JP4563165B2 - 周波数シンセサイザ及びその基準信号位相設定方法 - Google Patents

周波数シンセサイザ及びその基準信号位相設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、周波数シンセサイザ及びその基準信号位相設定方法に関するものである。
従来より、PLL(Phase Locked Loop)回路を用いて基準信号に同期した信号を出力する周波数シンセサイザが知られている。また、デジタル周波数シンセサイザとして、DDS(Direct Digital Synthesizer)を用いたデジタル式のものもある。かかる周波数シンセサイザは、ROM(Read Only Memory)に三角関数のデータを記憶し、このデータを読み出して直接、正弦波を生成するようにしたものである。
さらには、正弦波の代わりに三角波データを用い、直線補間を行うことにより、ROMを用いることなく基準信号に同期した信号を出力する周波数シンセサイザもある(例えば、特許文献1参照)。
この周波数シンセサイザでは、ROMを備える必要がなく、また、折り返しスペクトルも発生しないため、この折り返しスペクトルを除去するためのフィルタも不要となる。このため、この周波数シンセサイザでは、回路規模の縮小が期待される。
かかるデジタル周波数シンセサイザは、基準信号生成部と、PLL回路と、を備える。また、基準信号生成部は、三角波変換回路と、D/A変換器と、直線補間回路と、コンパレータと、を備える。三角波変換回路は基準信号の位相に対応した三角波データを生成し、D/A変換器は、生成された三角波の隣接サンプル間差分データをアナログデータに変換する。
直線補間回路は、このアナログデータをサンプルホールドして積分する。そして、コンパレータは、直線補間回路の出力電圧のゼロクロスタイミングを検出する。そして、PLL回路は、コンパレータが検出したゼロクロスタイミングの位相とPLL回路の出力信号の位相とを比較して、基準信号の位相に位相が同期した周波数の信号を出力する。
この基準信号生成部には、システムクロックが供給され、基準信号生成部は、システムクロックに同期して直線補間回路をリセットし、リセットを解除する。
特開平5−206732号公報(第3−4頁、図1)
しかし、基準信号生成部が備えるD/A変換器にオフセット誤差が生じる場合がある。このオフセット誤差による出力電圧のゼロクロスタイミングのずれは、リセットタイミングからの時間が経過するに従って大きくなる。従来の周波数シンセサイザでは、システムクロックに同期して直線補間回路をリセットしている。通常、システムクロックとゼロクロスタイミングとの相対位置は常に変動しており、そのため、リセットタイミングとゼロクロスタイミングとの時間間隔も常に変動している。従って、このD/A変換器にこのオフセット誤差があるとき得られるゼロクロスタイミングと、正規のゼロクロスタイミングとの時間ずれの大きさも変動することになる。このようなゼロクロスタイミングから作成された基準タイミング信号によって制御されたPLL回路のVCO(Voltage Controlled Oscillators)制御電圧は、図7に示すように変動する。
これに伴って、出力信号の周波数も変動する。このときの周波数変動特性のシミュレーション結果を図8に示す。尚、このシミュレーションの条件は、位相比較周波数8051kHz、PLL回路の周波数を50分周、D/A変換器のオフセット誤差0.3%、2次歪み0.3%である。周波数の変動幅は、2.9μs周期で、213kHzになる。また、このときの周波数スペクトルは、図9に示すような特性になり、周波数特性に妨害(雑音)スペクトルが含まれてしまい、周波数特性が低下する。
DDSを用いた周波数シンセサイザでも、D/A変換器に非直線性のオフセット誤差が存在する場合、高調波歪みスペクトルは発生する。しかし、このスペクトルは、アナログフィルタを用いることにより、除去されることが可能となる。
一方、三角波データを用いた周波数シンセサイザでは、このようなアナログフィルタを用いることができないので、D/A変換器のオフセット誤差によるアナログデータの非直線性を修正することはできない。従って、この周波数シンセサイザでは、D/A変換器に高い精度が要求されることになる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、周波数特性を良好にすることが可能な周波数シンセサイザ及びその基準信号位相設定方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る周波数シンセサイザは、
基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザにおいて、
前記基準信号の位相を示す位相データの差分データを順次、アナログデータに変換するデジタル・アナログ変換部と、
