JP3432053B2 - ハンドレバー装置 - Google Patents

ハンドレバー装置

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JP3432053B2
JP3432053B2 JP20701495A JP20701495A JP3432053B2 JP 3432053 B2 JP3432053 B2 JP 3432053B2 JP 20701495 A JP20701495 A JP 20701495A JP 20701495 A JP20701495 A JP 20701495A JP 3432053 B2 JP3432053 B2 JP 3432053B2
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清 津田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のスロッ
トル弁等の被駆動部材をケーブルを介して操作するため
のハンドレバー装置に関し、特に、ヘッジトリマーや刈
払機等の作業機におけるハンドルのグリップ部近傍に配
設されてスロットルケーブルを通じて前記スロットル弁
を開閉操作するのに好適なハンドレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、内燃機関により刈刃等の作業部
を駆動するようにされているヘッジトリマーや刈払機等
の作業機においては、前記内燃機関の出力を手元で調整
するため、それに備えられているU字ハンドルやバーハ
ンドル等のグリップ部近傍に、前記内燃機関のスロット
ル弁の開度を調整するハンドレバー装置が配設されてい
る。
【0003】このハンドレバー装置は、通常、作業者の
手指で操作されるスロットルトリガ(スロットルレバ
ー)を備えており、このスロットルレバーを回動操作す
ることにより、スロットルケーブルを介して前記スロッ
トル弁の開度を調節するようにされている。前記スロッ
トル弁は、通常、常時最小開度(アイドル回転開度)方
向に付勢されていて、自然状態ではアイドル回転開度で
保持され、前記スロットルケーブルが所定長以上引っ張
られたときに遊びが無くされて前記アイドル回転開度か
ら高速回転側へ開き始めるようにされる。
【0004】このようなスロットル弁の開度調節用のハ
ンドレバー装置としては、前記スロットルレバーを回動
操作状態から解放したときに、該レバーを自動的に前記
スロットル弁と共に元の位置(アイドル回転開度)に戻
すようにした自動アイドル回転開度復帰タイプのもの
と、手指を離してもスロットルレバーを所望の回動操作
位置にて常時不動状態で保持し得るようにした固定タイ
プのものとが知られている(実公昭57−19944号
公報等を参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記自動復帰タイプの
ものは、スロットルレバーから指を離せば機関が自動的
にアイドリング状態に戻り、機関出力を遠心クラッチを
介して刈刃等からなる作業部に伝達するようにした作業
機であれば、前記遠心クラッチが遮断状態となって作業
部への動力伝達が断たれるので、不測の事態が生じた際
には即座にスロットル弁をアイドル回転開度に戻して作
業部を停止させることができ、安全性が高められるとい
う利点が得られる反面、スロットルレバーを常時手指で
保持して所望の回動操作位置に維持しなければならない
ので、中間開度が使いづらい、手指が疲れる、操作量
(回転数)が一定しない、等の問題が生じる。
【0006】一般に、使い勝手を考慮すると、スロット
ルレバー等の手指による回動操作レバーは、中間開度を
とらせることなく、解放位置とセット位置(握り位置)
との二位置のみをとらせるようになすことが望ましく、
スロットル弁を中間開度(パーシャル開度)にするとき
も全開(W.O.T.)にするときも、同一の回動操作
位置(セット位置)とする方が操作性に優れると考えら
れる。
【0007】一方、前記固定タイプのものは、前記自動
アイドル回転開度復帰タイプの問題を解消し得、スロッ
トルレバーを常時所望の回動操作位置に手離しでも不動
状態に保持しておくことができるので、手指が自由にな
