JP4547059B2 - ハンドレバー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のスロットル弁等の被駆動部材をケーブルを介して操作するためのハンドレバー装置に係り、特に、ヘッジトリマーや刈払機等の作業機におけるハンドルのグリップ部近傍に配設されてスロットルケーブルを介して前記スロットル弁を開閉操作するのに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、内燃機関により刈刃等の作業部を駆動するようにされているヘッジトリマーや刈払機等の作業機においては、前記内燃機関の出力を手元で調節するため、それに備えられているU形ハンドルやバーハンドル等のグリップ部近傍に、前記内燃機関のスロットル弁の開度を調節するハンドレバー装置が配設されている。
【0003】
このハンドレバー装置は、通常、作業者の手指で操作されるスロットルトリガ(スロットルレバー)を備えており、このスロットルレバーを揺動操作することによりスロットルケーブルを介して前記スロットル弁の開度を調節するようにされている。前記スロットル弁は、通常、常時最小開度(アイドル回転開度)方向に付勢されていて、前記スロットルレバーが非操作状態にあるときにはアイドル回転開度で保持され、前記スロットルケーブルが所定長以上引っ張られたときに遊びが無くされて前記アイドル回転開度から高速回転側へ開き始めるようにされる。
【0004】
このようなスロットル弁の開度調節用のハンドレバー装置としては、前記スロットルレバーを回動操作状態から解放したときに、該レバーを自動的に前記スロットル弁と共に元の位置(アイドル回転開度)に戻すようにした、自動アイドル回転開度復帰タイプのものと、手指を離してもスロットルレバーを所望の回動操作位置にて常時不動状態で保持し得るようにした、固定タイプのものとが知られている(実公昭57−19944号公報等を参照)。
【0005】
前記自動復帰タイプのものは、スロットルレバーから指を離せば機関が自動的にアイドリング状態に戻り、機関回転駆動力を遠心クラッチを介して刈刃等からなる作業部に伝達するようにした作業機であれば、前記遠心クラッチが遮断状態となって作業部への動力伝達が断たれるので、不測の事態が生じた際には即座にスロットル弁をアイドル回転開度に戻して作業部を停止させることができ、安全性が高められるという利点が得られる反面、スロットルレバーを常時手指で保持して所望の回動操作位置に維持しなければならないので、中間開度が使いづらい、手指が疲れる、操作量(回転数)が一定しない、等の問題が生じる。
【0006】
一般に、使い勝手を考慮すると、スロットルレバー等の、手指によって操作される回動操作レバーは、中間開度をとらせることなく解放位置とセット位置(握り位置)との二位置のみをとらせるようになすことが望ましく、スロットル弁を中間開度(パーシャル開度)にするときも、全開(WOT)にするときも、同一の回動操作位置(セット位置)とする方が操作性に優れると考えられる。
【0007】
一方、前記固定タイプのものは、前記自動アイドル回転開度復帰タイプの問題を解消し得、スロットルレバーを常時所望の回動操作位置に手離しでも不動状態に保持しておくことができるので、手指が自由になって作業を楽に行える等の利点は得られるものの、不測の事態が生じた際には、スロットルレバーの位置保持機能を解除する別操作が必要となり、即座に作業部を停止させることができないので、安全性の面では前記自動アイドル回転開度復帰タイプのものより劣るという問題があった。
また、前記したいずれのタイプも、スロットルレバーを一旦解放して作業を中断した後、作業を再開すべくスロットル弁を以前の開度に戻す(刈払機等の作業機ではこのようなことが多い)には、スロットルレバーの回動操作位置を再調整しなければならず、操作が面倒である等、操作性の面でも改善の余地が残されていた。
【0008】
前記のようなハンドレバー装置に関する従来の問題及び課題を解消ないし達成すべく、本発明の出願人は、先に、例えば、特開平8−303262号公報に所載のように、回動操作されるメインレバーとサブレバーとを有し、被駆動部材に連結されたケーブルを動滑車等の折返し部材を介して前記サブレバーで引っ張るようにされ、かつ、前記メインレバーにより前記折返し部材を移動させるようにしたハンドレバー装置を提案している。
【0009】
かかるハンドレバー装置によれば、被駆動部材としてのスロットル弁等の開度を、ケーブルを介して調節できるとともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらには、スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の開度に再設定したい場合にも再調節を不要にできる等、の利点が得られる。
【0010】
