JP4530359B2 - 内装用ライニングにおけるポケット構造 - Google Patents

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Description

この発明は、内装用ライニングにおけるポケット構造に係り、特に、ポケット内部に仕切りプレートを配置することで、カップホルダ用スペースと小物入れ用スペースとを区画できるとともに、ポケットの奥行幅寸法が変動しても、仕切りプレートの脱落、あるいは変形を防止することができ、しかも、ポケット内の外観見栄えを高めた内装用ライニングにおけるポケット構造に関する。
図11は、運転席側のドアパネルの室内面側に取り付けられるドアライニング1を示す外観図であり、このドアライニング1は、車室内の美観を向上させる機能を備えるとともに、側突時等、撓み変形する一方、裏面側に設置されている衝撃吸収パッドの衝撃吸収作用により衝撃荷重の一部を吸収し、乗員の保護を図る機能を備えている。
また、このドアライニング1は、図示しないドアパネルの室内面に取り付けられるドアライニング本体2の表面にアームレスト3やスピーカグリル4等の機能部品を取り付けて構成されており、アームレスト3の下方には、ポケットカバー5が取着されてドアポケット6が設けられている。上記ポケットカバー5は、図12に示すように、取付用ボス5aをドアライニング本体2の取付孔2a内に挿入して先端をカシメ加工することで、ドアライニング本体2にポケットカバー5が取り付けられている。
更に、上記ドアポケット6の使い勝手を高めるために、ドアポケット6の内部スペースをカップ類やペットボトル等を収容するカップホルダ用スペース6Aと、地図、雑誌類、小物等を収容する小物入れ用スペース6Bとに区画する仕切りプレート7が図12中矢印方向に差し込まれ、ドアポケット6内に装着されている。そして、この仕切りプレート7の支持構造としては、ドアポケット6のポケット内壁面にそれぞれレール状のガイド溝8a,8bが形成されており、このガイド溝8a,8bに仕切りプレート7の端末を差し込むことで仕切りプレート7がスライド自在に支持され、ドアポケット6のポケットスペースを適宜区画形成するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平5−49504号公報
このように、従来のドアライニング1におけるドアポケット6では、ドアポケット6の内部スペースを仕切る仕切りプレート7の支持構造としては、仕切りプレート7の端末をポケット内壁面に形成したガイド溝8a,8b内に通すという構成であるため、例えば、長期使用、あるいは外部からの衝撃により、ポケットカバー5に変形が生じた際、ガイド溝8a,8bと仕切りプレート7との間に隙間が生じ、両者の合わせ精度が悪化することから、ガタツキ音等の不快音が発生し易く、最悪の場合は、仕切りプレート7が脱落する等の不具合が指摘されている。
更に、ドアポケット6のポケット内壁面に形成するガイド溝8a,8bは、仕切りプレート7の厚みに相当する狭い幅であり、このガイド溝8a,8bを成形する際の成形金型の加工が面倒であるとともに、仕切りプレート7を外して大きなスペースの物入れ空間として使用する際には、このガイド溝8a,8bが外部に目立ち、美観の低下を招くとともに、この部位は絞模様等を転写することが難しく、ポケット内壁面の一般部とでは違和感があることから、ドアポケット6内部の外観見栄えを向上させることが急務とされていた。
また、合わせを向上させるために、仕切りプレート7をポケットカバー5やドアライニング本体2と一体化する固定構造を採用した場合には、ドアポケット6においてカップホルダ用スペース6Aと小物入れ用スペース6Bとを共有化することができず、使い勝手が悪くなると同時に、ポケットカバー5等が破損した場合には、仕切りプレート7も一体に破損するという欠点が指摘されている。