波数)は、0.3である。したがって、サンプルs−3の値は0.3、サンプルs−2の値は0.6、サンプルs−1の値は0.9である。波形は、サンプルs−1とサンプルsの間の段差301で、リセットされる。リセットされた点は、サンプルs−1とサンプルsの間の点であって、サンプルsよりも位相tだけ過去である。以下では、サンプルs−1とサンプルsの間を、サンプルsの値で示されるサンプル間という。これは、サンプルsが、サンプルs−1とサンプルsの間の波形の値を代表する値だからである。サンプルsの値は、位相tの関数といえる。図の例では、リセットの段差301の位相tは、サンプリング間隔の2/3である。サンプルsの値も、同じように位相の増分の2/3、すなわち0.2となる。波形が生成されると、サンプルレートが波形の周波数の整数倍数でない限り、対応するサンプリング間隔内のリセットの位相tが変化する。
段差301と以後の段差は、ナイキスト周波数より下に帯域制限されない高周波数成分を有する。そのような帯域制限されない信号をサンプリングすると、波形中の不連続が最も近いサンプリング間のみに量子化されるので、エイリアシングが生じる。音声のコンテクストにおけるエイリアシングは、得られるデジタルサンプル列に耳障りな音を生じさせる。図2の装置構成は、エイリアシングを低減する。また、一部の実施形態では知覚可能なエイリアシングをすべて解消することができる。
図2に示す装置構成は、基本的な位相累算タイプであり、鋸歯発振手段を含んでいる。この装置では、線200から入力位相増分phaseIncMを受け取り、それをサンプリング間隔ごとに加算部201に入力する。加算部201は、累算された値が1.0になるとリセットする。そのため、次のサンプルの大きさは、サンプル間のリセットの位相によって決まる。加算部201の出力は、線202の位相累算器出力phaseAccMとして出力される。遅延部203は、位相累算器出力phaseAccMに遅延を与え、加算部201への第2の入力として、1つ前のサンプルs−1をフィードバックする。位相累算器の出力phaseAccMは、帯域制限されない鋸歯状波形のデジタルサンプル列となる。サンプリング周波数が固定され、1.0で折り返す場合、位相増分phaseIncMは、鋸歯状波形の基本周波数を決定する。
線202の位相累算器出力phaseAccMは、線200からの位相増分phaseIncMとともにモジュール204にも入力される。モジュール204は、リセット段差の位相tを計算する。リセット検出部224は、加算部201がリセットすると、そのことをモジュール204に通知する。リセット段差の位相tは、エイリアス低減パルスを生成するパルス生成部205に入力される。この例では、リセット段差の大きさは常に1.0であり、パルス生成部205で提供されるエイリアス低減パルスの大きさは、その値と一致する。パルス生成部205の出力は、エイリアス低減パルスのサンプル列である。このサンプル列は、N個のサンプルを有する。図の手順ではP、P、・・・、PN/2、・・・、PN−1と表される。線202の帯域制限されない波形のデジタルサンプル列と、エイリアス低減パルスのサンプル列(P、P、・・・、PN/2、・・・、PN−1)は、エッジバッファ206に適用される。
エッジバッファ206は、加算部211、212、213と遅延部208、209、210からなる。線202の帯域制限されない波形のデジタルサンプル列の現在のサンプルsは、エイリアス低減パルスのサンプル列にある対応するサンプルPN/2とともに、加算部211でエッジバッファ206に供給される。得られる和は、現在のタイミングの処理(現在のサンプリングに対応した処理)で、遅延部209に記録される。次のタイミングの処理(次のサンプリングに対応した処理)で、線202の帯域制限されない波形のデジタルサンプル列のサンプルsが、エイリアス低減パルスのサンプル列にあるサンプルPN/2+1とともに、加算部211でエッジバッファ206に供給される。以下同様に続き、最終的には、サンプルPN−1が、線202の帯域制限されない波形の対応するサンプルと合計される。現在のサンプルsより前の、線202からのデジタルサンプルの連続にあるサンプルs−1、s−2は、1つ前の遅延部からシフトされて、現在のタイミングの処理では、遅延部209および210に記録される。加算部212は、遅延部209の出力をサンプルPと合計する。加算部213は、遅延部210の出力をサンプルPと合計する。このようにして、エイリアス低減パルスのサンプル列が、加算部201がリセットした時に生じる不連続の周囲(この例ではN個分)の波形のデジタルサンプル列のサンプル値と組み合わせられる。
エッジバッファ206は、単に構成部から次の構成部へのコピー動作を実行することにより実現できる。または、ポインタを使用して循環バッファのデータをアドレス指定し、既存の手順を用いて適宜ポインタを増分する、Circular buffe技術を使用することにより、実現できる。
エッジバッファ206の長さは、エイリアス低減パルスのサンプル列のサンプルの数に応じて変えることができる。例えば、4つのサンプルからなるエイリアス低減パルスのサンプル列のエッジバッファ206は、3つの記録場所(遅延部)と3つの加算部を備える。
図4A〜4Cに、図2の帯域制限鋸歯発振装置で生成される、帯域制限されない鋸歯状波形とサンプル列、エイリアス低減パルスの波形とサンプル列、および帯域制限された波形とサンプル列を示す。図4Aは、水平軸に沿った時間t=0からt=14におけるサンプルを有する鋸歯状波形を示す。各サンプル値は、波形のトレース上の丸で示す。リセットは、時間t=(4−0.75)とt=(11−0.25)に発生する。図4Bは、時間t=(4−0.75)とt=(11−0.25)の周囲のエイリアス低減パルスを示す。
エイリアス低減パルスの形状は、不連続点での帯域制限されない鋸歯状波形の高周波数成分をキャンセルできるように決定される。また、高周波成分のキャンセルを目的としているので、本質的にDCバイアスはない。ここで、「本質的にDCバイアスがないエイリアス低減パルス」とは、エイリアス低減パルスの波形には、無視できる雑音レベルのDCバイアスを除き、DCバイアスがないことを意味する。ただし、サンプリングやノイズのため、エイリアス低減パスルのサンプル列の各サンプルの値を合計しても、0とはならない。また、鋸歯状波リセットに対するエイリアス低減パルスは、リセット時を中心として実質的に奇対称であり、図4Bに示す形状を有する。ここで、「エイリアス低減パルスは実質的に奇対称」とは、エイリアス低減パルスの波形は、雑音レベルとして無視できない程度の誤差を除き、奇対称であることを意味する。ただし、サンプリングにより、高周波の情報が失われるため、エイリアス低減パルスのサンプル列の各サンプル値のみを見ても、奇対称と判別できない場合もあり得る。
