JP4521501B2 - 折畳み収納式自動車用シート - Google Patents

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本発明は、車内空間を確保するべく、シートクッションとシートバックとを折り畳んで一つにまとめ、シート全体を後倒しに反転させて収納可能な折畳み収納式自動車用シートに関するものである。
従来、自動車用のサードシートを例示すると、後部の荷物空間を確保するべく、シートクッションの後部側を車体フロアに設置されるベースブラケットに軸承装着することから、シートクッション,シートバックを一つに折り畳んでまとめ、シート全体をベースブラケットより後倒しに反転させて車体フロアの凹部に収納するものが知られている(特許文献1)。
特開平11−310068号
上述した種の折畳み収納式自動車用シートとしては、シート全体をベースブラケットより後倒しに反転させるにあたり、作業者が前脚部のロックをフロアロック機構の開錠操作で外し、シートバックをリクライニング機構の開錠操作でシートクッションの上に前倒しし、作業者がシート全体を持って後倒しに反転するよう構成できる。
然し、それでは作業者によるフロアロックの開錠とリクライニングロックの開錠との二操作を要し、また、シート全体の重量面からシート全体を持って後倒しする力作業に手間を要する。
本発明は、主に、シートクッション,シートバックの折畳みをシート全体の後倒し,戻し動作とワンモーションに簡単な機構で連動可能に構成すると共に、シート全体の後倒し,戻し動作を安定よく行えるよう構成する折畳み収納式自動車用シートを提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、シートクッションの前部側を車体フロアのフロア面上に据付け支持すると共に、シートクッションの後部側を車体フロアに取付け固定されるベースブラケットに軸承装着し、
シートバックを着座姿勢に保持し且つシートバックの角度調整乃至はシートクッションと折畳み可能に施錠するリクライニング機構と、リクライニング機構の開錠に伴って、シートクッションとシートバックとを折畳み方向に引き合わせる引張り手段をシートクッションとシートバックとの間に組み付け、
シートクッションの前部側を車体フロアより外し、シートクッション,シートバックを折り畳んで一つにまとめ、シート全体をベースブラケットより後倒しに反転させて収納する自動車用シートであって、
回転支軸をシートクッションの底側に取り付けられる支持フレームの板面で立付け保持し、回転支軸の軸線を板面の略中央に嵌着させて旋回プレートを回転支軸で支持フレームの板面上に配置し、
旋回プレートの片端部を作動ロッドでベースブラケットと繋ぎ、シート全体の後倒し乃至は戻し動作に伴う作動ロッドによる旋回プレートの押し回し乃至は戻し回転と連動し、リクライニング機構を施錠から開錠,開錠から施錠と往復動させるリンク部を旋回プレートの他端部に組み付け、該リンク部をワイヤケーブルでリクライニング機構と繋ぎ、更に、シート全体の後倒し乃至は戻し動作を減速するダンパーを回転支軸の同軸上に組み付けたリンク機構をシートクッションに備え付けてなることを特徴とする。
本願の請求項2に係る発明は、シート全体の後倒し乃至は戻し動作の途中から、シート全体の後倒し乃至は戻し動作を減速制御するダンパーを組み付けたリンク機構をシートクッションに備え付けてなることを特徴とする。
本願の請求項1に係る折畳み収納式自動車用シートでは、シート全体の後倒し反転に伴い、リクライニング機構を施錠から開錠,開錠から施錠と往復動させ、シート全体の後倒し乃至は戻し動作を減速するダンパーを組み付けたリンク機構をシートクッションに備え付けることから、作業者がシート全体をシートバック側から後に倒しながらリクライニング機構を開錠操作するという手間を省けると共に、シートバック側からの後倒しとリクライニング機構の開錠動とのタイミングも的確に設定できる。また、シートクッションをシートバック側に引き寄せる程の引張力のある引張り手段を組み付けても、シート全体の後倒し乃至は戻し動作を減速するダンパーが組み付けられているため、シートクッションの跳上り乃至はシート全体の前倒し速度も適度に設定できる。