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ドアライニング、サイドライニング等の内装用ライニングに設けられるポケット構造であって、特に、ポケット内に仕切りプレートを配置して、カップホルダ用スペースと小物入れ用スペースとに区画できるポケット構造において、仕切りプレートの支持構造を改良することで、仕切りプレートの使用時、非使用時を問わず、ポケット内の外観見栄えを高めることができるとともに、長期使用や側突等によっても、仕切りプレートが変形、あるいは脱落することがなく、常に安定して仕切りプレートを支持できる内装用ライニングにおけるポケット構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車体パネルの室内面に装着される内装用ライニングに備品を収容するポケットが形成され、このポケット内に仕切りプレートを収容支持した内装用ライニングにおけるポケット構造であって、前記仕切りプレートは、ポケット内壁面に対向する端縁部において、一方側の端縁部はポケット内壁面に設けられた差込孔に挿着される差込片を形成した差込構造が採用されており、上記差込片は可撓性を有しており、ポケット内壁面に設けられた差込孔に対して、弾性変形することで係着するとともに、差込孔に係着された差込片は、抜け止め用の係止爪を備えているとともに、他方側の端縁部については、ポケット内壁面に対して仕切りプレートの端縁部を上下方向に沿ってスライド自在に支持するように内壁面及び仕切りプレートの端縁部の一方側に凸部、他方側に凸部と嵌合する凹部を設けたガイド構造が採用されていることにより、ポケットの奥行幅寸法が変動しても、仕切りプレートの脱落、あるいは変形が回避されることを特徴とする。
ここで、内装用ライニングは、ドアライニング、リヤサイドライニング、ラゲージサイドライニング等に適用できる。そして、内装用ライニングにポケットを形成するには、ライニング本体表面の所定箇所にポケットの前面壁を構成するカバー体を装着し、このカバー体の内面とライニング本体表面との間で画成されるスペースを有するポケットを形成するか、あるいは、ライニング本体にポケット用開口を開設し、その背面側にポケットバックカバーを取り付けることで、所定スペースを有するポケットを形成することもできる。
次いで、ポケット内をカップホルダ用スペースと小物入れ用スペースとに区画するために使用する仕切りプレートは、ポリプロピレン(PP)系樹脂、ポリエチレン(PE)系樹脂、ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂等の汎用の熱可塑性樹脂を素材とした合成樹脂成形体から構成されており、射出成形工法等により所要形状に成形されている。また、1枚の仕切りプレートをポケット内部に差し入れることでポケット内を2分割するか、あるいは2枚の仕切りプレートをポケット内に差し込むことで、ポケット内を3つのスペースに区画することができる。
そして、この仕切りプレートの支持構造としては、仕切りプレートのポケット内壁面と対向する端縁部の一方側には、ポケット内壁面の差込孔に差込固定する差込片を仕切りプレートの端縁部に設けた差込構造を採用するとともに、端縁部の他方側についてはポケット内壁面と仕切りプレートの端縁部との間で凹凸状に嵌合するガイド構造が採用されている。
従って、本発明によれば、ポケットの内部スペースを区画する仕切りプレートの支持構造として、仕切りプレートにおける一方側の端縁部は、ポケット内壁面に設けた差込孔に差込固定する差込片を形成した差込構造が採用されているとともに、他方側の端縁部は、ポケット内壁面に対して相互に凹凸状に嵌合するガイド構造が採用されているため、例えば、ポケットの各壁部を構成する部材が変形した際、ポケットの奥行幅寸法が変動しても、差込構造により本体側と仕切りプレートとが一体化しているため、仕切りプレートが脱落することがなく、また、ポケットの奥行幅寸法に変動が生じても、差込片の撓み変形により、両者の合わせを良好に維持できる。
そして、本発明によれば、仕切りプレートの一方側の端縁部に設けられる差込片は、可撓性を備えた差込片であり、かつこの差込片には、抜け止め用の係止爪が形成されているため、ポケット内に仕切りプレートを装着する際、差込片の可撓性を利用して、ワンタッチで簡単に取り付けることができるとともに、一旦取り付ければ、係止爪が抜け止め機能を発揮して、安定した取付態様が得られるとともに、外部からの衝撃が加わっても、この差込片の撓み変形作用で衝撃を有効に吸収することができる。
次に、本発明の好ましい実施の形態においては、前記仕切りプレートの他方側の端縁部に採用されているガイド構造において、ポケット内壁面には、内部スペース側に僅かに突出する凸条が上下方向に沿って延びており、仕切りプレートの他方側の端縁部には、上記凸条を被覆するように凹凸嵌合するカバー部が設けられていることを特徴とする。
