JP4508113B2 - ワイピング装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイピング装置及び液体噴射装置に関する。
従来から、複数のノズルが形成された液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドからターゲットに対してインク(液体)を噴射させる液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)が広く知られている。このようなプリンタにおいては、記録ヘッドから吐出されたインクが、そのインクの吐出時にノズルの開口部付近に残存したり、ターゲット(紙等の記録媒体)から跳ね返ったりして、ノズル形成面に付着する場合があった。そして、このようにノズル形成面に付着したインクは、ノズルからのインク滴の吐出方向のずれや、ノズルの目詰まり等の原因となり、印字不良を引き起こす等の問題があった。そこで、こうした問題を解消するために、通常、プリンタは、記録ヘッドのノズル形成面を払拭清掃するためのワイピング装置を備えている。
すなわち、このワイピング装置は、例えばキャップホルダに昇降動作可能に設けられたゴム製のワイパ部材を有し、ワイピング動作時には、記録ヘッドがワイパ部材に対して、ノズル形成面をワイパ部材の上端部と上下方向のオーバーラップを1mm程度とされた状態で、水平方向へ相対移動するようにしている。そして、その相対移動時にワイパ部材の上端部が記録ヘッドのノズル形成面との摺接により撓み変形しながら、ノズル形成面に付着しているインクを払拭するようにしている。
ところで、記録ヘッドは、一般に、キャリッジの下面に取着される箱体形状のヘッドケースと、このヘッドケースの下面に対応した矩形板状をなしてヘッドケースの下面に接合されるノズルプレートとから構成されている。そして、その接合状態において、ノズルプレートは、ノズルプレートにおける四辺の少なくとも1つの側縁部がカバーヘッドの支持片部によって下方から支持され、このカバーヘッドの支持機能によってヘッドケースからの剥離が抑制されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−260383号公報
しかし、この場合、ノズルプレートの下面にて構成されるノズル形成面上には、カバーヘッドの支持片部によって段差部が形成されてしまい、ノズル形成面の平面性が損なわれることになる。その結果、ワイパ部材がワイピング方向に沿ってノズル形成面を払拭した場合においても、ノズル形成面上の段差部においてはインクが十分に払拭されず、インクの拭き残りが生じてしまうという問題があった。
なお、そのようなノズル形成面上の段差部に付着しているインクをもワイパ部材により確実に払拭するために、単にワイパ部材全体の剛性を高くしてノズル形成面への押付力を大きくすることも考えられる。しかし、この場合には、押付力が大きくなり過ぎてしまい、例えばノズル形成面(特に、ノズル開口が形成された領域)に施された撥水処理メッキが剥がれてしまったり、ワイパ部材とノズル形成面との摺接抵抗が大きくなりすぎてしまい、記録ヘッドとワイパ部材とを相対移動させるための駆動負荷が増大してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、段差部を有するノズル形成面を容易且つ確実に払拭することができるワイピング装置及び液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のワイピング装置は、液体噴射ヘッドにおける、液体を噴射する複数のノズル開口が形成されると共に、当該ノズル開口が形成された領域の外側にはワイピング方向に沿って延びる前記領域より高い段差部が形成されたノズル形成面を、前記ワイピング方向に沿って払拭可能なワイパ部材前記ワイパ部材におけるワイピング方向とは反対側から当該ワイパ部材における先端よりも基端側の部分に当接する当接部材とを備え、前記ワイパ部材は、矩形板状に形成されるとともに、前記ノズル形成面上の前記段差部と対応する第1の部位と前記ノズル形成面上の前記ノズル開口が形成された領域と対応する第2の部位とを有し、前記第2の部位は、前記ワイピング方向と直交する方向に延びる直線部として形成され、前記第1の部位は、前記ワイピング方向を前方とした場合に、平面視において、前記第2の部位よりも後方側に位置し且つワイピング方向と交差して斜め後方側へ末広がり状に延びるように前記第2の部位の両端から各々連続する屈曲部として形成され、前記当接部材は、当該当接部材と前記ワイパ部材の先端までの長さを見た場合に、その長さが前記第2の部位での長さよりも前記第1の部位での長さの方が短くなる構成とされている。
なお、「ワイピング方向」とは、液体噴射ヘッドのノズル形成面をワイパ部材により払拭するワイピング時において、ワイパ部材が液体噴射ヘッドと相対移動する方向のうちで、液体噴射ヘッドに対して相対的に前進する方向のことをいう(以下において同様)。