波形のサンプルの連続と合計されるエイリアス低減パルスのサンプル列は、リセットの位相に依存する。例示として、サンプル時間t=4−0.75でのリセットと一致するエイリアス低減パルスのサンプル列では、値がほぼ0のサンプル時間2におけるサンプル、値が約−0.35のサンプル時間3におけるサンプル、値が約+0.1のサンプル時間4におけるサンプル、および、値がほぼ0のサンプル時間5におけるサンプルから構成される。例示としてサンプル数が4のエイリアス低減パルスのサンプル列を示したが、異なる長さNが使用されてよい。エイリアス低減パルスは、波形の周期より長くてもよい。サンプル時間t=11−0.25でのリセットを補正するために提供されるサンプル列は、値がほぼ0のサンプル時間9におけるサンプル、値が約−0.1のサンプル時間10におけるサンプル、値が約+0.35のサンプル時間11におけるサンプル、および、値がほぼ0のサンプル時間12におけるサンプルから構成される。
エイリアス低減パルスの形状は、シンク関数と呼ばれる帯域制限されたインパルス信号を使用することによって決定することができる。窓関数が、帯域制限されたインパルスの中心前後のN個のサンプルを選択する。窓関数と窓の長さを変えて、様々なエイリアス低減関数を得ることができる。デジタル積分フィルタを使用して、窓処理されたサンプルを積分して帯域制限されたステップ関数を生成する。この関数はゼロから開始し、(N個のサンプルにわたって)1まで増大する。帯域制限されたステップ関数から理想的な(帯域制限されない)ステップ関数を減算すると、不連続が信号の終わりから始めに移動する。これは、ゼロで開始し、ゼロで終わり、中心に不連続を有し、基本的にDCバイアスのないエイリアス低減パルスを生成する。
パルス生成部205は、エイリアス低減パルスを、位相シフトして複数種類のサンプル列を作成し、参照用テーブルに記録することよって実現できる。例えば、参照用テーブルに10個の記録場所を用意し、各記録場所がサンプル周期の1/10ずつ位相シフトされたサンプル列を記録する。記録場所の大きさは、帯域制限されない波形の大きさに一致する適切な値に調整することができる。あるいは、記録場所の大きさは、波形の不連続の大きさを示す信号に基づいて、テーブルから読み出される際にその場で調整することもできる。不連続が、テーブルに記録された位相シフトと位相シフトの間にある位相で生じる場合は、精度を向上するために補間を使用して、値を計算することができる。
得られた波形と、その波形のサンプル列を図4Cに示す。この図は、このシステムのサンプル周波数で再現でき、エイリアスが実質的にない帯域制限波形を示す。帯域制限された波形は、テーブル参照と加算動作とともに、簡潔なエッジバッファを使用して生成される。これらは、すぐれた結果を得ることができる、非常に効率的な構成部である。
[第2実施形態]
図5に、マスター鋸歯発振手段とスレーブ鋸歯発振手段を使用したハードシンクシステムの機能構成を示す。このシステムは、線500のマスター帯域制限波形MasterOutと、線501のスレーブ帯域制限波形SlaveOutを生成する。線500のマスター波形MasterOutは、図2を参照して説明したような位相累算手段を使用して生成される。位相増分値phaseIncMが、線550から加算部510に入力される。加算部510の出力phaseAccMは、遅延部503を通じて加算部510の第2の入力にフィードバックされる。加算部510は、値が1.0になると、出力phaseAccMをリセットする。リセット検出部524は、加算部510がリセットしたことを通知する制御信号resetMを生成する。パルス生成部551は、信号phaseIncM、phaseAccM、およびresetMに応答して、マスター波形のためのエイリアス低減パルスのサンプル列Mp、Mp、・・・、MpN/2、・・・、MpN−1を出力する。エッジバッファ506は、線502のデジタルサンプル列と、エイリアス低減パルスのサンプル列を組み合わせるために使用される。エッジバッファ506は、図2のエッジバッファ206と同様に実装される。エッジバッファ506の出力波形MasterOutは、帯域制限波形のデジタルサンプル列となる。
線501のスレーブ波形SlaveOutは、マスター波形のイベントにも応答してリセットするように変更が加えられた位相累算手段を使用して生成される。位相増分値phaseIncSは、線530から加算部531に入力される。加算部531の出力は、スイッチ532に入力される。スイッチ532は通常、加算部531の出力を選択する。スイッチ532の出力phaseAccSは、遅延部533を通じて加算部531の第2の入力にフィードバックされる。加算部531も、値が1.0になると、出力phaseAccSをリセットする。リセット検出部537は、加算部531がリセットしたことを知らせる制御信号resetSを生成する。
スイッチ532は、マスター側の加算部510を監視するリセット検出部524からの出力resetMによって制御される。マスター側の加算部510がリセットすると、スイッチ532は、乗算部539の出力を選択する。乗算部539は、線530からの位相増分値phaseIncSと、ブロック538で計算されたスケール係数とを乗算して、マスター波形がリセットした後のサンプル値を求める。ブロック538で計算されるスケール係数は、加算部510の出力phaseAccMの値を、線550からの位相増分値phaseIncM(1.0を法とする)で除算した値である。つまり、スケール係数は、マスター波形でリセットイベントが発生したサンプル間のリセットの位相に対応する、サンプリング周期の分数値を示す。線530からのphaseIncSで乗算されると、リセット後のphaseAccSのサンプル値が求められる。
図5の例では、スレーブ波形は、加算部531のリセットによって生じる第1のタイプの不連続と、加算部510のリセットによって生じる第2のタイプの不連続を有する。エイリアス低減パルスは、両タイプの不連続についてのエイリアシングを減らすために用いられる。典型的な実施形態では、第1のタイプの不連続は、一定の大きさを有し、エイリアス低減パルスは、マスター波形に適用されるエイリアス低減パルスに関して上記で述べたように生成されることができる。マスター波形のイベントに応答した不連続は、様々に異なる大きさを有する可能性がある。したがって、マスター波形のイベントに応答した不連続のためのエイリアス低減パルスは、不連続の大きさにしたがって調整されなければならない。