それに加えて、シート全体の後倒し乃至は戻し動作に伴って、旋回プレートをベースブラケットと繋いだ作動ロッドで押し回し乃至は戻し回転すると共に、リクライニング機構をワイヤケーブルで繋いだリンク部で施錠から開錠,開錠から施錠と往復動させることにより、シート全体の後倒しと連動し、シートクッション,シートバックの折畳みを簡単な機構でワンモーションに行わせるようにできる。
本願の請求項2に係る折畳み収納式自動車用シートでは、シート全体の後倒し乃至は戻し動作の途中から、シート全体の後倒し乃至は戻し動作を減速制御するダンパーを組み付けるため、シート全体の後倒し乃至は戻し動作を初期段階で速め、最終的に減速することから安定のよいシート全体の後倒し乃至は戻し動作をさせられる。
図示実施の形態は、自動車用リアシートを構成するのに適用されている。そのリアシートは、図1で示すようにシート本体がシートクッション1,シートバック2,ヘッドレスト3を備えて組み立てられている。このリアシートは、シートクッション1の前部側をシートレッグ4で車体フロアFのフロア面上に据付け支持すると共に、シートクッション1の後部側をベースブラケット5に軸承装着することで設置されている。
そのリアシートは、シートレッグ4を車体フロアFのフロア面から外すと共に、シートクッション1の底側に倒し込み、シートクッション1とシートバック2とを折り畳んで一つにまとめ、ベースブラケット5を支点に、シート全体を後倒しに反転させて車体フロアFの凹部Rに収納可能に設置されている。ベースブラケット5には、クッションフレームの後部側から突出する軸受けブラケット1aが支軸1bで軸承連結されている。
そのリアシートには、シートバック2を着座姿勢に保持し、且つ、シートバック2の角度調整乃至はシートクッション1と折畳み可能に施錠するリクライニング機構6が装備されている。このリクライニング機構6は、シートクッション1の後部側より立ち上がるサイドブラケット1cとシートバック2のサイドブラケット(図示せず)との相対間に介在配置されている。
リクライニング機構6としては、一例を挙げると、図2で示すような公知(特開平8―253063号)のものを備え付けられる。このリクライニング機構6は、シートクッションのサイドブラケットにあてがい固定される固定ハウジング60と、シートバックのサイドブラケットにあてがい固定される可動カバー61とを相対させて備え、両者60,61の中心で軸受けする作動軸62と、作動軸62の軸線上に嵌着固定する回転カム63とを備えて組み立てられている。
固定ハウジング60の内側には、左右対のボス64a,64b、65a,65b、66a,66bが設けられている。可動カバー61の外周には、ギヤ歯67が壁内周に設けられている。ボス64a,64b、65a,65b、66a,66bの間には、ロックギヤ68a〜68cがスライド自在に挟み込まれている。ロックギヤ68a〜68cは、戻しバネ(図示せず)で回転カム63の外周縁と常時当接するよう引張支持されている。
ロックギヤ68a〜68cは、回転カム63の起部縁で押されると、可動カバー61のギヤ歯67と噛合し、回転カム63の起部縁から外れて伏部縁に相対すると、可動カバー61のギヤ歯67から噛合解除するよう組み付けられている。このロックギヤ68a〜68cは、回転カム63とボス64a,64b、65a,65b、66a,66bの間に配置された捩りコイルバネ69a〜69cにより、回転カ63を介して可動カバー61のギヤ歯67と常時噛合状態に維持されるよう付勢されている。
そのリクライニング機構6と共に、シートクッション1とシートバック2との引張り手段として渦巻きバネ7がシートクッション1のサイドブラケット1cとシートバック2のサイドブラケットとの間に掛渡し装着されている(図1参照)。この渦巻きバネ7は、シートクッション1とシートバック2とを折畳み方向に相引き合うようバネ偏倚するものとして備え付けられている。
