JP4537745B2 - リニアモータ - Google Patents

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Description

本発明はリニアモータに関し、特に、固定子を構成するヨークをリング状に形成して、このヨーク毎にそれぞれの電機子巻線が配置されると共に、このヨークの中心部に空隙を介して設けられた可動子が往復駆動するリニアモータに関する。
従来のリニアモータは、丸い形状の回転機の中央を切り開いて直線形状に展開した構造のものが主に使用されている。そのリニアモータは、電機子巻線を有する固定子と、この固定子に空隙を介して相対移動可能に支持される可動子とで構成されている。したがって、従来のリニアモータは、固定子と可動子との間に大きな磁気吸引力が働いて、可動子の支持機構に大きな負担が加わるため、装置全体が大型化している。
その中で、固定子と可動子との間に働く磁気吸引力を相殺して、可動子の支持機構への負担を軽くするために、C型ヨークに電機子巻線を有する固定子が空隙を介して可動子を挟むように構成されたリニアモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−174418号公報(段落番号0006、図1、図2)
しかしながら、前記特許文献1のリニアモータにおいては、1つの固定子ユニットに複数の電機子巻線が巻回されているため、構造が複雑になっている。
さらに、隣接する固定子磁極には、相違した電機子巻線が巻回される構造になっていることにより、それぞれの固定子の占有スペースおよび磁気ピッチが広くなっているため、リニアモータ全体が大型化するという問題点がある。
そこで、本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、コンパクトな構造で、かつ固定子と可動子との間に働く磁気吸引力が相殺されるリニアモータを提供することにある。
さらに、本発明は、固定子と可動子間の相対移動変位に対するインダクタンスの変化量を小さくし、推力リップルを低減させることを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るリニアモータは、電機子巻線を有する一次側部材と、永久磁石を有する二次側部材とが相対的に移動可能に構成されるリニアモータであって、前記一次側部材は、四角形のリング状に形成されて電機子歯を有するヨークと、当該ヨークに巻回された前記電機子巻線と、で磁気回路を構成し、前記ヨークの前記永久磁石と対向する面には、空隙を介して前記永久磁石の表裏両面に対向して一対の前記電機子歯を配置し、前記ヨークは、前記二次側部材の長手方向に沿って複数個配置されて、当該ヨークに巻回された電機子巻線の配置位置と、当該ヨークに隣設された他のヨークに巻回された電機子巻線の配置位置とが相違すると共に、当該ヨークに巻回された前記電機子巻線は、当該ヨークの内側の上下中央部からそれぞれ突出して設けられた前記電機子歯から離れた左右の上下端部の一方側に巻回され、前記他のヨークの電機子巻線は、前記他のヨークの左右の上下端部の他方側に巻回されていることを特徴とする。
本発明によれば、リニアモータは、二次側部材の長手方向に沿って配置した例えば奇数番目のヨークの電機子巻線の配置位置と、隣設された偶数番目のヨークの電機子巻線の配置位置とが相違することにより、一次側部材と二次側部材との間に働く磁気吸引力を相殺し、かつ各一次側部材間を狭い間隔で配置できるようにして、リニアモータ全体をコンパクトにすることができる。
また、電機子歯列の間に二次側部材が配列されて、相対移動変位に対するインダクタンスの変化量を小さくすることができるため、推力リップルを低減することができる。
本発明に係るリニアモータによれば、一次側部材と二次側部材との間に働く磁気吸引力を相殺して、各一次側部材間の磁気ピッチを狭くすると共に、ヨークの高さを低く設定できるようにしてコンパクトな構造にしたことで、リニアモータ全体のコンパクト化を図ることができる。
また、本発明は、一次側部材と二次側部材との間の相対移動変位に対するインダクタンスの変化量を小さくして、推力リップルを低減させることができる。
以下、図1〜図20を参照して、本発明の実施の形態に係るリニアモータを説明する。
なお、リニアモータは、設置する方向によって上下左右の向きが変化するため、その方向は任意であるが、以下、図1の図面の左右方向を左右方向とし、その方向から90度相違する方向を上下方向として説明する。
≪リニアモータ≫
まず、図1を参照してリニアモータRの構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るリニアモータの基本構成図を示す概略図である。
図1において、リニアモータRは、左右の両端または外周部を固定体(図示せず)に固定して、電機子歯5が巻回された電機子巻線3を有する固定子(一次側部材)1と、この固定子1に相対的に移動可能に設けられて永久磁石Mを有する可動子(二次側部材)2と、を主に構成されている。このリニアモータRは、前記電機子巻線3に電力供給装置(図示せず)から交流電流が供給されると、可動子2が駆動するように構成されている。このとき、電機子巻線3は、熱を発するため、その熱を冷却するための後記する冷却装置9(図20参照)が電機子巻線3に当接して配置されている。本実施の形態では、固定子1はベース(図示せず)に固定され、可動子2は移動可能にベースに配置されている。しかし、可動子2をベースに固定し、固定子1を移動可能にベースに配置する構成でも構わない。
≪固定子≫