って作業を楽に行える等の利点は得られるものの、不測
の事態が生じた際には、スロットルレバーの位置保持機
能を解除する別操作が必要となり、即座に作業部を停止
させることができないので、安全性の面では前記自動ア
イドル回転開度復帰タイプのものより劣るという問題が
あった。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、前記自動アイドル
回転開度復帰タイプと固定タイプの持つ短所を解消して
それらの長所を兼ね備えたハンドレバー装置、具体的に
は、例えば被駆動部材としてのスロットル弁の開度をケ
ーブルを介して調整できるとともに所望の開度に保持さ
せ得、かつ、即座に最小開度に戻すことができて高い安
全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くできて良好
な操作性が得られるようにされたハンドレバー装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係るハンドレバー装置は、基本的には、回
動操作されるメインレバーにボーデンケーブルのアウタ
ーチューブ内に挿通せしめられて被駆動部材を操作せし
めるインナーケーブルの一端部が連結され、前記アウタ
ーチューブは、該チューブの一端部を強制的に前記イン
ナーケーブルの長手方向に沿って移動させてそのままの
位置に保持せしめる送り手段を備えるとともに、該送り
手段が、任意の回転位置にて不動状態で保持される調節
レバーと、該調節レバーに一体に連結固定された回動リ
ンクと、該回動リンクと前記アウターチューブの一端部
との間に介装された牽引連結具とで構成されたレバー機
構からなっていることを特徴としている。
【0010】本発明の好ましい態様としては、前記送り
手段が、前記アウターチューブの一端部に外嵌固定され
た雄ねじ部とこの雄ねじ部の外周に螺合せしめられた調
節ダイヤルとで構成されたねじ送り機構からなっている
もの、あるいは、回動操作される調節レバーと、該調節
レバーに一体に連結固定された回動リンクと、この回動
リンクと前記アウターチューブの一端部との間に介装さ
れた牽引連結具とで構成されたレバー機構からなってい
るもの等が挙げられる。
【0011】また、前記被駆動部材としては、内燃機関
のスロットル弁が好ましい例の代表として挙げられる。
この場合、前記スロットル弁は、常時アイドル回転開度
方向に付勢されていてそれに接続されているスロットル
ケーブルが非操作状態から所定長以上引っ張られたとき
に遊びが無くされてアイドル回転開度から開き始めるよ
うにされる。そして、このスロットル弁を備えた内燃機
関により刈刃等の作業部を駆動するようにされている作
業機におけるハンドルのグリップ近傍に配設された本発
明に係るハンドレバー装置にあっては、前記スロットル
ケーブルがボーデンケーブルのアウターチューブ内に挿
通せしめられていてその一端部が回動操作されるメイン
レバーに連結され、かつ、前記アウターチューブの一端
部を強制的に前記インナーケーブルの長手方向に沿って
移動させる送り手段が備えられてなる。
【0012】このような構成とされた本発明に係るハン
ドレバー装置の好ましい態様においては、前記メインレ
バーが解放状態にあるときには、前記スロットル弁が最
小開度(アイドル回転開度)にあり、この状態から前記
メインレバーが前記グリップに近接するセット位置まで
回動されると、前記メインレバーによりボーデンケーブ
ルのインナーケーブルとされる前記スロットルケーブル
が所定長引っ張られてその遊びが無くされる。
【0013】一方、送り手段を構成する、例えばアウタ
ーチューブの一端部(メインレバー側)に外嵌固定され
た雄ねじ部の外周に螺合せしめられている調節ダイヤル
を例えば右回りに回動させると、前記雄ねじ部と共にア
ウターチューブの一端部の位置が、前記スロットルケー
ブルが引っ張られる方向に沿って移動せしめられ、これ
により、通常は適宜に曲げられて引き回されているアウ
ターチューブが若干変形移動せしめられ、それに伴い、
このアウターチューブ内に挿通せしめられている前記ス
ロットル(インナー)ケーブルの一端部(メインレバー
側)の位置は変わらないが他端部(スロットル弁側)が
スロットル弁の開度を増大させる方向に引っ張られて移