シートクッション1は、図3で示すように前側から左右側に亘る略U字状を呈するメインフレーム1dと、メインフレーム1dの後端間に亘る後部フレーム1eと、メインフレーム1dの左右間に亘る二本のクロスメンバー1f,1gとからなる基枠フレームで組み立てられている。この構成中、サイドブラケット1cはメインフレーム1dの後部側から上方に立ち上がり、軸受けブラケット1aは後部フレーム1eより斜め下方に突出するよう取り付けられている(図1参照)。
シートクッション1においては、シートレッグ4が底部側に倒れ込み可能に取り付けられている。このシートレッグ4は、略U字状に軸曲げされたパイプ部材を本体フレーム4aとして組み立てられている。本体フレーム4aは、両軸上端側をクロスメンバー1fに固定された軸受けブラケット1h,1iと支軸4b,4cで軸承装着することから、シートクッション1の底側前寄りで幅方向に亘るよう取り付けられている。
シートレッグ4には、前面プレート4dをパイプフレーム4aあてがい固定することから、車体フロアFのフロア面に立設されたストライカSと着脱可能なストライカロック8a,8bが前面プレート4dの下端側に備え付けられている。また、このシートレッグ4にはパイプフレーム4a,前面プレート4dを覆う樹脂製の外装カバー4e(図1参照)が組み付けられている。
そのシートクッション1には、リクライニング機構6を開錠,施錠させる連動用のリンク部(符号なし)を有するリンク機構9がシートクッション1の後部寄り片側部でクッションフレームに取り付けられている。このリンク機構9の機構全体は、メインフレーム1d,後部フレーム1e,クロスメンバー1gに掛渡し固定されるベースフレーム10aとカバーフレーム10bとを支持フレームとして両フレーム10a,10bの間に組み付けられている。
リンク機構9は、図4で示すようにベースフレーム10aとカバーフレーム10b(図3参照)の板面間に立付け保持した回転支軸9aと、板面を支持フレーム10a,10bと相対向きに向けて回転支軸9aの軸線上に嵌着固定した旋回プレート9bとを起点に組み立てられている。旋回プレート9bとしては、板面の輪郭形状が略三角形を呈するものが備えられている。
旋回プレート9bは、シート本体のベースブラケット5(図1参照)と作動ロッド9cを介して繋がれている。作動ロッド9cは、ベースブラケット5がシートクッション1の側端寄りに位置することから、片軸端が旋回プレート9bの後外寄り角部付近に連結されている。また、シート全体の後倒し反転可能に掛け渡すべく、両軸端がピボット90a,90b(図1参照)で連結されている。この作動ロッド9cは、シート全体の後倒し,反転戻しに伴って、旋回プレート11bを所定のストロークで前方に押し回し,後方に戻し回転させる長さを持って形成されている。
旋回プレート9bには、第1の揺動バー9dと第1の橋絡バー9eでなるリクライニング連動用のリンク部が組み付けられている。第1の揺動バー9dは、シートクッション1の前寄りから斜め後方に向かって配置されている。この第1の揺動バー9dは、略中腹辺を支持フレーム10a,10bの板面間に植立固定した支軸90で枢支し、片端寄りの板面から下方に突出する案内ピン91をカバーフレーム10bの板面に設けた円弧状の長穴10cに挿置することにより揺動可能に取り付けられている。
第1の揺動バー9dには、旋回プレート9bと間に掛け渡す第1の橋絡バー9eが組み付けられている。この第1の橋絡バー9eは、片端側が旋回プレート9bの前側角部付近に支軸92aで連結され、他端側が第1の揺動バー9dの案内ピン91を備える側と反対の端部側に支軸92bで連結されている。
リクライニング連動用のリンク部9d,9eは、作動ロッド9cによる旋回プレート9bの回転ストロークに対し、第1の揺動バー9dが略2分の1のストロークで揺動するよう設定されている。これにより、リクライニング連動用のリンク部9d,9eは、シート全体の後倒し乃至は戻し動作に伴って、旋回プレート9bが作動ロッド9cで行き,戻りする各回転間に往復動するよう組み立てられている。
第1の揺動バー9dは、リクライニング機構6とワイヤケーブル11を介して繋がれている。このワイヤケーブル11は、牽引ワイヤ11aの先端側を案内ピン91の突出する第1の揺動バー9dの端部側に連結し、樹脂ケーブル11bのケーブル端をカバーフレーム10bの板面より立ち上がる挟持片93で保持することからリクライニング機構6に向けて引き出されている。