前記固定子1は、可動子2に対して固定された状態に配置されるものであり、同一形状のものを可動子2の移動方向に沿って所定間隔(磁気ピッチP(図10参照))で複数個配置して、後記する複数の固定子ユニットY(図3参照)を構成してなる。この固定子1は、ヨーク4と、電機子歯5と、電機子巻線3と、後記するガイドレール6(図14参照)とから構成されている。そして、固定子1は、リング状に形成されたヨーク4と、電機子巻線3が巻回され、対向して配置された電機子歯5とで磁気回路を構成している。
なお、固定子1は、特許請求の範囲に記載の「一次側部材」に相当する。
≪ヨーク≫
前記ヨーク4は、例えば、中央部に空間がある四角形のリング状に形成された鋼板などを積層してなる磁性体であり、その空間の中心部に永久磁石Mが移動可能に配置されている。このヨーク4は、永久磁石Mの表裏両面に対向して、その永久磁石Mに空隙を介して電機子歯5,5が上下に配設されている。このヨーク4には、永久磁石Mの左右端部に設けられたスライダ7,7に対向して、左右の内側にガイドレール6,6が設置されている。ヨーク4は、例えば、後記で詳しく説明するように、複数組み立ててなり、各ヨーク4同士を固定するための貫通孔4aが外周部の近傍に穿設されている。
なお、リング状のヨーク4は、複数に分割したものを互いに組み合わせて形成したものであっても良い。
≪電機子歯≫
前記電機子歯5は、電機子巻線3が巻回される鉄心であり、例えば、前記ヨーク4と同じ厚さの同じ材料によって形成されている。この電機子歯5は、そのヨーク4の上下の内周位置側にそれぞれ固定または一体成形されている。例えば、リング状の電機子歯5は、ヨーク4の上下中央部の内面にそれぞれ形成された固定溝4bに、電機子歯5の係止突起5cを嵌着することによって固定されている。
前記係止突起5cおよび固定溝4bは、互いに横方向から挿入して嵌着し、電機子歯5がヨーク4から永久磁石M側に脱落しないように、例えば、それぞれ台形状に形成されている。
≪電機子歯とヨークとの厚さ関係≫
図2は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子歯とヨークとの厚さ関係を示す図で、(a)はヨークの概略正面図、(b)は(a)のX−X断面図である。
リング状のヨーク4と電機子歯5の組み合わせを可動子2(図示せず)の長手方向に沿って鋼板を積層する場合は、ヨーク4の積厚W1を電機子歯5の電機子巻線3が配置された電機子磁極部分の積厚W2より、厚くすることによって、磁気回路の構成上、ヨーク4の磁気飽和を緩和させることができるようになる。
例えば、ヨーク4を形成する鋼板の積厚をW1、電機子歯5の電機子巻線3が配置された電機子磁極部分の鋼板の積厚をW2、ヨーク4の横方向に伸びる箇所の高さをh1、ヨーク4の縦方向に伸びる箇所の幅をh2、ヨーク4の横方向に伸びる箇所の断面積をS1、ヨーク4の縦方向に伸びる箇所の断面積をS2、電機子歯5の横断面積をS3とすると、ヨーク4の横方向に伸びる箇所の断面積S1は、
S1=h1×W1
であり、
ヨーク4の縦方向に伸びる箇所の断面積S2は、
S2=h2×W1
であり、
電機子歯5の横断面積S3は、磁束がヨーク4の左右から電機子歯5に流れるため、
S3=S1×2≒S2×2
になるように形成されている。
このため、ヨーク4の積厚W1は、
W1>W2
とすることにより、ヨーク4の積厚W1に反比例してヨーク4の高さh1および幅h2を短くすることができるため、リニアモータR全体の高さhを低くする効果がある。
≪ダミー磁極≫
図3は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子歯の変形例を示す図で、(a)は各固定子ユニットの電機子歯間にダミー磁極を介在させたときの状態を示す概略図、(b)は電機子歯にダミー磁極を設置したときの状態を示す概略図である。
図3(a)に示すように、所定の磁気ピッチP間隔で配置された固定子ユニットY(Y1,Y2,Y3)の隣り合う電機子歯5(51,52,53)間には、それぞれ電機子巻線3を巻回していない磁性体からなるダミー磁極50aを分割して介在させても良い。
また、図3(b)に示すように、固定子ユニットY(Y1,Y2,Y3)の電機子歯5(51,52,53)には、それぞれ対向する側の面の前後側の端部に、略羽状のダミー磁極50bをそれぞれ一体に設置しても良い。
このように、電機子歯5にダミー磁極50aまたは50bを配置することにより、可動子2を移動するときに、相対移動変位に対する推力リップルを小さくすることができるため、騒音および振動を低減して、可動子2の移動を滑らかにすることができる。
なお、前記ダミー磁極50a,50bの代わりに磁気楔でも良い。
≪電機子歯の変形例≫
図4は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子歯の変形例を示す図で、(a)は電機子歯に溝を形成した状態を示す概略図、(b)は電機子歯を曲面状に形成した状態を示す概略図である。
図4(a)に示すように、前記電機子歯5は、可動子2と対向する面に凸凹状の溝5dを形成している。なお、この溝5dは、電機子歯5を形成する磁性体を切削加工して形成しても良いし、異なる大きさの積層鋼板を張り合わせることによって形成しても良い。この場合、小さい積層鋼板を両端に配置して、可動子2が動く方向の電機子歯5の両端側に切欠形状のギャップを形成して、電機子歯5の中心部のギャップと電機子歯5の両端側のギャップとに差を付けて相違させても良い。
