JP4545703B2 - 無線タグ、及び、無線タグの動作制御方法 - Google Patents

無線タグ、及び、無線タグの動作制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4545703B2
JP4545703B2 JP2006074200A JP2006074200A JP4545703B2 JP 4545703 B2 JP4545703 B2 JP 4545703B2 JP 2006074200 A JP2006074200 A JP 2006074200A JP 2006074200 A JP2006074200 A JP 2006074200A JP 4545703 B2 JP4545703 B2 JP 4545703B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless tag
reader
reception
synchronization
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006074200A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007249751A (ja
Inventor
晃平 水野
広 中田
秀幸 坪井
俊光 椿
雅史 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2006074200A priority Critical patent/JP4545703B2/ja
Publication of JP2007249751A publication Critical patent/JP2007249751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4545703B2 publication Critical patent/JP4545703B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Description

本発明は、特定できるID情報を持つ信号の電波を送信する無線タグおよびその電波を受信するリーダなどの無線装置との間の動作制御方法に関する。特に電池を内蔵して自ら電波を送信するアクティブ型の無線タグ、及び、その動作制御方法に関する。
電池の電力で動作するアクティブ型の無線タグは、電波を送信したり受信したりするために電力を消費する。このため電池寿命を延ばすには、前述の無線タグの動作を削減することが有効である。
非特許文献1に挙げられた技術は、電波を受信する時間を、同じ受信間隔であっても、その内で電波を受ける時間を短くするという手法を用いている。この技術を図21に示す。同図においては、3秒毎に自分宛の電波があるかどうかをチェックしているが、自分宛の電波がない(b)の場合は受信動作を停止し、同じ受信間隔であっても、(a)に示すよりも電波チェック時間を短くしている。
超小型・低消費電力の双方向小電力無線モジュールを開発,[online],2005年5月19日,松下電器産業,[平成18年3月8日検索],インターネット<http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn050519-1/jn050519-1.html>
背景技術に挙げた従来の手法では、リーダや設定器・質問器が周囲に存在ない状況、あるいは他の無線タグが無い状況などそれぞれの状況の下にある無線タグに対しては、更なる電力消費の削減を図ると共に、必要な時に無線タグを動作させることが困難である。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、上述の課題で述べたように、リーダや設定器、質問器、あるいは、他の無線タグの有無などのそれぞれの状況に応じて、電力消費を削減しながら、必要な時に動作するよう制御することのきでる無線タグ、及び、無線タグの動作制御方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、無線によりリーダと通信を行う無線タグであって、当該無線タグに搭載されたセンサからの信号、該無線タグに搭載された時計からの時刻同期、または、外部からの起動信号をトリガーとしてリーダへ同期要求信号を送信する送信部と、該トリガーにより受信待機状態となり、しかる後に、該同期要求信号に対応して前記リーダが送信する同期信号を受信する受信部とを備え、前記受信部の受信した同期信号により前記リーダとの間の同期を確立する、ことを特徴とする無線タグである。
また、本発明は、リーダから電波により信号を受信する受信部と、リーダへ電波により信号を送信する送信部とを有し制御部は、前記受信部においてリーダからの電波が受信できなくなったことを検出した場合に、前記受信部における受信間隔を広くするよう制御してリーダから送り返される同期関連情報の待ち受け状態とし、かつ、前記送信部は該受信間隔と等間隔で同期要求信号を送信するよう制御前記受信部においてリーダからの電波が受信できるようになったことを検出した場合に、前記受信部における受信間隔を狭くするよう制御してリーダからの信号の受信を行い、かつ、前記送信部における同期要求信号の送信を停止するよう制御する、ことを特徴とする無線タグである。
また、本発明は、センサと、前記センサが検出した状態の所定期間の継続をトリガーとして、アクチュエータの動作、電波の発信、または、ログの保存を行わせる制御部と、を備えることを特徴とする無線タグである。
また、本発明は、無線タグの動作制御方法であって、前記無線タグは、リーダから電波により信号を受信する受信部と、リーダへ電波により信号を送信する送信部と、を備えており、前記受信部においてリーダからの電波が受信できなくなったことを検出した場合に、前記受信部における受信間隔を広くしてリーダから送り返される同期関連情報の待ち受け状態とし、かつ、前記送信部は該受信間隔と等間隔で同期要求信号を送信するよう制御し前記受信部においてリーダからの電波が受信できるようになったことを検出した場合に、前記受信部における受信間隔を狭くしてリーダからの信号の受信を行い、かつ、前記送信部における同期要求信号の送信を停止するよう制御する、ことを特徴とする無線タグの動作制御方法。
また、本発明は、無線タグの動作制御方法であって、前記無線タグは、リーダから電波により信号を受信する受信部と、リーダへ電波により信号を送信する送信部と、を備えており、前記受信部においてリーダからの電波が受信できなくなったことを検出した場合に、前記受信部における受信間隔を広くしてリーダから送り返される同期関連情報の待ち受け状態とし、かつ、前記送信部は該受信間隔と等間隔で同期要求信号を送信するよう制御し前記受信部においてリーダからの電波が受信できるようになったことを検出した場合に、前記受信部における受信間隔を狭くしてリーダからの信号の受信を行い、かつ、前記送信部における同期要求信号の送信を停止するよう制御する、ことを特徴とする無線タグの動作制御方法である。