前記デジタル・アナログ変換部が変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成する電圧信号生成部と、
前記電圧信号生成部が生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力する基準タイミング信号出力部と、
前記基準タイミング信号出力部が前記基準タイミング信号を出力したときに前記電圧信号生成部が生成した電圧信号を前記設定電圧にリセットし、リセット解除信号が供給されて前記リセットを解除するリセット制御部と、
前記交差タイミングと前記リセットを解除するリセット解除タイミングとの時間が一定になるように、前記リセット解除タイミングを、前記基準タイミング信号出力部が出力した基準タイミング信号に基づいて設定するタイミング設定部と、
前記タイミング設定部が設定したリセット解除タイミングで前記リセット解除信号を前記リセット制御部に供給するリセット解除信号供給部と、を備えたことを特徴とする。
前記基準タイミング信号出力部が出力する前記基準タイミング信号の出力タイミングと前記同期信号に基づいて生成された比較タイミング信号の出力タイミングとを比較し、両信号の出力タイミング差を信号レベルで示す位相差信号を出力する位相比較部と、
前記位相比較部が出力する前記位相差信号の信号レベルに基づいて周波数を修正設定し、修正設定した周波数の前記同期信号を生成する同期信号生成部と、を備え、
前記タイミング設定部は、前記同期信号生成部が生成した同期信号に基づいて前記リセット解除信号を生成して前記リセット制御部に供給し、
前記タイミング設定部は、前記同期信号生成部が生成した同期信号に基づいて生成した信号を遅延させ、遅延させた信号を前記比較タイミング信号として前記位相比較部に出力することにより、前記リセット解除タイミングを前記交差タイミングよりも一定時間前に設定するようにしてもよい。
本発明の第2の観点に係る周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法は、
基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法であって、
前記基準信号の位相を示す位相データの差分データを、順次、アナログデータに変換するステップと、
前記変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成するステップと、
前記生成した電圧信号と予め設定された設定電圧とが交差したときに、前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力するステップと、
前記基準タイミング信号が出力されたときに前記電圧信号を前記設定電圧にリセットするステップと、
前記交差タイミングと前記リセットを解除するリセット解除タイミングとの時間が一定になるように、前記リセット解除タイミングを、前記基準タイミング信号に基づいて設定するステップと、
前記設定されたタイミングで前記リセットを解除することにより、前記基準信号の位相を設定するステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、周波数特性を良好にすることができる。
以下、本発明の実施形態に係る装置を図面を参照して説明する。
本実施形態に係る周波数シンセサイザの構成を図1に示す。
本実施形態に係る周波数シンセサイザは、PLL回路1と、基準信号生成部2と、を備える。
この周波数シンセサイザは、DDS(Direct Digital Synthesizer)の代わりに、基準信号を直線補間した図2に示すような電圧信号を用い、基準信号の位相に同期信号としてのクロックVCO_CLKの位相を同期させるようにしたものである。
また、この周波数シンセサイザは、図2に示すようにゼロクロスのタイミングt12から、予め設定された時間TXだけ前の時刻t11において、リセットを解除するように構成されている。
即ち、この周波数シンセサイザは、リセット解除タイミングと交差タイミングとしてのゼロクロスタイミングとの時間を一定にするように構成され、D/A変換器204のオフセット誤差による影響を受けないようにしている。
図1に示すPLL回路1は、基準信号生成部2が出力した基準信号の位相に位相が同期した同期信号を生成するものである。PLL回路1は、位相比較器101と、LPF(Low Pass Filter)102と、VCO103と、N分周カウンタ104と、タイミング設定部105と、を備える。
位相比較器101は、基準信号生成部2が出力する基準タイミング信号の出力タイミングとタイミング設定部105が出力する比較タイミング信号の出力タイミングとを比較し、両信号の出力タイミング差を信号レベルで示す位相差位相差信号を生成するものである。
LPF102は、位相比較器101が生成した位相差信号の予め設定されたカットオフ周波数よりも高域成分を除去するものである。
