JP4494857B2 - 材料送り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プレス機械等の作業機械に板材や線材等の材料を間欠的に一定量ずつ送り込んでいく材料送り装置、特に電子部品業界で用いられる、端子、リードフレーム等の小型部品用の材料をプレス機械に送り込んでいくのに適した材料送り装置に関する。
従来、板材や線材等の材料をプレス機械等の作業機械に間欠的に送り込む装置として、材料移送方向へ対をなして延びる第1及び第2案内軸に往復摺動可能に支持され、第1固定上側グリッパと第1可動下側グリッパとにより材料のグリップ(挟持)及び解放を行なう第1グリッパ装置と、第1グリッパ装置に対して材料移送方向の下流側又上流側の位置に配列され、第2固定上側グリッパと第2可動下側グリッパとにより材料のグリップ及び解放を行なう第2グリッパ装置とを備え、第1可動下側グリッパ及び第2可動下側グリッパの上下移動と第1グリッパ装置の前記案内軸に沿う往復摺動とを所定のタイミングで生じて材料の間欠的な送りを生じる形式のものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
このような装置では、第1固定上側グリッパと第1可動下側グリッパ、及び第2固定上側グリッパと第2可動下側グリッパによって材料をグリップするときのグリップ状態を適性に保つために、第1及び第2固定上側グリッパの材料グリップ部と第1及び第2可動下側グリッパの材料グリップ部との間の間隔を材料の厚さに合わせて材料毎に調整する必要がある。
材料の送りを適切に行うためには、特に第1グリッパ装置の第1固定上側グリッパと第1可動下側グリッパとによるグリップ状態を適切に調整しなければならない。第2グリッバ装置は、単に停止している材料を動かないように固定すれば良いものであるため、第1グリッパ装置のようにグリッブ状態の調整を厳密に行う必要はない。
本明細書において、材料の「厚さ」とは、例えば材料が板材の場合には「板厚」を意味し、また、例えば材料が断面円形の線材の場合には「線径」を意味している。
上記した間隔の調整を行う従来技術として、(1)事前に材料の厚さに合わせた何種類もの厚さのスペーサを用意しておき、使用する材料に適合するスペーサを、第1及び第2固定上側グリッパに挿入する方法(例えば、非特許文献1参照)、及び(2)第1及び第2固定上側グリッパの頂部に調整つまみを設け、その調整つまみを回転させるだけで間隔調整できるようにした装置(例えば、非特許文献1参照)が知られている。
また、上記した間隔の調整とは別に、(3)第1及び第2可動下側グリッパの材料グリップ部を第1及び第2固定上側グリッパの材料グリップ部へ向けて上方に付勢するバネ部材を設けるとともに、そのバネ部材のバネ力調整装置を設けて、材料グリップ部間にグリップされた材料に作用するグリップ力を調整可能にした構成も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−82271号公報 特開2000−135530号公報 (株)三共製作所のカタログ、「Variax J0903」、2000年10月発行、第68頁
上記(1)のスペーサを使用する従来技術には、種々の材料厚さに対応すべく何種類ものスペーサを用意しておかなければならないこと、及び使用する材料に対して最適な条件が得られるまで何度かスペーサ厚さの微調整をしなければならず、最適な条件を得るまでに手間がかかること等の問題がある。
上記(2)の調整つまみを設けた従来技術には、ねじ機構等を第1及び第2固定上側グリッパに設ける必要があるため、グリッパ装置が大型化してしまう問題がある。近年、この種の材料送り装置には高速化に対する要求が年々増大しているが、特に材料の送りを行う第1グリッパ装置の大型化は、慣性負荷の増大を伴うため、高速化への対応を妨げる要因となるものである。
従来技術(1)において、材料グリップ部間の間隔調整を材料送り装置の作動中に行えないことは明らかである。従来技術(2)も、間隔調整を材料送り装置の作動中に行える構成にすることは困難であり、そのような構成のものは存在しない。
また、従来技術(1)及び(2)は、材料の厚さに合わせた間隔調整を行う技術であるにすぎず、その調整のみで材料グリップ部による材料グリップ状態を最適にすることは困難である。最適なグリップ状態を得るための条件は、材料の厚さ以外にも、材料の幅、材質、質量、弾性、送り速度、送りピッチ(間欠的に順次送られる材料の1回毎の送り長さ)等の種々の要因により変化する。
上記従来技術(3)は、バネ力調整装置によるグリップ力の調整を行うものであり、この調整は、材料送り装置の作動中に実際に材料が送られている状態を見ながら行うことができる。しかしながら、この従来技術(3)のみでは、各種材料の厚さに合わせた材料グリップ部間の間隔調整をも行って最適なグリップ状態を得ることはできない。その間隔調整を行うためには、例えば上記従来技術(1)又は(2)と従来技術(3)とを併用することが必要である。
例えば、従来技術(1)又は(2)によって1mmの材料を材料グリップ部の間隔0.8mmでグリップするように設定しようとしたとしても、実際には、0.85mmの間隔であったり、0.9mmであったりする。従来技術(1)又は(2)と従来技術(3)のバネ力調整装置とを併用しておけば、このような場合に、材料送り装置の作動を停止してグリップ部間の間隔を再調整しなくても、材料送り装置の作動中にバネ力調整装置によるバネ力の調整によりグリップ力を多少強くしてグリップ状態を良好にすることができる。