そのワイヤケーブル11は、図5で示すように牽引ワイヤ11aをリクライニング機構6の作動軸62の同軸上に嵌着した突片12に接続し、樹脂ケーブル11bをシートバック2のサイドブラケット2aに備え付けた作動レバー13aで保持することからリクライニング機構6と繋ぐよう配線されている。
そのワイヤケーブル11の引張りにより、リクライニング機構(図2参照)の作動軸62が回動し、回転カム63の伏部縁がロックギヤ67a〜67cと相対位置し、ロックギヤ68a〜68cが可動カバー61のギヤ歯67より外れることから、リクライニング機構6が開錠動する。一方、ワイヤケーブル11の引張りが解除されると、リクライニング機構6が捩りコイルバネ69a〜69cで復帰動することから、リクライニング機構6が施錠動する。
リクライニング機構6の作動レバー13aは略逆L字状を呈し、引張りストラップ13bを縦腕下部に備え、主に、着座者がシートバック2の角度調整を行うために操作されるものとしてシートバック2の側部に備え付けられている。
その操作レバー13aは、屈曲基部をサイドブラケット2aに植設した支軸2bで軸支し、捩りコイルバネ13cを支軸2bと横腕部の上縁との間に掛け渡すことによりバネ復帰するよう取り付けられている。また、操作レバー13aの横腕部がシートバック2のサイドブラケット2aに突設したストッパピン2cと当接することから復帰位置を規制するよう取り付けられている。
リンク機構9には、上述したリクライニング連動用の他に、図4で示すように第2の揺動バー9fと第2の橋絡バー9gとでなるシートレッグ連動用のリンク部が旋回プレート9bの後内寄り角部付近に組み付けられている。
そのシートレッグ連動用においては、第2の揺動バー9fがシートクッション1の前寄り幅方向に向かって配置されている。この第2の揺動バー9fは、片端側を支持フレーム10a,10bの板面間に植立固定した支軸93で枢支し、他端寄り板面から下方に突出する案内ピン94をベースフレーム10aの板面に設けた円弧状の長穴10dに挿置することにより揺動可能に取り付けられている。
第2の橋絡バー9gは、旋回プレート9bと第2の揺動バー9fの間に掛渡し配置されている。この第2の橋絡バー9gは、片端側が旋回プレート9bの後内寄り角部付近に支軸95aで連結され、他端側が第2の揺動バー9fの中腹辺に支軸95bで連結されている。
第2の揺動バー9fは、従動ロッド9hを介してシートレッグ4と繋がれている。従動ロッド9hは、片端側が案内ピン94の突出する第2の揺動バー9fの端部側とピボット96で連結され、他端側がシートレッグ4の本体フレーム4aに取り付けられた軸受けスリーブ95で挿通保持されている。
従動ロッド9hのレッグ側は、図6で示すように軸受けスリーブ95をあてがいフレーム95aに取り付け、コイルスプリング95bを軸受けスリーブ95と従動ロッド9hの張出し鍔95cとの間の軸線上に介在させると共に、ストッパ鍔95dを軸受けスリーブ95に挿通するロッド先端に取り付けて組み付けられている。これにより、リンク機構11のガタ付きや組付け誤差を吸収できる。また、ストライカロック5a,5bがストライカSをくわえ込む前に、シートレッグ4が最前端位置に戻るよう設定されているため、シート全体の戻し動作に伴うオーバーストロークを吸収でき、リンク機構11の破損を防げる。
上述したリンク機構9においては、シート全体の後倒し乃至は戻し動作を減速するダンパー14が組み付けられている(図3参照)。この減速ダンパー14は、リクライニング機構6がシート全体を後倒しする途上で開錠すると、渦巻きバネ7(図1参照)がシートクッション1をシートバック2に向けて引き込むようバネ偏倚するため、渦巻きバネ7によるシートクッション1の動きを減速し、また、シート全体を前に倒し戻しするのを減速するよう組み付けられている。
そのダンパー14は、図7並びに図8で示すようにリンク機構のカバーフレーム10bより突出する回転支軸9aの同軸上に組み付けられている。このダンパー14は、ドーム部140とドーム部140の側方に突出する張出し鍔部141とから一体に形成されたキャップ体14aと、キャップ体14aのドーム部140に下部側から螺着される底板体14bと、キャップ体14aと底板体14bとで挟込み保持する円盤体14cとから組み立てられている。