この構成によれば、ワイパ部材において、段差部に対応する第1の部位の方が、ノズル開口が形成された領域と対応する第2の部位よりも、ワイピング時においてノズル形成面を払拭する払拭力が強化されているため、ノズル形成面の段差部における液体の拭き残しを抑制できる。また、ノズル形成面のノズル開口が形成された領域に例え撥水処理メッキが施されていたとしても、その領域を払拭する第2の部位は段差部を払拭する第1の部位よりも払拭力が弱いため、撥水処理メッキが剥がれたりすることも回避できる。さらに、ワイパ部材の全部位において払拭力が強化されているわけでもないため、ワイピング時におけるノズル形成面との摺動抵抗が大きくなりすぎることもない。したがって、段差部を有するノズル形成面を容易かつ確実に払拭することができる。
また、この構成によれば、ワイパ部材は、ワイピング時において、第2の部位がノズル形成面との摺接に基づきワイピング方向と反対側に折れ曲がった後に第1の部位が折れ曲がることになる。そして、その際に、第1の部位は、ワイピング方向を前方とした場合における前方側部分から後方側部分へと次第にワイピング方向と交差する方向へ折れ曲がる。しかも、その際における第1の部位の折れ曲がり位置は、前方側部分から後方側部分に向かうに従って当該第1の部位における基端側から先端へと近づく斜状の折曲線を形成することになる。したがって、このような簡単な構成により、ワイパ部材は、ノズル形成面の段差部と対応する第1の部位の方がノズル開口が形成された領域と対応する第2の部位よりも相対的に払拭力が強化されることになる。
さらに、この構成によれば、ワイパ部材は、当接部材の先端縁との対応する位置がワイパ部材のワイピング時における折れ曲がり位置となり、その折れ曲がり位置からワイパ部材の先端までの長さを見た場合には、その長さが第2の部位での長さよりも第1の部位で
の長さの方が短くなることから、容易に第1の部位における払拭力を強化することができる。
本発明のワイピング装置における前記ワイパ部材は、ワイピング時に前記ノズル形成面との摺接に基づき折れ曲がる基端側の折れ曲がり位置から当該ワイパ部材の先端までの長さを見た場合に、その長さが前記第2の部位での長さよりも前記第1の部位での長さの方が短くなる構成とされている。
この構成によれば、ワイパ部材は、ワイピング時にノズル形成面との摺接により先端がワイピング方向と反対側に後退するように折れ曲がることになるが、その際には基端側の折れ曲がり位置から先端までの長さを短くした方が払拭力に相当するノズル形成面に対する押し付け力は大きなものとなる。この点、本発明では、ノズル形成面との摺接に基づき折れ曲がる基端側の折れ曲がり位置からワイパ部材の先端までの長さを見た場合に、その長さが第2の部位での長さよりも第1の部位での長さの方が短くなるように構成されているため、容易に第1の部位における払拭力を強化することができる。
本発明のワイピング装置における前記ワイパ部材は、ワイピング方向の厚みを見た場合に、その厚みが前記第2の部位での厚みよりも前記第1の部位での厚みの方が大きい構成とされている。
この構成によれば、ワイピング方向の厚みを見た場合に、その厚みが第2の部位の厚みよりも第1の部位の厚みの方が大きい構成であるため、厚みが大きい第1の部位の方がワイピング時に撓みにくくなることで、容易に第1の部位における払拭力を強化することができる。
本発明の液体噴射装置は、上記ワイピング装置と、液体を噴射する複数のノズル開口が形成されると共に、当該ノズル開口が形成された領域の外側にはワイピング方向に沿って延びる段差部が形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドとを備えた。
この構成によれば、ワイピング装置によって液体噴射ヘッドのノズル形成面の段差部における液体の拭き残しを抑制でき、ワイピング時にはワイパ部材によりノズル形成面を容易かつ確実に払拭することができるため、液体噴***度及び液体噴射ヘッドの耐久性の向上を図ることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンタに具体化した第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ10は、略箱状をなすフレーム11を備え、このフレーム11内の下部には、その長手方向(図1に示す主走査方向X)に沿ってプラテン12が架設されている。このプラテン12は、ターゲットとしての用紙Pを支持する支持台であり、紙送り機構13が有する紙送りモータ14の駆動力に基づき、用紙Pを主走査方向Xと直交する副操作方向Yに沿って給送するようになっている。
また、フレーム11内においてプラテン12の上方にはガイド軸15が架設され、このガイド軸15にはキャリッジ16が移動可能に挿通支持されている。また、フレーム11の内面においてガイド軸15の両端部と対応する位置には、駆動プーリ17及び従動プーリ18が回転自在に支持されている。駆動プーリ17にはキャリッジモータ19が連結され、これら一対のプーリ17,18間には、キャリッジ16を固定支持したタイミングベルト20が掛装されている。従って、キャリッジ16は、ガイド軸15にガイドされながら、キャリッジモータ19の駆動によりタイミングベルト20を介して主走査方向Xに移動可能となっている。