しかしながら、従来技術(1)又は(2)と従来技術(3)とを併用した場合に、最適なグリップ状態を得るためには、材料の厚さに合わせた材料グリップ部間の間隔と、バネによるグリップ力との2つのパラメータのそれぞれを適切に調整する必要がある。例えば、送っている材料の厚さ、平坦度等が変わった場合には、上記2つのパラメータのそれぞれを最適なものに変えなければならない。このように、2つのパラメータを別々に調整してグリップ状態という1つの状態量を得る調整は、作業者の勘に頼るものになり易く、調整のバラツキ等が生じ、適切に行うことが困難なものである。
本発明は、上記した従来技術の問題点を解消し、簡単な構成で材料のグリップ状態の調整を簡単かつ適切に行うことができるとともに、グリッパ装置の慣性負荷を増大させることがなく、高速化に十分対応可能な材料送り装置を提供することを目的とするものである。
上記した課題を解決するために、本発明は、既述の形式の材料送り装置において、材料送り装置のハウジングによって上下摺動可能に支持された第1スライダと、第1案内軸を材料送り装置のハウジングに回動可能に支持する軸受部材と、第1スライダの上下摺動を第1案内軸の回動に変換する第1アーム装置と、第1案内軸の回動を第1可動下側グリッパの上下移動に変換する運動変換部材と、第1スライダを下方へ付勢することによって第1可動下側グリッパの材料グリップ部を上方へ付勢する第1バネ部材とを備え、前記第1アーム装置が、第1案内軸に平行な揺動支点軸に嵌装された屈曲部、屈曲部から横方向へ延び、先端部が第1スライダに水平方向移動可能に連結された第1アーム部、及び屈曲部から上方へ延びる第2アーム部を有するL字状の第1揺動アームと、下端部が第2アーム部の上端部に回動可能に連結され、上端部が第1案内軸に固定されている第1トルクアームとを備え、前記揺動支点軸が前記ハウジングによって水平方向への平行移動可能に支持されており、その揺動支点軸の平行移動量を調節して第1可動下側グリッパの材料グリップ部を上下に変位させることによって、その材料グリップ部と第1固定上側グリッパの材料グリップ部との間の間隔を調整する構成になっていることを特徴とする。
本発明の材料送り装置においては、第1揺動アームの揺動支点軸の平行移動量を調節し、第1アーム装置、第1案内軸及び運動変換部材を介して第1可動下側グリッパの材料グリップ部を上下に変位させることによって、その材料グリップ部と第1固定上側グリッパの材料グリップ部との間の間隔を調整するようになっている。また、第1バネ部材は、第1スライダを下方へ付勢することによって、第1アーム装置、第1案内軸及び運動変換部材を介して第1可動下側グリッパの材料グリップ部を上方に付勢している。
このように、第1バネ部材のバネ力が加えられている第1可動下側グリッパの材料グリップ部を上下に変位させることによって材料グリップ部間の間隔調整を行うようになっているために、例えば第1可動下側グリッパの材料グリップ部を上方に変位させてグリップ部間の間隔を小さな厚さの材料に合わせるようにグリッパ間隔調整装置を調整すれば、それに応じて第1可動下側グリッパの材料グリップ部を上方に付勢する第1バネ部材のバネ力、即ち第1バネ部材により生じるグリップ力も変化する。
このように、第1揺動アームの揺動支点軸の平行移動量を調整するだけで、材料の厚さに合わせた間隔調整と第1バネ部材によるグリップ力の調整とを同時に行うことができるため、2つのパラメータを別々に調整する従来技術の既述の欠点が解消される。
また、各種材料について、「材料厚さ」と所望の「グリップ力」とを統合したものを一つのパラメータとして数値化しておけば、その一つのパラメータを目安として揺動支点軸の平行移動量を調整することにより、最適なグリップ状態を得ることが可能になる。
本明細書において、「グリップパラメータ」とは、上記した一つのパラメータを意味している。このグリップパラメータは、次のとおりのものである。
材料厚さをt、第1グリッパ装置の材料グリップ部間隔をTとした場合に、(t − T)で表されるグリップしろCと、第1グリッパ装置の材料グリップ部(上下のグリップ部を含む)を一つのバネ系として見た場合のバネ定数Kとグリップ力Fには、K x C = Fの関係が成立する。したがって、グリップしろCを調整すれば、グリップ力Fを調整することができる。グリップしろCには材料厚さtの要素が含まれているため、グリップしろCを調整することにより、材料厚さtを考慮したグリップ力Fを調整できることになる。このグリップしろCに該当するパラメータがグリップパラメータであり、各種の材料毎に、また、送り条件等を考慮して定めることになる。
なお、バネ定数Kは、上記した第1バネ部材等も含むバネ系における、材料グリップ部のバネ定数である。
既述のとおり、第2グリッバ装置は、停止している材料を動かないように固定する程度のグリップ力を生じることができるようにしておけばよいものである。第1グリッパ装置の材料グリップ部間隔と第2グリッパ装置の材料グリップ部間隔とを同時調整する構成にする場合には、それら材料グリップ部間隔がほぼ同じになるように設計しておけばよい。
グリップパラメータは、材料の種類及び送り条件等を考慮して計算し、また場合によっては同一条件で材料送りを行った過去のデータを考慮して、予め定めておくことができる。また、実際に材料送りを試行しながら最適なグリップ状態を得たときのグリップパラメータを登録しておき、その後の同様の条件での材料送りの際に、登録されたグリップパラメータを目安としたグリップ状態の調整を行うようにすることもできる。
