JP2010194920A - ワイピング装置および液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル面の払拭によりノズル面の周縁部の側面に溜まったインクを払拭することができるワイピング装置および液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】ワイピング装置23は、液体の噴射対象物としての記録用紙Pに対して液体としてのインクを噴射する液体噴射ヘッドである記録ヘッド12のノズル面15を覆うキャッピング位置C2とノズル面15を覆わない退避位置C1とに移動するキャップ24と、キャップ24に備えられ、キャップ24が退避位置C1からキャッピング位置C2に移動する際に、ノズル面15の周縁部の側面26に摺動し側面26を払拭する側面払拭手段としてのワイパー22,22を備えることとする。
【選択図】図11

Description

本発明は、ワイピング装置および液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一種であるインクジェットプリンターには、記録ヘッドのノズルが形成されるノズル形成面を含む記録ヘッドの下面(記録用紙と対向する面)であるノズル面に付着したインクを払拭するワイピング装置が備えられているものがある(例えば、特許文献1参照)。このワイピング装置は、ノズル面に、ゴム等の柔軟な材質で形成されるワイパー部材を摺動させることで、ノズル面に付着したインクを払拭する。
特開2007−185839号公報
しかしながら、ノズル面に対してワイパー部材を摺動させると、ノズル面に付着したインクの一部は、ワイパー部材の摺動方向の両側、すなわち、ノズル面(記録ヘッドの下面)の周縁部のうち、ワイパー部材の摺動方向に沿った周縁部に向かって排除される。そして、ノズル面の周縁部に排除されたインクは記録ヘッドの側面に溜まる。そのため、この側面に溜まったインクが記録用紙に垂れ落ち、記録用紙を汚してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、ノズル面の払拭により、ノズル面の周縁部の側面に溜まったインクを払拭することができるワイピング装置および液体噴射装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、液体の噴射対象物に対して液体を噴射する液体噴射ヘッドのノズル面を覆うキャッピング位置とノズル面を覆わない退避位置とに移動するキャップと、キャップに備えられ、キャップが退避位置からキャッピング位置に移動する際に、ノズル面の周縁部の側面に摺動し側面を払拭する側面払拭手段とを備えることとする。
上記発明に加えて、側面払拭手段を側面に対して付勢する付勢手段を備えることとする。
さらに、上記発明に加えて、付勢手段は、ノズル面を払拭するノズル面払拭手段がノズル面を払拭する際の払拭方向に向かって付勢力が強くなることとする。
さらに、上記発明に加えて、側面払拭手段は、ノズル面を払拭するノズル面払拭手段がノズル面を払拭する際の払拭方向に向かって剛性が強くなることとする。
さらに、上記発明に加えて、側面払拭手段は、液体吸収材から形成されることとする。
また、上述の課題を解決するため、液体噴射装置に上述のワイピング装置を備えることとする。
本発明の実施の形態に係るプリンターの全体構成を示す斜視図を示す。 図1に示すプリンターに備えれる記録ヘッドの正面図を示す。 図1に示すプリンターに備えれる記録ヘッドの底面図を示す。 図1に示すプリンターに備えれる記録ヘッドの左面図を示す。 本発明の実施の形態に係るノズル面を払拭するワイピング装置が後方位置に位置するときのワイピング装置の平面図を示す。 図5に示すワイピング装置が前方位置に位置するときのワイピング装置の平面図を示す。 図5に示すワイピング装置の左側面図を示す。 図5に示すワイピング装置の右側面図を示す。 図5に示すワイピング装置の正面図を示す。 ワイピング装置の背面図を示す。 本発明の実施の形態に係る側面を払拭するワイピング装置のキャップおよびワイパーの構成を示す上方斜視図を示す。 図11に示すワイピング装置のキャップおよびワイパーの上方斜視図を示す。 図11に示すワイピング装置のキャップおよびワイパーの正面図を示す。 図11に示すワイピング装置のキャップおよびワイパーの平面図を示す。 図11に示すワイピング装置のキャップおよびワイパーの右側面図を示す。 図11に示すワイピング装置のキャップが退避位置に位置している状態を示し、(A)はその正面図を示し、(B)はその右側面図を示す。 図11に示すワイピング装置のキャップがキャッピング位置に位置している状態を示し、(A)はその正面図を示し、(B)はその右側面図を示す。 本発明の第2の実施の形態に係るワイピング装置のキャップおよびワイパーの上方斜視図を示す。 図18に示すキャップおよびワイパーの下方斜視図を示す。 図18に示すキャップおよびワイパーの正面図を示す。 本発明の第3の実施の形態に係るワイピング装置のキャップおよびワイパーの上方斜視図を示す。 図21に示すキャップおよびワイパーの平面図を示す。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明をする。