VCO103は、高域成分が除去された位相差信号の信号レベルに基づいて、周波数を修正設定し、修正設定した周波数の同期信号として、周波数foutのクロックVCO_CLKを生成するものであり、周波数シンセサイザは、このVCO103が生成したクロックVCO_CLKを出力する。
N分周カウンタ104は、VCO103が出力するクロックVCO_CLKをカウントし、N個カウントする毎にパルス信号Pnを生成することにより、クロックVCO_CLKをN分周するものである。N分周カウンタ104は、生成したパルス信号Pnをタイミング設定部105に供給する。また、N分周カウンタ104は、パルス信号Pnをリセット解除信号として基準信号生成部2に供給する。
タイミング設定部105は、ゼロタイミングとリセット解除タイミングとの時間が一定になるように、リセット解除タイミングを、基準信号生成部2が出力した基準タイミング信号に基づいて設定するものである。
タイミング設定部105は、パルス信号Pnを遅延させ、遅延させた信号を比較タイミング信号として、信号Svを位相比較器101に出力する。尚、信号S12は、ゼロクロスタイミングで出力され、パルス信号Pnの周期は、信号S12の周期によって決定される。このため、タイミング設定部105は、基準タイミング信号に基づいて、ゼロクロスタイミングよりも一定時間前にリセット解除タイミングを設定することになる。
タイミング設定部105は、DFF5−1〜5−p(pは、自然数)を備える。DFF5−1〜5−pは、N分周カウンタ104が出力したパルス信号Pnを、VCO103が出力したクロックVCO_CLKに同期して、順次、遅延出力するものである。
DFF5−1の入力端は、N分周カウンタ104の出力端に接続され、DFF5−2〜5−pの入力端は、順次、DFF5−1〜5−(p−1)の出力端に接続される。そして、DFF5−pの出力端は、位相比較器101の一方の入力端に接続される。
DFF5−1〜5−pは、それぞれ、入力端に信号が供給されると、次のクロックVCO_CLKの立ち上がりタイミングで入力端に供給された信号を出力端から出力する。
このように、タイミング設定部105は、DFF5−1〜5−pを備えることにより、N分周カウンタ104からパルス信号Pnが供給されると、パルス信号Pnを、予め設定された時間TXだけ遅延させる。そして、タイミング設定部105は、基準タイミング信号としての信号S12の出力タイミングと比較するための比較タイミング信号として、信号Svを生成し、生成した信号Svを位相比較器101に供給する。尚、DFF5−1〜5−pの個数pは、時間TXとVCO103のクロックVCO_CLKの周期Tvcoとに基づいて予め設定される。
基準信号生成部2は、供給されたシステムクロックCLKに同期して動作し、PLL回路1に供給する基準タイミング信号を生成するものである。基準信号生成部2は、位相発生部201と、遅延回路部202と、減算器203と、D/A変換器204と、電流源205と、直線補間回路206と、コンパレータ207と、リセット部208と、リセット制御部209と、ゼロクロス検出器210と、DFF211と、を備える。
位相発生部201は、周波数データd1と変調データd2とが供給されて、システムクロックCLKに同期して、基準信号生成用の位相データを生成するものであり、位相アキュムレータ221と加算器222とからなる。
位相アキュムレータ221は、供給された周波数データd1を積分するものであり、加算器223と遅延器224とからなる。
加算器223は、供給された周波数データd1と遅延器224の出力データとを加算して、積分データを生成するものである。遅延器224は、加算器223が出力した積分データを加算器223に供給するものである。
尚、加算器223は、予め設定されたビット数を有するものであり、積分データは、このビット数を超えるとオーバーフローする。従って、位相アキュムレータ221が出力するデータによる波形は鋸波状になる。
加算器222は、周波数データd1と変調データd2とに基づいて位相データd11を生成する。位相発生部201は、生成した一連の位相データd11を位相データ列として遅延回路部202に供給する。
遅延回路部202は、ゼロクロスタイミングとゼロクロス検出器210の位相反転の検出タイミングとを対応させるために、位相データを遅延させるものである。遅延回路部202は、レジスタ(図中、「REG」と記す。)231〜235を備える。
レジスタ231〜235は、それぞれ、供給された位相データd11〜d15を位相データd12〜d16として次のシステムクロックCLKの立ち上がりに同期して出力するものである。レジスタ231の入力端は、加算器222の出力端に接続され、レジスタ232〜235の入力端は、それぞれ、レジスタ231〜234の出力端に接続されている。
