JP4512671B1 - 電力変換回路 - Google Patents

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Abstract

高周波動作する電力変換回路において、下アーム側ゲート駆動回路24uのオフ電圧制御回路101uは、下アーム22uのターンオフ動作が終了した時点から上アーム21uのターンオン動作が開始するまでの間において、ゲート駆動電源103uが出力する電圧を所定のオフ電圧よりも低い電圧に変化させ、その後、上アーム21uのターンオン動作が終了すると、直ぐに前記ゲート駆動電源103uが出力する電圧を所定のオフ電圧に戻すように制御する。従って、高電圧変化dv/dtに起因して発生する上下アームの短絡動作を抑制でき、かつ電力変換回路を構成するスイッチング素子の寿命が向上して、電力変換回路の高信頼性化が実現される。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の上下アームにより構成され、特に、大電力かつ高周波動作する電力変換回路に関するものである。
近年、インバータ及びコンバータなどの電力変換器に搭載されるスイッチング素子(IGBTやMOSFET、JFET)の高耐圧化及び高速化が進み、スイッチング素子の高耐圧化による電力変換器の大電力化及び、スイッチング素子の高速化、すなわち電力変換器の高周波動作による電力変換器の小型化などの研究開発が盛んに行われている。
このような電力変換器におけるスイッチング素子の動作としては、上下アームが同時導通し短絡動作することのないように、所定の休止期間(通常、デッドタイムといわれる)を介して、上下アームを交互にスイッチング動作するのが一般的である。ここで、スイッチング素子に印加される電圧が高くなればなるほど、又は、スイッチング素子の動作速度が速くなればなるほど、スイッチング素子に印加される電圧の変化率(通常、dv/dtと呼ばれる)が大きくなる。その場合、他方のスイッチング素子の寄生容量Cを介して、主端子から制御端子に充電電流が流れることになり、制御端子の電圧が、充電電流の値に比例して変化する。このような動作をした場合、制御端子の電圧が、スイッチング素子のしきい値電圧を超えることもあり得る。仮に、所定の休止期間中に、制御端子の電圧が変化し、かつ、しきい値電圧を超えた場合、上下アームが同時導通し短絡状態となり、スイッチング素子の破壊、更には電力変換器の故障をもたらす。
ここで、図4を用いて、上アーム21uのターンオン動作による下アーム22uの誤動作メカニズムについて説明する。最初に、上下アーム21u及び22uは、共にオフしている休止区間(いわゆる、デッドタイム)とする。この休止区間は、例えばインバータにおけるスイッチング周波数の1/20以下であり、また、一般的には、大電力の電力変換を行うインバータにおいては、スイッチング周波数は15kHz以下であるものが多い。
前記休止期間の後、上アーム21uがターンオン動作すると、下アーム22uのドレイン−ソース間にバッテリ1の直流電圧Vdcが印加される。上アーム21uのスイッチング速度に応じて、下アーム22uの寄生容量200に急速に充電され、下アーム側ゲート抵抗104uと下アーム側アーム駆動回路102uを介して、電流Igが流れる。電流Igが流れることにより、下アーム側ゲート抵抗104uの値に応じた電位差が下アーム側ゲート抵抗104uの両端に発生する。ここで、下アーム22uのドレイン−ゲート間の寄生容量をCgdとし、下アーム側ゲート抵抗104uをRgとすると、下アーム側ゲート抵抗104uの両端に発生する電位差、つまり下アーム22uのゲート−ソース間の電位差Vgsは、下記の式で表せる。
Vgs = Rg × Cgd × (dVdc/dt)
すなわち、下アーム22uのスイッチング速度を決定する下アーム側ゲート抵抗104uの抵抗Rgか、下アーム21uの寄生容量Cgdか、上アーム21uのスイッチング時間dVdc/dtの値が、各々大きいほど、Vgsが大きくなり、下アーム22uの誤動作が生じ易くなる。
下アーム側ゲート抵抗104uの抵抗Rgは、下アーム22uのスイッチング速度を決定する値であるため、自由に小さくすることはできない。また、下アーム21uの寄生容量Cgdは、下アーム22uの内部構造により決まっているため、これも自由に変化させることができない。また、上アーム21uのターンオン動作時のスイッチング時間dVdc/dtは、小さくすると上アーム21uのスイッチング速度を遅くすることになり、スイッチング損失の増大をもたらす。
それらを回避するため、従来では、充電電流による制御端子の電圧変化があっても、短絡状態にならないように、電圧変化期間を含んだ、スイッチング素子がオフ動作中は、制御端子に負バイアス電圧を印加する。そうすることにより、同時導通の短絡動作を回避することが可能となる。たとえば下記特許文献1に提案されている。
この公報のインバータは、スイッチング素子をオフさせるために、電源により負バイアス電圧を出力せずに、コンデンサ及びダイオード、FETなどの回路のみで、負バイアス電圧を印加できるようにしているため、電源電圧の制約も低減でき、更には、駆動回路の発熱抑制も行えることも、前記公報は開示している。
特開2004−159424号公報
しかしながら、この種のインバータでは、スイッチング素子がオフ動作中、全期間で、スイッチング素子の制御端子に負バイアスが印加されることになる。
一般的に、スイッチング素子は、制御端子に負バイアス電圧を印加されることに弱く、負バイアス電圧の印加される時間が長ければ長いほど、スイッチング素子の劣化が進む。
よって、従来の方法では、負バイアス電圧が印加される期間が必要以上に長いため、スイッチング素子の劣化を加速し、スイッチング素子及びそれを搭載する電力変換器の信頼性を損ねる。また、負バイアス回路を、コンデンサ及びダイオード、FETなどの回路で構成しているため、スイッチング素子の動作状態及び周囲環境などによるスイッチング素子の特性変化に対応できない。更には、負バイアス回路を構成しているコンデンサ容量においても、駆動するスイッチング素子の特性に応じて決定する必要があり、汎用性に欠けるなどの問題がある。
本発明は前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、電力変換回路において、高dv/dt印加による誤動作を抑制し、かつスイッチング素子の寿命を大幅に改善した電力変換回路を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、電力変換回路において、上アームの動作と下アームの動作との双方に対応して、オフ動作中のスイッチング素子への負バイアス電圧の印加期間を極く短期間に制限することとする。
すなわち、請求項1記載の発明の電力変換回路は、高電圧側に接続される上アーム及び低電圧側に接続される下アームと、前記上アームを駆動する上アーム側ゲート駆動回路及び前記下アームを駆動する下アーム側ゲート駆動回路とを備えた電力変換回路において、前記上アーム側ゲート駆動回路及び前記下アーム側ゲート駆動回路は、各々、上アーム側ゲート駆動電源及び下アーム側ゲート駆動電源と、上アーム側アーム駆動回路及び下アーム側アーム駆動回路とを有し、前記上アーム側ゲート駆動電源及び下アーム側ゲート駆動電源は、自己の前記上アーム又は下アームの制御端子に電圧を供給し、前記上アーム側アーム駆動回路及び下アーム側アーム駆動回路は、自己の前記上アーム又は下アームを制御する制御信号を受け、この制御信号に応じてアーム駆動信号を出力し、更に、前記下アーム側ゲート駆動回路は、信号出力回路と、オフ電圧制御回路とを有し、前記信号出力回路は、前記下アームのターンオフ動作の終了及び前記上アームのターンオン動作の終了に応じた電圧調整信号を出力し、前記オフ電圧制御回路は、前記信号出力回路の電圧調整信号を受け、前記下アームのターンオフ動作の終了から前記上アームのターンオン動作の開始までの期間において、前記下アームのオフ状態を満足する第1の電圧よりも低い第2の電圧を生成し、かつ前記上アームのターンオン動作の終了以後において、前記第2の電圧から前記第1の電圧に戻すように前記下アーム側ゲート駆動電源の出力電圧を制御することを特徴とする。
ここで、請求項2記載の発明では、前記請求項1記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、タイマ回路を有し、前記タイマ回路は、前記上アーム及び下アームの両制御信号を受け、この両制御信号が共にオフである前記下アーム及び上アームが共にターンオフ状態の期間でオン動作となり、前記上アームのターンオン動作の終了以後となる前記オン動作の所定期間経過後にオフ動作となるタイマ信号を出力し、前記オフ電圧制御回路は、前記タイマ回路のタイマ信号を受け、このタイマ信号に基づいて前記下アーム側ゲート駆動電源の出力電圧を制御することとしても良い。
請求項3記載の発明では、前記請求項1記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、上アーム側主端子電圧検出回路及び下アーム側主端子電圧検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、前記上アーム側主端子電圧検出回路及び下アーム側主端子電圧検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの主端子電圧値を検出し、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、前記自己の上アーム側主端子電圧検出回路又は下アーム側主端子電圧検出回路で検出された主端子電圧信号を受け、この主端子電圧信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出することとしても良い。
請求項4記載の発明では、前記請求項3記載の電力変換回路において、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、自己の前記上アーム側主端子電圧検出回路又は下アーム側主端子電圧検出回路で検出された主端子電圧信号を受け、この主端子電圧信号の電圧値と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定することとしても良い。
請求項5記載の発明では、前記請求項1記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、上アーム側主端子電流検出回路及び下アーム側主端子電流検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、前記上アーム側主端子電流検出回路及び下アーム側主端子電流検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの主端子電流値を検出し、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、前記自己の上アーム側主端子電流検出回路又は下アーム側主端子電流検出回路で検出された主端子電流信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出することとしても良い。
請求項6記載の発明では、前記請求項5記載の電力変換回路において、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、前記上アーム側主端子電流検出回路又は下アーム側主端子電流検出回路からの主端子電流信号を受け、この主端子電流信号の電流値と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定することとしても良い。
請求項7記載の発明では、前記請求項1記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、上アーム側制御端子電圧検出回路及び下アーム側制御端子電圧検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、前記上アーム側制御端子電圧検出回路及び下アーム側制御端子電圧検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの制御端子の電圧値を検出し、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、前記自己の上アーム側制御端子電圧検出回路又は下アーム側制御端子電圧検出回路で検出された制御端子電圧信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出することとしても良い。
請求項8記載の発明では、前記請求項7記載の電力変換回路において、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、自己のアームの制御端子電圧検出回路で検出された制御端子電圧信号を受け、この制御端子電圧信号の電圧と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定することとしても良い。