(インクジェットプリンター1の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る液体噴射装置としてのインクジェットプリンター(以下、単にプリンターと言う。)1の全体的な構成を示す斜視図である。
図1に示すように、プリンター1は、略箱状をなすフレーム2を備え、このフレーム2の内側の下部には、その長手方向(図1に示す主走査方向X1,X2)に沿ってプラテン3が架設されている。このプラテン3は、液体であるインクの噴射対象となる噴射対象物としての記録用紙Pを支持する支持台であり、紙送り機構4が有する紙送りモーター5の駆動力に基づき、記録用紙Pを主走査方向X1,X2と直交する副走査方向Y1,Y2に沿って給送する構成となっている。以下の説明において、主走査方向X1を左方、主走査方向X2を右方、そして、記録用紙Pの搬送方向となる副走査方向Y1を前方として説明を行う。
また、フレーム2内においてプラテン3の上方にはガイド軸6が架設され、このガイド軸6にはキャリッジ7が移動可能に挿通支持されている。また、フレーム2の内面においてガイド軸6の両端部と対応する位置には、駆動プーリー8および従動プーリー9が回転自在に支持されている。駆動プーリー8にはキャリッジモーター10が連結され、駆動プーリー8と従動プーリー9との間には、キャリッジ7にその一部が固定されたタイミングベルト11が掛装されている。従って、キャリッジ7は、ガイド軸6にガイドされながら、キャリッジモーター10の駆動によりタイミングベルト11を介して主走査方向X1,X2に往復移動可能となっている。
キャリッジ7の下面側には、図2から図4に示すように、液体噴射ヘッドとしての5つの記録ヘッド12が備えられている。図2は、記録ヘッド12をプリンター1の前方(記録用紙Pの排紙方向)から見た正面図である。図3は、記録ヘッド12をプリンター1の下方(記録用紙P側)から見た底面図である。また、図4は、記録ヘッド12を左側(前方からプリンター1を見て左手側)から見た左側面図である。なお、記録ヘッド12の右側面は、左側面と同一に表れる。
記録ヘッド12は、本実施の形態では、図2から図4に示すように5つ備えられ、これらの記録ヘッド12は、噴射するインク色毎に備えられている。例えば、2つの記録ヘッド12についてはブラック色のインクを吐出し、他の3つの記録ヘッド12については、シアン色のインクと、イエロー色のインクと、マゼンタ色のインクをそれぞれ噴射するように構成されている。このように、複数の記録ヘッド12を備えることにより、記録用紙Pの記録速度の高速化を図ることができる。なお、5つの記録ヘッド12は、それぞれ同一の構造に構成されている。
5つの記録ヘッド12は、それぞれ、ヘッドケース13と、このヘッドケース13の下面に接着(接合)される平板状のノズルプレート16と、このノズルプレート16をヘッドケース13に固定するノズル固定板14とを備えている。そして、ノズルプレート16には、ノズル形成面16Aが形成され、このノズル形成面16Aには、インクが噴射されるノズル開口16B(図3参照)が複数形成されている。5つの記録ヘッド12は、主走査方向に配列され、記録ヘッド12の複数のノズル開口16Bは、副走査方向に沿って列状に形成されている。ヘッドケース13内には、図示を省略する圧電素子が備えられ、この圧電素子が駆動制御されることにより、キャリッジ7の上部に搭載される5つのインクタンク17から供給されるインクを記録用紙Pに向けて噴射する構成となっている。なお、インクタンク17は記録ヘッド12の各インク色毎にそれぞれ備えられている。ノズル固定板14は、矩形の開口部14Aを有する枠体を呈し、開口部14Aを形成する枠部14Bは、下面枠部14C、側面枠部14D、および取り付け片14Eを有している。ノズル固定板14は、開口部14A内にノズル形成面16Aが配置されるように、すなわち、全ノズル開口16Bが開口部14A内に配置されるようにヘッドケース13に配置される。そして、下面枠部14Cと側面枠部14Dとによりノズルプレート16の周縁を覆うようにヘッドケース13に取り付けられ、取り付け片14Eをねじ14Fによりヘッドケース13に固定されることで、ノズルプレート16をヘッドケース13に対して固定している。
さらに、図1に示すように、フレーム2の下方には、廃液タンク18がプラテン3と平行に延びるように設けられている。この廃液タンク18には、例えば、多孔質のパルプ材等からなる吸水部材(図示略)が収容されている。従って、周知のクリーニング時、およびワイピング時には、インクが廃液タンク18に排出されて吸水部材に吸収されるようになっている。
一方、プリンター1の一端部(本実施の形態に係るプリンター1においては左側)、すなわち、記録用紙Pが至らない非印刷領域には、クリーニング装置を有するメンテナンスユニット19が備えられている。メンテナンスユニット19は、ノズル面払拭手段としてのワイパー20(図5参照)を備えるワイピング装置21と、側面払拭手段としてのワイパー22,22を備えるワイピング装置23とを備える。