減算器203は、レジスタ234が出力した位相データd15からレジスタ235が出力した位相データd16を減算して、両位相データの差分データd17を取得するためのものである。減算器203は、レジスタ234の出力端とレジスタ235の出力端との間に接続される。そして、減算器203は、取得した差分データd17をD/A変換器204に供給する。
D/A変換器204は、減算器203から供給された差分データd17をアナログデータに変換するものである。
電流源205と直線補間回路206は、D/A変換器204が変換したアナログデータを積分することによって、位相データd11に対応した信号レベルと信号レベルとの間を直線補間した電圧信号を生成するものである。
電流源205は、D/A変換器204が変換したアナログデータに対応する電流値の電流を生成して直線補間回路206に供給するものである。直線補間回路206は、基準信号の信号レベルを時間軸上で直線補間して電圧信号としての信号S11を生成するものである。
コンパレータ207は、直線補間回路206が出力した信号S11の電圧と予め設定されたゼロ電圧とを比較することにより、信号S11の信号レベルとゼロ電圧とが交差するゼロクロスタイミングで、基準タイミング信号としての信号S12を出力するものである。この基準タイミング信号は、基準信号の特定位相を示す信号である。コンパレータ207は、直線補間回路206から出力された信号S11の負の電圧が、設定電圧としてのゼロ電圧と交差したときにH(ハイ)レベルの信号S12を出力する。
尚、コンパレータ207の出力端には、信号S11がゼロクロスタイミング近傍以外でゼロ電圧を越えても信号S12の信号レベルがHレベルにならないように、信号S12をマスクするマスク回路(図示せず)が接続される。
リセット部208は、オンして直線補間回路206の信号S11の電圧をゼロ電圧にリセットするためのものである。
リセット制御部209は、コンパレータ207から、Hレベルの信号S12が出力されたときに信号S11をゼロ電圧にリセットし、PLL回路1のN分周カウンタ104から、Hレベルのパルス信号Pnが出力されたときにリセットを解除するものである。
リセット制御部209は、コンパレータ207から出力された信号S12がHレベルになったときにリセット部208をオンして信号S11の電圧をゼロ電圧にリセットする。
リセット制御部209は、PLL回路1のN分周カウンタ104から出力されたパルス信号PnがHレベルに立ち上がったとき、リセット部208をオフしてリセットを解除する。
ゼロクロス検出器210は、位相データd12,d13を比較して両位相の反転を検出することにより、信号S11のゼロクロスタイミングを予測するものである。ゼロクロス検出器210は、位相データd12,d13がそれぞれ、正、負のときに、ゼロクロスタイミングになると予測する。
DFF211は、ゼロクロス検出器210がゼロクロスタイミングを予測したときに、リセット信号をシステムクロックCLKの次の立ち上がりに同期させてレジスタ234〜235に出力するものである。DFF211の入力端は、ゼロクロス検出器210の出力端に接続され、DFF211の出力端は、レジスタ234〜235のリセット端子に接続される。
ゼロクロス検出器210は、ゼロクロスタイミングを検出すると、DFF211を介してレジスタ234〜235をリセットする。
次に本実施形態に係る周波数シンセサイザの動作を説明する。
位相発生部201は、システムクロックCLKに同期して図3に示すような位相データd11のデータ列を遅延回路部202に出力するものとする。尚、添字は、それぞれ、位相データの正、負を示す。
時刻t21において、レジスタ232が位相データd13=Bを出力し、レジスタ231が位相データd12=Cを出力したとき、ゼロクロス検出器210は、ゼロクロスタイミングを検出する。
時刻t22において、システムクロックCLKが立ち上がると、ゼロクロス検出器210は、DFF211を介してレジスタ234〜235をリセットする。D/A変換器204がリセットされると、位相データd17は0となる。
時刻t23において、システムクロックCLKが立ち上がると、減算器203は、レジスタ234が出力した位相データd15=Bからレジスタ235が出力した位相データd16=0を減算し、差分データd17=Bを生成してD/A変換器204に供給する。D/A変換器204は、位相データd17=Bをアナログデータに変換する。
電流源205は、図4に示すように、このアナログデータに対応する電流値の電流を直線補間回路206に供給する。データBは、負なので、直線補間回路206の信号S11の電圧は、下降する。
図3に示すように、時刻t24において、システムクロックCLKが立ち上がると、減算器203は、レジスタ234が出力した位相データd15=Cからレジスタ235が出力した位相データd16=Bを減算し、差分データd17=C−Bを生成してD/A変換器204に供給する。D/A変換器204は、位相データd17=C−Bをアナログデータに変換する。