本発明の材料送り装置は、グリッパ間隔調整装置による間隔の調整を材料送り装置の作動中にも行うことができる。したがって、上記のようにして定めたグリップパラメータを目安としたグリップ状態の調整を行っておき、実際の材料送り状態に不具合があれば、微調整をして良好な送りを行えるようにし、そのときのグリップパラメータを適性値として登録することが可能である。
既述のとおり、グリップパラメータは、「材料厚さ」と「グリップ力」とを統合したものを一つのパラメータとして数値化したものである。例えば、材料送り装置によって送り可能な最大材料厚さが1mmである場合に、材料グリップ部の間隔が1.000mmの状態のグリップパラメータを1000、間隔が0.000mmの状態(即ち第1可動下側グリッパの材料グリップ部が第1固定上側グリッパの材料グリップ部に密着している状態)のグリップパラメータを0と定め、その数値を0〜1000に1000等分しておく。すなわち、例えば、間隔0.900mmのグリップパラメータを900、間隔0.720mmのグリップパラメータを720、間隔0.500mmのグリップパラメータを500としておく。このようにしておくと、グリップパラメータを900に設定して材料厚さが0.9mm以下の材料を送る場合、グリップパラメータを720に設定して材料厚さが0.720mm以下の材料を送る場合及びグリップパラメータを500に設定して材料厚さが0.5mm以下の材料を送る場合には、材料をグリップするグリップ力が発生していないことになる。
所望のグリップ力は材料の種類及び送り条件等を考慮して計算することもできるが、例えば板厚0.8mmの材料を送る場合に、グリップパラメータを800程度に設定しておき、実際に材料送りを試行しながら最適なグリップ状態を得たときのグリップパラメータを確認してもよい。すなわち、グリップパラメータを800に設定して板厚0.8mmの材料の送りを試行しながら間隔調整を行い、グリップパラメータが720のときに最適な送りを行えた場合には、グリップパラメータ720で最適なグリップ力が得られているのであるから、そのグリップパラメータを適性値として登録する。このようにすれば、後に同様の条件で材料送りをするときには、登録されたグリップパラメータ720を目安としたグリップ状態の調整を行うことができる。
本発明の材料送り装置は、第1バネ部材のバネ力を、第1スライダ、L字状の第1揺動アーム、第1トルクアーム、第1案内軸及び運動変換部材を介して第1可動下側グリッパに伝達する構成になっている。したがって、第1揺動アームの第1及び第2アーム部と第1トルクアームとの長さを適切に定めることにより、第1バネ部材のバネ力と第1可動下側グリッパを上方へ付勢する力(即ちグリップ力)との関係を所望のものにすることができる。例えば第1揺動アームの揺動支点軸から第1アーム部の先端部までの長さに対する揺動支点軸から第1トルクアームの上端部までの長さを大きくすれば、バネ力が小さな第1バネ部材を使用しても、第1可動下側グリッパを上方へ付勢する力を大きくすることができる。
本発明の一実施形態によれば、前記第1アーム装置は、ハウジングによって水平方向に摺動可能に支持されて揺動支点軸を一体摺動可能に保持する調整ブロックを備え、その調整ブロックを摺動させることによって揺動支点軸を平行移動させるように構成される。
本発明の他の実施形態によれば、材料送り装置は、そのハウジングによって上下摺動可能に支持された第2スライダと、材料移送方向へ延び前記ハウジングによって回動可能に支持されている第3案内軸と、第2スライダの上下摺動を第3案内軸の回動に変換する第2アーム装置と、第3案内軸の回動を第2可動下側グリッパの上下移動に変換する運動変換部材と、第2スライダを下方へ付勢することによって第2可動下側グリッパを上方へ付勢する第2バネ部材とを備え、前記第2アーム装置が、第3案内軸に平行な揺動支点軸に嵌装された屈曲部、その屈曲部から横方向へ延び、先端部が第2スライダに水平方向移動可能に連結された第3アーム部、及びその屈曲部から上方へ延びる第4アーム部を有するL字状の第2揺動アームと、下端部が第4アーム部の上端部に回動可能に連結され、上端部が第3案内軸に固定されている第2トルクアームとを備え、第2揺動アームの揺動支点軸が前記ハウジングによって水平方向への平行移動可能に支持され、その揺動支点軸の平行移動量を調節することによって第2可動下側グリッパの材料グリップ部と第2固定上側グリッパの材料グリップ部との間の間隔を調整する構成にされる。
好ましくは、前記第1揺動アームの揺動支点軸と前記第2揺動アームの揺動支点軸とが共通の1つの支点軸から構成されるとともに、前記ハウジングによって水平方向に摺動可能に支持されてその1つの支点軸を一体摺動可能に保持する調整ブロックを設け、その調整ブロックを摺動させて前記1つの支点軸を平行移動させることによって第1及び第2可動下側グリッパの材料グリップ部と第1及び第2固定上側グリッパの材料グリップ部との間の間隔を同時に調整する構成にされる。
また、前記調整ブロックを設けるとともに、その調整ブロックに螺合してハウジングの外部へ突出する調整軸を設け、その調整軸を回転させることによって調整ブロックの摺動を生じる構成にするとよい。