図1に示すように、キャリッジ16の下面側には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド21が設けられている。この記録ヘッド21は、図2に示すように、キャリッジ16の下面側に取着される略直方体状のヘッドケース22と、このヘッドケース22の下面に接着(接合)される平板状のノズルプレート23とを備えている。そして、ノズルプレート23の下面にて構成されるノズル形成面23aには、図3に示すように、複数のノズル開口24が、副操作方向Yに沿う複数列(図3では4列)のノズル列を形成するように、主走査方向Xへ一定の間隔をおいて形成されている。なお、ノズル形成面23aには、撥水処理メッキが施されている。また、図3には4列のノズル列を形成するノズル開口24が多数(図3では52個)図示されているが、図2には、図面理解の便宜上、ノズル開口24は1つのみ図示している。
一方、図2に示すように、ヘッドケース22の上面側には凹部25が凹設され、その凹部25には凹部25内を通過するインク(液体)中の異物を除去するためのフィルタ26が配置されている。また、ヘッドケース22内及びノズルプレート23内には、互いに対応する凹部25とノズル開口24との間を連絡する複数(図2には1つのみ図示)のインク流路27がインク噴射用ノズルを構成するように貫通形成されている。そして、これらの各インク流路27と個別対応するようにしてヘッドケース22内に設けられた圧電素子28が駆動制御されることにより、各ノズル開口24からインクが記録ヘッド21の下方に至った用紙Pに向けて噴射されるようになっている。
また、図2及び図3に示すように、記録ヘッド21における主走査方向Xに沿う両側面下部には側断面視略L字状をなす一対のカバーヘッド29が取着されている。このカバーヘッド29は、ノズルプレート23のノズル形成面23aに沿って水平に延びる支持片部29aがヘッドケース22の下面に接着された状態にあるノズルプレート23を下方から支持することにより、ノズルプレート23のヘッドケース22からの剥離を抑制する機能を果たしている。そして、このカバーヘッド29の支持片部29aによって、記録ヘッド21のノズル形成面23aには、キャリッジ16の移動方向(=主操作方向X)に沿った2つの段差部30が形成されている。
また、キャリッジ16上には記録ヘッド21に対してインクを供給するためのインクカートリッジ31,32が着脱可能に搭載されている。例えば、図1における左側のインクカートリッジ31は図2に示す4列のノズル列のうち左側2列のノズル列を形成する各ノズル開口24へ記録ヘッド21内の凹部25及びインク流路27を介してインク供給するものである。同じく、図1における右側のインクカートリッジ32は図2に示す4列のノズル列のうち右側2列のノズル列を形成する各ノズル開口24へ記録ヘッド21内の凹部25及びインク流路27を介してインク供給するものである。
さらに、フレーム11内においてプラテン12の下方には、廃液タンク33がプラテン12と平行に延びるように設けられている。この廃液タンク33には、例えば多孔質のパルプ材等からなる吸収部材(図示略)が収容されている。従って、周知のクリーニング時、及びワイピング時には、インクが廃液タンク33に排出されて吸収部材に吸収されるようになっている。
一方、プリンタ10の一端部、すなわち、用紙Pが至らない非印刷領域には、ワイパ装置及びクリーニング装置を兼備するメンテナンスユニット34が設けられている。このメンテナンスユニット34は、記録ヘッド21のノズル形成面23aを封止するためのキャップ35(クリーニング装置)と、ノズル開口24から記録ヘッド21内の増粘したインクなどを強制吸引するための負圧をキャップ35内に発生させる際に駆動される吸引ポンプ37(クリーニング装置)を備えている。また、メンテナンスユニット34は、記録ヘッド21におけるノズル形成面23aに付着したインクを払拭してノズル形成面23aを払拭清掃するためのワイパ部材36(ワイパ装置)をさらに備えている。
キャップ35は、図示しない公知の昇降手段により上下動可能とされ、上昇した場合には、記録ヘッド21のノズル形成面23aに当接して、そのノズル形成面23aを封止してキャップ35の内面とノズル形成面23aとの間に密閉空間を形成するようになっている。また、同様に、ワイパ部材36は、図示しない公知の昇降手段により上下動可能とされ、ワイピング時には、記録ヘッド21のノズル形成面23aと僅かにオーバーラップする位置まで上昇した状態で、主走査方向Xへ記録ヘッド21(キャリッジ16)と相対移動するようになっている。すなわち、記録ヘッド21(キャリッジ16)を主走査方向Xに沿うワイピング方向(図1及び図3における矢印A方向)と反対方向へ移動させることにより、ワイパ部材36が先端(上端)側を撓み変形させつつノズル形成面23aに摺接し、このワイパ部材36の摺接作用によりノズル形成面23aが払拭されるようになっている。