また、本発明は、無線タグの動作制御方法であって、当該無線タグの備えるセンサが検出した状態の所定期間の継続をトリガーとして、アクチュエータの動作、電波の発信、または、ログの保存を行う、ことを特徴とする無線タグの動作制御方法である。
本発明によれば、以下を可能とする。
(1)リーダがある場合で、無線タグとリーダ間でタイミングを割り当て、リーダ受信が
確実に行えるように同期を確立する際に、無線タグのセンサ動作または同期的起動をトリ
ガーとして、無線タグのほうから同期要求信号を送信して同期を確立することができる。
(2)質問器がなくリーダ(受信器)がある場合、電波の受信機能を起こして位置タグ(
Position Tag)のデータを吸い出すために、今後のイベント予定を無線タグに書き込んで
おき、その予定時刻の近傍では受信頻度を大きくすることができる。
(3)リーダから徐々に無線タグが離れていく場合、リーダからの電波が受信
できなくなった無線タグは、センサからの入力が変化しない限り受信間隔を大きくしてい
く。また、無線タグは、一定時間毎に同期要求信号を送信する。
(4)周りに自身の無線タグしかない場合、現在のセンサの状態変更や、または過去の一
定期間の状態継続をトリガーとして、アクチュエータの動作、電波の発信、ログ保存など
を行う。
上記のように、リーダや設定器、質問器、あるいは、他の無線タグの有無などのそれぞ
れの状況に応じて、更なる電力消費の削減と必要な時に無線タグが動作することの両立を
図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
[第1の実施形態:リーダ存在し、タグ送信のタイムスロットがある場合の同期確立方法]
本実施形態は、リーダが無線タグの周囲に存在している場合であって、かつ無線タグの送信タイミングを割り当てて、リーダ受信が確実に行えるようにタグ送信の同期を無線タグ側から行う方式である。
このような無線タグとリーダで同期を確立する際には、無線タグに装備されたセンサの動作をトリガーとして、無線タグの側から同期要求信号をリーダへ送信して同期を確立する。
或いは同じく無線タグとリーダで同期を確立する際には、同期的起動をトリガーとして、無線タグの側から同期要求信号をリーダへ送信して同期を確立する。
図1には、センサ動作をトリガーとしている無線タグ・リーダの構成(図1)を、図2には、図1の無線タグとリーダの各動作とそれらの間の信号のやり取りを示す。
また、図3には、同期的な起動で時計の時刻同期をトリガーとしている無線タグ・リーダの構成を、図4には、図3に示す無線タグとリーダの各動作とそれらの機器間での無線信号のやり取りを示す。
さらに、図5には、同期的な起動で外部からの起動信号をトリガーとしている無線タグ・リーダの構成および起動信号を与えるLF設定器/または質問器(以下、「LF設定器/質問器」と記載)を、図6には、図5に示す無線タグとリーダの各動作、及び、LF設定器/質問器、無線タグ、リーダの間の信号のやり取りを示す。
ここからは、図1〜図6を用いて、無線タグとリーダ(およびLF設定器/質問器)と、その動作や信号のやり取りを順に詳しく説明する。
図1は、センサ起動がトリガーとなる無線タグ10aとリーダ20の構成を示す。
無線タグ10aには、振動や照度などを感知して一斉に複数の無線を起動させる信号を発生する搭載センサ11がある。さらに、無線タグ10aには、この搭載センサ11が出力するセンサ起動の信号を受信して当該無線タグ10aから無線信号の送信を開始(同期要求信号の送信)したり、同期後に通常の無線信号を送信したりする送信機能を備えた送信部12がある。そして、リーダ20からの無線信号(例えば、同期要求信号に対してリーダ20から送信される同期関係情報応答)を受信する受信機能を備えた受信部13がある。
他方のリーダ20には、無線タグ10aからの無線信号(最初の同期要求信号や通常の無線信号)を受信する受信機能を備えた受信部21がある。また、リーダ20から無線タグ10aへ向けて無線信号(例えば、無線タグからの同期要求信号に対する同期関係情報応答)を送信する送信機能を備えた送信部22がある。
図2は、この無線タグ10aとリーダ20の信号のやり取りと動作を示す。
なお、同図では無線タグ10aの送信部12における送信機能と受信部13における受信機能が停止している状態を一点鎖線の長方矩形で示す。搭載センサ11のセンサ起動信号が働き、これらの送信・受信機能が動作(送信および受信信号待機)状態に移ると実線で示す。
無線タグ10a内部の搭載センサ11が起動すると(ステップSa1)、無線タグ10aの送信部12が同期要求信号を送信する(ステップSa2)。この同期要求信号をリーダ20は受信部21で受信する。この同期要求信号を受信して、それ以降に無線タグ10aから送信する無線信号の同期(送信のタイミングが割り当てられて確実にリーダが受信できる)に関する情報を同期関係情報応答として、リーダ20の送信部22から送信する(ステップSa3)。同期関係情報応答は、この応答を受け取ってから何秒後に送信するか、その送信の次からは何秒(或いは何分)毎に送信するかといった、この無線タグ10aとリーダ20間の同期確立および同期後確立後の無線タグ10aの送信の仕方に関する情報を含んでいる。
無線タグ10aはこの同期関係情報応答を受信部13で受け、この同期関係情報に従い、同期確立後の通常の送信を行う(ステップSa4、Sa5)。このような同期を確立することによって、複数のタグ10aのそれぞれに固有のタイミングが割り当てられるため、無線タグ10aからの送信データの衝突が回避され、リーダ20は無線タグ10aからの送信データを確実に受信できるようになる。
ここで仮に、リーダ20側が同期後の通常行う無線タグ10aの送信データを受信できない、すなわち、指定されたタイミングで、無線タグ10aの信号が無いと、次のような事が想定できるようになる。
(1)リーダ20の受信可能な範囲外へ無線タグ10aが移動してしまった。
(2)新たな他の無線タグ10aが現れて、この新たな他の無線タグ10aが送信した無線信号と衝突した。
(3)電池切れなど無線タグ10aの異常が発生した。
図2において、無線タグ10aに搭載された搭載センサ11からの時刻起動信号は、受信部13側にも働いて、停止していた受信機能を受信待機状態としている(ステップa1)。