パルス生成部551は、信号phaseIncM、phaseAccM、およびresetM、phaseIncS、phaseAccS、resetSに応答して、両タイプの不連続についての、スレーブ波形のエイリアス低減パルスのサンプル列Sp、Sp、・・・、SpN/2、・・・、SpN−1を出力する。エッジバッファ536は、線534のデジタルサンプル列と、エイリアス低減パルスのサンプル列を組み合わせるために使用される。エッジバッファ536は、図2のエッジバッファ206と同様に実装される。エッジバッファ536の出力波形SlaveOutは、帯域制限された鋸歯状波形のデジタルサンプル列となる。
図6〜8に、マスター波形およびスレーブ波形の3つのリセットのタイミングでの、図5のハードシンクシステムの動作を示す。図6は、マスター波形600が時間BとDでリセットし、スレーブ波形601が時間AとCでリセットする事例を示す。この場合、時間AおよびCでの第1のタイプのスレーブのリセットと、時間BおよびDでの第1のタイプのマスターのリセットは、図2で説明したように、パルス生成部551によって処理される。しかし、時間BおよびDのスレーブリセットは、マスターリセットが発生するサンプル間でリセットの位相tの関数である大きさを有する。大きさの値は、図5のシステムのブロック538と乗算部539で生成される。時間Bでのリセットは、時間nからサンプリング間隔の2/3にずれた位相で発生している。したがって、時間nにおけるスレーブ波形のサンプル値603は、slaveIncSの2/3に等しくなる。図の例では、phaseIncSは0.4、phaseIncMは0.3になる。したがって、乗算部539の出力は、約0.266である。時間Dのリセット後のスレーブ波形のサンプル値604は、1/3ずれた位相で発生したマスターリセットに対応し、約0.133になる。
エイリアス低減パルスは、段差602の大きさ605に応じて調整される。段差602の大きさ605は、単に、ハードシンクリセットがない場合にリセット後のサンプル時間にスレーブ波形が達成するはずの大きさと、リセットの結果得られたスレーブ波形の大きさとの差606になる。時間Bのリセット後のサンプルで、スレーブ波形601の段差602の大きさは、(0.8−0.266)=0.534になる。したがって、時間Bのリセットの位相と位置合わせされるスレーブ波形のエイリアス低減パルスのサンプル列を生成するパルス生成部551は、スケール係数0.534だけサンプル値を調整する。時間Dのリセットの位相と位置合わせされるスレーブ波形のエイリアス低減パルスのサンプル集合を生成するパルス生成部551は、スケール係数(0.466−0.133)=0.333だけサンプル値を調整する。
図7は、図6と同じphaseIncM、phaseIncSであって、異なる事象を説明するための図である。図7では、図中のサンプルn−1とサンプルnとの間で、マスターとスレーブの両方が、それぞれリセットの位相tとtでリセットしている。ここでは、マスターのリセットが初めに(t>t)発生する場合のハードシンク手順を示す。加算部510は、サンプルnに対応するサンプリング期間の位相t=2/3である時間Aにリセットする。一方、加算部531は、同じサンプリング間隔の位相t=1/4の時間Bにリセットする。マスターのリセットの結果、線534のphaseAccSが第1のタイプのリセットより前に値が下がるので、スレーブのリセットが遅れ、現在のサンプルとその直前のサンプルとの間には、スレーブ波形中の1つのみの不連続が生じる。この場合、スレーブ波形のエイリアス低減パルスは、図6で説明した方法と同じように生成される。
図8は、図6や図7と同じphaseIncM、phaseIncSであって、異なる事象を説明するための図である。図8では、マスターとスレーブの両方が、図中のサンプルnとmに対応する同じサンプル間で、リセットの位相tとtにリセットしている。ここで、スレーブがマスターより前にリセットした場合(t<t)のハードシンクの手順を示す。この場合、1つのサンプル間に非帯域制限波形で2つの段差が生じる。したがって、実際には、同じサンプリング期間内の2つの不連続を補償するために、2つのエイリアス低減パルスが必要となる。図の実施形態では、マスター波形800とスレーブ波形801はともに、サンプルn−1とサンプルnの間でリセットする。時間Aでのスレーブのリセットの位相tは3/4であり、1.0の大きさである。時間Bでのマスターのリセットの位相tは1/3である。これは、図6との関連で説明したように計算され、1/3の位相と0.166の大きさを有する。また、時間Bでのスレーブのリセットも誘発する。両方の不連続に対するエイリアス低減パルスが、パルス生成部551で組み合わせられ、スレーブエッジバッファ536に入力される。そして、線501に帯域制限された出力波形SlaveOutが出力される。同様に、時間Cでのスレーブのリセットの位相tは0.833であり、大きさは1.0である。時間Dでのマスターリセットの位相tは0であり、このリセットは、0の位相と、0.833の大きさとphaseIncS(図の実施形態では0.4)を乗算した大きさ、すなわち0.3332を有する。また、時間Dでのスレーブのリセットも誘発する。個々の位相と大きさを持つ、両方の不連続に対してのエイリアス低減パルスがパルス生成部551で求められ、組み合わせられ、スレーブエッジバッファ536に入力される。
この技術の実施形態では、マスター波形とスレーブ波形両方についてのエイリアス低減パルスを生成する。したがって、エイリアス低減パルスのサンプルの位相シフトされたセットを含む1つのテーブルを、そのテーブルに2度アクセスすることによって用いることに留意されたい。
[変形例]
以下の変形例では、マスター波形とスレーブ波形に別個のテーブルが用いられる。
図6〜8との関連で説明した実施形態では、マスター波形の不連続に応答して生成されるスレーブ波形のリセットphaseAccSはゼロである。本変形例では、図9に示すように非ゼロのリセットphaseAccS値を使用する。図9は、時間Aにリセットするマスター波形900を示す。図6と同様に、ゼロのリセットphaseAccS値を有するスレーブ波形を、トレース901に示す。0.5のリセットphaseAccS値を有するスレーブ波形をトレース902に示す。0.8のリセットphaseAccS値を有するスレーブ波形をトレース903に示す。本発明の実施形態は、図9に示すようなスレーブ波形の不連続によって生じるエイリアシングを低減するために、エイリアス低減パルスを適用する。