次に、本発明の要部であるワイパ装置について、主にワイパ部材36の構成に着目して詳述する。
図4(a),(b)に示すように、ワイパ部材36は、エラストマー等の可撓性材料にて矩形板状をなすように形成され、前述したワイピング方向(矢印A方向)と直交する方向に延びる第2の部位としての直線部36aと、直線部36aの両端からワイピング方向側に末広がりとなるように屈曲した第1の部位としての屈曲部36bとを有している。
すなわち、屈曲部36bは、ワイピング方向(図4における矢印A方向)を前方とした場合に、平面視において、直線部36aよりも後方側に位置し且つワイピング方向と交差して斜め後方側へ末広がり状に延びるように、直線部36aの両端から各々連続形成されている。直線部36aと屈曲部36bとの境目である折線部36cは、ノズル形成面23aの段差部30よりも若干内側(ワイパ部材36の長手方向中心寄り)に位置している。また、各屈曲部36bは、ワイパ部材36の長手方向中心に関して左右対称に形成されており、折線部36cにおける斜め後方側への屈曲角度θは約60度となっている。なお、直線部36aは、ノズル形成面23a上の各ノズル開口24が形成された領域と位置的に対応し、屈曲部36bは、ノズル形成面23a上における各段差部30と位置的に対応している。
ワイパ部材36は、メンテナンスユニット34において上下動可能に設けられた基材41に、ワイパ部材36を挟んで対向配置されるワイパ保持部材42によって固定されている。すなわち、基材41におけるワイパ部材36側(矢印A方向側)の側面には、2つの凸部43,44がワイピング方向(矢印A方向)へ向けて突出形成され、これらの各凸部43,44を挿通可能な挿通孔(図示略)がワイパ部材36には貫通形成されている。
一方、ワイパ保持部材42は、ワイパ部材36の平面視形状に沿うように両端が湾曲したプレート状の板ばね部材であって、基材41の各凸部43,44と個別対応する位置には、コ字形状の切欠きを形成することにより、係止片として機能する弾性片45,46が形成されている。したがって、組み付け時には、ワイパ部材36の挿通孔を貫通した基材41側の各凸部43,44が、ワイパ保持部材42において各凸部43,44と個別対応する弾性片45,46の切欠形成部位に挿入され、弾性変形した弾性片45,46の自由端と係止することにより、ワイパ部材36は基材41とワイパ保持部材42との間に挟持固定される。
次に、上記のように構成されたプリンタ10の作用に関し、特にワイピング動作に着目して以下説明する。
さて、ワイピング開始時には、まず、キャリッジ16が、メンテナンスユニット34におけるキャップ35の上方位置まで移動される。次に、ワイパ部材36が、図示しない昇降手段の駆動により、ワイパ部材36の先端が記録ヘッド21のノズル形成面23aと上下方向において僅かにオーバーラップする位置まで上昇させられる。この状態において、記録ヘッド21(キャリッジ16)が主走査方向Xに沿ってワイピング方向(矢印A方向)と反対方向へ移動すると、ワイパ部材36の上端がノズル形成面23aに摺接し、ノズル形成面23aが払拭される。
このとき、ワイパ部材36は、図2に二点鎖線で示す基端側の折曲線a(折れ曲がり位置)で折れ曲がるようにして撓むことになる。すなわち、直線部36aは折曲線aの水平な部分でキャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)側となる後方側に撓む。また、屈曲部36bは折曲線aの斜状部分でワイピング方向を前方とした場合における前方側部分から後方側部分へと次第にワイパ部材36の長手方向中央寄りとなる内側に倒れ込むように撓む。その結果、図2に示すように、屈曲部36bにおける基端側の折曲線a(折れ曲がり位置)からワイパ部材36の先端(高さ方向先端)までの長さH1は、直線部36aにおける折曲線a(折れ曲がり位置)からワイパ部材36の先端(高さ方向先端)までの長さH2よりも短くなる。
ここで、ワイパ部材36の先端がノズル形成面23aと摺接してノズル形成面23aを払拭する払拭力(キャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)と反対方向へ作用するワイパ部材36の反力)は、その撓み変形したワイパ部材36における基端側の折曲線a(折れ曲がり位置)から先端までの長さを短くした場合の方が強い。したがって、本実施形態では、ワイピング時に撓み変形したワイパ部材36において、キャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)と反対方向へ作用する反力(払拭力)は、屈曲部36bにおける反力の方が、直線部36aにおける反力よりも大きなものとなる。このため、ワイパ部材36の屈曲部36bは、直線部36aと比較してより強い払拭力でもって対応するノズル形成面23aの段差部30を払拭することになる。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ワイピング時にノズル形成面23aとの摺接により撓み変形するワイパ部材36は、ノズル形成面23aの段差部30と対応する屈曲部36bの方がノズル形成面23aのノズル開口24が形成された領域と対応する直線部36aよりも、撓み変形からの復元力に相当する払拭力(反力)が強化されている。このため、ワイピング時には、ワイパ部材36の屈曲部36bが直線部36aと比較してより強い払拭力でもって対応するノズル形成面23aの段差部30を払拭する。したがって、ノズル形成面23aにおけるカバーヘッド29の支持片部29aにより形成された段差部30においてインクの拭き残しが生じることもなくノズル形成面23a全体を容易かつ確実に払拭することができる。