リーダ20からの同期関係情報応答を受信する受信部13は、UHF帯(電波)を受信するため、受信待機状態においても電力消費は比較的大きい。そのため、搭載センサ11から時刻起動の信号の制御を受けて停止状態から受信待機状態にする構成とし、停止状態の期間を作ることで消費電力の削減をはかることができる。
ここで言う時刻起動とは、時計による厳密な時刻起動ではなく、例えば、光を照射することにより、無線タグ10aがその照射した時刻に合せて起動すること指している。この場合、例えば、港で特定の波長の照明を点灯させて、一斉にコンテナに取り付けた無線タグ10aを、その照明の点灯時刻に合せて起動させることができる。
また、振動(加速度)を与えることにより、無線タグ10aがその振動(加速度)を与えた時刻に合せて起動するようにしてもよい。この場合は、ガントリークレーンで吊り上げられる際にコンテナを掴む衝撃などを捉えて、一斉にコンテナに取り付けた無線タグ10aを、ガントリークレーンで吊り上げられる時刻に合せて起動させることができる。
図3及び図4は、同期的な起動を時計の時刻起動とするものである。図3に示す無線タグ10bの構成は、図1の搭載センサ11が内蔵の時計14に代ったものである。無線タグ10bに内蔵された時計14から時刻起動の信号が送信部12に送られて同期要求信号が送信される。これ以外の構成は図1と同じである。
図4は、この無線タグ10bとリーダ20の信号のやり取りと動作を示す。
なお、同図では無線タグ10bの送信部12における送信機能と受信部13における受信機能が停止している状態を一点鎖線の長方矩形で示す。時計14の時刻起動信号が働き、これらの送信・受信機能が動作(送信および受信信号待機)状態に移ると実線で示す。
同図に示す無線タグ10bとリーダ20の信号のやり取りと動作においては、無線タグ10bに内蔵された時計14から時刻起動の信号が無線タグ10bの送信部12へ働き(ステップSb1)、送信部12は、同期要求信号をリーダ20へ送信する(ステップSb2)。これ以降の無線タグ10bとリーダ20の動作や信号のやり取り(ステップSb3〜Sb5)は、図2のステップSa3〜Sa5と同じである。
また、リーダ20側が同期後の通常行う無線タグ10bの送信を受信できない、すなわち、指定されたタイミングで、無線タグ10bの信号が無い場合は、図2において、リーダ20側が同期後の通常行う無線タグ10aの送信を受信できない場合と同様の以下が想定できる。
(1)リーダ20の受信可能な範囲外へ無線タグ10bが移動してしまった。
(2)新たな他の無線タグ10bが現れて、この新たな他の無線タグ10bが送信した無線信号と衝突した。
(3)電池切れなど無線タグ10bの異常が発生した。
図4において、無線タグ10bに内蔵された時計14からの時刻起動信号は、受信部13側にも働いて、停止していた受信機能を受信待機状態としている(ステップSb1)。
UHF帯(電波)を受信する受信待機状態は電力消費が比較的大きいという図2と同様の理由により、内部時計14から時刻起動の信号の制御を受けて受信部13の受信機能を停止状態から受信待機状態にする構成とし、停止状態の期間を作ることで消費電力の削減をはかることができる。
図5及び図6は、同期的な起動が外部からの起動信号によるものである。図5に示す無線タグ10c内の構成は、図1の搭載センサ11が無く、無線タグ10cとは別にLF設定器/質問器30がある。このLF設定器/質問器30からの起動信号を、LF受信機能を有する無線タグ10cのLF受信部15が受信する。そして、この起動信号を受けたことで、無線タグ10cの送信部12が同期要求信号をリーダ20へ送信する。その他の構成は図1と同じである。このように、無線タグ10cの持つ受信機能は2種類あり、一方はUHF帯(電波)を受信する機能で、他方はLF(磁気)信号を受信する機能である。
また、LF設定器/質問器30は、LF信号を無線タグへ送信する装置である。「LF設定器」は、LF信号によって無線タグを制御する装置であり、また、「LF質問器」は無線タグからの応答(起動送信)を得るためにLF信号を送信する装置である。「LFゲート」は、LF信号を発信する送信機であり、「LF設定器/質問器」と同義である。
「LFゲート」の港における設置場所としては、ガントリークレーン(船からコンテナを運び出す岸壁に迫り出した専用のクレーン)などが想定される。また、「LFゲート」の送信距離は、100m程度である。
図6は、この無線タグ10cとリーダ20の信号のやり取りと動作を示す。
なお、図6では無線タグ10cの送信部12における送信機能と受信部13における受信機能が停止している状態を一点鎖線の長方矩形で示す。LF受信部15のLF受信信号が働き、これらの送信・受信機能が動作(送信および受信信号待機)状態に移ると実線で示す。
同図に示す無線タグ10cとリーダ20およびLF設定器/質問器30の動作とこれら機器間の信号のやり取りにおいては、まずLF設定器/質問器30からの起動信号を、無線タグ10c(複数の無線タグ10cでは起動信号が同期的になる)のLF受信部15の受信機能により受信する(ステップSc1)。これにより送信部12の送信機能が起動し(ステップSc2)、同期要求信号をリーダ20へ送信する(ステップSc3)。これ以降の無線タグ10cとリーダ20の動作やその2つの機器間の信号のやり取り(ステップSc4〜Sc6)は、図2のステップSa3〜Sa5と同じである。
また、リーダ20側が同期後の通常行う無線タグ10cの送信を受信できない、すなわち、指定されたタイミングで、無線タグ10cの信号が無い場合は、図2において、リーダ20側が同期後の通常行う無線タグ10aの送信を受信できない場合と同様の以下が想定できる。
(1)リーダ20の受信可能な範囲外へ無線タグ10cが移動してしまった。
(2)新たな他の無線タグ10cが現れて、この新たな他の無線タグ10cが送信した無線信号と衝突した。
(3)電池切れなど無線タグ10cの異常が発生した。
この無線タグ10cにおいては、LF信号を受信するLF受信部15は低消費電力で待ち受け(待機)状態とすることが可能である。従って、無線タグ10cの消費電力を低減するために、必要な時以外には、LF信号を受信する機能のみを有効にし、他の機能を停止させることが重要になる。
[第2の実施形態:予め書き込んだ情報に従ってタグが持つ受信機能の受信頻度を変更する方法]
第2の実施形態は、質問器がないがリーダ(受信器)が存在する場合で、受信機能を持つ無線タグの受信の頻度(間隔)の変更、すなわち同期の調整を無線タグ側から行う方式である。
質問器に該当するLFゲートが存在しない港においても、無線タグに装備された受信機能(RX)を起動させて、到着した港を認識する位置情報の電波を送信する専用の無線タグから送信されるデータを、無線タグが吸い上げることが重要である。
この動作を効果的に行うために、コンテナ船登載時に経由ルートを無線タグに書き込んでおき、LFゲートが存在しない港への到着する予定時刻の近傍においては、無線タグの受信頻度を大きくする。