そして、この実施の形態によれば、ポケット内壁面には、内部スペース側に僅かに突出する凸条が上下方向に沿って条設されるとともに、この凸条を隠すように、仕切りプレートの端縁部に沿ってカバー部が形成されているため、例えば、仕切りプレート使用時においては、ポケット内壁面の凸条は仕切りプレートのカバー部に被覆されているため、外観見栄えが低下することがないとともに、仕切りプレートを取り外した状態では、ポケット内壁面の凸条はかすかに突出しているだけであり、絞模様等も凸条の表面に形成することができることから、ポケット内壁面の一般部との間に違和感がそれ程認められない。
以上説明した通り、本発明に係る内装用ライニングにおけるポケット構造は、ポケット内に装着される仕切りプレートにおける端縁部の一方側はポケット内壁面に対して差込構造が採用され、他方側はガイド構造が採用されている。従って、ポケットの長期使用、あるいは外部からの衝撃によりポケットを構成する各部材に変形が生じ、ポケットの奥行幅寸法に変化が生じても、差込片の差込構造により、仕切りプレートがポケット内に支持されているため、仕切りプレートとポケット内壁面との間の合わせが低下することがなく、仕切りプレートの脱落を可及的に防止できる等、仕切りプレートの取付安定性を高めることができるという効果を有する。
更に、本発明に係るポケット構造に使用する仕切りプレートにおける差込片は、可撓性を備える構成とし、かつ抜け止め用の係止爪を差込片の先端に形成しておけば、仕切りプレートの取り付けがワンタッチで可能となり、更に外部からの衝撃等が加わった際、差込孔に係着している差込片の撓み変形により衝撃荷重を有効に吸収することができ、本体側が破損しても仕切りプレートにその破損が波及することがないため、仕切りプレートの耐久性を高めることができるという効果を有する。
また、本発明に係るポケット構造では、仕切りプレートの他方側の端縁部に設けるガイド構造として、ポケット内壁面側に上下方向に沿って延びる内部スペース側に僅かに突出する凸条を形成する一方、仕切りプレートには、上記凸条の表面を被覆するカバー部を設けるという構成を採用すれば、仕切りプレートの使用時には、このカバー部により端末部の外観を良好に維持できるとともに、仕切りプレートを取り外した状態では、凸条は内部スペース側に僅かに突出した形状であるため、成形金型の型加工が簡単に済み、かつ絞転写も可能であり、かつ従来のレール状のガイド溝に比べポケット内壁面の一般部との間に外観上の違和感がそれ程なく、ポケット内部の体裁を良好に維持できるという効果を有する。
以下、本発明に係る内装用ライニングにおけるポケット構造の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、念のため付言すれば、本発明の要旨は特許請求の範囲に記載した通りであり、以下に説明する実施例の内容は本発明の一例を示すに過ぎない。
図1乃至図10は本発明に係る内装用ライニングにおけるポケット構造の一実施例を示す。図1は本発明をドアポケットに適用したドアライニングを示す外観図、図2は同ドアライニングの構成を示す断面図である。また、図3乃至図5は同ドアライニングにおけるドアポケットの構成を示すもので、図3はドアライニング本体とポケットカバーの関係を示す説明図、図4はポケットカバーの内面と仕切りプレートとの関係を示す説明図、図5は仕切りプレートの取付作業手順を示す説明図である。更に、図6乃至図8はドアポケットと仕切りプレートとの関係を示すもので、図6は仕切りプレートの支持構造を示す断面図、図7は仕切りプレートの支持構造を示す外観図、図8は仕切りプレートの差込構造及びガイド構造を示す説明図である。また、図9,図10は本発明に係るポケット構造の変形例を示すもので、図9は仕切りプレートの取付支持構造を示す断面図、図10は仕切りプレートの差込構造とガイド構造を示す説明図である。
まず、図1,図2において、ドアパネルの室内面側に内装用ライニングとしてドアライニング10が装着されている。このドアライニング10は、所望の曲面形状に成形されたドアライニング本体20をベースとしており、このドアライニング本体20は、PP、PE、ABS樹脂等、汎用の合成樹脂の射出成形体、あるいはモールドプレス成形体から構成されており、所望ならば、表面に織布、不織布、合成樹脂シート等の表皮を貼付する積層構造体を使用しても良い。
そして、このドアライニング本体20の表面中央には、乗員が肘を掛けて休めるようにアームレスト21がドアライニング本体20と一体、あるいは別体に設けられており、このアームレスト21の上面には、パワーウインドウスイッチやドアロックスイッチ等のスイッチユニット22が配備され、その隣接箇所にプルハンドル23が設けられている。また、ドアライニング本体20のフロント側の下部には、スピーカグリル24がドアライニング本体20と一体、あるいは別体に設けられている。