図1及び2に示した本発明の実施例1による材料送り装置1は、第1固定上側グリッパ2と第1可動下側グリッパ3とを有して材料のグリップ(挟持)及び解放を行なう第1グリッパ装置4と、第2固定上側グリッパ5と第2可動下側グリッパ6とを有して材料のグリップ及び解放を行なう第2グリッパ装置7とを備え、例えばプレス装置等の作業機械に対して間欠的な送り動作により材料を供給するものである。装置各部の具体的構成は後に説明することとし、まず、この材料送り装置1の基本的な動作を図11を参照して説明する。
材料送り装置1は、図11(A)に示すように、まず、(1)第1グリッパ装置4が材料8をグリップし、(2)第2グリッパ装置7が材料8を解放する。続いて同図(B)に示すように、(3)第1グリッパ装置4が材料8の送り方向(図中右方)へ移動し、これにより第1固定上側グリッパ2と第1可動下側グリッパ3にグリップされた材料8がプレス装置9に送られる。次に、(4)同図(C)に示すように、第2グリッパ装置7が材料8をグリップした後、(5)第1グリッパ装置4が材料8を解放する。その後、(6)同図(D)に示すように、第1グリッパ装置4が戻り方向(図中左方)へ移動し、元位置に復帰する。
これら(1)〜(6)の一連の動作を繰返すことによりプレス装置9(金型10)に対して材料8を間欠的に供給することが出来る。
次に、装置各部の具体的構成および動作を説明する。
この材料送り装置1は、第1グリッパ装置4、第2グリッパ装置7に前述した所定の動作を行なわせるため、図1、2及び7から判るように入力軸30に順に固定した3個のカム(第1カム12、第2カム13および第3カム14)を有するカム装置を備える。入力軸30は、軸受部材15,15aを介して装置のハウジング16に装着してあり、一方向へ連続的に回転駆動される。例えばプレス装置のクランク軸から所定のタイミングで入力軸30に回転が伝達され、本装置1がプレス装置と同期運転される。
第1カム12は、テーパ状のリブを周面に形成してあり、このテーパリブの両側面をカム面としたローラギアカムになっている。第2カム13および第3カム14は、各可動下側グリッパ3,6の材料グリップ部を各固定上側グリッパ2,5の材料グリップ部に接近させたグリップ位置と可動下側グリッパ3,6の材料グリップ部を固定上側グリッパ2,5の材料グリップ部から離した解放位置との間で可動下側グリッパ3,6を移動させるよう周面を所定形状のカム面とした板カムとして構成してある。
このように3個の別々のカム12,13,14により、材料8の送りに必要な動作(第1グリッパ装置4の往復動作、第1グリッパ装置4のグリップ・解放動作、および第2グリッパ装置7のグリップ・解放動作)を行なわせる構成としたのは、これら各部(各動作)のタイミング設計を容易に行なえるようにするためである。
図3及び4に示したように、第1グリッパ装置4は摺動ブロック部11を有し、材料グリップ部2aを有する第1固定上側グリッパ2が摺動ブロック部11に一体形成されている。摺動ブロック部11は、材料移送方向へ対をなして延びる第1及び第2案内軸28,29に往復摺動可能に支持されている。第1案内軸28は回動可能であり、両端が軸受部材70a,70b(図1、6)を介してハウジング16の壁部に支持されている。また、図3に特に明瞭に示したように、第1可動下側グリッパ3は摺動ブロック部11に上下摺動可能に保持されていて、第1可動下側グリッパ3の材料グリップ部3aが第1固定上側グリッパ2の材料グリップ部2aに対向している。
図3、4及び6に示したように、本実施例の材料送り装置1は、第1カム12と第1グリッパ装置4とを作動的に連結する手段(第1グリッパ摺動装置)として、第1カム12の回転に伴い揺動する送り用揺動アーム17と、送り用揺動アーム17と摺動ブロック部11とを作動的に連結して送り用揺動アーム17の揺動を摺動ブロック部11の材料移送路に沿う直線運動に変換する連動手段(後記するカムフォロワ21、案内溝11a等)とを有する。
図3、4及び6に示したように、軸受部材18a,18bを介してハウジング16に回動可能に装着された連結軸19上にターレット20が一体回転可能に固定されている。このターレット20は、第1カム12のカム面と係合するカムフォロワ20aを有する。カムフォロワ20aは、第1カム12の回転に伴いそのカムのカム面を転動し、図6に矢印Aで示すようにターレット20及びそれと一体の連結軸19を揺動回動させ、連結軸19に固定してある送り用揺動アーム17を揺動させる。
送り用揺動アーム17の先端にはカムフォロワ若しくは転動コマ21が設けられている。摺動ブロック部11の底部には、板材移送方向と直交する方向(図3の左右方向)へ延びかつ図2から明らかなように下方へ開いた案内溝11aが形成されており、その案内溝11aに転動コマ21が転動可能に係合している。
したがって、入力軸30と一体に第1カム12が回転すると、それに応じてターレット20及び連結軸19が図6に矢印Aで示したように揺動回転し、それにより送り用揺動アーム17が揺動する。このようにして送り用揺動アーム17が揺動すると、案内溝11aに係合する転動コマ21が転動しつつ摺動ブロック部11を第1及び第2案内軸28、29に沿う方向へ押圧する。したがって、第1グリッパ装置2は、案内軸28,29に沿って材料移送方向及びその逆方向へ図6に矢印Bで示したように往復摺動する。なお、図6には、第1グリッパ装置2の左端位置及び右端位置がそれぞれ実線及び点線で示されている。