なお、通常の無線タグは、送信機能のみを有し、受信機能を有していないが、本実施形態の無線タグは、受信機能を有しており、「Position Tag(位置タグ)」に対しては、「リーダ」として動作するため、「無線タグ(及びリーダ)」としている。
この「Position Tag」は、UHF波を利用して無線タグへ位置情報を送信する装置である。「LFゲート」の港における設置場所としては、「LFゲート」と同様、ガントリークレーンなどが想定される。また、「Position Tag」の送信距離は、数百m(〜1km)程度である。このため、ガントリークレーン以外に、港湾コンテナヤードの管理棟に設置することも可能である。
本実施形態では、全ての港において、「LFゲート」が存在せず、「Position Tag」が設置されていることを想定している。
一例として、具体的にコンテナ用無線タグ(及びリーダ)40を付けたコンテナ船が寄港した時刻を図7に示す。また、図8には、このコンテナ用無線タグ(及びリーダ)40の構成を、図9には、そのコンテナ用無線タグ(及びリーダ)40の動作の一例を示す。
ここでは、図7〜図9にそれぞれ示すコンテナ船の寄港予定とコンテナ用無線タグ(及びリーダ)40の構成とその動作をコンテナ船の寄港に併せて順に詳しく説明する。
あるコンテナ船の航海と寄港を図7に示している。このコンテナ船は、200X年6月16日13時48分に横浜港を出港している。その後、6月17日6時27分に名古屋港へ着港し、同日18時14分に名古屋港を出港、翌日6月18日8時17分に神戸港へ着港し、同日6月18日12時56分に神戸港を出港、さらに翌日6月19日10時12分に北九州港へ着港した。
この航海と寄港に合せて、コンテナ用無線タグ(及びリーダ)40を効果的に動作させるようにした機器の構成を示したものが図8であり、その動作状況を示したものが図9である。
図8に示す構成において、コンテナ用無線タグ(及びリーダ)40は、自身で時刻を持つタイマー41、寄港の予定を記録するメモリ42、またその予定をメモリ42へ記録したり変更したりする機能を有する書込部43、その記録された寄港予定とタイマー41の時刻情報からコンテナ用無線タグ(及びリーダ)40の起動や動作変更を判断する制御部44、制御部44に従って電波の受信などを行うRF機能を有する受信部45を持つ。このRF機能により、各港に設置された固有のIDを持ち、その港を特定する信号を発信しているPosition Tag90の信号(電波)を受信する。
図9は、コンテナ用無線タグ(及びリーダ)40が、予定された寄港時刻の前後30分の受信頻度をそれ以外の時の受信頻度(例えば10分毎)の5倍(2分毎)に増加させていることを示している。
例えば、神戸港に着港する予定時刻が200X年6月18日8時30分とコンテナ用無線タグ(及びリーダ)40の内部に記録されている。そこで、この前後30分間、つまり200X年6月18日8時から同日9時までは、コンテナ用無線タグ(及びリーダ)40は、受信頻度を2分間隔とする。これにより、神戸港に設置されたPosition Tag90からの電波信号を8時2分、8時4分、8時6分、8時8分、8時10分、…、8時30分、8時32分、…、8時56分、8時58分に受けることができ、イベント発生(着港)のより詳細な情報が蓄積できる。この場合は図7に示したように神戸港に着港したのは200X年6月18日8時17分だったので、コンテナ用無線タグ(及びリーダ)40の記録には200X年6月18日8時18分に(若しくは直前200X年6月18日8時16分に)神戸港のPosition Tag90からの電波信号を受けた記録が残される。
仮に、コンテナ用無線タグ(及びリーダ)40の受信頻度が変わらない(10分毎)場合には、神戸港の着港が200X年6月18日8時20分(若しくは200X年6月18日8時10分には港からの電波を受けられるとは考えにくいため、港に着いた後の同日8時30分)となるので、詳細な記録が残らない。
逆に、常に細かな(2分毎の)記録を残すためには、受信頻度に応じて電力の消費も増えるし、記録を蓄積するメモリ42の容量もあまり意味のないデータにより増えてしまう。これらの課題を、イベント予定と時刻を持つことで、この受信頻度を調整して克服している。
次に、着港時刻でタグから同期要求する実施形態について説明する。
この場合、コンテナ船登載時に経由ルートをタグに書き込んでおき、LFゲートが存在しない港への到着予定時刻前の近傍で、タグのほうから同期要求信号を送信して同期を確立する。
図10に示すコンテナ用無線タグ(及びリーダ)50の構成において、このコンテナ用無線タグ(及びリーダ)50は、自身で時刻を持つタイマー51、寄港の予定を記録するメモリ52、またその予定をメモリ52へ記録したり変更したりする機能を有する書込部53、その記録された寄港予定とタイマー51の時刻情報からコンテナ用無線タグ(及びリーダ)50の起動や動作変更を判断する制御部54、制御部54に従って電波の受信などを行うRF機能を有する受信/送信部55を持つ。このコンテナ用無線タグ(及びリーダ)50のRF機能には、2種類の受信機能RXがある。一方はUHF(電波)を受信する機能であり、受信待機にも消費電力は比較的多い。他方のLF(磁場)を受信する機能は、受信待機状態でも少ない消費電力で済む。
従って、コンテナ船が航海中は、UHF(電波)を受信する機能を停止させることで、電力消費を抑制できる。そして、コンテナ船が着港予定時刻に近づいた時に、コンテナ用無線タグ・リーダから同期要求信号を送信する。
図11に、着港時刻でコンテナ用無線タグ(及びリーダ)50から同期要求する例を示す。このコンテナ用無線タグ(及びリーダ)50のメモリ52には、寄港予定の港とその日時が書き込まれている。
なお、港に寄港していない期間、すなわちコンテナ船が航海中はコンテナ用無線タグ(及びリーダ)50の受信頻度は少ない。また、この期間には同期要求信号は送信しない。
ここで、その書き込まれた寄港予定の情報および時計機能のタイマー51により、ある港への着港予定時刻付近になると、コンテナ用無線タグ(及びリーダ)50は同期要求信号を送信し、これに合わせて受信頻度を増やす。この同期要求信号により港に設置されたリーダから同期情報応答が返送されると、その情報に従って同期が確立される。
この同期が確立すると、コンテナ用無線タグ(及びリーダ)50は同期要求信号の送信を止め、さらに受信頻度を増やして、より細かくPosition Tag91からの受信情報を得るようにする。
[第3の実施形態:リーダからの信号受信状況によってタグの受信頻度を変更する方法]
リーダから徐々に無線タグが離れていく場合、リーダの電波を無線タ
グが受信できなくなる。このようにリーダの電波を無線タグが受信できなくなった時に、