しかしながら、前記提案のハンドレバー装置においては、前記メインレバーが回動操作されていない解放位置にあるとき(アイドリング時)には、スロットルケーブルに弛み(遊び)が生じているので、サブレバーを回動操作すると、スロットルケーブルが僅かではあるが動き、それに伴い、被駆動部材であるスロットル弁の開度が変化してアイドル回転数が変動するという問題があった。かかるアイドル回転数の変動は、実際の作業上は殆ど問題とはならないが、ハンドレバー装置の信頼性、商品価値を下げるおそれがあり、改善することが望まれる。
【0011】
また、前記提案のハンドレバー装置では、前記問題に加えて、ケーブルに弛みが生じることから、ケーブルが連結部や折り返し部材から外れやすくなる、ケーブルが複数本必要となる、組み付け性が悪い、といった問題もあった。
そこで、本発明の出願人は、前記問題をも解消すべく、先に、次のような構成のハンドレバー装置を提案した(特願平11−153802号参照)。
【0012】
このハンドレバー装置は、回動操作されるメインレバーと、第一回動軸線を支点として回動操作されるとともに、任意の回動操作位置にて不動状態で保持されるサブレバーと、このサブレバーと一体に回動せしめられる一体回動部上に配在された第二回動軸線を中心として回動せしめられる引張レバーと、を備え、被駆動部材を制御するためのケーブルが前記引張レバーに連結されていて、前記メインレバーにより前記引張レバーを前記第二回動軸線を中心として回動させることによって前記ケーブルを引っ張るようにされてなり、前記メインレバーが回動操作されていない解放位置にあるときには、前記サブレバーの回動操作位置が何処であっても、前記引張レバーと前記ケーブルとの結合点の位置が一定となるようにされ、好ましい態様では、前記結合点の位置は、前記サブレバーの回動支点である前記第一回動軸線上に設定される。
【0013】
かかる構成のハンドレバー装置においては、前記メインレバーが解放位置にあるとき(アイドリング時)においても、被駆動部材(スロットル弁)を制御するケーブルに弛み(遊び)が生じないように予めケーブル長等が設定されており、前記メインレバーをセット位置まで回動操作すると、前記ケーブルが引っ張られ、それに伴い、前記スロットル弁が最小開度(アイドル開度)から開方向に回動せしめられて、前記サブレバーの回動操作位置に応じた開度に調節される。
【0014】
ここで、前記メインレバーが解放位置にあるときにおける前記引張レバーと前記ケーブルとの結合点の位置が、前記サブレバーの回動支点である第一回動軸線上に設定され、前記サブレバーの回動操作位置が高速側乃至低速側の何処であっても、前記引張レバーと前記ケーブルとの結合点の位置が一定となるようにされるので、アイドリング時に、前記サブレバーを回動操作しても、前記ケーブルは動かず、したがって、前記スロットル弁もアイドル回転開度を保持したままとなるので、アイドル回転数が変動せず安定したものとなり、また、前記ケーブルに弛みが生じさせないことから、前記ケーブルが連結部等から外れ難くなり、その結果、信頼性が増し、商品価値が向上する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ヘッジトリマーや刈払機等の作業機に搭載された内燃機関の気化器スロットル弁の開度制御を、前記した如くのハンドレバー装置により行うようにした場合、次のような問題を生じるおそれがあった。
すなわち、前記内燃機関を始動(起動)させる際には、通常、リコイルスタータ等を操作するため、前記ハンドレバー装置から手を離さなければならないので、機関始動時には、前記メインレバーが解放位置におかれ、前記サブレバーが低速位置乃至高速位置のいずれにあっても、言い換えれば、前記サブレバーの回動操作位置如何によっては、前記ケーブルの引張量は変化せず、前記スロットル弁の開度は最小開度(アイドル回転開度)で維持される。
【0016】
このため、内燃機関においては、一般に、始動時に気化器スロットル弁の開度をアイドル回転開度より大きくして吸入空気量及び燃料供給量を増大させることによって始動性を向上させることができるにもかかわらず、前記ハンドレバー装置では、スロットル弁の開度をアイドル回転開度から増大させることができず、したがって、始動性を向上させることができなかった。
【0017】
本発明は、前記の如くの要望に応えるべくなされたもので、その目的とするところは、被駆動部材としてのスロットル弁等の開度をケーブルを介して制御できるとともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらには、スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の開度に設定したい場合には再調節を不要にできるとともに、前記サブレバーに予期せぬ動きを生じさせないようにでき、もって、生産性、信頼性、商品価値の向上等を図り得、しかも、始動時等の特定運転時には、メインレバーを解放位置にしたままでも前記サブレバーにより前記ケーブルを引っ張ることができるようにして、始動性等をも向上させることができるようにされたハンドレバー装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成すべく、本発明に係るハンドレバー装置は、基本的には、回動操作されるメインレバーと、第一回動軸線を支点として回動操作されるとともに、任意の回動操作位置にて不動状態で保持されるサブレバーと、このサブレバーと一体に回動せしめられる一体回動部上に配在された第二回動軸線を中心として回動せしめられる引張レバーと、前記メインレバーの回動に連動して回動する押動レバーと、該押動レバーに設けられ前記引張レバーを回動させる押動ピンと、前記サブレバーの最大回動位置を制限する位置制限手段と、を備え、被駆動部材を制御するためのケーブルが前記引張レバーに連結されていて、前記メインレバーにより前記引張レバーを前記第二回動軸線を中心として回動させることによって前記ケーブルを引っ張るようにされる。