ワイピング装置21は、記録ヘッド12の下側の面となるノズル面15に付着したインクを払拭してノズル面15を払拭清掃することができるように構成されている。また、ワイピング装置23は、記録ヘッド12のノズル形成面16Aを封止するためのキャップ24(クリーニング装置)と、ノズル開口16から記録ヘッド12内の増粘したインクなどを強制吸引するための負圧をキャップ24に発生させる際に駆動される吸引ポンプ25(クリーニング装置)を兼備すると共に、ノズル面15の周縁部の側面26に付着したインクを払拭することができるワイパー22,22(図1参照)等を有している。
(ワイピング装置21の構成)
次に、ワイピング装置21の構成について、図5から図10を参照しながら説明する。このワイピング装置21によりノズル面15に付着したインクを払拭することができる。図5および図6には、ワイピング装置21を上方から見た平面図が示されている。図5,図6においては、紙面の下方(図中Y1方向)がプリンター1の前方となっている。ワイピング装置21は、前後方向に移動可能に構成され、図5は、ワイピング装置21が後方位置A1に位置している状態を示し、図6は、ワイピング装置21が前方位置A2に位置している状態を示している。図7、図8には、それぞれワイピング装置21の左側面図と右側面図が示されている。そして、図9は、ワイピング装置21を前方から見た正面図であり、図10は、ワイピング装置21を後方から見た背面図である。
(ワイパー20の構成)
ワイピング装置21は、ノズル面払拭部材としてのワイパー20と、ワイパー20等が搭載される架台27と、を備えている。架台27は、前後方向に長いガイド受部28と左右方向に長いワイパー搭載部29とを有し、全体として略L字型を呈している。
ワイパー20は、ワイパー搭載部29の右側の先端部の上面に、上方に向けて立設されている。このワイパー20は、例えば、エラストマー等の弾性を有する可撓性材料から形成され、前方から見た形状が矩形状の薄板体を呈している。そして、ワイパー20は、幅広面が前後方向に向けられ、また、前面部を平坦部20Aとし、その左右の両側を傾斜部20B,20Bとして形成されるように、前方に向けて凸状を成すように折り曲げされた状態でワイパー搭載部29に取り付けられている。ワイパー20の左右方向の幅は、記録ヘッド12のノズル面15の左右方向の幅よりも広く形成されている。ワイパー20は、可撓性材料によって形成されているため、前方から後方に向かって押し力が作用した場合に、後方に撓むことができると共に、押し力が無くなると元の形状に復元することができる。
架台27には、ワイパー20を上下方向に昇降させることができる、図示を省略する昇降機構が備えられている。ワイパー20は、この昇降機構により、ワイパー20の上端部が、ノズル面15に対して上下方向の位置関係において、ノズル面15よりも下側に位置する下方位置B1(図7〜図10参照)と、ノズル面15よりも上側に位置する上方位置B2とに移動可能となっている。つまり、昇降機構は、ワイパー20を上方位置B2に移動したときに、ワイパー20の上端部がノズル面15よりもやや上側に位置するように移動する。そして、昇降機構は、ワイパー20を下方位置B1に移動したときに、ワイパー20の上端部がノズル面15よりも下側に位置するように移動する。
(架台27の構成)
架台27は、ガイド方向が前後方向となるようにフレーム2に設けられるガイド部31によってガイドされ、図5に示す後方位置A1と図6に示す前方位置A2との間を、前後方向に移動可能な構成となっている。架台27のガイド受部28には、図9,10に示すように、架台27が前後方向に移動することができるように、ガイド部31に嵌る被ガイド部32が設けられている。この被ガイド部32は、下側に開口した開口部33を有し、前後方向に長い溝形状に形成されている。したがって、架台27は、被ガイド部32にガイド部31を嵌めることで、左右方向にがたつかないように、前後方向に移動可能になっている。
フレーム2には、上述したガイド部31の他に、歯部を上方に向けた左右一対のラックギア34,34が備えられている。ラックギア34,34は、それぞれギア列が前後方向に配列され、また、ギア列が配列される方向がガイド部31のガイド方向と平行になるように配置されている。
ワイパー搭載部29の左右端には、ピニオンギア35,35(図5,7,9,10参照)が備えられている。ピニオンギア35,35は、軸36の左右の両端に取り付けられ、軸36は、ワイパー搭載部29に対して回転可能に支持されている。したがって、ピニオンギア35,35は、軸36と共に、軸36の軸芯を中心に回転することができる。
そして、フレーム2の側に設けられるラックギア34,34は、ピニオンギア35,35に対向する位置に配置され、ピニオンギア35,35とラックギア34,34とは、互いに噛み合うことができるように構成されている。したがって、架台27は、ガイド部31にガイドされながら、ラックギア34,34にピニオンギア35,35を噛み合わせた状態で、前後方向に移動することができる。
なお、軸36は、アルミ材等の金属から一体的に形成されている。また、ピニオンギア35,35についても金属から形成されている。このように、軸36およびピニオンギア35,35は、金属から構成され、さらに軸36が一体的に形成されていることで、軸36およびピニオンギア35,35は剛性の高いものとなっている。