図1、3、4及び8に示すように、第1可動下側グリッパ3の材料グリップ部3aを上下に移動させる装置は、案内部材24を介してハウジング16の壁部によって上下摺動可能に支持された第1スライダ31と、第1スライダ31の上下摺動を第1案内軸28の回動に変換する第1アーム装置32とを備える。第1スライダ31には、水平方向に延びかつ図2の右方(図4、8の紙面の手前側)に開いた案内溝31aが形成されている。第1アーム装置は、L字状の第1揺動アーム34と、第1トルクアーム35とを備えている。
第1揺動アーム34は、第1案内軸28に平行な揺動支点軸33aに嵌装された屈曲部34aと、屈曲部34aから横方向、即ち揺動支点軸33aに直交してほぼ水平方向へ延びる第1アーム部34bと、屈曲部34aから上方へ延びる第2アーム部34cとを有する。第1アーム部34bの先端にはカムフォロワ若しくは転動コマ27が設けられており、そのカムフォロワ27が案内溝31aにころがり接触している。したがって、第1アーム部31bの先端は、カムフォロワ27を介して第1スライダ31に水平方向移動可能に連結されている。
第2アーム部34cの上端部にはカムフォロワ若しくは転動コマ73が設けられ、そのカムフォロワ73が第1トルクアーム35の下端部に形成した案内溝35aにころがり接触している。したがって、第1トルクアーム35の下端部は、カムフォロワ73を介して第2アーム部34cの上端部に回動可能に連結されている。第1トルクアーム35は第2アーム部34cの上端部から上方へ延び、上端部がボルト36a,36bによって第1案内軸28の端部に固定されている。
図3、6及び8に示したように、第1案内軸28は、径方向外方へ突出して第1案内軸28の軸線方向へ延びる作動片28aを有し、作動片28aが、第1可動下側グリッパ3に回動可能に嵌合する円筒形の回動部材37の溝部に嵌合している。作動片28a及び回動部材37は、第1案内軸28の回動を第1可動下側グリッパ3の上下移動に変換する運動変換部材になっている。
図9(A)は第1可動下側グリッパ3が下方へ移動した状態、(B)は第1可動下側グリッパ3が上方へ移動した状態を示している。第1案内軸28が図9(A)に矢印Cで示したように揺動回転すると、第1可動下側グリッパ3は、図9(A)に矢印Dで示したように上下に移動する。
第1スライダ31の頂部とハウジング16の壁部との間には第1バネ部材26が装着されている。この第1バネ部材26は、第1スライド部材31を下方へ付勢することによって、第1揺動アーム34及び第1トルクアーム35を介して第1案内軸28を図8で見て反時計方向へ回動させるように付勢し、それにより、運動変換部材である作動片28a及び回動部材37を介して第1可動下側グリッパ3の材料グリップ部3aを上方へ付勢している。
第1スライダ31の下端部にはカムフォロワ38が取付けられており、そのカムフォロワ38が第2カム13にころがり接触している。第1バネ部材26は、カムフォロワ38を第2カム13に確実に接触させる役割も果たしている。
第1可動下側グリッパ3の材料グリップ部3aを上下に移動させる装置は次のように作動する。
まず、図8の状態では、第2カム13の凸部13aが上方位置にある。この状態から入力軸30と一体に第2カム13が、凸部13aが下方位置にくるまで回転していくと、第1バネ部材26のバネ力で第1スライダ31が下方へ摺動し、それに応じて第1揺動アーム34が揺動支点軸33aを中心として図8の時計方向へ揺動する。その第1揺動アーム34の揺動により、第1トルクアーム35は第1案内軸28を反時計方向へ回動させる。したがって、第1可動下側グリッパ3の材料グリップ部3aは第1固定上側グリッパ2の材料グリップ部2aに接近して、材料8をグリップする。
第2カム13が、その凸部13aが再度図8に示す上方位置にくるまでさらに回転していくと、第1バネ部材26のバネ力に抗して第1スライダ31が上方へ摺動し、第1揺動アーム34が揺動支点軸33aを中心として図8の反時計方向へ揺動する。したがって、第1トルクアーム35は第1案内軸28を時計方向へ回動させ、第1可動下側グリッパ3の材料グリップ部3aは第1固定上側グリッパ2の材料グリップ部2aから離れて材料8を解放する。
図1,2及び5に示すように、第2グリッパ装置7は、ボルト72によりハウジング16に固定された固定ブロック部71を有する。第2固定上側グリッパ5は固定ブロック部71の上部に一体に形成され、材料グリップ部5aを有する。
第2可動下側グリッパ6の材料グリップ部6aを上下に移動させる装置は、案内部材40を介してハウジング16の壁部によって上下摺動可能に支持された第2スライダ41と、第2スライダ41の上下摺動を、材料移送方向へ延びる第3案内軸42の回動に変換する第2アーム装置43とを備える。第3案内軸42は、軸受部材75を介してハウジング16に回動可能に支持されている。第2スライダ41には、水平方向に延びかつ図2の左方(図5の紙面の手前側)に開いた案内溝41aが形成されている。第2アーム装置43は、L字状の第2揺動アーム44と、第2トルクアーム45とを備えている。
第2揺動アーム44は、第3案内軸42に平行な揺動支点軸33bに嵌装された屈曲部44aと、屈曲部44aから横方向、即ち揺動支点軸33bに直交してほぼ水平方向へ延びる第3アーム部44bと、屈曲部44aから上方へ延びる第4アーム部44cとを有する。第3アーム部44bの先端にはカムフォロワ若しくは転動コマ47が設けられており、そのカムフォロワ47が案内溝41aにころがり接触している。したがって、第3アーム部44bの先端は、カムフォロワ47を介して第2スライダ41に水平方向移動可能に連結されている。