【0019】
そして、前記位置制限手段は、前記サブレバーに、前記メインレバーがセット位置にあるとき、該メインレバーの回動に連動して前記押動レバーが回動することで前記押動ピンにより前記引張レバーが押動され、前記ケーブルの最大引張量を始端部から終端部まで制限する通常制限状態に加えて、前記メインレバーが解放位置にあるときにおいても、前記押動ピンにより前記引張レバーを回動させて前記ケーブルを所定量引っ張ることが可能な制限解除状態をとらせることができるようにされていることを特徴としている。
【0020】
本発明の好ましい態様では、前記位置制限手段は、前記サブレバーに設けられて、非操作位置と操作位置の二位置をとり得るようにされた操作部材と、前記ハンドレバー装置のケース部材に設けられて、前記操作部材が前記非操作位置にあるときには、前記サブレバーに前記通常制限状態をとらせ、前記操作部材が前記操作位置にあるときには、前記サブレバーに前記制限解除状態をとらせるストッパ部材と、で構成される。
【0021】
この場合、より具体的な好ましい態様では、前記操作部材は、前記サブレバーに摺動自在に嵌挿された押動ロッドと、該押動ロッドから側方に張り出すように設けられた係止片部と、前記押動ロッドを常時前記非操作位置をとらせる方向に付勢する付勢手段と、を有し、前記ストッパ部材は、前記係止片部が緩挿される太幅ガイド溝と、該太幅ガイド溝の長さ方向に連設され、前記押動ロッドは通すが前記係止片部は通さない細幅ガイド溝と、を有する。
本発明のハンドレバー装置の他の好ましい態様では、前記メインレバーが回動操作されていない解放位置にあるときには、前記サブレバーの回動操作位置が何処であっても、前記引張レバーと前記ケーブルとの結合点の位置が一定となるようにされる。
【0022】
さらに具体的な好ましい態様では、前記メインレバーが前記解放位置にあるときにおける前記結合点の位置が、前記第一回動軸線上に設定される。
本発明に係るハンドレバー装置の典型的な、しかし限定的ではない用途としては、内燃機関のスロットル弁の開度制御に使用する場合が挙げられ、この場合は、前記内燃機関の始動時に、前記サブレバーに前記制限解除状態をとらせるようにされる。
【0023】
前記の如くの構成とされた本発明に係るハンドレバー装置の好ましい態様においては、前記メインレバーが解放位置にあるとき(アイドリング時)においても、被駆動部材(スロットル弁)を制御するケーブルに弛み(遊び)が生じないように予めケーブル長等が設定されており、前記メインレバーをセット位置まで回動操作するとともに、前記サブレバーを所望位置迄回動操作すると、前記ケーブルが引っ張られ、それに伴い、前記スロットル弁が最小開度(アイドル回転開度)から開方向に回動せしめられて、前記サブレバーの回動操作位置に応じた開度に調節される。
【0024】
そして、前記位置制限手段が前記通常制限状態をとるとき、言い換えれば、前記操作部材が前記非操作位置にあるときには、前記サブレバー及び前記操作部材を回動操作できる範囲は、例えば、前記ストッパ部材に設けられた前記太幅ガイド溝の始端部(低速位置)から終端部(高速位置)までの範囲であり、前記太幅ガイド溝の始端部と終端部とがストッパとなる。
【0025】
したがって、始動時等の特定運転時を除く通常運転時には、前記操作部材を前記非操作位置にしておけば、先に提案したハンドレバー装置(特願平11−153802号)と略同様に、前記メインレバーが解放位置にあるときにおける前記引張レバーと前記ケーブルとの結合点の位置が、前記サブレバーの回動支点である第一回動軸線上に設定され、前記サブレバーの回動操作位置が高速側乃至低速側の何処であっても、前記引張レバーと前記ケーブルとの結合点の位置が一定となるようにされるので、前記メインレバーが解放位置にあるアイドリング時に、前記サブレバーを回動操作しても、前記ケーブルは動かず、したがって、前記スロットル弁もアイドル回転開度を保持したままとなるので、アイドル回転数が変動せず安定したものとなり、また、前記ケーブルに弛みを生じさせないことから、前記ケーブルが連結部等から外れ難くなり、その結果、信頼性が増し、商品価値が向上する。
【0026】
それに対し、前記位置制限手段が前記制限解除状態をとるとき、言い換えれば、前記操作部材を前記操作位置にしたときには、前記サブレバー及び前記操作部材を、例えば、前記ストッパ部材に設けられた前記太幅ガイド溝の終端部(高速位置)を越えて前記細幅ガイド溝側に迄回動させることが可能となり、前記サブレバーの回動操作範囲が前記通常運転時よりも拡げられる。