図4に示すように、電流源205は位相データd17=C−Bに対応した電流値の電流を直線補間回路206に供給し、信号S11の電圧は上昇する。
信号S11の電圧がゼロ電圧を超えると、コンパレータ207は、Hレベルの信号S12を、基準信号の特定位相を示す信号として位相比較器101に出力する。また、コンパレータ207は、Hレベルの信号S12をリセット信号として、リセット制御部209にも出力する。
リセット制御部209は、コンパレータ207からHレベルの信号S12が供給されると、Hレベルの信号S13をリセット部208に出力してリセット部208をオンし、信号S11の電圧をゼロ電圧にリセットする。信号S11の電圧がゼロ電圧にリセットされると、コンパレータ207は、信号S12の信号レベルをLレベルとする。従って、コンパレータ207は、パルス状の信号S12を位相比較器101に出力する。
一方、N分周カウンタ104は、クロックVCO_CLKのクロック数をN個カウントすると、Hレベルのパルス信号Pnをリセット制御部209に供給する。
リセット制御部209は、N分周カウンタ104からHレベルのパルス信号Pnが供給されると、リセット部208にLレベルの信号S13を供給してリセット部208をオフし、信号S11のリセットを解除する。
また、N分周カウンタ104は、クロックVCO_CLKのクロック数をN個カウントすると、パルス信号Pnをタイミング設定部105に出力する。
タイミング設定部105は、パルス信号Pnが供給されてから時間TX=Tvco×pだけ経過すると、Hレベルの信号Svを位相比較器101に出力する。
位相比較器101は、コンパレータ207が出力した信号S12の立ち上がりタイミングと信号Svの立ち上がりタイミングとを比較する。位相比較器101は、比較の結果、両信号のタイミング差を信号レベルで示す位相差信号をLPF102に出力する。信号S12の位相が信号Svの位相よりも進んでいる場合、位相比較器101は、VCO発信周波数を上げて信号Svの位相を進めるような位相差信号をLPF102に出力する。
また、信号Svの位相が信号S12の位相よりも進んでいる場合、VCO発信周波数を下げて信号Svの位相を遅らせるような位相差信号をLPF102に出力する。LPF102は、位相比較器101が出力した位相差信号のカットオフ周波数よりも高域成分を除去する。
VCO103は、位相差信号が示す位相差に基づいて周波数foutを設定し、クロックVCO_CLKを出力する。
直線補間回路206のリセットが解除されると、図4に示すように、直線補間回路206の出力信号S11の信号レベルは、D/A変換器204の誤差により徐々に上昇する。また、信号S11の信号レベルが上昇すると、D/A変換器204に誤差がないときのゼロクロスタイミングを正規タイミングとして、D/A変換器204に誤差があるときのゼロクロスタイミングは、正規タイミングよりも早くなってしまう。
しかし、D/A変換器204に誤差があるときのゼロクロスタイミングから、予め設定された時間TXだけ前のタイミングで信号S11のリセットを解除することにより、ゼロクロスタイミングの正規タイミングからのずれ量は一定になる。
この場合の周波数変動特性をシミュレーションしてみると、周波数変動特性は、図5に示すような特性になる。尚、このシミュレーションの条件は、従来と同様に、位相比較周波数8051kHz、PLL回路の周波数を50分周、D/A変換器のオフセット誤差0.3%、2次歪み0.3%である。
従来の周波数シンセサイザの周波数変動のシミュレーション結果は、図6に示すように、2.9μsの周期で最大213kHzであったのに対し、本実施形態の周波数変動のシミュレーション結果は、最大48kHzである。
以上説明したように、本実施形態によれば、N分周カウンタ104がリセット制御部209に、信号S11のリセットを解除させるためのパルス信号Pnを出力する。タイミング設定部105は、このときにN分周カウンタ104が出力したパルス信号Pnを所定時間遅延させて、遅延させた信号Svを位相比較器101に出力するようにした。
従って、ゼロクロスタイミングよりもこの遅延時間だけ前に信号S11のリセットが解除されることになり、D/A変換器204の誤差にかかわらず、リセット解除タイミングとゼロクロスタイミングとの時間位置を一定にすることができる。このため、VCO103の制御電圧の変動による妨害(雑音)スペクトルを低減することができ、周波数特性を良好にすることができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、上記実施の形態では、交差電圧をゼロ電圧として説明した。しかし、交差電圧は、ゼロ電圧でなくてもよく、所望の電圧に設定されてもよい。