図10に、非ゼロのリセットphaseAccSが適用され、1つのサンプリング周期内にマスターのリセットより前にスレーブのリセットが発生する事例を示す。この順序の結果、3/4の位相ts1を有する第1のタイプのスレーブのリセット1001、1/3の位相tでのマスターのリセット1000、マスターのリセット1000に応答した非ゼロの位相リセット1003(図の実施形態では0.95の大きさ)、位相ts2での第1のタイプのスレーブのリセット1002が発生する。上方への段差1003の大きさは、リセット値(0.95)と、時間ts1からtまでの累算値(点1004)との差に等しい。時間nでのサンプル値は、phaseAccSに時間ts2を乗算した値に等しく、ts2は、次の式に従って計算することができる。
ts2= ((syncResetPhase + (tm)(phaseIncS)) - 1)/ phaseIncS,
= ((0.95 + (1/3)(0.4)) -1)/0.4
= 0.0833/0.4 = 0.208
スレーブ波形の各不連続点での位相(ts1、t、ts2)と大きさ(1.0、−0.784、1.0)に対してエイリアス低減パルスが生成され、スレーブのエッジバッファで組み合わせられる。段差1003のエイリアス低減パルスは、異極性の段差を補償するために反転される。
上記のハードシンクでは、スレーブ波形をリセットさせるマスター波形のイベントは、単に、累算手段のリセットである。不連続点の発生、閾値の超過など、他のイベントがスレーブ波形のリセットをトリガすることもできる。いわゆるソフトシンク手順では、マスター波形のリセットや閾値の超過など、スレーブ波形のリセットを生じさせるイベントは、単に、スレーブ波形が一定範囲にある場合にのみ適用される。また、上記の例ではエイリアス低減パルスが生成される不連続点は、段差である。しかし、知覚できるレベルのエイリアシングを招く大きさの高周波成分が生じるようなマスター波形の不連続を補正することもできる。また、上記の例では、時間的に一致する個々の波形のサンプリング間隔に、マスターの不連続がスレーブの不連続を生じさせる。他の事象としては、マスターの不連続が、スレーブの不連続が生じるサンプル間と時間的に一致しないサンプル間に発生する場合がある。例えば、後のスレーブ波形のサンプル間に、マスターの不連続点の位相が適用され、その位相に基づく不連続を生じさせる可能性がある。
[第3実施形態]
図11に、エイリアス低減パルスと帯域制限されない波形を組み合わせて、帯域制限された鋸歯状波形を生成するシステムの機能構成例を示す。また、図12に、図11の構成部からの波形A、B、C、Dを示す。図11に示すシステムでは、加算部651は、線650の位相増分値phaseIncM(0〜1の値)を受け取る。加算部651の出力は、図12のグラフAで表されるサンプル列phaseAccMである。phaseAccMは、遅延部652を通じて加算部651の第2の入力に戻され、帯域制限されない鋸歯状波形Aが生成される。ここでは、−1から+1の間に調整される。エイリアス低減パルスを生成するために、phaseAccMは乗算部653にも入力される。乗算部の第2の入力は、ブロック654によって提供される位相増分値phaseIncMの逆数である。乗算部653の出力は乗算部655に入力される。乗算部655は、入力された「利得」だけ信号の大きさを増幅する。その結果は、図12に示すグラフBで表す波形となる。この波形は、波形AのphaseIncMの負の値は−1.0で切られ、phaseIncMの正の値は1.0で切られている。また、「利得」係数によって決定される勾配を有し、値が0の点を中心とする線形の傾斜666を含む。波形Bは、入力としてテーブル657に入力される。テーブル657は、図12の波形Cに示すようにエッジテーブルの出力を供給して、入力Bの値を、帯域制限されない出力を生成するのに適した値に置き換える。グラフCのエッジテーブル657の出力は、グラフAに示す帯域制限されない鋸歯状波形とともに入力として加算部658に入力される。テーブル657によって提供されるエイリアス低減パルスは、本質的にDCバイアスがなく、対応する出力Dをゼロレベル671に設定する。また、エイリアス低減パルスは、マスターのリセットの位相を約180度シフトするものであり、マスター波形の不連続667の周囲のサンプル列(670に近い)と加算される。得られる出力は、グラフDに示す帯域制限された鋸歯状波形になる。
[第4実施形態]
エイリアス低減パルスを生成するための上記の技術は、音楽の合成で一般に使用される各種のシステムに適用することができる。図13は、2つの位相累算器を使用した帯域制限パルス発振装置の機能構成例を示す。あるパルス幅値だけ位相をずらして初期化される加算部1300および1301は、入力1302の位相増分値phaseIncMと、それぞれ遅延部1303と1304からのフィードバックを受け取る。その結果得られる鋸歯状波形は、初期化された位相シフト値だけ位相がずれており、加算部1305で減算される。その結果は、線1306のパルス列である。このパルス列は、エッジバッファ1307に入力される。リセット検出部1308は、線1306のパルス波形の下方への遷移を示す加算部1300のリセットと、線1306のパルス波形の上方への遷移を示す加算部1301のリセットを検出する。遷移は、一定の大きさの不連続を構成する。したがって、モジュール1309がリセット時間を計算し、そのリセット時間をパルス生成部1310に入力する。パルス生成部1310は、パルス波形の上方および下方への遷移に適切な極性を有し、各遷移に対するエイリアス低減パルスのサンプル列p、p、・・・、pN/2、・・・、PN−1を出力する。得られる帯域制限されたパルス出力が、線1311のサンプル列である。
[変形例]
図14に、帯域制限パルス発振装置の変形例を示す。この装置は、加算部1400を用いた位相累算手段を備えている。加算部1400は、遅延部1402を通じたフィードバックとともに、線1401の位相増分値phaseIncMを受け取る。出力phaseAccMは、帯域制限されない鋸歯状波形であり、それが比較部1403に入力される。閾値は、線1404のパルス幅値として比較部1403に入力される。比較部1403の出力は、帯域制限されないパルス列である。リセット検出部1406が、比較部1403の出力の下方への遷移と一致する加算ノード1400のリセットを検出する。また、比較部1403が、比較部1403の出力の上方への遷移を通知する。モジュール1410は、リセット検出部1406、比較部1403、およびphaseIncMとphaseAccMの値に応答してリセット時間を計算する。モジュール1410は、パルス生成部1407に制御信号を入力する。パルス生成部1407は、上方および下方への遷移に適した極性の、線1405のパルス列の各遷移のエイリアス低減パルスのサンプル列P、P、・・・、PN/2、・・・、PN−1を出力する。エッジバッファ1408は、線1405からのサンプル列を、サンプル列P、P、・・・、PN/2、・・・、PN−1と組み合わせ、線1409に帯域制限されたパルス列を出力する。