(2)また、ワイパ部材36は、段差部30に対応する屈曲部36bでの払拭力のみが強化される構成であり、直線部36aにおいて不必要に払拭力が大きくなることはない。そのため、この直線部36aによるノズル形成面23aへの押付力(=払拭力)によってノズル形成面23aに施された撥水処理メッキがワイピング時に剥がれるといったことも抑制できる。さらに、ワイピング時には、ワイパ部材36とノズル形成面23aとの摺接抵抗が大きくなりすぎすることもなく、記録ヘッド21とワイパ部材36とを相対移動させるための駆動負荷が増大するといった問題も回避することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図5(a),(b)を参照して説明する。なお、本実施形態におけるプリンタ10の主な構成は第1実施形態と同様であるため、その重複した部分の説明は省略し、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
さて、本実施形態のワイパ部材36Aは、ワイパ保持部材42によって基材41との間に挟持固定される点は第1実施形態のワイパ部材36と同様である。しかし、本実施形態のワイパ部材36Aは、長手方向において屈曲した部位がなく、全体的に平板状に形成されている点で第1実施形態のワイパ部材36とは異なっている。さらに、基材41については、ワイパ部材36Aの両端部36eと対応する両端部位に、その基材41の長手方向中心側から両端部に向けて徐々に高くなる側面視三角形状をなす凸部41aが各々形成されている点が第1実施形態とは異なる。なお、本実施形態では、基材41が、ワイパ部材36Aにおけるワイピング方向とは反対側からワイパ部材36Aにおける先端よりも基端側の部分に当接する当接部材として機能する。また、本実施形態では、ワイパ部材36Aの両端部36eが第1の部位に相当し、ワイパ部材36Aの中央部36dが第2の部位に相当する。
本実施形態では、ワイピング動作の開始に伴って記録ヘッド21(キャリッジ16)が主走査方向Xに沿ってワイピング方向(矢印A方向)と反対方向へ移動すると、ワイパ部材36Aは、図5(b)に二点鎖線で示す基材41の上端縁に沿った折曲線b(折れ曲がり位置)で折れ曲がるようにして撓むことになる。すなわち、ワイパ部材36Aにおける中央部36dは折曲線bの水平な部分でキャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)側となる後方側に撓む。また、ワイパ部材36Aにおける両端部36eは折曲線bの斜状部分でキャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)側となる後方側に撓む。
そして、この場合において、ワイパ部材36Aは、両端部36eにおける基端側の折曲線b(折れ曲がり位置)から先端(高さ方向先端)までの長さ(例えば、両端における長さH3(図5(b)参照))が、中央部36dにおける折曲線b(折れ曲がり位置)から先端(高さ方向先端)までの長さH4よりも短くなっている。
したがって、本実施形態の場合も、ワイピング時に撓み変形したワイパ部材36Aにおいて、キャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)と反対方向へ作用する反力(払拭力)は、両端部36eにおける反力の方が、中央部36dにおける反力よりも大きなものとなる。このため、ワイパ部材36Aの両端部36eは、中央部36dと比較してより強い払拭力でもって対応するノズル形成面23aの段差部30を払拭することになる。
この第2実施形態によれば、第1実施形態における上記(1)、(2)の効果(なお、第1実施形態における直線部36aは第2実施形態における中央部36dに対応し、第1実施形態における屈曲部36bは第2実施形態における両端部36eに対応する。)に加えて、さらに以下の効果を得ることができる。