請求項9記載の発明では、前記請求項3記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、更に、下アーム側主端子電圧変化率検出回路を有し、前記下アーム側主端子電圧変化率検出回路は、自己の前記下アームの主端子電圧の変化率を検出し、前記オフ電圧制御回路は、前記下アーム側主端子電圧変化率検出回路の検出結果を受け、この検出結果に基づいて、前記下アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を変更することとしても良い。
請求項10記載の発明では、前記請求項9記載の電力変換回路において、前記オフ電圧制御回路は、前記下アーム側主端子電圧の変化率が大きいほど、前記下アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を、一層低い電圧値に調整することとしても良い。
請求項11記載の発明では、前記請求項9記載の電力変換回路において、前記オフ電圧制御回路は、前記下アーム側主端子電圧の変化率が所定変化率よりも小さいときには、前記下アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を前記第1の電圧に維持することとしても良い。
請求項記12記載の発明では、前記請求項3記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、更に、下アーム側アーム温度検出回路を有し、前記下アーム側アーム温度検出回路は、自己の前記下アームの温度を検出し、前記オフ電圧制御回路は、前記下アーム側アーム温度検出回路の検出結果を受け、この検出結果に基づいて、前記下アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を変更することとしても良い。
請求項13記載の発明では、前記請求項12記載の電力変換回路において、前記オフ電圧制御回路は、前記下アーム側アーム温度検出回路で検出した下アームのアーム温度が高いほど、前記下アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧を一層低い電圧値に調整することとしても良い。
また、請求項14記載の発明の電力変換回路は、高電圧側に接続される上アーム及び低電圧側に接続される下アームと、前記上アームを駆動する上アーム側ゲート駆動回路及び前記下アームを駆動する下アーム側ゲート駆動回路とを備えた電力変換回路において、前記上アーム側ゲート駆動回路及び前記下アーム側ゲート駆動回路は、各々、上アーム側ゲート駆動電源及び下アーム側ゲート駆動電源と、上アーム側アーム駆動回路及び下アーム側アーム駆動回路とを有し、前記上アーム側ゲート駆動電源及び下アーム側ゲート駆動電源は、自己の前記上アーム又は下アームの制御端子に電圧を供給し、前記上アーム側アーム駆動回路及び下アーム側アーム駆動回路は、自己の前記上アーム又は下アームを制御する制御信号を受け、この制御信号に応じてアーム駆動信号を出力し、更に、前記上アーム側ゲート駆動回路は、信号出力回路と、オフ電圧制御回路とを有し、前記信号出力回路は、前記上アームのターンオフ動作の終了及び前記下アームのターンオン動作の終了に応じた電圧調整信号を出力し、前記オフ電圧制御回路は、前記信号出力回路の電圧調整信号を受け、前記上アームのターンオフ動作の終了から前記下アームのターンオン動作の開始までの期間において、前記上アームのオフ状態を満足する第1の電圧よりも低い第2の電圧を生成し、かつ前記下アームのターンオン動作の終了以後において、前記第2の電圧から前記第1の電圧に戻すように前記上アーム側ゲート駆動電源の出力電圧を制御することを特徴とする。
ここで、請求項15記載の発明では、前記請求項14記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、タイマ回路を有し、前記タイマ回路は、前記上アーム及び下アームの両制御信号を受け、この両制御信号が共にオフである前記下アーム及び上アームが共にターンオフ状態の期間でオン動作となり、前記下アームのターンオン動作の終了以後となる前記オン動作の所定期間経過後にオフ動作となるタイマ信号を出力し、前記オフ電圧制御回路は、前記タイマ回路のタイマ信号を受け、このタイマ信号に基づいて前記下アーム側ゲート駆動電源の出力電圧を制御することとしても良い。
請求項16記載の発明では、前記請求項14記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、上アーム側主端子電圧検出回路及び下アーム側主端子電圧検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、前記上アーム側主端子電圧検出回路及び下アーム側主端子電圧検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの主端子電圧値を検出し、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、前記自己の上アーム側主端子電圧検出回路又は下アーム側主端子電圧検出回路で検出された主端子電圧信号を受け、この主端子電圧信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出することとしても良い。
請求項17記載の発明では、前記請求項16記載の電力変換回路において、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、自己の前記上アーム側主端子電圧検出回路又は下アーム側主端子電圧検出回路で検出された主端子電圧信号を受け、この主端子電圧信号の電圧値と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定することとしても良い。
請求項18記載の発明では、前記請求項14記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、上アーム側主端子電流検出回路及び下アーム側主端子電流検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、前記上アーム側主端子電流検出回路及び下アーム側主端子電流検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの主端子電流値を検出し、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、前記自己の上アーム側主端子電流検出回路又は下アーム側主端子電流検出回路で検出された主端子電流信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出することとしても良い。
請求項19記載の発明では、前記請求項18記載の電力変換回路において、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、前記上アーム側主端子電流検出回路又は下アーム側主端子電流検出回路からの主端子電流信号を受け、この主端子電流信号の電流値と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定することとしても良い。
請求項20記載の発明では、前記請求項14記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、上アーム側制御端子電圧検出回路及び下アーム側制御端子電圧検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、前記上アーム側制御端子電圧検出回路及び下アーム側制御端子電圧検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの制御端子の電圧値を検出し、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、前記自己の上アーム側制御端子電圧検出回路又は下アーム側制御端子電圧検出回路で検出された制御端子電圧信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出することとしても良い。
請求項21記載の発明では、前記請求項20記載の電力変換回路において、前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、自己のアームの制御端子電圧検出回路で検出された制御端子電圧信号を受け、この制御端子電圧信号の電圧と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定することとしても良い。
請求項22記載の発明では、前記請求項16記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、更に、上アーム側主端子電圧変化率検出回路を有し、前記上アーム側主端子電圧変化率検出回路は、自己の前記上アームの主端子電圧の変化率を検出し、前記オフ電圧制御回路は、前記上アーム側主端子電圧変化率検出回路の検出結果を受け、この検出結果に基づいて、前記上アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を変更することとしても良い。
請求項23記載の発明では、前記請求項22記載の電力変換回路において、前記オフ電圧制御回路は、前記上アーム側主端子電圧の変化率が大きいほど、前記上アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を、一層低い電圧値に調整することとしても良い。
請求項24記載の発明では、前記請求項22記載の電力変換回路において、前記オフ電圧制御回路は、前記上アーム側主端子電圧の変化率が所定変化率よりも小さいときには、前記上アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を前記第1の電圧に維持することとしても良い。
請求項25記載の発明では、前記請求項16記載の電力変換回路において、前記信号出力回路は、更に、上アーム側アーム温度検出回路を有し、前記上アーム側アーム温度検出回路は、自己の前記上アームの温度を検出し、前記オフ電圧制御回路は、前記上アーム側アーム温度検出回路の検出結果を受け、この検出結果に基づいて、前記上アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を変更することとしても良い。
請求項26記載の発明では、前記請求項25記載の電力変換回路において、前記オフ電圧制御回路は、前記上アーム側アーム温度検出回路で検出した上アームのアーム温度が高いほど、前記上アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧を一層低い電圧値に調整することとしても良い。
請求項27記載の発明では、前記請求項1〜26記載の電力変換回路において、前記上アーム及び下アームは、MOSFETで構成されることとしても良い。
請求項28記載の発明では、前記請求項1〜26記載の電力変換回路において、前記上アーム及び下アームは、炭化ケイ素又は窒化ガリウムを含むワイドバンドギャップ半導体により構成されることとしても良い。
以上により、本発明では、自アームのターンオフ動作が終了した時点から他アームのターンオン動作が開始するまでの間において、所定のオフ電圧より低い電圧のアーム駆動信号を出力し、その後は、他アームのターンオン動作が終了後直ぐに、アーム駆動信号の電圧を所定のオフ電圧に戻したので、スイッチング素子より成るアームをオフ動作させるのにその制御端子に印加する所定のオフ電圧よりも低い電圧の印加時間を大幅に短縮して、高dv/dt印加による誤動作を抑制できる。その結果、電力変換回路における上下アーム短絡動作を抑制でき、かつスイッチング素子の寿命を大幅に改善した高信頼性な電力変換回路を提供できる。
特に、自己のアームのターンオフ動作の終了時点や他のアームのターンオン動作の終了時点を、それ等アームの主端子電圧、主端子電流又は制御端子電圧を直接検出して把握したので、それ等アームのターンオフ動作や他のアームのターンオン動作の各終了時点を正確に検出して、アームのスイッチング素子の制御端子に印加する所定のオフ電圧よりも低い電圧の印加時間を最小限にして、高dv/dt印加による誤動作を有効に抑制できる。
更に、オン動作中の他アームの主端子電圧の変化率が大きいほど、オフ動作中の自アームはオン動作し易くなって上下アームの短絡の可能性は高くなるものの、自アームの制御端子に印加するオフ電圧は所定のオフ電圧よりも一層低い電圧値に調整されるので、自アームの不要なオン動作がし難くなる。従って、主端子電圧の変化率に応じたオフ電圧を設定して、スイッチング素子の制御端子にかかる負荷を最小限にした上で、高dv/dt印加による誤動作を抑制できる。
その場合、特に、主端子電圧の変化率が所定変化率よりも小さい場合には、自アームの制御端子に印加するオフ電圧は所定のオフ電圧に維持されるので、スイッチング素子の制御端子にかかる負荷を抑制した上で、高dv/dt印加による誤動作を抑制できる。