更に、本発明に係るドアライニング10では、ドアライニング本体20にドアポケット30が設けられている。この実施例では、ドアポケット30の構成として、ドアライニング本体20の表面側に合成樹脂成形体からなるポケットカバー40を取着して構成され、更に、このドアポケット30内に仕切りプレート50を差込み装着することで、ドアポケット30の内部スペースをカップホルダ用スペース30Aと小物入れ用スペース30Bとに区画して、使い勝手を高める構成が採用されている。ポケットカバー40としては、ドアライニング本体20と同一の材料でも、異なった材料を使用しても良く、本実施例では合成樹脂の射出成形体を使用している。
次に、ポケットカバー40の取付構造について説明する。ポケットカバー40の裏面の適宜箇所に立設された取付用ボス41をドアライニング本体20の取付孔25内に差し込み、取付用ボス41の先端を超音波溶着加工、熱溶着加工等のカシメ加工により固着するか、あるいはプッシュオンフィックス等の機械式固定具を介して固着することで、ポケットカバー40をドアライニング本体20の表面所定位置に取り付けて、ドアポケット30を形成している。ここで、ドアポケット30の内壁面(手前側)31aとしては、ポケットカバー40の内面側が相当し、ドアポケット30の内壁面(奥側)31bとしては、ドアライニング本体20の表面が相当する。尚、ドアポケット30の別の実施例としては、図示はしないが、ライニング本体20にポケット用開口を開設し、このポケット用開口の背面側にポケットバックカバーを裏当て式に装着することでドアポケット30を構成するようにしても良い。
そして、本発明は、ドアポケット30の内部に仕切りプレート50を配置させることで、ドアポケット30の内部スペースをカップホルダ用スペース30Aと小物入れ用スペース30Bとに区画でき、所望ならば、仕切りプレート50を取り外し、大容量の物入れスペースを確保することにより、使い勝手を高めることができる。更に、仕切りプレート50の支持構造を改良することで、ライニング本体20やポケットカバー40に変形が生じても、仕切りプレート50と、ポケット内壁面31a,31bとの間の合わせ精度が良好に維持でき、仕切りプレート50が脱落することがなく、更に、仕切りプレート50の有無にかかわらずドアポケット30内部の外観見栄えを常に良好に維持できることが特徴である。
次いで、ドアポケット30、仕切りプレート50の構成、及び仕切りプレート50の取付作業手順について説明する。この実施例では、ドアポケット30は、ドアライニング本体20の表面所定箇所にポケットカバー40が取付用ボス41の超音波溶着カシメ加工により取り付けられており、ポケットカバー40の内面とドアライニング本体20の表面の一部をそれぞれポケット内壁面31a,31bとして、双方の間で画成されるスペースがドアポケット30の内部スペースとして有効に使用されるとともに、この実施例では、ドアポケット30に1枚もしくは2枚の仕切りプレート50が装着されてドアポケット30のポケット空間を2分割、3分割可能に構成されている。
まず、図3に示すように、ドアライニング本体20には、ドアポケット30の設定箇所(ポケット内壁面31bに相当)で、かつ仕切りプレート50の装着箇所において、内部スペース側に僅かに突出する凸条26が上下方向に沿って条設されている。そして、これと対応するように、ポケットカバー40の内面(ポケット内壁面31aに相当)には、取付座42が水平方向に延びるように立設され、この取付座42に差込孔43が開設されている(図4参照)。
次に、ドアポケット30内に装着される仕切りプレート50は、PP、PE、ABS樹脂等、汎用の合成樹脂の射出成形体から構成され、図3,図4から明らかなように、フラットなプレート本体51の上縁部50aに沿って波型フランジ52が形成されている。この波型フランジ52は、ペットボトル等の外周面とフィットすることで、ペットボトル等を安定して収容する役目をする。また、仕切りプレート50の手前側の端縁部(ポケットカバー40の内壁面31aと対向する端縁部)50bは、所定幅の手前側フランジ53が形成され、この手前側フランジ53と一体化して、先端が下方向を向く差込片54が形成されており、この差込片54は、図4に示すように、ポケットカバー40の取付座42の差込孔43内に差込固定される。一方、仕切りプレート50の他方側の端縁部(ドアライニング本体20のポケット内壁面31bと対向する端縁部)50cについては、図3で示す凸条26と嵌合する長尺キャップ状のカバー部55が形成されており、ドアライニング本体20の凸条26と、仕切りプレート50におけるカバー部55との間の凹凸嵌合作用により、仕切りプレート50の他方側の端縁部50cについては、円滑にポケット内壁面31bに沿ってガイドされる。