また、図4(b)に示すように、電機子歯5は、可動子2の対向面をその可動子2に対して曲面状に形成し、電機子歯5の中心部のギャップG1と電機子歯5の両端側のギャップG2とに差を付けて相違させても良い。
このように、電機子歯5の可動子2が動く方向側の両端に溝5dまたは丸い曲面状のギャップG2を形成したことにより、電機子歯5の両端の磁束を減少させることができる。これにより、可動子2が各固定子ユニットY間をガクガクと移動することを防止して、可動子2の動きを滑らかにすることができる。
≪板部材≫
図5は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子歯に板部材を張り合わせた状態を示す概略図である。
図5に示すように、所定の磁気ピッチPの間隔で配置された電機子歯5は、可動子2との対向面に板部材5eを張り合わせても良い。この板部材5eは、上下に配置された全部の電機子歯5間に圧入される薄い板状の磁性体からなり、その前後方向の端部には可動子2を挿入し易くするための案内部5fが形成されている。
電機子歯5は、板部材5e間に可動子2を配置することで、電機子歯5と可動子2との間の空隙に塵埃などのゴミが侵入することを防止する効果もある。また、板部材5eは、可動子2が上下に配置された電機子歯5のどちらかに偏って配置された場合、永久磁石Mの表面が電機子歯5の対向面に直接当接しないため、可動子2および電機子歯5を保護する機能も備えている。
なお、前記板部材5eは、非磁性体であっても良い。
また、電機子歯5は、前記した図3(a)、(b)、図4(a)、(b)および図5に示す形状のものを適宜に組み合わせて使用しても良い。
≪可動子≫
図6は、本発明の実施の形態に係るリニアモータの可動子を示す平面図である。
図6に示す可動子2は、固定子1(図1参照)に対して磁力によって移動する部材であり、永久磁石Mと、この永久磁石Mの両端に一体に設けられたスライダ7とから構成されて、ヨーク4(図1参照)の中央部に水平に移動可能に配置されている。この可動子2は、移動方向である長手方向に沿ってスライダ(支持機構)7を備えており、このスライダ(支持機構)7に合わせてヨーク4の対向位置に設けたガイドレール6に案内されて移動する。前記可動子2は、多数の永久磁石Mを所定間隔(永久磁石の磁極ピッチI)でN極とS極とを交互に1列に並べた細長い略帯状のものからなる。
なお、可動子2は、特許請求の範囲に記載の「二次側部材」に相当する。
≪永久磁石≫
前記のように、永久磁石Mは、N極とS極とを交互にして所定間隔(永久磁石の磁極ピッチI)で配置されている。
なお、永久磁石Mは、スキューして向きを90度変えても良い。また、永久磁石Mは、N極とS極間の所定間隔Iを変化させても良い。さらに永久磁石Mは、その形状を四角形以外の形状のものに適宜に変更しても良い。
また、図6に示す可動子2を構成する永久磁石Mは、強磁性体であっても良く、あるいは永久磁石Mと強磁性体とを組み合わせた構造のものであっても良い。
さらに、永久磁石Mは、空心コイルによる電磁石、もしくは強磁性体にコイルを巻いた電磁石をN極とS極とを交互の順番で配置したものであっても良く、それらを適宜に選択してリニアモータRに使用することが可能である。
≪電機子巻線≫
図7は、本発明の実施の形態に係るリニアモータの電機子巻線の配置を示す要部斜視図である。
図7に示すように、電機子巻線3は、ヨーク4から内側に突出したそれぞれの電機子歯5の一箇所に巻回される導電線である。例えば、各固定子ユニットY1,Y2において、一方の電機子巻線31a,31bは、電機子歯51a,51bの基端部(ヨーク側)に巻回され、他方の電機子巻線32a,32bは、電機子歯52a,52bの先端部(可動子側)に巻回されている。このように、電機子巻線3は、互いに向き合って配置された電機子歯5の基端部、または先端部の逆の位置にそれぞれ相違させて巻回されている。
また、電機子巻線3は、例えば、可動子2の長手方向に沿って配置した図8に示す第1番目(奇数番目)の固定子ユニットY1と図9に示す第2番目(偶数番目)の固定子ユニットY2において、第1番目(奇数番目)のヨーク41の電機子巻線31a,31bの配置位置と、その隣り合う第2番目(偶数番目)のヨーク42の電機子巻線32a,32bの配置位置とが、基端部と先端部との逆の位置にそれぞれ相違するように配置されている。
≪電機子巻線の配置≫
図8は、本発明の実施の形態に係るリニアモータの電機子巻線の配置を示す図で、奇数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図である。
図8に示すように、例えば、第1番目、第3番目、第5番目、第7番目および第9番目の奇数番目の固定子ユニットY1,Y3,Y5,Y7,Y9において、上側の電機子巻線31a,33a,35a,37a,39aは、可動子2から離れた各電機子歯5の基端部に巻回されている。
そして、奇数番目の固定子ユニットY1,Y3,Y5,Y7,Y9において、下側の電機子巻線31b,33b,35b,37b,39bは、可動子2の近傍に位置する各電機子歯5の先端部に巻回されている。
図9は、本発明の実施の形態に係るリニアモータの電機子巻線の配置を示す図で、偶数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図である。