動せしめられる(なお、このようなアウターチューブの
変形移動に伴うインナーケーブルの移動については、例
えば、特公平3−35856号公報参照)。
【0014】したがって、予め、前記調節ダイヤルを操
作してアウターチューブの一端部の位置を適宜の位置に
調節しておいて、前記メインレバーを前記グリップに近
接するセット位置まで回動させると、前記スロットル弁
が前記アウターチューブの一端部の移動位置に応じた開
度に開かれる。言い換えれば、前記調節ダイヤルにより
スロットル弁の開度が調節される。
【0015】また、例えば不測の事態が生じる等して直
ちに機関の回転駆動力を大幅に低下させたいときには、
前記メインレバーを完全に解放する。それにより、前記
スロットルケーブルがスロットル弁閉方向に付勢されて
いるので、前記メインレバーが前記スロットルケーブル
に引かれて元に戻るとともに、前記スロットルケーブル
が非操作状態に戻されて、前記スロットル弁が元のアイ
ドル回転開度位置に自動的に戻され、内燃機関はアイド
リング状態となる。ここで、機関回転駆動力を遠心クラ
ッチを介して刈刃等からなる作業部に伝達するようにし
た作業機であれば、前記遠心クラッチが遮断状態となっ
て前記作業部への動力伝達が断たれるので、刈刃等の作
業部が直ちに停止せしめられる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るハンドレバー
装置の一実施例が採用された刈払機の一例を示してい
る。図示例の刈払機1は、左右に所定間隔をあけてグリ
ップ部11,12が並置されたU型ハンドル7を備え、
このU型ハンドル7を支持する操作杆8の先端側に刈刃
13や安全カバー14等からなる作業部3が設けられ、
後端側には、前記刈刃13を前記操作杆8に内挿された
ドライブシャフト9を介して駆動する動力源としての、
リコイルスターター6や燃料タンク4が付設された内燃
機関(小型空冷2サイクルガソリンエンジン)2が配備
されており、この内燃機関2にスロットル弁CVを有す
る気化器(図示省略)や点火プラグ5が備えられてい
る。
【0017】本例では、前記スロットル弁CVが、常時
最小(アイドル回転)開度方向に付勢されていて、それ
に接続されている後述のスロットル(インナー)ケーブ
ル22が非操作状態から所定長以上引っ張られたときに
遊びが無くされて、前記アイドル回転開度から開き始め
るようにされている。そして、前記一対のグリップ1
1,12のうちの、通常は右手で握る(図1の右側)の
グリップ11に、前記スロットル弁CVの開度を調整す
べく、本実施例のハンドレバー装置10が配設されてい
る。
【0018】このハンドレバー装置10は、図2に示さ
れる如くに、相互にボルト等の締付固定具25,26,
27,28,31で締結された左右縦二つ割り型のケー
ス15A,15Bからなる前記グリップ11の上部に設
けられた張出部11aに配備されており、基部30aが
前記締付固定具としても用いられているボルト軸31に
より枢支された握り操作部30Aと引張部30Bとから
なる概略「へ」字状のメインレバー30を具備し、この
メインレバー30により、ボーデンケーブル20のアウ
ターチューブ21に挿通されたインナーケーブルとされ
る前記スロットルケーブル22を引っ張るようにされて
いる。
【0019】すなわち、前記メインレバー30の引張部
30Bの先端には前記スロットル(インナー)ケーブル
22の一端部22aに固着された端金具24が係止され
る係止部34が設けられており、前記メインレバー30
の握り操作部30Aを回動操作することにより、前記ス
ロットルケーブル22が引張部30Bにより所定長引っ
張られてその遊びが無くされるようになっている。
【0020】そして、前記ボーデンケーブル20のアウ
ターチューブ21における前記グリップ11側とされる
一端部21aには、つれ回り防止のために平行面取りが
施される等した端金具23が固着されるとともにその先
端側に所定長を有する筒状の雄ねじ部41が一体的に設
けられ、この雄ねじ部41の外周に、滑り止め溝45a
が形成された調節ダイヤル45が螺合せしめられてい
る。この調節ダイヤル45は、その外周部の一部が前記
グリップ11における反メインレバー30側の側周部の