従って、ドアポケット30内に仕切りプレート50を装着するには、図5中矢印で示すように、仕切りプレート50を下方向にスライドさせて、ドアライニング本体20の凸条26を仕切りプレート50のカバー部55で被覆しながら、仕切りプレート50の一方側の端縁部50bに設けられている差込片54をポケットカバー40の差込孔43内に挿入することで、仕切りプレート50をドアポケット30内部に簡単に取り付けることができる。
図6乃至図8は、ドアポケット30内に仕切りプレート50を取り付けた状態を示しており、例えば、長期使用によりドアライニング本体20、あるいはポケットカバー40が変形したり、あるいは側突等によりドアライニング本体20やポケットカバー40に応力が加わった場合、ドアポケットの奥行幅寸法(図6中Lで示す)に変動が生じるが、従来の仕切りプレートの支持構造であれば、ガイド溝のレール内に端縁部分を通しただけであるため、仕切りプレートの脱落や変形等が生じるという不具合が指摘されていたが、本実施例においては、仕切りプレート50の一方側の端縁部50bについては、差込片54による差込構造が採用され、他方側の端縁部50cについては、凹凸嵌合によるガイド構造が採用されているため、差込片54が差込孔43内で確実に係着支持されているとともに、差込片54の撓み作用も期待できることから、ドアポケット30のポケット内壁面31a,31bと仕切りプレート50との間の合わせ精度が低下することがなく、ガタツキ音等の不快音が生じないばかりか、仕切りプレート50が脱落することもない。。
更に、図7,図8に示すように、仕切りプレート50の他方側の端縁部50cに沿っては、ポケット内壁面31bを構成するドアライニング本体20に突設されている凸条26の表面を仕切りプレート50のカバー部55で被覆するという構成であるため、仕切りプレート50を使用して、ドアポケット30内部のスペースを区画する使用形態においては、ポケット内壁面31bの凸条26を仕切りプレート50により隠すことができ、外観見栄え上好ましいとともに、この仕切りプレート50を取り外し、広い物入れスペースを確保した使用形態においては、上記凸条26が露出するものの、この凸条26は、内部スペース側に僅かに突出しているだけであり、ポケット内壁面31bの一般部の外観に比べそれ程違和感を与えるものではなく、凸条26の表面に絞模様を簡単に転写できる等、ドアポケット30内の見栄えを良好に維持できる。
このように、本実施例における仕切りプレート50の支持構造は、仕切りプレート50における一方側の端縁部50bについては、差込片54を使用した差込構造を採用するとともに、他方側の端縁部50cについては、仕切りプレート50のカバー部55でポケット内壁面31bの凸条26を被覆するという構成を採用したため、仕切りプレート50の合わせ精度を常に良好に維持でき、ポケットカバー40等に変形が生じても、仕切りプレート50が脱落することがなく、安定した取付態様を長期に亘り保証することができる。更に、ドアポケット30内の見栄えについても、従来のものに比べ意匠性を高めることができるとともに、側突等の衝撃が加わった際にも破損を未然に防止できる等の種々の利点を備えている。
次いで、図9,図10は、本発明に係るポケット構造の変形例を示すもので、仕切りプレート50のガイド構造について、ドアライニング本体20の表面にガイドレール27を形成し、仕切りプレート50の他方側の端縁部50cについては、このガイドレール27に挟み込むように装着する構成が採用されている。そして、この変形例においては、ガイドレール27がポケット内壁面31bの一般部に比べ若干違和感を与えるものの、仕切りプレート50の構成を簡素化することができる。