図7〜図10に示すように、ガイド受部28の下側には、下方に歯部を向けたラックギア37が設けられている。一方、フレーム2側には、図示を省略する架台移動用モーターの駆動力を受けて回転するピニオンギア38が設けられている。ピニオンギア38は、ラックギア37に噛み合い可能に備えられている。したがって、架台移動用モーターにより回転されるピニオンギア38の回転を受けて、架台27は、ピニオンギア38の回転方向に応じて前後方向に移動することができる。
以上のように、架台27は、ピニオンギア35,35を介してラックギア34,34によりフレーム2に支持され、また、被ガイド部32を介してガイド部31によって前後方向にガイドされながら、ラックギア37に噛み合うピニオンギア38を介して架台移動用モーター(図示省略)の駆動力を受けて前後方向に移動可能な構成となっている。つまり、ワイピング装置21は、モーター(図示省略)の駆動力を受けて後方位置A1(図5参照)と、前方位置A2(図6)との間を前後方向に移動可能な構成となっている。
ワイピング装置21は、図6〜図10に示すように、記録ヘッド12よりも下側に配置されている。ワイピング装置21は、図5に示す後方位置A1から図6に示す前方位置A2に移動する際には、昇降機構(図示省略)によりワイパー20が上方位置B2に移動することができるように構成されている。また、ワイピング装置21は、後方位置A1から前方位置A2に向けて移動している間に、上方位置B2に移動されたワイパー20の上端部がノズル面15に接触しワイパー20がノズル面15に対して摺動することができるように、架台27の高さやワイパー20の上下方向の長さ等が設定された構成となっている。
(ワイピング装置21の動作)
次に、以上のような構成を有するワイピング装置21によるノズル面15の払拭動作について説明する。
払拭動作が開始される前には、ワイピング装置21は、図5に示す後方位置A1に配置されている。そして、払拭動作の開始時、具体的にはプリンター1に備えられる図示を省略する制御部から出されるワイピング指令に基づき、先ず、キャリッジモーター10が駆動され、キャリッジ7が、メンテナンスユニット19に備えられるワイピング装置21の上方位置に移動させられる。このとき、キャリッジ7は、5つの記録ヘッド12の内、払拭が必要な記録ヘッド12が、ワイパー20に対して前後方向の位置関係において、ワイパー20の前方に位置するように移動される。
そして、昇降機構(図示省略)が制御部からの指令を受けて駆動され、ワイパー20を上方位置B2に移動する。ワイピング装置21が図5に示す後方位置A1に配置されると共に、ワイパー20が上方位置B2に配置されている状態のとき、ワイパー20は、ノズル面15との前後方向の位置関係において、ノズル面15の後端縁よりも後ろ側に位置している。したがって、払拭動作の開始時には、ワイパー20は、払拭が必要な記録ヘッド12のノズル面15から後方に離れた非接触の位置に配置されている。
次に、制御部(図示省略)の指令を受けて、架台駆動用モーター(図示省略)がピニオンギア38を回転させ、架台27が図5に示す後方位置A1から前方に向けて図6に示すように、前方位置A2まで移動させられる。前方位置A2では、ワイパー20は、ノズル面15の前方に位置している。ワイパー20の上下方向の長さは、ワイパー20が上方位置B2に位置されたときに、その上端部が、ノズル面15よりやや高くなるように設定されている。したがって、架台27が後方から前方に移動する際に、ワイパー20は、その上端部をノズル面15に摺動しながら払拭方向となる前方に移動する。すなわち、ワイパー20は、ノズル面15対して払拭方向となる前方に摺動する。このワイパー20のノズル面15に対する摺動により、ノズル面15に付着しているインクがワイパー20によって掻き取られることになる。
しかしながら、ワイパー20によって掻き取られたインクの一部は、ワイパー20の後方から前方への移動に伴ってノズル面15の左右の周縁に向けて排除される(押し退けられる)。そして、ノズル面15の左右の周縁に排除されたインクが、左右の周縁部の側面26、すなわち周縁部から上方に続く側面26に付着することがある。このように側面26に付着したインクについては、次に説明するワイピング装置23により側面26から排除することができる。なお、本実施の形態では、側面26は側面枠部14Dの側面部となっている。
なお、架台27には、ガイド受部28の側に架台移動用モータ(図示省略)の駆動力がピニオンギア38を介して伝達される。このため、架台27が前後方向に移動する際に、ワイパー搭載部29のうち、ガイド受部28から離れる先端部側ほど、ガイド受部28に近い側に比べて遅れて移動し易い傾向にある。しかしながら、ワイパー搭載部29には、軸36が、その軸方向を左右方向に向けて備えられ、さらに、軸36およびピニオンギア35,35は、上述したように金属で形成され剛性が高い構成となっている。つまり、ワイパー搭載部29の剛性は高いものとなっている。したがって、ガイド受部28から離れた位置に配置されるワイパー搭載部29の先端部側が、ガイド受部28に対して遅れて移動することを防止できる。特に、ワイパー搭載部29の先端部は、ワイパー20とノズル面15との摺動の摩擦が作用する。したがって、ワイパー搭載部29の先端部はガイド受部28に近い側に比べて遅れて移動する傾向が大きくなり、架台27の移動が円滑に行うことができない虞がある。しかしながら、軸36およびピニオンギア35,35によりワイパー搭載部29の剛性を高くすることで、架台27の移動を円滑なものとすることができる。