ここに記載される技術は、ハードシンク装置、パルス発振装置および他のタイプの波形生成装置、リング変調発振装置、パルス幅乗算装置、1/8分周装置を有する矩形波発振装置、および帯域制限波形を生成する他の装置に容易に応用できる。
上記で詳述した例を参照して本発明を開示するが、これらの例は、制限的な意味ではなく例示的な意味である。
また、本発明は、上記の合成方法を実行するように構成されたコンピュータと音楽合成システムを含む。本発明は、コンピュータが読み取り可能な媒体に記録され、上記の合成方法を行うためにコンピュータによって実行されることができるコンピュータプログラムも含む。
帯域制限波形を合成する手段を含むシステムの略図である。 帯域制限鋸歯状波発振器の機能構成を示す図である。 帯域制限されない鋸歯状波形と、波形のデジタルサンプル列を示す図である。 鋸歯状波形、エイリアス低減パルス波形、帯域制限された鋸歯状波形を示す図である。 マスター波形とスレーブ波形を生成するハードシンクの帯域制限鋸歯状波発振装置の機能構成例を示す図である。 帯域制限されないマスターおよびスレーブの鋸歯状波形、およびその波形のデジタルサンプル列を示す図である。 帯域制限されないマスターおよびスレーブの鋸歯状波形と、それら波形のデジタルサンプル列を示す図であって、マスター波形のリセットとスレーブ波形のリセットが同じサンプル間にあり、マスターリセットの方が先に発生する場合を示す図である。 帯域制限されないマスターおよびスレーブの鋸歯状波形と、それら波形のデジタルサンプル列を示す図であって、マスター波形とスレーブ波形のリセットが同じサンプル間にあり、スレーブのリセットの方が先に発生する場合を示す図である。 マスター波形と、各種のハードシンクリセットのスレーブ波形を示す図である。 マスター波形と、非ゼロのスレーブリセットレベルでのハードシンクリセットのスレーブ波形を示す図である。 帯域制限鋸歯状波形発振装置の別の機能構成例を示す図である。 図11の装置の各構成部での波形を示す図である。 帯域制限された矩形波パルス発振装置の機能構成例を示す図である。 帯域制限された矩形波パルス発振装置の別の機能構成例を示す図である。
符号の説明
100 コンピュータシステム
101 プログラム記録部
102 データ記録部
103 オーディオ部
104 ユーザ入力部
105 ディスプレイ
106 他のコンポーネント
110 CPU
200、202、500、501、502、530、534、550、650、1306、1311、1401、1404、1405、1409 線
201、211、212、213、510、531、651、658、1300、1301、1305、1400 加算部
204、1309、1410 モジュール
205、551、1310、1407 パルス生成部
206、506、536、1307、1408 バッファ
203、208、209、210、503、533、652、1303、1304、1402 遅延部
532 スイッチ
539、653、655 乗算部
224、524、537、1308、1406 リセット検出部
1403 比較部

Claims (42)

  1. 帯域制限されたデジタル信号を生成するデジタル信号生成方法であって、
    第1の基本周波数を有し、いずれかのサンプル間不連続点を有するアナログ波形に対応したデジタルサンプル列を生成するサンプル列生成ステップと、
    あらかじめ定めた範囲の前記不連続点の周囲のデジタルサンプル列を、前記不連続点の位相に基づき、かつ本質的にDCバイアスのないエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列と加算してデジタル出力波形を出力する加算ステップ
    を有するデジタル信号生成方法。
  2. 請求項1記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記不連続点の位相を検出し、前記位相に基づいて前記エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を求めるエイリアス低減パルス決定ステップ
    も有するデジタル信号生成方法。
  3. 請求項1記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記不連続点直前の前記アナログ波形の値(以下、「第1の値」という。)と、前記不連続点直後の前記アナログ波形の値(以下、「第2の値」という。)を求め、前記第1の値と第2の値の差に基づいて前記エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を求めるエイリアス低減パルス決定ステップ
    も有するデジタル信号生成方法。
  4. 帯域制限されたデジタル信号を生成するデジタル信号生成方法であって、
    第1の基本周波数を有し、いずれかのサンプル間に波形イベントを有する第1のアナログ波形に対応した第1のデジタルサンプル列を生成する第1のサンプル列生成ステップと、
    第2の基本周波数を有し、いずれかのサンプル間に不連続点を有する第2のアナログ波形に対応した第2のデジタルサンプル列を生成する第2のサンプル列生成ステップと、
    前記不連続点直前の前記第2のアナログ波形の値(以下、「第1の値」という。)と、前記不連続点直後の前記第2のアナログ波形の値(以下、「第2の値」という。)を求める検出ステップと、
    前記不連続点の位相と前記第1および第2の値に基づいて、本質的にDCバイアスのないエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を求めるエイリアス低減パルス決定ステップと、
    前記第2の不連続の前後の第2のデジタルサンプル列を、エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列と加算して、デジタル出力波形を出力する加算ステップとを有し、
    前記第2のアナログ波形の不連続点の位相は、前記第1の波形イベントの位相の関数である
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  5. 請求項4記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記第1のアナログ波形の波形イベントが存在するサンプル間と、前記第2のアナログ信号の不連続点が存在するサンプル間が一致する