図9に示すように、例えば、第2番目、第4番目、第6番目および第8番目の偶数番目の固定子ユニットY2,Y4,Y6,Y8において、各電機子巻線32a,32b,34a,34b,36a,36b,38a,38bは、隣に設置されることになる前記奇数番目の固定子ユニットY1,Y3,Y5,Y7,Y9の電機子巻線31a,31b,33a,33b,35a,35b,37a,37b,39a,39bと逆の位置に配置されている。すなわち、上側の電機子巻線32a,34a,36a,38aは、可動子2の近傍に位置する各電機子歯5の先端部に巻回されている。そして、偶数番目の固定子ユニットY2,Y4,Y6,Y8において、下側の電機子巻線32b,34b,36b,38bは、可動子2から離れた各電機子歯5の基端部に巻回されている。
図10は、本発明の実施の形態に係るリニアモータの電機子巻線の配置状態を示す概略図である。
奇数および偶数の固定子ユニットY1,Y2〜Y8,Y9をその順番に組み付けると、図10に示すような状態になる。すなわち、図8に示す奇数番目の固定子ユニットY1,Y3,Y5,Y7,Y9の各電機子巻線31a,31b,33a,33b,35a,35b,37a,37b,39a,39bと、図9に示す偶数番目の固定子ユニットY2,Y4,Y6,Y8の各電機子巻線32a,32b,34a,34b,36a,36b,38a,38bとは、電機子歯5に巻回する位置を、それぞれ交互に基端部と先端部とに入れ替えて配置されている。これらを図10に示すように固定子ユニットY1〜Y9順に並べて設けると、隣り合う固定子ユニットY1〜Y9の電機子巻線3の厚さ方向に重なり合って配設される。このため、各固定子ユニットY1〜Y9の電機子巻線3が重なり合った分だけ磁気ピッチPが短くでき、可動子2が移動する方向のリニアモータRの全体的な長さLを短縮して、リニアモータR全体のコンパクト化を図ることができる。
なお、奇数番目の固定子ユニットY1,Y3,Y5,Y7,Y9と、偶数番目の固定子ユニットY2,Y4,Y6,Y8は、それぞれ逆の偶数と奇数とを入れ替えて列設しても良い。
≪ヨークと永久磁石の組み合わせ≫
次に、図6および図10を参照して、ヨーク4と永久磁石Mとの組み合わせについて説明する。
図10に示すような前記電機子巻線3を有する9個のヨーク4に対して、前記可動子2の磁極は、8個が対向する磁極ピッチIになるように構成する(図6参照)。
または、前記電機子巻線3を有する3個のヨーク4に対して、可動子2の磁極は、2個が対向する磁極ピッチIになるように構成する。
あるいは、前記電機子巻線3を有する12個のヨーク4に対して、可動子2の磁極は、10個が対向する磁極ピッチIになるように構成する。
≪電機子巻線の変形例≫
図11は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子巻線の配置の変形例を示す図で、(a)は電機子巻線を上下の電機子歯のそれぞれ先端部に巻回した状態を示す概略図、(b)は電機子巻線を上下の電機子歯のそれぞれ基端部に巻回した状態を示す概略図である。
図11(a)、(b)に示すように、前記電機子巻線3は、同じ固定子ユニットYにおいて、上下の電機子歯5の先端部または基端部のどちらかにそれぞれ巻回しても良い。例えば、この場合、電機子巻線3は、第1番目(奇数番目)の固定子ユニットY1の電機子歯51a,51bの先端部に電機子巻線31c,31dを巻回し、隣り合う第2番目(偶数番目)の固定子ユニットY2の電機子歯52a,52bの基端部に電機子巻線31c,32dを巻回する。このように、電機子巻線3は、列設される固定子ユニットYの電機子歯5の先端部または基端部にそれぞれ交互に相違するように巻回して、ヨーク4の中心に近い位置と、遠い位置との交互に配置しても良い。
≪電機子巻線の配置の変形例≫
図12は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子巻線の配置の変形例を示す図で、(a)は奇数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図、(b)は偶数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図ある。
図12(a)、(b)に示すように、電機子巻線3はリング状のヨーク4に巻回しても良い。すなわち、電機子巻線3(31e,31f,32e,32f)は、奇数番目および偶数番目の固定子ユニットY(Y1,Y2)のヨーク4(41,42)における電機子歯5(51a,51b,52a,52b)の基端部の片脇にそれぞれ交互に相違するように巻回しても良い。
この場合、図12(a)に示す第1番目(奇数番目)の固定子ユニットY1と、第2番目(偶数番目)の固定子ユニットY2とは、対称な形をしていることにより、同一の固定子ユニットY1を裏返しにすることで、固定子ユニットY2として使用できるため、同じ物を組み付けて使用できるようになり、部品点数、組み付け工程および部品管理工数を削減して製造コストを大幅に削減することができる。
図13は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子巻線の配置の変形例を示す図で、(a)は奇数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図、(b)は偶数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図ある。
図13(a)、(b)に示すように、電機子巻線3は、電機子歯5から離れたリング状のヨーク4の左右端部に巻回しても良い。すなわち、電機子巻線3(31g,31h,32g,32h)は、奇数番目および偶数番目の固定子ユニットY(Y1,Y2)のヨーク4(41,42)に左右の上下端部にそれぞれ交互に相違するように巻回しても良い。