無線タグの受信の頻度を低く(少なく)する(すなわち、受信間隔を拡大する)ような同
期を無線タグ自ら行う。
その際にリーダからの電波が受信できなくなった無線タグは、無線タグに搭載されたセ
ンサからの入力が変化しない限り、受信間隔を大きくしていく。そしてまた、このような
無線タグは一定時間毎に同期要求信号を送信する。この無線タグ及びリーダの関係と、無
線タグの動作の様子を図12に示している。
また、仮に、無線タグが移動してリーダに再び戻ったり、別のリーダへ接近したりする
と、無線タグが一定間隔毎に送信したその同期要求信号をリーダが受けることになる。無
線タグからの同期要求信号をリーダが受ければ、その無線タグの同期が確立されるように
働く。この無線タグ及びリーダの関係と、無線タグの動作の様子を図13に示している。
また、この無線タグの構成を図14に示す。
以下に、上述のリーダ60から無線タグ70が移動して離れる場合(図12)、リーダ60へ向かって無線タグ70が移動して近づく場合(図13)について、それらの動作を併せて順に説明する。
図12では、リーダ60に電波が捕捉される範囲内に無線タグ70が最初にある状態で、この状態においては、無線タグ70がリーダ60からの信号を受信する受信間隔は短い。また同じ無線タグ70は、リーダ60へ同期要求信号を送信していない。その理由は、リーダ60に電波が捕捉される範囲に無線タグ70があって、既に当該無線タグ70が送信する同期が確立しているからである。この状態から無線タグ70が移動してリーダ60に電波が到達しなくなると、無線タグ70は受信間隔を広げる。加えて無線タグ70は、同期要求信号を送信するようになる。こうして、次にリーダ60の電波の捕捉範囲内になった時に備える。
図13は、無線タグ70の電波がリーダ60に到達しない場所にある状態での当該無線タグ70の動作を示している。この時の無線タグ70は受信間隔が広い。そして無線タグ70は、同期要求信号を送信している。
この無線タグ70が移動してリーダ60が電波を捕捉できる範囲内となると、同期要求信号にリーダ60が対応して、無線タグ70の送信の同期が確立される。そして無線タグ70が同期要求信号を送信停止し、代りに受信間隔を短くして頻繁にリーダ60から信号の受信を行うようになる。
以上のように無線タグ70がリーダ60の電波捕捉範囲内であるか電波の到達しない場所であるかにより動作を制御することで、受信待機のための消費電力を節約し、かつ効果的に同期確立を図ることができる。
このような動作を行う無線タグ70の構成について図14を参照しながら説明する。無線タグ70には、大まかに、送信機能を有する送信部75、受信機能を有する受信部71、制御部72、受信履歴(リーダから無線タグへ送られてくる信号を受信した時刻)を保持するメモリ74および時刻情報のタイマー73がある。
この無線タグ70は、リーダ60から起動(送信)要求信号を受信部71で受信すると、制御部72が、同期確立後においては通常信号を送信するように送信部75を動作制御する。また、受信部71もリーダ60と同期した受信間隔が短い動作に制御される。
しかし、メモリ74内の受信履歴とタイマー73からの情報に基づき、リーダ60からの無線信号が暫く受信されていない(例えば、受信履歴の最も近い数回分の受信時刻と、その時点のタイマー73の時刻との差が、同期の間隔の数倍以上となった場合)と判断すると、無線タグ70の制御部72は送信部75に対して同期要求信号を送信するように制御する。また同時に、受信部71に対しては、リーダ60から送り返される同期関連情報を待ち受けるように受信間隔が長い受信待機状態にする。
[第4の実施形態:リーダや周囲に他のタグが一切ない場合に、タグ自ら同期を決める方法]
本実施形態において、無線タグは、当該無線タグに装備された現在のセンサの状態変更をトリガーとして、無線タグが持つアクチュエータの動作、電波の発信、ログ保存などを行う。または、無線タグに蓄積された過去の一定期間の状態継続をトリガーとして無線タグが持つアクチュエータの動作、電波の発信、ログ保存などを行う。あるいは、自らの過去の履歴を参照して、送信など変更や継続の判断を行う。これにより、リーダ(質問器、受信器)や周囲にある他の無線タグなどが一切ない場合にも(無駄な送信などの電力消費を避ける)適切な対応ができる。
この自ら同期を決める無線タグ80の構成を図15に、その無線タグ80の動作を図16に示す。また、図17にはこの無線タグ80が複数ある状況を示した。
図15に示すように、無線タグ80は、次に挙げる様々な構成要素からなる。
第1に、振動センサや照度センサなどの各種センサ81がある。振動センサは固定されているものが誰かが手を触れたりして動かされることを認識できる。また、照度センサは夜から昼になったり、倉庫内などでは照明が点灯されたりして、作業が開始されることが想定される。
第2に、このセンサ81からの状況変化信号を情報入力とする制御部82がある。
そして第3に、この制御部82により制御されるLED(Light Emitting Diode)やブザーなどのアクチュエータ83(ここでは、何らかの作動を行う装置やデバイスのことを指す)がある。LEDは発光、ブザーは音により上述の状況変化をユーザに知らせることができる。例えば、無線タグ80が振動して、振動センサが起動した時や、無線タグ80がリーダからの電波が届く範囲外に移動した時などにLEDやブザーを動作させ、その旨をユーザに知らせることができる。
また同様に、制御部82により制御されるRF機能を有する受信/送信部84が第4にあり、このRF機能は、電波を送信したり、電波の受信待機をしたりする。
第5は、同じく制御部82に制御され、前述した状況変化のログを記録に保存するログ保存部85と、第6にその保存先の記録メモリ86がある。
図16は、この無線タグ80の動作を示しているが、(a)は、センサ81として振動センサを搭載した無線タグ80であり、無線タグ80が動かされたと認識できる程度に振動センサが働くと、無線タグ80の受信/送信部84におけるRF機能(受信機能)を頻繁に動作させる。その後暫く(例えば20分程度)センサ81が働かなければ、受信頻度を今度は減らすようにする。
図17は、この無線タグ80が複数ある状況を示しており、(a)のように複数の無線タグ80が一斉に振動を与えられて、それら無線タグ80同士で同期が確立される。すなわち、停泊したコンテナ船上に、無線タグ80を取り付けたコンテナが積まれた状態で載せられており、コンテナ積込時に振動が加わる。ガントリークレーンより特定の(タグ動作の同期に関する)振動を掴んだ無線タグ80を介して、コンテナ船全体に積まれたコンテナの無線タグ80へ伝える。