このため、始動時等の特定運転時に、前記メインレバーを解放位置にしたまま、前記操作部材を前記操作位置にして、前記サブレバーを前記高速位置からさらに開度を増大させる方向に回動させると、前記サブレバーと一緒に前記引張レバー(の回動支点=第二回動軸線)が同方向に移動し、これによって、前記ケーブルが引っ張られ、前記スロットル弁の開度が前記アイドル回転開度より大きくされ、その結果、前記内燃機関の吸入空気量及び燃料供給量が増大せしめられて、該機関の始動性が向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態が採用された刈払機の一例を示している。図示例の刈払機1は、所定間隔をあけてグリップ部11,12が並設された筒状のバーハンドル(操作桿)7の先端側に刈刃13や安全カバー14等からなる作業部3が設けられ、後端側には、前記刈刃13を前記バーハンドル7に内挿されたドライブシャフト8(図2〜図4参照)を介して駆動する動力源としての、リコイルスターター6や燃料タンク4が付設された内燃機関(小型空冷2サイクルガソリンエンジン)2が配備されており、この内燃機関2にスロットル弁CVを有する気化器や点火プラグ5が備えられている。
【0028】
本実施形態では、前記スロットル弁CVは、気化器において一般的な方式として、常時最小(アイドル回転)開度方向に付勢されていて、それに接続されている後述のスロットル(インナー)ケーブル16(図2〜図4))は、前述した従来のもののような弛み(遊び)は生じておらず、非操作状態から引っ張られたときには、直ちに前記最小開度から開き始めるようにされている。
そして、前記グリップ部11,12のうちの、通常は右手で握る後側のグリップ部11近傍に、前記スロットル弁CVの開度を調整すべく、本実施形態のハンドレバー装置10が取り付けられている。
【0029】
前記ハンドレバー装置10は、前記バーハンドル7の前記後グリップ部11の前端近傍に外嵌固定されたケース部材20を有し、該ケース部材20に、前記スロットル弁CVにその一端が連結され、ボーデンケーブル15のアウターチューブ17に挿通された前記スロットルケーブル16を引っ張るための、後述するメインレバー30、サブレバー50、引張レバー40、ロックレバー80等が回動可能に配設されている(図2〜図4参照)。
前記ケース部材20は合成樹脂製であり、後方から見て左側に位置する左側カバーケース21と、後方から見て右側に位置する右側カバーケース22と、からなる二分割構造となっている。
【0030】
前記左側カバーケース21及び前記右側カバーケース22は、それぞれ深さの異なる概略角皿状の外観を有しており、それらは、前記バーハンドル7を挟むように、それぞれ上下二箇所に挿入螺合せしめられたビス23、24、及び、それらの前部側に内装された緊締バンド66を締め付けるためのビス25により、外嵌固定されており、前記メインレバー30、前記サブレバー50、及び前記引張レバー40は、前記両ケース21、22のうちの前記右側カバーケース22側に偏って配設され、前記左側カバーケース21側には、前記ロックレバー80が配設されている。
【0031】
前記ケース部材20に回動自在に保持された前記メインレバー30は、合成樹脂製とされ、図3〜図4を参照すればよくわかるように、前記後グリップ部11の下面に近接するように手指で回動操作されるヘの字状の操作部32と、前記右側カバーケース22に突設された第一ピン状支軸33Aに緩く外嵌されたボス部31と、を有し、このボス部31の一端側(前記右側カバーケース22側)の斜め上部には歯車部36が形成されている。前記ボス部31の他端側(前記左側カバーケース21側)には、前記左側カバーケース21側に軸支される第二ピン状支軸33Bが突設されている。また、前記メインレバー30には、それを常時前記後グリップ部11から遠ざける方向(解放位置F方向)に付勢するねじりコイルばね35が外装されている。該ねじりコイルばね35の一端部35aは、前記ケース部材20内に係止され、他端部35bは、前記ボス部31の切欠部32aに係止されている。
【0032】
前記メインレバー30に形成された前記歯車部36には、前記右側カバーケース22に突設された第三ピン状支軸39Bに緩く外嵌された概略C字状の押動レバー37の下端ボス部37Aに設けられた歯車部38が噛合せしめられており、前記メインレバー30(の操作部32)を図7において仮想線で示される如くの解放位置Fから、実線で示される如くの前記後グリップ部11に近接するセット位置Sまで回動操作(回動角度α)すると、前記押動レバー37は、前記第三ピン状支軸39Bを中心として時計回りに回転する。また、前記押動レバー37の先端部には、前記ロックレバー80の係止部84に接当することにより係止されるL字状のロック用係止部47が設けられている。