加えて、アーム温度が高くなった場合には、アームのしきい値電圧(アームをオン動作させる基準電圧)が低くなるため、オフ動作中のアームは比較的低いオフ電圧でもターンオンし易くなるが、そのオフ動作中のアームの制御端子に印加するオフ電圧は一層低く制御されるので、その不要なターンオン動作がし難くなって、安定した高dv/dt印加による誤動作抑制が実現できる。
以上説明したように、本発明の電力変換回路によれば、アームであるスイッチング素子の制御端子に所定のオフ電圧よりも低い電圧を印加する場合にも、その印加する時間を大幅に短縮した上で、高dv/dt印加による誤動作を抑制できるので、電力変換回路における上下アーム短絡動作を抑制し、かつスイッチング素子の寿命を大幅に改善した高信頼性な電力変換回路を提供することが可能である。
本発明の実施形態1の電力変換回路を説明するためのモータ駆動システムの全体概略構成を示す回路図である。 同電力変換回路に備えるインバータのレグの内部構成を示す回路図である。 同レグに備える下アーム側ゲート駆動回路の動作タイミングチャートを示す図である。 上アームのターンオン動作による下アームの誤動作メカニズムを説明する図である。 本発明の実施形態2の電力変換回路を説明するためのモータ駆動システムの全体概略構成を示す回路図である。 同電力変換回路に備えるインバータのレグの内部構成を示す回路図である。 同レグに備える上アーム側ゲート駆動回路と下アーム側ゲート駆動回路の動作タイミングチャートを示す図である。 本発明の実施形態3の電力変換回路に備えるインバータのレグの内部構成を示す回路図である。 本発明の実施形態4の電力変換回路に備えるインバータのレグの内部構成を示す回路図である。 同レグに備える上アーム側ゲート駆動回路と下アーム側ゲート駆動回路の動作タイミングチャートを示す図である。 本発明の実施形態5の電力変換回路に備えるインバータのレグの内部構成を示す回路図である。 同レグに備える上アーム側ゲート駆動回路と下アーム側ゲート駆動回路の動作タイミングチャートを示す図である。 本発明の実施形態6の電力変換回路のインバータのレグに備える上アーム側ゲート駆動回路と下アーム側ゲート駆動回路の動作タイミングチャートを示す図である。 本発明の実施形態7の電力変換回路に備えるインバータのレグの内部構成を示す回路図である。 一般的なスイッチング素子において横軸をスイッチング素子の温度、縦軸をしきい値電圧とした図である。
以下、本発明の電力変換回路としてのゲート駆動回路の好ましい実施形態を以下に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明が適用されるインバータの実施形態1を説明するためのモータ駆動システム概略回路図である。ここでは、スイッチング素子としてMOSFETを用いた例を説明する。モータ駆動システムは、バッテリ1、インバータ2、モータ3、制御回路4から構成されている。
バッテリ1は直流電力をインバータ2へ供給し、インバータ2はバッテリ1から供給される直流電力を直流交流変換し、モータ3に交流電力を供給する。モータ3は、インバータ2から供給される交流電力により回転駆動する。このとき、制御回路4は、モータ3が所望の動作をするようにインバータ2を制御する。インバータ2は、出力する交流電力の数と同数のレグ25u、25v、25wで構成され、レグ25u、25v、25wは、バッテリ1の正負間に直列接続された上アーム(正側に接続)21u、21v、21wと下アーム(負側に接続)22u、22v、22wと、各上アーム21u、21v、21wと、下アーム22u、22v、22wに対応した上アーム側ゲート駆動回路23u、23v、23wと、下アーム側ゲート駆動回路24u、24v、24wで構成される。
図2は、図1におけるレグ25uを、詳細に説明するための回路図である。ここで、下アーム側ゲート駆動回路24uは、信号出力回路としての下アーム側タイマ回路100u、下アーム側オフ電圧制御回路101u、下アーム側アーム駆動回路102u、下アーム側ゲート駆動電源103u、下アーム側ゲート抵抗105uとで構成される。
下アーム側ゲート駆動電源103uは、下アーム側ゲート駆動回路24uが駆動する下アーム22uのソース電位を基準とした10〜30V程度のオン電圧を出力し、また、下アーム側ゲート駆動回路24uが駆動する下アーム22uのソース電位を基準とした0〜−30V程度のオフ電圧を出力する。オフ電圧は、スイッチング素子のオン/オフ動作を制御するしきい値電圧及びスイッチング素子のデバイス特性により決定される。一般的に、しきい値電圧が3V程度のスイッチング素子においては、オフ電圧は、0〜−15V程度に設定される。また、スイッチング素子の制御端子に印加する電圧が高くなるほど、スイッチング素子の信頼性が低下するため、一般的には、最大定格電圧を±30V程度に規定している。
上アーム側ゲート駆動回路23u、下アーム側ゲート駆動回路24uには、制御信号Vg_u1、Vg_u2が入力される。制御信号Vg_u1、Vg_u2は、制御回路4(ここでは図示しない)から出力される信号であり、かつ、上アーム21u、下アーム22uのスイッチング動作を制御する信号である。
制御信号Vg_u2は、下アーム側ゲート駆動電源103uに入力され、ゲート駆動電源103uは、制御信号Vg_u2に応じた信号を出力する。次に、下アーム側ゲート駆動電源103uは、制御信号Vg_u2に応じた信号を、下アーム側アーム駆動回路102uへと出力する。また、下アーム側ゲート駆動電源103uは、下アーム側アーム駆動回路102へ、電力供給もあわせて行う。下アーム側アーム駆動回路102uは、入力された信号を電力増幅し、出力する。下アーム側アーム駆動回路102uから出力された信号は、下アーム側ゲート抵抗104uを経由して、下アーム22uの制御端子に入力される。
次に、下アーム側タイマ回路(信号出力回路)100u及び下アーム側オフ電圧制御回路101uの動作について、説明する。下アーム側タイマ回路100uには、制御回路4(ここでは図示しない)から出力された制御信号Vg_u1、Vg_u2が入力される。下アーム側タイマ回路100uは、制御信号Vg_u1、Vg_u2のオン/オフ動作により決定されるtimer信号(電圧調整信号)を、下アーム側オフ電圧制御回路101uへと出力する。
下アーム側オフ電圧制御回路101uは、timer信号のオン/オフ動作により決定されるVg_off信号を、下アーム側ゲート駆動電源103uへと出力する。そして、下アーム側ゲート駆動電源103uは、Vg_off信号に応じて、出力するオフ電圧を任意に変化させる。
ここで、上アーム側ゲート駆動回路23u、23v、23w及び下アーム側ゲート駆動回路24u、24v、24wは、全て同一の回路構成でも良い。
次に、下アーム側ゲート駆動回路24uの回路動作を説明する。図3は、回路動作を説明するための下アーム側ゲート駆動回路24uのタイミングチャート図である。
図3において、Vg_u1及びVg_u2は、制御回路4から上アーム側ゲート駆動回路23uと下アーム側ゲート駆動回路24uに入力される制御信号である。timer信号(電圧調整信号)は、制御信号Vg_u2の立下り時間t1と制御信号Vg_u1の立上り時間t3の間で立ち上がり、その後、前記制御信号Vg_u1の立上り時間t3から所定時間(タイマー時間)Tsだけ経過した時点で立ち下がる。この所定時間Tsは、制御信号Vg_u1の立上りによって上アーム21uが実際にターンオン動作を遂行し終えたターンオン動作終了時までの時間、又はこのターンオン動作終了時から若干長い時間に予め設定される。信号Vg_offは、timer信号とほぼ同期して動作する。このような動作をすることにより、主に高速スイッチング動作において、上アーム21uのターンオン動作時に、下アーム22uの寄生容量が急速に充電されることで引き起こされる下アーム22uの誤動作を抑制することができる。
尚、所定時間Tsの期間は、制御信号Vg_u2の立下り時間t1と制御信号Vg_u1の立上り時間t3の期間の3倍以下であることが望ましい。そのように設定することにより、前記のような誤動作を抑制し、かつ、オフ電圧を可変する期間を極力短くできるので、スイッチング素子の信頼性向上が図れる。
本実施形態では、信号Vg_offの立上り時間t2を、制御信号の立下り時間t1の後でかつ制御信号Vg_u1の立上り時間t3より前に設定することにより、下アーム22uのスイッチング動作を所望の速度に維持した状態で、かつ、確実に上述した誤動作を抑制することができる。更に、Vg_offの立下り時間t4を、制御信号Vg_u1の立上り時間t3から所定時間Ts経過した後に設定する。ここで、タイマ回路100uにより設定される所定時間Tsは、制御信号Vg_u1の立上り時間t3から上アーム21uのターンオン動作が終了した後に設定することが望ましい。そうすることにより、上アーム21uのスイッチング動作による上述した誤動作を抑制した高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。更に、下アーム22uをオフに維持するゲート電圧よりも低い電圧を印加する時間を大幅に短縮できるため、下アーム22uのデバイス寿命を長くすることが可能になる。
以上、下アーム22uがオフ動作した後に上アーム21uがオン動作する場合を説明したが、逆に、上アーム21uがオフ動作した後に下アーム22uがオン動作する場合の動作は、既述の動作と反対の動作であり、容易に推測できるので、その詳細な説明は省略する。
尚、本実施形態1では、図2において下アーム側ゲート駆動回路24uの内部構成のみを示したが、この内部構成を上アーム側ゲート駆動回路23uについて設けても良いし、下アーム側ゲート駆動回路24u及び上アーム側ゲート駆動回路23uの双方に設けても良い。
また、本実施形態1では、一方のアームがターンオン動作する際に、上下アームの他方のアームのみ、所定のオフ電圧より低い電圧を印加するように制御したが、その他、例えば、上アームのターンオン動作時には、これと同一のレグに属する下アームだけでなく、他のレグに属する下アームの全てを同じタイミングで、所定のオフ電圧よりも低い電圧を印加するように制御しても良い。このようにすれば、インバータ回路において、他相のスイッチング動作の影響を抑制でき、高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。更に、オフに維持するゲート電圧よりも低い電圧を印加する時間を大幅に短縮できるため、デバイス寿命を長くすることが可能になる。
更に、他のレグのに属する下アームの全てを所定のオフ電圧よりも低い電圧を印加するように制御する場合には、それ等の下アーム別にオフ電圧を調整しても良い。このようにすれば、各レグの下アームを別種類のデバイスで構成する場合に、各レグの下アームを構成するデバイスの種類毎に、最適なオフ電圧を印加することが可能となり、高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。更に、オフに維持するゲート電圧よりも低い電圧を印加する時間を大幅に短縮できるので、アームのデバイス寿命を長くすることが可能になる。
加えて、所定時間Tsは、アームを構成するデバイスに印加される電圧及び電流に応じて、任意に可変しても良い。このようにすれば、異なる電圧及び電流でのスイッチング動作の影響を抑制でき、より正確にターンオン動作又はターンオフ動作の終了を検出できる。よって、高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。
また、所定のオフ電圧より低い電圧は、デバイスに印加される電圧及び電流に応じて、任意に可変しても良い。このようにすれば、異なる電圧及び電流でのスイッチング動作の影響を抑制でき、より確実に誤動作を抑制できる。よって、高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。
(実施形態2)
図5は、本発明が適用されるインバータの実施形態2を説明するためのモータ駆動システム外略図である。図1に対して、レグ25u、25v、25wをレグ250u、250v、250wに置き換えていることのみが異なり、それ以外は、同様の構成である。
図6は、図5におけるレグ250uを、詳細に説明するための回路図である。ここで、レグ250uは、上アーム21u及び下アーム22uと、各々に対応した上アーム側ゲート駆動回路200u及び下アーム側ゲート駆動回路300uで構成されている。
また、上アーム側ゲート駆動回路200uは、上アーム側ゲート駆動電源201u、上アーム側第1の判定回路203u、上アーム側ゲート抵抗204u、上アーム側アーム駆動回路205u、上アーム側オフ電圧制御回路206u、上アーム側主端子電圧検出回路207uにより構成され、下アーム側ゲート駆動回路300uは、下アーム側ゲート駆動電源301u、下アーム側第1の判定回路303u、下アーム側ゲート抵抗304u、下アーム側アーム駆動回路305u、下アーム側オフ電圧制御回路306u、下アーム側主端子電圧検出回路307uにより構成される。前記上アーム側主端子電圧検出回路207uと上アーム側第1の判定回路203uと下アーム側主端子電圧検出回路307uと下アーム側第1の判定回路303uとにより、上アーム及び下アームのターンオフ動作の終了に応じた電圧調整信号をするための信号出力回路を構成する。