この場合も、前記図12(a)、(b)に示す固定子ユニットYと同様に、図13(a)に示す第1番目(奇数番目)の固定子ユニットY1と、第2番目(偶数番目)の固定子ユニットY2とが対称な形で、同一の固定子ユニットY(Y1,Y2)を裏返して組み付ければ良い。
なお、図13(a)、(b)に示す第1番目(奇数番目)および第2番目(偶数番目)の固定子ユニットY1,Y2の電機子巻線3は、それぞれ2つずつ配置されているが、1つずつであっても良い。
なお、前記した本発明の実施の形態に係るリニアモータRにおいて、図1〜図13に例示したヨーク4、電機子歯5または電機子巻線3は、適宜に互いに混合して組み合わせた配置でも構わない。
≪案内機構≫≪支持機構≫
図14は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける案内機構および支持機構の各例を示す図で、(a)は両端が三角形に形成された可動子を支持する支持機構を示す概略図、(b)は両端が平面状に形成された可動子を支持する支持機構を示す概略図、(c)は両端が円弧状に形成された可動子を支持する支持機構を示す概略図である。
図14(a)に示すように、可動子2は、永久磁石Mの左右両側にスライダ(案内機構)7をそれぞれ一体に配設して、各スライダ7をヨーク4の左右内側に設置したガイドレール(支持機構)6によって摺動自在に支持されている。
スライダ7は、固定子1に対して可動子2がガタ付きなく滑らかに移動できるように、ガイドレール6とで可動子2をガイドしながら支持するものである。例えば、スライダ7は、縦断面視して先端側が三角形に形成された突起状のものでなり、左右のガイドレール6に空隙を介して係合されている。
ガイドレール(支持機構)6は、そのスライダ7の両側に空隙を介して配置されて、前記スライダ7の三角形の形状に合わして三角溝状に形成されている。
これにより、可動子2は、移動したときに、両側のスライダ7がガイドレール6に空隙を介して係合されたことにより、脱落することなく、スムーズに移動できるようになる。
なお、スライダ7は特許請求の範囲に記載の「案内機構」に相当し、ガイドレール6は「支持機構」にそれぞれ相当する。
また、スライダ7およびガイドレール6は、図14(b)に示すスライダ7aのように縦断面視して先端部を平面状に形成し、それに合わせてガイドレール6aを縦断面視して四角形の溝状に形成しても良い。
さらに、スライダ7およびガイドレール6は、図14(c)に示すスライダ7bのように縦断面視して先端部を半円形状に形成し、それに合わせてガイドレール6bを縦断面視して円弧状の溝状に形成しても良い。
なお、図14(a)、(b)、(c)に示す固定子1のガイドレール6,6a,6bと、可動子2のスライダ7,7a,7bは、それぞれ左右を互いに入れ替えて混合して組み合わせて、左右が相違する形状のものにしても構わない。
≪案内機構および支持機構の変形例≫
図15は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける案内機構および支持機構の変形例を示す図で、可動子を空気静圧軸受で支持したときの状態を示す概略図である。
また、図15に示すように、可動子2を支持する支持機構は、ポンプ8からエアホースなどの空気路Hを介して、可動子2の周囲の4方向から空気を吹き付け、その可動子2を固定子1から浮力で浮かすようにしても良い。この場合、空気路Hの吐出口H1〜H4は、上下の電機子歯5の可動子2との対向面、およびヨーク4の可動子2との対向面にそれぞれ設置される。そして、ヨーク4の内側の隅には、吐出口H1〜H4から噴出された空気を吸入して固定子1内を流れる空気の流れを良くするための引込口H5が設置される。
図16は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける案内機構および支持機構の変形例を示す図で、可動子をコロで支持したときの状態を示す概略図である。
図16に示すように、可動子2を支持する支持機構は、上下の電機子歯5と可動子2との間の空隙にコロ6cを介在させて接触させ、摺動自在に支持したものであって良い。この場合、コロ6cは、オイルレスの非磁性体によって形成される。
図17は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける案内機構および支持機構の変形例を示す図で、可動子を油静圧軸受で支持したときの状態を示す概略図である。
図17に示すように、可動子2を支持する支持機構は、可動子2の上下にある電機子歯5と、可動子2の左右にあるヨーク4と、その可動子2との間に油静圧軸受6dを設置して、可動子2がその油静圧軸受6d内を移動するように支持したものであって良い。この場合、油静圧軸受6dは、オイルOが注入された管状のものからなる。可動子2は、オイルOと共に油静圧軸受6d内に密閉されて一体化された状態に設けられて、オイルO内を移動する。
≪支持機構の種々の変形例≫
図18は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける支持機構の種々の変形例を示す概略図である。
さらに、可動子2を支持する支持機構は、図18(a)、(b)に示すように、可動子2の左右端部を三角形に形成し、その三角形の上下斜面と、固定子1の対向面との間にそれぞれ可動子2を支持する断面が四角形のローラゲージ6e(図18(a)参照)、または断面が略太鼓形状のローラフォロア6f(図18(b)参照)を介在させて、斜め上下方向から可動子2を支持するようにしても良い。
また、図18(c)に示すように、支持機構は、固定子1と、可動子2の左右両端との間にベアリング6gを設置して、その可動子2を上下方向から支持しても良い。