第4アーム部44cの上端部にはカムフォロワ若しくは転動コマ74が設けられ、そのカムフォロワ74が第2トルクアーム45の下端部に形成された案内溝45aにころがり接触している。したがって、第2トルクアーム45の下端部はカムフォロワ74を介して第4アーム部44cの上端部に回動可能に連結されている。第2トルクアーム45は第4アーム部44cの上端部から上方へ延び、上端部がボルト48a,48bによって第3案内軸42の端部に固定されている。
第3案内軸42は、径方向外方へ突出する作動片42aを有し、作動片42aが、第2可動下側グリッパ6に回動可能に嵌合する円筒形の回動部材49の溝部に嵌合している。作動片42a及び回動部材49は、第3案内軸42の回動を第2可動下側グリッパ6の上下移動に変換する運動変換部材になっている。
したがって、図9を参照して説明した第1案内軸28と第1可動下側グリッパ3との関係と同様に、第3案内軸42が揺動回転すると、第2可動下側グリッパ6が上下に移動する。
ハウジング16の壁部と第2スライダ41の頂部との間には第2バネ部材50が装着されている。この第2バネ部材50は、第2スライダ41を下方へ付勢することによって、第2揺動アーム44及び第2トルクアーム45を介して第3案内軸42を図5の時計方向へ回動させるように付勢し、それにより、作動片42a及び円筒部材49を介して第2可動下側グリッパ6の材料グリップ部6aを上方へ付勢している。
第2スライダ41の下端部にはカムフォロワ51が取付けられており、そのカムフォロワ51が第3カム14にころがり接触している。第2バネ部材50は、カムフォロワ51を第3カム14に確実に接触させる役割も果たしている。
図示実施例においては、既述の第1揺動アーム34の揺動支点軸33aと第2揺動アーム44の揺動支点軸33bとが共通の1つの支点軸から構成されていて、後に詳記する調整ブロック60に嵌合している。
第2可動下側グリッパ6の材料グリップ部6aを上下に移動させる装置は次のように作動する。
まず、図5の状態では、第3カム14の凸部14aが右方位置にある。この状態から入力軸30と一体に第3カム14が、凸部14aが下方位置にくるまで回転していくと、第2バネ部材50のバネ力で第2スライダ41が下方へ摺動し、第2揺動アーム44が揺動支点軸33bを中心として図5の反時計方向へ揺動する。それにより、第2トルクアーム45は第3案内軸42を時計方向へ回動させ、第2可動下側グリッパ6の材料グリップ部6aは第2固定上側グリッパ5の材料グリップ部5aに接近して、材料8をグリップする。
第3カム14が、その凸部14aが上方位置にくるまでさらに回転していくと、第2バネ部材50のバネ力に抗して第2スライダ41が上方へ摺動し、第2揺動アーム44が揺動支点軸33bを中心として図5の時計方向へ揺動する。したがって、第2トルクアーム45は第3案内軸42を反時計方向へ回動させ、第2可動下側グリッパ6の材料グリップ部6aは第2固定上側グリッパ5の材料グリップ部5aから離れて材料8を解放する。
上記したとおり、第1グリッパ装置4は、第1グリッパ摺動装置の作動によって、材料移送路に沿う材料送り動作を行う。また、第1及び第2グリッパ装置4及び7は、材料のグリップ及び解放動作を行う。そして、第1グリッパ装置4の材料送り動作と、第1及び第2グリッパ装置4及び7による材料のグリップ及び解放動作とのタイミングは、第1、第2及び第3カム12、13及び14のカム面の形状を適切に定めることにより適切に設定することができるものである。
なお、図示実施例においては、材料移送路に沿う移動を行わない第2グリッパ装置7が第1グリッパ装置4に対して材料移送方向の下流側の位置に配列されているが、第2グリッパ装置7を第1グリッパ装置4の上流側に配列することも、勿論可能である。
図示実施例においては、第1揺動アーム34の第2アーム部34cに第1トルクアーム35を連結しているために、第1トルクアーム35が倍力部材としての役割を果たしている。すなわち、第1揺動アーム34の揺動支点軸33aから第1第1アーム部34bの先端のカムフォロワ27までの長さよりも、揺動支点軸33aから第1トルクアーム35の上端部の、第1案内軸28に連結されている部分までの長さがかなり大きくなっている。したがって、第1バネ部材26のバネ力を小さく設定しておいた場合にも、材料グリップ部2aと3aとによる大きなグリップ力を発生させることができるため、第1バネ部材26のバネ力を小さくして、第2カム13及びカムフォロワ38等を含むカム機構を小さくすることが可能になる。
同様に、第2トルクアーム45も倍力部材としての役割を果たしており、第2バネ部材50のバネ力を小さくして、第3カム14及びカムフォロワ51等を含むカム機構を小さくすることが可能である。
次に、グリッパ間隔を調整する機構について説明する
図2−5及び8に示したように、第1揺動アーム34の揺動支点軸33a及び第2揺動アーム44の揺動支点軸33bは、共通の1つの支点軸33から構成されており、その支点軸33は、調整ブロック60を介してハウジング16によって支持されている。
支点軸33は調整ブロック60を貫通して延び、調整ブロック60は支点軸33を保持する。また、調整ブロック60は、ハウジング16に支持されていて、支点軸33に直交する水平方向へ支点軸33と一体に摺動して、支点軸33を平行移動させることが可能である。
調整ブロック60と支点軸33(33a,33b)と第1、第2揺動アーム34,44との結合関係は、調整ブロック60が支点軸を回動可能に保持し、第1、第2揺動アーム34,44が支点軸上に相対回動不能に嵌装されていてもよく、また、調整ブロック60が支点軸を回動不能に保持し、第1、第2揺動アーム34,44が支点軸上に相対回動可能に嵌装されていてもよい。