(ワイピング23の構成)
次に、ワイピング装置23により記録ヘッド12の側面26を払拭するための構成について、図11から図17を参照しながら説明する。ワイピング装置23は、図11から図15に示すように、記録ヘッド12のノズル形成面16Aを封止するためのキャップ24と、側面26に付着したインクを払拭するためのワイパー22,22等を有している。キャップ24は、図11に示すように、上方に開口部39Aを有する箱状を呈するホルダー39に保持されている。なお、図11は、ホルダー39に保持された状態のキャップ24の上方から見た斜視図を示すものであり、また、図12から図15は、それぞれキャップ24の上方から見た斜視図、正面図、平面図、そして右側面図を示している。
ホルダー39は、図示を省略する公知の昇降機構により上下方向に移動可能に構成されている。つまり、ワイピング装置23は、昇降機構により上下方向に移動することにより、ホルダー39と共にキャップ24を、図16に示す退避位置C1と、図17に示すキャッピング位置C2との間を昇降することができる構成となっている。図16(A)は、キャップ24が、退避位置C1に位置しているときの正面図を示し、図16(B)は、その右側面図を示している。また、図17(A)は、キャップ24が、キャッピング位置C2に位置しているときの正面図を示し、図17(B)は、その右側面図を示している。
ホルダー39が上方に移動したときには、図17に示すように、キャップ24は記録ヘッド12のノズル形成面16Aを封止するキャッピング位置C2に移動し、ホルダー39が下方に移動したときには、図16に示すように、キャッピング位置C2から下方に離れた退避位置C1に移動する。つまり、キャップ24は退避位置C1とキャッピング位置C2との間で昇降可能な構成となっている。キャップ24がキャッピング位置C2に移動し、ノズル面15に当接しノズル形成面16Aを封止した状態では、キャップ24の内面とノズル形成面16Aとの間に密閉空間が形成されている。そして、このように密閉された状態で、記録ヘッド12内のインクの強制吸引や、あるいはインクを噴射し記録ヘッド12内のインクの増粘等を防止するフラッシングが行われる。キャップ24には、廃液タンク18に繋がる廃液チューブ40が接続され、強制吸引されたインクやフラッシングされたインクは、廃液チューブ40を介して廃液タンク18に排出される。
キャップ24の周囲にはフランジ状部41が設けられ、このフランジ状部41の上面に2枚のワイパー22,22が上方に向けて立設されている。つまり、ワイパー22,22はフランジ状部41を介してキャップ24に備えられている。このワイパー22,22は、ワイパー20と同様に、例えば、エラストマー等の弾性を有する可撓性材料から形成され、矩形状の薄板体を呈している。そして、ワイパー22,22は、複数の記録ヘッド12が配列される方向にキャップ24を挟む位置に、幅広面が複数の記録ヘッド12の配列される方向に向くように備えられている。すなわち、本実施の形態では、ワイパー22,22は、幅広面を前後方向に沿わせて、キャップ24の左右にそれぞれ配置されている。また、ワイパー22,22の前後方向の幅は、記録ヘッド12のノズル面15の前後方向の幅よりもやや広く形成されている。
キャップ24の左右両側に配置されるワイパー22とワイパー22の内側(キャップ24が配置される側)の間隔は、ノズル面15の左右に位置する2つの側面26の間の間隔よりもやや狭いものとなっている。したがって、図17に示すように、キャップ24を上方に移動させ、ノズル面15の左右両側の側面26にワイパー22,22を当接させた状態としたときには、左右のワイパー22,22は、側面26をワイパー22,22の弾性による付勢力で押圧した状態で当接する。なお、ワイパー22,22の上端縁22A,22Aは、ワイパー22,22の内側に向かって下方に傾斜するテーパー面22B,22Bとして形成されている。
(ワイピング装置23の動作)
次に、以上のような構成を有するワイピング装置23による側面26の払拭動作について説明する。
払拭動作の開始に先立ち、先ず、ワイピング装置23は、キャップ24を図16に示す退避位置C1に配置させる。そして、ワイピング装置21によるノズル面15の払拭が終わった後の記録ヘッド12を、図16(A)に示すように、そのノズル形成面16Aがキャップ24の上方においてキャップ24に対して対向する位置に移動する。つまり、払拭動作の開始時には、プリンター1に備えられる図示を省略する制御部から出力される側面26についてのワイピング指令に基づき、キャリッジモーター10が駆動される。そして、ワイピング指令に基づき、キャリッジモーター10は、ワイピング装置21によりノズル面15の払拭が行われた後の記録ヘッド12を、そのノズル形成面16Aがキャップ24の上方位置においてキャップ24に対して対向する位置に移動する。そして、昇降機構(図示省略)が制御部からの指令を受けて駆動され、キャップ24を、ホルダー39と共に、図16に示す退避位置C1から上方に向けて図17に示すキャッピング位置C2まで移動する。