図18(d)に示すように、支持機構は、固定子1のガイドレール6と、可動子2の左右両端を分離して設けたスライダ7との間にクロスローラガイド6hを設置して、その可動子2を上下方向から支持しても良い。
図18(e)に示すように、支持機構は、固定子1のガイドレール6と、可動子2の左右両端との間にリニアモータパック6iを設置して、その可動子2を上下方向から支持しても良い。
図18(f)に示すように、支持機構は、固定子1のガイドレール6と、可動子2の左右両端のガイドレール6との間にボールからなるスライドパック6jを設置して、その可動子2を上下方向から支持しても良い。
図19は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける支持機構の変形例を示す図で、(a)は可動子の左右の上側のみを支持する支持機構を示す概略図、(b)は可動子の左右の上下片側の対象位置を支持する支持機構を示す概略図である。
さらにまた、図19(a)に示すように、支持機構は、可動子2の左右の上側、または下側の片側にのみスライダ7cを設けて、そのスライダ7cをガイドレール6kで摺動自在に支持するようにしても良い。
図19(b)に示すように、支持機構は、可動子2の左右の対称な上下の片側にスライダ7dを設けて、そのスライダ7dをガイドレール6mで摺動自在に支持するようにしても良い。
以上説明した可動子2を支持する支持機構は、列設される各固定子ユニットYのヨーク4毎に、または複数の固定子ユニットY毎に、ヨーク4の内側に設置しても良い。
また、支持機構は、リング状のヨーク4の前後方向の外側からそのヨーク4の空隙に分割して入れても良いし、ヨーク4の前後方向の外側だけ、またはヨーク4の前後方向の内側だけ、もしくはヨーク4の前後方向の内外両方に適宜に設けても良い。
≪冷却装置≫
図20は、本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける冷却装置を示す図で、(a)は冷媒が元の位置の方向に戻るようにした配管を示す概略図、(b)は冷媒が一方方向に流れるようにした配管を示す概略図である。
前記冷却装置9は、各電機子巻線3(図1参照)を冷却するためのもので、例えば、図20(a)に示すように、蛇行するように配管9aを形成して、電機子巻線3の周囲に接触させて熱を吸収するように設置されている。配管9aは、その中を流れる空気、水または油からなる冷媒が元の位置の方向に戻るように形成して循環するように設置されている。なお、この配管9aは、磁化されない樹脂などの材料によって形成されている。
また、図20(b)に示すように、配管9bは、冷媒が一方方向に流れるように配置しても良い。
≪エンコーダ≫
本発明のリニアモータの実施の形態において、従来のリニアモータと同じく、可動子2の長手方向に沿ってエンコーダ(図示せず)が配置されると共に、このエンコーダに対向する場所には、エンコーダ検出器(図示せず)を設け、直線駆動装置として使う。
≪動作≫
次に、本発明の実施の形態に係るリニアモータの動作を説明する。
前記のような構成にすれば、図1に示すように、電機子の各対向面の上側の電機子歯5と、下側の電機子歯5の間のギャップには、磁束が上側と下側の電機子歯5,5間を交番して上下に流れる電機子を形成し、ギャップを通して可動子2が相対移動するようになる。
このとき、可動子2の長手方向に沿って配置した奇数番目のヨーク4の電機子巻線3の配置位置と、偶数番目のヨーク4の電機子巻線3の配置位置とが相違することにより、固定子1と可動子2との間に働く磁気吸引力を相殺して、相対移動変位に対するインダクタンスの変化量を小さくすることができるため、推力リップルを低減させることができる。これにより、移動する可動子2の振動および騒音を低減させて、可動子2の動きを滑らかにすることができる(図10参照)。
また、図10に示すように、リニアモータRは、隣り合う電機子巻線3の位置を交互に相違させて側面視して重なり合うように配置し、各固定子ユニットY間の磁気ピッチPをそれぞれ狭くすることにより、リニアモータRの移動方向の全体の長さLを短くすることができる。
さらに、図2(a)、(b)に示すように、ヨーク4の積厚W1を電機子歯5の電機子巻線3が配置された電機子磁極部分の積厚W2より厚くすることによって、ヨーク4の高さh1および幅h2を短くすることができるため、リニアモータR全体の高さhを低くすることができる。これにより、本発明は、リニアモータR全体のコンパクト化を図ることができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
また、前記した各組み合わせの実施の形態以外でも、一部だけを採用する組み合わせによるものでも良い。各図で示すリニアモータRのそれぞれの構成要素は、図番に関係なく、跨った組み合わせにしても良いし、それらの組み合わせをモールドすることも可能である。
例えば、前記本発明の実施の形態では、リニアモータRにおいて、可動子2が永久磁石側にあってヨーク4に移動可能に配置され、固定子1が電機子巻線3のあるヨーク4側に固定した構造の組み合わせを例にして説明したが、それとは逆に、可動子が電機子巻線のあるヨーク側に固定され、固定子がヨークに移動可能な永久磁石側に配置した組み合わせの構造にしてもよい。