張出部11aより若干下方の部位に形成された開口部4
7から外に露出せしめられ、前記グリップ11内部(ケ
ース15A,15B内部)に突設された保持部42,4
2,…により回動自在に、しかも前記雄ねじ部41のピ
ッチ方向には移動(上下動)を阻止された状態で保持さ
れている。
【0021】したがって、前記アウターチューブ21の
一端部21a側に設けられた前記雄ねじ部41や、この
雄ねじ部41の外周に螺合せしめられた前記調節ダイヤ
ル45等でねじ送り機構40が構成され、前記調節ダイ
ヤル45を回動操作することにより、前記雄ねじ部41
と共に、前記アウターチューブ21の一端部21aの位
置が移動せしめられる。この場合、調節ダイヤル45か
ら手指を離してもアウターチューブ21の一端部21a
は移動せず、そのままの位置が保持される。
【0022】このような構成とされた本実施例のハンド
レバー装置10においては、前記メインレバー30が図
2において実線で示される如くの解放状態にあるときに
は、前記スロットル弁CVが最小開度(アイドル回転開
度)にあり、この状態から前記メインレバー30が図2
において仮想線で示される如くに前記グリップ11に近
接するセット位置まで一杯に回動操作されると、前記メ
インレバー30により前記スロットルケーブル22が所
定長引っ張られてその遊びが無くされる。
【0023】一方、送り手段を構成する、アウターチュ
ーブ21の一端部21a側の雄ねじ部41の外周に螺合
せしめられている調節ダイヤル45を例えば右回りに回
動させると、前記雄ねじ部41と共にアウターチューブ
21の一端部21aの位置が、前記スロットルケーブル
22が引っ張られる方向(図2において上方)に移動せ
しめられ、これにより、通常は図1に示される如くに適
宜にゆとりを持たせて曲げられて引き回されている前記
ボーデンケーブル20のアウターチューブ21が若干変
形移動せしめられ、それに伴い、このアウターチューブ
21内に挿通せしめられている前記スロットルケーブル
22の一端部(メインレバー30側)の位置は変わらな
いが、他端部(前記スロットル弁CV側)が前記スロッ
トル弁CVの開度を増大させる方向に引っ張られて移動
せしめられる。また、前記とは逆に、前記調節ダイヤル
45を左回りに回動させると、前記雄ねじ部41と共に
アウターチューブ21の一端部21aの位置が図2にお
いて下方に移動せしめられ、それに伴いスロットルケー
ブル22が前記スロットル弁CVの開度を減少させる方
向に移動せしめられる。
【0024】したがって、予め、前記調節ダイヤル45
を操作してアウターチューブ21の一端部21aの位置
を適宜の位置に調節しておいて、前記メインレバー30
を手指で前記グリップ11に近接するセット位置まで一
杯に回動させると、前記スロットルケーブル21の遊び
が無くされて前記スロットル弁CVが前記アウターチュ
ーブ21の一端部21aの移動位置に応じた開度に開か
れる。言い換えれば、前記調節ダイヤル45によりスロ
ットル弁の開度が調節される。
【0025】また、例えば不測の事態が生じる等して直
ちに機関2の回転駆動力を大幅に低下させたいときに
は、前記メインレバー30を完全に解放する。それによ
り、前記スロットルケーブル22が常時スロットル弁C
V閉方向に付勢されているので、前記メインレバー30
が前記スロットルケーブル22に引かれて元に戻るとと
もに、該スロットルケーブル22が非操作状態に戻され
て、前記スロットル弁CVが元のアイドル回転開度位置
に戻され、内燃機関2は自動的にアイドリング状態とな
る。ここで、機関回転駆動力を遠心クラッチを介して刈
刃13等からなる作業部3に伝達するようにした作業機
1であれば、前記遠心クラッチが遮断状態となって前記
作業部3への動力伝達が断たれるので、前記刈刃13等
の作業部3が直ちに停止せしめられる。
【0026】図3は本発明に係るハンドレバー装置の他
の実施例を示している。この例では、メインレバー30
にスロットルケーブル(インナーケーブル)22の一端
部22aが連結されていることは前記した実施例と同様
である(詳細は省略)が、前記アウターチューブ21の
一端部21aを強制的に移動させる送り手段として、図
4及び図5に詳細に示される如くの、前記ケース15
A,15Bの外部に配設されて回動操作される調節レバ