また、図16(b)は、センサ81として照度センサを搭載した無線タグ80である。この無線タグ80では、照度センサが明るいと捉えている期間、受信/送信部84のRF機能(受信機能)を頻繁に動作させるようにする。逆に照明が消え暫く照度センサが働かなければ受信頻度を減らすようにする。図17(b)に示すように複数の無線タグ80が一斉に照明を受けると、それら無線タグ80同士で同期が確立される。すなわち、コンテナヤードに無線タグ80を取り付けたコンテナが多数置かれており、ここで専用ライト(照明)が点灯される。このライト照明の光により、タグ動作の同期が与えられる。
きめ細かな情報を得ようとして常に受信頻度が多い待機状態にすると、無線タグに搭載可能な電池の容量と比較して、多大な電力を消費することになる。しかし、本実施例のような受信頻度の制御を行うことによって、消費電力を削減することができる。
また、周囲の無線タグ同士で同期を確立することができるため、ある無線タグから他の無線タグに対して何らかの報知が必要になった場合に、受信機能が動作するタイミングで送信を行うことにより確実に報知を行うことができる。同期が確立できていないと、他の無線タグからの報知を受信するためには、常に受信状態を確保しなければならず、多大な電力を消費することになる。
さらに、過去の履歴からタグ動作を変更する方法として、過去の一定期間の状態継続や変化の動向をトリガーとして、アクチュエータの動作、電波の発信、ログ保存などを行う事例を説明する。
ここでは、加速度センサが搭載された無線タグを想定する。この無線タグに各種の運送手段例えば、トラックや鉄道、船舶、航空機に対して運送時の揺れる加速度変化の定型パターンが記憶されている。この記憶されたパターンと実際の運送時の加速度変化を照合してどの運送手段にあるのかが推定されるので、その推定された運送手段を当該無線タグ内のメモリへ記録しておけば、後でその記録を読み出すことでどのような輸送手段でどれだけ運ばれてきたかという履歴を得ることができる。
図18に加速度の変化から無線タグが移動中の状況(何により運搬されているか)を判断した結果を記録する例を示す。
この図18中に幾つかの輸送手段を挙げているが、その輸送手段による加速度の変化には、それぞれ特徴がある。貨物鉄道輸送、貨物航空輸送、貨物トラック輸送、貨物船海上輸送、とそれらの加速度の典型的な変化パターンを示している。加えて、フォークリフトやクレーンなどによる貨物積替え作業があり、この際の加速度の変化も示している。
これらの加速度の変化の特徴を無線タグが判断して、その移動手段が何であり、何時から何時までがその移動手段であったのか記録に残すことができる。
以上のことから無線タグによって、その移動手段がどのように使われて輸送されたかという情報を得ることができる。
次に、温度センサを搭載する無線タグについて説明する。
温度センサを搭載した無線タグが屋外に置かれた場合、気温の変化が早朝に最も低く、お昼にかけて気温が上昇し、昼過ぎに最高となり、夕方夜翌朝まで気温が下降するという温度変化が一般に観測される。この気温変動を利用して、最低気温や最高気温の観測データを電波で送信したり、或いはメモリへ蓄積したりする簡易な観測機能が容易に実現できる。
図19に、温度変化の代表値により動作する気象(気温)観測用無線タグ100の構成を示す。
この気象(気温)観測用無線タグ100は、温度センサ110が装備されている。この温度センサ110から取得される情報をメモリ102に書き込む機能を有するセンサ情報取得部101を備え、このメモリ102には気温変化を蓄積する。さらに、気象(気温)観測用無線タグ100は、時計機能を有するタイマー103、RF機能を有する送信部105、及び、タイマー103から取得した時刻およびメモリ102から読み出した気温の変化の履歴により送信部105のRF機能を制御する制御部104を有する。
図20では、5日間に渡り屋外(日陰)に温度センサ110を搭載した気象(気温)観測用無線タグ100を設置して得られた温度変化の実測データをグラフに示す。この温度変化は、凡そ毎日早朝に最低気温を記録し、お昼過ぎに最高気温となっている。唯一例外的に天候が悪い場合には、最高気温が前日からその日に移った時間となっている。しかし、この様な場合でもこの図20のグラフがあれば、温度の変化動向から最高気温と最低気温など代表値を得ることは容易い。
そしてこの蓄積された気温変化(図20の温度変化)とタイマー103による時計機能から制御部104が、例えば上記に説明したように毎日の最高気温と最低気温(図20の温度変化グラフでの○で囲んだポイント)などの代表値を求め、その結果を送信部105のRF機能を動作させて、情報収集基地局へ送信する。この際、代表値の結果を数日分まとめて情報基地局へ送信してもよいし、代表値の結果が求められた時にその度、情報基地局へ送信してもよい。
本発明は、アクティブ型の無線タグの消費電力を抑制して更なる寿命を延ばすと共に必要な時に無線タグを効果的に動作させる。これにより、これまでは困難であった長期間の無線タグの使用が可能になり、新たな用途拡大が望める。
センサ起動をトリガーとする無線タグの構成を示すブロック図である。 図1に示す無線タグの信号のやり取りと動作を示す図である。 時計の時刻起動により同期的な起動を行う無線タグの構成を示すブロック図である。 図2に示す無線タグの信号のやり取りと動作を示す図である。 外部からの同期信号により同期的な起動を行う無線タグの構成を示すブロック図である。 図5に示す無線タグの信号のやり取りと動作を示す図である。 コンテナ用無線タグを付けたコンテナ船の寄港状況を示す図である。 寄航時刻で同期要求を行うコンテナ用無線タグ(及びリーダ)の構成を示すブロック図である。 図8に示すコンテナ用無線タグ(及びリーダ)の動作を示す図である。 着港時刻で同期要求を行うコンテナ用無線タグ(及びリーダ)の構成を示すブロック図である。 図10に示すコンテナ用無線タグ(及びリーダ)の動作を示す図である。 リーダからの受信状況によるタグ受信頻度の変更方法を示す図である。 リーダからの受信状況によるタグ受信頻度の変更方法を示す図である。 リーダからの受信状況により受信頻度を変更するタグの構成を示すブロック図である。 自ら同期を決める無線タグの構成の構成を示すブロック図である。 図15に示す無線タグの動作を示す図である。 自ら同期を決める無線タグが複数ある状況を示す図である。 加速度の変化からタグ状況を判断した結果を記録する例を示す図である。 温度変化の代表値により動作する気象(気温)観測用無線タグの構成を示すブロック図である。 図19における温度センサで得られた温度変化の例を示す図である。 従来技術の無線モジュールにおける同期と消費電流を説明するための図である。
符号の説明
10a、10b、10c、70、80…無線タグ
11…搭載センサ
12、22、75、105…送信部
13、21、45、71…受信部
14…時計
15…LF受信部