また、前記押動レバー37の中間部には、前記メインレバー30を前記解放位置Fから前記セット位置Sまで回動操作したとき、後述する引張レバー40の縦片部42の前端面42aに接当して、前記引張レバー40を図4において時計回りに回動させるための、回動作用点となる押動ピン44が突設されている。
【0033】
前記右側カバーケース22における後方から見て右側面は、図3、図5に示される如くに、おむすび状の張出部22A及び円筒状突出部22aが設けられており、前記張出部22Aの前記円筒状突出部22aの外側に、前記サブレバー50が配設されている。該サブレバー50のコ字形断面の腕部50A下端に設けられた基端側ボス部51には、非円形断面(両面平行面取り形)の嵌合穴51Aが形成されており、この嵌合穴51Aに、前記右側カバーケース22に形成された軸受穴26に軸支された一体回動部60の軸部61に形成された嵌合凸部62が嵌合せしめられて、ビス53により一体回動可能に連結されており、前記サブレバー50は、前記腕部50Aの上端から左方に突出する滑り止め溝付きの回動操作部52を前後に押動することにより、第一回動軸線Oa(前記ビス53の中心軸線)を支点にして前後に回動操作されるようになっている。
【0034】
また、前記サブレバー50と前記右側カバーケース22との間には、前記サブレバー50を任意の回動操作位置にて不動状態で保持するためのウエーブワッシャ55が介装されている。該ウエーブワッシャ55は、前記ビス53の締め付け力により、前記サブレバー50と前記右側カバーケース22に圧接せしめられ、それらの間の摩擦抵抗により、前記サブレバー50を任意の回動操作位置で保持するようになっている。
そして、本実施形態では、前記サブレバー50と前記右側カバーケース22とに、それぞれ前記サブレバー50の最大回動位置を制限する位置制限手段90を構成する押動操作部材91とストッパ部材27とが設けられている。
【0035】
前記押動操作部材91は、図3、図5を参照すればよくわかるように、前記サブレバー50の前記腕部50Aの上部の嵌挿支持部54に設けられた小径挿通穴72及びその中間部に突設されたガイド板部57に設けられたガイド穴73に摺動自在に嵌挿される押動ロッド93を有している。この押動ロッド93の上端部には、前記嵌挿保持部54の上部に穿設された大径穴71に遊挿される円柱状の押しボタン部94が固着され、前記押動ロッド93の中間部には、前記嵌挿支持部54の前記小径挿通穴72下端で係止されるC字状ないしリング状のばね受け部材98が固着され、さらに、前記押動ロッド93の下端部には、短円筒状の係止片部95が固着されている。
また、前記押動ロッド93の前記ばね受け部材98と前記ガイド板部57との間には、前記押動ロッド93を常時上方(前記押しボタン部94が前記大径穴71から上方へ突出する方向)に付勢する、付勢手段としての圧縮コイルばね96が介装されている。
【0036】
一方、前記ストッパ部材27は、図3〜図5に加えて図6を参照すればよくわかるように、前記右側カバーケース22の前記張出部22Aから右方に突出する、前記第一回動軸線Oaを中心とした円弧状板部からなっており、その後方側から前方側に向けて前記押動ロッド93の前記係止片部95が緩挿される、比較的広幅の太幅ガイド溝28が形成されるとともに、該太幅ガイド溝28に連なって、前記押動ロッド93は通すが前記係止片部95は通さない比較的狭幅の細幅ガイド溝29が形成されている。
【0037】
前記太幅ガイド溝28の始端部28aと終端部28b(前記細幅ガイド溝29の始端部29aともなる)は、前記サブレバー50と一緒に揺動せしめられる前記係止片95を停止させるストッパとなり、前記細幅ガイド溝29の終端部29bは、前記サブレバー50と一緒に揺動せしめられる前記押動ロッド93を停止させるストッパとなる。
【0038】
したがって、本実施形態では、図3、図4、図7、図8に示される如くに、作業者が前記押しボタン部94を押圧していないとき(前記押動操作部材91が非操作位置Mにあるとき)には、前記係止片部95は、前記太幅ガイド溝28内にあり、前記サブレバー50は、最も後方寄りの低速位置Lから前記係止片部95が前記太幅ガイド溝28の前記終端部28bに接当して停止せしめられる高速位置Hまで前記ケーブル16の最大引張量が制限された開度θa分回動せしめられる(通常制限状態)。
【0039】
それに対し、前記押しボタン部94を押圧したとき(前記押動操作部材91が操作位置Nにあるとき)には、図3(仮想線)、図10、図11に示される如くに、前記係止片部95が前記太幅ガイド溝28から下方に抜けるので、前記サブレバー50を、前記高速位置Hからさらに前記押動ロッド93が前記細幅ガイド溝29の前記終端部29bに接当して延長位置Zで停止せしめられるまでの開度θb分、余計に回動させることが可能となる(制限解除状態)。
【0040】
一方、前記一体回動部60には、L字状断面(図3参照)を有する前記引張レバー40が、ビス45及びスリーブ46を介して回動自在に保持されている。前記ビス45及び前記スリーブ46は、前記引張レバー40の縦辺部42の略中央部に挿入されており、前記引張レバー40は、前記ビス45及び前記スリーブ46の中心線である第二回動軸線Obを支点にして回動せしめられるようになっている。