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  6. 請求項4または5記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記第1のアナログ波形の波形イベントは不連続点であり、
    前記第1のアナログ波形の不連続点の位相に基づいて、本質的にDCバイアスのないエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を出力する追加的エイリアス低減パルス決定ステップと、
    あらかじめ定めた範囲の前記第1の不連続点の周囲の第1のデジタルサンプル列に、前記エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を加算する追加的加算ステップ
    も有するデジタル信号生成方法。
  7. 請求項4から6のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記第1のアナログ波形の波形イベントの位相と第2のアナログ波形の不連続点の位相との相対的なタイミングを検出するタイミング検出ステップも有し、
    前記エイリアス低減パルス決定ステップは、前記相対的なタイミングにも基づいて、エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を求める
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  8. 請求項2から7記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記エイリアス低減パルス決定ステップは、前記不連続点が複数ある場合には、当該複数の不連続点の位相に基づいて、複数の本質的にDCバイアスのないエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を組み合わせたデジタルサンプル列を求める
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記エイリアス低減パルスの波形は、実質的に、前記不連続点の位相に対して奇対称である
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記アナログ波形が鋸歯状波形であること
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  11. 請求項1から9のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記アナログ波形が矩形波であること
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  12. 請求項1から9のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記アナログ波形がパルス波形であること
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    複数の異なる位相での不連続点に対応するエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を、テーブルに記録するテーブル作成ステップと、
    アナログ波形の不連続点の位相に基づいて、前記テーブルからデジタルサンプル列を選択して出力する選択ステップ
    も有するデジタル信号生成方法。
  14. 請求項1から12のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    複数の異なる位相での不連続点に対応するエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を、テーブルに記録するテーブル作成ステップと、
    アナログ波形の不連続点の位相に基づいて、前記テーブルから複数種類のデジタルサンプル列を選択し、選択したデジタルサンプル列を補間して新しいデジタルサンプル列を生成する選択・補間ステップ
    も有するデジタル信号生成方法。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記加算ステップは、あらかじめ定めた範囲の前記不連続点の周囲のデジタルサンプル列をバッファに記録し、当該バッファを利用して、前記デジタルサンプル列にエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を加える
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  16. 請求項1から14のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列がN個のサンプルを含む場合に、
    前記加算ステップは、少なくともN−1の長さのFIFOバッファに前記不連続点の周囲のデジタルサンプル列のN−1サンプルをシフトし、前記FIFOバッファを使用して、前記デジタルサンプル列に、前記エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を加える
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  17. 請求項1から16のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記アナログ波形は、前記不連続点の両側で実質的に等しい勾配を有する
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  18. 請求項1から17のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記デジタル出力波形を音に変換するステップ
    も有するデジタル信号生成方法。
  19. 請求項1から17のいずれかに記載のデジタル信号生成方法であって、
    前記デジタル出力波形をアナログ波形に変換するステップ
    も有するデジタル信号生成方法。
  20. 帯域制限されたデジタル信号を生成するデジタル信号生成装置であって、
    第1の基本周波数を有し、かつ特定のサンプリング間隔内で位相の不連続点を有するアナログ波形に対応したデジタルサンプル列を生成するサンプル列生成手段と、