上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源301uは、上アーム側ゲート駆動回路200u、下アーム側ゲート駆動回路300uが駆動する上アーム21u、下アーム22uの各々のソース電位を基準とした10〜30V程度のオン電圧を出力し、また、上アーム側ゲート駆動回路200u、下アーム側ゲート駆動回路300uが駆動する上アーム21u、下アーム22uの各々のソース電位を基準とした0〜−30V程度のオフ電圧を出力する。
上アーム側ゲート駆動回路200u、下アーム側ゲート駆動回路300uには、制御信号Vg_u1、Vg_u2が入力される。制御信号Vg_u1、Vg_u2は、制御回路4(ここでは図示しない)から出力される信号であり、かつ、上アーム21u、下アーム22uのスイッチング動作を制御する信号である。
制御信号Vg_u1、Vg_u2は、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源301uに入力され、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源は、各々、制御信号Vg_u1、Vg_u2に応じた信号を出力する。次に、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源301uは、制御信号Vg_u1、Vg_u2に応じた信号を、上アーム側アーム駆動回路205u、下アーム側アーム駆動回路305uへと出力する。また、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側アーム駆動回路305uは、上アーム側アーム駆動回路205u、下アーム側アーム駆動回路305uへ、電力供給もあわせて行う。上アーム側アーム駆動回路205u、下アーム側アーム駆動回路は、入力された信号を電力増幅し、出力する。上アーム側アーム駆動回路205u、下アーム側アーム駆動回路305uから出力された信号は、上アーム側ゲート抵抗204u、下アーム側ゲート抵抗304uを経由して、各々、上アーム21u、下アーム22uの制御端子に入力される。
次に、上アーム側第1の判定回路203u、上アーム側主端子電圧検出回路207uの動作について、説明する。上アーム側第1の判定回路203uには、制御回路4(ここでは図示しない)から出力された制御信号Vg_u1、Vg_u2が入力され、更に、上アーム側主端子電圧検出回路207uから出力された信号も入力される。ここで、上アーム側主端子電圧検出回路207uは、上アーム21uの主端子電圧Vds_u1の電圧値を検出し、検出値を上アーム側第1の判定回路203uへと出力する。次に、上アーム側第1の判定回路203uは、上アーム側オフ電圧制御回路206uへと電圧調整信号を出力する。
ここで、上アーム側第1の判定回路203uが出力する電圧調整信号は、制御信号Vg_u1、Vg_u2のオン/オフ動作により立上がりタイミングを決定し、更に、入力される上アーム21uの電圧値に応じて、立下りタイミングを決定する。そして、上アーム側オフ電圧制御回路206uは、上アーム側第1判定回路203uから出力される信号に応じて、上アーム側ゲート駆動電源201uへとVgoff(u1)を出力する。
上アーム側オフ電圧制御回路206uから出力される信号のオン/オフ動作により決定されるVg_off(u1)信号を、下アーム側ゲート駆動電源103uへと出力する。そして、下アーム側ゲート駆動電源103uは、Vg_off(u1)信号に応じて、出力するオフ電圧を任意に変化させる
ここで、下アーム側第1の判定回路303u、下アーム側主端子電圧検出回路307uの動作については、上アーム側第1の判定回路203u、上アーム側主端子電圧検出回路207uの動作と同様であるため、省略する。
また、上アーム側ゲート駆動回路23u、23v、23w及び下アーム側ゲート駆動回路24u、24v、24wは、全て同一の回路構成でも良い。
次に、上アーム側ゲート駆動回路200u及び下アーム側ゲート駆動回路300uの回路動作を説明する。図7は、回路動作を説明するための上アーム側ゲート駆動回路200uと下アーム側ゲート駆動回路300uのタイミングチャートである。
図7のVg_u1及びVg_u2は、制御回路4から上アーム側ゲート駆動回路23uと下アーム側ゲート駆動回路24uに入力される制御信号である。Vds_u1、Vds_u2及びIds_u1、Ids_u2は、上アーム21u、下アーム22u各々の主端子間における主端子電圧と主端子電流である。Vg_off(u1)及びVg_off(u2)は、上アーム側オフ電圧制御回路206u、下アーム側オフ電圧制御回路306uの出力信号である。
ここで、一般的にスイッチング素子の動作については、以下のようなことがいえる。即ち、上アーム21u、下アーム22u各々の主端子電圧Vds_u1、Vds_u2を検出し、基準値と比較することにより、上アーム21u、下アーム22uのスイッチング動作状態を把握できる。すなわち、ターンオン動作及びターンオフ動作の終了時点を正確にかつ速やかに検出することが可能となる。
同様に、上アーム21u、下アーム22u各々の主端子電流Ids_u1、Ids_u2を検出し、基準値と比較することにより、上アーム21u、下アーム22uのスイッチング動作状態を把握できる。すなわち、ターンオン動作及びターンオフ動作の終了時点を正確にかつ速やかに検出することが可能となる。
同様に、上アーム21u、下アーム22u各々の制御端子電圧Vgs_u1、Vgs_u2を検出し、基準値と比較することにより、上アーム21u、下アーム22uのスイッチング動作状態を把握できる。すなわち、ターンオン動作及びターンオフ動作の終了時点を、正確にかつ速やかに検出することが可能となる。
前記のことを踏まえて、本実施形態について、具体的な動作を以下に説明する。先ず、制御信号Vg_u1がオフ状態でかつ制御信号Vg_u2がオン状態である場合から、制御信号Vg_u2がオフ状態に変化する(図中のt1時点)。すると、前記Vg_u2はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u2から所定の遅延時間を経過した後、Vds_u2の電圧値が立上り始め、それに同期してIds_u2の電流値は立下り始める。
そして、スイッチング動作が進み、最終的にはVds_u2はバッテリ1の電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u2はほぼ0になる(図中のt1‘時点)。このような状態になると、ターンオフ動作が終了したことになる。Vds_u2の電圧値は、下アーム側主端子電圧検出回路307uにより検出され、下アーム側第1の判定回路303u内で所定値を超えたか否かを判定し、超えた場合には、下アーム側第1の判定回路303uから下アーム側オフ電圧制御回路306uへと判定信号が出力される(図示せず)。次に、判定信号に応じて、下アーム側オフ電圧制御回路306uから下アーム側ゲート駆動電源301uへと出力されるVg_off(u2)信号がオン状態となる(図中のt2時点)。ここで、t2時点は、t1‘時点以降であれば良く、ほぼ同タイミングでも良い。そして、Vg_off(u2)信号を入力された下アーム側ゲート駆動電源301uは、出力電圧を、高dv/dtによる電圧変動の影響がない電圧まで低くする。
次に、Vg_u1がオン状態に変化する(図中のt3時点)。すると、Vg_u1はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u1から所定の遅延時間を経過した後、Vds_u1の電圧値が立下り始め、それに同期してIds_u1の電流値は立上り始める。そして、スイッチング動作が進み、最終的にはVds_u1はバッテリ1の電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u1はほぼ0になる(図中のt3‘時点)。このような状態になると、ターンオン動作が終了したことになる。
ここで、Vds_u1の電圧値は、上アーム側主端子電圧検出回路207uにより検出され、上アーム側第1の判定回路203u内で第1Aの基準値を下回ったか否かを判定し、下回った場合には上アーム側第1の判定回路203uから上アーム側オフ電圧制御回路306uへと判定信号が出力される(図示せず)。次に、判定信号に応じて、上アーム側オフ電圧制御回路306uから上アーム側ゲート駆動電源301uへと出力されるVg_off(u2)信号がオフ状態となる。
上アーム側第1の判定回路203uの内部において、判定に使用する第1Aの基準値に関しては、上アームのオフ時に印加されるバッテリ1の電圧値の10%以下が望ましい。このように設定することにより、上アームのターンオン動作終了時を正確に検出できるので、スイッチング素子の信頼性向上が図れる。
その後、Vg_u1がオン状態でかつVg_u2がオフ状態である場合がしばらく経過した後、Vg_u1がオフ状態に変化する(図中のt4時点)。すると、Vg_u1はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u1から所定の遅延時間を経過した後、Vds_u1の電圧値が立上り始め、それに同期してIds_u1の電流値は立下り始める。そしてスイッチング動作が進み、最終的にはVds_u1はバッテリ1の電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u1はほぼ0になる(図中のt4‘時点)。
このような状態になると、ターンオフ動作が終了したことになる。Vds_u1の電圧値は、上アーム側主端子電圧検出回路207uにより検出され、上アーム側第1の判定回路203u内で所定値を超えたか否かを判定し、超えた場合には、上アーム側第1の判定回路203uから上アーム側オフ電圧制御回路206uへと判定信号が出力される(図示せず)。次に、判定信号に応じて、上アーム側オフ電圧制御回路206uから上アーム側ゲート駆動電源201uへと出力されるVg_off(u1)信号がオン状態となる(図中のt5時点)。ここで、t5時点は、t4‘時点以降であれば良く、ほぼ同タイミングでも良い。そして、Vg_off(u1)信号を入力された上アーム側ゲート駆動電源201uは、出力電圧を、高dv/dtによる電圧変動の影響がない電圧まで低くする。
次に、Vg_u2がオン状態に変化する(図中のt6時点)。すると、Vg_u2はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u2から所定の遅延時間を経過した後、Vds_u2の電圧値が立下り始め、それに同期してIds_u2の電流値は立上り始める。そしてスイッチング動作が進み、最終的にはVds_u2はバッテリ1の電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u2はほぼ0になる(図中のt6‘時点)。このような状態になると、ターンオン動作が終了したことになる。
ここで、Vds_u2の電圧値は、下アーム側主端子電圧検出回路307uにより検出され、下アーム側第1の判定回路303u内で第1Bの基準値を下回ったか否かを判定し、下回った場合には、下アーム側第1の判定回路303uから下アーム側オフ電圧制御回路206uへと判定信号が出力される(図示せず)。次に、判定信号に応じて、下アーム側オフ電圧制御回路206uから下アーム側ゲート駆動電源201uへと出力されるVg_off(u1)信号がオフ状態となる。
下アーム側第1の判定回路303uの内部において、判定に使用する第1Bの基準値に関しては、下アームのオフ時に印加されるバッテリ1の電圧値の10%以下が望ましい。このように設定することにより、下アームのターンオン動作終了時を正確に検出できるので、スイッチング素子の信頼性向上が図れる。
ゆえに、高dv/dtを発生させる高周波スイッチング動作などによる上下アーム短絡動作を抑制した高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。更に、アームをオフ状態に維持するゲート電圧よりも低い電圧を印加する時間を大幅に短縮できるため、デバイス寿命を長くすることが可能になる。
(実施形態3)
次に、本発明の別の実施形態について、図8を用いて説明する。
図8は、図5におけるレグ250uを、詳細に説明するための回路図である。図6と異なる点は、上アーム側主端子電圧検出回路207u、下アーム側主端子電圧検出回路307uを、上アーム側主端子電流検出回路217u、下アーム側主端子電流検出回路317uに置き換え、更に、上アーム側第1の判定回路203u、下アーム側第1の判定回路303uを、上アーム側第2の判定回路213u、下アーム側第2の判定回路313uに置き換えた点である。それ以外の構成は、図6と同じであるので、説明を省略する。