ー70と、この調節レバー70に一体に、前記ケース1
5A,15B内において連結固定された回動リンク67
と、この回動リンク67と前記アウターチューブ21の
一端部21aとの間に介装された牽引連結具62とで構
成されたレバー機構60が用いられているところが前記
実施例とは異なる。
【0027】すなわち、前記調節レバー70は、先端に
操作凸部70bが設けられるとともに有底円筒状の基部
70aに小判形断面の嵌合凹部72が設けられており、
また、前記回動リンク67は、大径の基軸部67a、こ
の基軸部67aから半径方向に突設されたアーム部67
b、前記基軸部67aの左右両端に突設された小径の支
持軸部67c,67e、及び前記左側の支持軸部67c
に連なる平行面取りされた回り止め固定部67dと、か
らなっており、該回り止め固定部67d及び前記左側支
持軸部67cには、その中心軸線を通るように雌ねじ部
69が形成されている。
【0028】前記調節レバー70の嵌合凹部72に、前
記回動リンク67の左端側に設けられて前記ケース15
Aの外方へ突出した前記回り止め固定部67dが嵌合せ
しめられて、前記回動リンク67と前記調節レバー70
とは、前記雌ねじ部69にワッシャ74を介して螺入さ
れたビス75により、相互に一体に回動するように連結
固定されており、前記回動リンク67は、前記支持軸部
67c,67e部分が前記ケース15A,15Bに回動
自在に支持されている。
【0029】そして、前記調節レバー70と前記左側の
ケース15Aとの間には、皿ばね80が介装されてお
り、この皿ばね80の弾力を利用して、前記ビス75の
螺入量を調節することにより、前記ケース15Aと前記
回動リンク67(の基軸部67aの左端面)及び前記調
節レバー70間の摩擦力が調整され、それにより、前記
調節レバー70は、手指で保持しなくても任意の回動位
置にて不動状態で保持されるようになっている。
【0030】一方、前記回動リンク67と前記アウター
チューブ21の一端部21aとの間に介装された牽引連
結具62は、水平な底板部62aとその両端から立ち上
がる側板部62b,62bとからなる横倒し「コ」字状
とされており、前記底板部62aに、前記アウターチュ
ーブ21の一端部21aに端金具23を介して連結固定
された筒状の雄ねじ部61が挿通せしめられ、前記底板
部62aを挟むように前記雄ねじ部61に螺合せしめら
れた一対のロックナット63,63により、前記アウタ
ーチューブ21と前記牽引連結具62とが連結固定さ
れ、前記側板部62b,62bが前記ケース15A,1
5Bの案内壁部15C,15Cに案内されて上下に摺動
自在とされている。
【0031】また、前記回動リンク67と前記牽引連結
具62とは、前記回動リンク67のアーム部67bに形
成された長穴68及び前記牽引連結具62の側板部62
b,62b上端部に形成された挿通穴64,64に通さ
れたC型抜止具66付きの軸ピン65により、互いに回
動自在に連結されている。ここで、前記調節レバー70
を例えば右回りに回動させると、前記回動リンク67及
び牽引連結具62を介して前記雄ねじ部61と共にアウ
ターチューブ21の一端部21aが上方へ移動せしめら
れる。この場合、調節レバー70から手指を離しても、
前記ケース15Aと前記回動リンク67(の基軸部67
aの左端面)及び調節レバー70間の摩擦力により、調
節レバー70、回動リンク67、牽引連結具62、及び
アウターチューブ21の一端部21aは移動せず、その
ままの位置が保持される。
【0032】したがって、予め、前記調節レバー70を
操作してアウターチューブ21の一端部21の位置を適
宜の位置に調節しておいて、前記メインレバー30を手
指で前記グリップ11に近接するセット位置まで一杯に
回動させると、前記スロットルケーブル21の遊びが無
くされて、前記スロットル弁CVが前記アウターチュー
ブ21の一端部21aの移動位置に応じた開度に開か
れ、前述の実施例と同様に、前記スロットル弁CVの開
度が調節される。
【0033】また、例えば不測の事態が生じる等して直
ちに機関2の回転駆動力を大幅に低下させたいときに
は、前記メインレバー30を完全に解放する。それによ
り、前記スロットルケーブル22が非操作状態に戻され
て、前記スロットル弁CVが元のアイドル回転開度位置