(3)上記実施形態では、当接部材としての基材41にその長手方向中心側から両端部に向けて徐々に高くなる凸部41aが形成されており、かかる基材41の先端縁がワイパ部材36Aのワイピング時における折曲線b(折れ曲がり位置)を形成することになる。そして、その折曲線bからワイパ部材36Aの先端までの長さを見た場合には、第2の部位に相当する中央部36dでの長さH4よりも第1の部位に相当する両端部36eでの長さH3の方が短くなっている。すなわち、ワイパ部材36Aは、ノズル形成面23aの段差部30と対応する両端部36eの方がノズル形成面23aのノズル開口24が形成された領域と対応する中央部36dよりも、ワイピング時における撓み変形からの復元力に相当する払拭力(反力)が強化されている。したがって、従来から既存の平板状をなすワイパ部材36Aに対し、ワイピング方向とは反対側から、両端部に凸部41aが上方に向けて形成された基材41を当接させるという簡単な構成により、段差部30が形成されたノズル形成面23a全体を容易かつ確実に払拭することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図6を参照して説明する。なお、本実施形態においても、第2実施形態の場合と同様に、プリンタ10の主な構成は第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
さて、本実施形態のワイパ部材36Bは、第2実施形態におけるワイパ部材36Aと同様に長手方向において屈曲した部位がなく、全体的に平板状に形成されている点で、第1実施形態のワイパ部材36とは異なる。また、基材41とワイパ保持部材42の構成は、ワイパ部材36Bを挟持固定する点は第1実施形態の場合と同様である。ただ、本実施形態におけるワイパ部材36Bは、その長手方向の両端隅角部に略矩形状の切欠部36fが切り欠き形成され、その長手方向における両端部36eの方が中央部36dよりも先端の高さが低くなるように形成されている点で上記各実施形態のワイパ部材36,36Aとは異なる。また、本実施形態では、ワイパ部材36Bの両端部36eが第1の部位に相当し、ワイパ部材36Bの中央部36dが第2の部位に相当する。
本実施形態では、ワイピング動作の開始に伴って記録ヘッド21(キャリッジ16)が主走査方向Xに沿ってワイピング方向(矢印A方向)と反対方向へ移動すると、ワイパ部材36Bは、図6に二点鎖線で示す基材41の上端縁に沿った折曲線c(折れ曲がり位置)で折れ曲がるようにして撓むことになる。すなわち、ワイパ部材36Bは、その中央部36d及び両端部36eの何れの部位においても、基材41の上端縁に沿う水平な折曲線cでキャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)側となる後方側に撓む。
そして、この場合において、ワイパ部材36Bは、切欠部36fが切り欠き形成された両端部36eにおける折曲線c(折れ曲がり位置)から先端(高さ方向先端)までの長さH5(図6参照)の方が、中央部36dにおける折曲線c(折れ曲がり位置)から先端(高さ方向先端)までの長さH6(図6参照)よりも短くなっている。
したがって、本実施形態の場合も、ワイピング時に撓み変形したワイパ部材36Bにおいて、キャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)と反対方向へ作用する反力(払拭力)は、両端部36eにおける反力の方が、中央部36dにおける反力よりも大きなものとなる。このため、ワイパ部材36Bの両端部36eは、中央部36dと比較してより強い払拭力でもって対応するノズル形成面23aの段差部30を払拭することになる。
この第3実施形態によれば、第1実施形態における上記(1)、(2)の効果(なお、第1実施形態における直線部36aは第3実施形態における中央部36dに対応し、第1実施形態における屈曲部36bは第3実施形態における両端部36eに対応する。)に加えて、さらに以下の効果を得ることができる。
(4)上記実施形態では、長手方向の両端隅角部に略矩形状の切欠部36fを切り欠き形成したワイパ部材36Bによりノズル形成面23aを払拭する構成とされている。すなわち、ワイパ部材36Bは、その両端部36eにおける折曲線c(折れ曲がり位置)から先端までの長さH5の方が、中央部36dにおける折曲線c(折れ曲がり位置)から先端までの長さH6よりも短い構成とされている。そのため、ワイパ部材36Bは、ノズル形成面23aの段差部30と対応する両端部36eの方がノズル形成面23aのノズル開口24が形成された領域と対応する中央部36dよりも、ワイピング時においては撓み変形からの復元力に相当する払拭力(反力)が強化される。したがって、従来から既存の平板状をなすワイパ部材の長手方向の両端隅角部に切欠部36fを形成しただけという簡単な構成のワイパ部材36Bにより、段差部30が形成されたノズル形成面23a全体を容易かつ確実に払拭することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図7(a),(b)を参照して説明する。なお、本実施形態においても、第2実施形態及び第3実施形態の場合と同様に、プリンタ10の主な構成は第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