キャップ体14a,底板体14bは、同心円状の円形溝143,144を内面側に設けて通常の合成樹脂から形成されている。円盤体14cは、回転支軸9aのローレット軸を嵌め込むボス部145と、ボス部145の中腹辺から周回りに張り出す棚板部146と、棚板部146より立ち上がってキャップ体14a,底板体14bの円形溝143,144と緊密に嵌り合う同心円状のフィン部147,148とを備えて滑性を有する合成樹脂から形成されている。
そのダンパー14は、粘性オイル(図示せず)を底板体14bの円形溝143,144と円盤体14cのフィン部147,148と間に介在させて組み立てられている。このダンパー14は、円盤体14cが回転支軸9aと一体の回転側となり、キャップ体14a,底板体14bが固定側としてキャップ体14a,底板体14bの円形溝143,144と円盤体14cのフィン部147,148とがオイルを介して接動することから、回転支軸9aの回転速度をオイルの粘性抵抗で減速するよう組み付けられている。
そのダンパー14としては、回転支軸9aの始動とダンパー14の始動とを経時的にズラせるよう組み付けられている。このため、回転支軸9aを中心とする円弧状の凹溝149を張出し鍔部141の裏面側に設け、その円弧状の凹溝149をカバーフレーム10bから立ち上がるストッパピン10eと嵌め合わすことから、キャップ体14a,底板体14bと円盤体14cとが漸次一体に回動するよう組み合わされている。
上述した他に、シートクッション1の底部前中央には手掛け用のプルポケット15が下向きに開口するよう設けられている(図1参照)。このプルポケット15は、折畳み状態のシート本体を車体フロアFの凹部Rに収納し、また、車体フロアFの凹部Rから持上げ出すものとして備え付けられている。
シートバック2の背後側には、リクライニング機構6を開錠する引張りストラップ16が引き出されている。この引張りストラップ16は、主に、シート全体を前倒しに戻した後にシートバックを着座姿勢に戻すようリクライニング機構6を開錠するものとして備え付けられている。また、シートバック2の背後側にはストライカロック8a,8bをストライカSから開錠する操作レバー17が備え付けられている。
このように構成するリアシートでは、シート全体を着座姿勢から後倒し反転させて車体フロアFの凹部Rに収納するにあたり、作業者がシート後部側から次の操作を行えばよい。まず、ヘッドレスト3をシートバック2の上部面まで押し下げてシートバック2に収める。次に、操作レバー17を引っ張ることから、ストライカロック8a,8bをストライカSより開錠する。それと共に、図9aで示すようにシート全体をシートバック2から多少後倒しにし、ストライカロック8a,8bをストライカSより外す。
作業者がシート全体を後倒しするに伴って、リンク機構9が動き出す。まず、図9bで示すようにベースブラケット5(図1参照)に連結された作動ロッド9cが旋回プレート9bを押し(矢印A参照)、旋回プレート9bが回転支軸9aを中心に回動する(矢印B参照)。
その旋回プレート9bの回動に伴って、旋回プレート9bの前側角部寄りに連結された第1の橋絡バー9eが第1の揺動バー9dの支軸92bによる連結側を押す(矢印C参照)。第1の揺動バー9dが第1の橋絡バー9eで押されると、第1の揺動バー9dは支軸92bを支点に揺動し(矢印D参照)、第1の揺動バー9dによりケーブルワイヤ11の牽引ワイヤ11aが引っ張られることから、リクライニング機構6が開錠動する。
それと共に、作動ロッド9cと反対側の端部側で旋回プレート9bに連結された第2の橋絡バー9gが作動ロッド9cの動きと反対方向に引っ張られる(矢印E参照)。これに伴って、第2の揺動バー9fが支軸93を支点に案内ピン94を長穴10dに沿って作動ロッド9cによる旋回プレート9bの押込み方向と反対方向に移動する(矢印F参照)。第2の揺動バー9fの先端側には、従動ロッド9hが連結されているから、従動バー9hがシートレッグ4を引っ張り(矢印G参照)、シートレッグ4がシートクッション1の底部側に倒れ込み始める。