ところで、ワイパー22,22のキャップ24を挟む間隔は、上述したように、ノズル面15を挟んで位置する側面26の間隔よりもやや狭く設定されている。したがって、キャップ24が退避位置C1から上方に向けて移動していくと、ワイパー22,22の上端縁22A,22Aがノズル面15に当接する。しかしながら、上述したように、上端縁22A,22Aは、ワイパー22,22が対向する側(キャップ24側)に向かって下方に傾斜するテーパー面22B,22Bとして形成されている。また、ワイパー22,22が配置される間隔は、ワイパー22,22の上端縁22A,22Aがノズル面15に当接する際に、テーパー面22B,22Bがノズル面15の左右の周縁部に当接するように設定されている。
したがって、キャップ24が退避位置C1からキャッピング位置C2に向かって上方に移動し、ワイパー22,22のテーパー面22B,22Bがノズル面15の周縁部に当接すると、テーパー面22B,22Bの作用により、ワイパー22,22は外側(キャップ24が配置される側と反対側)に撓み、左右のワイパー22とワイパー22との間にノズル面15が入り込む。そして、ワイパー22,22は、その弾性により側面26を押圧した状態で、キャップ24の上方への移動により側面26に対して摺動する。このように、ワイパー22,22が、側面26を摺動することで、側面26に付着しているインクがワイパー22,22によって掻き取られ払拭することができる。
上述したように、キャップ24が下方位置C1から上方位置C2に移動する際に、ワイパー22,22が側面26を払拭することで、ワイパー20がノズル面15を払拭した際に側面26に付着したインクを払拭することができ、側面26に付着したインクが記録用紙Pの上に垂れ落ちることを防止することができる。
なお、ワイパー22,22の上端縁22A,22Aにテーパー面22B,22Bを形成する代わりに、ワイパー22,22の互いの間隔が下方から上方に向かってやや外側(キャップ24が配置される側と反対側)に開く(傾斜する)ように配置してもよい。このようにワイパー22,22をフランジ状部41に立設することで、キャップ24を上昇させたときに、ワイパー22,22の内側の面にノズル面15の周縁部を当接させることができる。これにより、ワイパー22,22は外側に撓み、ワイパー22,22の内側にノズル面15を入り込ませ、ワイパー22,22の弾性により側面26を押圧した状態で、キャップ24の上方への移動により側面26に対して摺動することができる。
(第2の実施の形態)
上述のワイピング装置23は、図18から図20に示すキャップ24とワイパー42,42を備える構成としてもよい。図18から図20において、上述のワイピング装置23と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。図8Aから図10Aは、それぞれ、ワイパー42,42を有するキャップ24の上方から見た斜視図、下方から見た斜視図、そして平面図を示している。
フランジ状部43の左右の縁部には、内側(キャップ24側)に凹む凹部44,44が形成されている。そして、この凹部44,44の内側に、ワイパー42,42が、軸部45,45により回転可能に支持されている。つまり、ワイパー42,42は、軸部45,45を回転中心にして、左右方向に回転することができる。言い換えれば、ワイパー42,42は、軸部45,45を回転中心にして、ワイパー42,42の上端縁42A,42Aが側面26に対して接離する方向となる左右方向に回転することができる。
なお、ワイパー42,42とキャップ24との間であって、軸部45,45よりも下側の位置には、付勢手段としての6個のコイルばね46が、左右にそれぞれ3個ずつ備えられている。このコイルばね46は、ワイパー42,42の軸部45,45よりも下側の部分がキャップ24から離れる方向に付勢されるように、ワイパー42,42に対して付勢力を作用させている。また、コイルばね46は、後方から前方に向かって付勢力が強く設定されている。つまり、コイルばね46A,46B,46Cの順で付勢力が強くなるように設定されている。
また、キャップ24が退避位置C1にあるとき、ワイパー42,42が、キャップ24を挟む間隔は、ノズル面15を挟んで位置する側面26の間隔よりもやや狭く設定されている。さらに、ワイパー42,42の上端縁42A,42Aにはテーパー面42B,42Bが形成されている。したがって、ワイパー42,42はキャップ24が退避位置C1からキャッピング位置C2に向かって上方に移動し、テーパー面42B,42Bがノズル面15の周縁部に当接すると、テーパー面42B,42Bの作用により、ワイパー22,22と同様に、ワイパー42,42は外側(キャップ24が配置される側と反対側)に撓み、ワイパー42,42は、その弾性により側面26を押圧する。また、コイルばね46の付勢力に抗してワイパー42,42は、軸部45,45より上方が側面26から離れる方向に回転させられるため、ワイパー42,42は、コイルばね46の付勢力によっても側面26を押圧する。したがって、側面26の払拭動作が開始され、キャップ24が退避位置C1からキャッピング位置C2に移動する際に、ワイパー42,42は、コイルばね46の付勢力とワイパー42,42の弾性により、側面26を押圧した状態で、側面26に対して摺動する。このようにワイパー42,42が、側面26に対して摺動することにより、側面26の払拭が行われる。