さて、本実施形態のワイパ部材36Cは、第2実施形態及び第3実施形態におけるワイパ部材36A,36Bの場合と同様に屈曲しておらず平板状に形成されている。また、基材41とワイパ保持部材42の構成は、ワイパ部材36Cを挟持固定する構成において上記各実施形態と同様である。ただ、本実施形態のワイパ部材36Cは、図7(b)に示すように、その長手方向における両端部36eでの厚みW1の方が中央部36dでの厚みW2よりも大きくなっている点で上記各実施形態のワイパ部材36,36A,36Bとは異なる。また、本実施形態では、ワイパ部材36Cの両端部36eが第1の部位に相当し、ワイパ部材36Cの中央部36dが第2の部位に相当する。
本実施形態では、ワイピング動作の開始に伴って記録ヘッド21(キャリッジ16)が主走査方向Xに沿ってワイピング方向(矢印A方向)と反対方向へ移動すると、ワイパ部材36Cは、図7(a)に二点鎖線で示す基材41の上端縁に沿った折曲線d(折れ曲がり位置)で折れ曲がるようにして撓むことになる。すなわち、ワイパ部材36Cは、その中央部36d及び両端部36eの何れの部位においても、基材41の上端縁に沿う水平な折曲線dでキャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)側となる後方側に撓む。
そして、この場合において、ワイパ部材36Cは、その長手方向における両端部36eと中央部36dを比較した場合、厚みが大きく形成された両端部36eの方が中央部36dよりも剛性が高いため、キャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)への撓み量は小さくなる。
したがって、本実施形態の場合も、ワイピング時に撓み変形したワイパ部材36Cにおいて、キャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)と反対方向へ作用する反力(払拭力)は、厚みが大きくて剛性の高い両端部36eにおける反力の方が、厚みの小さい中央部36dにおける反力よりも大きなものとなる。このため、ワイパ部材36Cの両端部36eは、中央部36dと比較してより強い払拭力でもって対応するノズル形成面23aの段差部30を払拭することになる。
この第4実施形態によれば、第1実施形態における上記(1)、(2)の効果(なお、第1実施形態における直線部36aは第4実施形態における中央部36dに対応し、第1実施形態における屈曲部36bは第4実施形態における両端部36eに対応する。)に加えて、さらに以下の効果を得ることができる。
(5)上記実施形態では、その長手方向の中央部36dにおける厚さW2よりも両端部36eにおける厚さW1の方が大きくされたワイパ部材36Cによりノズル形成面23aを払拭する構成とされている。そのため、ワイパ部材36Cは、ノズル形成面23aの段差部30と対応する両端部36eの方がノズル形成面23aのノズル開口24が形成された領域と対応する中央部36dよりも、厚みが大きくて剛性が高い分だけ、ワイピング時においては撓み変形からの復元力に相当する払拭力(反力)が強化される。したがって、ノズル形成面23aの段差部30と対応する両端部36eの厚みW1を大きくするという簡単な構成のワイパ部材36Cにより、段差部30が形成されたノズル形成面23a全体を容易かつ確実に払拭することができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更しても良い。
・ 上記第1実施形態において、屈曲部36bの屈曲角度θは60度に限らず適宜設定変更することができる。また、直線部36aを滑らかに湾曲する形状としても良いし、併せて屈曲部36bを直線部36aの端部から滑らかに連続して湾曲する形状として構成しても良い。
・ 上記第2実施形態において、基材41における凸部41aの部分を、基材41とは別部材にて構成しても良い。また、上記第2実施形態においては、基材41をワイパ部材36Aの表裏両側に配置しても良い。
・ 上記各実施形態において、ワイパ部材36,36A,36B,36Cを上記各実施形態におけるキャリッジ16の移動方向(反矢印A方向)と反対方向、すなわちワイピング方向(矢印A方向)に移動させることでワイピングが行われるように構成しても良い。
・ 上記各実施形態において、記録ヘッド21を固定させた状態で、ワイパ部材36を上昇させ、さらにノズル形成面23aに沿ってワイパ部材36を移動させて払拭してもよい。つまり、ワイパ部材36とノズル形成面23aが相対的に移動すればよい。
・ 上記各実施形態における構成を適宜組み合わせて実施しても良い。例えば、第1〜第3実施形態の各々において、第4実施形態におけるワイパ部材36Cが備える特徴的構成(両端部36eの厚みW1と中央部36dの厚みW2が相違する)を組み合わせて実施しても良い。このようにワイパ部材36,36A,36B,36Cの両端部36e(第1実施形態であれば屈曲部36b)の払拭力が中央部36d(第1実施形態であれば直線部36a)の払拭力よりも大きくなる構成を重畳的に組み合わせることで、さらにワイパ部材36,36A,36B,36Cの両端部36e(もしくは屈曲部36b)における払拭力が大きくなり、確実にノズル形成面23aの段差部30を払拭することができる。