その初期状態では、図9cで示すようにダンパー14がカバーフレーム10bのストッパピン10eと張出し鍔部141の凹溝149でズレるため、減速作用を発揮していない。
上述したようにリクライニング機構6が開錠動すると、渦巻きバネ7が縮少する方向にバネ偏倚し、図10aで示すようにシートクッション1が渦巻きバネ7でシートバック2に引き寄せられる。これに伴って、図10bで示すように旋回プレート9bが作動ロッド9cで押し回されることから、従動ロッド9hによるシートレッグ4の倒し込みを進行させる。ダンパー14は、シートクッション1が渦巻きバネ7で引き寄せられることから、図10cで示すように張出し鍔部141の凹溝149がカバーフレーム10bのストッパピン10eと係合するようになる。
図11aで示すようにシートクッション1が渦巻きバネ7で更に引き寄せられると、図11bで示すように第1の橋絡バー9eが第1の揺動バー9dを引張るようになり(矢印H参照)、第1の揺動バー9dがワイヤケーブル11の牽引ワイヤ11aを引張り解除することからリクライニング機構6が施錠動する。このシートクッション1の引寄せ途上では、図11cで示すようにダンパー14が作動することから、シートクッション1の渦巻きバネ7による引寄せが減速されるため、シートクッション1とシートバック2とが安定よく一つに折り畳まれる。
その以後は、シートクッション1とシートバック2とがリクライング機構6で一つに折畳み保持されているため、図12aで示すように作業者がプルポケット15に手を掛けてシート全体を車体フロアFの凹部Rに収納すればよい。このときにも、図12bで示すようにダンパー14が作動していることにより、一つに折り畳んだシート全体を安定よく車体フロアFの凹部Rに収納できる。
シート全体を着座姿勢に戻すときは、図13aで示すように作業者がプルポケット15に手を掛けてシート全体を車体フロアFの収納凹部Rから持ち出せばよい。このシート全体の持出しに伴って、図13bで示すようにリンク機構9が復帰動することから、シートレッグ4がシートクッション1の底側より立ち出し始める。ダンパー14もリンク機構9と共に空振り揺動状態で復帰する。
そのシート全体の持出し途上では、第1の揺動バー9dが支軸90を支点に揺動し、第1の揺動バー9dによりケーブルワイヤ11の牽引ワイヤ11aが引っ張られることから、リクライニング機構6が開錠動する。但し、リクライニング機構6が開錠動していても、シートクッション1とシートバック2とが渦巻きバネ7で一つに折り畳まれるため、シート全体を車体フロアFの収納凹部Rから安定よく持ち出せる。
その後、図14a示すように作業員によるシート全体の持出しが進行すると、図14bで示すようにダンパー14が作動し始め、シート全体の前倒し速度を減速できることから安定よく復帰させられる。このシート全体の取出し戻しに伴っては、シート全体の収納時とは逆に、作動ロッド9cが旋回プレート9bを引っ張り、従動ロッド9hはシートレッグ4を押し遣るように移動することから、シートレッグ4をシートクッション1の底部側に立付け出せる。
シート全体の戻しは、リクライニング機構6が施錠状態に戻ることから、シート本体の折畳み状態のままでシートレッグ4をストライカロック8a,8bでストライカSに施錠するまで戻し、シートクッション1をシートレッグ4の施錠で車体フロアFのフロア面上に据え付ける。最後に、ストラップ16を引っ張ることから、リクライニング機構6を開錠すると共に、シートバック2を着座姿勢に起すよう操作すればよい。
このような作業により、シート全体を車体フロアFの凹部Rに収納できるため、リクライニング機構6の開錠,施錠をシート全体の後倒し動作,シート全体の戻し動作とワンモーションに簡単な機構で連動させられるため、車内の模様替え作業を容易に行うようにできる。