調整ブロック60にはネジ穴60a(図8)が形成されている。軸受部材62を介してハウジング16に回転可能に装着された調整軸61は、内方のネジ部61aとハウジング16の外部へ突出する調整つまみ部61bとを有し、ネジ部61aが調整ブロック60のネジ穴60aに螺合している。
グリッパ間隔を調整する機構は上記したように構成されているから、調整軸61を図8に矢印Eで示したように回転させれば、その回転方向に応じて調整ブロック60は支点軸33と一体に矢印Fで示したように図8の左方又は右方へ摺動し、支点軸33を平行移動させる。したがって、第1揺動アーム34が支点軸33と一体に、支点軸33の平行移動量に応じた量だけ、左方又は右方へ摺動し、それに応じて第1トルクアーム35が移動して、第1案内軸28を時計方向又は反時計方向へ回動させる。既述の説明から明らかなとおり、第1案内軸28が図8の時計方向へ回動すれば、第1可動下側グリッパ3の材料グリップ部3aと第1定上側グリッパ2の材料グリップ部2aとの間の間隔は広くなり、それが反時計方向へ回動すれば、その間隔は狭くなる。このようにして、グリッパ間隔が調整される。
なお、図8には、調整ブロック60が左方へ移動したときの各部の状態とそれを右方へ移動したときの各部の状態とを、それぞれ鎖線と実線とで示してある。
上記したように調整ブロック60を支点軸33と一体に摺動させたときには、第2揺動アーム44、第2トルクアーム45及び第3案内軸42は、それぞれ第1揺動アーム34、第1トルクアーム35及び第1案内軸28と同様の動きをする。したがって、第1及び第2可動下側グリッパ3、6の材料グリップ部3a,6aと第1及び第2固定上側グリッパ2、5の材料グリップ部2a、5aとの間の間隔は、同時に調整される。
第1可動下側グリッパ3の材料グリップ部3aが上方へ変位するときには材料グリップ部6aも上方へ変位し、材料グリップ部3aが下方へ変位するときには材料グリップ部6aも下方へ変位するようになっていることは当然である。
上記したように第1及び第2可動下側グリッパ3、6の材料グリップ部3a,6aと第1及び第2固定上側グリッパ2、5の材料グリップ部2a、5aとの間の間隔を同時に調整することは、必ずしも必要ではない。第1可動下側グリッパ3の材料グリップ部3aと第1固定上側グリッパ2の材料グリップ部2aとの間隔を調整するための機構として図示実施例の構成を採用し、第2可動下側グリッパ6の材料グリップ部6aと第2固定上側グリッパ5の材料グリップ部5aとの間隔を調整する機構としては他の公知の構成を採用することも可能である。
このようにする場合には、上記した共通の支点軸33が調整ブロック60を貫通して延びる構成にせず、調整ブロック60が第1揺動アーム34の揺動支点軸33aを回動可能に保持するようにしておけばよい。調整ブロック60が揺動支点軸33aを回動不能に保持し、第1揺動アーム34が揺動支点軸33aのまわりに回動する構成にすることも、もちろん可能である。
図示実施例においては、第1案内軸28と同一軸線上に第3案内軸を設けている。この構成は、第2アーム装置43を第1アーム装置32と同様の構成にできること等の利点をもたらす。
図10に示した実施例2においては、グリップパラメータを表示部63aに無次元の数値として表示するカウンタ63を調整軸61に連結している。また、調整軸61の駆動手段としてモータ64を設けている。調整軸61の先端には2つのプーリ65、66が嵌着され、プーリ66とカウンタ63のプーリ63bとをベルト67で連結するとともに、プーリ65とモータ64のプーリ64bとをベルト68で連結してある。
実施例2の上記した点以外の構成は実施例1と同様であり、図10において、図4と同様の部材は同様の符号で示してある。
実施例2では、カウンタ63の表示部63aにグリップパラメータを表示するようになっている。したがって、材料の種類、送り条件に合ったグリップパラメータが表示されるように調整軸61を回転させることによって材料グリップ状態を適切に調整することができる。そのような調整を行っても不具合が生じた場合には、材料の送り状態を見ながら調整軸61の回転の微調整を行う。
また、実施例2のようにモータ64を設ければ、押しボタン等の操作でモータ64によって調整軸61を回転させることができ、調整軸61の隔操作等も可能になる。
本発明の実施例1の材料送り装置の全体構成を示す概略斜視図である。 前記材料送り装置の正面断面図である。 図2を矢印III−III方向に見た断面図である。 図2を矢印IV−IV方向に見た断面図である。 図2を矢印V−V方向に見た断面図である。 図2を矢印VI−VI方向に見た断面図である。 図2を矢印VII−VII方向に見た断面図である。 前記材料送り装置におけるグリッパ間隔を調整する機構の断面説明図である。 (A),(B)は、第1案内軸の回動を可動下側グリッパの上下移動に変換する機構の説明図である。 本発明の実施例2の材料送り装置を示す、図4と同様の断面図である。 (A),(B),(C),(D)は、材料送り装置の送り動作を示す概略図である。
符号の説明
1 材料送り装置
2 第1固定上側グリッパ
3 第1可動下側グリッパ
4 第1グリッパ装置
5 第2固定上側グリッパ
6 第2可動下側グリッパ
7 第2グリッパ装置
12 第1カム
13 第2カム
14 第3カム
17 送り用揺動アーム
26 第1バネ部材