上アーム側主端子電流検出回路217u、下アーム側主端子電流検出回路317uは、上アーム側ゲート駆動回路200u、下アーム側ゲート駆動回路300uが各々対応したアームの主端子間電流を検出し、検出した値に応じた信号を上アーム側第2の判定回路213u、下アーム側第2の判定回路313uへと出力する。上アーム側第2の判定回路213u、下アーム側第2の判定回路313uは、上アーム21u、下アーム22uをスイッチング動作を制御する制御信号Vg_u1、Vg_u2と、上アーム側主端子電流検出回路213u、下アーム側主端子電流検出回路313uの出力信号に応じて、上アーム側オフ電圧制御回路206u、下アーム側オフ電圧制御回路306uへと信号を出力する。上アーム側オフ電圧制御回路206u、下アーム側オフ電圧制御回路306uは、上アーム側第2の判定回路213u、下アーム側第2の判定回路313uの出力信号に応じて、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源301uへとVg_off(u1)、Vg_off(u2)を出力し、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源301uの出力電圧は任意の値に変化する。上アーム側アーム駆動回路205u、下アーム側アーム駆動回路305uは、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源301uから電力を供給され、上アーム側ゲート抵抗204u、下アーム側ゲート抵抗304uを介して、上アーム21u、下22uをスイッチング動作するように、制御信号Vg_u1、Vg_u2に応じた信号を出力する。
上アーム側ゲート駆動回路23u、23v、23w及び下アーム側ゲート駆動回路24u、24v、24wは、同一の回路構成が望ましい。
次に、上アーム側ゲート駆動回路200uと下アーム側ゲート駆動回路300uの回路動作を説明する。図7は、回路動作を説明するための上アーム側ゲート駆動回路200uと下アーム側ゲート駆動回路300uのタイミングチャートである。
図7において、Vg_u1とVg_u2は、制御回路4から上アーム側ゲート駆動回路23uと下アーム側ゲート駆動回路24uに入力される制御信号である。Vds_u1及びVds_u2、Ids_u1及びIds_u2は、上アーム21u、下アーム22u各々の主端子間における主端子電圧と主端子電流である。Vg_off(u1)、Vg_off(u2)は、上アーム側オフ電圧制御回路206u、下アーム側オフ電圧制御回路306uの出力信号である。
次に、本実施形態について、具体的な動作を以下に説明する。
先ず、Vg_u1がオフ状態でかつVg_u2がオン状態である場合から、Vg_u2がオフ状態に変化する(図中のt1時点)。すると、Vg_u2はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u2から所定の遅延時間を経過した後、Vds_u2の電圧値が立上り始め、それに同期してIds_u2の電流値は立下り始める。そして、スイッチング動作が進み、最終的にはVds_u2はバッテリ1の電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u2はほぼ0になる(図中のt1‘時点)。このような状態になると、ターンオフ動作が終了したことになる。Ids_u2の電流値は、下アーム側主端子電流検出回路317uにより検出され、下アーム側第2の判定回路313u内で所定値を下回ったか否かを判定し、下回った場合には下アーム側第2の判定回路313uから下アーム側オフ電圧制御回路306uへと判定信号が出力される(図示せず)。次に、判定信号に応じて、下アーム側オフ電圧制御回路306uから下アーム側ゲート駆動電源301uへと出力されるVg_off(u2)信号がオン状態となる(図中のt2時点)。ここで、t2時点は、t1‘時点以降であれば良く、ほぼ同タイミングでも良い。そして、Vg_off(u2)信号を入力された下アーム側ゲート駆動電源301uは、出力電圧を高dv/dtによる電圧変動の影響がない電圧まで低くする。
次に、Vg_u1がオン状態に変化する(図中のt3時点)。すると、Vg_u1はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u1から所定の遅延時間を経過した後、Vds_u1の電圧値が立下り始め、それに同期してIds_u1の電流値は立上り始める。そしてスイッチング動作が進み、最終的にはVds_u1はバッテリ1の電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u1はほぼ0になる(図中のt3‘時点)。このような状態になると、ターンオン動作が終了したことになる。
ここで、Ids_u1の電流値は、上アーム側主端子電流検出回路217uにより検出され、上アーム側第2の判定回路213u内で第2Aの基準値を超えたか否かを判定し、超えた場合には上アーム側第2の判定回路213uから下アーム側オフ電圧制御回路306uへと判定信号が出力される(図示せず)。
上アーム側第2の判定回路213uの内部において、判定に使用する第2Aの基準値に関しては、上アームがオフ時に印加される最大電流値の90%以上が望ましい。このように設定することにより、上アームのターンオン動作終了時を正確に検出できるので、スイッチング素子の信頼性向上が図れる。
次に、判定信号に応じて、下アーム側オフ電圧制御回路306uから下アーム側ゲート駆動電源301uへと出力されるVg_off(u2)信号がオフ状態となる。次に、Vg_u1がオン状態でかつVg_u2がオフ状態である場合がしばらく経過した後、Vg_u1がオフ状態に変化する(図中のt4時点)。すると、Vg_u1はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u1から所定の遅延時間を経過した後、Vds_u1の電圧値が立上り始め、それに同期してIds_u1の電流値は立下り始める。そして、スイッチング動作が進み、最終的にはVds_u1はバッテリ1の電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u1はほぼ0になる(図中のt4‘時点)。このような状態になると、ターンオフ動作が終了したことになる。Ids_u1の電流値は、上アーム側主端子電流検出回路217uにより検出され、上アーム側第2の判定回路213u内で第2Bの基準値を下回ったか否かを判定し、下回った場合には、上アーム側第2の判定回路213uから上アーム側オフ電圧制御回路206uへと判定信号が出力される(図示せず)。
上アーム側第2の判定回路213uの内部において、判定に使用する第2Bの基準値に関しては、上アームがオン時に印加される最大電流値の10%以上が望ましい。このように設定することにより、上アームのターンオフ動作終了時を正確に検出できるので、スイッチング素子の信頼性向上が図れる。
次に、判定信号に応じて、上アーム側オフ電圧制御回路206uから上アーム側ゲート駆動電源201uへと出力されるVg_off(u1)信号がオン状態となる(図中のt5時点)。ここで、t5時点は、t4‘時点以降であれば良く、ほぼ同タイミングでも良い。そして、Vg_off(u1)信号を入力された上アーム側ゲート駆動電源201uは、出力電圧を高dv/dtによる電圧変動の影響がない電圧まで低くする。次に、Vg_u2がオン状態に変化する(図中のt6時点)。すると、Vg_u2はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u2から所定の遅延時間を経過した後、Vds_u2の電圧値が立下り始め、それに同期してIds_u2の電流値は立上り始める。そして、スイッチング動作が進み、最終的にはVds_u2はバッテリ1の電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u2はほぼ0になる(図中のt6‘時点)。このような状態になると、ターンオン動作が終了したことになる。
ここで、Ids_u2の電流値は、下アーム側主端子電流検出回路317uにより検出され、下アーム側第2の判定回路313u内で所定値を超えたか否かを判定し、超えた場合には下アーム側第2の判定回路313uからオフ電圧制御回路206uへと判定信号が出力される(図示せず)。次に、判定信号に応じて、上アーム側オフ電圧制御回路206uから上アーム側ゲート駆動電源201uへと出力されるVg_off(u1)信号がオフ状態となる。
ゆえに、高dv/dtを発生させる高周波スイッチング動作などによる上下アーム短絡動作を抑制した高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。更に、アームをオフ状態に維持するゲート電圧よりも低い電圧を印加する時間を大幅に短縮できるので、デバイス寿命を長くすることが可能になる。
(実施形態4)
次に、本発明の別の実施形態について、図9を用いて説明する。
図9は、図5におけるレグ250uを詳細に説明するための回路図である。
図6と異なる点は、上アーム側主端子電圧検出回路207u、下アーム側主端子電圧検出回路307uを、上アーム側制御端子電圧検出回路227u、下アーム側327uに置き換え、更に、上アーム側第1の判定回路203u、下アーム側第1の判定回路303uを、上アーム側第3の判定回路223u、下アーム側第3の判定回路323uに置き換えた点である。それ以外の構成は、図6と同じであるので、説明を省略する。
上アーム側制御端子電圧検出回路227u及び下アーム側制御端子電圧検出回路327uは、上アーム側ゲート駆動回路200u、下アーム側ゲート駆動回路300uが各々対応したアームの制御端子間電圧(ゲート−ソース間電圧Vgs)を検出し、検出した値に応じた信号を上アーム側第3の判定回路223u、下アーム側第3の判定回路323uへと出力する。上アーム側第3の判定回路223u、下アーム側第3の判定回路323uは、上アーム21u、下アーム22uのスイッチング動作を制御する制御信号Vg_u1、Vg_u2と、上アーム側制御端子電圧検出回路223u、下アーム側制御端子電圧検出回路323uの出力信号とに応じて、上アーム側オフ電圧制御回路206u、下アーム側オフ電圧制御回路306uへと信号を出力する。上アーム側オフ電圧制御回路206u、下アーム側オフ電圧制御回路306uは、上アーム側第3の判定回路223u、下アーム側第3の判定回路323uの出力信号に応じて、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源301uへとVg_off(u1)、Vg_off(u2)を出力し、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源301uの出力電圧は任意の値に変化する。上アーム側アーム駆動回路205u、下アーム側アーム駆動回路305uは、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源301uから電力を供給され、上アーム側ゲート抵抗204u、下アーム側304uを介して、上アーム21u、下22uをスイッチング動作するように、制御信号Vg_u1、Vg_u2に応じた信号を出力する。
上アーム側ゲート駆動回路23u、23v、23w及び下アーム側ゲート駆動回路24u、24v、24wは、同一の回路構成が望ましい。
次に、上アーム側ゲート駆動回路200uと下アーム側ゲート駆動回路300uの回路動作を説明する。図10は、回路動作を説明するための上アーム側ゲート駆動回路200u及び下アーム側ゲート駆動回路300uの動作タイミングチャートである。
図10において、Vg_u1とVg_u2は、制御回路4から上アーム側ゲート駆動回路23uと下アーム側ゲート駆動回路24uに入力される制御信号である。Vgs_u1とVgs_u2、Ids_u1とIds_u2は、上アーム21u、下アーム22u各々の制御端子電圧と主端子電流である。
Vg_off(u1)、Vg_off(u2)は、上アーム側オフ電圧制御回路206u、下アーム側オフ電圧制御回路306uの出力信号である。
続いて、本実施形態について、具体的な動作を以下に説明する。
先ず、Vg_u1がオフ状態でかつVg_u2がオン状態である場合から、Vg_u2がオフ状態に変化する(図中のt1時点)。すると、Vg_u2はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u2から所定の遅延時間を経過した後、Vgs_u2の電圧値が立上り始め、それに同期してIds_u2の電流値は立下り始める。そしてスイッチング動作が進み、最終的にはVgs_u2はオン用電源301uの電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u2はほぼ0になる(図中のt1‘時点)。このような状態になると、ターンオフ動作が終了したことになる。Vgs_u2の電圧値は、下アーム側制御端子電圧検出回路327uにより検出され、下アーム側第3の判定回路323u内で所定値を超えたか否かを判定し、超えた場合には、下アーム側第3の判定回路323uから下アーム側オフ電圧制御回路306uへと判定信号が出力される(図示せず)。次に、判定信号に応じて、下アーム側オフ電圧制御回路306uから下アーム側ゲート駆動電源301uへと出力されるVg_off(u2)信号がオン状態となる(図中のt2時点)。ここで、t2時点は、t1‘時点以降であれば良く、ほぼ同タイミングでも良い。そして、Vg_off(u2)信号を入力された下アーム側ゲート駆動電源301uは、出力電圧を高dv/dtによる電圧変動の影響がない電圧まで低くする。