【0041】
前記引張レバー40の底辺部41には、前記スロットルケーブル16の先端に取り付けられた端金具16aが装着係止されている。前記スロットルケーブル16が挿通せしめられている前記ボーデンケーブル15の前記アウターチューブ17の先端17aは、前記後グリップ部11に設けられた係止部18(図2、図4)で係止され、前記スロットルケーブル16は、前記係止部18から真っ直ぐに伸ばされて前記引張レバー40の前記底辺部41に連結されている。ここでは、前記メインレバー30が解放位置Fにあるアイドリング時においては、前記引張レバー40と前記ケーブル16との結合点Kの位置が、前記第一回動軸線Oa上となるように、前記ケーブル16長等が設定されている。
【0042】
前記左側カバーケース21側に配置されている前記ロックレバー80は、前記後グリップ部11の上面に近接するように、前記後グリップ部11を握る掌で、図4で見て時計回りの方向に回動操作される、後方斜め上に伸びる直線状の操作部81と、前記左側カバーケース21に突設された第四のピン状支軸83Aに緩く外嵌されたボス部82と、前記押動レバー37の先端部に設けられた前記ロック用係止部47により係止される係止部84と、を有している。該係止部84は、その一端85aが前記ケース部材20に係止されたねじりコイルばね85により反時計回りの方向に付勢されている。
【0043】
したがって、前記メインレバー30及び前記ロックレバー80が共に、図4、図9に示される如くの解放位置Fにあるとき、前記係止部84が、前記メインレバー30に連携して回動せしめられる前記押動レバー37の前記ロック用係止部47に当接して、それらの不測の回動を阻止するようになっている。
また、前記左側カバーケース21と前記右側カバーケース22の上面部間には、前記内燃機関2の前記点火プラグ5の放電を遮断して前記機関2を停止させるための、スライド式の停止スイッチ67が設けられている。
【0044】
このような構成とされた本実施形態のハンドレバー装置10においては、始動時等の特定運転時を除く通常運転時には、前記押しボタン94に触れないで前記押動操作部材91を前記非操作位置Mにして、前記位置制限手段90に前記通常制限状態をとらせておく。これにより、前記サブレバー50を回動操作できる範囲は、前記係止片部95が緩挿されている前記太幅ガイド溝28の長さ分、つまり、前記太幅ガイド溝28の前記始端部28a(低速位置L)から前記終端部28b(高速位置H)までの範囲(開度θa)となる。
【0045】
ここでは、前記メインレバー30が図4、図9に示される如くに解放位置Fにあるとき(アイドリング時)においても、前記スロットル弁CVを制御する前記スロットルケーブル16に弛み(遊び)が生じないように予めケーブル長等が設定され、前記引張レバー40と前記ケーブル16との前記結合点Kの位置が、前記サブレバー50の回動支点である前記第一回動軸線Oa上に設定され、前記サブレバー50の回動操作位置が低速位置L側(図4)乃至高速位置H側(図7)の間の何処にあっても、前記結合点Kの位置が一定(不動)であり、前記メインレバー30が解放位置Fにあるアイドリング時に、前記サブレバー50を回動操作しても、前記スロットルケーブル16は動かず、したがって、前記スロットル弁CVもアイドル回転開度を保持したままとなるので、アイドル回転数が変動せず安定したものとなり、また、前記スロットルケーブル16に弛みを生じさせないことから、連結部等から外れ難くなり、その結果、信頼性が増し、商品価値も向上する。
【0046】
そして、図7に示される如くに、前記サブレバー50が高速位置Hにあるとき、前記ロックレバー80及び前記メインレバー30を前記後グリップ部11に近接するセット位置Sまで回動操作すると、前記押動レバー37の押動ピン44により前記引張レバー40が時計回りに押動され、これによって、前記引張レバー40と前記ケーブル16との前記結合点Kの位置が、前記第一回動軸線Oa上から前方に移動し、前記ケーブル16が引っ張られて、前記スロットル弁CVが最小開度(アイドル回転開度)から開方向に回動せしめられて、前記サブレバー50の回動操作位置に応じた開度(図7の場合には最大開度)に調節される。
【0047】
さらに、前記スロットル弁CVの開度を調節した状態で、例えば不測の事態が生じる等して直ちに前記機関2の回転数を大幅に低下させたいときには、前記メインレバー30を解放する。それにより、図9に示される如くに、前記スロットルケーブル16は常時前記スロットル弁CVの閉方向に付勢されているので、前記引張レバー40が前記とは逆方向(反時計回り)に回動せしめられ、前記引張レバー40と前記スロットルケーブル16との結合点Kが前記第一回動軸線Oa上の位置まで戻され、前記スロットルケーブル16が前記非操作状態となり、前記スロットル弁CVが前記アイドル回転開度に戻り、前記機関2はアイドリング状態となる。
ここで、機関回転駆動力を図示しない遠心クラッチを介して刈刃13等からなる作業部3に伝達するようにした作業機1であれば、前記遠心クラッチが遮断状態となって前記作業部3への動力伝達が断たれるので、刈刃13等の作動が直ちに停止せしめられる。