コイルばね46は、上述したように、コイルばね46A,46B,46Cの順で付勢力が強くなるように設定されている。このため、ワイパー42,42の側面26を押圧する力は、側面26の後方から前方に向けて、すなわち、ワイピング装置21の払拭方向に向けて強くなっている。ワイピング装置21の払拭によって側面26に排除されるインクは、ワイピング装置21の払拭方向に向けて多くなる傾向がある。そのため、ワイパー42,42の側面26を押圧する力が、側面26の後方から前方に向けて強くされていることで、側面26の払拭を能率よく行うことができる。なお、コイルばね46は左右3個ずつに限らず2つずつ、あるいは左右それぞれ4個以上備える構成としてもよい。また、コイルばねに限らず、スポンジやゴムを付勢手段として用いてもよい。
(第3の実施の形態)
上述のワイピング装置23は、図21および図22に示すキャップ24とワイパー47,47を備える構成としてもよい。図21および図22において、上述のワイピング装置23と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。図21、図22は、それぞれ、ワイパー47,47を有するキャップ24の上方から見た斜視図と平面図を示している。
ワイパー47,47は、後方から前方に向けて、すなわち、ワイピング装置21の払拭方向に向けて、厚さが増すように構成されている。ワイパー47,47の内側(キャップ24側)も面は互いに平行に配置されている。したがって、ワイパー47,47は、後方から前方に向かうにつれて外側に厚さが増す形状となっている。ワイパー47,47をこのような形状とすることで、ワイパー47,47の剛性を後方から前方に向かって高くすることができる。
ワイパー47,47の内側の間隔は、ワイパー22,22と同様に、ノズル面15を挟んで位置する側面26の間隔よりもやや狭く設定され、また、ワイパー47,47の上端縁47A,47Aには、ワイパー22,22のテーパー面22B,22Bと同様の機能を有するテーパー面47B,47Bが形成されている。したがって、キャップ24を退避位置C1からキャッピング位置C2に向けて上方に移動させると、ノズル面15の左右両側の側面26にワイパー47,47を当接させた状態にすることができる。このとき、左右のワイパー47,47は、側面26をワイパー47,47の有する弾性による付勢力で押圧した状態で摺動する。また、ワイパー47,47は後方から前方に向かって剛性が強くなっている。このため、ワイパー47,47が、側面26を押圧する力も後方から前方に向かって大きくなる。
したがって、ワイピング装置21の払拭によって側面26に排除されるインクが、ワイピング装置21の払拭方向に向けて多くなる場合であっても、ワイパー47,47が側面26を押圧する力が、側面26の後方から前方に向けて強くなっているため、側面26の払拭を能率よく行うことができる。
ワイパー47,47は、多孔質のパルプ、スポンジ、布材等の吸水材(液体吸収材)から構成するようにしてもよい。このようにワイパー47,47を構成することで、側面26に付着したインクの払拭を能率的に行うことができる。また、ワイパー47,47を吸水材として構成した場合でも、上述したように、ワイパー47,47を、後方から前方に向けて外側に向けて厚さが増す形状とし、ワイパー47,47の剛性を後方から前方に向かって高くすることにより、ワイパー47,47が、側面26を押圧する力が後方から前方に向かって大きくなる。したがって、ワイピング装置21の払拭によって側面26に排除されるインクが、ワイピング装置21の払拭方向に向けて多くなる場合であっても、ワイパー47,47が側面26を押圧する力が、側面26の後方から前方に向けて強くなっているため、側面26の払拭を能率よく行うことができる。
なお、本実施の形態では、ワイパー47,47の前後方向についての厚さを変えることで、ワイパー47,47の前後方向についての剛性を強くしているが、厚さを変えることに代えて、ワイパー47,47を形成する材質を後方から前方に向かって剛性の強いものに代えることで、前後方向に沿った方向の剛性を変えるようにしてもよい。
上述の各実施の形態に係るプリンター1は、記録ヘッド12が複数備えられているが、記録ヘッドが1つ備えられるプリンターに対しても上述の実施の形態およびその変形例に示したワイピング装置23を用いてもよい。しかしながら、側面26の数は記録ヘッドの個数に比例する。したがって、記録ヘッドの数が多くなるほど、側面26に付着するインクが垂れ落ちるという問題が発生する可能性が高い。したがって、記録ヘッド12を複数備えるプリンター1にワイピング装置23を用いることで、側面26に付着するインクの垂れ落ちを効果的に防止することができる。
また、記録ヘッドが千鳥状に配置され、実質的に記録用紙Pの幅に亘ってノズル面が配置されるいわゆるライン型の記録ヘッドを備えるプリンターに対しても、上述のワイピング装置23を採用することができる。
上述したように本発明の実施の形態に係るワイピング装置23は、液体の噴射対象物としての記録用紙Pに対して液体としてのインクを噴射する液体噴射ヘッドである記録ヘッド12のノズル面15を覆うキャッピング位置C2とノズル面15を覆わない退避位置C1とに移動するキャップ24と、キャップ24に備えられ、キャップ24が退避位置C1からキャッピング位置C2に移動する際に、ノズル面15の周縁部の側面26に摺動し側面26を払拭する側面払拭手段としてのワイパー22,22を備えることとしている。