次に、Vg_u1がオン状態に変化する(図中のt3時点)。すると、Vg_u1はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u1から所定の遅延時間を経過した後、Vgs_u1の電圧値が立下り始め、それに同期してIds_u1の電流値は立上り始める。そして、スイッチング動作が進み、最終的にはVgs_u1はオン用電源201uの電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u1はほぼ0になる(図中のt3‘時点)。このような状態になると、ターンオン動作が終了したことになる。
ここで、Vgs_u1の電圧値は、上アーム側制御端子電圧検出回路227uにより検出され、上アーム側第3の判定回路223u内で所定値を下回ったか否かを判定し、下回った場合には、上アーム側第3の判定回路223uから下アーム側オフ電圧制御回路306uへと判定信号が出力される(図示せず)。
次に、判定信号に応じて、下アーム側オフ電圧制御回路306uから下アーム側ゲート駆動電源301uへと出力されるVg_off(u2)信号がオフ状態となる。
次に、Vg_u1がオン状態でかつVg_u2がオフ状態である場合がしばらく経過した後、Vg_u1がオフ状態に変化する(図中のt4時点)。すると、Vg_u1はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u1から所定の遅延時間を経過した後、Vgs_u1の電圧値が立上り始め、それに同期してIds_u1の電流値は立下り始める。そして、スイッチング動作が進み、最終的にはVgs_u1は上アーム側ゲート駆動電源201uの電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u1はほぼ0になる(図中のt4‘時点)。このような状態になると、ターンオフ動作が終了したことになる。Vgs_u1の電圧値は、上アーム側制御端子電圧検出回路227uにより検出され、上アーム側第3の判定回路223u内で第3Aの基準値を超えたか否かを判定し、超えた場合には、上アーム側第3の判定回路223uから上アーム側オフ電圧制御回路206uへと判定信号が出力される(図示せず)。
上アーム側第3の判定回路223uの内部において、判定に使用する第3Aの基準値に関しては、上アームがターンオン動作時に印加される制御端子の電圧値の90%以上が望ましい。このように設定することにより、上アームのターンオフ動作終了時を正確に検出できるので、スイッチング素子の信頼性向上が図れる。更に、第3Aの基準値は、制御端子に接続されるゲート抵抗値に応じて設定することが望ましい。一般的に、ゲート抵抗値が大きいほど、スイッチング素子のターンオン又はオフ動作するタイミングは、制御端子のオン又はオフするタイミングに対し、遅延する。よって、制御端子に接続されるゲート抵抗値が大きいほど、第3Aの基準値をバッテリ1の電圧値に対し高い比率に設定することが望ましい。そのようにすることにより、スイッチング素子の信頼性の向上が図れる。
次に、判定信号に応じて、上アーム側オフ電圧制御回路206uから上アーム側ゲート駆動電源201uへと出力されるVg_off(u1)信号がオン状態となる(図中のt5時点)。ここで、t5時点は、t4‘時点以降であれば良く、ほぼ同タイミングでも良い。そして、Vg_off(u1)信号を入力された上アーム側オフ用電源202uは、出力電圧を高dv/dtによる電圧変動の影響がない電圧まで低くする。
次に、Vg_u2がオン状態に変化する(図中のt6時点)。すると、Vg_u2はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u2から所定の遅延時間を経過した後、Vgs_u2の電圧値が立下り始め、それに同期してIds_u2の電流値は立上り始める。そして、スイッチング動作が進み、最終的にはVgs_u2は下アーム側ゲート駆動電源301uの電圧値にほぼ等しくなり、Ids_u2はほぼ0になる(図中のt6‘時点)。このような状態になると、ターンオン動作が終了したことになる。
ここで、Vgs_u2の電圧値は、下アーム側制御端子電圧検出回路327uにより検出され、下アーム側第3の判定回路323u内で第3Bの基準値を下回ったか否かを判定し、下回った場合には、下アーム側第3の判定回路323uから上アーム側オフ電圧制御回路206uへと判定信号が出力される(図示せず)。
上アーム側第3の判定回路323uの内部において、判定に使用する第3Bの基準値に関しては、上アームがターンオフ動作時に印加される制御端子の電圧値の10%以上が望ましい。このように設定することにより、上アームのターンオフ動作終了時を正確に検出できるので、スイッチング素子の信頼性向上が図れる。更に、第3Bの基準値は、制御端子に接続されるゲート抵抗値に応じて設定することが望ましい。一般的に、ゲート抵抗値が大きいほど、スイッチング素子のターンオン又はオフ動作するタイミングは、制御端子のオン又はオフするタイミングに対し、遅延する。よって、制御端子に接続されるゲート抵抗値が大きいほど、第3Bの基準値をバッテリ1の電圧値に対し高い比率に設定することが望ましい。そのようにすることにより、スイッチング素子の信頼性の向上が図れる。
次に、判定信号に応じて、上アーム側オフ電圧制御回路206uから上アーム側ゲート駆動電源201uへと出力されるVg_off(u1)信号がオフ状態となる。
ゆえに、高dv/dtを発生させる高周波スイッチング動作などによる上下アーム短絡動作を抑制した高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。更に、アームをオフ状態に維持するゲート電圧よりも低い電圧を印加する時間を大幅に短縮できるので、デバイス寿命を長くすることが可能になる。
(実施形態5)
次に、本発明の別の実施形態について、図11を用いて説明する。
図11は、図5におけるレグ250uを、詳細に説明するための回路図である。図6と異なる点は、上アーム側主端子電圧変化率検出回路208u、下アーム側主端子電圧変化率検出回路308uを追加した点と、上アーム側オフ電圧制御回路206u、下アーム側オフ電圧制御回路306uを、上アーム側第1のオフ電圧調整回路209u、下アーム側第1のオフ電圧調整回路309uに置き換えた点である。それ以外の構成は、図6と同じであるので、説明を省略する。請求項における「オフ電圧制御回路」は、本実施形態5においては、上アーム側第1のオフ電圧調整回路209uと、下アーム側第1のオフ電圧調整回路309uに対応する。
上アーム側主端子電圧変化率検出回路208u、下アーム側主端子電圧変化率検出回路308uは、上アーム側主端子電圧検出回路207u、下アーム側主端子電圧検出回路307uで検出される主端子電圧の時間変化率(いわゆる、dv/dt)を検出する。
また、上アーム側第1のオフ電圧調整回路209u、下アーム側第1のオフ電圧調整回路309uは、上アーム側第1の判定回路203u、下アーム側第1の判定回路303uと、上アーム側主端子電圧変化率検出回路208u、下アーム側主端子電圧変化率検出回路308uの両出力信号が入力され、それらの信号に応じて、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動回路301uの出力電圧を調整する。
次に、上アーム側ゲート駆動回路200uと下アーム側ゲート駆動回路300uの回路動作を説明する。図12は、回路動作を説明するための上アーム側ゲート駆動回路200uと下アーム側ゲート駆動回路300uのタイミングチャートである。
図12において、Vg_u1とVg_u2は、制御回路4から上アーム側ゲート駆動回路23uと下アーム側ゲート駆動回路24uに入力される制御信号である。Vds_u1とVds_u2は、アーム21u、22u各々の主端子電圧である。
Vg_off(u1)、Vg_off(u2)は、上アーム側第1のオフ電圧調整回路209u、下アーム側第1のオフ電圧調整回路309uの出力信号である。
ここで、本実施形態について、具体的な動作を以下に説明する。
先ず、Vg_u1がオフ状態でかつVg_u2がオン状態である場合から、Vg_u2がオフ状態に変化する(図中のt1時点)。すると、Vg_u2はアームを直接駆動する信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u2から所定の遅延時間を経過した後、Vds_u2の電圧値が立上り始める。そして、スイッチング動作が進み、最終的にはVds_u2は下アーム側ゲート駆動電源301uの電圧値にほぼ等しくなる(図中のt1‘時点)。このような状態になると、ターンオフ動作が終了したことになる。ここで、下アーム側主端子電圧変化率検出回路308uにより、主端子電圧の変化率を検出し、検出信号dVds/dt_u2を出力する。検出信号dVds/dt_u2の出力値は、主端子電圧の変化率に依存する。
Vds_u2の電圧値は、下アーム側第1の判定回路303u内で所定値を超えたか否かを判定され、超えた場合には、下アーム側第1の判定回路303uから下アーム側第1のオフ電圧調整回路309uへと判定信号が出力される(図示せず)。次に、判定信号に応じて、下アーム側第1のオフ電圧調整回路309uから下アーム側ゲート駆動電源301uへと出力されるVg_off(u2)信号がオン状態となる(図中のt2時点)。ここで、t2時点は、t1‘時点以降であれば良く、ほぼ同タイミングでも良い。
また、Vg_off(u2)信号の出力電圧値は、下アーム側主端子電圧変化率検出回路308uの出力信号dVds/dt_u2の出力電圧値に応じた値とする(図中では、dVds/dt_u2信号がdV/dt_s1の場合、Vg_off(u2)信号は、Vg_off(u2)_s1としている)。
次に、Vg_u1がオン状態に変化する(図中のt3時点)。すると、Vg_u1はアームを直接駆動する駆動信号ではなく、制御信号であるため、Vg_u1から所定の遅延時間を経過した後、Vds_u1の電圧値が立下り始める。そして、スイッチング動作が進み、最終的にはVds_u1はバッテリ1の電圧値にほぼ等しくなる(図中のt3‘時点)。このような状態になると、ターンオン動作が終了したことになる。
ここで、Vds_u1の電圧値は、上アーム側主端子電圧検出回路207uにより検出され、上アーム側第1の判定回路203u内で所定値を下回ったか否かを判定し、下回った場合には、上アーム側第1の判定回路203uから下アーム側第1のオフ電圧調整回路309uへと判定信号が出力される(図示せず)。次に、判定信号に応じて、下アーム側第1のオフ電圧調整回路309uから下アーム側ゲート駆動電源302uへと出力されるVg_off(u2)信号がオフ状態となる。
ゆえに、高dv/dtを発生させる高周波スイッチング動作などによる上下アーム短絡動作を抑制した高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。更に、アームオフ状態に維持するゲート電圧よりも低い電圧を印加する時間を大幅に短縮できるので、デバイス寿命を長くすることが可能になる。
また、主端子電圧の変化率に応じた、必要最低限のオフ電圧に設定することができるので、上述した効果を更に向上できる。
尚、主端子電圧変化率により、オフ電源の出力電圧を調整する例を説明したが、主端子電流の変化率によっても、同様の効果を得ることができる。
(実施形態6)
次に、本発明の別の実施形態について、図13を用いて説明する。
図13は、回路動作を説明するための上アーム側ゲート駆動回路200uと下アーム側ゲート駆動回路300uのタイミングチャートである。図中の信号は、図12と同じであるので、説明を省略する。
ここで、下アーム側主端子電圧変化率検出回路308uの出力信号dVds/dt_u2の出力電圧値が、所定の基準値dV/dt_0よりも小さい場合には、下アーム側第1のオフ電圧調整回路309uの出力信号を停止する。
ゆえに、高dv/dtを発生させる高周波スイッチング動作などによる上下アーム短絡動作を抑制した高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。更に、アームをオフ状態に維持するゲート電圧よりも低い電圧を印加する時間を大幅に短縮できるので、デバイス寿命を長くすることが可能になる。
また、主端子電圧の変化率が基準値より小さい場合に、所定のオフ電圧より低い電圧を印加することを制御できるので、上述した効果を更に向上できる。
(実施形態7)
次に、本発明の実施形態7について、図14を用いて説明する。
図14は、図5におけるレグ250uを、詳細に説明するための回路図である。図6と異なる点は、上アーム側アーム温度検出回路210u、下アーム側アーム温度検出回路310uを追加した点と、上アーム側オフ電圧制御回路206u、下アーム側オフ電圧制御回路306uを、上アーム側第2のオフ電圧調整回路219u、下アーム側第2のオフ電圧調整回路319uに置き換えた点である。それ以外の構成は、図6と同じであるので、説明を省略する。請求項における「オフ電圧制御回路」は、本実施形態7においては、上アーム側第2のオフ電圧調整回路219uと、下アーム側第2のオフ電圧調整回路319uに対応する。