20、60…リーダ
30…LF設定器/質問器
40、50…コンテナ用無線タグ(及びリーダ)
41、51、73、103…タイマー
42、52、74、102…メモリ
43、53…書込部
44,54、72、82、104…制御部
55、84…受信/送信部
81…センサ
83…アクチュエータ
85…ログ保存部
86…記録メモリ
90、91…位置タグ(Position Tag)
100…気象(気温)観測用無線タグ
101…センサ情報取得部
110…温度センサ

Claims (6)

  1. 無線によりリーダと通信を行う無線タグであって、
    当該無線タグに搭載されたセンサからの信号、該無線タグに搭載された時計からの時刻同期、または、外部からの起動信号をトリガーとしてリーダへ同期要求信号を送信する送信部と、
    該トリガーにより受信待機状態となり、しかる後に、該同期要求信号に対応して前記リーダが送信する同期信号を受信する受信部とを備え、
    前記受信部の受信した同期信号により前記リーダとの間の同期を確立する、
    ことを特徴とする無線タグ。
  2. リーダから電波により信号を受信する受信部と、
    リーダへ電波により信号を送信する送信部とを有し
    制御部は、
    前記受信部においてリーダからの電波が受信できなくなったことを検出した場合に、前記受信部における受信間隔を広くするよう制御してリーダから送り返される同期関連情報の待ち受け状態とし、かつ、前記送信部は該受信間隔と等間隔で同期要求信号を送信するよう制御
    前記受信部においてリーダからの電波が受信できるようになったことを検出した場合に、前記受信部における受信間隔を狭くするよう制御してリーダからの信号の受信を行い、かつ、前記送信部における同期要求信号の送信を停止するよう制御する、
    とを特徴とする無線タグ。
  3. センサと、
    前記センサが検出した状態の所定期間の継続をトリガーとして、アクチュエータの動作、電波の発信、または、ログの保存を行わせる制御部と、
    を備えることを特徴とする無線タグ。
  4. 無線によりリーダと通信を行う無線タグの動作制御方法であって、
    当該無線タグに搭載されたセンサからの信号、該無線タグに搭載された時計からの時刻同期、または、外部からの起動信号をトリガーとしてリーダへ同期要求信号を送信し、
    また、該トリガーにより受信待機状態となり、しかる後に、該同期要求信号に対応して前記リーダが送信する同期信号を受信し、
    受信した同期信号により前記リーダとの間の同期を確立する、
    ことを特徴とする無線タグの動作制御方法。
  5. 無線タグの動作制御方法であって、
    前記無線タグは、
    リーダから電波により信号を受信する受信部と、
    リーダへ電波により信号を送信する送信部と、
    を備えており、
    前記受信部においてリーダからの電波が受信できなくなったことを検出した場合に、前記受信部における受信間隔を広くしてリーダから送り返される同期関連情報の待ち受け状態とし、かつ、前記送信部は該受信間隔と等間隔で同期要求信号を送信するよう制御し
    前記受信部においてリーダからの電波が受信できるようになったことを検出した場合に、前記受信部における受信間隔を狭くしてリーダからの信号の受信を行い、かつ、前記送信部における同期要求信号の送信を停止するよう制御する、
    ことを特徴とする無線タグの動作制御方法。
  6. 無線タグの動作制御方法であって、
    当該無線タグの備えるセンサが検出した状態の所定期間の継続をトリガーとして、アクチュエータの動作、電波の発信、または、ログの保存を行う、
    ことを特徴とする無線タグの動作制御方法。
JP2006074200A 2006-03-17 2006-03-17 無線タグ、及び、無線タグの動作制御方法 Active JP4545703B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006074200A JP4545703B2 (ja) 2006-03-17 2006-03-17 無線タグ、及び、無線タグの動作制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006074200A JP4545703B2 (ja) 2006-03-17 2006-03-17 無線タグ、及び、無線タグの動作制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007249751A JP2007249751A (ja) 2007-09-27
JP4545703B2 true JP4545703B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=38593953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006074200A Active JP4545703B2 (ja) 2006-03-17 2006-03-17 無線タグ、及び、無線タグの動作制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4545703B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5201005B2 (ja) * 2009-03-03 2013-06-05 富士通株式会社 無線タグの制御方法、無線タグ及び無線タグの制御プログラム
JP5556528B2 (ja) * 2010-09-16 2014-07-23 株式会社デンソーウェーブ 監視システム
JP2016092572A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 株式会社オプトエレクトロニクス 資産管理システム、電子タグ、基地局およびサーバ
JP2020513616A (ja) * 2016-11-28 2020-05-14 ヒルシュマン カー コミュニケーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHirschmann Car Communication GmbH 加速度センサの信号評価
EP3499421A1 (fr) * 2017-12-15 2019-06-19 The Swatch Group Research and Development Ltd Module à transpondeur rfid pour une communication d'informations à un dispositif de lecture