    あらかじめ定めた範囲の前記不連続点の周囲のデジタルサンプル列を、前記不連続点の位相に基づき、かつ本質的にDCバイアスのないエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列の集合と加算してデジタル出力波形を求める加算手段
    を備えるデジタル信号生成装置。
  21. 請求項20記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記不連続の位相を検出し、前記位相に基づいて前記エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列の各サンプル値を求めるエイリアス低減パルス決定手段
    も備えるデジタル信号生成装置。
  22. 請求項20記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記不連続点直前の前記アナログ波形の第1の値(以下、「第1の値」という。)と、前記不連続点直後の前記アナログ波形の第2の値(以下、「第2の値」という。)を求め、前記第1の値と第2の値の差に基づいて前記エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を求めるエイリアス低減パルス決定手段
    も備えるデジタル信号生成装置。
  23. 帯域制限されたデジタル信号を生成するデジタル信号生成装置であって、
    第1の基本周波数を有し、いずれかのサンプル間に波形イベントを有する第1のアナログ波形に対応した第1のデジタルサンプル列を生成する第1のサンプル列生成手段と、
    第2の基本周波数を有し、いずれかのサンプル間に不連続点を有する第2のアナログ波形に対応した第2のデジタルサンプル列を生成する第2のサンプル列生成手段と、
    前記不連続点直前の前記第2のアナログ波形の値(以下、「第1の値」という。)と、
    前記不連続点直後の前記第2のアナログ波形の値(以下、「第2の値」という。)を求める検出手段と、
    前記不連続点の位相と前記第1および第2の値に基づいて、本質的にDCバイアスのないエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を求めるエイリアス低減パルス決定手段と、
    前記第2の不連続の前後の第2のデジタルサンプル列を、エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列と加算して、デジタル出力波形を出力する加算手段とを有し、
    前記第2のアナログ波形の不連続点の位相は、前記第1の波形イベントの位相の関数である
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  24. 請求項23記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記第1のアナログ波形の波形イベントが存在するサンプル間と、前記第2のアナログ信号の不連続点が存在するサンプル間が一致する
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  25. 請求項23または24記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記第1のアナログ波形の波形イベントは不連続点であり、
    前記第1のアナログ波形の不連続点の位相に基づいて、本質的にDCバイアスのないエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を出力する追加的エイリアス低減パルス決定手段と、
    あらかじめ定めた範囲の前記第1の不連続点の周囲の第1のデジタルサンプル列に、前記エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を加算する追加的加算手段
    も備えるデジタル信号生成装置。
  26. 請求項23から25のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記第1のアナログ波形の波形イベントの位相と第2のアナログ波形の不連続点の位相との相対的なタイミングを検出するタイミング検出手段も有し、
    前記エイリアス低減パルス決定手段は、前記相対的なタイミングにも基づいて、エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を求める
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  27. 請求項21から26記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記エイリアス低減パルス決定手段は、前記不連続点が複数ある場合には、当該複数の不連続点の位相に基づいて、複数の本質的にDCバイアスのないエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を組み合わせたデジタルサンプル列を求める
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  28. 請求項20から27のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記エイリアス低減パルスの波形は、実質的に、前記不連続点の位相に対して奇対称である
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  29. 請求項20から28のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記アナログ波形が鋸歯状波形であること
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  30. 請求項20から28のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記アナログ波形が矩形波であること
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  31. 請求項20から28のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記アナログ波形がパルス波形であること