実施例では、ドアライニング10におけるドアポケット30に適用したが、リヤサイドライニング、ラゲージサイドライニング等の内装用ライニングにおけるポケット構造全般に適用することができる。更に、本発明に係るドアポケット30は、ドアライニング本体20の表面にカバー状に成形されたポケットカバー40を取り付けて、ドアポケット30を形成したが、ドアライニング本体20にポケット用開口を開設し、その背面側にポケットバックカバーを装着してドアポケットを構成するようにしても良い。また、仕切りプレート50について、ポケットカバー40の内面に対向する端縁部に差込構造を採用し、ドアライニング本体20の表面に対向する端縁部にガイド構造を採用したが、差込構造とガイド構造の設定箇所を逆に設定することもできる。
本発明に係るポケット構造を適用したドアポケットを装備したドアライニングを示す外観図である。 図1中II−II線断面図である。 図1に示すドアライニングにおけるドアポケットの概略構成を示すドアライニング本体とポケットカバーとを示す説明図である。 図1に示すドアライニングにおけるドアポケットを構成するポケットカバーと仕切りプレートとの関係を示す説明図である。 図1に示すドアライニングにおけるドアポケットに仕切りプレートを差込装着する状態を示す説明図である。 図1に示すドアライニングのドアポケットにおける仕切りプレートの支持構造を示す断面図である。 図1に示すドアライニングのドアポケットにおける仕切りプレートの支持構造を示す斜視図である。 図1に示すドアライニングにおけるドアポケットの仕切りプレートの支持構造を示す断面図である。 本発明に係るドアポケット構造における仕切りプレートのガイド構造の変形例を示す斜視図である。 本発明に係るドアポケット構造における仕切りプレートのガイド構造の変形例を示す断面図である。 ドアポケットを備えた従来のドアライニングを示す外観図である。 従来のドアポケットにおける仕切りプレートの支持構造を示す断面図である。 従来のドアポケットにおける仕切りプレートの支持構造を示す斜視図である。
符号の説明
10 ドアライニング
20 ドアライニング本体
21 アームレスト
22 スイッチユニット
23 プルハンドル
24 スピーカグリル
25 取付孔
26 凸条
30 ドアポケット
30A カップホルダ用スペース
30B 小物入れ用スペース
31a,31b ポケット内壁面
40 ポケットカバー
41 取付用ボス
42 取付座
43 差込孔
50 仕切りプレート
50a 上縁部
50b 一方側の端縁部
50c 他方側の端縁部
51 プレート本体
52 波型フランジ
53 手前側フランジ
54 差込片
54a 係止爪
55 カバー部
L ポケットの奥行幅寸法

Claims (2)

  1. 車体パネルの室内面に装着される内装用ライニング(10)に備品を収容するポケット(30)が形成され、このポケット(30)内に仕切りプレート(50)を収容支持した内装用ライニング(10)におけるポケット構造であって、
    前記仕切りプレート(50)は、ポケット内壁面(31a,31b)に対向する端縁部(50b,50c)において、一方側の端縁部(50b)はポケット内壁面(31a)に設けられた差込孔(43)に挿着される差込片(54)を形成した差込構造が採用されており、上記差込片(54)は可撓性を有しており、ポケット内壁面(31a)に設けられた差込孔(43)に対して、弾性変形することで係着するとともに、差込孔(43)に係着された差込片(54)は、抜け止め用の係止爪(54a)を備えているとともに、他方側の端縁部(50c)については、ポケット内壁面(31b)に対して仕切りプレート(50)の端縁部(50c)を上下方向に沿ってスライド自在に支持するように内壁面(31b)及び仕切りプレート(50)の端縁部(50c)の一方側に凸部、他方側に凸部と嵌合する凹部を設けたガイド構造が採用されていることにより、ポケット(30)の奥行幅寸法(L)が変動しても、仕切りプレート(50)の脱落、あるいは変形が回避されることを特徴とする内装用ライニングにおけるポケット構造。
  2. 前記仕切りプレート(50)の他方側の端縁部(50c)に採用されているガイド構造において、ポケット内壁面(31b)には、内部スペース側に僅かに突出する凸条(26)が上下方向に沿って延びており、仕切りプレート(50)の他方側の端縁部(50c)には、上記凸条(26)を被覆するように凹凸嵌合するカバー部(55)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の内装用ライニングにおけるポケット構造。
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