本発明の実施の形態に係るリニアモータの基本構成図を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子歯とヨークとの厚さ関係を示す図で、(a)はヨークの概略正面図、(b)は(a)のX−X断面図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子歯の変形例を示す図で、(a)は各固定子ユニットの電機子歯間にダミー磁極を介在させたときの状態を示す概略図、(b)は電機子歯にダミー磁極を設置したときの状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子歯の変形例を示す図で、(a)は電機子歯に溝を形成した状態を示す概略図、(b)は電機子歯を曲面状に形成した状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子歯に板部材を張り合わせた状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータの可動子を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータの電機子巻線の配置を示す要部斜視図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータの電機子巻線の配置を示す図で、奇数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータの電機子巻線の配置を示す図で、偶数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータの電機子巻線の配置状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子巻線の配置の変形例を示す図で、(a)は電機子巻線を上下の電機子歯のそれぞれ先端部に巻回した状態を示す概略図、(b)は電機子巻線を上下の電機子歯のそれぞれ基端部に巻回した状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子巻線の配置の変形例を示す図で、(a)は奇数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図、(b)は偶数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図ある。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける電機子巻線の配置の変形例を示す図で、(a)は奇数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図、(b)は偶数番目の固定子ユニットにおける電機子巻線の配置状態を示す概略図ある。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける案内機構および支持機構の各例を示す図で、(a)は両端が三角形に形成された可動子を支持する支持機構を示す概略図、(b)は両端が平面状に形成された可動子を支持する支持機構を示す概略図、(c)は両端が円弧状に形成された可動子を支持する支持機構を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける案内機構および支持機構の変形例を示す図で、可動子を空気静圧軸受で支持したときの状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける案内機構および支持機構の変形例を示す図で、可動子をコロで支持したときの状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける案内機構および支持機構の変形例を示す図で、可動子を油静圧軸受で支持したときの状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける支持機構の種々の変形例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける支持機構の変形例を示す図で、(a)は可動子の左右の上側のみを支持する支持機構を示す概略図、(b)は可動子の左右の上下片側の対象位置を支持する支持機構を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るリニアモータにおける冷却装置を示す図で、(a)は冷媒が元の位置の方向に戻るようにした配管を示す概略図、(b)は冷媒が一方方向に流れるようにした配管を示す概略図である。
符号の説明
1 固定子(一次側部材)
2 可動子(二次側部材)
3,31a〜39a,31b〜39b 電機子巻線
4,41〜49 ヨーク
5,51a,51b,52a,52b 電機子歯
5d 溝
5e 板部材
6,6a,6b,6k ガイドレール(支持機構)
6c コロ(支持機構)
6d 油静圧軸受(支持機構)
6e ローラゲージ(支持機構)
6f ローラフォロア(支持機構)
6g ベアリング(支持機構)
6h クロスローラ−ガイド(支持機構)
6i リニアモータパック(支持機構)
6j スライドパック(支持機構)
7,7a,7b,7c,7d ライダ(案内機構)
50a,50b ダミー磁極
G1 電機子歯の中心部のギャップ
G2 電機子歯の両側のギャップ
M 永久磁石
P 磁気ピッチ
R リニアモータ
W2 電機子磁極部分の積厚
W1 ヨークの積厚

Claims (13)

  1. 電機子巻線を有する一次側部材と、永久磁石を有する二次側部材とが相対的に移動可能に構成されるリニアモータであって、
    前記一次側部材は、リング状に形成されて電機子歯を有するヨークと、当該ヨークに巻回された前記電機子巻線と、で磁気回路を構成し、