【0048】
このように、一旦前記メインレバー30を解放した後、再びそのメインレバー30を前記後グリップ部11に近接するセット位置Sまで回動操作すると、前記サブレバー50は先の操作位置に保持されたままなので、前記スロットル弁CVが、前記メインレバー30が解放される前の開度に再び戻され、前記サブレバー50の再調節は不要となる。
したがって、本実施形態のハンドレバー装置10においては、被駆動部材としてのスロットル弁CVの開度を、ケーブル16を介して調節できるとともに、所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらには、スロットル弁CVをアイドル回転開度に戻す前の開度に設定したい場合には再調節を不要にできる。
【0049】
一方、機関2を始動する際には、図3(仮想線)、図10、図11に示される如くに、予め、前記メインレバー30を解放位置Fにしたまま、前記押しボタン94を押圧して前記押動操作部材91を前記操作位置Nにし、前記サブレバー50を前記低速位置Lから前記高速位置Hを越えて前記延長位置Z側に回動させる。これにより、前記サブレバー50と一緒に前記引張レバー40の回動支点である前記第二回動軸線Obが同方向に移動するとともに、前記引張レバー40の前記前端面42aが前記押動ピン44に接当し、それに押されるようにして、前記引張レバー40が図10において時計回りに回動せしめられ、これによって、前記ケーブル16が始動用引張長Q分引っ張られ、前記スロットル弁CVの開度が前記アイドル回転開度より大きくされ、その結果、前記内燃機関2の吸入空気量及び燃料供給量が増大せしめられて、該機関2の始動性が向上する。
【0050】
ここで、機関2が始動した後、前記メインレバー30を前記解放位置Fにしたまま、前記サブレバー50を前記高速位置H乃至前記低速位置L間に戻すと、前記スロットルケーブル16が、前記スロットル弁CVに付設されたばね等の付勢手段により引っ張られ、前記スロットル弁CVはアイドル回転開度に戻る。
【0051】
なお、機関回転駆動力を遠心クラッチを介して刈刃等からなる作業部3に伝達するようになっている場合、機関始動時における前記スロットルケーブル16の引張量(始動用引張長Q)を、前記遠心クラッチが作動(ON)する回転数が得られる引張量よりは若干少なめにしておけば、始動時に刈刃13等の作業部3への動力伝達が行われないので、安全である。
【0052】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において、種々の変更ができるものである。
例えば、図示実施形態においては、ハンドレバー装置を内燃機関2のスロットル弁CVの開度を調整するために使用しているが、本発明のハンドレバー装置はスロットル弁CVの開度調整以外の用途にも利用できることはいうまでもない。
さらに、ハンドレバー装置は、前記バーハンドル7だけでなくU形ハンドル等にもそのまま取り付けて使用することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明のハンドレバー装置によれば、被駆動部材としてのスロットル弁等の開度を、ケーブルを介して制御できるとともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらには、スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の開度に設定したい場合には再調節を不要にできるとともに、前記サブレバーに予期せぬ動きを生じさせないようにでき、もって、生産性、信頼性、商品価値の向上等を図り得、しかも、始動時等の特定運転時には、メインレバーを解放位置にしたままで前記サブレバーにより前記ケーブルを所定量引っ張ることができるようにして、始動性等をも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態が採用された刈払機の一例を示す斜視図。
【図2】図1に示されるハンドレバー装置の水平断面図。
【図3】図2のIII−III矢視断面図。
【図4】図1に示されるハンドレバー装置の動作説明に供される、サブレバーが低速位置で、メインレバーが解放位置にあるときの、左側カバーケースを取り去った状態を示す部分切欠左側面図。
【図5】図1に示されるハンドレバー装置の右側に配在されたサブレバー等を分解して示す斜視図。
【図6】図1に示されるハンドレバー装置の右側に配在されたサブレバー及び位置制限手段の構成及び動作の説明に供される部分拡大平面図。
【図7】図1に示されるハンドレバー装置の動作説明に供される、サブレバーが高速位置で、メインレバーがセット位置にあるときの、左側カバーケースを取り去った状態を示す部分切欠拡大左側面図。
【図8】図1に示されるハンドレバー装置の動作説明に供される、サブレバーが高速位置で、メインレバーが解放位置にあるときの、右側面図。