CN112041865A (zh) * 2018-03-01 2020-12-04 联邦科学与工业研究组织 对象监控***
JP6931948B1 (ja) * 2021-01-08 2021-09-08 Biologging Solutions株式会社 情報処理装置
JP7279844B1 (ja) * 2022-11-11 2023-05-23 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 認証システム、学習装置、推論装置、学習方法、推論方法、学習プログラム、および推論プログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62291224A (ja) * 1986-06-11 1987-12-18 Fujitsu Ten Ltd デ−タ収集方式
JPH07131404A (ja) * 1993-11-01 1995-05-19 Fujitsu Ltd 移動通信に於ける可変間欠受信制御方式
JP2005249566A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Mitsubishi Electric Corp 位置検出装置及び位置検出方法及びプログラム
JP2005316724A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Matsushita Electric Works Ltd アクティブ型rfidタグ
JP2006048630A (ja) * 2003-09-03 2006-02-16 Sharp Corp 制御装置、通信装置、通信機器、電子装置、および情報処理装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62291224A (ja) * 1986-06-11 1987-12-18 Fujitsu Ten Ltd デ−タ収集方式
JPH07131404A (ja) * 1993-11-01 1995-05-19 Fujitsu Ltd 移動通信に於ける可変間欠受信制御方式
JP2006048630A (ja) * 2003-09-03 2006-02-16 Sharp Corp 制御装置、通信装置、通信機器、電子装置、および情報処理装置
JP2005249566A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Mitsubishi Electric Corp 位置検出装置及び位置検出方法及びプログラム
JP2005316724A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Matsushita Electric Works Ltd アクティブ型rfidタグ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007249751A (ja) 2007-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4545703B2 (ja) 無線タグ、及び、無線タグの動作制御方法
KR101212862B1 (ko) 태그에서 배터리 전력을 보존하는 방법과 장치
US10318769B2 (en) Wireless tag apparatus and related methods
CN107533788B (zh) 用于监视所运输的物品的***和方法
US8305190B2 (en) Method and apparatus for power management for a radio frequency identification system
FI126720B (fi) Menetelmä, järjestelmä ja laitteet datan keräämiseksi
KR20060009854A (ko) 다중모드 무선 근거리 통신망/무선 주파수 식별 자산 태그
US20100302009A1 (en) Data exchange with an m2m device using short range radio communication
JP2007312177A (ja) Rfidシステム
JP4038443B2 (ja) コンテナ装置及びコンテナ管理システム
US9959434B1 (en) Bi-directional communication system for logistic tracking
EP2310978B1 (en) Energy-conserving triggered id system
JP4966991B2 (ja) 移動客体に対するネットワーク構成管理システム及び方法
US20230025103A1 (en) Multi-communication-interface system for fine locationing
US11956694B2 (en) Tracking sensor arrangement for detection of a tracking unit, and device and method thereof
JP2007329561A (ja) 無線タグ、物品管理システム及び無線タグが装着された物品の管理方法
JP4037421B2 (ja) タグシステム、icタグ、icタグ制御方法、プログラム
US8874734B1 (en) Enhanced ZigBee mesh network with dormant mode activation
JPWO2004069702A1 (ja) コンテナ管理装置およびコンテナ管理方法
JP6313543B2 (ja) Rfidタグ及びこれを用いた物品管理システム
JP6448573B2 (ja) データロガー及びログシステム
CN201165451Y (zh) 集装箱安全智能监测***
US20120081210A1 (en) Portable electronic device and recording medium
JP4463822B2 (ja) 非接触型通信システム
JP6254472B2 (ja) Rfidタグ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100622

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100630

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4545703

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350