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  32. 請求項20から31のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記エイリアス低減パルス決定手段が、
    あらかじめ複数の異なる位相での不連続点に対応するエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を、テーブルに記録しておき、
    アナログ波形の不連続点の位相に基づいて、前記テーブルからデジタルサンプル列を選択して出力する
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  33. 請求項20から31のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記エイリアス低減パルス決定手段が、
    あらかじめ複数の異なる位相での不連続点に対応するエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を、テーブルに記録しておき、
    アナログ波形の不連続点の位相に基づいて、前記テーブルから複数種類のデジタルサンプル列を選択し、選択したデジタルサンプル列を補間して新しいデジタルサンプル列を生成して出力する
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  34. 請求項20から33のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記加算手段が、
    あらかじめ定めた範囲の前記不連続点の周囲のデジタルサンプル列をバッファに記録し、
    当該バッファを利用して、前記デジタルサンプル列にエイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を加える
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  35. 請求項20から33のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列がN個のサンプルを含む場合に、
    前記加算ステップが、
    少なくともN−1の長さのFIFOバッファに前記不連続点の周囲のデジタルサンプル列のN−1サンプルをシフトし、
    前記FIFOバッファを使用して、前記デジタルサンプル列に、前記エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を加える
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  36. 請求項20から35のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記アナログ波形は、前記不連続点の両側で実質的に等しい勾配を有する
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  37. 請求項20から36のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記デジタル出力波形を音に変換する手段
    も有するデジタル信号生成装置。
  38. 請求項20から36のいずれかに記載のデジタル信号生成装置であって、
    前記デジタル出力波形をアナログ波形に変換する手段
    も有するデジタル信号生成装置。
  39. 帯域制限されたデジタル信号を生成するデジタル信号生成方法であって、
    第1の基本周波数を有し、いずれかのサンプル間に波形イベントを有する第1のアナログ波形に対応した第1のデジタルサンプル列を生成する第1のサンプル列生成ステップと、
    第2の基本周波数を有し、いずれかのサンプル間に不連続点を有する第2のアナログ波形に対応した第2のデジタルサンプル列を生成する第2のサンプル列生成ステップと、
    前記不連続点直前の前記第2のアナログ波形の値(以下、「第1の値」という。)と、前記不連続点直後の前記第2のアナログ波形の値(以下、「第2の値」という。)を求める検出ステップと、
    前記不連続点の位相と前記第1および第2の値に基づいて、エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を求めるエイリアス低減パルス決定ステップと、
    前記第2の不連続の前後の第2のデジタルサンプル列を、エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列と加算して、デジタル出力波形を出力する加算ステップとを有し、
    前記第2のアナログ波形の不連続点の位相は、前記第1の波形イベントの位相の関数である
    ことを特徴とするデジタル信号生成方法。
  40. 帯域制限されたデジタル信号を生成するデジタル信号生成装置であって、
    第1の基本周波数を有し、いずれかのサンプル間に波形イベントを有する第1のアナログ波形に対応した第1のデジタルサンプル列を生成する第1のサンプル列生成手段と、
    第2の基本周波数を有し、いずれかのサンプル間に不連続点を有する第2のアナログ波形に対応した第2のデジタルサンプル列を生成する第2のサンプル列生成手段と、
    前記不連続点直前の前記第2のアナログ波形の値(以下、「第1の値」という。)と、前記不連続点直後の前記第2のアナログ波形の値(以下、「第2の値」という。)を求める検出手段と、
    前記不連続点の位相と前記第1および第2の値に基づいて、エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列を求めるエイリアス低減パルス決定手段と、
    前記第2の不連続の前後の第2のデジタルサンプル列を、エイリアス低減パルスのデジタルサンプル列と加算して、デジタル出力波形を出力する加算手段とを有し、
    前記第2のアナログ波形の不連続点の位相は、前記第1の波形イベントの位相の関数である
    ことを特徴とするデジタル信号生成装置。
  41. 請求項1から19、もしくは39のいずれかに記載のデジタル信号生成方法をコンピュータにより実行させるデジタル信号生成プログラム。
  42. 請求項41記載のデジタル信号生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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