このようにワイピング装置23を構成することで、側面26に付着したインクを払拭することができる。
また、ワイピング装置23は、側面払拭手段としてのワイパー42,42を側面26に対して付勢する付勢手段としてのコイルばね46を備えることとしてもよい。
このようにワイピング装置23を構成することで、側面26の払拭の能率を上げることができる。
また、ワイピング装置23は、複数のコイルばね46を、ノズル面15を払拭するノズル面払拭手段としてのワイパー20がノズル面15を払拭する際の移動方向である払拭方向に向かって付勢力が強くなるように構成してもよい。
このようにワイピング装置23を構成することで、ワイパー42,42が、側面26に当接する力を払拭方向に向けて大きくすることができる。このため、ワイパー20が払拭方向に移動するに連れて増える側面26に溜まるインクを、効率よく払拭することができる。
また、ワイピング装置23は、側面払拭手段としてのワイパー47,47は、ノズル面15を払拭するワイパー20がノズル面15を払拭する際の移動方向である払拭方向に向かって剛性が強くなるように構成してもよい。
このようにワイピング装置23を構成することで、ワイパー47,47が、側面26に当接する力を払拭方向に向けて大きくすることができる。そのため、ノズル面払拭手段が払拭方向に移動するに連れて増える側面に溜まるインクを、効率よく払拭することができる。
また、ワイピング装置23は、ワイパー47,47を、液体吸収材から形成されることとしてもよい。
このようにワイピング装置23を構成することで、側面26に付着したインクを払拭することができる。
液体噴射装置としてのプリンター1に、ワイピング装置22を備える。プリンター1をこのように構成することで、記録ヘッド12のノズル面15の側面26に付着したインクを払拭することができる。
上述の実施の形態およびその変形例では、ノズル固定板14によりノズルプレート16をヘッドケース13に固定する構成を示しているが、ノズル固定板14を用いることなく、例えば、接着剤を用いてヘッドケース13に対して固定することもできる。この場合には、ノズル面15の周縁の側面は、ヘッドケースの側面となる。したがって、側面払拭手段であるワイパー22,22、ワイパー42,42およびワイパー47,47は、ヘッドケース13の側面を払拭することになる。
上述の実施の形態およびその変形例では、本発明の液体噴射装置を、液体インクを記録用紙Pに噴射して付着させるインクジェットプリンター1として説明したが、この限りではなく、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を記録ヘッド(噴射ヘッド)から噴射できる流体噴射装置としても具現化できる。
1 ・・・ プリンター(液体噴射装置) 12 ・・・ 記録ヘッド(液体噴射ヘッド) 15 ・・・ ノズル面 20 ・・・ ワイパー(ノズル面払拭手段) 22,42,47 ワイパー(側面払拭手段) 23 ・・・ ワイピング装置 24 ・・・ キャップ 26 ・・・ 側面 46 ・・・ コイルばね(付勢手段) P ・・・ 記録用紙(噴射対象物) A1 ・・・ 退避位置 A2 ・・・ キャッピング位置

Claims (6)

  1. 液体の噴射対象物に対して液体を噴射する液体噴射ヘッドのノズル面を覆うキャッピング位置と上記ノズル面を覆わない退避位置とに移動するキャップと、
    上記キャップに備えられ、上記キャップが上記退避位置から上記キャッピング位置に移動する際に、上記ノズル面の周縁部の側面に摺動し上記側面を払拭する側面払拭手段と、
    を備える、
    ことを特徴とするワイピング装置。
  2. 請求項1に記載のワイピング装置において、
    前記側面払拭手段を前記側面に対して付勢する付勢手段を備える、
    ことを特徴とするワイピング装置。
  3. 請求項2に記載のワイピング装置において、
    前記付勢手段は、前記ノズル面を払拭するノズル面払拭手段が前記ノズル面を払拭する際の払拭方向に向かって前記付勢力が強くなる、
    ことを特徴とするワイピング装置。
  4. 請求項1に記載のワイピング装置において、
    前記側面払拭手段は、前記ノズル面を払拭するノズル面払拭手段が前記ノズル面を払拭する際の払拭方向に向かって剛性が強くなる、
    ことを特徴とするワイピング装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1に記載のワイピング装置において、
    前記側面払拭手段は、液体吸収材から形成される、
    ことを特徴とするワイピング装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のワイピング装置を備える、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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