アーム温度検出回路210u、310uは、各々アーム21u、22uの温度を検出し、検出した値を上アーム側第2のオフ電圧調整回路219u、下アーム側第2のオフ電圧調整回路319uへと出力する。
上アーム側第2のオフ電圧調整回路219u、下アーム側第2のオフ電圧調整回路319uは、上アーム21u、下アーム22uの検出されたアーム温度に応じて、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源301uの出力電圧を調整する。
ここで、アームとなるスイッチング素子の温度としきい値電圧との関係について説明する。
図15は、一般的なスイッチング素子における、横軸をスイッチング素子の温度、縦軸をしきい値電圧としたグラフである。同図からも判るように、スイッチング素子の温度が高くなるにつれてしきい値電圧は徐々に低くなる。よって、スイッチング素子が高温状態にある場合には、比較的低い制御端子電圧においても、ターンオン動作する可能性がある。
従って、アームの温度を検出し、検出した値に応じて、上アーム側ゲート駆動電源201u、下アーム側ゲート駆動電源301uの出力電圧を、しきい値電圧が低下した値以上に低い値に調整することにより、この問題を解決できる。
尚、検出するスイッチング素子の温度は、ジャンクション温度が望ましいが、それ以外でもスイッチング素子近傍でかつ、しきい値電圧と相関のある温度であれば良い。
以上、本発明の各実施形態を具体的に説明した。しかし、前記実施形態2〜7では、上アームがターンオン動作する際に下アームに所定のオフ電圧より低い電圧を印加するように制御すると共に、下アームがターンオン動作する際に上アームに所定のオフ電圧より低い電圧を印加するように制御したが、その何れか一方の場合のみに本発明を適用しても良いのは勿論である。
また、実施形態2〜7では、一方のアームがターンオン動作する際に、上下アームの他方のアームのみ、所定のオフ電圧より低い電圧を印加するように制御したが、その他、例えば、上アームのターンオン動作時には、これと同一のレグに属する下アームだけでなく、他のレグに属する下アームの全てを同じタイミングで、所定のオフ電圧よりも低い電圧を印加するように制御しても良い。このようにすれば、インバータ回路において、他相のスイッチング動作の影響を抑制でき、高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。更に、オフに維持するゲート電圧よりも低い電圧を印加する時間を大幅に短縮できるため、デバイス寿命を長くすることが可能になる。
更に、他のレグのに属する下アームの全てを所定のオフ電圧よりも低い電圧を印加するように制御する場合には、それ等の下アーム別にオフ電圧を調整しても良い。このようにすれば、各レグの下アームを別種類のデバイスで構成する場合に、各レグの下アームを構成するデバイスの種類毎に、最適なオフ電圧を印加することが可能となり、高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。更に、オフに維持するゲート電圧よりも低い電圧を印加する時間を大幅に短縮できるので、アームのデバイス寿命を長くすることが可能になる。
加えて、所定のオフ電圧より低い電圧は、デバイスに印加される電圧及び電流に応じて、任意に可変しても良い。このようにすれば、異なる電圧及び電流でのスイッチング動作の影響を抑制でき、より確実に誤動作を抑制できる。よって、高信頼性のゲート駆動回路を実現できる。
尚、インバータを構成する6個の上アーム及び下アームは、全て同じスイッチング素子で構成する必要はない。その場合、高速スイッチング動作をし、高dv/dtによる誤動作を引き起こす可能性のあるゲート駆動回路においてのみ、本発明を適用すれば良い。
更に、インバータを構成する上アーム及び下アームの少なくとも1つは、MOSFETであっても良い。一般的にMOSFETのスイッチング動作は高速で、かつ、寄生容量が大きいため、高dv/dtによる誤動作を引き起こし易いが、MOSFETを駆動するゲート駆動回路に本発明を適用することにより、信頼性の高い電力変換回路を提供できる。
加えて、インバータを構成する上アーム及び下アームの少なくとも1つは、炭化ケイ素又は窒化ガリウムを含むワイドバンドギャップ半導体であっても良い。ワイドギャップ半導体は、材料及び構造上、一般的なシリコン半導体よりも高速スイッチング動作でかつ寄生容量が大きいため、高dv/dtによる誤動作を引き起こし易いが、ワイドギャップ半導体を駆動するゲート駆動回路に本発明を適用することにより、信頼性の高い電力変換回路を提供できる。
また、ワイドギャップ半導体においては、制御端子の信頼性が重要課題であるため、本発明で実施するように、デバイス寿命に影響を与える過大な電圧を制御端子に印加する時間を大幅に短縮することにより、デバイス寿命を長くでき、信頼性の高い電力変換器を提供できる。
以上説明したように、本発明は、高周波駆動するインバータやコンバータ等の電力変換回路の高速スイッチング(高dv/dt)に伴う上下アーム短絡動作を抑制した高信頼性のゲート駆動回路を実現できると共に、アームをオフ状態に維持するゲート電圧よりも低い電圧を印加する時間を大幅に短縮できて、デバイス寿命を長くできるので、小型化が強く要求されるハイブリッド電気自動車及び電気自動車、電動コンプレッサ、電動パワーステアリング、エレベータを含めたあらゆるモータ駆動システム、また同じく小型化が強く望まれる風力発電システムなどの発電システム、等々に有用である。
1 バッテリ
2 インバータ
3 モータ
4 制御回路
21u〜21w 上アーム
22u〜22w 下アーム
23u〜23w、
200u〜200w 上アーム側ゲート駆動回路
24u〜24w、
300u〜300w 下アーム側ゲート駆動回路
25u〜25w、
250u〜250w レグ
100u 下アーム側タイマ回路(信号出力回路)
101u、306u 下アーム側オフ電圧制御回路
206u 上アーム側オフ電圧制御回路
102u、305u 下アーム側アーム駆動回路
205u 上アーム側アーム駆動回路
103u、301u 下アーム側ゲート駆動電源
201u 上アーム側ゲート駆動電源
104u、105u、304u 下アーム側ゲート抵抗
204u 上アーム側ゲート抵抗
200 寄生容量
203u 上アーム側第1の判定回路
303u 下アーム側第1の判定回路
213u 上アーム側第2の判定回路
313u 下アーム側第2の判定回路
223u 上アーム側第3の判定回路
323u 下アーム側第3の判定回路
206u 上アーム側オフ電圧制御回路
306u 下アーム側オフ電圧制御回路
207u 上アーム側主端子電圧検出回路
307u 下アーム側主端子電圧検出回路
208u 上アーム側主端子電圧変化率検出回路
308u 下アーム側主端子電圧変化率検出回路
209u 上アーム側第1のオフ電圧調整回路
(オフ電圧制御回路)
309u 下アーム側第1のオフ電圧調整回路
(オフ電圧制御回路)
219u 上アーム側第2のオフ電圧調整回路
(オフ電圧制御回路)
319u 下アーム側第2のオフ電圧調整回路
(オフ電圧制御回路)
210u 上アーム側アーム温度検出回路
310u 下アーム側アーム温度検出回路
217u 上アーム側主端子電流検出回路
317u 下アーム側主端子電流検出回路
227u 上アーム側制御端子電圧検出回路
327u 下アーム側制御端子電圧検出回路

Claims (28)

  1. 高電圧側に接続される上アーム及び低電圧側に接続される下アームと、前記上アームを駆動する上アーム側ゲート駆動回路及び前記下アームを駆動する下アーム側ゲート駆動回路とを備えた電力変換回路において、
    前記上アーム側ゲート駆動回路及び前記下アーム側ゲート駆動回路は、各々、上アーム側ゲート駆動電源及び下アーム側ゲート駆動電源と、上アーム側アーム駆動回路及び下アーム側アーム駆動回路とを有し、
    前記上アーム側ゲート駆動電源及び下アーム側ゲート駆動電源は、自己の前記上アーム又は下アームの制御端子に電圧を供給し、
    前記上アーム側アーム駆動回路及び下アーム側アーム駆動回路は、自己の前記上アーム又は下アームを制御する制御信号を受け、この制御信号に応じてアーム駆動信号を出力し、
    更に、前記下アーム側ゲート駆動回路は、信号出力回路と、オフ電圧制御回路とを有し、
    前記信号出力回路は、前記下アームのターンオフ動作の終了及び前記上アームのターンオン動作の終了に応じた電圧調整信号を出力し、
    前記オフ電圧制御回路は、前記信号出力回路の電圧調整信号を受け、前記下アームのターンオフ動作の終了から前記上アームのターンオン動作の開始までの期間において、前記下アームのオフ状態を満足する第1の電圧よりも低い第2の電圧を生成し、かつ前記上アームのターンオン動作の終了以後において、前記第2の電圧から前記第1の電圧に戻すように前記下アーム側ゲート駆動電源の出力電圧を制御する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  2. 前記請求項1記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、タイマ回路を有し、
    前記タイマ回路は、前記上アーム及び下アームの両制御信号を受け、この両制御信号が共にオフである前記下アーム及び上アームが共にターンオフ状態の期間でオン動作となり、前記上アームのターンオン動作の終了以後となる前記オン動作の所定期間経過後にオフ動作となるタイマ信号を出力し、
    前記オフ電圧制御回路は、前記タイマ回路のタイマ信号を受け、このタイマ信号に基づいて前記下アーム側ゲート駆動電源の出力電圧を制御する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  3. 前記請求項1記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、上アーム側主端子電圧検出回路及び下アーム側主端子電圧検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、
    前記上アーム側主端子電圧検出回路及び下アーム側主端子電圧検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの主端子電圧値を検出し、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、前記自己の上アーム側主端子電圧検出回路又は下アーム側主端子電圧検出回路で検出された主端子電圧信号を受け、この主端子電圧信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  4. 前記請求項3記載の電力変換回路において、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、自己の前記上アーム側主端子電圧検出回路又は下アーム側主端子電圧検出回路で検出された主端子電圧信号を受け、この主端子電圧信号の電圧値と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  5. 前記請求項1記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、上アーム側主端子電流検出回路及び下アーム側主端子電流検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、
    前記上アーム側主端子電流検出回路及び下アーム側主端子電流検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの主端子電流値を検出し、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、前記自己の上アーム側主端子電流検出回路又は下アーム側主端子電流検出回路で検出された主端子電流信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  6. 前記請求項5記載の電力変換回路において、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、前記上アーム側主端子電流検出回路又は下アーム側主端子電流検出回路からの主端子電流信号を受け、この主端子電流信号の電流値と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  7. 前記請求項1記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、上アーム側制御端子電圧検出回路及び下アーム側制御端子電圧検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、