    前記ヨークの前記永久磁石と対向する面には、空隙を介して前記永久磁石の表裏両面に対向して一対の前記電機子歯を配置し、
    前記ヨークは、前記二次側部材の長手方向に沿って複数個配置されて、当該ヨークに巻回された電機子巻線の配置位置と、当該ヨークに隣設された他のヨークに巻回された電機子巻線の配置位置とが相違すると共に、
    当該ヨークに巻回された前記電機子巻線は、前記電機子歯の基端部の一方側の片脇に巻回され、
    前記他のヨークの電機子巻線は、前記電機子歯の基端部の他方側の片脇に巻回されていることを特徴とするリニアモータ。
  2. 電機子巻線を有する一次側部材と、永久磁石を有する二次側部材とが相対的に移動可能に構成されるリニアモータであって、
    前記一次側部材は、四角形のリング状に形成されて電機子歯を有するヨークと、当該ヨークに巻回された前記電機子巻線と、で磁気回路を構成し、
    前記ヨークの前記永久磁石と対向する面には、空隙を介して前記永久磁石の表裏両面に対向して一対の前記電機子歯を配置し、
    前記ヨークは、前記二次側部材の長手方向に沿って複数個配置されて、当該ヨークに巻回された電機子巻線の配置位置と、当該ヨークに隣設された他のヨークに巻回された電機子巻線の配置位置とが相違すると共に、
    当該ヨークに巻回された前記電機子巻線は、当該ヨークの内側の上下中央部からそれぞれ突出して設けられた前記電機子歯から離れた左右の上下端部の一方側に巻回され、
    前記他のヨークの電機子巻線は、前記他のヨークの左右の上下端部の他方側に巻回されていることを特徴とするリニアモータ。
  3. 前記一対の電機子歯と、前記二次側部材との間の前記隙間には、ポンプから空気路を介して送られる空気を吹き付けることによって、前記二次側部材を前記ヨークから浮かしていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ。
  4. 前記一対の電機子歯と、前記二次側部材との間の前記隙間には、コロが介在されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ。
  5. 前記二次側部材の両端部が対向する前記ヨークの内側壁面と、前記二次側部材との間には、前記二次側部材をオイルと共に密閉した油静圧軸受が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ。
  6. 前記ヨークの内部に接する前記二次側部材の両端部は、長手方向に沿って断面視して三角形に形成され、
    前記三角形の上下斜面と、前記ヨークの対向面との間には、それぞれ前記二次側部材を支持する断面視して四角形のローラゲージが介在されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ。
  7. 前記ヨークの内部に接する前記二次側部材の両端部は、長手方向に沿って断面視して三角形に形成され、
    前記三角形の上下斜面と、前記ヨークの対向面との間には、それぞれ前記二次側部材を支持する断面視して略太鼓形状のローラフォロアが介在されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ。
  8. 前記ヨークの内部に対向する前記二次側部材の両端部と、当該両端部が対向する前記ヨークの側壁面には、前記二次側部材を上下方向から支持するベアリングが設置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ。
  9. 前記ヨークの内部に対向する前記二次側部材の両端部にそれぞれ設けたスライダと、
    当該スライダが対向する前記ヨークの内壁面に設けられたガイドレールとの間には、前記二次側部材を上下方向から支持するクロスローラガイドが設置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ。
  10. 前記ヨークの内側壁面に対向する前記二次側部材の両端部と、
    当該両端部が対向する前記ヨークの内側壁面に設けられたガイドレールとの間には、前記二次側部材を上下方向から支持するリニアモータパックが設置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ。
  11. 前記ヨークの内側壁面に対向する前記二次側部材の両端部にそれぞれ設けたスライダと、
    当該スライダが対向する前記ヨークの内側壁面に設けられたガイドレールとの間には、前記二次側部材を上下方向から支持するスライドパックが設置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ。
  12. 前記ヨークの内側壁面に対向する前記二次側部材の両端部の上側または下側の片側には、それぞれスライダが設けられ、
    前記二次側部材が対向する前記ヨークの内側壁面には、前記スライダを上方向または下方向から支持するガイドレールがそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ。
  13. 前記ヨークの内側壁面に対向する前記二次側部材の両端部の左右対称な上下の片側には、それぞれスライダが設けられ、
    前記二次側部材が対向する前記ヨークの内側壁面には、前記スライダを上方向または下方向から支持するガイドレールがそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ。
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