28 第1案内軸
29 第2案内軸
30 入力軸
31 第1スライダ
34 第1揺動アーム
35 第1トルクアーム
41 第2スライダ
42 第3案内軸
44 第2揺動アーム
45 第2トルクアーム
50 第2バネ部材
60 調整ブロック
61 調整軸
63 カウンタ

Claims (7)

  1. 材料移送方向へ対をなして延びる第1及び第2案内軸に往復摺動可能に支持され、第1固定上側グリッパと第1可動下側グリッパとにより材料のグリップ及び解放を行う第1グリッパ装置と、第1グリッパ装置に対して材料移送方向の下流側又は上流側の位置に配列され、第2固定上側グリッパと第2可動下側グリッパとにより材料のグリップ及び解放を行う第2グリッパ装置とを備え、第1及び第2可動下側グリッパの上下移動と第1グリッパ装置の前記案内軸に沿う往復摺動とを所定のタイミングで生じて材料の間欠的な送りを生じるように構成されている材料送り装置において、
    材料送り装置のハウジングによって上下摺動可能に支持された第1スライダと、第1案内軸を材料送り装置のハウジングに回動可能に支持する軸受部材と、第1スライダの上下摺動を第1案内軸の回動に変換する第1アーム装置と、第1案内軸の回動を第1可動下側グリッパの上下移動に変換する運動変換部材と、第1スライダを下方へ付勢することによって第1可動下側グリッパの材料グリップ部を上方へ付勢する第1バネ部材とを備え、前記第1アーム装置が、
    第1案内軸に平行な揺動支点軸に嵌装された屈曲部、屈曲部から横方向へ延び、先端部が第1スライダに水平方向移動可能に連結された第1アーム部、及び屈曲部から上方へ延びる第2アーム部を有するL字状の第1揺動アームと、下端部が第2アーム部の上端部に回動可能に連結され、上端部が第1案内軸に固定されている第1トルクアームとを備え、前記揺動支点軸が前記ハウジングによって水平方向への平行移動可能に支持されており、その揺動支点軸の平行移動量を調節して第1可動下側グリッパの材料グリップ部を上下に変位させることによって、その材料グリップ部と第1固定上側グリッパの材料グリップ部との間の間隔を調整する構成になっていることを特徴とする材料送り装置。
  2. 前記第1アーム装置が、前記ハウジングによって水平方向に摺動可能に支持されて揺動支点軸を一体摺動可能に保持する調整ブロックを備え、その調整ブロックを摺動させることによって揺動支点軸を平行移動させるようになっている請求項1に記載の材料送り装置。
  3. 前記調整ブロックに螺合して前記ハウジングの外部へ突出する調整軸を有し、その調整軸を回転させることによって調整ブロックの摺動を生じる構成になっている請求項2に記載の材料送り装置。
  4. 材料送り装置のハウジングによって上下摺動可能に支持された第2スライダと、材料移送方向へ延び前記ハウジングによって回動可能に支持されている第3案内軸と、第2スライダの上下摺動を第3案内軸の回動に変換する第2アーム装置と、第3案内軸の回動を第2可動下側グリッパの上下移動に変換する運動変換部材と、第2スライダを下方へ付勢することによって第2可動下側グリッパを上方へ付勢する第2バネ部材とを備え、前記第2アーム装置が、
    第3案内軸に平行な揺動支点軸に嵌装された屈曲部、その屈曲部から横方向へ延び、先端部が第2スライダに水平方向移動可能に連結された第3アーム部、及びその屈曲部から上方へ延びる第4アーム部を有するL字状の第2揺動アームと、下端部が第4アーム部の上端部に回動可能に連結され、上端部が第3案内軸に固定されている第2トルクアームとを備え、第2揺動アームの揺動支点軸が前記ハウジングによって水平方向への平行移動可能に支持され、その揺動支点軸の平行移動量を調節することによって第2可動下側グリッパの材料グリップ部と第2固定上側グリッパの材料グリップ部との間の間隔を調整する構成になっている請求項1に記載の材料送り装置。
  5. 前記第1揺動アームの揺動支点軸と前記第2揺動アームの揺動支点軸とが共通の1つの支点軸から構成されるとともに、前記ハウジングによって水平方向に摺動可能に支持されてその1つの支点軸を一体摺動可能に保持する調整ブロックを備え、その調整ブロックを摺動させて前記1つの支点軸を平行移動させることによって第1及び第2可動下側グリッパの材料グリップ部と第1及び第2固定上側グリッパの材料グリップ部との間の間隔を同時に調整する構成になっている請求項4に記載の材料送り装置。
  6. 前記調整ブロックに螺合して前記ハウジングの外部へ突出する調整軸を有し、その調整軸を回転させることによって調整ブロックの摺動を生じる構成になっている請求項5に記載の材料送り装置。
  7. 一方向へ連続的に回転駆動される入力軸に固定された第1、第2及び第3カムを有するカム装置と、
    第1カムの回転に応じて揺動する送り用揺動アームと、送り用揺動アームと第1グリッパ装置とを作動的に連結して送り用揺動アームの揺動を第1及び第2案内軸に沿う第1グリッパ装置の往復摺動に変換する連動手段とを有する第1グリッパ摺動装置とを具備し
    第2カムが第1スライダに作動的に連結されていて、第2カムの回転に応じて第1スライダを上下に摺動させるよう構成されるとともに、
    第3カムが第2スライダに作動的に連結されていて、第3カムの回転に応じて第2スライダを上下に摺動させるよう構成されている請求項4から6までのいずれか1項に記載の材料送り装置。
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