に自動的に戻され、前述の実施例と略同様な作用効果が
得られる。
【0034】なお、本発明の二つの実施の形態について
詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を
逸脱しない範囲で、設計において、種々の変更ができる
ものである。例えば、前記アウターチューブ21の一端
部21aを強制的に移動させる送り手段として、前記ね
じ送り機構40やレバー機構60に代えて、直線上を摺
動させて前記アウターチューブ21の一端部21aを引
っ張らせる摺動つまみと、この摺動つまみを任意の摺動
位置で保持する摩擦保持手段等からなる摺動つまみ機構
等を用いることも可能である。
【0035】また、図示例においては、本発明に係るハ
ンドレバー装置10を内燃機関2のスロットル弁CVの
開度を調整するために使用しているが、本発明のハンド
レバー装置はスロットル弁CVの開度調整以外の用途に
も利用できることはいうまでもない。さらに、ハンドレ
バー装置10は、前記U型ハンドル7だけでなくバーハ
ンドルにもそのまま取り付けて使用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明のハンドレバー装置によれば、例えば、被駆動部材と
してのスロットル弁の開度をケーブルを介して適切に調
整できるとともに所望の開度に保持させ得、しかも、即
座にアイドル回転開度に戻すことができて高い安全性を
確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらに、良
好な操作性も得られるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンドレバー装置の一実施例が採
用された刈払機の一例を示す斜視図。
【図2】本発明に係るハンドレバー装置の一実施例を示
す部分切欠左側面図。
【図3】本発明に係るハンドレバー装置の他の実施例を
示す部分切欠左側面図。
【図4】図3の実施例の要部の分解斜視図。
【図5】図3のV−V矢視断面図。
【符号の説明】
2…内燃機関 10…ハンドレバー装置 20…ボーデンケーブル 21…アウターチューブ 21a…一端部 22…スロットル(インナー)ケーブル 22a…一端部 30…メインレバー 40…ねじ送り機構 41…雄ねじ部 45…調節ダイヤル 60…レバー送り機構 62…牽引連結具 67…回動リンク 70…回動レバー(調節レバー) CV…スロットル弁(被駆動部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G05G 1/04 G05G 1/04 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 9/00 - 11/10 G05G 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動操作されるメインレバー(30)に
    ボーデンケーブル(20)のアウターチューブ(21)
    内に挿通せしめられて被駆動部材(CV)を操作せしめ
    るインナーケーブル(22)の一端部(22a)が連結
    されてなるハンドレバー装置(10)において、 アウターチューブ(21)は、該チューブ(21)の一
    端部(21a)を強制的に前記インナーケーブル(2
    2)の長手方向に沿って移動させてそのままの位置に保
    持せしめる送り手段(60)を備えるとともに、 該送り手段が、任意の回転位置にて不動状態で保持され
    る調節レバー(70)と、該調節レバー(70)に一体
    に連結固定された回動リンク(67)と、該回動リンク
    (67)と前記アウターチューブ(21)の一端部(2
    1a)との間に介装された牽引連結具(62)とで構成
    されたレバー機構(60)からなっていることを特徴と
    するハンドレバー装置。
  2. 【請求項2】 前記被駆動部材が内燃機関(2)のスロ
    ットル弁(CV)であることを特徴とする請求項1に記
    載のハンドレバー装置。
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