・ 上記各実施形態では、カバーヘッド29の支持片部29aにより段差部30が形成されたノズル形成面23aを払拭する場合に具体化したが、ノズル形成面23aに段差部30が形成されている記録ヘッド21であれば、その段差部30がカバーヘッド29以外の部材構成にて形成された記録ヘッド21の場合にも本発明を適用することができる。
・ 段差部30の数についても限定されるものではなく、単数または3つ以上の複数の段差部が形成されるものとしても良い。なお、その場合には、各段差部に対応してワイパ部材36,36A,36B,36Cには第1の部位が形成される。
・ また、段差部30が主走査方向Xと直交する副操作方向Yに沿って延びる構成の場合には、ワイピング方向も副操作方向Yに沿うように構成されることになる。
・ 上記各実施形態では、インクカートリッジ31,32がキャリッジ16に搭載されたオンキャリッジタイプのインクジェット式プリンタに具体化したが、これに限らず、オフキャリッジタイプのインクジェット式プリンタに具体化しても良い。
・ 上記各実施形態においては、液体噴射装置として、インクを吐出するプリンタ10について説明したが、その他の液体噴射装置であっても良い。例えば、ファックス、コピア等を含む印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であっても良い。また、液体もインクに限られず、他の液体に応用しても良い。
本実施形態における液体噴射装置としてのプリンタの斜視図。 記録ヘッドとワイパ部材の位置関係を示す側断面図。 記録ヘッドの下面図。 (a)は第1実施形態のワイピング装置の斜視図、(b)はその平面図。 (a)は第2実施形態のワイピング装置の斜視図、(b)はその側面図。 第3実施形態のワイピング装置の側面図。 (a)は第4実施形態のワイピング装置の側面図、(b)はその平面図。
符号の説明
10…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、21…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、23a…ノズル形成面、24…ノズル開口、30…段差部、34…ワイピング装置としてのメンテナンスユニット、36,36A,36B,36C…ワイパ部材、36a…第2の部位としての直線部、36b…第1の部位としての屈曲部、36d…第2の部位としての中央部、36e…第1の部位としての両端部、41…当接部材としての基材、H1,H2,H3,H4,H5,H6…折れ曲がり位置からワイパ部材の先端までの長さ、W1…両端部(第1の部位)の厚み、W2…中央部(第2の部位)の厚み、a,b,c,d…折曲線(折れ曲がり位置)。

Claims (4)

  1. 液体噴射ヘッドにおける、液体を噴射する複数のノズル開口が形成されると共に、当該ノズル開口が形成された領域の外側にはワイピング方向に沿って延びる前記領域より高い段差部が形成されたノズル形成面を、前記ワイピング方向に沿って払拭可能なワイパ部材
    前記ワイパ部材におけるワイピング方向とは反対側から当該ワイパ部材における先端よりも基端側の部分に当接する当接部材とを備え、
    前記ワイパ部材は、矩形板状に形成されるとともに、前記ノズル形成面上の前記段差部と対応する第1の部位と前記ノズル形成面上の前記ノズル開口が形成された領域と対応する第2の部位とを有し、
    前記第2の部位は、前記ワイピング方向と直交する方向に延びる直線部として形成され、
    前記第1の部位は、前記ワイピング方向を前方とした場合に、平面視において、前記第2の部位よりも後方側に位置し且つワイピング方向と交差して斜め後方側へ末広がり状に延びるように前記第2の部位の両端から各々連続する屈曲部として形成され
    前記当接部材は、当該当接部材と前記ワイパ部材の先端までの長さを見た場合に、その長さが前記第2の部位での長さよりも前記第1の部位での長さの方が短くなる構成とされていることを特徴とするワイピング装置。
  2. 前記ワイパ部材は、ワイピング時に前記ノズル形成面との摺接に基づき折れ曲がる基端側の折れ曲がり位置から当該ワイパ部材の先端までの長さを見た場合に、その長さが前記第2の部位での長さよりも前記第1の部位での長さの方が短くなる構成とされていることを特徴とする請求項1に記載のワイピング装置。
  3. 前記ワイパ部材は、ワイピング方向の厚みを見た場合に、その厚みが前記第2の部位での厚みよりも前記第1の部位での厚みの方が大きい構成とされていることを特徴とする請求項1または2に記載のワイピング装置。
  4. 請求項1〜のうちいずれか一項に記載のワイピング装置と、
    液体を噴射する複数のノズル開口が形成されると共に、当該ノズル開口が形成された領
    域の外側にはワイピング方向に沿って延びる段差部が形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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