【図9】図1に示されるハンドレバー装置の動作説明に供される、サブレバーが高速位置で、メインレバーが解放位置にあるときの、左側カバーケースを取り去った状態を示す部分切欠拡大左側面図。
【図10】図1に示されるハンドレバー装置の動作説明に供される、サブレバーが最大延長位置で、メインレバーが解放位置にあるときの、左側カバーケースを取り去った状態を示す部分切欠拡大左側面図。
【図11】図1に示されるハンドレバー装置の動作説明に供される、サブレバーが最大延長位置で、メインレバーが解放位置にあるときの、右側面図。
【符号の説明】
2 内燃機関
10 ハンドレバー装置
16 スロットルケーブル(ケーブル)
20 ケース部材
27 ストッパ部材
28 太幅ガイド溝
29 細幅ガイド溝
30 メインレバー
40 引張レバー
50 サブレバー
60 一体回動部
90 位置制限手段
91 操作部材
93 押動ロッド
94 押しボタン
95 係止片部
96 圧縮コイルばね(付勢手段)
CV 被駆動部材(スロットル弁)
M 非操作位置
N 操作位置
F 解放位置
S セット位置
Oa 第一回動軸線
Ob 第二回動軸線
K 結合点

Claims (6)

  1. 回動操作されるメインレバー(30)と、第一回動軸線(Oa)を支点として回動操作されるとともに、任意の回動操作位置にて不動状態で保持されるサブレバー(50)と、このサブレバー(50)と一体に回動せしめられる一体回動部(60)上に配在された第二回動軸線(Ob)を中心として回動せしめられる引張レバー(40)と、前記メインレバー(30)の回動に連動して回動する押動レバー(37)と、該押動レバー(37)に設けられ前記引張レバー(40)を回動させる押動ピン(44)と、前記サブレバー(50)の最大回動位置を制限する位置制限手段(90)と、を備え、被駆動部材(CV)を制御するためのケーブル(16)が前記引張レバー(40)に連結されていて、前記メインレバー(30)により前記引張レバー(40)を前記第二回動軸線(Ob)を中心として回動させることによって前記ケーブル(16)を引っ張るようにされたハンドレバー装置(10)であって
    前記位置制限手段(90)は、前記サブレバー(50)に、前記メインレバー(30)がセット位置(S)にあるとき、該メインレバー(30)の回動に連動して前記押動レバー(37)が回動することで前記押動ピン(44)により前記引張レバー(40)が押動され、前記ケーブル(16)の最大引張量を始端部(28a)から終端部(28b)まで制限する通常制限状態に加えて、前記メインレバー(30)が解放位置(F)にあるときにおいても、前記押動ピン(44)により前記引張レバー(40)を回動させて前記ケーブル(16)を所定量(Q)引っ張ることが可能な制限解除状態をとらせることができるようにされていることを特徴とするハンドレバー装置。
  2. 前記位置制限手段(90)は、前記サブレバー(50)に設けられて、非操作位置(M)と操作位置(N)の二位置をとり得るようにされた操作部材(91)と、前記ハンドレバー装置(10)のケース部材(20)に設けられて、前記操作部材(91)が前記非操作位置(M)にあるときには、前記サブレバー(50)に前記通常制限状態をとらせ、前記操作部材(91)が前記操作位置(N)にあるときには、前記サブレバー(50)に前記制限解除状態をとらせるストッパ部材(27)と、で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のハンドレバー装置。
  3. 前記操作部材(91)は、前記サブレバー(50)に摺動自在に嵌挿された押動ロッド(93)と、該押動ロッド(93)から側方に張り出すように設けられた係止片部(95)と、前記押動ロッド(93)を常時前記非操作位置(M)をとらせる方向に付勢する付勢手段(96)と、を有し、前記ストッパ部材(27)は、前記係止片部(95)が緩挿される太幅ガイド溝(28)と、該太幅ガイド溝(28)の長さ方向に連設され、前記押動ロッド(93)は通すが前記係止片部(95)は通さない細幅ガイド溝(29)と、を有していることを特徴とする請求項2に記載のハンドレバー装置。
  4. 前記メインレバー(30)が回動操作されていない解放位置(F)にあるときには、前記サブレバー(50)の回動操作位置が何処であっても、前記引張レバー(40)と前記ケーブル(16)との結合点(K)の位置が一定となるようにされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のハンドレバー装置。
  5. 前記メインレバー(30)が前記解放位置(F)にあるときにおける前記結合点(K)の位置が、前記第一回動軸線(Oa)上に設定されていることを特徴とする請求項に記載のハンドレバー装置。
  6. 前記被駆動部材が、内燃機関(2)のスロットル弁(CV)であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のハンドレバー装置。
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