    前記上アーム側制御端子電圧検出回路及び下アーム側制御端子電圧検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの制御端子の電圧値を検出し、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、前記自己の上アーム側制御端子電圧検出回路又は下アーム側制御端子電圧検出回路で検出された制御端子電圧信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  8. 前記請求項7記載の電力変換回路において、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、自己のアームの制御端子電圧検出回路で検出された制御端子電圧信号を受け、この制御端子電圧信号の電圧と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  9. 前記請求項3記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、更に、下アーム側主端子電圧変化率検出回路を有し、
    前記下アーム側主端子電圧変化率検出回路は、自己の前記下アームの主端子電圧の変化率を検出し、
    前記オフ電圧制御回路は、前記下アーム側主端子電圧変化率検出回路の検出結果を受け、この検出結果に基づいて、前記下アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を変更する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  10. 前記請求項9記載の電力変換回路において、
    前記オフ電圧制御回路は、前記下アーム側主端子電圧の変化率が大きいほど、前記下アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を、一層低い電圧値に調整する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  11. 前記請求項9記載の電力変換回路において、
    前記オフ電圧制御回路は、前記下アーム側主端子電圧の変化率が所定変化率よりも小さいときには、前記下アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を前記第1の電圧に維持する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  12. 前記請求項3記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、更に、下アーム側アーム温度検出回路を有し、
    前記下アーム側アーム温度検出回路は、自己の前記下アームの温度を検出し、
    前記オフ電圧制御回路は、前記下アーム側アーム温度検出回路の検出結果を受け、この検出結果に基づいて、前記下アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を変更する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  13. 前記請求項12記載の電力変換回路において、
    前記オフ電圧制御回路は、前記下アーム側アーム温度検出回路で検出した下アームのアーム温度が高いほど、前記下アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧を一層低い電圧値に調整する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  14. 高電圧側に接続される上アーム及び低電圧側に接続される下アームと、前記上アームを駆動する上アーム側ゲート駆動回路及び前記下アームを駆動する下アーム側ゲート駆動回路とを備えた電力変換回路において、
    前記上アーム側ゲート駆動回路及び前記下アーム側ゲート駆動回路は、各々、上アーム側ゲート駆動電源及び下アーム側ゲート駆動電源と、上アーム側アーム駆動回路及び下アーム側アーム駆動回路とを有し、
    前記上アーム側ゲート駆動電源及び下アーム側ゲート駆動電源は、自己の前記上アーム又は下アームの制御端子に電圧を供給し、
    前記上アーム側アーム駆動回路及び下アーム側アーム駆動回路は、自己の前記上アーム又は下アームを制御する制御信号を受け、この制御信号に応じてアーム駆動信号を出力し、
    更に、前記上アーム側ゲート駆動回路は、信号出力回路と、オフ電圧制御回路とを有し、
    前記信号出力回路は、前記上アームのターンオフ動作の終了及び前記下アームのターンオン動作の終了に応じた電圧調整信号を出力し、
    前記オフ電圧制御回路は、前記信号出力回路の電圧調整信号を受け、前記上アームのターンオフ動作の終了から前記下アームのターンオン動作の開始までの期間において、前記上アームのオフ状態を満足する第1の電圧よりも低い第2の電圧を生成し、かつ前記下アームのターンオン動作の終了以後において、前記第2の電圧から前記第1の電圧に戻すように前記上アーム側ゲート駆動電源の出力電圧を制御する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  15. 前記請求項14記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、タイマ回路を有し、
    前記タイマ回路は、前記上アーム及び下アームの両制御信号を受け、この両制御信号が共にオフである前記下アーム及び上アームが共にターンオフ状態の期間でオン動作となり、前記下アームのターンオン動作の終了以後となる前記オン動作の所定期間経過後にオフ動作となるタイマ信号を出力し、
    前記オフ電圧制御回路は、前記タイマ回路のタイマ信号を受け、このタイマ信号に基づいて前記下アーム側ゲート駆動電源の出力電圧を制御する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  16. 前記請求項14記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、上アーム側主端子電圧検出回路及び下アーム側主端子電圧検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、
    前記上アーム側主端子電圧検出回路及び下アーム側主端子電圧検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの主端子電圧値を検出し、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、前記自己の上アーム側主端子電圧検出回路又は下アーム側主端子電圧検出回路で検出された主端子電圧信号を受け、この主端子電圧信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  17. 前記請求項16記載の電力変換回路において、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、自己の前記上アーム側主端子電圧検出回路又は下アーム側主端子電圧検出回路で検出された主端子電圧信号を受け、この主端子電圧信号の電圧値と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  18. 前記請求項14記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、上アーム側主端子電流検出回路及び下アーム側主端子電流検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、
    前記上アーム側主端子電流検出回路及び下アーム側主端子電流検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの主端子電流値を検出し、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、前記自己の上アーム側主端子電流検出回路又は下アーム側主端子電流検出回路で検出された主端子電流信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  19. 前記請求項18記載の電力変換回路において、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、前記上アーム側主端子電流検出回路又は下アーム側主端子電流検出回路からの主端子電流信号を受け、この主端子電流信号の電流値と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  20. 前記請求項14記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、上アーム側制御端子電圧検出回路及び下アーム側制御端子電圧検出回路と、上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路とを有し、
    前記上アーム側制御端子電圧検出回路及び下アーム側制御端子電圧検出回路は、各々、自己の前記上アーム又は前記下アームの制御端子の電圧値を検出し、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、前記自己の上アーム側制御端子電圧検出回路又は下アーム側制御端子電圧検出回路で検出された制御端子電圧信号に基づいて、自己の前記上アーム又は下アームのターンオフ動作及びターンオン動作の終了を検出する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  21. 前記請求項20記載の電力変換回路において、
    前記上アーム側判定回路及び下アーム側判定回路は、各々、自己のアームの制御端子電圧検出回路で検出された制御端子電圧信号を受け、この制御端子電圧信号の電圧と所定の基準電圧との比較に基づいて、自己のアームのターンオン動作及びターンオフ動作の終了を判定する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  22. 前記請求項16記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、更に、上アーム側主端子電圧変化率検出回路を有し、
    前記上アーム側主端子電圧変化率検出回路は、自己の前記上アームの主端子電圧の変化率を検出し、
    前記オフ電圧制御回路は、前記上アーム側主端子電圧変化率検出回路の検出結果を受け、この検出結果に基づいて、前記上アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を変更する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  23. 前記請求項22記載の電力変換回路において、
    前記オフ電圧制御回路は、前記上アーム側主端子電圧の変化率が大きいほど、前記上アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を、一層低い電圧値に調整する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  24. 前記請求項22記載の電力変換回路において、
    前記オフ電圧制御回路は、前記上アーム側主端子電圧の変化率が所定変化率よりも小さいときには、前記上アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を前記第1の電圧に維持する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  25. 前記請求項16記載の電力変換回路において、
    前記信号出力回路は、更に、上アーム側アーム温度検出回路を有し、
    前記上アーム側アーム温度検出回路は、自己の前記上アームの温度を検出し、
    前記オフ電圧制御回路は、前記上アーム側アーム温度検出回路の検出結果を受け、この検出結果に基づいて、前記上アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧の電圧値を変更する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  26. 前記請求項25記載の電力変換回路において、
    前記オフ電圧制御回路は、前記上アーム側アーム温度検出回路で検出した上アームのアーム温度が高いほど、前記上アーム側ゲート駆動電源が生成する第2の電圧を一層低い電圧値に調整する
    ことを特徴とする電力変換回路。
  27. 前記請求項1〜26記載の電力変換回路において、
    前記上アーム及び下アームは、MOSFETで構成される
    ことを特徴とする電力変換回路。
  28. 前記請求項1〜26記載の電力変換回路において、
    前記上アーム及び下アームは、炭化ケイ素又は窒化ガリウムを含むワイドバンドギャップ半導体により構成される
    ことを特徴とする電力変換回路。
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