本発明に係る折畳み収納式自動車用シートを示す側面図である。 図1のシートに備え付けられるリクライング機構の内部構造を示す断面図である。 図1のシートクッションを構成するクッションフレームを示す平面図である。 図1のシートクッションに備え付けられるリクライニング機構連動用のリンク機構を示す平面図である。 図1のシートバックを構成するバックフレームを示す側面図である。 図4のリンク機構をシートレッグに繋ぐ従動ロッドを示す側面図である。 図4のリンク機構に組み付けられるダンパーの内部構造を示す断面図である。 図7のダンパーを含むリンク機構を示す平面図である。 図1のシートを折畳み初期段階で示す説明図である。 図9aのシートに対応したリンク機構の作動状態を示す説明図である。 図9aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図9aのシートに引き続くシートの折畳み直前状態を示す説明図である。 図10aのシートに対応したリンク機構の作動状態を示す説明図である。 図10aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図10aのシートに引き続くシートの折畳み状態を示す説明図である。 図11aのシートに対応したリンク機構の作動状態を示す説明図である。 図11aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図11aのシートに引き続くシートの折畳み収納状態を示す説明図である。 図12aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図12aのシートを収納凹部より持出し初期で示す説明図である。 図13aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図13aのシートに引き続くシートの前倒し途上を示す説明図である。 図14aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図14aのシートに引き続くシートの前倒し状態を示す説明図である。
1 シートクッション
2 シートバック
ベースブラケット
6 リクライニング機構
7 引張り手段
9 リンク機構
9a 回転支軸
9b 旋回プレート
9c 作動ロッド
9d,9e リクライニング連動用のリンク部
10a,10b 支持フレーム
11 ワイヤケーブル
14 ダンパー
F 車体フロア

Claims (2)

  1. シートクッションの前部側を車体フロアのフロア面上に据付け支持すると共に、シートクッションの後部側を車体フロアに取付け固定されるベースブラケットに軸承装着し、
    シートバックを着座姿勢に保持し且つシートバックの角度調整乃至はシートクッションと折畳み可能に施錠するリクライニング機構と、リクライニング機構の開錠に伴って、シートクッションとシートバックとを折畳み方向に引き合わせる引張り手段をシートクッションとシートバックとの間に組み付け、
    シートクッションの前部側を車体フロアより外し、シートクッション,シートバックを折り畳んで一つにまとめ、シート全体をベースブラケットより後倒しに反転させて収納する自動車用シートであって、
    回転支軸をシートクッションの底側に取り付けられる支持フレームの板面で立付け保持し、回転支軸の軸線を板面の略中央に嵌着させて旋回プレートを回転支軸で支持フレームの板面上に配置し、
    旋回プレートの片端部を作動ロッドでベースブラケットと繋ぎ、シート全体の後倒し乃至は戻し動作に伴う作動ロッドによる旋回プレートの押し回し乃至は戻し回転と連動し、リクライニング機構を施錠から開錠,開錠から施錠と往復動させるリンク部を旋回プレートの他端部に組み付け、該リンク部をワイヤケーブルでリクライニング機構と繋ぎ、更に、シート全体の後倒し乃至は戻し動作を減速するダンパーを回転支軸の同軸上に組み付けたリンク機構をシートクッションに備え付けてなることを特徴とする折畳み収納式自動車用シート。
  2. シート全体の後倒し乃至は戻し動作の途中から、シート全体の後倒し乃至は戻し動作を減速制御するダンパーを組み付けたリンク機構をシートクッションに備え付けてなることを特徴とする請求項1に記載の折畳み収納式自動車用シート。
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