本発明の実施形態に係る周波数シンセサイザの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る周波数シンセサイザの動作の概要を示す図である。 本実施形態に係る周波数シンセサイザの動作を示すタイミングチャートである。 本実施形態に係る周波数シンセサイザの詳細な動作を示すタイミングチャートである。 本実施形態に係る周波数シンセサイザの周波数変動のシミュレーション結果を示す図である。 図5に示す周波数変動をスペクトルで表したシミュレーション結果を示す図である。 従来の周波数シンセサイザのVCOの制御電圧を示す図である。 従来の周波数シンセサイザの周波数変動のシミュレーション結果を示す図である。 図8に示す周波数変動をスペクトルで表したシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
1 PLL回路
2 基準信号生成部
101 位相比較器
103 VCO
104 N分周カウンタ
105 タイミング設定部
201 位相発生部
202 遅延回路部
204 D/A変換器
206 直線補間回路
207 コンパレータ
208 リセット部
209 リセット制御部
210 ゼロクロス検出器

Claims (3)

  1. 基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザにおいて、
    前記基準信号の位相を示す位相データの差分データを順次、アナログデータに変換するデジタル・アナログ変換部と、
    前記デジタル・アナログ変換部が変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成する電圧信号生成部と、
    前記電圧信号生成部が生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力する基準タイミング信号出力部と、
    前記基準タイミング信号出力部が前記基準タイミング信号を出力したときに前記電圧信号生成部が生成した電圧信号を前記設定電圧にリセットし、リセット解除信号が供給されて前記リセットを解除するリセット制御部と、
    前記交差タイミングと前記リセットを解除するリセット解除タイミングとの時間が一定になるように、前記リセット解除タイミングを、前記基準タイミング信号出力部が出力した基準タイミング信号に基づいて設定するタイミング設定部と、
    前記タイミング設定部が設定したリセット解除タイミングで前記リセット解除信号を前記リセット制御部に供給するリセット解除信号供給部と、
    を備えた、
    ことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 前記基準タイミング信号出力部が出力する前記基準タイミング信号の出力タイミングと前記同期信号に基づいて生成された比較タイミング信号の出力タイミングとを比較し、両信号の出力タイミング差を信号レベルで示す位相差信号を出力する位相比較部と、
    前記位相比較部が出力する前記位相差信号の信号レベルに基づいて周波数を修正設定し、修正設定した周波数の前記同期信号を生成する同期信号生成部と、を備え、
    前記タイミング設定部は、前記同期信号生成部が生成した同期信号に基づいて前記リセット解除信号を生成して前記リセット制御部に供給し、
    前記タイミング設定部は、前記同期信号生成部が生成した同期信号に基づいて生成した信号を遅延させ、遅延させた信号を前記比較タイミング信号として前記位相比較部に出力することにより、前記リセット解除タイミングを前記交差タイミングよりも一定時間前に設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の周波数シンセサイザ。
  3. 基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法であって、
    前記基準信号の位相を示す位相データの差分データを、順次、アナログデータに変換するステップと、
    前記変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成するステップと、
    前記生成した電圧信号と予め設定された設定電圧とが交差したときに、前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力するステップと、
    前記基準タイミング信号が出力されたときに前記電圧信号を前記設定電圧にリセットするステップと、
    前記交差タイミングと前記リセットを解除するリセット解除タイミングとの時間が一定になるように、前記リセット解除タイミングを、前記基準タイミング信号に基づいて設定するステップと、
    前記設定されたタイミングで前記リセットを解除することにより、前記基準信号の位相を設定するステップと、を備えた、
    ことを特徴とする周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法。
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